JP6892469B2 - ボルト用ソケット構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転主軸の回転駆動力をボルトに伝達するボルト用ソケット構造に関する。
例えば、特許文献1に示すように、回転主軸に取り付けられ、該回転主軸の回転駆動力をボルトに伝達するボルト用ソケット構造が知られている。この種のボルト用ソケット構造は、ボルトの頭部と係合する係合部が先端に設けられたソケット本体を有する。ボルトの頭部と係合部とを係合させた状態で、ソケット本体を回転させることにより、ボルトを回転させることができる。ボルトの回転を終えた後は、頭部と係合部との係合を解除して、ソケット本体からボルトを排出する。
特開平8−257927号公報
ところで、例えば、ボルトが、被締結部に設けられた雌ねじ穴に螺合している場合において、該ボルトを、ボルト用ソケット構造により緩める方向に回転させて被締結部から取り外すことがある。取り外されたボルトは、被締結部や、該被締結部を支持する支持台等に対して固定されていない状態となるため、ボルトが軸方向に対して傾斜し、ソケットの係合部とボルトの頭部が食い込んでしまう場合があり、このような場合、ソケット本体を、被締結部や支持台等から単純に離間させても、ボルトがソケット本体とともに移動してしまい、頭部と係合部との嵌合を解除し難くなることがある。その結果、ソケット本体からボルトを円滑に排出することが困難になる懸念がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ソケット本体からボルトを円滑に排出することが可能なボルト用ソケット構造を提供する。
本発明の一態様は、回転主軸の回転駆動力をボルトに伝達するボルト用ソケット構造であって、前記ボルトの頭部に係合可能である係合部が先端に設けられた中空のソケット本体と、筒状であり外周壁の周方向全体を前記ソケット本体の内周壁に沿って摺動させつつ、前記ソケット本体の軸方向の先端側及び基端側に向かって移動可能であるスリーブと、前記スリーブを前記軸方向の先端側に向かって弾発付勢する付勢部材と、を備え、前記スリーブは、前記付勢部材の先端部に当接する当接部と、該当接部から前記軸方向の基端側に向かって延在して前記付勢部材の外周を囲う延長部と、を有し、前記ソケット本体の前記係合部と前記ボルトの前記頭部とが係合した状態では、前記付勢部材の弾発付勢力に基づいて前記スリーブの先端面が前記頭部を前記軸方向の先端側に向かって押圧し、前記頭部が前記係合部の最奥位置にあるとき、前記延長部の基端面は、前記ソケット本体の内部に設けられたストッパに当接する。
本発明では、係合部と頭部とが係合した状態では、スリーブに設けられた延長部の内側で付勢部材が弾性変形する。この付勢部材の弾発付勢力に基づいて、スリーブの先端面は頭部を押圧する。これによって、ボルトを、ソケット本体の軸方向の先端側、換言すると、ソケット本体から排出する方向に弾発付勢することができる。付勢部材の弾発付勢下に、スリーブの先端面に押圧された頭部がソケット本体の先端側に向かって係合部内を移動するにつれて、スリーブもソケット本体の先端側に向かって相対的に移動する。
この際、スリーブは、その外周壁の周方向全体がソケット本体の内周壁に沿って摺動する。つまり、スリーブの外周壁と、ソケット本体の内周壁とのクリアランスは可及的に小さくなっている。また、スリーブは延長部を有する分、ソケット本体の内周壁と摺動する軸方向の長さが大きく設定されている。
これらによって、スリーブがソケット本体の内部を移動する際に、スリーブの軸方向がソケット本体の軸方向に対して傾斜することを効果的に抑制できる。その結果、係合部の軸方向に対して、頭部の軸方向が傾斜することを抑制しながら、ボルトをソケット本体から排出する方向に押圧できるため、係合部と頭部に食い込みが生じること等を回避して、ソケット本体からボルトを円滑に排出することが可能になる。
本発明の実施形態に係るボルト用ソケット構造と、被締結部の雌ねじ穴に螺合されたボルトの要部概略断面図である。 図1のボルトの頭部に、ボルト用ソケット構造のソケット本体に設けられた係合部を係合させた状態を説明する要部概略断面図である。 図2のソケット本体を、ボルトを緩める方向に回転させて、被締結部からボルトを取り外した後に、ソケット本体を被締結部から離間させる方向に移動させている様子を説明する要部概略断面図である。 図3のソケット本体をさらに被締結部から離間させる方向に移動させてソケット本体からボルトを排出した状態を説明する要部概略断面図である。
本発明に係るボルト用ソケット構造について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素に対しては同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るボルト用ソケット構造10は、不図示の工作機械等が備える回転主軸12に固定され、該回転主軸12の回転駆動力をボルト14に伝達する。具体的には、ボルト用ソケット構造10は、ソケット本体16と、スリーブ18と、付勢部材20と、ストッパ22と、固定軸部24とを主に備える。
ソケット本体16は、ボルト14の頭部14hに係合可能である係合部26が先端に設けられた中空状である。ソケット本体16の内部には、先端側(矢印X1側)から基端側(矢印X2側)に向かって、係合部26と、該係合部26よりも内径が小さい摺動部28と、回転主軸12が挿入された状態で固定される固定部30とがこの順に設けられている。また、ソケット本体16の軸方向(矢印X1、X2方向)において、摺動部28と固定部30との間には、ソケット本体16の軸心側に向かって突出するフランジ部32が設けられている。
図2に示すように、係合部26に対しボルト14の頭部14hが軸方向に沿って挿入されることで、係合部26とボルト14とが係合可能となっている。係合部26は、少なくとも頭部14hと接触する面に、不図示のダイアモンドライクカーボン層が設けられている。
スリーブ18は、筒状であり外周壁18cの周方向全体をソケット本体16の摺動部28の内周壁28iに沿って摺動させつつ、ソケット本体16の軸方向の先端側及び基端側に向かって移動可能である。すなわち、スリーブ18の外径は、摺動部28の内径と略等しいか、摺動部28の内径より僅かに小さく設定されている。
スリーブ18は、付勢部材20の先端部に当接する当接部34と、該当接部34から軸方向の基端側(矢印X2側)に向かって延在して付勢部材20の外周を囲う延長部36とを有する。当接部34は、筒状のスリーブ18の内周面から軸心側に向かって突出するフランジ状である。
付勢部材20は、例えば、スリーブ18と同軸に配置されるコイルばねである。付勢部材20の基端部は、ソケット本体16の摺動部28内に設けられたストッパ22に当接する。このため、スリーブ18が軸方向の基端側に移動すると、付勢部材20を圧縮しつつ当接部34がストッパ22に近接する。換言すると、スリーブ18は、付勢部材20の弾発付勢力に抗して、摺動部28の基端側に向かって移動することが可能である。
ストッパ22は、C字状又は円環状であり、摺動部28内でフランジ部32の先端側に当接する。なお、本実施形態では、ストッパ22とソケット本体16とを別部材から構成することとしたが、特にこれに限定されるものではない。ストッパ22とソケット本体16とを同一部材から構成してもよいし、フランジ部32がストッパ22の役割を兼ねてもよい。
固定軸部24は、基端側部材38と先端側部材40とが固定ねじ42によって一体化されることで構成されている。基端側部材38は、大径部44と、該大径部44の径方向の略中心から先端側に向かって伸長する伸長部46とを有する。大径部44は、固定部30の内部に配設されて、フランジ部32の基端側の面に接合されている。伸長部46は、大径部44よりも外径が小さく、ソケット本体16のフランジ部32の内部、付勢部材20の内部、スリーブ18の延長部36及び当接部34の内部に一体に挿通されている。また、伸長部46の先端側には、固定ねじ42と螺合可能な雌ねじ穴48が軸方向に沿って設けられている。
先端側部材40は、伸長部46の外径及び当接部34の内径より大径であり、且つ伸長部46の雌ねじ穴48と同軸に重ねられる貫通孔50が設けられている。貫通孔50の先端側に設けられた着座部に、固定ねじ42の頭部座面が着座するまで、固定ねじ42が貫通孔50を介して雌ねじ穴48に螺合されることで、先端側部材40と基端側部材38とが一体化される。
図1に示すように、ソケット本体16に対してスリーブ18を最も先端側に配置した際、先端側部材40の基端面40pに当接部34の先端面34tが当接する。すなわち、先端側部材40の基端面40pに当接部34の先端面34tが当接することで、ソケット本体16に対するスリーブ18の先端側へのそれ以上の移動が規制され、ソケット本体16の先端側からスリーブ18が脱落することが規制される。
また、このようにしてソケット本体16に対してスリーブ18を最も先端側に配置した際、スリーブ18の先端面18tは、係合部26の先端位置又は該先端位置よりも矢印X1側に配置される。本実施形態では、図1に示すように、ソケット本体16に対してスリーブ18を最も先端側に配置した際、スリーブ18の先端面18tは、係合部26の先端位置に配置され、ソケット本体16の先端面16tと面一になることとする。しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、ソケット本体16に対してスリーブ18を最も先端側に配置した際、スリーブ18の先端面18tは、ソケット本体16の先端面16tよりも矢印X1側に突出してもよい。
図2に示すように、ソケット本体16の係合部26にボルト14の頭部14hを係合させるべく、係合部26に対して、その先端側から基端側に向かって頭部14hを挿入する際、スリーブ18の先端面18tが頭部14hに当接することで、スリーブ18がソケット本体16の基端側に向かって押圧されて移動する。
そして、係合部26の最奥位置に頭部14hが到達すると、固定軸部24の先端面である先端側部材40の先端面40tに頭部14hが当接し、係合部26に対するそれ以上の頭部14hの挿入が規制される。このように頭部14hが係合部26の最奥位置にあるとき、該頭部14hに当接するスリーブ18の先端面18tも、先端側部材40の先端面40tと面一に配置される。
また、頭部14hが係合部26の最奥位置にあるとき、延長部36の基端面36pが、ストッパ22の先端面22tに当接する。すなわち、スリーブ18の軸方向の長さと、先端側部材40の先端面40tからストッパ22の先端面22tまでの距離とが略等しくなるように、延長部36の長さ等が設定されている。
上記の通り、頭部14hと当接したスリーブ18の先端面18tが、基端側に向かって移動することで、スリーブ18の延長部36の内側では、付勢部材20が蓄勢される方向に弾性変形する。このため、頭部14hが係合部26に挿入されたボルト14は、軸方向の先端側に向かって、換言すると、ソケット本体16から排出される方向(以下、単に排出方向ともいう)に弾発付勢される。
また、上記の通り、ソケット本体16に対してスリーブ18を最も先端側に配置した際、スリーブ18の先端面18tは、係合部26の先端位置又は該先端位置よりも矢印X1側に配置される。このため、頭部14hが係合部26内にある間は、該頭部14hにスリーブ18の先端面18tが常時当接することになる。つまり、ボルト14は、頭部14hが係合部26内にある間は、排出方向に常時弾発付勢される。
本実施形態に係るボルト用ソケット構造10は、基本的には上記のように構成される。次に、ボルト用ソケット構造10を用いた作業工程の一例について説明する。ボルト用ソケット構造10は、例えば、回転主軸12の回転駆動力を伝達した後のボルト14が、ソケット本体16以外のものに固定されない状態となるような場合に、特に好適に適用することができる。そこで、以下では、被締結部52に設けられた雌ねじ穴54に螺合しているボルト14を、ボルト用ソケット構造10を用いて緩める方向に回転させ、被締結部52から取り外す作業工程を例に挙げて説明する。
しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、例えば、ボルト用ソケット構造10は、回転主軸12の回転駆動力を伝達した後のボルト14が、軽量の被締結部(不図示)に固定される場合であって、該被締結部が支持台(不図示)等に対して、ソケット本体16の軸方向に固定されていないような場合にも好適に適用することができる。
図1に示すように、被締結部52は、例えば、雌ねじ穴54が設けられた本体部56と、貫通孔58が設けられたプレート60とを有し、本体部56とプレート60とは、互いに積層された状態でボルト14によってねじ締結されている。このようにして雌ねじ穴54に螺合されているボルト14の頭部14hに対して、ボルト用ソケット構造10のソケット本体16に設けられた係合部26を臨ませるとともに、ボルト14の軸方向とソケット本体16の軸方向とを沿わせる。
この段階のボルト用ソケット構造10では、係合部26に頭部14hが挿入されていないため、ソケット本体16に対してスリーブ18は最も先端側に配置される。すなわち、先端側部材40の基端面40pに当接部34の先端面34tが当接する。また、スリーブ18の先端面18tは、係合部26の先端位置又は該先端位置よりも矢印X1側に配置されている。
次に、ソケット本体16をボルト14の頭部14hに向かって接近させ、該頭部14hにスリーブ18の先端面18tを当接させる。この状態で、さらにソケット本体16を頭部14hに接近させることで、スリーブ18を基端側に向かって移動させつつ、係合部26の内部に頭部14hを挿入する。この際、スリーブ18の外周壁18cの周方向全体がソケット本体16の摺動部28の内周壁28iに沿って摺動する。
そして、図2に示すように、先端側部材40の先端面40tに頭部14hが当接する最奥位置まで、係合部26に頭部14hが挿入された時点で、頭部14hに対するソケット本体16の近接を停止する。この際、頭部14hに当接するスリーブ18の先端面18tは、先端側部材40の先端面40tと面一に配置される。また、延長部36の基端面36pは、ストッパ22の先端面22tに当接する。さらに、延長部36の内側では、付勢部材20が蓄勢される方向に弾性変形している。
つまり、頭部14hと当接するスリーブ18の先端面18tを介してボルト14は排出方向に弾発付勢されている。しかしながら、ボルト14は、被締結部52に固定され、排出方向への移動が規制されているため、頭部14hと係合部26とが係合された状態で維持される。
この状態で、工作機械の回転機構等により、回転主軸12を回転駆動することで、ソケット本体16とともにボルト14を回転させることができる。すなわち、回転主軸12の回転駆動力をボルト14に伝達することができる。回転主軸12の回転方向は、ボルト14と雌ねじ穴54との螺合が緩む方向である。そして、雌ねじ穴54からボルト14が取り外されるまで、回転主軸12を回転駆動させた後、該回転主軸12の回転を停止する。
次に、図3に示すように、ソケット本体16を軸方向に沿って、被締結部52から離間する側(矢印X2側)に移動させる。これによって、ボルト14が排出方向へ移動可能となるため、付勢部材20の弾発付勢下に、スリーブ18が頭部14hを押圧しつつ先端側に移動して、ボルト14がソケット本体16から排出されていく。
ソケット本体16を被締結部52から離間する側にさらに移動させることで、スリーブ18が頭部14hを押圧しつつ先端側に向かって移動する。これによって、図4に示すように、係合部26から頭部14hの全体が排出されることにより、係合部26と頭部14hとの係合が解除される。その結果、ボルト14は、ソケット本体16から排出されて、被締結部52に固定されていない状態で、被締結部52上に残される。
以上から、本実施形態に係るボルト用ソケット構造10では、係合部26と頭部14hとが係合した状態では、付勢部材20の弾発付勢力に基づいてスリーブ18の先端面18tが頭部14hを軸方向の先端側に向かって押圧する。付勢部材20の弾発付勢下に、スリーブ18の先端面18tに当接した頭部14hがソケット本体16の外部に向かって係合部26内を移動するにつれて、スリーブ18もソケット本体16の先端側に向かって相対的に移動する。
この際、スリーブ18は、その外周壁18cの周方向全体がソケット本体16(摺動部28)の内周壁28iに沿って摺動する。つまり、スリーブ18の外周壁18cと、ソケット本体16の内周壁28iとのクリアランスは、可及的に小さくなっている。また、スリーブ18は延長部36を有する分、ソケット本体16の内周壁28iと摺動する軸方向の長さが大きく設定されている。
これらによって、スリーブ18がソケット本体16の内部を移動する際に、スリーブ18の軸方向がソケット本体16の軸方向に対して傾斜することを効果的に抑制できる。その結果、係合部26の軸方向に対して、頭部14hの軸方向が傾斜することを抑制しながら、ボルト14をソケット本体16から排出する方向に押圧できるため、係合部26と頭部14hに食い込みが生じること等を回避して、ソケット本体16からボルト14を円滑に排出することが可能になる。
上記の実施形態に係るボルト用ソケット構造10では、頭部14hが係合部26内にある間、スリーブ18の先端面18tが頭部14hに常時当接することとした。この場合、係合部26から頭部14hが抜ける直前においても、係合部26(ソケット本体16)の軸方向に対して頭部14h(ボルト14)の軸方向が傾斜することを効果的に抑制できる。このため、係合部26に頭部14hが食い込むことを一層効果的に抑制して、ソケット本体16からボルト14を円滑に排出することが可能になる。
上記の実施形態に係るボルト用ソケット構造10では、頭部14hが係合部26の最奥位置にあるとき、延長部36の基端面36pは、ソケット本体16の内部に設けられたストッパ22に当接することとした。この場合、係合部26の最奥位置に配置した頭部14hにスリーブ18の先端面18tが当接するとき、該スリーブ18のソケット本体16に対する軸方向の移動が規制される。これによって、スリーブ18の軸方向がソケット本体16の軸方向に対して傾斜することを効果的に抑制でき、ソケット本体16からボルト14を一層円滑に排出することが可能になる。
なお、特にこれには限定されず、ボルト用ソケット構造10では、頭部14hが係合部26の最奥位置にあるとき、延長部36の基端面36pと、ストッパ22との間に若干の隙間が形成されてもよい。
上記の実施形態に係るボルト用ソケット構造10では、付勢部材20の基端部は、ストッパ22に当接することとした。この場合、スリーブ18の当接部34とストッパ22との間で付勢部材20を確実に弾性変形させることが可能になり、ボルト用ソケット構造10の構成を簡素化しつつ、ソケット本体16からボルト14を円滑に排出することが可能になる。
上記の実施形態に係るボルト用ソケット構造10では、係合部26の少なくとも頭部14hと接触する面には、ダイアモンドライクカーボン層が設けられていることとした。このようにダイアモンドライクカーボン層を設けることで、係合部26の耐摩耗性や摺動性を高めることが可能になるため、係合部26に頭部14hが食い込むことを一層効果的に回避して、ソケット本体16からボルト14を円滑に排出することが可能になる。
上記の実施形態に係るボルト用ソケット構造10では、付勢部材20は、スリーブ18と同軸に配置されるコイルばねであり、付勢部材20及びスリーブ18の内部に挿通され、且つソケット本体16に固定される固定軸部24をさらに備え、係合部26の最奥位置にある頭部14hに、固定軸部24(先端側部材40)の先端面40tが当接することとした。この場合、固定軸部24の伸長部46に沿って付勢部材20を弾性変形させたり、固定軸部24の先端面40tによって係合部26内の頭部14hの位置決めを行ったりすることができるため、簡素な構成で、ソケット本体16からボルト14を一層円滑に排出することが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10…ボルト用ソケット構造 12…回転主軸
14…ボルト 14h…頭部
16…ソケット本体 18…スリーブ
18t…先端面 18c…外周壁
20…付勢部材 22…ストッパ
24…固定軸部 26…係合部
28i…内周壁 34…当接部
36…延長部 36p…基端面

Claims (5)

  1. 回転主軸の回転駆動力をボルトに伝達するボルト用ソケット構造であって、
    前記ボルトの頭部に係合可能である係合部が先端に設けられた中空のソケット本体と、
    筒状であり外周壁の周方向全体を前記ソケット本体の内周壁に沿って摺動させつつ、前記ソケット本体の軸方向の先端側及び基端側に向かって移動可能であるスリーブと、
    前記スリーブを前記軸方向の先端側に向かって弾発付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記スリーブは、前記付勢部材の先端部に当接する当接部と、該当接部から前記軸方向の基端側に向かって延在して前記付勢部材の外周を囲う延長部と、を有し、
    前記ソケット本体の前記係合部と前記ボルトの前記頭部とが係合した状態では、前記付勢部材の弾発付勢力に基づいて前記スリーブの先端面が前記頭部を前記軸方向の先端側に向かって押圧し、
    前記頭部が前記係合部の最奥位置にあるとき、前記延長部の基端面は、前記ソケット本体の内部に設けられたストッパに当接する、ボルト用ソケット構造。
  2. 請求項1記載のボルト用ソケット構造において、
    前記頭部が前記係合部内にある間、前記スリーブの先端面が前記頭部に常時当接する、ボルト用ソケット構造。
  3. 請求項1又は2記載のボルト用ソケット構造において、
    前記付勢部材の基端部は、前記ストッパに当接する、ボルト用ソケット構造。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載のボルト用ソケット構造において、
    前記係合部の少なくとも前記頭部と接触する面には、ダイアモンドライクカーボン層が設けられている、ボルト用ソケット構造。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載のボルト用ソケット構造において、
    前記付勢部材は、前記スリーブと同軸に配置されるコイルばねであり、
    前記付勢部材及び前記スリーブの内部に挿通され、且つ前記ソケット本体に固定される固定軸部をさらに備え、
    前記係合部の最奥位置にある前記頭部に、前記固定軸部の先端面が当接する、ボルト用ソケット構造。
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