JP6887552B1 - 線材コイルの冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】線材コイルの上端を覆うための覆い部材を、線材コイルの上方から滑車を介して吊り下げているワイヤーが、積み重ねられる線材コイルの数に拘らず、滑車から外れ難い線材コイルの冷却装置を提供する。【解決手段】線材コイル2の貫通方向における上端2cに当接して、線材コイルを覆う覆い部材9と、線材コイルの貫通方向における下端側に配され、線材コイルの内側に覆い部材側へ向かって空気を吹き出す送風孔10cと、線材コイルの上方から滑車14を介してワイヤー11により吊り下げられ、覆い部材を支持可能な吊下支持体8とを備え、吊下支持体は、覆い部材を上下方向に移動可能に案内するガイド部となるロッド13を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、線材コイルの上端を覆うための覆い部材を、線材コイルの上方から滑車を介して吊り下げているワイヤーが、積み重ねられる線材コイルの数に拘らず、滑車から外れ難い線材コイルの冷却装置に関する。
従来、炭素鋼、ステンレス鋼などの線材を、巻回方向と直交する方向に巻締めした線材コイルの扱いに関して、特許文献1〜5が知られている。
特許文献1の「線材コイル」は、線材の巻回方向の複数個所に、線材の巻回方向と直交する方向に結束フープを巻締めした線材コイルにおいて、前記線材コイルの胴体部分に、幅のあるバンド状をなしかつ鉄線よりも軟らかい胴巻フープを前記線材の巻回方向にかつまた前記結束フープと交差させて巻締めして構成されている。
特許文献2の「線材コイルの冷却方法および冷却装置」は、線材コイルを存置場所に置き、線材コイルの空洞部の一端は塞ぎ板で塞ぐ。送風機によって空洞部の他端に空気を吹込むことにより線材コイルの各部分を均一かつ急速に冷却することができる。このようにして、600℃から200℃の間における線材コイルの各部分の冷却速度を16℃/min以上として冷却するようにしている。
特許文献3の「鋼板コイルの焼鈍方法および焼鈍設備」は、コイル状に巻き取った鋼板をアップエンドにしてコイル置台上に載置し、インナーカバー内に格納して焼鈍する鋼板コイルの焼鈍方法において、前記鋼板コイルを加熱し、均熱した後、冷却するに際して、鋼板コイルの内周面に向けて冷却ガスを吹き付けるようにしている。
特許文献4の「金属帯コイルの焼鈍方法および焼鈍炉」は、金属帯をコイル状に巻いた金属帯コイルをインナーカバーで覆い、該インナーカバーからの輻射熱によって上記金属帯コイルを焼鈍するに際し、上記焼鈍の少なくとも加熱処理の前半は、上記金属帯コイル内周面への輻射熱を遮断する一方、冷却処理中は、該遮断を解放するようにしている。
特許文献5の「コイル冷却装置」は、線材のコイルを存置させる為の存置場所を内部に備える冷却室と、雰囲気ガスを冷却する為のクーラと、冷却された雰囲気ガスを上記存置場所に循環させる為の循環手段とを備えるコイル冷却装置において、上記存置場所を挟んでその一方の側には上記循環手段における雰囲気ガスの吹出口を位置させ、他方の側には上記存置場所に存置されるコイルの端を塞ぐ為の塞ぎ板を上記吹出口に対して遠近自在に設けた構成としている。
特開平3−98863号公報 特開平7−300624号公報 特開2013−163852号公報 特開2013−181210号公報 特開平4−17627号公報
特許文献5は、線材のコイルの空洞部の上端を塞ぎ板で塞ぎ、空洞部の下端側から空気を吹き込むことにより、コイルを冷却する構成を例示している。
塞ぎ板は、ワイヤーにより滑車を介して昇降装置とつながっており、コイルの上方から上下動可能に吊り下げられている。
コイルを冷却するときには、1つのコイルを単独で冷却する場合や、複数のコイルを、各空洞部が上下方向に連通するように積み重ねて同時に冷却する場合がある。
コイルの上端を塞ぐ塞ぎ板の位置は、積み上げられたコイルの高さにより相違する。このため、塞ぎ板を上方から吊り下げているワイヤーは、少なくとも単独で配置された1つのコイルの上端に塞ぎ板を載置できる長さを有していなければならない。
しかしながら、単独で配置されたコイルの上端に塞ぎ板を載置できる長さを有するワイヤーにより吊り下げられている塞ぎ板を、複数積み重ねられたコイルの上端に載置すると、ワイヤーの緊張が弛み、巻き掛けている滑車からワイヤーが外れてしまうおそれがあるという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、線材コイルの上端を覆うための覆い部材を、線材コイルの上方から滑車を介して吊り下げているワイヤーが、積み重ねられる線材コイルの数に拘らず、滑車から外れ難い線材コイルの冷却装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる線材コイルの冷却装置は、線材コイルの貫通方向における上端に当接して、該線材コイルを覆う覆い部材と、上記線材コイルの貫通方向における下端側に配され、該線材コイルの内側に上記覆い部材側へ向かって空気を吹き出す送風孔と、上記線材コイルの上方から滑車を介してワイヤーにより吊り下げられ、上記覆い部材を支持可能な吊下支持体とを備え、上記吊下支持体は、上記覆い部材を上下方向に移動可能に案内するガイド部を有し、前記線材コイルは、互いに間隔を隔てて所定方向に並べられた複数のローラ上を搬送されることを特徴とする。
前記線材コイルは、トレイ上に載置されて前記ローラ上を搬送され、該トレイには、前記送風孔から吹き出す空気が流通する開孔が設けられていることを特徴とする。
前記複数のローラ間には塞ぎ板が設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる線材コイルの冷却装置にあっては、線材コイルの上端を覆うための覆い部材を、線材コイルの上方から滑車を介して吊り下げているワイヤーが、積み重ねられる線材コイルの数に拘らず、滑車から外れることを防止することができる。
本発明に係る線材コイルの冷却装置の好適な一実施形態を示す縦断面図である。 図1に示した線材コイルの冷却装置であって、覆い部材を線材コイルに載せる前の様子を示す縦断面図である。 図1に示した線材コイルの冷却装置に備えられる搬送装置を示す平面図である。 図1に示した線材コイルの冷却装置に用いられるトレイを示す斜視図である。 図1に比して、線材コイルを高く積み重ねて設置した様子を示す縦断面図である。 吊下フレームをワイヤーで直接吊り下げて操作する場合の問題点を説明する説明図である。 本発明に係る線材コイルの冷却装置の変形例を示す縦断面図である。 本発明に係る線材コイルの冷却装置の他の変形例を示す要部縦断面図である。
以下に、本発明にかかる線材コイルの冷却装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係る線材コイルの冷却装置(以下、冷却装置という)1は、図1に示すように、線材2aを円筒状に巻回し、巻回された線材2aを、円周方向における複数箇所でバンド等により束ねて構成した線材コイル2を冷却する装置である。
円筒状に形成される線材コイル2の内側は、貫通方向(軸方向)に、空洞部2bとなっている。
冷却装置1は、図1〜図3に示すように、トレイ3上に載置された線材コイル2を所定方向に搬送する搬送装置4と、搬送装置4を挟んで対面する一対の隔壁5(図3参照)と、一対の隔壁5と共に冷却室6を形成する扉開閉機構7と、冷却室6の上方に吊り下げられた吊下支持体8と、吊下支持体8に上下方向へ移動可能に設けられる覆い部材9と、線材コイル2の貫通方向における下端側で、冷却室6の下方に設けられた送風管10に配された送風孔10aとを備えている。覆い部材9は、吊下支持体8により、上下方向の移動が案内される。
搬送装置4は、線材コイル2が搬送される方向(以下、搬送方向という)に沿い、搬送方向と直交する方向(以下、直交方向という)に向かい合わせて間隔を空けて設けられる一対のフレーム4aと、一対のフレーム4a間に架け渡された複数のローラ4bと、ローラ4b間に設けられた塞ぎ板4cとを有している。
複数のローラ4bは、搬送方向に互いに間隔を隔てて等間隔で配置され、一対のフレーム4aに各々回転自在に設けられている。隔壁5は、一対のフレーム4aの各々に沿って設けられており、直交方向に対面している。
扉開閉機構7は、搬送装置4上で昇降可能に設けられ、搬送方向に互いに間隔を隔てて設けられた一対の扉7a,7bと、隔壁5に設けられ、各扉7a,7bを案内する扉ガイド7cと、各扉7a,7bを個別に昇降可能な昇降装置(不図示)とを有している。
扉7a,7bの各々は、直交方向に沿う平面状をなし、搬送方向において互いに対面するように設けられている。一対の扉7a,7bは、それらの間に、複数(本実施形態においては4本)のローラ4bが配置されるように間隔が空けられており、各扉7a,7bは、各々塞ぎ板4c上で昇降するように配置されている
各扉7a,7bを案内する扉ガイド7cは、一対の隔壁5の互いに対向する面にそれぞれ上下方向に沿って設けられており、互いに対向する側が、開放された溝を有している。扉ガイド7cの溝には、扉7a,7bの直交方向の両端部が挿入されており、扉ガイド7cにより扉7a,7bが上下方向に案内される。
扉7a,7bが降ろされた状態で、搬送装置4上において一対の隔壁5及び一対の扉7a,7bにより区画される領域が冷却室6となる。
冷却室6の下には、搬送方向における中央に位置させて、線材コイル2の空洞部2bの内径よりも小さな孔径の送風孔10aが配されている。送風孔10aは、冷却室6のほぼ中央に位置し、互いに隣り合うローラ4b間であって、ローラ4bの頂部の高さ位置よりも低い位置に設けられている。送風孔10aからは、図示しない送風機から供給される空気が上方へ向かって吹き出される。
ローラ4b間に設けられる塞ぎ板4cは、複数のローラ4b間のうちの、少なくとも冷却室6の下の領域を塞ぐように、ローラ4b間に設けられている。このとき、冷却室6の中央に位置する送風孔10a上方には、塞ぎ板4cは設けられていない。塞ぎ板4cは、上面がローラ4bの頂部の高さ位置よりも低くなるように配置されている。
線材コイル2が載置されるトレイ3は図4に示すように、矩形の板状材で形成され、トレイ3の中央には、載置される線材コイル2の空洞部2bの内径よりも小さく、送風孔10aの内径よりも大きな開孔3aが設けられている。冷却室6に搬送されたトレイ3は図3に示すように、上方から見下ろして、開孔3aの内側に送風孔10aが位置するように配置される。開孔3aには、送風孔10aからの空気が流通される。
塞ぎ板4cが用いられる場合、トレイ3は、例えば軽量な格子形状で形成される。塞ぎ板4cは省略してもよく、その場合には、図8に示した変形例のように、トレイ3は、開孔3aのみを有する板材で形成される。このような構成はいずれも、送風孔10aからの空気が無駄なく、線材コイル2に供給されるようにするためである。塞ぎ板4cがあれば、トレイ3は用いなくてもよい場合もある。
吊下支持体8は、上方からワイヤー11で吊り下げられる吊下フレーム12と、吊下フレーム12の下面12aから垂設されたガイド部としての複数のロッド13とを備えている。
吊下フレーム12は、上方に配置される滑車14を介して、ワイヤー11で吊り下げられている。ワイヤー11は、滑車14で向きが変えられ、側方に設けられたウインチ15で巻き上げ、巻き降ろしされる。
吊下フレーム12は、例えば平面矩形状に形成され、冷却室6に配置されたトレイ3に対し、上下方向に間隔を隔てて対面するように吊り下げられている。
ロッド13は、円柱状をなし、吊下フレーム12の四隅にそれぞれ鉛直方向に垂設されている。ロッド13は、覆い部材9にスライド自在に挿通され、これにより、覆い部材9は、ロッド13に案内(ガイド)されて、上下方向に移動可能とされる。
ロッド13の下端には、覆い部材9の下方への移動(抜け出し)を規制するストッパー13aが設けられている。
覆い部材9は、吊下フレーム12とほぼ同じ平面矩形状に形成された覆い板9aと、覆い板9aの下面に設けられたクッション材9bとを備えている。
覆い板9aの四隅には、吊下支持体8のロッド13が挿通される挿通孔9cが設けられている。
クッション材9bは、例えば銅製の網材を複数枚重ねて取り付けて形成されている。クッション材9bは、耐熱性のある弾性部材であればよい。これにより、送風したときの覆い板9aの振動などで線材コイル2の上端2cの面に傷が付くことを防ぐことができる。
冷却装置1は、線材コイル2が冷却室6内に搬送される前の状態では図2に示すように、吊下支持体8が上方に引き上げて位置(引き上げ位置)されており、覆い部材9は、自重によりロッド13の下端側に位置して、ストッパー13aに当接している。
吊下支持体8が引き上げ位置にある状態では、ストッパー13aに当接している覆い部材9は、冷却室6で積み上げ可能な線材コイル2の最大高さよりも高い位置に吊り下げられている。
吊下支持体8は、予め設定された降下位置まで降下可能である。降下位置は、吊下支持体8が降下されたときに、ストッパー13aの下面が、搬送装置4上に載置されたトレイ3の上面よりも高く、トレイ3と接触しない位置である。
トレイ3上に線材コイル2が載置されていない状態で、降下位置まで降下した吊下支持体8のストッパー13aに当接している覆い部材9の下面は、例えば、最も高さが低い線材コイル2がトレイ3上に載置されたときの上端の高さよりも低い位置に配置される。
次に、本実施形態にかかる冷却装置1の作用について説明する。冷却装置1により線材コイル2を冷却する場合、まず、吊下支持体8が引き上げ位置に配置され、少なくとも搬送方向上流側の入側扉7aが引き上げられた状態で、トレイ3上に載置された線材コイル2を、搬送装置4により冷却室6の位置まで移動する。
線材コイル2を冷却室6の位置まで移動した後に、図1に示すように、一対の扉7a,7bを下げる。
これにより、冷却室6が形成され、冷却室6内のトレイ3上に線材コイル2が載せられた状態となる。このとき、線材コイル2は、トレイ3上に、開孔3aを囲むように配置しておき、移動させたトレイ3は、上方に位置する覆い部材9と対向する位置に配置する。この状態でトレイ3の開孔3aは、送風孔10aの上に位置している。
次に、吊下支持体8を降下位置まで降下させる。このとき、トレイ3上の線材コイル2の上方から、吊下支持体8が降下され、吊下支持体8が降下位置まで降下する前に、線材コイル2の上端2cに覆い部材9が載置される。これにより、クッション材9bが線材コイル2の一方側となる上端2cに当接し、線材コイル2上の全域が覆い部材9により覆われる。すなわち、覆い部材9は、線材コイル2の貫通方向における上端2cに当接して、当該線材コイル2を覆う。
そして、さらに吊下支持体8を降下させることにより、図1に示すように、覆い部材9がストッパー13aから離れて吊下支持体8が降下位置まで降下する。
複数の線材コイル2を冷却する場合には、図5に示すように、各線材コイル2の位置を揃えて空洞部2bが連続するようにトレイ3の上に積み重ねる。
トレイ3上に積み重ねる線材コイル2の積み上げ高さ(積み上げ個数)は、都度で異なる。複数積み重ねられた線材コイル2の上端2cを覆い部材9で覆う場合にも、引き上げられている吊下支持体8を降ろしていく。覆い部材9が線材コイル2の上端2cに載った後は、覆い部材9に対してロッド13がスライドしながら吊り下げ支持体8がさらに下がっていき、毎回、設定された降下位置で吊下支持体8の吊下フレーム12は停止される。
冷却室6内に線材コイル2が配置され、線材コイル2上に覆い部材9が載置された状態で、送風孔10aから空気が覆い部材9側に向かって吹き出される。
このとき、覆い部材9が風圧により浮き上がらないように、覆い部材9の重量が設定されている。
送風孔10aから覆い部材9側に向かって吹き出された空気は、図中、矢印で示すように、空洞部2bを通って覆い部材9側に向かって流れる。すなわち、吹き出された空気は、トレイ3に載置された線材コイル2の空洞部2bに、覆い部材9側へ向かって吹き出され、空洞部2bから線材コイル2の線材2a間を流通して、線材コイル2の外周側へ流れ出し、この空気の流れによって線材コイル2の冷却が行われる。
このとき、隔壁5及び各扉7a,7bと覆い部材9との間には、空気を上方へ排出するための隙間Cを設けている。
冷却後には、搬送方向下流側の出側扉7bが引き上げられ、搬送装置4により、線材コイル2がトレイ3と共に冷却室6から搬出される。
つまり、本実施形態の冷却装置1によれば、線材コイル2の貫通方向における上端2cに当接して当該線材コイル2を覆う覆い部材9は、線材コイル2の上方からワイヤー11により吊り下げられた吊下支持体8が有するロッド13に案内されて上下方向に移動可能なので、ワイヤー11で吊り下げられて吊下支持体8が停止した状態で上下方向に移動することができる。
このため、例えば線材コイル2の積み上げ数が異なるなどして、覆い部材9により塞ぐ位置(高さ)が変わったとしても、吊下支持体8を吊り下げるワイヤー11が弛むことはない。
すなわち、ワイヤー11を滑車14で配索する際に、図6に示すように、吊下フレーム12を覆い部材としてワイヤー11で直接吊り下げるようにした場合、吊下フレーム12が線材コイル2に載った後は、ワイヤー11が弛んでしまい、不注意でワイヤー11が滑車14から外れてしまうことがある。
本実施形態の冷却装置1では、覆い部材9が吊下フレーム12のロッド13に対してスライドするので、ワイヤー11の長さは、想定される線材コイル2の最も高い位置で張った状態になるように決定しておけば良い。
これにより、吊下フレーム12を降ろしていき、覆い部材9が線材コイル2の上端2cに載った後も、吊下支持体8の吊下フレーム12は下がり続けることができ、線材コイル2の積み上げ高さがどのような場合でも、ワイヤー11を張った状態で停止することができて、滑車14からワイヤー11が外れることがなく、吊り操作のトラブルを無くすことができる。
従って、線材コイル2の上端2cを塞ぐ塞ぎ部材9を上方から滑車14を介して吊り下げているワイヤー11が、積み重ねられる線材コイル2の数に拘らず、滑車14から外れることを防止することができる。
線材コイル2は、トレイ3上に載置されて、互いに間隔を隔てて搬送方向に並べられた複数のローラ4b上を搬送されるので、貫通方向を上下方向に向けた線材コイル2の姿勢を保ったままで容易に搬送することができる。
線材コイル2を搬送するローラ4b間には塞ぎ板4cが設けられているので、空洞部2bへ向けて吹き出される空気がローラ4bの下側へ漏れ出ることを防ぐことができ、空気を無駄なく線材コイル2側に送り込むことができる。このため、効率よく冷却することができる。
トレイ3には、送風孔10aから吹き出す空気が流通する開孔3aが設けられているので、開孔3aに線材コイル2の空洞部2bを合わせて配置することにより、線材コイル2の空洞部2bに確実に空気を送り込んで、効率よく冷却することができる。
図7には、上記実施形態の変形例が示されている。線材コイル2の上端2cの面は、必ずしも水平に平らな状態ではなく、傾斜している場合がある。本変形例は、このように線材コイル2の上端2cの面が傾斜している場合であっても、その上に覆い部材9を傾けた状態で設置できて、線材コイル2の上端2cを好適に塞ぐことができるようにしたものである。
まず、覆い部材9の挿通孔9cの孔径が、ロッド13の外径よりも大きく形成される。これにより、ロッド13に対する覆い板9aの傾斜が許容されて、覆い板9aを、線材コイル2の上端2cの上に、当該上端2cの面の傾斜に合わせて、設置することができる。
また、ロッド13のストッパー13aの上面を、上方に向かって窄まるコーン状に形成すると共に、挿通孔9c自体を下方に向かって広がるコーン状に形成したり、あるいは挿通孔9cの下部に、同様なコーン状の案内部材16を取り付けるようにすることが好ましい。
このようにすることで、吊下支持体8が上昇していくときに、ストッパー13aが挿通孔9cもしくは案内部材16に入り込み、覆い部材9を水平姿勢に戻しかつセンタリングして吊り上げることができる。
このような変形例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんのこと、上述したように、線材コイル2の上端2cの面が傾斜していても、覆い部材9を適切に設置して線材コイル2を効率よく冷却することができる。
本実施形態では、冷却後の熱風を排出するために上部を大気開放としたが、引用文献5のように、天井も設けて全体を取り囲み、扉7a,7bを開閉して線材コイル2を出し入れし、循環経路で熱風を冷却したり、天井に排出口を設けたりしてもよい。
また、隔壁5と扉7a,7bは、図8の変形例のように備えなくてもよい。しかし、それらがあれば、冷却中に線材コイル2の周囲から噴出する熱風が周囲の物や人に当たらないので、安全に操業が行える。
トレイ3を格子形状で形成すれば軽量になり、搬送装置4の必要駆動力を低減することができる。
上記実施形態においては、覆い部材9について、覆い板9aの下面にクッション材9bが設けられている例を挙げて説明したが、覆い部材9は必ずしもクッション材9bを備えていなくとも構わない。
上記実施形態においては、トレイ3が格子形状により形成されている例について説明したが、これに限らず、例えば中央に開孔3aを備えた板であっても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 線材コイルの冷却装置
2 線材コイル
2a 線材
2b 空洞部
2c 線材コイルの上端
3 トレイ
3a トレイの開孔
4 搬送装置
4a フレーム
4b ローラ
4c 塞ぎ板
5 隔壁
6 冷却室
7 扉開閉機構
7a 搬送方向上流側の入側扉
7b 搬送方向下流側の出側扉
7c 扉ガイド
8 吊下支持体
9 覆い部材
9a 覆い板
9b クッション材
9c 挿通孔
10 送風管
10a 送風孔
11 ワイヤー
12 吊下フレーム
12a 吊下フレームの下面
13 ロッド
13a ストッパー
14 滑車
15 ウインチ
16 案内部材
C 隙間

Claims (3)

  1. 線材コイルの貫通方向における上端に当接して、該線材コイルを覆う覆い部材と、
    上記線材コイルの貫通方向における下端側に配され、該線材コイルの内側に上記覆い部材側へ向かって空気を吹き出す送風孔と、
    上記線材コイルの上方から滑車を介してワイヤーにより吊り下げられ、上記覆い部材を支持可能な吊下支持体とを備え、
    上記吊下支持体は、上記覆い部材を上下方向に移動可能に案内するガイド部を有し、
    前記線材コイルは、互いに間隔を隔てて所定方向に並べられた複数のローラ上を搬送されることを特徴とする線材コイルの冷却装置。
  2. 前記線材コイルは、トレイ上に載置されて前記ローラ上を搬送され、該トレイには、前記送風孔から吹き出す空気が流通する開孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の線材コイルの冷却装置。
  3. 前記複数のローラ間には塞ぎ板が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の線材コイルの冷却装置。
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