JP6889750B2 - タービン用のディフューザダクト及びタービン - Google Patents

タービン用のディフューザダクト及びタービン Download PDF

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Description

本開示は、タービン用の排気ダクト及びタービンに関する。
過給機に用いられるタービンでは、排気ガスのエネルギを有効に利用するためには、タービンから排出される排気ガスが流れる排気ダクトにおける損失をできるだけ小さくし、効率的に圧力回復させることが望ましい。
そのため、従来のタービンでは、排気ダクトにおいて下流側に向かうにつれて流路断面積が増加するような形状とすることで、圧力回復を大きくすることも行われることがある。
しかし、車両等に搭載される過給機では、過給機や排気ダクトの配置に対する制約から、タービンの近くで排気ダクトを比較的大きな角度で曲げなくてはならない場合もある(例えば特許文献1参照)。
特開平4−321721号公報
例えば、近年のディーゼルエンジンに対する排ガス規制の強化による排気装置等の増加や排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)システムの導入等のように、限られたスペースに収容すべき機器が増加する等して、過給機や排気ダクトの配置に対する制約が益々厳しくなる傾向にある。そのため、タービンの近くで排気ダクトをより大きな角度で曲げなくてはならない場合も考えられる。
タービン出口の近くで排気ダクトが比較的大きな角度で曲がっている場合、遠心力によって排気ダクトの曲がり部の内側から排気ガスの流れが剥離して、曲がり部の内側の領域で排気ガスが逆流する現象が生じる場合がある。このような現象が生じると、実質的に有効となる流路断面積が減少してしまうため、排気損失が増加するとともに、十分な圧力回復がなされなくなってしまう。そのため、上述したような、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制することが望まれている。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、タービン用の排気ダクトにおいて曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るタービン用の排気ダクトは、
タービンから排出される流体が流通可能な排気ダクトであって、
入口部と、
出口部と、
前記入口部と前記出口部との間に位置する流体の流路の曲がり部と、
を備え、
前記曲がり部は、前記曲がり部における前記排気ダクトの中心線の各々の流れ方向位置における曲率半径に沿った第1方向の寸法が下流側に向かうにつれて減少する流路高さ減少領域を含む。
上記(1)の構成において、上記第1方向は曲がり部における排気ダクトの中心線の曲率半径に沿った方向である。したがって、曲がり部の壁面のうち、上記第1方向に沿って離間して互いに対向する一方の壁面(内側壁面とも呼ぶ)と他方の壁面(外側壁面とも呼ぶ)とは、内側壁面が上記中心線に対して上記曲率半径に関する内側に位置し、外側壁面が上記中心線に対して上記曲率半径に関する外側に位置することとなる。
したがって、上記(1)の構成によれば、流路高さ減少領域において上記第1方向の寸法が下流側に向かうにつれて減少するので、下流側に向かうにつれて内側壁面と外側壁面とが接近する。そのため、曲がり部において内側壁面からの排気ガスの流れの剥離が起こり難くなる。したがって、上記(1)の構成によれば、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制でき、実質的に有効となる流路断面積の減少を抑制できるので、排気ダクトにおける排気損失の増加を抑制できるとともに、圧力回復を大きくすることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記曲がり部は、各々の前記流れ方向位置における前記第1方向の寸法が前記下流側に向かうにつれて増加する流路高さ増加領域を含む。
流路高さ増加領域では、上述した流路高さ減少領域とは逆に下流側に向かうにつれて内側壁面と外側壁面とが離間する。例えば下流側に向かって流路断面積が増加する領域において、上記(1)の構成における流路高さ減少領域が存在する場合、下流側に向かうにつれて第1方向の寸法は小さくなるが、第1方向に直交する方向の寸法は大きくなる傾向にある。そのため、例えば下流側に向かって流路断面積が増加する領域において、上述した流路高さ減少領域が存在する場合、下流側に向かうにつれて、第1方向の寸法が第1方向に直交する方向の寸法に対して相対的に小さくなるような流路断面の扁平化が進行する。
これに対し、上記(2)の構成によれば、曲がり部に流路高さ増加領域を含めることで、例えば下流側に向かって流路断面積が増加する領域において、下流側に向かうにつれて上述したような流路断面の偏平化が進行することを抑制できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記曲がり部は、壁面のうち前記排気ダクトの前記中心線についての前記曲率半径の曲率中心に近い方の内側壁面に前記流路高さ減少領域と前記流路高さ増加領域とに跨って突出部が設けられており、
前記突出部は、前記出口部における前記排気ダクトの前記中心線を上流側に延長した直線との距離が極小となる部位を含む。
上記(3)の構成によれば、突出部を設けることで、流路断面積を縮小させることができ、曲がり部における排気ガスの流速を局所的に増加させることができ、内側壁面近傍の静圧を低下させることができる。これにより、曲がり部の外側に偏った排気ガスの流れを曲がり部の内側に向かわせる効果が生じるので、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、前記突出部は、仮想的に前記突出部を除いた前記内側壁面の曲率半径よりも小さな曲率半径となる曲面を有する。
上記(4)の構成によれば、曲がり部における突出部よりも上流側及び下流側の内側壁面よりも突出部が排気ダクトの中心線側に向かって突出することとなる。これにより、突出部による流路断面積を縮小させる領域が局所的となり、排気ダクトの損失増加を抑制できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記曲がり部は、流路断面積が前記下流側に向かうにつれて減少する流路断面積減少領域を含み、
前記流路高さ減少領域は、重複領域において少なくとも部分的に前記流路断面積減少領域と重複する。
上述したように、流路高さ減少領域を設けることにより、排気ガスの流れの剥離を抑制することができる。また、流路断面積減少領域では、流路断面積の減少により排気ガスの流速が増加するので静圧が低下する。したがって、上記(5)の構成によれば、重複領域では、上述した流路高さ減少領域を設けることによる効果と、流路断面積減少領域を設けることによる効果とが相乗的に作用するので、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離をさらに抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、前記流路断面積減少領域は、少なくとも前記重複領域において、各々の前記流れ方向位置における前記第1方向の寸法が前記第1方向と直交する第2方向の寸法よりも小さい。
上記(6)の構成によれば、少なくとも重複領域において、第1方向の寸法が第2方向の寸法よりも大きい場合と比べて、第1方向の寸法を小さくできる。したがって、上記(6)の構成によれば、少なくとも重複領域において、内側壁面と外側壁面とを接近させることができ、内側壁面からの排気ガスの流れの剥離が起こり難くなる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記流路断面積減少領域は、少なくとも前記重複領域において、流路断面が前記第1方向を短軸とし、前記第2方向を長軸とする楕円形状を有する。
例えば矩形断面の流路における角部のように、異なる角度で2つの壁面が交差する部分が存在すると、この角部の近傍では、2つの壁面の影響を受けて流体の流速が低下する。そのため、実質的に有効となる流路断面積が減少してしまう。
これに対して、上記(7)の構成によれば、少なくとも重複領域において、壁面が楕円形状となるように流路の周方向に沿って滑らかに形成されるので、例えば矩形断面の流路における角部のように、異なる角度で2つの壁面が交差する部分がなく、実質的に有効となる流路断面積が減少してしまうおそれが少ない。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、前記流路高さ減少領域は、前記入口部における前記排気ダクトの前記中心線を前記下流側に延長した直線と前記曲がり部における前記排気ダクトの前記中心線についての接線とのなす角度が30度以上となる領域に存在する。
発明者らが鋭意検討した結果、入口部における排気ダクトの中心線を下流側に延長した直線と曲がり部における排気ダクトの中心線についての接線とのなす角度が30度以上となる領域に流路高さ減少領域を設けることで、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を効果的に抑制できることが判明した。
上記(8)の構成によれば、該角度が30度以上となる領域に流路高さ減少領域を設けたので、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を効果的に抑制できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、前記曲がり部は、前記曲がり部の上流側端部における前記排気ダクトの前記中心線と前記曲がり部の下流側端部における前記排気ダクトの中心線とのなす角度が30度を超えている。
発明者らが鋭意検討した結果、曲がり部の上流側端部における排気ダクトの中心線と曲がり部の下流側端部における排気ダクトの中心線とのなす角度が30度を超えると、内側壁面からの排気ガスの流れの剥離が起こり易くなることが判明した。
上記(9)の構成によれば、曲がり部における該角度が30度を超えるため内側壁面からの排気ガスの流れの剥離が起こり易くなるところ、上記(1)の構成を備えるので、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記曲がり部は、壁面のうち前記排気ダクトの前記中心線についての前記曲率半径の曲率中心から遠い方の外側壁面と前記出口部における前記排気ダクトの中心線を上流側に延長した直線との距離が前記下流側に向かうにつれて増加するように形成されている。
上記(10)の構成によれば、外側壁面と出口部における排気ダクトの中心線を上流側に延長した直線との距離が下流側に向かうにつれて減少するような区間が存在する場合と比べて、排気ダクトの損失を抑制できる。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係るタービン用の排気ダクトは、
タービンから排出される流体が流通可能な排気ダクトであって、
入口部と、
出口部と、
前記入口部と前記出口部との間に位置する曲がり部と、
を備え、
前記曲がり部は、下流側に向かって流れ方向位置が微小変化したときの各々の前記流れ方向位置における曲率半径に沿った第1方向の寸法の変化率が、前記流れ方向位置が微小変化したときの各々の前記流れ方向位置における流路断面積の平方根の変化率よりも小さい領域を有する。
該領域では、上述したように、下流側に向かって流れ方向位置が微小変化したときの第1方向の寸法の変化率が、流れ方向位置が微小変化したときの各々の流れ方向位置における流路断面積の平方根の変化率よりも小さい。そのため、下流側に向かうにつれて流路断面積が漸増する場合、流路断面の寸法のうち、第1方向の寸法の増加割合は、第1方向に直交する方向の寸法の増加割合よりも小さくなる。すなわち、下流側に向かうにつれて流路断面積が漸増する場合、該領域では、下流側に向かうにつれて、第1方向の寸法が第1方向に直交する方向の寸法に対して相対的に小さくなるように流路断面の扁平化が進行する。
上記(1)の構成において述べたように、上記(11)の構成においても、上記第1方向は曲がり部における排気ダクトの中心線の曲率半径に沿った方向である。したがって、曲がり部の壁面のうち、上記第1方向に沿って離間して互いに対向する一方の壁面(内側壁面)と他方の壁面(外側壁面)とは、内側壁面が上記中心線に対して上記曲率半径に関する内側に位置し、外側壁面が上記中心線に対して上記曲率半径に関する外側に位置することとなる。
したがって、上記(11)の構成によれば、下流側に向かうにつれて流路断面積が漸増する場合、該領域では、下流側に向かうにつれて、第1方向の寸法が第1方向に直交する方向の寸法に対して相対的に小さくなるように流路断面の扁平化が進行する。そのため、上記(11)の構成では、第1方向に直交する方向に離間して互いに対向する一対の壁面との離間距離に対する、内側壁面と外側壁面との離間距離は、下流側に向かうにつれて相対的に小さくなる。そのため、曲がり部において内側壁面からの排気ガスの流れの剥離が起こり難くなる。したがって、上記(11)の構成によれば、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制でき、実質的に有効となる流路断面積の減少を抑制できるので、排気ダクトにおける排気損失の増加を抑制できるとともに、圧力回復を大きくすることができる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態に係るタービンは、上記(1)乃至(11)の何れかの構成の排気ダクトを備える。
したがって、上記(12)の構成によれば、曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制でき、実質的に有効となる流路断面積の減少を抑制できるので、排気ダクトにおける排気損失の増加を抑制できるとともに、圧力回復を大きくすることができる。これにより、タービンの効率を向上できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、タービン用の排気ダクトにおいて曲がり部の内側からの排気ガスの流れの剥離を抑制できる。
実施形態に係るターボチャージャのタービン、及び排気ダクトの一例を示す模式的な図である。 実施形態に係るターボチャージャのタービン、及び排気ダクトの一例を示す模式的な図である。 実施形態に係るターボチャージャのタービン、及び排気ダクトの一例を示す模式的な図である。 図1に示した排気ダクト及び従来の排気ダクトにおける無次元流路方向長さと、無次元流路方向長さの各位置における排気ダクト及び従来の排気ダクトの断面積(流路断面積)との関係を示すグラフである。 図1に示した排気ダクト及び従来の排気ダクトにおける無次元流路方向長さと、無次元流路方向長さの各位置における排気ダクト及び従来の排気ダクトの流路高さとの関係を示すグラフである。 図1に示した排気ダクトにおける、各々の流れ方向位置における排気ダクトの流路断面の形状を例示した図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1から図3は、幾つかの実施形態に係るターボチャージャのタービン、及び排気ダクトの一例を示す模式的な図である。
幾つかの実施形態に係るターボチャージャ1は、例えば自動車などの車両に搭載されるエンジンの吸気を過給するための排気ターボ過給機である。
ターボチャージャ1は、ロータシャフト2を回転軸として連結されたタービンホイール(タービン動翼)3及び不図示のコンプレッサホイールと、タービン動翼3を回転自在に収容するケーシング(タービンハウジング)5と、コンプレッサホイールを回転自在に収容する不図示のコンプレッサハウジングとを有する。
幾つかの実施形態に係るタービン7は、タービン動翼3と、ケーシング5とを備える。
幾つかの実施形態では、タービン7の出口には排気ガスGをタービン7の外部に導くための排気ダクト100が接続されている。より具体的には、ケーシング5における排気ガスの排出口5aには、排気ダクト100の入口側(上流側)の端部である入口フランジ101が接続されている。
幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、排気ダクト100の出口側(下流側)の端部である出口フランジ103が排気ダクト100の下流の排気管21に接続されている。
なお、図1では、一実施形態に係る排気ダクト100の断面を模式的に示している。図2では、他の実施形態に係る排気ダクト100の断面を模式的に示している。図3では、さらに他の実施形態に係る排気ダクト100の断面を模式的に示している。
幾つかの実施形態に係る排気ダクト100は、排気ダクト100における損失をできるだけ小さくし、効率的に圧力回復させるために、全体的には下流側に向かうにつれて流路断面積が増加するような形状とされている。すなわち、幾つかの実施形態に係る排気ダクト100は、ディフューザとしての役割を果たし得る。したがって、幾つかの実施形態に係る排気ダクト100のことをディフューザダクトとも呼ぶ。
幾つかの実施形態に係る排気ダクト100は、配置の制約上の理由等から、入口部111から出口部113にかけて、例えば90度の角度で曲げられている。
幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、排気ガスGの流れ方向に沿った位置(流れ方向位置P)のうち、排気ダクト100における曲がり始めの位置が入口部111の位置となり、排気ダクト100における曲がり終わりの位置が出口部113の位置となる。なお、幾つかの実施形態では、出口部113は、ディフューザダクトとしての役割を終えたところであってもよい。
幾つかの実施形態に係る排気ダクト100において、入口部111から出口部113までの区間を曲がり部110と呼ぶ。
以下の説明では、曲がり部110における角度に関し、曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1の接線L1とロータシャフト2の回転軸線AXrの延在方向とのなす角度θを用いて説明することとする。
なお、幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、入口フランジ101の位置と入口部111とが異なっているが、同じであってもよい。同様に、幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、出口フランジ103の位置と出口部113とが異なっているが、同じであってもよい。
幾つかの実施形態に係る排気ダクト100は、上述したようにタービン7の近くで比較的大きな角度で曲げられているため、遠心力によって曲がり部110の内側から排気ガスGの流れが剥離して、曲がり部110の内側の領域で排気ガスGが逆流する現象が生じるおそれがある。なお、曲がり部110の内側の領域とは、曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1についての曲率中心に近い方の領域のことであり、例えば図1において中心線AX1よりも上側又は左側の領域を指す。
そこで、幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、以下で説明するような構成とすることで、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を抑制するようにしている。以下、幾つかの実施形態に係る排気ダクト100について、図4から図6も参照しつつ、詳細に説明する。
図4は、図1に示した排気ダクト100及び従来の排気ダクトにおける無次元流路方向長さSと、無次元流路方向長さSの各位置における排気ダクト100及び従来の排気ダクトの断面積(流路断面積)Aとの関係を示すグラフである。
なお、本稿において、無次元流路方向長さSとは、流れ方向位置Pを表すパラメータのことであり、入口フランジ101の位置を0とし、出口フランジ103の位置を1とする。
図1に示した排気ダクト100及び従来の排気ダクトでは、例えば入口部111における無次元流路方向長さSは0.05であり、出口部113における無次元流路方向長さSは0.67である。
図5は、図1に示した排気ダクト100及び従来の排気ダクトにおける無次元流路方向長さSと、無次元流路方向長さSの各位置における排気ダクト100及び従来の排気ダクトの流路高さHとの関係を示すグラフである。
流路高さHとは、各々の流れ方向位置Pにおける排気ダクト100の流路断面105(図6参照)の寸法のうち、流路高さ方向の寸法のことである。また、流路高さ方向とは、曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1の各々の流れ方向位置Pにおける曲率半径に沿った方向(第1方向D1)のことである。換言すると、流路高さ方向とは、曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1の各々の流れ方向位置Pにおける接線L1と直交する主法線L2の延在方向のことである。
流路幅Wは、各々の流れ方向位置Pにおける排気ダクト100の流路断面105の寸法のうち、流路高さ方向(第1方向D1)と直交する方向(以下第2方向D2とも呼ぶ)である流路幅方向の寸法とする。第2方向D2は、図1から図3における紙面と直交する方向である。
なお、各々の流れ方向位置Pにおける排気ダクト100の流路断面105は、中心線AX1又は中心線AXの接線L1と直交する方向に延在する平面で切断したときの排気ダクト100の断面である。また、中心線AX1は、各々の流れ方向位置Pにおける排気ダクト100の流路断面105の図心を結ぶ線である。なお、流路断面105は、流れ方向位置Pにおける排気ダクト100の断面のうち、流路高さが最小となる断面である。
図6は、図1に示した排気ダクト100における、各々の流れ方向位置Pにおける排気ダクト100の流路断面105の形状を例示した図である。図6では、例えば角度θが0度から90度までの15度毎の流路断面105の形状を例示している。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、図5に示すように、曲がり部110は、曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1の各々の流れ方向位置Pにおける曲率半径に沿った第1方向D1の寸法(内寸)、すなわち流路高さHが下流側に向かうにつれて減少する流路高さ減少領域121を含む。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、上記第1方向D1は、曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1の曲率半径に沿った方向である。したがって、曲がり部110の壁面116のうち、上記第1方向D1に沿って離間して互いに対向する一方の壁面(内側壁面とも呼ぶ)117と他方の壁面(外側壁面とも呼ぶ)118とは、内側壁面117が上記中心線AX1に対して上記曲率半径に関する内側に位置し、外側壁面118が上記中心線AX1に対して上記曲率半径に関する外側に位置することとなる。
したがって、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、流路高さ減少領域121において第1方向D1の寸法(流路高さH)が下流側に向かうにつれて減少するので、下流側に向かうにつれて内側壁面117と外側壁面118とが接近する。そのため、曲がり部110において内側壁面117からの排気ガスGの流れの剥離が起こり難くなる。したがって、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を抑制でき、実質的に有効となる流路断面積の減少を抑制できるので、排気ダクト100における排気損失の増加を抑制できるとともに、圧力回復を大きくすることができる。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、各々の流れ方向位置Pにおける第1方向D1の寸法(流路高さH)が下流側に向かうにつれて増加する流路高さ増加領域123を含む。
流路高さ増加領域で123は、上述した流路高さ減少領域121とは逆に下流側に向かうにつれて内側壁面117と外側壁面118とが離間する。例えば下流側に向かって流路断面積Aが増加する流路断面積増加領域133(図4参照)において、流路高さ減少領域121が存在する場合、すなわち、流路断面積増加領域133Aと流路高さ減少領域121Aとの重複領域142では、下流側に向かうにつれて第1方向の寸法(流路高さH)は小さくなる。しかし、第1方向D1に直交する方向(第2方向D2)の寸法は大きくなる傾向にある。そのため、例えば流路断面積増加領域133において、上述した流路高さ減少領域121が存在する場合、下流側に向かうにつれて、第1方向D1の寸法(流路高さH)が第2方向D2の寸法に対して相対的に小さくなるような流路断面105の扁平化が進行する。
これに対し、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、例えば流路断面積増加領域133Aと流路高さ増加領域123Aとの重複領域142のように、曲がり部110に流路高さ増加領域123を含めることで、例えば流路断面積増加領域133において、下流側に向かうにつれて上述したような流路断面105の偏平化が進行することを抑制できる。
図2に示した他の実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、内側壁面117に流路高さ減少領域121と流路高さ増加領域123とに跨って突出部160(160A)が設けられている。図3に示したさらに他の実施形態に係る排気ダクト100においても同様に、曲がり部110は、内側壁面117に流路高さ減少領域121と流路高さ増加領域123とに跨って突出部160(160B)が設けられている。
図2及び図3に示した実施形態に係る排気ダクト100では、突出部160は、出口部113における排気ダクト100の中心線AX1を上流側に延長した直線L3との距離aが極小となる部位(先端部)161を含む。
突出部160を設けることで、流路断面積Aを縮小させることができ、曲がり部110における排気ガスGの流速を局所的に増加させることができ、内側壁面117近傍の静圧を低下させることができる。これにより、曲がり部110の外側に偏った排気ガスGの流れを曲がり部110の内側に向かわせる効果が生じるので、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を抑制できる。
図2に示した他の実施形態に係る排気ダクト100では、突出部160Aは、仮想的に突出部を除いた内側壁面117Aの曲率半径raよりも小さな曲率半径rbとなる曲面163を有する。
したがって、図2に示した突出部160Aは、曲がり部110における突出部160Aよりも上流側及び下流側の内側壁面117よりも排気ダクト100の中心線AX1側に向かって突出することとなる。これにより、図2に示した突出部160Aによる流路断面積Aを縮小させる領域が局所的となり、排気ダクト100の損失増加を抑制できる。
図3に示したさらに他の実施形態に係る排気ダクト100における突出部160Bは、図2に示した他の実施形態に係る突出部160Aのように突出部160Aよりも上流側の内側壁面117から曲がり部110の内側に向かって突出するように形成されているのではなく、突出部160Bよりも上流側の内側壁面117と突出部160Bがなだらかに接続されている。
なお、図2及び図3に示した突出部160における曲面163の曲率中心163aは、排気ダクト100の外部(曲がり部110の外部)に存在する。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、流路断面積Aが下流側に向かうにつれて減少する流路断面積減少領域131を含む。また、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、流路高さ減少領域121は、重複領域141において少なくとも部分的に流路断面積減少領域131と重複する。
上述したように、流路高さ減少領域121を設けることにより、排気ガスGの流れの剥離を抑制することができる。また、流路断面積減少領域131では、流路断面積Aの減少により排気ガスGの流速が増加するので静圧が低下する。したがって、重複領域141では、上述した流路高さ減少領域121を設けることによる効果と、流路断面積減少領域131を設けることによる効果とが相乗的に作用するので、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離をさらに抑制できる。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、流路断面積減少領域131は、少なくとも上記重複領域141において、各々の流れ方向位置Pにおける第1方向D1の寸法(流路高さH)が第2方向D2の寸法(流路幅W)よりも小さい。なお、上記重複領域141は、角度θがおおよそ60度となる流れ方向位置P(S=0.42)から角度θがおおよそ75度となる流れ方向位置P(S=0.54)までの領域となる。図6に示した例では、すくなくとも角度θがおおよそ15度となる流れ方向位置P(S=0.12)から角度θがおおよそ90度となる流れ方向位置P(S=0.67)までの領域において、流路高さHが流路幅Wよりも小さい。
これにより、少なくとも重複領域141において、流路高さHが流路幅Wよりも大きい場合と比べて、流路高さHを小さくできる。したがって、少なくとも重複領域141において、内側壁面117と外側壁面118とを接近させることができ、内側壁面117からの排気ガスGの流れの剥離が起こり難くなる。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、流路断面積減少領域131は、少なくとも重複領域141において、流路断面105が第1方向D1(流路高さH方向)を短軸とし、第2方向D2(流路幅W方向)を長軸とする楕円形状を有する。なお、図6に示した例では、すくなくとも角度θがおおよそ15度となる流れ方向位置P(S=0.12)から角度θがおおよそ90度となる流れ方向位置P(S=0.67)までの領域において、流路断面105が上述したような楕円形状を有する。
例えば矩形断面の流路における角部のように、異なる角度で2つの壁面が交差する部分が存在すると、この角部の近傍では、2つの壁面の影響を受けて流体の流速が低下する。そのため、実質的に有効となる流路断面積が減少してしまう。
これに対して、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、少なくとも重複領域141において、壁面116が楕円形状となるように流路の周方向に沿って滑らかに形成されるので、例えば矩形断面の流路における角部のように、異なる角度で2つの壁面が交差する部分がなく、実質的に有効となる流路断面積Aが減少してしまうおそれが少ない。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、流路高さ減少領域121Bは、入口部111における排気ダクト100の中心線AX1を下流側に延長した直線、すなわちロータシャフト2の回転軸線AXrと同軸の直線と曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1についての接線とのなす角度、すなわち角度θが30度以上となる領域に存在する。
発明者らが鋭意検討した結果、角度θが30度以上となる領域に流路高さ減少領域121を設けることで、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を効果的に抑制できることが判明した。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、角度θが30度以上となる領域に流路高さ減少領域121Bを設けたので、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を効果的に抑制できる。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、曲がり部110の上流側端部(入口部111)における排気ダクト100の中心線AX1と曲がり部110の下流側端部(出口部113)における排気ダクト100の中心線AX1とのなす角度が30度を超えている。より具体的には、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、曲がり部110の上流側端部(入口部111)における排気ダクト100の中心線AX1と曲がり部110の下流側端部(出口部113)における排気ダクト100の中心線AX1とのなす角度が90度である。
発明者らが鋭意検討した結果、曲がり部110の上流側端部(入口部111)における排気ダクト100の中心線AX1と曲がり部110の下流側端部(出口部113)における排気ダクト100の中心線AX1とのなす角度が30度を超えると、内側壁面117からの排気ガスGの流れの剥離が起こり易くなることが判明した。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110における該角度が30度を超えるため内側壁面117からの排気ガスGの流れの剥離が起こり易くなるところ、上述したように曲がり部110が流路高さ減少領域121を含むので、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を抑制できる。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、壁面116のうち排気ダクト100の中心線AX1についての曲率半径の曲率中心から遠い方の外側壁面118と出口部113における排気ダクト100の中心線AX1を上流側に延長した直線L3との距離bが下流側に向かうにつれて増加するように形成されている。
これにより、外側壁面118と直線L3との距離bが下流側に向かうにつれて減少するような区間が存在する場合と比べて、排気ダクト100の損失を抑制できる。
なお、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、外側壁面118の内側の面118a、すなわち中心線AX1側を向いた面は、入口部111から出口部113にかけて滑らかな曲線で形成されている。また、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、外側壁面118の内側の面118aは、入口部111から出口部113にかけて突出部160のような突部が形成されていないことが望ましい。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110は、下流側に向かって流れ方向位置Pが微小変化したときの各々の流れ方向位置Pにおける曲率半径に沿った第1方向D1の寸法(流路高さH)の変化率dH/dSが、流れ方向位置Pが微小変化したときの各々の流れ方向位置Pにおける流路断面積Aの平方根の変化率dA0.5/dSよりも小さい領域を有する。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、少なくとも流路断面積増加領域133Aと流路高さ減少領域121Aとの重複領域142において、上記変化率dH/dSが、上記変化率dA0.5/dSよりも小さい。
上記変化率dH/dSが、上記変化率dA0.5/dSよりも小さくなる領域では、下流側に向かうにつれて流路断面積Aが漸増する場合、流路高さHの寸法の増加割合は、流路幅Wの寸法の増加割合よりも小さくなる。すなわち、下流側に向かうにつれて流路断面積Aが漸増する場合、該領域では、下流側に向かうにつれて、流路高さHが流路幅Wに対して相対的に小さくなるように流路断面105の扁平化が進行する。
上述したように、流路高さH方向は曲がり部110における排気ダクト100の中心線AX1の曲率半径に沿った方向である。したがって、曲がり部110の壁面116のうち、内側壁面117が中心線AX1に対して上記曲率半径に関する内側に位置し、外側壁面118が中心線AX1に対して上記曲率半径に関する外側に位置することとなる。
したがって、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、下流側に向かうにつれて流路断面積Aが漸増する場合、上記変化率dH/dSが、上記変化率dA0.5/dSよりも小さくなる領域では、下流側に向かうにつれて、流路高さHが流路幅Wに対して相対的に小さくなるように流路断面105の扁平化が進行する。そのため、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、流路幅W方向に離間して互いに対向する一対の壁面との離間距離に対する、内側壁面117と外側壁面118との離間距離は、下流側に向かうにつれて相対的に小さくなる。そのため、曲がり部110において内側壁面117からの排気ガスGの流れの剥離が起こり難くなる。したがって、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100では、曲がり部110の内側からの排気ガスGの流れの剥離を抑制でき、実質的に有効となる流路断面積Aの減少を抑制できるので、排気ダクト100における排気損失の増加を抑制できるとともに、圧力回復を大きくすることができる。
図1から図3に示した幾つかの実施形態に係る排気ダクト100を備えるタービン7では、上述したように排気ダクト100における排気損失の増加を抑制できるとともに、圧力回復を大きくすることができるので、タービン7の効率を向上できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、図1から図3に示した幾つかの実施形態に係るタービン7は、ラジアルタービンであった。しかし、幾つかの実施形態に係るタービン7は、斜流タービンであってもよく、軸流タービンであってもよい。
1 ターボチャージャ
7 タービン
100 排気ダクト
110 曲がり部
111 入口部
113 出口部
121 流路高さ減少領域
123 流路高さ増加領域
131 流路断面積減少領域
133 流路断面積増加領域

Claims (11)

  1. タービンから排出される流体が流通可能なディフューザダクトであって、
    入口部と、
    出口部と、
    前記入口部と前記出口部との間に位置する流体の流路の曲がり部と、
    を備え、
    前記曲がり部は、
    前記曲がり部における前記ディフューザダクトの中心線の各々の流れ方向位置における曲率半径に沿った第1方向の寸法が下流側に向かうにつれて減少する流路高さ減少領域と、
    流路断面積が前記下流側に向かうにつれて増加する流路断面積増加領域とを含み、
    前記流路高さ減少領域は、少なくとも部分的に前記流路断面積増加領域と重複する
    タービン用のディフューザダクト。
  2. 前記曲がり部は、各々の前記流れ方向位置における前記第1方向の寸法が前記下流側に向かうにつれて増加する流路高さ増加領域を含む
    請求項1に記載のタービン用のディフューザダクト。
  3. 前記曲がり部は、壁面のうち前記ディフューザダクトの前記中心線についての前記曲率半径の曲率中心に近い方の内側壁面に前記流路高さ減少領域と前記流路高さ増加領域とに跨って突出部が設けられており、
    前記突出部は、前記出口部における前記ディフューザダクトの前記中心線を上流側に延長した直線との距離が極小となる部位を含む
    請求項2に記載のタービン用のディフューザダクト。
  4. 前記突出部は、仮想的に前記突出部を除いた前記内側壁面の曲率半径よりも小さな曲率半径となる曲面を有する
    請求項3に記載のタービン用のディフューザダクト。
  5. 前記曲がり部は、流路断面積が前記下流側に向かうにつれて減少する流路断面積減少領域を含み、
    前記流路高さ減少領域は、重複領域において少なくとも部分的に前記流路断面積減少領域と重複する
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のタービン用のディフューザダクト。
  6. 前記流路断面積減少領域は、少なくとも前記重複領域において、各々の前記流れ方向位置における前記第1方向の寸法が前記第1方向と直交する第2方向の寸法よりも小さい
    請求項5に記載のタービン用のディフューザダクト。
  7. 前記流路断面積減少領域は、少なくとも前記重複領域において、流路断面が前記第1方向を短軸とし、前記第2方向を長軸とする楕円形状を有する
    請求項6に記載のタービン用のディフューザダクト。
  8. 前記流路高さ減少領域は、前記入口部における前記ディフューザダクトの前記中心線を前記下流側に延長した直線と前記曲がり部における前記ディフューザダクトの前記中心線についての接線とのなす角度が30度以上となる領域に存在する
    請求項1乃至7の何れか一項に記載のタービン用のディフューザダクト。
  9. 前記曲がり部は、前記曲がり部の上流側端部における前記ディフューザダクトの前記中心線と前記曲がり部の下流側端部における前記ディフューザダクトの中心線とのなす角度が30度を超えている
    請求項1乃至8の何れか一項に記載のタービン用のディフューザダクト。
  10. 前記曲がり部は、壁面のうち前記ディフューザダクトの前記中心線についての前記曲率半径の曲率中心から遠い方の外側壁面と前記出口部における前記ディフューザダクトの中心線を上流側に延長した直線との距離が前記下流側に向かうにつれて増加するように形成されている
    請求項1乃至9の何れか一項に記載のタービン用のディフューザダクト。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載のディフューザダクトを備える
    タービン。
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