JP6894484B2 - 情報処理装置、情報処理方法 - Google Patents
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また、例えば、第1の電子バリュー種別のバリュー値は出金可能とされ、第2の電子バリュー種別のバリュー値は出金不可能とされている。
例えば、送金を行うユーザである送金元ユーザが所持している第1の電子バリュー種別を送金を受け取るユーザである送金先ユーザへ送金した場合に送金先ユーザが第1の電子バリュー種別の所有を許可されていないために第2の電子バリュー種別へ変換されてしまった場合、出金可能であったバリュー値が出金不可能なバリュー値へ自動的に変更されてしまう。
これにより、送金の際に各種のユーザに対して適切な電子バリュー種別を付与することが可能となる。
これにより、送金元ユーザの意図が送金処理に反映される。
これにより、送金先ユーザの属性に応じて送金対象の電子バリュー種別が選択される。
これにより、送金元ユーザの意図によらず送金に伴って電子バリュー種別の変換がされてしまう虞がある場合に、送金元ユーザに確認を行うことができる。
これにより、ユーザの属性情報を更新する機会が新たに設けられる。
これにより、送金先ユーザの希望に添った送金処理を実現することができる。
これにより、使い勝手が異なる複数の電子バリュー種別に対して適切な送金を行うことができる。
<1.ネットワークシステムの構成>
実施の形態の情報処理装置としての電子バリュー管理サーバ1を含むネットワークシステムについて図1に示す。
以降の説明においては、資金移動サービスで利用可能な電子バリューの種類を「第1の電子バリュー種別」と記載し、前払式支払手段として用いられる電子バリューの種類を「第2の電子バリュー種別」と記載する。
また、通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
また、商品購入にポイントを利用する場合にはポイント管理サーバが取引管理サーバ3として機能してもよい。
取引管理サーバ3は、取引履歴DB61にアクセス可能とされている。取引履歴DB61には、取引の履歴についての情報が記憶される。例えば、取引ID(Identification)に対して、取引日時、取引を行ったユーザを特定するための情報、取引対象、取引金額などが紐付けて記憶される。
ユーザ端末4では、必要に応じて各種の送受信処理や表示処理などが実行される。また、ユーザ端末4は、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistants)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
電子バリュー管理サーバ1、取引管理サーバ3、ユーザ端末4、各種のDBのハードウェア構成について図2を参照して説明する。
コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インタフェース105も接続されている。
入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109が接続されている。
入力部106はキーボード、マウス、タッチパネルなどにより構成される。
出力部107はLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどにより構成される。
記憶部108はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などにより構成される。
通信部109は通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、電子バリュー管理サーバ1、取引管理サーバ3、ユーザ端末4、各種のDBとしての必要な情報処理や通信が実行される。
なお、電子バリュー管理サーバ1、取引管理サーバ3、ユーザ端末4、各種のDBを構成する情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LAN等によりシステム化されていてもよいし、インターネット等を利用したVPN等により遠隔地に配置されたものでもよい。複数の情報処理装置には、クラウドコンピューティングサービスによって利用可能なサーバ群(クラウド)としての情報処理装置が含まれてもよい。
図3に1又は複数の情報処理装置で構成される電子バリュー管理サーバ1の機能構成および各種のDBを示す。
電子バリュー管理サーバ1の各機能は、情報処理装置においてCPU101でプログラムに応じて実行される処理により実現される機能である。但し以下説明する全部又は一部の各構成の処理をハードウェアにより実現してもよい。
また各機能をソフトウェアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。1つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、1つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
また、基本電子バリューを所有可能であり特別電子バリューを所有できないユーザは「基本ユーザ」として管理される。
特別ユーザや基本ユーザはユーザの属性情報の一つであるユーザ種別情報とされる。
取得部1bが取得した情報は送金の可否判定などに用いられる。
なお、これらの通知は、送金元ユーザと送金先ユーザの何れか一方に対してのみ実行してもよい。
電子バリュー管理サーバ1は、前述したように、電子バリューDB51及びユーザDB52を利用可能とされている。
各DBについて、適宜添付図を参照しながら説明する。
電子バリューDB51に記憶される情報の一例について図4に示す。
電子バリューDB51にはユーザと所有している電子バリュー種別ごとのバリュー値が紐付けられて記憶されている。
ユーザDB52に記憶される情報の一例について示す。
ユーザDB52には、例えば、ユーザを一意に特定可能なユーザIDに対して、氏名、年齢及び連絡先情報などのユーザの属性情報や、ログインIDやログインパスワードなどが紐付けられて記憶されている。
なお、ユーザDB52には、特別ユーザであるか基本ユーザであるかを示すユーザ種別情報が記憶されていてもよい。
ユーザが他ユーザに対する送金を行う際に電子バリュー管理サーバ1やユーザ端末4が実行する処理の第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態は、ユーザの送金依頼に応じて送金元ユーザから送金先ユーザへの送金処理が実行される例である。
第1の実施の形態における各処理の流れについて図5を参照して説明する。
送金指示画面においては、例えば、送金先のユーザを選択するための操作や送金額を入力する操作を受け付け可能とされている。また、必要に応じて送金する電子バリュー種別を指定可能とされていてもよい。
他にも、事業者が提供する各種のサービスを利用するためのアプリケーションソフトウェア上に知人一覧が登録されており、そこから選択することによって送金先ユーザを選択してもよい。或いは、送金元ユーザが使用するユーザ端末4Aに記憶されている連絡先一覧から選択可能とされていてもよい。
更には、送金元ユーザがユーザ端末4Aを用いてSNS(Social Networking Service)を利用可能である場合には、SNSの連絡先リストから送金先ユーザの選択が行われていてもよい。
送金処理においては、具体的に、送金元ユーザが所持している電子バリューのバリュー値の減算処理と送金先ユーザが所有している電子バリューのバリュー値の加算処理が実行される。具体的には後述する。
送金の成否に関する通知は、ユーザ端末4Aにおいて送金の実行を指示する画面の後に表示される画面においてなされてもよいし、それ以外にも、例えば、プッシュ通知などのようにアプリケーションソフトウェアを用いて通知してもよいし、SNSを用いて通知してもよいし、電子メールによって通知してもよい。
通知を受信した後、ユーザ端末4A及びユーザ端末4Bにおいては、通知された送金結果を表示させる処理などを実行可能とされる。
ユーザ端末4における通知処理の受信は、電子バリュー管理サーバ1の送信タイミングに応じて実行されてもよいし、ユーザの操作タイミングに応じて実行されてもよい。
図5に示すステップS204において電子バリュー管理サーバ1が実行する電子バリュー種別選択処理についての第1例を図6に示す。
図5に示すステップS205において電子バリュー管理サーバ1が実行する送金処理の具体例について図7に示す。
図8に示す例は、図5のステップS102で指定された送金額が「3000」とされ、且つ、図6のステップS404で基本電子バリューが選択された場合の例である。
これにより、送金元ユーザの基本電子バリューのバリュー値が3000減り、送金先ユーザの基本電子バリューのバリュー値が3000増える(図8参照)。
なお、図8においてバリュー値に記載された「−」は、所有することが許可されていない電子バリュー種別を示す。所有は許可されているが所持しているバリュー値が0の電子バリュー種別については「0」と記載している。他の図についても同様である。
従って、図8に示す送金元ユーザと送金先ユーザは共に基本ユーザとされている。
また、特別電子バリューの送金を行う場合の手数料と基本電子バリューの送金を行う場合の手数料が異なっていてもよい。
更には、例えば、基本電子バリューの送金を行う場合において手数料を基本電子バリューから減算させる場合の徴収量と手数料を特別電子バリューから減算させる場合の徴収量が異なっていてもよい。例えば、基本電子バリューから手数料を減算させる場合は送金額の10%とし、特別電子バリューから手数料を減算させる場合は送金額の5%としてもよい。特別電子バリューの送金を行う場合においても同様である。
勿論、一方の電子バリュー種別を所有していない場合には、所有している方の電子バリュー種別から手数料の徴収を行ってもよい。
選択された電子バリュー種別について、送金元ユーザが指定された送金額以上のバリュー値を所有していない場合、即ち、選択された電子バリュー種別のバリュー値が送金額に対して不足している場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS503において、送金元ユーザが所有する特別電子バリュー及び基本電子バリューの合計バリュー値が指定された送金額以上であるか否かを判定する。
図9に示す例は、図5のステップS102で指定された送金額が「3000」とされ、且つ、図6のステップS404で基本電子バリューが選択された場合の例である。これは、送金先ユーザが基本ユーザであることから、ステップS402で「No」判定となった結果である。
これにより、送金元ユーザの基本電子バリューのバリュー値が2000減算されることにより全て無くなると共に、残りの送金額である1000が特別電子バリューから減算される。また、送金先ユーザは特別電子バリューを所有できないことから、基本電子バリューのバリュー値が3000加算されている(図9参照)。この場合、送金処理を行うことにより送金元ユーザが所持していた1000の特別電子バリューが送金先ユーザへ送金されることにより1000の基本電子バリューへと変換される。
ステップS503において、合計バリュー値が送金額未満であると判定した場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS505で、送金元ユーザが所有する全ての電子バリュー値を送金する処理を行う。
図10に示す例は、図5のステップS102で指定された送金額が「3000」とされ、且つ、図6のステップS404で基本電子バリューが選択された場合の例である。これは、送金先ユーザが基本ユーザであることから、ステップS402で「No」判定となった結果である。
また、そもそも送金元ユーザが指定したバリュー値に対して送金元ユーザが所有しているバリュー値が少ない場合、送金処理を実行しなくてもよい。この場合には、残高不足のため送金が行われなかった旨を送金元ユーザに通知してもよい。
図5のステップS204の一例である電子バリュー種別選択処理の第2例について図11を参照して説明する。
電子バリュー種別選択処理の第2例は、第1例と異なり、送金する電子バリュー種別の指定の有無に基づいた処理を実行する。なお、第1例と同様の処理については、同じ符号を付し適宜説明を省略する。
基本電子バリューが指定されていた場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS404へと進み、基本電子バリューを送金対象の電子バリュー種別として選択する。
即ち、送金処理の際に基本電子バリューが残高不足等でなければ送金元ユーザの指定通り基本電子バリューの送金が行われる。
ユーザが他ユーザに対する送金を行う際に電子バリュー管理サーバ1やユーザ端末4が実行する処理の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、送金元ユーザが指定した電子バリュー種別と電子バリュー管理サーバ1が選択した最適と思われる電子バリュー種別が異なる場合に、送金元ユーザに電子バリュー種別を改めて指定させる第1問い合わせ処理を行う。
具体的に、図12を参照して説明する。なお、図5に示す各処理と同様の処理については同じ符号を付し適宜説明を省略する。
図12のステップS204Aとして実行される電子バリュー種別選択処理の第3例について、図13を参照して説明する。なお、図6や図11に示す各処理と同様の処理については、同じ番号を付し適宜説明を省略する。
具体的に、電子バリュー管理サーバ1はステップS421で図12のステップS102で送金元ユーザによって指定された電子バリュー種別と図13のステップS403またはステップS404で選択した電子バリュー種別が異なるか否かを判定する。
なお、ここで選択した電子バリュー種別はあくまで送金処理における第1優先度の電子バリュー種別であり、実際に図7に示す送金処理を行った結果、異なる電子バリュー種別が送金されることもある。
ユーザが他ユーザに対する送金を行う際に電子バリュー管理サーバ1やユーザ端末4が実行する処理の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、送金元ユーザが指定した電子バリュー種別が特別電子バリューであるにも関わらず送金先ユーザが基本ユーザである場合に、送金先ユーザに対する本人確認処理を行う。
具体的に、図14を参照して説明する。なお、図5に示す各処理と同様の処理については同じ符号を付し適宜説明を省略する。
本人確認対応処理では、例えば、本人確認手続を行うか否かを選択させる画面を表示させる処理や、本人確認手続のための書類やファイルを選択させる処理や、本人確認書類をアップロードする処理などが実行される。なお、本人確認のための処理については各種の方法を用いることができる。
図14のステップS204Bとして実行される電子バリュー種別選択処理の第4例について、図15を参照して説明する。なお、図6や図11に示す各処理と同様の処理については、同じ番号を付し適宜説明を省略する。
送金元ユーザが指定した電子バリュー種別が基本電子バリューである場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS404の処理へと進み、基本電子バリューを選択して図15に示す電子バリュー種別選択処理を終了する。
なお、送金元ユーザが電子バリュー種別を指定していない場合は、ステップS401の処理へと進んでもよいし、ステップS404の処理へと進んでもよい。
送金先ユーザが基本ユーザである場合は、送金元ユーザの所有している特別電子バリューを送金した場合に受け手側の送金先ユーザの属性によって送金されたバリュー値が基本電子バリューのものへと変更されてしまう場合である。
要件を満たしていると判定した場合、即ち、本人確認処理が正常終了したと判定した場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS403において特別電子バリューを選択し電子バリュー種別選択処理を終了する。なお、この場合において、電子バリュー管理サーバ1の管理部1aは、ユーザDB52を更新することにより、送金先ユーザの属性が基本ユーザから特別ユーザへ変更になったことを記憶してもよい。なお、ステップS432の本人確認処理及びステップS433の判定処理は送金先ユーザが特別電子バリューを所有することを許可する許可処理ともいえる。
ユーザが他ユーザに対する送金を行う際に電子バリュー管理サーバ1やユーザ端末4が実行する処理の第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態では、送金元ユーザ及び送金先ユーザが共に特別ユーザであるにも関わらず送金元ユーザが基本電子バリューを送金対象として指定した場合に、送金先ユーザに対して電子バリュー種別の変更要望の有無を確認する処理を実行する。
具体的に、図16を参照して説明する。なお、図5に示す各処理と同様の処理については同じ符号を付し適宜説明を省略する。
変更希望確認対応処理では、例えば、電子バリュー種別の変更を希望するかしないかを選択させる画面を表示させる処理や、選択情報を電子バリュー管理サーバ1へ送信する処理などが実行される。
第2問い合わせ対応処理では、例えば、電子バリュー種別の変更を許可するか否かを選択させる画面を表示させる処理や、選択情報を電子バリュー管理サーバ1へ送信する処理などが実行される。
図16のステップS204Cとして実行される電子バリュー種別選択処理の第5例について、図17を参照して説明する。なお、図6や図11に示す各処理と同様の処理については、同じ番号を付し適宜説明を省略する。
送金先ユーザの意思表示が「変更を希望しない」だった場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS404において送金元ユーザの指定通り基本電子バリューを選択し、図17に示す一連の処理を終了する。
具体的には、電子バリュー管理サーバ1はステップS444で第2問い合わせ処理を実行する。この処理により、ユーザ端末4Aの表示部に送金先ユーザが送金についての電子バリュー種別の変更を希望していることの通知が表示され、更に、送金する電子バリュー種別を変更してもよいかを問う設問画面が表示される。
送金元ユーザが特別電子バリューへの変更を許可した場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS403において送金先ユーザの希望に添うように特別電子バリューを選択する。
一方、送金元ユーザが特別電子バリューへの変更を許可しなかった場合、電子バリュー管理サーバ1はステップS404において当初の送金元ユーザの指定通り基本電子バリューを選択する。
このような状態を防止するために、それぞれタイムリミット(数日や数時間や数分など)を設け、タイムリミットを過ぎてしまった場合には、送金元ユーザの最初の指定通りに基本電子バリューの送金処理を実行してもよい。
上述した各例で説明したように、本発明における情報処理装置(電子バリュー管理サーバ1)は、現金の代替となる価値を有する第1の電子バリュー種別(例えば特別電子バリュー)と、現金の代替となる価値を有し第1の電子バリュー種別とは異なる第2の電子バリュー種別(例えば基本電子バリュー)とについて、ユーザ毎に所有するバリュー値を管理する管理部1aと、送金依頼に応じて、送金元ユーザが所有する電子バリュー種別の情報と、送金先ユーザが所有することができる電子バリュー種別の情報を管理部1aから取得する取得部1bと、送金元ユーザが所有する電子バリュー種別のうちで、送金依頼に応じて減算対象となる電子バリュー種別を取得した情報に基づいて選択する種別選択部1cと、種別選択部1cの選択に応じた送金処理を行う送金処理部1dと、を備えている。
送金処理部1dが実行するここでいう「送金処理」は、図7に示す一連の処理を指していてもよいし、図7の一連の処理において送金する電子バリュー種別を決定するまでの処理(即ちステップS502,S504,S505の一部の処理)を種別選択部1cが実行し、実際に送金する処理(前述の減算処理及び加算処理)の実行のみを指していてもよい。
電子バリュー管理サーバ1が複数の異なる電子バリュー種別を管理することで、例えば、本人確認手続が完了した信頼性の高いユーザとそうで無いユーザ、或いは電子商取引をよく利用するユーザと実店舗をよく利用するユーザなど、各種のユーザに対して適切な電子バリュー種別を付与することが可能となる。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、複数の電子バリュー種別を所有している可能性のあるユーザ間で送金を行いたいという要望に対して、電子バリュー管理サーバ1がユーザごとの所有電子バリュー種別に応じて適切に電子バリュー種別を選択し送金処理を行うことが可能とされることにより、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
更に、例えば、複数の電子バリュー種別間で利便性などの観点から優劣が存在する場合に、送金処理の実行時にユーザが意図しない状態で使い勝手の悪い電子バリュー種別に変換されてしまうことが防止される。上述した例では、特別電子バリューは直接現金化可能とされており、使い勝手のよい電子バリュー種別とされ、基本電子バリューは直接現金化不可能とされており、使い勝手の悪い電子バリュー種別とされる。このような場合に、ユーザが送金依頼を行ったことによって意図せず特別電子バリューが基本電子バリューに変換されてしまうようなことが防止される。
なお、上述した各例とは異なり、直接現金化不可能とされた電子バリュー種別と、直接現金化可能とされている電子バリュー種別において、ユーザによっては直接現金化不可能な電子バリュー種別の方が使い勝手がよい可能性がある。例えば、親ユーザが送金元ユーザであり子ユーザが送金先ユーザであり、親ユーザが子ユーザに対して意図的に電子バリューの使用用途を制限したい場合などが考えられる。この場合には、直接現金化が可能とされてしまうと電子バリューの使用用途が広がってしまい親ユーザにとって意図しない使われ方をしてしまう虞がある。
即ち、本来であれば使用用途が広がることは利便性の向上につながるが、このような状況においては、子ユーザが現金化できない電子バリューの方が親ユーザにとっては利便性が高いものといえる。従って、親ユーザにとっては、現金化不可能とされることにより使用用途が限定された電子バリューが使い勝手のよい特別電子バリューに相当し、現金化可能とされることにより意図しない使い方をされてしまう可能性がある電子バリュー種別が使い勝手の悪い基本電子バリューに相当する。
このような場合であっても、上述した各種の処理を行うことにより、直接現金化可能な基本電子バリューに親ユーザの認識外で変換されてしまうことが防止される。
なお、基本電子バリューと特別電子バリューの相違点が出金可否の点以外であっても構わない。例えば、電子商取引のみで使用可能な基本電子バリューと、電子商取引及び実店舗の双方で使用可能な特別電子バリューなどであってもよい。また、電子商取引の中でも特定のジャンルの店舗のみで使用可能な基本電子バリューと多くの店舗で使用可能な特別電子バリューであってもよい。
即ち、どのような観点であっても、目的に沿った使い勝手のよい電子バリュー種別を特別電子バリューとし、使い勝手の悪い電子バリュー種別を基本電子バリューとして、上述した各処理を実行することにより、意図せずに使い勝手の悪い電子バリュー種別へ変換されてしまうことが防止される。
これにより、送金元ユーザの意図が送金処理に反映される。
従って、送金元ユーザの意図によらず電子バリュー種別が選択されてしまうことが防止される。
これにより、送金先ユーザの属性に応じて送金対象の電子バリュー種別が選択される。即ち、利便性の高い特別電子バリューが意図せずに利便性の低い基本電子バリューへ変換されてしまうことが防止される。
これにより、送金元ユーザの意図によらず送金に伴って電子バリュー種別の変換がされてしまう虞がある場合に、送金元ユーザに確認を行うことができる。
従って、送金元ユーザの意図によらずに電子バリュー種別が変換されてしまうことが防止される。
これにより、ユーザの属性情報を更新する機会が新たに設けられる。例えば、信頼性の高いユーザに対しては、提供するサービスを十分に利用して貰うためにユーザのランクを上げるなど、ユーザの属性を更新することが好ましい。
本構成によれば、ユーザの属性を適切に更新することにより、ユーザの利便性の向上、ユーザ体験の改善を図ることができる。
これにより、送金先ユーザの希望に添った送金処理を実現することができる。
また、送金元ユーザに対する第2問い合わせ処理を行うことにより、送金元ユーザの意図にも沿った送金処理を行うと共に、送金元ユーザの意図に沿わない送金処理の実行を防止することができる。
一方の電子バリュー種別が使い勝手のよい電子バリュー種別とされ、他方の電子バリュー種別が使い勝手のよくない電子バリューとされている場合に、上述した各種の処理を行うことにより、送金処理の際に意図せずに使い勝手の悪い電子バリュー種別へ変換されてしまうことが防止される。
これにより、保有する電子バリュー種別を適切に管理することができる環境を提供することができる。特に、送金処理の際にユーザの意図しない電子バリュー種別の変換が起きないようにすることができる。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としての電子バリュー管理サーバ1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、電子バリュー管理サーバ1の処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
また、送金依頼に応じて、送金元ユーザが所有する電子バリュー種別の情報と、送金先ユーザが所有することができる電子バリュー種別の情報を取得する取得手順を情報処理装置に実行させる。
更に、送金元ユーザが所有する電子バリュー種別のうちで、送金依頼に応じて減算対象となる電子バリュー種別を取得した情報に基づいて選択する種別選択処理手順を情報処理装置に実行させる。
更にまた、種別選択処理の結果に応じた送金処理手順を情報処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、電子バリュー管理サーバ1に対して図5のステップS201からステップS206の各処理、図6,図7,図11の各処理、図12のステップS201からステップS206(ステップS211含む)の各処理、図13の各処理、図14のステップS201からステップS206の各処理、図15の各処理、図16のステップS201からステップS206の各処理、図17の各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
1a 管理部
1b 取得部
1c 種別選択部
1d 送金処理部
1f 問い合わせ処理部
Claims (8)
- 現金の代替となる価値を有する第1の電子バリュー種別と、現金の代替となる価値を有し前記第1の電子バリュー種別とは異なる第2の電子バリュー種別とについて、複数のユーザが所有するそれぞれのバリュー値を管理する管理部と、
送金依頼に応じて、送金元ユーザが所有する電子バリュー種別の情報と、送金先ユーザが所有することができる電子バリュー種別の情報を前記管理部から取得する取得部と、
前記送金元ユーザが所有する電子バリュー種別のうちで、前記送金依頼に応じて減算対象となる電子バリュー種別を前記取得した情報に基づいて選択する種別選択部と、
前記種別選択部の選択に応じた前記送金元ユーザから前記送金先ユーザへの送金処理として前記管理部が管理している前記送金元ユーザについてのバリュー値を減算させる処理と前記管理部が管理している前記送金先ユーザについてのバリュー値を加算させる処理とを行う送金処理部と、を備えた
情報処理装置。 - 前記送金処理では、前記送金依頼において指定された電子バリュー種別について減算を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記送金元ユーザは前記第1の電子バリュー種別と前記第2の電子バリュー種別とを所有し、前記送金先ユーザは前記第2の電子バリュー種別のみを所有可能な場合において、
前記送金処理では、前記送金元ユーザが所有する前記第2の電子バリュー種別について減算を行う
請求項1または請求項2の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記種別選択部が選択した電子バリュー種別が、前記送金依頼において指定された電子バリュー種別と異なる場合に、前記送金依頼を行ったユーザに対して減算対象の電子バリュー種別を選択させる処理を行う問い合わせ処理部を備え、
前記送金処理では、前記選択させる処理に対する選択結果に応じた電子バリュー種別について減算を行う
請求項1から請求項3の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記送金依頼において指定された電子バリュー種別を前記送金先ユーザが所有することができない場合において、
前記管理部は、前記送金先ユーザに対する本人確認処理が正常に完了したことに応じて前記送金先ユーザが前記指定された電子バリュー種別を所有することを許可する許可処理を行い、
前記送金処理部は、前記送金先ユーザについて前記指定された電子バリュー種別について加算を行う
請求項1から請求項4の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記送金依頼において指定された電子バリュー種別についての変更希望の有無を前記送金先ユーザに選択させる処理を行うと共に、前記選択させる処理に対する選択結果に応じて前記送金元ユーザに対して前記指定された電子バリュー種別を変更するか否かを選択させる処理を行う問い合わせ処理部を備えた
請求項1から請求項5の何れかに記載の情報処理装置。 - 前記第1の電子バリュー種別は現金化可能な電子バリュー種別とされ、
前記第2の電子バリュー種別は現金化不可能な電子バリュー種別とされた
請求項1から請求項6の何れかに記載の情報処理装置。 - 現金の代替となる価値を有する第1の電子バリュー種別と、現金の代替となる価値を有し前記第1の電子バリュー種別とは異なる第2の電子バリュー種別とについて、複数のユーザが所有するそれぞれのバリュー値を管理する処理と、
送金依頼に応じて、送金元ユーザが所有する電子バリュー種別の情報と、送金先ユーザが所有することができる電子バリュー種別の情報を取得する取得処理と、
前記送金元ユーザが所有する電子バリュー種別のうちで、前記送金依頼に応じて減算対象となる電子バリュー種別を前記取得した情報に基づいて選択する種別選択処理と、
前記種別選択処理の結果に応じた前記送金元ユーザから前記送金先ユーザへの送金処理として前記管理する処理によって管理されている前記送金元ユーザについてのバリュー値を減算させる処理と前記管理する処理によって管理されている前記送金先ユーザについてのバリュー値を加算させる処理と、を
情報処理装置が実行する情報処理方法。
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