JP6894735B2 - 加熱冷却システム - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、対象物を加熱及び冷却する加熱冷却システムに関する。
従来より、対象物を加熱及び冷却する加熱冷却システムが知られている。
例えば、特許文献1には、対象物としてのフィルムを加熱及び冷却する加熱冷却システムが開示されている。この加熱冷却システムは、対象物を加熱する加熱部としての複数の加熱ローラと、対象物を冷却する冷却部としての複数の冷却ローラとを備えている。加熱ローラには、加熱ローラの温度を調節するための加熱媒体が供給されている。同様に、冷却ローラにも、冷却ローラの温度を調節するための冷却媒体が供給されている。
特開2012−45783号
ところで、前述のように加熱部及び冷却部を備えた加熱冷却システムにおいては、加熱部へ供給される熱媒体と冷却部に供給される熱媒体とがそれぞれ個別に用意されている。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱冷却システムの熱媒体を有効に活用することにある。
ここに開示された加熱冷却システムは、対象物を蒸気によって加熱する加熱部と、前記加熱部に蒸気を供給する蒸気供給部と、対象物を水によって冷却する冷却部と、前記冷却部に水を供給する水供給部とを備え、前記水供給部は、前記加熱部で発生したドレンを前記冷却部に供給する。
前記加熱冷却システムによれば、熱媒体を有効に活用することができる。
図1は、実施形態1に係る加熱冷却システムの模式的な配管図である。 図2は、実施形態2に係る加熱冷却システムの模式的な配管図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態1》
まず、実施形態1に係る加熱冷却システム100について説明する。図1は、加熱冷却システム100の模式的な配管図である。
加熱冷却システム100は、フィルムFの製造ラインに配置され、フィルムFを加熱及び冷却する。すなわち、フィルムFは、加熱及び冷却の対象物の一例である。加熱冷却システム100は、フィルムFを蒸気によって加熱する加熱ローラ1と、加熱ローラ1に蒸気を供給する蒸気供給部2と、フィルムFを水によって冷却する冷却ローラ3と、冷却ローラ3に水を供給する水供給部4と、加熱ローラ1で発生したドレンを回収するドレン回収部6とを備えている。
加熱ローラ1は、フィルムFの搬送ライン上に回転可能に支持されており、内部に蒸気を収容する空間が形成されている。加熱ローラ1は、蒸気を熱源として、フィルムFを加熱する。加熱ローラ1には、搬送中のフィルムFが巻き掛けられている。加熱ローラ1は、搬送されるフィルムFと接触することによってフィルムFを加熱する。加熱ローラ1は、加熱部の一例である。
蒸気供給部2は、蒸気供給源(図示省略)と、蒸気供給源からの蒸気を流通させる蒸気供給管21と、蒸気供給管21に設けられた調節弁21aとを有している。蒸気供給源は、例えば、真空蒸気を供給する。蒸気供給管21は、加熱ローラ1に接続されている。つまり、蒸気供給管21を介して蒸気が加熱ローラ1の内部空間に供給される。調節弁21aは、蒸気供給管21を介して加熱ローラ1に流入する蒸気の流量を調節する。蒸気供給部2から加熱ローラ1に供給される蒸気の温度は、加熱ローラ1の目標温度に応じて設定された第1温度となっている。
ドレン回収部6は、水を貯留するタンク61と、タンク61から水を圧送するポンプ62と、タンク61からの水が駆動流体として供給されて加熱ローラ1からドレンを吸引する第2エゼクタ7とを有している。ドレン回収部6は、第2エゼクタ7を介して加熱ローラ1からドレンをタンク61に回収する。
タンク61は、加熱ローラ1で発生するドレンよりも低温の水を貯留している。タンク61には、タンク61の水を第2エゼクタ7に供給するための第1供給管81と、第2エゼクタ7から排出される水がタンク61へ戻ってくるための第1排出管82とが接続されている。第1供給管81には、ポンプ62が設けられている。また、タンク61には、タンク61に水を補給するための補給管89が接続されている。補給管89には、補給管89を流通する水の流量を調節する調節弁89aが設けられている。タンク61の水の貯留量が減少した場合には、補給管89を介してタンク61に水が補給される。
第2エゼクタ7は、駆動流体を噴出するノズル71と、少なくともノズル71の先端を収容し、ノズル71からの駆動流体の噴出により生じる負圧によって吸引流体を吸引する吸引室72と、吸引室72から駆動流体及び吸引流体を混合して排出するディフューザ73とを有している。
ノズル71には、第1供給管81が接続されている。ノズル71には、タンク61の水が駆動流体としてポンプ62によって供給される。
吸引室72には、ノズル71の少なくとも噴出口が収容されている。吸引室72には、第1ドレン管83の一端(下流端)が接続されている。第1ドレン管83の他端(上流端)は、加熱ローラ1に接続されている。加熱ローラ1の内部空間で発生したドレンは、第1ドレン管83を介して流出するようになっている。吸引室72は、加熱ローラ1のドレンを吸引流体として吸引する。吸引室72では、水を噴出するノズル71のジェットポンプ効果によって生じる負圧により、加熱ローラ1からのドレンを吸引するための吸引力が発生する。吸引室72では、タンク61からの水と加熱ローラ1からのドレンが混合される。
ディフューザ73の上流端は、吸引室72に接続されている。ディフューザ73の流路断面積は、上流から下流に向かって、一旦縮小した後、最終的に拡大している。ディフューザ73を通過する流体は、最終的に減速すると共に昇圧する。ディフューザ73の下流端は、第1排出管82を介してタンク61に接続されている。つまり、ディフューザ73は、吸引室72で混合された水をタンク61へ還流させる。
冷却ローラ3は、フィルムFの搬送ライン上に回転可能に支持されており、内部に水を収容する空間が形成されている。冷却ローラ1は、水を熱源として、フィルムFの冷却を行う。冷却ローラ3には、搬送中のフィルムFが巻き掛けられている。冷却ローラ3は、搬送されるフィルムFと接触することによってフィルムFを冷却する。冷却ローラ3の内部空間には、水供給部4を介して水が供給される。一方、冷却ローラ3の内部空間の水は、第2排出管88を介してタンク61へ排出される。第2排出管88の下流端は、第1排出管82に合流している。冷却ローラ3は、冷却部の一例である。
水供給部4は、タンク61からの水が駆動流体として供給されて加熱ローラ1からドレンを吸引する第1エゼクタ5と、加熱ローラ1から第1エゼクタ5に吸引されるドレンの流量を調節する調節弁41と、調整弁41を制御する制御部42と、タンク61の水よりも低温の水を供給する補助供給部43とを有している。水供給部4は、加熱ローラ1で発生したドレンを冷却ローラ3に供給する。このとき、水供給部4は、第1エゼクタ5を介して加熱ローラ1からのドレンとタンク61からの水とを混合して冷却ローラ3に供給する。さらに、水供給部4は、調節弁41によりドレンの流量を調節することによって水供給部4から供給する水の温度を制御する。
第1エゼクタ5は、駆動流体を噴出するノズル51と、少なくともノズル51の先端を収容し、ノズル51からの駆動流体の噴出により生じる負圧によって吸引流体を吸引する吸引室52と、吸引室52から駆動流体及び吸引流体を混合して排出するディフューザ53とを有している。
ノズル51には、第1供給管81から分岐する第2供給管84が接続されている。つまり、ノズル51には、タンク61の水が駆動流体としてポンプ62によって供給される。
吸引室52には、ノズル51の少なくとも噴出口が収容されている。吸引室52には、第1ドレン管83から分岐する第2ドレン管85の一端(下流端)が接続されている。つまり、吸引室52は、加熱ローラ1のドレンを吸引流体として吸引する。吸引室52では、水を噴出するノズル51のジェットポンプ効果によって生じる負圧により、加熱ローラ1からのドレンを吸引するための吸引力が発生する。吸引室52では、タンク61からの水と加熱ローラ1からのドレンが混合される。
ディフューザ53の上流端は、吸引室52に接続されている。ディフューザ53の流路断面積は、上流から下流に向かって、一旦縮小した後、最終的に拡大している。ディフューザ53を通過する流体は、最終的に減速すると共に昇圧する。ディフューザ53の下流端は、水供給管86が接続されている。水供給管86の下流端は、冷却ローラ3に接続されている。ディフューザ53は、吸引室52で混合された水を冷却ローラ3に供給する。水供給管86には、冷却ローラ3に供給される水の温度を測定する温度センサ86aが設けられている。
調節弁41は、第2ドレン管85に設けられ、第2ドレン管85を流通するドレンの流量を調節する。第2ドレン管85を流通するドレンの流量が変更されると、第1エゼクタ5で混合されるタンク61からの水と加熱ローラ1からのドレンとの混合比率が変更される。調節弁41は、変更部の一例である。
制御部42は、温度センサ86aの検出信号(検出結果)が入力され、調節弁41へ制御信号を出力する。制御部42は、温度指示調節計(TIC:Temperature Indicating Controller)である。詳しくは、制御部42は、温度センサ86aの検出温度(即ち、水供給部4から冷却ローラ3に供給される水の温度)が冷却ローラ3の目標温度に応じて設定された第2温度(<第1温度)となるように調節弁41の開度を制御する。
補助供給部43は、タンク61の水よりも低温の水を供給する補助供給管43aと、補助供給管43aを流通する水の流量を調節する調節弁43bとを有している。補助供給管43aは、水供給管86のうち温度センサ86aよりも上流の部分に接続されている。調節弁43bが開いている場合には、水供給部4は、加熱ローラ1からのドレンとタンク61からの水と補助供給管43aからの水とを混合して冷却ローラ3へ供給する。つまり、第1エゼクタ5から排出される水の温度をさらに低く調節する必要がある場合には、補助供給部43が用いられる。
このように構成された加熱冷却システム100の動作について説明する。
搬送ライン上を搬送されるフィルムFは、加熱ローラ1及び冷却ローラ3に巻き掛けられている。図1において、フィルムFは、矢印の方向、即ち、図中の右から左へ搬送される。フィルムFは、搬送中に加熱ローラ1に加熱された後、冷却ローラ3に冷却される。
加熱ローラ1には、蒸気供給部2から第1温度の真空蒸気が供給されている。これにより、加熱ローラ1の温度は、所望の目標温度に調節される。搬送ラインを搬送されるフィルムFは、加熱ローラ1と接触している間に加熱される。加熱ローラ1においては、フィルムFの加熱に利用された蒸気は、凝縮してドレンとなる。
加熱ローラ1で発生したドレンは、第1ドレン管83を介してドレン回収部6に回収される。詳しくは、ドレン回収部6では、タンク61、ポンプ62及び第2エゼクタ7の間で水が循環している。このとき、第2エゼクタ7は、第1ドレン管83を介して加熱ローラ1からドレンを吸引する。第2エゼクタ7に吸引されたドレンは、第2エゼクタ7の駆動流体としての水と混合されて、タンク61へ流入する。
一方、第1ドレン管83からは、第2ドレン管85が分岐し、第2ドレン管85の下流端は、第1エゼクタ5に接続されている。第1エゼクタ5には、第1供給管81から分岐する第2供給管84を介して駆動流体としての水が供給されている。つまり、第1エゼクタ5にも吸引力が発生しており、加熱ローラ1のドレンの一部は、第1エゼクタ5に吸引される。第1エゼクタ5に吸引されたドレンは、第1エゼクタ5の駆動流体としての水と混合されて、冷却ローラ3に供給される。
このとき、冷却ローラ3に供給される水の温度は、制御部42によって制御されている。制御部42は、温度センサ86aの検出温度が所定の第2温度となるように調節弁41の開度を調節する。加熱ローラ1のドレンの温度は、蒸気供給部2から供給される蒸気と略同じ温度である一方、タンク61の水の温度は、加熱ローラ1のドレンの温度よりも低い。第1エゼクタ5ではこれらの水が混合されるので、第1エゼクタ5から排出される水の温度は、タンク61の水温よりも高く且つ、加熱ローラ1のドレンの温度よりも低い温度となる。基本的には、制御部42は、冷却ローラ3に供給される水の温度をこの範囲で調節する。調節弁41の開度が開かれると、第1エゼクタ5において混合される加熱ローラ1のドレンの比率が大きくなり、冷却ローラ3へ供給される水の温度は上昇する。一方、調節弁41の開度が絞られると、第1エゼクタ5において混合される加熱ローラ1のドレンの比率が小さくなり、冷却ローラ3へ供給される水の温度は低下する。
ただし、冷却ローラ3に供給される水の温度をタンク61の水の温度よりも低い温度に調節する場合には、補助供給部43が利用される。補助供給部43は、タンク61の水よりも低温の水を供給する。そのため、補助供給部43の調節弁43bを開弁することによって、冷却ローラ3に供給される水の温度をタンク61の水温よりも低い温度まで調節することができる。
こうして、冷却ローラ3には、水供給部4から第2温度の水(温水)が供給されている。これにより、冷却ローラ3の温度は、所望の目標温度に調節される。搬送ラインを搬送されるフィルムFは、冷却ローラ3と接触している間に冷却される。尚、冷却ローラ3内の水の一部は、第2排出管88を介してタンク61へ排出される。
このように構成された加熱冷却システム100においては、加熱ローラ1へ供給された熱媒体としての蒸気は、凝縮してドレンとなり、冷却ローラ3を所望の温度に調節するための熱媒体として利用される。蒸気から発生したドレンは、通常、回収されてドレンタンク等へ貯留される。しかし、加熱冷却システム100においては、加熱ローラ1のドレンは、ドレンタンク等に回収及び貯留されることなく、冷却ローラ3へ供給される。こうすることで、ドレンの熱の損失を低減して、ドレンの熱を有効に活用することができる。
加熱冷却システム100では、冷却ローラ3の目標温度は、タンク61の水温に比べて高く設定されている。そのため、タンク61の水を冷却ローラ3に供給する際には、高温の水を混合する必要がある。この高温の水として、加熱ローラ1のドレンが利用される。このように、加熱ローラ1のドレンの熱を有効に活用することによって、冷却ローラ3を適切な温度に調整し、フィルムFを適切に冷却することができる。
特に、加熱ローラ1には蒸気が供給される一方、タンク61は、加熱ローラ1のドレンを吸引する第2エゼクタ7の駆動流体としての水を貯留している。タンク61の水温は、加熱ローラ1に蒸気を適切に供給するために、蒸気の温度に対して或る程度低い温度に設定する必要がある。その結果、タンク61の水温は、冷却ローラ3の目標温度よりも低くなる場合がある。このように、蒸気が供給される加熱ローラ1から第2エゼクタ7によってドレンを吸引するために水温が低く設定されたタンク61の水を利用する場合であっても、加熱ローラ1のドレンの熱を有効に活用することによって、冷却ローラ3を適切な温度に調整することができる。
以上のように、加熱冷却システム100は、フィルムF(対象物)を蒸気によって加熱する加熱ローラ1(加熱部)と、加熱ローラ1に蒸気を供給する蒸気供給部2と、フィルムFを水によって冷却する冷却ローラ3(冷却部)と、冷却ローラ3に水を供給する水供給部4とを備え、水供給部4は、加熱ローラ1で発生したドレンを冷却ローラ3に供給する。
この構成によれば、加熱ローラ1には、温度調節のための熱媒体として蒸気が供給される。加熱ローラ1においてフィルムFの加熱に利用された蒸気は、凝縮してドレンとなる。水供給部4は、このドレンを温度調節のための熱媒体として冷却ローラ3に供給する。これにより、加熱ローラ1に供給された熱媒体の熱を有効に活用することができる。
また、加熱冷却システム100は、加熱ローラ1で発生するドレンよりも低温の水を貯留するタンク61をさらに備え、水供給部4は、加熱ローラ1からのドレンとタンク61からの水とを混合して冷却ローラ3に供給する。
この構成によれば、水供給部4は、タンク61の水温と加熱ローラ1で発生するドレンの温度との間の水温の水を冷却ローラ3に供給することができる。
さらに、水供給部4は、加熱ローラ1からのドレンとタンク61からの水との混合比率を変更する調節弁41(変更部)をさらに有し、調節弁41により前記混合比率を変更することによって水供給部4から供給する水の温度を調節する。
この構成によれば、タンク61からの水と加熱ローラ1からのドレンとの混合比率を調節弁41で変更することによって、冷却ローラ3に供給される水の温度を調節することができる。これにより、冷却ローラ3に供給される水の温度を、タンク61の水温と加熱ローラ1で発生するドレンの温度との間で調節することができる。
また、水供給部4は、タンク61からの水が駆動流体として供給されて加熱ローラ1からのドレンを吸引する第1エゼクタ5を有している。
この構成によれば、第1エゼクタ5によって加熱ローラ1からドレンを吸引している。第1エゼクタ5は、駆動流体と吸引流体とを混合して排出する。第1エゼクタ5において、駆動流体はタンク61からの水であり、吸引流体は加熱ローラ1からのドレンである。つまり、第1エゼクタ5は、加熱ローラ1からドレンを吸引できるだけでなく、タンク61からの水と加熱ローラ1からのドレンとを混合することができる。
また、加熱冷却システム100は、加熱ローラ1で発生したドレンを回収するドレン回収部6を備え、ドレン回収部6は、タンク61、及び、タンク61からの水が駆動流体として供給されて加熱ローラ1からのドレンを吸引する第2エゼクタ7を有し、第2エゼクタ7を介して加熱ローラ1からのドレンをタンク61に回収する。
この構成によれば、水供給部4の第1エゼクタ5の駆動流体を貯留しているタンク61は、ドレン回収部6のタンク61である。ドレン回収部6は、第2エゼクタ7によって加熱ローラ1からのドレンを吸引するため、タンク61の水温は、加熱ローラ1に供給される蒸気の温度よりも或る程度低い温度に設定されている。その結果、タンク61の水温が冷却ローラ3の目標温度よりも低くなる場合がある。このようにタンク61の水温が低く設定されていたとしても、タンク61からの水と加熱ローラ1のドレンとを混合することによって、タンク61の水温と加熱ローラ1のドレンの温度との間の適切な温度に調節された水を冷却ローラ3に供給することができる。
さらに、水供給部4は、タンク61の水よりも低温の水を供給する補助供給部43をさらに有し、加熱ローラ1からのドレンとタンク61からの水と補助供給部43からの水を混合して冷却ローラ3に供給する。
この構成によれば、冷却ローラ3に供給される水の温度をタンク61の水温よりも低い温度まで調節することができる。
《実施形態2》
続いて、実施形態2に係る加熱冷却システム200について説明する。図2は、加熱冷却システム200の模式的な配管図である。
加熱冷却システム200は、加熱冷却システム100における第1エゼクタ5と第2エゼクタ7とが1つのエゼクタで構成されている点で、加熱冷却システム100と異なる。そこで、加熱冷却システム200のうち、加熱冷却システム100と異なる構成を中心に説明し、同様の構成については同様の符号を付して説明を省略する。加熱冷却システム200に特有の構成については、200番代の符号を付す。尚、以下では、説明の便宜上、第2エゼクタ7に対応する第2エゼクタ207が第1エゼクタ5を兼ねているとして説明を行う。
加熱冷却システム200は、フィルムFを蒸気によって加熱する加熱ローラ1と、加熱ローラ1に蒸気を供給する蒸気供給部2と、フィルムFを水によって冷却する冷却ローラ3と、冷却ローラ3に水を供給する水供給部204と、加熱ローラ1で発生したドレンを回収するドレン回収部206とを備えている。
ドレン回収部206は、水を貯留するタンク61と、タンク61から水を圧送するポンプ62と、タンク61からの水が駆動流体として供給されて加熱ローラ1からドレンを吸引する第2エゼクタ207とを有している。ドレン回収部6は、第2エゼクタ207を介して加熱ローラ1からドレンをタンク61に回収する。
第2エゼクタ207は、駆動流体を噴出するノズル271と、少なくともノズル271の先端を収容し、ノズル271からの駆動流体の噴出により生じる負圧によって吸引流体を吸引する吸引室272と、吸引室272から駆動流体及び吸引流体を混合して排出するディフューザ273とを有している。第2エゼクタ207の基本的な構成は、第2エゼクタ7と同様である。
ノズル271には、第1供給管81が接続されている。吸引室272には、第1ドレン管83が接続されている。ディフューザ273には、第1排出管82が接続されている。
尚、加熱冷却システム200では、第2エゼクタ207が加熱冷却システム100で示した第1エゼクタ5及び第2エゼクタを兼用し、この第1エゼクタ5が省略されているため、加熱冷却システム100のように、第1供給管81から分岐する第2供給管84及び第1ドレン管83から分岐する第2ドレン管85は設けられていない。
水供給部204は、第2エゼクタ207と、第2エゼクタ207から冷却ローラ3へ供給されるドレンの流量を調節する調節弁244と、タンク61の水よりも低温の水を供給する補助供給部43と、補助供給部43の調整弁43bを制御する制御部242とを有している。すなわち、第2エゼクタ207は、水供給部204の一部も構成する。水供給部204は、第2エゼクタ207を介して加熱ローラ1からのドレンとタンク61からの水とを混合して冷却ローラ3に供給する。さらに、水供給部204は、調節弁43bにより補助供給部43からの水の流量を調節することによって水供給部204から供給する水の温度を制御する。調節弁43bは、変更部の一例である。
第2エゼクタ207のディフューザ273に接続された第1排出管82からは、水供給管286が分岐している。水供給管286の下流端は、冷却ローラ3に接続されている。つまり、第2エゼクタ207から排出される水の一部は、水供給管286を介して冷却ローラ3に供給され、残りの水は、タンク61へ還流される。水供給管86には、調節弁244が設けられている。調節弁244は、水供給管286を流通する水の流量を調節する。つまり、調節弁244は、第2エゼクタ207から排出される水のうち水供給管286へ流入する水の比率を調節する。水供給管286には、冷却ローラ3に供給される水の温度を測定する温度センサ86aが設けられている。
このように構成された加熱冷却システム200の動作について説明する。
搬送ライン上を搬送されるフィルムFは、加熱ローラ1及び冷却ローラ3に巻き掛けられている。図2において、フィルムFは、矢印の方向、即ち、図中の右から左へ搬送される。フィルムFは、搬送中に加熱ローラ1に加熱された後、冷却ローラ3に冷却される。
加熱ローラ1には、蒸気供給部2から第1温度の真空蒸気が供給されている。これにより、加熱ローラ1の温度は、所望の目標温度に調節される。搬送ラインを搬送されるフィルムFは、加熱ローラ1と接触している間に加熱される。加熱ローラ1においては、フィルムFの加熱に利用された蒸気は、凝縮してドレンとなる。
加熱ローラ1で発生したドレンは、第1ドレン管83を介してドレン回収部206に回収される。詳しくは、ドレン回収部206では、タンク61、ポンプ62及び第2エゼクタ207の間で水が循環している。このとき、第2エゼクタ207は、第1ドレン管83を介して加熱ローラ1からドレンを吸引する。第2エゼクタ207に吸引されたドレンは、第2エゼクタ207の駆動流体としての水と混合されて、第1排出管82を介してタンク61へ流入する。
ここで、第1排出管82からは水供給管286が分岐している。つまり、第2エゼクタ207から排出される水の一部は、水供給管286へ流入する。水供給管286へ流入した水は、冷却ローラ3へ供給される。第1排出管82から水供給管286へ流入する水の流量は、調節弁244によって調節される。調節弁244の開度は、冷却ローラ3で適切な冷却を実現するために必要な水の流量に基づいて設定される。
このとき、冷却ローラ3に供給される水の温度は、制御部242によって制御されている。制御部242は、温度センサ86aの検出温度が所定の第2温度(<第1温度)となるように調節弁43bの開度を調節する。加熱ローラ1のドレンの温度は、蒸気供給部2から供給される蒸気と略同じ温度である一方、タンク61の水の温度は、加熱ローラ1のドレンの温度よりも低い。第2エゼクタ207ではこれらの水が混合されるので、第2エゼクタ207から排出される水の温度は、タンク61の水温よりも高く且つ、加熱ローラ1のドレンの温度よりも低い温度となる。制御部242は、第2エゼクタ207から排出される水に補助供給部43から供給される低温の水を混合することによって、冷却ローラ3に供給される水の温度を補助供給部43からの水の温度よりも高く且つ、加熱ローラ1のドレンの温度よりも低い温度に調節する。
こうして、冷却ローラ3には、水供給部204から第2温度の水(温水)が供給されている。これにより、冷却ローラ3の温度は、所望の目標温度に調節される。搬送ラインを搬送されるフィルムFは、冷却ローラ3と接触している間に冷却される。尚、冷却ローラ3内の水の一部は、第2排出管88を介してタンク61へ排出される。
以上のように、加熱冷却システム200は、フィルムF(対象物)を蒸気によって加熱する加熱ローラ1(加熱部)と、加熱ローラ1に蒸気を供給する蒸気供給部2と、フィルムFを水によって冷却する冷却ローラ3(冷却部)と、冷却ローラ3に水を供給する水供給部204とを備え、水供給部204は、加熱ローラ1で発生したドレンを冷却ローラ3に供給する。
この構成によれば、加熱ローラ1には、温度調節のための熱媒体として蒸気が供給される。加熱ローラ1においてフィルムFの加熱に利用された蒸気は、凝縮してドレンとなる。水供給部204は、このドレンを温度調節のための熱媒体として冷却ローラ3に供給する。これにより、加熱ローラ1に供給された熱媒体の熱を有効に活用することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、加熱冷却システム100,200における加熱及び冷却の対象物は、フィルム以外であってもよい。また、加熱の対象物と冷却の対象物とは、別々のものであってもよい。
加熱部及び冷却部は、それぞれ加熱ローラ1及び冷却ローラ3に限られるものではない。加熱部は、蒸気を熱媒体として対象物を加熱するものであればよい。冷却部は、水を熱媒体として対象物を冷却するものであればよい。また、加熱と冷却の順番は、逆(即ち、冷却してから加熱)であってもよい。さらに、加熱部に供給される蒸気は、真空蒸気でなくてもよい。
加熱冷却システム100,200は、加熱ローラ1で発生したドレンをエゼクタによって吸引して冷却ローラ3へ供給しているが、これに限られるものではない。加熱ローラ1のドレンを冷却ローラ3へ供給できる構成であれば、任意の構成を採用することができる。
また、加熱冷却システム100,200は、ドレン回収部6,206を有していなくてもよい。つまり、加熱冷却システム100において、第2エゼクタ7が省略されてもよい。加熱冷却システム200において、第1排出管82が省略され、水供給管286が第2エゼクタ207に直接接続されていてもよい。これらの場合、タンク61は、加熱ローラ1のドレンを回収するタンクというよりは、冷却ローラ3からの水を回収するタンクとして機能する。
さらに、水供給部4,204による水温の調節は、一例に過ぎず、冷却ローラ3へ供給する水の温度を調節できる限りにおいては任意の構成を採用することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、加熱冷却システムについて有用である。
100,200 加熱冷却システム
1 加熱ローラ(加熱部)
2 蒸気供給部
3 冷却ローラ(冷却部)
4,204 水供給部
41 調節弁(変更部)
43 補助供給部
43b 調節弁(変更部)
5 第1エゼクタ
6,206 ドレン回収部
61 タンク
7,207 第2エゼクタ
F フィルム(対象物)

Claims (5)

  1. 対象物を蒸気によって加熱する加熱部と、
    前記加熱部に蒸気を供給する蒸気供給部と、
    対象物を水によって冷却する冷却部と、
    前記冷却部に水を供給する水供給部と
    前記加熱部で発生するドレンよりも低温の水を貯留するタンクとを備え、
    前記水供給部は、前記加熱部からのドレンと前記タンクからの水とを混合して前記冷却部に供給することを特徴とする加熱冷却システム。
  2. 請求項に記載の加熱冷却システムにおいて、
    前記水供給部は、前記加熱部からのドレンと前記タンクからの水との混合比率を変更する変更部をさらに有し、前記変更部により前記混合比率を変更することによって前記水供給部から供給する水の温度を調節することを特徴とする加熱冷却システム。
  3. 請求項又はに記載の加熱冷却システムにおいて、
    前記水供給部は、前記タンクからの水が駆動流体として供給されて前記加熱部からのドレンを吸引して、前記加熱部からのドレンと前記タンクからの水とを混合して前記冷却部に供給する第1エゼクタを有していることを特徴とする加熱冷却システム。
  4. 請求項に記載の加熱冷却システムにおいて、
    前記加熱部で発生したドレンを回収するドレン回収部を備え、
    前記ドレン回収部は、前記タンク、及び、前記タンクからの水が駆動流体として供給されて前記加熱部からのドレンを吸引する第2エゼクタを有し、前記第2エゼクタを介して前記加熱部からのドレンを前記タンクに回収することを特徴とする加熱冷却システム。
  5. 請求項乃至の何れか1つに記載の加熱冷却システムにおいて、
    前記水供給部は、前記タンクの水よりも低温の水を供給する補助供給部をさらに有し、前記加熱部からのドレンと前記タンクからの水と前記補助供給部からの水を混合して前記冷却部に供給することを特徴とする加熱冷却システム。
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