JP6890533B2 - 光入出力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光入出力装置に関し、より詳細には、光スイッチ機能を有する光入出力装置に関する。
従来、光通信ネットワークでは、CDC(Color-less, Direction-less, Contention-less)-ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)と呼ばれる光伝送通信方式の導入が進んでいる。CDC−ROADMネットワークのノードにおいて、マルチキャストスイッチ(MultiCast Switch:MCS) は、ノードに収容されているトランスポンダを、信号光の波長に依存することなく(Color-less)、任意の方路に(Direction-less)、別方路に割り当てられる同一波長の光信号を光ノード内で衝突せずに(Contention-less)接続することを可能とする、キーデバイスとなる光入出力装置である。
光伝送装置の効率化のためには、MCSを小型化することが求められる。これまでに、PLC(Planar Lightwave Circuit:平面光回路)を利用し、PILOSS(Path-Independent insertion-Loss)と呼ばれる構成を採用した小型MCSが報告されている。過去に報告されたPLC+PILOSS構成によるMCSでは、多段に複数のスイッチエレメントが配列されており、各段のスイッチエレメントの列間では、段間を接続する接続導波路が交差する交差部を複数設ける必要がある。(下記非特許文献1、2参照)
T. Watanabe, et. al., "Silica-based PLC Transponder Aggregateors for Colorless, Directionless, and Contentionless ROADM", OFC/NFOEC2012, OTh3D.1, March 8, 2012, Los Angeles Takashi Goh, Akira Himeno, Masayuki Okuno, Hiroshi Takahashi, and Kuninori Hattori, "High-Extinction Ratio and Low-Loss Silica-Based 8 x 8 Strictly Nonblocking Thermooptic Matrix Switch", J. Lightwave Technology. VOL-17, NO.7, pp. 1192-1199, JULY 1999 T. Shibata et al., "Silica-based waveguide-type 16 x 16 optical switch module incorporating driving circuits", IEEE Photonics Technology Letters, VOL. 15, NO. 9, pp. 1300-1302, SEPT. 2003.
図1に従来の光入出力装置の基本構造の平面図を示す。以下同様であるが、図1では光の全体的な導波方向をz軸として、スイッチエレメントの列の方向をy軸として、y−z平面がPLC(平面光回路)の基板平面にあたるものとして表現している。
図1の光入出力装置では、左端の入力側に2個、右端の出力側に2個の計4個のスイッチエレメントが導波路素子11〜14として配列されている。入力側と出力側の導波路素子を1対1で接続する2本の接続導波路123、114は、入力側と出力側の間の交差部において交差角θ1で交差している。
この交差部は、PLCの基板平面(y−z平面)上での、いわゆる平面交差の構造であるが、交差角θ1がある程度大きく取れれば、交差する2本の接続導波路を導波する2つの光は互いに干渉することなく、そのまままっすぐに光導波路の交差点を通過する。
しかしながら図1において、例えば光入出力装置の小型化の理由により、スイッチエレメントの間のy軸方向の間隔(導波路素子11と12の間のd1)が小さくなると、光導波路の曲げ半径を小さくすることには光の損失の点から制約があるので、交差部における接続導波路の交差角θ1が十分に取れなくなる。このため、交差部の導波路間で光の漏れ(クロストーク、XT)が発生して、光信号の信号特性を劣化させてしまう。これを回避するためには、スイッチエレメントの間の間隔d1を十分に広くとる必要があり、結果的にPLCのチップサイズを大きくしてしまうという問題があった。
すなわち従来の光入出力装置においては、段間を接続する接続導波路の交差部におけるクロストークの発生を回避するためには、各段のスイッチエレメントの間の間隔を広くとる必要があり、チップサイズが大きくなってしまい、光入出力装置の小型化に限界を生じていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、低クロストーク化に必要な接続導波路の交差角を確保しつつ、スイッチエレメントの間の間隔を狭くして小型化が可能な光入出力装置を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(発明の構成1)
光入出力装置の入力側と出力側にそれぞれ配列された複数の導波路素子と、入力側と出力側の前記導波路素子の間を接続する複数の接続導波路と、を備え、前記接続導波路は、隣接する複数の前記接続導波路で少なくとも1つの組を構成しており、
少なくとも1つの前記組の中の複数の接続導波路の間では、入力側と出力側の間の少なくとも1点において、前記組の中の少なくとも1本の接続導波路が、前記組の中の他の接続導波路と交差する交差部が少なくとも1つ設けられており、
前記接続導波路の間隔は、前記交差部において交差する前に一度広げられ、交差した後に再度狭められ、
入力側と出力側にそれぞれ配列された前記複数の導波路素子は、光導波方向に直交する方向に並んで配列され、
入力側と出力側にそれぞれ配列された前記複数の導波路素子と当該複数の導波路素子の間を接続する前記複数の接続導波路とで1つのセットが構成され、当該セットを光導波方向に直交する方向に隣接して2つ以上備え、且つ、当該セット中での当該複数の接続導波路は、隣接する接続導波路で少なくとも1つの組を構成し、当該セット間で前記接続導波路は共有されておらず、
隣接する少なくとも2つの前記セットにおいて、隣接する少なくとも2組の接続導波路の前記組に属する少なくとも2つの前記交差部は、光導波方向の場所が互いに前後にずらされて配置されており、且つ、少なくとも1つの前記交差部が一方のセットに存在し、
隣接する少なくとも2つの前記セットにおいて、前記複数の接続導波路の間隔は、前記交差部以外の部分で前記複数の導波路素子の間隔と同じか、より狭く構成されており、一方の前記セットでの交差部に隣接する他方の前記セットでの複数の接続導波路の間隔は導波路素子の間隔より狭められて、一方のセットでの交差部の接続導波路と他方のセットでの複数の接続導波路が接触しないように配置されている
ことを特徴とする光入出力装置。

(発明の構成
前記複数の接続導波路の組に属する当該接続導波路の本数は少なくとも3本以上であり、
前記交差部に含まれる前記複数の接続導波路の交差点の数は少なくとも2以上であり、
前記交差部は前記複数の接続導波路の1つの前記組について複数設けられてい
とを特徴とする発明の構成に記載の光入出力装置。
(発明の構成
前記複数の導波路素子は、マッハツェンダ干渉計(MZI)を含
とを特徴とする発明の構成1または2に記載の光入出力装置。
(発明の構成
光導波方向に直交する方向に配列された前記複数の導波路素子を多段構成したPILOSS構成を持つ多入力多出力光スイッチであ
とを特徴とする発明の構成1〜3のいずれか1に記載の光入出力装置。
(発明の構成
マルチキャストスイッチ(MCS)の機能を有す
とを特徴とする発明の構成に記載の光入出力装置。
以上記載したように、本発明によれば、低クロストーク化に必要な接続導波路の交差角を確保しつつ、スイッチエレメントの間の間隔を狭くして小型化が可能な光入出力装置を実現することが可能となる。
従来の光入出力装置の、基本構造の平面図である。 本発明の実施例1の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図である。 本発明の実施例2の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図である。 本発明の実施例3の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図である。 本発明の実施例4の光入出力装置の、導波路素子(MZI)を含めた平面図である。 本発明の実施例5の光入出力装置の全体の平面図である。 本発明の実施例5の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図である。
本発明の基本的な考え方は、例えば以下のように言うことができる。
(i)PILOSS構成の多入力多出力の光スイッチでは、多段構成の複数のスイッチエレメントの各段を接続する接続導波路が、段間の複数個所において交差するため、段間の上下(y軸方向)に接続導波路の交差部が並ぶ形となる。
(ii)接続導波路の交差部において、接続導波路の間隔を一度広げて交差させた後に、再度狭めることで、スイッチエレメントの間の間隔が狭くても交差角を十分にとることが可能となる。
(iii)上下(y軸方向)に並んだ複数の交差部を、段間の前後方向(光導波方向、z軸方向)にずらして配置し、y軸方向から見て完全には重ならないように配置する。その際に、1つの交差部において接続導波路の間隔を広げる場所では、隣接する他の接続導波路の間隔を狭めておくことで、接続導波路の接触を避けつつ接続導波路の全体の幅を抑えることができる。
以上のような構造により、低クロストーク化に必要な交差角を確保しつつ、スイッチエレメントの間の間隔を狭くすることが可能となる。
なお、スイッチエレメントは通常、例えばMZIなどの光導波路を主体とした素子で構成されるため、以降の記載においては導波路素子と称する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
以下の各実施例の構成では、光入出力装置は、その入力側と出力側にそれぞれ光導波方向(z軸方向)に直交する方向(y軸方向)に配列された複数の導波路素子と、入力側と出力側の導波路素子の間を接続する複数の接続導波路を備えている。
光入出力装置の入力側と出力側でそれぞれ、隣接する複数の導波路素子が組(群、グループ)を構成しており、入力側と出力側で導波路素子の組と対応する導波路素子の組の間を接続する接続導波路もまた、隣接する複数の接続導波路で少なくとも1つの組を構成している。
少なくとも1つの組の中の複数の接続導波路の間では、入力側と出力側の間の少なくとも1点において、組の中の少なくとも1本の接続導波路が、組の中の他の接続導波路と交差する交差部が少なくとも1つ設けられている。
接続導波路の間隔は、交差部以外の部分では導波路素子の間隔と同じか、より狭く構成されており、交差部においては、交差する接続導波路の間隔は一度広げられ、交差した後に再度狭められる。
隣接する少なくとも2組の接続導波路の組に属する少なくとも2つの交差部がある場合は、光導波方向(z軸方向)の場所が互いに前後にずらされて完全には重ならないように配置されており、1つの交差部に隣接する他の組の接続導波路の間隔は、少なくとも1つの交差部に隣接する部分において狭められて接続導波路が接触しないように配置されている。
各組に含まれる接続導波路の本数は、全ての組で同数であっても良いが、必ずしも同数である必要はなく、本数の異なる組を含んでいてもよい。また、複数の組の接続導波路のうちの少なくとも1つの組が少なくとも1つの交差部を有していればよく、交差部を有していない接続導波路の組がある場合も排除されない。
このような構成により、スイッチエレメント(導波路素子)の間の間隔を広げなくても接続導波路の交差角を十分にとり、クロストークを抑えることが可能となる。
なお、以下の各実施例の図において、光入出力装置の左端を入力側、右端を出力側として説明するが、導波路素子と接続導波路における光の伝搬方向は可逆であって、右端を入力側、左端の出力側としてもよい。また、光入出力装置は多段構成として、各段の出力側を次段の入力側に接続してもよい。あるいは、前段の出力側の導波路素子が次段の入力側の導波路素子となっていてもよい。
図2に、本発明の実施例1の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図を示す。
図2の実施例1には簡単のため、図1の従来例と同じく左端の入力側に2個(21,22)、右端の出力側に2個(23,24)の計4個の導波路素子をもつ光入出力装置が示される。入力側と出力側の導波路素子の間は、1組2本の接続導波路223、214で接続されている。1組2本の接続導波路223、214は、交差部25内の1点において交差している。
前述のように、接続導波路は、入力側の導波路素子から出力してすぐに曲げ始めても、光導波路の曲げ半径を小さくすることには制限があるため、導波路素子の間隔が狭いと接続導波路の交差部における交差角が小さくなってしまう。交差角が小さい場合には、交差部の導波路間で漏れ光(クロストーク:XT)が発生する。
本実施例1では、図2の交差部25に示すように、交差する2本の接続導波路214、223の間隔を一度広げてから交差させ、交差後に再び間隔を狭めることで、導波路素子の間隔dを狭めたままで、大きな交差角θ2をとることが可能となり、交差部でのクロストークを大幅に抑制できる。
図2に示すように、交差部25における2本の接続導波路223、214の間隔は従来より広がることになるが、交差部25以外の部分での2本の接続導波路223、214の間隔は、両端の導波路素子の近傍では、導波路素子と同じ間隔であっても良いし、一旦狭めても良い。そのような構造は、複数の光入出力装置が併設される場合に意味を持つ。
図3に、本発明の実施例2の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図を示す。
図3の実施例2には、左端の入力側に4個(311〜314)、右端の出力側に4個(321〜324)の計8個の導波路素子をもつ光入出力装置が示される。入力側の隣接する2つの導波路素子の組(311と312、313と314)と、対応する出力側の2つの導波路素子の組(321と322、323と324)の間は、各2本の2組の接続導波路で接続されている。各組の2本の接続導波路の間では、1点において交差が発生している交差部(33、34)が示されている。
前述のように、接続導波路は、入力側の導波路素子から出力してすぐに曲げ始めても、光導波路の曲げ半径を小さくすることには制限があるため、導波路素子の間隔が狭いと接続導波路の交差部における交差角が小さくなってしまう。交差角が小さい場合には、交差部の導波路間で漏れ光(クロストーク:XT)が発生する。
本実施例2では、図3の交差部33、34に示すように、交差する2本の接続導波路の間隔を交差の前に一度広げてから交差させ、交差後に再び間隔を狭めることで、導波路素子の間隔を狭めたままで、大きな交差角θ3をとることが可能となり、交差部でのクロストークを抑制できる。
本実施例2では交差部が2つあるので、光導波方向(z軸方向)の同じ位置で同時に2つの交差部33、34の接続導波路の間隔を広げると、2つの交差部の間で接続導波路が接触してしまう。
これを避けるため本実施例2では図3に示されるように、2つの交差部33、34のz軸上の座標位置を変えて前後にずらし、y軸方向から見て完全には重ならないように配置している。さらに、例えば一方の交差部33で接続導波路の間隔を広げる部分では、下方で隣接する他方の交差部34に属する接続導波路の間隔を狭くしている。交差部34の上方に隣接する接続導波路についても、同様に間隔を狭くしている。
このようにすることで、交差部において交差前後の接続導波路の間隔を広げて交差角を大きくとりつつ、交差部の接続導波路が他の接続導波路と接触することを回避することができる。また、4本の接続導波路の全体でのy軸方向の幅を抑えることができ、光入出力装置としてのy軸方向の幅も抑えることができる。
(実施例2の拡張形態)
図3の実施例2では、光入出力装置の2組各2本の接続導波路が2つの交差部33,34を有する場合を示したが、1組2本の接続導波路が組毎に1つの交差部を有する場合であっても、組の数は2組に限定されないことは自明である。
すなわち、組の数nを自然数として、2n入力2n出力の光入出力装置とすることができる。2n本の接続導波路が、隣接する2本の接続導波路の組毎に各1つ交差部を設けた場合、計n個の交差部を有する構成となり、n=1の場合が実施例1に、n=2の場合が本実施例2にあたり、nが3以上の構成も可能である。
また、交差部において接続導波路間隔を広げる幅にもよるが、交差部に隣接する接続導波路において間隔を狭めることにより、交差部で広げた幅を吸収可能であれば、nが3以上の場合であってもn個の交差部のz軸上での座標位置は、隣接する2組の接続導波路の2つの交差部の間において異なれば充分である。
例えばn=4以上の偶数の場合は、図3の実施例2の構造をそのまま複数複製してy軸方向に平行移動して配置すればよい。nが奇数の場合は、図3の実施例2の構造を複数複製して最後に上半分または下半分を追加すればよい。このように配置すれば、交差部で幅が広がる部分と接続導波路の間隔を狭める部分が打ち消しあって、全体の光入出力装置としての幅を抑えつつ、交差角を大きく取りクロストークを抑えることができる。
図4に、本発明の実施例3の光入出力装置の、接続導波路の交差部の平面図を示す。
実施例1および2においては、組を構成する接続導波路の本数は2本で、交差部内の1点でのみ交差が発生する構成を例示したが、組を構成する接続導波路の本数は3本以上であっても良く、1つの交差部の内部で接続導波路の交差する点は複数あっても良い。
図4の実施例3には、左端の入力側に6個(411〜416)、右端の出力側に6個(421〜426)の計12個の導波路素子をもつ光入出力装置が示される。入力側の隣接する3個の導波路素子の組(411〜413、414〜416)と、対応する出力側の3個の導波路素子の組(421〜423、424〜426)の間は、各3本の2組の接続導波路で接続されている。2つの交差部(43、44)内では、それぞれ3本の接続導波路のうちの1本と他の2本の間で2点での交差が発生している。
本実施例3の交差部(43,44)においても、実施例1,2の交差部と同様に、交差する1本と2本の接続導波路の間の間隔を交差の前に一度広げてから交差させ、交差後に再び間隔を狭めることで、導波路素子の間隔を狭めたまま大きな交差角θ4をとることが可能となり、交差部でのクロストークの発生を抑制できる。
また、図4の実施例3でも、図3の実施例2と同様に交差部が2つあるので、2つの交差部の間で接続導波路が接触してしまうことを避けるため、2つの交差部43、44はz軸上の座標位置を変えて、y軸方向から見て完全には重ならないようにずらして配置している。さらに、例えば一方の交差部43で接続導波路の間隔を広げる部分では、隣接する他方の交差部44に属する接続導波路の間隔を狭くしている。交差部44に隣接する接続導波路についても同様に間隔を狭くしている。
このようにすることで、交差部において交差前後の接続導波路の間隔を広げて交差角を大きくとりつつ、交差部の接続導波路が他の接続導波路と接触することを回避することができる。
(実施例3の拡張形態)
このような方法により交差角を広くとることは、交差部ごとに交差点が3点以上ある場合でも可能である。図4の実施例3では、光入出力装置の2組各3本の接続導波路が、各々交差点を2つづつ含む交差部を有する場合を示したが、各組に含まれる接続導波路の本数が3本以上あって、交差部の含む交差点が3点以上あっても良い。例えば、1組4本の接続導波路の交差部は、隣接する4本の接続導波路のうち上下に各2本が、互いの間隔を広げてから4点で交差し、交差後に再び間隔を狭める構造とすることができる。
組の中には交差しない接続導波路を含んでいてもよく、実装上は、それらの交差しない接続導波路は、組の中の接続導波路の並びにおいて、幅方向の端部に位置することが望ましい。交差しない接続導波路は、交差する接続導波路と並行して同様に間隔を広げた後、分かれて交差せずに進み、交差後の導波路と合流して再び並行し、間隔を狭められる。
また、実施例2と同様に、交差部において接続導波路の間隔を広げる幅にもよるが、交差部に隣接する接続導波路において間隔を狭めることにより、交差部で広げた幅を吸収可能であれば、交差部のz軸上の座標位置は、隣接する2組の接続導波路の2つの交差部の間において異なれば充分である。
さらに、組に含まれる接続導波路の本数が3以上の場合は、交差部において交差するパターンが複数存在するので、1組の接続導波路の入力側から出力側までの間に複数の交差部を設けることに有利な効果が生じてくる。すなわち、1組の接続導波路の中に複数の交差部を設け、各交差部において交差するパターンを変えるか、同じパターンを繰り返してもよい。
例えば図4の実施例3の交差部43においては、左側の導波路素子411、412,413から入力した3本の接続導波路が、交差部43の右側の出力において上から412,413,411の順に置換されているが、同じパターンの交差部をもう1つ、交差部43の出力の右側に設ければ、413,411,412の順に変換される。
このように1組の接続導波路に複数の交差部を設ければ、接続導波路の交差接続における接続パターンの自由度を大幅に高めることが可能となる。この場合においても、複数の交差部のz軸上の座標位置は、隣接する2組の接続導波路の交差部の間において異なれば充分である。
またさらに前述のように、各組に含まれる接続導波路の本数は必ずしも同数である必要はなく、本数の異なる組を含んでいてもよい。また、接続導波路の複数の組のうちに、交差部を有していない組がある場合も排除されない。
図5に、本発明の実施例4の光入出力装置の平面図を示す。
図5の本実施例4に記載の構成では、導波路素子と、接続導波路の交差の状況は図3の実施例2と同じであるが、入力側と出力側の各4つの導波路素子がマッハツェンダ干渉計(MZI:Mach-Zehnder Interferometer)(非特許文献3参照)であることを特徴とする。
MZIは図5の左下に例示されるような、光導波路で構成されたスイッチエレメントとして機能する素子である。MZIの左端の2つの光導波路のいずれかより入力された光信号は、上下2つの光導波路(アーム)に分岐され、それぞれのアームにおいて図示されないスイッチング制御信号により位相変化され、再度合波され干渉した結果、位相変化に応じて右端の2つの光導波路のいずれかより切り替え(スイッチング)出力される。
このようなMZIにより、本発明の光入出力装置の導波路素子を図5のように構成することができる。接続導波路の交差の状況は図3の実施例2と同じであるので、説明は省略する。
MCSやMxNスイッチで活用されているPILOSS構成のスイッチでは、スイッチエレメントとして複数のMZIを、光導波方向に直交する方向(y軸方向)に配列して多段に構成し、それらMZIの段間での接続の際に交差部を設ける。
図5に示すようにMZIは、導波路の進行方向をz軸とすると、z軸方向には長くy軸方向には短かく、交差角の制限がなければMZI同士のy軸方向の間隔は小さくすることが可能となる。このような際には、本発明の方式で交差部の交差角を大きくできることがクロストーク低減に有利であり、MZIの間隔を小さくし、PILOSS構成を持つMCSやMxNスイッチを小型化しつつクロストークを抑制することが可能となる。
また、MZIを使用した際には実施例2のように交差部を複数持っていても構わない。
図6に、本発明の実施例5の光入出力装置の全体の平面図を示す。
本実施例5に記載の光入出力装置は、複数の導波路素子と、前述の導波路素子間を接続する接続導波路を複数段有しており、前述の接続導波路が少なくとも1点で交わっている交差部を複数持つことを特徴とする、PILOSS構成のMCSである。
本実施例5の光入出力装置は、上下に並んだ4入力4(4x4)出力のMCS61、62の2つが、それぞれ左端入力側の4つの1x2スプリッタの出力と接続されることによって構成された4x8構成のMCSである。この場合では、上下の4x4MCS61,62がそれぞれ交差部63、64を持ち、それが上下に並んだ実施例2〜4に類する交差部となっている。
また、MCSを構成するスイッチ部は、図6の左下に例示するような2種類のMZIとスプリッタを含む複合回路で構成された導波路素子である。
本実施例5は、実施例2と同様に、交差部が複数ある構成であり、同時に交差部の導波路間隔を広げると、上下に並んだ4x4MCSの交差部が接触してしまう。これを避けるため本実施例5では図7に示すように、接続導波路の進行方向をz軸とすると、上下に並んだ4x4MCSの交差部ごとに導波路間隔を広げるz軸上の座標を変化させ、他の交差部が導波路間隔を広げる際には導波路間隔を狭くしている。このようにすることで交差前後の導波路間隔を広げて交差角を広くとりつつ、交差部の導波路が他の交差部と接触することを回避することができる。
このような方法により交差角を広くとることは、上下に並んだMCSのスイッチ規模が4x4でなくとも、また並んでいるMCSが2つでなく3つ以上でも可能である。
更にまた、実施例1〜4では、各組の接続導波路の数は、全ての組で同数である例を示したが、図7に省略記号で示すように各組の接続導波路の数は任意であって、必ずしも同数である必要はない。例えば、実施例2(図3)と実施例3(図4)の構成をy方向に並べた、10入力10出力(各組の接続導波路の本数は2,2,3,3となる)の光入出力装置であっても本発明が適用可能である。
以上述べたように、本発明によれば低クロストーク化に必要な接続導波路の交差角を確保しつつ、スイッチエレメントの間の間隔を狭くして小型化が可能な光入出力装置を提供することができる。
11〜14、21〜24、311〜314、321〜324、411〜416、421〜426、511〜514、521〜524 ・・・ 導波路素子
123、114、223、214 ・・・ 接続導波路
25、33、34、43、44、53,54、63,64 ・・・ 交差部
61、62 ・・・ MCS

Claims (5)

  1. 光入出力装置の入力側と出力側にそれぞれ配列された複数の導波路素子と、入力側と出力側の前記導波路素子の間を接続する複数の接続導波路と、を備え、前記接続導波路は、隣接する複数の前記接続導波路で少なくとも1つの組を構成しており、
    少なくとも1つの前記組の中の複数の接続導波路の間では、入力側と出力側の間の少なくとも1点において、前記組の中の少なくとも1本の接続導波路が、前記組の中の他の接続導波路と交差する交差部が少なくとも1つ設けられており、
    前記接続導波路の間隔は、前記交差部において交差する前に一度広げられ、交差した後に再度狭められ、
    入力側と出力側にそれぞれ配列された前記複数の導波路素子は、光導波方向に直交する方向に並んで配列され、
    入力側と出力側にそれぞれ配列された前記複数の導波路素子と当該複数の導波路素子の間を接続する前記複数の接続導波路とで1つのセットが構成され、当該セットを光導波方向に直交する方向に隣接して2つ以上備え、且つ、当該セット中での当該複数の接続導波路は、隣接する接続導波路で少なくとも1つの組を構成し、当該セット間で前記接続導波路は共有されておらず、
    隣接する少なくとも2つの前記セットにおいて、隣接する少なくとも2組の接続導波路の前記組に属する少なくとも2つの前記交差部は、光導波方向の場所が互いに前後にずらされて配置されており、且つ、少なくとも1つの前記交差部が一方のセットに存在し、
    隣接する少なくとも2つの前記セットにおいて、前記複数の接続導波路の間隔は、前記交差部以外の部分で前記複数の導波路素子の間隔と同じか、より狭く構成されており、一方の前記セットでの交差部に隣接する他方の前記セットでの複数の接続導波路の間隔は導波路素子の間隔より狭められて、一方のセットでの交差部の接続導波路と他方のセットでの複数の接続導波路が接触しないように配置されている
    ことを特徴とする光入出力装置。
  2. 前記複数の接続導波路の組に属する当該接続導波路の本数は、少なくとも3本以上であり、
    前記交差部に含まれる前記複数の接続導波路の交差点の数は、少なくとも2以上であり、
    前記交差部は、前記複数の接続導波路の1つの前記組について複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光入出力装置。
  3. 前記複数の導波路素子は、マッハツェンダ干渉計(MZI)を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光入出力装置。
  4. 光導波方向に直交する方向に配列された前記複数の導波路素子を多段構成したPILO
    SS構成を持つ多入力多出力光スイッチである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光入出力装置。
  5. マルチキャストスイッチ(MCS)の機能を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光入出力装置。
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