JP6894410B2 - 歯列矯正装置 - Google Patents

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Description

本出願は、2017年8月17日に出願された中国特許出願番号第201710704699.3号についての優先権を主張するものであり、これらの全ては引用によって本願に援用される。
本発明は、歯列矯正技術に関するものであり、特に、歯を歯槽骨に押圧する(即ち、歯の圧下(intrusion)を達成する)歯列矯正装置に関するものである。
個人の歯並びの悪さは、歯科審美性、機能性、および健康に悪影響を及ぼし得る。影響を受ける機能には、咀嚼、発音、呼吸などの日常活動が含まれる。歯の健康の問題には、虫歯、歯周病、および歯の過度の摩耗が含まれる。
図1に示すように、歯並びのずれた歯の状態は、上顎歯列弓10の第2大臼歯10Aが下顎歯列弓20の第2大臼歯20Aと長期間、適切に咬合することができないために過剰に挺出する。矯正過程の間、上顎歯列弓10の第2大臼歯10Aは、歯槽骨(図示せず)内に上方に押し込まれる(図1の矢印によって示されているように)。
従来の矯正方法は、患者の顎骨11内にミニスクリューMを固定具(anchorage)として埋め込み、次いでミニスクリューMを弾性部材で第2大臼歯10Aに固定されたフック(図示せず)に連結して、矯正力を発生させ、第2大臼歯10Aを歯槽骨に押し上げている。しかしながら、ミニスクリューMの使用は、侵襲的であり、局所炎症を引き起こしやすく、矯正過程の間、患者に不快感をもたらし得る。また、ミニスクリューMと第2大臼歯10Aに固定されたフックは、長時間、口腔内に設置され、且つ任意に除去することができず、これも不便が生じる。
上述の問題に鑑み、本発明の課題は、少なくとも1つの歯(上顎歯列弓の第2大臼歯など)を歯槽骨に圧下させ、使用上の利便性を向上させることができる、着脱自在な歯列矯正装置を提供することである。
本発明のいくつかの実施形態では、歯列弓に着脱自在に装着されるように適合された第1の矯正ユニットを含む歯列矯正装置が提供される。少なくとも1つの第1の収容部は、第1の矯正ユニットに形成され、矯正を必要とする歯列弓の少なくとも1つの第1の歯を収容するように構成され、第1の収容部の形状は、第1の歯が歯槽骨に向かって移動するのを可能にする。少なくとも1つの第2の収容部は、第1の矯正ユニットに形成され、矯正を必要としない歯列弓の少なくとも1つの第2の歯を収容するように構成され、第2の収容部の形状は、第2の歯の形状に一致し、第2の収容部は、第2の歯のアンダーカット領域まで延伸する。少なくとも1つの第1の開口は、第1の矯正ユニットの第1の咬合面に形成される。第1の開口は、細長状であり、互いに対向する第1の矯正ユニットの第1の舌側面および第1の頬側面まで延伸する。第1の開口の位置は、第1の歯の位置に対応する。第1の開口は、第1の歯の咬合面、舌側面、および頬側面の部分を露出させる。また、動力発生アセンブリは、第1の開口を介して第1の歯に接触し、これにより、第1の歯に力を加え、第1の歯を歯槽骨に圧下させるように構成される。
いくつかの実施形態では、第1の矯正ユニットの第1の咬合面に垂直な方向に沿って見たとき、第1の開口は、第1の方向に延伸する。第1の方向は、力が第1の歯を歯槽骨に圧下させる方向を定義している。
いくつかの実施形態では、第1の矯正ユニットの第1の舌側面または第1の頬側面に垂直な方向に沿って見たとき、第1の開口は、第1の咬合面に対して第2の方向に延伸し、且つ深さを有する。第2の方向は、力が第1の歯を歯槽骨に圧下させる方向を定義している。第1の開口の深さは、力が第1の歯を歯槽骨に圧下させる深さを定義している。
いくつかの実施形態では、動力発生アセンブリは、複数の第1の連結部と弾性部材を含む。第1の連結部は、第1の開口に対応する第1の矯正ユニットの第1の舌側面および第1の頬側面にそれぞれ固定される。弾性部材は、第1の矯正ユニットの第1の咬合面を跨いで伸び、第1の連結部と連結し、第1の開口を介して第1の歯に接触し、これにより、第1の歯に力を加え、第1の歯を歯槽骨に圧下させるように構成される。力は、弾性復元力である。
いくつかの実施形態では、弾性部材は、互いに平行な2つの側辺部と、側辺部を連結する中間部とを有するU字型構造である。2つの側辺部は、第1の矯正ユニットの第1の舌側面および第1の頬側面にそれぞれ固定され、ねじりバネ部をそれぞれ有する。中間部は、第1の矯正ユニットの第1の咬合面を跨いで伸び、第1の開口を介して第1の歯に接触する。
いくつかの実施形態では、第1の矯正ユニットの第1の舌側面または第1の頬側面に垂直な方向に沿って見たとき、第1の開口は、第1の咬合面に対して第2の方向に延伸する。第1の連結部の一方は、第2の方向に沿った第1の開口の延伸線の側に配置される。弾性部材の2つの側辺部は、第1のセグメント、第2のセグメント、および第1のセグメントと第2のセグメントとの間のねじりバネ部をそれぞれ有する。第1のセグメントは、第1の連結部に連結され、第2のセグメントは第1の開口に延伸して弾性部材の中間部に連結する。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置は、第1の開口の弾性部材の一部を被覆するように構成された保護要素を更に含み、弾性部材が第1の歯に直接接触するのを防止する。保護要素は、弾性材料を含む。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置は、対向する他方の歯列弓に着脱自在に装着されるように適合された第2の矯正ユニットを更に含む。第2の矯正ユニットは、第2の矯正ユニットの第2の咬合面の上に突出部を有する。突出部は、第1の矯正ユニットの第1の咬合面の第2の開口を通過し、第1の歯を圧下するように構成される。
いくつかの実施形態では、第2の開口の形状は、第1の咬合面に垂直な方向に沿って見たときの突出部の形状に対応する。
いくつかの実施形態では、第1の咬合面に垂直な方向に沿って見たとき、第2の開口と第1の開口は、部分的に重なっており、且つ異なる形状を有する。
いくつかの実施形態では、第2の矯正ユニットの先端部は延伸部を有する。突出部は延伸部に形成され、突出部の位置は第2の開口および第1の歯の位置に対応する。
いくつかの実施形態では、第2の矯正ユニットは、他方の歯列弓の歯の咬合面を露出させる。第2の矯正ユニットは、弾性を有する制限部材を更に含む。制限部材は、第2の矯正ユニットの互いに対向する第2の舌側面および第2の頬側面に形成された複数の第2の連結部に移動可能に連結され、他方の歯列弓の歯の咬合面を跨いで伸び、且つ歯のアンダーカット領域まで延伸し、これにより、他方の歯列弓への第2の矯正ユニットの保持力を向上させる。
いくつかの実施形態では、歯列弓に着脱自在に装着されるように適合された矯正ユニットを含む歯列矯正ユニットも提供される。少なくとも1つの突出部が矯正ユニットの咬合面に配置される。突出部の位置は、歯列弓に対向する他方の歯列弓の矯正を必要とする少なくとも1つの第1の歯の位置に対応する。突出部は、第1の歯を歯槽骨に圧下させるように構成されている。
いくつかの実施形態では、矯正ユニットの先端部は、延伸部を有し、突出部は延伸部の咬合面に形成される。
添付の図面とともに以下の本発明の様々な実施形態の詳細な説明を検討することで、本発明はより完全に理解できる。
患者の上顎歯列弓の第2大臼歯が過度に挺出していることを示す概略図である。 いくつかの実施形態による歯列矯正装置の斜視図である。 図2の第1の矯正ユニットをその咬合面に垂直な方向に沿って見たときの概略図である。 図2の歯列矯正装置の矯正機構を示す概略図である。 いくつかの実施形態による歯列矯正装置の部分拡大図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図3のB−B線に沿った断面図である。 いくつかの実施形態による弾性部材の斜視図である。 いくつかの実施形態による図7の弾性部材を含む歯列矯正装置の概略図である。 いくつかの実施形態による歯列矯正装置の概略図である。 図9の歯列矯正装置を第1の矯正ユニットの咬合面に垂直な方向に沿って見たときの概略図である。 いくつかの実施形態による歯列矯正装置の概略図である。 図11の第2の矯正ユニットの斜視図である。 第2の矯正ユニットを歯に固定する図12の制限部材の概略図である。
次の開示では、異なる特徴を実施するために、多くの異なる実施の形態または実施例を提供する。本開示を簡潔に説明するために、複数の要素および複数の配列の特定の実施形態が以下に述べられる。これらはもちろん単に例示するためであり、それに限定するという意図はない。例えば、下記の開示の第2の特徴の上方、または上への第1の特徴の形成は、第1と第2の特徴が直接接触で形成される複数の実施形態を含むことができ、且つ第1と第2の特徴が直接接触でないように、付加的な特徴が第1と第2の特徴間に形成された複数の実施形態を含むこともできる。
以下の詳細な記載において、“上に(on)”、“上側に(above)”、“下に(under)”、“下側に(below)”、“左(left)”、および“右(right)”といった空間的に相対的な用語は、図に示された各要素の相対的な位置関係の説明のために用いられるもので、本発明を限定することは意図されていない。空間的に相対的な用語は、図に記載された方向に加えて、使用または操作するデバイスの異なる方向を包含することを意図している。装置は、他の方式で方向づけされてもよく(90度回転、または他の方向に)、ここで用いられる空間的に相対する記述は、同様にそれに応じて解釈され得る。
留意すべきことは、以下に述べる内容は、本発明の異なる特徴を実践する複数の実施形態または範例を提供することができる。以下に述べる特殊な構成要素の代表例と配置は、本発明の精神を簡単に要約して述べたもので本発明の範囲を限定するものではない。また、本開示は、様々な例において、参照番号および/または文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、簡潔で明確にするためであり、それ自体が様々な実施形態や構成間の関係を示すものではない。様々な特徴は、簡潔で明確にするために、異なる寸法に任意に描かれることができる。また、本実施形態に示されない、または説明されないいくつかの要素は、本発明の分野の当業者に知られている形態を有することができる。
図2に示すように、図2は、いくつかの実施形態による歯列矯正装置100の斜視図である。歯列矯正装置100は、例えば、患者の上顎歯列弓10(図4も参照)の第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下するように用いられる得る着脱可能な歯列矯正装置である。歯列矯正装置100は、上顎歯列弓10に着脱自在に装着されるように適合された矯正ユニット101(第1の矯正ユニット)を含み、患者は、場合および必要に応じて自由に矯正ユニット101を着脱することができ、正常に歯を清掃することができる(使い勝手が良い)ようになる。
いくつかの実施形態による、矯正ユニット101を形成するために用いられる材料は、熱可塑性材料(thermoplastic)、矯正歯科用樹脂、または口腔に用いられるのに適した他の材料が含まれ得る。矯正ユニット101は、当業者に周知の製造方法によって製造することができ、本開示は、矯正ユニット101の製造方法を限定するものではない。
いくつかの実施形態による、矯正ユニット101の構造強度は、変形または破損することなく、通常の咀嚼中に発生した咬合力に耐えることができる。矯正ユニット101の構造強度は、例えば、矯正ユニット101の厚さを増加させる、矯正ユニット101の材料を変える、または多層材料で矯正ユニットを形成することによって、向上させることができる。
図2および図3に示すように、矯正ユニット101は、上顎歯列弓10の左右両側にある2つの第2大臼歯10Aを露出させるように構成された2つの細長状の開口部101A(第1の開口)を有する(即ち、2つの開口101Aの位置は、2つの第2大臼歯10Aの位置に対応する)。より具体的には、各開口101Aは、矯正ユニット101の咬合面OS(第1の咬合面)に形成され、且つ互いに対向する矯正ユニット101の舌側面LS(第1の舌側面)と(左または右の)頬側面BS(第1の頬側面)に延伸される(第1の方向D1に)。また、図4に示されるように、矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSに垂直な方向に沿って見たとき、開口101Aは、咬合面OSに対して第2の方向D2(例えば、図に示されたZ方向)に延伸しており、深さLを有することができる。従って、開口101Aは、第2大臼歯10Aの咬合面、舌側面、および頬側面の一部を露出させることができる(矯正ユニット101の咬合面OSに垂直な方向、舌側面LSに垂直な方向、および頬側面BSに垂直な方向に沿って見たとき)。
いくつかの実施形態による、複数の連結部101B(例えば、フック構造)は、矯正ユニット101の舌側面LSおよび頬側面BSの上に、それぞれ形成され、連結部101Bの位置は、開口101Aの位置に対応する。より具体的に言えば、各開口101Aに対して、2つの連結部101B(第1の連結部)が矯正ユニット101の舌側面LSおよび頬側面BSにそれぞれ固定され、開口部101A(図3参照)の長軸の両端に対応する。矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSの上の各連結部101Bの位置は、咬合面OSおよび開口101A(図4参照)から離れている。いくつかの実施形態による、連結部101Bの材料は、ステンレス鋼、ニッケルチタン合金、樹脂、またはプラスチックセラミックを含むことができ、結合部101Bは、例えば接着剤により矯正ユニットに固定されることができる。また、連結部101Bと矯正ユニット101は、一体成型され、同一の材料を有することができる。
図2に示された実施形態では、歯列矯正装置100は、ゴムリングまたはニッケルチタン合金製のスプリングコイルなどの2つの弾性部材102も含む。2つの弾性部材102は、矯正ユニット101の上に構成され、2つの開口101Aおよび上顎歯列弓10の2つの第2大臼歯部10Aにそれぞれ対応する。各弾性部材102は、矯正ユニット101の咬合面OSを跨いで伸びるように構成され、矯正ユニット101の舌側面LSおよび頬側面BSの上の2つの連結部101Bと連結する。いくつかの実施形態による、矯正ユニット101(図4参照)の舌側面LSまたは頬側面BSに垂直な方向に沿って見たとき、連結部101Bは、第2の方向D2に沿って開口101Aの延伸線Eの上に配置されており、弾性部材102は、開口101Aの延伸線Eと実質的に平行に配置されている。
また、弾性部材102は、開口101Aを介して第2大臼歯10Aに接触することができるため、力(弾性力)を第2大臼歯10Aに加え、第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させる(図4の矢印によって示されるように)。矯正ユニット101が患者の上顎歯列弓10に装着されたとき(図4参照)、過剰に挺出して矯正が必要な第2大臼歯10A(第1の歯)は、開口101A内にとどめられた弾性部材102を下方に引っ張り、それを変形させるということが理解されるべきである。弾性部材102が徐々にその元の形状に戻ると、弾性復元力(即ち、上述の力)を発生し、第2大臼歯10Aを歯槽骨に上方に圧下させて矯正の目的を達成する。弾性部材102および連結部101Bは、歯列矯正装置100の動力を発生するアセンブリ(動力発生アセンブリ:force exerting assembly)を構成する。
なお、弾性部材102は、開口101A内にとどめられているため、矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSに形成された開口101Aの延伸方向(第2の方向D2)は、弾性部材102の力(弾性力)が第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させる方向を定義することができる。例えば、第2の方向D2が咬合面OS(図4参照)に対して、実質的に垂直上方向にあるとき、弾性部材102は、開口10Aに沿って上方に第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させることができる。第2の方向D2が咬合面OSに対して特定の方向(即ち、図5に示すようにZ軸方向に非平行)に向かって傾斜しているとき、弾性部材102は、第2大臼歯10Aを開口10Aに沿って特定の方向に歯槽骨に圧下させることができる。同様に、矯正ユニット101の咬合面OSに形成された開口101Aの延伸方向(第1の方向D1)も弾性部材102の力(弾性力)が第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させる方向を定義することができる。開口101Aの延伸方向(即ち、第1の方向D1および第2の方向D2)は、患者の矯正の必要に応じて構成することができる。
また、開口101Aの深さLは、弾性部材102の弾性力が第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させる深さを定義することができる。例えば、弾性部材102が開口101Aの側壁に沿って開口101Aの端部F(図4参照)に移動したとき、それは開口部101Aの構造によって制限され、移動し続けることができない。従って、開口101Aの深さLは、弾性部材102の弾性力が第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させる最大深度を決定し、第2大臼歯10Aの過剰な移動を避けることができる。開口部101Aの深さLは、患者の矯正の必要に応じて構成または調整することができる。
図3、図4、図6A、および図6Bに示すように、複数の歯収容部(tooth receiving cavities)は、矯正ユニット101の咬合面OSに対向する内側に形成され、上顎歯列弓10の歯を受けるように構成される。いくつかの実施形態による、矯正ユニット101は、矯正を必要とする少なくとも1つの第1の歯10A(例えば、第2大臼歯10A)を収容するための少なくとも1つの歯収容部R1(第1の収容部)を含む。歯収容部R1は、第2大臼歯10Aを歯槽骨に向かって移動させるように構成されている(図6Bの矢印で示されているように)。より具体的に言えば、歯収容部R1の形状は、第2大臼歯10Aを圧下力の方向に移動させるように設計されている。例えば、圧下の方向に応じて、歯の最突出点の連結線(connecting line)で定義されたアンダーカット領域(undercut area)から開始し、歯収容部R1が十分な空間を確保して、第2大臼歯10Aが歯収容部R1によってブロックされることなく、弾性部材102の駆動力で歯槽骨に向かって滑らかに移動するようにさせる。図6Bに示されるように、第2大臼歯10AのアンダーカットラインU(即ち、第2大臼歯10Aの最も広い部分を示す仮想線)より下側の領域は、第2大臼歯10Aのアンダーカット領域(ドットで示されている)である。
また、矯正ユニット101は、矯正を必要としない少なくとも1つの第2の歯10B(例えば、第2大臼歯10A以外の歯)を収容する、少なくとも1つの歯収容部R2(第2の収容部)も含む。歯収容部R2は、第2の歯10Bの形状に合致するように(例えば、第2の歯に密着するように)構成されるか、または設計され、第2の歯10Bのアンダーカット領域まで延伸する(即ち、第2の歯10Bの歯冠全体をほぼ被覆する)。従って、上顎歯列弓10への矯正ユニット101の保持力(retention)を強化することができ、矯正プロセスの間、矯正ユニット101が上顎歯列弓10から外れ易いのを防止する(即ち、使用中の歯列矯正装置100の安定性を向上させる)。
図4に示されるように、歯列矯正装置100は、少なくとも1つの保護要素(protection element)103(図10も参照)も含むことができる。保護要素103は、矯正ユニット101の咬合面OSを跨がり、開口101Aの中にある弾性部材102の一部を被覆するように構成され、弾性部材102が第2大臼歯10Aに直接接触するのを防ぎ、第2大臼歯10Aへの損傷を低減する。いくつかの実施形態による、保護要素103は、開口101Aの長さより小さい、または同じ長さを有する管状構造であることができる。保護要素103は、樹脂またはゴムなどの弾性材料を含むことができる。
図7および図8に示すように、いくつかの他の実施形態による歯列矯正装置100’は、異なる構造タイプ(例えば、金属ワイヤ)の弾性部材102’を含むことができる。上述の実施形態と同様に、弾性部材102’が矯正ユニット101の各開口101Aに提供される。各弾性部材102’は、互いに平行な2つの側辺部1021と、2つの側辺部1021を連結する中間部1022とを有する略U字型構造である。2つの側辺部1021は、矯正ユニット101の対向する舌側面LSと頬側面BSにそれぞれ配置されるか、または固定されることができ(視野角の制限により、図8では、頬側面BSに配置された弾性部材102’の1つの側辺部1021のみが見える)、且つねじりバネ部102Aをそれぞれ有する。中間部1022は、矯正ユニット101の咬合面OSに跨って、上顎歯列弓10の第2大臼歯10Aに接触し、これにより、力(弾性力)を発生させ、第2大臼歯10Aを歯槽骨に圧下させることができるように構成される(図8の矢印に示されるように)。
図7および図8に示された実施形態では、矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSに垂直な方向に沿って見たとき、少なくとも1つの連結部101Bが矯正ユニット101に固定されている。連結部101Bは、例えば、十分な強度を有する金属またはプラスチック材料からなる管状構造であり、且つ例えば、接着により矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSに固定されることができる。また、矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSに垂直な方向に沿って見たとき、管状の連結部101Bは、開口101Aの延伸方向(第2の方向D2)に沿った延伸線Eの側に配置されており、且つ連結部101Bは、第2の方向D2とは異なる第3の方向D3に平行に配置されている。
図8に示すように、矯正ユニット101の舌側面LSまたは頬側面BSに垂直な方向に沿って見たとき、弾性部材102’の1つの側辺部1021は、第1のセグメント102B、第2のセグメント102C、および第1のセグメント102Bと第2のセグメント102Cの間のねじりバネ部102Aを有する。第1のセグメント102Bは、上述の連結部101Bを通過して連結するように構成されている。第2のセグメント102Cは、開口101A内に延伸し、弾性部材102’(U字型構造)の中間部1022に連結するように構成される。
第1のセグメント102Bは、第1のセグメント102Bが連結部101Bに対して摺動するのを防止するように構成された少なくとも1つのストッパーSを有することもできる。例えば、ストッパーSは、管状の連結部101Bの内径よりも大きな直径を有する球状構造であることができ、連結部101Bに進入することができないものであってもよい。従って、ストッパーSは、連結部101Bに対して第1のセグメント102Bの移動を制限することができる。
上述の構成により、歯列矯正装置100’の矯正ユニット101が患者の上顎歯列弓10に装着されていないとき、弾性部材102’の2つの側辺部1021は、第3の方向D3と実質的に平行な状態にあり、弾性部材102の中間部1022が開口101Aの端部Fに当接する。矯正ユニット101が患者の上顎歯列弓10に装着されたとき、過剰に挺出して矯正が必要な第2大臼歯10A(第1の歯)は、開口101Aの中の弾性部材102’の中間部1022(図7)を下方に押し、2つの側辺部1021の第2のセグメント102Cを変形させる(図8参照)。図4に示された上述の実施形態と同様に、弾性部材102’が徐々にその元の形状に戻ると、弾性復元力を発生し、第2大臼歯10Aを歯槽骨に上方に圧下させて矯正の目的を達成する。
いくつかの実施形態による、弾性部材102’は、ニッケル−チタン合金などの形状記憶合金(SMA)材料からなることができる。SMA材料は、温度が上昇したとき(例えば、歯と接触した後の熱伝導により)、より低い温度で変形され、その記憶された形状に復元されることができる。いくつかの実施形態による、弾性部材102’は、ステンレス鋼材料を含むこともできる。
図7および図8に示された実施形態では、歯列矯正装置100’は、少なくとも1つの保護要素103(図4の保護要素103と同じ)も含むことができる。保護要素103は、矯正ユニット101の咬合面OSを跨がり、開口101A内にとどめられた弾性部材102’の中間部1022を被覆するように構成され、弾性部材102’が第2大臼歯10Aに直接接触するのを防ぎ、第2大臼歯10Aへの損傷を低減する。
図9は、いくつかの他の実施形態による歯列矯正装置100”の概略図である。歯列矯正装置100”が図2〜図5に示された歯列矯正装置100と異なることは、歯列矯正装置100”が患者の下顎歯列弓20に着脱自在に装着されるように適合された矯正ユニット201(第2の矯正ユニット)を更に含むことである。第2の矯正ユニット201は、第1の矯正ユニット101と同一または類似の材料を有することができる。いくつかの実施形態による、第1の矯正ユニットおよび第2の矯正ユニットの構造強度は、変形または破損することなく、通常の咀嚼中に発生した咬合力に耐えることができる。
図9に示された実施形態では、第2の矯正ユニット201は、下顎骨歯列弓20の歯の一部に装着される。しかしながら、第2の矯正ユニット201は、下顎歯列弓20の歯全体に装着されることもできる。同様に、本開示の様々な実施形態における第1の矯正ユニット101は、矯正を必要とする第1の歯10Aが被覆されていれば、上顎歯列弓10の歯の全部または一部に装着されることもできる。
図9および図10に示されるように、第2の矯正ユニット201の咬合面OS2(第2の咬合面)は、2つの突出部202を有し(視野角の制限により、図9では、1つの突出部202のみが見える)、第1の矯正ユニット101の第1の咬合面OSは、突出部202に対応する2つの開口101C(第2の開口)も有する。上述の構成により、患者が歯列矯正装置100”を装着するとき、弾性部材102は、第1の矯正ユニット101の第1の開口101Aを通過し、弾性力を上顎歯列弓10の第1の歯10A(例えば、第2大臼歯10A)に加え、第1の歯10Aを歯槽骨に圧下させることができる(図2〜図5の実施形態と同様に)。また、第2の矯正ユニット201の第2の咬合面OS2の上の突出部202は、咬合力によって第1の矯正ユニット101の第1の咬合面OSの上の第2の開口101Cを通過し、第1の歯10Aを圧下させることもできる。
いくつかの実施形態による、第2の開口101Cと第1の開口101Aは、矯正ユニット101の第1の咬合面OSに垂直な方向に沿って見たとき(図10参照)、部分的に重なり、異なる形状(例えば、第2の開口101Cは、突出部202の形状に対応する円形構造であり、第1の開口101Aは、細長状構造である)を有する。しかしながら、第2の開口101Cと第1の開口101Aは、同一または類似の形状(いずれも細長状構造)を有することもでき、両者の違いは、第2の開口101Cの大きさが第2の矯正ユニット201の突出部202を通過させることができることである。いくつかの他の実施形態では、第2の開口101Cと第1の開口101Aは、重ならないこともできる。
いくつかの実施形態による、歯列矯正装置100’の第1の矯正ユニットの上の弾性部材102は、同様の矯正効果を達成するために、図7および図8に示される弾性部材102’と置き換えて同様の矯正効果を得ることもできる。
図11および図12に示すように、図11は、いくつかの他の実施形態による歯列矯正装置100'''の概略図であり、図12は、図11の第2の矯正ユニット201’の斜視図である。歯列矯正装置100'''と図9および図10に示された歯列矯正装置100”との違いは、歯列矯正装置100'''の第2の矯正ユニット201’は、金属鋳造によって形成され(これに限定されるものではないが、使用可能な他の材料で作製されることもできる)、下顎歯列弓20の歯の一部にそれぞれ装着された複数の歯収容部201Aを含むことである。図11および図12に示されるように、歯収容部201Aは、下顎歯列弓20の歯の一部の周面(例えば、舌側面および頬側面)を囲み、歯の咬合面を露出させるように構成される。また、第2の矯正ユニット201’の2つの先端部は延伸部203をそれぞれ有する。各延伸部203の咬合面OS2(第2の咬合面)は、第1の矯正ユニット101に向かって突出する突出部202を有する。突出部202の位置は、第1の矯正ユニット101の第2の開口101C(図10参照)と第1の歯10Aの位置に対応する。いくつかの実施形態による、第2の矯正ユニット201’と突出部202は、一体成型されることができる。
上述の設計により、歯列矯正装置100'''も図9および図10に示された歯列矯正装置100”と同様の矯正効果を得ることができる。いくつかの他の実施形態では、第1の矯正ユニット101が省略され、第2の矯正ユニット201’を装着して、突出部202を用いるだけで、第1の歯10Aが歯槽骨に圧下されることもできる。
留意すべきことは、図12および図13の実施形態における第2の矯正ユニット201’は、突出部202が上顎歯列弓10の第1の歯10Aを圧下させたとき、金属材料からなる第2の矯正ユニット201’が下顎歯列弓20に安定して固定されることができる複数の制限部材204を更に含み、且つ第2の矯正ユニット201’が下顎歯列弓20から外れ易いのを防止することができる(金属材料でできた第2の矯正ユニット201’は、一般に、下顎歯列弓20の歯のアンダーカット領域まで延伸せず、下顎歯列弓20に対する保持力が劣ることになることが理解されるべきである)。
図12および図13に示すように、各制限部材204は、例えば、下顎歯列弓20の歯の一部の咬合面を跨いで伸びることができる弾性の金属ワイヤであり、第2の矯正ユニット201’の各歯収容部201Aの対向する舌側面LS2(第2の舌側面)および頬側面BS2(第2の頬側面)に形成された複数の(例えば2つの)連結部201B(第2の連結部(例えば棒状構造))に移動可能に連結されることができる。例えば、制限部材204の一端は、舌側面LS2の連結部201Bに巻回されて固定され、もう一つの(対向側の)端部は、着脱自在に(図13の矢印で示すように)頬側面BS2の連結部201Bに結合されるため、第2の矯正ユニット201’の装着および脱着を容易にすることができる。制限部材204の2つの端部は、対応する歯のアンダーカット領域まで延伸して、対応する歯と係合し、下顎歯列弓20に固定された第2の矯正ユニット201’の安定性を向上させることもできる(即ち、下顎歯列弓20への第2の矯正ユニット201’の保持力を向上させる)。いくつかの実施形態では、制限部材と整合構造に加えて、留め具(clasp)、クリップ、または旋回ロック(swing-lock)機構も用いられて、使用中の第2の矯正ユニット201’の安定性を向上させることもできる。
上述のように、本発明の実施形態は、患者の上顎歯列弓の第2大臼歯を歯槽骨に圧下させ、使用上の利便性を向上させることができる、様々な着脱自在な歯列矯正装置を提供する。しかしながら、本発明の歯列矯正装置は、上顎歯列弓の第2大臼歯を矯正するためにのみ用いられると限定されるものではない。
例えば、歯列矯正装置は、患者の上顎歯列弓または下顎歯列弓の一方に装着されるように適合された(第1の)矯正ユニット101を含むことができ、且つ(第1の)開口101A、連結部101B、および弾性部材102の位置または数は、上顎歯列弓または下顎歯列弓の矯正(過剰な挺出)を必要とする1つ以上の第1の歯に対応するように変えることができる。従って、弾性部材102の弾性力を利用して第1の歯を歯槽骨に圧下させて矯正の目的を達成することができる。また、歯列矯正装置は、上顎歯列弓または下顎歯列弓のもう一方に装着されるように適合され、第1の歯に対応する1つ以上の突出を有する(第2の)矯正ユニット201も含むことができる。突出は、第1の矯正ユニット101を通過して第1の歯を圧下させて矯正を達成するのを助ける(即ち、矯正効率を向上させる)。
本開示及びそれらの利点の一部の実施形態が詳細に説明されてきたが、添付の請求の範囲によって定義されるように、本開示の精神および範囲を逸脱せずに、本明細書において種々の変更、代替、および改変をすることができることを理解すべきである。例えば、本明細書で述べられる特徴、機能、プロセス、および材料の多くが本開示の範囲を逸脱することなく変更できることが当業者にとっては容易に理解されるだろう。また、本出願の範囲は、本明細書中に述べられたプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、及びステップの特定の実施形態に限定されることを意図するものではない。当業者が本開示の開示から容易に理解するように、本明細書で述べられた対応する実施形態と、実質的に同様の機能を実行するか、または実質的に同様の結果を達成する、現存の、または後に開発される、開示、プロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップが本開示に従って利用され得る。よって、添付の特許請求の範囲は、上述のプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップをその範囲に含むように意図される。また、各請求項の範囲は、個別の実施形態を構成し、各請求項の範囲及び実施形態の組み合わせは、本発明の保護範囲である。
10 上顎歯列弓
10A 第2大臼歯/第1の歯
10B 第2の歯
11 顎骨
20 下顎歯列弓
100、100’、100”、100''' 歯列矯正装置
101 矯正ユニット、第1の矯正ユニット
101A 開口/第1の開口
101B 連結部/第1の連結部
101C 開口/第2の開口
102、102’ 弾性部材
102A ねじりバネ部
102B 第1のセグメント
102C 第2のセグメント
1021 側辺部
1022 中間部
103 保護要素
201、201’ 矯正ユニット、第2の矯正ユニット
201A 歯収容部
201B 連結部、第2の連結部
202 突出部
203 延伸部
204 制限部材
D1 第1の方向
D2 第2の方向
D3 第3の方向
E 延伸部
F 端部
L 深さ
M ミニスクリュー
R1 歯収容部/第1の収容部
R2 歯収容部/第2の収容部
S ストッパー
U アンダーカットライン
BS 頬側面/第1の頬側面
BS2 頬側面/第2の頬側面
LS 舌側面/第1の舌側面
LS2 舌側面/第2の舌側面
OS 咬合面/第1の咬合面
OS2 咬合面/第2の咬合面

Claims (11)

  1. 歯列弓に着脱自在に装着されるように適合された第1の矯正ユニット、
    前記第1の矯正ユニットに形成され、矯正を必要とする前記歯列弓の第1の歯を収容するように構成され、その形状は、前記第1の歯が歯槽骨に向かって移動するのを可能にする第1の収容部、
    前記第1の矯正ユニットに形成され、矯正を必要としない前記歯列弓の第2の歯を収容するように構成され、その形状は、前記第2の歯の形状に一致し、前記第2の歯のアンダーカット領域まで延伸する第2の収容部、
    前記第1の矯正ユニットの第1の咬合面に形成され、細長状であり、互いに対向する前記第1の矯正ユニットの第1の舌側面および第1の頬側面まで延伸し、その位置は、前記第1の歯の位置に対応し、前記第1の歯の咬合面、舌側面、および頬側面の部分を露出させる第1の開口、
    前記第1の矯正ユニットの前記第1の咬合面に形成される第2の開口、
    前記第1の開口を介して前記第1の歯に接触し、これにより、前記第1の歯に力を加え、前記第1の歯を前記歯槽骨に圧下させるように構成される動力発生アセンブリ、および
    前記歯列弓に対向する他方の歯列弓に着脱自在に装着されるように適合された第2の矯正ユニットであって、前記第2の矯正ユニットの第2の咬合面の上に突出部を有し、前記突出部は、前記第1の矯正ユニットの前記第1の咬合面の前記第2の開口を通過し、前記第1の歯を圧下するように構成される第2の矯正ユニットを含む歯列矯正装置。
  2. 前記第1の矯正ユニットの前記第1の咬合面に垂直な方向に沿って見たとき、前記第1の開口は、第1の方向に延伸し、前記第1の方向は、前記力が前記第1の歯を前記歯槽骨に圧下させる方向を定義している請求項1に記載の歯列矯正装置。
  3. 前記第1の矯正ユニットの前記第1の舌側面または前記第1の頬側面に垂直な方向に沿って見たとき、前記第1の開口は、前記第1の咬合面に対して第2の方向に延伸し、且つ深さを有し、前記第2の方向は、前記力が前記第1の歯を前記歯槽骨に圧下させる方向を定義しており、前記深さは、前記力が前記第1の歯を前記歯槽骨に圧下させる深さを定義している請求項2に記載の歯列矯正装置。
  4. 前記動力発生アセンブリは、複数の第1の連結部と弾性部材を含み、前記第1の連結部は、前記第1の開口に対応する前記第1の矯正ユニットの前記第1の舌側面および前記第1の頬側面にそれぞれ固定され、前記弾性部材は、前記第1の矯正ユニットの前記第1の咬合面を跨いで伸び、第1の連結部と連結し、前記第1の開口を介して前記第1の歯に接触し、これにより、前記第1の歯に前記力を加え、前記第1の歯を前記歯槽骨に圧下させるように構成され、前記力は、弾性復元力である請求項1に記載の歯列矯正装置。
  5. 前記弾性部材は、互いに平行な2つの側辺部と、前記側辺部を連結する中間部とを有するU字型構造であり、前記2つの側辺部は、前記第1の矯正ユニットの前記第1の舌側面および前記第1の頬側面にそれぞれ固定され、ねじりバネ部をそれぞれ有し、前記中間部は、前記第1の矯正ユニットの前記第1の咬合面を跨いで伸び、前記第1の開口を介して前記第1の歯に接触する請求項4に記載の歯列矯正装置。
  6. 前記第1の矯正ユニットの前記第1の舌側面または前記第1の頬側面に垂直な方向に沿って見たとき、前記第1の開口は、前記第1の咬合面に対して前記第2の方向に延伸し、前記第1の連結部の一方は、前記第2の方向に沿った前記第1の開口の延伸線の側に配置され、前記弾性部材の前記2つの側辺部は、第1のセグメント、第2のセグメント、および前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間のねじりバネ部をそれぞれ有し、前記第1のセグメントは、前記第1の連結部に連結され、前記第2のセグメントは前記第1の開口に延伸して前記弾性部材の前記中間部に連結する請求項5に記載の歯列矯正装置。
  7. 前記第1の開口の前記弾性部材の一部を被覆するように構成された保護要素を更に含み、前記弾性部材が前記第1の歯に直接接触するのを防止し、前記保護要素は、弾性材料を含む請求項4に記載の歯列矯正装置。
  8. 前記第2の開口の形状は、前記第1の咬合面に垂直な方向に沿って見たときの前記突出部の形状に対応する請求項1に記載の歯列矯正装置。
  9. 前記第1の咬合面に垂直な方向に沿って見たとき、前記第2の開口と前記第1の開口は、部分的に重なっており、且つ異なる形状を有する請求項1に記載の歯列矯正装置。
  10. 前記第2の矯正ユニットの先端部は延伸部を有し、前記突出部は前記延伸部に形成され、前記突出部の位置は前記第2の開口および前記第1の歯の位置に対応する請求項1に記載の歯列矯正装置。
  11. 前記第2の矯正ユニットは、前記他方の歯列弓の歯の咬合面を露出させ、且つ前記第2の矯正ユニットは、弾性を有する制限部材を更に含み、前記制限部材は、前記第2の矯正ユニットの互いに対向する第2の舌側面および第2の頬側面に形成された複数の第2の連結部に移動可能に連結され、前記他方の歯列弓の前記歯の咬合面を跨いで伸び、且つ前記歯のアンダーカット領域まで延伸し、これにより、前記他方の歯列弓への第2の矯正ユニットの保持力を向上させる請求項10に記載の歯列矯正装置。
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