JP6887151B2 - レール削正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レールの表面を削正するレール削正装置に関する。
レールの継ぎ目等やレール表面の凸凹などのレールの表面を削正するレール削正装置として、例えば、レールの長手方向に所定間隔を空けて配設した複数の回転体にベルトを架け渡すと共に、そのベルトの表面に砥石片を取付け、レール表面に砥石片を接触させた状態で回転体を回転させて砥石片を往復動させることによってレールの表面を削正する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−215764号公報
しかし、上述の特許文献1に記載のレール削正装置は、レールの長手方向に所定間隔を空けて配設した複数の回転体にベルトを架け渡し、そのベルトの表面に砥石片を取付けて構成しているため、装置が大型化し、レールの継ぎ目等の削正には適していない、という問題がある。
その一方、作業者がグラインダー等を使用してレールの継ぎ目等の削正作業を行う場合には、熟練者の熟練度によって作業時間や仕上がり具合が異なる、という問題が発生する。
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、装置を大型化させず、かつ、熟練者でなくても容易かつ確実にレールの表面を削正することができるレール削正装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るレール削正装置では、レールの表面を削正するレール削正装置であって、レールの表面を削正する前記レールの長手方向に延在するロータリーバーと、前記ロータリーバーを回転可能に支持すると共に、前記ロータリーバーをレールの表面に押付けるロータリーバー押付け部と、下部に設けられたレールクランプ部によってレールに着脱可能に取り付けられ、上部にはレールの長手方向に突出した突出軸部を有するベース部と、基端側が前記ベース部上部の前記突出軸部を介して回動可能に連結される一方、先端部に前記ロータリーバー押付け部が回動可能に連結され、レールの長手方向に対し直交し、かつ、前記ベース部から前記突出軸部の突出長さだけオフセットした平面内において移動させるリンク機構部と、を備え、前記ロータリーバー押付け部は、
前記ロータリーバーの前記長手方向の両側を支持するロータリーバー支持ユニットと、
前記ロータリーバーの前記長手方向の両側が入れ替わるよう前記ロータリーバーに直交する回転軸部を中心に前記ロータリーバー支持ユニットを回転させる支持ユニット反転装着部とを有することを特徴とする。
ここで、前記ロータリーバー支持ユニットには、その左右両側にそれぞれ内側面にネジ部が形成されたボルト孔が形成されている一方、その両側のボルト孔の中間には、通し孔が形成されており、前記支持ユニット反転装着部には、前記ロータリーバー支持ユニットの前記通し孔に挿通される回転軸部が設けられている一方、前記ロータリーバー支持ユニット左右両側の前記ボルト孔に対応する箇所にそれぞれボルトが設けられており、前記支持ユニット反転装着部は、前記回転軸部を中心に前記ロータリーバー支持ユニットを180度回転させることによって前記ロータリーバーの連結部を左右入れ替えて支持可能であると共に、前記ボルトによって前記ロータリーバーの連結部の左右入れ替えた状態で前記ロータリーバー支持ユニットを固定可能であるように構成すると良い。
また、前記ロータリーバー支持ユニットには、さらに、左右両側の前記ボルト孔と前記通し孔との間にピン孔が形成され、前記支持ユニット反転装着部には、左右両側の前記ボルトと前記回転軸部との間に、前記ロータリーバー支持ユニットの前記ピン孔に挿入される位置決めピンが設けられているように構成しても良い。
また、前記リンク機構部は、前記ベース部の前記突出軸部に中間部が回動可能に連結される一方、その中間部から基部側へ所定長の箇所にリンク側ボルト孔が形成された第1リンクと、その第1リンクの先端部に基部が回動可能に連結される一方、先端部が前記ロータリーバー支持ユニットの中間部に回動可能に連結された第2リンクとを備える一方、前記ベース部の上部には、さらに前記第1リンクにおける前記中間部から前記リンク側ボルト孔までの前記所定長を半径とした円周上に所定の間隔を空けてレールの左右両側に複数の角度設定板側ボルト孔が形成された第1リンク角度設定板が設けられており、前記第1リンク角度設定板の前記複数の角度設定板側ボルト孔の内の一の角度設定板側ボルト孔と、前記リンク機構部の前記第1リンクの前記リンク側ボルト孔とを合せて角度設定用ボルトピンを通すことにより、前記ベース部に対する前記第1リンクの取付け角度が設定可能であるように構成するとさらに良い。
本発明に係るレール削正装置では、レールの表面を削正するロータリーバーを先端部に回転可能に支持したロータリーバー押付け部を、レールに固定されるベース部にリンク機構部を介して連結したため、装置を大型化させずに熟練者でなくても容易かつ確実にレールの表面を削正することができる。
特に、本発明に係るレール削正装置では、ロータリーバー押付け部は、ロータリーバーの左右両側を支持するロータリーバー支持ユニットと、ロータリーバーの連結部が左右入れ替わるようロータリーバー支持ユニットを左右入れ替えて装着可能な支持ユニット反転装着部とを有する。
そのため、1台のレール削正装置でレールの断面方向から見て左右両側の側面を別々に削正するためロータリーバーが設けられたロータリーバー押付け部をレールの反対側に付け替えた場合、ロータリーバーとフレキシブルシャフトとの連結部がベース部等と干渉したり、重量の重い発電機やモーター等がレールの反対側に移動させないよう、ロータリーバー押付け部に設けたロータリーバーの連結部も左右入れ替える必要がある。
しかし、本発明に係るレール削正装置では、ロータリーバー押付け部をレールの反対側に付け替えてレールの反対側の側面を削正する場合、支持ユニット反転装着部によってロータリーバーの連結部を左右反対側に入れ替えることができるので、ロータリーバーの軸受けを分解し組み変えてロータリーバーの連結部を左右入れ替える等の作業が不要となる。
その結果、本発明に係るレール削正装置によれば、ロータリーバーの軸受けを分解して組み変えたり、レールに固定したベース部を取外すことなく、さらにはロータリーバーの連結部等がベース部と干渉させずにレールの反対側を削正することが可能となり、削正作業の効率を大幅に向上させることができる。
本発明に係る実施形態のレール削正装置の正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置の平面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置の左側面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置の右側面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置を構成するロータリーバー支持部の要部平面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置を構成するロータリーバー支持部の要部正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置をレールに取り付け、ベース部から見てレールの右側を削正するようにリンク機構部やロータリーバー押付け部等を連結した状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置をレールに取り付け、ベース部から見てレールの右側を削正するようにロータリーバー押付け部等を連結した状態を示す平面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置をレールを削正する場合に、第1リンクのリンク側ボルト孔を第1リンク角度設定板の一の角度設定板側ボルト孔に合わせて角度設定用ボルトピンを通す状態を示す部分拡大正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置をレールの底部の底面を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置をレールの底部の上面を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置によりレールの腹部側面を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態のレール削正装置によりレールの頭部側面を削正している状態を示す正面図である。 実施形態のレール削正装置によりレールの頭部の踏面(上面)を削正している状態を示す正面図である。 実施形態のレール削正装置においてベース部からリンク機構部を取外した状態を示す平面図である。 実施形態のレール削正装置においてレールの左側を削正するため、支持ユニット反転装着部とロータリーバー支持ユニットとを引き離した状態を示す要部拡大平面図である。 実施形態のレール削正装置においてレールの左側を削正するため、支持ユニット反転装着部から引き離したロータリーバー支持ユニットを90度回転させた状態を示す要部拡大平面図である。 実施形態のレール削正装置においてレールの左側を削正するため、支持ユニット反転装着部から引き離したロータリーバー支持ユニットを90度回転させた状態を示す要部拡大正面図である。 実施形態のレール削正装置においてレールの左側を削正するため、支持ユニット反転装着部から引き離したロータリーバー支持ユニットを180度回転させた状態を示す要部拡大平面図である。 実施形態のレール削正装置においてレールの左側を削正するため、支持ユニット反転装着部に対しロータリーバー支持ユニットを180度回転させ再装着した状態を示す要部拡大平面図である。 実施形態のレール削正装置においてベース部からリンク機構部を取外し、ベース部から見てレールの左側を削正するようにリンク機構部を取り付ける場合を示す平面図である。 実施形態のレール削正装置において支持ユニット反転装着部に対しロータリーバー支持ユニットを180度回転させ再装着して、レールの左側を削正する状態を示す平面図である。 実施形態のレール削正装置において支持ユニット反転装着部に対しロータリーバー支持ユニットを180度回転させ再装着して、レールの左側を削正する状態を示す左側面図である。 実施形態のレール削正装置において支持ユニット反転装着部に対しロータリーバー支持ユニットを180度回転させ再装着して、レールの左側を削正する状態を示す正面図である。
以下、本発明に係るレール削正装置の実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態はあくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態のレール削正装置1は、図1〜図4に示すように、モーター等の回転手段13の回転力を、フレキシブルシャフト12を介しロータリーバー(ロータリーカッターバーともいう。)11に伝達してレールの表面を削正するもので、ロータリーバー11と、フレキシブルシャフト12と、回転手段13と、ロータリーバー押付け部14と、リンク機構部15と、ベース部16とを備える。
(ロータリーバー11等の構成)
ロータリーバー11は、超硬合金等の超硬素材から構成され、図5等に示すように円筒状または円柱状であって、その外周面にシングルまたはダブルのスパイラル状の刃が設けられており、回転手段13の回転力がフレキシブルシャフト12を介してロータリーバー11の連結部11aに伝達されて回転し、レールの継目の溶接部分等の凸凹を削正する。
(回転手段13の構成)
回転手段13は、フレキシブルシャフト12を介してロータリーバー11に連結されており、ロータリーバー11を回転させてレールの表面や継目部分等を削正するものである。回転手段13は、モーターやエンジンのどちらでも良く、要は、ロータリーバー11を回転させることが可能であれば良い。尚、回転手段13がモーターの場合、発電機も必要となる。
(ロータリーバー押付け部14の構成)
押付け部14は、ロータリーバー11を回転可能に支持して、回転するロータリーバー11をレールの表面や継目部分等に押付けるためのもので、ロータリーバー支持部14aと、押付け本体部14bとを有する。
(ロータリーバー支持部14aの構成)
ロータリーバー支持部14aは、図1等に示すように、押付け本体部14bの先端部に連結されており、レールの方向に向かってL字形状に形成されており、その先端部にはロータリーバー11の左右両側の軸部をベアリング(図示せず。)等を介して回転可能に支持するロータリーバー支持ユニット14a1と、ロータリーバー支持ユニット14a1の左右を入れ替えて装着可能な支持ユニット反転装着部14a2とを有する。
ロータリーバー支持ユニット14a1は、図5等に示すようにロータリーバー11の左右両側の軸部をベアリング(図示せず。)等を介して回転可能に支持するロータリーバー支持部材14a11,14a11と、ロータリーバー支持部材14a11,14a11の基部同士を連結する連結部材14a12とによりコ字形状に構成されており、連結部材14a12の左右両側には、それぞれ、内側面にネジ部が形成されたボルト孔14a13,14a13(図16や図19参照。)が形成されている一方、その両側のボルト孔14a13,14a13の中間には、通し孔14a14が形成されている。
また、図5等に示すように連結部材14a12の左右両側のボルト孔14a13,14a13と、通し孔14a14との間には、それぞれ、後述する支持ユニット反転装着部14a2の位置決めピン14a23,14a23が挿入されるピン孔14a15,14a15(図16や図19参照。)が形成されている。
尚、ロータリーバー支持ユニット14a1は、フレキシブルシャフト12や、フレキシブルシャフト12先端のチャック部(図示せず。)と連結されるロータリーバー11の連結部11aがベース部16に干渉しないよう、図2〜図4等に示すようにベース部16とは反対側に来るようにロータリーバー11を支持する。
(支持ユニット反転装着部14a2の構成)
支持ユニット反転装着部14a2は、ロータリーバー支持ユニット14a1を180度反転させロータリーバー11の連結部11aを左右反転しても装着可能なもので、図5等に示すようにロータリーバー支持ユニット14a1の通し孔14a14に挿通される回転軸部14a21が設けられている一方、ロータリーバー支持ユニット14a1の左右両側のボルト孔14a13,14a13に対応する箇所に支持ユニット反転装着部14a2にロータリーバー支持ユニット14a1を固定するためのカバーボルト14a22,14a22が回転可能に設けられている。
つまり、支持ユニット反転装着部14a2は、カバーボルト14a22,14a22を回転させてロータリーバー支持ユニット14a1の左右両側のボルト孔14a13,14a13に螺合してロータリーバー支持ユニット14a1を固定したり、あるいはカバーボルト14a22,14a22をボルト孔14a13,14a13から外し、回転軸部14a21を中心にロータリーバー支持ユニット14a1を回転させて、ロータリーバー11の連結部11aを左右入れ替えることができる。
また、支持ユニット反転装着部14a2は、ロータリーバー支持ユニット14a1の連結部材14a12のピン孔14a15,14a15にそれぞれ挿入される位置決めピン14a23,14a23(図16や図19参照。)が設けられている。
そのため、回転軸部14a21を中心にロータリーバー支持ユニット14a1を180度回転させてロータリーバー支持ユニット14a1を固定する際、支持ユニット反転装着部14a2の位置決めピン14a23,14a23がロータリーバー支持ユニット14a1の連結部材14a12のピン孔14a15,14a15に挿入することによって位置決めを行うので、カバーボルト14a22,14a22をロータリーバー支持ユニット14a1の左右両側のボルト孔14a13,14a13に迅速に入れてネジ留めすることができる。
(押付け本体部14bの構成)
押付け本体部14bは、作業者が削正作業を行い易いように、長尺部14b1と、その長尺部14b1からほぼ90度の角度で接合された短尺部14b2とを有するほぼL字形状で構成されており、長尺部14b1の上部には、作業者が掴むための主ハンドル14b3が設けられている。
押付け本体部14bの短尺部14b2の下部には、上述したロータリーバー支持部14aが取り付けられている一方、短尺部14b2の中間には、リンク機構部15を構成する後述する第2リンク15bの先端部と、第3連結軸部15eを介して回動可能に連結されている。
(リンク機構部15の構成)
リンク機構部15は、図1〜図8に示すように、ベース部16の後述するリンク機構回転支持部16dの上部からレールの長手方向に突出する突出軸部16d1が通されて回動可能に支持される第1連結スリーブ部15a1が平行な2枚の板材の間に設けられ、その第1連結スリーブ部15a1を介して回動可能に連結された第1リンク15aと、2枚の板材を有し、それらの基部がその第1リンク15aの端部に第2連結軸部15dを介して回動可能に連結される一方、先端部がロータリーバー押付け部14の短尺部14b2のほぼ中央に第3連結軸部15eを介して回動可能に連結される第2リンク15bとから構成される。
ここで、突出軸部16d1先端部にはネジ山が形成されており、図2〜図4等に示すように、第1連結スリーブ部15a1に突出軸部16d1が通されると、突出軸部16d1先端部が2枚の第1リンク15aの外側へ突出するので、2枚目の第1リンク15aの外側から突出軸部16d1先端部にノブボルト16d2を螺合させることにより、突出軸部16d1にリンク機構部15を取り付けることができる。
つまり、この実施形態のレール削正装置1では、ノブボルト16d2を突出軸部16d1先端部から取外すことによって、後述する図15に示すように突出軸部16d1からリンク機構部15やリンク機構部15に連結されたロータリーバー押付け部14も取外すことが可能であると共に、後述する図21に示すように突出軸部16d1に連結していたリンク機構部15の第1連結スリーブ部15a1を左右逆方向から挿入して再度、突出軸部16d1先端部にノブボルト16d2を螺合させることにより、レールRに固定していたベース部16は取外さずそのままの状態で、突出軸部16d1に回転可能に連結したリンク機構部15やロータリーバー押付け部14を、レールRの反対側に簡単に移動させることができる。
また、第1リンク15aを構成する2枚の板材におけるリンク機構回転支持部16d側の端部には、それぞれ、後述する第1リンク角度設定板16eに複数設けられた角度設定板側ボルト孔16e1,16e2の内、いずれか一つの角度設定板側ボルト孔16e1,16e2に位置を合わせて角度設定用ボルトピン16e3を通すことにより、ベース部16に対する第1リンク15aの取付け角度を設定するためのリンク側ボルト孔15a2(図9参照)が設けられている。
尚、第2リンク15bの左右両側には、レールの長手方向と平行に延びる補助ハンドル15b1が着脱可能に設けられている。
(ベース部16の構成)
ベース部16は、本装置1をレールの頭部に固定するもので、図1等に示すように、レールの頭部の間隔より大きい凹部16a1およびクランプ用可動部16a2を有するレールクランプ部16aと、レールクランプ部16aの凹部16a1を形成する一方の内側面側に設けられ、クランプ用可動部16a2を押圧してレールクランプ部16aにレールの頭部を挟持させる締付けボルト16bと、締付けボルト16bの後端部に設けられたハンドル16cと、リンク機構回転支持部16dと、リンク機構回転支持部16dの上部に設けられた第1リンク角度設定板16eと、安全カバー16fとを有する。
リンク機構回転支持部16dは、図1〜図4等に示すように、レールクランプ部16aの側面に上方へ向かって立ち上がるように設けられており、その上部にはレールの長手方向に突出する突出軸部16d1が設けられており、突出軸部16d1がリンク機構部15の第1リンク15aの第1連結スリーブ部15a1を回転可能に支持している。
そのため、リンク機構部15は、ベース部16のリンク機構回転支持部16dの上部からレールの長手方向に突出した突出軸部16d1に第1連結スリーブ部15a1が通されて回動可能に支持されるため、その突出軸部16d1の突出長さだけオフセットした平面内においてロータリーバー押付け部14を上下左右自在に移動させることが可能となる。
これにより、ロータリーバー11は、ベース部16に干渉せずにレールの踏面(上面)や側面、底面に移動することが可能となり、ベース部16を取り外すことなく、レールの底面や側面だけでなく、踏面も削正できることになる。
第1リンク角度設定板16eは、図9等に示すように、リンク機構回転支持部16dの上部に設けられたほぼ円形状の板材であり、第1リンク15aにおける第1連結スリーブ部15a1またはノブボルト16d2の中心からリンク側ボルト孔15a2までの所定長を半径rとした円周上に所定の角度毎に間隔を空けてレールの左右両側に複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2が形成されている。
そのため、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2の内の一の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2と、リンク機構部15の第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2とを合せて角度設定用ボルトピン16e3を通すことにより、ベース部16に対する第1リンク15aの取付け角度を設定することができ、後述するようにレール表面に対する削正作業が容易となる。
ここで、後述するように図9において第1リンク角度設定板16eの右側に設けられた複数の角度設定板側ボルト孔16e1は、ベース部16から見て主にレールの右側を削正する場合に使用し、第1リンク角度設定板16eの左側に設けられた複数の角度設定板側ボルト孔16e1は、後述するようにベース部16から見て主にレールの左側を削正する場合に使用する。
安全カバー16fは、レールクランプ部16aの上部またはリンク機構回転支持部16dに突出して設けられるもので、ロータリーバー11によって削正しているレールをその上面から観察するための窓ガラス16f1が備えられている。
(実施形態のレール削正装置1の動作)
次に、以上のように構成された実施形態のレール削正装置1の動作について、図7〜図25を参照して説明する。
<(1)ベース部16から見てレールRの右側等を削正する場合>
ベース部16から見てレールRの右側を削正する場合、まずは、図7および図8に示すように図上、ベース部16の右側にロータリーバー11やロータリーバー押付け部14、リンク機構部15が位置するようにレールRにベース部16を固定する。尚、レールRの右側等を削正する場合、後述するように第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2の内、角度設定板側ボルト孔16e1を使用する。
<(2)レールRの底部の底面を削正する場合>
この場合、例えば、図9に示すように、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2を、第1リンク角度設定板16eの右側の複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内、最上位から2番目の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e3を通す。
すると、図10に示すように第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側が最上位から2番目の角度設定板側ボルト孔16e1まで上昇する一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15dは低位置まで降下し、その結果、第2リンク15bも降下することになる。
そのため、図10に示すように、ロータリーバー押付け部14も低位置まで降下する結果、ロータリーバー支持部14aに支持されたロータリーバー11も降下するので、作業者は主ハンドル14b3や補助ハンドル15b1を把持して、ロータリーバー押付け部14を動かすことにより、レールRの底部の底面をより簡単に削正することができる。
<(3)レールRの底部の右上面や腹部の右側面を削正する場合>
この場合、図11や図12に示すように、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2と、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内、上から4番目の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e3を通す。
すると、図10に示すレールRの底面を削正する場合と比較して、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側が下降する一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15d側が上昇し、第2リンク15bも上昇する。
そのため、図11や図12に示すように、ロータリーバー押付け部14も上昇する結果、ロータリーバー支持部14aに支持されたロータリーバー11も上昇して、作業者はレールRの底部の右上面や腹部の右側面を簡単に削正することができる。
<(4)レールRの頭部の右側面および踏面(上面)を削正する場合>
この場合、図13や図14に示すように、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2と、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内、最も低位置の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e3を通す。
すると、図11や図12に示すレールRの底部右上面や腹部の右側面を削正する場合と比較して、図13や図14に示すように第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側が下降する一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15d側が上昇して、第2リンク15bも上昇することになる。
そのため、図13に示すように、ロータリーバー押付け部14も上昇する結果、ロータリーバー支持部14aに支持されたロータリーバー11も上昇して、作業者は主ハンドル14b3や副ハンドル15b1を握って、ロータリーバー支持部14aに支持されたロータリーバー11を前後動等させ、図13や図14に示すように、レールRの頭部の右側面および踏面(上面)を容易に削正することができる。
(5)レールRの反対側の側面を削正する場合
レールRの反対側の側面を削正する場合、まずは、ロータリーバー支持ユニット14a1に支持されているロータリーバー11の連結部11aに連結されているフレキシブルシャフト12先端のチャック部を取外す。
次に、ベース部16の締付けボルト16bを回転させてレールクランプ部16aを緩め、レール削正装置1のベース部16をレールRから取外して、レールRの反対側に実施形態のレール削正装置1を取り付け直しても良いが、この実施形態のレール削正装置1では、レール削正装置1のベース部16はレールRから取外さず、ロータリーバー押付け部14やリンク機構部15等だけを取外して、レールRの反対側側面である左側に移動させる。
つまり、例えば、図15に示すように、突出軸部16d1先端部からノブボルト16d2を取外して、突出軸部16d1に連結されていたリンク機構部1や5ロータリーバー押付け部14を一旦取り外して、ロータリーバー押付け部14やリンク機構部15を180度回転、すなわち反転させて、レールRの反対側側面である左側に移動させる。
すると、現在の状態のままロータリーバー押付け部14やリンク機構部15を180度回転させて、レールRの反対側側面である左側に移動させると、ロータリーバー11の連結部11aも反対側のベース部16側に移動するので、ロータリーバー11とフレキシブルシャフト12との連結部11a等がベース部16等と干渉するおそれがあり、また重量の重い発電機やモーター等の回転手段13もレールRの反対側に移動させる必要が出てくるので、ロータリーバー11の連結部11aも左右入れ替える必要がある。
しかし、本実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー11とフレキシブルシャフト12との連結部11a等がベース部16等と干渉せず、かつ、重量の重い発電機やモーター等の回転手段13はレールRの反対側に移動させないよう、作業者は、まずは、ロータリーバー11の連結部11aに連結していたフレキシブルシャフト12も取外し、次いで、図16に示すようにロータリーバー11の連結部11aを左右入れ替えるため、まずは支持ユニット反転装着部14a2にロータリーバー支持部14aを固定していたカバーボルト14a22,14a22を緩め、支持ユニット反転装着部14a2からロータリーバー支持ユニット14a1を引き出す。
次に、作業者は、図17および図18に示すように回転軸部14a21を中心にロータリーバー支持ユニット14a1を回転させて、最終的には図19に示すように回転軸部14a21を中心にロータリーバー支持ユニット14a1を180度回転させてロータリーバー11の連結部11aを左右反対側に移動させる。
すると、図19に示すように回転軸部14a21を中心にしたロータリーバー支持ユニット14a1の180度回転によってロータリーバー11の連結部11aも図16に示す場合の反対側に移動するが、ロータリーバー押付け部14やリンク機構部15全体もベース部16に対し180度回転させているので、ベース部16を基準に見るとロータリーバー11の連結部11aは左右入れ替わらないことになる。
そのため、レールRの反対側を削正する場合でも、ロータリーバー11とフレキシブルシャフト12との連結部11a等がベース部16等と干渉せず、かつ、重量の重い発電機やモーター等の回転手段13はレールRの反対側に移動させずに済むことになる。
図19に示すようにロータリーバー11の反転後は、支持ユニット反転装着部14a2にロータリーバー支持ユニット14a1を引き寄せ、カバーボルト14a22,14a22を締め付けて、図20に示すようにロータリーバー支持ユニット14a1を支持ユニット反転装着部14a2に固定する。
その際、支持ユニット反転装着部14a2には、ロータリーバー支持ユニット14a1の連結部材14a12のピン孔14a15,14a15にそれぞれ挿入される位置決めピン14a23,14a23が設けられているため、支持ユニット反転装着部14a2の位置決めピン14a23,14a23がロータリーバー支持ユニット14a1の連結部材14a12のピン孔14a15,14a15に挿入されて位置決めを行うので、カバーボルト14a22,14a22をロータリーバー支持ユニット14a1の左右両側のボルト孔14a13,14a13に迅速に入れてネジ留めすることができる。
そして図20に示すようにロータリーバー支持ユニット14a1を支持ユニット反転装着部14a2に固定後は、モーター等の回転手段13の回転力がロータリーバー11に伝達するよう、図21に示すようにロータリーバー11の連結部11aにフレキシブルシャフト12の端部を連結すると共に、リンク機構部15のる第1連結スリーブ部15a1を、リンク機構回転支持部16dから突出した突出軸部16d1に装着して、ノブボルト16d2を締め付けることによって再度、ロータリーバー押付け部14やリンク機構部15をベース部16に取り付ける。
その後は、図22〜図24に示すように、レールRの反対側である左側から上述の(1)〜(4)のベース部16から見てレールRの右側を削正する場合と同様に、レールRの左側面(腹部)やレールRの頭部左側面等を削正する。その際、レールRの右側を削正する場合とは異なり、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2の内、反対側の角度設定板側ボルト孔16e2を使用することになる。
(実施形態のレール削正装置1の効果)
以上説明したように実施形態のレール削正装置1では、レールRの表面を削正するロータリーバー11を先端部に回転可能に支持したロータリーバー押付け部14を、レールRに固定されるベース部16にリンク機構部15を介して連結したため、装置を大型化させずに熟練者でなくても容易かつ確実にレールの表面を削正することができる。
特に、実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー押付け部14は、ロータリーバー11の左右両側を支持するロータリーバー支持ユニット14a1と、ロータリーバー11の連結部11aが左右入れ替わるようロータリーバー支持ユニット14a1の左右を入れ替えて装着可能な支持ユニット反転装着部14a2とを有する。
そのため、1台のレール削正装置1でレールRの断面方向から見て左右両側の側面を削正するためロータリーバー押付け部14をレールの反対側に付け替えた場合、ロータリーバー11とフレキシブルシャフト12との連結部11a等をベース部16等と干渉させず、かつ、重量の重い発電機やモーター等の回転手段13をレールRの反対側に移動させないためには、ロータリーバー11の連結部11aも左右入れ替える必要がある。
しかし、実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー押付け部14をレールの反対側に付け替えた場合でも、ロータリーバー11の連結部11aが左右入れ替わるよう支持ユニット反転装着部14a2がロータリーバー支持ユニット14a1を180度回転させて装着することにより、簡単にロータリーバー11の連結部11aも左右反対側に移動させることができるので、ロータリーバー11の軸受けを分解し組み変えてロータリーバー11の連結部11aを左右入れ替える等の作業が不要になる。
その結果、実施形態のレール削正装置1によれば、レールRの反対側を削正する場合にロータリーバー11の軸受けを分解して組み変えたり、レールRに固定したベース部16を取外すことなく、かつ、ロータリーバー11とフレキシブルシャフト12との連結部11a等がベース部16等と干渉させず、しかも重量の重い発電機やモーター等の回転手段13をレールRの反対側に移動させずにレールRの反対側を削正することが可能となり、削正作業の効率を大幅に向上させることができる。
また、実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー支持ユニット14a1には、その左右両側にそれぞれ内側面にネジ部が形成されたボルト孔14a13,14a13が形成されている一方、その両側のボルト孔14a13,14a13の中間には、通し孔14a14が形成されており、支持ユニット反転装着部14a2には、ロータリーバー支持ユニット14a1の通し孔14a14に挿通される回転軸部14a21が設けられている一方、ロータリーバー支持ユニット14a1左右両側のボルト孔14a13,14a13に対応する箇所にそれぞれカバーボルト14a22,14a22が設けられており、支持ユニット反転装着部14a2は、回転軸部14a21を中心にロータリーバー支持ユニット14a1を180度回転させてロータリーバー11の連結部11aを左右反転して支持可能であると共に、カバーボルト14a22,14a22によってロータリーバー11の回転方向が正方向および逆方向の時にロータリーバー支持ユニット14a1を固定することができる。
そのため、実施形態のレール削正装置1によれば、レールRの反対側を削正するため、ロータリーバー11の連結部11aを左右入れ替える場合、支持ユニット反転装着部14a2に対しロータリーバー支持ユニット14a1を回転軸部14a21を中心に180度回転させ、その後、カバーボルト14a22,14a22によって支持ユニット反転装着部14a2にロータリーバー支持ユニット14a1を固定すれば良いため、簡単かつ確実にロータリーバー11の連結部11aを左右反対側に入れ替えることができる。
また、実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー支持ユニット14a1には、さらに、左右両側のボルト孔14a13,14a13と通し孔14a14との間にピン孔14a15,14a15を設け、支持ユニット反転装着部14a2には、左右両側のカバーボルト14a22,14a22と回転軸部14a21との間に、ロータリーバー支持ユニット14a1のピン孔14a15,14a15に挿入される位置決めピン14a23,14a23を設けている。
そのため、実施形態のレール削正装置1によれば、レールRの反対側を削正するため、ロータリーバー11の連結部11aも左右反転させ、カバーボルト14a22,14a22で支持ユニット反転装着部14a2にロータリーバー支持ユニット14a1を固定する際、より簡単かつ確実にロータリーバー11の連結部11aを左右反対側に入れ替えることができる。
また、実施形態のレール削正装置1では、リンク機構部15は、ベース部16の突出軸部16d1に中間部が回動可能に連結される一方、その中間部から基部側へ所定長の箇所にリンク側ボルト孔15a2が形成された第1リンク15aと、その第1リンク15aの先端部に基部が回動可能に連結される一方、先端部がロータリーバー支持部14aの中間部に回動可能に連結された第2リンク15bとを備える一方、ベース部16の上部には、さらに第1リンク15aにおける中間部からリンク側ボルト孔15a2までの所定長を半径とした円周上に所定の間隔(角度)毎にレールRの左右両側面側に線対称に複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2が形成された正面視ほぼ円形状の第1リンク角度設定板16eが設けられており、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2の内の一の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2と、リンク機構部15の第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2とを合せて角度設定用ボルトピン16e3を通すことにより、作業者は、ベース部16やリンク機構回転支持部16dに対する第1リンク15aの取付け角度を任意に設定することができる。
そのため、実施形態のレール削正装置1によれば、レールRの頭部の踏面を削正する場合や、レールR頭部の両側面、腹部の両側面、さらには底部の底面を削正する際に、第1リンク15aの取付け角度を最適な角度に設定することができるので、熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することが可能となる。
特に、実施形態のレール削正装置1では、第1リンク角度設定板16eは、正面視ほぼ円形状で、その円周上に所定の間隔(角度)毎にレールRの左右両側面側に線対称に複数の角度設定板側ボルト孔16e1,16e2を設けたため、レールRの反対側を削正する場合、ロータリーバー11の連結部11aも左右入れ替えると共に、第1リンク角度設定板16eを含むベース部16はレールRに固定したままで、リンク機構部15やロータリーバー押付け部14を取外して左右反転させれば済むため、レールRの反対側を削正する際の作業正を向上させることができる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、ベース部16のリンク機構回転支持部16dの上部からレールRの長手方向に突出した突出軸部16d1を有し、リンク機構部15の第1リンク15aの基端側をその突出軸部16d1を介して回動可能に連結する一方、ロータリーバー押付け部14を第2リンク15bの先端側に設けたため、ロータリーバー押付け部14に取り付けられたロータリーバー11は、ベース部16から突出軸部16d1の突出長さだけオフセットした平面内において、ベース部16等と干渉しない状態で上下左右自在に移動することができるため、ベース部16に干渉せずにレールRの踏面や側面、底面に移動することが可能となり、ベース部16を取り外すことなく、レールRの底面や側面だけでなく、踏面(上面)も削正することができ、削正作業が容易となる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー押付け部14は、ロータリーバー11を回転可能に支持するL字形状のロータリーバー支持部14aと、押付け本体部14bとを有し、押付け本体部14bは、長尺部14b1と、その長尺部14b1からほぼ90度の角度で接合された短尺部14b2とを有するほぼL字形状で構成されており、長尺部14b1の上部には、作業者が掴み押すための主ハンドル14b3が設けられ、短尺部14b2の下端部にはロータリーバー支持部14aが連結される一方、短尺部の中間部にリンク機構部15の第2リンク15bの下端部が回動可能に連結されている。
そのため、本実施形態のレール削正装置1によれば、作業者は主ハンドル14b3を掴んで押し下げるだけでロータリーバー支持部14aに支持されたロータリーバー11をレールRに押付けて削正作業を行うことが可能となり、この点でも、熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することができる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、リンク機構部15の第2リンク15bには、レールRの長手方向と平行に延びる補助ハンドル15b1が着脱自在に設けられているため、長尺部14b1の上部に設けられた主ハンドル14b3の位置が高い場合、作業者は、主ハンドル14b3よりも低い位置にあるリンク機構部15の第2リンク15bに設けられた補助ハンドル15b1を補助的に掴んで削正作業を行うことが可能となり、この点でも、熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することができる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、突出軸部16d1の下方には、レールRを上面から観察するための窓ガラス16f1を備えた安全カバー16fがベース部16から突出して設けられているため、本実施形態のレール削正装置1によれば、ロータリーバー11によってレール表面を削正する際、安全カバー16fの窓ガラス16f1を介して確認することができるので、この点でも、より正確にレールRの頭部の踏面を削正できることになる。
尚、本実施形態のレール削正装置1では、支持ユニット反転装着部14a2が回転軸部14a21を中心にロータリーバー支持ユニット14a1を180度回転させてロータリーバー11の連結部11aを左右反対側に移動させるように説明したが、本発明ではこれに限らず、回転軸部14a21が設けられてなく、ロータリーバー支持ユニット14a1の左右を単に入れ替えて支持ユニット反転装着部14a2に装着する構成でも勿論良い。
1 レール削正装置
11 ロータリーバー
11a 連結部
12 フレキシブルシャフト
13 回転手段
14 ロータリーバー押付け部
14a ロータリーバー支持部
14a1 ロータリーバー支持ユニット
14a11,14a11 ロータリーバー支持部材
14a12 連結部材
14a13,14a13 ボルト孔
14a14 通し孔
14a15,14a15 ピン孔
14a2 支持ユニット反転装着部
14a21 回転軸部
14a22,14a22 カバーボルト
14a23,14a23 位置決めピン
14b 押付け本体部
14b1 長尺部
14b2 短尺部
14b3 主ハンドル
15 リンク機構部
15a 第1リンク
15a1 第1連結スリーブ部
15a2 リンク側ボルト孔
15b 第2リンク
15d 第2連結軸部
15e 第3連結軸部
16 ベース部
16a レールクランプ部
16b 締付けボルト
16c 締付けハンドル
16d リンク機構回転支持部
16d1 突出軸部
16e 第1リンク角度設定板
16e1,16e2 角度設定板側ボルト孔
16e3 角度設定用ボルトピン
16f 安全カバー
16f1 窓ガラス
R レール

Claims (4)

  1. レールの表面を削正するレール削正装置であって、
    レールの表面を削正する前記レールの長手方向に延在するロータリーバーと、
    前記ロータリーバーを回転可能に支持すると共に、前記ロータリーバーをレールの表面に押付けるロータリーバー押付け部と、
    下部に設けられたレールクランプ部によってレールに着脱可能に取り付けられ、上部にはレールの長手方向に突出した突出軸部を有するベース部と、
    基端側が前記ベース部上部の前記突出軸部を介して回動可能に連結される一方、先端部に前記ロータリーバー押付け部が回動可能に連結され、レールの長手方向に対し直交し、かつ、前記ベース部から前記突出軸部の突出長さだけオフセットした平面内において移動させるリンク機構部と、を備え、
    前記ロータリーバー押付け部は、
    前記ロータリーバーの前記長手方向の両側を支持するロータリーバー支持ユニットと、
    前記ロータリーバーの前記長手方向の両側が入れ替わるよう前記ロータリーバーに直交する回転軸部を中心に前記ロータリーバー支持ユニットを回転させる支持ユニット反転装着部とを有することを特徴とするレール削正装置。
  2. 請求項1記載のレール削正装置において、
    前記ロータリーバー支持ユニットには、
    その左右両側にそれぞれ内側面にネジ部が形成されたボルト孔が形成されている一方、その両側のボルト孔の中間には、通し孔が形成されており、
    前記支持ユニット反転装着部には、
    前記ロータリーバー支持ユニットの前記通し孔に挿通される回転軸部が設けられている一方、前記ロータリーバー支持ユニット左右両側の前記ボルト孔に対応する箇所にそれぞれボルトが設けられており、
    前記支持ユニット反転装着部は、前記回転軸部を中心に前記ロータリーバー支持ユニットを180度回転させることによって前記ロータリーバーの連結部を左右入れ替えて支持可能であると共に、前記ボルトによって前記ロータリーバーの連結部の左右入れ替えた状態で前記ロータリーバー支持ユニットを固定可能であることを特徴とするレール削正装置。
  3. 請求項2記載のレール削正装置において、
    前記ロータリーバー支持ユニットには、さらに、
    左右両側の前記ボルト孔と前記通し孔との間にピン孔が形成され、
    前記支持ユニット反転装着部には、
    左右両側の前記ボルトと前記回転軸部との間に、前記ロータリーバー支持ユニットの前記ピン孔に挿入される位置決めピンが設けられていることを特徴とするレール削正装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載のレール削正装置において、
    前記リンク機構部は、
    前記ベース部の前記突出軸部に中間部が回動可能に連結される一方、その中間部から基部側へ所定長の箇所にリンク側ボルト孔が形成された第1リンクと、
    その第1リンクの先端部に基部が回動可能に連結される一方、先端部が前記ロータリーバー支持ユニットの中間部に回動可能に連結された第2リンクとを備える一方、
    前記ベース部の上部には、
    さらに前記第1リンクにおける前記中間部から前記リンク側ボルト孔までの前記所定長を半径とした円周上に所定の間隔を空けてレールの左右両側に複数の角度設定板側ボルト孔が形成された第1リンク角度設定板が設けられており、
    前記第1リンク角度設定板の前記複数の角度設定板側ボルト孔の内の一の角度設定板側ボルト孔と、前記リンク機構部の前記第1リンクの前記リンク側ボルト孔とを合せて角度設定用ボルトピンを通すことにより、前記ベース部に対する前記第1リンクの取付け角度が設定可能であることを特徴とするレール削正装置。
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