JP6882913B2 - 被処理物への伝熱効率を向上させた伝導伝熱乾燥機並びにその運転方法 - Google Patents
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Description
そしてその後も本出願人は、伝導伝熱乾燥機及び乾燥装置等の改良・開発を鋭意行っており、その中で次のような点で改良の余地があることを見出した。
この際、被処理物Pの乾燥がある程度進んだ状態(一例として含水率30〜40%W.B.)において、被処理物Pが多管式加熱管11′と共回りしてしまう現象が確認され、この場合、被処理物Pの乾燥効率を充分高められていないことがあるといった問題が顕在化してきた。
ここで前記「共回り」とは以下に示すような事象を意味するものである。すなわち多管式加熱管11′のチューブ束116′は、多数の管が適宜の間隔を空けて配列されて束状に一体となったものであるが、本体シェル10′に滞留する被処理物Pの中に潜り込むようにしてこれと接触し、被処理物Pを加熱して水分の蒸発を促すものである。
更に通常であれば、被処理物Pは主に多管式加熱管11′の側周部に具えられた複数のリフタ117′等によってカスケードしながら掻き上げられ、本体シェル10′の上部に至るとともに、ここから落下する際にチューブ束116′の内側に位置するチューブに接触し、ここでも乾燥が促されるものである。
これら手法は、乾燥品もしくはほぼ乾燥品であるものを乾燥機の投入側(上流側)に戻すものであるが、いずれの場合も乾燥品は乾燥して固く締まった性状をしており、一方これを戻す個所に位置する被処理物は含水率が高くて柔らかい性状であるため、両者を上手く混ぜ合わせて乾燥し易い性状に変化させるためには、乾燥品を多量に戻す、あるいは時間を掛けて混合させるなどの必要があった。このため乾燥機の装置サイズ(内容積)の大型化、あるいは処理時間の長時間化を招いてしまっていた。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
また本体シェルから抜き取られた乾燥の進んだ被処理物の含水率を、抜取口を覆うように本体シェルに対して外装されたダクト内において低下させることにより、本体シェルに投入される被処理物の含水率を更に低下させ、被処理物の効率的な乾燥をよりいっそう促進することができる。
また投入口が複数個所に設けられる場合には、それぞれの投入口と排出口との間に抜取口を形成しておくことにより、共回り現象の発生を引き起こしそうな被処理物を的確に抜き取ることができる。
そして前記多管式加熱管11を、その内部に熱媒体たる加熱蒸気S3を流すとともに回転させ、本体シェル10内に投入される被処理物Pを多管式加熱管11の管外面(伝熱面)に接触させることにより、被処理物Pに熱を伝導させて乾燥を行うものである。
なお以下の説明では、本体シェル10内において乾燥の進んだ被処理物の符号をP1とし、この被処理物P1が送られる先に位置する被処理物P2として区別する。
更に本体シェル10における前記排気口104よりも中央寄りの部分に第二の投入口101bが形成されるものであり、この実施例では投入口101を、排気口104を挟んで二個所に形成するようにした。もちろん、後述する多管式加熱管11の長手方向に沿って更に複数の個所に投入口101を形成するようにしてもよい。
なお前記排出口102は図3に示すように、 本体シェル10に形成された方形の開口部を、下部から上部に向かって順に、幅十数cm程度の複数の板材102aで塞ぐことにより、所望の高さ寸法で形成することができるものである。
このような構成が採られることから、板材102aを高く積み上げれば、排出口102の開口は上部に狭くしか開かないため、後述するように本体シェル10内の被処理物Pの滞留量が大きくなる。逆に板材102aが少なければ開口は広くなり、後述するように本体シェル10内の被処理物Pの滞留量は少なくなる。
また本体シェル10及び多管式加熱管11は、水平または投入口101側が排出口102側よりも幾分か高くなるように傾斜して機枠Fに設置される。
そして前記軸体113の両端にはロータリージョイント115a、115bが取り付けられ、チューブ束116と接続される。また軸体113の外面と本体シェル10との間には、外気との遮断のためのシール機構が設けられている。
またチューブ束116の側周部には、複数のリフタ117及び適宜の角度を持たせた送り羽根118が取り付けられたアングル111が多数(この実施例では12本)具えられるものであり、これらよって被処理物Pは図2に示すように掻き上げられて、前記チューブ束116に接触するとともに投入口101側から排出口102側に進むこととなる。
前記被処理物抜取機構12の構成は、具体的には図2(a)に示す横断面視において本体シェル10の側周下部に抜取口120が形成されるものであり、図1に示す正面視において投入口101と排出口102との間に形成される。なお前記側周下部とは具体的には、図2(a)において軸体113の中心から水平方向右側を0°とし、ここから回転方向(反時計回り)に見て270°〜360°の範囲を意味するものである。
なお前記抜取口120を複数個所に設けるようにしてもよく、この実施例では、前記投入口101が本体シェル10の長手方向に沿って二個所に形成されていることから、図1に示す正面視において、それぞれの投入口101a、101bと排出口102との間に抜取口120a、120bが形成されるようにした。
なお前記軸122cは、抜取口120を覆うように本体シェル10に対して外装される、ダクト123に設けられた軸受けに支持される。
また前記シリンダ122aは、基端側が適宜本体シェル10の外周部に設けられた基台122dに固定される。
具体的には前記ダクト123の下部が先窄まり状に形成されるとともに、その先端が給気口124とされ、ここにブロワ124aが接続されるとともに、給気口124の上方に目皿板125が設けられることにより、ブロワ124aからの送風を目皿板125上に位置する被処理物P1に作用させるものである。なお目皿板125とは、多数の孔が開けられた板であり、この孔から吐出する気体により、板上の材料を流動させることなどが行えるものである。
更にダクト123の上部に排気口126が形成されるとともに、この排気口126に接続される送気管126aが、本体シェル10の上部に接続されることにより、ブロワ124aから供給された気体が本体シェル10内に進入し、更に排気口104から排気されるように構成される。
また再投入が行われる部位については前記投入口101以外の部位とすることも可能であり、例えば図5に示すようにコンベヤ129を適宜本体シェル10の側周部に形成された移送口101c、101dに接続する等して、本体シェル10の任意の位置とすることもできる。なお図5に示した乾燥機1では、被処理物抜取機構12におけるコンベヤ128、129が抜取口120a、120bのそれぞれに対して個別に設けられており、更にコンベヤ129による移送先が抜取口120よりも上流側に固定されたものとしている。なおコンベヤ128、129を用いずに、抜取路127から落下する被処理物P1を空気輸送する空気輸送管を移送口101c、101dに接続する構造を採ることもできる。
なお加熱蒸気Sの圧力は、被処理物Pに応じて0.1から0.7MPaG(温度としては120〜170℃に相当)に調整される。
まず始めに、バグフィルタ3から排気される排気S1は、被処理物Pから蒸発する水分や臭気成分等を含むものとなるため、不図示の適宜な排気処理設備を起動しておく。
次いで被処理物Pの投入に先立って、乾燥機1における多管式加熱管11及び本体シェル10を昇温しておくものであり、モータMを起動して多管式加熱管11を回転させた状態で、ロータリージョイント115a及び蒸気供給口106に加熱蒸気Sを供給する。
また、上記の乾燥機1の準備に際しては、ロータリージョイント115bの下流側に具えられたポンプ91を動作させ、多管式加熱管11内に生じたドレンDの排出や、リークにより入り込んだ空気などの非凝縮性ガスを排出させる。
その後、ポンプ91が停止され、温度調節弁93が開かれて、ポンプ92により非凝縮性ガスの排出が行われる。
続いて一例としてキャリアガスCとしての外気を、不図示のフィルタを用いて除塵等を施した後、更に不図示の適宜な加熱装置により約100℃(被処理物Pの性状に応じた温度)に加熱してキャリアガス口103から本体シェル10内に供給する。
次いで被処理物抜取機構12に供給するガス(一例として外気)を供給するためのブロワ124aを起動する。なお特には不図示としたが、この外気を、被処理物Pの性状に応じてフィルタを用いて除塵等を施したり、加熱装置で加熱するものとする。
なおこのような外気以外にも、バグフィルタ3から排気される排気S1の一部をブロワ124aにより吸引して被処理物抜取機構12に供給するようにしてもよい。
更に、被処理物Pが滞留する本体シェル10内の圧力が大気圧よりも若干負圧となるように、排気設備に付随する排気ファン等の排気風量、キャリアガスCを供給する不図示の供給ファン等の供給風量、およびブロワ124aにより供給される風量が、適宜のバランスで調整される。
次いで投入装置2から投入口101を通じて本体シェル10内に被処理物Pを投入するものであり、このものは送り羽根118やリフタ117の作用によって投入口101側から排出口102側に移動するとともに、更にリフタ117等によってカスケードしながら掻き上げられることによりチューブ束116と効果的に接触し、この際、熱を受けて水分が蒸発して含水率が低下するものである。
このとき、本体シェル10内における被処理物P1の分布状態は、図2の横断面図に示すように多管式加熱管11の回転に伴って回転方向に盛り上がって偏在した状態となるものであり、このような状態を含めて被処理物P1は本体シェル10の下部に位置していると呼ぶ。
そして上述のような乾燥機1の運転において、多管式加熱管11のチューブ束116は、本体シェル10の下部に位置する被処理物P1の中に潜り込むようにしてこれと接触し、被処理物P1を加熱して水分の蒸発を促すものである。
更に被処理物P1は多管式加熱管11の側周部に具えられた複数のリフタ117等によってカスケードしながら掻き上げられ、本体シェル10内の上部に至るとともに、ここから落下する際にチューブ束116の内側に位置するチューブに接触し、ここでも乾燥が促されるものである。
この際、前記排気口104から排出されるキャリアガスCに含まれる微粉等は、バグフィルタ3において分離される。
一方、排出口102に達した被処理物P1は乾燥品となった状態で適宜のタイミングで起動されるロータリーバルブ105により排出される。
上述のように投入口101を通じて本体シェル10内に投入された被処理物Pは、排出口102側に移動するにしたがって乾燥が進むものであり、ある程度乾燥が進んだ被処理物P1(含水率30〜40%W.B.)は粘性が増すことが多く、難分散状態となることがある。
また、本体シェル10内面と、回転するリフタ117、アングル111、あるいは多管式加熱管11との間隙で生じる圧密作用により、この状態の被処理物P1は〔背景技術〕で述べたように、本体シェル10内においてリフタ117によってカスケードしながら掻き上げられるのではなく、塊状で付着したような状態で持ち上げられ、上部に位置した後にもリフタ117周辺等にへばり付いて落下することなく、多管式加熱管11とともに共回りしてしまうことがある。
なおこの実施例では、一例として本体シェル10内における抜出口120の上流側(図1中、かくれ線で示すように抜出口120の左側且つダクト123よりも左側)に温度センサ73を取り付け、本体シェル10内の被処理物Pの温度を測定するとともに、この温度によって被処理物P1による共回り現象の状況を判断するようにした。
すなわち、温度センサ73による温度検出値が低下傾向にある場合または所定の値未満の場合に、被処理物による共回り現象が発生しつつあると判定し、一方、温度検出値が所定の値以上であり、且つ所定時間の間に温度低下傾向が継続しない場合には、被処理物による共回り現象は発生してないと判定するものである。
なお上述したように温度センサ73を用いる方法の他に、水分計を用いて被処理物P1の含水率を測定し、この含水率を共回り現象の発生の判定に利用することもできる。同様に多管式加熱管11を回転させているモータMの電流値を測定し、この値が所定時間の間、電流増加傾向が継続しない場合に、共回り現象が発生していないと判定するようにするここともできる。
更に共回りが起きないように、一定時間毎に抜取口120の蓋体121を開閉させるような運転を行うこともできる。
そして適量の被処理物P1が抜取口120から流出した時点で、シリンダ122aを伸長させることにより軸122cを回動させ、抜取口120に蓋体121を密接させて抜取口120を閉鎖状態とする。
この際、ブロワ124aから供給される外気は目皿板125上に位置する被処理物P1に作用し、被処理物P1の含水率を低下させるとともに、目皿板125から吐出される外気の作用により流動して分散され(ほぐされ)、分散した被処理物P1は抜取口123aから溢出し、ロータリーコンベヤ等が適用されたコンベヤ128、コンベヤ129を通じて投入口101に再投入される。
したがって特許文献3、4に開示されたように、乾燥品もしくはほぼ乾燥品であるものを戻す場合とは異なり、抜取口120から取り出される被処理物P1と、上流に位置する被処理物P2の物性は近しいので、これらは短時間で混合し易く、混合のための時間若しくはそのための多くの領域(混合のための内容積)を要しない。
上述のようにこの実施例では、前記抜取口120を、本体シェル10内において共回りの発生し易い領域、具体的には二個所の投入口101a、101bと排出口102との間に、それぞれ抜取口120a、120bが形成されることにより、共回りする恐れのある難分散状態に陥り易い被処理物P1を的確に抜き取ることができ、共回り現象をより確実に消滅させることができる。
一方、抜取口120aから抜き取った被処理物P1と、抜取口120bから抜き取った被処理物P1とを、コンベヤ128、129上に混在するように運転することも可能である。この場合、下流側の抜取口120bから抜き取った被処理物P1は、上流側の抜取口120aから抜き取った被処理物P1よりも含水率が低いため、コンベヤ128、129において混合された被処理物P1は、上流側の抜取口120aから抜き取った被処理物P1よりも含水率が低いものとなる。そしてこの混合された被処理物P1を上流側の投入口101aに送るようにすることにより、抜取口120aのみから被処理物P1を抜き取った場合と比べて、送り先に位置する被処理物P2の含水率をより低く低下させることができ、被処理物Pの効率的な乾燥を更に促進することができる。
なおより効果的にコンベヤ128、129上において被処理物P1の含水率を低下させる手法について、後ほど他の実施例で説明する。
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、以下に示すような実施例を採ることもできる。
まず上述した基本となる実施例では、乾燥の進んだ被処理物P1を移す個所を投入口101a、101bとし、被処理物P1をそれぞれ抜取口120a、120bよりも上流側に移すようにしたが、被処理物P1を移す個所を以下に示すような個所とすることもできる。
なおこの実施例では、一例として図6に示す乾燥機1Aを用いるものであり、このものは、図1に示した乾燥機1に対して、移送口101e、101f、101g並びに抜取口120c及びこの抜取口120cに対応する被処理物抜取機構12を追加するとともに、これらに対してコンベヤ128、129及びブロワ124aを接続したものである。
以下、このような乾燥機1Aを用いた三種の異なった運転方法について説明する。
まず抜取口120から抜き取った被処理物P1を、この抜取口120よりも下流側(図6中右側)に移すようにした実施例について説明する。
なお運転時における乾燥機1A(本体シェル10)内の被処理物Pの滞留状況について説明すると、投入口101a側で滞留量が多く、排出口102側で少ない傾向にあり、このように排出口102側で滞留量が少ない状況は、被処理物Pとチューブ束116との接触効率の低下を生じさせてしまうものである。
しかしながら抜取口120から抜き取った被処理物P1を、この抜取口120よりも下流側の本体シェル10内に移すようにした場合、より具体的には、抜取口120aから抜き取った被処理物P1を投入口101bに投入する場合および/または抜取口120bから抜き取った被処理物P1を移送口101eに投入する場合には、排出口102側での滞留量を増加させることになり、この結果、被処理物P2とチューブ束116と接触効率が向上することになる。
また、抜取口120から取り出される被処理物P1と、下流に位置する被処理物P2の物性とは近しいので、これらは短時間で混合し易く、混合のための時間若しくはそのための多くの領域(混合のための内容積)を要しない。
なお抜取口120aから抜き取った被処理物P1を投入口101g、101eに投入する場合にも排出口102側での滞留量を増加させることとなる。
次に抜取口120から抜き取った被処理物P1を、この抜取口120と同じ軸線上の位置に戻す実施例について説明する。
具体的には図7に示すように、例えば本体シェル10における同一横断面内の、抜取口120の設けられた側壁面とは反対側の側壁面に移送口101fを設けたり、あるいは本体シェル10の頂部に移送口101gを設ける形態が採られるものである。
そして本体シェル10内に位置する被処理物P1は、本体シェル10の内壁と、回転するリフタ117やチューブ束116との間で圧力を受けるため(圧密化の作用を受けるため)、抜取口120から取り出された時点で圧力が開放され、目皿板125から吐出される外気の作用により効果的に分散される。このため抜取口120a、120bから取り出された被処理物P1が移送口101f、101gに投入され、抜取口120と同じ軸線上(同一横断面内)の位置に移されたとしても、この被処理物P1とチューブ束116との接触効率が向上する効果が得られるものである。
次に、コンベヤ128、129において、排出口102付近に形成された抜取口120cから抜き取った被処理物P1を、抜取口120cよりも上流側から抜き取った被処理物P1と混合する実施例について説明する。
具体的には一例として、抜取口120cから抜き取った被処理物P1と、抜取口120aから抜き取った被処理物P1とを、コンベヤ128、129上に混在させるものである。
この場合、下流側の抜取口120cから抜き取った被処理物P1は、上流側の抜取口120aから抜き取った被処理物P1よりも含水率が大幅に低いため、コンベヤ128、129において混合された被処理物P1は、上流側の抜取口120aから抜き取った被処理物P1よりも含水率が大幅に低いものとなる。そしてこの混合された被処理物P1を上流側の投入口101aに送るようにすることにより、抜取口120aのみから被処理物P1を抜き取った場合と比べて、送り先に位置する被処理物P2の含水率をより低く低下させることができ、被処理物Pの効率的な乾燥を更に促進することができる。
なお抜取口120cから抜き取った被処理物P1と、抜取口120bから抜き取った被処理物P1とを、コンベヤ128、129上に混在させたり、抜取口120cから抜き取った被処理物P1と、抜取口120a及び抜取口120bから抜き取った被処理物P1とを、コンベヤ128、129上に混在させるようにしてもよい。
1A 乾燥機(伝導伝熱乾燥機)
10 本体シェル
10B 側板
101 投入口
101a 投入口
101b 投入口
101c 移送口
101d 移送口
101e 移送口
101f 移送口
101g 移送口
102 排出口
102a 板材
102b ダクト
103 キャリアガス口
104 排気口
105 ロータリーバルブ
106 蒸気供給口
107 ドレン口
108 側面開口
109 排出口
11 多管式加熱管(加熱管)
111 アングル
112 鏡板
113 軸体
114 軸受ブロック
115a ロータリージョイント
115b ロータリージョイント
116 チューブ束
117 リフタ
118 送り羽根
12 被処理物抜取機構
120 抜取口
120a 抜取口
120b 抜取口
120c 抜取口
121 蓋体
122 開閉機構
122a シリンダ
122b リンク
122c 軸
122d 基台
123 ダクト
123a 抜取口
124 給気口
124a ブロワ
125 目皿板
126 排気口
126a 送気管
127 抜取路
128 コンベヤ
129 コンベヤ
2 投入装置
20 ホッパ
3 バグフィルタ
30 フィルタエレメント
73 温度センサ
83 減圧弁
84 流量調節弁
91 ポンプ
92 ポンプ
93 温度調節弁
94 セパレータ
C キャリアガス
D ドレン
F 機枠
M モータ
P 被処理物
P1 被処理物
P2 被処理物
S 加熱蒸気
S1 排気
Claims (4)
- 本体シェル内に加熱装置が具えられ、この加熱装置の伝熱面に被処理物を接触させて水分を蒸発させる伝導伝熱乾燥機において、
前記加熱装置は、本体シェルの長手方向に沿って回転軸が設定されて成る多管式加熱管であり、
稼働時においてこの多管式加熱管の側周部に具えられた複数のリフタによって掻き上げられる乾燥の進んだ圧密された被処理物を、本体シェルにおける投入口と排出口との間の側周部に形成された抜取口から抜き取り、
この乾燥の進んだ被処理物を本体シェル内の適宜の個所に移すことができるように構成されていることを特徴とする被処理物への伝熱効率を向上させた伝導伝熱乾燥機。
- 前記本体シェルから抜き取られた乾燥の進んだ被処理物を本体シェル内の適宜の個所に移す前に、抜取口を覆うように本体シェルに対して外装されたダクト内において、分散および/または乾燥することができるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の被処理物への伝熱効率を向上させた伝導伝熱乾燥機。
- 前記抜取口は複数個所に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の被処理物への伝熱効率を向上させた伝導伝熱乾燥機。
- 前記請求項1、2または3記載の被処理物への伝熱効率を向上させた伝導伝熱乾燥機の運転において、
温度センサにより本体シェル内の被処理物の温度を測定し、
この温度検出値が低下傾向にある場合または所定の値未満の場合に、被処理物による共回り現象が発生しつつあると判定し、本体シェルの側周部に形成された抜取口を、一定時間開放する動作または一定時間間欠的に開放する動作を行うことにより、乾燥の進んだ被処理物を本体シェル内の適宜の個所に移すようにし、
一方、温度検出値が所定の値以上であり、且つ所定時間の間に温度低下傾向が継続しない場合には、被処理物による共回り現象は発生してないと判定し、抜取口を閉鎖したままの状態とすることを特徴とする被処理物への伝熱効率を向上させた伝導伝熱乾燥機の運転方法。
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