JP6894149B2 - 位置測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置測定装置に関し、特に、マーカが設けられたスケールの位置を光学的に測定する装置に関する。
各種産業分野およびサービス業分野において用いられる製造装置、測定装置等は、処理対象物やセンサを移動させる可動部を備えている。可動部の動作を制御するため、このような装置には可動部の位置を測定する位置測定装置が用いられている。例えば、工作機械には、加工対象物がテーブルの上に載せられ、加工対象物の所望の位置にドリルが接触するようにテーブルまたはドリルを移動させるものがある。可動部としてのテーブルまたはドリルの位置を測定するため、工作機械には位置測定装置としてリニアエンコーダが設けられる。
リニアエンコーダには、例えば、光学式や磁気式のリニアエンコーダがある。光学式のリニアエンコーダでは、複数の目盛(マーカ)が直線状に配列されたスケールが可動部に固定され、光センサによって各マーカが検出される。リニアエンコーダは、検出されたマーカの位置に基づいてスケールの位置を測定する。磁気式のリニアエンコーダでは、複数の磁石が直線状に配列されたスケール、あるいはコイルが配置されたスケールが可動部に固定され、磁気センサによって各磁石またはコイルの各ループ区間が検出される。リニアエンコーダは、検出された磁石またはループ区間の位置に基づいてスケールの位置を測定する。
以下の特許文献1には、磁気式のリニアエンコーダが記載されている。特許文献3には、光学式のリニアエンコーダが記載されている。特許文献2には、磁気式および光学式のいずれにも構成し得るリニアエンコーダが記載されている。
特開2015−145858号公報 特開2011−232074号公報 特開2010−145201号公報
磁気式のリニアエンコーダでは、スケールに磁石やコイルが用いられ、スケールの構造が複雑となってしまうことがある。また、光学式のリニアエンコーダでは、スケールに異物が付着した場合には、センサがマーカを光学的に検出することが困難となる場合がある。
本発明は、構造が簡単であり、異物が存在する環境下での性能を向上させた位置測定装置を実現することを目的とする。
本発明は、行方向および列方向に2次元配列された複数の画素を備える画像センサと、行方向に配列された複数の画素によってそれぞれが構成された複数の画素行のうち、いずれかを選択する行選択部と、前記行選択部によって選択された画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出す列選択読み出し部と、スケールに設けられたマーカの検出位置であって、前記画像センサにおける検出位置を、前記列選択読み出し部によって読み出された複数の画素値に基づいて求め、前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、を備え、前記画像センサの検出面は、複数の前記マーカに対向し、前記制御部は、前記検出面に対向する複数の前記マーカのそれぞれについて前記検出位置を求めることで、前記スケールについて複数の仮位置を測定し、複数の前記仮位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定することを特徴とする。
望ましくは、前記マーカは、列方向に延伸する線状をなしており、前記列選択読み出し部は、前記行選択部によって選択された複数の画素行のそれぞれから、画素値を行方向に順次読み出し、前記制御部は、前記列選択読み出し部によって読み出された画素値がピークとなるピーク画素を前記複数の画素行について特定し、前記複数の画素行のそれぞれにおいて特定されたピーク画素に基づいて、前記検出位置を求める。
また、本発明は、行方向および列方向に2次元配列された複数の画素を備える画像センサと、行方向に配列された複数の画素によってそれぞれが構成された複数の画素行のうち、いずれかを選択する行選択部と、前記行選択部によって選択された画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出す列選択読み出し部と、スケールに設けられたマーカの検出位置であって、前記画像センサにおける検出位置を、前記列選択読み出し部によって読み出された複数の画素値に基づいて求め、前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、を備え、前記マーカは、列方向に延伸する線状をなしており、前記列選択読み出し部は、前記行選択部によって選択された複数の画素行から、1列ごとに当該複数の画素行に対する合成画素値を画素値として読み出し、当該複数の画素行に対する画素値を1列ごとに順次読み出し、前記制御部は、前記列選択読み出し部によって読み出された画素値がピークとなるピーク画素を前記複数の画素行について特定し、前記複数の画素行に対して特定されたピーク画素に基づいて、前記検出位置を求め、前記制御部は、前記マーカが延伸する範囲に対応して、前記行選択部に複数の画素行を同時に選択させて前記マーカを線として捉え、前記列選択読み出し部は、前記マーカの複数の位置に合わせて画素列を順次選択し、前記制御部は、前記マーカを追跡し、前記マーカの追跡結果に応じて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定することを特徴とする。また、本発明は、行方向および列方向に2次元配列された複数の画素を備える画像センサと、行方向に配列された複数の画素によってそれぞれが構成された複数の画素行のうち、いずれかを選択する行選択部と、前記行選択部によって選択された画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出す列選択読み出し部と、スケールに設けられたマーカの検出位置であって、前記画像センサにおける検出位置を、前記列選択読み出し部によって読み出された複数の画素値に基づいて求め、前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、を備え、前記マーカは、列方向に延伸する線状をなしており、前記列選択読み出し部は、前記行選択部によって選択された複数の画素行から、1列ごとに当該複数の画素行に対する合成画素値を画素値として読み出し、当該複数の画素行に対する画素値を1列ごとに順次読み出し、前記制御部は、前記列選択読み出し部によって読み出された画素値がピークとなるピーク画素を前記複数の画素行について特定し、前記複数の画素行に対して特定されたピーク画素に基づいて、前記検出位置を求め、前記制御部は、前記マーカが列方向に延伸する範囲に対応して、前記行選択部に複数の行を同時に固定的に選択させた上で前記列選択読み出し部を制御して、前記マーカを追跡し、前記マーカの追跡結果に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を高速に測定することを特徴とする。
望ましくは、前記行選択部は、前記複数の画素行のうち、前記スケールに設けられたアブソリュートコードに対応する1行または複数行のアブソリュート画素行を選択し、前記列選択読み出し部は、前記アブソリュート画素行に属する複数の画素から、画素値を行方向に順次読み出し、前記制御部は、前記アブソリュート画素行に属する複数の画素から読み出された複数の画素値が示す前記アブソリュートコードに基づいて、前記マーカに対応するアブソリュート位置を求め、前記アブソリュート位置および前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する。
望ましくは、前記スケールには、行方向に複数の前記マーカが設けられており、前記制御部は、前記検出位置の変化に基づいて、複数の前記マーカのうち現時点で前記検出位置が求められている現時点マーカが、複数の前記マーカのうち前記アブソリュート位置が求められた基準マーカから離れて何番目の前記マーカに対応するかを判定し、その判定結果と、前記アブソリュート位置および前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する。
望ましくは、前記制御部は、先に検出される前記マーカの位置と、次に検出される前記マーカの位置を、前記画像センサにおける画素間ピッチを測定分解能として測定し、前記マーカの間が画素間ピッチで構成され、インクリメンタルアドレスによって、インクリメンタルの移動量としてディジタル内挿される。
望ましくは、前記マーカのアブソリュート位置は、前記マーカの検出位置に対するキャリーアップおよびキャリーダウンによって計数される。
望ましくは、前記スケールは、複数の短尺スケールを継ぎ足して構成されている。
本発明によれば、構造が簡単であり、異物が存在する環境下での性能を向上させた位置測定装置を実現することができる。
リニアエンコーダを構成する画像センサおよび光学スケールを示す図である。 画像センサの構成を示す図である。 画像センサユニットの構成を示す図である。 リニアエンコーダを構成する光学スケールおよび画像センサを示す図である。 4本のマーカが検出される光学スケールおよび画像センサを示す図である。
各図を参照して本発明の実施形態について説明する。複数の図面に示された同一の事項については同一の符号を付してその説明を簡略化する。以下の説明では、本発明の実施形態に係るリニアエンコーダ(位置測定装置)が、可動テーブルを備える工作機械に用いられる例について述べる。ただし、本発明に係る位置測定装置は、工作機械の他、その他の製造装置、測定装置、ロボット等に用いられてもよい。この場合、位置測定装置は、搭載先の装置における可動部材を測定対象物とし、可動部材の位置を測定する。
図1には、本発明の実施形態に係るリニアエンコーダを構成する画像センサ18および光学スケール10が示されている。画像センサ18には、図の右方向をx軸正方向とし、下方向をy軸正方向とするxy座標系が定義されている。画像センサ18は、工作機械における非可動な固定部材に固定されている。xy座標系の原点は、工作機械の固定部材における基準点となる。
光学スケール10は、x軸方向に延伸する帯状部材12によって形成されている。帯状部材12は可動テーブルに固定されており、矢印20で示されているように、可動テーブルと共にx軸方向に移動する。光学スケール10には、y軸方向に伸びる基準線LZが定められており、光学スケール10の位置は基準線LZのx軸座標値として定義される。光学スケール10が固定された可動テーブルの位置も同様に、基準線LZのx軸座標値として定義される。なお、基準線LZは仮想的な直線であり、必ずしも帯状部材12に表記されていなくてもよい。
帯状部材12には、x軸方向に等しい間隔を隔てるように複数のマーカ14が描かれている。各マーカ14は、y軸方向に伸びる直線状に描かれている。各マーカ14の下方(y軸正方向側)には、アブソリュートコード16が描かれている。アブソリュートコード16は、太さが異なる複数の縦線がx軸方向に並べられたバーコードであってよい。アブソリュートコード16は、上方(y軸負方向側)に描かれたマーカ14に対応するアブソリュート位置を表す。マーカ14に対応するアブソリュート位置は、マーカ14が仮にx=0の位置にあるとした場合における基準線LZのx軸座標値として定義される。各マーカ14および各アブソリュートコード16は、光を反射する材料で形成されてよい。帯状部材12は、剛性の材料の他、可撓性の材料によって形成されてよい。
画像センサ18は、画像を検出する検出面をマーカ14およびアブソリュートコード16側に向けて、光学スケール10よりも手前側に配置されている。光学スケール10は、x軸方向に移動する可動テーブルと共にx軸方向に移動する。画像センサ18の検出面には、光を検出する複数の画素が2次元配列されており、以下に説明する処理によって、光学スケール10の画像を撮影する。
なお、画像センサ18がマーカ14を認識するため、リニアエンコーダには、画像センサ18と光学スケール10との間に光を照射する照射装置が設けられてもよい。
図2には、画像センサ18の構成が示されている。この図では左方向がx軸正方向とされている。すなわち、この図は、光学スケール10から画像センサ18側を見た構成が示されている。
画像センサ18は、y軸方向(列方向)にm個の画素30が配列され、x軸方向(行方向)にn個の画素30が配列されるように、n×m個の画素30が2次元配列されている。画素行B〜Bm−1のそれぞれは、x軸方向に配列されたn個の画素30から構成されている。画素行B〜Bm−1は、上から下に向かって、すなわちy軸正方向に向かってこの順序で配置されている。画素列A〜An−1のそれぞれは、y軸方向に配列されたm個の画素30から構成されている。画素列A〜An−1は、右から左に向かって、すなわちx軸正方向に向かってこの順序で配置されている。
画素行B〜Bm−1に対しては、それぞれ、選択信号線β〜βm−1が設けられている。選択信号線β〜βm−1は行選択部40に接続されている。画素列A〜An−1に対しては、それぞれ、読み出し線α〜αn−1が設けられている。読み出し線α〜αn−1の一端は、それぞれ、ノイズキャンセル回路NC〜NCn−1の一端に接続されている。ノイズキャンセル回路NC〜NCn−1の他端は、それぞれ、読み出しスイッチS〜Sn−1の一端に接続され、読み出しスイッチS〜Sn−1の他端は、出力アンプ44の入力端子に接続されている。
各画素30は、フォトダイオード32および画素アンプ34を備えている。フォトダイオード32のアノードは接地導体に接続されている。フォトダイオード32のカソードは、画素アンプ34の入力端子に接続されている。画素列Aに属する画素30における画素アンプ34の出力端子は、読み出し信号線αに接続されている。画素行Bに属する画素30における画素アンプ34の制御端子は、選択信号線βに接続されている。ここで、iは0〜n−1のうちいずれかの整数であり、jは0〜m−1のうちいずれかの整数である。また、画素アンプ34は、制御端子の電圧がハイであるときにオンとなり、制御端子の電圧がローであるときにオフとなる。
行選択部40は、画素行B〜Bm−1のうち、画素電圧を読み出すべき画素行に対応する選択信号線の電圧をハイとし、その他の選択信号線の電圧をローとする。画素行B〜Bm−1のうち、選択信号線の電圧がハイとなった画素行Bに属する各画素30における画素アンプ34がオンになる。フォトダイオード32に光が照射されると、フォトダイオード32は画素アンプ34に電圧(画素電圧)を出力する。画素アンプ34は、フォトダイオード32から出力された画素電圧を増幅し、読み出し信号線に出力する。
読み出しスイッチS〜Sn−1のうち、画素アンプ34の出力電圧が読み出される画素列Aに対応する読み出しスイッチSがオンとされる。選択信号線βの電圧がハイとなった画素行Bに属するn個の画素30のうち、画素列Aに属する画素30における画素アンプ34の出力電圧が、ノイズキャンセル回路NCおよび読み出しスイッチSを介して出力アンプ44の入力端子に出力される。ノイズキャンセル回路NCは、画素アンプ34の出力電圧に含まれるノイズ電圧を低減または除去する。出力アンプ44は、画素行Bに属し、かつ、画素列Aに属する画素30から、ノイズキャンセル回路NCおよび読み出しスイッチSを介して出力された電圧を増幅し、画像データとして出力する。
図3には、リニアエンコーダにおける画像センサユニット100の構成が示されている。画像センサユニット100は、画像センサ18、読み出しスイッチS〜Sを含む列選択読み出し部46、行選択部40、および制御部50を備えている。制御部50は、読み出しスイッチS〜Sおよび行選択部40を制御する。また、制御部50は、出力アンプ44から出力される画像データを読み込む。
制御部50は、外部から読み込まれたプログラム、または予め記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されてよい。行選択部40および列選択読み出し部46は、バイポーラトランジスタ、FET(Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子を含む電子回路によって構成されてよい。
行選択部40が、選択信号線βの電圧をハイとし、その他の選択信号線の電圧をローとしている間に、読み出しスイッチS、S、S、・・・・・、Sn−1を順に一定時間だけオンとする。この水平方向走査が各画素行B〜Bm−1について順に行われる。これによって、画素(0,0)、画素(1,0)、画素(2,0)、・・・・・画素(n−1,0)、画素(0,1)、画素(1,1)、画素(2,1)、・・・・・画素(n−1,1)、・・・・・画素(0,m−1)、画素(1,m−1),画素(2,m−1)、・・・・・画素(n−1,m−1)の画素値が画像データとして、出力アンプ44から制御部50に順に出力される。ただし、画素(i,j)は、画素列Aに属し、かつ、画素行Bに属する画素30を示す。制御部50は、画素(0,0)〜画素(n−1,m−1)の各画素値によって画像を認識する。
画像センサ18では、画素(0,0)〜画素(n−1,m−1)によって形成される画像の平面にxy座標が定義されている。画素(0,0)の位置がxy座標系の原点とされている。画素(0,0)〜画素(0,m−1)を通る座標軸がy軸として定義され、画素(0,0)〜画素(n−1,0)を通る座標軸がx軸座標として定義されている。制御部50は、各画素(i,j)の位置をxy座標系での座標値(x、y)=(xi,yj)によって記憶している。
図4には、光学スケール10および画像センサ18が示されている。この図では、画像センサ18における検出面でない反対側の面が手前側に向けられている。帯状部材12には、マーカ14−1〜14−4およびアブソリュートコード16−1〜16−4が配列されている。帯状部材12の図示されていない左右の領域にも、マーカおよびアブソリュートコードが所定の間隔を隔ててx軸方向に配列されている。説明の便宜上、マーカ14−2およびアブソリュートコード16−2は、画像センサ18を透過させて示されている。
図4に示されている状態を測定開始の状態として、リニアエンコーダの動作について説明する。制御部50は、画像センサ18から画像データを読み込み、マーカ14−2を検出すると共に、アブソリュートコード16−2を読み取る。
制御部50は、列方向に延伸する線状をなしているマーカ14−2の検出を、例えば次のような処理によって行う。制御部50は、画素行から行方向に画素値を順次読み込んだときに、画素値が極大となるピーク画素、すなわち、画素値のピークが現れるピーク画素を特定する。このようなピーク画素がy軸方向に沿って連なっており、y軸方向に連なっているピーク画素の個数が予め定められた個数を超えるときに、制御部50は、y軸方向に沿って連なったピーク画素の位置x=Xpにマーカが存在すると認識する。
このように、列選択読み出し部46は、行選択部40によって選択された複数の画素行のそれぞれから、画素値を行方向に順次読み出す。制御部50は、画素値がピークとなるピーク画素を複数の画素行について特定し、複数の画素行のそれぞれにおいて特定されたピーク画素に基づいて、マーカの検出位置としてのx軸座標値x=Xpを求める。以下の説明では、x軸座標値で表されたマーカの位置をインクリメント位置x=Xpという。
また、制御部50は、アブソリュートコード16−2の読み取りを、例えば次のような処理によって行う。制御部50は、予め定められたy軸方向の画素範囲におけるx軸方向の画素値の配列を2進数に置き換える。制御部50は、この2進数から、x軸座標値で表されたマーカ14−2に対応するアブソリュート位置x=Xaを読み取る。アブソリュート位置は、仮にマーカ14−2がx軸座標値x=0の位置にあったとした場合における基準線LZのx軸座標値として定義される。
すなわち、行選択部40は、複数の画素行のうち、アブソリュートコード16−2に対応する1行または複数行のアブソリュート画素行(上記予め定められたy軸方向の画素範囲)を選択する。列選択読み出し部46は、アブソリュート画素行に属する複数の画素から、画素値を行方向に順次読み出す。制御部50は、アブソリュート画素行に属する複数の画素から読み出された複数の画素値によるアブソリュートコード16−2が示す2進数に基づいて、マーカ14−2に対応するアブソリュート位置x=Xaを求める。
制御部50は、(数1)に示されているように、アブソリュート位置x=Xaにインクリメント位置x=Xpを加算することで、x軸座標値で表された基準線LZの位置、すなわち、可動テーブルの位置x=Uを求める。
(数1)U=Xa+Xp
可動テーブルがx軸方向に移動した場合、これと共に光学スケール10もx軸方向に移動する。光学スケール10が移動したことによって、制御部50が検出するマーカが、別のマーカに入れ替わったときは、先に検出したマーカに基づいて基準線LZの位置を求める処理と同様の処理によって、新たに検出したマーカに基づいて基準線LZの位置を求める。このような処理によって、制御部50は、可動テーブルがx軸方向に移動したときにおいても、順次、x座標値で表された基準線LZの位置、すなわち、可動テーブルの位置を求める。
本実施形態に係るリニアエンコーダでは、各マーカが、y軸方向に伸びる直線状に描かれている。制御部50は、マーカに基づくピーク画素を検出し、y軸方向に連なっているピーク画素の個数が予め定められた個数を超えるときに、y軸方向に沿って連なったピーク画素の位置x=Xpにマーカが存在すると認識する。したがって、マーカの一部に異物が付着していたとしても、ピーク画素の個数が予め定められた個数を超えていれば、制御部50はマーカを検出し、マーカのx座標値を求める。したがって、本実施形態に係るリニアエンコーダによれば、光学スケール10上に異物が存在する環境下においてマーカを検出する性能が向上する。また、本実施形態に係るリニアエンコーダでは、各マーカは、光を反射する物質を帯状部材12に設けることで構成される。例えば、反射性の塗料を帯状部材12に塗布することで各マーカが形成されてよい。そのため、スケールにコイルや磁石等が設けられたリニアエンコーダに比べて構造が簡単である。
上記では、行選択部40によって1つずつ順に選択された複数の画素行について、列選択読み出し部46が1行ずつ画素値を行方向に順次読み出す1行読み出し処理について説明した。列選択読み出し部46は、行選択部40によって同時に選択された複数の画素行から、画素値を行方向に順次読み出す複数行読み出し処理を実行してもよい。
この場合、同時に選択された複数行に属する複数の画素のうち、列選択読み出し部46が選択する1列に属する複数の画素から出力される画素値が合成され、合成画素値に基づく画素値が、その1列に対応する画素値として列選択読み出し部46によって読み出される。ここで、合成画素値は、列選択読み出し部46が選択する1列に属する複数の画素のそれぞれにおけるフォトダイオード32に蓄積された電荷の放電に基づく。列選択読み出し部46は、同時に選択された複数行における1列から読み出された画素値を読み出し出力アンプ44に出力する処理を、複数の列に対して行方向に順次読み出す。
具体的には、行選択部40が、第K行目〜第K+L−1行目までのL本の選択信号線β〜βK+L−1の電圧を同時にハイとし、その他の選択信号線の電圧をローとしている間に、読み出しスイッチS、S、S、・・・・・、Sn−1を順に一定時間だけオンとする。この水平方向走査が同時に選択された複数画素行B〜BK+L−1について行われる。これによって、画素(0,K)〜画素(0,K+L−1)の合成画素値、画素(1,K)〜画素(1,K+L−1)の合成画素値、画素(2,K)〜画素(2,K+L−1)の合成画素値、・・・・・画素(n−1,K)〜画素(n−1,K+L−1)の合成画素値、画素(n,K)〜画素(n,K+L−1)の合成画素値が画像データとして、出力アンプ44から制御部50に順に出力される。
上記では、マーカが検出される度にアブソリュートコードを読み取り、マーカが検出される度に、インクリメント位置およびアブソリュート位置を求める処理について説明した。このような処理の他、光学スケール10の移動によって、測定開始時に検出されたマーカとは異なるマーカが検出されている場合についても、測定開始時に求められたアブソリュート位置を用いる処理が実行されてもよい。
この場合、制御部50は、測定開始時に検出されたマーカを基準マーカとし、現時点で検出されている現時点マーカが、基準マーカから離れて何番目のマーカに対応するかを判定する。制御部50は、現時点マーカが基準マーカからx軸負方向に離れてC番目であると判定したときは、(数2)に示されているように、測定開始時に求められたアブソリュート位置x=Xaに、マーカの間隔dのC倍を加算し、さらに、現時点マーカのインクリメント位置x=Xpを加算することで基準線LZの位置x=Uを求める。ここで、マーカカウント値Cは正の整数、負の整数、または0である。
(数2)U=Xa+C・d+Xp
制御部50は、このような処理を具体的に次のように実行してよい。画像センサ18にはx軸方向の検出範囲XL≦x≦XHがあるものとする。図2〜図4に示されている例ではXL=0である。制御部50は、測定開始時に検出されたマーカに対応するアブソリュートコードを読み込み、アブソリュート位置x=Xaを求めると共に、測定開始時のマーカカウント値をC=0とする。
制御部50は、マーカを検出した後、周知の画像追跡技術によってマーカの位置を追跡する。制御部50は、マーカのx座標値が増加してXHに達した後に、XLに戻って再び増加したときは、Cを1だけ増加させる。一方、制御部50は、マーカのx座標値が減少してXLに達した後に、XHに戻って再び減少したときは、Cを1だけ減少させる。制御部50は、現時点でXL≦x≦XHの範囲で検出されているマーカのインクリメント位置x=Xp、測定開始時に読み込んだアブソリュート位置x=Xa、現時点におけるマーカカウント値Cおよびマーカの間隔dを用いて、基準線LZの位置U=Xa+C・d+Xpを求める。
このように、制御部50は、マーカのx座標値で表される検出位置(インクリメント位置Xp)の変化に基づいて、現時点で検出位置が求められた現時点マーカが、先にアブソリュート位置が求められた基準マーカから離れて何番目のマーカに対応するかを判定する。制御部50は、現時点マーカが基準マーカからx軸負方向に離れてC番目であると判定したときは、判定結果(マーカカウント値C)、先に求められたアブソリュート位置Xaおよび検出位置Xpに基づいて、測定対象物としての可動テーブルの位置(基準線LZの位置)U=Xa+C・d+Xpを測定する。
このような処理によれば、制御部50は、アブソリュートコードを読み込む処理を1度行うのみでよく、新たにマーカが検出される度にアブソリュートコードを読み込まなくてもよい。これによって、基準線LZの位置、すなわち、測定対象物の位置が迅速に求められる。
なお、工作機械が動作しているときに制御部50は、現時点のマーカカウント値Cおよびアブソリュート位置Xaを記憶する。工作機械の電源がオフにされた後、再びオンにされたときは、制御部50は、新たに検出された現時点マーカについて得られたインクリメント位置Xpと、先に記憶したマーカカウント値Cおよびアブソリュート位置Xaに(数2)を適用して基準線LZの位置x=Uを求める。また、一般に工作機械は、異常が発生した際にアラームを発生し、動作を停止する設計となっている。工作機械がアラーム発生と共に停止し、再び動作を開始したときには、工作機械の電源が一旦オフにされ、再びオンにされたときと同様の処理によって、制御部50は基準線LZの位置x=Uを求める。
上記では、画像センサ18によって1本のマーカが検出されるようにマーカの間隔dが定められた実施形態について説明した。画像センサ18においては、2本以上のマーカが検出されてもよい。図5には、画像センサ18によって4本のマーカ15−1〜15−4が検出される光学スケール10および画像センサ18が示されている。帯状部材12には、複数のマーカ15および複数のアブソリュートコード16がx軸方向に沿って配列されている。画像センサ18の検出面は、4本のマーカ15−1〜15−4および4個のアブソリュートコード16−1〜16−4に対向し、画像センサ18は、4本のマーカ15−1〜15−4および4個のアブソリュートコード16−1〜16−4を撮影する。
測定開始時において、制御部50は、検出下にある4個のアブソリュートコード16−1〜16−4のうちいずれか1つを読み込み、アブソリュート位置x=Xaを求める。ここでは、x座標値が最も小さいマーカ15−1に対応するアブソリュートコード16−1を読み込む例について説明する。
制御部50は、画像センサ18から出力された画像データに基づいてアブソリュートコード16−1を読み取り、アブソリュート位置x=Xaを求める。また、マーカ15−1〜15−4のそれぞれのインクリメント位置x=Xp1、x=Xp2、x=Xp3、x=Xp4を求める。制御部50は、アブソリュート位置x=Xa、インクリメント位置x=Xp1、x=Xp2、x=Xp3、x=Xp4およびマーカの間隔Dに基づいて、基準線LZの仮位置U1、U2、U3およびU4を求める。すなわち、仮位置U1、U2、U3およびU4は、(数3)〜(数6)に従って求められる。
(数3)U1=Xa+Xp1
(数4)U2=Xa+Xp2−D
(数5)U3=Xa+Xp3−2D
(数6)U4=Xa+Xp4−3D
(数4)〜(数6)における「−D」、「−2D」、「−3D」は、アブソリュートコード16−1が読み込まれたマーカ15−1からのマーカ15−2〜15−4の距離を負極性にしたものであり、マーカ15−1に対応するアブソリュート位置x=Xaが求められたことに対する補正値である。制御部50は、仮位置U1、U2、U3およびU4の加算平均値に基づいて、基準線LZの位置を求める。基準線LZの位置x=Uは、(数7)に従って求められる。
(数7)U=(U1+U2+U3+U4)/4
このように、複数のマーカに基づいて複数の仮位置を求め、複数の仮位置の加算平均値に基づいて、基準線LZの位置、すなわち、可動テーブルの位置を求めることで、可動テーブルの位置の測定精度が向上する。
上記では、x座標値が最も小さいマーカ15−1に対応するアブソリュートコード16−1を読み込む例について説明した。その他のマーカ15−2〜15−4のうちいずれかに対応するアブソリュートコードを読み込む処理が実行されてもよい。この場合、各マーカによって求められたインクリメント位置に、アブソリュートコードが読み込まれたマーカによって求められたインクリメント位置からの補正値が加算または減算され、各マーカに基づく基準線の仮位置が求められる。
また、上記では、画像センサ18によって4本のマーカが検出される光学スケール10および画像センサ18が示された。画像センサ18によって検出されるマーカの本数は任意である。複数のマーカが画像センサ18によって検出される場合には、制御部50は、複数のマーカのうちいずれかに対応するアブソリュートコードを読み込む。制御部50は、各マーカのインクリメント位置に補正値を加算し、各マーカに基づく基準線LZの仮位置を求める。制御部50は、各マーカに基づく基準線の仮位置の加算平均値に基づいて、基準線LZの位置を求める。
なお、図4に示されたマーカの間隔d、および図5に示されたマーカの間隔Dは、画像センサ18における画素の数で表現した場合に、1000画素以上であってよい。マーカのインクリメント位置は、行方向の画素間隔(画素間ピッチP)の分解能で求められるため、基準線LZの位置が高い分解能で求められる。また、上記では、アブソリュートコードがバーコードである例について説明した。アブソリュートコードは、QRコード(登録商標)等、その他の規格で定められたコードであってもよい。
また、上記では、マーカおよびアブソリュートコードが帯状部材12に設けられた実施形態について説明した。マーカおよびアブソリュートコードは、測定対象物に直接設けられ、測定対象物が光学スケールとしての機能を有してもよい。
上記では、光学スケール10が測定対象物としての可動テーブルに固定され、画像センサ18が固定部材に固定されたリニアエンコーダについて説明した。光学スケール10上の基準線LZの位置は、画像センサ18上に定義されたx軸における座標値によって求められる。リニアエンコーダでは、光学スケール10が固定部材に固定され、画像センサ18が測定対象物に固定されてもよい。マーカおよびアブソリュートコードは、固定部材に直接設けられ、固定部材が光学スケールとしての機能を有してもよい。
この場合、リニアエンコーダは、光学スケール10の基準線LZを基準とした画像センサ18の位置を求める。図4および図5に示されているように、固定部材上には、x軸と同一の方向に向けられたu軸が定義される。画像センサ18の位置は、xy座標系の原点のu軸上の位置、すなわちu軸座標値によって表される。制御部50は、光学スケール10が測定対象物に固定された上記の実施形態における処理と同様の処理を実行する。制御部50は、上記の実施形態と同様の処理によって求められた基準線LZのx軸座標値x=Uに対し、u軸座標値u=−Uとして画像センサ18の位置を求める。
このように、本発明の実施形態に係る位置測定装置は、画像センサ18と光学スケール10との位置関係を求めるものである。すなわち、本発明の実施形態に係る位置測定装置は、画像センサ18の位置を基準とした光学スケール10の位置を求めてもよいし、光学スケール10の位置を基準とした画像センサ18の位置を求めてもよい。
リニアエンコーダ(位置測定装置)が、NC工作機械、ロボット、産業機械等のサーボ制御における位置測定に用いられる場合には、迅速に可動部の位置測定を行うことが期待される。迅速な位置測定によって、例えば、初期設定や電源投入、アラーム発生時においても迅速に動作設定が行われる。そこで、列選択読み出し部46は、上記の複数行読み出し処理を実行することで、1行読み出し処理を実行した場合に比べて、より迅速に基準線LZの位置x=U、すなわち、可動テーブル等の可動部の位置を求めることができる。
すなわち、列選択読み出し部46が備える読み出しスイッチが、読み出しスイッチS〜Sn−1の順に一定時間だけオンになり、複数行による合成画素値が画素値としてx軸方向に順に読み出される。画素値をx軸方向に読み出し最初に検出されたマーカが、現時点のアブソリュートアドレス(アブソリュート位置)として制御部50に設定される。
制御部50は、マーカの位置に合わせて行選択部40を制御して、y軸正方向に複数の画素行を固定選択し、マーカを線として捉える。すなわち、制御部50は、マーカがy軸方向に延伸する範囲に対応して、複数行読み出し処理において行選択部40に複数の行を同時に選択させる。
列選択読み出し部46は、マーカの複数の位置に合わせて画素列を順次複数列に亘って選択し、マーカが配置された光学スケール10を面として捉え、マーカの移動に対して追従する。すなわち、制御部50は列選択読み出し部46におけるスイッチS〜Sn−1を制御してマーカを追跡し、移動するマーカの位置を求める処理を実行する。
列選択読み出し部46は、行選択部40によって選択された複数の画素行から、1つの列について複数行からの合成画素値を画素値として取得する。制御部50は、複数の画素列のうち画素値がピークになるピーク画素列に基づいてマーカの検出位置を求め、平均化されたインクリメンタルアドレス(インクリメント位置)が時々刻々と測定される。すなわち、制御部50はマーカを追跡し、時間変化と共に順次マーカの位置を求める。
マーカとマーカとの間は画素間ピッチPで構成され、インクリメンタルアドレスによって、インクリメンタルの移動量としてディジタル内挿される。すなわち、先に検出されるマーカと、次に検出されるマーカとの間は、x軸方向に画素が配列された間隔として定義される画素間ピッチPの分解能で測定される。
マーカのアブソリュートアドレスは、インクリメンタルアドレス(例えば、バイナリーコードで表される。)のキャリーアップおよびキャリーダウンに基づいて計数される。すなわち、インクリメンタルアドレスとマーカのアドレスとの和が測定位置となる。測定位置は、キャリーアップおよびキャリーダウンを表す(数2)に従って求められてよい。
このように、マーカを線として捉え、マーカが配置された面に沿ってマーカを追跡することで、異物が存在する環境下においても高精度に可動部の位置が求められる。また、マーカ間をインクリメンタルアドレスで内挿したことで、画素ピッチレベルの移動量まで、自動計測補正が可能となり、位置計測精度が向上する。
また、複数選択読み出し処理によれば、複数の画素行から画素値がまとめて読み出されるため、1行選択読み出し処理に比べて、可動部の位置測定が迅速に行われる。
光学スケール10は、従来のインダクトシンスケールのように、継ぎ足し構築が可能である。そのため、小型の汎用精密製造機械により量産可能であり、コスト削減が可能である。
本実施形態に係るリニアエンコーダは、次のように構成されてよい。制御部50は、マーカが延伸する範囲に対応して、行選択部40に複数の行を同時に選択させてマーカを線として捉え、列選択読み出し部46は、マーカの複数の位置に合わせて画素列を順次複数列に亘って選択し、制御部50はマーカを追跡し、移動するマーカの追跡結果に応じて、画像センサ18と光学スケール10との位置関係を測定してよい。
制御部50は、マーカが列方向に延伸する範囲に対応して、行選択部40に複数の行を同時に固定的に選択させ、列選択読み出し部46を列選択走査に専念させてよい。すなわち、制御部50は、列選択読み出し部46を制御してマーカを追跡し、移動するマーカの追跡結果に基づいて、画像センサ18と光学スケール10との位置関係を測定してよい。
制御部50は、先に検出されるマーカの位置と、次に検出されるマーカの位置を、画素間ピッチを測定分解能として測定してよい。
マーカのアブソリュート位置は、光学スケール10に設けられたマーカの検出位置(インクリメント位置)に対するキャリーアップおよびキャリーダウンによって計数されてよい。
光学スケール10は、複数の短尺スケールを継ぎ足して構成されてよい。
このように、本実施形態に係るリニアエンコーダは、アナログ方式のような不安定な要素を排除したものである。本実施形態に係るリニアエンコーダでは、ディジタル処理によって再現性および信頼性の高い位置検出が実行される。
10 光学スケール、12 帯状部材、14,14−1〜14−4,15−1〜15−5 マーカ、16,16−1〜16−4 アブソリュートコード、18 画像センサ、20 矢印、30 画素、32 フォトダイオード、34 画素アンプ、40 行選択部、44 出力アンプ、50 制御部、100 画像センサユニット、A〜An−1 画素列、B〜Bm−1 画素行、α〜αn−1 読み出し線、β〜βm−1 選択信号線、NC〜NCn−1 ノイズキャンセル回路、S〜Sn−1 読み出しスイッチ、LZ 基準線。

Claims (9)

  1. 行方向および列方向に2次元配列された複数の画素を備える画像センサと、
    行方向に配列された複数の画素によってそれぞれが構成された複数の画素行のうち、いずれかを選択する行選択部と、
    前記行選択部によって選択された画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出す列選択読み出し部と、
    スケールに設けられたマーカの検出位置であって、前記画像センサにおける検出位置を、前記列選択読み出し部によって読み出された複数の画素値に基づいて求め、前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、
    を備え
    前記画像センサの検出面は、複数の前記マーカに対向し、
    前記制御部は、前記検出面に対向する複数の前記マーカのそれぞれについて前記検出位置を求めることで、前記スケールについて複数の仮位置を測定し、
    複数の前記仮位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定することを特徴とする位置測定装置。
  2. 請求項1に記載の位置測定装置において、
    前記マーカは、
    列方向に延伸する線状をなしており、
    前記列選択読み出し部は、
    前記行選択部によって選択された複数の画素行のそれぞれから、画素値を順次読み出し、
    前記制御部は、
    前記列選択読み出し部によって読み出された画素値がピークとなるピーク画素を前記複数の画素行について特定し、前記複数の画素行のそれぞれにおいて特定されたピーク画素に基づいて、前記検出位置を求めることを特徴とする位置測定装置。
  3. 行方向および列方向に2次元配列された複数の画素を備える画像センサと、
    行方向に配列された複数の画素によってそれぞれが構成された複数の画素行のうち、いずれかを選択する行選択部と、
    前記行選択部によって選択された画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出す列選択読み出し部と、
    スケールに設けられたマーカの検出位置であって、前記画像センサにおける検出位置を、前記列選択読み出し部によって読み出された複数の画素値に基づいて求め、前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、
    を備え、
    前記マーカは、
    列方向に延伸する線状をなしており、
    前記列選択読み出し部は、
    前記行選択部によって選択された複数の画素行から、1列ごとに当該複数の画素行に対する合成画素値を画素値として読み出し、当該複数の画素行に対する画素値を1列ごとに順次読み出し、
    前記制御部は、
    前記列選択読み出し部によって読み出された画素値がピークとなるピーク画素を前記複数の画素行について特定し、前記複数の画素行に対して特定されたピーク画素に基づいて、前記検出位置を求め
    前記制御部は、前記マーカが延伸する範囲に対応して、前記行選択部に複数の画素行を同時に選択させて前記マーカを線として捉え、
    前記列選択読み出し部は、前記マーカの複数の位置に合わせて画素列を順次選択し、
    前記制御部は、前記マーカを追跡し、前記マーカの追跡結果に応じて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定することを特徴とする位置測定装置。
  4. 行方向および列方向に2次元配列された複数の画素を備える画像センサと、
    行方向に配列された複数の画素によってそれぞれが構成された複数の画素行のうち、いずれかを選択する行選択部と、
    前記行選択部によって選択された画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出す列選択読み出し部と、
    スケールに設けられたマーカの検出位置であって、前記画像センサにおける検出位置を、前記列選択読み出し部によって読み出された複数の画素値に基づいて求め、前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定する制御部と、
    を備え、
    前記マーカは、
    列方向に延伸する線状をなしており、
    前記列選択読み出し部は、
    前記行選択部によって選択された複数の画素行から、1列ごとに当該複数の画素行に対する合成画素値を画素値として読み出し、当該複数の画素行に対する画素値を1列ごとに順次読み出し、
    前記制御部は、
    前記列選択読み出し部によって読み出された画素値がピークとなるピーク画素を前記複数の画素行について特定し、前記複数の画素行に対して特定されたピーク画素に基づいて、前記検出位置を求め、
    前記制御部は、前記マーカが列方向に延伸する範囲に対応して、前記行選択部に複数の行を同時に固定的に選択させた上で前記列選択読み出し部を制御して、前記マーカを追跡し、前記マーカの追跡結果に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を高速に測定することを特徴とする位置測定装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記行選択部は、
    前記複数の画素行のうち、前記スケールに設けられたアブソリュートコードに対応する1行または複数行のアブソリュート画素行を選択し、
    前記列選択読み出し部は、
    前記アブソリュート画素行に属する複数の画素から、画素値を順次読み出し、
    前記制御部は、
    前記アブソリュート画素行に属する複数の画素から読み出された複数の画素値が示す前記アブソリュートコードに基づいて、前記マーカに対応するアブソリュート位置を求め、
    前記アブソリュート位置および前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定することを特徴とする位置測定装置。
  6. 請求項に記載の位置測定装置において、
    前記スケールには、行方向に複数の前記マーカが設けられており、
    前記制御部は、
    前記検出位置の変化に基づいて、複数の前記マーカのうち現時点で前記検出位置が求められている現時点マーカが、複数の前記マーカのうち前記アブソリュート位置が求められた基準マーカから離れて何番目の前記マーカに対応するかを判定し、その判定結果と、前記アブソリュート位置および前記検出位置に基づいて、前記画像センサと前記スケールとの位置関係を測定することを特徴とする位置測定装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記制御部は、先に検出される前記マーカの位置と、次に検出される前記マーカの位置を、前記画像センサにおける画素間ピッチを測定分解能として測定し、前記マーカの間が画素間ピッチで構成され、インクリメンタルアドレスによって、インクリメンタルの移動量としてディジタル内挿されることを特徴とする位置測定装置。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記マーカのアブソリュート位置は、前記マーカの検出位置に対するキャリーアップおよびキャリーダウンによって計数されることを特徴とする位置測定装置。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置測定装置において、
    前記スケールは、複数の短尺スケールを継ぎ足して構成されていることを特徴とする位置測定装置。
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