JP6903205B2 - バッチ式熱処理炉 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに冷却バラツキが生じる場合に、エリア毎に冷却能力を変化させたり、特定の部位のみ冷却することで、冷却のバラツキを抑制することが可能で、ワークを、より容易にかつより均一に冷却することが可能なバッチ式熱処理炉に関する。
従来、インナーチャンバを備えたバッチ式の熱処理炉により冷却する技術及び装置としては、特許文献1〜5が知られている。特許文献1の「ガス冷却式単室型熱処理炉」は、処理室を形成するインナーチャンバの対向壁にダンパにより開閉される冷却ガス用通気口を設け、ガス冷却時に前記冷却ガス用通気口を開状態として冷却ガスを循環させるガス冷却式単室型熱処理炉において、前記インナーチャンバの冷却ガス用通気口に耐熱材料からなる格子状整流部材を設置したものである。
特許文献2の「金属材料のガス冷却方法」は、焼入れ温度に加熱された金属材料を炉内雰囲気中で強制対流冷却する金属材料のガス冷却方法において、設定冷却曲線と炉内雰囲気温度または炉内金属材料温度とを比較して、その偏差に基づき冷却ファン駆動用モータの回転数を制御するとともに、当該モータの出力が限界に達したとき、温度変化による負荷変動にかかわらず当該限界の最大出力で前記冷却ファン駆動用モータを回転させ続けるようにしている。
特許文献3の「熱処理炉」は、ワークを熱処理する熱処理炉であって、熱処理されるワークが配置される熱処理室と、ワークを冷却する冷却流体を炉内で循環させる冷却ファンと、冷却流体の冷却流れを変更する開閉ダンパと、を備えており、開閉ダンパは、開閉ダンパの開放位置において、冷却ファンに対向して配置される熱処理室の対向壁面に対して角度を有するように設けられている。
特許文献4の「真空熱処理炉」は、夫々断熱壁に沿わせて配設された二つのガス流路のガス出口と、断熱壁の開口部とを連通させて、両ガス流路を通った冷却ガスが相互に衝突しその後開口部を通って存置用空間に流れ込むようにしてある。両ガス流路を通るガス量の比率の変更により、存置用空間に流れ込む冷却ガスの方向が変化するようになっている。
すなわち、内部に被処理物の存置用空間を有する真空容器内には、上記空間を囲む断熱壁が備えられていると共に、上記断熱壁には上記空間に向け冷却ガスを送り込むための開口部が形成してある真空熱処理炉において、上記真空容器の内部において該容器の内面と上記断熱壁との間には、二つのガス流路を夫々断熱壁に沿わせて配設し、上記両ガス流路のガス出口と上記開口部とは相互に連通させて、両ガス流路を通った冷却ガスが相互に衝突しその衝突したガスが上記開口部を通って上記空間に流れ込むようにしてあり、上記両ガス流路には、各々のガス流路を通るガス量の比率を変更する為の変更手段を付設した構成としている。
特許文献5の「真空熱処理炉」は、炉本体内に断熱材で囲繞された加熱室が形成されており、該加熱室内で被熱材を真空加熱した後、該被熱材をガス冷却する熱処理炉であって、加熱室内へ冷却用ガスを噴出させるためのノズルの先端にアタッチメントが取付けられており、該アタッチメントによって冷却用ガスの噴出方向を変更し得るように構成している。
すなわち、熱交換器で冷却した冷却ガスを循環させることによりガス冷却するようにしていて、炉本体と加熱室を形成する断熱材との間に冷却用ガスを加熱室内へ導入するための複数のパイプが並設されており、該パイプのそれぞれに該断熱材を貫通して該加熱室内へと挿入された複数のノズルが取付けられていて、該ノズルのそれぞれ先端部に冷却用ガスの噴出方向を規制するアタッチメントが取付けられ、該アタッチメントによって冷却用ガスの噴出方向を変更し得るようにしている。
特開2002−333277号公報 特開2002−249819号公報 特開2019−190801号公報 特開平6−100928号公報 特開昭63−255319号公報
特許文献1〜3のように、ワークが配置されるインナーチャンバ内に流通されてワークを冷却する冷却流体を炉内で循環させたとしても、複雑な形状のワークを均一に冷却することは難しい。
このため、特許文献4では、被処理物が配置される空間を有する真空容器内において、空間を囲む断熱壁との間に配設した二つのガス流路を通るガス量の比率を変更する構成としている。
しかしながら、空間を囲む断熱壁の一方側のみに二つのガス流路が設けられているため、ワークを十分均一に冷却することは難しい。
特許文献5では、ノズルの先端部外周に摺接し、先端部分が傾斜する円筒部品からなるアタッチメントがネジで止められているので、ワークの形状が変わるたびに、各アタッチメントを止めているネジを止め直してアタッチメントからの噴出方向を各々調節しなければならず、作業が煩雑であるという課題があった。
熱処理においてガス冷却では、ワークを均一に冷却することは困難で、ワークの部位によって必ず温度差が生じる。特許文献1〜5のいずれも、冷却が遅い部位だけを特定して冷却することはできない。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、ワークに冷却バラツキが生じる場合に、エリア毎に冷却能力を変化させたり、特定の部位のみ冷却することで、冷却のバラツキを抑制することが可能で、ワークを、より容易にかつより均一に冷却することが可能なバッチ式熱処理炉を提供することを目的とする。
本発明にかかるバッチ式熱処理炉は、炉体内に設けられ、熱処理室をなすインナーチャンバと、上記炉体内に設けられ、空気を冷却する冷却装置を備えた冷却空間と、上記炉体内で上記インナーチャンバの外周部に設けられ、該インナーチャンバ内と上記冷却空間とを連通する複数の通気流路と、各々の上記通気流路に設けられる蓋体とを備え、各々の前記蓋体は個別に、前記通気流路ごとに前記冷却空間から前記インナーチャンバへの空気の流入量を異ならせるように当該通気流路を開度調節自在に開閉可能であり、各々の前記通気流路は吐出孔を備え、該吐出孔により前記インナーチャンバ内と連通され、複数の上記通気流路には、分岐されて配置される当該通気流路、並びに上記吐出孔の数及び配置が異なる通気流路が含まれていることを特徴とする。
前記蓋体は、前記炉体の外部から開閉可能であることを特徴とする。
前記吐出孔は、前記通気流路の断面積よりも小さな断面積で形成されることを特徴とする。
本発明にかかるバッチ式熱処理炉にあっては、ワークに冷却バラツキが生じる場合に、エリア毎に冷却能力を変化させたり、特定の部位のみ冷却することで、冷却のバラツキを抑制することができ、ワークを、より容易にかつより均一に冷却することができる。
本発明に係るバッチ式熱処理炉の好適な一実施形態を示す縦断面図である。 図1のバッチ式熱処理炉に備えられる閉塞板のスライド駆動機構を示す概略斜視図である。 図1中、A−A線矢視断面図である。 図1のバッチ式熱処理炉に備えられる蓋体の開閉駆動機構を示す概略斜視図である。 図1のバッチ式熱処理炉で、ワークを装入するために炉体下部から炉体上部を分離した状態を説明する説明図である。 図1のバッチ式熱処理炉で、冷却時における熱処理炉内の状態を説明する説明図である。 図6に示した冷却時における蓋体の開閉状態の一例を説明する説明図である。 本発明に係るバッチ式熱処理炉で採用可能な通気流路及び吐出孔の配置の一例を説明する、内周側壁を周方向に展開した展開図である。
以下に、本発明にかかるバッチ式熱処理炉の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態に係るバッチ式熱処理炉1は、図1に示すように、炉体であるケーシング2のほぼ中央部に熱処理室をなすインナーチャンバ3が配設されている。
ケーシング2は、円筒状の周側壁(以下、外周側壁という)2aと、弧状部を有して上方に膨らむ天部(以下、外天部という)2bと、弧状部を有して下方に膨らむ底部(以下、外底部という)2cとを備えている。
外底部2cは、外周側壁2aの下端とつながって一体に形成されている。外天部2bは、外周側壁2aと分離可能に構成されており、外天部2bが外周側壁2aの上端に載置されるように構成されている。
外天部2bの下端の外周には、下方に突出する環状囲繞体2dが設けられている。環状囲繞体2dは、外天部2bが外周側壁2aの上端に載置されたときに、外周側壁2aの上端外周を囲むように構成されている。
外天部2bの上には、ケーシング2内の上部に設けられる冷却用ファン4のモータ4aが設けられている。外底部2cの下には、インナーチャンバ3内の下部に設けられる加熱用ファン5のモータ5aが設けられている。
インナーチャンバ3は、外周側壁2aの内径よりも小さな外径の円筒状の周側壁(以下、内周側壁という)3aと、内周側壁3aの上端を覆う天部(以下、内天部という)3bと、内周側壁3aの下端を塞ぎ平坦な底部(以下、内底部という)3cとを有している。
内底部3cは、内周側壁3aの下端とつながって一体に形成されている。内天部3bは、内周側壁3aの上端とつながり、内周側壁3aと同心状の内開孔3dを有する周端天部3eと、外周部分が周端天部3e上に載置されて内開孔3dを覆う閉塞体3fとを有している。
周端天部3eと閉塞体3fとは分離可能に構成されており、閉塞体3fを外した状態の内開孔3dは、熱処理されるワークWをインナーチャンバ3内へ配置する際の挿入口となる。
閉塞体3fは、中央に矩形状の上部開孔3gを有する閉塞体本体3hと、上部開孔3gを閉塞可能な2枚の閉塞板3iとを有している。
2枚の閉塞板3iは、閉塞体本体3h上をスライド可能に設けられており、上部開孔3gの中央で突き合わされて上部開孔3gを開閉自在に閉塞するように構成されている。
2枚の閉塞板3iは、図2に示すように、各々ケーシング2の外周に設けられたアクチュエータ3jで押し引きされて、互いに離れる方向にスライドされることにより、上部開孔3gを開放するように構成されている。
閉塞体3fは、外天部2bと一体に設けられている。閉塞体3fは、外天部2bの上部の中央に設けられた冷却用ファン4の下方に、間隔を隔てて配置されている。
冷却用ファン4と閉塞体3fとの間には、ケーシング2内の雰囲気の流れを案内するガイド6が設けられている。ガイド6は、閉塞体3fの外周を囲む程度の大きさで開放された下端と、上方の冷却用ファン4に向かって開放された上端とを有し、下端側よりも上端側の口径が狭くなるように形成されている。
ガイド6の上端上方に設けられた冷却用ファン4の周りには、冷却用ファン4を囲むように冷却装置7が設けられている。冷却用ファン4と冷却装置7が作動すると、冷却用ファン4の下方から引き込まれた空気が冷却用ファン4により外周側に移動し、冷却装置7により冷却されてインナーチャンバ3の外周側に流れるようにガイド6により案内される。
内底部3cは、外底部2cから立設された脚2e上に載置され、内周側壁3aは外周側壁2aとほぼ同心に配置されている。このため、内底部3cと外底部2cとは上下に間隔が隔てられており、内周側壁3aと外周側壁2aとの間は全周に亘って間隔が隔てられている。
内底部3c上には、ワークWが載置される載置台8が、内底部3cから上方に間隔を隔てて設けられている。載置台8と内底部3cとの間には、外底部2cの下に設けられたモータ5aとつながった加熱用ファン5が設けられている。
インナーチャンバ3内には、内周側壁3aに沿って複数のヒータ9が、内周側壁3aの周方向において適宜間隔を隔て配置されている。ヒータ9は、ワークWが載置される載置台8上の空間を囲むように設けられている。
インナーチャンバ3の外周、すなわち、外周側壁2aと内周側壁3aとの間には、複数の通気流路10が設けられている。
通気流路10は、断面が矩形状をなし、上端が開放され、下端が閉塞されている角筒状のダクトパイプであり、各々上下方向に沿って設けられている。
本実施形態においては、図3に示すように、内周側壁3aの外側に周方向に沿って等間隔に16本の通気流路10が設けられている。
尚、図3においては、閉塞板3iをスライドさせる機構及びガイド6は省略している。
図1に示すように、各々の通気流路10には、互いに上下方向に間隔を隔てて設けられた4つの吐出孔10aが設けられている。吐出孔10aの数は、4つに限らず、いくつ設けてもよい。
各吐出孔10aは、インナーチャンバ3内に引き込んで設けられており、冷却装置7が設けられている通気流路10の上方の空間(冷却空間)Sと、インナーチャンバ3内とが連通するように構成されている。
吐出孔10aの断面積は、通気流路10の断面積よりも十分小さく設定されている。このため、通気流路10を通って吐出孔10aから吐出される空気は、インナーチャンバ3内へと吹き出して、ワークWに吹き付けるように吐出される。
通気流路10の上端部には、当該通気流路10の上端開孔10bを開閉可能な蓋体11が設けられている。
蓋体11は、図4に示すように、各々ケーシング2の外周に設けられたアクチュエータ3kにラックアンドピニオン機構3l(図4(A)参照)、もしくはモータ3kにピニオン機構3l(図4(B)参照)を介して連結された回転軸3mに蓋体11が取り付けられている。このため、アクチュエータ3k等により蓋体11を回動駆動し、上端開孔10bを全開・全閉したり、蓋体11を所定の角度で保持して、上端開孔10bの開度を任意に調整することができる。
すなわち、アクチュエータ3k等により、蓋体11で通気流路10を閉塞すること、蓋体11を開いて冷却空間Sとインナーチャンバ3内とを連通すること、並びに蓋体11の角度を調節することにより通気流路10内へ流れ込む空気の流入量を調整することができる。
ケーシング2の外方に設けられている、閉塞板3iをスライドさせるアクチュエータ3j、蓋体11を開閉するアクチュエータ3kやモータ3k、冷却用ファン4のモータ4a、並びに加熱用ファン5のモータ5aや、冷却装置7及びヒータ9は、いずれもケーシング2の外部から操作することができる。
このため、例えば、ワークWの形状に応じてアクチュエータ3k等を操作し、各通気流路10の蓋体11の角度を調整する、あるいは、時間経過に伴って各通気流路10の蓋体11の角度を変更することができる。尚、閉塞板3iをスライドさせる機構及び蓋体11を開閉する機構は、これに限るものではなく、各種周知の装置を使用することができる。
本実施形態にかかるバッチ式熱処理炉1の作用について説明する。まず、図5に示すように、ケーシング2の外天部2bと一体となった炉体上部1aを取り外し、インナーチャンバ3の内開孔3dからワークWを載置台8上に載置する。その後、炉体上部1aを炉体下部1b上に配置する。このとき、周端天部3e上に閉塞体3fが載置されて内開孔3dが塞がれる。
次に、図1に示すように、閉塞板3iにより上部開孔3gを閉止し、蓋体11により各通気流路10を閉止した状態で、外部からの操作により加熱用ファン5とヒータ9を作動させてワークWを加熱する。このとき、冷却用ファン4及び冷却装置7は停止している。
ワークWの加熱終了後、外部からの操作により加熱用ファン5とヒータ9を停止させ、図6、図7に示すように、閉塞板3iをスライドさせることにより上部開孔3gを開放し、各通気流路10の蓋体11の角度を調節する。
すなわち、ワークWの冷却され難い部位と対向する吐出孔10aを有する通気流路10の蓋体11は、より大きく開放し、ワークWの冷却されやすい部位と対向する吐出孔10aを有する通気流路10の蓋体11は、他よりも小さく開放する、或いは、閉塞するように蓋体11の角度を調節するなど、均一な冷却のために、ワークの形状等に応じた設定を行う。
その後、冷却用ファン4と冷却装置7を外部からの操作により作動させ、ワークWを冷却する。図7において、通気流路10を黒色で示している部位は、蓋体11を開くことにより上方から見える通気流路10内方を示している。
本実施形態にかかるバッチ式熱処理炉1によれば、熱処理室をなすインナーチャンバ3の外周部に設けられ、当該インナーチャンバ3内と冷却装置7を備えた冷却空間Sとを連通する複数の通気流路10に、通気流路10を各々個別に開閉可能な蓋体11が設けられているので、冷却空気が流れる通気流路10と、流れない通気流路10とを作り出す、あるいは、流量を変えた通気通路10を作り出すことができる。
このため、冷却するワークWの形状等に応じて、例えば冷却され難い部位と対向する位置に吐出孔10aを備える通気流路10の蓋体11を開放し、冷却されやすい部位と対向する位置に吐出孔10aを備える通気流路10の蓋体11を閉止したり、あるいはそれら通気流路10の蓋体11の開度が相違するようにすることで、ワークWに向けて噴き出す冷却空気の量を通気流路10ごとに異ならせることができる。その結果、ワークWをより均一に冷却することができる。
すなわち、開放する蓋体11の角度を調節することによって、通気流路10内に流入する冷却空気の流入量を調節することができる。これにより、各々の通気流路10が備える吐出孔10aから吐出される冷却空気の量をきめ細かく調整することができるので、ワークWの形状等に合わせてより均一に冷却することができる。
また、吐出孔10aの断面積は、通気流路10の断面積よりも十分小さいので、吐出孔10aから吐出される冷却空気は、通気流路10内を流れる空気よりも流速が速い。このため、冷却空気をワークWに吹き付けるように吐出させて効率よく冷却することができる。
また、各蓋体11は、ケーシング2の外部から開閉可能なので、加熱処理後に冷却するとき、または、冷却処理中に炉体上部1aを開放することなく蓋体11を開放、または、開放角度を調整することができる。このため、作業が簡単であり効率よく作業を進めることができる。
また、ワークWの温度をモニターできる装置を備えている場合には、ワークWの温度状態に応じていつでも蓋体11を開放角度を調整できて、ワークWをさらに均一な温度に冷却することができる。
上記実施形態においては、内周側壁3aの外周に、断面が矩形状の16本の通気流路10が設けられている例について説明したが、断面形状及び本数はこれに限るものではない。
また、上下方向に沿う同一の通気流路10が設けられている例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図8に示すように、互いに隣り合う2本の通気流路10のうち、一方の通気流路10が上側のみに設けられて2つの吐出孔10aを有し、他方の通気流路10が分岐されて隣りの通気流路10の下側に亘るように配置され6つの吐出孔10aを有しているなど、通気流路10の形状及び各通気流路10が有する吐出孔10aの数は任意に設定することができ、通気流路10には、吐出孔10aの数及び配置が異なる通気流路10が含まれていてもよい。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 バッチ式熱処理炉
1a 炉体上部
1b 炉体下部
2 ケーシング
2a 外周側壁
2b 外天部
2c 外底部
2d 環状囲繞体
2e 脚
3 インナーチャンバ
3a 内周側壁
3b 内天部
3c 内底部
3d 内開孔
3e 周端天部
3f 閉塞体
3g 上部開孔
3h 閉塞体本体
3i 閉塞板
3j アクチュエータ
3k アクチュエータまたはモータ
3l ラックアンドピニオン機構またはピニオン機構
3m 回転軸
4 冷却用ファン
4a モータ
5 加熱用ファン
5a モータ
6 ガイド
7 冷却装置
8 載置台
9 ヒータ
10 通気流路
10a 吐出孔
10b 上端開孔
11 蓋体
S 冷却空間
W ワーク

Claims (3)

  1. 炉体内に設けられ、熱処理室をなすインナーチャンバと、
    上記炉体内に設けられ、空気を冷却する冷却装置を備えた冷却空間と、
    上記炉体内で上記インナーチャンバの外周部に設けられ、該インナーチャンバ内と上記冷却空間とを連通する複数の通気流路と、
    各々の上記通気流路に設けられる蓋体とを備え、
    各々の前記蓋体は個別に、前記通気流路ごとに前記冷却空間から前記インナーチャンバへの空気の流入量を異ならせるように当該通気流路を開度調節自在に開閉可能であり、
    各々の前記通気流路は吐出孔を備え、該吐出孔により前記インナーチャンバ内と連通され、
    複数の上記通気流路には、分岐されて配置される当該通気流路、並びに上記吐出孔の数及び配置が異なる通気流路が含まれていることを特徴とするバッチ式熱処理炉。
  2. 前記蓋体は、前記炉体の外部から開閉可能であることを特徴とする請求項1に記載のバッチ式熱処理炉。
  3. 前記吐出孔は、前記通気流路の断面積よりも小さな断面積で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のバッチ式熱処理炉。
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