JP6885292B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、エンジンと、車輪に回生制動力を付与可能な電動機と、車輪に摩擦制動力を付与可能な摩擦制動装置とを含む車両の制御装置に関する。
従来、車輪を駆動する電動モータと、電動モータに電力を供給するバッテリと、少なくともバッテリに電力を供給すべく発電機を駆動するエンジンと、少なくともエンジンを停止、アイドル運転および定格運転の運転条件に制御可能な制御装置とを含む車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両の制御装置は、エンジンの運転中に、車速が設定速度V1未満であり、負荷としてのアクセルペダル開度θaが設定負荷(全閉判定値θc)未満であり、更に、加速度が設定加速度未満であるとき、すなわちエンジンの運転中に走行状態が低速走行状態、減速走行状態または停車状態であると判断されたときに、エンジンをアイドル運転させる。
特開平07−279702号公報
上記従来の車両のように、エンジンの運転中であってブレーキペダルが踏み込まれて車輪に制動力が付与される際にエンジンをアイドル運転させることで、エンジンの出力(負荷)を低下させてエンジン騒音を低減化することができる。しかしながら、車輪に制動力が付与される際に一律にエンジンがアイドル運転されると、効率の低下によるエンジンの燃費の悪化を招いたり、動作点の移動に応じたエンジン音の変化に起因する違和感を生じさせてしまったりするおそれがある。また、エンジンからの動力が車輪に出力される場合には、車輪に制動力が付与された際にエンジンからの振動が車輪を介して車体に伝達されるのを抑制する必要がある。
そこで、本開示は、車輪に制動力が付与される際に、車輪から車体への振動の伝達を抑制しつつ、エンジンの燃費の悪化やエンジン音の変化に起因した違和感の発生を抑制することを主目的とする。
本開示の車両の制御装置は、サスペンションを介して車体に連結される車輪と、前記車輪に動力を出力可能なエンジンと、前記車輪に回生制動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取りする蓄電装置と、前記車輪に摩擦制動力を付与可能な摩擦制動装置とを含む車両の制御装置において、前記摩擦制動装置により前記車輪に前記摩擦制動力が付与される際に前記エンジンの負荷を減少させると共に、前記車輪に前記摩擦制動力が付与されずに前記電動機から前記回生制動力が出力される際に、前記車輪に前記摩擦制動力が付与される際に比べて前記負荷の制限を緩和すること特徴とする。
本開示の車両の制御装置は、摩擦制動装置により車輪に摩擦制動力が付与される際にエンジンの負荷を減少させると共に、車輪に摩擦制動力が付与されずに電動機から回生制動力が出力される際に、車輪に摩擦制動力が付与される際に比べて負荷の制限を緩和する。ここで、エンジンの運転中、車輪には当該エンジンの回転に伴って生じる強制力(起振力)が伝達される。そして、摩擦制動装置により車輪に摩擦制動力が付与される際には、エンジンから車輪に伝達される強制力の変動が摩擦制動装置の構成部材およびサスペンションを介して車体に伝達され、当該強制力の変動に起因した振動が乗員に不快感を与えてしまうおそれがある。従って、摩擦制動装置により車輪に摩擦制動力が付与される際にエンジンの負荷を減少させることで、エンジンからの強制力(エンジンの回転変動)を小さくして、車体に伝達される振動を低減することができる。一方、車輪に摩擦制動力が付与されずに電動機から回生制動力が出力される際には、車輪−摩擦制動装置−サスペンション−車体という振動の伝達経路が断たれることから、エンジンの運転中であっても当該エンジンから車輪を介して車体に伝達される振動は大幅に減少する。従って、車輪に摩擦制動力が付与されずに電動機から回生制動力が出力される際に、車輪に摩擦制動力が付与される際に比べて負荷の制限を緩和することで、エンジンの動作点の低負荷側への移動を抑制し、それにより、エンジンの燃費の悪化やエンジン音の変化を抑制することが可能となる。この結果、本開示の制御装置によれば、車輪に制動力が付与される際に、車輪から車体への振動の伝達を抑制しつつ、エンジンの燃費の悪化やエンジン音の変化に起因した違和感の発生を抑制することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記摩擦制動装置により前記車輪に前記摩擦制動力が付与される際に前記エンジンの負荷運転を禁止すると共に、前記車輪に前記摩擦制動力が付与されずに前記電動機から前記回生制動力が出力される際に前記エンジンの負荷運転を許容するものであってもよい。これにより、摩擦制動装置により車輪に摩擦制動力が付与される際に車輪から車体への振動の伝達を抑制し、車輪に摩擦制動力が付与されずに電動機から回生制動力が出力される際に、エンジンを効率よく動作させて燃費を改善すると共にエンジン音の変化を抑制することが可能となる。更に、例えばエンジンの排気浄化触媒を暖機するために当該エンジンが負荷運転される車両では、当該車両の制動に応じて車輪に電動機からの回生制動トルクのみが出力される場合、エンジンを負荷運転させて排気浄化触媒の暖機を継続することができる。これにより、排気浄化触媒の暖機時間が長期化するのを抑制してエミッションを改善することが可能となる。
本開示の制御装置を含む車両の概略構成図である。 図1の車両においてエンジンの負荷運転の許否を判定するために実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、図面を参照しながら本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の制御装置を含む車両であるハイブリッド車両1を示す概略構成図である。同図に示すハイブリッド車両1は、エンジン10と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、何れも同期発電電動機(三相交流電動機)であるモータジェネレータMG1およびMG2と、蓄電装置40と、当該蓄電装置40に接続されると共にモータジェネレータMG1およびMG2を駆動する電力制御装置(以下、「PCU」という)50と、車輪Wに摩擦制動力を付与可能な油圧式の摩擦制動装置60と、車両全体を制御するハイブリッド電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70とを含む。
エンジン10は、ガソリンや軽油、LPGといった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生する内燃機関であり、エンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という)15により制御される。エンジン10は、複数の燃焼室や、電子制御式のスロットルバルブ、複数の点火プラグを含む点火装置、それぞれ対応する気筒に対して燃料を供給する複数のインジェクタ、排気管に接続された排気浄化装置等を含む(何れも図示省略)。排気浄化装置は、排気管を介してエンジン10の燃焼室から流入する排ガス中のCO(一酸化炭素)やHC、NOxといった有害成分を浄化するNOx吸蔵型の排気浄化触媒(三元触媒)11cを有するものである。
エンジンECU15は、図示しないCPU等を有するマイクロコンピュータを含む。エンジンECU15は、専用通信線を介してHVECU70に接続され、当該HVECU70と相互に情報をやり取りする。また、エンジンECU15は、HVECU70からの指令信号に応じた要求トルクTe*に基づいてスロットルバルブの開度や燃料噴射量を設定すると共に、図示しないクランク角センサからの信号に基づいて点火タイミングや燃料噴射タイミングを設定し、上記スロットルバルブや点火装置、各インジェクタを制御する。
プラネタリギヤ30は、モータジェネレータMG1のロータに接続されるサンギヤ31と、出力軸35に接続されると共に減速機36を介してモータジェネレータMG2のロータに連結されるリングギヤ32と、複数のピニオンギヤ33を回転自在に支持すると共にダンパ28を介してエンジン10のクランクシャフト(出力軸)に連結されるプラネタリキャリヤ34とを有する。出力軸35は、図示しないギヤ機構や、デファレンシャルギヤ39、ドライブシャフトを介して左右の車輪W(駆動輪)に連結される。なお、減速機36の代わりに、モータジェネレータMG2のロータと出力軸35との間の変速比を複数段階に設定可能な変速機が採用されてもよい。
モータジェネレータ(第1電動機)MG1は、主に、負荷運転されるエンジン10からの動力の少なくとも一部を用いて電力を生成する発電機として動作する。モータジェネレータMG2(第2電動機)は、主に、蓄電装置40からの電力およびモータジェネレータMG1からの電力の少なくとも何れか一方により駆動されて走行用の動力を出力する電動機として動作すると共に、ハイブリッド車両1の制動時に駆動系、すなわちプラネタリギヤ30や出力軸35、デファレンシャルギヤ39、ドライブシャフトを介して回生制動トルク(回生制動力)を車輪W(駆動輪)に出力する。モータジェネレータMG1およびMG2は、PCU50を介して蓄電装置40と電力をやり取りする。
蓄電装置40は、例えば200〜300Vの定格出力電圧を有するリチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池であり、図示しないCPU等を有するマイクロコンピュータを含む電源管理電子制御装置(以下、「電源管理ECU」という)45により管理される。電源管理ECU45は、専用通信線を介してHVECU70に接続され、当該HVECU70相互に情報をやり取りする。また、電源管理ECU45は、蓄電装置40の電圧センサからの端子間電圧や、電流センサからの充放電電流、温度センサからの電池温度等に基づいて、蓄電装置40のSOC(充電率)や、許容充電電力Win、許容放電電力Wout等を算出する。なお、蓄電装置40は、キャパシタであってもよく、二次電池およびキャパシタの双方を含んでもよい。
PCU50は、モータジェネレータMG1を駆動する第1インバータ51や、モータジェネレータMG2を駆動する第2インバータ52、蓄電装置40からの電力を昇圧すると共にモータジェネレータMG1、MG2側からの電力を降圧することができる昇圧コンバータ(電圧変換モジュール)53等を含む。PCU50は、図示しないCPU等を有するマイクロコンピュータを含むモータ電子制御装置(以下、「MGECU」という)55により制御される。MGECU55は、専用通信線を介してHVECU70に接続され、当該HVECU70相互に情報をやり取りする。MGECU55は、HVECU70からの指令信号や、昇圧コンバータ53の昇圧前電圧および昇圧後電圧、モータジェネレータMG1,MG2のロータの回転位置を検出する図示しないレゾルバの検出値、モータジェネレータMG1,MG2に印加される相電流等を入力する。MGECU55は、これらの入力信号に基づいて第1および第2インバータ51,52や昇圧コンバータ53をスイッチング制御する。
摩擦制動装置60は、マスタシリンダ61や、各車輪Wに取り付けられたブレーキディスクを挟持して対応する車輪に制動トルク(摩擦制動トルク)を付与する複数のブレーキパッド(図示省略)、それぞれサスペンション90の構成部材により支持されると共に対応するブレーキパッドを駆動する複数のホイールシリンダ62、各ホイールシリンダ62に油圧を供給する油圧式のブレーキアクチュエータ63、ブレーキアクチュエータ63を制御するブレーキ用電子制御ユニット(以下、「ブレーキECU」という)65等を含む。ブレーキECU65は、図示しないCPU等を有するマイクロコンピュータを含み、専用通信線を介してHVECU70に接続されて当該HVECU70と相互に情報をやり取りする。また、ブレーキECU65は、ブレーキペダル66の踏み込み量を検出するブレーキペダルストロークセンサ67からのブレーキペダルストロークBSや図示しない車速センサにより検出される車速V等を入力する。
HVECU70は、図示しないCPU,ROM,RAM、入出力インターフェース等を有するマイクロコンピュータを含む。HVECU70は、上述の専用通信線や図示しない車載ネットワークを介してエンジンECU15や電源管理ECU45、MGECU55、ブレーキECU65等と通信し、相互に情報をやり取りする。また、HVECU70は、図示しないアクセルペダルポジションセンサにより検出されるアクセルペダルの踏み込み量を示すアクセル開度Accや、図示しない車速センサにより検出される車速V等を入力する。
HVECU70は、ハイブリッド車両1の走行に際し、アクセル開度Accや車速Vに基づいて出力軸35に出力されるべき要求トルクTr*を設定すると共に、当該要求トルクTr*や出力軸35の回転数Nrに基づいてハイブリッド車両1の走行に要求される要求走行パワーPd*を設定する。更に、HVECU70は、要求トルクTr*や要求走行パワーPd*、蓄電装置40の目標充放電電力Pb*や許容放電電力Wout等に基づいてエンジン10を負荷運転させるか否かを判定する。エンジン10を負荷運転させる場合、HVECU70は、要求パワーP*や目標充放電電力Pb*等に基づいてエンジン10が効率よく運転されるように当該エンジン10の目標パワーPe*を設定すると共に、目標パワーPe*に応じたエンジン10の目標回転数Ne*を設定し、目標パワーPe*および目標回転数Ne*をエンジンECU15に送信する。エンジンECU15は、HVECU70からの目標パワーPe*および目標回転数Ne*に応じた要求トルクTe*に基づいて吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御等を実行する。
エンジン10が負荷運転される場合、モータジェネレータMG1およびMG2は、エンジン10から出力されるパワーの一部(蓄電装置40の充電時)またはすべて(蓄電装置40の放電時)をプラネタリギヤ30と共にトルク変換して出力軸35に出力するように制御される。これにより、ハイブリッド車両1は、エンジン10からの動力(直達トルク)およびモータジェネレータMG2からの動力により走行する。また、エンジン10の負荷運転が禁止されると共に当該エンジン10の運転を継続させる場合、エンジンECU15は、トルクを実質的に発生することなく、回転数を予め定められたアイドル回転数(例えば、1000rpm前後)に維持するようにエンジン10をアイドル運転(自立運転)させる。更に、エンジン10の運転を停止させる場合、HVECU70は、目標パワーPe*および目標回転数Ne*を値0に設定する。このようにエンジン10の負荷運転が禁止されたり、エンジン10の運転が停止されたりする場合には、要求トルクTr*に応じたトルクがモータジェネレータMG2から出力軸35に出力され、ハイブリッド車両1はモータジェネレータMG2からの動力により走行する。
また、運転者によりブレーキペダル66が踏み込まれると、ブレーキECU65は、ブレーキペダルストロークセンサ67からのブレーキペダルストロークBS(ブレーキペダル66の踏み込み量)と、予め定められた図示しない踏力設定マップとを用いて運転者によるペダル踏力Fpdを算出し、算出したペダル踏力Fpdに基づいて運転者により要求されている要求制動力BF*を設定する。更に、ブレーキECU65は、要求制動力BF*と車速センサからの車速Vと予め定められた図示しない回生分配比設定マップとを用いてモータジェネレータMG2に対する要求回生制動力RBF*と摩擦制動装置60のブレーキアクチュエータ63に対する要求摩擦制動力FBF*とを設定する。そして、ブレーキECU65は、要求摩擦制動力FBF*に基づいてブレーキアクチュエータ63を制御すると共に、要求回生制動力RBF*に予め定められた換算係数を乗じて得られる要求回生制動トルクRBTをHVECU70に送信する。HVECU70は、蓄電装置40の入力制限Winおよび出力制限Woutの範囲内で回生制動力を出力させるべく、要求回生制動トルクRBTに基づいてモータジェネレータMG2に対するトルク指令Tm2*を設定し、当該トルク指令Tm2*をMGECU55およびブレーキECU65に送信する。
上記回生分配比設定マップを用いて設定される要求摩擦制動力FBF*がゼロになる場合、車輪Wには、摩擦制動装置60からの摩擦制動力が付与されず、モータジェネレータMG2からの回生制動トルクのみが出力されることになる。そして、車輪W(駆動輪)にモータジェネレータMG2からの回生制動トルクのみが出力されている際に車速が所定車速以下になると、ブレーキECU65(およびHVECU70)は、回生制動トルクを摩擦制動力にて置き換える置き換え処理を実行する。この場合、ブレーキECU65は、車速が低下するにつれて(時間の経過と共に)要求回生制動力RBF*を減少させると共に、回生制動トルクが摩擦制動装置60からの摩擦制動力で速やかに置き換えられるように要求摩擦制動力FBF*を設定する。
図2は、ハイブリッド車両1においてエンジン10の負荷運転の許否を判定するために実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。図2のルーチンは、ハイブリッド車両1がシステム起動されている間に、ブレーキECU65により所定時間おきに繰り返し実行されるものである。
図2のルーチンの開始に際して、ブレーキECU65(CPU)は、ブレーキペダルストロークセンサ67からのブレーキペダルストロークBSや摩擦制動フラグFfbの値を入力する(ステップS100)。摩擦制動フラグFfbは、ブレーキECU65によって、ブレーキペダル66の踏み込み量や車速V等に応じて摩擦制動装置60から各車輪Wに摩擦制動力が付与される際に値1に設定されると共に、摩擦制動装置60から各車輪Wに摩擦制動力が付与されない際に値0に設定されるものである。
ステップS100の処理の後、ブレーキECU65は、入力したブレーキペダルストロークBSに基づいて、モータMG2からの回生制動トルクおよび摩擦制動装置60からの摩擦制動力の少なくとも何れか一方が車輪Wに付与されているか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110にて回生制動トルクおよび摩擦制動力の少なくとも何れか一方が車輪Wに付与されていると判定した場合(ステップS110:YES)、ブレーキECU65は、更に、ステップS100にて入力した摩擦制動フラグFfbが値1であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、ステップS120にて摩擦制動フラグFfbが値1であると判定した場合、すなわち、各車輪Wに摩擦制動装置60からの摩擦制動力が付与されていると判定した場合(ステップS120:YES)、ブレーキECU65は、エンジン10の負荷運転を禁止すべく、負荷運転禁止指令をHVECU70およびエンジンECU15に送信し(ステップS130)、本ルーチンを一旦終了させる。
一方、ステップS110にて車輪Wに回生制動トルクおよび摩擦制動力が付与されていないと判定した場合(ステップS110:NO)およびステップS120にて車輪Wに回生制動トルクのみが出力されて摩擦制動力が付与されていないと判定した場合(ステップS120:NO)、ブレーキECU65は、ステップS130の処理を実行することなく、本ルーチンを一旦終了させる。これにより、ステップS110またS120にて否定判断がなされた場合、すなわちハイブリッド車両1が制動されていないか、あるいはハイブリッド車両1の制動に際して車輪W(駆動輪)に回生制動トルクのみが出力されていると判定した場合、ブレーキECU65は、エンジン10の負荷運転を禁止することなく、本ルーチンを一旦終了させる。
上述のような図2のルーチンが実行される結果、運転者によるブレーキペダル66の踏み込みに応じて摩擦制動装置60により車輪Wに摩擦制動力が付与される際には、エンジン10の負荷運転が禁止される(図2のステップS130)。そして、この場合、エンジンECU15は、トルクを実質的に発生することなく、回転数をアイドル回転数に維持するようにエンジン10をアイドル運転(自立運転)させる。ここで、エンジン10の運転中、サスペンション90を介して車体2に連結された車輪W(駆動輪)には当該エンジン10の回転に伴って生じる強制力(起振力)が駆動系、すなわちダンパ28やプラネタリギヤ30、出力軸35、デファレンシャルギヤ39、ドライブシャフトを介して伝達される。そして、摩擦制動装置60により車輪Wに摩擦制動力が付与される際には、エンジン10から車輪W(駆動輪)に伝達される強制力の変動が摩擦制動装置60すなわちブレーキディスクやホイールシリンダ(ブレーキパッド)62、およびサスペンション90を介して車体2に伝達され、当該強制力の変動に起因した振動が乗員に不快感を与えてしまうおそれがある。従って、摩擦制動装置60により車輪Wに摩擦制動力が付与される際にエンジン10の負荷運転を禁止して当該エンジン10をアイドル運転させることで、エンジン10からの強制力(エンジンの回転変動)を小さくして、車体2に伝達される振動を低減することができる。
これに対して、運転者によるブレーキペダル66の踏み込みに応じて摩擦制動装置60から車輪Wに摩擦制動力が付与されずにモータジェネレータMG2から回生制動トルクのみが出力される際には、エンジン10の負荷運転が許容され、車輪Wに摩擦制動力が付与される際に比べてエンジン10の負荷の制限が緩和される。すなわち、摩擦制動装置60から車輪Wに摩擦制動力が付与されずにモータジェネレータMG2から回生制動トルクが出力される際には、車輪W(駆動輪)−摩擦制動装置60−サスペンション90−車体2という振動の伝達経路が断たれることから、エンジン10の負荷運転中であっても当該エンジン10から車輪W(駆動輪)を介して車体2に伝達される振動は大幅に減少する。従って、車輪Wに摩擦制動力が付与されずにモータジェネレータMG2から回生制動トルクが出力される際に、エンジン10の負荷運転を許容し、車輪Wに摩擦制動力が付与される際に比べて負荷の制限を緩和することで、エンジン10の動作点の低負荷側への移動を抑制し、それにより、エンジン10の燃費の悪化やエンジン音の変化を抑制することが可能となる。
この結果、ハイブリッド車両1では、車輪Wに制動力が付与される際に、当該車輪Wから車体2への振動の伝達を良好に抑制しつつ、エンジン10の燃費の悪化やエンジン音の変化に起因した違和感の発生を抑制することが可能となる。また、ハイブリッド車両1では、運転者によりブレーキペダル66が踏み込まれる前に、負荷運転されるエンジン10からの動力を用いてモータジェネレータMG1により発電された電力により蓄電装置40が充電されており、ブレーキペダル66の踏み込みに応じて車輪W(駆動輪)にモータジェネレータMG2からの回生制動トルクのみが出力される場合には、エンジン10を負荷運転させて蓄電装置40の充電を継続することができる。これにより、蓄電装置40の充電時間が長期化するのを抑制することが可能となる。更に、ハイブリッド車両1では、運転者によりブレーキペダル66が踏み込まれる前に、エンジン10の排気浄化触媒を暖機するために当該エンジン10が負荷運転されており、ブレーキペダル66の踏み込みに応じて車輪W(駆動輪)にモータジェネレータMG2からの回生制動トルクのみが出力される場合には、エンジン10を負荷運転させて排気浄化触媒の暖機を継続することができる。これにより、排気浄化触媒の暖機時間が長期化するのを抑制してエミッションを改善することが可能となる。
以上説明したように、本開示のハイブリッド車両1は、サスペンション90を介して車体2に連結される車輪Wと、当該車輪Wに動力を出力可能なエンジン10と、車輪Wに回生制動トルクを出力可能なモータジェネレータMG2と、当該モータジェネレータMG2と電力をやり取りする蓄電装置40と、車輪Wに摩擦制動力を付与可能な摩擦制動装置60とを含む。そして、ハイブリッド車両1の制御装置としてのブレーキECU65は、摩擦制動装置60により車輪Wに摩擦制動力が付与される際にエンジン10の負荷運転を禁止して当該エンジン10の負荷を減少させると共に、車輪Wに摩擦制動力が付与されずにモータジェネレータMG2から回生制動トルクが出力される際に、エンジン10の負荷運転を許容し、車輪Wに摩擦制動力が付与される際に比べて当該エンジン10の負荷の制限を緩和する。これにより、車輪Wに制動力が付与される際に、車輪Wから車体2への振動の伝達を抑制しつつ、エンジン10の燃費の悪化やエンジン音の変化に起因した違和感の発生を抑制することが可能となる。
なお、図2のルーチンは、HVECU70により実行されてもよい。また、上記実施形態において、摩擦制動装置60により車輪Wに摩擦制動力が付与される際にエンジン10の負荷運転を禁止する代わりに、当該エンジン10の負荷運転を許容しつつ負荷(吸入空気量)を減少させてもよい。この場合、車輪Wに摩擦制動力が付与されずにモータジェネレータMG2から回生制動トルクが出力される際には、車輪Wに摩擦制動力が付与される際に比べてエンジン10の負荷制限を緩和すればよい。更に、本開示の発明が適用されるハイブリッド車両は、動力分配用のプラネタリギヤを含まずに2つ以上の電動機を含むものであってもよく、1モータ式のハイブリッド車両であってもよく、プラグイン式のハイブリッド車両であってもよい。また、本開示の発明は、シリーズ式のハイブリッド車両に適用されてもよい。
また、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ハイブリッド車両の製造産業等において利用可能である。
1 ハイブリッド車両、2 車体、10 エンジン、15 エンジン電子制御装置(エンジンECU)、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 出力軸、36 減速機、39 デファレンシャルギヤ、40 蓄電装置、45 電源管理電子制御装置(電源管理ECU)、50 電力制御装置(PCU)、51 第1インバータ、52 第2インバータ、53 昇圧コンバータ、55 モータ電子制御装置(MGECU)、60 摩擦制動装置、61 マスタシリンダ、62 ホイールシリンダ、63 ブレーキアクチュエータ、66 ブレーキペダル、67 ブレーキペダルストロークセンサ、70 ハイブリッド電子制御ユニット(HVECU)、90 サスペンション、W 車輪、MG1,MG2 モータジェネレータ。

Claims (1)

  1. サスペンションを介して車体に連結される車輪と、前記車輪に動力を出力可能なエンジンと、前記車輪に回生制動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取りする蓄電装置と、前記車輪に摩擦制動力を付与可能な摩擦制動装置とを含む車両の制御装置において、
    前記摩擦制動装置により前記車輪に前記摩擦制動力が付与される際に前記エンジンの負荷運転を禁止すると共に、前記車輪に前記摩擦制動力が付与されずに前記電動機から前記回生制動力が出力される際に前記エンジンの前記負荷運転を許容すること特徴とする車両の制御装置。

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