JP6882771B2 - ヒンジ - Google Patents

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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections

Description

本発明は、本体に対して回動体を開閉可能に支持するヒンジに関する。例えば、炊飯器の本体に対して蓋を開閉可能に支持するヒンジや、複写機、ファクシミリ、スキャナ等の事務機器の本体に対してドキュメントフィーダーを開閉可能に支持するヒンジに関する。
従来、回動体を閉じた状態から開いた状態まで跳ね上げる機構を備えたヒンジとして、捻りばねの反力を利用する簡単な構造のものが広く採用されている。また、捻りばねによる動作に追従して上下する規制部材やダンパーを設け、跳ね上げ時のストッパや緩衝部材として機能させる構成も知られている。
しかし、捻りばねを用いて跳ね上げる機構では、捻りばねのたわみによる荷重のばらつきが原因となり、跳ね上げの安定性に欠けるという課題や、捻りばねを動作させるためのスペースを大きく取る必要があり、配置性に欠けるという課題がある。
特許文献1には、上記課題を解決すべく、固定体と回動体を回動自在に連結するヒンジ装置が開示されている。このヒンジ装置は、カム部材と、カム部材のカム面に当接する接触子を有する接触部材と、カム部材と接触部材を当接させる圧縮ばねと、回動体の回動時に摩擦力を付与するフリクション機構と、を備える。ここでのフリクション機構は、回動体の回動に対して回動自在に設けられるブラケットと、回動体の回動に対して回動不可に設けられる摩擦板とを押圧して当接させることで、ブラケットを摩擦板に摺接させて摩擦力を発生させる構造が一例として挙げられている。
特開2004−183698号公報
特許文献1に開示されたフリクション機構の構造は、圧縮ばねの反力とフリクション機構による摩擦力の調整、つまり回動体の跳ね上げ動作の調整が簡単ではない。すなわち、安定的な跳ね上げを実現するためには、圧縮ばねの反力による跳ね上げトルクと、ブラケットと摩擦板とを押圧する押圧力及びブラケットと摩擦板との間に生じる摩擦力による摩擦トルクと、を細かく調整する必要がある。
また、固定体と回動体を、カム部材側と接触部材側の何れかと固定することとなるが、片持ちとなるため、大型の製品には対応し難いという課題がある。すなわち、回動体が大きくなれば、安定的な回動を実現するためにヒンジ装置を二つ用意したり、ヒンジ装置を大型化して補助部材を別に設けたりする必要があり、結果的に部品点数が多くなってしまう。
ヒンジ装置を二つ用意する場合は、跳ね上げトルクが均等になるように調整する必要があり、設置の際の煩雑性がさらに増すこととなる。他方、単一のヒンジ装置を用いる場合には、大型化した回動体に必要な跳ね上げトルクを確保しつつ、安定的な跳ね上げを実現することが難しいという課題もある。
本体に対して回動体を開閉可能に支持するヒンジにおいて、前記本体に固定するための固定部と、前記固定部に支持され、カム面が形成されたカムと、前記カムのカム面と係合するカムフォロワ面が形成されたスライダと、前記スライダを前記カムに向けて常時付勢する圧縮ばねと、前記カム、スライダ、及び、圧縮ばねを収納し、前記回動体に固定されるケースと、を備え、前記固定部、カム、及び、スライダは、二つ設けられるとともに、前記圧縮ばねの長手方向の中央を中心として対称に配置され、前記圧縮ばねは、前記二つのスライダを、それぞれ係合するカムに向けて付勢し、前記スライダは、前記ケースに対して相対回転不能に収納されるとともに、前記ケースの長手方向に沿って摺動可能に収納され、前記圧縮ばねの付勢力によって、前記二つのスライダを、当該スライダのカムフォロワ面を前記カムのカム面に係合させつつ摺動させることで、前記スライダがカムに対して回動し、前記ケースに固定された回動体が当該ケースの長手方向を中心とした円周方向に向けて回動し、前記スライダは、前記カムフォロワ面と、当該カムフォロワ面に対向して設けられる内側面とによって、前記カムと係合可能に構成される隙間を形成するとともに、前記カムが当該隙間に入り込むにつれて、当該カムのカム面と前記スライダのカムフォロワ面との接触に加えて、当該カムの外側面と前記スライダの内側面とが接触するように形成される。
前記ケースは角筒状に形成され、前記スライダの外側面は、当該角筒状に形成されるケースの内側面と同形状に形成されることで、前記スライダは、前記ケースに対して相対回転不能に収納される。
前記ケースの内側面と前記スライダの外側面は、同一形状に形成され、前記ケースの内側面又は前記スライダの外側面のうち一方に溝が形成され、他方に当該溝と係合する突起が設けられることで、前記スライダは、前記ケースに対して相対回転不能に収納される。
本発明によれば、回動体の安定的な跳ね上げを実現しつつ、回動体の大型化に対応できる。
ヒンジの全体構成を示す斜視図 ヒンジの内部構造を示す斜視図 ヒンジの分解斜視図 ヒンジの分解正面図 開いた状態のヒンジにおけるカムとスライダの分解後方斜視図 開いた状態のヒンジにおけるカムとスライダの分解前方斜視図 カムとスライダの係合を示す断面図(A)は閉じた状態の下方断面図、(B)はスライダの正面断面図 閉じた状態のヒンジを示す斜視図 閉じた状態のヒンジの内部構造を示す斜視図 ヒンジを炊飯器に適用した実施形態を示す図
図1から図9を参照して、ヒンジ1の構成について説明する。ヒンジ1は、本体と回動体を開閉可能に連結し、かつ、回動体を本体から跳ね上げて開く機構を備えている。ヒンジ1は、内部で回転力を発生させ、その回転力を回動体に伝達することで、回動体を本体から離れる方向(開く方向)に跳ね上げるように回動させる。説明の便宜上、以下では図示のように、ヒンジ1の上下左右前後方向を規定する。
本実施形態では、図10に示すように、炊飯器2の本体3に対して、回動体である蓋4を開閉可能に支持するヒンジ1について説明する。ヒンジ1は、本体3の開口面(上面)の一側端部(後端部)に、回動部5を上方に突出させた状態で固定されている。蓋4はヒンジ1の回動部5に固定され、ヒンジ1の作動によって、本体3の上面を塞いでいる「閉じた状態」から、本体3の一側端部を中心として上方に略90度回動した「開いた状態」に回動可能に構成されている。以下の説明では、蓋4が閉じた状態をヒンジ1の閉じた状態、蓋4が開いた状態をヒンジ1の開いた状態として定義する。
ヒンジ1は、固定部10、カム20、スライダ30、圧縮ばね40、シャフト50、及び、ケース60を備える。カム20、スライダ30、圧縮ばね40、シャフト50、及び、ケース60は、ヒンジ1の回動部5を構成する部材である。
固定部10、カム20、及び、スライダ30は、一組として設けられており、対称に二組配置されている。つまり、ヒンジ1において、固定部10、カム20、及び、スライダ30は、二つ設けられている。カム20の内側にスライダ30が配置され、圧縮ばね40を介して、二つのスライダ30が対向するように配置されている。
圧縮ばね40は、対向して設けられる二つのスライダ30の間に配置され、これらを離間する方向(スライダ30をカム20に当接させる方向)に常時付勢している。そして、固定部10・10、カム20・20、スライダ30・30、及び、圧縮ばね40にシャフト50が挿通され、これらの部材が一軸上に配置されている。シャフト50は、これらの部材が軸上から移動したり、ずれたりしないように支持する支持部材として機能する。
ケース60は、カム20、スライダ30、圧縮ばね40、及び、シャフト50を収納する。ケース60の両端にシャフト50が回動自在に支持されている。ケース60内で、カム20及びスライダ30は、圧縮ばね40の長手方向(伸縮方向)の中央を中心として対称に配置されている。
また、図示のように、圧縮ばね40は、大径の圧縮ばね41と小径の圧縮ばね42の二つの圧縮ばねによって構成されている。このように、径の異なる二つの圧縮ばね41・42を組み合わせることで、圧縮ばね40の反力を均等にスライダ30に伝達することができるとともに、反力の調整を容易にすることができる。
固定部10は、ヒンジ1を固定するための部材である。固定部10の一端(下端)には、ねじ穴やボルト穴等の固定用の穴11が複数設けられており、適宜の締結具を用いて固定できるように構成されている。固定部10の他端(上端)には、カム20が回転不能に固定されている。具体的には次の通りである。
固定部10の他端に、シャフト50が挿通可能なシャフト穴12が設けられている。一方、カム20は、略円柱状の部材であり、その軸心にシャフト50が挿通可能なシャフト穴21が設けられている。また、カム20の下面から内方側のシャフト穴21に向けて溝22が形成されている。溝22は、固定部10の他端の形状に応じた有底の溝であり、シャフト穴21と連通して設けられる。固定部10の他端を、カム20の溝22に挿入した状態でシャフト穴12・21にシャフト50を挿通することで、カム20が固定部10の他端に回転不能に支持される。
カム20の内側端面(スライダ30と対向する側の端面)には、カム面23が形成されている。カム面23は、カム20の内側端から内方側に向けた螺旋状の斜面として形成される。つまり、カム20は、立体状のカム面23を有する。カム面23は、円周方向にヒンジ1の回動角度と同じ角度(本実施形態では90度)の位相を持って形成され、その軸心を中心として対称となるように二つ設けられる。つまり、一方のカム面23の始点を0度とした場合、0度から90度の間に一方のカム面23が形成され、180度から270度の間に他方のカム面23が形成され、互いに180度の位相差を持つように形成されている。
スライダ30のカム20と対向する面には、カム面23と係合するカムフォロワ面31が形成されている。カムフォロワ面31は、カム面23と同様に、スライダ30の端から内方側に向けた螺旋状の斜面として形成されている。カムフォロワ面31は、カム面23と面接触する。カムフォロワ面31とカム面23が面接触することで、これらの間に摩擦力を効率的に発生させることができる。
カム面23の終端に壁部24が設けられ、カムフォロワ面31の終端に壁部35が設けられている。カム面23の壁部24とカムフォロワ面31の壁部35は当接可能であり、当接した状態が回動限界となることで、最大の回動範囲(ここではヒンジ1が最も開いている状態)を規制することができる。カム面23の始端とカムフォロワ面31の始端は、ヒンジ1が閉じた状態のとき(カム20とスライダ30が最も離れているとき)に、互いに当接するように設定されている。
スライダ30のカムフォロワ面31が形成される側と反対側の端部には、圧縮ばね40を保持する有底の凹部32が形成されている。凹部32の径方向外側の内側面は大径の圧縮ばね41の外周と当接し、径方向内側の内側面は小径の圧縮ばね42の内周と当接することで、これらの圧縮ばね41・42が凹部32に保持される。このようにして、圧縮ばね40は、対向するように対称に配置された二つのスライダ30の凹部32によって保持されている。そして、圧縮ばね40によって、それぞれのスライダ30がカム20と当接する方向に常時付勢されている。
スライダ30の中心部分には、シャフト50が挿通可能なシャフト穴33が形成されている。シャフト穴33にシャフト50を挿通することで、スライダ30がシャフト50に軸支される。
ケース60は、角筒状に形成されている。スライダ30の外側面は、ケース60の内側面と略同形状に形成されている。このように、ケース60の内側面とスライダ30の外側面を同形状とすることで、ケース60の内部をスライダ30が摺動可能に構成されている。言い換えれば、スライダ30の外形状に応じてケース60の内側面を形成することで、スライダ30をケース60内に収めつつ、ケース60の内側面に摺接させた状態でスライダ30を移動させることが可能である。このときのスライダ30の摺動方向は、ケース60の長手方向と同一である。
具体的には、スライダ30は、六角形に形成された略角柱形状を有し、その外側面は六角形状に形成されている。ケース60は、一側面(下面)が開口した角筒形状を有し、六角形状のスライダ30の外側面のうち、少なくとも三面と当接した状態でスライダ30を収納している。これにより、スライダ30は、ケース60に対して相対回転不能に収納されることとなる。また、スライダ30は、ケース60の内側面と当接した状態で、ケース60の長手方向に沿って摺動可能である。
スライダ30のケース60と当接する一側面に、突起34が突出して設けられている。突起34は、ケース60の長手方向、つまりスライダ30の摺動方向に沿って設けられる。他方、ケース60には、突起34と当接する内側面を有する溝61が形成されている。溝61は、突起34の幅と同一の幅を有し、かつ、突起34の長さよりも長く形成されており、溝61内を突起34が摺動可能に構成されている。つまり、スライダ30とケース60は、突起34と溝61の係止状態によって相対回転不能、かつ、スライダ30がケース60の長手方向に沿って摺動可能となっている。
また、ケース60において、溝61の長さを、スライダ30の摺動長と合わせることで、摺動の始端及び終端を溝61で画定することができる。言い換えれば、突起34と溝61の組み合わせをヒンジ1の回動範囲を規制するストッパとしても利用することができる。
ケース60には、回動時(開いた状態から閉じた状態に遷移するとき)に固定部10との接触を回避し、かつ、最小の回動範囲(ここではヒンジ1が最も閉じた状態)を画定するための切り欠き62が設けられている。切り欠き62はケース60の前面の下端から中途部にかけて設けられている。ヒンジ1が閉じた状態のときは、切り欠き62と固定部10が当接することで、ケース60がそれ以上に前方に回動することができなくなる。つまり、ヒンジ1の回動を規制する。
なお、スライダ30がケース60内を相対回転不能に摺動可能とする構成は、(1)スライダ30の外側面の形状とケース60の内側面の形状を同一の非円形状とし、スライダ30とケース60とが少なくとも三面で当接させる構成、又は、(2)スライダ30とケース60の何れか一方に摺動方向と同一方向に延びる突起、他方に突起と当接可能な溝を形成する構成のうち何れか一方を採用しても良い。なお、(2)の突起と溝の組み合わせを採用した場合は、スライダ30の断面形状を円形状とすることも可能である。
スライダ30には、カムフォロワ面31と、カムフォロワ面31に対向して設けられる内側面35によって、カム20と係合可能な隙間36が形成されている。つまり、スライダ30には、カム20のカム面23と係合するカムフォロワ面31と、カム20の外側面と係合する内側面35との二つの接触面が、カム20を挟み込むように形成されることとなる。
スライダ30の内側面35は、中途部まではカム20の外側面とは接触せず、中途部から奥にいくに従って中心側に狭くなるように形成され、スライダ30とカム20が近づき、カム20がスライダ30の隙間36に入り込むにつれて、カム20の外側面と徐々に接触するように形成されている。つまり、スライダ30がカム20側に移動するにつれて、スライダ30とカム20との接触箇所が多くなる。これにより、スライダ30に発生する抵抗が大きくなり、スライダ30の移動にブレーキがかかることとなる。
このように、スライダ30の内側面35を中途部から狭くすることで、カム面23とカムフォロワ面31との係合状態が深くなるにつれて、スライダ30の内側面35からカム20の外側面に接触による反力が抵抗として付与されることとなり、スライダ30の摺動速度が低減することとなる。ヒンジ1が閉じた状態から開いた状態に遷移する際に、途中から摺動速度が低減することで、回動終端に到達したときの衝撃を緩和することができる。
以上のように構成されるヒンジ1において、圧縮ばね40によってスライダ30がカム20側に付勢されることで、スライダ30のカムフォロワ面31がカム20のカム面23と係合しながら、ケース60内を摺動することとなる。カム20は、固定部10に固定されているため、カムフォロワ面31とカム面23とのかみ合いに応じてスライダ30がカム20に対して回転する。そして、スライダ30が回転することで、スライダ30を相対回転不能に収納しているケース60が回転する。
このように、圧縮ばね40による反力が加えられる方向は、ケース60の長手方向である。その反力は、スライダ30及びカム20を介して、ケース60の長手方向を中心として円周方向に回動トルクとして変換される。つまり、ヒンジ1の回動方向は、圧縮ばね40の反力が発生する方向を中心とした円周方向となる。このように、ヒンジ1では、ケース60の長手方向に生じた反力を回動に利用する構成であるため、従来の捻りばねのように必要となる回動方向へのスペースを大幅に低減することができる。
また、ケース60の長手方向に沿って、回動トルクの駆動源となる圧縮ばね40を配置していることから、カム20とスライダ30が係合するカムストロークを変更し易く、必要な回動トルクに応じて、カム面23とカムフォロワ面31との係合長を簡単に変更することができるという利点がある。例えば、ヒンジ1を大型の製品に適用する場合は、ケース60の長手方向の長さを大きくして、スライダ30とカム20の係合長を大きくして、カムストロークを長く取ることで回動トルクを増大させる。このように、ヒンジ1の構成要素を変更することなく、大型化に対応することが可能である。
また、圧縮ばね40の反力を回動トルクとして利用するため、安定的な回動トルクを得ることができる。特に、ヒンジ1では、圧縮ばね40の反力を、圧縮ばね40の圧縮方向の中央を中心として対称に配置されるスライダ30及びカム20に伝達する構成であることから、一つのアクチュエータから均等に力を取り出す構成を実現することができる。つまり、圧縮ばね40から均等にスライダ30及びカム20に駆動力が伝達され、均等に回動トルクとして変換されることとなり、回動の安定性を向上することができる。
ヒンジ1において、圧縮ばね40は、常時スライダ30をカム20側に付勢する構成であるため、ヒンジ1に外力が加わっていない時は、開いた状態が維持されることとなる。そして、ケース60に外力を加えて圧縮ばね40の弾性力に抗して強制的に回動させることで、開いた状態から閉じた状態に遷移させることができる。
ヒンジ1を閉じた状態から開いた状態に遷移させるときに、圧縮ばね40の反力によって、スライダ30のカムフォロワ面31がカム20のカム面23と係合しつつ、スライダ30がカム20側に摺動し、カム面23の傾斜に応じてスライダ30が回転してケース60が回転する。このとき、圧縮ばね40は圧縮した状態から開放されることで、瞬発的に復元力が発生することとなるため、スライダ30に圧縮ばね40からの反力が瞬間的に加わることとなる。つまり、ヒンジ1は、閉じた状態から開いた状態に遷移する際に、跳ね上げる機構を備えることとなる。
1:ヒンジ、2:炊飯器、3:本体、4:蓋(回動体)、5:回動部、10:固定部、20:カム、23:カム面、30:スライダ、31:カムフォロワ面、40:圧縮ばね、50:シャフト、60:ケース

Claims (3)

  1. 本体に対して回動体を開閉可能に支持するヒンジにおいて、
    前記本体に固定するための固定部と、前記固定部に支持され、カム面が形成されたカムと、前記カムのカム面と係合するカムフォロワ面が形成されたスライダと、前記スライダを前記カムに向けて常時付勢する圧縮ばねと、前記カム、スライダ、及び、圧縮ばねを収納し、前記回動体に固定されるケースと、を備え、
    前記固定部、カム、及び、スライダは、二つ設けられるとともに、前記圧縮ばねの長手方向の中央を中心として対称に配置され、
    前記圧縮ばねは、前記二つのスライダを、それぞれ係合するカムに向けて付勢し、
    前記スライダは、前記ケースに対して相対回転不能に収納されるとともに、前記ケースの長手方向に沿って摺動可能に収納され、
    前記圧縮ばねの付勢力によって、前記二つのスライダを、当該スライダのカムフォロワ面を前記カムのカム面に係合させつつ摺動させることで、前記スライダがカムに対して回動し、前記ケースに固定された回動体が当該ケースの長手方向を中心とした円周方向に向けて回動し、
    前記スライダは、前記カムフォロワ面と、当該カムフォロワ面に対向して設けられる内側面とによって、前記カムと係合可能に構成される隙間を形成するとともに、
    前記カムが当該隙間に入り込むにつれて、当該カムのカム面と前記スライダのカムフォロワ面との接触に加えて、当該カムの外側面と前記スライダの内側面とが接触するように形成されることを特徴とするヒンジ。
  2. 前記ケースは角筒状に形成され、前記スライダの外側面は、当該角筒状に形成されるケースの内側面と同形状に形成されることで、前記スライダは、前記ケースに対して相対回転不能に収納される請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記ケースの内側面と前記スライダの外側面は、同一形状に形成され、前記ケースの内側面又は前記スライダの外側面のうち一方に溝が形成され、他方に当該溝と係合する突起が設けられることで、前記スライダは、前記ケースに対して相対回転不能に収納される請求項1に記載のヒンジ。
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