JP6891993B2 - 温熱快適性を推定するためのシステム - Google Patents

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温熱快適性を推定するためのシステムに関する。
特許文献1(特開2019−017946号公報)に示すように、ウエアラブルセンサに設けられた心拍数、皮膚温度、皮膚電位等の情報を取得するセンサを用いて、対象者に関する情報を推定するシステムがある。
ウエアラブルセンサ等の装置を用いて取得した心拍数等の生体情報は誤差が大きく、生体情報に基づいて推定された情報は精度が低い場合がある。
第1観点のシステムは、第1取得部と、第2取得部と、推定部と、を備える。第1取得部は、対象の第1生体情報を取得する。第1取得部は、1つ又は複数のセンサからなる。第2取得部は、対象の第2生体情報を取得する。第2取得部は第1取得部とは異なる1つ又は複数のセンサからなる。推定部は、1生体情報に基づいて、対象の第1温熱快適性を推定する。推定部は、第1生体情報と第2生体情報とに基づいて、対象の温熱快適性を推定する。第2取得部が第2生体情報を取得しない時は、第2取得部が過去に取得した第2生体情報に基づいて補正された第1温熱快適性を対象の温熱快適性とする。
これによって、本開示のシステムは、より正確な対象の温熱快適性を取得することが可能である。
第2観点のシステムは、第1取得部と、第2取得部と、第1推定部と、第2推定部と、補正部と、を備える。第1取得部は、対象の第1生体情報を取得する。第1取得部は、1つ又は複数のセンサからなる。第2取得部は、対象の第2生体情報を取得する。第2取得部は第1取得部とは異なる1つ又は複数のセンサからなる。第1推定部は、第1取得部が取得した第1生体情報に基づいて、対象の第1温熱快適性を推定する。第2推定部は、第1生体情報と第2生体情報とに基づいて、対象の温熱快適性を推定する。補正部は、第2取得部が第2生体情報を取得しない時は、第2取得部が過去に取得した第2生体情報に基づいて第1温熱快適性を補正する。
第3観点のシステムは、第1取得部と、第2取得部と、第1推定部と、第2推定部と、補正部と、を備える。第1取得部は、対象の第1生体情報を取得する。第1取得部は、1つ又は複数のセンサからなる。第2取得部は、対象の第2生体情報を取得する。第2取得部は第1取得部とは異なる1つ又は複数のセンサからなる。第1推定部は、第1取得部が取得した第1生体情報に基づいて、対象の第1温熱快適性を推定する。第2推定部は、第1取得部が取得した第1生体情報と、第2取得部が取得した第2生体情報と、に基づいて、対象の第2温熱快適性を推定する。システムは、第1取得部が取得した第1生体情報と第2推定部が推定した推定結果と、を教師データセットとして第1推定部を学習させる。システムは、第1推定部による推定時には、第1取得部が取得した第1生体情報に基づいて、第1温熱快適性を出力する。
第4観点のシステムは、第1観点から第3観点のいずれかのシステムであって、第1取得部は、第1生体情報を生体に接触して取得する。第2取得部は、第2生体情報を生体に接触せずに取得する。
第5観点のシステムは、第1観点から第4観点のいずれかのシステムであって、第1取得部は、第1生体情報として、少なくとも、対象の心拍数、体表温度、皮膚電気活動(EDA:Electro−Dermal Activity)のうちのいずれか1つの情報を取得する。
第6観点のシステムは、第1観点から第5観点のいずれかのシステムであって、第2取得部は、第2生体情報として、少なくとも、対象の顔の体表温度の情報と、顔の部位の体表温度の情報と、を取得する。
第7観点のシステムは、第1観点から第6観点のいずれかのシステムであって、第2生体情報に含まれる情報の種類は、第1生体情報に含まれる情報の種類よりも多い。
第8観点のシステムは、第1観点から第7観点のいずれかのシステムであって、第2温熱快適性の精度は、第1温熱快適性の精度よりも高い。
第9観点のシステムは、第1観点から第8観点のいずれかのシステムであって、第2取得部の有するセンサの数は、第1取得部の有するセンサの数よりも多い。
第10観点のシステムは、第1観点から第9観点のいずれかのシステムであって、第2判断部をさらに備える。第2判断部は、第2取得部において取得された第2生体情報が、有効な情報であるか否かを判断する。第2推定部は、第2判断部が第2生体情報を有効であると判断した場合に、第2温熱快適性を推定する。
第11観点のシステムは、第1観点から第10観点のいずれかのシステムであって、第1判断部をさらに備える。第1判断部は、第1取得部において取得された第1生体情報が、有効な情報であるか否かを判断する。第1推定部は、第1判断部が第1生体情報を有効であると判断した場合に、第1温熱快適性を推定する。
第12観点のシステムは、第1観点から第11観点のいずれかのシステムであって、第1推定部は、さらに第1取得部が過去に取得した第1生体情報に基づいて第1温熱快適性を推定する。あるいは、第2推定部は、さらに第2取得部が過去に取得した第2生体情報に基づいて第2温熱快適性を推定する。
第13観点のシステムは、第1観点から第12観点のいずれかのシステムであって、対象の周囲の温熱環境の情報を取得する第3取得部をさらに備える。
第14観点のシステムは、第13観点のシステムであって、第3取得部は、生体の周囲の温度、及び/又は、湿度、の情報を取得する。
第15観点のシステムは、第1観点のシステムであって、推定部は、第1生体情報、第2生体情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。推定部は、第1生体情報および第2生体情報に基づいて温熱快適性を推定する。推定部は、対象の推定された温熱快適性を記憶する。さらに、推定部は、第2取得部が第2生体情報を取得しない時はダミー情報を出力する機能を有す。推定部は、第1生体情報、ダミー情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。第1生体情報、ダミー情報、及び記憶した温熱快適性に基づいて補正された第1温熱快適性を前記対象の温熱快適性とする。
第16観点のシステムは、第1観点のシステムであって、推定部は、第1生体情報、第2生体情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。推定部は、第1生体情報および第2生体情報に基づいて温熱快適性を推定する。推定部は、対象の推定された温熱快適性を記憶する。さらに、推定部は、第2取得部が第2生体情報を取得しない時はダミー情報を出力する機能を有す。推定部は、第1生体情報、ダミー情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。推定部は、第1生体情報、ダミー情報、及び記憶した温熱快適性、を教師データとして学習し、第1生体情報およびダミー情報に基づいて推定された第1温熱快適性を対象の温熱快適性とする。
システムの概略図である。 スマ−トフォンアプリの一例を示す。 熱画像を用いた推定の混同行列を示す。 腕センサを用いた推定の混同行列を示す。 エネルギーの消費状態を示す混同行列である。 エネルギーの消費状態を示す混同行列である。 補正後推定値の評価を示す図である。 補正後推定値の評価を示す図である。 第2実施形態におけるシステムの概略図である。
以下、本開示の一実施形態に係る、について説明する。なお、以下の実施形態は、具体例であって、技術的範囲を限定するものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)第1実施形態
(1―1)概要
図1は、本開示に示すシステムの概略図である。図1に示すように、本開示に示すシステムは、常時センシング可能な腕センサ10による比較的誤差の大きい推定値を、断続的に取得可能な熱画像による高精度な推定値により補正する。熱画像は空気調和装置20に含まれるサーモグラフィ等によって取得される。推定アルゴリズムにはランダムフォレストを用い、得られる各センサデ−タに応じて2種類の推定モデルを使い分ける。使用する特徴量を表1に示す。
Figure 0006891993
空気調和装置20から熱画像が得られたときはf1〜f31全てを特徴量として与えることで高精度な推定を行い、通常時は腕センサ10から得られるf10〜f30と冷暖房の使用状態(f31)のみから推定を行う。
(1−2)顔温度特徴量抽出
空気調和装置20から取得した熱画像からの温度抽出は、例えば、可視画像と熱画像を組み合わせることにより行う。まず、可視画像に対し、顔検出手法を用いて矩形として顔の座標を取得する。本開示では、OPenCVのHaar−liKe特徴を利用した顔検出器を用いる。得られた矩形から相対的に顔の各部位(faCe、forehead、CheeK−r、CheeK−l、nose、mouth)の矩形座標を算出する。算出式を表2に示す。
Figure 0006891993
各部位の矩形座標の算出には、顔検出により取得した顔の中心座標(X;Y)と横縦それぞれの辺の長さ(W;H)を用いる。各部位の温度(TfaCe;Tforehead;TCheeK−r;TCheeK−l;Tnose;Tmouth)は、式(1)によりそれぞれの矩形内の平均温度を算出することで得られる。
Figure 0006891993
ここで、Pは各部位の矩形内の座標の集合を表す。T(x;y)は可視画像内の座標(x;y)に対応する熱画像内の座標から取得した温度であり、|P|は集合Pに含まれる座標点の数である。また、Tmax、Tmin、Tvarは、それぞれ式(2)、式(3)、式(4)により算出する。ここでmax(X)は、集合Xの最大値、min(X)は集合Xの最小値を表す。
Figure 0006891993
Figure 0006891993
Figure 0006891993
(1―3)腕センサ特徴量抽出
腕センサ10は複数のセンサを含み、手首の体表温度(WT)、心拍数(HR)、皮膚電位(EDA)、をそれぞれ取得する。これらのセンサは、多くの腕センサに搭載されており温熱快適度とも深く関係している。推定を行う時点での、体表温度(WT)、心拍数(HR)、皮膚電位(EDA)、を特徴量とする。また時間的な変化も温熱快適度に関係しているため、それぞれの値の1分前、5分前、10分前からの平均値と差を特徴量として用いる。それぞれの算出式を式(5)、式(6)に示す。
Figure 0006891993
Figure 0006891993
ここでXは、体表温度(WT)、心拍数(HR)、皮膚電位(EDA)のいずれか、nは1、5、10のいずれかであり、X(t)は時刻tでの各センサの測定値、tCは現在の時刻を表す。本開示では各センサデ−タの平均値を1秒ごとに算出することで、1(Hz)のデ−タ列に再形成している。
(1−4)冷暖房の使用状態
空気調和装置20はセンサ等を介して、空気調和装置20の冷暖房の使用状態を取得することが可能である。あるいは、空気調和装置20は、有線、又は、無線を介して通信を行うことにより他の空気調和装置の冷暖房の使用状態を取得することが可能である。冷暖房の使用状態は温熱快適度の推定のための重要な特徴量であり、冷房時を−1、暖房時を1として特徴量として与える。本開示では温熱快適度を推定した上で、その時点での冷暖房の使用状態と温熱快適度からエネルギー削減の余地の有無を判定する。具体的には冷房時(HC=−1)に涼しく感じている状態(温熱快適度が負の値)、暖房時(HC=1)に暖かく感じている状態(温熱快適度が正の値)を余分なエネルギーを使用している状態として定義する。そのような状態を検出することで,冷暖房に使用するエネルギーを削減することが可能である。
(1−5)過去の推定結果による補正
本開示では、腕センサ10のみからセンサデ−タを取得している状態と、空気調和装置20から熱画像を取得している状態とで推定モデルを切り替えることによって温熱快適度を推定する。本開示ではタイムウィンドウを1分とし、直前の熱画像による推定値と現時刻での腕センサ10による推定を組み合わせることで補正した推定値を算出する。それを現時刻での温熱快適度とする。補正式を式(7)、式(8)に示す。
Figure 0006891993
Figure 0006891993
ここで、CPrevは直前の熱画像取得時点での高精度な推定値であり、tPrevは直前の熱画像取得時刻である。Cwrist(t)は時刻tでの腕センサ10による推定値である。重みa(0<a<1)は本開示では0.9とした。これにより熱画像取得時からの経過時間teを用いて時間経過により熱画像による推定の信頼度の低下を考慮している。
(1−6)実験環境
本開示では冷暖房に対応した温熱快適度推定モデルを構築するため、季節ごとに実験を行い20代男性15名の被験者から、のべ128日分のデ−タを収集した。実験の間被験
者は日常通り研究活動を行いながら腕センサ10を常時装着し、30分ごとに10秒間隔で7回、可視画像と熱画像を撮影し、同時に7段階の温熱快適度ラベルの申告を図2に示すスマ−トフォンアプリを用いて行った。また同時に快適か不快かを尋ねることにより、7段階温熱快適度とユ−ザの温熱的な不快感との関係を調査する。この実験によりそれぞれ10724枚の可視画像と熱画像とを取得した。また、各時点での7枚組の熱画像から温度情報の平均値を算出しその時点での温度情報とした。その結果センサデ−タの欠損を取り除き、1476点で取得した熱画像、腕センサ10デ−タ、温熱快適度の組をデ−タセットとして用いる。温熱快適度申告値の内訳は表3のようになった。
Figure 0006891993
ここで、不快ラベルは極端な温熱環境(−3、3)のみでしか報告されなかった。
(1−7)熱画像を用いた推定
熱画像を用いた推定には表1の全特徴量を使用する。比較手法としてKNN(K近傍法)、SVM(サポ−トベクタ−マシン)と全てを0(neutral)と推定する手法を用いる。5分割交差検証により算出した各手法の推定精度を表4に示す。
Figure 0006891993
7クラス分類の推定精度、平均絶対誤差ともにランダムフォレストが最も高精度な結果となった。ランダムフォレストとKNN、SVMの混同行列を図3に示す。これによるとランダムフォレストにおいて、それぞれのクラス(−3、−2、−1、0、1、2、3)の再現率は54.5%、23.3%、27.6%、94.0%、12.8%、5.4%、0%となり、適合率は85.7%、45.5%、53.1%、68.3%、39.8%、75.0%、無し、となり、−2、−1、1の推定が困難であることがわかる。一方で、ランダムフォレストによる推定はユ−ザが涼しく感じているとき(−3、−2、−1)に暖かく感じている(1、2、3)と誤って推定する確率は2.9%、ユ−ザが暖かく感じているときに涼しく感じていると推定する確率は3.4%とほとんどない。この結果は冷暖房における余分なエネルギー消費を検知し、空調出力を抑える際の誤検出がほとんどないことを示している。上記の理由から本手法が温熱快適度を損なわずにエネルギー消費を削減する手法として非常に有効であることがわかる。
(1−8)腕センサのみを用いた推定
腕センサ10のみを用いた推定には表1のf10からf31を使用する。5分割交差検証により算出した各手法の推定精度を表5に示す。
Figure 0006891993
7クラス分類の推定精度、平均絶対誤差ともにランダムフォレストが最も高精度な結果となった。また、各手法の混同行列を図4に示す。これらの結果は図3と同じような傾向となり、余分なエネルギー消費の検知に有効であると言えるが、特徴量の次元が少ないことからわずかに精度が低くとどまっている。そのためより高精度な推定のためには熱画像を用いて断続的に補正を行うことが必要である。
(1−9)余分なエネルギー消費の検知
本開示はユ−ザの温熱快適度を推定することで冷暖房時の余分なエネルギー消費を検知し、エネルギー消費を削減することを目的とする。余分なエネルギー消費をしている状態をエネルギー過剰消費状態とし、定義を(温熱快適度)*HC>0(冷房時の−3、−2、−1、暖房時の3、2、1)とした場合、(温熱快適度)*HC⊇0(冷房時の−3、−2、−1、0、暖房時の3、2、1、0)とした場合、それぞれに対してランダムフォレストにより推定した結果の混同行列を図5A、図5Bにそれぞれ示す。図5Aでは冷房時に温熱快適度が0より小さい状態を−1、暖房時に温熱快適度が0より大きい状態を1、それ以外の状態をエネルギー消費削減の余地がない状態0とし、図5Bでは冷房時に温熱快適度が0以下の状態を−1、暖房時に温熱快適度が0以上の状態を1、それ以外の状態をエネルギー消費削減の余地がない状態0とし、3クラス分類を行った。図5Aの結果によると、クラス−1と1を合計したエネルギー過剰消費状態の推定では、熱画像と腕センサ10を組み合わせた場合には適合率83.9%、再現率47.9%で検知することができ、腕センサ10のみの場合には適合率73.6%、再現率36.6%で検知できることがわかった。図5Bの結果によると、エネルギー過剰消費状態の推定では、熱画像と腕センサ10を組み合わせた場合には再現率98.2%、適合率89.0%で検知することができ、腕センサ10のみの場合には再現率98.0%、適合率88.3%で検知できることがわかった。これらのモデルはユ−ザの嗜好に合わせて選択されるべきであるが、温熱的な不快を感じること無く高精度にエネルギー過剰消費状態を推定できることがわかった。
(1−10)補正後推定値の評価
得られたデ−タセットのうち、冬の1日分暖房下での8名のデ−タをテストデ−タとし、それ以外のデ−タを学習デ−タとして、提案手法と腕センサ10のみを用いた手法の推定精度の比較を行う。このテストデ−タには30分ごとの熱画像取得と同時に申告された温熱快適度の正解デ−タに加え、任意の時点での温熱快適度の申告が含まれており、熱画像の取得できない時点での推定値の精度比較を行うことができる。エネルギー過剰消費状態を(温熱快適度)HC>0とした場合の各手法の適合率と再現率を図6Aに示す。適合率、再現率ともに提案手法が腕センサ10のみによる手法を上回った。またこの結果から、提案手法を用いた場合には、再現率は低く留まっているが適合率は高く、誤って判定しユ−ザの温熱快適度を損なう空調制御を避けられることがわかる。エネルギー過剰消費状態を(温熱快適度)*H⊇0とした場合の各手法の適合率と再現率を図6Bに示す。これによりエネルギー過剰消費状態((温熱快適度)*HC⊇0)の推定は両手法ともに高精度であることがわかる。これはneutral状態をエネルギー消費削減の余地があると定義した場合には、提案手法が有効に働くことを示している。また、エネルギー過剰消費状態の定義にかかわらず適合率、再現率ともに提案手法がわずかに上回っていることから熱画像と腕センサ10を併用することの有効性を確認することができた。
(2)第2実施形態
図7に本開示におけるシステム100の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成及び、算出方法については説明を省略する。
(2−1)第1装置10
第1装置10は、例えば、第1実施形態に示す腕センサである。第1装置10は、各種ネットワークを介して、第2装置20、第3装置30、又は他の装置と通信可能である。第1装置10は、第1取得部11と、第1判断部12と、第1推定部13と、第1記憶部14と、を有す。
第1取得部11は、1つ又は複数のセンサを有し、第1生体情報を対象の生体に接触して取得する。第1取得部11は、例えば、対象の心拍数、体表温度、皮膚電気活動(EDA:Electro−Dermal Activity)等の情報を取得するセンサを有す。なお、第1取得部11は、これ以外の情報を取得してもよい。第1取得部11が取得した各情報は、第1生体情報として第1記憶部14に記憶される。本実施形態において第1取得部11は、1分に1回の時間間隔で第1生体情報を取得するものとするが、本開示に示す第1取得部11はこれに限られない。
第1判断部12は、第1取得部11が取得した第1生体情報が有効な情報であるか否かを判断する。第1装置10は各種パラメータをあらかじめ有し、第1判断部12は各種パラメータに基づいて第1生体情報を有効な情報であるか否か判断する。あるいは、第1装置10は、第1取得部11が取得した現在の第1生体情報と、第1記憶部14に記憶された過去の第1生体情報と、を比較して第1生体情報を有効な情報であるか否か判断する。第1記憶部14は、第1判断部12が有効であると判断した第1生体情報のみを記憶してもよい。
第1推定部13は、第1記憶部14に記憶された第1生体情報に基づいて、対象の第1温熱快適性を推定する。第1温熱快適性の推定には、例えばランダムフォレストを用いる。第1推定部13が推定した第1温熱快適性は、第1記憶部14に記憶される。
第1記憶部14に記憶された第1生体情報及び第1温熱快適性は、それぞれ第1取得部11が第1生体情報を取得した時間の情報に紐付けて記憶される。なお、第1生体情報と及び第1温熱快適性は、互いに紐付けて記憶されてもよい。
(2−2)第2装置20
第2装置20は、例えば、第1実施形態に示す空気調和装置である。第2装置20は、各種ネットワークを介して、第1装置10、第3装置30、又は他の装置と通信可能である。第2装置20は、第2取得部21と、第2判断部22と、第2推定部23と、第2記憶部24と、を有す。
第2取得部21は、1つ又は複数のセンサを有し、第2生体情報を対象の生体に接触せずに取得する。第2取得部21は、例えば、顔全体の体表温度、額の体表温度、右頬の体表温度、左頬の体表温度、鼻先の体表温度、口周辺の体表温度等の情報を取得するセンサを有す。なお、第2取得部21は、これ以外の情報を取得してもよい。第2取得部21が取得した各情報は、第2生体情報として第2記憶部24に記憶される。本実施形態において第2取得部21は、断続的に第2生体情報を取得する。
第2判断部22は、第2取得部21が取得した第2生体情報が有効な情報であるか否かを判断する。第2装置20は各種パラメータをあらかじめ有し、第2判断部22は各種パラメータに基づいて第2生体情報を有効な情報であるか否か判断する。あるいは、第2装置20は、第2取得部21が取得した現在の第2生体情報と、第2記憶部24に記憶された過去の第2生体情報と、を比較して第2生体情報を有効な情報であるか否か判断する。第2記憶部24は、第2判断部22が有効であると判断した第2生体情報のみを記憶してもよい。
第2推定部23は、第2記憶部24に記憶された第2生体情報に基づいて、対象の第2温熱快適性を推定する。第2温熱快適性の推定には、例えばランダムフォレストを用いる。第2推定部23が推定した第2温熱快適性は、第2記憶部24に記憶される。
第2記憶部24に記憶された第2生体情報及び第2温熱快適性は、それぞれ第2取得部21が第2生体情報を取得した時間の情報に紐付けて記憶される。なお、第2生体情報及び第2温熱快適性は、互いに紐付けて記憶されてもよい。
(2−3)第3装置30
第3装置30は、例えば、コンピュータである。第3装置30は、各種ネットワークを介して、第1装置10、第2装置20、又は他の装置と通信可能である。第3装置30は、任意の時間間隔、又は対象等の操作に基づいて、第1装置10及び第2装置20から各情報を取得し、第3温熱快適性を出力する。第3装置30は、第3取得部31と、補正部32と、出力部33と、第3記憶部34と、を有す。
第3取得部31は、各種ネットワークを介して、第1装置10及び第2装置20から、第1温熱快適性及び第2温熱快適性をそれぞれ取得する。第3取得部31は、取得した第1温熱快適性及び第2温熱快適性を第3記憶部34に記憶する。なお、第1温熱快適性と、第2温熱快適性と、はそれぞれ異なるタイミングで取得されてもよい。
補正部32は、第2温熱快適性に基づいて第1温熱快適性の補正を行う。具体的には、第2温熱快適性の重みを第1温熱快適性の重みよりも大きくして、第3温熱快適性を算出する。なお、補正の方法はこれに限られない。補正部32は、より正確な対象の温熱快適性である第2温熱快適性に基づいて、第1温熱快適性を補正する。補正部32によって補正の処理が行われ算出された第3温熱快適性は、出力部33から出力される。また、第3温熱快適性は、第3記憶部34に記憶される。
出力部33は、対象等に対し第3温熱快適性を出力する。出力部33は、例えば、第3装置30のディスプレイに第3温熱快適性を出力(表示)する。または、出力部33は、第1装置10又は第2装置20対して第3温熱快適性を出力(送信)する。
(3)特徴
(3−1)
本開示のシステム100は、第1取得部11と、第2取得部21と、第1推定部13と、第2推定部23と、補正部32と、を備える。第1取得部11は、対象の生体に接触して第1生体情報を取得する。第1取得部11は、1つ又は複数のセンサを有す。第2取得部21は、対象の生体に接触せずに第2生体情報を取得する。第2取得部21は第1取得部11とは異なる1つ又は複数のセンサを有す。第1推定部13は、第1取得部11が取得した第1生体情報に基づいて、対象の第1温熱快適性を推定する。第2推定部23は、第2取得部21が取得した第2生体情報に基づいて、対象の第2温熱快適性を推定する。第2温熱快適性の精度は、第1温熱快適性の精度よりも高い。補正部32は、第2温熱快適性に基づいて第1温熱快適性を補正する。
これによって、本開示のシステム100は、より正確な対象の温熱快適性を取得することが可能である。第1装置10としての腕センサ等は、対象の生体情報を常時センシング可能である一方で、第1装置10において推定された第1温熱快適性は精度が低い場合がある。第2装置20としての空気調和装置等において推定された第2温熱快適性は精度が高い一方で、対象の生体情報を常時センシングすることはできない。本開示のシステム100は、より精度が高い第2温熱快適性によって第1温熱快適性の補正を行うことで、第2温熱快適性よりも短い時間間隔で精度の高い温熱快適性を取得することが可能である。
(3−2)
本開示のシステム100は、第1取得部11と、第2取得部21と、推定部と、を備える。第1取得部11は、対象の第1生体情報を取得する。第1取得部11は、1つ又は複数のセンサを有す。第2取得部21は、対象の第2生体情報を取得する。第2取得部21は第1取得部11とは異なる1つ又は複数のセンサを有す。推定部は、第1生体情報と第2生体情報とに基づいて、対象の温熱快適性を推定する。システムは、第1生体情報と、第2生体情報と、温熱快適性と、を教師データとして学習する。システム100は、第1生体情報と第2生体情報とを入力とし、温熱快適性を出力とする。
これによって、本開示のシステム100は、第1温熱快適性、及び、第2温熱快適性より正確な第3温熱快適性を取得することが可能である。
(3−3)
本開示のシステム100は、第1取得部11と、第2取得部21と、第1推定部13と、第2推定部23と、を備える。第1取得部11は、対象の第1生体情報を取得する。第1取得部11は、1つ又は複数のセンサを有す。第2取得部21は、対象の第2生体情報を取得する。第2取得部21は第1取得部11とは異なる1つ又は複数のセンサを有す。第2推定部23は、第1取得部11が取得した第1生体情報と、第2取得部21が取得した第2生体情報と、に基づいて、対象の第2温熱快適性を推定する。システム100は、第1取得部11が取得した第1生体情報と第2推定部23が推定した推定結果と、を教師データセットとして第1推定部13を学習させる。システム100は、第1推定部13による推定時には、第1取得部11が取得した第1生体情報に基づいて、第1温熱快適性を出力する
(3−4)
第1取得部11は、第1生体情報として、少なくとも、対象の心拍数、体表温度、皮膚電気活動(EDA:Electro−Dermal Activity)のうちのいずれか1つの情報を取得する。第2取得部21は、第2生体情報として、少なくとも、対象の顔の体表温度の情報と、顔の部位の体表温度の情報と、を取得する。また、第2生体情報に含まれる情報の種類は、第1生体情報に含まれる情報の種類よりも多い。
第1取得部11を有する第1装置10は、例えば、腕センサである。腕センサは、心拍数、体表温度、皮膚電気活動の情報を取得可能であるセンサを含んでいることが好ましい。第2取得部21を有する第2装置20は、例えば、空気調和装置である。空気調和装置は、サーモグラフィ等のセンサを含み、熱画像を取得できることが好ましい。これによって、対象の顔の体表温度の情報と、顔の各部位の体表温度の情報と、を取得することが可能である。顔の各部位の体表温度の情報には、顔全体の体表温度、額の体表温度、右頬の体表温度、左頬の体表温度、鼻先の体表温度、口周辺の体表温度等の情報が含まれる。
(3−5)
第2取得部21の有するセンサの数は、第1取得部11の有するセンサの数よりも多いことが好ましい。これによって、より正確な第2温熱快適性を推定することができる。なお、センサの数という概念には、物理的なセンサの数だけでなく、1つのセンサでとったデータを元に複数の情報が取得できる場合はその情報の数という意味合いも含む。
(3−6)
本開示の第1装置10は、第1判断部12をさらに備える。第1判断部12は、第1取得部11において取得された第1生体情報が、有効な情報であるか否かを判断する。第1推定部13は、第1判断部12が第1生体情報を有効であると判断した場合に、第1温熱快適性を推定する。
さらに、第2装置20は、第2判断部22をさらに備える。第2判断部22は、第2取得部21において取得された第2生体情報が、有効な情報であるか否かを判断する。第2推定部23は、第2判断部22が第2生体情報を有効であると判断した場合に、第2温熱快適性を推定する。
これによって、第1装置10による第1温熱快適性の推定結果と、第2装置20による第2温熱快適性の推定結果に生じる誤差が小さくなり、温熱快適性の推定の精度が高くなる。
(3−7)
第1推定部13は、さらに第1取得部11が過去に取得した第1生体情報に基づいて第1温熱快適性を推定する。第2推定部23は、さらに第2取得部21が過去に取得した第2生体情報に基づいて第2温熱快適性を推定する。
これによって、第1装置10または第2装置20は、過去に取得した生体情報に基づいて対象の温熱快適性を推定することができる。過去に取得した生体情報は、各記憶部に記憶されている。
(4)変形例
(4−1)
本開示に示すシステム100は、対象の周囲の温熱環境の情報を取得する第3取得部31をさらに備えていてもよい。第3取得部31は、対象の周囲の温熱環境の情報として、生体の周囲の温度、及び/又は、湿度、の情報を取得する。第3取得部31は、第1装置10、第2装置20、第3装置30あるいはその他の装置に設けられていてもよい。
本開示に示すシステム100は、複数の生体情報に基づいて対象の温熱快適性を推定することによって、より高い精度の温熱快適性を取得することが可能である。この温熱快適性を元に空気調和機を制御することにより、より快適な空調を行うことができる。
(4−2)
本開示に示す第3装置30は、第1装置10及び第2装置20からそれぞれ第1温熱快適性及び第2温熱快適性を取得している。しかし、第3装置30は、第1装置10及び第2装置20からそれぞれ第1生体情報及び第2生体情報を取得してもよい。第3装置30は、第1推定部13及び第2推定部23の機能は、第3装置30に含まれていてもよい。第3装置30は、第1生体情報及び第2生体情報から第3温熱快適性を取得してもよい。
(5)第3実施形態
第3実施形態は、第1実施形態と同じく熱画像と腕センサ10の生体データを元に温熱快適性を推定するものである。
第1推定部13、第2推定部23、及び、補正部32からなる推定部13,23,32は、機械学習を行う学習器を備えており、学習器は学習時には2種類の学習を行うことが可能である。なお、学習器は、1つのハードウエアであってもよいし、複数のハードウエアによって構成されていてもよい。
推定部13,23,32における一方の学習は、熱画像から取得される顔の体表温度(第2生体情報)と、腕センサ10から取得される第1生体情報と、被験者が申告する温熱快適性と、を教師データとして学習を行う。
他方の学習は、熱画像が得られないときに行う学習であって、熱画像から得られる顔の体表温度を−300℃(例、体表温度が含まれないことを示すダミー値)とし、腕センサ10から得られる第1生体情報と、被験者が申告する温熱快適性を教師データとして学習を行う。
温熱快適性を推定する際に熱画像が得られる場合には、推定部13,23,32は、熱画像から得られる体表温度と腕センサ10から得られる第1生体情報を入力として温熱快適性を推定(出力)する。一方、熱画像が得られない場合は、推定部は、熱画像から得られるダミー値の体表温度(例えば―300℃)と腕センサ10から得られる第1生体情報を入力して温熱快適性を推定する。これによって、第2生体情報が取得できない場合でも、推定を行うことができる。
しかし、体表温度ダミーの温熱快適性は体表温度ありの温熱快適性に対して誤差が大きく、そのために、熱画像から得られる体表温度の有無で切り替わる際に推定値が大きく不連続となる可能性がある。そこで、体表温度ありの温熱快適性と体表温度ダミーの温熱快適性の差分を元に体表温度ダミーの温熱快適性を補正したり、体表温度ありの温熱快適性と体表温度ダミーの温熱快適性の過去のデータを用いて変化を滑らかにするようなフィルタ等による補正で、切り替わりの際の連続性を保つことが可能となる。
(6)特徴
(6−1)
第3実施形態のシステム100の推定部13,23,32は、第1生体情報、第2生体情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。推定部13,23,32は、第1生体情報および第2生体情報に基づいて温熱快適性を推定する。推定部13,23,32は、対象の推定された温熱快適性を記憶する。さらに、推定部13,23,32は、第2取得部が第2生体情報を取得しない時はダミー情報を出力する機能を有す。推定部13,23,32は、第1生体情報、ダミー情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。第1生体情報、ダミー情報、及び記憶した温熱快適性に基づいて補正された第1温熱快適性を前記対象の温熱快適性とする。
(6−2)
第3実施形態のシステム100の推定部は、第1生体情報、第2生体情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。推定部13,23,32は、第1生体情報および第2生体情報に基づいて温熱快適性を推定する。推定部13,23,32は、対象の推定された温熱快適性を記憶する。さらに、推定部13,23,32は、第2取得部が第2生体情報を取得しない時はダミー情報を出力する機能を有す。推定部13,23,32は、第1生体情報、ダミー情報、及び温熱快適性、を教師データとして学習する。推定部13,23,32は、第1生体情報、ダミー情報、及び記憶した温熱快適性、を教師データとして学習し、第1生体情報およびダミー情報に基づいて推定された第1温熱快適性を対象の温熱快適性とする。
(7)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
11 第1取得部
12 第1判断部
13 第1推定部
21 第2取得部
22 第2判断部
23 第2推定部
32 補正部
100 システム
13,23,32 推定部
特開2019−017946号公報

Claims (16)

  1. 対象の第1生体情報を取得する、1つ又は複数のセンサからなる第1取得部と、
    前記対象の第2生体情報を取得する、前記第1取得部とは異なる1つ又は複数のセンサからなる第2取得部と、
    前記第1生体情報と前記第2生体情報とに基づいて、前記対象の温熱快適性を推定する推定部と、
    を備え、
    前記推定部は、
    前記第1生体情報に基づいて前記対象の第1温熱快適性を推定し、前記第1生体情報と前記第2生体情報とに基づいて前記対象の前記温熱快適性を推定し、
    前記第2取得部が前記第2生体情報を取得しない時は、少なくとも前記第2取得部が過去に取得した前記第2生体情報に基づいて前記推定部が推定した過去の前記対象の温熱快適性、により補正された前記第1温熱快適性を、前記対象の温熱快適性とする、
    システム。
  2. 対象の第1生体情報を取得する、1つ又は複数のセンサからなる第1取得部と、
    前記対象の第2生体情報を取得する、前記第1取得部とは異なる1つ又は複数のセンサからなる第2取得部と、
    前記第1生体情報に基づいて、前記対象の第1温熱快適性を推定する第1推定部と、
    前記第1生体情報と前記第2生体情報とに基づいて、前記対象の温熱快適性を推定する第2推定部と、
    前記第2取得部が前記第2生体情報を取得しない時は、少なくとも前記第2取得部が過去に取得した前記第2生体情報に基づいて前記第2推定部が推定した過去の前記対象の温熱快適性、により前記第1温熱快適性を補正する補正部と、
    を備えるシステム。
  3. 対象の第1生体情報を取得する、1つ又は複数のセンサからなる第1取得部と、
    前記対象の第2生体情報を取得する、前記第1取得部とは異なる少なくとも1つ以上のセンサを含む1つ又は複数のセンサからなる第2取得部と、
    前記第1取得部が取得した前記第1生体情報に基づいて、前記対象の第1温熱快適性を推定する第1推定部と、
    前記第2取得部が取得した前記第2生体情報に基づいて、前記対象の第2温熱快適性を推定する第2推定部と、
    を備え、
    前記第1取得部が取得した前記第1生体情報と前記第2推定部が推定した推定結果と、を教師データセットとして前記第1推定部を学習させ、
    前記第1推定部による推定時には、前記第1取得部が取得した前記第1生体情報に基づいて、前記第1温熱快適性を出力する、
    システム。
  4. 前記第1取得部は、前記第1生体情報を前記対象に接触して取得し、
    前記第2取得部は、前記第2生体情報を前記対象に接触せずに取得する、
    請求項1から3のいずれかに記載のシステム。
  5. 前記第1取得部は、前記第1生体情報として、少なくとも、前記対象の心拍数、体表温度、皮膚電気活動(EDA:Electro−Dermal Activity)のうちのいずれか1つの情報を取得する、
    請求項1から4のいずれかに記載のシステム。
  6. 前記第2取得部は、前記第2生体情報として、少なくとも、前記対象の顔の体表温度の情報と、前記顔の部位の体表温度の情報と、を取得する、
    請求項1から5のいずれかに記載のシステム。
  7. 前記第2生体情報に含まれる情報の種類は、前記第1生体情報に含まれる情報の種類よりも多い、
    請求項1から6のいずれかに記載のシステム。
  8. 前記第2温熱快適性の精度は、前記第1温熱快適性の精度よりも高い、
    請求項3に記載のシステム。
  9. 前記第2取得部の有するセンサの数は、前記第1取得部の有するセンサの数よりも多い、
    請求項1から8のいずれかに記載のシステム。
  10. 前記第2取得部において取得された前記第2生体情報が、有効な情報であるか否かを判断する第2判断部、をさらに備え、
    前記第2推定部は、前記第2判断部が前記第2生体情報を有効であると判断した場合に、前記第2温熱快適性を推定する、
    請求項3に記載のシステム。
  11. 前記第1取得部において取得された前記第1生体情報が、有効な情報であるか否かを判断する第1判断部、をさらに備え、
    前記第1推定部は、前記第1判断部が前記第1生体情報を有効であると判断した場合に、前記第1温熱快適性を推定する、
    請求項3に記載のシステム。
  12. 前記第1推定部は、さらに前記第1取得部が過去に取得した前記第1生体情報に基づいて前記第1温熱快適性を推定する、あるいは、前記第2推定部は、さらに前記第2取得部が過去に取得した前記第2生体情報に基づいて前記第2温熱快適性を推定する、
    請求項3、10又は11のいずれかに記載のシステム。
  13. 前記対象の周囲の温熱環境の情報を取得する第3取得部をさらに備える、
    請求項1から12のいずれかに記載のシステム。
  14. 前記第3取得部は、前記対象の周囲の温度、及び/又は、湿度、の情報を取得する、
    請求項13に記載のシステム。
  15. 前記推定部は、
    前記第1生体情報と、前記第2生体情報と、前記対象の温熱快適性と、を教師データとして学習するとともに、
    前記第2生体情報が取得されない時は、前記第1生体情報と、前記第2生体情報と区別可能なダミー情報と、前記対象の温熱快適性と、を教師データとして学習し、
    前記第1生体情報と、前記第2生体情報と、が取得される時は、前記対象の温熱快適性を推定するとともに、前記対象の温熱快適性の推定値を記憶し、
    前記第2生体情報が取得されない時には、前記第1生体情報と、前記ダミー情報と、に基づいて、前記第1温熱快適性を推定し、記憶された過去の前記対象の温熱快適性に基づいて補正された前記第1温熱快適性を、前記対象の温熱快適性とする、
    請求項1に記載のシステム。
  16. 前記第1生体情報と、前記ダミー情報と、前記対象の温熱快適性と、を教師データとして学習する際に、前記対象の温熱快適性として、記憶された前記対象の温熱快適性の推定値を用い、
    前記第2生体情報が取得されない時には、学習により補正された前記第1温熱快適性を、前記対象の温熱快適性とする、
    請求項15に記載のシステム。
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