JP6886951B2 - 磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6886951B2
JP6886951B2 JP2018171932A JP2018171932A JP6886951B2 JP 6886951 B2 JP6886951 B2 JP 6886951B2 JP 2018171932 A JP2018171932 A JP 2018171932A JP 2018171932 A JP2018171932 A JP 2018171932A JP 6886951 B2 JP6886951 B2 JP 6886951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
layer
magnetic
laminated body
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018171932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020043314A (ja
Inventor
克彦 鴻井
克彦 鴻井
與田 博明
博明 與田
智明 井口
智明 井口
尚治 下村
尚治 下村
英行 杉山
英行 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2018171932A priority Critical patent/JP6886951B2/ja
Priority to US16/351,745 priority patent/US10902900B2/en
Publication of JP2020043314A publication Critical patent/JP2020043314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6886951B2 publication Critical patent/JP6886951B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/161Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect details concerning the memory cell structure, e.g. the layers of the ferromagnetic memory cell
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1675Writing or programming circuits or methods
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • H10B61/20Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/80Constructional details
    • H10N50/85Magnetic active materials

Description

実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置において、記憶密度の向上が望まれる。
本発明の実施形態は、記憶密度の向上が可能な磁気記憶装置を提供する。
実施形態に係る磁気記憶装置は、導電部材と、積層体と、制御部と、を備える。前記積層体は、第1磁性層と、前記導電部材と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、前記第1磁性層及び前記第2磁性層に積層された第3磁性層と、を含む。前記制御部は、前記導電部材に電流を流し、前記導電部材と前記積層体との間に電流を流し、前記積層体の電気抵抗値を3水準以上に識別可能である。
第1の実施形態に係る磁気記憶装置を示す図である。 第1の実施形態に係る磁気記憶装置の動作を示す模式図である。 第1の実施形態のシミュレーション結果を示す図である。 第1の実施形態の変形例に係る磁気記憶装置を示す図である。 第1の実施形態の変形例における第2積層体の他の構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第2の実施形態に係る磁気記憶装置の動作を示す模式図である。 第2の実施形態の第1の変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第2の実施形態の第2の変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第3の実施形態に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第3の実施形態の第1の変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第3の実施形態の第2の変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第3の実施形態の第3の変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第4の実施形態に係る磁気記憶装置を示す断面図である。 第5の実施形態に係る磁気記憶装置を示す図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本実施形態に係る磁気記憶装置を示す平面図であり、(b)はその断面図である。
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置110は、第1導電層21、第1積層体SB1及び制御部70を含む。
第1導電層21は、例えば配線状の導電部材であり、第1領域21a、第2領域21b及び第3領域21cを含む。第3領域21cは、第1領域21aと第2領域21bとの間に設けられている。これらの領域は、互いに連続している。第1領域21aは第1端子T1に接続されている。第2領域21bは第2端子T2に接続されている。従って、第3領域21cは第1端子T1と第2端子T2の間に設けられている。以下、第1領域21aから第2領域21bに向かう方向を「X方向」という。
第1積層体SB1は、第1磁性層11、第2磁性層12、第3磁性層13、第1非磁性層16及び第1絶縁層19を含む。第1積層体SB1においては、第1導電層21から遠ざかる方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11、第1絶縁層19、第3磁性層13が、この順に積層されている。以下、この積層方向を「Z方向」という。Z方向はX方向に対して直交している。X方向及びZ方向に直交した方向を「Y方向」という。
第1積層体SB1の層構造をより詳細に説明する。
Z方向において、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11及び第1絶縁層19は、第1導電層21と第3磁性層13との間に設けられている。第2磁性層12、第1非磁性層16及び第1磁性層11は、第1導電層21と第1絶縁層19との間に設けられている。第2磁性層12及び第1非磁性層16は、第1導電層21と第1磁性層11との間に設けられている。第2磁性層12は、第1導電層21と第1非磁性層16との間に設けられている。第2磁性層12は、第1導電層21の第3領域21cに接している。第1非磁性層16は、第2磁性層12と第1磁性層11との間に設けられている。第3磁性層13における絶縁層19の反対側の面は、第3端子T3に接続されている。これにより、積層体SB1は、第1導電層21と第3端子T3との間に接続されている。
第1導電層21の形状は、例えば、X方向に延びる帯状である。第1磁性層11、第2磁性層12、第3磁性層13、第1非磁性層16及び第1絶縁層19の形状は、例えば層状である。Z方向から見て、これらの層の形状は矩形又は楕円形であり、例えば、正方形又は円形である。
以下、各部の材料の例を示す。
第1導電層21は、例えば、タンタル(Ta)又はタングステン(W)等の金属を含む。第1磁性層11及び第2磁性層12は、鉄(Fe)、コバルト(Co)及びニッケル(Ni)からなる群より選択された1種以上の金属を含む。例えば、第1磁性層11及び第2磁性層12のうちの一方は負磁歪の材料からなり、他方は正磁歪の材料からなる。負磁歪の材料は、例えば、fcc構造のコバルトリッチな鉄コバルト合金(CoFe)を含み、正磁歪の材料は、例えば、bcc構造の鉄コバルト合金(FeCo)を含む。
第1非磁性層16は、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)及びロジウム(Rh)からなる群より選択された1種以上の金属を含み、例えば、ルテニウムからなる。
第3磁性層13は、例えば、強磁性体層13d、非磁性層13c、強磁性体層13b及び反強磁性体層13aを含む。強磁性体層13d、非磁性層13c、強磁性体層13b及び反強磁性体層13aは、第1絶縁層19から離れる方向に沿ってこの順に積層されている。
強磁性体層13dは、例えば、Fe−Co合金を主成分とする強磁性体、又は、Fe−Co合金を主成分とする強磁性体に、ボロン(B)、シリコン(Si)、アルミニウム(Al)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム(Ga)及び炭素(C)からなる群より選択された1種以上の成分を含有させた合金からなる。非磁性層13cは、ルテニウム、イリジウム、クロム及びロジウムからなる群より選択された1種以上の金属を含み、例えば、ルテニウムからなる。強磁性体層13bは、Co−Fe合金を主成分とする強磁性体からなる。反強磁性体層13aは、イリジウム、ロジウム、白金(Pt)及び鉄からなる群より選択された1種以上の金属と、マンガン(Mn)と、を含む合金からなる。
制御部70は、第1端子T1と第2端子T2との間に電流を流す。また、制御部70は、第1端子T1と第3端子T3との間にも電流を流す。更に、制御部70は、第1端子T1と第3端子T3との間の電気抵抗値、すなわち、第1積層体SB1の積層方向(Z方向)に沿った電気抵抗値を測定する。制御部70は、この電気抵抗値を3水準以上、例えば4水準に識別可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。
第1積層体SB1において、第1磁性層11及び第2磁性層12は、例えば、磁化自由層であり、記憶層として機能する。第3磁性層13は、例えば、磁化固定層であり、参照層として機能する。これにより、第1積層体SB1は、例えば、磁気抵抗変化素子として機能し、例えば、MTJ(Magnetic Tunnel Junction:強磁性トンネル接合)素子として機能する。第1積層体SB1において、例えばTMR(Tunnel MagnetoResistance Effect)が生じる。この結果、第1積層体SB1は1つのメモリセルとして機能する。
より具体的には、制御部70が第1端子T1と第2端子T2との間に電流を流し、第1端子T1と第3端子T3との間に電流を流すと、これらの電流の向き及び大きさに応じて、第1積層体SB1における第3端子T3と第1端子T1との電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値は4水準に変化し、制御部70は、この4水準を識別することができる。この結果、第1積層体SB1には4値のデータを記憶することができる。
第1積層体SB1の電気抵抗値が4水準に変化する原理は必ずしも明らかではないが、以下のように推定される。
図2(a)〜(d)は、本実施形態に係る磁気記憶装置の動作を示す模式図である。
図2(a)に示すように、第2磁性層12を負磁歪の材料、例えば、fcc構造のコバルトリッチな鉄コバルト合金(CoFe)によって形成し、第1磁性層11を正磁歪の材料、例えば、bcc構造の鉄コバルト合金(FeCo)によって形成する。そして、積層体SB1に対して、X方向に沿った引張力を印加する。これにより、負磁歪の材料からなる第2磁性層12の磁化方向12Mは、Y方向に沿いやすくなる。一方、正磁歪の材料からなる第1磁性層11の磁化方向11Mは、X方向に沿いやすくなる。そして、第2磁性層12と第1磁性層11がルテニウムからなる第1非磁性層16(図1(b)参照)を介して反強磁性結合する。
この結果、図2(b)に示すように、第2磁性層12及び第1磁性層11からなる積層体を多層記憶層10とすると、多層記憶層10全体の磁化方向10Mは、磁化方向12Mと磁化方向11Mの中間の方向、すなわち、XY平面内におけるX方向及びY方向に対して45°傾斜した方向に沿いやすくなる。
図2(c)に示すように、この状態で、制御部70(図1(b)参照)が第1端子T1、第2端子T2及び第3端子T3に印加する電位を制御すると、第1端子T1と第2端子T2との間に正方向又は逆方向の電流が流れると共に、第1端子T1と第3端子T3との間に正方向又は逆方向の電流が流れる。第1端子T1と第2端子T2との間に流れる電流は、第1導電層21中をX方向に沿って流れるため、スピンオービットトルク(SOT)効果により、多層記憶層10内にはY方向に沿った磁界MSOTが生じる。また、第1端子T1と第3端子T3との間に流れる電流は、第1積層体SB1中をZ方向に沿って流れるため、スピントルクトランスファ(STT)効果により、X方向に沿った磁界MSTTが生じる。これにより、磁界MSOTと磁界MSTTとの合成磁界MCOMが発生する。
この結果、図2(d)に示すように、多層記憶層10の磁化方向10Mは、合成磁界MCOMにより、+X方向と+Y方向の間の方向V1、+Y方向と−X方向の間の方向V2、−X方向と−Y方向の間の方向V3、−Y方向と+X方向の間の方向V4の4つの方向を取りやすくなる。一方、参照層である第3磁性層13の磁化方向13Mは、X方向からわずかにずれた方向とする。このため、多層記憶層10の磁化方向10Mが方向V1〜V4のうちいずれの方向であるかによって、磁化方向10Mと第3磁性層13の磁化方向13Mとの相互作用により、第1積層体SB1のZ方向に沿った電気抵抗値は、4水準に分離する。
次に、上述の動作についてのシミュレーション結果を説明する。
図3(a)〜(d)は、本実施形態のシミュレーション結果を示す図である。
図3(a)〜(d)に示すシミュレーションにおいては、第1磁性層11及び第2磁性層12のそれぞれについて、X方向の長さを60nm(ナノメートル)とし、Y方向の長さを60nmとし、厚さ、すなわちZ方向の長さを2nmとし、飽和磁化を1100emu/ccとし、誘導磁気異方性を相互に直交する方向に1kOeとし、交換相互作用定数Jexを−0.2erg/cmとして、10ns(ナノ秒)間の磁化方向10Mの分布を演算した。図中の円弧状の領域は磁化方向10Mを示すベクトルの先端を示し、そのうちの黒い円弧状の領域は第1磁性層11の磁化方向10Mを示すベクトルの先端を示し、灰色の円弧状の領域は第2磁性層12の磁化方向10Mを示すベクトルの先端を示す。図3(a)〜(d)に示すように、本シミュレーションによれば、多層記憶層10の磁化方向10Mを4つの方向に振り分けることができた。
上述の如く、本実施形態によれば、例えば、1つのメモリセルを構成する第1積層体SB1に、4値のデータを記憶させることができる。このため、例えば、本実施形態に係る磁気記憶装置110は、記憶密度の向上が可能である。
(第1の実施形態の変形例)
図4(a)は、本変形例に係る磁気記憶装置を示す平面図であり、(b)はその断面図である。
図4(a)及び(b)に示すように、本変形例に係る磁気記憶装置111は、前述の第1の実施形態に係る磁気記憶装置110(図1(a)及び(b)参照)と比較して、第1積層体SB1の替わりに、第2積層体SB2が設けられている。第2積層体SB2は、第1積層体SB1と比較して、第3磁性層13の位置が異なっている。
第2積層体SB2においては、参照層である第3磁性層13は、記憶層である第2磁性層12と第1磁性層11との間に設けられている。また、第1絶縁層19は、第1磁性層11と第3磁性層13との間に設けられている。すなわち、第2積層体SB2においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第3磁性層13、第1絶縁層19及び第1磁性層11がこの順に積層されている。第2磁性層12は第1導電層21に接している。第1磁性層11は第3端子T3に接続されている。なお、第1非磁性層16は、ルテニウム、イリジウム、クロム、ロジウム、タンタル、タングステン及びモリブデン(Mo)からなる群より選択された1種以上の金属を含んでいてもよい。第1非磁性層16は、第2磁性層12と第3磁性層13との磁気的干渉を抑えるための非磁性金属層である。
第3磁性層13は、例えば、強磁性体層13d、非磁性層13c、強磁性体層13b及び反強磁性体層13aを含む。強磁性体層13d、非磁性層13c、強磁性体層13b及び反強磁性体層13aは、第1磁性層11から第2磁性層12に向かう方向に沿って、この順に積層されている。各層の組成は、第1の実施形態と同様である。
図5は、本変形例における第2積層体SB2の他の構成を示す断面図である。
図5に示すように、第2積層体SB2においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1絶縁層19、第3磁性層13、第1非磁性層16及び第1磁性層がこの順に積層されている。第3磁性層13においては、第2磁性層12から第1磁性層11に向かう方向に沿って、強磁性体層13d、非磁性層13c、強磁性体層13b及び反強磁性体層13aがこの順に積層されている。
本変形例における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態と同様である。
(第2の実施形態)
図6は、本実施形態に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置120においては、前述の第1の実施形態に係る磁気記憶装置110(図1(a)及び(b)参照)の構成に加えて、第4磁性層14及び第2非磁性層17が設けられている。
本実施形態においては第1の実施形態の第1積層体SB1の替わりに第3積層体SB3が設けられており、第3積層体SB3において、第4磁性層14は、第1磁性層11と第3磁性層13の間に設けられており、第2非磁性層17は、第1磁性層11と第4磁性層14との間に設けられている。すなわち、第3積層体SB3においては、第1導電層21側からZ方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11、第2非磁性層17、第4磁性層14、第1絶縁層19及び第3磁性層13が、この順に積層されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。
第3積層体SB3において、第4磁性層14は磁化自由層であり、記憶層として機能する。そして、制御部70が第1端子T1と第2端子T2との間に電流を流し、第1端子T1と第3端子T3との間に電流を流すと、これらの電流の向き及び大きさに応じて、第3積層体SB3のZ方向における電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値は5水準以上、例えば8水準に変化し、制御部70は、この8水準の電気抵抗値を識別することができる。この結果、第3積層体SB3には8値のデータを記憶することができる。
このように、第3積層体SB3の電気抵抗値が8水準に変化する原理は必ずしも明らかではないが、以下のように推定される。
図7(a)及び(b)は、本実施形態に係る磁気記憶装置の動作を示す模式図である。
図7(a)に示すように、前述の第1の実施形態と同様に、第2磁性層12を負磁歪の材料によって形成し、第1磁性層11を正磁歪の材料によって形成する。また、第4磁性層14を低磁歪の材料、例えば、コバルトリッチな鉄コバルト合金(CoFe)、又は、鉄コバルト合金に非磁性添加物を加えて飽和磁化を低減した磁性材料によって形成する。そして、第3積層体SB3に対して、X方向に沿った引張力を印加する。これにより、負磁歪の材料からなる第2磁性層12の磁化方向12Mは、Y方向に沿いやすくなる。一方、正磁歪の材料からなる第1磁性層11の磁化方向11Mは、X方向に沿いやすくなる。
この結果、図7(b)に示すように、第2磁性層12と第1磁性層11がルテニウムからなる第1非磁性層16(図6参照)を介して反強磁性結合する。これにより、第2磁性層12及び第1磁性層11からなる多層記憶層10の磁化方向10Mは、磁化方向12Mと磁化方向11Mの中間の方向、すなわち、XY平面内におけるX方向及びY方向に対して45°傾斜した方向に沿いやすくなる。
また、第1磁性層11と第4磁性層14がフェロ結合するようにルテニウム膜厚を調整することにより、静磁気結合による反強磁性的結合とフェロ結合の競合により、多層記憶層10の4つの磁化方向10Mがそれぞれ2つにスプリットし、第2磁性層12、第1磁性層11及び第4磁性層14からなる多層記憶層10aの磁化方向10aMは、合計で8つの方向を取りやすくなる。この結果、磁化方向10aMと第3磁性層13の磁化方向13Mとの相互作用により、積層体SB3はZ方向に沿った電気抵抗値は、8水準に分離する。
上述の如く、本実施形態によれば、例えば、1つのメモリセルを構成する第3積層体SB3に、8値のデータを記憶させることができる。このため、例えば、本実施形態に係る磁気記憶装置120は、記憶密度のより一層の向上が可能である。
本実施形態における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態と同様である。
(第2の実施形態の第1の変形例)
図8は、本変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図8に示すように、本変形例に係る磁気記憶装置121は、前述の第2の実施形態に係る磁気記憶装置120(図6参照)と比較して、第3積層体SB3の替わりに第4積層体SB4が設けられている。第4積層体SB4は、第3積層体SB3と比較して、第3磁性層13の位置が異なっている。
第4積層体SB4において、参照層である第3磁性層13は、記憶層である第1磁性層11と第4磁性層14との間に設けられている。また、第2非磁性層17は、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられている。更に、第1絶縁層19は、第1磁性層11と第3磁性層13との間に設けられている。従って、第4積層体SB4においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11、第1絶縁層19、第3磁性層13、第2非磁性層17及び第4磁性層14がこの順に積層されている。第2磁性層12は第1導電層21に接している。第4磁性層14は第3端子T3に接続されている。第3磁性層13の構成は、第1の実施形態(図1(b)参照)と同様である。
本変形例における上記以外の構成及び動作は、第2の実施形態と同様である。
(第2の実施形態の第2の変形例)
図9は、本変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図9に示すように、本変形例に係る磁気記憶装置122は、前述の第2の実施形態に係る磁気記憶装置120(図6参照)と比較して、第3積層体SB3の替わりに第5積層体SB5が設けられている。第5積層体SB5は、第3積層体SB3と比較して、第3磁性層13の位置が異なっている。
第5積層体SB5においては、参照層である第3磁性層13は、記憶層である第2磁性層12と第1磁性層11との間に設けられている。また、第1非磁性層16は、第2磁性層12と第3磁性層13との間に設けられている。更に、第1絶縁層19は、第3磁性層13と第1磁性層11との間に設けられている。従って、第5積層体SB5においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第3磁性層13、第1絶縁層19、第1磁性層11、第2非磁性層17及び第4磁性層14がこの順に積層されている。第2磁性層12は第1導電層21に接している。第4磁性層14は第3端子T3に接続されている。又は、第5積層体SB5における第2磁性層12と第1磁性層11との間の構成は、図5に示すような構成であってもよい。
本変形例における上記以外の構成及び動作は、第2の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
図10は、本実施形態に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置130においては、前述の第2の実施形態に係る磁気記憶装置120(図6参照)の構成に加えて、第5磁性層15及び第3非磁性層18が設けられている。第5磁性層15は、第4磁性層14と第3磁性層13の間に設けられている。第3非磁性層18は、第4磁性層14と第5磁性層15との間に設けられている。
すなわち、本実施形態においては、第2の実施形態の第3積層体SB3の替わりに第6積層体SB6が設けられており、第6積層体SB6においては、第1導電層21側からZ方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11、第2非磁性層17、第4磁性層14、第3非磁性層18、第5磁性層15、第1絶縁層19及び第3磁性層13が、この順に積層されている。第3磁性層13の構成は、第1の実施形態(図1(b)参照)と同様である。
次に、本実施形態の動作について説明する。
第6積層体SB6において、第5磁性層15は磁化自由層であり、記憶層として機能する。そして、制御部70が第1端子T1と第2端子T2との間に電流を流し、第1端子T1と第3端子T3との間に電流を流すと、これらの電流の向き及び大きさに応じて、第6積層体SB6における第3端子T3と第1端子T1との電気抵抗値が変化する。この電気抵抗値は9水準以上、例えば16水準に変化し、制御部70は、この16水準の電気抵抗値を識別することができる。この結果、第6積層体SB6には16値のデータを記憶することができる。
本実施形態において、第6積層体SB6の電気抵抗値が16水準に変化する原理は必ずしも明らかではないが、前述の第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に、4枚の磁性層を積層させて、反強磁性結合及び強磁性結合させることにより、静磁界とフェロ結合の競合により、4枚の磁性層全体の磁化方向が16方向にスプリットするものと推定される。
上述の如く、本実施形態によれば、例えば、1つのメモリセルを構成する第6積層体SB6に、16値のデータを記憶させることができる。このため、例えば、本実施形態に係る磁気記憶装置130は、記憶密度のより一層の向上が可能である。
本実施形態における上記以外の構成及び動作は、前述の第2の実施形態と同様である。
(第3の実施形態の第1の変形例)
図11は、本変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図11に示すように、本変形例に係る磁気記憶装置131は、前述の第3の実施形態に係る磁気記憶装置130(図10参照)と比較して、第6積層体SB6の替わりに第7積層体SB7が設けられている。第7積層体SB7は、第6積層体SB6と比較して、第3磁性層13の位置が異なっている。
第7積層体SB7において、参照層である第3磁性層13は、記憶層である第4磁性層14と第5磁性層15との間に設けられている。また、第3非磁性層18は、第3磁性層13と第5磁性層15との間に設けられている。更に、第1絶縁層19は、第4磁性層14と第3磁性層13との間に設けられている。
従って、第7積層体SB7においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11、第2非磁性層17、第4磁性層14、第1絶縁層19、第3磁性層13、第3非磁性層18及び第5磁性層15が、この順に積層されている。第2磁性層12は第1導電層21に接している。第5磁性層15は第3端子T3に接続されている。なお、第3磁性層13の構成は、図5に示す構成であってもよい。
本変形例における上記以外の構成及び動作は、第3の実施形態と同様である。
(第3の実施形態の第2の変形例)
図12は、本変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図12に示すように、本変形例に係る磁気記憶装置132は、前述の第3の実施形態に係る磁気記憶装置130(図10参照)と比較して、第6積層体SB6の替わりに第8積層体SB8が設けられている。第8積層体SB8は、第6積層体SB6と比較して、第3磁性層13の位置が異なっている。
第8積層体SB8において、参照層である第3磁性層13は、記憶層である第1磁性層11と第4磁性層14との間に設けられている。また、第2非磁性層17は、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられている。更に、第1絶縁層19は、第1磁性層11と第3磁性層13との間に設けられている。
従って、第8積層体SB8においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1非磁性層16、第1磁性層11、第1絶縁層19、第3磁性層13、第2非磁性層17、第4磁性層14、第3非磁性層18及び第5磁性層15が、この順に積層されている。第2磁性層12は第1導電層21に接している。第5磁性層15は第3端子T3に接続されている。なお、第3磁性層13の構成は、図5に示す構成であってもよい。
本変形例における上記以外の構成及び動作は、第3の実施形態と同様である。
(第3の実施形態の第3の変形例)
図13は、本変形例に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
図13に示すように、本変形例に係る磁気記憶装置133は、前述の第3の実施形態に係る磁気記憶装置130(図10参照)と比較して、第6積層体SB6の替わりに第9積層体SB9が設けられている。第9積層体SB9は、第6積層体SB6と比較して、第3磁性層13の位置が異なっている。
第9積層体SB9において、参照層である第3磁性層13は、記憶層である第2磁性層12と第1磁性層11との間に設けられている。また、第1非磁性層16は、第3磁性層13と第1磁性層11との間に設けられている。更に、第1絶縁層19は、第2磁性層12と第3磁性層13との間に設けられている。
従って、第9積層体SB9においては、第1導電層21側から順に、Z方向に沿って、第2磁性層12、第1絶縁層19、第3磁性層13、第1非磁性層16、第1磁性層11、第2非磁性層17、第4磁性層14、第3非磁性層18及び第5磁性層15が、この順に積層されている。第2磁性層12は第1導電層21に接している。第5磁性層15は第3端子T3に接続されている。なお、第3磁性層13の構成は、図5に示す構成であってもよい。
本変形例における上記以外の構成及び動作は、第3の実施形態と同様である。
以上説明した第1〜第3の実施形態及びそれらの変形例においては、記憶層が2〜4枚である例を示したが、これには限定されない。記憶層の枚数はN枚(Nは2以上の整数)とすることができる。この場合、フェロ結合と静磁界の競合により、磁化方向は2通りにスプリットすることが予想される。これにより、積層体の積層方向に沿った電気抵抗値は2通りの値をとり、原理上、1つの積層体に2値のデータを記憶することができる。
また、第1〜第3の実施形態及びそれらの変形例においては記憶層の磁化方向は膜面内方向に限定されるものではなく、膜面垂直方向の磁化成分を持つように配向していても良い。
(第4の実施形態)
図14は、本実施形態に係る磁気記憶装置を示す断面図である。
本実施形態は、2つの積層体を集積させた例である。
図14に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置140は、第2導電層22、第11積層体SB11、第12積層体SB12、及び、制御部70を含む。第11積層体SB11及び第12積層体SB12の構成は、例えば、第1の実施形態の第1積層体SB1(図1(b)参照)と同じである。なお、第11積層体SB11及び第12積層体SB12として、前述の第2〜第9積層体SB2〜SB9のうち、任意のものを用いてもよい。図14においては、図示の便宜上、各積層体において、記憶層である第2磁性層12及び参照層である第3磁性層13のみを図示し、他の層は図示を省略している。
第2導電層22は、第4領域22f〜第8領域22jを含む。X方向において、第4領域22fと第7領域22iとの間に第5領域22gが設けられる。第5領域22gと第7領域22iとの間に第8領域22jが設けられる。
制御部70は、第7領域22i及び第12積層体SB12の第3磁性層13に電気的に接続される。この例では、第3セルトランジスタTC3、第4セルトランジスタTC4、第3導電層トランジスタTL3、第4導電層トランジスタTL4及び中間配線25がさらに設けられている。
第3セルトランジスタTC3は、第9端部Tm9、第10端部Tm10及び第5ゲートTg5を含む。第3導電層トランジスタTL3は、第11端部Tm11、第12端部Tm12及び第6ゲートTg6を含む。第4導電層トランジスタTL4は、第13端部Tm13、第14端部Tm14及び第7ゲートTg7を含む。第4セルトランジスタTC4は、第15端部Tm15、第16端部Tm16及び第8ゲートTg8を含む。
第9端部Tm9は、第11積層体SB11の第3磁性層13と電気的に接続される。第10端部Tm10及び第5ゲートTg5は、制御部70と電気的に接続される。第11端部Tm11は第4領域22fと電気的に接続される。第12端部Tm12及び第6ゲートTg6は、制御部70と電気的に接続される。第13端部Tm13は、第7領域22iと電気的に接続される。第14端部Tm14及び第7ゲートTg7は、制御部70と電気的に接続される。第15端部Tm15は第12積層体の第3磁性層13と電気的に接続される。第16端部Tm16及び第8ゲートTg8は、制御部70と電気的に接続される。第2中間配線25bは、第5領域22gと電気的に接続される。
例えば、第10端部Tm10がVdd電圧に設定され、第12端部Tm12がVss電圧に設定される。または、第10端部Tm10がVss電圧に設定され、第12端部Tm12がVdd電圧に設定される。このとき、例えば、第5領域22gは、「Vdd/2」電圧に設定される。
例えば、第16端部Tm16がVdd電圧に設定され、第14端部Tm14がVss電圧に設定される。または、第16端部Tm10がVss電圧に設定され、第14端部Tm14がVdd電圧に設定される。このとき、例えば、第5領域22gは、「Vdd/2」電圧に設定される。
本実施形態における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態と同様である。
(第5の実施形態)
図15(a)は本実施形態に係る磁気記憶装置を例示する平面図であり、(b)はその断面図である。
本実施形態は、複数個、例えば、8個の積層体を集積させた例である。
図15(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置150においては、第3導電層23が設けられている。第3導電層23の形状は、X方向に延びる帯状である。また、磁気記憶装置150においては、第3導電層23に接して、複数個、例えば、8個の第1積層体SB1が設けられている。8個の第1積層体SB1はX方向に沿って一列に配列されている。
各第1積層体SB1の構成は、前述の第1の実施形態(図1(a)及び(b)参照)において説明したとおりである。各第1積層体SB1においては、第2磁性層12、第1非磁性層16(図1(b)参照)、第1磁性層11、第1絶縁層19(図1(b)参照)、第3磁性層13が設けられている。
各第1積層体SB1の第2磁性層12は第3導電層23に接している。各第1積層体SB1の第3磁性層13は、第3端子T3(図1(b)参照)を介して制御部70(図1(b)参照)に接続されている。第3導電層23の両端部も、第1端子T1及び第2端子T2を介して、制御部70に接続されている。X方向において、第1積層体SB1は、第1端子T1と第2端子T2との間に設けられている。
本実施形態によれば、例えば、複数個の第1積層体SB1を1枚の第3導電層23に接続させることにより、メモリセルの高集積化を図ることができる。
本実施形態における上記以外の構成及び動作は、前述の第1の実施形態と同様である。
実施形態は、例えば、以下の構成(例えば技術案)を含んでもよい。
(構成1)
導電部材と、
積層体と、
制御部と、
を備え、
前記積層体は、
第1磁性層と、
前記導電部材と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層に積層された第3磁性層と、
を含み、
前記制御部は、前記導電部材に電流を流し、前記導電部材と前記積層体との間に電流を流し、前記積層体の電気抵抗値を3水準以上に識別可能な磁気記憶装置。
(構成2)
前記第1磁性層及び前記第2磁性層は、前記導電部材と前記第3磁性層との間に設けられた構成1記載の磁気記憶装置。
(構成3)
前記第3磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた構成1記載の磁気記憶装置。
(構成4)
前記積層体は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた非磁性層をさらに含む構成1〜3のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成5)
前記非磁性層は、ルテニウム、イリジウム、クロム及びロジウムからなる群より選択された1種以上の金属を含む構成4記載の磁気記憶装置。
(構成6)
前記積層体は、前記第2磁性層と前記第3磁性層との間に設けられた絶縁層をさらに含む構成1〜5のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成7)
前記絶縁層は、マグネシウム酸化物、アルミニウム酸化物及びマグネシウム−アルミニウム酸化物からなる群より選択された1種以上の材料を含む構成6記載の磁気記憶装置。
(構成8)
前記第1磁性層及び前記第2磁性層のうちの一方は負磁歪の材料からなり、他方は正磁歪の材料からなる構成1〜7のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成9)
前記負磁歪の材料は、fcc構造の鉄コバルト合金であり、前記正磁歪の材料は、bcc構造の鉄コバルト合金である構成8記載の磁気記憶装置。
(構成10)
前記積層体は第4磁性層をさらに含み、
前記第4磁性層は、前記第1磁性層、前記第2磁性層及び前記第3磁性層に積層されており、
前記制御部は、前記積層体における前記積層方向に沿った電気抵抗値を5水準以上に識別可能な構成1〜9のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
(構成11)
前記積層体は第5磁性層をさらに含み、
前記第5磁性層は、前記第1磁性層、前記第2磁性層、前記第3磁性層及び前記第4磁性層に積層されており、
前記制御部は、前記積層体における前記積層方向に沿った電気抵抗値を9水準以上に識別可能な構成10記載の磁気記憶装置。
(構成12)
導電部材と、
前記導電部材に接続された積層体と、
を備え、
前記積層体は、
鉄、コバルト及びニッケルからなる群より選択された1種以上の金属を含む第1磁性層と、
前記導電部材と前記第1磁性層との間に設けられ、鉄、コバルト及びニッケルからなる群より選択された1種以上の金属を含む第2磁性層と、
前記第1磁性層及び前記第2磁性層に積層された第3磁性層と、
を含む磁気記憶装置。
(構成13)
前記第3磁性層は、
鉄コバルト合金を主成分とする強磁性体、又は、前記強磁性体に、ボロン、シリコン、アルミニウム、ゲルマニウム、ガリウム及び炭素からなる群より選択された1種以上の成分を含有させた合金からなる第1強磁性体層と、
ルテニウム、イリジウム、クロム及びロジウムからなる群より選択された1種以上の金属を含む非磁性層と、
コバルト鉄合金を含む第2強磁性体層と、
イリジウム、ロジウム、白金及び鉄からなる群より選択された1種以上の金属と、マンガンと、を含む合金からなる反強磁性体層と、
を含む構成12記載の磁気記憶装置。
(構成14)
前記第1磁性層及び前記第2磁性層からなる多層記憶層の磁化方向が3つ以上の方向をとる構成1〜13のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
以上説明した実施形態によれば、記憶密度の向上が可能な磁気記憶装置を実現することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。また、前述の実施形態は、相互に組み合わせて実施することもできる。
10、10a:多層記憶層
10M、10aM:磁化方向
11:第1磁性層
11M:磁化方向
12:第2磁性層
12M:磁化方向
13:第3磁性層
13a:反強磁性体層
13b:強磁性体層
13c:非磁性層
13d:強磁性体層
13M:磁化方向
14:第4磁性層
14M:磁化方向
15:第5磁性層
16:第1非磁性層
17:第2非磁性層
18:第3非磁性層
19:第1絶縁層
21:第1導電層
21a:第1領域
21b:第2領域
21c:第3領域
22:第2導電層
22f:第4領域
22g:第5領域
22h:第7領域
22i:第7領域
22j:第8領域
23:第3導電層
25:中間配線
70:制御部
110、111、120、121、122、130、131、132、133、140、150:磁気記憶装置
SB1:第1積層体
SB2:第2積層体
SB3:第3積層体
SB4:第4積層体
SB5:第5積層体
SB6:第6積層体
SB7:第7積層体
SB8:第8積層体
SB9:第9積層体
SB11:第11積層体
SB12:第12積層体
T1:第1端子
T2:第2端子
T3:第3端子
TC3:第3セルトランジスタ
TC4:第4セルトランジスタ
TL3:第3導電層トランジスタ
TL4:第4導電層トランジスタ
Tg5:第5ゲート
Tg6:第6ゲート
Tg7:第7ゲート
Tg8:第8ゲート
Tm9:第9端部
Tm10:第10端部
Tm11:第11端部
Tm12:第12端部
Tm13:第13端部
Tm14:第14端部
Tm15:第15端部
Tm16:第16端部

Claims (5)

  1. 第1領域、第2領域及び第3領域を含む導電部材であって、前記第3領域は、前記第1領域と前記第2領域との間にある、前記導電部材と、
    積層体と、
    制御部と、
    を備え、
    前記積層体は、
    第1磁性層と、
    前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層及び前記第2磁性層に積層された第3磁性層と、
    を含み、
    前記積層体の電気抵抗値を変化させる動作において、前記制御部は、前記導電部材に電流を流し、前記導電部材と前記積層体との間に電流を流し
    前記積層体の電気抵抗値を変化させる前記動作において、前記積層体に流れる前記電流は、前記導電部材を流れ、
    前記積層体に流れる前記電流が前記第3領域から前記第1磁性層への向きであるときの前記電気抵抗は、前記積層体に流れる前記電流が前記第1磁性層から前記第3領域への向きであるときの前記電気抵抗とは異なり、
    前記導電部材に流れる前記電流が前記第1領域から前記第2領域への向きであるときの前記電気抵抗は、前記導電部材に流れる前記電流が前記第2領域から前記第1領域への向きであるときの前記電気抵抗とは異なり、
    前記積層体の電気抵抗値は3水準以上に識別可能である、磁気記憶装置。
  2. 前記第1磁性層及び前記第2磁性層は、前記第3領域と前記第3磁性層との間に設けられた請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第3磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた請求項1記載の磁気記憶装置。
  4. 前記積層体は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた非磁性層をさらに含む請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  5. 前記積層体は、前記第2磁性層と前記第3磁性層との間に設けられた絶縁層をさらに含む請求項1〜4のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
JP2018171932A 2018-09-13 2018-09-13 磁気記憶装置 Active JP6886951B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171932A JP6886951B2 (ja) 2018-09-13 2018-09-13 磁気記憶装置
US16/351,745 US10902900B2 (en) 2018-09-13 2019-03-13 Magnetic memory device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171932A JP6886951B2 (ja) 2018-09-13 2018-09-13 磁気記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020043314A JP2020043314A (ja) 2020-03-19
JP6886951B2 true JP6886951B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=69774278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171932A Active JP6886951B2 (ja) 2018-09-13 2018-09-13 磁気記憶装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10902900B2 (ja)
JP (1) JP6886951B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11552242B2 (en) * 2021-04-08 2023-01-10 Regents Of The University Of Minnesota Weyl semimetal material for magnetic tunnel junction

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6275363B1 (en) * 1999-07-23 2001-08-14 International Business Machines Corporation Read head with dual tunnel junction sensor
JP3618654B2 (ja) * 2000-09-11 2005-02-09 株式会社東芝 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド及び磁気記録再生装置
US6624986B2 (en) * 2001-03-08 2003-09-23 International Business Machines Corporation Free layer structure for a spin valve sensor with a specular reflecting layer composed of ferromagnetic oxide
JP4444241B2 (ja) * 2005-10-19 2010-03-31 株式会社東芝 磁気抵抗効果素子、磁気ランダムアクセスメモリ、電子カード及び電子装置
US7368301B2 (en) * 2006-01-27 2008-05-06 Magic Technologies, Inc. Magnetic random access memory with selective toggle memory cells
US7280389B2 (en) * 2006-02-08 2007-10-09 Magic Technologies, Inc. Synthetic anti-ferromagnetic structure with non-magnetic spacer for MRAM applications
US8014109B2 (en) * 2007-10-04 2011-09-06 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Current-perpendicular-to-the-plane (CPP) magnetoresistive sensor with antiparallel-pinned layer containing silicon
JP2011123944A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv Tmrリード・ヘッドの製造方法及びtmr積層体
JP6200471B2 (ja) 2015-09-14 2017-09-20 株式会社東芝 磁気メモリ
US11430942B2 (en) * 2018-06-28 2022-08-30 Intel Corporation Multilayer free magnetic layer structure for spin-based magnetic memory

Also Published As

Publication number Publication date
US20200090718A1 (en) 2020-03-19
US10902900B2 (en) 2021-01-26
JP2020043314A (ja) 2020-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10553788B2 (en) Perpendicularly magnetized spin-orbit magnetic device
JP6733822B2 (ja) スピン流磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
CN109427965B (zh) 自旋流磁化旋转元件、自旋轨道转矩型磁阻效应元件
JP6642773B2 (ja) スピン流磁化反転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子、及びスピン流磁化反転素子の製造方法
JP6815297B2 (ja) 磁気メモリ
CN111052398B (zh) 自旋轨道转矩型磁化反转元件和磁存储器
US10784441B2 (en) Perpendicularly magnetized spin-orbit magnetic device
JP6620913B1 (ja) リザボア素子及びニューロモルフィック素子
JP6499798B1 (ja) 磁気記録アレイ
JP6462960B1 (ja) データの書き込み方法及び磁気メモリ
JP2019047120A (ja) スピン流磁化反転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子、磁気メモリ及び高周波磁気素子
JP2020021857A (ja) 磁壁移動型磁気記録素子及び磁気記録アレイ
US20220005866A1 (en) Integrated device and neuromorphic device
US10374151B2 (en) Spin current magnetoresistance effect element and magnetic memory
JP6226779B2 (ja) 磁気メモリ、磁気メモリ装置、及び磁気メモリの動作方法
JP2019041098A (ja) スピン流磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP6886951B2 (ja) 磁気記憶装置
JP2007273952A (ja) ナノ磁気メモリ素子とその製造方法
JP7095490B2 (ja) スピン軌道トルク型磁化回転素子、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP6485588B1 (ja) データの書き込み方法
US11637236B2 (en) Spin-orbit torque magnetoresistance effect element and magnetic memory
US10311932B2 (en) Magnetic memory device
WO2023026481A1 (ja) 磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ
JP2022049499A (ja) 磁気記憶装置
US20180083185A1 (en) Magnetic memory device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6886951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150