JP6887860B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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本発明は、冷却貯蔵庫に関する。
従来、冷却貯蔵庫として、貯蔵室の上方に機械室が配された構成のものが知られている(下記特許文献1)。特許文献1のものでは、機械室に凝縮器や圧縮機等からなる冷凍装置が収容されている。機械室は前方に開口されており、フロントパネルによって開閉可能な構成となっている。
特開2015−210055号公報
上述した凝縮器には、これを覆う形でエアフィルタが取り付けられている。エアフィルタは、定期的に清掃することが求められる。エアフィルタを清掃するためには機械室から取り出す必要がある。エアフィルタが配されている機械室は貯蔵室の上方に配されるため、使用者にとっては高い位置となる。このため、エアフィルタを容易に取り出すことが可能な構成が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、貯蔵室の上方に機械室が配されている場合において、エアフィルタを容易に取り出すことが可能な冷却貯蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷却貯蔵庫は、貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であることに特徴を有する。上記構成によれば、フロントパネルを全開にする必要がないから、エアフィルタを容易に引き出すことができる。
また、前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通可能なフィルタ挿通孔が設けられているものとすることができる。フロントパネルを閉じた状態でフィルタ挿通孔を通じてエアフィルタを機械室から斜め下方に引き出すことができる。
また、前記エアフィルタの下端部には、フィルタ把持部が設けられ、前記フィルタ把持部は、前記フロントパネルの前面よりも前方に配されており、前後方向に延びる形状をなすものとすることができる。使用者は、フィルタ把持部を把持することで容易にエアフィルタを引き出すことができる。
また、前記エアフィルタの下端部には、フィルタ把持部が設けられ、前記フィルタ把持部は、前記フロントパネルの前面よりも前方に配されており、上下方向に延びる形状をなすものとすることができる。使用者は、フィルタ把持部を把持することで容易にエアフィルタを引き出すことができる。また、フィルタ把持部は上下方向に延びる形状をなすから、埃などが溜まり難い。
また、前記エアフィルタの下端部には、フィルタ把持部が設けられ、前記フィルタ把持部は、下方に開口する第1凹部と、前方に開口する第2凹部と、を有するものとすることができる。使用者は、フィルタ把持部の第1凹部又は/及び第2凹部に手を差し入れることで、容易にエアフィルタを引き出すことができる。
また、前記フロントパネルは金属製であり、前記エアフィルタは、前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部に対して磁石を介して固定されているものとすることができる。エアフィルタを取り外し可能に固定することができ、冷却貯蔵庫の振動などに起因して異音が発生する事態を抑制することができる。
また、前記フロントパネルは、前記フロントパネルの前面を構成するパネル前壁部と、前記フロントパネルの下面を構成するパネル下壁部とを有し、前記フィルタ挿通孔は、前記パネル前壁部及び前記パネル下壁部によって構成される角部を切り欠く形で設けられ、前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部には、前記エアフィルタを挿通可能な枠状をなす枠状部材が取り付けられているものとすることができる。フィルタ挿通孔の孔縁部が直接視える事態を抑制でき、意匠性をより高くすることができる。
また、前記エアフィルタは、磁石を介して前記枠状部材に固定されているものとすることができる。エアフィルタを取り外し可能に固定することができ、冷却貯蔵庫の振動などに起因して異音が発生する事態を抑制することができる。
また、前記エアフィルタには、前記枠状部材に設けられた枠状部材側磁石に対して吸着されるフィルタ側磁石が設けられているものとすることができる。エアフィルタ及び枠状部材の双方に磁石を設けることで、一方のみに磁石が設けられている構成と比べてより正確な位置にエアフィルタを固定することができる。
また、前記枠状部材は、前記エアフィルタの下端部を支持するフィルタ支持面を有するフィルタ支持部を備え、前記フィルタ支持面は、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する傾斜面であるものとすることができる。エアフィルタをフィルタ挿通孔から機械室内に差し入れる際に、フィルタ支持面によってエアフィルタを傾斜姿勢にすることができ、エアフィルタを差し入れ易くなる。
また、前記エアフィルタは、前記フィルタ支持部に対して前記凝縮器側から係止するフィルタ係止部を備えるものとすることができる。エアフィルタの脱落をより確実に防止することができる。
また、前記エアフィルタは、前記フィルタ支持部に対して磁石を介して固定されているものとすることができる。フィルタ係止部及び磁石の双方を用いることでより確実にエアフィルタを枠状部材に対して固定することができる。
また、前記枠状部材は、前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル前壁部側の前側孔縁部が嵌合される上方に開口された前側嵌合溝を有する枠状部材上壁部と、前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル下壁部側の下側孔縁部が嵌合される後方に開口された下側嵌合溝を有する枠状部材後壁部と、を備えるものとすることができる。前側嵌合溝に前側孔縁部を嵌合させ、下側嵌合溝に下側孔縁部を嵌合させることで、枠状部材を取り付けることができる。ここで、前側嵌合溝は上方に開口されており、下側嵌合溝は前方に開口されている。このため、枠状部材上壁部を下方に弾性変位させ、枠状部材後壁部を前方に弾性変位させる際に、両壁部が干渉し難く、変位量を稼ぎ易い。このため、両嵌合溝に対して、両孔縁部を容易に嵌合させることができる。
また、前記枠状部材は、前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部の少なくとも一部が嵌合される嵌合溝を有しており、前記嵌合溝の溝幅は、前記孔縁部の厚さより大きい値で設定されており、前記嵌合溝の内面には、前記孔縁部を挟む形で、保持突起部及び保持凹部が設けられ、前記孔縁部は、前記保持凹部の開口端部及び前記保持突起部に当接されているものとすることができる。このような構成とすれば、嵌合溝の溝幅を、孔縁部の厚さよりも大きくした場合であっても、保持突起部、及び保持凹部の開口端部の3点で孔縁部を保持することができる。このため、孔縁部を保持しつつ、嵌合溝の溝幅を大きくすることができ、成形型によって容易に嵌合溝を成形することができる。
また、前記枠状部材は、前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル前壁部側の前側孔縁部が嵌合される上方に開口された前側嵌合溝を有する枠状部材上壁部を備え、前記枠状部材上壁部における前記前側嵌合溝の開口端部のうち、前側の開口端部の上面は、後側の開口端部の上面に比べて、低い位置に配されているものとすることができる。後側の開口端部において、前側孔縁部に対して確実に係止すると共に、使用者から視認される前側の開口端部の上面を低くすることで、前側の開口端部を目立ち難くすることができる。このため、枠状部材の保持力の向上及び意匠性の向上の両立を図ることができる。
また、前記枠状部材は、前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル前壁部側の前側孔縁部が嵌合される上方に開口された前側嵌合溝を有する枠状部材上壁部を備え、前記枠状部材上壁部は、弾性変形可能な材質で構成されており、前記前側嵌合溝の底面が前記前側孔縁部に対して下方から押し当てられているものとすることができる。前側孔縁部(ひいてはパネル前壁部)と枠状部材上壁部の間に隙間が生じる事態を抑制でき、意匠性をより高くすることができる。
前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル下壁部側の部分を下側孔縁部とした場合において、前記枠状部材及び前記下側孔縁部のうち、いずれか一方には、貫通孔が形成され、他方には、前記貫通孔に挿通される突起部が設けられているものとすることができる。突起部によって枠状部材をパネル下壁部に対して固定することができる。
また、前記枠状部材は、左右方向に長い長手状をなし、前記枠状部材上壁部における前記前側嵌合溝の開口端部のうち、後側の開口端部の上面は、前記枠状部材の長手方向の中央部が上方に膨出する形状をなすものとすることができる。前側孔縁部を前側嵌合溝に嵌合させる際には、枠状部材上壁部を撓み変形させることが必要となる。比較的撓み易い長手方向の中央部を上方に膨出させることで、前側孔縁部に対して後側の開口端部をより確実に係止させると共に、枠状部材の組み付け性を確保することができる。
また、前記枠状部材は、弾性変形可能な材質で構成され、前記フィルタ挿通孔から取り外された状態の前記枠状部材において、前記枠状部材上壁部及び前記枠状部材後壁部のなす角度は、前記前側孔縁部及び前記下側孔縁部のなす角度よりも大きい値で設定されているものとすることができる。枠状部材をフィルタ挿通孔に装着した状態では、枠状部材上壁部を前側孔縁部に対して弾性的に押し当てることができ、枠状部材後壁部を下側孔縁部に対して弾性的に押し当てることができる。これにより、枠状部材をより確実にフィルタ挿通孔に装着することができる。
また、前記機械室には、前記エアフィルタの一対の側端部をそれぞれ支持する一対のガイドレールが収容され、前記ガイドレールと前記凝縮器の間の隙間を塞ぐカバー部を備えるものとすることができる。ガイドレールと凝縮器の間の隙間を通じて(エアフィルタを通らずに)凝縮器に空気が向かう事態を抑制できる。
また、前記ガイドレールは、合成樹脂製であり、前記カバー部は、金属板によって構成されており、前記ガイドレールとは別体であるものとすることができる。エアフィルタと凝縮器の間の距離は、冷却貯蔵庫のサイズによって適宜設定される。カバー部をガイドレールと別体にし、エアフィルタと凝縮器の間の距離に応じて、カバー部の長さを設定することで、冷却貯蔵庫のサイズの違いに対して容易に対応することができる。また、カバー部は金属板であるから合成樹脂製とした場合に比べて、容易に成形することができる。
また、前記カバー部には、前記機械室に収容された配線を通過させることが可能な配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔の孔縁部に対して回動可能に設けられると共に、前記配線挿通孔を塞ぐ挿通孔カバーを備えるものとすることができる。カバー部に配線挿通孔を設けることで、機械室に配線を収容する場合において、カバー部が配線の取り回しを妨げる事態を抑制することができる。また、挿通孔カバーを備えることで、配線を挿通しない際には、配線挿通孔を通じて(エアフィルタを通らずに)凝縮器に空気が向かう事態を抑制できる。
また、前記ガイドレールは、前記機械室の底壁の前端部に係止する底壁係止部を備えるものとすることができる。ガイドレールが、鉛直方向を回動軸として回動する事態を抑制できる。
また、前記一対のガイドレールは、下方に向かうにつれて、前記フロントパネルに向かう曲線状をなしており、前記エアフィルタは、側面視において前記一対のガイドレールに倣う曲線状をなすものとすることができる。エアフィルタを下方に向かうにつれて、前記フロントパネルに向かう曲線状にすることで、直線状をなす構成と比べて、エアフィルタの下部を、ガイドレールによってより鉛直方向に近い下方から支持することができる。これにより、エアフィルタの脱落をより確実に防止することができる。
また、前記一対のガイドレールに対応して設けられた一対の前記カバー部の間に配されると共に、前記機械室の底壁上に配された配線を上方且つ前方から覆う配線カバーを備え、前記カバー部には、前記配線カバーから側方に延びる前記配線を通過させることが可能な切欠部が設けられ、前記切欠部の孔縁部には、前記配線カバーの上面を覆う上面被覆部が設けられ、前記配線カバーにおける前記凝縮器側の端部には、前記機械室の前記底壁と前記凝縮器との間に設けられた隙間を前方から覆う立壁部が設けられているものとすることができる。配線カバーによって配線を保護することができる。また、上面被覆部を備えることで、切欠部の孔縁部と配線カバーの間の隙間を塞ぐことができ、一対のカバー部の外側から切欠部を通過して(エアフィルタを通らずに)凝縮器に空気が向かう事態を抑制できる。また、機械室の底壁と凝縮器の底面との間に隙間を設けることで、例えば、凝縮器を洗浄する際の水を受けるドレンパンをその隙間に差し入れることができる。さらに、その隙間を前方から覆う立壁部を備えることで、その隙間を通じて凝縮器の後方に空気が向かう事態(言い換えると凝縮器内を空気が通過せず凝縮能力が低下する事態)を抑制することができる。
また、前記エアフィルタは、前記フロントパネルに対して固定されているものとすることができる。エアフィルタがフロントパネルに対して取り付けられている。このため、フロントパネルを開く際には、エアフィルタもフロントパネルと一緒に動くことになり、エアフィルタとガイドレールが干渉することになるから、フロントパネルを開閉し難い。つまり、使用者がフロントパネルを開閉する際には、エアフィルタをフロントパネルから取り外すことが好ましい構成となっている。エアフィルタを使用者が取り外すことで、エアフィルタの清掃を使用者に促すことができる。
また、前記エアフィルタの下端部には、上方に開口した凹部が形成されているものとすることができる。エアフィルタに付着した油などが下方に流れた場合において、油を凹部に収容することができる。
また、前記エアフィルタの側端部における前面には、前記エアフィルタの前記側端部に沿って延びるリブが形成されているものとすることができる。エアフィルタに付着した油などが側端部から流れ落ちる事態を抑制できる。
また、前記エアフィルタを前後方向に貫通するオイルガイドを備え、前記オイルガイドは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されているものとすることができる。エアフィルタの前面に油などが付着した場合には、その一部がエアフィルタの隙間を通じて後面に向かう場合がある。エアフィルタの後面で油が溜まり、それが落下した場合には、オイルガイドによって、その油をエアフィルタの前面側に誘導することができる。
また、前記エアフィルタは、網状をなす網部と、前記網部を保持するフレーム部と、を備え、前記フレーム部は、上下方向に沿って延びる縦骨と、前記縦骨に対して交差する方向に延びる横骨と、備え、前記横骨は、前記縦骨に向かうにつれて下降傾斜する構成であるものとすることができる。エアフィルタに付着した油を横骨に沿って縦骨に向かわせることができる。そして、縦骨に達した油は、縦骨を伝って凹部に収容される。これにより、油がエアフィルタから流れ落ちる事態を抑制できる。
また、前記エアフィルタは、網状をなす網部と、前記網部を保持するフレーム部と、を備え、前記フレーム部は、上下方向に沿って延びる縦骨と、前記縦骨に対して交差する方向に延びる横骨と、を備え、前記横骨における前記凝縮器側の面は、鉛直方向に沿って延びる面であり、前記横骨の下方には、受け皿が配されているものとすることができる。エアフィルタの後面で油が溜まり、横骨に達した場合において、その油は、横骨の後面を伝い、その下方に配された受け皿に落下する。これにより油を所定の箇所に落下させることができ、機械室の底面に飛散する事態を抑制できる。
また、前記エアフィルタの後面と前記機械室の底壁との間の隙間を塞ぐシール部を備えるものとすることができる。エアフィルタの後面と機械室の底壁との間の隙間を通過して(エアフィルタを通らずに)凝縮器に空気が向かう事態を抑制できる。
また、前記シール部は、軟質材であるものとすることができる。エアフィルタの後面と機械室の底壁との間の隙間をより確実に塞ぐことができる。
また、前記シール部は、前記エアフィルタの後面に当接する第1当接部と、前記機械室の前記底壁に当接する第2当接部と、を備え、側面視においてL字状をなすものとすることができる。L字状をなすことで、例えば、方形状をなす構成と比べて、機械室の省スペース化を図ることができる。
また、前記オイルガイドにおける後面には、前記エアフィルタの後面と前記機械室の底壁との間の隙間を塞ぐオイルガイドシール部が設けられているものとすることができる。エアフィルタの後面と機械室の底壁との間の隙間を通過して(エアフィルタを通らずに)凝縮器に空気が向かう事態を抑制できる。
また、前記フロントパネルは、左右方向に長い長手状をなしており、前記フィルタ挿通孔は、前記フロントパネルにおける長手方向の中央部に設けられているものとすることができる。フィルタ挿通孔がフロントパネルにおける長手方向の端部に設けられている構成と比べて、フィルタ挿通孔が目に付き易く、エアフィルタの清掃を使用者に促すことができる。
また、前記箱体には、前記貯蔵室を開閉可能な扉が設けられ、前記フィルタ挿通孔は、前記扉に設けられたハンドルの上方に配されているものとすることができる。使用者がハンドルを把持して扉を開閉する際に、フィルタ挿通孔が目に付き易く、エアフィルタの清掃を使用者に促すことができる。
また、前記機械室には、画像を表示することが可能な表示部が設けられ、前記フロントパネルには、前記表示部を露出可能な窓部が設けられ、前記フィルタ挿通孔は、前記窓部の下方に配されているものとすることができる。使用者が窓部を通じて表示部を視た際に、フィルタ挿通孔が目に付き易く、エアフィルタの清掃を使用者に促すことができる。
また、前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて上昇傾斜する姿勢で配されており、前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの上端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通可能なフィルタ挿通孔が設けられているものとすることができる。フィルタ挿通孔を通じてエアフィルタを機械室から斜め上方に引き出すことができる。
また、前記機械室を構成するサイドパネルを備え、前記サイドパネルにおいて、前記エアフィルタの周端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通可能なフィルタ挿通孔が設けられているものとすることができる。フィルタ挿通孔を通じてエアフィルタを機械室から側方に引き出すことができる。
また、前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、前記フロントパネルは、前記機械室を構成するパネル部材に対して、上端部を回動中心として回動可能に取り付けられているものとすることができる。フロントパネルの上端部を回動中心としているため、フロントパネルを半開状態にすることで、下降傾斜する姿勢で配されているエアフィルタの下端部を露出させることができ、エアフィルタの下端部を把持して機械室から引き出すことができる。
また、前記フロントパネルには、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、前記エアフィルタは、鉛直方向に沿って延びる姿勢で配されており、前記エアフィルタの下端部には、前記フロントパネルに向かって延びる前側延設部が設けられ、前記前側延設部は、前記エアフィルタの下端部に対して回動可能に取り付けられており、前記機械室には、前記エアフィルタの上端部の変位を規制するガイド部が収容され、前記ガイド部は、前記凝縮器に向かうにつれて上昇傾斜する形で延びているものとすることができる。エアフィルタを取り付ける際には、使用者は、前側延設部を把持し、エアフィルタを凝縮器側に押し込むようにする。これにより、エアフィルタの上端部はガイド部によって規制され、凝縮器に向かうにつれて上昇する。この結果、エアフィルタを押し込むことで、エアフィルタを鉛直方向に沿う姿勢にすることができる。
本発明によれば、貯蔵室の上方に機械室が配されている場合において、エアフィルタを容易に取り出すことが可能な冷却貯蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る冷却貯蔵庫を示す正面図 冷却貯蔵庫を示す斜視図 フロントパネルにおいてフィルタ把持部周辺を示す拡大斜視図 フロントパネルを表側から視た斜視図 フロントパネルを裏側から視た斜視図 フロントパネル及び枠状部材を裏側から視た斜視図 機械室の前側部分を示す断面図(図1のVII−VII線で切断した図に対応) 図7において、フィルタ挿通孔付近を示す拡大図 フィルタ把持部を示す断面図 図7においてエアフィルタを取り外した状態を示す図 枠状部材を示す斜視図 枠状部材を示す正面図 枠状部材を下方から視た斜視図 枠状部材及びフロントパネルを示す断面図 枠状部材の前側嵌合溝を上方から視た図 エアフィルタを取り外した状態のフィルタ保持部材を示す斜視図 配線挿通孔及び挿通孔カバーを示す斜視図 エアフィルタを表側から視た斜視図 エアフィルタを側方から視た斜視図 エアフィルタを裏側から視た斜視図 オイルガイドを取り外した状態のエアフィルタを裏側から視た斜視図 オイルガイドを示す斜視図 実施形態2に係る枠状部材を示す正面図 実施形態3に係るフィルタ保持部材を示す斜視図 実施形態4に係るエアフィルタを側方から視た断面図 実施形態5に係るエアフィルタを側方から視た断面図 実施形態5に係るエアフィルタを上方から視た断面図 実施形態6に係るエアフィルタを示す側面図 実施形態7に係るエアフィルタを示す側面図 実施形態8に係るエアフィルタを示す側面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図22によって説明する。本実施形態では、図1に示すように、4ドア式の冷却貯蔵庫10を例示する。冷却貯蔵庫10は、図1及び図2に示すように、貯蔵物が配される貯蔵室11(図10参照)を有する断熱箱体12(箱体)と、断熱箱体12の上方に配された機械室20と、を備える。断熱箱体12には、上下方向に2組配列された左右一対の扉16,16が回動可能に取り付けられており、貯蔵室11は扉16によって開閉可能な構成となっている。なお、以下の説明では、扉16側が前側、扉16とは反対側が後側として説明する。また、正面視(冷却貯蔵庫10を前側から視た状態)における左右方向(図1の左右方向)が冷却貯蔵庫10の左右方向である。
機械室20には、図2に示すように、冷却装置21が設けられている。冷却装置21(冷凍ユニット)は、冷却装置21は、凝縮器22と、凝縮器ファン23と、圧縮機24と、を備える。冷却装置21は、断熱箱体12の上部(冷却器室)に配された冷却器29(実施形態5、図26参照)と冷媒管(図示せず)によって循環接続されている。これにより、冷却装置21が駆動することで冷却器が冷気を生成する構成となっている。機械室20は、パネル部材によって構成され、少なくとも前方に開口された開口部20Aを有している。開口部20Aは、フロントパネル30によって開閉可能となっている。具体的には、フロントパネル30の上端部には、図7に示すように、機械室20に設けられたフロントパネル支持部34(機械室を構成する部材、開口部20Aの孔縁部を構成)に対して係止する係止部31Dが設けられている。これにより、フロントパネル30は、その上端部を回動中心としてフロントパネル支持部34に対して回動可能に取り付けられている。
機械室20に収容された凝縮器22とフロントパネル30との間にはエアフィルタ40が配されている。エアフィルタ40は、フィルタ保持部材60(詳しくは後述)に保持されており、凝縮器22を前方から覆う形で配されている。なお、機械室20は、開口部20Aを有すると共に上方に開口されている。エアフィルタ40は、フロントパネル30に向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、図3及び図4に示すように、その下端部がフロントパネル30に形成されたフィルタ挿通孔31を通じて前方に露出されている。フィルタ挿通孔31は、フロントパネル30においてエアフィルタ40の下端部に対応する箇所に設けられ、エアフィルタ40が挿通することが可能な長孔状をなしている。フィルタ挿通孔31の孔縁部には、図3及び図6に示すように、エアフィルタ40を挿通することが可能な枠状をなす枠状部材80が取り付けられている。このため、本実施形態では、フロントパネル30を閉じた状態で、エアフィルタ40を機械室20から前方に引き出すことが可能な構成となっている。
なお、フロントパネル30は、左右方向に長い長手状をなしており、フィルタ挿通孔31は、図1に示すように、フロントパネル30における長手方向の中央部に設けられている。また、フィルタ挿通孔31は、扉16に設けられたハンドル16Aの上方に配されている。また、機械室20には、図2に示すように、画像を表示することが可能な表示部30Aが設けられている。表示部30Aは例えば液晶パネルやランプ(LEDなど)などによって構成され、冷却貯蔵庫10の運転に係る情報(例えば庫内温度など)を表示可能となっている。フロントパネル30には、図1に示すように、表示部30Aを露出可能な窓部30Bが設けられている。なお、冷却装置21を構成する各機器の配置態様は図2に示すものに限定されず適宜変更可能であり、例えば、凝縮器22が機械室20の右側端部に配されている場合には、図1の2点鎖線で示すように、フィルタ挿通孔(符号31Aを付す)が、窓部30Bの下方に配されていてもよい。
図3及び図9に示すように、エアフィルタ40の下端部には、フィルタ把持部41が設けられている。フィルタ把持部41は、フロントパネル30の前面30Dよりも前方に配されており、下方に開口する第1凹部41Aと、前方に開口する第2凹部41Bと、を有する。使用者は、第1凹部41A及び第2凹部41Bに手(指)を差し入れることで、容易にフィルタ把持部41を把持することができる。
図9に示すように、第1凹部41Aを構成する前側の壁部は、上下方向に延びる形状をなしており、上側突出部41Eと下側突出部41Dとを有している。使用者が第1凹部41Aに手を差し入れた際には、後方から下側突出部41D(フィルタ把持部41の一部)に対して手を係止させることが可能となっている。また、上側突出部41Eは、金属製のフロントパネル30におけるフィルタ挿通孔31の孔縁部(前側孔縁部32A)に対して磁石42を介して固定されている。なお、図9の2点鎖線に示すように、フィルタ把持部41から後方に突出する後方突出部41Fを設け、後方突出部41Fをフィルタ挿通孔31の孔縁部(下側孔縁部33A)に対して磁石43を介して固定してもよい。
フロントパネル30は、図4及び図5に示すように、フロントパネル30の前面を構成するパネル前壁部32と、フロントパネル30の下面を構成するパネル下壁部33とを有し、フィルタ挿通孔31は、パネル前壁部32及びパネル下壁部33によって構成される角部を切り欠く形で設けられている。枠状部材80は、図11に示すように、左右方向に長い長手状をなすと共に、側面視において略L字状をなし、枠状部材上壁部81と、枠状部材後壁部82と、を備える。枠状部材上壁部81は、側面視において上下方向に延びており、枠状部材後壁部82は、側面視において前後方向に延びている。そして、枠状部材上壁部81と枠状部材後壁部82によって構成される角部を切り欠く形で、図14に示すように、エアフィルタ40を挿通することが可能な枠状部材側挿通孔80Aが設けられている。
図11及び図14に示すように、枠状部材上壁部81は、上方に開口された前側嵌合溝81A(嵌合溝)を有し、前側嵌合溝81Aには、フィルタ挿通孔31の孔縁部のうちパネル前壁部32側の前側孔縁部32A(孔縁部)が嵌合される。図13及び図14に示すように、枠状部材後壁部82は、後方に開口された下側嵌合溝82Aを有し、下側嵌合溝82Aには、フィルタ挿通孔31の孔縁部のうちパネル下壁部33側の下側孔縁部33Aが嵌合される。図15に示すように、前側嵌合溝81Aの溝幅B1は、前側孔縁部32Aの厚さB2より大きい値で設定されており、前側嵌合溝81Aの内面には、前側孔縁部32Aを挟む形で、保持突起部81B及び保持凹部81Cが複数組設けられている。前側孔縁部32Aは、保持突起部81B及び、保持凹部81Cの開口端部81C1に少なくとも当接されている。なお、下側嵌合溝82A及び下側孔縁部33Aについても同様の構成(保持突起部81B及び保持凹部81Cを有する構成)となっている。
また、図14に示すように、枠状部材上壁部81における前側嵌合溝81Aの開口端部のうち、前側の開口端部の上面81Dは、後側の開口端部の上面81Eに比べて、低い位置に配されている。さらに、枠状部材上壁部81における前側嵌合溝81Aの開口端部のうち、後側の開口端部の上面81Eは、図12に示すように、枠状部材80の長手方向の中央部が上方に膨出する形状をなしている。枠状部材80は、合成樹脂製とされ、弾性変形可能な材質で構成されている。
また、前側孔縁部32A及び下側孔縁部33Aのなす角度D2は、例えば90度で設定される。これに対して、フィルタ挿通孔31から取り外された状態の枠状部材80において、枠状部材上壁部81及び枠状部材後壁部82のなす角度D1(図13参照)は、例えば、90度以上(鈍角)とされ、前側孔縁部32A及び下側孔縁部33Aのなす角度D2よりも大きい値で設定されている。このため、枠状部材80をフィルタ挿通孔31に取り付けた状態では、枠状部材上壁部81及び枠状部材後壁部82は、前側孔縁部32A及び下側孔縁部33Aのなす角度に倣う形(90度をなすように)で弾性変形する。この結果、枠状部材上壁部81(より詳しくは保持突起部81B)は、前側孔縁部32Aに対して後方から押し当てられ、枠状部材後壁部82(より詳しくは保持突起部81B)は、下側孔縁部33Aに対して上方から押し当てられる構成となっている。なお、前側孔縁部32A及び下側孔縁部33Aのなす角度D2は、90度に限定されず、適宜変更可能である。なお、角度D1を角度D2よりも大きく設定する構成は、本明細書で例示する他の構成とは独立して機能を発揮するものである。つまり、枠状部材80において、角度D1を角度D2よりも大きく設定する構成を単独で備えていてもよいし、他の構成と組み合わせて用いてもよい。
さらに、枠状部材80は、下側孔縁部33Aに形成された貫通孔33B(図5も参照)に挿通される突起部83(図13も参照)を備える。なお、枠状部材80に貫通孔33Bが形成され、下側孔縁部33Aに突起部83が形成されていてもよい。
また、枠状部材80は、図8及び図14に示すように、エアフィルタ40の下端部を支持するフィルタ支持面84Aを有するフィルタ支持部84を備える。フィルタ支持面84Aは、フロントパネル30に向かうにつれて下降傾斜する傾斜面である。フィルタ支持面84Aは、後述するガイドレール63の内面63A(図10参照、リブ64Bの上面)と面一をなしている。また、エアフィルタ40は、図8に示すように、フィルタ支持部84に対して凝縮器22側(図8の右側)から係止するフィルタ係止部45を備える。また、フィルタ支持部84には、枠状部材側磁石84Bが埋設され、エアフィルタ40には、枠状部材側磁石84Bに対して吸着されるフィルタ側磁石46が埋設されている。これにより、エアフィルタ40は、フィルタ支持部84(枠状部材80)に対して磁石を介して固定されている。つまり、エアフィルタ40は枠状部材80を介してフロントパネル30に対して固定されている。
次に、フィルタ保持部材60の構成について説明する。フィルタ保持部材60は、図16に示すように、前後方向に貫通した略箱状をなし、その前方がエアフィルタ40によって覆われ、後方が凝縮器22によって覆われる構成となっている。具体的には、フィルタ保持部材60は、一対の側壁部61,61と、上壁部62と、を備える。側壁部61は、ガイドレール63と、カバー部65と、を備える。一対の側壁部61,61は、左右対称な形状をなしており、それ以外の構成については同一の構成である。左右一対のガイドレール63,63によって、エアフィルタ40の一対の側端部がそれぞれ支持される。ガイドレール63は、図10に示すように、下方に向かうにつれて、フロントパネル30に向かう曲線状をなしている。より具体的には、ガイドレール63は、対向配置された一対のリブ64A,64Bによって構成されており、エアフィルタ40の側端部は、その一対のリブ64A,64Bの間に配されることで、保持される構成となっている。
これにより、エアフィルタ40をフィルタ挿通孔31(及び枠状部材側挿通孔80A)を通じて出し入れする際には、エアフィルタ40の側端部が一対のリブ64A,64Bによってガイドされる構成となっている。なお、ガイドレール63の前端部では、一対のリブ64A,64Bの対向間隔(ガイドレール63の入口)が前方に向かうにつれて大きくなるように設定されている。
エアフィルタ40は、図7に示すように、側面視においてガイドレール63に倣う曲線状をなしている。側壁部61の下端部は、図16に示すように、ビス61Aによって機械室20の底壁35に対してビス止めされる。そして、側壁部61の下端部には、図10に示すように、機械室20の底壁35の前端部に対して前方から係止する底壁係止部61Bが設けられている。
側壁部61は、例えば合成樹脂製とされ、上壁部62は、例えば金属の板材によって構成されている。図16に示すように、上壁部62の前端部及び後端部は、それぞれ上方に突出する形で曲げられた折り曲げ部62Aとされる。側壁部61の上端部には、折り曲げ部62Aを側方から覆う板状の突起部61Dが設けられている。カバー部65は、側壁部61の後側の大部分を構成するものとされ、ガイドレール63と凝縮器22の間の隙間を塞ぐ構成とされる。
つまり、フィルタ保持部材60は、エアフィルタ40を保持する機能に加えて、エアフィルタ40と凝縮器22とを繋ぐ風洞の機能を有している。これにより、凝縮器ファン23が駆動することで、エアフィルタ40を通じて、フィルタ保持部材60内に吸引された空気が凝縮器22に向かう構成となっている。言い換えると、風洞であるフィルタ保持部材60を設けることで、空気がエアフィルタ40を通過せずに凝縮器22に向かう事態を抑制することができ、凝縮器22に埃などが付着する事態を抑制することができる。
また、機械室20には、図16に示すように、機械室20の下方に配された冷却器室側から引き出され、機械室20内の制御部25(コントロールボックス)に接続される配線26が収容されている。カバー部65には、図7に示すように、配線26を通過させることが可能な配線挿通孔65Aが形成されている。また、カバー部65は、配線挿通孔65Aを塞ぐ挿通孔カバー66を備える。挿通孔カバー66は、図17に示すように、カバー部65における配線挿通孔65Aの孔縁部に対してインテグラルヒンジ66Aを介して一体的に設けられている。これにより、挿通孔カバー66は、配線挿通孔65Aの孔縁部に対して回動可能に設けられている。このため、配線26を配線挿通孔65Aに通す際には、挿通孔カバー66を回動させることで配線挿通孔65Aを開放することができる。また、カバー部65の外面において、配線挿通孔65Aの孔縁部には、U字状をなすフランジ部65Cが形成されている。
また、図16に示すように、機械室20の底壁35上において、カバー部65の後端部に対応する箇所には、機械室20内に配された配線27を上方且つ前方から覆う配線カバー28が設けられている。配線カバー28は、一対のガイドレール63,63に対応して設けられた一対のカバー部65,65の間に配されている。そして、カバー部65には、配線カバー28から側方に延びる配線27を通過させることが可能な切欠部65B(図7も参照)が形成されている。また、切欠部65Bの孔縁部には、配線カバー28の上面を覆う上面被覆部67が設けられている。また、図7に示すように、機械室20の底壁35は、凝縮器22が配される部分35Aがその前方部分に比して高い段差状をなしており、凝縮器22は、底壁35における部分35Aとの間に隙間S1(図24も参照)を空けて配されている。そして、配線カバー28における凝縮器22側の端部には、機械室20の底壁35と凝縮器22の底面との間に設けられた隙間S1を前方から覆う立壁部28Aが設けられている(図7及び図16参照)。また、配線カバー28は、底壁35の部分35Aに対してビスによって脱着可能に取り付けられている。凝縮器22を洗浄する際には、配線カバー28を取り外すことで、この隙間S1に対して、洗浄時の水を受けるためのドレンパン(図示せず)を差し入れることが可能となっている。なお、上述した配線26,27としては、例えば、冷却器室内に設けられたサーミスタ(庫内温度測定用サーミスタ、図示せず)から引き出された配線などを例示することができるが、これに限定されない。また、配線26,27のうち、いずれか一方の配線のみを備えていてもよい。
次に、エアフィルタ40の構成について説明する。エアフィルタ40は、図18に示すように、全体として方形状をなし、網状をなす網部51と、網部51に保持されるフレーム部50と、を備える。フレーム部50は、方形枠状をなす外枠52と、外枠52の内部において上下方向に沿って延びる縦骨55と、外枠52の内部において縦骨55に対して交差する複数本の横骨53と、を備える。網部51は、フレーム部50のほぼ全面を覆う形で配されている。各横骨53は、縦骨55と外枠52とを連結する形で設けられ、縦骨55に向かうにつれて下降傾斜する形で延びている。外枠52の側端部は、エアフィルタ40の側端部を構成するものであり、外枠52の側端部における前面には、リブ54が形成されている。つまり、リブ54は、エアフィルタ40の側端部に沿って延びている。
エアフィルタ40の下端部には、図19に示すように、上方に開口した凹部47が形成されている。凹部47は、左右方向に沿って延びており、エアフィルタ40の下端部における左右方向の両側にそれぞれ配されている。エアフィルタ40において、フレーム部50とフィルタ把持部41とは、板状をなす連結部48によって連結されている。連結部48には、左右方向に延びる貫通孔50Aが貫通形成され、貫通孔50Aの孔縁部には、図8に示すように、オイルガイド56が取り付けられている。オイルガイド56は、図20及び図21に示すように、エアフィルタ40に対して後方から組み付けられている。オイルガイド56は、貫通孔50Aの孔縁部に係止する係止部57(図22も参照)と、貫通孔50Aに挿通されるガイド本体部58と、を備える。
ガイド本体部58は、フロントパネル30に向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、図20に示すように、後側の大部分がエアフィルタ40の裏側に突出されており、エアフィルタ40の裏面を下方から覆う形で配されている。そして、図8に示すように、ガイド本体部58の上面58Aと、貫通孔50Aの内面との間には、隙間が設けられている。また、ガイド本体部58の前端部は、エアフィルタ40の前面側に配されている。これにより、エアフィルタ40に付着した油が網部51を通じてエアフィルタ40の後面に向かい、その油が落下した場合には、オイルガイド56によって、その油をエアフィルタ40の前面側に誘導することができる。
また、連結部48の裏面には、図8に示すように、突起部48Aが形成されている。突起部48A(シール部)は、左右方向に沿って延び、機械室20の底壁35に向かって突出されている。これにより、突起部48Aによって、エアフィルタ40の後面と機械室20の底壁35との間の隙間が塞がれている。なお、本実施形態では、図8に示すように、突起部48Aが底壁35に対して当接しておらず、エアフィルタ40の後面と底壁35との間の隙間を部分的に塞ぐ構成となっているが、突起部48Aは、底壁35に対して当接する構成としてもよい。また、図8の2点鎖線で示すように、オイルガイド56における後面に、エアフィルタ40の後面と機械室20の底壁35との間の隙間を塞ぐオイルガイドシール部56Aが設けられていてもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、フロントパネル30を閉じた状態でフィルタ挿通孔31を通じてエアフィルタ40を機械室20から斜め下方に引き出すことができる。このため、フロントパネル30を開く必要がないから、エアフィルタ40を容易に引き出すことができる。また、エアフィルタ40はフロントパネル30に向かうにつれて下降傾斜する構成であるから、フロントパネル30とエアフィルタ40の間に空間を設けることができる。このため、凝縮器ファン23を作動させることで、その空間を通じてエアフィルタ40から凝縮器22に向けて送風することができる。この結果、フロントパネル30に空気取り込み用の孔を形成する必要がなく、意匠性をより高くすることができる。
また、使用者は、フィルタ把持部41を把持することで容易にエアフィルタ40を引き出すことができる。フィルタ把持部41は下方に突出する形状をなすから、埃などが溜まり難い。使用者は、フィルタ把持部41の第1凹部41A及び第2凹部41Bに手を差し入れることで、容易にエアフィルタ40を引き出すことができる。
また、エアフィルタ40は、フロントパネル30に対して磁石42を介して固定されている。このため、エアフィルタ40を取り外し可能に固定することができ、冷却貯蔵庫10の動作時の振動などに起因して異音が発生する事態を抑制することができる。
また、フィルタ挿通孔31の孔縁部には、エアフィルタ40を挿通可能な枠状をなす枠状部材80が取り付けられている。フィルタ挿通孔31の孔縁部が直接視える事態を抑制でき、意匠性をより高くすることができる。
また、エアフィルタ40は、磁石(フィルタ側磁石46及び枠状部材側磁石84B)を介して枠状部材80に固定されている。エアフィルタ40を取り外し可能に固定することができ、冷却貯蔵庫10の動作時の振動などに起因して異音が発生する事態を抑制することができる。そして、エアフィルタ40及び枠状部材80の双方に磁石を設けることで、一方のみに磁石が設けられている構成(他方が金属製である構成)と比べてより正確な位置にエアフィルタ40を固定することができる。
また、エアフィルタ40をフィルタ挿通孔31から機械室20内に差し入れる際に、枠状部材80のフィルタ支持面84Aによってエアフィルタ40を傾斜姿勢にすることができ、エアフィルタ40を差し入れ易くなる。
また、エアフィルタ40は、フィルタ支持部84に対して凝縮器22側から係止するフィルタ係止部45を備える。これにより、エアフィルタ40の脱落をより確実に防止することができる。さらにフィルタ係止部45及び磁石(フィルタ側磁石46及び枠状部材側磁石84B)の双方を用いることでより確実にエアフィルタ40を枠状部材80に対して固定することができる。
また、枠状部材80の前側嵌合溝81Aにフロントパネル30の前側孔縁部32Aを嵌合させ、枠状部材80の下側嵌合溝82Aにフロントパネル30の下側孔縁部33Aを嵌合させることで、枠状部材80を取り付けることができる。このような構成では、枠状部材上壁部81及び枠状部材後壁部82を弾性変形させて前側孔縁部32A及び下側孔縁部33Aに取り付ける必要がある。ここで、前側嵌合溝81Aは上方に開口されており、下側嵌合溝82Aは前方に開口されている。このため、枠状部材上壁部81を下方に弾性変位させ、枠状部材後壁部82を前方に弾性変位させる際に、両壁部が干渉し難く、変位量を稼ぎ易い。このため、両嵌合溝81A,82Aに対して、両孔縁部32A,33Aを容易に嵌合させることができる。
また、前側嵌合溝81Aの溝幅は、前側孔縁部32Aの厚さより大きい値で設定されており、前側孔縁部32Aは、保持突起部81B、及び保持凹部81Cの開口端部の3点で保持されている。このため、前側孔縁部32Aを保持しつつ、前側嵌合溝81Aの溝幅を大きくすることができ、成形型によって容易に前側嵌合溝を成形することができる。
また、枠状部材上壁部81における前側嵌合溝81Aの開口端部のうち、前側の開口端部の上面81Dは、後側の開口端部の上面81Eに比べて、低い位置に配されている。このようにすれば、後側の開口端部において、前側孔縁部32Aに対して確実に係止すると共に、使用者から視認される前側の開口端部の上面81Dを低くすることで、前側の開口端部を目立ち難くすることができる。このため、枠状部材80の保持力の向上及び意匠性の向上の両立を図ることができる。
また、枠状部材80は、フロントパネル30のパネル下壁部33に形成された貫通孔33Bに挿通される突起部83を備える。枠状部材80をパネル下壁部33に対して固定することができる。
また、枠状部材上壁部81における前側嵌合溝81Aの開口端部のうち、後側の開口端部の上面81Eは、枠状部材80の長手方向の中央部が上方に膨出する形状をなす。前側孔縁部32Aを前側嵌合溝81Aに嵌合させる際には、枠状部材上壁部81を撓み変形させることが必要となる。比較的撓み易い長手方向の中央部を上方に膨出させることで、前側孔縁部32Aに対して後側の開口端部をより確実に係止させると共に、枠状部材80の組み付け性を確保することができる。
また、フィルタ挿通孔31から取り外された状態の枠状部材80において、枠状部材上壁部81及び枠状部材後壁部82のなす角度は、前側孔縁部32A及び下側孔縁部33Aのなす角度よりも大きい値で設定されている。このため、枠状部材80をフィルタ挿通孔31に装着した状態では、枠状部材上壁部81を前側孔縁部32Aに対して弾性的に押し当てることができ、枠状部材後壁部82を下側孔縁部33Aに対して弾性的に押し当てることができる。これにより、枠状部材80をより確実にフィルタ挿通孔31に装着することができる。
また、ガイドレール63と凝縮器22の間の隙間を塞ぐカバー部65を備えることで、ガイドレール63と凝縮器22の間の隙間を通じて(言い換えるとエアフィルタ40を通らずに)凝縮器2に空気が向かう事態を抑制できる。
また、カバー部65に配線挿通孔65Aを設けることで、機械室20に配線26を収容する場合において、カバー部65が配線26の取り回しを妨げる事態を抑制することができる。また、挿通孔カバー66を備えることで、配線を挿通しない際には、配線挿通孔65Aを通じて(言い換えるとエアフィルタ40を通らずに)凝縮器22に空気が向かう事態を抑制できる。
また、ガイドレール63は、機械室20の底壁35の前端部に係止する底壁係止部61Bを備える。これにより、例えば、ビス61Aによってガイドレール63を組み付ける際に、ガイドレール63が、鉛直方向を回動軸として回動する事態を抑制できる。
また、エアフィルタ40を下方に向かうにつれて、フロントパネル30に向かう曲線状にすることで、直線状をなす構成と比べて、エアフィルタ40の下部を、ガイドレール63によって、より鉛直方向に近い下方から支持することができる。これにより、エアフィルタ40の脱落をより確実に防止することができる。
また、配線カバー28によって配線27を保護することができる。また、上面被覆部67を備えることで、切欠部65Bの孔縁部と配線カバー28の間の隙間を塞ぐことができ、一対のカバー部65,65の外側から切欠部65Bを通過して(エアフィルタ40を通らずに)凝縮器22に空気が向かう事態を抑制できる。また、機械室20の底壁35と凝縮器22の底面との間に隙間S1を設けることで、例えば、凝縮器22を洗浄する際の水を受けるドレンパンをその隙間S1に差し入れることができる。さらに、その隙間S1を前方から覆う立壁部28Aを備えることで、その隙間S1を通じて凝縮器22の後方に空気が向かう事態(言い換えると凝縮器22内を空気が通過せず凝縮能力が低下する事態)を抑制することができる。
また、エアフィルタ40は、枠状部材80を介して、フロントパネル30に対して固定されている。このため、フロントパネル30を開く際には、エアフィルタ40もフロントパネル30と一緒に動くことになり、エアフィルタ40とガイドレール63が干渉することになるから、フロントパネル30を開閉し難い。つまり、使用者がフロントパネル30を開閉する際には、エアフィルタ40をフロントパネル30から取り外すことが好ましい構成となっている。エアフィルタ40を使用者が取り外すことで、エアフィルタ40の清掃を使用者に促すことができる。
また、エアフィルタ40の下端部には、上方に開口した凹部47が形成されている。エアフィルタ40に付着した油などがエアフィルタ40の表面を伝って下方に流れた場合において、油を凹部47に収容することができる。
また、エアフィルタ40の側端部における前面には、エアフィルタ40の側端部に沿って延びるリブ54が形成されている。エアフィルタ40に付着した油などが側端部から流れ落ちる事態を抑制できる。
また、エアフィルタ40には、オイルガイド56を取り付けられている。エアフィルタ40の前面に油などが付着した場合には、その一部がエアフィルタ40の隙間(網部51)を通じてエアフィルタ40の後面に向かう場合がある。エアフィルタ40の後面で油が溜まり、それが落下した場合には、オイルガイド56によって、その油をエアフィルタ40の前面側に誘導することができる。
また、エアフィルタ40の横骨53は、縦骨55に向かうにつれて下降傾斜する形で延びている。エアフィルタ40に付着した油を横骨53に沿って縦骨55に向かわせることができる。そして、縦骨55に達した油は、縦骨55を伝って凹部47に収容される。これにより、油がエアフィルタ40から流れ落ちる事態を抑制できる。
また、エアフィルタ40の後面と機械室20の底壁35との間の隙間を塞ぐ突起部48Aを備える。エアフィルタ40の後面と機械室20の底壁35との間の隙間を通過して(エアフィルタ40を通らずに)凝縮器22に空気が向かう事態を抑制できる。
また、オイルガイド56における後面には、エアフィルタ40の後面と機械室20の底壁35との間の隙間を塞ぐオイルガイドシール部56Aが設けられていてもよい。このようにすれば、エアフィルタ40の後面と機械室20の底壁35との間の隙間を通過して(エアフィルタ40を通らずに)凝縮器22に空気が向かう事態を抑制できる。
また、フィルタ挿通孔31は、フロントパネル30における長手方向の中央部に設けられている。フィルタ挿通孔31がフロントパネル30における長手方向の端部に設けられている構成と比べて、フィルタ挿通孔31(ひいてはエアフィルタ40のフィルタ把持部41)が目に付き易く、エアフィルタ40の清掃を使用者に促すことができる。
また、フィルタ挿通孔31は、扉16に設けられたハンドル16Aの上方に配されている。使用者がハンドル16Aを把持して扉16を開閉する際に、フィルタ挿通孔31が目に付き易く、エアフィルタ40の清掃を使用者に促すことができる。
また、フィルタ挿通孔31は、窓部30Bの下方に配されていてもよい。このようにすれば、使用者が窓部30Bを通じて表示部30Aを視た際に、フィルタ挿通孔31が目に付き易く、エアフィルタ40の清掃を使用者に促すことができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図23によって説明する。本実施形態では、枠状部材の構成が上記実施形態1と相違する。なお、上記実施形態1と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図23に示すように、本実施形態の枠状部材180は、フィルタ挿通孔31に取り付ける前の状態(自然状態)では、枠状部材上壁部181は、長手方向(左右方向)の中央側が両端側に比べて上方に突出する湾曲形状をなしている。
このため、前側嵌合溝181Aの底面(図23の2点鎖線参照)も中央側が上方に突出する湾曲形状をなしている。これに対して、前側孔縁部32A(図4参照)は、水平方向に沿う直線状をなしている。このため、枠状部材180をフィルタ挿通孔31に取り付けた状態では、枠状部材上壁部181が前側孔縁部32Aの形状に倣って弾性変形し、その結果、前側嵌合溝181Aの底面が前側孔縁部32Aに対して下方から押し当てられる構成となっている。これにより、前側孔縁部32A(ひいてはパネル前壁部32)と枠状部材上壁部181の間に隙間が生じる事態を抑制でき、意匠性をより高くすることができる。なお、長手状をなす枠状部材上壁部181における中央部は、その両端部に比べて撓み変形し易い。このため、枠状部材上壁部181の長手方向における両端部が、中央部に比べて突出する形状をなす構成と比べて、前側嵌合溝181Aに前側孔縁部32Aを嵌合させ易い構成となっている。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図24によって説明する。本実施形態では、フィルタ保持部材の構成が上記各実施形態と相違する。なお、上記各実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図24に示すように、本実施形態のフィルタ保持部材260は、合成樹脂製の一対のガイドレール263,263によって構成されている。ガイドレール263と凝縮器22の間には、カバー部265(図24において2点鎖線で図示)がガイドレール263と別体で配されている。カバー部265は、対向配置される一対の側壁部266,266と、上壁部267と、を備え、金属板を折り曲げることで構成されている。
エアフィルタ40と凝縮器22の間の距離は、冷却貯蔵庫10のサイズによって適宜設定される。カバー部265をガイドレール263と別体にすることで、エアフィルタ40と凝縮器22の間の距離に応じて、カバー部265の長さを変更することで、容易に対応することができる。また、カバー部265は金属板であるから合成樹脂製とした場合に比べて、容易に成形することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図25によって説明する。本実施形態では、エアフィルタの配置態様が上記各実施形態と相違する。なお、上記各実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図25に示すように、本実施形態では、ガイドレール363が、フロントパネル30に向かうにつれて上昇傾斜する姿勢で配されており、ガイドレール363に支持されるエアフィルタ340が、フロントパネル30に向かうにつれて上昇傾斜する姿勢で配されている。フロントパネル30においてエアフィルタ340の上端部に対応する箇所には、エアフィルタ340を挿通可能なフィルタ挿通孔331が設けられており、エアフィルタ340のフィルタ把持部341は、フロントパネル30の前面から突出する形で配されている。本実施形態の構成によれば、フィルタ挿通孔331を通じてエアフィルタ340を機械室20から斜め上方に引き出すことができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図26から図27によって説明する。本実施形態では、エアフィルタの配置態様が上記各実施形態と相違する。なお、上記各実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図26に示すように、本実施形態のエアフィルタ440は、凝縮器22に設けられた一対のガイドレール463,463に保持されている。ガイドレール463は、図27に示すように、左右方向に延びており、エアフィルタ440は、ガイドレール463に沿って左側(図27の上側)にスライド移動可能となっている。機械室20を構成するサイドパネル430において、エアフィルタ440の周端部に対応する箇所には、図27(B)に示すように、エアフィルタ440を挿通可能なフィルタ挿通孔431が設けられている。本実施形態の構成によれば、フィルタ挿通孔431を通じてエアフィルタ440を機械室20から側方に引き出すことができる。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図28によって説明する。本実施形態では、エアフィルタの配置態様が上記各実施形態と相違する。なお、上記各実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図28に示すように、本実施形態では、エアフィルタ540が、フロントパネル30に向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されている。具体的には、エアフィルタ540の上端部が、凝縮器22に設けられたパネルに支持されており、エアフィルタ540の下端部に設けられた突部540Aが、図28(B)に示すように、機械室20の底壁35に形成された取付孔541Aに挿通されている。
また、フロントパネル30の上端部には、機械室20に設けられたフロントパネル支持部34(機械室を構成する部材)に対して係止する係止部31Dが設けられている。これにより、フロントパネル30は、その上端部を回動中心としてフロントパネル支持部530に対して回動可能に取り付けられている。フロントパネル30の上端部を回動中心としているため、フロントパネル30を半開状態(図28の状態)にすることで(全開させることなく)、下降傾斜する姿勢で配されているエアフィルタ540のフィルタ把持部541を露出させることができ、フィルタ把持部541を把持して機械室20から引き出すことができる。
なお、ここで言う「フロントパネル30の半開状態」とは、フロントパネル30が閉じた状態と全開状態の間の状態である。また「フロントパネル30の全開状態」とは、フロントパネル30の回動可能範囲内でフロントパネル30を最大限に回動させた状態であり、例えば、フロントパネル30が水平姿勢で配されることで、機械室20の開口部20Aが正面側から完全に露出した状態のことである。
<実施形態7>
次に、本発明の実施形態7を図29によって説明する。本実施形態では、エアフィルタの構成が上記各実施形態と相違する。なお、上記各実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図29に示すように、本実施形態では、エアフィルタ640の下端部には設けられたフィルタ把持部641が、フロントパネル30の前面よりも前方に配されており、前後方向に延びる形状をなしている。また、エアフィルタ640の後面と機械室20の底壁35(より詳しくは底壁35の前端部)との間の隙間を塞ぐ軟質材648(シール部)を備える。
また、エアフィルタ640の後面と機械室20の底壁35との間の隙間を塞ぐ側面視L字状のシール部649を備えている。シール部649は、エアフィルタ640の後面に当接する第1当接部650と、機械室20の底壁35に当接する第2当接部651と、を備える。また、シール部649の代わりに軟質材を設けてもよく、軟質材648及びシール部649のうち、いずれ一方のみを備えていてもよい。また、エアフィルタ640の横骨653における後面653Aは、鉛直方向に沿って延びる面であり、横骨653の下方には、受け皿559が配されている。
本実施形態によれば、使用者は、前方に突出するフィルタ把持部641を把持することで容易にエアフィルタ640を引き出すことができる。また、軟質材648を備えることで、エアフィルタ640の後面と機械室20の底壁35との間の隙間をより確実に塞ぐことができる。また、側面視L字状のシール部649を備える。L字状をなすことで、例えば、方形状をなす構成と比べて、機械室20の省スペース化を図ることができる。また、エアフィルタ640の後面で油が溜まり、横骨653に達した場合において、その油は、鉛直方向に沿って延びる後面653Aを伝い、その下方に配された受け皿559に落下する。これにより油を所定の箇所に落下させることができ、機械室20の底面に飛散する事態を抑制できる。なお、本実施形態では、フィルタ把持部641、軟質材648、シール部649を備える構成を例示したが、これらは各々独立した機能を有するものであり、適宜選択して用いることが可能である。例えば、フィルタ把持部641、軟質材648、シール部649のうち、いずれか一つの部材のみを備えていてもよい。
<実施形態8>
次に、本発明の実施形態8を図30によって説明する。本実施形態では、エアフィルタの構成が上記各実施形態と相違する。なお、上記各実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。図30に示すように、エアフィルタ740は、鉛直方向に沿って延びる姿勢で配されており、エアフィルタ740の下端部には、フロントパネル30に向かって延びる前側延設部741が設けられている。前側延設部741は、エアフィルタ740の下端部に対してヒンジ742を介して回動可能に取り付けられている。前側延設部741の下方には、前側延設部741を支持する支持部743が設けられている。
前側延設部741の前端部は、フロントパネル30に形成されたフィルタ挿通孔731に挿通されており、その前端部には、フィルタ把持部745が設けられている。また、機械室20には、エアフィルタ740の上端部740Aの変位を規制するガイド部760(ガイド溝)が収容されている。ガイド部760は、その前端部がフィルタ挿通孔731とほぼ同じ高さに配され、その後端部が凝縮器22の上端部と同じ高さに配されている。つまり、ガイド部760は、凝縮器22に向かうにつれて上昇傾斜する形で延びている。また、フィルタ挿通孔731は、エアフィルタ740を挿通することが可能な大きさ及び形状で設定されている。
本実施形態において、エアフィルタ740を取り付ける際には、使用者は、図30の2点鎖線で示すように、エアフィルタ740をフィルタ挿通孔731から機械室20内に差し入れ、エアフィルタ740を凝縮器22側に押し込むようにする。これにより、エアフィルタ740の上端部はガイド部760によって規制され、凝縮器22に向かうにつれて上昇する。この結果、エアフィルタ740を押し込むことで、ヒンジ742を介してエアフィルタ740が回動し、エアフィルタ740を鉛直方向に沿う姿勢にすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態の冷却貯蔵庫は、例えば、冷蔵機能に加えて、加熱や温蔵などの機能を備えていてもよい。また、冷却貯蔵庫として、ガラス扉を備える冷蔵ショーケースを例示することができる。
(2)機械室は、少なくとも前方が開口されていればよく、サイドパネルを備えていない構成(側方が開口されている構成)であってもよい。
(3)上記実施形態において枠状部材80を備えていなくてもよい。
10…冷却貯蔵庫、11…貯蔵室、12…断熱箱体(箱体)、16…扉、16A…ハンドル、20…機械室、20A…前方に開口された開口部、22…凝縮器、26,27…配線、28…配線カバー、28A…立壁部、30…フロントパネル、30A…表示部、30B…窓部、31,331,431…フィルタ挿通孔、32…パネル前壁部、32A…前側孔縁部(孔縁部)、33…パネル下壁部、33A…下側孔縁部、33B…下側孔縁部に形成された貫通孔、40,340,440,540,640,740…エアフィルタ、41,341,541,641…フィルタ把持部、41A…第1凹部、41B…第2凹部、42,43…磁石、45…フィルタ係止部、46…フィルタ側磁石、47…凹部、48A…突起部(シール部)、50…フレーム部、51…網部、53,653…横骨、54…リブ、55…縦骨、56…オイルガイド、56A…オイルガイドシール部、61B…底壁係止部、63,263,363,463…ガイドレール、65…カバー部、65A…配線挿通孔、65B…切欠部、66…挿通孔カバー、67…上面被覆部、80…枠状部材、81…枠状部材上壁部、81A…前側嵌合溝(嵌合溝)、81B…保持突起部、81C…保持凹部、81D…前側の開口端部の上面、81E…後側の開口端部の上面、82…枠状部材後壁部、82A…下側嵌合溝、83…突起部(下側孔縁部に形成された貫通孔に挿通される突起部)、84…フィルタ支持部、84A…フィルタ支持面、84B…枠状部材側磁石、430…サイドパネル、530…フロントパネル支持部(機械室を構成する部材)、559…受け皿、646…シール部、648…軟質材、650…第1当接部、651…第2当接部、653A…横骨における後面、740A…エアフィルタの上端部、741…前側延設部、760…ガイド部、D1…枠状部材上壁部及び枠状部材後壁部のなす角度、S1…隙間(機械室の底壁と凝縮器の底面との間に設けられた隙間)

Claims (35)

  1. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記フロントパネルは、前記フロントパネルの前面を構成するパネル前壁部と、前記フロントパネルの下面を構成するパネル下壁部とを有し、
    前記フィルタ挿通孔は、前記パネル前壁部及び前記パネル下壁部によって構成される角部を切り欠く形で設けられ、
    前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部には、前記エアフィルタを挿通することが可能な枠状をなす枠状部材が取り付けられており、
    前記枠状部材は、
    前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル前壁部側の前側孔縁部が嵌合される上方に開口された前側嵌合溝を有する枠状部材上壁部と、
    前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル下壁部側の下側孔縁部が嵌合される後方に開口された下側嵌合溝を有する枠状部材後壁部と、を備える冷却貯蔵庫。
  2. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記フロントパネルは、前記フロントパネルの前面を構成するパネル前壁部と、前記フロントパネルの下面を構成するパネル下壁部とを有し、
    前記フィルタ挿通孔は、前記パネル前壁部及び前記パネル下壁部によって構成される角部を切り欠く形で設けられ、
    前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部には、前記エアフィルタを挿通することが可能な枠状をなす枠状部材が取り付けられており、
    前記枠状部材は、
    前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部の少なくとも一部が嵌合される嵌合溝を有しており、
    前記嵌合溝の溝幅は、前記孔縁部の厚さより大きい値で設定されており、
    前記嵌合溝の内面には、前記孔縁部を挟む形で、保持突起部及び保持凹部が設けられ、
    前記孔縁部は、前記保持凹部の開口端部及び前記保持突起部に当接されている冷却貯蔵庫。
  3. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記フロントパネルは、前記フロントパネルの前面を構成するパネル前壁部と、前記フロントパネルの下面を構成するパネル下壁部とを有し、
    前記フィルタ挿通孔は、前記パネル前壁部及び前記パネル下壁部によって構成される角部を切り欠く形で設けられ、
    前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部には、前記エアフィルタを挿通することが可能な枠状をなす枠状部材が取り付けられており、
    前記枠状部材は、
    前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル前壁部側の前側孔縁部が嵌合される上方に開口された前側嵌合溝を有する枠状部材上壁部を備え、
    前記枠状部材上壁部における前記前側嵌合溝の開口端部のうち、前側の開口端部の上面は、後側の開口端部の上面に比べて、低い位置に配されている冷却貯蔵庫。
  4. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記フロントパネルは、前記フロントパネルの前面を構成するパネル前壁部と、前記フロントパネルの下面を構成するパネル下壁部とを有し、
    前記フィルタ挿通孔は、前記パネル前壁部及び前記パネル下壁部によって構成される角部を切り欠く形で設けられ、
    前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部には、前記エアフィルタを挿通することが可能な枠状をなす枠状部材が取り付けられており、
    前記枠状部材は、
    前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル前壁部側の前側孔縁部が嵌合される上方に開口された前側嵌合溝を有する枠状部材上壁部を備え、
    前記枠状部材上壁部は、弾性変形可能な材質で構成されており、
    前記前側嵌合溝の底面が前記前側孔縁部に対して下方から押し当てられている冷却貯蔵庫。
  5. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記フロントパネルは、前記フロントパネルの前面を構成するパネル前壁部と、前記フロントパネルの下面を構成するパネル下壁部とを有し、
    前記フィルタ挿通孔は、前記パネル前壁部及び前記パネル下壁部によって構成される角部を切り欠く形で設けられ、
    前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部には、前記エアフィルタを挿通することが可能な枠状をなす枠状部材が取り付けられており、
    前記フィルタ挿通孔の前記孔縁部のうち前記パネル下壁部側の部分を下側孔縁部とした場合において、
    前記枠状部材及び前記下側孔縁部のうち、いずれか一方には、貫通孔が形成され、
    他方には、前記貫通孔に挿通される突起部が設けられている冷却貯蔵庫。
  6. 前記エアフィルタは、磁石を介して前記枠状部材に固定されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  7. 前記エアフィルタには、前記枠状部材に設けられた枠状部材側磁石に対して吸着されるフィルタ側磁石が設けられている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  8. 前記枠状部材は、前記エアフィルタの下端部を支持するフィルタ支持面を有するフィルタ支持部を備え、
    前記フィルタ支持面は、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する傾斜面である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  9. 前記エアフィルタは、前記フィルタ支持部に対して前記凝縮器側から係止するフィルタ係止部を備える請求項8に記載の冷却貯蔵庫。
  10. 前記エアフィルタは、前記フィルタ支持部に対して磁石を介して固定されている請求項9に記載の冷却貯蔵庫。
  11. 前記枠状部材は、左右方向に長い長手状をなし、
    前記枠状部材上壁部における前記前側嵌合溝の開口端部のうち、後側の開口端部の上面は、前記枠状部材の長手方向の中央部が上方に膨出する形状をなす請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
  12. 前記枠状部材は、弾性変形可能な材質で構成され、
    前記フィルタ挿通孔から取り外された状態の前記枠状部材において、前記枠状部材上壁部及び前記枠状部材後壁部のなす角度は、前記前側孔縁部及び前記下側孔縁部のなす角度よりも大きい値で設定されている請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
  13. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記機械室には、前記エアフィルタの一対の側端部をそれぞれ支持する一対のガイドレールが収容され、
    前記ガイドレール前記凝縮器の間の隙間を塞ぐカバー部を備え、
    前記カバー部には、前記機械室に収容された配線を通過させることが可能な配線挿通孔が形成され、
    前記配線挿通孔の孔縁部に対して回動可能に設けられると共に、前記配線挿通孔を塞ぐ挿通孔カバーを備える冷却貯蔵庫。
  14. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記機械室には、前記エアフィルタの一対の側端部をそれぞれ支持する一対のガイドレールが収容され、
    前記ガイドレール前記凝縮器の間の隙間を塞ぐカバー部を備え、
    前記ガイドレールは、前記機械室の底壁の前端部に係止する底壁係止部を備える冷却貯蔵庫。
  15. 前記一対のガイドレールは、下方に向かうにつれて、前記フロントパネルに向かう曲線状をなしており、
    前記エアフィルタは、側面視において前記一対のガイドレールに倣う曲線状をなす請求項13又は請求項14に記載の冷却貯蔵庫。
  16. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記機械室には、前記エアフィルタの一対の側端部をそれぞれ支持する一対のガイドレールが収容され、
    前記ガイドレール前記凝縮器の間の隙間を塞ぐカバー部を備え、
    前記一対のガイドレールに対応して設けられた一対の前記カバー部の間に配されると共に、前記機械室の底壁上に配された配線を上方且つ前方から覆う配線カバーを備え、
    前記カバー部には、前記配線カバーから側方に延びる前記配線を通過させることが可能な切欠部が設けられ、
    前記切欠部の孔縁部には、前記配線カバーの上面を覆う上面被覆部が設けられ、
    前記配線カバーにおける前記凝縮器側の端部には、前記機械室の前記底壁と前記凝縮器の底面との間に設けられた隙間を前方から覆う立壁部が設けられている冷却貯蔵庫。
  17. 前記エアフィルタは、前記フロントパネルに対して固定されている請求項13から請求項16のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  18. 前記ガイドレールは、合成樹脂製であり、
    前記カバー部は、金属板によって構成されており、前記ガイドレールとは別体である請求項13から請求項17のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  19. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記エアフィルタの下端部には、上方に開口した凹部が形成されている冷却貯蔵庫。
  20. 前記エアフィルタの側端部における前面には、前記エアフィルタの前記側端部に沿って延びるリブが形成されている請求項19に記載の冷却貯蔵庫。
  21. 前記エアフィルタを前後方向に貫通するオイルガイドを備え、
    前記オイルガイドは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されている請求項19又は請求項20に記載の冷却貯蔵庫。
  22. 前記エアフィルタは、
    網状をなす網部と、
    前記網部を保持するフレーム部と、を備え、
    前記フレーム部は、
    上下方向に沿って延びる縦骨と、
    前記縦骨に対して交差する方向に延びる横骨と、備え、
    前記横骨は、前記縦骨に向かうにつれて下降傾斜する構成である請求項19から請求項21のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  23. 前記エアフィルタは、
    網状をなす網部と、
    前記網部を保持するフレーム部と、を備え、
    前記フレーム部は、
    上下方向に沿って延びる縦骨と、
    前記縦骨に対して交差する方向に延びる横骨と、を備え、
    前記横骨における前記凝縮器側の面は、鉛直方向に沿って延びる面であり、
    前記横骨の下方には、受け皿が配されている請求項19から請求項22のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  24. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルに向かうにつれて下降傾斜する姿勢で配されており、
    前記フロントパネルにおいて前記エアフィルタの下端部に対応する箇所には、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記エアフィルタの後面と前記機械室の底壁との間の隙間を塞ぐシール部を備える冷却貯蔵庫。
  25. 前記シール部は、軟質材である請求項24に記載の冷却貯蔵庫。
  26. 前記シール部は、
    前記エアフィルタの後面に当接する第1当接部と、
    前記機械室の前記底壁に当接する第2当接部と、を備え、側面視においてL字状をなす請求項25に記載の冷却貯蔵庫。
  27. 前記オイルガイドにおける後面には、前記エアフィルタの後面と前記機械室の底壁との間の隙間を塞ぐオイルガイドシール部が設けられている請求項21に記載の冷却貯蔵庫。
  28. 前記フロントパネルは、左右方向に長い長手状をなしており、
    前記フィルタ挿通孔は、前記フロントパネルにおける長手方向の中央部に設けられている請求項1から請求項27のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  29. 前記箱体には、前記貯蔵室を開閉可能な扉が設けられ、
    前記フィルタ挿通孔は、前記扉に設けられたハンドルの上方に配されている請求項1から請求項28のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  30. 前記機械室には、画像を表示することが可能な表示部が設けられ、
    前記フロントパネルには、前記表示部を露出可能な窓部が設けられ、
    前記フィルタ挿通孔は、前記窓部の下方に配されている請求項1から請求項29のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  31. 前記エアフィルタの下端部には、フィルタ把持部が設けられ、
    前記フィルタ把持部は、前記フロントパネルの前面よりも前方に配されており、前後方向に延びる形状をなす請求項1から請求項30のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  32. 前記エアフィルタの下端部には、フィルタ把持部が設けられ、
    前記フィルタ把持部は、前記フロントパネルの前面よりも前方に配されており、上下方向に延びる形状をなす請求項1から請求項30のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  33. 前記エアフィルタの下端部には、フィルタ把持部が設けられ、
    前記フィルタ把持部は、下方に開口する第1凹部と、前方に開口する第2凹部と、を有する請求項1から請求項30のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  34. 前記フロントパネルは金属製であり、
    前記エアフィルタは、前記フロントパネルにおける前記フィルタ挿通孔の孔縁部に対して磁石を介して固定されている請求項1から請求項33のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  35. 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
    前方に開口された開口部を有すると共に前記貯蔵室の上方に配される機械室と、
    前記開口部を開閉可能なフロントパネルと、
    前記機械室に収容された凝縮器と前記フロントパネルとの間に配され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、を備え、
    前記フロントパネルを閉じた状態又は半開状態で、前記エアフィルタを前記機械室から引き出すことが可能な構成であり、
    前記フロントパネルには、前記エアフィルタを挿通することが可能なフィルタ挿通孔が設けられており、
    前記エアフィルタは、鉛直方向に沿って延びる姿勢で配されており、
    前記エアフィルタの下端部には、前記フロントパネルに向かって延びる前側延設部が設けられ、
    前記前側延設部は、前記エアフィルタの下端部に対して回動可能に取り付けられており、
    前記機械室には、前記エアフィルタの上端部の変位を規制するガイド部が収容され、
    前記ガイド部は、前記凝縮器に向かうにつれて上昇傾斜する形で延びている冷却貯蔵庫。
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