JP6892518B2 - 診療支援装置とその作動方法および作動プログラム - Google Patents

診療支援装置とその作動方法および作動プログラム Download PDF

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Description

本発明は、診療支援装置とその作動方法および作動プログラムに関する。
医師は、患者に様々な医療検査を実施して、これにより得られた検査データを自ら閲覧して分析する。例えば医療検査がCT(Computed Tomography;コンピュータ断層撮影)検査やMRI(Magnetic Resonance Imaging;核磁気共鳴画像法)検査等の画像検査で、検査データが医療画像であった場合、医師は、医療画像を閲覧してそこに映る病変を抽出し、抽出した病変の種類を同定したり、サイズを計測したりする。こうした医師の診断作業を補助するため、最近、検査データを自動的に分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する診断支援アルゴリズムが開発されている。
例えばCT画像の分析には診断支援アルゴリズムA、MRI画像の分析には診断支援アルゴリズムB等、各検査データには適合する診断支援アルゴリズム(以下、適合診断支援アルゴリズムという)がある。この適合診断支援アルゴリズムを、使用する度に複数の診断支援アルゴリズムの中から医師が選定するのは手間である。
そこで、特許文献1に記載の診療支援装置では、選択指示(特許文献1では画像処理要求と表記)を受け付けた1つの医療画像の適合診断支援アルゴリズムを自動的に選定することで、医師による適合診断支援アルゴリズムの選定の手間を省いている。特許文献1では、選定した適合診断支援アルゴリズムで医療画像に画像処理を施し、画像処理後の医療画像を診断支援情報として表示している。
特許第5175752号
特許文献1では、1つの医療画像の選択指示を受け付けて、その適合診断支援アルゴリズムを選定しているが、実際の診断では、複数の医療画像を参照することが多い。そこで、特許文献1において複数の医療画像の選択指示を一度に受け付けた場合を考える。この場合、適合診断支援アルゴリズムは、複数の医療画像毎に選定される。例えば複数の医療画像がCT画像とMRI画像であった場合は、上記の例でいくと診断支援アルゴリズムA、Bがそれぞれ適合診断支援アルゴリズムとして選定される。しかしながら、CT画像とMRI画像を複合的に分析処理して、診断支援アルゴリズムA、Bとは別の診断支援情報を出力する診断支援アルゴリズムCが存在した場合は、上記のような単純な選定の仕方では、必ずしも適合診断支援アルゴリズムが選定されているとは限らない。
診断支援アルゴリズムCのように複数の検査データを対象とする診断支援アルゴリズムは、診断支援アルゴリズムA、Bのように1つの検査データを対象とする診断支援アルゴリズムと比べて、より有用な診断支援情報を医師に提供することができると考えられる。また、年々加速している医学の進歩によって、検査データの種類が増えていることを考えると、複数の検査データを対象とする診断支援アルゴリズムは、今後も益々需要が高まることが予想される。したがって、複数の検査データを対象とする診断支援アルゴリズムの場合も、医師の手を煩わさずに適合診断支援アルゴリズムを選定する仕組みが必要とされていた。
本発明は、医師の手を煩わさずに複数の検査データの適合診断支援アルゴリズムを選定することが可能な診療支援装置とその作動方法および作動プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の診療支援装置は、患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付部と、検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、指示受付部で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定部と、適合診断支援アルゴリズムによる分析処理を実施する分析処理部と、適合診断支援アルゴリズムの診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御部とを備える。
情報表示画面は、情報表示領域に加えて、選択指示を受け付けるために複数の検査データを一覧表示する一覧表示領域を有し、アルゴリズム選定部は、一覧表示領域の検査データの選択状態が変更される度に、適合診断支援アルゴリズムを選定し直し、画面出力制御部は、アルゴリズム選定部で適合診断支援アルゴリズムが選定し直されて診断支援情報が更新された場合、選択状態の変更と連動して、情報表示領域の表示を更新された診断支援情報に切り替えることが好ましい。
アルゴリズム選定部は、少なくとも2つの検査データに応じて適合診断支援アルゴリズムの候補を抽出する候補抽出処理と、予め設定された判断基準にしたがって、候補の中から適合診断支援アルゴリズムを選定する本選定処理とを実施することが好ましい。
指示受付部で1つの検査データの選択指示を受け付けた場合、画面出力制御部は、指示受付部で選択指示を受け付けた1つの検査データの詳細情報を表示することが好ましい。
画面出力制御部は、医師の操作に応じて情報表示領域の表示、非表示を切り替えることが好ましい。
本発明の診療支援装置の作動方法は、患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付ステップと、検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、指示受付ステップで選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定ステップと、適合診断支援アルゴリズムによる分析処理を実施する分析処理ステップと、適合診断支援アルゴリズムの診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御ステップとを備える。
本発明の診療支援装置の作動プログラムは、患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付機能と、検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、指示受付機能で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定機能と、適合診断支援アルゴリズムによる分析処理を実施する分析処理機能と、適合診断支援アルゴリズムの診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御機能とを、コンピュータに実施させる。
本発明は、患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付け、複数の診断支援アルゴリズムの中から、少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するので、医師の手を煩わさずに複数の検査データの適合診断支援アルゴリズムを選定することが可能な診療支援装置とその作動方法および作動プログラムを提供することができる。
医療システムを示す図である。 診断支援アルゴリズムを用いた診療支援の概要を示す図である。 クライアント端末と診療支援サーバとの間で送受信される各種情報を示す図である。 カルテDBに格納された電子カルテの内容を示す図である。 画像DBに格納された医療画像の内容を示す図である。 クライアント端末および診療支援サーバを構成するコンピュータを示すブロック図である。 クライアント端末のCPUの各処理部を示すブロック図である。 診療支援サーバのCPUの各処理部を示すブロック図である。 アルゴリズム対応テーブルの内容を示す図である。 少なくとも2つの検査データの選択指示を受け付けて、それらに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定し、適合診断支援アルゴリズムの診断支援情報を出力する処理の流れを示す図である。 統合表示画面を示す図である。 ビューア画面を示す図である。 検査データが選択されていない状態の情報表示画面を示す図である。 選択指示を受け付けた1つの検査データの詳細情報を表示する様子を示す図であり、図14Aは1つの検査データが選択指示された状態を、図14Bは詳細情報としてのビューア画面をそれぞれ示す。 少なくとも2つの検査データの選択指示があり、診断支援情報が出力された場合の情報表示画面を示す図である。 情報表示領域が表示された情報表示画面を示す図である。 一覧表示領域の検査データの選択状態が変更される度に、適合診断支援アルゴリズムを選定し直し、適合診断支援アルゴリズムが選定し直されて診断支援情報が更新された場合、選択状態の変更と連動して、情報表示領域の表示を更新された診断支援情報に切り替える様子を示す図であり、図17Aは選択状態の変更前、図17Bは変更後をそれぞれ示す。 図17に示す情報表示画面における選択指示、適合診断支援アルゴリズム、および診断支援情報の内容を示す図であり、図18Aは図17A、図18Bは図17Bにそれぞれ対応する。 診療支援サーバの処理手順を示すフローチャートである。 診療支援サーバの処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のアルゴリズム対応テーブルの内容を示す図である。 適合診断支援アルゴリズムの選定を二段階に分けて行う第2実施形態を示す図である。 適合診断支援アルゴリズムの選定を二段階に分けて行う第2実施形態の別の例を示す図である。
[第1実施形態]
図1において、医療システム10は、医療施設内に構築され、クライアント端末11、および診療支援装置に相当する診療支援サーバ12等を備える。クライアント端末11および診療支援サーバ12は、医療施設内に敷設されたLAN(Local Area Network)等のネットワーク13を介して相互に通信可能に接続されている。
ネットワーク13にはサーバ群14も接続されている。サーバ群14は、電子カルテサーバ15および画像サーバ16で構成される。電子カルテサーバ15はカルテデータベース(以下、DB(Data Base)と表記)15Aを有し、カルテDB15Aには電子カルテ19が検索可能に記憶されている。画像サーバ16は画像DB16Aを有し、画像DB16Aには、各種画像検査で得られた医療画像20が検索可能に記憶されている。
画像検査は医療検査の一種であり、医療画像20は検査データの一種である。画像検査には、CR(Computed Radiography;コンピュータX線撮影)検査、CT検査、MRI検査、ECG(Electro cardiogram;心電図)検査、CAG(Coronary Angiography;冠動脈カテーテル)検査、US(Ultrasonography;超音波)検査、内視鏡検査等がある。CR検査、CT検査、MRI検査等の医療画像20は、例えばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格のデータファイル形式で作成される。
クライアント端末11、診療支援サーバ12、およびサーバ群14は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラム、および各種アプリケーションプログラムをインストールして構成される。
クライアント端末11は、各種表示画面を表示するディスプレイ23とキーボードやマウス等の入力デバイス24とを有し、医療スタッフにより操作される。図1ではクライアント端末11は1台しか描かれていないが、実際は、内科、外科、検査科、リハビリ科等の診療科毎、または医療スタッフ毎に複数台配備されている。クライアント端末11は、診療支援サーバ12およびサーバ群14が提供する各種機能を利用して患者の診療を行う際に使用される。
診療支援サーバ12は、医療スタッフ、特に医師の診療を支援するため、患者の診療過程で得られた様々な診療データを加工して医師に提供する。診療データには検査データが含まれる。
図2に示すように、診療支援サーバ12は、診療支援の一環として、診断支援アルゴリズム30を用いる。より具体的には、診療支援サーバ12は、診断支援アルゴリズム30に検査データを入力し、検査データを自動的に分析処理させ、その分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力させる。
診断支援アルゴリズム30に入力される検査データは少なくとも2つである。少なくとも2つの検査データの内訳は同一種でも異種でもよく、例えば、2枚のCT画像、あるいはUS画像と内視鏡画像である。少なくとも2つの検査データは、クライアント端末11で選択指示される。
診断支援アルゴリズム30は複数ある。診療支援サーバ12では、この複数の診断支援アルゴリズム30の中から、少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズム30Cを選定する。このため、診断支援情報は、適合診断支援アルゴリズム30Cで分析処理を実施して出力されたものである。
図3において、診療支援サーバ12は、クライアント端末11からの各種要求を受け付ける。各種要求には、統合表示画面35(図11も参照)の配信要求、各種表示画面の編集要求等がある。
統合表示画面35は、診療の対象となる患者(以下、対象患者)の各種診療データを医師が分析しやすいように1つにまとめた表示画面である。診療支援サーバ12は、統合表示画面35の配信要求に応じた対象患者の各種診療データをサーバ群14から取得し、取得した各種診療データに基づいて統合表示画面35を生成する。診療支援サーバ12は、生成した統合表示画面35を、配信要求の要求元のクライアント端末11に送信する。クライアント端末11は、診療支援サーバ12からの統合表示画面35をディスプレイ23に出力する。
診療支援サーバ12は、ウェブブラウザ上で閲覧可能な統合表示画面35を生成し、これをクライアント端末11に送信する。診療支援サーバ12は、クライアント端末11に対して認証キーを発行して、診療支援サーバ12へのアクセス権限を与える。診療支援サーバ12にアクセスして認証を行った後、クライアント端末11には、診療支援サーバ12から統合表示画面35が送信されてディスプレイ23に表示される。
診療支援サーバ12は、統合表示画面35を含む各種表示画面を、例えば、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語によって作成されるウェブ配信用の画面データの形式で出力する。クライアント端末11は、画面データに基づき各種表示画面をウェブブラウザ上に再現して表示する。XMLに代えて、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の他のデータ記述言語を利用してもよい。
図4において、カルテDB15Aの電子カルテ19は、P001といった個々の患者を識別するための記号および番号である患者ID(Identification Data)が関連付けられて患者単位で管理される。電子カルテサーバ15は、この患者IDを検索キーとしてカルテDB15Aから電子カルテ19を検索することが可能である。
電子カルテ19は、診療データとして、複数の測定データと複数の投薬データとを有する。測定データは、医療画像20と同じく検査データの一種である。測定データは、バイタルサイン、血液検査、尿検査等の医療検査の種類別に整理され、測定日時、測定項目、および測定値が関連付けて記憶されている。測定項目には、例えばバイタルサインであれば体温、脈拍、血圧(上下)等があり、血液検査であれば白血球数、血小板、随時血糖等がある。投薬データは、薬剤A、薬剤B等の薬剤の種類別に整理され、投与期間および投与量が関連付けて記憶されている。
なお、電子カルテ19には、患者IDの他、患者の氏名、性別、年齢、生年月日、嗜好(喫煙、飲酒の有無)、既往症、アレルギーといった患者情報が記録されている。また、電子カルテ19には、医療検査、医療レポートの作成、手術、投薬等の指示を記したオーダ、初診、再診、入退院等の患者の診療過程で生じたイベント、あるいは患者主訴、診断名を含む診療記録、看護記録、家族からの情報等も時系列に記録されている。
図5において、画像DB16Aの医療画像20は、電子カルテ19と同じく患者IDが関連付けられて患者単位で管理される。電子カルテサーバ15と同じく、画像サーバ16は、患者IDを検索キーとして画像DB16Aから医療画像20を検索することが可能である。
医療画像20の1件分のファイルは、医療画像20の本体と、撮影日時、画像ID、オーダID、属性(画像検査の種類、撮影部位、方向)等の様々な付帯情報とで構成される。画像サーバ16は、こうした付帯情報とともに医療画像20を診療データとして診療支援サーバ12に送信する。
画像IDは、各医療画像20を識別するための記号および番号であり、オーダIDは、各種画像検査を指示するオーダを識別するための記号および番号である。CT検査やCAG検査等、1回に複数枚の医療画像20が撮影される画像検査の場合は、複数枚の医療画像20が1回の画像検査で得られたことを示すために、各医療画像20に共通のオーダIDが付与され、一まとめの医療画像20として管理される。
図6において、クライアント端末11および診療支援サーバ12を構成するコンピュータは、基本的な構成は同じであり、それぞれ、ストレージデバイス40、メモリ41、CPU(Central Processing Unit)42、および通信部43を備えている。クライアント端末11は前述のようにディスプレイ23および入力デバイス24を有し、診療支援サーバ12も同様にディスプレイ44および入力デバイス45を有する。これらはデータバス46を介して相互接続されている。
ストレージデバイス40は、クライアント端末11等を構成するコンピュータに内蔵、またはケーブルあるいはネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス40には、オペレーティングシステム等の制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種表示画面の表示データ等が記憶されている。
メモリ41は、CPU42が処理を実施するためのワークメモリである。CPU42は、ストレージデバイス40に記憶されたプログラムをメモリ41へロードして、プログラムにしたがった処理を実施することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。
通信部43は、ネットワーク13を介した各種情報の伝送制御を行うネットワークインターフェースである。ディスプレイ23、44は、入力デバイス24、45の操作に応じた各種表示画面を表示する。表示画面にはGUI(Graphical User Interface)による操作機能が備えられる。クライアント端末11等を構成するコンピュータは、表示画面を通じて入力デバイス24、45からの操作指示の入力を受け付ける。
なお、以下の説明では、ディスプレイ23および入力デバイス24以外のクライアント端末11を構成するコンピュータの各部には添え字の「A」を、ディスプレイ44および入力デバイス45以外の診療支援サーバ12を構成するコンピュータの各部には添え字の「B」をそれぞれ符号に付して区別する。
図7において、ウェブブラウザが起動されると、クライアント端末11のCPU42Aは、メモリ41等と協働して、GUI制御部50、およびブラウザ制御部51として機能する。
GUI制御部50は、各種表示画面をディスプレイ23に表示し、かつ各種表示画面を通じて医療スタッフによって入力デバイス24から入力される様々な操作指示を受け付ける。操作指示には、診療支援サーバ12への統合表示画面35の配信指示、各種表示画面の編集指示等がある。各種表示画面の編集指示は、少なくとも2つの検査データの選択指示を含む。GUI制御部50は、受け付けた操作指示をブラウザ制御部51に出力する。
ブラウザ制御部51は、ウェブブラウザの動作を制御する。ブラウザ制御部51は、GUI制御部50からの操作指示に応じた要求、具体的には統合表示画面35の配信指示に応じた統合表示画面35の配信要求、各種表示画面の編集指示に応じた各種表示画面の編集要求等を診療支援サーバ12に対して発行する。
また、ブラウザ制御部51は、診療支援サーバ12からの各種表示画面の画面データを受け取る。ブラウザ制御部51は、画面データに基づきウェブブラウザ上に表示する表示画面を再現し、これをGUI制御部50に出力する。GUI制御部50は、表示画面をディスプレイ23に表示する。
図8において、診療支援サーバ12のストレージデバイス40Bには、前述の診断支援アルゴリズム30に加えて、作動プログラム55が記憶されている。作動プログラム55は、診療支援サーバ12を構成するコンピュータを、診療支援装置として機能させるためのアプリケーションプログラムである。
ストレージデバイス40Bには、アルゴリズム対応テーブル56(図9参照)も記憶されている。アルゴリズム対応テーブル56は、少なくとも2つの検査データと、適合診断支援アルゴリズム30Cとを関連付けて記憶したものである。
作動プログラム55が起動されると、診療支援サーバ12のCPU42Bは、メモリ41等と協働して、要求受付部60、診療データ取得部61、アルゴリズム選定部62、分析処理部63、情報管理部64、および画面出力制御部65として機能する。
要求受付部60は、クライアント端末11からの各種要求を受け付ける。要求受付部60は、各種要求のうちの統合表示画面35の配信要求を診療データ取得部61と画面出力制御部65に、各種表示画面の編集要求を診療データ取得部61とアルゴリズム選定部62と画面出力制御部65に、それぞれ出力する。
各種表示画面の編集要求の契機となる各種表示画面の編集指示は、前述のように少なくとも2つの検査データの選択指示を含み、この場合の各種表示画面の編集要求は少なくとも2つの検査データの情報を含む。このため、要求受付部60は、患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付部に相当し、指示受付機能を担う。
診療データ取得部61は、対象患者の診療データの取得要求をサーバ群14に対して発行する。取得要求は、要求受付部60からの統合表示画面35の配信要求に含まれる対象患者の患者IDを検索キーとするものである。診療データ取得部61は、取得要求に応じてサーバ群14から送信された対象患者の診療データを取得する。診療データ取得部61は、取得した診療データを画面出力制御部65に出力する。また、診療データ取得部61は、取得した診療データのうち、各種表示画面の編集要求に含まれる、選択指示された少なくとも2つの検査データを分析処理部63に出力する。
アルゴリズム選定部62は、複数の診断支援アルゴリズム30の中から、要求受付部60で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズム30Cを選定するアルゴリズム選定機能を担う。アルゴリズム選定部62は、情報管理部64からアルゴリズム対応テーブル56を受け取り、アルゴリズム対応テーブル56を参照して選定を行う。アルゴリズム選定部62は、選定結果を分析処理部63に出力する。
分析処理部63は、適合診断支援アルゴリズム30Cによる分析処理を実施する分析処理機能を担う。より詳しくは、分析処理部63は、アルゴリズム選定部62からの選定結果を受けて、情報管理部64に適合診断支援アルゴリズム30Cの受け渡しを指示する。そして、この指示に応じて情報管理部64から受け渡された適合診断支援アルゴリズム30Cに、診療データ取得部61からの少なくとも2つの検査データを入力する。分析処理部63は、これにより得られた適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報を画面出力制御部65に出力する。
情報管理部64は、ストレージデバイス40Bに各種情報を書き込み、かつストレージデバイス40Bから各種情報を読み出す情報管理機能を担う。情報管理部64は、入力デバイス45を介した新たな診断支援アルゴリズム30のインストール指示に応じて、新たな診断支援アルゴリズム30をストレージデバイス40Bに書き込む。一方で、情報管理部64は、診断支援アルゴリズム30のアンインストール指示に応じて、診断支援アルゴリズム30をストレージデバイス40Bから削除する。この診断支援アルゴリズム30のインストールおよびアンインストールに伴い、情報管理部64は、アルゴリズム対応テーブル56の内容を更新する。
情報管理部64は、アルゴリズム対応テーブル56を、適合診断支援アルゴリズム30Cを選定する際の参照用にアルゴリズム選定部62に出力する。また、情報管理部64は、受け渡しを指示された適合診断支援アルゴリズム30Cを分析処理部63に出力する。
画面出力制御部65は、診療データ取得部61からの対象患者の診療データに基づき統合表示画面35を生成し、これを統合表示画面35の配信要求の要求元のクライアント端末11に送信する。また、画面出力制御部65は、適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報を表示する情報表示画面95(図16参照)を生成し、これを統合表示画面35の配信要求の要求元のクライアント端末11に送信する。すなわち、画面出力制御部65は、情報表示画面95の出力を制御する画面出力制御機能を担う。また、統合表示画面35の配信要求に応じて情報表示画面95も送信されるので、統合表示画面35の配信要求は、情報表示画面95の配信要求でもある。
図9において、アルゴリズム対応テーブル56は、少なくとも2つの検査データに対して、それらに応じた適合診断支援アルゴリズム30CのアルゴリズムIDを登録したものである。アルゴリズムIDは、個々の診断支援アルゴリズム30を識別するための記号および番号である。例えば検査データが「撮影日時が異なるCT画像2枚以上」の場合は、概要が病変サイズ推移グラフ作成の診断支援アルゴリズム30のアルゴリズムID「AL001」が登録されている。
また、検査データが「頭部CT画像2枚以上」の場合は、アルゴリズムID「AL002」(概要が脳梗塞の罹患リスクの判定の診断支援アルゴリズム30)と、アルゴリズムID「AL003」(概要が認知症の罹患リスクの判定の診断支援アルゴリズム30)の2つが登録されている。このように、同じ検査データの組に対して、複数の診断支援アルゴリズム30が登録されている場合もある。なお、概要は説明のために記載したもので、実際のアルゴリズム対応テーブル56には登録されていない。
図10は、要求受付部60で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データが、撮影日時が異なるCT画像2枚であった場合を示している。この場合、アルゴリズム選定部62は、情報管理部64からのアルゴリズム対応テーブル56を参照して、検査データが「撮影日時が異なるCT画像2枚以上」の場合のアルゴリズムID「AL001」を抽出する。アルゴリズム選定部62は、抽出したアルゴリズムID「AL001」を選定結果として分析処理部63に出力する。
分析処理部63は、アルゴリズム選定部62からの選定結果のアルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30の受け渡しを情報管理部64に指示する。情報管理部64は、受け渡しを指示されたアルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30を分析処理部63に受け渡す。このアルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30が、この場合の適合診断支援アルゴリズム30Cである。
分析処理部63は、情報管理部64から受け渡されたアルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30に、撮影日時が異なるCT画像2枚を入力する。これにより診断支援情報が出力される。アルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30は、前述のように病変サイズ推移グラフを作成するものであるため、診断支援情報としては病変サイズ推移グラフ68が出力される。
医療スタッフは、クライアント端末11を通じて診療支援サーバ12にアクセスして、自らのスタッフIDと認証キーを入力して認証を行う。認証後、クライアント端末11のディスプレイ23のウェブブラウザ上には、患者IDの入力画面が表示される。患者IDの入力画面には、例えば患者IDの入力ボックスと、統合表示画面35の配信指示をするための送信ボタンとが用意されている。入力ボックスに対象患者の患者IDが入力されて送信ボタンが選択された場合、クライアント端末11のブラウザ制御部51から診療支援サーバ12の要求受付部60に対象患者の患者IDを含む統合表示画面35の配信要求が発行される。
統合表示画面35の配信要求を受けて、診療データ取得部61からサーバ群14に取得要求が発行される。サーバ群14は、対象患者の患者IDが付された電子カルテ19や医療画像20等の診療データを診療データ取得部61に送信する。画面出力制御部65は、このサーバ群14からの対象患者の診療データに基づき、図11に示す統合表示画面35を生成する。
図11において、統合表示画面35は、第1表示領域70、第2表示領域71、第3表示領域72、第4表示領域73のおおよそ4つの表示領域に分かれている。第1表示領域70には、例えばバイタルサインの体温、脈拍、血圧(上下)といった各測定項目の測定値の時系列変化を示すグラフ、薬剤の投与量および投与期間を示すバー等が表示される。
第2表示領域71には、診療データを表示する複数のウィンドウが並べて表示される。例えばあるウィンドウには血液検査の複数の測定項目のうちの代表的な測定項目の測定値が、またあるウィンドウには尿検査の複数の測定項目のうちの代表的な測定項目の測定値がそれぞれリスト表示される。さらには薬剤の種類と投与量がリスト表示されるウィンドウもある。また、第2表示領域71の右端に並んだ3つのウィンドウのように、各種医療画像20のサムネイル75が表示されたウィンドウもある。第2表示領域71の各ウィンドウには、最新の診療データが表示される。
第3表示領域72には、患者ID、氏名、性別、年齢、生年月日、嗜好、既往症、アレルギー等の対象患者の患者情報、対象患者の主治医の所属診療科および氏名等が表示される。第4表示領域73には、電子カルテ19に含まれる患者主訴、診療記録、看護記録、家族からの情報を表示するウィンドウが並べて表示される。
第2表示領域71の各ウィンドウは、カーソル80で選択することが可能である。この第2表示領域71の各ウィンドウの選択も、編集指示に含まれる。
例えばサムネイル75が表示されたウィンドウがカーソル80で選択された場合、画面出力制御部65は、図12に示すビューア画面85を統合表示画面35上にポップアップ表示させる。
図12において、ビューア画面85は、フルサイズの医療画像20を表示する画像表示領域86と、患者ID、患者氏名等の患者情報、撮影日時、撮影部位、方向等の付帯情報を表示する情報表示領域87とを有する。
ビューア画面85には、統合表示画面35のサムネイル75に替えて、フルサイズの医療画像20が表示される。また、情報表示領域87によって、医療画像20のより詳細な情報を確認することができる。すなわち、ビューア画面85は、検査データの詳細情報を表示するものである。
なお、血液検査や尿検査の複数の測定項目のうちの代表的な測定項目の測定値がリスト表示されたウィンドウがカーソル80で選択された場合は、複数の測定項目の全ての測定値が表示された画面が統合表示画面35上にポップアップ表示される。こうした全ての測定項目の測定値が表示された画面も、ビューア画面85と同様、検査データの詳細情報を表示するものである。
画面出力制御部65は、図13に示す情報表示画面95を、統合表示画面35の横等に表示させる。
図13において、情報表示画面95は一覧表示領域96を有する。一覧表示領域96は、統合表示画面35の第2表示領域71の各ウィンドウによる表示をより端的に表したもので、日毎に小領域に区切られている。各小領域には、その日に実施した医療検査の結果を表すアイコンが一覧表示される。すなわち、各種画像検査の結果である各種医療画像20のサムネイル75と、バイタルサイン、血液検査、尿検査のそれぞれに対応するアイコン97A、97B、97Cが表示される。
一覧表示領域96は、選択指示を受け付けるために複数の検査データを一覧表示する。より具体的には、一覧表示領域96では、第2表示領域71の各ウィンドウと同様に、サムネイル75およびアイコン97A〜97Cをカーソル80で選択可能である。
図14Aに示すように、サムネイル75がカーソル80で選択された場合、画面出力制御部65は、図14Bに示すように、図12で示したビューア画面85を表示させる。また、図示は省略するが、アイコン97A〜97Cがカーソル80で選択された場合は、画面出力制御部65は、各検査の全ての測定項目の測定値が表示された画面を表示させる。なお、符号100は、カーソル80で選択された旨を示す枠である。
サムネイル75およびアイコン97A〜97Cの選択指示が、1つの検査データの選択指示に相当する。また、ビューア画面85および全ての測定項目の測定値が表示された画面は、前述のように検査データの詳細情報を表示するものである。つまり、要求受付部60で1つの検査データの選択指示を受け付けた場合、画面出力制御部65は、要求受付部60で選択指示を受け付けた1つの検査データの詳細情報を表示する。
図15は、一覧表示領域96のサムネイル75およびアイコン97A〜97Cのうちの少なくとも2つがカーソル80で選択された場合、すなわち少なくとも2つの検査データの選択指示がなされた場合の情報表示画面95を示している。このとき、選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズム30Cがアルゴリズム選定部62で選定され、適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報が分析処理部63から出力された場合、情報表示画面95の下部には、診断支援情報を表示するための表示切替タブ101が出現する。
表示切替タブ101がカーソル80で選択された場合、画面出力制御部65は、図16に示すように、一覧表示領域96の下部に情報表示領域102を表示させる。情報表示領域102は、適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報を表示する。なお、図16では、図10の場合と同じく、撮影日時が異なる2枚のCT画像のサムネイル75がカーソル80で選択され、診断支援情報として病変サイズ推移グラフ68が出力された場合を例示している。
図16に示す情報表示領域102が表示された状態で、再び表示切替タブ101がカーソル80で選択された場合、画面出力制御部65は、情報表示領域102が非表示の図15に示す状態に情報表示画面95を戻す。すなわち、画面出力制御部65は、表示切替タブ101への医師の操作に応じて情報表示領域102の表示、非表示を切り替える。この表示切替タブ101の選択指示も、編集指示に含まれる。
アルゴリズム選定部62は、一覧表示領域96の検査データの選択状態が変更される度に、適合診断支援アルゴリズム30Cを選定し直す。画面出力制御部65は、アルゴリズム選定部62で適合診断支援アルゴリズム30Cが選定し直されて診断支援情報が更新された場合、選択状態の変更と連動して、情報表示領域102の表示を更新された診断支援情報に切り替える。
より具体的な例を図17および図18を用いて説明する。図17Aは、図16に示す情報表示画面95であり、図18Aは、図16に示す情報表示画面95における選択指示、適合診断支援アルゴリズム30C、および診断支援情報の内容を示す。すなわち、図16に示す情報表示画面95では、撮影日時が異なる2枚のCT画像のサムネイル75が選択され、アルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30が適合診断支援アルゴリズム30Cに選定され、診断支援情報として病変サイズ推移グラフ68が表示されている。
この状態から、図17Bおよび図18Bに示すように、1枚のCT画像(医療画像いずれか1枚)のサムネイル75と、バイタルサインに対応するアイコン97Aに、一覧表示領域96の検査データの選択状態が変更された場合、アルゴリズム選定部62は、アルゴリズムID「AL001」の診断支援アルゴリズム30から、アルゴリズムID「AL007」の診断支援アルゴリズム30に適合診断支援アルゴリズム30Cを選定し直す。
図9で示したアルゴリズム対応テーブル56によれば、アルゴリズムID「AL007」の診断支援アルゴリズム30は類似症例画像を検索するものである。このため、診断支援情報としては類似症例画像が出力される。画面出力制御部65は、病変サイズ推移グラフ68に替えて、検索された類似症例画像のサムネイル75の一覧110を情報表示領域102に表示させる。なお、図17Bおよび図18Bの状態が、図17Aおよび図18Aの状態よりも後である場合を説明したが、図17Bおよび図18Bの状態が、図17Aおよび図18Aの状態よりも先であっても、矢印の向きが逆になるだけで成り立つ。
アルゴリズムID「AL002」と「AL003」の診断支援アルゴリズム30のように、同じ検査データの組に対して、複数の診断支援アルゴリズム30が登録されている場合は、複数の診断支援アルゴリズム30の全てが適合診断支援アルゴリズム30Cとして選定される。このため情報表示領域102には、複数の診断支援アルゴリズム30の全ての診断支援情報が表示される。
なお、サムネイル75およびアイコン97A〜97Cが、一覧表示領域96に一度に表示しきれない数となった場合、一覧表示領域96には縦スクロールバーが表示される。診断支援情報が情報表示領域102に一度に表示しきれなくなった場合も、同じく情報表示領域102に縦スクロールバーが表示される。
以下、上記構成による作用について、図19および図20のフローチャートを参照して説明する。まず医師等の医療スタッフは、クライアント端末11を通じて診療支援サーバ12にアクセスして認証を行う。この際、医療スタッフは、自らのスタッフIDと認証キーを入力する。認証後、診療支援サーバ12では、クライアント端末11からの各種要求が要求受付部60で受け付けられる。
図19において、統合表示画面35の配信要求が要求受付部60で受け付けられた場合(ステップST100でYES)、診療データ取得部61からサーバ群14に対象患者の診療データの取得要求が発行される。そして、これに応じてサーバ群14から送信された対象患者の診療データが、診療データ取得部61で取得される(ステップST110)。
対象患者の診療データは、診療データ取得部61から画面出力制御部65に出力される。画面出力制御部65では、診療データ取得部61からの対象患者の診療データに基づき、統合表示画面35および情報表示画面95が生成される。生成された統合表示画面35および情報表示画面95は配信要求の要求元のクライアント端末11に送信される(ステップST120)。
統合表示画面35の配信要求の配信元のクライアント端末11では、診療支援サーバ12からの統合表示画面35および情報表示画面95がディスプレイ23に表示される。この表示状態で、第2表示領域71のウィンドウをカーソル80で選択するといった編集指示が医療スタッフにより実施される。これによりブラウザ制御部51から編集要求が発行される。
編集要求は要求受付部60で受け付けられる(ステップST130でYES)。そして、編集要求の内容に応じた画面編集が画面出力制御部65で行われる(ステップST140)。例えば第2表示領域71のサムネイル75が表示されたウィンドウがカーソル80で選択された場合、ビューア画面85が統合表示画面35上にポップアップ表示される。これらステップST130、ST140の処理は、統合表示画面35および情報表示画面95の閲覧が終了されるまで(ステップST150でYES)、繰り返し続けられる。
図20は、情報表示画面95の一覧表示領域96において、少なくとも2つの検査データの選択指示があり、少なくとも2つの検査データの情報を含む編集要求が要求受付部60で受け付けられた場合(ステップST200、指示受付ステップ)を示す。この場合、ステップST210に示すように、アルゴリズム選定部62で、複数の診断支援アルゴリズム30の中から、少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズム30Cが選定される(アルゴリズム選定ステップ)。
適合診断支援アルゴリズム30Cは、情報管理部64から分析処理部63に受け渡される。分析処理部63では、適合診断支援アルゴリズム30Cによる分析処理が実施され、適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報が出力される(ステップST220、分析処理ステップ)。適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報は、分析処理部63から画面出力制御部65に受け渡される。
適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報の出力後、図15で示したように、画面出力制御部65により、情報表示画面95の下部に表示切替タブ101が表示される。この表示切替タブ101がカーソル80で選択された場合、図16で示したように、画面出力制御部65により、情報表示領域102が表示される(ステップST230、画面出力制御ステップ)。情報表示領域102が表示された状態で、再び表示切替タブ101がカーソル80で選択された場合、画面出力制御部65により、情報表示領域102が非表示とされる。
一覧表示領域96の検査データの選択状態が変更された場合は処理がリターンされる。すなわち、図17および図18で示したように、アルゴリズム選定部62で適合診断支援アルゴリズムが選定し直され、画面出力制御部65で情報表示領域102の表示が更新された診断支援情報に切り替えられる。
診療支援サーバ12では、患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を要求受付部60で受け付け、複数の診断支援アルゴリズム30の中から、少なくとも2つの検査データに応じた適合診断支援アルゴリズム30Cをアルゴリズム選定部62で選定する。したがって、医師の手を煩わさずに複数の検査データの適合診断支援アルゴリズム30Cを選定することが可能である。
適合診断支援アルゴリズム30Cの診断支援情報は、画面出力制御部65により、情報表示画面95の情報表示領域102に表示される。このため、医師は簡単に診断支援情報を確認することができる。
一覧表示領域96のサムネイル75やアイコン97A〜97Cの選択は、あくまでも診断作業の過程でビューア画面85や全ての測定項目の測定値が表示された画面の表示を意図したものであって、診断支援情報の表示を指示するものではない。しかし、一覧表示領域96のサムネイル75やアイコン97A〜97Cを選択すると、診療支援サーバ12がバックグラウンドで自動的に適合診断支援アルゴリズム30Cの選定や分析処理等を実施してくれ、さらには診断支援情報を自動的に表示してくれる。このため、医師は診断支援情報の表示の指示を特に意識することなく、自然に診断作業を進めていくだけで診断支援情報を得ることができる。
一覧表示領域96の検査データの選択状態が変更される度に、アルゴリズム選定部62で適合診断支援アルゴリズム30Cを選定し直し、適合診断支援アルゴリズム30Cが選定し直されて診断支援情報が更新された場合、選択状態の変更と連動して、画面出力制御部65により情報表示領域102の表示を更新された診断支援情報に切り替えるので、診断作業の状況に適した診断支援情報を常に医師に提供することができる。
1つの検査データの選択指示を受け付けた場合、画面出力制御部65により、1つの検査データの詳細情報を表示させるので、サムネイル75やアイコン97A〜97Cでは分からない検査データの詳細を確認することができる。
医師は、診断支援情報を参照せずに診断を下す場合もある。こうした医師にとっては、情報表示領域102の表示は単に煩わしいだけである。そこで、本実施形態では、画面出力制御部65により、医師の操作に応じて情報表示領域102の表示、非表示を切り替えている。こうすれば、診断支援情報を不要とする医師は煩わしさを感じないためよい。また、診断支援情報を必要とする医師も、表示切替タブ101をカーソル80で選択するというワンアクションで情報表示領域102が表示されるため、ストレスは最小限である。
[第2実施形態]
図21〜図23に示す第2実施形態では、適合診断支援アルゴリズム30Cの選定を二段階に分けて行う。
図21において、本実施形態のアルゴリズム対応テーブル120は、評価点の項目を有する。評価点は、例えば、ウェブ上に開設された診断支援アルゴリズム30の総合評価サイトで医師が入力したものの平均値であり、10点満点である。
図21では、検査データ「医療画像いずれか1枚、バイタルサイン、血液検査」に対して、アルゴリズムID「AL050」、「AL051」、「AL052」(いずれも概要は類似症例画像検索)の3つが登録されている例を示す。評価点は、アルゴリズムID「AL050」が「8.6」と最高で、以下、「7.7」のアルゴリズムID「AL052」、「6.2」のアルゴリズムID「AL051」の順となっている。
図22において、本実施形態のアルゴリズム選定部125は、候補抽出処理と本選定処理とを実施する。候補抽出処理は、要求受付部60で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データに応じて適合診断支援アルゴリズム30Cの候補を抽出する処理である。候補抽出処理は、上記第1実施形態のアルゴリズム選定部62が実施した適合診断支援アルゴリズム30Cを選定する処理と同じある。
本選定処理は、予め設定された判断基準にしたがって、候補抽出処理で抽出された候補の中から適合診断支援アルゴリズム30Cを選定する処理である。最終的に使用する適合診断支援アルゴリズム30Cは本選定処理で選定される。このため候補抽出処理は、仮の適合診断支援アルゴリズム30Cを選定する仮選定処理であるともいえる。
図22は、要求受付部60で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データが、CT画像(医療画像いずれか1枚)、バイタルサイン、血液検査であった場合を示している。この場合、アルゴリズム選定部125は、情報管理部64からのアルゴリズム対応テーブル120を参照して、検査データが「医療画像いずれか1枚、バイタルサイン、血液検査」の場合のアルゴリズムID「AL050」、「AL051」、「AL052」を抽出する(候補抽出処理)。
次いで、アルゴリズム選定部125は、判断基準「評価点最高」にしたがって、アルゴリズムID「AL050」、「AL051」、「AL052」の中から、評価点が最高のアルゴリズムID「AL050」を選定する(本選定処理)。アルゴリズム選定部125は、選定したアルゴリズムID「AL050」を本選定結果として分析処理部63に出力する。以降の処理は上記第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
なお、候補抽出処理で抽出した候補が1つだけであった場合は、それ以上絞り込みようがないため、本選定処理は当然実施されない。
診断支援情報が診断に役立ったか否かを医師に選択させるアンケートを情報表示領域102に表示させ、当該アンケート結果を統計分析した結果を評価点としてもよい。判断基準は、上記で例示した「評価点最高」に限らない。「評価点閾値以上」等でもよい。
また、判断基準は、評価点に関するものでなくてもよい。例えば図23に示すように、診断支援情報を医師に報せる必要性の度合いである緊急度を判断基準とし、候補のうちの緊急度が高いものを本選定処理で選定してもよい。
図23は、アルゴリズム対応テーブルが上記第1実施形態の図9で示したアルゴリズム対応テーブル56で、要求受付部60で選択指示を受け付けた少なくとも2つの検査データが、頭部CT画像2枚以上であった場合を示している。この場合、アルゴリズム選定部125は、アルゴリズム対応テーブル56を参照して、検査データが「頭部CT画像2枚以上」の場合のアルゴリズムID「AL002(脳梗塞リスク判定)」、「AL003(認知症リスク判定)」を抽出する。
ここで、アルゴリズムID「AL002」の診断支援アルゴリズム30の診断支援情報が「脳梗塞リスク高」、アルゴリズムID「AL003」の診断支援アルゴリズム30の診断支援情報が「認知症リスク低」で、判断基準が「緊急度高」であった場合、アルゴリズム選定部125は、アルゴリズムID「AL002」、「AL003」の中から、より緊急度が高いと考えられるアルゴリズムID「AL002」を選定する。アルゴリズム選定部125は、選定したアルゴリズムID「AL002」を本選定結果として分析処理部63に出力する。この場合、画面出力制御部65は、上記第1実施形態のように表示切替タブ101の選択を待って情報表示領域102を表示させるのではなく、無条件で情報表示領域102を表示させる。
このように、緊急度を判断基準として、候補のうちの緊急度が高いものを本選定処理で選定すれば、より緊急度が高い診断支援情報を確実に医師に報せることができる。また、図23に示すシチュエーションで、医師が認知症を疑って診断作業を行っていた場合には、医師が想定していない脳梗塞のリスクが高いことが報されるので、医師に対して新たな気付きを与えることができ、疾患の見落とし防止に効果がある。
なお、診断支援アルゴリズム30が扱う疾患に応じて、緊急度の高低を判断してもよい。例えば肺気腫の罹患リスクを判定する診断支援アルゴリズム30と、肺癌の罹患リスクを判定する診断支援アルゴリズム30が候補として抽出され、いずれの診断支援情報も「リスク高」であった場合、肺気腫よりも緊急度が高いと考えられる肺癌の罹患リスクを判定する診断支援アルゴリズム30を適合診断支援アルゴリズム30Cとして選定する。
情報表示画面95は、統合表示画面35とともに常時表示する形態でなくてもよい。統合表示画面35の配信要求とは別に、情報表示画面95の配信要求を要求受付部60で受け付けたときに、情報表示画面95を統合表示画面35上にポップアップ表示する等してもよい。
情報表示画面95には、サムネイル75やアイコン97A〜97C、診断支援情報に加えて、医療スタッフの手動操作の履歴である手動操作ログを表示してもよい。手動操作ログは、具体的には、第2表示領域71のウィンドウを選択してビューア画面85を表示させた、アイコン97Aを選択してバイタルサインの全ての測定項目の測定値が表示された画面を表示させたといったものである。
本発明の診療支援装置に相当する診療支援サーバ12を構成するコンピュータのハードウェア構成は種々の変形が可能である。例えば、診療支援サーバ12を、処理能力および信頼性の向上を目的として、ハードウェアとして分離された複数台のサーバコンピュータで構成することも可能である。例えば、要求受付部60、診療データ取得部61、分析処理部63の機能と、アルゴリズム選定部62、情報管理部64、画面出力制御部65の機能とを、2台のサーバコンピュータに分散して担わせる。この場合は2台のサーバコンピュータで診療支援装置を構成する。
また、上記各実施形態では、診療支援サーバ12で各種表示画面を生成し、診療支援サーバ12からの各種表示画面の画面データに基づいて、クライアント端末11側で各種表示画面を再現してディスプレイ23に表示する態様を例示したが、各種表示画面の生成の元となるデータを診療支援サーバ12からクライアント端末11に送信し、クライアント端末11側で各種表示画面を生成してもよい。この場合、画面出力制御部65はクライアント端末11のCPU42Aに構築される。
さらに、診療支援サーバ12のCPU42Bに構築した各処理部をクライアント端末11のCPU42Aに構築し、クライアント端末11を診療支援装置として稼働させてもよい。この場合、要求受付部60は、配信要求等に代えて、GUI制御部50からの指示を直接受け付ける。また、画面出力制御部65は、生成した各種表示画面をGUI制御部50に出力する。また、電子カルテサーバ15や画像サーバ16を診療支援装置として稼働させてもよい。
このように、コンピュータのハードウェア構成は、処理能力、安全性、信頼性等の要求される性能に応じて適宜変更することができる。さらに、ハードウェアに限らず、作動プログラム55等のアプリケーションプログラムについても、安全性および信頼性の確保を目的として、二重化したり、あるいは、複数のストレージデバイスに分散して格納することももちろん可能である。
上記各実施形態では、診療支援サーバ12を1つの医療施設内で利用する形態で説明したが、診療支援サーバ12を複数の医療施設が利用可能な形態としてもよい。
上記各実施形態では、診療支援サーバ12は、1つの医療施設内に設置されるクライアント端末11がLAN等のネットワーク13を介して通信可能に接続され、クライアント端末11からの配信要求に応じた各種表示画面を提供する形態である。これを複数の医療施設で利用可能とするためには、診療支援サーバ12を、例えば、インターネットあるいは公衆通信網等のWAN(Wide Area Network)を介して、複数の医療施設に設置される各クライアント端末11と通信可能に接続する。そして、複数の医療施設の各クライアント端末11からの配信要求を、WANを介して診療支援サーバ12で受け付けて、各クライアント端末11に対して各種表示画面を提供する。なお、WANを利用する場合には、情報セキュリティを考慮して、VPN(Virtual Private Network)を構築したり、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)等のセキュリティレベルの高い通信プロトコルを使用することが好ましい。
なお、この場合、電子カルテ19、医療画像20は医療施設毎に管理される。また、この場合の診療支援サーバ12の設置場所および運営主体は、例えば医療施設とは別の会社が運営するデータセンタでもよいし、複数の医療施設のうちの1つでもよい。
本発明の診療支援装置は、少なくとも情報表示画面95の出力を制御する機能を有していればよく、上記各実施形態の画面出力制御部65のように統合表示画面35の出力を制御する機能を必ずしも併せもっていなくともよい。また、情報表示画面95は、少なくとも情報表示領域102を有していればよく、一覧表示領域96は有していなくてもよい。
上記各実施形態において、例えば、要求受付部60、診療データ取得部61、アルゴリズム選定部62、125、分析処理部63、情報管理部64、画面出力制御部65といった各種の処理を実施する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。
各種のプロセッサには、CPU、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、専用電気回路等が含まれる。CPUは、周知のとおりソフトウエア(プログラム)を実施して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサである。PLDは、FPGA(Field Programmable Gate Array) 等の、製造後に回路構成を変更可能なプロセッサである。専用電気回路は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実施させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上記記載から、以下の付記項1に記載の診療支援装置を把握することができる。
[付記項1]
患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付プロセッサと、
前記検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、前記指示受付プロセッサで前記選択指示を受け付けた少なくとも2つの前記検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定プロセッサと、
前記適合診断支援アルゴリズムによる分析処理を実施する分析処理プロセッサと、
前記適合診断支援アルゴリズムの前記診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御プロセッサとを備える診療支援装置。
本発明は、上述の種々の実施形態あるいは種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にも及ぶ。
10 医療システム
11 クライアント端末
12 診療支援サーバ(診療支援装置)
13 ネットワーク
14 サーバ群
15 電子カルテサーバ
15A カルテデータベース(DB)
16 画像サーバ
16A 画像データベース(DB)
19 電子カルテ
20 医療画像
23、44 ディスプレイ
24、45 入力デバイス
30 診断支援アルゴリズム
30C 適合診断支援アルゴリズム
35 統合表示画面
40、40B ストレージデバイス
41 メモリ
42、42A、42B CPU
43 通信部
46 データバス
50 GUI制御部
51 ブラウザ制御部
55 作動プログラム
56、120 アルゴリズム対応テーブル
60 要求受付部
61 診療データ取得部
62、125 アルゴリズム選定部
63 分析処理部
64 情報管理部
65 画面出力制御部
68 病変サイズ推移グラフ
70 第1表示領域
71 第2表示領域
72 第3表示領域
73 第4表示領域
75 サムネイル
80 カーソル
85 ビューア画面
86 画像表示領域
87 情報表示領域
95 情報表示画面
96 一覧表示領域
97A〜97C アイコン
100 枠
101 表示切替タブ
102 情報表示領域
110 類似症例画像のサムネイルの一覧
ST100〜ST150、ST200〜ST230 ステップ

Claims (7)

  1. 患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付部と、
    前記検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、前記指示受付部で前記選択指示を受け付けた少なくとも2つの前記検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定部と、
    前記適合診断支援アルゴリズムによる分析処理を実施する分析処理部と、
    前記適合診断支援アルゴリズムの前記診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御部とを備える診療支援装置。
  2. 前記情報表示画面は、前記情報表示領域に加えて、前記選択指示を受け付けるために複数の前記検査データを一覧表示する一覧表示領域を有し、
    前記アルゴリズム選定部は、前記一覧表示領域の前記検査データの選択状態が変更される度に、前記適合診断支援アルゴリズムを選定し直し、
    前記画面出力制御部は、前記アルゴリズム選定部で前記適合診断支援アルゴリズムが選定し直されて前記診断支援情報が更新された場合、前記選択状態の変更と連動して、前記情報表示領域の表示を更新された前記診断支援情報に切り替える請求項1に記載の診療支援装置。
  3. 前記アルゴリズム選定部は、少なくとも2つの前記検査データに応じて前記適合診断支援アルゴリズムの候補を抽出する候補抽出処理と、
    予め設定された判断基準にしたがって、前記候補の中から前記適合診断支援アルゴリズムを選定する本選定処理とを実施する請求項1または2に記載の診療支援装置。
  4. 前記指示受付部で1つの前記検査データの選択指示を受け付けた場合、前記画面出力制御部は、前記指示受付部で前記選択指示を受け付けた1つの前記検査データの詳細情報を表示する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の診療支援装置。
  5. 前記画面出力制御部は、前記医師の操作に応じて前記情報表示領域の表示、非表示を切り替える請求項1ないし4のいずれか1項に記載の診療支援装置。
  6. 患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付ステップと、
    前記検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、前記指示受付ステップで前記選択指示を受け付けた少なくとも2つの前記検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定ステップと、
    前記適合診断支援アルゴリズムによる前記分析処理を実施する分析処理ステップと、
    前記適合診断支援アルゴリズムの前記診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御ステップとを備える診療支援装置の作動方法。
  7. 患者に実施した医療検査で得られた複数の検査データのうちの少なくとも2つの選択指示を受け付ける指示受付機能と、
    前記検査データを分析処理して、分析処理結果を医師の診断を支援する診断支援情報として出力する複数の診断支援アルゴリズムの中から、前記指示受付機能で前記選択指示を受け付けた少なくとも2つの前記検査データに応じた適合診断支援アルゴリズムを選定するアルゴリズム選定機能と、
    前記適合診断支援アルゴリズムによる前記分析処理を実施する分析処理機能と、
    前記適合診断支援アルゴリズムの前記診断支援情報を表示する情報表示領域を有する情報表示画面の出力を制御する画面出力制御機能とを、コンピュータに実施させる診療支援装置の作動プログラム。
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