JP6893092B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報を光学的に読み取る光学的情報読取装置に関する。
近年、たとえば物品の流通経路を製造段階から消費段階あるいは廃棄段階まで追跡可能にする、いわゆるトレーサビリティが重要視されてきており、このトレーサビリティを目的としたコードリーダが普及してきている。また、トレーサビリティ以外にもコードリーダは様々な分野で利用されている。
一般的に、コードリーダは、ワークに付されたバーコードや二次元コード等のコードをカメラによって撮像し、得られた画像に含まれるコードを画像処理によって切り出して二値化し、デコード処理して情報を読み取ることができるように構成されており、情報を光学的に読み取る装置であることから光学的情報読取装置とも呼ばれている。
この種の光学的情報読取装置においては、カメラによる読取深度、つまりカメラのレンズのピントの合う範囲が重要な要素の一つとなっている。すなわち、大きさが異なる複数種のワークが混在する現場では、ワーク毎にコードとカメラとの距離が変わることがあり、また、複数種のワークが混在していない場合であっても、ライン上のワークの種類が変更になるとコードとカメラとの距離が変わることがある。これらの場合にカメラの位置変更等することなく、コードを読み取るためには、カメラの読取深度を深くするのが望ましいからである。
カメラの読取深度を深くするにはレンズの絞りを絞り込むことで対応可能であるが、絞り込むと撮像素子に取り込むことのできる光量(明るさ)が不足してしまう。また、コードとカメラとの距離が遠くなることによっても同様に光量が不足してしまう。光量が不足すると得られた画像のコントラストが低く、ひいては読取精度の低下を招くことになる。
そこで、たとえば特許文献1に開示されているように、光量不足を補うことができるように、カメラの露光時間やゲインを自動的に最適な値となるように設定するチューニングが光学的情報読取装置の運用前、即ち設定時に行われることがある。
特開2016−33787号公報
しかし、たとえばチューニング時に露光時間を長くし過ぎると、搬送中のワークのようにワークが移動している場合、得られた画像にブレが発生しやすくなる。また、チューニング時にゲインを大きくし過ぎるとノイズが多くのった画像が得られることになり、逆に読取精度が低下してしまう恐れがある。また、そもそもワークに付されたコードが低コントラストである場合もあり、この場合、チューニングによって露光時間やゲインをいくら調整しても読取精度を高めることは困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、撮像素子に取り込まれる光量が大きく変動する場合であっても、コードの読取精度を高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ワークに付されたコードを撮像する撮像素子を有する撮像部と、上記撮像部により取得された第1画像の画素値を所定の変換特性に応じた画素値に変換することにより第2画像を生成する変換部と、上記変換部により生成された第2画像に含まれるコードをデコードするデコード部とを備えた光学的情報読取装置であって、上記変換部で画素値の変換時に用いられる所定の変換特性として複数の異なる変換特性を記憶する変換特性記憶部と、上記光学的情報読取装置を運用する前に行われる該光学的情報読取装置の設定時に、上記撮像部により取得された第1画像を用いて、上記変換部に、上記変換特性記憶部に記憶された上記変換特性に応じた第2画像を生成させ、生成された第2画像に含まれるコードを上記デコード部によってそれぞれデコードした結果を解析することにより、上記複数の異なる変換特性の中から1つを選択する処理部とを備え、上記変換部は、上記光学的情報読取装置の運用時に、上記撮像部により取得された第1画像を用いて、上記処理部により選択された変換特性に応じた第2画像を生成する構成とする。
この構成によれば、光学的情報読取装置の設定時に、撮像部により取得された第1画像を用いて、変換特性記憶部に予め記憶されている複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成することができる。生成した複数の第2画像に含まれるコードをデコードした結果を解析することで、光学的情報読取装置の運用時の状況に適した変換特性を選択することができる。そして、運用時には、撮像部により取得された第1画像を用いて、上記選択された変換特性に応じた第2画像を生成し、その第2画像に含まれるコードをデコードすることができる。
すなわち、明るさが大きく変動する場合に変動を抑制するような変換特性を自動的に選択することができるので、光学的情報読取装置の運用時にコードの読取精度を高めることができる。また、ワークに付されたコードが低コントラストである場合には、コントラストを強調する変換特性を自動的に選択することができるので、光学的情報読取装置の運用時にコードの読取精度を高めることができる。
上記処理部は、上記光学的情報読取装置の設定時、上記撮像部に複数の第1画像を取得させ、上記変換部に、複数の第1画像のそれぞれについて上記変換特性記憶部に記憶された上記変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させるように構成されていてもよい。
光学的情報読取装置は、ワークに付されたコードを照明する照明部を備えていてもよい。
上記処理部は、上記光学的情報読取装置の設定時、上記撮像部に、撮像条件又は照明条件を変えながら複数回撮像させて複数の第1画像を取得させるように構成されていてもよい。
上記処理部は、上記光学的情報読取装置の設定時、上記撮像部に1つの第1画像を取得させ、上記変換部に、1つの第1画像を用いて上記変換特性記憶部に記憶された上記変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させるように構成されていてもよい。
上記変換特性記憶部には、上記光学的情報読取装置の運用時に上記撮像部により取得された第1画像の明るさ変動を抑制するための略対数曲線からなる第1の変換特性と、上記光学的情報読取装置の運用時に上記撮像部により取得された第1画像のコントラストを強調するための略指数曲線からなる第2の変換特性とを少なくとも含み、上記処理部は、上記変換部に、上記第1の変換特性に応じた第2画像と、上記第2の変換特性に応じた第2画像とを生成させ、これら第2画像に含まれるコードを上記デコード部によってそれぞれデコードした結果を解析することにより、上記第1及び第2の変換特性のうち、一方を選択するように構成されていてもよい。
上記処理部は、複数の第2画像に含まれるコードを上記デコード部によってそれぞれデコードし、デコードが成功したコードの読み取りのしやすさを示す読取余裕度を解析するように構成されていてもよい。
上記撮像部の撮像条件と、上記デコード部における画像処理条件との少なくとも一方を構成する複数のパラメータを含むパラメータセットを記憶するパラメータセット記憶部を備え、上記パラメータセットは、上記処理部により選択された変換特性を構成するパラメータを含んでいてもよい。
上記処理部は、複数の第2画像の各々に含まれるコードを上記デコード部によってデコードした結果に基づいて、複数の変換特性を選択し、選択された複数の変換特性の各々を構成するパラメータ含むパラメータセットを、上記パラメータセット記憶部に記憶させるように構成されていてもよい。
上記パラメータセット記憶部には、複数の異なるパラメータセットが記憶されており、光学的情報読取装置には一のパラメータセットから他のパラメータセットに切り替えるパラメータセット切替部が設けられていてもよい。
本発明によれば、状況に適した変換特性を自動的に選択することができるので、光学的情報読取装置の運用時にコードの読取精度を高めることができる。
光学的情報読取装置の運用時を説明する図である。 光学的情報読取装置の斜視図である。 光学的情報読取装置を照明部側から見た図である。 光学的情報読取装置の側面図である。 光学的情報読取装置を表示部側から見た図である。 偏光フィルタアタッチメントを本体から取り外した状態を示す斜視図である。 リフレクタの斜視図である。 リフレクタの正面図である。 透光パネルの斜視図である。 透光パネルの正面図である。 光学的情報読取装置のブロック図である。 4種類の変換特性を表すグラフである。 コントラスト強調特性の効果を表すグラフである。 パラメータセット記憶部の記憶内容を表示するためのユーザーインターフェースである。 コンピュータのブロック図である。 全ての変換特性を試行する場合の制御内容を示すフローチャートである。 モニタ時におけるチューニング用インターフェースである。 ピント合わせが完了した状態のチューニング用インターフェースである。 明るさ調整中のチューニング用インターフェースである。 マッチングレベルを表示したチューニング用インターフェースである。 変換特性を順次試行する場合の制御内容を示すフローチャートである。 撮像条件や読取条件を調整する際に変換特性も選択する場合の制御内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る光学的情報読取装置1の運用時を模式的に示す図である。この例では、複数のワークWが搬送用ベルトコンベアBの上面に載置された状態で図1における矢印Yの方向へ搬送されており、そのワークWから上方へ離れた所に、実施形態に係る光学的情報読取装置1が設置されている。光学的情報読取装置1は、ワークWに付されているコードを撮像し、撮像された画像に含まれるコードをデコード処理して情報を読み取ることができるように構成されたコードリーダである。光学的情報読取装置1は、その運用時に動かないようにブラケット等(図示せず)に固定して使用してもよいし、ロボット(図示せず)や使用者等が把持して動かしながら運用してもよい。また、静止状態にあるワークWのコードを光学的情報読取装置1によって読み取るようにしてもよい。運用時とは、搬送用ベルトコンベアBによって搬送されるワークWのコードを順に読み取る動作を行っている時である。
また、各ワークWの上面にはコードが付されている。コードには、バーコード及び二次元コードの両方が含まれる。二次元コードとしては、たとえば、QRコード(登録商標)、マイクロQRコード、データマトリクス(Data matrix;Data code)、ベリコード(Veri code)、アズテックコード(Aztec code)、PDF417、マキシコード(Maxi code)などがある。二次元コードにはスタック型とマトリクス型があるが、本発明はいずれの二次元コードに対しても適用できる。コードは、ワークWに直接印刷あるいは刻印することによって付してもよいし、ラベルに印刷した後にワークWに貼付することによって付してもよく、その手段、方法は問わない。
光学的情報読取装置1は、コンピュータ100及びプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)101にそれぞれ信号線100a、101aによって有線接続されているが、これに限らず、光学的情報読取装置1、コンピュータ100及びPLC101に通信モジュールを内蔵し、光学的情報読取装置1と、コンピュータ100及びPLC101とを無線接続するようにしてもよい。PLC101は、搬送用ベルトコンベアB及び光学的情報読取装置1をシーケンス制御するための制御装置であり、汎用のPLCを利用することができる。コンピュータ100は、汎用あるいは専用の電子計算機や携帯型端末等を利用することができる。
また、光学的情報読取装置1は、その運用時において、PLC101から信号線101aを介して、コード読取の開始タイミングを規定する読取開始トリガ信号を受信する。そして、光学的情報読取装置1は、この読取開始トリガ信号に基づいてコードの撮像やデコードを行う。その後、デコードした結果は、信号線101aを介してPLC101へ送信される。このように、光学的情報読取装置1の運用時には、光学的情報読取装置1とPLC101等の外部制御装置との間で、信号線101aを介して読取開始トリガ信号の入力とデコード結果の出力が繰り返し行われる。なお、読取開始トリガ信号の入力やデコード結果の出力は、上述したように、光学的情報読取装置1とPLC101との間の信号線101aを介して行ってもよいし、それ以外の図示しない信号線を介して行ってもよい。例えば、ワークWの到着を検知するためのセンサと光学的情報読取装置1とを直接的に接続し、そのセンサから光学的情報読取装置1へ読取開始トリガ信号を入力するようにしてもよい。
[光学的情報読取装置1の全体構成]
図2〜図6に示すように、光学的情報読取装置1は、装置本体2と、偏光フィルタアタッチメント3とを備えている。偏光フィルタアタッチメント3は省略してもよい。装置本体2には、照明部4と、撮像部5と、表示部6と、電源コネクタ7と、信号線コネクタ8とが設けられている。さらに、装置本体2には、図5に示すインジケータ9と、図3に示すエイマー10と、図5に示すセレクトボタン11と、エンターボタン12とが設けられている。
この実施形態の説明では、図2〜図6に示すように光学的情報読取装置1の前面、後面、上面、下面、左面、右面を定義するが、これは説明の便宜を図るためだけであり、光学的情報読取装置1の使用時における向きを限定するものではない。すなわち、図1に示すように、光学的情報読取装置1の前面が下に向くように設置して使用することや、光学的情報読取装置1の前面が上に向くように設置して使用すること、あるいは光学的情報読取装置1の前面が傾斜した状態となるように設置して使用すること等が可能である。また、光学的情報読取装置1の左右方向は幅方向と呼ぶこともできる。
装置本体2は、上下方向に長い略矩形箱状をなすケーシング2aを備えている。ケーシング2aの内部には、図11に示す制御ユニット29やデコード部31等が設けられている。図2及び図6に示すように、ケーシング2aの前面に偏光フィルタアタッチメント3が着脱可能に取り付けられている。また、ケーシング2aの前面には、光学的情報読取装置1の前方へ向けて光を照射することによってワークWの少なくともコードを照明する照明部4と、光学的情報読取装置1の前方にあるワークWの少なくともコードを撮像する撮像部5とが設けられている。さらに、ケーシング2aの前面には、発光ダイオード(LED)等の発光体で構成されたエイマー10が設けられている。このエイマー10は、光学的情報読取装置1の前方へ向けて光を照射することによって撮像部5による撮像範囲や照明部4の光軸の目安を示すためのものである。使用者は、エイマー10から照射される光を参照して光学的情報読取装置1を設置することもできる。
ケーシング2aの上面には表示部6が設けられている。また、ケーシング2aの上面には、光学的情報読取装置1の設定時等に使用するセレクトボタン11及びエンターボタン12とが設けられている。セレクトボタン11及びエンターボタン12は制御ユニット29に接続されていて、制御ユニット29はセレクトボタン11及びエンターボタン12の操作状態を検出可能になっている。セレクトボタン11は、表示部6に表示された複数の選択肢の中から1つを選択する際に操作するボタンである。エンターボタン12は、セレクトボタン11で選択した結果を確定する際に操作するボタンである。
さらに、ケーシング2aの上面の左右両側には、それぞれインジケータ9が設けられている。インジケータ9は、制御ユニット29に接続されていて、たとえば発光ダイオード等の発光体で構成することができる。光学的情報読取装置1の作動状態をインジケータ9の点灯状態によって外部に報知することができる。
ケーシング2aの下面には、光学的情報読取装置1に電力を供給するための電力配線が接続される電源コネクタ7と、コンピュータ100及びPLC101に接続される信号線100a、101a用のEthernetコネクタ8とが設けられている。尚、Ethernet規格は一例であり、Ethernet規格以外の規格の信号線を利用することもできる。
[照明部4の構成]
照明部4は、図7及び図8に示すリフレクタ15と、図3等に示す複数の第1発光ダイオード16及び複数の第2発光ダイオード17とを備えている。第1発光ダイオード16と第2発光ダイオード17とは、制御ユニット29に電気的に接続されていて制御ユニット29により個別に制御され、別々に点灯及び消灯させることができるようになっている。
図7及び図8に示すように、リフレクタ15は、光学的情報読取装置1の前面の上部から下部に亘って延びる板状をなしている。第1発光ダイオード16及び第2発光ダイオード17はそれぞれ7つ設けられているが、第1発光ダイオード16及び第2発光ダイオード17の数はこれに限られるものではない。第1発光ダイオード16及び第2発光ダイオード17はリフレクタ15の後側に配置されて前方へ光を照射するように光軸が設定されている。リフレクタ15の上下方向中間部には、撮像部5を外部に臨ませるための撮像用開口部15aが形成されている。リフレクタ15における撮像用開口部15aの左右両側には、それぞれエイマー10の光を通すためのエイマー用開口部15bが形成されている。
リフレクタ15における撮像用開口部15aよりも下側部分には、第1発光ダイオード16の光を通すとともに前方へ集光して照射するための第1孔15cが第1発光ダイオード16の数と同じだけ、即ち7つ形成されている。これら第1孔15cは同じ形状とされており、前側へ向かって次第に拡径するコーン形状をなしている。第1孔15cの内面は、光の反射率を高めるために金メッキ等のメッキ処理が施されている。
7つの第1孔15cのうち、4つの第1孔15cは、光学的情報読取装置1の左右方向(幅方向)に並ぶように配置されている。残りの3つの第1孔15cは、その中心が上記4つの第1孔15cの中心よりも下に位置するように、かつ、上記4つの第1孔15cのうち、隣合う第1孔15c、15cの中心間にそれぞれ位置するように配置されている。これにより、7つの第1孔15cを密に配置することができる。第1発光ダイオード16は、各第1孔15cの中心に配置される。
リフレクタ15における撮像用開口部15aよりも上側部分には、第2発光ダイオード17の光を通すとともに前方へ集光して照射するための第2孔15dが第2発光ダイオード17の数と同じだけ、即ち7つ形成されている。これら第2孔15dは第1孔15cと同じ形状とされており、第2孔15dの内面には第1孔15cと同様なメッキ処理が施されている。
7つの第2孔15dのうち、4つの第2孔15dは、光学的情報読取装置1の左右方向(幅方向)に並ぶように配置されている。残りの3つの第2孔15dは、その中心が上記4つの第2孔15dの中心よりも上に位置するように、かつ、上記4つの第2孔15dのうち、隣合う第2孔15d、15dの中心間にそれぞれ位置するように配置されている。これにより、7つの第2孔15dを密に配置することができる。第2発光ダイオード17は、各第2孔15dの中心に配置される。
照明部4は撮像部5と別体に構成されていてもよい。この場合、照明部4と撮像部5とを有線または無線接続することができる。また、後述する制御ユニット29は、照明部4に内蔵されていてもよいし、撮像部5に内蔵されていてもよい。
[偏光フィルタアタッチメント3の構成]
図6に示すように、偏光フィルタアタッチメント3は、枠部材20と、透光パネル21とを備えている。枠部材20は、光学的情報読取装置1の前面の外形状に略一致する外形状を有している。この枠部材20の内部に、透光パネル21が設けられている。透光パネル21は、照明部4の第1発光ダイオード16及び第2発光ダイオード17を前方から覆うとともに、撮像部5も前方から覆うように形成されている。図9及び図10に示すように、透光パネル21における第1発光ダイオード16を覆う部分、即ち下側部分21aは第1発光ダイオード16の光を出射する部分であり、この下側部分21aは、無色透明で偏光フィルタを有していない部分である。一方、透光パネル21における第2発光ダイオード17を覆う部分、即ち上側部分21bは第2発光ダイオード17の光を出射する部分であり、この上側部分21bは、偏光フィルタが設けられた部分である。さらに、透光パネル21における下側部分21aと上側部分21bとの間の中間部分21cは撮像部5を覆う部分であり、撮像部5に入射する光が透過する部分である。中間部分21cも偏光フィルタが設けられた部分である。上側部分21bの偏光フィルタの偏光方向と、中間部分21cの偏光フィルタの偏光方向とは、たとえば90度異なっている。図9及び図10では、偏光フィルタが設けられている部分を薄く着色して示している。図2、図3及び図6では偏光フィルタが設けられている部分を無着色としているが、実際には図9や図10と同様に薄く着色される。
つまり、第1発光ダイオード16から照射された光は偏光フィルタを通過せずにワークWに達する一方、第2発光ダイオード17から照射された光は偏光フィルタを通過してワークWに達する。そして、ワークWからの反射光は偏光フィルタを通過して撮像部5に入射することになる。
従って、使用者が偏光フィルタアタッチメント3を取り外さなくても、光学的情報読取装置1が第1発光ダイオード16と第2発光ダイオード17のどちらを点灯させるかを電気的に切り替えることで、様々なワークWに容易に対応することができる。具体的には、偏光フィルタが無い方がより有利なワークW(たとえば鋳物等)については第1発光ダイオード16を点灯させて第2発光ダイオード17を消灯させる。一方、偏光フィルタが有る方がより有利なワークW(たとえばプリント基板やフライス加工面、黒色樹脂等に二次元コードが付されている場合)については第1発光ダイオード16を消灯させて第2発光ダイオード17を点灯させる。
[撮像部5の構成]
図11は光学的情報読取装置1の構成を示すブロック図である。図11に示すように、撮像部5は、ワークWに付されていて上記照明部4によって照明されているコードを撮像する撮像素子5aと、レンズ等を有する光学系5bと、オートフォーカス機構(AF機構)5cとを備えている。光学系5bには、ワークWのコードが付された部分から反射した光が入射するようになっている。撮像素子5aは、光学系5bを通して得られたコードの画像を電気信号に変換するCCD(charge-coupled device)やCMOS(complementary metal oxide semiconductor)等の受光素子からなるイメージセンサである。撮像素子5aは制御ユニット29に接続されていて、撮像素子5aによって変換された電気信号は、制御ユニット29に入力される。また、AF機構5cは、光学系5bを構成するレンズのうち、合焦用レンズの位置や屈折率を変更することによってピント合わせを行う機構である。AF機構5cも制御ユニット29に接続され、制御ユニット29のAF制御部29aにより制御される。
[表示部6の構成]
表示部6は、たとえば有機ELディスプレイや液晶ディスプレイ等からなるものである。表示部6は、制御ユニット29に接続され、たとえば撮像部5で撮像されたコード、コードのデコード結果である文字列、読み取り成功率、マッチングレベル等を表示させることができる。読み取り成功率とは、複数回読み取り処理を実行したときの平均読み取り成功率である。マッチングレベルとは、デコードが成功したコードの読み取りのしやすさを示す読取余裕度である。これはデコード時に発生した誤り訂正の数等から求めることができ、たとえば数値で表すことができる。誤り訂正が少なければ少ないほどマッチングレベル(読取余裕度)が高くなり、一方、誤り訂正が多ければ多いほどマッチングレベル(読取余裕度)が低くなる。
[変換部30の構成]
光学的情報読取装置1は変換部30を備えている。変換部30は、制御ユニット29に接続されている。変換部30は、撮像素子5aにより取得された第1画像の画素値を所定の変換特性に応じた画素値に変換することにより第2画像を生成する部分である。第1画像は変換前画像と呼ぶこともできる。第2画像は変換後画像と呼ぶこともできる。変換部30が第1画像の画素値を変換する際に使用する変換特性は、後述する記憶装置35の変換特性記憶部35dに予め記憶されている。
[デコード部31の構成]
光学的情報読取装置1は、白黒の二値化されたデータをデコードするデコード部31を有している。デコードには、符号化されたデータの対照関係を示すテーブルを使用することができる。さらに、デコード部31は、デコードした結果が正しいか否かを所定のチェック方式に従ってチェックする。データに誤りが発見された場合にはエラー訂正機能を使用して正しいデータを演算する。エラー訂正機能はコードの種類によって異なる。
この実施形態では、デコード部31が変換部30により変換された第2画像に含まれるコードをデコードする。デコード部31は、コードをデコードして得られたデコード結果を記憶装置35に書き込むように構成されている。また、デコード部31では、デコード前の第2画像に対して各種画像処理フィルタ等の画像処理を行う。
[通信部32の構成]
光学的情報読取装置1は通信部32を有している。通信部32は、コンピュータ100及びPLC101と通信を行う部分である。通信部32は、コンピュータ100及びPLC101と接続されるI/O部、RS232C等のシリアル通信部、無線LANや有線LAN等のネットワーク通信部を有していてもよい。
[制御ユニット29の構成]
図11に示す制御ユニット29は、光学的情報読取装置1の各部を制御するためのユニットであり、CPUやMPU、システムLSI、DSPや専用ハードウエア等で構成することができる。制御ユニット29は、後述するように様々な機能を搭載しているが、これらは論理回路によって実現されていてもよいし、ソフトウエアを実行することによって実現されていてもよい。
制御ユニット29は、AF制御部29aと、撮像制御部29bと、チューニング部29cと、処理部29dと、UI管理部29eとを有している。AF制御部29aは、AF機構5cを制御するユニットであり、従来から周知のコントラストAFや位相差AFによって光学系5bのピント合わせを行うことができるように構成されている。
撮像制御部29bは、ゲインを調整したり、照明部4の光量を制御したり、撮像素子5aの露光時間(シャッタースピード)を制御するユニットである。ここで、ゲインとは、撮像素子5aから出力された画像の明るさをデジタル画像処理によって増幅する際の増幅率(倍率とも呼ばれる)のことである。照明部4の光量については、第1発光ダイオード16と第2発光ダイオード17を別々に制御して変更することができる。ゲイン、照明部4の光量及び露光時間は、撮像部5の撮像条件である。
チューニング部29cは、ゲイン、照明部4の光量及び露光時間等の撮像条件や、デコード部31における画像処理条件を変更するユニットである。デコード部31における画像処理条件とは、画像処理フィルタの係数(フィルタの強弱)や、複数の画像処理フィルタがある場合に画像処理フィルタの切替、種類の異なる画像処理フィルタの組み合わせ等である。搬送時のワークWに対する外光の影響や、コードが付されている面の色及び材質等によって適切な撮像条件及び画像処理条件は異なる。よって、チューニング部29cは、より適切な撮像条件及び画像処理条件を探索して、AF制御部29a、撮像制御部29b、デコード部31による処理を設定する。画像処理フィルタは、従来から周知の各種フィルタを使用することができる。
処理部29dは、光学的情報読取装置1を運用する前に行われる光学的情報読取装置1の設定時に撮像部5により取得された第1画像を用いて、変換部30に、変換特性記憶部35dに記憶された複数の異なる変換特性の各々に応じた第2画像を生成させ、生成された第2画像に含まれるコードをデコード部31によってそれぞれデコードした結果を解析することにより、複数の異なる変換特性の中から1つを選択するように構成されている。この処理部29dによる処理手順については後述するフローチャートに基づいて詳細に説明するが、概略は次のとおりである。
すなわち、光学的情報読取装置1を運用する前には、運用準備段階として、光学的情報読取装置1の設定が行われる。光学的情報読取装置1の設定時には、光学的情報読取装置1に信号線101aを介して接続されたコンピュータ100から、設定用の各種コマンドを送信することにより、各種設定を行う。この設定時に、上記チューニング部29cによるチューニングが行われる。チューニングを行う際、ワークWに付されているコードを撮像部5により撮像して第1画像を得る。得られた第1画像の画素値を、変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性のうちの一の変換特性に応じた画素値に変換することにより第2画像を生成させる。また、得られた第1画像の画素値を、変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性のうちの他の変換特性に応じた画素値に変換することにより第2画像を生成させる。変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性が3以上であれば、変換部30に、第2画像を3以上生成させることもできる。
そして、生成された複数の第2画像に含まれるコードをデコード部31でそれぞれデコードし、処理部29dでは、デコードが成功したコードの読み取りのしやすさを示す読取余裕度を解析する。処理部29dは、読取余裕度を解析した結果、読取余裕度の高かった第2画像の変換特性を選択する。光学的情報読取装置1の設定が終了した後、光学的情報読取装置1運用時には、変換部30が、撮像部5により取得された第1画像を用いて、上記処理部29dにより選択された変換特性に応じた第2画像を生成してデコード部31がデコードする。
処理部29dは、光学的情報読取装置1の設定時、撮像部5に1つの第1画像を取得させ、変換部30に、1つの第1画像を用いて変換特性記憶部35dに記憶された複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させるように構成されていてもよい。この場合、光学的情報読取装置1の設定時に、変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性の数だけ第2画像が生成されることになる。
また、処理部29dは、光学的情報読取装置1の設定時、撮像部5に複数の第1画像を取得させ、変換部30に、複数の第1画像のそれぞれについて変換特性記憶部35dに記憶された複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させるように構成されていてもよい。この場合、光学的情報読取装置1の設定時に第1画像が複数得られることになるので、その第1画像の数と、変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性の数とを乗じた数の第2画像が生成されることになる。
また、処理部29dは、光学的情報読取装置1の設定時、撮像部5に、撮像条件を変えて複数回撮像させて複数の第1画像を取得させるように構成されていてもよい。撮像条件は、ゲイン、照明部4の光量及び露光時間等である。
図11に示すUI管理部29eは、表示部6に、各種インターフェース、撮像部5で撮像されたコード、コードのデコード結果である文字列、読み取り成功率、マッチングレベル等を表示させたり、セレクトボタン11及びエンターボタン12からの入力を受け付けたり、インジケータ9の点灯を制御するユニットである。
[記憶装置35の構成]
記憶装置35は、メモリやハードディスク等で構成されている。記憶装置35には、デコード結果記憶部35aと、画像データ記憶部35bと、パラメータセット記憶部35cと、変換特性記憶部35dとが設けられている。デコード結果記憶部35aは、デコード部31によりデコードされた結果であるデコード結果を記憶する部分である。画像データ記憶部35bは、撮像素子5aによって撮像された画像を記憶する部分である。
変換特性記憶部35dは、変換部39で第1画像の画素値の変換時に用いられる複数の異なる変換特性を記憶する部分である。変換特性は階調変換特性であり、この実施形態では、図12に示すように、ガンマ変換のガンマ値を変えた4つの変換特性を変換特性記憶部35dに予め記憶させている。変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性は、ガンマ値を1.0よりも大きな値(たとえば2.0)にしたHDR特性(第1の変換特性)と、HDR特性のガンマ値よりも大きなガンマ値にした超HDR特性(第1の変換特性)と、ガンマ値を1.0にした標準特性と、ガンマ値を1.0未満(たとえば0.5)にしたコントラスト強調特性(第2の変換特性)である。各変換特性のガンマ値は例示であり、上記した値に限定されるものではない。また、変換特性記憶部35dに記憶する変換特性は、4つに限られるものではなく、少なくとも2以上であればその数は問わない。また、第1の変換特性としてのHDR特性と超HDR特性は、一方のみを記憶させておいてもよい。
HDR特性及び超HDR特性は、ガンマ値が1.0よりも大きな値であるため、いわゆるログ変換であり、光学的情報読取装置1の運用時に撮像部5により取得された第1画像の明るさ変動を抑制するための略対数曲線からなる特性である。ワークWのコードの明るさが変化したとしても、デコードするための第2画像の明るさ変動が抑制される。また、HDR特性及び超HDR特性を用いることにより、ハレーションが起こり難くなるので、情報が欠落し難くなる。たとえば、撮像部5の有効視野が広い場合や長深度化した場合には、ワークWと撮像部5との距離のバラつきが大きくなり、このことで光学的情報読取装置1の運用時に撮像部5により取得された第1画像の明るさが大きく変動することが考えられるが、HDR特性及び超HDR特性を選択することで、明るさ変動が抑制された第2画像を得ることができ、読み取り精度が高まる。
標準特性は、ガンマ値が1.0であるため、光学的情報読取装置1の運用時に撮像部5により取得された第1画像の画素値をそのまま出力する。標準特性は、HDR特性とコントラスト強調特性の間の特性を持っている。第1画像のbit数が多ければ多いほど多くの情報を圧縮して取得できるため、撮像素子5aからの入力は10bit入力よりも12bit入力の方が表現豊かになる。これにより明るさ変動が抑制されて読み取り精度が高まるので、好ましい。尚、撮像素子5aから12bitまたは10bitで入力した信号は8bitに変換している。
コントラスト強調特性は、ガンマ値が1.0未満であるため、光学的情報読取装置1の運用時に撮像部5により取得された第1画像のコントラストを強調するための略指数曲線からなる特性である。図13の上側に示すように、ある特定の入力値として二次元コードのセル部分(黒部分)の画素値が120で、スペース部分(白部分)の画素値が130である場合のようにセル部分とスペース部分とのコントラストが小さいケースのとき、コントラスト強調特性で変換することで、図13の下側に示すように、出力値としてセル部分(黒部分)の画素値が23で、スペース部分(白部分)の画素値が164になり、コントラストを強調することができる。ここで示した画素値は例示であり、これに限定されるものではない。
変換特性がHDR特性、超HDR特性、標準特性及びコントラスト強調特性の4つ記憶されているので、処理部29dは、変換部30に、HDR特性に応じた第2画像と、超HDR特性に応じた第2画像と、標準特性に応じた第2画像と、コントラスト強調特性に応じた第2画像との4種類の第2画像を生成させ、これら4種類の第2画像に含まれるコードをデコード部31によってそれぞれデコードした結果を解析することにより、一の変換特性を選択するように構成することができる。つまり、変換特性の数と同じ数の第2画像を生成させることができる。
図11に示すパラメータセット記憶部35cは、コンピュータ100等の設定装置によって設定された設定情報やセレクトボタン11及びエンターボタン12によって設定された設定情報等を記憶する部分である。このパラメータセット記憶部35cには、撮像部5の撮像条件(ゲイン、照明部4の光量及び露光時間等)と、デコード部31における画像処理条件(画像処理フィルタの種類等)との少なくとも一方を構成する複数のパラメータを含むパラメータセットを記憶することができる。この実施形態では、図14に示すパラメータセット表示フォーマット46の中に、バンク1〜5として表示するように、撮像部5の撮像条件を構成するパラメータ及びデコード部31における画像処理条件を構成するパラメータがセットになったパラメータセットを複数通り記憶することができるように構成されている。パラメータセットには、処理部29dにより選択された変換特性を構成するパラメータが含まれている。変換特性を構成するパラメータは、図14に示すユーザーインターフェースの「コントラスト調整方式」欄46aに表示される。バンク1〜5には異なるパラメータセットを記憶させることができ、たとえばワークWが異なる場合等に対応することができる。バンクの数は任意に設定することができる。
この光学的情報読取装置1では、パラメータセット記憶部35eに記憶されている複数のパラメータセットのうち、一のパラメータセットから他のパラメータセットに切り替えることができるように構成されている。パラメータセットの切替は、使用者が行うこともできるし、PLC101等の外部制御装置からの切替信号によって行うように構成することもできる。パラメータセットの切替を使用者が行う場合には、図14に示すユーザーインターフェースに組み込まれているパラメータセット切替部46bを操作すればよい。パラメータセット切替部46bを「有効」にすることで、そのバンクのパラメータセットが光学的情報読取装置1の運用時に使用され、また、パラメータセット切替部46bを「無効」にすることで、そのバンクのパラメータセットが光学的情報読取装置1の運用時に使用されないようになる。つまり、パラメータセット切替部46bは、一のパラメータセットから他のパラメータセットに切り替えるためのものである。尚、パラメータセット切替部46bの形態は図示した形態に限られるものではなく、たとえばボタン等、各種の形態を使用することができる。
ここで、図14に示すパラメータセット46について、補足説明する。図14では、「共通」パラメータとして、「オルタネート」(複数登録したパラメータセットを自動的に切り換えながら撮像・デコードを試行する機能)や「バンク内リトライ回数」(オルタネートするまでに行う撮像・デコードの回数)などが含まれている。「コード」パラメータとしては、「コード詳細設定」(読取を行うコード種別)や「桁限定出力機能」(読取データの出力桁を限定する機能)などが含まれている。「照明」パラメータとしては、「内部照明の使用」(光学的情報読取装置1に内蔵されている照明の使用有無)、「外部照明の使用」(光学的情報読取装置1に外付けされている照明の使用有無)及び「偏光フィルタ」(後述する偏光モードを有効にするか否か)が含まれている。「撮像」パラメータとしては、「露光時間」(撮像時の露光時間μs)、「ゲイン」(撮像時のゲイン)及び「コントラスト調整方式」(上述した「HDR」、「超HDR」、「標準特性」及び「コントラスト強調特性」のいずれか)が含まれている。さらに、「画像処理フィルタ」パラメータとして、「1番目画像処理フィルタ」(1番目に実行する画像フィルタの種別)や「1番目画像処理フィルタ回数」(1番目の画像フィルタを実行する回数)などが含まれている。
図14では、バンク1〜5において、上述した「コントラスト調整方式」は、それぞれ「HDR」「コントラスト強調」「標準」「超HDR」「HDR」に設定されている。また、上述した「オルタネート」は、バンク1およびバンク2のみが「有効」となっている。したがって、光学的情報読取装置1は、まず、バンク1の設定内容であるコントラスト調整方式「HDR」を用いて、デコードを試みる。デコードに失敗した場合には、バンク1の設定内容からバンク2の設定内容に切り換えて、バンク2の設定内容であるコントラスト調整方式「コントラスト強調」を用いて、デコードを試みる。要するに、複数登録したパラメータセットを自動的に切り換えながらデコードを試みることで、自動的にコントラスト調整方式を切り替えながらデコードを試みることができ、ひいては読取精度を高めることができる。
なお、上述した「オルタネート」の順序は、種々の方法が考えられる。例えば、上述したように、1番から順番にバンクを切り換えてデコードを試行してもよい。その他にも、例えば、読取に成功したバンクを優先するようにしてもよい。具体的には、読取に成功したバンクについては、次の読取時に優先的に設定されるようにしてもよい。これにより、例えばロット単位で印字状態が変わる場合に、読取タクトを短縮することができる。
[コンピュータ100の構成]
コンピュータ100は、図15にブロック図で示すように、CPU40と、記憶装置41と、表示部42と、入力部43と、通信部44とを備えている。光学的情報読取装置1を小型化することで、光学的情報読取装置1の表示部6やボタン11、12等だけでは、光学的情報読取装置1の全ての設定を行うことが困難になるので、光学的情報読取装置1とは別にコンピュータ100を用意し、コンピュータ100で光学的情報読取装置1の各種設定を行って設定情報を光学的情報読取装置1に転送するようにしてもよい。
また、コンピュータ100と光学的情報読取装置1とを双方向通信可能に接続して、上述した光学的情報読取装置1の処理の一部をコンピュータ100で行うようにしてもよい。この場合、コンピュータ100の一部が光学的情報読取装置1の構成要素の一部になる。
CPU40は、記憶装置41に記憶されているプログラムに基づいてコンピュータ100が備えている各部を制御するユニットである。記憶装置41は、メモリやハードディスク等で構成されている。表示部42は、たとえば液晶ディスプレイ等で構成されている。入力部43は、キーボードやマウス、タッチセンサ等で構成されている。通信部44は、光学的情報読取装置1と通信を行う部分である。通信部44は、光学的情報読取装置1と接続されるI/O部、RS232C等のシリアル通信部、無線LANや有線LAN等のネットワーク通信部を有していてもよい。
CPU40は、様々な演算を行う演算部40aを備えている。演算部40aには、UI制御部40bと設定部40cとが設けられている。UI制御部40bは、光学的情報読取装置1の撮像部5の撮像条件やデコード部31における画像処理条件等を設定するためのユーザーインターフェースや、光学的情報読取装置1から出力されたデコード結果、画像データ等を表示するためのユーザーインターフェースを生成し、表示部42に表示させる。表示部42は、光学的情報読取装置1の一部を構成するものとすることができる。設定部40cは、撮像部5の撮像条件及びデコード部31における画像処理条件を設定する。なお、UI制御部40b及び設定部40cは、光学的情報読取装置1に設けられていてもよい。また、UI制御部40b又は設定部40cは、処理部29dの機能(バンクの設定など)の全部又は一部を担っていてもよい。
記憶装置41は、デコード結果記憶部41aと、画像データ記憶部41bと、パラメータセット記憶部41cと、変換特性記憶部41dとが設けられている。これら記憶部41a〜41d、光学的情報読取装置1のデコード結果記憶部35aと、画像データ記憶部35bと、パラメータセット記憶部35cと、変換特性記憶部35dと同様な情報を記憶する部分である。
[設定時に実行される工程]
次に、上記のように構成された光学的情報読取装置1が設定時に実行する工程について説明する。以下に述べる工程は、光学的情報読取装置1の制御ユニット29が実行してもよいし、コンピュータ100のCPU40が光学的情報読取装置1の各部を制御しながら実行してもよい。この実施形態では、光学的情報読取装置1の制御ユニット29にチューニング部29cが設けられているので、制御ユニット29がチューニング工程を実行する。
光学的情報読取装置1の設定時にはチューニング工程を実行し、チューニング工程が完了した後、光学的情報読取装置1の運用に移る。チューニング工程では、コンピュータ100のUI制御部40bが、図17に示すようなユーザーインターフェース45をコンピュータ100の表示部42に表示させる。図17に示すユーザーインターフェース45は、チューニング用インターフェースである。チューニング用インターフェース45には、モニタボタン45a、オートフォーカスボタン45b、チューニングボタン45c及び画像表示領域45dが組み込まれている。
使用者がコンピュータ100の入力部43を操作してモニタボタン45aをクリックすると、光学的情報読取装置1の撮像部5によって現在撮像されている画像が画像表示領域45dに表示され、この画像表示領域45dに表示される画像はほぼリアルタイムで更新される。使用者は、チューニング用インターフェース45の画像を見ながら、ワークWのコードCが画像表示領域45dに表示されるようにワークWを移動させる。
その後、使用者がチューニング用インターフェース45のオートフォーカスボタン45bをクリックすると、撮像部5のAF機構5cをAF制御部29aによって制御して図18に示すようにコードCにピントを合わせる。これにより、コードCが画像表示領域45d内にあることを確認できる。
使用者がチューニング用インターフェース45のチューニングボタン45cをクリックすると、チューニング工程が実行される。チューニング工程は、光学的情報読取装置1のセレクトボタン11及びエンターボタン12の操作によって実行することもできる。チューニング工程では、まず、チューニング部29cがコード探索を実行する(図19)。たとえば、チューニング部29cは撮像制御部29bに撮像を実行させて画像データを取得させ、画像データに基づきデコード部31に二次元コードの探索を実行させる。撮像制御部29bは、その時点で有効となっている読取条件(撮像素子5aについての撮像条件、照明部4の照明条件、デコード部31の画像処理条件など)をパラメータセット記憶部35cから読み出し、照明部4、撮像素子5a、デコード部31などの各部を設定する。デコード部31は撮像素子5aによって取得されて画像データ記憶部35bに記憶されている画像データから二次元コードを探索し、探索結果をチューニング部29cに出力する。照明条件には、偏光モードを有効にするのか(図14に示すパラメータ「偏光フィルタ」を有効にするのか)、無偏光モードを有効にするのか(図14に示すパラメータ「偏光フィルタ」を無効にするのか)を示す情報が含まれている。偏光モードは、第1発光ダイオード16を消灯させて第2発光ダイオード17を点灯させるモードであり、無偏光モードは、第1発光ダイオード16を点灯させて第2発光ダイオード17を消灯させるモードである。
そして、チューニング部29cは照明部4の明るさについて粗調整を実行する。本実施形態では、照明部4の明るさについて粗調整を実行し、偏光モードと無偏光モードのうち読み取り結果の優れた方を選択し、選択した照明モードについて明るさの微調整を実行するものとする。明るさを調整しているときには、図20に示すようなチューニング用インターフェース45が表示される。
その後、チューニング部29cはその時点で照明部4に設定されている照明モードとは異なる照明モードに切り替える。つまり、チューニング部29cは照明部4に偏光モードが設定されていれば無偏光モードに切り替え、無偏光モードが設定されていれば偏光モードに切り替える。
しかる後、チューニング部29cは二次元コードの読み取りテストを実行する。たとえば、チューニング部29cは撮像制御部29bに撮像を実行させて画像データを取得させ、デコード部31に二次元コードの探索を実行させる。ここでは、その時点で有効となっている読取条件のうち、照明モードだけが変更される。デコード部31は撮像素子5aによって取得されて画像データ記憶部35bに記憶されている画像データについて二次元コードを探索し、探索結果をチューニング部29cに出力する。
チューニング部29cはデコード部31の探索結果に基づき、読み取りテストに成功したかどうかを判定する。読取条件を変えながら読み取りテストを複数回実行したときは、1回でも読み取りに成功したかどうかを判定する。
読み取りに成功したら、チューニング部29cは各照明モードについて全部でN個(例:256個)の明るさレベルがあると仮定したとき、そのN個のうちのn個(例:27個)の明るさレベルのそれぞれについて読み取りテストを実行する。これにより、偏光モードについて27個の明るさレベルそれぞれについての読み取り結果が得られ、無偏光モードについて27個の明るさレベルそれぞれについての読み取り結果が得られる。なお、偏光モードと無偏光モードではチューニングの対象となる明るさレベルが異なってもよい。
偏光フィルタを透過することにより、偏光モードの明るさは無偏光モードの明るさの約半分になる。そこで、偏光モードの明るさレベルについてはN個のうちN/2レベル以上を割り当て、無偏光モードの明るさレベルについてはN個のうちN/2レベル未満を割り当ててもよい。これにより、N個のレベルのすべてを網羅的に探索する場合と比較して、読み取りテストの時間を半分に短縮できる。もちろん、時間短縮の要求がなければ、各照明モードにおいてN個のレベルのすべてを網羅的に探索してもよい。
そして、チューニング部29cは複数の照明モードのうちよりデコード結果が良好な照明モードを決定する。たとえば、チューニング部29cは各照明モードにおける読み取りテストの成功数を比較し、より多く成功した照明モードを決定する。たとえば、偏光モードでは27個の読み取りテストに成功し、無偏光モードでは10個の読み取りテストに成功した場合、偏光モードが選択される。なお、偏光モードの成功数と無偏光モードの成功数が同一であるか、または両者の差に有意な差が認められない場合、チューニング部29cは無偏光モードを選択してもよい。これは同じ明るさを実現する場合、無偏光モードの方が消費電力や熱に関して有利だからである。ただし、外乱光などが発生しやすい環境では、偏光モードの方が外乱光の一部を偏向フィルタでカットできるため、読み取り成功率が高まる。よって、このよう場合は偏光モードを優先的に採用してもよい。ここでは、読み取りテストの成功数を比較したが、チューニング部29cは読み取り成功率を比較してもよいし、読み取りのしやすさを示すマッチングレベルを算出して比較してもよい。
尚、マッチングレベルは、たとえば、図20に示すようにチューニング用インターフェース45の中に組み込まれたマッチングレベル表示領域45eに表示させることができる。マッチングレベル表示領域45eには、グラフ形式でマッチングレベルが表示される。横軸は明るさを示している。縦軸は、特定の明るさにおけるマッチングレベルを示している。マッチングレベルは、たとえば0〜100の値で示すことができ、数値が大きくなるほどマッチングレベルが高くなる。
また、チューニング部29cは明るさの粗調整結果を決定する。たとえば、明るさレベルを0から255まで変更できると仮定する。そのうちn個の明るさレベルについて読み取りテストを実行する。そして、チューニング部29cは読み取りに成功したm個の明るさレベルの中心となる明るさ(例:平均値)を算出する。このようにして明るさの粗調整が実行される。
ところで、他方の照明モードでは読み取りテストに1回も成功しなかった場合、チューニング部29cは、他方の照明モードで読取条件の探索処理を省略または中止して、元の照明モードを選択し、チューニング部29cは元の照明モードについてn個(例:27個)の明るさレベルそれぞれについて読み取りテストを実行する。これにより、元の照明モードである偏光モードまたは無偏光モードについて27個の明るさそれぞれについての読み取り結果が得られる。その後、チューニング部29cは読み取りに成功したm個のレベルの中心となる明るさレベル(例:平均値)を算出する。
明るさの粗調整が終了すると、明るさの微調整を実行する。チューニング部29cは粗調整により決定された明るさレベルの周囲で明るさを変動させ、最も読み取り成功率またはマッチングレベルが最も高くなる明るさレベルを探索して決定する。
その後、チューニング部29cは再度読み取りテストを実行する。チューニング部29cは読み取値成功率または成功回数が閾値を超えているかどうかを判定する。読み取値成功率または成功回数が閾値を超えていれば、チューニング部29cはチューニング処理を終了する。一方で、読み取値成功率または成功回数が閾値を超えていなければ、再度チューニング部29cは明るさ以外の読取条件(例:露光時間、ゲイン、画像処理フィルタの係数など)を変更して読み取値成功率または成功回数が閾値を超えているか否かを判定する。
露光時間、ゲイン、画像処理フィルタの係数など、即ち、撮像部5の撮像条件を構成するパラメータ及びデコード部31における画像処理条件を構成するパラメータなどは、図14に示すユーザーインターフェースにたとえばバンク1として表示させることができ、このパラメータセットはパラメータセット記憶部35eに記憶する。
チューニング工程が終わった後、あるいはチューニング工程の中において、露光時間、ゲイン、画像処理フィルタの係数などが決定したら、処理部29dは図16に示す制御を行う。以下ではまず、露光時間、ゲイン、画像フィルタ係数などの撮像条件や読取条件が最適な値に決定(調整)された後、変換特性のいずれか一つを選択する例を説明する。ただし、本発明はこれに限られず、チューニング工程の中において、露光時間、ゲイン、画像フィルタ係数などとともに変換特性も最適な値に決定(調整)され、選択されるようにしてもよい。後者の例については後述する。
図16に示す制御は、光学的情報読取装置1の設定時に行う。すなわち、処理部29dは、開始後のステップSA1において、撮像部5により取得されて画像データ記憶部35bに記憶されている画像データを複数呼び出す。この呼び出した各画像データは第1画像であり、この第1画像を用いて、変換部30に、変換特性記憶部35dに記憶された複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させる。この実施形態では、HDR特性、超HDR特性、標準特性及びコントラスト強調特性の4つの変換特性の各々に応じた第2画像を生成させる。また、複数の第1画像を呼び出しているので、各第1画像を用いて4つの変換特性の各々に応じた第2画像を生成させる。たとえば、第1画像を10個呼び出した場合には、第2画像は40個生成されることになる。また、第1画像を複数用いる場合、撮像条件を変えて撮像部5に撮像させた複数の第1画像を用いてもよいし、同一の撮像条件で撮像した複数の第1画像を用いてもよい。さらに、1つの第1画像を用いて複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させるように構成することもできる。
そして、生成された4つの第2画像に含まれる二次元コードをデコード部31によってそれぞれデコードし、その結果を解析する。解析する際には、二次元コードの読み取りが成功したか否かの成否情報、または、デコードが成功したコードの読み取りのしやすさを示すマッチングレベルを用いることができる。成否情報を用いる場合、たとえば10画像中における読み取り成功画像数をカウントすることで読み取り成功率を求めることができる。マッチングレベルを用いる場合、マッチングレベルが所定以上(たとえば100を上限として70以上)である場合には、読み取りが成功したものとすることができる。
ステップSA2では、ステップSA1における解析の結果、読み取りが成功した第2画像のコントラストが所定以上であるか否かを判定する。ステップSA2において読み取りが成功した第2画像のコントラストが所定未満であって明暗差の小さな画像である場合には、ステップSA2ではNOと判定されてステップSA3に進む。ステップSA3に進んだということは、第2画像のコントラストが所定未満であってコントラストを強調する必要があるので、当該ステップSA3において変換特性としてコントラスト強調特性を選択する。
一方、ステップSA2においてYESと判定されて第2画像のコントラストが所定以上である場合には、ステップSA4に進み、各変換特性における読み取り成功画像の数を比較する。続くステップSA5では、読み取り成功画像が最も多い変換特性がどの変換特性であるかを判定し、選択する。その後、ステップSA6に進み、読み取り成功画像が最も多い変換特性がHDR特性であった場合には変換特性としてHDR特性を選択し、また、読み取り成功画像が最も多い変換特性が超HDR特性であった場合には変換特性として超HDR特性を選択し、また、読み取り成功画像が最も多い変換特性が標準特性であった場合には変換特性として標準特性を選択する。
以上説明したように、図16に示す処理動作は、露光時間、ゲイン、画像フィルタ係数などの撮像条件や読取条件が最適な値に決定(調整)された後、変換特性のいずれか一つを選択する例を説明した。この例では、変換特性を選択するために再撮像する必要がないので、短い時間で最適な変換特性を選択することができる。このような方法は、例えば紙製の段ボールに付された二次元コードを読み取る場合など、明るさ変動が比較的少ないワークに付された二次元コードを読み取る場合に、有益となる。
一方で、例えば鏡面反射しやすい電子部品を含む電子基板に付された二次元コードを読み取る場合など、周囲の照明環境によって撮像素子に取り込まれる光量が大きく変動する場合がある。このような場合には、露光時間、ゲイン、画像フィルタ係数などを最適な値に調整する際に、あわせて最適な変換特性を調整(選択)することが好ましい。言い換えると、撮像条件(照明条件)を変えながら取得した複数の第1画像の各々に対し、複数の変換特性に応じた複数の第2画像を生成させ、それら複数の第2画像の読取結果(マッチングレベル等)を評価した後、評価結果が優れた変換特性を選択することが好ましい。これにより、明るさ変動が比較的大きくなりそうなワーク(上述した電子基板など)に二次元コードが付されている場合であっても、明るさ変動に対する読取安定性を高めることができる。以下、図22を用いてより具体的に説明する。
図22は、撮像条件や読取条件を調整する際に変換特性も選択する場合の制御内容を示すフローチャートである。なお、ここでは説明の便宜上、照明モードの調整候補として、偏光モードと無偏光モードの2種類(詳細は上述参照)、明るさレベルの調整候補として、10種類の露光時間(露光時間ではなくLEDの照明強度を変えてもよい)、画像フィルタの調整候補として、3種類のフィルタ係数(画像フィルタの種別を変えてもよい)、変換特性の調整候補として、上述同様「HDR」「超HDR」「標準」「コントラスト強調」の4種類、と仮定する。また、図22に示す制御が行われているときは、図19又は図20に示すチューニング用インターフェースが表示される。
図22において、まず、ステップSC1では、照明モードと明るさレベルを変えながら、第1画像が取得される。具体的には、チューニング部29c(及び撮像制御部29b)は、偏光モードと無偏光モードの2種類につき、それぞれ10種類の明るさレベルを変えながら、合計20枚の第1画像を取得する。
次に、ステップSC2では、チューニング部29cは、ステップSC1により取得した20枚の第1画像に対し、3種類のフィルタ係数を適用した画像、すなわち合計60枚の第1画像を生成する。このように本実施形態では、第1画像として、画像フィルタを用いたフィルタ処理実行後の画像も含まれるものとする。
次に、ステップSC3では、チューニング部29c(又は処理部29d)は、ステップSC2により生成した60枚の第1画像に対し、4種類の変換特性を用いて変換処理を実行して、4種類の変換特性の各々に応じた第2画像を生成する。これにより、240枚の画像が生成される。
最後に、ステップSC4において、チューニング部29c(又は処理部29d)は、ステップSC3により得られた240枚の第2画像の読取結果(デコード成功回数やマッチングレベル等)を評価し、評価結果が優れた照明モード、明るさレベル、画像フィルタ、変換特性を決定する。このステップSC4について、より具体的に説明すると、例えば、240枚の第2画像に対する240個のマッチングレベルのうち、最も大きいマッチングレベルを有する第2画像を取得したときの照明モード、明るさレベル、画像フィルタ、変換特性を決定してもよい。
ステップSC4における評価方法は、他にも種々の方法が考えられる。例えば、240枚の第2画像のデコード成否に基づいて、まず、偏光モードにおけるデコード成功回数と、無偏光モードにおけるデコード成功回数とを比較し、それが多い方の照明モードを決定する。次に、決定した照明モードで取得された第2画像120枚(=240÷2)のデコード成否に基づいて、4種類の変換特性それぞれのデコード成功回数を比較し、それが最も多い変換特性を決定する。最後に、決定した変換特性で変換された第2画像30枚(=120÷4)に対する30個のマッチングレベルのうち、最も大きいマッチングレベルを有する第2画像を取得したときの明るさレベル及び画像フィルタを決定する。このように、デコード成功回数とマッチングレベルを組み合わせて、評価結果が優れた照明モード、明るさレベル、画像フィルタ、変換特性を決定するようにしてもよい。
以上説明したように、図22に示す制御フローによれば、露光時間、ゲイン、画像フィルタ係数などを最適な値に調整する際に、あわせて最適な変換特性を調整(選択)することができるので、明るさ変動に対する読取安定性を高めることができる。
なお、図22に示す制御フローは、種々の変形例が考えられる。例えば、ステップSC1において、撮像条件(照明条件)として照明モードを変えるようにしているが、これを省略して、照明モードを固定にしても構わない。また、ステップSC2において、読取条件として画像フィルタの係数を変えるようにしているが、これを省略して、画像フィルタを固定または画像フィルタを不適用としてもよい。また、図22では、ステップSC2→ステップSC3という順で制御フローが実行されるが、ステップSC2とステップSC3が逆でも構わない。また、ステップSC4において、読取結果の優れた明るさレベルを決定するようにしているが、ここで決定された明るさレベルを、上述した明るさの粗調整結果として採用し、この後、上述した明るさの微調整を行ってもよい。すなわち、ステップSC4にて決定した照明モード、画像フィルタ、変換特性を用いながら、ステップSC4にて決定した明るさレベルの周囲で明るさを変動させる。そして、最も読み取り成功率またはマッチングレベルが最も高くなる明るさレベルを探索して決定してもよい。
要するに、光学的情報読取装置1の設定時には、撮像制御部29bによって、少なくとも明るさレベル(露光時間又は照明強度)を変えながら複数回撮像し、複数の第1画像を取得する。そして、変換部30によって、取得した複数の第1画像のそれぞれについて、変換特性記憶部35dに記憶された複数の変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成する。最後に、処理部29dは、生成した複数の第2画像に含まれるコードを、デコード部31によってそれぞれデコードした結果(デコードを試みた結果を含む)を解析することにより、撮像条件(照明条件)や読取条件を調整すると同時に、複数の変換特性の中から最適な変換特性を選択することができる。このような構成にすることで、コード読取時の明るさ変動に対する読取安定性を高めることができる。
ここで、処理部29dによって選択された撮像条件(照明条件)や読取条件、変換特性は、現在選択されている(有効化されている)バンク(ユーザによってどのバンクも選択されていなければ、デフォルト設定によりバンク1)に登録(設定)される。次に、ユーザはバンク2を選択し、上記と同様の手法にて、変換特性の選択を含む各種パラメータの設定を行う。これ以降のバンク3、4、5、・・・についても、同様である。このように、ユーザ操作に基づいて一つのバンクが選択された状態で、撮像条件や照明条件を変えながら撮像を繰り返し、複数の第1画像を取得し、複数の変換特性に応じた複数の第2画像を生成し、複数の第2画像に対してデコードした結果を解析した後、最適な撮像条件(照明条件)や読取条件、変換特性といった各種パラメータを決定することで、これら各種パラメータがその一つのバンクに登録される。これにより、コード読取時の明るさ変動に強いパラメータを設定することができる。
なお、ここではユーザが一つ一つのバンクを選択しており、選択されるバンクごとに、撮像条件や照明条件を変えながら撮像を繰り返す処理が行われる。そうすると、バンク設定が完了するまでに時間が掛かる場合がある。そこで、ユーザが基準となる一つのバンクを選択した後、他のバンクについては、自動的にパラメータが登録(設定)されるようにしてもよい。以下、具体的に説明する。
具体的に説明すると、例えば、ユーザが基準となる一つのバンクを選択した後、上記と同様の手法により、最適な照明モード、明るさレベル、画像処理フィルタが決定されるとともに、最適な変換特性「HDR」が決定されたとする。このとき、変換特性「HDR」が決定される際は、上述したようにデコード成功回数が参照されるところ、例えば変換特性「HDR」と変換特性「コントラスト強調」とで、デコード成功回数がほとんど同じになる場合がある(ここでは変換特性「HDR」が僅かに多い)。このような場合には、基準となる一つのバンクに変換特性「HDR」を設定するだけでなく、次善の変換特性として「コントラスト強調」がバンク2に自動的に設定されてもよい。そして、上述したようにバンク1及びバンク2の「オルタネート」を「有効」に設定しておけば、変換特性「HDR」を用いたデコードに失敗した場合に、自動的に、変換特性「コントラスト強調」を用いたデコードに切り換えることができる。
他にも例えば、デコード成功回数にかかわらず、上述した変換特性「HDR」が設定されたバンク1を基準として、他の変換特性「超HDR」「標準」「コントラスト強調」がそれぞれ設定されたバンク2〜4が自動的に設定されてもよい(画像フィルタなどのパラメータは同じにしてもよいし、異なっていてもよい)。
要するに、処理部29dは、各変換特性に応じて生成された複数の第2画像の各々に含まれるコードをデコード部31によってデコードした結果に基づいて、複数の変換特性を選択するとともに、選択した複数の変換特性の各々を構成するパラメータ(「HDR」や「コントラスト強調」など)を含むパラメータセット(バンク1〜6)を自動的に生成・設定してもよい。なお、これらは処理部29dによって、パラメータセット記憶部35cに記憶されてもよい。
[変換特性を順次試行する場合の制御]
上記実施形態では、変換特性記憶部35dに記憶されている全ての変換特性を試行した後に最適な変換特性を選択するようにしているが、これに限らず、たとえば図21のフローチャートに示すように、変換特性記憶部35dに記憶されている変換特性を1つずつ順次試行していき、最終的に最適な変換特性を選択するようにしてもよい。これはチューニング工程中に実行することができる。
すなわち、図21のフローチャートのステップSB1では、処理部29dは、撮像部5により取得されて画像データ記憶部35bに記憶されている画像データを呼び出す。この呼び出した画像データは第1画像であり、この第1画像を用いて、変換部30に、変換特性記憶部35dに記憶されたHDR特性に応じた第2画像を生成させる。このとき、照明部4の明るさを複数通りに変化させて複数の第2画像を生成させる。そして、生成した全ての第2画像について二次元コードをデコード部31によってそれぞれデコードする。また、ステップSB1において超HDR特性に応じた第2画像を生成させてもよい。
ステップSB2では、ステップSB1の結果を解析する。つまり、デコードの結果、読み取りに成功した第2画像の数を得て、この数が一定値以上であるか否かを判定する。一定値とは、実際の運用時に問題とならないような読み取りエラー率を実現できる値とする。ステップSB2においてYESと判定されて読み取りに成功した第2画像の数が一定値以上である場合にはステップSB3において変換特性としてHDR特性を選択する。
ステップSB2においてNOと判定されて読み取りに成功した第2画像の数が一定値未満である場合にはステップSB4に進み、上記第1画像を用いて、変換部30に、変換特性記憶部35dに記憶された標準特性に応じた第2画像を生成させる。このとき、照明部4の明るさを複数通りに変化させて複数の第2画像を生成させる。そして、生成した全ての第2画像について二次元コードをデコード部31によってそれぞれデコードする。
ステップSB5では、ステップSB4の結果を解析する。つまり、デコードの結果、読み取りに成功した第2画像の数を得て、この数が一定値以上であるか否かを判定する。ステップSB5においてYESと判定されて読み取りに成功した第2画像の数が一定値以上である場合にはステップSB6において変換特性として標準特性を選択する。
ステップSB5においてNOと判定されて読み取りに成功した第2画像の数が一定値未満である場合にはステップSB7に進み、上記第1画像を用いて、変換部30に、変換特性記憶部35dに記憶されたコントラスト強調特性に応じた第2画像を生成させる。このとき、照明部4の明るさを複数通りに変化させて複数の第2画像を生成させる。そして、生成した全ての第2画像について二次元コードをデコード部31によってそれぞれデコードする。
ステップSB8では、ステップSB7の結果を解析する。つまり、デコードの結果、読み取りに成功した第2画像の数を得て、この数が一定値以上であるか否かを判定する。ステップSB8においてYESと判定されて読み取りに成功した第2画像の数が一定値以上である場合にはステップSB9において変換特性としてコントラスト強調特性を選択する。一定値とは、デコードした全画像数の半分以上、7割以上等にすることができる。
ステップSB8においてNOと判定されて読み取りに成功した第2画像の数が一定値未満である場合にはステップSB10に進む。ステップSB10に進んだということは、様々な変換特性を試行した結果、いずれの特性も読み取りに成功した数が一定値に達しないということであり、この場合はチューニングに失敗したとしてチューニングを終了する。
[運用時に実行される工程]
上述のようにして選択された変換特性を構成するパラメータをパラメータセットに含めてパラメータセット記憶部35c他のパラメータと関連付けて記憶させてもよい。図14では、「コントラスト調整方式」欄46aに変換特性を構成するパラメータが表示される。これにより、使用者は選択された変換特性を確認することができる。尚、変換特性は、使用者が手動で選択することもできる。
以上のようにして光学的情報読取装置1の設定が完了して光学的情報読取装置1の運用準備が終わると、光学的情報読取装置1を運用することができる。光学的情報読取装置1の運用時には、変換部30は、光学的情報読取装置1の運用時に撮像部5により取得された第1画像を用いて、処理部29dにより選択された変換特性に応じた第2画像を生成する。この第2画像のコードをデコード部31がデコードして出力する。出力されたデコード結果はデコード記憶部35aに記憶されるとともに、コンピュータ100に出力されて利用される。また、上述したように、光学的情報読取装置1をコンピュータ100から切り離して運用してもよい。
[偏光フィルタアタッチメントの有無検知方法]
偏光フィルタアタッチメント3のような着脱可能な部材が本体に取り付けられているか否かを自動で検知する方法として、一般的には、たとえば機械的なスイッチや電気的接点を使用する方法が知られているが、これらの場合は構造が複雑になるというデメリットがある。
この実施形態では機械的なスイッチや電気的接点を使用することなく、偏光フィルタアタッチメント3の有無を自動で検知することができるように構成されている。具体的には、光が偏光フィルタを透過することで照射する光量が半減し、また、光を受光する際も偏光フィルタを透過することで光量が半減する性質を利用し、次のようにソフトウエアによって偏光フィルタアタッチメント3の有無を自動で検知する。
すなわち、まず、第1発光ダイオード16を点灯させて第2発光ダイオード17を消灯させた状態で撮像部5に撮像させる。その後、第1発光ダイオード16を消灯させて第2発光ダイオード17を点灯させた状態で撮像部5に撮像させる。この順番はどちらが先でもよい。その後、2つの画像の明るさを比較して略同等であれば偏光フィルタアタッチメント3が装着されていないと判断する。一方、一方の画像の明るさが他方の画像の明るさの倍程度(または半分程度)であれば、偏光フィルタアタッチメント3が装着されていると判断する。
つまり、偏光フィルタアタッチメント3の偏光フィルタを透過するように配置されている発光体を発光させ、かつ、偏光フィルタを透過しないように配置されている発光体を光らせない状態にして撮像した画像と、偏光フィルタアタッチメント3の偏光フィルタを透過するように配置されている発光体を光らせず、かつ、偏光フィルタを透過しないように配置されている発光体を発光させて撮像した画像との明るさを比較する比較部を設けておく。そして、この比較部による2つの画像の比較結果に基づいて偏光フィルタアタッチメント3の有無を自動で検知することができる。
[実施形態の作用効果]
以上説明したように、この実施形態に係る光学的情報読取装置1によれば、光学的情報読取装置1の設定時に、撮像部5により取得された第1画像を用いて、変換特性記憶部35dに予め記憶されている複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成することができる。生成した複数の第2画像に含まれるコードをデコードした結果を解析することで、光学的情報読取装置1の運用時の状況に適した変換特性を選択することができる。そして、運用時には、撮像部5により取得された第1画像を用いて、上記選択された変換特性に応じた第2画像を生成し、その第2画像に含まれるコードをデコードすることができる。
すなわち、明るさが大きく変動する場合に変動を抑制するような変換特性を選択することで光学的情報読取装置1の運用時にコードの読取精度を高めることができる。また、ワークWに付されたコードが低コントラストである場合には、コントラストを強調する変換特性を選択することで光学的情報読取装置1の運用時にコードの読取精度を高めることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る光学的情報読取装置は、たとえば、バーコードや二次元コード等のコードを読み取る場合に使用することができる。
1 光学的情報読取装置
4 照明部
5 撮像部
5a 撮像素子
29 制御ユニット
29d 処理部
30 変換部
31 デコード部
35 記憶装置
35c パラメータセット記憶部
35d 変換特性記憶部
46b パラメータセット切替部
C コード
W ワーク

Claims (6)

  1. ワークに付されたコードを撮像する撮像素子を有する撮像部と、
    ワークに付されたコードを照明する照明部と、
    上記撮像部により取得された第1画像の画素値を所定の変換特性に応じた画素値に変換することにより第2画像を生成する変換部と、
    上記変換部により生成された第2画像に含まれるコードをデコードするデコード部とを備えた光学的情報読取装置であって、
    上記変換部で画素値の変換時に用いられる所定の変換特性として複数の異なる変換特性を記憶する変換特性記憶部と、
    上記光学的情報読取装置を運用する前に行われる該光学的情報読取装置の設定時に、上記撮像部に、上記撮像部の撮像条件又は上記照明部の照明条件を変えながら複数回撮像させて複数の第1画像を取得させ、上記変換部に、該複数の第1画像のそれぞれについて上記変換特性記憶部に記憶された上記複数の異なる変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させ、生成された複数の第2画像の各々に含まれるコードを上記デコード部によってそれぞれデコードし、該複数の第2画像の各々に対してデコードが成功したコードの読み取りのしやすさを示す読取余裕度を算出し、算出された複数の読取余裕度を比較して解析することにより、上記複数の異なる変換特性の中から1つを選択する処理部と、
    上記処理部により選択された変換特性を構成するパラメータを含む設定情報を記憶する設定情報記憶部と、を備え、
    上記変換部は、上記光学的情報読取装置の運用時に、上記撮像部により取得された新たな第1画像を用いて、上記設定情報記憶部に記憶された上記パラメータに応じた新たな第2画像を生成し、
    上記デコード部は、上記光学的情報読取装置の運用時に上記変換部により生成された新たな第2画像に含まれるコードをデコードすることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 請求項1に記載の光学的情報読取装置において、
    上記処理部は、上記光学的情報読取装置の設定時、上記撮像部に1つの第1画像を取得させ、上記変換部に、1つの第1画像を用いて上記変換特性記憶部に記憶された上記変換特性の各々に応じた複数の第2画像を生成させるように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  3. 請求項1または2に記載の光学的情報読取装置において、
    上記変換特性記憶部には、上記光学的情報読取装置の運用時に上記撮像部により取得された第1画像の明るさ変動を抑制するための略対数曲線からなる第1の変換特性と、上記光学的情報読取装置の運用時に上記撮像部により取得された第1画像のコントラストを強調するための略指数曲線からなる第2の変換特性とを少なくとも含み、
    上記処理部は、上記変換部に、上記第1の変換特性に応じた第2画像と、上記第2の変換特性に応じた第2画像とを生成させ、これら第2画像に含まれるコードを上記デコード部によってそれぞれデコードした結果を解析することにより、上記第1及び第2の変換特性のうち、一方を選択するように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の光学的情報読取装置において、
    上記撮像部の撮像条件と、上記デコード部における画像処理条件との少なくとも一方を構成する複数のパラメータを含むパラメータセットを記憶するパラメータセット記憶部を備え、
    上記パラメータセットは、上記処理部により選択された変換特性を構成するパラメータを含むことを特徴とする光学的情報読取装置。
  5. 請求項に記載の光学的情報読取装置において、
    上記処理部は、複数の第2画像の各々に含まれるコードを上記デコード部によってデコードした結果に基づいて、複数の変換特性を選択し、選択された複数の変換特性の各々を構成するパラメータ含むパラメータセットを、上記パラメータセット記憶部に記憶させることを特徴とする光学的情報読取装置。
  6. 請求項またはに記載の光学的情報読取装置において、
    上記パラメータセット記憶部には、複数の異なるパラメータセットが記憶されており、
    一のパラメータセットから他のパラメータセットに切り替えるパラメータセット切替部を有していることを特徴とする光学的情報読取装置。
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