JP6886321B2 - 断熱サッシ - Google Patents

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Description

本発明は、ビル等の建物開口部に配置される断熱サッシに関する。
従来、ビル等の建物開口部に配置される断熱サッシとして、金属枠体の室内側に樹脂枠体を配置してなる複合枠に対して、金属框材の室内側に樹脂框材を配置してなる複合障子を配置してなる断熱サッシが公知となっている。(特許文献1)
特開2006−188927公報
上記特許文献1の建具は、室内側に樹脂材料からなる樹脂枠体および樹脂框材を配置することで、建具の室内側面からの冷熱の伝達を抑制し、断熱性能を向上させることができる。
そして、建具の枠体と障子との間からの冷熱の伝達を防ぐために、枠体と障子との間に気密材を配置して、室外からの空気の流入を防止して断熱性を向上させていた。
しかし、昨今、さらなる断熱性の向上が求められていた。
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、さらなる断熱性能の向上を図ることを目的とする。
本発明は、建物開口部に配置される枠体と、枠体内において摺動開閉自在に配置される障子を備え、枠体は、樹脂枠材を有し、障子は、金属框材と樹脂框材を有し、障子の樹脂框材は、金属框材のガラス間口部の室内側面から外周面を覆うように中空部を有しており、障子の樹脂框材の外周面と枠体の樹脂枠材の内周面とが空間を挟んで対向しており、障子の樹脂框材の外周面もしくは枠体の樹脂枠材の内周面には、障子の閉鎖状態において障子の樹脂框材と枠体の樹脂枠材との間の空間を密閉空間もしくは半密閉空間とする気密片が設けられていることを特徴とする。
本発明の構成により、引き違いサッシ等において、枠体と障子との間の室内外の冷熱の伝達を抑制して、さらなる断熱性能の向上を図ることができる。
本発明の断熱サッシの外観姿図である。 本発明の断熱サッシの閉鎖時に内障子が配置される位置における内、外障子及び上、下枠の縦断面図である。 本発明の断熱サッシの閉鎖時に外障子が配置される位置における内、外障子及び上、下枠の縦断面図である。 本発明の断熱サッシの横断面図である。 本発明の断熱サッシの内障子の下框付近の拡大図である。 本発明の断熱サッシの外障子の下框付近の拡大図である。
図1ないし4を参照しながら、本発明の実施形態に係る断熱サッシについて説明する。
(断熱サッシ全体の構成)
本発明の実施形態に係る断熱サッシは、図1に示されるように、例えばビル等の建物開口部に設けられた枠体1と、枠体1に対して引き違い自在に配置された内障子2および外障子3を有している。
枠体1は、上下の横枠(上枠11および下枠12)と左右の竪枠13,14を四周に枠組みしてなり、内障子2および外障子3は、それぞれ上下の横框(上框21,31および下框22,32)と左右の竪框(23,24,33,34)を四周に框組してなり、内周にガラス等のパネル体(25,35)を配置して形成されている。
(上枠の構成)
サッシの枠体1を構成する上枠11は、図2,3に示すように、建物開口部に固定されアルミニウム等の金属材料からなる金属上枠111と、金属上枠111の室内側見付け面に見付け(左右)方向全長に亘って配置され樹脂材料からなる樹脂枠材112と、内、外障子2,3の閉鎖時において金属上枠111の内障子2側の内周面に配置され樹脂材料からなる樹脂枠材113(図2)と、内、外障子2,3の閉鎖時において金属上枠111の外障子3側の内周面に配置され樹脂材料からなる樹脂枠材114(図3)を有している。
金属上枠111は、建物開口部の内周に配置されてアンカーA等に取り付けられる上枠本体部111aと、上枠本体部111aの室内側端から垂下される室内側壁部111bと、上枠本体部111aの室外側端から垂下される室外側壁部111cと、上枠本体部111aの中央下面付近より垂下される中央壁部111dと、室外側壁部111cと中央壁部111dの間において上枠本体部111aの下面から垂設される室外側上レール111eを有している。
金属上枠111の室内側壁部111bの下端室外側面には、内障子2の上框21の室内側面に当接する気密材s11が取付溝等によって取り付けられており、室内側壁部111bの室内側面には、樹脂枠材112を取り付けるための係合部111fが形成されている。
また、金属上枠111の中央壁部111dの下端室外側面には、外障子3の上框31の室内側面に当接する気密材s12が取付溝等によって取り付けられており、中央壁部111dの室内側面には、樹脂枠材113もしくは樹脂枠材114を取り付けるための係合部111gが上下に二か所形成されている。
金属上枠111の室内側見付け面に配置される樹脂枠材112は、室内側壁部111bの係合部111fに係合されることで、室内側壁部111bの下端面から室内側面にかけて中空部112aを形成しながら覆うように配置されている。
樹脂枠材112は、室内側壁部111bの下端面において気密材s11に当接もしくは近接するように配置されることで、金属上枠111の室内側壁部111bが室内側に露出することがない。そして、樹脂枠材112の内周室内側端には室内方向に延びる鍔部112bが形成されている。
内、外障子2,3の閉鎖時において金属上枠111の内障子2側の内周面に配置される樹脂枠材113は、図2に示すように、上枠本体部111aの内周(下)面に沿って配置される上壁部113aと、上壁部113aの室外側から下方に向けて設けられる断面中空形状の室外壁部113bと、室外壁部113bの下端より室内外両見込み方向に延設され金属上枠111の中央壁部111dの下端面から内障子2の上框21の室外側面に近接する位置まで延びる断面中空形状の下壁部113cを有している。
そして、樹脂枠材113は、上壁部113aの室内側端部を金属上枠111の室内側壁部111bの室外側上端に形成された係止部に係止するとともに、室外壁部113bおよび下壁部113cを中央壁部111dに形成された係合部111gに係合することにより、金属上枠111の上枠本体部111aの室内側下面と中央壁部111dの室内側面を覆うとともに、下壁部113cの室内側端部が内障子2の上框21の室外側面と近接することで、内、外障子2,3の閉鎖時において内障子2と上枠11との間の空間が室外側に広く開放することを防いで室内へ冷熱が伝達されることを抑制している。
内、外障子2,3の閉鎖時において金属上枠111の外障子3側の内周面に配置される樹脂枠材114は、図3に示すように、上枠本体部111aの内周(下)面に沿って配置される上壁部114aと、上壁部114aの室外側から下方に向けて設けられる断面中空形状の室外壁部114bと、室外壁部114bの下端より室内外見込み方向に延設され金属上枠111の中央壁部111dの下端面から内障子2の上框21の室外側面に近接する位置まで延びる断面中空形状の下壁部114cと、上壁部114aの室内側から下方に向けて設けられる室内壁部114dを有している。
そして、樹脂枠材114は、室内壁部114dの下端を金属上枠111の室内側壁部111bに形成された気密材取付溝等の上面に係止するとともに、室外壁部114bおよび下壁部114cを中央壁部111dに形成された係合部111gに係合することにより、金属上枠111の室内側壁部111bと中央壁部111dとの間に配置され、金属上枠111の上枠本体部111aの室内側下面と中央壁部111dの室内側面と室内側壁部111bの室外側面を覆っている。
樹脂枠材114は、室外壁部114bおよび下壁部114cが断面中空形状に形成されることで、また、金属上枠111に対して間隔をあけて配置されることで、内、外障子2,3の閉鎖時において外障子3の室内側の金属上枠111から室内へ冷熱が伝達されることを抑制することができる。
(下枠の構成)
サッシの枠体1を構成する下枠12は、図2,3に示すように、建物開口部に固定されアルミニウム等の金属からなる金属下枠121と、金属下枠121の室内側見付け面に見付け(左右)方向全長に亘って配置され樹脂材料からなる樹脂枠材122と、内、外障子2,3の閉鎖時において金属下枠121の外障子3側の内周(上)面に配置され樹脂材料からなる樹脂枠材123(図3)を有している。
金属下枠121は、建物開口部の内周に配置されてアンカーA等に取り付けられる下枠本体部121aと、下枠本体部121aの室内側に立ち上り室内側見付け面を構成する立上り部121bと、立上り部121bの室内側見付け面が上方に延設されてなる室内側壁部121cと、立上り部121bの室外側面上方位置から室外側に向かって延設される気密材保持片部121dと、下枠本体部121aの室外側上面に設けられる室外側下レール121eと、下枠本体部121aの室外側端部が上方に屈曲されてなる室外側壁部121fを有している。
金属下枠121の室内側壁部121cの上端室外側面には、内障子2の下框22の室内側面に当接する気密材s21(図2)もしくは後述する下レール部材125の固定部125aを覆う気密カバー材s23(図3)が係合溝等によって取り付けられており、気密材保持片部121dの室外側端部には、外障子3の下框32の室内側面に当接する気密材s22が取付溝等によって取り付けられている。
また、立上り部121bの上面には、樹脂枠材123もしくは室内側下レール126を配置するための係合部121hが形成されているとともに、立上り部121bおよび室内側壁部121cの室内側面には、樹脂枠材122を取り付けるための係合部121gが形成されている。
なお、金属下枠121の室外側壁部121fは、金属上枠111の室外側壁部111cとともに、図示しない網戸が走行するレールを構成してもよい。
金属下枠121の室内側見付け面に配置される樹脂枠材122は、立上り部121bおよび室内側壁部121cの係合部121gに係合されることで、室内側壁部121cの上端面から室内側面にかけて中空部122aを形成しながら覆うように配置されている
樹脂枠材122は、室内側壁部121cの上端面において気密材s21もしくは気密カバー材s23に当接もしくは近接するように配置されることで、金属下枠121の室内側壁部121bが室内側に露出することがない。そして、樹脂枠材122の内周室内側端には室内方向に延びる鍔部122bが形成されている。
樹脂枠材123は、立上り部121bの上面に固定するために室内側に形成された固定部123aと、固定部123aの室外側に延びる平板部123bを有し、固定部123aを係合部121hに挿入させながらビス等の固定手段bにより固定することで、金属下枠121の立上り部121bの上面から気密材保持片部121dの上面にかけて覆うように配置されている。
樹脂枠材123の固定部123aの上面には、アルミニウム等の金属からなり断面略L字状の下レール部材125が配置され、樹脂枠材123と下レール部材125の固定部125aがビス等の固定手段により立上り部121bの上面に共締めされて固定されている。
そして、金属下枠121の室内側壁部121cの係合溝等に気密カバー材s23が取り付けられて、下レール部材125の固定部125aの上面を覆うように配置されている。
樹脂枠材123は、気密材保持片部121dの室外側端部において、気密材s22に当接もしくは近接するように配置され、下レール部材125の固定部125aが気密カバー材s23に覆われることで、内、外障子2,3の閉鎖時において、外障子3の室内側で金属下枠121が室内に露出することがない。
なお、内、外障子2,3の閉鎖状態における内障子2側に配置された室内側下レール126と、外障子3側に配置された下レール部材125とによって、内障子2の下レールが構成されている。
(左竪枠の構成)
サッシの枠体1を構成する左竪枠13は、図4に示すように、建物開口部に固定されアルミニウム等の金属からなる金属左竪枠131と、金属左竪枠131の室内側内周面に見付け(上下)方向全長に亘って配置され樹脂材料からなる樹脂枠材132を有している。
金属左竪枠131は、建物開口部の内周に配置されアンカーA等に取り付けられる左竪枠本体部131aと、左竪枠本体部131aの室内側端内周面から内周方向に延び樹脂枠材132を係合するための係合片部131bと、左竪枠本体部131aの見込み方向略中央やや室外側寄りから内周方向に延設された気密材取付部131cと、気密材取付部131cの室外側で左竪枠本体部131aの内周面から内周方向に延設された引寄せ片部131dと、左竪枠本体部131aの室外側端内周面から内周方向に延設された室外側壁部131eを有している。
金属左竪枠131の気密材取付部131cの室外側面には、外障子3の戸先框33の室内側面に当接する気密材s32が取付溝等により取り付けられており、気密材取付部131cの室内側面には、樹脂枠材132の室外側端部を係止する係止部が形成されている。
金属左竪枠131の室内側内周面に配置される樹脂枠材132は、複数の中空部を有しており、金属左竪枠131の係合片部131bと気密材取付部131cの係止部等によって金属左竪枠131の気密材取付部131cの室内側の内周面を覆うように配置されており、内、外障子2,3の閉鎖時において、金属左竪枠131の内周面から室内に冷熱が伝達されることを抑制している。
なお、室内側内周端から室内方向に延びる鍔部132cが形成されている。
(右竪枠の構成)
サッシの枠体1を構成する右竪枠14は、図4に示すように、建物開口部に固定されアルミニウム等の金属からなる金属右竪枠141と、金属右竪枠141の室内側内周面に見付け(上下)方向全長に亘って配置され樹脂材料からなる樹脂枠材142を有している。
金属右竪枠141は、建物開口部の内周に配置されアンカーA等に取り付けられる右竪枠本体部141aと、右竪枠本体部141aの室内側内周面から内周方向に延びる室内側壁部141bと、室内側壁部141bの室外側において右竪枠本体部141aの内周面から内周方向に延設された引寄せ片部141cと、右竪枠本体部141aの見込み方向ほぼ中央位置の内周面から内周方向に延設された中央壁部141dと、右竪枠本体部141aの室外側端から内周方向に延設された室外側壁部141eを有している。
金属右竪枠141の室内側壁部141bの室外側面には、内障子2の戸先框24の室内側面に当接する気密材s41が取付溝等により取り付けられており、室内側面には、樹脂枠材142を係止する係合部141fが形成されている。
金属右竪枠141の室内側見付け面に配置される樹脂枠材142は、室内側壁部141bの係合部141fに係合されることで、室内側壁部141bの内周端部から室内側面にかけて中空部142aを形成しながら覆うように配置されている。
樹脂枠材142は、室内側壁部141bの内周端部において気密材s41に当接もしくは近接するように配置されることで、金属右竪枠141の室内側壁部141bが室内側に露出することがない。そして、樹脂枠材142の内周室内側端には室内方向に延びる鍔部142bが形成されている。
(上框の構成)
内、外障子2,3を構成する上框21,31は、構造上ほぼ同一であるので、ここでは内障子2の上框21を用いて説明する。
内障子2を構成する上框21は、図2に示すように、アルミニウム等の金属からなる金属上框211と、金属上框211の室内側面に配置される樹脂上框212を有している。
金属上框211は、上框本体部211aと、上框本体部211aの内周(下方)に連設されるガラス間口部211bを有しており、上框本体部211aの上端室内側とガラス間口部211bの下端室内側には、樹脂上框212を係止する上下の係止部が形成されている。
樹脂上框212は、上框本体部211aの室内側面に配置される上方壁部212aと、ガラス間口部211bの室内側面に配置される下方壁部212cと、上方壁部212aと下方壁部212cとを連結する見込み壁部212bを有しており、上方壁部212aと下方壁部212cには、それぞれ上、下中空部212d,212eが形成されている。
そして、上框本体部211aの上端室内側とガラス間口部211bの下端室内側に形成される上下の係止部に対して係止されることで、樹脂上框212は金属上框211に対して空間を有して室内側に配置され、該空間および上、下中空部212d,212eによって、内障子2の上框21の断熱性能を向上させている。
また、内、外障子2,3の閉鎖時において、上枠11の室内側壁部111bに取り付けられた気密材s11が内障子2の上框21の樹脂上框212の室内側に当接し、上枠11の中央壁部111dに取り付けられた気密材s12が外障子3の上框31の樹脂上框312の室内側に当接することで、上枠11と内、外障子2,3の上方部位における気密ラインを構成している。
(下框の構成)
内障子2を構成する下框22は、図2に示すように、アルミニウム等の金属からなる金属下框221と、金属下框221の室内側面に配置される樹脂材料からなる樹脂下框222を有している。
金属下框221は、下枠12に設けられた下レールに案内される車輪(図示はない。)を収納する下框本体部221aと、下框本体部221aの内周に連設されるガラス間口部221bを有しており、下框本体部221aの下端室内側とガラス間口部221bの上端室内側には、樹脂下框222を係止する上下の係止部が形成されている。
樹脂下框222は、複数の中空部を有し、金属下框221に形成される上下の係止部に係止され金属下框221の室内側に配置されることで、複数の中空部が下框本体部221a及びガラス間口部221bの室内側に配置され、内障子2の下框22の断熱性能を向上させている。
外障子3を構成する下框32は、図2,3に示すように、アルミニウム等の金属からなる金属下框321と、金属下框321の室内側に配置される樹脂材料からなる樹脂下框322を有している。
金属下框321は、下枠12に設けられた室内側レールに案内される車輪wを収納する下框本体部321aと、下框本体部321aの内周に連設されるガラス間口部321bを有しており、下框本体部321aの下端室内側とガラス間口部321bの上端室内側には、樹脂下框322を係止する上下の係止部が形成されている。
樹脂下框322は、複数の中空部を有し、金属下框321に形成される上下の係止部に係止され金属下框321の室内側に配置されることで、複数の中空部が下框本体部321a及びガラス間口部321bの室内側に配置され、外障子3の下框32の断熱性能を向上させている。
(戸先框の構成)
内、外障子2,3を構成する戸先框24,33は、構造上ほぼ同一であるので、ここでは内障子2の戸先框24を用いて説明する。
内障子2を構成する戸先框24は、図4に示すように、アルミニウム等の金属からなる金属戸先框241と、金属戸先框241の室内側面に配置され樹脂材料からなる樹脂戸先框242を有している。
金属戸先框241は、戸先側に引寄せブロックfを装着する開口溝が形成された戸先框本体部241aと、戸先框本体部241aの内周に連設されるガラス間口部241bを有しており、戸先框本体部241aの開口溝に引寄せブロックfが配置されるとともに、開口溝を構成する室外側壁の戸先側先端部には右竪枠14との間を気密する気密材s42が取り付けられている。
戸先框本体部241aの開口溝を構成する室内側壁の戸先側先端部およびガラス間口部241bの室内側内周端部には、樹脂戸先框242を係止する係止部が形成されている。
樹脂戸先框242は、戸先框本体部241aの室内側面を覆う戸先側部242aとガラス間口部241bの室内側面を覆う間口側部242cと戸先側部242aと間口側部242cとを連結する見込み方向に延びる断面中空形状の見込み壁部242bを有している。
そして、戸先框本体部241aおよびガラス間口部241bに形成される係止部に係止されて金属戸先框241の室内側に配置されることで戸先框24の断熱性能を向上させている。
また、内、外障子2,3の閉鎖状態において、右竪枠14と内障子2との間においては、樹脂材料からなる樹脂戸先框242の戸先側部242aと見込み壁部242b及び右竪枠14の樹脂枠材142とによって半密閉もしくは密閉空間Sを形成し、左竪枠13と外障子3との間においては、樹脂材料からなる樹脂戸先框332の戸先側部332aと見込み壁部332b及び左竪枠13の樹脂枠材132とによって半密閉もしくは密閉空間Sを形成し、枠と障子間における断熱性能を向上させている。
(召合框の構成)
内障子2を構成する召合框23は、図4に示すように、アルミニウム等の金属からなる金属召合框231と、金属召合框231の外周側面および室内側面に配置される樹脂部材からなる樹脂召合框232を有している。
金属召合框231は、中空部を有し室外側面に気密材s52が取り付けられるとともにL形片が形成された召合框本体部231aと、召合框本体部231aの内周に連設されるガラス間口部231bを有しており、召合框本体部231aとガラス間口部231bの外周側面および室内側面には、樹脂召合框232を係止する複数の係止部が形成されている。
樹脂召合框232は、見込み方向および見付け方向にならぶ複数の中空部を有し、金属召合框231に形成される係止部に係止され金属召合框231の外周側面から室内側面にかけて配置されることで、金属召合框231との間に複数の空間を形成するとともに、中空部を配置した状態で固定されることで召合框23の断熱性能を向上させている。
外障子3を構成する召合框34は、図4に示すように、アルミニウム等の金属からなる金属召合框341と、金属召合框341の室内側の内周部に配置される樹脂材料からなる樹脂召合框342を有している。
金属召合框341は、中空部を有し室内側面に内障子2の金属召合框231の室外側面に形成されたL形片と協働して煙返しを形成するL形片が形成された召合框本体部341aと、召合框本体部341aの内周に連設されるガラス間口部341bを有しており、ガラス間口部341bを構成する室内側の間口壁は中空部を有している。
樹脂召合框342は、金属召合框341のガラス間口部341bの室内側の間口壁の内周端に取り付けられており、内、外障子3の閉鎖状態において、内障子2の召合框23に取り付けられた気密材s52が当接することで、外障子3の召合框34の金属召合框341が室内側に露出することを抑制して、断熱性能を向上させている。
(下枠と下框間の断熱構造)
以上のように、本実施形態の断熱サッシにおいては、枠体1および内、外障子2,3を構成する枠材および框材が、金属部材の室内側に樹脂部材が配置されて形成されているので、枠体1および内、外障子2,3における断熱性能を向上させることができる。
そして、本実施形態の断熱サッシにおいては、枠体1の枠材と内、外障子2,3の框材との間に生じる間隙に対しても断熱性能を向上させるための構成が採用されている。
以下に、上記断熱性能を向上させるための構成について、図5、6に示す、下枠と下框との間の構成を用いて、説明する。
枠体1を構成する下枠(枠材)12の金属下枠121の室内側見付け面には、図2,3に示すように、全長に亘って樹脂枠材122が配置されており、内、外障子2,3の閉鎖時に室内側に露出する外障子3の室内側において金属下枠121の内周面には、図3に示すように、樹脂枠材123が配置されている。
一方、内障子2を構成する下框22の樹脂下框222は、図5に示すように、金属下框221の下框本体部221aの室内側面を覆う室外側壁222aと、室外側壁222aの上方部位に対して見込み方向にならぶ複数の中空部222b,222c,222dを有しており、複数の中空部222b,222c,222dのうち最も室内側の中空部222dは、他の室外側の中空部222b,222cに対して上方に延びており、金属下框221のガラス間口部221bの室内側面を覆う室内側壁を構成している。
金属下框221の室内側面に固定された樹脂下框222の複数の中空部222b,222c,222dの下面はほぼ水平で面一に形成されており、下枠12の樹脂枠材122の内周面に対して空間S1を挟んで対向するように配置されている。
本実施形態における断熱サッシの内障子2の下框22の金属下框221は、ガラス部分における断熱性能向上等のために、ガラス間口部221bが下框本体部221aに比べて見込み方向に幅広に形成されており、ガラス間口部221bが下框本体部221aに対して室内側に突出するように形成されている。
そのため、下框22の樹脂下框222は、室内側に突出するガラス間口部221bの室内側下面を覆う見込み方向に並んだ複数の中空部222b,222c,222dを有しており、下枠12の樹脂枠材122の内周面と下框22の樹脂下框222の外周面との対向部分に形成される空間S1は、見込み方向に所定の寸法L1を有している。
そして、樹脂下框222の下面には、見付け(左右)方向の全長に亘って2条のヒレ片(気密片)222e,222fが設けられており、その先端は下枠12の樹脂枠材122の内周面に近接している。
このように、下枠12の樹脂枠材122の内周面と下框22の樹脂下框222の外周面との対向部分に形成される空間S1は、樹脂枠材122,樹脂下框222および室内側のヒレ片(気密片) 222eにより囲まれる見込み方向に所定の寸法L1を有する半密閉空間S1として形成されている。
なお、本実施形態の断熱サッシにおいては、2条のヒレ片(気密片)222e,222fの先端と下枠12の樹脂枠材122の内周面との間隔は、戸車調整分を含んで0〜4mmに設定されており、少なくとも4mm以上の隙間が生じないようにしているとともに、所定の寸法L1は20mmと設定されている。しかし、ヒレ片(気密片)222e,222fの先端と下枠12の樹脂枠材122の内周面との間隔および所定の寸法L1は、樹脂枠材122と樹脂下框222との間に形成される空間S1が断熱性を向上させる密閉空間または半密閉空間とすることができる寸法であればよく、特に限定されるものではない。。
さらに、2条のヒレ片222e,222fの先端は室外側に湾曲させており、ヒレ片222e,222fと樹脂枠材122の内周面との間隔が0mmとなった場合であっても、ヒレ片222e,222fの先端が巻き込まれることを防いで、内障子2の開閉抵抗が増大することのないように形成されている。
2条のヒレ片のうち室内側に設けられるヒレ片222eは、樹脂下框222の室内側面が延長するよう形成され、樹脂下框222の室内側面と面一に形成されており、意匠性を向上させている。
また、室内側のヒレ片222eの室外側に設けられるヒレ片222fは、見込み方向で樹脂下框222の室外側面と室内側のヒレ片222eとのほぼ中間位置に設けられており、樹脂枠材122の内周面と樹脂下框222の外周面との対向部分の半密閉の断熱空間S1を見込み方向に分割して、断熱性能をさらに向上させている。
外障子3を構成する下框32の樹脂下框322は、図6に示すように、金属下框321の下框本体部321aの室内側面を覆う室外側壁322aと、室外側壁322aの上方部位に対して見込み方向に所定の寸法を有する中空部322bと、中空部322bの上面室内側から上方に延びて金属下框221のガラス間口部321bの室内側面を覆う断面中空形状の室内側壁322cを有している。
樹脂下框322の中空部322bの下面はほぼ水平で面一に形成されており、下枠12の樹脂枠材123の内周面に対して空間S2を挟んで対向するように配置されている。
本実施形態における断熱サッシの外障子3の下框32の金属下框321は、ガラス部分における断熱性能向上等のために、ガラス間口部321bが下框本体部321aに比べて見込み方向に幅広に形成されており、ガラス間口部321bが下框本体部321aに対して室内側に突出するように形成されている。
そのため、下框32の樹脂下框322は、室内側に突出するガラス間口部321bの室内側下面を覆う見込み方向に所定の寸法を有する中空部322bを有しており、下枠12の樹脂枠材123の内周面と下框32の樹脂下框322の外周面との対向部分に形成される空間S2は、見込み方向に所定の寸法L2を有している。
そして、樹脂下框322の下面には、見付け(左右)方向の全長に亘って2条のヒレ片(気密片)322d,322eが設けられており、2条のヒレ片322d,322eの先端は下枠12の樹脂枠材123の内周面に近接している。
このように、下枠12の樹脂枠材123の内周面と下框32の樹脂下框322の外周面との対向部分に形成される空間S2は、樹脂枠材123,樹脂下框322および室内側のヒレ片322dにより囲まれる見込み方向に所定の寸法L2を有する半密閉空間S2として形成されている。
なお、本実施形態の断熱サッシにおいては、2条のヒレ片(気密片)322d,322eの先端と下枠12の樹脂枠材123の内周面との間隔は戸車調整分を含んで0〜4mmに設定されており、少なくとも4mm以上の隙間が生じないようにしているとともに、所定の寸法L2は20mmと設定されている。しかし、ヒレ片(気密片) 322d,322eの先端と下枠12の樹脂枠材123の内周面との間隔および所定の寸法L2は、樹脂枠材123と樹脂下框322との間に形成される空間S2が断熱性を向上させる密閉空間または半密閉空間とすることができる寸法であればよく、特に限定されるものではない。
さらに、2条のヒレ片322d,322eの先端は室外側に湾曲させており、ヒレ片322d,322eと樹脂枠材123の内周面との間隔が0mmとなった場合であっても、ヒレ片322d,322eの先端が巻き込まれることを防いで、外障子3の開閉抵抗が増大することのないように形成されている。
2条のヒレ片のうち室内側に設けられるヒレ片322dは、樹脂下框322の室内側面が延長するよう形成され、樹脂下框322の室内側面と面一に形成されており、意匠性を向上させている。
また、室内側のヒレ片322dの室外側に設けられるヒレ片322eは、見込み方向で樹脂下框322の室外側面と室内側のヒレ片322dとのほぼ中間位置に設けられており、樹脂枠材123の内周面と樹脂下框322の外周面との対向部分の半密閉の断熱空間S2を見込み方向に分割して、断熱性能をさらに向上させている。
以上のように、本実施形態の断熱サッシにおいては、枠体および障子を金属部材の室内側に樹脂部材を配置して構成することで高い断熱性能を付与すると共に、枠体と障子の室内側に配置された樹脂部材によって見込み方向に所定の寸法を有する空間を形成し、さらに、樹脂部材に設けたヒレ片によって見込み方向に所定の寸法を有する半密閉空間として形成することで、障子の開閉抵抗を増大させることなく、枠体と障子との間の空間からの冷熱の伝達をさらに抑制することができる。
なお、本実施形態の断熱サッシにおいては、樹脂下框に設けた2条のヒレ片は、樹脂下框222,322と同一の硬質樹脂材料によって一体的に形成しても、また、軟質樹脂材料を一体的に形成してもよく、また、別体で形成したヒレ片を取り付ける構成としてもよい。また、ヒレ片の数も何ら限定されるものではない。さらに、上記実施形態においては、ヒレ片は対向する樹脂部材に対して近接するもので当接してはいないが、当接させてもよい。
また、下枠の樹脂部材の内周面と下框の樹脂框材の外周面は、見込み方向に所定の寸法が形成できれば、特に、水平に対向するものでなくてもよい。
さらに、本実施形態の断熱構造は、下枠と下框との間に限定されるものではなく、上枠と上框との間に形成されるものでも、また、障子の開閉方向によっては、竪枠と竪框との間に形成されるものでもよく、場合によって、樹脂下框に設けられていたヒレ片は、枠体の樹脂部材側に形成されるものでもよい。
また、本実施形態の断熱サッシは、金属枠体と樹脂部材および金属框材と樹脂框材とからなる複合サッシを用いて説明したが、本発明が採用されるサッシは複合サッシに限るものではなく、主に樹脂で形成された樹脂サッシにおいても採用することができる。
1 :枠体
11 :上枠
111 :金属上枠
112 :樹脂枠材
113 :樹脂枠材
114 :樹脂枠材
12 :下枠
121 :金属下枠
122 :樹脂枠材
123 :樹脂枠材
125 :下レール部材
126 :室内側下レール
13 :左竪枠
131 :金属左竪枠
132 :樹脂枠材
14 :右竪枠
141 :金属右竪枠
142 :樹脂枠材
2 :内障子
21 :上框
211 :金属上框
212 :樹脂上框
22 :下框
221 :金属下框
222 :樹脂下框
222e :ヒレ片(気密片)
222f :ヒレ片(気密片)
23 :召合框
231 :金属召合框
232 :樹脂召合框
24 :戸先框
241 :金属戸先框
242 :樹脂戸先框
3 :外障子
31 :上框
32 :下框
321 :金属下框
322 :樹脂下框
322d :室内側ヒレ片(気密片)
322e :ヒレ片(気密片)
33 :戸先框
34 :召合框
341 :金属召合框
342 :樹脂召合框

Claims (1)

  1. 建物開口部に配置される枠体と、枠体内において摺動開閉自在に配置される障子を備え、
    枠体は、樹脂枠材を有し、
    障子は、金属框材と樹脂框材を有し、
    障子の樹脂框材は、金属框材のガラス間口部の室内側面から外周面を覆うように中空部を有しており、
    障子の樹脂框材の外周面と枠体の樹脂枠材の内周面とが空間を挟んで対向しており、
    障子の樹脂框材の外周面もしくは枠体の樹脂枠材の内周面には、障子の閉鎖状態において障子の樹脂框材と枠体の樹脂枠材との間の空間を密閉空間もしくは半密閉空間とする気密片が設けられている
    ことを特徴とする断熱サッシ。
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