JP6883516B2 - 端末及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、次世代移動通信システムにおけるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。LTEからのさらなる広帯域化および高速化を目的として、LTEアドバンスト(Rel.10−12)が仕様化され、さらに、例えば5G(5th generation mobile communication system)と呼ばれるLTEの後継システムが検討されている。
Rel.8から12のLTEでは、事業者に免許された周波数帯、すなわちライセンスバンド(Licensed band)において排他的な運用がなされることを想定して仕様化が行われた。ライセンスバンドとしては、例えば、800MHz、2GHzまたは1.7GHzなどが使用される。
スマートフォンやタブレット等の高機能化されたユーザ端末/ユーザ装置(UE:User Equipmentと呼ぶ)の普及は、ユーザトラヒックを急激に増加させている。この増加するユーザトラヒックを吸収するため、更なる周波数バンドを追加する必要があるが、ライセンスバンドのスペクトラム(licensed spectrum)には限りがある。このため、ライセンスバンド以外に利用可能なアンライセンススペクトラム(unlicensed spectrum)のバンド(これをアンライセンスバンド:unlicensed bandと呼ぶ)を利用して、LTEシステムの周波数を拡張することが検討されている(非特許文献2)。
アンライセンスバンドとしては、たとえばWi−Fi(登録商標)と同じ2.4GHzまたは5GHz帯などが使用される。Rel.13 LTEでは、ライセンスバンドとアンライセンスバンドの間でのキャリアアグリゲーション(CA)を行うことが検討されている。このように、ライセンスバンドとともにアンライセンスバンドを用いて行う通信をLAA(License-Assisted Access)と称する。将来的にライセンスバンドとアンライセンスバンドのデュアルコネクティビティ(DC)や、アンライセンスバンドのスタンドアローンもLAAの検討対象となる可能性がある。
3GPP TS 36.300 "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2" AT&T, Drivers, Benefits and Challenges for LTE in Unlicensed Spectrum, 3GPP TSG-RAN Meeting #62 RP-131701
アンライセンスバンドでは、他事業者のLTE、Wi−Fi又はその他のシステムとの共存のため、干渉制御機能の導入が検討されている。Wi−Fiでは、同一周波数内での干渉制御機能として、CCA(Clear Channel Assessment)に基づくLBT(Listen Before Talk)が利用されている。したがって、LTEシステムに対してアンライセンスバンドを設定する場合も、干渉制御機能としてリスニング(例えば、LBT)を適用してUL送信及び/又はDL送信を制御することが想定される。
また、リスニングを適用してUL送信及び/又はDL送信を制御する場合においても、ユーザ端末は、無線基地局から通知されるUL送信指示(例えば、ULグラント)に基づいてUL送信(例えば、ULデータ)を制御することが考えられる。この場合、既存システム(Rel.12以前)のUL送信方法(例えば、UL送信タイミング)をそのまま適用すると、リスニング結果等によってはUL送信を適切に行えない場合が生じるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、送信前にリスニングが適用されるセル(例えば、アンライセンスバンド)においてUL送信を適切に行うことができるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の端末の一態様は、上り共有チャネルの送信を指示する下り制御情報を受信する
受信機と、前記下り制御情報の受信の第1期間後に、チャネルのセンシングの結果に基づ
いて、シンボルの途中から前記送信を開始するプロセッサと、を有し、前記送信は、シンボル時間より短い時間と、1以上のシンボル時間と、にわたり、前記シンボル時間より短い時間における信号は、前記1以上のシンボル時間の最初のシンボルの信号の一部であることを特徴とする。
本発明によれば、送信前にリスニングが適用されるセル(例えば、アンライセンスバンド)においてUL送信を適切に行うことができる。
図1Aは、FBEの無線フレーム構成の一例を示す図であり、図1Bは、LBEの無線フレーム構成の一例を示す図である。 DL−LBT後の送信に設定されるバースト期間の一例を示す図である。 図3Aは、既存のTDDのサブフレーム構成の一例を示す図であり、図3Bは、LAAにおけるサブフレーム構成の一例を示す図である。 DL送信前にリスニングを適用する場合の送信方法の一例を示す図である。 図5Aは、既存システムにおけるUL送信タイミングの一例を示す図であり、図5Bは、既存のUL送信タイミングをLBEに適用した場合の一例を示す図である。 図6A及び図6Bは、本実施の形態に係るUL送信タイミングの一例を示す図である。 図7A及び図7Bは、本実施の形態に係るUL送信タイミングの他の例を示す図である。 本実施の形態に係るUL送信タイミングの他の例を示す図である。 本実施の形態に係るUL送信方法(UL TTI構成)の一例を示す図である。 上り共有チャネルに対する上り制御情報の割当ての一例を示す図である。 本実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略図である。 本実施の形態に係る無線基地局の全体構成の説明図である。 本実施の形態に係る無線基地局の機能構成の説明図である。 本実施の形態に係るユーザ端末の全体構成の説明図である。 本実施の形態に係るユーザ端末の機能構成の説明図である。
上述したように、アンライセンスバンドでは、他事業者のLTE、Wi−Fi(登録商標)またはその他のシステムと共存するため、干渉制御機能が必要になる。同一周波数での干渉制御機能として、Wi−Fiでは、CCAに基づくLBT(Listen Before Talk)と呼ばれる機能が実装されている。日本や欧州などにおいてはLBT機能が5GHz帯アンライセンスバンドで運用されるWi−Fiなどのシステムにおいて必須と規定されている。
このため、アンライセンスバンドでLTE/LTE−Aを運用するシステム(例えば、LAAシステム)においても、信号の送信前にリスニングを適用することにより同一周波数内における干渉制御を行うことが検討されている。リスニングが設定されるキャリアでは、複数のシステムにおける無線基地局やユーザ端末が、同一周波数帯域を共有利用することが想定される。
リスニングの適用により、LAAとWi−Fiとの間の干渉、LAAシステム間の干渉などを回避することができる。また、LAAシステムを運用するオペレータ毎に、接続可能なユーザ端末の制御を独立して行う場合であっても、リスニングによりそれぞれの制御内容を把握することなく干渉を低減することができる。
ここで、リスニングとは、ある送信ポイント(例えば、無線基地局、ユーザ端末など)が信号の送信を行う前に、他の送信ポイントなどから所定レベル(例えば、所定電力)を超える信号が送信されているか否かを検出/測定する動作を指す。また、無線基地局及び/又はユーザ端末が行うリスニングは、LBT(Listen Before Talk)、CCA(Clear Channel Assessment)、キャリアセンスなどとも呼ばれる。
例えば、LTEシステムでLBTを適用する場合、送信ポイント(LTE−U基地局及び/又はユーザ端末)は、アンライセンスバンドにおいてUL信号及び/又はDL信号を送信する前にリスニング(LBT、CCA)を行う。そして、他システム(例えば、Wi−Fi)や別のLAAの送信ポイントからの信号を検出しなかった場合、アンライセンスバンドで通信を実施する構成とすることができる。
送信ポイントは、LBTで測定した受信電力が所定の閾値以下である場合は、チャネルは空き状態(LBT−idle)であると判断し送信を行う。「チャネルが空き状態である」とは、言い換えると、特定のシステムによってチャネルが占有されていないことをいい、チャネルがアイドルである、チャネルがクリアである、チャネルがフリーである、などともいう。
一方で、送信ポイントは、LBTで測定した受信電力が所定の閾値を超える場合、チャネルはビジー状態(LBT−busy)であると判断し、送信を制限する。例えば、リスニングの結果、LBT−busyであると判断した場合には、(1)DFS(Dynamic Frequency Selection)により別キャリアに遷移する、(2)送信電力制御(TPC)を行う、(3)送信を行わない(送信停止、又は待機)、などの処理が実施される。LBT−busyの場合、当該チャネルは、改めてLBTを行いチャネルが空き状態であることが確認できた後に初めて利用可能となる。なお、LBTによるチャネルの空き状態/ビジー状態の判定方法は、これに限られない。
例えば、アンライセンスバンドのキャリア(周波数と称してもよい)を用いて通信を行うユーザ端末が、当該アンライセンスバンドのキャリアで通信を行っている他のエンティティ(他のユーザ端末等)を検出した場合、当該キャリアでの送信が禁止される場合を想定する。この場合、当該ユーザ端末は、送信タイミングよりも所定期間前のタイミングでLBTを実行する。LBTを実行するユーザ端末は、送信タイミングよりも所定期間前のタイミングで対象となるキャリアの帯域全体をサーチし、他の装置(無線基地局、LAA−UE、Wi−Fi装置等)が当該キャリアの帯域において通信しているか否かを確認する。通信していないことが確認された場合に限って、当該キャリアを用いて送信を行う。他方、一部の帯域でも他の装置が使用中であることを検出した場合、すなわち、他の装置からの当該帯域に係る信号の受信電力がしきい値を超過していることを検出した場合、当該ユーザ端末は自らの送信を中止する。ここで、LBT期間中の受信信号電力が所定のしきい値より高い場合、チャネルはビジー状態(LBT−busy)とみなされる。LBT期間中の受信信号電力が所定のしきい値より低い場合、チャネルはアイドル状態(LBT−idle)とみなされる。
また、LBTメカニズムには、大別してLBE(Load-Based Equipment)およびFBE(Frame-Based Equipment)の2種類がある。LBEでは、初期CCAを実施して、LBT−idleであれば送信を開始し、LBT−busyであればECCA(Extended CCA)手順を実施する。つまり、LBEは、キャリアセンスを行った結果チャネルが使用不可であった場合はキャリアセンス時間を延長し、チャネルが使用可能となるまで継続的にキャリアセンスを行うメカニズムである。LBEでは、適切な衝突回避のためランダムバックオフが必要である。
FBEでは、固定のタイミングおよび固定の周期でキャリアセンスを実施し、LBT−idleであれば送信を開始し、LBT−busyであれば次のキャリアセンスタイミングまで待機する。つまり、FBEは、固定のフレーム周期をもち、所定のフレームでキャリアセンスを行った結果、チャネルが使用可能であれば送信を行うが、チャネルが使用不可であれば次のフレームにおけるキャリアセンスタイミングまで送信を行わずに待機するというメカニズムである。
図1は、LBTにおける無線フレーム構成の一例を示す図である。図1Aは、FBEの無線フレーム構成の一例を示している。FBEの場合、LBT時間(LBT duration)及びLBT周期は固定であり、所定のシンボル数(例えば、1〜3シンボル)及び周期(例えば、1ms毎)でLBTが行われる。一方、図1Bは、LBEの無線フレーム構成の一例を示している。LBEの場合、LBT時間は固定でない。例えば、所定の条件を満たすまでLBTシンボルが継続されてもよい。具体的には、LBT−idleが観測されるまで、無線基地局はLBTを継続して実施してもよい。なお、本実施の形態は、チャネルが使用可能となるまで継続的にキャリアセンスを行ってUL送信を制御するLBEに好適に適用することができるがこれに限られない。
無線基地局が実施するDL送信用のリスニング(DL−LBT)結果がLBT−idleである場合、無線基地局に対して所定期間の間はLBTを省略した信号送信(DLバースト送信)を許容することができる(図2参照)。リスニングを適用するセルにおいて、リスニング後(LBT−idleの場合)にLBTを実施せずに送信できる期間を、バースト期間(バースト送信期間、バースト長、最大バースト長、最大許容バースト長、Maximum burst length)とも呼ぶ。UL送信についてもDLと同様にリスニング(UL−LBT)結果に応じてULバースト送信を行うことができる。
また、DL送信とUL送信を同じアンライセンスキャリアでサポートする場合(DL/UL LAA)、DLバースト送信とULバースト送信は時間分割多重(TDM)してスケジューリングすることができる。既存のLTEシステムのTDDでは、DLサブフレームとULサブフレームの配置パターンが固定的に設定される(図3A参照)。これに対し、DL/UL LAAでは、DLバースト送信とULバースト送信を固定せずにフレキシブルに時間多重して送信を制御することが想定される(図3B参照)。
ところで、LBEを適用する場合、リスニング結果(LBT−idle)に基づいて決定される送信開始タイミングは、サブフレームの境界になるとは限らない。なお、リスニングを適用しないLTEシステム(Rel.8−10)では、サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)に対応する。
つまり、リスニング結果(LBT−idleとなるタイミング)によっては1つのサブフレームの中で送信に利用できるOFDMシンボル数がサブフレーム内の全てでない場合(一部のOFDMシンボルしか利用できない場合)も想定される。この場合、周波数利用効率や送信機会の損失を抑制する観点から、一部のOFDMシンボルを利用したDL送信を行うことが考えられる(図1B参照)。
サブフレームの一部のOFDMシンボルしか利用できない場合のDL送信として、複数の送信形態(トランスポートブロック(TB)の送信方法)が考えられる。DL送信としては、DLデータ(例えば、PUSCH)、DL制御情報、参照信号等の送信がある。以下に、送信形態として、部分TTIアプローチ(Partial TTI approach)、フローティングTTIアプローチ(Floating TTI approach)、スーパーTTIアプローチ(Super TTI approach)について図4を参照して説明する。
<Partial TTI approach>
部分TTIアプローチは、単一のサブフレーム内の一部のOFDMシンボルを用いてDLデータの割当て(トランスポートブロック)を構成する。例えば、リスニング結果によりサブフレームの途中からDL送信を開始する場合、次サブフレームの境界までの一部のOFDMシンボルを用いてDLデータ(例えば、PDSCH)や制御信号(例えば、PDCCH及び/又はEPDCCH)を送信する。
<Floating TTI approach>
フローティングTTIアプローチは、リスニング結果に基づく送信開始タイミングからTTI(例えば、1ms長)単位でDLデータの割当て(トランスポートブロック)を構成する。例えば、サブフレームnの途中から送信を開始する場合、次サブフレームn+1を含めたTTI単位でDL送信を制御する。この場合、サブフレームnの一部のOFDMシンボルとサブフレームn+1の一部のOFDMシンボルで1TTIを構成してDL送信が行われる。
<Super TTI approach>
スーパーTTIアプローチは、送信開始タイミングのサブフレームに加えて次サブフレーム全体を含めたOFDMシンボルを用いてDLデータの割当て(トランスポートブロック)を構成する。例えば、サブフレームnの途中から送信を開始する場合、当該サブフレームnの一部のOFDMシンボルと、次サブフレームn+1の全てのOFDMシンボルを1トランスポートブロックとしてDL送信を制御する。
上記3つの送信形態のうち、TTI長を一定(例えば、14OFDMシンボル)とするフローティングTTIでは、リスニング結果に基づく送信タイミングが変化しても、トランスポートブロックサイズを一定とすることができる。このため、DL信号を再送する場合に、再送時のタイミング等の制約を小さくすることができる。また、フローティングTTIでは、送信開始タイミング(利用できるOFDMシンボル数)に関わらずTTI長が一定であるため、あらかじめ送信側で準備しておく信号送信パターンを少なくすることができる。また、TTIに含まれる参照信号や制御チャネル等の構成を、既存システムと同様に設定(1TTI内の信号構成を既存と同様に設定)することが可能となる。
このように、DL送信に対しては、リスニング結果に起因してサブフレームの途中から送信する場合のDLバースト送信方法が検討されている。一方で、リスニングを適用してUL送信(ULバースト送信)を適用する場合、UL送信タイミングをどのように制御するかが問題となる。
UL信号の送信前にリスニングを適用する場合、ユーザ端末は、無線基地局からのUL送信指示(例えば、ULグラント)とリスニング結果に基づいてUL送信を制御することが想定される。この場合、リスニングを行わない既存システムのUL送信方法(例えば、UL送信タイミング)を適用した場合、リスニング結果等によってはUL送信を適切に行えない場合が生じるおそれがある。
既存システムにおいて、ユーザ端末は、無線基地局から送信されるUL送信指示を受信した後の所定タイミング(例えば、4ms後)のサブフレームでUL送信を行う(図5A参照)。かかる送信方法をそのまま適用する場合、ユーザ端末は、UL送信指示で指示された対象サブフレーム(4ms後のサブフレーム)の直前にリスニングを行い、指示されたサブフレーム以外ではUL送信を行わないことが考えられる。
しかし、LBE適用時にはDL送信がサブフレームの境界以外でも開始及び/又は終了する。そのため、ULグラントでユーザ端末に特定のサブフレームにおけるUL送信を指定する場合、DL送信とUL送信の間に送信の行われない期間が生じる(図5B参照)。DL送信のタイミングによっては、DL送信とUL送信の間に生じる未送信の期間が、UL送信に必要なリスニング期間より長くなる可能性もある。かかる場合、周波数利用効率の低下や、他システムからの送信によりユーザ端末のUL送信機会(チャネルアクセス権)を失うおそれもある。
また、UL送信に対してサブフレームの途中からの送信を許容する場合、既存システムの送信方法を適用すると、ユーザ端末は、リスニング結果に応じて柔軟にUL送信を制御することが困難となる。
そこで、本発明者等は、サブフレームの途中からDL信号及び/又はUL信号の送信が許容される場合、ユーザ端末がUL送信指示を受信してから所定期間内(例えば、第1の期間後に設定される第2の期間内)にUL信号の送信を行うように制御することを着想した。
UL送信のタイミングをUL送信指示後の所定期間(第1の期間)後に設定される一定の範囲(第2の期間)とすることにより、DL信号及び/又はUL信号がサブフレームの途中から送信される場合であっても、ユーザ端末は、UL送信のタイミングを適切に制御することができる。また、ユーザ端末は、UL送信前に行うリスニング結果に応じてUL送信を柔軟に制御することが可能となる。
また、本発明者等は、リスニングの結果に基づいてサブフレームの途中からUL送信を行う場合に、UL信号の送信を行うTTI構成を制御することを着想した。また、ULバースト送信を行う場合に、プリアンブルを含む初期信号(initial signal)をUL TTIの先頭に配置して送信を制御することを着想した。
以下に、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、リスニング(LBT)が設定されない周波数キャリアをライセンスバンド、リスニングが設定されるキャリアをアンライセンスバンドとして説明するが、これに限られない。本実施の形態は、リスニングが設定される周波数キャリア(又は、セル)であれば、ライセンスバンド又はアンライセンスバンドに関わらず適用することができる。
また、以下の説明では、LTE/LTE−Aシステムにおいてリスニングを適用する場合について説明するが、本実施の形態はこれに限られない。信号送信前にリスニングを適用し、他の送信ポイント(例えば、無線基地局)からの指示に基づいてUL送信(例えば、送信タイミング)を制御するシステムであれば適用することができる。
また、以下の説明では、UL送信として、無線基地局から通知されるUL送信指示(ULグラント)に基づいてULデータ(例えば、PUSCH)の送信制御について示すが、本実施の形態はこれに限られない。他のUL送信(例えば、ACK/NACKフィードバック、非周期的チャネル状態情報(A−CSI)フィードバック、非周期的サウンディング参照信号(A−SRS)フィードバック等)に対しても適用することができる。
また、以下の説明では、リスニングを適用するUL送信及び/又はDL送信に対して、フローティングTTIを適用する場合を想定して説明するが、本実施の形態はこれに限られず、他の送信形態に適用することも可能である。
(第1の態様)
第1の態様では、無線基地局から通知されるUL送信指示(例えば、ULグラント)に対する送信タイミング等のUL送信制御について説明する。
ユーザ端末は、リスニング結果に応じてサブフレームの途中からDL信号及び/又はUL信号の送信が許容される場合に、UL送信指示を受信してから所定期間(第1の期間)後に設定される一定期間(第2の期間)内にUL信号の送信を行うように制御する。以下に、UL送信及び/又はDL送信にフローティングTTIを適用する場合について説明する。
<UL送信がフローティングTTIの場合>
ユーザ端末がフローティングTTIを適用してUL送信を行う場合、サブフレームの途中からTTI単位でUL送信を制御する。UL送信指示を含むDL送信が所定サブフレームnだけで行われる場合、ユーザ端末は、UL送信指示を受信したタイミング(サブフレームn)から所定期間後のサブフレームを先頭とする一定期間内にリスニング結果に応じてUL送信を行うことができる。
無線基地局は、UL送信指示(ULグラント)を他のセル(アンライセンスバンド又はライセンスバンド)から送信するDL信号に含めてユーザ端末に通知してもよい(クロスキャリアスケジューリング)。
例えば、ユーザ端末は、サブフレームn+4(所定期間が4ms)を先頭とし、Xサブフレームの期間内(サブフレームn+4からXサブフレーム期間)でUL信号の送信を制御する(図6A参照)。図6AではX=2の場合を示している。なお、ここでは、UL送信が許容されるUL送信の候補期間(第2の期間)の先頭タイミングをn+4とする場合を示したが、これに限られずn+3、n+5等に設定することも可能である。
UL送信の候補期間長を決定する値(X)は、仕様であらかじめ定義してもよいし、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、報知情報等)を用いて無線基地局からユーザ端末へ通知してもよい。ユーザ端末は、UL送信指示に対応したUL送信が可能となる期間を把握してUL送信を制御することができる。
ユーザ端末は、UL送信の候補期間となるXサブフレームの期間中に最大1TTI長分のUL送信を行うことができる(図6A参照)。
あるいは、ユーザ端末は、Xサブフレームの期間中に複数TTI長分のUL送信を行ってもよい(図6B参照)。この場合、無線基地局は、ユーザ端末に複数TTI分のUL送信をユーザ端末にスケジューリングする(ULマルチサブフレームスケジューリング)。また、無線基地局は、下り制御情報及び/又は上位レイヤシグナリングを用いてユーザ端末に複数サブフレーム分のUL送信指示を通知することができる。図6では、X=3の場合に、2サブフレーム分のUL送信を行う場合を示している。これにより、複数TTI分のUL送信を行う場合にリスニング回数を低減することができる。
ユーザ端末は、UL送信の候補期間となるXサブフレームの期間中にリスニング結果に応じて送信が行えない場合(LBT−busyが続く場合)、UL送信を行わない(例えば、ドロップする)ように制御することができる。これにより、ユーザ端末は、一定期間(UL送信の候補期間)後にリスニングを行う必要がなくなる。具体的には図6Aの例の場合、サブフレームn+4の期間内はLBT−idleとなりバックオフカウンタ値がゼロとなるまでリスニングを連続的に行うが、サブフレームn+5の先頭までにUL送信を開始できなかった場合にはそれ以降1TTI分の送信をXサブフレームの期間中に収めることができないため、そこでリスニングを打ち切ることができる。その結果、チャネルが混んでいる場合におけるユーザ端末のリスニング動作を低減し、消費電力の増加を抑制することができる。また、ユーザ端末は、UL送信指示を再度受信するまでUL送信用に準備したULデータは保持しておいてもよいし、破棄してもよい。
<DL送信がフローティングTTIの場合>
UL送信指示を含むDL送信が複数のサブフレームにわたって行われる場合、ユーザ端末は、複数のサブフレームの中で特定のサブフレームから所定期間後のサブフレームを先頭とする一定期間内にUL送信を行うことができる。
無線基地局が、サブフレームnとサブフレームn+1にわたってUL送信指示を含むDL信号(1TTIのトランスポートブロック)を送信する場合を想定する。この場合、ユーザ端末は、UL送信指示が含まれるサブフレーム区間の終了タイミング(サブフレームn+1)を基準としてUL送信のタイミングを制御することができる。例えば、ユーザ端末は、サブフレームn+1から所定期間(例えば、4ms)後のサブフレーム(サブフレームn+1+4)を先頭とする一定期間内(サブフレームn+1+4からXサブフレーム期間)にUL送信を行う(図7A参照)。
あるいは、ユーザ端末は、UL送信指示が含まれるサブフレーム区間の開始タイミング(サブフレームn)を基準としてUL送信のタイミングを制御してもよい。例えば、ユーザ端末は、サブフレームnから所定期間(例えば、4ms)後のサブフレーム(サブフレームn+4)を先頭とする一定期間内(サブフレームn+4からXサブフレーム期間)にUL送信を行う(図7B参照)。
なお、UL送信の候補期間(X)として複数サブフレームが設定される場合、ユーザ端末は、UL送信タイミングをサブフレームの途中に設定してもよいし、サブフレームの境界部分に設定(サブフレーム単位でUL送信)してもよい。また、DLバースト期間にUL送信を行う場合、ユーザ端末はUL送信前にリスニングを適用せずにUL送信(送信タイミング等)を制御してもよい。
あるいは、ユーザ端末は、UL送信指示が含まれるDLフローティングTTIから所定期間後の一定期間内、又は所定期間後のみをUL送信タイミングとしてUL送信を制御してもよい。例えば、無線基地局が、サブフレームnとサブフレームn+1にわたってUL送信指示を含むDL信号(1TTIのトランスポートブロック)を送信する場合を想定する。
この場合、ユーザ端末は、UL送信指示が含まれるサブフレーム区間の終了タイミング(サブフレームn+1)から所定期間(例えば、4ms)後のタイミング(例えば、サブフレームn+1+4のOFDMシンボル)をUL信号の送信タイミング候補とすることができる(図8参照)。あるいは、ユーザ端末は、UL送信指示が含まれるサブフレーム区間の開始タイミング(サブフレームn)から所定期間(例えば、4ms)後のタイミング(例えば、サブフレームn+4のOFDMシンボル)をUL信号の送信タイミング候補とすることができる(図8参照)。
また、ユーザ端末は、UL送信についてはサブフレーム(サブフレームタイミング)に同期させ、所定のサブフレームのみをUL送信タイミング候補としてUL送信を制御してもよい。なお、ユーザ端末が他のセル(例えば、ライセンスバンドを利用するセル(PCell、PSCell等))にも接続している場合、サブフレーム(サブフレームタイミング)は、当該他のセルと同期して設定されるサブフレームのタイミングとすることができる。
(第2の態様)
第2の態様では、リスニング結果に基づいて送信するUL TTI(ULサブフレーム)の構成について説明する。
上述したように、リスニング結果に応じてサブフレームの途中からUL送信(例えば、ULフローティングTTI)が許容される場合、UL送信のTTI構成をどのように設定するかが問題となる。本実施の形態では、フローティングTTIを適用する場合の送信方法(UL TTI構成)について説明する。
<送信方法1>
UL TTI構成として、UL送信の候補期間内における実際の送信開始タイミングに関わらず、通常のTTI構成と同一に設定することができる(図9 送信方法1参照)。通常のTTI構成とは、サブフレームタイミングを基準としてUL送信を行う場合(サブフレームの先頭からUL送信を行う場合)に設定されるUL信号及び/又はULチャネルの配置構成を指す。
例えば、ユーザ端末は、サブフレームの途中からUL送信を行う際に、リスニングを行わずにUL送信を行う場合(既存システム、ライセンスバンド等)のUL TTI構成を利用する。この場合、送信開始タイミングに関わらず、先頭のシンボルを通常のTTI構成の先頭のシンボル(例えば、シンボル#0)とする。
<送信方法2>
あるいは、UL TTI構成として、UL送信の候補期間内における実際の送信開始タイミングに関わらず、サブフレーム境界に対する相対位置を固定的に設定することができる(図9 送信方法2参照)。この場合、ユーザ端末は、送信開始タイミングに応じた巡回シフト送信とする。
例えば、UL送信開始タイミングがサブフレームタイミングにおける4番目のシンボルに相当する場合、先頭のシンボルを通常のTTI構成の4番目のシンボル(例えば、シンボル#4)とする。これにより、参照信号(例えば、復調用参照信号、サウンディング参照信号等)が配置される位置を、送信開始タイミングに関わらずサブフレームの所定位置に設定することができる。
また、送信方法1又は送信方法2を適用する場合、ユーザ端末を識別するプリアンブルを含む信号(初期信号、イニシャル信号、Initial signalとも呼ぶ)をUL TTIの開始部分(先頭部分)に設定してUL送信を行うことができる。無線基地局は、受信したプリアンブルを利用してUL送信(ULバースト送信)の検出を適切に行うことができる。
初期信号は整数個のシンボルから構成されるプリアンブルを含んでもよい。この場合、初期信号に含まれるシンボルと1TTI分のシンボルを合計して通常のサブフレーム内のシンボル数(例えば、14個)となるようにすることができる。初期信号を含めた1TTIでUL送信を行う場合、UL TTIに含まれるシンボルの一部をプリアンブル送信に利用することができる。例えば、送信開始タイミングの最初のシンボルの一部又は全部を初期信号に利用することができる。又は、他のシンボル(例えば、SRSが配置されるシンボル)を初期信号用に利用することができる。この際、他のシンボル(SRSシンボル)をUL TTIの先頭に割当てるように制御してもよい。
あるいは、UL TTIの構成は変更せずに、プリアンブルを含む初期信号を別途追加する構成としてもよい。この場合、実際のUL送信時間長は1msよりも数シンボル分(初期信号分)長く設定すればよい。
また、UL送信(ULバースト)の先頭で送信する初期信号は、1シンボル長に満たない部分と、整数個のシンボル部分から構成することができる。ユーザ端末がUL信号の送信前に行うリスニングは、1シンボルより短い時間単位(例えば、16μm)で行うことが想定される。このため、リスニング結果(LBT−idleとなるタイミング)によってはシンボルの途中からUL送信を行う場合があり、かかる場合、初期信号は1シンボル長に満たない部分を含んだ構成となる。
整数個のシンボルから構成される部分は、既存の復調用参照信号(DMRS)及び/又はリファレンス参照信号(SRS)の構成(例えば、系列等)を利用して生成することができる。あるいは、DMRS及び/又はSRSをベースとして、UL送信(例えば、PUSCH)のTTI内で送信するDMRS及び/又はSRSとは異なる系列を利用してユーザ端末固有となるように生成することも可能である。
また、上り共有チャネル(PUSCH)に上り制御情報(UCI)を多重して送信する場合、上り制御情報に対しても通常のTTI構成と同一に設定する(送信方法1)、又はサブフレーム境界に対する相対位置を固定的に設定する(送信方法2)ことができる。
図10は、PUSCHを用いて上り制御情報を送信する場合の上り制御情報の割当て一例(DFT(Discrete Fourier Transform)処理前)を示している。送信方法1を適用する場合、ユーザ端末は、送信開始タイミングのシンボルから通常のTTI構成と同様にPUSCHに対して上り制御情報の割当てを制御することができる。送信方法2を適用する場合、ユーザ端末は、サブフレームタイミング(サブフレーム境界)に基づいて固定的に位置が決定される各シンボルに対して各上り制御情報の割当てを制御することができる。
ユーザ端末は、PUSCHの割当てに適用する送信方法(送信方法1又は送信方法2)に基づいて上り制御チャネル(例えば、PUCCH)に適用する送信方法を決定することができる。例えば、ユーザ端末は、PUSCHに送信方法1を適用する場合、PUCCHに対しても送信方法1を適用すると共に、PUSCHと周波数分割多重するようにPUCCHを割当てることができる。
あるいは、ユーザ端末は、PUSCHに適用する送信方法とは独立してPUCCHに適用する送信方法を制御してもよい。例えば、ユーザ端末は、PUCCHに送信方法2を適用し、PUSCHに送信方法1を適用することができる。この場合、無線基地局はPUCCHがサブフレームタイミングに対して常に合致した状態で送られてくるものと想定しプリアンブルの検出動作なしにブラインド検出動作を行うことができる。また、ユーザ端末は、PUCCHに送信方法1を適用し、PUSCHに送信方法2を適用してもよい。なお、ユーザ端末は、PUCCH及び/又はPUSCHに適用する送信方法を無線基地局から通知される情報に基づいて選択することも可能である。
<変形例>
ユーザ端末が複数のCCと接続して通信を行う場合、複数のCCに対するUL送信が同時に設定される場合が考えられる。複数CCに対するUL送信のタイミングが異なる場合(例えば、アンライセンスバンドにおいてフローティングTTIを利用するUL送信と、ライセンスバンドにおけるUL送信等)も想定される。ユーザ端末が複数のCCと接続して通信を行う場合としては、キャリアアグリゲーション(CA)、デュアルコネクティビティ(DC)等が設定される場合が挙げられる。
DCでは、セル間が別々の基地局で運用され、ユーザ端末は異なる基地局で運用される異なる周波数のセルグループに接続して通信を行う。このため、DCが適用される場合、複数のスケジューラが独立して設けられ、当該複数のスケジューラがそれぞれの管轄する1つ以上のセルから構成されるセルグループのスケジューリングを制御する。各セルグループは、1又は複数のCCで構成される。
このように、複数CC間でUL送信タイミングが異なる場合、全てのユーザ端末が複数CCの同時UL送信をサポートできるとは限らない。そのため、ユーザ端末は、実際の送信タイミングがCC間で異なる場合であってもUL信号の同時送信が可能であるか否かに関する情報(UE能力情報)を無線基地局に通知する構成とすることができる。
あるいは、ユーザ端末は、UL送信タイミングの異なるCC間での同時送信をサポートできない(タイミングのあったCC間でのみ同時送信をサポートできる)ことをUE能力情報として無線基地局に通知する構成としてもよい。タイミングのあったCC間での同時送信としては、同じタイミングアドバンスグループ(TAG)に属するCCに対する同時送信が挙げられる。
無線基地局は、ユーザ端末の能力情報を把握することにより、複数CCに接続するユーザ端末に対するスケジューリングやUL送信電力を適切に制御することができる。
また、タイミングの異なるCC間に対する同時送信をサポートするユーザ端末は、非同期デュアルコネクティビティに利用する送信電力制御方法をLAAにおけるUL CAに適用することができる。例えば、ユーザ端末は、ULフローティングTTIを適用するUL送信と、ライセンスキャリアにおける通常のUL送信の同時送信が設定された場合、あるいは、ULフローティングTTIを適用するUL送信が複数のCCで同時に設定された場合等に、非同期デュアルコネクティビティに利用する送信電力制御方法を適用することができる。
非同期デュアルコネクティビティに利用する送信電力制御方法の一例としては、各セルグループに対して最低保証電力を設定し、他セルグループの保証電力や割当て電力を考慮してUL送信電力を制御する。また、ユーザ端末は、各セルグループに対して最低保証電力を確保し、残った送信電力(最大許容送信電力から最低保証電力を除いたあまり)を送信タイミングが早いセルグループ(CC)に割当てることができる。
ユーザ端末は、ULフローティングTTIを適用するUL送信と、ライセンスキャリアにおける通常のUL送信の同時送信が設定された場合、ULフローティングTTIを適用するセル(又はセルグループ)と、通常のUL送信を適用するセル(又はセルグループ)に対して最低保証電力を考慮してUL送信電力を制御することができる。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本発明の実施形態に係る無線通信方法が適用される。なお、上記の各実施の態様に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用してもよい。
図11は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。なお、図11に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム、SUPER 3G、LTE−Aシステムなどが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、複数のコンポーネントキャリア(CC)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。また、複数のCCには、ライセンスバンドを利用するライセンスバンドCCと、アンライセンスバンドを利用するアンライセンスバンドCCが含まれる。なお、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4G、5G、FRA(Future Radio Access)などと呼ばれても良い。
図11に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12(12a−12c)と、を備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、異なる周波数を用いるマクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用することが想定される。また、ユーザ端末20は、少なくとも2CC(セル)を用いてCAを適用することができ、6個以上のCCを利用することも可能である。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrierなどと呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線接続(光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線接続する構成とすることができる。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システムにおいては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)などが伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認信号(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどを伝送するために用いられてもよい。
また、下りリンクの参照信号として、セル固有参照信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)、チャネル状態測定用参照信号(CSI−RS:Channel State Information-Reference Signal)、復調用に利用されるユーザ固有参照信号(DM−RS:Demodulation Reference Signal)などを含む。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認信号(HARQ-ACK)などが伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)が伝送される。
<無線基地局>
図12は、本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。無線基地局10は、複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部で構成される。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御等のRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理等の送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
送受信部(送信部)103は、DL信号を送信する前に実施されるDL−LBT結果がLBT−idleの場合に、アンライセンスバンドでDL信号を送信することができる。また、送受信部(送信部)103は、ユーザ端末に対して下り制御情報や上位レイヤシグナリングを送信する。なお、送受信部103は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。
図13は、本実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図13では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図13に示すように、ベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部(生成部)302と、マッピング部303と、受信信号処理部304と、測定部305と、を備えている。
制御部(スケジューラ)301は、PDSCHで送信される下りデータ、PDCCH及び/又はEPDCCHで伝送される下り制御情報のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、システム情報、同期信号、ページング情報、CRS、CSI−RS等のスケジューリングの制御も行う。
制御部301は、上り参照信号、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号、PRACHで送信されるランダムアクセスプリアンブル等のスケジューリングを制御する。また、制御部301は、リスニング(DL LBT)結果に基づいてDL信号の送信を制御する。DL信号は、サブフレームの途中から送信することもできる。なお、制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、DL信号を生成して、マッピング部303に出力する。例えば、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLアサインメント及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。なお、送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を、所定の無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。なお、マッピング部303は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
受信信号処理部304は、ユーザ端末から送信されるUL信号(例えば、送達確認信号(HARQ−ACK)、PUSCHで送信されたデータ信号等)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。処理結果は、制御部301に出力される。受信信号処理部304は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。
測定部305は、受信した信号を用いて受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(RSRQ(Reference Signal Received Quality))やチャネル状態などについて測定することができる。また、測定部305は、アンライセンスバンドにおけるDL信号の送信前に行うリスニングにおいて、他システム等から送信される信号の受信電力を測定することができる。測定部305で測定した結果は、制御部301に出力される。制御部301は測定部305の測定結果(リスニング結果)に基づいて、DL信号の送信を制御することができる。
測定部305は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
<ユーザ端末>
図14は、本実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
送受信部(受信部)203は、アンライセンスバンドにおけるUL送信を指示するDL信号(例えば、ULグラント)や、DLデータ等を受信することができる。また、送受信部(受信部)203は、UL送信の候補期間に関する情報を受信することができる。なお、送受信部203は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
図15は、本実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図15においては、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。図15に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信信号処理部404と、測定部405と、を備えている。
制御部401は、送信信号生成部402、マッピング部403及び受信信号処理部404の制御を行うことができる。例えば、制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号(PDCCH/EPDCCHで送信された信号)及び下りデータ信号(PDSCHで送信された信号)を、受信信号処理部404から取得する。制御部401は、下り制御情報(ULグラント)等に基づいて、上り制御信号(例えば、HARQ−ACK等)や上りデータの生成/送信(UL送信)を制御する。また、制御部401は、リスニング(UL LBT)結果に基づいてUL信号の送信を制御する。
リスニング結果に応じてサブフレームの途中からDL信号及び/又はUL信号の送信がサポートされる場合、制御部401は、UL送信指示を受信してから第1の期間後に設定される第2の期間内にUL信号の送信を行うように制御することができる(図6A参照)。UL送信指示を含むDL信号が一つのサブフレームで送信される場合、制御部401は、UL送信指示を受信したサブフレームから第1の期間後のサブフレームから第2の期間内にUL信号の送信を行うことができる。
また、制御部401は、第2の期間内に1送信時間間隔分のUL送信、又は複数の送信時間間隔分のUL送信を行うように制御することができる(図6B参照)。UL送信指示を含むDL信号が複数のサブフレームにわたって送信される場合、制御部401は、複数のサブフレームの中で特定のサブフレームから第1の期間後のサブフレームから第2の期間内にUL信号の送信を行うことができる(図7A、B参照)。
また、制御部401は、サブフレームの途中からUL信号を送信時間間隔単位で送信する場合、リスニングの結果に基づく送信開始タイミングに関わらず、通常のTTI構成を適用してUL送信を制御することができる(図9参照)。あるいは、制御部401は、サブフレームの途中からUL信号を送信時間間隔単位で送信する場合、リスニングの結果に基づく送信開始タイミングに関わらず、サブフレーム境界に対する相対位置を固定的に設定したTTI構成を適用してUL送信を制御することができる(図9参照)。
また、制御部401は、UL送信の先頭にユーザ端末固有となる初期信号を含めてUL送信を制御することができる。なお、制御部401は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、UL信号を生成して、マッピング部403に出力する。例えば、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、DL信号に対応する送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)等の上り制御信号を生成する。
また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。例えば、送信信号生成部402は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、制御部401から上りデータ信号の生成を指示される。送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器、信号生成回路又は信号生成装置とすることができる。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号(上り制御信号及び/又は上りデータ)を無線リソースにマッピングして、送受信部203へ出力する。マッピング部403は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるマッパー、マッピング回路又はマッピング装置とすることができる。
受信信号処理部404は、DL信号(例えば、無線基地局からPDCCH/EPDCCHで送信される下り制御信号、PDSCHで送信される下りデータ信号等)に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号等)を行う。受信信号処理部404は、無線基地局10から受信した情報を、制御部401、測定部405に出力する。なお、受信信号処理部404は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置から構成することができる。また、受信信号処理部404は、本発明に係る受信部を構成することができる。
また、測定部405は、受信した信号を用いて受信電力(例えば、RSRP(Reference Signal Received Power))、受信品質(RSRQ(Reference Signal Received Quality))やチャネル状態などについて測定してもよい。また、測定部405は、アンライセンスバンドにおけるUL信号の送信前に行うリスニングにおいて、他システム等から送信される信号の受信電力を測定することができる。測定部405で測定した結果は、制御部401に出力される。制御部401は測定部405の測定結果(リスニング結果)に基づいて、UL信号の送信を制御することができる。
測定部405は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される測定器、測定回路又は測定装置から構成することができる。
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。つまり、本発明の一実施形態に係る無線基地局、ユーザ端末などは、本発明に係る無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、CD−ROM(Compact Disc−ROM)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。
ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであれば良い。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことよって)行われてもよい。
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRCConnectionSetup)メッセージ、RRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2015年8月13日出願の特願2015−159944に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (4)

  1. 上り共有チャネルの送信を指示する下り制御情報を受信する受信機と、
    前記下り制御情報の受信の第1期間後に、チャネルのセンシングの結果に基づいて、シンボルの途中から前記送信を開始するプロセッサと、を有し、
    前記送信は、シンボル時間より短い時間と、1以上のシンボル時間と、にわたり、
    前記シンボル時間より短い時間における信号は、前記1以上のシンボル時間の最初のシンボルの信号の一部であることを特徴とする端末。
  2. 前記送信の先頭における信号は、復調用参照信号を含む、請求項1に記載の端末。
  3. 前記送信は、サブフレームの途中から次のサブフレームにわたる、請求項1又は請求項2に記載の端末。
  4. 上り共有チャネルの送信を指示する下り制御情報を受信する工程と、
    前記下り制御情報の受信の第1期間後に、チャネルのセンシングの結果に基づいて、シンボルの途中から前記送信を開始する工程と、を有し、
    前記送信は、シンボル時間より短い時間と、1以上のシンボル時間と、にわたり、
    前記シンボル時間より短い時間における信号は、前記1以上のシンボル時間の最初のシンボルの信号の一部であることを特徴とする端末の無線通信方法。
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