JP6892084B2 - バルブプレート、および液圧回転機 - Google Patents

バルブプレート、および液圧回転機 Download PDF

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Description

本発明は、液圧回転機に備わるバルブプレート、およびバルブプレートを備えた液圧回転機に関する。
斜板式の液圧回転機は、シリンダブロックと複数のピストンと斜板とバルブプレートとから構成され、シリンダブロックの回転に合わせて、ピストンが回転軸の軸心周りを斜板に接した状態で回転することによって往復運動し、バルブプレートの低圧側の吸入ポートと高圧側の吐出ポートとを通じて、各ピストン室からの吸入および吐出が行われる。具体的には、バルブプレートの、低圧ポートを介して流体が幾つかのピストン室に順次吸入され、同時に幾つかのピストン室から高圧ポートを介して流体が吐出される。
上記構成の斜板式の液圧回転機では、ピストン室の接続先が低圧ポートから高圧ポートに切替わる際、低圧ポートがシリンダポートに開口する開口面積が減少することで流体を十分にピストン室に供給することができなくなるため、ピストンとピストン室とにより規定される液圧室の圧力が負圧となり、高圧ポートとシリンダポートとが連通する時に高圧ポートからシリンダポートの方へと液体が逆流し、ピストン室で急激な圧力変動および吐出流量の変動が生じる。そして、上記急激な圧力変動および吐出流量の変動によって、ピストンポンプ表面の放射音、圧力脈流、およびキャビテーションが発生し、バルブプレートにエロージョンが発生する。図15に、従来の液圧回転機における1000時間耐久試験後の、キャビテーションエロージョンによって壊食した、銅合金バルブプレートのノッチ周辺の写真を示す。
従来より、上記急激な圧力変動および吐出流量の変動を抑えるために、バルブプレートの高圧ポートに相対する低圧ポートの端部、および/または低圧ポートに相対する高圧ポートの端部にノッチを設け、さらに副導油孔を追加する、あるいはノッチの形状を工夫するなど、いくつかの解決策が提案されてきた。
例えば、特許文献1(特開昭57−171086号公報)には、弁板(バルブプレート)に、高圧口(高圧ポート)に連通し、かつ主導油孔ないし切欠溝より先にピストン室の開口に通じる副導油孔を設けたピストンポンプが開示されている。
特許文献2(特開平4−276188号公報)には、バルブプレートの端部に内側テーパ面部および外側テーパ面部からなる、いわば異形のノッチが開示され、また、特許文献3(特開平5−240148号公報)には、2段絞りのノッチが開示されている。特許文献4(特開2004−100692号公報)には、ノッチの長手方向に垂直な断面において底部にRを付けた形状のノッチが開示され、また、特許文献5(特開2005−90333号公報)にもノッチの長手方向に垂直な断面を台形にする、または断面の底部にRを付けた形状のノッチが開示されている。さらに、特許文献6(特開2012−17711号公報)にはノッチの延びる方向に対して、垂直な断面形状を略半円形としたノッチが開示されている。
また、特許文献7(特開2010−174690号公報)には、高圧ポートの端部に繋がり、前記端部から前記低圧ポートの方へと延びるノッチと、前記ノッチの先端部に繋がり、ピストン室に接続可能に開口する開口部とが形成されたバルブプレートが開示されている。
特開昭57−171086号公報 特開平4−276188号公報 特開平5−240148号公報 特開2004−100692号公報 特開2005−90333号公報 特開2012−17711号公報 特開2010−174690号公報
しかし、特許文献1に記載の従来技術では副導油孔が周方向においてピストンの下死点より手前の位置から開口を開始するように配置されているため高圧油の漏れが無視できない、また、副導油孔の加工が複雑であるとの課題がある。
また、特許文献2から6に記載の、異形のノッチ、2段絞りのノッチ、底部にRを付けた形状のノッチ、台形の断面形状のノッチ、略半円形の断面形状のノッチにおいては、ピストン室が負圧になることを抑制できる、ピストンポンプの騒音および急激な流量変動を抑制できる等の効果はあるものの、ノッチが油圧室に接続し始めた瞬間に高速の噴流が流入し、キャビテーションが発生するため、シリンダブロックおよびバルブプレートの摺動面、およびシリンダポートの内壁に気泡が当たり、気泡が破壊されるときの衝撃波によりエロージョンが発生するとの課題は十分には解決できない。
また、特許文献7に記載のように、ノッチの先端部に、ピストン室に接続可能に開口する開口部を設ける場合でも、エロージョンの防止は十分とは言えず、また、ノッチに加えて開口を設ける必要があるために、バルブプレートの加工が複雑になるとの課題もある。
本発明の主な目的は、キャビテーションの発生を抑えて、バルブプレートに発生する放射音、圧力脈流、およびエロージョンを防止することができるバルブプレートを提供することである。また、エロージョンを防止することができることから、液圧回路内の汚染(コンタミネーション)を防ぐことができ、したがって、ポンプの焼き付きなどの不具合を防止することができるバルブプレートを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、キャビテーションの発生を抑えて、シリンダブロックに発生する放射音、圧力脈流、およびエロージョンを防止することができるバルブプレートを備えた液圧回転機を提供することである。
(1)
一局面に従うバルブプレートは、ピストンが往復運動する液圧回転機のバルブプレートであって、バルブプレートは、ピストン室に交互に接続される高圧ポートおよび低圧ポートと、高圧ポートの壁面に繋がり、低圧ポートの方向へ延びて形成されたノッチ、および低圧ポートの壁面に繋がり、高圧ポートの方向へ延びて形成されたノッチの少なくとも一方と、を含み、ノッチおよびポートの壁面の接続部に、所定の範囲の曲率半径を有する曲面が形成されている。なお、上記曲面は突曲面である。
従来技術によるノッチでは、液体の流れが乱れ、キャビテーションが発生し、この乱れた流れがシリンダブロックの摺動面に当たり壊食するとともに、周辺にもまき散らされて、広い範囲にエロージョンを発生させている。
しかし、上記一局面に従うバルブプレートでは、ノッチとポートの壁面との接続部に曲面を形成することによって、ポートからノッチへの液体の流れがスムーズとなり、キャビテーションの発生が少なく、液体がシリンダブロックとの摺動面に当たっても、キャビテーションをほとんど含んでいないため、エロージョンが発生せず、シリンダブロックおよびバルブプレートの摺動面、バルブプレートの内壁、およびシリンダポートの内壁の壊食を防止することができる。すなわち、従来のようにエロージョンの発生個所付近(下流側)に防止策を講じる場合に比べて、上流側であるノッチの流入箇所に曲面を形成することによってキャビテーションの発生を抑制することができ、これによりエロージョンの発生を効果的に防止することができる。
また、エロージョンを防止することができることから、液圧回路内の汚染(コンタミネーション)を防ぐことができ、したがって、ポンプの焼き付きなどの不具合を防止することができる。
(2)
第2の発明にかかるバルブプレートは、一局面に従うバルブプレートにおいて、曲面の曲率半径が、0.5mm以上、かつバルブプレートの厚みの1/2以下である。
この場合、曲面の曲率半径を曲面全体に亘って、0.5mm以上で、バルブプレートの厚みの1/2以下とすることによって、好ましくエロージョンを防止することができる。
(3)
第3の発明にかかるバルブプレートは、一局面に従うバルブプレートにおいて、曲面の曲率半径が、0.5mm以上、10mm以下である。
この場合、曲面の曲率半径を曲面全体に亘って、0.5mm以上で、10mm以下とすることによって、好ましくエロージョンを防止することができる。
(4)
第4の発明にかかるバルブプレートは、一局面に従うバルブプレートにおいて、曲面の曲率半径が、3mm以上10mm以下である。
この場合、曲面の曲率半径を曲面全体に亘って、3mm以上で、10mm以下とすることによって、確実にエロージョンを防止することができる。
(5)
第5の発明にかかるバルブプレートは、一局面から第4の発明にかかるバルブプレートにおいて、さらに、ノッチのシリンダブロックと当接する角部に曲面が形成されている。この角部に形成される局面も突曲面である。
この場合、ノッチのシリンダブロックと当接する角部からシリンダポートへの液体の流れもスムーズになるため、キャビテーションの発生を防ぎ、バルブプレートおよびシリンダポートに生じるエロージョンを防止することができる。
(6)
第6の発明にかかるバルブプレートは、請求項1から5までに記載のバルブプレートを備える液圧回転機である。
この場合、液圧回転機は、高圧ポートからノッチへの液体の流れ、低圧ポートからノッチへの液体の流れ、および/または、ノッチのシリンダブロックと当接する角部からシリンダポートへの液体の流れ、がスムーズになるため、各箇所におけるキャビテーションの発生を防ぎ、バルブプレートおよびシリンダポートに生じるエロージョンを防止することができる。
液圧回転機の一例を示す模式的断面図である。 バルブプレートの一例を示す模式的説明図である。 バルブプレートの部分写真である。 第1の実施形態におけるバルブプレートの高圧ポート端部の模式的斜視図である。 第1の実施形態におけるバルブプレートの高圧ポート端部の模式的上面図である。 第1の実施形態におけるバルブプレートの高圧ポート端部の図5のA−A′線における模式的断面図である。 径の大きな管の途中に径の小さな管を接続したときの接続部の形状と損失係数および流れの様相を示す模式的説明図である。 流体解析に用いたバルブプレートの高圧ポートとノッチとピストン室の構造を示す図である。 流体解析による液体の流れを示す図である。 開口部の長さと最大流速の関係を示すグラフである。 第1の実施形態のバルブプレートのノッチ付近の部分写真である。 第1の実施形態の曲率半径5mmのバルブプレートの、耐久性試験2000時間経過後のノッチ周辺の部分写真である。 第1の実施形態の曲率半径5mmのバルブプレートを用いて行った、耐久性試験2000時間経過後のシリンダブロックの写真である。 第1の実施形態の曲率半径2mmのバルブプレートの、耐久性試験150時間経過後のノッチ周辺の部分写真である。 第1の実施形態の曲率半径3mmのバルブプレートの、耐久性試験200時間経過後のノッチ周辺の部分写真である。 第2の実施形態におけるバルブプレートの高圧ポート端部の模式的斜視図である。 先行技術によるバルブプレートの、耐久性試験1000時間経過後のノッチ周辺の部分写真である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付す。また、同符号の場合には、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さないものとする。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施形態のバルブプレート100を備えた液圧回転機200の模式的断面図である。液圧回転機200は、電動機やエンジンなどを動力源として、産業機械および建設機械のアクチュエータに供給する作動油を加圧するなどの目的で使用される。
(液圧回転機200の構造)
液圧回転機200は、回転軸101、シリンダブロック102、複数のピストン103、複数のシュー105、斜板106、およびバルブプレート100を備え、回転軸101は筐体107にベアリング108および109を介して回転可能に支持されている。シリンダブロック102には複数のピストン室104が形成され、シリンダブロック102は回転軸101に結合され、回転軸101とともに回転する。各ピストン室104は一端側がシリンダブロック102の一端にて開口し、他端側がシリンダポート110を介してシリンダブロック102の他端にて開口している。各ピストン室104には、一端側からピストン103が挿入されている。
シリンダブロック102の一端側に斜板106が配置され、ピストン103の一端部は斜板106とシュー105を介して回動可能に結合され、回転軸101を順方向に回転させてシリンダブロック102を回転させるとピストン103も回転し、その結果、シリンダブロック102の回転に伴ってピストン103がピストン室104内で往復運動をする。
そして、ピストン103がピストン室104に押し込まれる方向(図1の左方向)に動く間は、ピストン室104の液体はシリンダポート110を介してバルブプレート100の高圧ポート10から吐出され、ピストン103がピストン室104から押し出される方向(図1の右方向)に動く間は、バルブプレート100の低圧ポート20からシリンダポート110を介してピストン室104に液体が吸引される。
なお、液圧回転機200は回転軸101およびシリンダブロック102を逆方向に回転させることで、高圧ポート10(吐出ポート)と低圧ポート20(吸引ポート)を入れ替え、液体を逆方向に吐出することができる。
(バルブプレート100の形状)
図2は本発明のバルブプレート100の一例を示す模式的説明図で、図3は図2のバルブプレート100の部分写真である。図2および図3において、回転軸101を順方向に回転させた場合に、ポート10が高圧ポート、ポート20が低圧ポート、ノッチ30が高圧ポート10に繋がるノッチ、ノッチ40が低圧ポート20に繋がるノッチとなる。なお、図2および図3では高圧ポート10に繋がるノッチ30、および低圧ポート20に繋がるノッチ40が描かれているが、本発明では高圧ポート10のみにノッチ30を設けてもよいし、低圧ポート20のみにノッチ40を設けてもよいし、あるいは高圧ポート10と低圧ポート20の両方にノッチ30、40を設けてもよい。
(ノッチ30、40の形状)
図4から図6はそれぞれ、高圧ポート10に繋がるノッチ30の斜視図、上から見た平面図、および図5のA−A’線における断面図を示す。
ノッチ30は先端部35から高圧ポート10の壁面10aに向かって延びる三角錐形状の溝(以下、Vノッチともいう)であるが、ノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部33に曲面が形成されている。図4において、白く囲まれた部分が曲面が形成された接続部33である。図5、図6においては、点線で囲まれた部分が曲面が形成された接続部33である。この曲面の曲率半径はバルブプレート100の表面側(シリンダブロック側)と底側とで異なっていてもよい。なお、上記曲面は突曲面である。また、曲面は平面の集合である多面体により構成されていてもよい。また、曲面は、少なくともノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部33に設けられておればよく、ノッチ30の最底点(二つの接続部33が交わる点)には、曲面を設けてもよいし設けなくてもよい。
また、曲面の曲率半径は0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、3.0mm以上がさらに好ましい。また、曲面の曲率半径はバルブプレート100の厚みの1/2以下が好ましい。また、バルブプレート100のサイズおよび用途によっても異なるが、一般に、曲面の曲率半径は10mm以下が好ましく、8mm以下であることがより好ましい。このように最小値以上の曲率半径を設けることによって、好ましくエロージョンを防止することができるためである。特に、曲率半径を3.0mm以上とすることによって、確実にエロージョンを防止することができる。一方で、最大値を超える曲率半径の曲面を形成しても、曲面を形成することによる効果が飽和するためである。
なお、本実施例では、ノッチ30は先端部35から接続部33の手前までの区間は三角錐形状の溝となっているが、この三角錐形状の溝の底部を平らにした四角錘形状、あるいは溝の底部に丸みをつけた形状としてもよい。
なお、低圧ポート20に繋がるノッチ40についても、ノッチ30と同様、ノッチ40と低圧ポート20の壁面との接続部に曲面が形成されており、曲面の曲率半径は、0.5mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、3.0mm以上がさらに好ましい。また、曲面の曲率半径はバルブプレート100の厚みの1/2以下が好ましい。また、バルブプレート100のサイズおよび用途によっても異なるが、一般に、曲面の曲率半径は10mm以下が好ましく、8mm以下であることがより好ましい。また、ノッチ40の底部の形状についてもノッチ30と同様、三角錐形状、四角錘形状、あるいは溝の底部に丸みをつけた形状としてもよい。また、曲面の曲率半径は、高圧ポート10に繋がるノッチ30と低圧ポート20に繋がるノッチ40とで異なってもよい。
また、高圧ポート10と低圧ポート20の両方にそれぞれノッチ30とノッチ40を形成した場合においても、ノッチ30、40の形状は高圧ポート10、低圧ポート20のいずれかにノッチ30、40を形成した場合のノッチの形状と同一でよい。
また、図示したバルブプレート100は、各ポート10,20の互いに対向する一端部にノッチ30,40が設けられているが、液圧回転機200の回転軸101を順方向のみならず逆方向にも回転して使用する場合は、それぞれのポート10,20の他端部にもノッチを設けて、各ポート10,20のノッチを2つずつとしてもよく、必要に応じて位置や数は組み合わせて使ってもよい。
従来技術におけるノッチでは、ノッチ自体の形状を工夫すること、あるいはノッチ先端部に導油孔を設けることなどによって、ピストンポンプの騒音および急激な流量変動の抑制を図ってきているが、依然として液体の流れに乱れが生じるため、キャビテーションが発生し、この乱れた流れがシリンダブロックの摺動面に当たり壊食するとともに、周辺にもまき散らされて、広い範囲にエロージョンを発生させていた。
これに対して、図4から図6に記載のように、ノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部33(すなわち、高圧ポート10内の液体がノッチ30に流れ込む入口にあたる箇所)に曲面を形成した場合には、高圧ポート10からノッチ30への液体の流れがスムーズとなり、キャビテーションの発生が抑制され、液体がシリンダブロック102およびバルブプレート100の摺動面に当たっても、キャビテーションを含んでいないため、エロージョンが発生せず、シリンダブロック102およびバルブプレート100の摺動面、およびシリンダポート110の内壁の壊食を防止することができる。以下、このノッチ30と高圧ポート10との接続部33の形状の差異による液体の流れの変化について説明する。
(本発明の原理)
液体の流れる径の大きな管の途中に径の小さな管を接続したときの液体の流れは、径の大きな管と径の小さな管との接続部の形状で大きく変化する。図7に、接続部の形状による損失係数、および流れ観察結果を示す。
接続部のエッジをシャープにした場合、損失係数が大きく(摩擦熱が発生し)、入り口で縮流(流れの断面積が管の断面積より小さくなる現象)をおこし、流れがスムーズにならないのに対して、接続部に曲面を形成した場合には、損失係数が小さく、流れがスムーズであることがわかる(「機械実用便覧」日本機械学会1981年発行499ページ、「写真集流れ」日本機械学会編丸善1984年発行参照)。
発明者は、上記径の大きな管の途中に径の小さな管を接続したときの液体の流れの違いがノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部にも適用できると考えて、流体解析を行った(解析ソフト:SolidWorks FloXpress)。図8に流体解析に用いたバルブプレート100の高圧ポート10とノッチ30とピストン室104との構造を示す。なお、図8中の開口部38とは、ノッチ30とピストン室104との重なっている部分、すなわち、液体が流れることのできる部分を示す。ノッチ30は角度60度のVノッチで、ノッチ30の長さは8mmである。解析では、高圧ポート10の液体に28MPaの圧力を印加し、開口部38の長さを変化させるとともに、ノッチ30の側面とポート10の側面との間の曲面部の曲率半径(R)を変化させて、曲率半径の変化に対する、液体の流れと最大流速の変化を調べた。
図9にポート10の壁面10aとノッチ30との接続部がシャープエッジ(R無:曲面を設けない)の場合とラウンドエッジ(R5:曲率半径5mm)の場合の流体解析結果による液体の流れを示す。図9より、ラウンドエッジ(R5)の解析結果では液体がノッチ30全体に亘ってスムーズに流れているが、シャープエッジ(R無)の場合には液体の流れがノッチ30の一部に偏っており縮流が発生していることがわかる。シャープエッジ(R無)の場合に縮流が発生していることは、ノッチ30の側面とポート10の側面との間の形状と最大流速との関係を示す図10において、ラウンドエッジ(R5)の場合には開口部38の長さを大きくしていくと最大流速が増加していくのに対して、シャープエッジ(R無)の場合には開口部38の長さ6〜8mm付近でいったん最大流速が低下していることからも推測される。これらの結果より、ノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部に曲面を形成することにより液体がスムーズに流れ、キャビテーションの発生が抑制され、エロージョンを防止できると考えられる。
また、ノッチ40と低圧ポート20の壁面との接続部に曲面を形成した場合にも、低圧ポート20とシリンダポート110との開口面積が減少するタイミングにおける低圧ポート20からシリンダポート110への液体の流れがスムーズになることでキャビテーションの発生が抑制され、エロージョンを防止できると考えられる。
(実施例)
図11に第1の実施形態の、ノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部33に曲面を形成したバルブプレート100のノッチ30付近の部分写真を示す。ノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部33に曲率半径5mmの曲面を形成した。バルブプレート100の材質は窒化鋼である。
この、高圧ポート10の壁面10aとの接続部33に曲面を形成したノッチ30を高圧ポート10に形成し、これと同一形状のノッチ40を低圧ポート20にも形成したバルブプレート100を備えた液圧回転機200を用いて耐久性評価を行った。液圧回転機200の最高回転数は毎分1500回転、高圧ポート10のリリーフセット圧力は21.6MPa、作動油はVG46である。また、耐久試験中、0.6秒おきに、回転方向を交互に順方向と逆方向とに切り替えることで、高圧ポート10(吐出ポート)と低圧ポート20(吸引ポート)とを入れ替え、液体を順方向と逆方向に交互に吐出した。
2000時間経過後のバルブプレート100のノッチ30、40周辺の写真を図12に示す。図12からわかるように、バルブプレート100にはエロージョンの痕跡は皆無であった。
また、2000時間経過後のシリンダブロック102のバルブプレート100に当接する面(銅合金溶着面)の写真を図13に示す。シリンダポート110内の鉄の部分に僅かながら噴流の痕はあるが、エロージョンは問題ないレベルである。
ノッチ30と高圧ポート10の壁面10aとの接続部33に形成する曲面の曲率半径とキャビテーションエロージョン発生との関係をさらに詳しく調べるため、曲率半径0.2mm、1mm、2mm、および3mmの曲面を備えたバルブプレート100を作成し、耐久試験を行った。耐久試験の結果によれば、曲率半径0.2mm、1mm、2mmのバルブプレート100では耐久試験において200時間以下ではエロージョンの痕跡が認められるが、曲率半径3mmのバルブプレート100ではエロージョンの発生が全く認められなかった。
図14に曲率半径2mmのバルブプレート100の、耐久性試験150時間経過後のノッチ周辺の部分写真を示す。また、図15には曲率半径3mmのバルブプレート100の、耐久性試験200時間経過後のノッチ30,40周辺の部分写真を示す。図14と図15を比較すると、曲率半径2mmの場合には150時間でエロージョンの痕跡が認められる。一方、曲率半径3mmの場合には200時間経過後でも、エロージョンの痕跡は全く認められなかった。したがって、第1の実施形態のバルブプレート100においては、曲率半径2mmと3mmとの間に液体がスムーズに流れるか否かの臨界点があり、曲率半径を3mm以上とすることによって、液体がスムーズに流れ、キャビテーションの発生が抑制され、エロージョンを確実に防止できると考えられる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態のバルブプレート100は、ノッチ30,40と高圧ポート10および/または低圧ポート20の壁面との接続部33に曲面が形成されているのに加えて、さらに、図16に示すようにノッチ30のシリンダブロック102と当接する角部34(ノッチ30の内壁面とバルブプレート100の表面とが交わる部分)にも曲面が形成されたバルブプレート100である。この角部34に形成される曲面も突曲面である。また、曲面は平面の集合である多面体により構成されていてもよい。
高圧ポート10からノッチ30に逆流した液体はさらにシリンダポート110を介してピストン室104に流入するが、従来の、ノッチ30のシリンダブロック102と当接する角部に曲面がないバルブプレート100の場合はノッチ30とシリンダポート110の界面が図7のシャープエッジ(R無)と類似の形状となり、縮流が発生する。これに対して、ノッチ30のシリンダブロック102と当接する角部に曲面が形成されたバルブプレート100の場合は、図7のラウンドエッジ(R有)と類似の形状となり、液体がスムーズに流れ、縮流が発生しない。そして液体がスムーズに流れることで、ノッチ30のシリンダブロック102と当接する角部に曲面が形成されたバルブプレート100では、ノッチ30のシリンダブロック102と当接する角部周辺におけるキャビテーションの発生を抑え、エロージョンを防止することができる。
第2の実施形態における曲面の曲率半径としては、0.5mm以上10mm以下が望ましい。
なお、低圧ポート20の端部に繋がるノッチ40についても、ノッチ40のシリンダブロック102と当接する角部に曲面を形成することで、キャビテーションの発生を抑え、エロージョンを防止することができる。
以上のように、ノッチ30,40と高圧ポート10および/または低圧ポート20の壁面との接続部に曲面を形成することで、キャビテーションの発生を抑えて、バルブプレート100およびシリンダブロック102に発生するエロージョンを防止することができる。
本発明において、バルブプレート100が『バルブプレート』に相当し、高圧ポート10が『高圧ポート』に相当し、低圧ポート20が『低圧ポート』に相当し、ノッチ30、40が『ノッチ』に相当し、接続部33が『接続部』に相当し、ピストン室104が『ピストン室』に相当し、ピストン103が『ピストン』に相当し、シリンダブロック102が『シリンダブロック』に相当し、液圧回転機200が『液圧回転機』に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
10 高圧ポート
20 低圧ポート
30 高圧ポートに繋がるノッチ
33 接続部
40 低圧ポートに繋がるノッチ
100 バルブプレート
102 シリンダブロック
103 ピストン
104 ピストン室
110 シリンダポート
200 液圧回転機

Claims (5)

  1. ピストンが往復運動する液圧回転機のバルブプレートであって、
    前記バルブプレートは、
    ピストン室に交互に接続される高圧ポートおよび低圧ポートと、
    前記高圧ポートの壁面に繋がり、前記低圧ポートの方向へ延びて形成された三角錐形状のノッチ、および前記低圧ポートの壁面に繋がり、前記高圧ポートの方向へ延びて形成された三角錐形状のノッチの少なくとも一方と、を含み、
    前記ノッチと前記壁面との接続部に、所定の範囲の曲率半径を有する曲面が形成され、前記接続部は、前記ノッチの最底点、および前記最底点から延びる、前記三角錐形状の底面を形成する二辺であり、
    前記所定の範囲の曲率半径は、シリンダブロックの回転時に、前記ノッチと前記ピストン室との重なり長さの増加に対して前記ノッチにおける液の最大流速が低下しないように選択される、バルブプレート。
  2. さらに、前記ノッチの先端部から延在し、前記シリンダブロックと当接する直線状の角部に突曲面が形成された、請求項に記載のバルブプレート。
  3. 前記高圧ポートの壁面に繋がり、前記低圧ポートの方向へ延びて形成された三角錐形状のノッチ、および、前記高圧ポートの壁面に繋がるノッチに対向し、前記低圧ポートの壁面に繋がり、前記高圧ポートの方向へ延びて形成された三角錐形状のノッチを両方とも備えた、両回転式液圧回転機のバルブプレートである、請求項1または2に記載のバルブプレート。
  4. 前記バルブプレートは、反復運転可能な両回転式液圧回転機のバルブプレートである、請求項1から3のいずれか1項に記載のバルブプレート。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載のバルブプレートを備えた液圧回転機。

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