JP6893659B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機など(以下、弾球遊技機ともいう)に関するものである。
一般的なパチンコ機は、発射した遊技球が始動口に入球することに起因して乱数値を抽出し、該抽出した乱数値によって有利な状態である大当り遊技状態を発生させるか否かの当否判定が行われ、該当否判定の結果は特別図柄の変動表示後に行われる確定表示によって報知される。
現在の多くのパチンコ機では、始動口として、遊技球の入球率が変化しない第1始動口と、羽根部材を設けることで遊技球の入球率を変化させる第2始動口を備えると共に、通常遊技状態よりも、前記第2始動口へ入球し易い状態である開放延長状態に移行可能な構成となっている。
また、特許文献1に開示されているように、開放延長状態が終了する変動回数(終了回数)に違いを設けることで趣向性を向上させるパチンコ機が多数存在する。
特開2007−313212号公報 特許第4641031号公報
従来のパチンコ機は、特許文献1に開示されているように、開放延長状態が終了する終了回数に違いを設けていても、必ず、終了回数に達した変動が終了したタイミングで開放延長状態が終了する構成となっている。
本願発明は、今までにない開放延長状態の終了タイミングの違いを作ることで、さらに、趣向性を向上させたパチンコ機を作り出すことを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の弾球遊技機は、普通図柄作動ゲートに遊技球が通過したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる普通図柄当り判定の判定結果が、普通図柄の変動終了後に表示される普通図柄表示装置と、常時入球可能な第1始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる当りか否かの特別図柄当否判定の判定結果が、第1特別図柄の変動終了後に表示される第1特別図柄表示装置と、前記普通図柄当り判定で当選したことを条件に開放される開閉部材が備えられた第2始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる当りか否かの特別図柄当否判定の判定結果が、第2特別図柄の変動終了後に表示される第2特別図柄表示装置と、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、通常遊技状態よりも前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された特定遊技状態に移行させる特定遊技状態移行手段と、前記特定遊技状態を終了させる特定遊技状態終了手段と、を備え、前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中である場合に他方の特別図柄は変動せず、前記大当り遊技状態移行手段による前記大当り遊技状態への移行は、少なくとも、前記第1特別図柄表示装置、又は、前記第2特別図柄表示装置に大当りを示す図柄が表示された後に行われ、前記特定遊技状態移行手段による前記特定遊技状態への移行は、前記大当り遊技状態が終了した後に行われる弾球遊技機において、前記特定遊技状態終了手段によって前記特定遊技状態を終了させるタイミングを、前記特別図柄の変動開始タイミング、又は前記特別図柄の変動終了タイミングの何れかに設定する終了タイミング設定手段を備え、前記第1特別図柄と前記第2特別図柄の変動回数の合計が最終変動回数に達すると前記特定遊技状態が終了するようにし、前記終了タイミング設定手段による前記終了タイミングの設定は、前記特定遊技状態中に行われる当該特定遊技状態を終了させる所定の特別図柄の変動が、大当りを示す特別図柄が表示される変動であった場合には、当該変動が前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、何れの特別図柄の変動かによって異なるようにし、前記最終変動回数目のハズレを示す特別図柄が表示される変動であった場合には、当該変動が前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、何れの特別図柄の変動であっても同じになるようにした、ことを特徴とする。
また、本明細書において参考として開示する第1の開示発明に係る弾球遊技機は、普通図柄作動ゲートに遊技球が通過したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる普通図柄当り判定の判定結果が、普通図柄の変動終了後に表示される普通図柄表示装置と、常時入球可能な第1始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる当りか否かの特別図柄当否判定の判定結果が、第1特別図柄の変動終了後に表示される第1特別図柄表示装置と、前記普通図柄当り判定で当選したことを条件に開放される開閉部材が備えられた第2始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる当りか否かの特別図柄当否判定の判定結果が、第2特別図柄の変動終了後に表示される第2特別図柄表示装置と、遊技者に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、通常遊技状態よりも前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された特定遊技状態に移行させる特定遊技状態移行手段と、前記特定遊技状態を終了させる特定遊技状態終了手段と、を備え、前記大当り遊技状態移行手段による前記大当り遊技状態への移行は、少なくとも、前記第1特別図柄表示装置、又は、前記第2特別図柄表示装置に大当りを示す図柄が表示された後に行われ、前記特定遊技状態移行手段による前記特定遊技状態への移行は、前記大当り遊技状態が終了した後に行われる弾球遊技機において、前記特定遊技状態終了手段によって前記特定遊技状態を終了させるタイミングを、前記特別図柄の変動開始タイミング、又は前記特別図柄の変動終了タイミングの何れかに設定する終了タイミング設定手段を備え、前記終了タイミング設定手段による前記終了タイミングの設定は、前記特定遊技状態中に行われる当該特定遊技状態を終了させる所定の特別図柄の変動が、前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、何れの特別図柄の変動かによって異なるようにした、ことを特徴とする。
第1始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データを、予め定められた個数を記憶可能とする保留記憶機能を備えることが考えられる。また、第2始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データを、予め定められた個数を記憶可能とする保留記憶機能を備えることが考えられる。
請求項1の特定遊技状態は、通常遊技状態よりも第2始動口への入球率が高くなるように設定されることになるが、第2始動口への入球率が高くなるように設定するための具体的な方法としては、通常遊技状態時よりも普通図柄の平均変動時間を短くすることや、開閉部材の開放時間が長い開放パターンの出現率を高くすることや、普通図柄当り判定で当選する確率を高くする等が考えられる。
請求項1に記載の弾球遊技機は、大当り遊技状態移行手段による大当り遊技状態への移行は、第1特別図柄表示装置、又は、第2特別図柄表示装置に大当りを示す図柄が表示されたあとに行われるだけでなく、小当りを示す図柄が表示されたあとに大入賞口を開閉動作させる小当り遊技状態を発生可能とし、当該小当り遊技状態中に大入賞口内に設けられた特定領域に遊技球が入球することで、大当り遊技状態移行手段による大当り遊技状態への移行が行われる構成を加えてもよい。
請求項1に記載の「前記特定遊技状態移行手段による前記特定遊技状態への移行は、大当り遊技状態が終了したあとに行われる」とは、決して、大当り遊技状態の終了後に、必ず、特定遊技状態に移行することを表しているわけではなく、特定遊技状態は大当り遊技状態の終了後にしか移行しないことを表しているにすぎない。なお、大当り遊技状態の終了後は、必ず、特定遊技状態に移行する構成としてもよい。
特別図柄の変動開始タイミングとは、特別図柄の変動開始時と同じタイミングであってもよいし、特別図柄の変動開始直前のタイミングであってもよいし、特別図柄の変動開始直後(例えば、1秒以内)のタイミングであってもよい。
特別図柄の変動終了タイミングとは、第1特別図柄表示装置又は第2特別図柄表示装置に確定図柄が表示されたタイミングであってもよいし、第1特別図柄表示装置又は第2特別図柄表示装置に表示された確定図柄の表示が終了したタイミングであってもよい。
請求項に記載の弾球遊技機は、特定遊技状態が終了となる特別図柄の最終変動回数目が定められており、特別図柄当否判定の判定結果がハズレであった場合における最終変動回数目に変動する特別図柄が第1特別図柄であるか、第2特別図柄であるかに関係なく、最終変動回数目の特別図柄の変動開始タイミング、又は最終変動回数目の特別図柄の変動終了タイミングに開放延長状態が終了する構成となっている
請求項1では、「特別図柄の最終変動回数」とは、特定遊技状態が終了するまでの当該特定遊技状態における第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数を合計した回数としている。なお、「特別図柄の最終変動回数」には、特定遊技状態が終了するまでの当該特定遊技状態における第1特別図柄の変動回数や、特定遊技状態が終了するまでの当該特定遊技状態における第2特別図柄の変動回数が含まれてもよい。
本明細書において参考として開示する第2の開示発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記第1特別図柄と、前記第2特別図柄とで夫々異なる、前記特定遊技状態が終了となる特別図柄の最終変動回数が定められており、前記所定の特別図柄の変動は、前記特別図柄当否判定の判定結果がハズレであった場合における前記最終変動回数目の変動であることを特徴とする。
第2の開示発明に係る弾球遊技機において、例えば、特定遊技状態での第1特別図柄の変動回数が第1特別図柄の最終変動回数目(M回数目)の特別図柄当否判定の判定結果がハズレである場合、特定遊技状態は第1特別図柄の変動開始タイミングに終了し、特定遊技状態での第2特別図柄の変動回数が第2特別図柄の最終変動回数目(N回数目)の特別図柄当否判定の判定結果がハズレである場合、特定遊技状態は第2特別図柄の変動終了タイミングに終了する構成が考えられる。
また、上述した構成に限定されることはなく、特定遊技状態での第1特別図柄の変動回数が第1特別図柄の最終変動回数目(M回数目)の特別図柄当否判定の判定結果がハズレである場合、特定遊技状態は第1特別図柄の変動終了タイミングに終了し、特定遊技状態での第2特別図柄の変動回数が第2特別図柄の最終変動回数目(N回数目)の特別図柄当否判定の判定結果がハズレである場合、第2特別図柄の変動開始タイミングに終了する構成であってもよい。なお、第1特別図柄の最終変動回数(M回数)と第2特別図柄の最終変動回数(N回数)は異なる回数とする。
請求項1に記載の弾球遊技機によれば、特定遊技状態中に行われる所定の特別図柄の変動が第1特別図柄、第2特別図柄のうち、何れの特別図柄であるかによって、特定遊技状態を終了させるタイミングは特別図柄の変動開始タイミングか、又は特別図柄の変動終了タイミングか異なるため、遊技者自身が好む終了タイミングとなる方の特別図柄が変動して欲しいと望みながら遊技を行うことになるので趣向性が向上する。
請求項に記載の弾球遊技機によれば、特定遊技状態中に、遊技者自身が好む終了タイミングとなる方の特別図柄で大当りを示す図柄が表示される変動が行われて欲しいと望みながら遊技を行うことになるので趣向性が向上する。
第2の開示発明に係る弾球遊技機によれば、最終変動回数目に変動する特別図柄が、遊技者自身が好む終了タイミングとなる方の特別図柄であって欲しいと望みながら遊技を行うことになるので趣向性が向上する。
パチンコ機50の正面図。 パチンコ機50の遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気構成図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメイン処理の概要を示すフローチャート。 主制御装置80が実行する普通図柄始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する普通図柄当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する普通図柄遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する普通図柄遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別図柄始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する特別図柄当否判定処理のフローチャート5。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート3。 パチンコ機50の基本的仕様を示すテーブル。 図柄種別、遊技状態、保留種別及び変動時間の関係を示すテーブル。 (a)パチンコ機50で用いられる第1特別図柄の大当り図柄に関する説明図,(b)パチンコ機50で用いられる第2特別図柄の大当り図柄に関する説明図。 開放延長状態にて大当り変動が行われる場合の開放延長機能等の作動終了タイミングを示すタイミングチャート。 開放延長状態の上限変動回数目にハズレ変動が行われる場合の開放延長機能等の作動終了タイミングを示すタイミングチャート。
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。尚、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプも複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63の左上部には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。遊技者が所定期間中に、演出ボタン67やジョグダイヤル68を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50の上皿55には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。図2に示すように、遊技盤1に多数の遊技釘4を有している。また、遊技盤1は公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。打ちつけられた所定の箇所の遊技釘には、風車が組み付けられている。本実施例の遊技領域3は、遊技球の所定の強度で発射したときに遊技球が流下する左遊技領域Lと、前記所定の強度よりも強く発射したときに遊技球が流下する右遊技領域Rとに分けられる。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、液晶表示装置であり演出図柄を表示する演出表示装置6の画面を臨ませる窓等を備えている。遊技盤1に示すように、センターケース5の下に第1始動口11(第1特別図柄に対応する始動口)が配置されている。
また、遊技盤1に示すように、第1始動口11の右下方には第2始動口12(第2特別図柄に対応する始動口)が配置されている。また、センターケース5の右には、普通図柄作動ゲート17(普通図柄に対応するゲート)が配置されている。第2始動口12には開閉可能な開閉部材が設けられている。
普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過することで、各種乱数(当り決定用乱数など)を抽出し、抽出された当り決定用乱数をもとに当りか否かの当否抽選が行われる。
普通図柄の当否抽選に当選すると、普通電動役物が作動して、第2始動口12に設けられた開閉部材が所定時間開放されることになる。
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる普通図柄表示装置7、第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10とが配置されている。
第2始動口12の右上方にはアタッカー式の大入賞口14が配置されている。また、第1始動口11の左方には、第1左入賞口31、第2左入賞口32と第3左入賞口33が設けられている。大入賞口14の右方には、右入賞口34が設けられている。
なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
パチンコ機の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
このパチンコ機の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
なお、パチンコ機50には、サブ統合制御装置83に設けられたRAMの内容を保持するバックアップ電源が備えられていない構成となっている。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ34aの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と普通図柄保留数表示装置8の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄表示装置7の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図4では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成である。近年には、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する遊技機(封入式遊技機又は管理遊技機などと呼ばれる)が存在し、本実施例のパチンコ機50を封入式遊技機とする構成であってもよい。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用、ランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカからの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
次にパチンコ機50の作動を説明する。
本実施例のパチンコ機50では、第1始動口11への遊技球の入球に起因して第1特別図柄の当否判定、又は第2始動口12への遊技球の入球に起因し第2特別図柄の当否判定が実行される。当否判定に応じて第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第1又は第2特別図柄の変動時間を経過して、第1又は第2特別図柄表示装置9,10にて第1又は第2特別図柄の確定図柄が表示されると、演出図柄表示装置6に演出図柄1000を確定表示して第1又は第2特別図柄の当否判定の結果を報知する。
第1特別図柄又は第2特別図柄の当否判定の結果が大当りとなると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大入賞口14が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
本実施例では、第1特別図柄又は第2特別図柄で確定表示された大当り図柄に基づいて、実行された大当り遊技の終了後には、高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行することになる。
高確率遊技状態とは、第1特別図柄の当否判定及び第2特別図柄の当否判定で大当りと判定される確率を向上させる確率変動機能が作動する状態のことである。一方、確率変動機能が作動していない状態は低確率遊技状態である。
また、開放延長状態(時短状態)とは、普通電動役物の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が作動される状態をいい、非開放延長状態とは、開放延長状態及び時短機能が作動していない状態をいう。
図22は、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様を示すテーブルを示す。
パチンコ機50の遊技状態が低確率遊技状態である場合の大当り確率は1/120、高確率遊技状態である場合の大当り確率は1/12に設定されている。
本実施例では、大当り遊技の終了後にパチンコ機50の遊技状態が高確率遊技状態へ移行する場合、確変回数12回が設定される。確変回数12回というのは、高確率遊技状態において第1特別図柄が変動した回数と第2特別図柄が変動した回数とを合計した回数となっている。なお、当該高確率遊技状態にて当否判定が行われ、12回の全ての当否判定でハズレであった場合には、高確率遊技状態は終了となり、低確率遊技状態へ移行する。
本実施例では大当り遊技の終了後にパチンコ機50の遊技状態が開放延長状態へ移行する場合には、開放延長状態の合計上限変動回数として11回が設定される。
合計上限変動回数とは、開放延長状態において第1特別図柄が変動した回数と第2特別図柄が変動した回数とを合計した回数のことである。なお、開放延長状態において、11回の全ての当否判定でハズレであった場合には、開放延長状態は終了となり、非開放延長状態へ移行する。
また、上述した合計上限変動回数以外にも、大当り遊技の終了後にパチンコ機50の遊技状態が開放延長状態へ移行する場合に第1特別図柄上限変動回数(本実施例では、4回)が設定される。第1特別図柄上限変動回数とは、開放延長状態において第1特別図柄が変動した回数のことである。
さらに、大当り遊技の終了後にパチンコ機50の遊技状態が開放延長状態へ移行する場合に第2特別図柄上限変動回数(本実施例では、8回)が設定される。第2特別図柄上限変動回数とは、開放延長状態において第2特別図柄が変動した回数のことである。
大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態において、第1特別図柄の変動回数が第1特別図柄上限変動回数(4回)に達し、4回の第1特別図柄の当否判定でハズレであった場合、又は第2特別図柄の変動回数が第2特別図柄上限変動回数(8回)に達し、第2特別図柄の当否判定でハズレであった場合には、開放延長状態での第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計回数が合計上限変動回数(11回)に達していなくても、開放延長状態が終了となり、非開放延長状態へ移行する。
次に賞球数について説明する。第1始動口11、第2始動口12に遊技球が1個入球すると、3個の遊技球が賞球として払出されるように設定されている。また、普通入賞口である、第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34に遊技球が1個入球すると、10個の遊技球が賞球として払出されるように設定されている。また、各左入賞口の賞球は夫々異なっていてもよい。大入賞口14に遊技球が1個入球すると、15個の遊技球が賞球として払出される。また、大入賞口14の規定入賞は10個に設定されている。
次に、普通図柄の当選確率について説明する。パチンコ機50の遊技状態が通常状態である場合の普通図柄の当選確率は1/300に設定されている。また、パチンコ機50の遊技状態が時短状態である場合の普通図柄の当選確率は1/1.0101に設定されている。パチンコ機50の遊技状態が通常状態である場合の普通電動役物の開放時間は、0.2秒を1回、時短状態では3.0秒を1回に設定されている。
主制御装置80が実行するメインルーチンを図5に従って説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10〜S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3599」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3599」までの3600個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3599」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3599」までの3600個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3599」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3600回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行う。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3899」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。通常確率遊技状態(確率変動機能の未作動時)で大当りと判定される値の数は30で、「775〜784」、「1775〜1784」、「2775〜2784」となる。また、高確率遊技状態(確率変動機能の作動時)で大当りと判定される値の数は30よりも大きい数となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」〜「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。その後、当り図柄決定用乱数更新処理(S37)を行う。
なお、当り決定用乱数更新処理及び当り図柄決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12の入賞の確認及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b等に対して各々出力処理を実行する。入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34、第1始動口11、第2始動口12、大入賞口14)に遊技球の入賞があることが検知されたときには、該入賞が検知された入賞口に対して予め定められていた数の賞球を払い出させるために賞球データが含まれる信号を払出制御装置81に送信する処理を実行する。そして、主制御装置80は払い出させることとなる賞球数を累積した賞球の合計数のデータを主制御装置80のRAMの未使用領域に記憶する。
また、各出力処理(S60)では、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理も実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口(第1左入賞口31、第2左入賞口32、第3左入賞口33、右入賞口34)に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10〜S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図5に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0〜3599の3600通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3600である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
図6を用いて、普通図柄始動入賞確認処理について説明する。
S100において、主制御装置80は、普通図柄作動ゲート17への入球があるか否かを判定し、入球があれば(S100:yes)、普通図柄の保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S105)。否定判定の場合には(S105:no)、S110の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、普通図柄保留数表示装置8の表示制御、演出図柄表示装置6やサブ統合制御装置83への普通図柄保留数コマンド送信処理を行い(S115)、本処理を終了(リターン)する。
また、普通図柄作動ゲート17への遊技球の入球がなかった場合(S100:no)、又は普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S105:yes)の場合には、そのままリターンとなる。
図7に示す普通図柄当否判定処理は、普通電動役物が作動中であるか否かを判定する(S150)。普通電動役物が作動中である場合には(S150:yes)、そのまま普通図柄遊技処理へ移行する。また、普通電動役物が作動していない場合には(S150:no)、普通図柄が変動中である否かを判定する(S155)。変動中でなければ(S155:no)、確定図柄が表示されているかを判定する(S160)。
確定図柄が表示中でなければ(S160:no)、普通図柄の保留記憶があるか否かを判定し(S165)、普通図柄の保留記憶があれば(S165:yes)、普通図柄の保留記憶数をデクリメントし(S170)、S175に移行する。なお、普通図柄の保留記憶がなければ(S165:no)、そのまま普通図柄遊技処理に移行する。
S175では保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去する)、時短フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで時短フラグが「1」とは、現在のパチンコ機50が、普通図柄確率変動機能が作動する遊技状態であることを意味する。肯定判断であれば(S175:yes)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S180)、図8のS190に移行する。否定判断された場合(S175:no)は、S185にて当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合し、図8のS190へと移行する。なお、本実施例では通常遊技状態の普通図柄確率は1/300に設定し、普通図柄確率変動機能が作動する開放延長状態の普通図柄確率は1/1.0101に設定している(図22を参照)。よって、普通図柄確率変動機能が作動する開放延長状態に移行すると、普通図柄の抽選により当選する可能性が高い構成となっている。
図8のS190では普通図柄抽選が当りか否かを判定し、当りであれば(S190:yes)、当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し(S195)、変動パターンを決定する(S200)。
その後、普通図柄当り設定処理を行う(S205)。一方、普通図柄が当りでなければ(S190:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S210)。なお、本実施例の普通図柄の変動時間は、普通図柄抽選が当り又はハズレと判定されるか否かに関係なく、また、当り図柄に関係なく、パチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態(非開放延長状態)であれば常に12秒であり、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態であれば常に1秒である。
その後、S215に移行し、普通図柄表示装置7の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S215)、普通図柄遊技処理に移行する。
S155において、普通図柄が変動中の場合には(S155:yes)、図9に示すS250に移行する。S250では、図柄変動時間を経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S250:yes)、対応した普通図柄の確定図柄表示処理を行い(S255)、普通図柄遊技処理に移行する。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、普通図柄表示装置7にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S250:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図7に戻る。S160において、確定図柄表示中の場合には(S160:yes)、図10に示すS300に移行する。S300で確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了した場合には(S300:yes)、確定図柄の表示を終了し(S305)、普通図柄遊技処理へと移行する。確定図柄表示時間を終了していない場合(S300:no)、普通図柄遊技処理へと移行する。
普通図柄遊技処理について、図11〜図12を用いて説明する。先ず、図11のS350において、普通電動役物が作動中であるか否かを判定する。普通電動役物が作動していない場合には(S350:no)、普通図柄で当り図柄が確定表示されたか否かを判定する(S355)。普通図柄で当り図柄が確定表示された場合には(S355:yes)、開閉部材開放処理(S360)へ移行し、終了となる。また、普通図柄で当り図柄が確定表示されていない場合には(S355:no)、そのまま終了となる。
本実施例の開閉部材開放処理(S360)では、普通電動役物を作動させ、上述したS205で設定した開閉部材の開放パターンに基づいて開閉部材を開放する。
図11のS350において、普通電動役物が作動中であれば(S350:yes)、図12のS400に移行する。そして、第2始動口12に6個(規定数)の入球があったか否かの判定する(S400)。規定数(6個)に達した場合には(S400:yes)、開閉部材閉鎖処理(S410)行い、普通図柄遊技処理は終了となる。一方、第2始動口12に6個(規定数)の入球がない場合には(S400:no)、開閉部材の開放時間が終了となったか否かを判定する(S405)。肯定判定の場合には(S405:yes)、S410に移行する。なお、否定判定の場合には(S405:no)、そのまま終了となる。
図13を用いて、S50の各入賞確認処理のうちの特別図柄始動入賞確認処理について説明する。S500において、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断なら(S500:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S505)。
第1保留記憶が満杯でなければ(S505:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ(S510)、S515へと移行する。なお、S510では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第1保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6の画面に第1保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S500:no)、又は既に4個の第1保留記憶があれば(S505:yes)保留記憶せず、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS515へ移行する。
なお、第1保留記憶が満杯であるか否かにかからず、第1始動口11に遊技球が1個入球すると、賞球が3個払い出されることとなる(図22を参照)。
S515において、主制御装置80は、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S515:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S520)。
第2保留記憶が満杯でなければ(S520:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を1増加させ(S525)、本処理は終了となる。なお、S525では、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ、第2保留記憶に記憶された保留個数を示す保留個数コマンドが送信される。そして、サブ統合制御装置83が該保留個数コマンドを受信し、演出図柄表示装置6に第2保留記憶に対応する保留図柄を表示する。
第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S515:no)、既に4個の第2保留記憶があれば(S520:yes)、第2保留記憶を記憶せず、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。
なお、第2保留記憶が満杯であるか否かにかからず、第2始動口12に遊技球が1個入球すると、賞球が3個払い出されることとなる(図22を参照)。
図14〜図18を用いて、特別図柄当否判定処理について説明する。
先ず図14において、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S550)。S550の判定が否定判断で(S550:no)、特別図柄が変動中でなく(S555:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S560:no)、図15のS600に移行し、第1保留記憶(上記、図13のS510による保留記憶)があるか否かを判断する(S600)。また、特別電動役物が作動中であると判定された場合には(S550:yes)、そのまま特別図柄当否判定処理を終了(リターン)する。
この保留記憶があれば(S600:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S605)、S620に進む。第1保留記憶がなければ(S600:no)、第2保留記憶(上記、図13のS525による保留記憶)があるか否かを判断する(S610)。第2保留記憶があれば(S610:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S615)、S620に進む。また、第2保留記憶が無い場合には(S610:no)、大当り遊技処理へ移行する。
なお、S605、S615において、保留記憶数がデクリメントされた際には、主制御装置80は、保留記憶数が減算されたことを示す旨のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成となっている。
S620では保留記憶の中でも最も古いもの(但し第1保留記憶が存在する場合は、第2保留記憶の方が古い場合でも第1保留記憶を優先)を読み込んで(その保留記憶は消去する)、確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率遊技状態であることを意味する。肯定判定であれば(S620:yes)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S625)。否定判定であれば(S620:no)、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S630)。なお、本実施例においては、大当り確率はこれらの概数(低確率遊技状態(通常時)は1/120、高確率遊技状態(確変)は1/12)となっている。そして、大当り後に高確率遊技状態へ移行する割合は100%に設定されている。
その後、図16のS650において、主制御装置80は、S625またはS630の判定に基づき、大当りか否かを判定し、大当りであれば(S650:yes)、大当り図柄決定用乱数によって大当り図柄を決定する(S655)。その後、大当り変動パターン決定処理(S660)に移行する。大当り変動パターン決定処理では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行う(S665)。大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り後の遊技状態(確変や開放延長の有無等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S655において、主制御装置80は、第1特別図柄の大当り図柄を決定する場合には、大当り図柄決定用乱数の値に応じて、大当り図柄1〜大当り図柄4のうちの何れかの大当り図柄を決定する(図24(a)を参照)。なお、大当り図柄1〜大当り図柄4のうちの何れの大当り図柄も、選択される割合は1/4となっている。
また、第2特別図柄の大当り図柄を決定する場合には、大当り図柄決定用乱数の値に応じて、大当り図柄5〜大当り図柄8のうちの何れかの大当り図柄を決定する(図24(b)を参照)。なお、大当り図柄5〜大当り図柄8のうちの何れの大当り図柄も、選択される割合は1/4となっている。
ここで、大当り変動パターン決定処理(S660)について説明する。
高確率遊技状態及び開放延長状態において、大当りと判定された場合に大当り変動パターン決定処理にて決定される変動時間について説明する。
S660において、主制御装置80は、高確率遊技状態及び開放延長状態で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(図23を参照)。また、S660において、主制御装置80は、高確率遊技状態及び開放延長状態で大当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を0.3秒〜60秒に決定する(図23を参照)。
次に、低確率遊技状態及び非開放延長状態において、大当りと判定された場合に大当り変動パターン決定処理にて決定される変動時間について説明する。
S660において、主制御装置80は、低確率遊技状態及び非開放延長状態で大当りと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を60秒〜180秒に決定する(図23を参照)。また、S660において、主制御装置80は、低確率遊技状態及び非開放延長状態で大当りと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を3秒〜60秒に決定する(図23を参照)。
図16に戻る。S650において外れと判定された場合は(S650:no)、ハズレ図柄を決定し(S670)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S675)。こうして、変動パターンが設定されると、ハズレ設定処理を行う(S680)。ハズレ設定処理において、主制御装置80は、確変フラグ又は時短フラグが「1」にセットされている状態にて、第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合には第1特別図柄の変動回数を+1とし、又は第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合には第2特別図柄の変動回数を+1とする。
ここで、ハズレ変動パターン決定処理(S675)について説明する。
高確率遊技状態及び開放延長状態において、ハズレと判定された場合にハズレ変動パターン決定処理にて決定される変動時間について説明する。
S675において、主制御装置80は、高確率遊技状態及び開放延長状態でハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を0.3秒〜30秒に決定する(図23を参照)。また、S675において、主制御装置80は、高確率遊技状態及び開放延長状態でハズレと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を0.3秒〜30秒に決定する(図23を参照)。なお、本実施例では、開放延長状態での第1特別図柄の変動が第1特別図柄上限変動回数目である場合、開放延長状態での第2特別図柄の変動が第2特別図柄上限変動回数目である場合、又は開放延長状態での第1特別図柄の変動又は第2特別図柄の変動が合計上限変動回数目である場合は、ハズレ変動パターン決定処理(S675)にて、0.3秒〜30秒の変動時間のうち長い変動時間(例えば、30秒)が決定される。この変動時間に限定されず、他の変動時間であってもよい。
次に、低確率遊技状態及び非開放延長状態において、ハズレと判定された場合にハズレ変動パターン決定処理にて決定される変動時間について説明する。
S675において、主制御装置80は、低確率遊技状態及び非開放延長状態でハズレと判定された場合には、第1特別図柄の変動時間を3秒〜180秒に決定する(図23を参照)。また、S675において、主制御装置80は、低確率遊技状態及び非開放延長状態でハズレと判定された場合には、第2特別図柄の変動時間を3秒〜180秒に決定する(図23を参照)。
図16に戻る。図16のS665又はS680に続いては、S682において、主制御装置80は、時短フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S682:yes)、S684へ移行し、否定判定の場合には(S682:no)、S695へ移行する。
S684において、主制御装置80は、大当りであるか否かを判定し、大当りと判定された場合は(S684:yes)、S685へ移行する。また、ハズレと判定された場合には(S684:no)、S687へ移行する。
S685において、主制御装置80は、図24(a)に示す大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4の内の何れかの大当り図柄が確定表示されることになる大当り変動が第1特別図柄にて行われるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S685:yes)、時短フラグを「0」にし(S690)、S695へ移行する。また、否定判定の場合には(S685:no)、S695へ移行する。
S684において、ハズレと判定された場合には(S684:no)、S687において、主制御装置80は、開放延長状態において行われる第1特別図柄の変動が第1特別図柄上限変動回数目(4回目)であるか否かを判定する(S687)。肯定判定の場合には(S687:yes)、時短フラグを「0」にし(S690)、S695へ移行する。また、否定判定の場合には(S687:no)、S695へ移行する。
なお、時短フラグを「0」とすることで、第2始動口12に設けられた開閉部材の開放時間を延長する開放延長機能、普通図柄の抽選に当選する確率を向上させる普通図柄確率変動機能、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能の作動が終了することになる。また、時短フラグを「0」とした際に、カウントされていた第1特別図柄の変動回数及び第2特別図柄の変動回数を「0」とする。
詳細について後述するが、本実施例では、開放延長状態において大当り図柄が確定表示される第1特別図柄の大当り変動が行われる場合、又は開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)にて、ハズレ図柄が確定表示される第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合は、第1特別図柄の変動開始時に開放延長機能の作動が終了することになる(図25(a),図26(a)を参照)。
S695において、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10の変動を開始し、上述の抽選結果を示すデータ、具体的には通常大当り、確変大当り、リーチ外れ(外れであるがリーチ表示有り)、スーパーリーチハズレ(ハズレであるがスーパーリーチ表示有り)、リーチ表示無しの外れのいずれかを示すデータと変動時間を指定する変動パターンのデータが含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)をサブ統合制御装置83に出力し、大当り遊技処理を行う。なお、S695の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
主制御装置80から送信された変動開始コマンドを受信すると、サブ統合制御装置83は、受信した変動開始コマンドに含まれる大当りかハズレであるか、変動時間を指定する変動パターンのデータを基づいて、演出パターンを決定し、決定した疑似演出を演出図柄表示装置6の画面にて表示する。当該疑似演出によって、大当りとなるか否かの抽選結果を報知することで、遊技者は大当りとなるか否かの抽選結果を知ることが可能となる。
図14に戻る。図14のS555において特別図柄が変動中(S555:yes)と判定された場合には、図17のS700に移行し、図柄変動時間(S660、又はS675の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。否定判定の場合には(S700:no)、そのまま大当り遊技処理に移行する。肯定判定の場合には(S700:yes)、確定図柄表示処理(S705)を行なってから大当り遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、本実施例では図柄確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成だが、変動開始コマンドにて変動時間を指定していることから、図柄確定コマンドを送信しない構成でもよい。この構成ならばコマンド数を抑えながら同等に演出表示を実行することができる。
図14のS560において確定図柄を表示中と判定された場合には(S560:yes)、図18のS750に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合は(S750:no)、大当り遊技処理を行う。肯定判定(S750:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S755)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S760)。肯定判断された場合(S760:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S765)。確変フラグが1であれば(S765:yes)、S770にて確変フラグを0にし、S775に移行する。確変フラグが1でなければ(S765:no)、そのままS775に移行する。S775では、時短フラグが「1」か否かを判定する。時短フラグが「1」であれば(S775:yes)、S780にて時短フラグを「0」にし、S785に移行する。時短フラグが「1」でなければ(S775:no)、そのままS785に移行する。
なお、時短フラグを「0」とすることで、第2始動口12に設けられた開閉部材の開放時間を延長する開放延長機能、普通図柄の抽選に当選する確率を向上させる普通図柄確率変動機能、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能の作動が終了することになる。また、時短フラグを「0」とした際に、カウントされていた第1特別図柄の変動回数及び第2特別図柄の変動回数を「0」とする。
詳細については後述するが、開放延長状態において、第2特別図柄で大当り図柄が確定表示される大当り変動が行われる場合には、第2特別図柄表示装置10での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了することになる(図25(b)を参照)。
S785では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットする。続くS790にて役物連続作動装置を作動させ、S795にて大当り遊技開始処理を行う。大当り遊技開始処理(S795)では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、大当り遊技処理を行う。
S760で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S760:no)、確変フラグが「1」か否かを判定し(S800)、1であれば(S800:yes)、高確率遊技状態での第1特別図柄が変動した回数及び第2特別図柄が変動した回数の合計回数が12回か否かを判定する(S805)。肯定判定の場合には(S805:yes)、S810にて確変フラグを「0」にしてS815に進む。確変フラグが「1」でないとき(S800:no)、又は否定判定の場合(S805:no)はそのままS815に移行する。
S815では、時短フラグが「1」か否かを判定し、時短フラグが「1」であれば(S815:yes)、第2特別図柄が変動した回数が第2特別図柄上限変動回数(8回)に達したか否かを判定する(S817)。肯定判定の場合には(S817:yes)、S825へ移行する。また、否定判定の場合には(S817:no)、S820において、主制御装置80は第1特別図柄が変動した回数及び第2特別図柄が変動した回数の合計回数が、合計上限変動回数(11回)に達したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S820:yes)、S825にて時短フラグを「0」にして、S830に進む。時短フラグが「1」でないとき(S815:no)、又は開放延長状態での第1特別図柄が変動した回数及び第2特別図柄が変動した回数の合計回数が合計上限変動回数(11回)に達していないときは(S820:no)、そのままS830に移行し、大当り遊技処理へ移行する。
なお、時短フラグを「0」とすることで、第2始動口12に設けられた開閉部材の開放時間を延長する開放延長機能、普通図柄の抽選に当選する確率を向上させる普通図柄確率変動機能、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能の作動が終了することになる。また、時短フラグを「0」とした際に、カウントされていた第1特別図柄の変動回数及び第2特別図柄の変動回数を「0」とする。
詳細については後述するが、本実施例では、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回)にて、ハズレ図柄が確定表示される第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合、又は開放延長状態における合計上限変動回数目(11回目)にて、ハズレ図柄が確定表示される特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)のハズレ変動が行われる場合は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時に、開放延長機能の作動が終了することになる(図26(b),図26(c)を参照)。
S830では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信する。なお、本実施例の場合、当否判定処理(S55)における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
次に、図19から図21を用いて、大当り遊技処理について説明する。
先ず、図19において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S850)。肯定判定の場合には(S850:yes)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S855)。大入賞口14の開放中ではない場合は(S855:no)、ラウンド間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S860)。インターバル中でもない場合は(S860:no)、大当り終了演出中であるか判断する(S865)。これも否定判断の場合は(S865:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S870)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S870:yes)、大入賞口開放処理(S875)を行なって本処理を終了(リターン)する。なお、役物連続作動装置が作動中でない場合(S850:no)、又は大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過していない場合には(S870:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S855で大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S855:yes)、図20のS900に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では10個だが、9個、8個でもよく、特に限定するものではない。なお、大入賞口14に遊技球が1個入賞すると、15個の賞球が払い出されることになる(図22を参照)。大入賞口14に10個入賞していない場合には(S900:no)、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S905)。本実施例では、2ラウンド、3ラウンド、4ラウンド、6ラウンド、8ラウンド、10ラウンドでの大当りの場合は各ラウンドの最大開放時間は30秒に設定している。無論、この秒数に限定するものではない。肯定判定の場合には(S905:yes)、S910へ移行する。また、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S900:yes)、S910へ合流し、大入賞口閉鎖処理を行い(S910)、大当りインターバル処理(S915)を行って、大当り遊技処理を終了(リターン)する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合(S905:no)には、そのままリターンとなる。
図19のS860でインターバル中であると判定された場合は(S860:yes)、図20のS920に進み、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。インターバル時間が経過している場合(S920:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S925)。最終ラウンドであれば(S925:yes)、大当り終了演出処理(S930)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。最終ラウンドでなければ(S925:no)、再び大入賞口14を開放する処理(S935)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。なお、大当りインターバル時間が経過していないと判定された場合(S920:no)には、そのままリターンとなる。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行う。
図19のS865で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S865:yes)、図21のS950に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S950)。大当り終了演出時間が経過した場合には(S950:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S955)、条件装置の作動を停止する(S960)。そして、S965において、取得した次回の遊技状態が高確率遊技状態に移行するか否かを判定する。確変に移行する場合(S965:yes)は、確変回数設定処理を行い(S970)、確変フラグを1に設定し(S975)、S980に移行する。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。確変に移行しない場合(S965:no)は、そのままS980に移行する。なお、確変回数設定処理(S970)において、主制御装置80は確変回数12回を設定する。なお、大当り終了演出の時間を経過していないと判定された場合には(S950:no)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S980では、S665で取得した次回の遊技状態が時短に移行するか否かを判定する。時短に移行する場合(S980:yes)は、時短回数設定処理を行い(S985)、時短フラグを「1」に設定し(S990)、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理(S995)を行い、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信(S997)して大当り遊技処理を終了する。また、時短に移行しない場合には(S980:no)、S995に直行する。なお、S985において、主制御装置80は、合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、及び第2特別図柄上限変動回数(8回)を設定する。時短フラグを1にすると本実施例では特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の当選確率の向上、普通電動役物の開放延長機能をセットする。
次に、図24を用いて、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技の内容や、大当り遊技の終了後に移行する遊技状態などについて説明する。
先ず、図24(a)を用いて、第1特別図柄で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技の内容及び大当り遊技の終了後の遊技状態について説明する。
第1特別図柄で確定表示された大当り図柄1に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を2回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
第1特別図柄で確定表示された大当り図柄2に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を3回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
第1特別図柄で確定表示された大当り図柄3に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を4回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
第1特別図柄で確定表示された大当り図柄4に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を6回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
次に、図24(b)を用いて、第2特別図柄で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技の内容及び大当り遊技の終了後の遊技状態について説明する。
第2特別図柄で確定表示された大当り図柄5に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を4回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
第2特別図柄で確定表示された大当り図柄6に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を6回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
第2特別図柄で確定表示された大当り図柄7に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を8回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
第2特別図柄で確定表示された大当り図柄8に応じて実行される大当り遊技では、大入賞口14を開放するラウンド遊技を10回行い、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態及び開放延長状態へ移行する。なお、確変回数12回が設定される。また、開放延長状態における合計上限変動回数(11回)、第1特別図柄上限変動回数(4回)、第2特別図柄上限変動回数(8回)が設定される。
次に、図25を用いて、開放延長状態において大当り図柄が確定表示されることになる変動が第1特別図柄で行われるか、又は第2特別図柄で行われるかによって、開放延長機能の作動が終了するタイミングの違いについて説明する。
図25(a)を参照して、開放延長状態における第1特別図柄の大当り変動が行われる場合の確率変動機能及び開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
開放延長状態で、第1特別図柄にて図24(a)に示す大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4の内の何れかの大当り図柄が確定表示されることになる大当り変動が行われる場合、開放延長機能は第1特別図柄の大当り変動開始時にオンからオフとなる。一方、確率変動機能は第1特別図柄表示装置9での確定図柄(図24(a)に示す大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4)の表示が終了した時にオンからオフとなる。なお、図25(a)に示すように開放延長機能の作動は、第1特別図柄の変動開始時に終了する構成となっているが、第1特別図柄の変動開始直前に終了する構成であってもよいし、第1特別図柄の変動開始直後(例えば、1秒以内)に終了する構成であってもよい。
図25(b)を参照して、開放延長状態における第2特別図柄の大当り変動が行われる場合の確率変動機能及び開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
開放延長状態で、第2特別図柄にて図24(b)に示す大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8の内の何れかの大当り図柄が確定表示されることになる大当り変動が行われる場合、開放延長状態は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(図24(b)に示す大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8)の表示が終了した時にオンからオフとなる。また、確率変動機能は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(図24(b)に示す大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8)の表示が終了した時にオンからオフとなる。なお、図25(b)に示すように、開放延長機能の作動が終了するタイミングは、第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了した時となっているが、第2特別図柄表示装置10で確定図柄が表示された時であってもよい。
本実施例では、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄でハズレ変動が行われる場合の開放延長機能の終了タイミングは、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)にハズレ変動が行われる場合の開放延長機能の終了タイミング、及び開放延長状態における合計上限変動回数目(11回目)に特別図柄でハズレ変動が行われる場合の開放延長機能の終了タイミングとは異なる構成となっている。この構成について、図26を用いて説明する。
先ず、図26(a)を参照して、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合の確率変動機能及び開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に、第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合、開放延長機能は第1特別図柄のハズレ変動の開始時にオンからオフとなる。また、確率変動機能は第1特別図柄表示装置9での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時にオンからオフとなる。なお、図26(a)に示すように、開放延長機能の作動は第1特別図柄の変動開始時に終了する構成となっているが、第1特別図柄の変動開始直前に終了する構成であってもよいし、第1特別図柄の変動開始直後(例えば、1秒以内)に終了する構成であってもよい。
次に、図26(b)を参照して、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に、第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合の確率変動機能及び開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合、開放延長機能は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時にオンからオフとなる。また、確率変動機能は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時にオンからオフとなる。なお、図26(b)に示すように、開放延長機能の作動が終了するタイミングは、第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了した時となっているが、第2特別図柄表示装置10で確定図柄が表示された時であってもよい。
図26(c)を参照して、開放延長状態における合計上限変動回数目(11回目)にて、第1特別図柄又は第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合の確率変動機能及び開放延長機能の終了タイミングについて説明する。
開放延長状態における合計上限変動回数目(11回目)に第1特別図柄又は第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合、開放延長機能は第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時にオンからオフとなる。また、確率変動機能は第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時にオンからオフとなる。
開放延長機能の作動が終了する時に、普通図柄が変動中であることが想定される。この場合、本実施例では選択された普通図柄の変動時間を経過する前に強制的に普通図柄を停止させることはせず、選択された普通図柄の変動時間を経過してから普通図柄を停止させる構成となっている。なお、仮に停止した普通図柄が当り図柄であった場合の開閉部材の開放時間は通常遊技状態(非開放延長状態)での開放時間(0.2秒)である。
また、開放延長機能の作動が終了するタイミングに、第2始動口12に設けられた開閉部材が開放中であることが想定される。この場合、開放延長機能作動時の開放時間(3秒)が終了となる前に強制的に開閉部材を閉鎖せずに、上述した開放時間(3秒)が終了となると開閉部材を閉鎖させる構成となっている。
また、その他の構成として、開放延長状態における合計上限変動回数目(11回目)に第1特別図柄又は第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合、変動する特別図柄が第1特別図柄であるか、又は第2特別図柄であるかによって、開放延長機能の作動が終了するタイミングが特別図柄の変動開始時か、又は特別図柄表示装置での確定図柄の表示が終了した時か異なる構成であってもよい。
本実施例では、開放延長状態にて第1特別図柄の大当り変動が行われる場合には、第1特別図柄の大当り変動開始時に開放延長機能の作動が終了し、開放延長状態にて第2特別図柄の大当り変動が行われる場合には、第2特別図柄表示装置10での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了する構成となっているが、この構成に限定されるものではない。例えば、開放延長状態にて第1特別図柄の大当り変動が行われる場合には、第1特別図柄表示装置9での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了し、第2特別図柄の大当り変動が行われる場合には、第2特別図柄の大当り変動の開始時に開放延長機能の作動が終了する構成でもよい。
また、本実施例では、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に、第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合は第1特別図柄のハズレ変動の開始時に開放延長機能の作動が終了し(図26(a)を参照)、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了する(図26(b)を参照)構成となっているが、この構成に限定されず、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合は第1特別図柄表示装置9での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了し、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合は第2特別図柄のハズレ変動の開始時に開放延長機能の作動が終了する構成としてもよい。
また、本実施例では、開放延長状態における合計上限変動回数目(11回目)に第1特別図柄又は第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合、変動する特別図柄が第1特別図柄であるか、又は第2特別図柄であるかにかかわらず、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了した時に開放延長機能がオンからオフとなる構成となっているが、これの構成に限定されることはなく、第1特別図柄又は第2特別図柄でのハズレ変動開始時に開放延長機能がオンからオフとなる構成でもよい。
実施例1に記載のパチンコ機50によれば、開放延長状態中に行われる大当り変動が第1特別図柄、第2特別図柄のうち、何れの特別図柄であるかに応じて、開放延長機能の終了するタイミングが、第1特別図柄の変動開始時となるのか、第2特別図柄表示装置10での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了した時となるのか異なるので、開放延長機能の作動が終了するタイミングを遊技者自身が好むタイミングとなる方の特別図柄で大当り図柄が確定表示されて欲しいと望みながら遊技を行うことになるので趣向性が向上する。
また、開放延長状態において大当り変動が行われる特別図柄が第1特別図柄である場合、開放延長機能の作動は第1特別図柄の大当り変動の開始時に終了し(図25(a)を参照)、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄でハズレ変動が行われる場合、開放延長機能の作動は第1特別図柄でのハズレ変動の開始時に終了する構成となっているので(図26(a)を参照)、遊技者は第1特別図柄の変動回数が第1特別図柄上限変動回数(4回)に達する前であれば、第1特別図柄の変動中に開放延長機能の作動が終了したかどうかを確認することで、第1特別図柄で大当りとなることを知ることが出来る。
さらに、開放延長状態において大当り変動が行われる特別図柄が第1特別図柄である場合の開放延長機能の作動が終了するタイミングは第1特別図柄での大当り変動の開始時であり(図25(a)を参照)、開放延長状態において大当り変動が行われる特別図柄が第2特別図柄である場合の開放延長機能の作動が終了するタイミングは第2特別図柄表示装置10での確定表示した大当り図柄の表示が終了した時である構成としたことで(図25(b)を参照)、第1特別図柄で大当りとなる場合よりも第2特別図柄で大当りとなる場合の方が、特別図柄の変動中に第2始動口12に遊技球を入球させることができるため、第2保留記憶が多く溜まった状態で大当りが発生させることが出来る。
実施例1に記載のパチンコ機50によれば、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄のハズレ変動が行われる場合には第1特別図柄の変動開始時に開放延長機能の作動を終了させ、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合には第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了となる時に開放延長機能を終了させ、開放延長状態における合計上限変動回数目に第1特別図柄又は第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了となる時に開放延長機能が終了となる構成としたことで、遊技者が好む開放延長機能の作動が終了するタイミングとなるように特別図柄が変動して欲しいと望みながら遊技を行うことになるので趣向性が向上する。
仮に、大当り遊技の終了時に第1保留記憶が存在しない状態(第1保留記憶が0個)で開放延長状態へ移行した場合、当該開放延長状態へ移行した際に第1保留記憶は記憶されていないため、新たに第1始動口11に遊技球を入球させて新たに第1保留記憶が記憶されない限り、当該開放延長状態中に第1保留記憶が読み込まれて当否判定が行われない。そのため、当該開放延長状態中に第2始動口12に遊技球を続けて入球させていくことで、開放延長状態中に第2特別図柄の当否判定を続けて行わせることが出来る。
その後、開放延長状態における第2特別図柄の変動回数が第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に到達し、当該第2特別図柄上限変動回数目(8回目)にて第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合、第2特別図柄表示装置19での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了する時に時短フラグが「0」となることで、開放延長機能は第2特別図柄表示装置19での確定図柄(ハズレ図柄)の表示の終了時に終了となり、普通電動役物の作動が終了し、第2始動口12に設けられた開閉部材が閉鎖するため、第2始動口12に遊技球を入球させることができない。
そのため、開放延長状態における第2特別図柄上限変動回数目(8回目)の第2特別図柄表示装置19での確定図柄(ハズレ図柄)の表示が終了する時までの間に、第2始動口12に遊技球を入球させることで、第2保留記憶を満杯(第2保留記憶が4個)にさせることが出来る可能性がある。
なお、開放延長状態での第2特別図柄の変動回数が第2特別図柄上限変動回数(8回)に達し、第2特別図柄の当否判定でハズレの場合、開放延長状態は終了し、非開放延長状態へ移行するが、高確率遊技状態における第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数との合計回数は残り4回残っており、高確率遊技状態は継続する。
そのため、第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄のハズレ変動が行われる場合の第2特別図柄表示装置19での確定図柄(ハズレ図柄)の表示の終了時までに、第2始動口12に遊技球を入球させて第2保留記憶を満杯(第2保留記憶が4個)であれば、第1始動口11に遊技球を入球させて第1保留記憶が記憶されない限り、高確率遊技状態での残り4回の当否判定を第2特別図柄の当否判定とすることが出来る。これにより、高確率遊技状態における12回全ての当否判定を第2特別図柄の当否判定となり、高確率遊技状態において第1特別図柄の当否判定を行わせないことが出来る。
本実施例のパチンコ機50は、第1保留記憶を優先して読み込んで当否判定を行う構成であるため、仮に、大当り遊技の終了時に第1保留記憶が満杯(第1保留記憶が4個)の状態で開放延長状態へ移行した場合、開放延長状態にて第2始動口12に遊技球を入球させて第2保留記憶を貯めたとしても、先に記憶されている第1保留記憶を読み込んで4回の第1特別図柄の当否判定が行われた後でないと、第2保留記憶を読み込んで第2特別図柄の当否判定は行われない。
その後、開放延長状態における第1特別図柄の変動回数が第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に達し、第1特別図柄でハズレ変動が行われる場合には、第1特別図柄のハズレ変動の開始時に時短フラグが「0」となる。これにより、第1特別図柄のハズレ変動の開始時に開放延長機能の作動が終了となり、普通電動役物の作動が終了し、第2始動口12に設けられた開閉部材が閉鎖するため、第2始動口12に遊技球を入球させることができない。
そのため、第2保留記憶を貯めておきたいのであれば、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄でハズレ変動が行われる場合は、第1特別図柄のハズレ変動の開始時までに第2始動口12に遊技球を入球させなければならない。
本実施例では、開放延長状態での第1特別図柄の変動回数が第1特別図柄上限変動回数(4回)に達し、第1特別図柄の当否判定でハズレの場合、開放延長状態は終了し、非開放延長状態へ移行してしまうが、高確率遊技状態での第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数との合計回数は残り8回残っており、高確率遊技状態は継続する。
そのため、開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄でハズレ変動が行われる場合は第1特別図柄のハズレ変動が開始されるまでに、第2始動口12に遊技球を入球させて第2保留記憶を貯めなければ、高確率遊技状態における残り8回の当否判定のうち、第2特別図柄の当否判定が行われる回数が少なくなり、第1特別図柄の当否判定が行われる回数が多くなってしまう。
ここで実施例1の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
本発明の「普通図柄作動ゲート」が、普通図柄作動ゲート17に相当し、「普通図柄表示装置」が、普通図柄表示装置7に相当し、「第1始動口」が、第1始動口11に相当し、「開閉部材」が、開閉部材に相当し、「第2始動口」が、第2始動口12に相当し、「第1特別図柄表示装置」が、第1特別図柄表示装置9に相当し、「第2特別図柄表示装置」が、第2特別図柄表示装置10に相当し、「終了タイミング設定手段」は、図16のS682、S684、S685、S687、S690、S775にて肯定判定された場合(S775:yes)におけるS780、及びS687にて否定判定された場合(S687:no)におけるS815、S817、S820、S825に相当し、「最終変動回数」が、第1特別図柄上限変動回数、第2特別図柄上限変動回数に相当する。
本実施例の当否判定処理では、存在する保留記憶のうち、第1保留記憶よりも第2保留記憶の方が古い場合であっても、第1保留記憶を優先的に読み込んで当否判定を行う構成となっているが、他の構成であってもよい。例えば、当否判定処理では、存在する保留記憶のうち、第2保留記憶よりも第1保留記憶の方が古い場合であっても、第2保留記憶を優先的に読み込んで当否判定を行う構成としてもよい。また、当否判定処理では、第1始動口11又は第2始動口12に入賞して記憶された保留記憶の順番に応じて保留記憶を読み込んで当否判定を行う構成であってもよい。
本実施例の当否判定処理では、第1特別図柄又は第2特別図柄の当否判定のうち、一方の特別図柄の当否判定を行っている場合に他方の特別図柄の当否判定は行われず、第1特別図柄又は第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中である場合に他方の特別図柄が変動しない構成となっていた。この構成に限らず、第1特別図柄又は第2特別図柄の当否判定のうち、一方の特別図柄の当否判定を行っている場合でも他方の特別図柄の当否判定を行い、第1特別図柄又は第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中である場合でも他方の特別図柄も同時に変動可能な構成であってもよい。
本実施例のパチンコ機50では大入賞口を一つ備える構成となっているが、これに限定されることはなく、例えば、パチンコ機50が備える大入賞口として、第1大入賞口14と、確変口を備えた第2大入賞口とを設ける構成としてもよい。この場合、パチンコ機50では、第1大入賞口14及び第2大入賞口が開放される大当り遊技が実行される。大当り遊技の所定のラウンドにて第2大入賞口を開放させ、開放された第2大入賞口内に設けられた確変口に遊技球を入球させることができると、大当り遊技の終了後にパチンコ機50の遊技状態を高確率遊技状態へ移行させる構成としてもよい。なお、大当り遊技中に確変口に遊技球を入球させることが出来ない場合には、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態へ移行しないものとなっている。
本実施例のパチンコ機50では、大入賞口14及び第2始動口11をセンターケース5の右下方に配置し、遊技盤1の左遊技領域Lよりも遊技盤1の右遊技領域Rから流下してきた遊技球が入球し易い配置となっている(図2を参照)。大入賞口14、第2始動口12は図2に示す位置に限定されるものではなく、他の箇所に配置する構成でもよい。例えば、遊技盤1の左遊技領域Lから流下してきた遊技球が入球可能となるように、大入賞口14、第2始動口12を配置する構成でもよい。これにより、大当り遊技時や開放延長時に左打ちを行い、流下する遊技球が大入賞口14や第2始動口12に入球することが容易となる。
本実施例の第1始動口11は、右遊技領域Rから流下してきた遊技球よりも左遊技領域Lから流下してきた遊技球が入球し易いが、右遊技領域Rを流下した遊技球の入球が困難となるように配置されている(図2を参照)。そのため、開放延長時に右打ちを行っても、右遊技領域Rを流下した遊技球が第1始動口11に入球することは困難である。これに限定されるものではなく、非開放延長時だけでなく、開放延長時であっても、発射した遊技球が第1始動口11に入球可能となるように第1始動口11を遊技盤1に配置する構成でもよい。例えば、非開放延長時又は開放延長時でも左打ちを行って遊技を進める構成で、第2始動口12の直上に第1始動口11を配置することが考えられる。
実施例1で説明した構成以外の構成として、例えば、確定表示された大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4(図24(a)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態で大当り変動が行われる場合には、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了し、確定表示された大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8(図24(b)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態で大当り変動が行われる場合には、第1特別図柄又は第2特別図柄での大当り変動の開始時に開放延長機能の作動が終了する構成が考えられる。
また、上述した構成以外にも、例えば、確定表示された大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4(図24(a)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態での第1特別図柄又は第2特別図柄の大当り変動の開始時に開放延長機能の作動が終了し、確定表示された大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8(図24(b)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態での第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了する構成も考えられる。
上述した開放延長状態での第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄の変動が行われる場合、第1特別図柄の変動開始時に開放延長機能の作動が終了し、開放延長状態での第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄の変動が行われる場合には第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了する時に開放延長機能の作動が終了する構成と、確定表示された大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4(図24(a)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態で大当り変動が行われる場合に第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了した時に開放延長機能の作動が終了し、確定表示された大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8(図24(b)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態で大当り変動が行われる場合には第1特別図柄又は第2特別図柄での大当り変動の開始時に開放延長機能の作動が終了する構成とを組み合わせた構成が考えられる。ただし、この場合、2つの構成を組み合わせたことで特殊なパターンが発生する可能性がある。
例えば、大当り図柄1、大当り図柄2、大当り図柄3、大当り図柄4(図24(a)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態における第1特別図柄上限変動回数目(4回目)に第1特別図柄が大当り変動である場合、開放延長機能の作動が終了するタイミングとして、第1特別図柄の大当り変動の開始時か、又は第1特別図柄表示装置9での確定図柄(大当り図柄)の表示が終了時か、異なる二つのタイミングを設定することができる特殊なパターンが発生する可能性がある。
また、確定表示された大当り図柄5、大当り図柄6、大当り図柄7、大当り図柄8(図24(b)を参照)に基づいて実行された大当り遊技の終了後に移行した開放延長状態での第2特別図柄上限変動回数目(8回目)に第2特別図柄が大当り変動である場合、開放延長機能の作動が終了するタイミングとして、第2特別図柄の大当り変動の開始時か、又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄(大当り図柄)の表示の終了時か、異なる二つのタイミングを設定することができる特殊なパターンが発生する可能性がある。
そこで、上述した2つの構成を組み合わせた構成からなるパチンコ機50では、開放延長機能の作動が終了するタイミングとして、優先的に特別図柄の変動開始時又は特別図柄表示装置での確定図柄の表示が終了時かのうち、どちらか一方のタイミングを設定することが好適である。
開放延長状態への移行の起因となった大当り図柄の違いや、開放延長状態を終了させる特別図柄の変動が大当り変動であるか、又は開放延長状態でハズレと判定された場合の最終変動回数目(第1特別図柄上限変動回数(4回)目、第2特別図柄上限変動回数(8回)目)に変動する特別図柄の違いに限定されず、大当り遊技が発生した回数などによって、開放延長状態において開放延長機能の作動が終了するタイミングを特別図柄の変動開始時、又は特別図柄表示装置での確定図柄の表示の終了時に設定するのか異なる構成であってもよい。
例えば、高確率遊技状態が大当り遊技を介して連続した回数又は高確率遊技状態が継続した場合の大当り遊技が実行された回数が、所定回数(リミッタ回数)に到達すると、大当り遊技終了後に高確率遊技状態に移行する特別図柄が確定表示されても、大当り遊技の終了後に高確率遊技状態に移行せず、低確率遊技状態に戻る、「リミッタ機能」を備えたパチンコ機50において、リミッタ回数に到達する前は、開放延長状態において開放延長機能の作動が終了するタイミングを第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了した時に設定し、リミッタ回数に到達した時は、開放延長状態において開放延長機能の作動が終了するタイミングを特別図柄の変動開始時に設定する構成が考えられる。この構成に限定されず、リミッタ回数に到達する前は、開放延長状態において開放延長機能の作動が終了するタイミングを特別図柄の変動開始時に設定し、リミッタ回数に到達した時は、開放延長状態において開放延長機能の作動が終了するタイミングを第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10での確定図柄の表示が終了した時に設定する構成も考えられる。
実施例1のパチンコ機50では、開放延長状態で大当り図柄が確定表示されることになる大当り変動が行われるのが第1特別図柄又は第2特別図柄であるかによって、開放延長機能の作動が終了するタイミングが異なる構成となっているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、開放延長状態にて小当り図柄が確定表示されることになる小当り変動が行われるのが第1特別図柄又は第2特別図柄かによって、開放延長機能の作動が終了するタイミングが異なる構成を加える構成も考えられる。
上述した構成のパチンコ機50は、始動口(第1始動口11、第2始動口12)への入球に起因して特別図柄の変動を伴う当否判定を行い、当否判定の結果が大当りであれば第1大入賞口14を開放する大当り遊技を実行する「第1種」の遊技性と、当否判定の結果が小当りであればVゾーン(特定領域)を備えた第2大入賞口を開放する小当り遊技を行い、小当り遊技中にVゾーンに遊技球を入球させることで、第1大入賞口14を開放する大当り遊技を発生させる「第2種」の遊技性とを兼ね備えた「混合機」であってもよい。
なお、混合機の構成として、第1始動口11又は第2始動口12への遊技球の入球に起因して抽出された乱数値をもとに行われる当否判定で小当りと判定され、第1特別図柄又は第2特別図柄で小当り図柄が確定表示される構成とすることで、開放延長状態及び非開放延長状態でも、小当り遊技中に第2大入賞口内のVゾーンへの入球を狙う遊技性を有する構成であってもよい。
また、第2始動口12に遊技球が入球したことに起因して抽出された乱数値をもとに行われる当否判定で小当りと判定されるが、第1始動口11に遊技球の入球したことに起因して抽出された乱数値をもとに行われる当否判定で小当りと判定されない構成とし、非開放延長状態では第1始動口11に遊技球を入球させて図柄の並びにより大当りを狙う遊技性となり、開放延長状態では第2始動口12に遊技球を入球させて小当り遊技中に大入賞口内のVゾーンへの入球を狙う遊技性とする混合機の構成も考えられる。この構成の場合、第1特別図柄で小当り図柄が確定表示されることはないが、第2特別図柄で小当り図柄が確定表示される。
3:遊技領域
6:演出図柄表示装置
7:普通図柄表示装置
9:第1特別図柄表示装置
10:第2特別図柄表示装置
11:第1始動口
12:第2始動口
17:普通図柄作動ゲート
80:主制御装置
83:サブ統合制御装置

Claims (1)

  1. 普通図柄作動ゲートに遊技球が通過したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる普通図柄当り判定の判定結果が、普通図柄の変動終了後に表示される普通図柄表示装置と、
    常時入球可能な第1始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる当りか否かの特別図柄当否判定の判定結果が、第1特別図柄の変動終了後に表示される第1特別図柄表示装置と、
    前記普通図柄当り判定で当選したことを条件に開放される開閉部材が備えられた第2始動口に遊技球が入球したことに起因して抽出された数値データをもとに行われる当りか否かの特別図柄当否判定の判定結果が、第2特別図柄の変動終了後に表示される第2特別図柄表示装置と、
    遊技者に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、
    通常遊技状態よりも前記第2始動口への入球率が高くなるように設定された特定遊技状態に移行させる特定遊技状態移行手段と、
    前記特定遊技状態を終了させる特定遊技状態終了手段と、を備え、
    前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、一方の特別図柄が変動中である場合に他方の特別図柄は変動せず、
    前記大当り遊技状態移行手段による前記大当り遊技状態への移行は、少なくとも、前記第1特別図柄表示装置、又は、前記第2特別図柄表示装置に大当りを示す図柄が表示された後に行われ、
    前記特定遊技状態移行手段による前記特定遊技状態への移行は、前記大当り遊技状態が終了した後に行われる弾球遊技機において、
    前記特定遊技状態終了手段によって前記特定遊技状態を終了させるタイミングを、前記特別図柄の変動開始タイミング、又は前記特別図柄の変動終了タイミングの何れかに設定する終了タイミング設定手段を備え、
    前記第1特別図柄と前記第2特別図柄の変動回数の合計が最終変動回数に達すると前記特定遊技状態が終了するようにし、
    前記終了タイミング設定手段による前記終了タイミングの設定は、前記特定遊技状態中に行われる当該特定遊技状態を終了させる所定の特別図柄の変動が、
    大当りを示す特別図柄が表示される変動であった場合には、当該変動が前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、何れの特別図柄の変動かによって異なるようにし
    前記最終変動回数目のハズレを示す特別図柄が表示される変動であった場合には、当該変動が前記第1特別図柄、前記第2特別図柄のうち、何れの特別図柄の変動であっても同じになるようにした、ことを特徴とする弾球遊技機。
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