JP7147864B2 - 支援装置、支援方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、支援装置、支援方法、プログラムに関する。
病院業務全体の最適化に向けて、看護師や医師等の医療スタッフの業務の最適化は不可欠である。そのような医療スタッフの業務を最適化し業務の効率化を行うことが病院の運営にとって不可欠である。特許文献1には医療スタッフの業務において患者に対する処置履歴データに基づいて、患者のための医学的処置について予測的にスケジュールを作成することが記載されている(段落0064等参照)。
日本国特開2007-220113号公報
上述のような医療スタッフの業務において、患者の容態の変化に応じた適切な対処を行う技術が求められている。
この発明の目的の一例は、上述の課題を解決する支援装置、支援方法、プログラムを提供することである。
本発明の第1の態様によれば、支援装置は、患者の容態に応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、前記患者に対する看護の第一の対処方法を特定する対処方法特定部と、前記患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、前記特定モデルを更新するモデル更新部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、支援方法は、患者の容態に応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、前記患者に対する看護の第一の対処方法を特定し、前記患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、前記特定モデルを更新することを含む。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、患者の容態に応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、前記患者に対する看護の第一の対処方法を特定し、前記患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、前記特定モデルを更新する、ことを実行させる
本発明の実施形態によれば、医療スタッフの業務において、患者の容態の変化に応じた適切な対処を行うための情報を出力する支援装置の技術を提供することができる。
本発明の一実施形態による支援装置システムの概要を示す図である。 本発明の一実施形態による支援装置のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態による支援装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態による支援装置に接続するデータベースの例を示す図である。 本発明の一実施形態による支援装置の処理フローを示す第一の図である。 本発明の一実施形態による支援装置の処理フローを示す第二の図である。 本発明の別の実施形態による支援装置を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による支援システム100を、図面を参照して説明する。
図1は本実施形態による支援装置を有する支援システム100の概要を示す図である。
本実施形態による支援システム100は、病院等に設置される。支援システム100は支援装置1と端末2とが通信接続することにより構成される。支援システム100には複数の端末2が通信接続することができる。各端末2は看護師や医師などの医療スタッフが携帯する。端末2はスマートフォンなどの携帯型のコンピュータであってもよいし、PC等の卓上型のコンピュータであってもよい。
図2は支援装置1のハードウェア構成を示す図である。
図2が示すように支援装置1はCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、データベース104、通信モジュール105等の各ハードウェアを備えたコンピュータである。
図3は支援装置1の機能ブロック図である。
支援装置1は予め記憶する支援プログラムを実行する。これにより支援装置1は、制御部11、取得部12、モデル更新部13、推定部14、対処方法特定部15、対処結果処理部16、対処評価部17、UI(User Interface)管理部18の機能が実行可能になる。
制御部11は、支援装置1の他の機能部を制御する。
取得部12は、支援装置1が受信した情報のうち処理対象となる情報を取得する。
推定部14は、患者の容態の変化の有無を推定する。支援装置1が推定部14を備えることは必須でなくてもよい。
対処方法特定部15は、患者の容態に応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、患者に対する看護の第一の対処方法を特定する。本実施形態において、第一の対処方法は、特定モデルによって特定された、患者に対する看護の対処方法である。
対処結果処理部16は、患者に対して実際に行われた対処方法についての情報を取得する。
対処評価部17は対処方法の実行結果に基づく対処方法の評価を算出する。
モデル更新部13は、患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、特定モデルを更新する。
UI管理部18は、端末2に患者の容態の変化に基づく対処方法の提示情報を医療スタッフが利用する端末2に出力する。
すなわち、本実施形態による支援装置1は、上述した特定モデルを用いて、患者に対する看護の第一の対処方法を特定し、患者に対して実際に行われた対処方法についての評価に基づいて、特定モデルを更新する。
これにより、本実施形態による支援装置1は、看護業務において、患者の容態の変化に応じた適切な対処を行うための情報を出力する技術を提供する。
図4は支援装置1に接続するデータベースの例を示す図である。
本実施形態の支援装置1は、少なくとも、電子カルテシステム31と、リソース管理システム32のデータベースと通信接続されている。電子カルテシステム31のデータベースには、患者を特定する患者IDに紐づけて、医療スタッフID、病棟番号、階数、病室の部屋番号、ベッド番号、入力情報、などを紐づけた看護情報が登録される。医療スタッフIDは、その患者を看護する医療スタッフを特定するための情報である。病棟番号は、その患者が入院する病棟を特定するための情報である。階数は、その病棟の階を特定するための情報である。病室の部屋番号は、その患者が利用している病室の番号である。ベッド番号は、その患者が利用しているベッドを特定するための番号である。入力情報は、計測した患者の生体情報やその他の看護の詳細な内容を示す。入力情報には、“Subjective(主観的情報)”、“Objective(客観的情報)”、“Assessment(評価情報)”、“Plan(計画、治療情報)”の種別でそれぞれ特定される情報が含まれてよい。“Subjective”は患者から直接得られた情報を示す。“Objective”は医療スタッフによる身体診察や検査から得られた情報を示す。“Assessment”は“Subjective”や“Objective”に基づく医療スタッフによる評価の情報を示す。“Plan”は“Assessment”の結果として実施する計画や治療を示す。
またリソース管理システム32には、患者の看護のためのリソースの情報として、医療スタッフのスケジュール、医師のスケジュール、各病室や病棟の階ごとの看護設備、医療設備のIDなどやその設備の利用スケジュールなどが記録されている。
支援装置1においては、上述のように、特定モデルが用いられる。特定モデルは、患者の容態やその変化などに応じて、患者に対する看護の対処方法を特定する。以下、特定モデルによって特定された患者に対する対処方法を第一の対処方法と呼ぶ場合がある。
特定モデルによって特定される対処方法の例を以下に示す。誤嚥性肺炎又はその可能性のある患者に対しては、特定モデルにより、例えば「抗生剤投与」、「去痰剤投与」、「口腔ケア時間増」、及び「呼吸リハ嚥下訓練」などの対処方法のうちの一つ以上が示される。「抗生剤投与」は、医療スタッフが医師の診断に応じて患者に抗生剤を投与する対処方法である。「去痰剤投与」、医療スタッフが医師の診断に応じて患者に去痰剤を投与する対処方法である。「口腔ケア時間増」は、医療スタッフによる患者に対する口腔ケアの時間を増やす対処方法である。「呼吸リハ嚥下訓練」は、呼吸に関するリハビリテーションを行うことで、患者の嚥下についての訓練を行う対処方法である。
尿路感染の患者に対しては、特定モデルにより、例えば「抗生剤投与」、「抗菌剤投与」、及び「水分補給」などの対処方法のうちの一つ以上が示される。蜂窩織炎の患者に対しては、特定モデルにより、例えば「抗生剤投与」、「抗菌剤投与」、及び「アルコール消毒」などの対処方法のうちの一つ以上が示される。胆嚢炎の患者に対しては、特定モデルにより、例えば「胆嚢摘出」、「胆嚢ドレナージ」、「抗生剤投与」及び「食事指導」などの対処方法のうちの一つ以上が示される。特定モデルによって特定される対処方法は、上記の一部であってもよいし、上記以外の対処方法が含まれてもよい。特定モデルは、他の症状の患者に対する対処方法を特定してもよい。
特定モデルは、予め支援装置1に記録されていてもよいし、支援装置1と通信接続された他の装置が生成してもよい。また、支援装置1は、特定モデルを生成してもよい。支援装置1は、この場合の一例として、電子カルテシステム31のデータベースから取得した看護情報と、その看護情報が示す容態の変化に対する対処方法の情報の正解ラベルとに基づいて、患者の看護の対処方法を特定するために用いられる特定モデルを生成する。いずれの場合においても、特定モデルは予め生成される。
また、支援装置1においては、容態推定モデルが用いられてもよい。容態推定モデルは、患者の容態の変化を推定する。容態推定モデルによって推定される患者の容態は、患者の容態の変化の有無や、容態の変化がある場合の程度が含まれる。推定される患者の容態は、これらには限られない。容態推定モデルは予め支援装置1に記録さていてもよいし、支援装置1と通信接続された他の装置が生成してもよい。また、支援装置1は、容態推定モデルを生成してもよい。支援装置1は、この場合の一例として、電子カルテシステム31のデータベースから取得した看護情報と、その看護情報において患者の容態の変化があったことを示す情報の正解ラベルとに基づいて、容態推定モデルを生成してよい。ここで看護情報とは、患者に対する看護業務の中で、患者の状態や患者への看護内容、患者の状態の変化など、患者を看護する上で、医療スタッフが把握すべき情報を示す。患者の容態の変化は、患者の容態の悪化、患者の容態の改善、患者の食事の量の増加、患者の食事の量の減少、など様々であってよい。容態推定モデルは複数に区分された患者の容態の変化の度合の大きさを特定できるモデルであってよい。いずれの場合においても、容態推定モデルは予め生成される。
特定モデルは、電子カルテシステム31のデータベースが記憶する看護情報と、リソース管理システム32のデータベースが記憶する情報とを用いて生成されてもよい。これにより、特定モデルは、患者の看護情報と、看護のためのリソースの状況とに応じた対処方法を特定することが可能となる。看護のためのリソースとは、患者を看護する医療スタッフの勤務時間などの人的リソースや、患者の近くにある医療設備などの設備的リソースなどを示す。
上述の容態推定モデルや対処方法の特定モデルは、患者の看護種別や患者の属性ごとに生成されてもよい。例えば看護種別は、骨折、脳卒中などの看護の態様を特定する識別子である。患者の属性は年齢、性別などの患者のカテゴリを特定する識別子である。支援装置1は、各モデルをデータベース104に記録する。容態推定モデルおよび対処方法の特定モデルは、入力に対する出力を算出するためのニューラルネットワークの重み等のパラメータを含む。容態推定モデルおよび対処方法の特定モデルは、ニューラルネットワーク以外のモデルであってもよい。
図5は支援装置1の処理フローを示す第一の図である。
次に図5を参照して支援装置1の処理の詳細について説明する。
以下の処理フローでは、支援装置1が推定部14を備える場合を想定している。しかしながら、上述のように、支援装置1は推定部14を備えなくてもよい。
支援装置1のデータベース104は、予め電子カルテシステム31から患者IDや看護情報を取得して記憶する。電子カルテシステム31のデータベースに記録される情報として、随時、看護情報が追加、更新される。そのため、支援装置1の取得部12は、例えば所定の時間間隔で電子カルテシステム31に通信接続し、電子カルテシステム31のデータベースから患者IDとその患者IDに紐づく看護情報を取得して、データベース104に記録する。
そして、推定部14は、データベース104から一人目の患者の患者IDを特定する(ステップS101)。推定部14は特定した患者IDに紐づいてデータベース104に記録されている看護情報を取得する。その患者IDに紐づく複数の看護情報が時系列に存在してよい。推定部14は、それら看護情報から、患者の身体的容態を示す情報を取得する(ステップS102)。患者の身体的容態を示す情報は、体温、血圧、血液検査結果の各項目、“Subjective(主観的情報)”、“Objective(客観的情報)”、“Assessment(評価情報)”などの情報であってもよい。
推定部14は容態推定モデルを取得する(ステップS103)。推定部14は、患者IDが示す患者に対する看護種別や属性を特定し、その看護種別や属性に応じて容態推定モデルをデータベース104から取得してよい。推定部14は、容態推定モデルに現在の時刻よりも所定時間前の患者の身体的容態を示す情報と、現在の時刻の身体的容態を示す情報とを入力し患者の容態の変化の有無を推定する(ステップS104)。その結果、推定部14は、推定された容態の変化の有無の情報を取得する。なお、推定部14は、容態推定モデルを用いずに、過去の身体的容態を示す情報と、現在の時刻の身体的容態を示す情報とを比較して、その差に基づいて患者の容態の変化の有無を推定してもよい。例えば、推定部14は、それら取得した身体的容態を示す情報各々に含まれる体温の差が所定閾値以上である場合には、容態が変化したと推定してもよい。また例えば推定部14は、それら取得した身体的容態を示す情報から、患者の看護属性に基づいて特定した血液のある項目の成分値が所定閾値以上である場合には、容態が変化したと推定してもよい。患者の容態の変化の具体例は、患者の容態の悪化、患者の容態の改善、患者の食事の量の増加、患者の食事の量の減少、を含んでもよい。なお上述の例においては推定部14が患者の容態の変化の有無を判定している。しかしながら、このような例に限定されず、医療スタッフ、患者自身などから、その患者の容態の変化があったこと示す情報の入力を受け付けてもよい。
推定部14が患者の容態の変化が有ると推定した場合、対処方法特定部15は、第一の対処方法を特定する(ステップS105)。なお、推定部14が備えられていない場合には、対処方法特定部15は、端末2を介した医療スタッフからの対処方法の特定要求などに応じて、第一の対処方法を特定してもよい。対処方法の特定の一例として、対処方法特定部15は、患者IDが示す患者に対する看護種別や属性を特定し、その看護種別や属性に応じて対処方法の特定モデルをデータベース104から取得する。対処方法特定部15は、対処モデルに現在の時刻よりも所定時間前の患者の身体的容態を示す情報と、現在の時刻の身体的容態を示す情報とを入力し、その結果の第一の対処方法の情報を取得する(ステップS106)。第一の対処方法は、例えば第一の対処方法を特定するIDなどの識別情報などの情報として出力されてもよい。対処方法特定部15は、第一の対処方法を特定する識別情報を取得すると、処理の対象とした患者IDと、特定された第一の対処方法とをUI管理部18へ出力する。
UI管理部18は患者IDと第一の対処方法とを取得し、それらを含む対処方法の提示情報を生成する(ステップS107)。この提示情報には第一の対処方法を詳細に医療スタッフに示す対処方法の内容情報が含まれる。また提示情報には提示情報を特定するための提示IDが含まれている。第一の対処方法に対応するその内容情報は、予め支援装置1のデータベース104が記憶してよい。UI管理部18は、患者IDに紐づいてデータベース104に記録される医療スタッフIDを取得する。またUI管理部18は医療スタッフIDに紐づいてリソース管理システム32に記録される端末IDを取得する。この端末IDは、患者IDに基づいて特定した医療スタッフIDの示す医療スタッフが利用する端末2である。UI管理部18は、患者IDに基づいて、病棟や階数を示すIDを取得し、そのIDに基づいてリソース管理システム32の勤務スケジュールに基づいて、現在時刻において勤務している医療スタッフのIDを特定する。UI管理部18はその看護者のIDに紐づく端末IDをリソース管理システム32から取得してよい。UI管理部18は特定した端末IDを示す端末2へ提示情報を送信する(ステップS108)。UI管理部18は提示情報を一時的にメモリや記憶部に記録してよい。
以上の処理により提示情報を受信した端末2は提示情報に少なくとも含まれる患者IDや患者の容態変化に対する対処方法を示す提示情報を出力する。なお提示情報は他の出力先の装置に出力してよい。これにより医療スタッフは、端末2に表示された情報に基づいて、容態の変化のあった患者に対して適切な対処方法による看護対処を行うことができる。
上述の処理において電子カルテシステム31には自動的にセンサ等により取得した患者のバイタル測定値が看護情報として記録されてよい。バイタル測定値は、患者の体温、血圧、心電図データなどが含まれるが、これらの測定値に限られない。バイタル測定値が看護情報として登録されるたびに、センサまたは電子カルテシステム31がその看護情報が登録されたことを支援装置1に通知し、支援装置1の推定部14が、患者の容態が変化したかを判定してもよい。自動的に患者のバイタル測定値を看護情報として記録され、この記録に基づいて支援装置1が患者の容態の変化に基づいて容態が変化したと判定した場合に対処方法の提示情報を生成して端末2に送信することで、患者に対する迅速で適切な対処を行うことができる。
上述の処理において、推定部14は、患者IDに基づいて特定した病棟ID、病室ID、ベッドID等に基づいて、患者の看護に利用できる人的リソースや設備的リソースをリソース管理システム32のデータベースから取得して、このリソースを患者の身体的容態を示す情報とともに特定モデルに入力してもよい。この場合、推定部14は上述のモデル入出力情報に含まれる入力情報としてリソースに関する情報を格納する。そして、対処方法特定部15は、患者の身体的容態の変化と人的リソースや設備的リソースに基づいて、その患者に対する第一の対処方法を特定する。これにより、支援装置1は、現在時刻における勤務スケジュール等に基づいて特定した医療スタッフの人的リソースと、患者の看護に利用できる設備的リソースに基づく、患者に対する適切な対処方法を特定することができる。例えば患者を担当する医師が不在な場合には、患者に対する対処方法のうち、実施できる対処と実施できない対処がある。また利用できる看護設備に応じて、患者に対する対処方法のうち、実施できる対処と実施できない対処がある。支援装置1は、このような人的リソースと、設備的リソースを考慮した適切な対処方法を特定することができる。
図6は支援装置1の処理フローを示す第二の図である。
医療スタッフは、端末2に表示された提示情報を参照して患者の看護の対処を行う。この場合に提示情報に含まれる第一の対処方法が実行される場合がある。また、医療スタッフが、第一の対処方法が適切ではないか、他により適切な対処方法があると判断した場合などには、第一の対処方法とは異なる対処方法が実行される場合がある。第一の対処方法とは異なり、患者に対して行われた対処方法を、以下、第二の対処方法と呼ぶ場合がある。
そして、医療スタッフは、患者に対して対処を実行している最中や実行した後に、対処内容を端末2に入力する。第一の対処方法が行われた場合には、対処内容として、提示情報に含まれる第一の対処方法が入力される。また、第一の対処方法の対処とは異なる第二の対処方法が行われた場合には、その詳細内容が対処内容として入力される。医療スタッフ等のユーザは、それら対処内容の情報を音声入力や文字入力などにより端末2に入力することができる。端末2は、提示IDと、患者IDと、対処内容とを含む対処結果を支援装置1へ送信する。
支援装置1は対処結果を受信する。支援装置1の取得部12は対処結果を取得する(ステップS201)。取得部12は対処結果を対処結果処理部16へ出力する。対処結果処理部16は、対処結果を送信した端末2に対して過去に送信した提示情報をUI管理部18から取得する(ステップS202)。対処結果処理部16は、提示情報に含まれる対処方法と、対処結果の示す対処内容が一致するかを判定する(ステップS203)。
提示情報に含まれる対処方法と対処結果の示す対処内容が一致する場合(ステップS203がYes)には、第一の対処方法が実行されたこととなる。対処結果処理部16は、第一の対処方法が行われたことを示す情報と、提示IDと、患者IDとを少なくとも含む第一の対処結果をデータベース104に記録する(ステップS204)。第一の対処結果は、第一の対処方法が行われた場合に記録される対処結果である。
提示情報に含まれる対処方法と対処結果の示す対処内容が一致しない場合(ステップS203がNo)には、提示情報に含まれていた第一の対処方法に代えて、第二の対処方法が実行されたこととなる。対処結果処理部16は、第二の対処方法が行われたことを示す情報と、第一の対処方法の代わりに実行された第二の対処方法の対処内容と、提示IDと、患者IDとを少なくとも含む第二の対処結果をデータベース104に記録する(ステップS205)。第二の対処結果は、第一の対処方法に代えて第二の対処結果が行われた場合に記録される対処結果である。
そして支援装置1は、提示情報によりユーザに提示した対処方法による看護の評価情報を端末2から受信する。例えば、医療スタッフは、対処内容の入力と併せて、または対処方法の対処を施した1時間後などに、評価情報を端末2に登録する。評価情報は、主に第一の対処方法の良否を表す。評価情報は、例えば数値で表される対処方法についての評価、1時間後の患者の様子などの評価に関する詳細な内容であってよいが、これらに限られない。評価情報は、第一の対処方法に関する良し悪しを表す情報であればよい。
評価情報には、ユーザにより指定され端末2が取得した提示IDが含まれる。ユーザは端末2に音声入力や操作入力により評価情報を入力してよい。支援装置1は評価情報を取得する(ステップS206)。支援装置1の取得部12は評価情報を対処評価部17へ出力する。
対処評価部17は、評価情報を参照して、対処方法が適切であるか否かを判定する(ステップS207)。一例として、評価情報が、対処方法が適切である場合により大きな値となるような数値で表されている場合について説明する。この場合、対処評価部17は、評価情報に含まれる評価が閾値未満かを判定する。この場合に、対処評価部17は評価が閾値未満である場合には対処方法の特定モデルの更新判定要求を送信すると決定する。対処評価部17は、評価情報に含まれる提示IDを含む特定モデルの更新判定要求を、モデル更新部13へ出力する。対処評価部17は評価情報に含まれる評価が閾値以上である場合には、提示された処理が適切であったとして処理を終了する。
モデル更新部13は更新判定要求を取得する。取得した対処結果に含まれる対処方法が第二の対処方法が行われたことを示す情報を含む場合、特定モデルによって特定された対処方法は患者に対して適切な対処方法ではない、又は第二の対処方法がより適切である可能性があることが推定される。そこで、モデル更新部13は、モデル更新処理を進める。この場合、モデル更新部13は、取得したモデル対して入力された入力情報および取得したモデルから出力された出力情報(患者の身体的容態を示す情報や、リソース情報など)の入力と、取得した対処結果に含まれる第二の対処方法との関係を加えて、その入力情報と同様の情報を特定モデルに入力した場合にその出力情報と同様の情報が出力される特定モデルとなるよう、特定モデルを更新する(ステップS208)。つまり、モデル更新部13は、第二の対処方法を特定モデルに再学習させることで特定モデルを更新する。モデル更新部13は、第二の対処方法の再学習と共に、又はその再学習に代えて、第一の対処方法の評価が低いことを特定モデルに再学習させることで、特定モデルを更新してもよい。
このモデル更新部13の処理は、第一の対処方法に代えて行われた第二の対処方法がより適切であると評価された場合に特定モデルを更新する処理の一態様である。支援装置1は処理を終了するかを判定する(ステップS209)。支援装置1は、対処結果を取得する度に、上述のステップS201~ステップS209の処理を繰り返し行う。
すなわち、第二の対処方法が第一の対処方法と比較してより適切であった場合に、特定モデルについて、第二の対処方法に関する再学習が行われる。これにより、対処方法の特定を行う特定モデルの精度を向上させることができる。
なお上述の処理においては、対処評価部17は、ユーザの端末2から取得した評価情報に基づいて、第一の対処方法に代えて行われた第二の対処方法の評価が閾値未満かを判定している。しかしながら、対処評価部17は、医療スタッフによって患者に対する対処が行われた後に、医療スタッフによって登録された患者の看護情報に基づいて、第一の対処方法に代えて行われた第二の対処方法の評価が閾値以上かを判定してもよい。
例えば支援装置1の対処評価部17は、ステップS204の第一の対処結果の記録や、ステップS205の第二の対処結果の記録の後の所定時間の経過を検出し、対処評価の処理を開始する。対処評価部17は、第一の対処結果や第二の対処結果に含まれる提示IDと患者IDを取得する。対処評価部17は、データベース104に記録される看護情報のうち、提示IDと患者IDを含む看護情報を取得する。また対処評価部17は、提示IDと患者IDを含む看護情報の登録時刻よりも所定時間前から登録されているその患者IDの患者の看護情報をデータベース104から取得する。なお医療スタッフは看護情報の電子カルテシステムへの登録において、提示情報が示す対処方法による対処の実行後に、患者の容態などの情報と、提示IDや患者IDとを看護情報として電子カルテシステム31に登録していることを前提とする。支援装置1の処理によりこの電子カルテシステム31に登録された看護情報がデータベース104にコピーされている。
支援装置1の対処評価部17は、取得した看護情報に基づいて評価を算出する。具体的には、対処評価部17は、取得した看護情報に含まれる患者の身体的容態の情報の中から所定の情報を取得する。所定の情報とは、例えば体温や、意識レベルの値であってよい。対処評価部17は、取得した時系列の各看護情報に含まれる体温や意識レベルの値の増減に基づいて、提示情報が示す対処方法の評価を算出する。例えば対処評価部17は、体温が上昇し、かつ意識レベルが減少している場合には、低い評価を算出する。また対処評価部17は、体温が低下し、かつ意識レベルが増加している場合には、高い評価を算出する。この評価の算出手法は一例であって、どのような算出手法であってもよい。そして支援装置1はステップS207以降の処理を同様に行い、特定モデルを更新する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の処理によれば、支援装置1は、看護業務において、患者の容態の変化に応じた適切な対処を行うための情報を出力することができる。
図7は別の実施形態に係る支援装置を示す図である。
図7が示すように支援装置1は、少なくとも、モデル更新部13、対処方法特定部15を備える。
対処方法特定部15は、患者の容態に応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、患者に対する看護の第一の対処方法を特定する。
モデル更新部13は、患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、特定モデルを更新する。
上述の支援装置1は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
この出願は、2018年10月24日に出願された日本国特願2018-200034を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、支援装置、支援方法、記録媒体に適用してもよい。
1・・・支援装置
2・・・端末
11・・・制御部
12・・・取得部
13・・・モデル更新部
14・・・推定部
15・・・対処方法特定部
16・・・対処結果処理部
17・・・対処評価部
18・・・UI管理部

Claims (9)

  1. 患者の容態と、リソースの有無の情報であって前記患者の病棟、病室、ベッドの少なくとも一つの識別子に基づいて取得した人的リソースと設備リソースとに応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、前記患者に対する看護の第一の対処方法を特定する対処方法特定部と、
    前記患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、前記特定モデルを更新するモデル更新部と、
    を備える支援装置。
  2. 前記モデル更新部は、前記第一の対処方法の評価が低いことを前記特定モデルに学習させることで、前記特定モデルを更新する
    請求項1に記載の支援装置。
  3. 前記モデル更新部は、特定された前記第一の対処方法とは異なる第二の対処方法に対する評価に基づいて、前記特定モデルを更新する
    請求項1または請求項2に記載の支援装置。
  4. 前記モデル更新部は、前記第二の対処方法を前記特定モデルに学習させることで、前記特定モデルを更新する
    請求項3に記載の支援装置。
  5. 前記第二の対処方法は、前記患者に対して実際に行われた対処方法である、請求項3又は請求項4に記載の支援装置。
  6. 前記対処方法の実行結果に基づいて前記評価を算出する対処評価部と、
    をさらに備える請求項1から請求項5の何れか一項に記載の支援装置。
  7. 前記モデル更新部は、前記対処方法の実行に必要となったリソースの有無の情報を用いて前記特定モデルを更新する
    請求項1から請求項6の何れか一項に記載の支援装置。
  8. 患者の容態と、リソースの有無の情報であって前記患者の病棟、病室、ベッドの少なくとも一つの識別子に基づいて取得した人的リソースと設備リソースとに応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、前記患者に対する看護の第一の対処方法を特定し、
    前記患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、前記特定モデルを更新する
    ことを含む支援方法。
  9. コンピュータに、
    患者の容態と、リソースの有無の情報であって前記患者の病棟、病室、ベッドの少なくとも一つの識別子に基づいて取得した人的リソースと設備リソースとに応じた対処方法を特定する特定モデルを用いて、前記患者に対する看護の第一の対処方法を特定し、
    前記患者に対して行われた対処方法についての評価に基づいて、前記特定モデルを更新する、
    ことを実行させるプログラム。
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