JP6891828B2 - 高強度継目無鋼管及びジャッキアップリグのブレーシングパイプ - Google Patents

高強度継目無鋼管及びジャッキアップリグのブレーシングパイプ Download PDF

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Description

本発明は、高強度継目無鋼管及びそれを用いたジャッキアップリグのブレーシングパイプに関する。
近年、陸上や浅海に位置する油田の石油・天然ガス資源は枯渇しつつあり、海底油田の開発が活発になっている。海底油田の開発に使用されるプラットフォーム、ジャッキアップリグ等は大型化しており、高強度の材料が求められる。また、これらの材料は主に溶接によって組み立てられるため、優れた溶接性が要求される。さらに、寒冷地で使用されるため、−40℃といった低温域での靱性が要求される。
特開2017−193760号公報には、HAZ低温靱性を安定して得られる高張力鋼及びそれを用いた海洋構造物が記載されている。同公報には、降伏強度が480〜599MPaである鋼板が記載されている。
特許第5126790号公報には、耐疲労き裂進展特性に優れた鋼材及びその製造方法が記載されている。同公報には、降伏強度が433〜657MPaであり、0℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが186〜298Jである鋼板が記載されている。
特開2017−193760号公報 特許第5126790号公報
ジャッキアップリグのブレーシングパイプ(筋交い鋼管)は従来、アメリカ石油協会(API)規格X60グレード(降伏強度415MPa以上)や同X80グレード(降伏強度555MPa以上)の鋼管が用いられてきた。しかし近年、海底油田の探索地域はさらに大水深域へと移っており、海洋構造物の大型化を避けて軽量化を図るため、さらなる高強度の構造管が求められている。また、北極海等の極地での使用を視野に、−60℃といった従来よりもさらに厳しい環境での安定した靱性が求められるようになっている。
本発明の目的は、低温靱性に優れた高強度継目無鋼管及びジャッキアップリグのブレーシングパイプを提供することである。
本発明の一実施形態による高強度継目無鋼管は、化学組成が、質量%で、C:0.10〜0.18%、Si:0.03〜1.0%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.020%以下、S:0.0025%以下、Cu:0.1〜1.0%、Cr:0.10〜0.60%、Ni:0.2〜1.0%、Mo:0.10〜0.40%、Ti:0.004〜0.020%、V:0.02〜0.40%、B:0.0005〜0.005%、Al:0.045%以下、N:0.008%以下、Ca:0.0004〜0.0040%、Nb:0〜0.05%、残部:Fe及び不純物であり、前記化学組成が下記の式(1)を満たし、625MPa以上の降伏強度と、695MPa以上の引張強度とを有し、−40℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが135J以上であり、旧オーステナイト粒の大きさが、ASTM E112−13に準拠した結晶粒度番号で7.0以上である組織を有し、粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計が、100個/cm以下である。
C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B≦0.28 式(1)
式(1)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
本発明によれば、低温靱性に優れた高強度継目無鋼管及びジャッキアップリグのブレーシングパイプが得られる。
図1は、クラスタ状の介在物を説明するための模式図である。 図2は、HAZ硬さの測定位置を模式的に示す図である。
本発明者らは、継目無鋼管の溶接性を維持しつつ、強度及び低温靱性をさらに向上させるための手段を検討した。その結果、以下の知見を得た。
強度を向上させるための手段として、焼戻し温度を低くする、又は保持時間を短くすることが考えられる。しかし、焼戻し温度を低くする、又は保持時間を短くすると、靱性が低下する。そのため、焼戻し条件の調整だけでは、高強度と高靱性とを両立することは困難である。
強度を向上させるための他の手段として、継目無鋼管の炭素当量を大きくして、焼入れ性を高めることが考えられる。一方、炭素当量を大きくすると、溶接熱影響部(HAZ)の硬さが高くなり、溶接性が低下する。例えば前掲した特許第5126790号公報には、JIS規格の炭素当量Ceq(JIS)=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+10Bが0.35を超えると、溶接施工が困難になると記載されている。
本発明者らは、国際溶接学会(IIW)の炭素当量Cqe(IIW)=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5が0.40以上であっても、以下の式で定義されるPCMが0.28以下であれば、実用上必要な溶接性が得られることを見出した。具体的には、PCMが0.28以下であれば、予熱することなく溶接が可能である。
PCM=C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B
上式の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
ボロン(B)は、溶接性を顕著に悪化させるため、溶接を必要とする構造用鋼管には積極的に含有させる元素ではないと考えられている。しかし、PCM≦0.28を満足する範囲でBを適量含有させることで、鋼管の焼入れ性を飛躍的に向上させることができる。また、焼入れ性を向上させる元素であり、かつ、PCMへの影響が比較的小さいCu及びNiを所定量含有させることが有効である。
低温靱性を向上させるためには、さらに、鋼中の介在物の量を低減する必要がある。具体的には、粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計を100個/cm以下にする必要がある。そのためには、介在物が生じにくいプロセスを採用するとともに、鋼の化学組成、特にS、Ti、Ca、及びAlの含有量を厳密に管理する必要がある。また、旧オーステナイト粒の大きさをASTM E112−13に準拠した結晶粒度番号で7.0以上にする必要がある。
以上の知見に基づいて、本発明は完成された。以下、本発明の一実施形態による高強度継目無鋼管を詳述する。
[化学組成]
本実施形態による高強度継目無鋼管は、以下に説明する化学組成を有する。以下の説明において、元素の含有量の「%」は、質量%を意味する。
C:0.10〜0.18%
炭素(C)は、鋼の焼入れ性を高める。C含有量が0.10%未満であれば、上記効果が十分に得られない。一方、C含有量が0.18%を超えると、鋼の溶接性、特にHAZが硬化し耐低温割れ性が低下する。したがって、C含有量は0.10〜0.18%である。C含有量の下限は、好ましくは0.11%である。C含有量の上限は、好ましくは0.15%である。
Si:0.03〜1.0%
シリコン(Si)は、鋼を脱酸する。Si含有量が0.03%以上であれば、上記効果が顕著に得られる。一方、Si含有量が1.0%を超えると、鋼の靱性が低下する。したがって、Si含有量は0.03〜1.0%である。Si含有量の下限は、好ましくは0.05%であり、さらに好ましくは0.10%である。Si含有量の上限は、好ましくは0.8%であり、さらに好ましくは0.5%である。
Mn:0.5〜2.0%
マンガン(Mn)は、鋼の焼入れ性を高める。Mn含有量が0.5%未満であれば、上記効果が十分に得られない。一方、Mn含有量が2.0%を超えると、Mnが鋼中で偏析し、鋼の靱性が低下する。したがって、Mn含有量は0.5〜2.0%である。Mn含有量の下限は、好ましくは0.6%である。Mn含有量の上限は、好ましくは1.5%であり、さらに好ましくは1.0%である。
P:0.020%以下
燐(P)は不純物である。Pは鋼の靱性を低下させる。したがって、P含有量はなるべく低い方が好ましい。そのため、P含有量は0.020%以下である。P含有量は、好ましくは0.015%以下である。
S:0.0025%以下
硫黄(S)は不純物である。Sは、硫化物系介在物を形成し、鋼の靱性を低下させる。したがって、S含有量はなるべく低い方が好ましい。そのため、S含有量は0.0025%以下である。S含有量は、好ましくは0.0020%以下であり、さらに好ましくは0.0018%以下である。
Cu:0.1〜1.0%
銅(Cu)は、鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。Cu含有量が0.1%未満では、この効果が十分に得られない。一方、Cu含有量が1.0%よりも高ければ、鋼の溶接性が低下する。Cu含有量が高すぎればさらに、高温における鋼の粒界強度が低下し、鋼の熱間加工性が低下する。したがって、Cu含有量は0.1〜1.0%である。Cu含有量の下限は、好ましくは0.12%であり、さらに好ましくは0.15%である。Cu含有量の上限は、好ましくは0.5%であり、さらに好ましくは0.3%であり、さらに好ましくは0.25%である。
Cr:0.10〜0.60%
クロム(Cr)は鋼の焼入れ性を高める。Crはさらに、鋼の焼戻し軟化抵抗を高める。Cr含有量が0.10%未満では、上記効果が十分に得られない。一方、Cr含有量が0.60%を超えると、溶接性及びHAZ靱性が低下する。したがって、Cr含有量は0.10〜0.60%である。Cr含有量の下限は、好ましくは0.20%であり、さらに好ましくは0.25%であり、さらに好ましくは0.30%である。Cr含有量の上限は、好ましくは0.55%であり、さらに好ましくは0.50%である。
Ni:0.2〜1.0%
ニッケル(Ni)は、鋼の焼入れ性を高め、鋼の強度を高める。Niはまた、焼入れ性を高める元素であるにもかかわらず、溶接性への悪影響が小さい。Niはさらに、鋼の靱性も向上する。Niが0.2%未満では、これらの効果が十分に得られない。一方、Ni含有量を1.0%よりも高くしても、効果が飽和する。したがって、Ni含有量は0.2〜1.0%である。Ni含有量の下限は、好ましくは0.3%であり、さらに好ましくは0.4%であり、さらに好ましくは0.6%である。Ni含有量の上限は、好ましくは0.9%であり、さらに好ましくは0.8%である。
Mo:0.10〜0.40%
モリブデン(Mo)は、鋼の焼入れ性を高める。Moはさらに、鋼中のC、Vと結合して鋼の強度を高める。Mo含有量が0.10%未満では、上記効果が十分に得られない。一方、Mo含有量が0.40%を超えると、鋼の溶接性及びHAZ靱性が低下する。したがって、Mo含有量は0.10〜0.40%である。Mo含有量の下限は、好ましくは0.20%であり、さらに好ましくは0.25%である。Mo含有量の上限は、好ましくは0.38%である。
Ti:0.004〜0.020%
チタン(Ti)は、鋼中のNと結合しTiNを形成し、HAZの粗粒化を抑制して、HAZ靱性を向上させる。Ti含有量が0.004%未満では、上記効果が十分に得られない。一方、Ti含有量が0.020%よりも高ければ、介在物が増加してTiNが粗大化したり、粗大なTiCが生成し低温靱性が低下する。したがって、Ti含有量は0.004〜0.020%である。Ti含有量の下限は、好ましくは0.010%である。
V:0.02〜0.40%
バナジウム(V)は、鋼中のCと結合してV炭化物を形成し、鋼の強度を高める。V含有量が0.02%未満では、上記効果が十分に得られない。一方、V含有量が0.40%よりも高ければ、炭化物が粗大化し、鋼の靱性が低下する。したがって、V含有量は0.02〜0.40%である。V含有量の下限は、好ましくは0.03%である。V含有量の上限は、好ましくは0.30%であり、さらに好ましくは0.20%であり、さらに好ましくは0.10%である。
B:0.0005〜0.005%
ボロン(B)は、微量の含有で焼入れ性を飛躍的に向上させる。Bを含有することによって、所定の高強度と優れた低温靱性とを同時に満たすことができる。B含有量が0.0005%未満では、上記効果が十分に得られない。一方、Bを過度に含有すると溶接性が急激に低下する。したがって、B含有量は0.0005〜0.005%である。B含有量の下限は、好ましくは0.0008%であり、さらに好ましくは0.0010%である。B含有量の上限は、好ましくは0.0030%であり、さらに好ましくは0.0020%であり、さらに好ましくは0.0015%である。
Al:0.045%以下
アルミニウム(Al)は、鋼を脱酸する。一方、Al含有量が0.045%を超えると、介在物が増加し、低温靱性が低下する。したがって、Al含有量は0.045%以下である。Al含有量の下限は、好ましくは0.001%であり、さらに好ましくは0.010%である。本明細書におけるAl含有量は、酸可溶Al(いわゆるSol−Al)の含有量を意味する。
N:0.008%以下
窒素(N)は、Alと結合して微細なAl窒化物を形成し、鋼の靱性を高める。Nが少しでも含有されていれば、上記の効果が得られる。一方、N含有量が0.008%よりも高ければ、固溶したNが鋼の靱性を低下させる。N含有量が高すぎればさらに、炭窒化物が粗大化し、鋼の靱性が低下する。したがって、N含有量は0.008%以下である。N含有量の下限は、好ましくは0.001%であり、より好ましくは0.002%である。N含有量の上限は、好ましくは0.006%であり、さらに好ましくは0.005%である。
Ca:0.0004〜0.0040%
カルシウム(Ca)は、鋼中のSと結合してCaSを形成する。CaSの形成により、MnSの形成が抑制される。そのため、Caは、鋼の靱性を高める。またアルミナ系介在物の粗大化も抑制し靱性を改善する働きもある。Ca含有量が0.0004%未満では、上記効果が十分に得られない。一方、Ca含有量が0.0040%よりも高ければ、酸化物系介在物が形成されて鋼の靱性が低下する。したがって、Ca含有量は0.0004〜0.0040%である。Ca含有量の上限は、好ましくは0.0035%であり、さらに好ましくは0.0030%である。
本実施形態による高強度継目無鋼管の化学組成の残部は、Fe及び不純物である。ここでいう不純物は、鋼の原料として利用される鉱石やスクラップから混入される元素、あるいは製造過程の環境等から混入される元素をいう。
本実施形態による高強度継目無鋼管の化学組成は、Feの一部に代えて、Nbを含有してもよい。Nbは選択元素である。すなわち、本実施形態による高強度継目無鋼管の化学組成は、Nbを含有していなくてもよい。
Nb:0〜0.05%
ニオブ(Nb)は、鋼中のC及やNと結合して微細なNb炭化物を形成し、鋼の強度及び靱性を高める。Nbはさらに、Mo炭化物中に固溶し、Mo炭化物の粗大化を抑制する。Nbが少しでも含有されていれば、上記の効果が得られる。一方、Nb含有量が0.05%よりも高ければ、炭化物が粗大化し、鋼の靱性が低下する。したがって、Nb含有量は0〜0.05%である。Nb含有量の下限は、好ましくは0.005%である。Nb含有量の上限は、好ましくは0.04%であり、さらに好ましくは0.03%である。
本実施形態による高強度継目無鋼管の化学組成は、下記式(1)を満たす。
C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B≦0.28 式(1)
式(1)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
式(1)の左辺の値は、PCMと呼ばれる。PCMが高いと、溶接性の低下、具体的には、溶接熱影響部(HAZ)の硬さが過度に上昇し、低温割れが起こりやすくなる。そのため、PCMは0.28以下とする。PCMは、好ましくは0.27以下であり、より好ましくは0.26以下である。
本実施形態による高強度継目無鋼管の化学組成は、好ましくは、下記式(2)で定義される炭素当量Ceqが0.40以上である。
Ceq=C+Mn/6+(Cr+Mo+V)/5+(Ni+Cu)/15 式(2)
式(2)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
炭素当量Ceqは、焼入れ性の指標として用いられる。炭素当量Ceqが小さすぎると、十分な焼入れ性が得られず、高強度が得られない。炭素当量Ceqの下限は、より好ましくは0.45であり、さらに好ましくは0.47である。炭素当量Ceqの上限は、好ましくは0.55であり、さらに好ましくは0.50である。
[機械的特性]
本実施形態による高強度継目無鋼管は、625MPa以上の降伏強度と、695MPa以上の引張強度とを有する。本実施形態による高強度継目無鋼管は、より好ましくは690MPa以上の降伏強度と、760MPa以上の引張強度とを有する。一方、降伏強度及び引張強度が高すぎると、低温靱性を安定して確保することが困難になる。その観点では、降伏強度及び引張強度はそれぞれ、810MPa以下及び960MPa以下にしておくことが好ましく、745MPa以下及び895MPa以下にしておくことがさらに好ましい。
本実施形態による高強度継目無鋼管は、−40℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが135J以上である。吸収エネルギーは、鋼管の肉厚方向中央から、試験片の長手方向が管軸方向(L方向)と平行になるようにフルサイズVノッチ試験片(幅10mm×高さ10mm×長さ55mm、ノッチ深さ2mm)を採取し、JIS Z 2242(2005)にしたがって測定する。本実施形態による高強度継目無鋼管は、好ましくは、−40℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが160J以上である。
本実施形態による高強度継目無鋼管は、好ましくは、−60℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが70J以上である。本実施形態による高強度継目無鋼管は、より好ましくは、−60℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが100J以上である。
[組織]
本実施形態による高強度継目無鋼管は、旧オーステナイト粒の大きさが、ASTM E112−13に準拠した結晶粒度番号で7.0以上である組織を有する。旧オーステナイト粒の大きさが結晶粒度番号で7.0未満であると、低温靱性を確保することが困難になる。旧オーステナイト粒の大きさは、好ましくは結晶粒度番号で7.5以上であり、さらに好ましくは結晶粒度番号で8.0以上である。
旧オーステナイト粒の大きさは、電子線後方散乱回折法(EBSD)を用いて、結晶の方位関係から求める。具体的にはまず、焼戻し後の継目無鋼管の横断面(継目無鋼管の軸方向と垂直な断面)の肉厚中央位置からサンプルを採取する。採取したサンプルを用いて500×500μmの観察範囲でEBSDによって結晶方位解析を行い、Misorientation Angleが15〜51°の範囲にある粒同士の境界を旧オーステナイト粒界と定義して、線描画させ、その描画図を元に、ASTM E112−13に準拠して結晶粒度番号を求める。
なお、旧オーステナイト粒の大きさは、焼入れ後、焼戻し前の鋼管に対しては、次のように測定することもできる。焼入れ後、焼戻し前の各鋼管から、鋼管の長さ方向(製管方向)に垂直な断面が被検面になるように、試験片を採取する。採取した試験片を樹脂に埋め込み、ピクリン酸飽和水溶液で腐食するBechet-Beaujard法によって旧オーステナイト粒界を現出させ、ASTM E112−13に準じて旧オーステナイト粒の結晶粒番号を測定する。
[介在物]
本実施形態による高強度継目無鋼管は、粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計が、100個/cm以下である。粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計が100個/cm以下であれば、低温でも安定した靱性が得られる。粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計は、好ましくは80個/cm以下であり、さらに好ましくは60個/cm以下である。
介在物の粒径及び個数は、次の方法で測定する。継目無鋼管の軸方向に平行な断面において、サンプルを採取する。サンプルは、肉厚中央を含み面積が1cmの観察領域を含む。観察領域を含む面(観察面)を鏡面研磨する。研磨された各サンプルの観察面の観察領域内の介在物を光学顕微鏡により特定する。具体的には、観察領域において、光学顕微鏡のコントラスト及び形状に基づいて、酸化物系介在物、硫化物系介在物、及び炭窒化物系介在物を特定する。
特定された酸化物系介在物、硫化物系介在物、及び炭窒化物系介在物毎に、粒径及び個数を測定する。本明細書において介在物の粒径とは、介在物と母相との界面上の異なる2点を結ぶ直線のうち最大の直線の長さ(μm)を意味する。ただし、クラスタ状の粒子群は一つの介在物とみなして粒径を決定する。より詳しくは、3つ以上の粒子群において、図1に示すように、各粒子の中心軸を規定する。隣り合う粒子の中心軸方向における最短距離を間隔d(μm)と定義する。さらに、隣接する粒子の、中心軸間の距離を、中心間距離s(μm)と定義する。間隔dが40μm以下、中心間距離sが10μm以下で存在する場合、これら粒子群を一つの介在物とみなす。上記クラスタ状の粒子群を一つの介在物とみなす判断手法は、JIS G0555(2003)5.2.3と同じである。
1以上の観察領域において、粒径が5μm以上の酸化物系介在物、硫化物系介在物、及び炭窒化物系介在物の合計をカウントする。そして、全ての観察領域における、粒径が5μm以上の酸化物系介在物、硫化物系介在物、及び炭窒化物系介在物の総数TNを求める。求めた総数TNに基づいて、次の式(A)を利用して、1cmあたりの、粒径が5μm以上の酸化物系介在物、硫化物系介在物、及び炭窒化物系介在物の合計N(個/cm)を求める。
N=TN/観察領域の総面積 (A)
[製造方法]
以下、本実施形態による高強度継目無鋼管の製造方法の一例を説明する。ただし、本実施形態による高強度継目無鋼管の製造方法は、これに限定されない。
上述の化学組成の鋼を溶製する。介在物を低減するため、溶鋼の製造時、RH真空脱ガスを実施する。具体的には、溶鋼を取鍋から真空槽の中に吸い上げ、脱ガスを行う。このとき、真空槽と取鍋との間で溶鋼を環流させて反応面積を増やすようにする。具体的には、ガスを吹き込むことで環流状態を作り、真空槽で脱ガスされた溶鋼が取鍋に戻り、再び取鍋から真空槽に上昇させることで、溶鋼全体が徐々に脱ガスされるようにする。これによって、介在物生成の原因となる窒素及び酸素を低減させることができる。
続いて、溶鋼を連続鋳造法によってスラブ、ブルーム又はビレットにする。連続鋳造時、タンデッシュヒータを採用する等して、鋳込み温度を制御して大型介在物の浮上分離の促進を図ることが好ましい。また、連続鋳造時の冷却速度は大きくすることが好ましい。
具体的には、タンディッシュの溶鋼保持温度を1540℃以上にする。また、1500℃から1200℃の温度域の冷却速度を50℃/分以上として、介在物が粗大化するのを防止して、均一に微細分散させる。
さらに、電磁攪拌を適用することにより、メニスカス(連続パウダーと溶鋼の界面)まで凝固殻が形成されることを防止し、浮上分離した大型介在物が鋼中に巻き込まれることを抑制する。
ビレットを熱間加工して素管を製造する。あるいは、スラブ又はブルームを分塊圧延してビレットを製造し、ビレットを熱間加工して素管を製造する。具体的には、穿孔圧延、延伸圧延及び定径圧延を実施して素管を製造する。
製造した素管を焼入れする。焼入れは、素管をオーステナイト領域から急冷する熱処理である。焼入れは、一旦冷却した素管をAc点以上の温度に再加熱してから急冷するオフライン焼入れが好ましい。熱間加工後の高温の素管を、Ar点以上の温度からそのまま急冷する直接焼入れや、熱間加工後の高温の素管を補熱炉でAc点以上の温度に均熱してから急冷するインライン焼入れでは、旧オーステナイト粒の大きさを結晶粒度番号で7.0以上にすることが困難である。
焼入れした素管を焼戻しする。焼戻しは通常、Ac点以下の温度で実施する。焼戻しの条件は、目標とする機械的特性に応じて調整する。焼戻し条件は、下記の焼戻しパラメータTPを用いて管理できる。
TP=(T+273)×(20+log(t))
式中、Tは℃で表した焼戻し温度であり、tは時間で表した焼戻し時間であり、log(t)はtの常用対数である。
焼戻しパラメータTPが高い条件で焼戻しするほど、降伏強度及び引張強度が低くなる一方、靱性は向上する。目的とする機械特性が得られるように、焼戻しパラメータTPを調整する。本実施形態の高強度継目無鋼管に対する好適な焼戻しパラメータTPの範囲は、これに限定されないが、例えば18000〜19500である。焼戻しパラメータTPの下限は、より好ましくは18500である。焼戻しパラメータTPの上限は、より好ましくは19000である。
以上、本発明の一実施形態による高強度継目無鋼管を説明した。本実施形態による高強度継目無鋼管は、高強度と優れた低温靱性とを有する。本実施形態による高強度継目無鋼管は、ジャッキアップリグのブレーシングパイプに好適である。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。本発明は、これらの実施例に限定されない。
表1に示す鋼種1〜12の化学組成の鋼を転炉で溶製した。溶製時、RH真空脱ガスを実施した。続いて、溶鋼を連続鋳造により丸ビレットを製造した。タンディッシュの溶鋼保持温度は1540℃以上、1500℃から1200℃の温度域の冷却速度は50℃/分以上とした。連続鋳造時、溶鋼の電磁攪拌を実施した。
Figure 0006891828
製造された丸ビレットを加熱炉で1100〜1300℃に加熱し、穿孔機によって穿孔圧延した。さらに、マンドレルミルによって延伸圧延し、サイザによって定径圧延して、表2に示す寸法(外径×肉厚)の継目無鋼管を製造した。各継目無鋼管を、表2に示す条件で焼入れ及び焼戻しを実施し、ItemA〜Wの継目無鋼管を製造した。
Figure 0006891828
[組織観察]
焼入れ後焼戻し前の各継目無鋼管から観察用試験片を採取し、実施形態で説明したBechet-Beaujard法によって旧オーステナイト粒の結晶粒番号を測定した。
[引張試験]
焼戻し後の各継目無鋼管から、ASTM E8/E8Mに規定された弧状試験片(幅38.1mm、標点距離50.8mm)を、試験片の長辺が鋼管の長手方向(L方向)に平行になるように採取した。採取した試験片を用いて、引張試験を常温(25℃)の大気中で実施し、降伏応力及び引張強度を求めた。降伏応力は、0.2%オフセット法によって求めた。
[シャルピー衝撃試験]
焼戻し後の各継目無鋼管から試験片を採取し、実施形態で説明した方法によって−40℃及び−60℃でシャルピー衝撃試験を実施し、吸収エネルギーを測定した。試験は各3回実施してその平均を求めた。
焼戻し後の各継目無鋼管からサンプルを採取し、実施形態で説明した方法によって炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の数を測定した。
[溶接性評価]
焼戻し後の各継目無鋼管を用いて円周溶接継手を作製し、HAZ硬さ試験を実施した。開先形状は30°V開先、溶接プロセスはSAW(サブマージアーク溶接)とし、溶接条件として、溶接時の入熱量は5.0kJ/mm、予熱及び層間温度は140℃とし、フラックスは汎用のボンドフラックスを使用した。
図2は、HAZ硬さの測定位置を模式的に示す図である。継手断面から硬さ試験片を採取し、溶融線(FL)から0.7mm離れた位置において、外面から1.0mm位置および内面から1.0mm位置の硬さを4点測定した。測定点中の最高硬さを最高HAZ硬さとした。最高HAZ硬さが300Hv以下であれば、溶接性が良好と判断した。
[試験結果]
試験結果を表3に示す。
Figure 0006891828
ItemA〜G、Q、R、及びUの継目無鋼管は、降伏強度が625MPa以上であり、引張強度が695MPa以上であった。これらの継目無鋼管は、粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計が100個/cm以下であり、旧オーステナイト粒の大きさが結晶粒度番号で7.0以上であった。これらの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J以上であり、−60℃における吸収エネルギーが70J以上であった。
ItemH〜Jの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、介在物が多かったためと考えられる。酸化物系介在物が多かったのは、鋼種2のAl含有量が高かったと考えられる。また、硫化物系介在物が多かったのは、鋼種2のS含有量が高かったためと考えられる。
ItemKの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、介在物が多かったためと考えられる。酸化物系介在物が多かったのは、鋼種3のAl含有量が高かったと考えられる。また、硫化物系介在物が多かったのは、鋼種3のS含有量が高かったためと考えられる。
ItemL〜Nの継目無鋼管は、引張強度が695MPa未満であった。これはそれぞれ、鋼種4〜6のB含有量が低かったためと考えられる。
ItemOの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、介在物が多かったためと考えられる。また、最高HAZ硬さが300Hvを超えた。これは、鋼種7のPCMが高かったためと考えられる。
ItemPの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、介在物が多かったためと考えられる。酸化物系介在物が多かったのは、鋼種8のAl含有量が高かったためと考えられる。また、硫化物系介在物が多かったのは、鋼種8のS含有量が高かったためと考えられる。
ItemSの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、介在物が多かったためと考えられる。硫化物系介在物が多かったのは、鋼種11のS含有量が高かったためと考えられる。
ItemTの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、旧オーステナイト粒が粗粒であったためと考えられる。
ItemVの継目無鋼管は、−40℃における吸収エネルギーが135J未満であった。これは、焼戻しパラメータTPが小さすぎたためと考えられる。
ItemWの継目無鋼管は、最高HAZ硬さが300Hvを超えた。これは、鋼種12のPCMが高かったためと考えられる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。

Claims (5)

  1. 化学組成が、質量%で、
    C :0.10〜0.18%、
    Si:0.03〜1.0%、
    Mn:0.5〜2.0%、
    P :0.020%以下、
    S :0.0025%以下、
    Cu:0.1〜1.0%、
    Cr:0.10〜0.60%、
    Ni:0.2〜1.0%、
    Mo:0.10〜0.40%、
    Ti:0.004〜0.020%、
    V :0.02〜0.40%、
    B :0.0005〜0.005%、
    Al:0.045%以下、
    N :0.008%以下、
    Ca:0.0004〜0.0040%、
    Nb:0〜0.05%、
    残部:Fe及び不純物であり、
    前記化学組成が下記の式(1)を満たし、
    625MPa以上の降伏強度と、695MPa以上の引張強度とを有し、
    −40℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが135J以上であり、
    旧オーステナイト粒の大きさが、ASTM E112−13に準拠した結晶粒度番号で7.0以上である組織を有し、
    粒径が5μm以上の炭窒化物系介在物、硫化物系介在物、及び酸化物系介在物の合計が、100個/cm以下である、高強度継目無鋼管。
    C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/20+Ni/60+Mo/15+V/10+5×B≦0.28 式(1)
    式(1)の元素記号には、質量%で、対応する元素の含有量が代入される。
  2. 請求項1に記載の高強度継目無鋼管であって、
    前記化学組成が、質量%で、
    Nb:0.01〜0.05%、
    を含有する、高強度継目無鋼管。
  3. 請求項1又は2に記載の高強度継目無鋼管であって、
    690MPa以上の降伏強度と、760MPa以上の引張強度とを有する、高強度継目無鋼管。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の高強度継目無鋼管であって、
    −60℃におけるシャルピー衝撃試験によって得られる吸収エネルギーが70J以上である、高強度継目無鋼管。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の高強度継目無鋼管からなるジャッキアップリグのブレーシングパイプ。
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