JP6604861B2 - レール削正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レールの表面を削正するレール削正装置に関する。
レールの継ぎ目等やレール表面の凸凹などのレールの表面を削正するレール削正装置として、例えば、レールの長手方向に所定間隔を空けて配設した複数の回転体にベルトを架け渡すと共に、そのベルトの表面に砥石片を取付け、レール表面に砥石片を接触させた状態で回転体を回転させて砥石片を往復動させることによってレールの表面を削正する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−215764号公報
しかし、上述の特許文献1に記載のレール削正装置は、レールの長手方向に所定間隔を空けて配設した複数の回転体にベルトを架け渡し、そのベルトの表面に砥石片を取付けて構成しているため、装置が大型化し、レールの継ぎ目等の削正には適していない、という問題がある。
その一方、作業者がグラインダー等を使用してレールの継ぎ目等の削正作業を行う場合には、熟練者の熟練度によって作業時間や仕上がり具合が異なる、という問題が発生する。
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、装置を大型化させず、かつ、熟練者でなくても容易かつ正確にレールの表面を削正することができるレール削正装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るレール削正装置では、レールの表面を削正するレール削正装置であって、レールの表面を削正するロータリーバーと、前記ロータリーバーを回転可能に支持すると共に、前記ロータリーバーをレールの表面に押付けるロータリーバー押付け部と、下部に設けられたレールクランプ部によってレールに着脱可能に取り付けられ、上部にはレールの長手方向に突出した突出軸部を有するベース部と、基端側が前記ベース部上部の前記突出軸部を介して回動可能に連結される一方、先端部に前記ロータリーバー押付け部が回動可能に連結され、レールの長手方向に対し直交し、かつ、前記ベース部から前記突出軸部の突出長さだけオフセットした平面内において少なくとも前記ロータリーバーが前記ベース部と干渉しない状態で上下左右自在に移動させるリンク機構部とを備えたことを特徴とする。
ここで、前記リンク機構部は、前記ベース部の前記突出軸部に中間部が回動可能に連結される一方、その中間部から基部側へ所定長の箇所にリンク側ボルト孔が形成された第1リンクと、その第1リンクの先端部に基部が回動可能に連結される一方、先端部が前記ロータリーバー押付け部の中間部に回動可能に連結された第2リンクとを備える一方、前記ベース部の上部には、さらに前記第1リンクにおける前記中間部から前記リンク側ボルト孔までの前記所定長を半径とした円周上に所定の間隔を空けて複数の角度設定板側ボルト孔が形成された第1リンク角度設定板が設けられており、前記第1リンク角度設定板の前記複数の角度設定板側ボルト孔の内の一の角度設定板側ボルト孔と、前記リンク機構部の前記第1リンクの前記リンク側ボルト孔とを合せて角度設定用ボルトを通すことにより、前記ベース部に対する前記第1リンクの取付け角度が設定可能であると良い。
また、前記ロータリーバー押付け部は、前記ロータリーバーを回転可能に支持するL字形状のロータリーバー支持部と、押付け本体部とを有し、前記押付け本体部は、長尺部と
、その長尺部からほぼ90度の角度で接合された短尺部とを有するほぼL字形状で構成されており、長尺部の上部には、作業者が掴み押すための主ハンドルが設けられ、短尺部の下端部には前記ロータリーバー支持部が連結される一方、短尺部の中間部に前記リンク機構部が回動可能に連結されるように構成しても良い。
また、前記リンク機構部には、レールの長手方向と平行に延びる補助ハンドルが設けられているとさらに良い。
また、前記突出軸部の下方には、レールを上面から観察するための窓ガラスを有する安全カバーが前記ベース部から突出して設けられているとさらに良い。
本発明のレール削正装置では、レールの表面を削正するロータリーバーを先端部に回転可能に支持したロータリーバー支持部を、レールに固定されるベース部にリンク機構部を介して連結したため、装置を大型化させずに熟練者でなくても容易かつ正確にレールの表面を削正することができる。
特に、本発明のレール削正装置では、ベース部は上部にレールの長手方向に突出した突出軸部を有し、リンク機構部は基端部がベース部上部の突出軸部を介して回動可能に連結され、ロータリーバー支持部をレールの長手方向に対し直交し、かつ、かつ、ベース部から突出軸部の突出長さだけオフセットした平面内においてロータリーバー支持部を上下左右自在に移動させる。
そのため、本発明のレール削正装置によれば、ロータリーバーは、ベース部に干渉せずにレールの踏面(上面)や側面、底面に移動することが可能となり、ベース部を取り外すことなく、レールの底面や側面だけでなく、踏面も削正することができる。
本発明に係る実施形態1のレール削正装置の斜視図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の正面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の背面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の左側面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の右側面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の平面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の底面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置の第1リンクに設けられたリンク側ボルト孔と、第1リンク角度設定板に設けられた複数の角度設定板側ボルト孔とを示す要部正面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置によりレールの頭部の踏面(上面)を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置によりレールの踏面(上面)を削正している状態を示す左側面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置によりレールの頭部の側面を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置によりレールの腹部の側面を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置によりレールの底部の底面を削正している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態1のレール削正装置によりレールの底部の底面を削正している状態を示す左側面図である。
以下、本発明に係るレール削正装置の実施形態1を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態1はあくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態1に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態1.
実施形態のレール削正装置1は、図1に示すように、モーター等の回転手段13の回転力を、フレキシブルシャフト12を介しロータリーバー11に伝達してレールの表面を削正するもので、ロータリーバー11と、フレキシブルシャフト12と、回転手段13と、ロータリーバー押付け部14と、リンク機構部15と、ベース部16とを備える。
ロータリーバー11は、超硬合金等の超硬素材から構成され、図1〜図8に示すように円筒状または円柱状であって、その外周面にシングルまたはダブルのスパイラル状の刃が設けられており、回転手段13の回転力がフレキシブルシャフト12を介して伝達されて回転し、レールの継目部分やレールの表面の凸凹を削正する。なお、11aはロータリーバー11を回転可能に支持するベアリング、11bはロータリーバー11とフレキシブルシャフト12とを連結する連結部である。
回転手段13は、フレキシブルシャフト12を介してロータリーバー11に連結されており、ロータリーバー11を回転させてレールの表面や継目部分等を削正するものである。回転手段13は、モーターやエンジンのどちらでも良く、要は、ロータリーバー11を回転させることが可能であれば良い。
ロータリーバー押付け部14は、ロータリーバー11を回転可能に支持して、回転するロータリーバー11をレールの表面や継目部分等に押付けるためのもので、ロータリーバー支持部14aと、押付け本体部14bとを有する。
ロータリーバー支持部14aは、押付け本体部14bの先端部に連結されており、レールの方向に向かってL字形状に形成されており、その先端部にはロータリーバー11が回転可能に取り付けられている。
押付け本体部14bは、作業者が削正作業を行い易いように、長尺部14b1と、その長尺部14b1からほぼ90度の角度で接合された短尺部14b2とを有するほぼL字形状で構成されており、長尺部14b1の上部には、作業者が掴むための主ハンドル14b3が設けられている。
押付け本体部14bの短尺部14b2の下部には、ロータリーバー11を回動可能に支持するロータリーバー支持部14aが取り付けられている一方、短尺部14b2の中間には、リンク機構部15を構成する後述する第2リンク15bの先端部と、第3連結軸部15eを介して回動可能に連結されている。
リンク機構部15は、図1〜図8に示すように、ベース部16の後述するリンク機構回転支持部16dの上部からレールの長手方向に突出する突出軸部16d1が通されて回動可能に支持される第1連結スリーブ部15a1が平行な2枚の板材の間に設けられ、その第1連結スリーブ部15a1を介して回動可能に連結された第1リンク15aと、2枚の板材を有し、それらの基部がその第1リンク15aの端部に第2連結軸部15dを介して回動可能に連結される一方、先端部がロータリーバー押付け部14の短尺部14b2のほぼ中央に第3連結軸部15eを介して回動可能に連結される第2リンク15bとから構成される。
また、第1リンク15aは、2枚の板材の内、リンク機構回転支持部16d側の板材が第1連結スリーブ部15a1よりも突出しており、その先端部には、後述する第1リンク角度設定板16eに複数設けられた角度設定板側ボルト孔16e1の内、いずれか一つの角度設定板側ボルト孔16e1に位置を合わせて角度設定用ボルトピン16e2を通すことにより、ベース部16に対する第1リンク15aの取付け角度を設定するためのリンク側ボルト孔15a2(図9参照)が設けられている。
尚、第2リンク15bの左右両側、またはいずれか一方側には、レールの長手方向と平行に延びる補助ハンドル15b1が着脱可能に設けられている。
ベース部16は、本装置1をレールの頭部に固定するもので、レールの頭部の間隔より大きい凹部16a1を有するレールクランプ部16aと、レールクランプ部16aの凹部16a1を形成する一方の内側面に設けられ、レールの頭部の両側面を締付ける締付けネジ16bおよび締付けハンドル16cと、リンク機構回転支持部16dと、リンク機構回転支持部16dの上部に設けられた第1リンク角度設定板16eと、安全カバー16fとを有する。
リンク機構回転支持部16dは、図4や図7、図8等に示すように、レールクランプ部16aにおけるレールの長手方向の一方の側面に上方へ向かって立ち上がるように設けられており、その上部にはレールの長手方向に突出する突出軸部16d1が設けられており、突出軸部16d1がリンク機構部15の第1リンク15aの第1連結スリーブ部15a1を回転可能に支持している。
そのため、リンク機構部15は、ベース部16のリンク機構回転支持部16dの上部からレールの長手方向に突出した突出軸部16d1に第1連結スリーブ部15a1が通されて回動可能に支持されるため、その突出軸部16d1の突出長さだけオフセットした平面内においてロータリーバー押付け部14を上下左右自在に移動させることになる。
これにより、ロータリーバー11は、ベース部16に干渉せずにレールの踏面(上面)や側面、底面に移動することが可能となり、ベース部16を取り外すことなく、レールの底面や側面だけでなく、踏面も削正できることになる。
第1リンク角度設定板16eは、図9等に示すように、リンク機構回転支持部16dの上部に設けられた扇形状の板材であり、第1リンク15aにおける第1連結スリーブ部15a1からリンク側ボルト孔15a2までの所定長を半径rとした円周上に所定の間隔を空けて複数の角度設定板側ボルト孔16e1が形成されている。
そのため、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の一の角度設定板側ボルト孔16e1と、リンク機構部15の第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2とを合せて角度設定用ボルトピン16e2を通すことにより、ベース部16に対する第1リンク15aの取付け角度を設定することができ、後述するようにレール表面に対する削正作業が容易となる。
安全カバー16fは、レールクランプ部16aの上部またはリンク機構回転支持部16dに突出して設けられるもので、ロータリーバー11によって削正しているレールをその上面から観察するための窓ガラス16f1が備えられている。
次に、以上のように構成された実施形態1のレール削正装置1の動作について、図10〜図15を参照して説明する。
<(1)レールRの頭部の踏面を削正する場合>
図10は、実施形態1のレール削正装置1によってレールRの頭部の踏面を削正する際の状態を示す正面図、図11は、その左側面図である。
この場合、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2と、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の例えば、最下位の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e2を通す。尚、レールRのサイズによっては、複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の別の角度設定板側ボルト孔16e1を使用する。
すると、図10に示すように第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側が下がる一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15dが上がり、その結果、第2リンク15bも引き上げられることになる。
そのため、図10に示すように、ロータリーバー押付け部14も引き上げられる結果、作業者は押付け本体部14bの長尺部14b1の上端部に設けられた主ハンドル14b3や短尺部14b2の一方の板材に着脱自在に取り付けられた副ハンドル15b1を握って、押付け本体部14bの短尺部14b2に設けられたロータリーバー11を前後動等させ、レールRの頭部の踏面を削正することができる。
またレールRを削正する際、リンク機構部15の第1リンク15aは、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内、任意の角度設定用ボルトピン16e2を通すことによって任意の角度に固定されるので、第1リンク15aが自由に回動する場合よりも、第2リンク15bや、第2リンク15bを介したロータリーバー押付け部14やロータリーバー11の動きが安定することになり、より正確にレールRの頭部の踏面を削正することができる。
さらに図11に示すように、ロータリーバー11によってレールR頭部の踏面の削正状態は、安全カバー16fの窓ガラス16f1を介して確認することができるので、より正確にレールRの頭部の踏面を削正することができる。
また、図11から明らかなように、リンク機構部15は、ベース部16のリンク機構回転支持部16dの上部からレールの長手方向に突出した突出軸部16d1に第1連結スリーブ部15a1が通されて回動可能に支持されるため、その突出軸部16d1の突出長さだけオフセットした平面内においてロータリーバー押付け部14を上下左右自在に移動することになり、ロータリーバー11は、ベース部16に干渉せずにレールの踏面(上面)や側面、底面に移動することが可能となり、ベース部16を取り外すことなく、レールRの底面や側面だけでなく、踏面も削正できることが分かる。
<(2)レールRの頭部の両側面を削正する場合>
図12は、実施形態1のレール削正装置1によってレールRの頭部の側面を削正する際の状態を示す正面図である。
この場合、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2と、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の、最下位の角度設定板側ボルト孔16e1から例えば3番目の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e2を通す。
すると、図10に示すレールRの頭部の踏面を削正する場合と比較して、図12に示すように第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側が上昇する一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15dが降下して、第2リンク15bも降下することになる。
そのため、図12に示すように、ロータリーバー押付け部14も降下する結果、押付け本体部14bの短尺部14b2に設けられたロータリーバー11や、押付け本体部14bに設けられた主ハンドル14b3や副ハンドル15b1も、図10や図11に示す場合よりも降下するので、作業者は図10や図11に示す角度設定用ボルトピン16e2の位置の場合よりも、レールRの頭部の側面を容易に削正することができる。尚、レールRの頭部の側面を削正する場合、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の最下位の角度設定板側ボルト孔16e1から3番目の角度設定板側ボルト孔16e1以外を使用しても良く、複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の最下位の角度設定板側ボルト孔16e1に角度設定用ボルトピン16e2を通したままでも勿論良い。
<(3)レールRの腹部の両側面を削正する場合>
図13は、実施形態1のレール削正装置1によってレールRの腹部の側面を削正する際の状態を示す正面図である。
この場合、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2と、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の、最下位の角度設定板側ボルト孔16e1から例えば5番目の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e2を通す。
すると、図10や図12に示すレールRの頭部の踏面を削正する場合と比較して、図13に示すように第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側がさらに上昇する一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15dはさらに降下し、その結果、第2リンク15bもさらに降下することになる。
そのため、図13に示すように、ロータリーバー押付け部14も降下する結果、押付け本体部14bの短尺部14b2に設けられたロータリーバー11も、図10や図12に示す場合よりも降下するので、作業者はレールRの腹部の側面をより簡単かつ正確に削正できることになる。
尚、レールRの腹部の側面を削正する場合、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の最下位の角度設定板側ボルト孔16e1から5番目の角度設定板側ボルト孔16e1以外を使用しても良く、レールRの頭部側面の削正に使用した下から3番目の角度設定板側ボルト孔16e1に角度設定用ボルトピン16e2を通したままでも勿論良い。
<(4)レールRの底部の底面を削正する場合>
図14は、実施形態1のレール削正装置1によってレールRの底部の底面を削正する際の状態を示す正面図、図14はその左側面図である。
この場合、第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2と、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の例えば、最上位の角度設定板側ボルト孔16e1とを位置合わせして角度設定用ボルトピン16e2を通す。
すると、図10や図12、図13に示すレールRの頭部や腹部を削正する場合と比較して、図14や図15に示すように第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2側が最上位まで上昇する一方、第1リンク15aにおける第2リンク15bとの連結部分である第2連結軸部15dは最下位まで降下して、その結果、第2リンク15bも最下位まで降下することになる。
そのため、図14に示すように、ロータリーバー押付け部14も最下位まで降下する結果、押付け本体部14bの短尺部14b2に設けられたロータリーバー11も、図10や図12、図13に示す場合よりも降下するので、作業者はレールRの底部の底面をより簡単かつ正確に削正することができる。
尚、レールRの底部の底面を削正する場合、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の最上位の角度設定板側ボルト孔16e1以外を使用しても良く、例えば、レールRの腹部側面の削正に使用した下から5番目の角度設定板側ボルト孔16e1に角度設定用ボルトピン16e2を通したままでも勿論良い。
以上説明したように、本実施形態のレール削正装置1では、レールRの表面を削正するロータリーバー11を先端部に回転可能に支持したロータリーバー押付け部14を、レールRに固定されるベース部16にリンク機構部15を介して連結したため、装置を大型化させずに熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することができる。
特に、本実施形態のレール削正装置1では、ベース部16のリンク機構回転支持部16dの上部からレールRの長手方向に突出した突出軸部16d1を有し、リンク機構部15の第1リンク15aの基端側をその突出軸部16d1を介して回動可能に連結する一方、ロータリーバー押付け部14を第2リンク15bの先端側に設けたため、ロータリーバー押付け部14に取り付けられたロータリーバー11は、ベース部16から突出軸部16d1の突出長さだけオフセットした平面内において、ベース部16等と干渉しない状態で上下左右自在に移動することができる。
そのため、本実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー11はベース部16に干渉せずにレールRの踏面や側面、底面に移動することが可能となり、ベース部16を取り外すことなく、レールRの底面や側面だけでなく、踏面(上面)も削正することができ、削正作業が容易となる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、リンク機構部15は、ベース部16の突出軸部16d1に中間部が回動可能に連結される一方、その中間部から基部側へ所定長の箇所にリンク側ボルト孔15a2が形成された第1リンク15aと、その第1リンク15aの先端部に基部が回動可能に連結される一方、先端部がロータリーバー押付け部14の中間部に回動可能に連結された第2リンク15bとを備える一方、ベース部16の上部には、さらに第1リンク15aにおける中間部からリンク側ボルト孔15a2までの所定長を半径とした円周上に所定の間隔を空けて複数の角度設定板側ボルト孔16e1が形成された第1リンク角度設定板16eが設けたため、第1リンク角度設定板16eの複数の角度設定板側ボルト孔16e1の内の一の角度設定板側ボルト孔16e1と、リンク機構部15の第1リンク15aのリンク側ボルト孔15a2とを合せて角度設定用ボルトピン16e2を通すことにより、作業者は、ベース部16やリンク機構回転支持部16dに対する第1リンク15aの取付け角度を任意に設定することができる。
そのため、作業者は、レールRの頭部の踏面を削正する場合や、レールR頭部の両側面、腹部の両側面、さらには底部の底面を削正する際に、第1リンク15aの取付け角度を最適な角度に設定することができるので、熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することが可能となる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、ロータリーバー押付け部14は、ロータリーバー11を回転可能に支持するL字形状のロータリーバー支持部14aと、押付け本体部14bとを有し、押付け本体部14bは、長尺部14b1と、その長尺部14b1からほぼ90度の角度で接合された短尺部14b2とを有するほぼL字形状で構成されており、長尺部14b1の上部には、作業者が掴み押すための主ハンドル14b3が設けられ、短尺部14b2の下端部にはロータリーバー支持部14aが連結される一方、短尺部の中間部にリンク機構部15の第2リンク15bの下端部が回動可能に連結されている。
そのため、本実施形態のレール削正装置1によれば、作業者は主ハンドル14b3を掴んで押し下げるだけでロータリーバー支持部14aに支持されたロータリーバー11をレールRに押付けて削正作業を行うことが可能となり、この点でも、熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することができる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、リンク機構部15の第2リンク15bには、レールRの長手方向と平行に延びる補助ハンドル15b1が着脱自在に設けられている。
そのため、本実施形態のレール削正装置1によれば、長尺部14b1の上部に設けられた主ハンドル14b3の位置が高い場合、作業者は、主ハンドル14b3よりも低い位置にあるリンク機構部15の第2リンク15bに設けられた補助ハンドル15b1を補助的に掴んで削正作業を行うことが可能となり、この点でも、熟練者でなくても容易かつ正確にレールRの表面を削正することができる。
また、本実施形態のレール削正装置1では、突出軸部16d1の下方には、レールRを上面から観察するための窓ガラス16f1を備えた安全カバー16fがベース部16から突出して設けられている。
そのため、本実施形態のレール削正装置1によれば、ロータリーバー11によってレール表面を削正する際、安全カバー16fの窓ガラス16f1を介して確認することができるので、この点でも、より正確にレールRの頭部の踏面を削正できることになる。
1 レール削正装置
11 ロータリーバー
12 フレキシブルシャフト
13 回転手段
14 ロータリーバー押付け部
14a ロータリーバー支持部
14b 押付け本体部
14b1 長尺部
14b2 短尺部
14b3 主ハンドル
15 リンク機構部
15a 第1リンク
15a1 第1連結スリーブ部
15a2 リンク側ボルト孔
15b 第2リンク
15d 第2連結軸部
15e 第3連結軸部
16 ベース部
16a レールクランプ部
16b 締付けネジ
16c 締付けハンドル
16d リンク機構回転支持部
16d1 突出軸部
16e 第1リンク角度設定板
16e1 角度設定板側ボルト孔
16e2 角度設定用ボルトピン
16f 安全カバー
16f1 窓ガラス
R レール

Claims (5)

  1. レールの表面を削正するレール削正装置であって、
    レールの表面を削正するロータリーバーと、
    前記ロータリーバーを回転可能に支持すると共に、前記ロータリーバーをレールの表面に押付けるロータリーバー押付け部と、
    下部に設けられたレールクランプ部によってレールに着脱可能に取り付けられ、上部にはレールの長手方向に突出した突出軸部を有するベース部と、
    基端側が前記ベース部上部の前記突出軸部を介して回動可能に連結される一方、先端部に前記ロータリーバー押付け部が回動可能に連結され、レールの長手方向に対し直交し、かつ、前記ベース部から前記突出軸部の突出長さだけオフセットした平面内において少なくとも前記ロータリーバーが前記ベース部と干渉しない状態で上下左右自在に移動させるリンク機構部と
    を備えたことを特徴とするレール削正装置。
  2. 請求項1記載のレール削正装置において、
    前記リンク機構部は、
    前記ベース部の前記突出軸部に中間部が回動可能に連結される一方、その中間部から基部側へ所定長の箇所にリンク側ボルト孔が形成された第1リンクと、
    その第1リンクの先端部に基部が回動可能に連結される一方、先端部が前記ロータリーバー押付け部の中間部に回動可能に連結された第2リンクとを備える一方、
    前記ベース部の上部には、
    さらに前記第1リンクにおける前記中間部から前記リンク側ボルト孔までの前記所定長を半径とした円周上に所定の間隔を空けて複数の角度設定板側ボルト孔が形成された第1リンク角度設定板が設けられており、
    前記第1リンク角度設定板の前記複数の角度設定板側ボルト孔の内の一の角度設定板側ボルト孔と、前記リンク機構部の前記第1リンクの前記リンク側ボルト孔とを合せて角度設定用ボルトを通すことにより、前記ベース部に対する前記第1リンクの取付け角度が設定可能であることを特徴とするレール削正装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のレール削正装置において、
    前記ロータリーバー押付け部は、前記ロータリーバーを回転可能に支持するL字形状のロータリーバー支持部と、押付け本体部とを有し、
    前記押付け本体部は、長尺部と、その長尺部からほぼ90度の角度で接合された短尺部とを有するほぼL字形状で構成されており、長尺部の上部には、作業者が掴み押すための主ハンドルが設けられ、
    短尺部の下端部には前記ロータリーバー支持部が連結される一方、短尺部の中間部に前記リンク機構部が回動可能に連結されることを特徴とするレール削正装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載のレール削正装置において、
    前記リンク機構部には、レールの長手方向と平行に延びる補助ハンドルが設けられていることを特徴とするレール削正装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載のレール削正装置において、
    前記突出軸部の下方には、レールを上面から観察するための窓ガラスを有する安全カバーが前記ベース部から突出して設けられていることを特徴とするレール削正装置。
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