JP6881471B2 - 配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラム - Google Patents

配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6881471B2
JP6881471B2 JP2018557517A JP2018557517A JP6881471B2 JP 6881471 B2 JP6881471 B2 JP 6881471B2 JP 2018557517 A JP2018557517 A JP 2018557517A JP 2018557517 A JP2018557517 A JP 2018557517A JP 6881471 B2 JP6881471 B2 JP 6881471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guard
security
guards
incident
placement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018557517A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018116493A1 (ja
Inventor
大 金友
大 金友
洋明 網中
洋明 網中
一志 村岡
一志 村岡
太一 大辻
太一 大辻
則夫 山垣
則夫 山垣
孝司 吉永
孝司 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2018116493A1 publication Critical patent/JPWO2018116493A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6881471B2 publication Critical patent/JP6881471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B25/00Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems
    • G08B25/01Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems characterised by the transmission medium
    • G08B25/10Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems characterised by the transmission medium using wireless transmission systems
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B27/00Alarm systems in which the alarm condition is signalled from a central station to a plurality of substations

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

(関連出願についての記載)
本発明は、米国仮出願:62/437769号(2016年12月22日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラムに関する。特に、警備員の配置を対象とする、配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラムに関する。
近年、テロリズムの脅威が高まっており、多くの人が集まる大規模イベントなどが標的とされることがある。大規模イベントの警備には多くの警備員が配置され、各警備員が持ち場の監視とインシデント対処の責務を担っている。
特許文献1は、利用者(例えば、高齢者)宅に緊急通報装置を設置し、緊急通報装置から緊急通報が行われると、緊急連絡先(例えば、複数の家族や知人)に対してセンタ側から利用者宅への駆け付けの依頼を行う緊急通報システムに関する技術を開示する。特許文献1では、このような緊急通報システムの問題点として、緊急通報システムで自動的に決定した緊急連絡先に駆け付けを依頼しても、連絡先は依頼に対し適切に対処できない可能性を示している。つまり、優先順位に応じて順番に連絡する場合、優先順位の低い人が駆けつけ時間が短い可能性もある。例えば、利用者宅と緊急連絡先の間の距離により駆けつけ依頼の順位を定めても、交通手段の有無や違いにより距離が遠い人が先に駆けつける可能性もある。
このような問題に対し、特許文献1では、以下のように対処している。複数の緊急連絡先に利用者からの緊急通知があったことを連絡し、連絡に対して各登録者が応答する。各登録者は、その際に駆け付け可否と駆けつけ時間も返答する。緊急通報システムは、距離から見積もられる移動時間が最短の候補者1と、自己申告の駆けつけ時間が最短の候補者2を自動判定し、表示する。
特許文献2は、防火対象の建築物には自動火災警報装置が設置され、自営消防隊が組織されているシステムに関する技術を開示する。特許文献2では、下記のような問題点を開示している。自衛消防隊の隊員は、それぞれの業務を行っており、防災センタから招集連絡を行っても、必ずしもその所在が明らかではなく不在の場合もあり得る。また、各隊員に対し、順次、個別に連絡を行っていては隊員への連絡に時間がかかる。さらに、テナントが多数入居しているような建物では、自衛消防隊の隊員同士の顔と名前が判らない場合もあり、隊員同士の連携した活動に支障を生じる可能性もある。
このような問題に対し、特許文献2では、以下のように対処している。自動警報装置に接続された支援装置が、自営消防隊隊員が携帯する端末に異常発生情報を伝達し、消防隊への参加を要請する。また、支援装置は、参加応答があった端末を持つ隊員の属性(例えば、位置やポンプの操作ができるか否かといった能力)に応じて組織を編成し、役割を再度通知する。
特許文献3は、巡回する警備車両の位置をセンタで把握し、事件が発生すると、通信指令装置により警備車両の警備員に警備すべき箇所を指令し、警備員が指令された箇所に警備車両で急行する、という機動的な体制が採用されたシステムに関する技術を開示する。特許文献3では、下記のような問題点を開示している。従来の通信指令装置では、警備箇所の決定や、警備箇所への警備員の配備の決定が操作員の判断で行なわれ、警備員への指令が操作員の手動で行なわれている。従って、指令の発令までに時間を要し、事件関係人を取り逃がすケースが多く発生する可能性がある。
このような問題に対し、特許文献3では、以下のように対処している。通信指令装置は、事件情報に基づいて、各警備員に警備箇所の警備を指令する。通信指令装置は、事件情報に基づいて警備箇所を決定する警備箇所決定手段と、決定された警備箇所の警備を受け持つ警備員を決定する警備指令決定手段と、を備え、これらの決定から各警備員への指令までを全て自動的に行なうように構成される。そのため、人為操作による操作ミスや判断ミスが排除され、的確な警備体制を短時間のうちに構築できる。
特許文献4は、巡回警備業務において、異常が発生した現場に向かう警備員が不審者を容易に特定することができる巡回警備支援システムに関する技術を開示している。特許文献4では、予め定められている検知条件を満たした人物を不審者として検知し、検知された不審者と巡回警備員との相対位置情報が算出される。さらに、当該文献では、当該算出された位置情報に基づいて、巡回警備員が保持する携帯端末に所定の情報を送信する。
特許文献5は、不審者や不審物等のオブジェクトが検出されたときに、そのオブジェクトに対する対処指示を行う監視システムに関する技術を開示している。特許文献5では、携帯端末ごとに、その携帯端末の位置が管理されている。さらに、当該文献では、監視カメラ端末から異常状態であるオブジェクトの検出にかかる通報があると、当該オブジェクトに対する対処を指示する携帯端末を判断し、オブジェクトに対する対処指示を送信している。
特許文献6は、イベント会場内及びイベント会場周辺で警備を行う場合に、不測の事態の発生を効率良く検知するとともに、不測の事態に早急に対処することに関する技術を開示している。特許文献6では、来場者である歩行者が経路の始点の近傍に所在した時刻と、経路の終点の近傍に所在した時刻とを取得することで、歩行者の移動時間を算定し、移動時間分布を生成している。さらに、当該文献では、移動時間分布の最頻値の変化を監視し、移動時間分布の最頻値の変化量が閾値を超えた場合に不測の事態が発生したと検知している。また、当該文献には、歩行者の移動時間に基づき警備員の配置を調整することが開示されている。
特開2016−173755号公報 特開2015−108923号公報 特開平10−124783号公報 特開2011−018094号公報 特開2012−104022号公報 特開2016−170554号公報
特許文献1〜6は、インシデントに対処する人物の決定や当該決定された人物の移動を指示することを開示している。しかし、このような対処だけでは大規模インベントの警備等では不十分である。
例えば、特許文献1では、動的に駆けつけ担当者を決定し、駆けつけ先を指示している。しかし、当該文献には、当該担当者が具体的に何をすべきか開示されていない。特許文献2では、動的に自衛消防隊での役割を決定し、配置先を含めて活動内容を指示している。しかし、当該文献には、隊員の活動範囲に関しては配慮されていない。特許文献3では、警備員に警備箇所への移動を指示するが、当該指示には警備員が何をすべきかに関する情報や警備範囲に関する指示が含まれていない。特許文献4では、不審者と警備員との相対的な位置情報は通知されるが、警備員が何をすべきかに関する情報や警備範囲に関する指示が含まれていない。特許文献5では、異常状態にあるオブジェクトに対する対処指示が送信されるが、警備員の警備範囲に関する指示が含まれていない。特許文献6では、規定時間以内に異常に対処できるように警備員の配置を調整しているが、異常が発生した際の警備員の行動に関する指示がない。
上述のように、特許文献1〜6では、警備員等が配置先にて何をすべきかといった指示や、移動を指示された警備員の警備範囲に関する考慮が欠如している。このような指示、配慮が欠如すると、インシデントが発生していないエリアの警備が手薄となり他の重大なインシデントが起こる可能性が高くなる。つまり、発生したインシデントへの対処及び解決にばかりに注力すると、他のエリアの警備力が低下する。
本発明は、発生したインシデントへの対処と警備エリア全体の警備力維持を両立するように警備員を配置する、配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する、決定部と、前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示する、指示部と、前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する、配置部と、を備える、配置サーバが提供される。
本発明の第2の視点によれば、複数の警備員それぞれが所持する、複数の端末と、前記複数の警備員の配置を行う配置サーバと、を含み、前記配置サーバは、前記複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する、決定部と、前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示する、指示部と、前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する、配置部と、を備える、警備システムが提供される。
本発明の第3の視点によれば、情報処理装置により、それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定し、前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示し、前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する、ことを含む警備員配置方法が提供される。
本発明の第4の視点によれば、それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する処理と、前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示する処理と、前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
本発明の各視点によれば、発生したインシデントへの対処と警備エリア全体の警備力維持を両立するように警備員を配置することに寄与する、配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラムが、提供される。
一実施形態の概要を説明するための図である。 第1の実施形態に係る警備システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る警備システムの動作の具体例を説明するための図である。 第1の実施形態に係る配置サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る配置サーバの処理構成の一例を示す図である。 インシデント対処パターンデータベースの一例を示す図である。 警備員属性データベースの一例を示す図である。 警備体制データベースの一例を示す図である。 警備エリアデータベースの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る警備員配置決定部の動作を説明するための図である。 インシデント発生通知を受信した場合の配置サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 インシデント対処完了通知を受信した場合の配置サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る端末の処理構成の一例を示す図である。 インシデント発生時の警備システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 インシデント対処完了時の警備システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る端末の処理構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る配置サーバ20aの処理構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る警備員属性データベースの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る警備員配置決定部の動作を説明するための図である。 第2の実施形態に係る警備システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る警備員配置決定部の動作を説明するための図である。 第4の実施形態に係る警備システムの構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る配置サーバの処理構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る配置サーバの動作の一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る端末の処理構成の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る端末が表示する画面一例を示す図である。 第6の実施形態に係る端末が表示する画面一例を示す図である。 第6の実施形態に係る端末が表示する画面一例を示す図である。 第6の実施形態に係る端末が表示する画面一例を示す図である。 一実施形態に係る警備範囲の一例を示す図である。 一実施形態に係るインシデント発生時のシーケンス図である。 一実施形態に係るインシデント対処完了時のシーケンス図である。 一実施形態の構成図である。 一実施形態のフローチャートである。 一実施形態の構成図である。 一実施形態のシーケンス図である。 一実施形態の構成図である。 一実施形態のフローチャートである。 ユーザインターフェイス(警備員用端末)の一例である。 ユーザインターフェイス(警備員用端末)の一例である。 情報処理装置の構成を例示するブロック図である。
初めに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、この概要の記載はなんらの限定を意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。
一実施形態に係る配置サーバ100は、決定部101と、指示部102と、配置部103と、を備える(図1参照)。決定部101は、それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する。指示部102は、第1警備員が所持する端末に対して、発生したインシデントへの対処を指示する。配置部103は、複数の警備員のうち第1警備員以外の第2警備員の警備員属性に基づき、第2警備員を警備エリアに再配置する。
配置サーバ100は、インシデントへの対処者を少なくとも各警備員の属性(例えば、警備員としての経験値や特殊能力)に基づいて決定する。その結果、発生したインシデントに適した警備員が選択される。また、配置サーバ100は、インシデントに対処しない警備員の属性に基づいて、警備員がインシデントに対処することで生じた空白領域を埋めるように、警備員を再配置する。即ち、配置サーバ100は、能力が不足する警備員に広い警備範囲が割り当てられないように、あるいは、各警備員の警備範囲に偏りが生じないように警備員を再配置する。その結果、警備員が適切に再配置されるので、警備エリア全体の警備力を維持することができる。このように、配置サーバ100は、インシデント発生時にインシデント対処と通常の警備業務への役割分担を適切に振り分け、各警備員の配置場所及び配置範囲を動的に再編成することで、警備力の低下を防ぎながら、発生したインシデントにも対処可能とする。
以下に具体的な実施の形態について、図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、各実施形態において同一構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について、図面を用いてより詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係る警備システムの構成の一例を示す図である。図2を参照すると、警備システムには、複数の端末10−1〜10−4と、配置サーバ(配置支援サーバ)20と、が含まれる。複数の端末10−1〜10−4のそれぞれは、基地局及びネットワークを介して配置サーバ20と接続される。
なお、以降の説明において、端末10−1〜10−4を区別する特段の理由がない場合には単に「端末10」と表記する。また、以降の説明では、端末10の数(警備員の人数)を「4」として説明するが、端末10の数等を限定する趣旨ではないことは勿論である。
端末10は、警備エリアに配備された各警備員が所持する警備員用端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット等)である。各警備員は、端末10を携帯しつつ、各自に割り当てられた警備範囲を巡回する。図2の例では、薄い灰色の領域が各警備員に割り当てられた警備範囲である。
警備員は、各自の警備範囲にて異常事態(所謂、インシデント)を発見すると、端末10を用いてインシデントの発生とその詳細(インシデント種別、インシデント発生場所等)を配置サーバ20に通知する。以降の説明では、警備員(端末10)から送信される上記通知を「インシデント発生通知」と表記する。
配置サーバ20は、警備エリアの警備員に関する配置を制御する装置である。配置サーバ20による警備員の配置には、発生したインシデントに対処する警備員を派遣する配置と、警備エリア全体の警備を行うための警備員の配置が含まれる。配置サーバ20は、端末10からインシデント発生通知を受信すると、当該インシデントに対処する警備員を決定する。その際、配置サーバ20は、少なくとも発生したインシデントの内容と各警備員の属性(警備員属性)に基づいて、インシデントに対処する警備員(上述の第1警備員)を決定する。また、配置サーバ20は、活動内容(インシデントへの対処方法)を決定した警備員に通知する。以降の説明では、配置サーバ20から警備員に送信される上記通知を「インシデント対処指示通知」と表記する。
インシデント対処指示通知を必要な端末10に向けて送信すると、配置サーバ20は、残りの警備員(インシデントに対処しない警備員;上述の第2警備員)の再配置を実行する。その際、配置サーバ20は、少なくとも各警備員の属性に基づいて、各警備員に関する配置場所及び警備範囲を決定する。配置サーバ20は、決定した内容(配置場所、警備エリア)を各警備員に通知する。以降の説明では、配置サーバ20から警備員に送信される上記通知を「警備エリア変更通知」と表記する。
インシデントへの対処が終了すると、警備員は、端末10を操作してその旨を配置サーバ20に通知する。以降の説明では、警備員から送信される上記通知を「インシデント対処完了通知」と表記する。
インシデント対処完了通知を受信した配置サーバ20は、警備員の再配置に関する詳細(配置場所、警備エリア)を決定し、決定した内容を、警備エリア変更通知により各警備員に通知する。
続いて、図3を参照しつつ、第1の実施形態に係る警備システムの動作の具体例を説明する。
例えば、インシデント発生時の各警備員の配置と警備範囲を図3(a)に示すとおりとする。図3(a)に示す状況から、右下の警備範囲にてインシデント(例えば、不審物発見)が発生したものとする。この場合、端末10−4を所持する警備員は、インシデント発生通知を配置サーバ20に送信する。当該通知を受信した配置サーバ20は、インシデントに対処する警備員を、インシデントの種別や各警備員の属性(例えば、各警備員が有する特殊能力等)に基づき決定する。
図3(a)の例では、端末10−2を所持する警備員が選択されたものとする。配置サーバ20は、端末10−2に対してインシデント対処指示通知を送信する。
次に、配置サーバ20は、端末10−2以外の端末を所持する警備員の配置場所及び警備範囲を決定する。この場合にも、配置サーバ20は、各警備員の属性等に基づき各警備員の配置場所及び警備範囲を決定する。例えば、図3(b)に示すような配置及び警備範囲が配置サーバ20により決定され、警備エリア変更通知により各警備員(端末10)に知らされる。図3(b)の例では、端末10−1を所持する警備員には、配置場所(X4、Y8)と警備範囲(X1〜X7、Y6〜Y10)が通知される。
インシデントに対処しない各警備員(図3(b)の例では、端末10−1、10−3、10−4を所持する警備員)は、通知された配置場所及び警備範囲にて通常の警備業務を遂行する。
端末10−2を所持する警備員がインシデントへの対処を完了すると、その旨が配置サーバ20に通知される(インシデント対処完了通知が送信される)。配置サーバ20は、各警備員の再配置先(配置場所、警備範囲)を決定し、各警備員が所持する端末10に通知する(警備エリア変更通知を送信する)。
以下、上記警備システムの機能を実現するための各装置について説明する。
[ハードウェア構成]
初めに、第1の実施形態に係る警備システムを構成する各種装置のハードウェア構成を説明する。
図4は、第1の実施形態に係る配置サーバ20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。配置サーバ20は、所謂、コンピュータ(情報処理装置)により構成可能であり、図4に例示する構成を備える。例えば、配置サーバ20は、内部バスにより相互に接続される、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、入出力インターフェイス23及び通信インターフェイスであるNIC(Network Interface Card)24等を備える。
但し、図4に示す構成は、配置サーバ20のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。配置サーバ20は、図示しないハードウェアを含んでもよいし、必要に応じて入出力インターフェイス23を備えていなくともよい。例えば、ネットワークにより接続された操作端末により配置サーバ20に情報の入出力を行う場合には、入出力インターフェイス23が不要な場合もある。また、配置サーバ20に含まれるCPU等の数も図4の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のCPUが配置サーバ20に含まれていてもよい。
メモリ22は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置(ハードディスク等)である。
入出力インターフェイス23は、図示しない表示装置や入力装置のインターフェイスである。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ等である。入力装置は、例えば、キーボードやマウス等のユーザ操作を受け付ける装置や、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記憶装置から情報を入力する装置である。ユーザは、キーボードやマウス等を用いて、必要な情報を配置サーバ20に入力する。
配置サーバ20の機能は、後述する処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ22に格納されたプログラムをCPU21が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
また、コンピュータの記憶部に、上述したコンピュータプログラムをインストールすることにより、コンピュータを配置サーバ20として機能させることができる。さらにまた、上述したコンピュータプログラムをコンピュータに実行させることにより、コンピュータにより警備員配置方法を実行することができる。
図5は、第1の実施形態に係る端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5を参照すると、端末10は、上述したCPU等に加え、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナ25を備える。また、端末10は、無線信号を送受信する送受信回路24aを備える。
GNSSアンテナ25は、端末10の位置を測定するために用いられ、GNSS信号を受信する。
[処理モジュール]
続いて、第1の実施形態に係る警備システムを構成する各種装置の処理モジュールについて説明する。
[配置サーバ]
図6は、第1の実施形態に係る配置サーバ20の処理構成の一例を示す図である。図6を参照すると、配置サーバ20は、通信制御部201と、インシデント対処部202と、警備員配置決定部203と、各種データベース(DB;Database)と、を含んで構成される。
通信制御部201は、他の装置(端末10)との間の通信を制御する。また、通信制御部201は、外部から取得したデータ(パケット)を適切な処理モジュールに振り分ける。例えば、端末10からインシデント発生通知を受信した場合には、通信制御部201は、当該通知をインシデント対処部202に引き渡す。また、通信制御部201は、各処理モジュールから取得した情報(例えば、インシデント対処指示通知)を他の装置に向けて送信する。
インシデント対処部202は、端末10から受信したインシデント発生通知を処理する。具体的には、インシデント対処部202は、発生したインシデントに対処する人数、対処する警備員及び対処内容を決定する。インシデント対処部202は、上記項目の決定に、端末10から取得したインシデント発生通知から得られる情報と各種データベースに格納された情報を利用する。インシデント対処部202の詳細は後述する。
警備員配置決定部203は、インシデント発生時やインシデント対処完了時に警備員を再配置する。具体的には、警備員配置決定部203は、インシデント発生時にはインシデントに対処しない警備員の配置場所及び警備範囲を決定する。また、警備員配置決定部203は、インシデント対処完了時には、インシデントに対処していた警備員を含む警備員の再配置(配置場所、警備範囲)を決定する。警備員配置決定部203の詳細は後述する。
配置サーバ20に含まれる各種データベースは、HDD(Hard Disk Drive)等の記録媒体に構築される。具体的には、インシデント対処パターンデータベース221と、警備員属性データベース222と、警備体制データベース223と、警備エリアデータベース224と、が配置サーバ20に構築される。
インシデント対処パターンデータベース221は、インシデントの種別、各インシデントに対処する警備員の数(対処人数)、各インシデントへの対処者に求める要件(対処要件)、インシデント対処内容をそれぞれ対応付けて管理するデータベースである(図7参照)。インシデントへの対処者に求める要件(対処要件)には優先度が与えられており、図7の例では、第1対処要件の方が第2対処要件よりも優先度が高く扱われる。なお、図7では、2つの対処要件を例示しているが、1つの対処要件がインシデント対処パターンデータベース221に格納されていても良いし、3以上の対処要件がインシデント対処パターンデータベース221に含まれていても良い。
図7を参照すると、インシデントが「爆発」であれば2人の警備員を割り当てられ、当該2人の警備員には、「危険物が取り扱える」ことがまず求められ、このようなスキルを有する警備員が存在しなければ、警備の「熟練者」が対処することが求められる。
警備員属性データベース222は、各警備員の属性を管理するデータベースである(図8参照)。例えば、図8を参照すると、警備員の属性として「身体的特徴」、「経験」、「特殊能力」が例示されている。例えば、図8を参照すると、端末10−2を所持する警備員は、足が速く、危険物の取り扱いにも精通したベテラン(熟練者)の警備員であることが分かる。なお、図8は例示であって、警備員の属性を限定する趣旨ではない。上記以外にも、例えば、警備員の「年齢」、「雇用形態(正社員、アルバイト)」、「役職」等が警備員の属性として挙げられる。また、図8以降の図面では、各警備員が所持する端末10により各警備員を特定している(端末10の符号を警備員の識別子として記載している)。
警備体制データベース223は、現状の警備体制を管理するデータベースである(図9参照)。警備体制データベース223は、警備員(警備員の識別子)と、各警備員の現状の役割(任務の状況;通常警備、インシデント対処中)と、各警備員の配置(配置場所、警備範囲)と、対処中のインシデント種別と、を対応付けて管理するデータベースである。
図9(a)は、インシデント発生前の警備体制データベース223の一例を示す。警備体制データベース223にアクセスすることで、各警備員のステータス(通常警備、インシデント対処中)や各警備員が配置された場所と警備範囲を知ることができる。また、インシデントが発生し各警備員の再配置が行われた場合には、これらの事実により生じた警備体制の変更がデータベースに反映される。例えば、図9(b)を参照すると、端末10−2を所持する警備員は、「不審物発見」のインシデントに対処中であり、他の警備員は「通常警備」を遂行中であることが分かる。各警備員の配置場所と警備範囲も更新されている。
警備エリアデータベース224は、警備エリアに関する情報(地図情報)を記憶し、管理する(図10参照)。なお、警備エリアデータベース224には、警備エリアの範囲(図10の1行目)以外にも、重点的に警備を行う重点ポイントや警備エリアの地理的特徴に関する情報(地形情報)が含まれていてもよい。例えば、重点ポイントとして、施設、特定人物の存在場所、インシデントの発生が想定される場所等が例示される。また、警備エリアの地形情報として、急勾配な坂や空き地等が例示される。
続いて、インシデント対処部202と警備員配置決定部203の詳細について説明する。
インシデント対処部202は、複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する警備員を、少なくとも複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する。インシデント対処部202は、対処人数決定部211と、対処者決定部212と、対処指示部213とからなるサブモジュールを備える。
対処人数決定部211は、少なくとも発生したインシデントの種別に応じて、インシデントに対処する警備員の数を決定する。より具体的には、対処人数決定部211は、端末10からインシデント発生通知を受信すると、当該通知に含まれるインシデント種別と、インシデント対処パターンデータベース221に格納された情報と、に基づきインシデントに対処する警備員の人数を決定する。例えば、図7を参照すると、インシデントが「不審物発見」であれば、対処人数決定部211は、1人の警備員をインシデント対処に割り当てる。
対処者決定部212は、対処人数決定部211が決定した人数の警備員を、警備エリアに現存する警備員から選択する。その際、対処者決定部212は、発生したインシデントの種別と、インシデント対処パターンデータベース221に格納された情報と、警備員属性データベース222に格納された情報と、警備体制データベース223に格納された情報と、に基づきインシデントに対処する警備員を決定する。
対処者決定部212は、インシデント対処パターンデータベース221から発生したインシデントに対処する対処要件を取得する。上述したように、当該対処要件には、発生したインシデントに対処する警備員に求められる要件と優先度が含まれる。例えば、図7を参照すると、発生したインシデントが「不審物発見」であれば、対処する警備員には、第1に「危険物取り扱い」の特殊能力を備えることが求められ、当該スキルを備える警備員が確保できなければ、第2に「熟練者」であることが求められる。
対処要件を取得すると、対処者決定部212は、警備体制データベース223から警備エリアに存在する警備員のうち「通常警備」状態にある警備員を特定する。その後、対処者決定部212は、警備員属性データベース222にアクセスし、通常警備の任務を遂行中の警備員の属性を取得する。対処者決定部212は、当該取得した警備員の属性を用いて、通常警備状態にある警備員のなかから上記対処要件に合致する警備員を選択する(対処者決定部212により決定された人数を選択する)。
例えば、図3(a)の状況において、「不審物発見」のインシデントが発生すれば、4人の警備員の属性が取得され、当該4人の警備員のうち第1対処要件(危険物取り扱い能力)を満たす警備員が選択される。図8を参照すると、端末10−2を所持する警備員が「危険物取り扱い」の能力を有するので、当該警備員がインシデント対処者として選択される。
また、例えば、図3(a)の状況において、「火災」のインシデントが発生すれば、2人の警備員がインシデント対処者として必要であり、対処要件として第1に「ポンプ操作」の特殊能力、第2に「熟練者」であることが求められる(図7の3行目参照)。図8を参照すると、端末10−1を所持する警備員が第1対処要件に合致するので初めに選択される。しかし、他の警備員は「ポンプ操作」の特殊能力を有しないので、第2対処要件に合致する警備員(例えば、端末10−2を所持する警備員)が選択される。
対処指示部213は、インシデントに対処する警備員が所持する端末10に対して、発生したインシデントへの対処を指示する。つまり、対処指示部213は、インシデントに対処する警備員に対して具体的なインシデント対処指示を行う。その際、対処指示部213は、インシデント対処パターンデータベース221にアクセスし、発生したインシデントごとに予め定められたインシデント対処内容を取得する。例えば、「不審物発見」のインシデントに対して「調査」がインシデント対処内容として規定されている(図7の1行目参照)ので、対処指示部213は、端末10−2を所持する警備員に対して不審物の場所を指定しつつ、当該不審物を調査するように指示する。なお、不審物の場所(即ち、インシデント発生場所)はインシデント発生通知から得られる情報である。
対処指示部213は、対処者決定部212により選択された警備員が所有する端末10に対し、インシデント対処指示通知を送信する。その際、対処指示部213は、少なくとも、発生したインシデントの種別、インシデントの発生場所及びインシデントへの対処内容に係る情報をインシデント対処指示通知に含ませる。なお、上述の「火災」の例のように、複数の警備員がインシデント対処者として選択された場合には、対処指示部213は、他の警備員に関する位置情報を含むインシデント対処指示通知を各端末10に送信してもよい。
対処指示部213は、インシデント対処を指示した警備員に関し、警備体制データベース223に格納されている情報を更新する。具体的には、対処指示部213は、インシデントに対処する警備員の役割を「通常警備」から「インシデント対処中」に変更し、対処中インシデントに指示したインシデントの種別を格納する。また、対処指示部213は、警備員にインシデント対処指示を通知した旨を警備員配置決定部203に通知する。
インシデント対処部202は、インシデントの対処を行っていた警備員(端末10)からインシデント対処完了通知を受信すると、警備体制データベース223を更新する。具体的には、インシデント対処部202は、警備体制データベース223のエントリのうち、インシデントに対処していた警備員の役割フィールドを「通常警備」に戻すと共に、対処中インシデントフィールドを「対処無し(図9では「ハイフン」)」に設定する。
インシデント対処部202は、インシデント対処完了通知を受信し、警備体制データベース223を更新した場合には、その旨を警備員配置決定部203に通知する。
警備員配置決定部203は、複数の警備員のうちインシデントに対処する警備員以外の警備員の属性に基づき、インシデントに対処しない警備員を警備エリアに再配置する。具体的には、警備員配置決定部203は、インシデント対処部202から警備員にインシデント対処指示を通知した旨や警備体制データベース223を更新した旨を取得すると、警備エリアに残る警備員を再配置する。その際、警備員配置決定部203は、警備員属性データベース222、警備体制データベース223及び警備エリアデータベース224に格納された情報を用いて、警備員の再配置を行う。
警備員配置決定部203は、警備エリアデータベース224から警備エリアの全範囲を把握する。例えば、図3、図10の例では、警備員配置決定部203は、緯度(X1〜X10)と経度(Y1〜Y10)の範囲を警備エリアの全範囲として取得する。
次に、警備員配置決定部203は、警備体制データベース223から、警備エリアに存在する警備員のうち通常警備の任務を遂行している警備員を特定する。例えば、上述の「不審物発見」の例では、端末10−1、10−3及び10−4を所持する警備員が特定される。その後、警備員配置決定部203は、当該特定した警備員による通常警備によって、警備エリアの全範囲が網羅されるように、各警備員の配置場所及び警備範囲を決定する。つまり、警備員配置決定部203は、選択された警備員がインシデントに対処することにより生じる警備エリアの空白領域が、選択されていない他の警備員による警備範囲により埋まるように、当該他の警備員の警備範囲を決定する。
例えば、上述の例のように、端末10−2を所持する警備員が発生したインシデントに対処すると、当該警備員に割り当てられた警備範囲が空白領域となってしまう(図11(a)参照)。警備員配置決定部203は、このような警備範囲の空白領域を埋めるように、残った警備員の警備範囲を拡張する。その際、警備員配置決定部203は、各警備員の警備範囲の大きさ(拡張する大きさ)を各警備員の属性に基づき決定する。
例えば、図11(a)の場合、端末10−4を所持する警備員の警備範囲を空白領域まで拡張すれば、インシデント対処により生じた空白領域は埋まる(図11(b)参照)。しかし、このような拡張では、各警備員の担当する警備範囲に関し、バランスが取れない。つまり、端末10−1、10−3を所持する警備員の警備範囲は25マスであり、端末10−4を所持する警備員の警備範囲は50マスである。
また、図11(b)では、端末10−4を所持する警備員に広い警備範囲を割り当ているが、当該警備員の経験は浅いという事実がある(図8の4行目参照)。経験の浅い警備員が、熟練の警備員よりも広い警備範囲を担当するのは適切ではない。
このように、空白領域を単に埋めるように警備員の警備範囲を拡張しただけでは、その結果得られる警備範囲が不適切となる可能性がある。
そこで、警備員配置決定部203は、空白領域が埋められた結果の警備範囲が適切であるか否かを判定する。例えば、警備員配置決定部203は、上述のように警備範囲がアンバランスな状況や経験の浅い警備員に広い警備範囲を割り当てた状況を不適切であると判断する。なお、警備範囲が不適切であるか否かの判断は予め定めた条件に基づき行うことができる。例えば、下記のような条件が例示される。
(1)各警備員に割り当てた警備範囲に偏りがある(アンバランスである)。
(2)新人警備員の警備範囲が他の警備員の警備範囲よりも広い。
(3)俊足な警備員の警備範囲が他の警備員の警備範囲よりも狭い。
警備員配置決定部203は、警備範囲の割り当てが不適切である状況を解消するように、各警備員の警備範囲を調整する。その際、警備員配置決定部203は、各警備員の属性(例えば、熟練警備員か新人警備員、特別な身体的特徴を有するか)を用いて警備範囲の変更を行う。具体例には、警備員が「新人」の属性を有するときは、警備員配置決定部203は、当該警備員の警備範囲を狭くする。あるいは、警備員が「俊足」であるという特別な身体的特徴を有する場合には、警備員配置決定部203は、当該警備員の警備範囲を広くする。
例えば、図11(b)の状況であれば、端末10−4を所持する警備員は「新人」であるので、当該警備員の警備範囲を狭くする(図11(c)参照)。次に、警備員配置決定部203は、狭くした警備範囲により生じた空白領域(図11(c)の(X6〜X7、Y1〜Y10))を埋めるように他の警備員の警備範囲を変更する。その際にも、警備員配置決定部203は、各警備員の属性を考慮して空白領域を埋めるようにする。例えば、図11(c)の状況では、端末10−1と端末10−3それぞれを所持する警備員は共に「熟練者」であるため、警備員配置決定部203は、2人の警備員に空白領域を均等に割り当てる(図11(d)参照)。このように、警備員配置決定部203は、インシデントに対処しない警備員が複数存在する場合に、複数の警備員それぞれの属性に基づき、複数の警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更(調整)する。
なお、警備員の属性に基づいた警備員配置決定部203による警備範囲の調整は、警備員の各属性と調整量を予め定めた規則に従って行えばよい。具体的には、以下のように警備員の属性と警備範囲の調整量を予め定めておけばよい。
(1)警備員が「新人」であれば中堅の警備員の警備範囲の70%を下限に警備範囲を縮小する。
(2)警備員が「熟練者」であれば、中堅の警備員の警備範囲の150%を上限に警備範囲を拡張する。
(3)警備員が「俊足」であれば、他の警備員(中堅、熟練者)の警備範囲の110%を上限に警備範囲を拡張する。
なお、警備員配置決定部203による警備範囲の調整が必要となるのは、インシデントに対処しない警備員が複数存在する場合である。1人しか警備員が残らない場合には、当該警備員が警備エリアの全範囲を担当することになる。あるいは、そのような場合には、配置サーバ20(又はシステム管理者)は、警備員の増員を管理センタ等に要請することになる。
警備員配置決定部203は、各警備員についての警備範囲を決定すると、それぞれの警備範囲の中心を配置場所(各警備員が向かう場所)として決定する。
このように、警備員配置決定部203は、警備員属性データベース222から得られる各警備員(インシデントに対処していない警備員)の属性に基づき、再配置する警備員の配置場所及び警備範囲を決定する。警備員配置決定部203は、各警備員が所持する端末10に対し、配置場所及び警備範囲を含む警備エリア変更通知を送信する。また、警備員配置決定部203は、再配置する配置場所及び警備範囲に関する情報により、警備体制データベース223を更新する。
警備員配置決定部203は、インシデント対処部202から、インシデント対処完了通知に応じて警備体制データベース223を更新した旨を取得した場合にも、警備エリアの警備員を再配置する。その際、警備員配置決定部203は、インシデント対処前の警備員の配置(例えば、図3(a)の配置)を記憶しておき、当該記憶した警備員の配置に戻るように各警備員(端末10)に指示を行っても良い。あるいは、警備員配置決定部203は、インシデント対処完了後も、各警備員の属性に基づいて警備員の再配置を行っても良い。
続いて、図面を参照しつつ、配置サーバ20の動作を説明する。
図12は、インシデント発生通知を受信した場合の配置サーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、インシデント対処部202は、端末10からインシデント発生通知を受信する。
ステップS102において、インシデント対処部202は、警備エリアに発生したインシデントの種別に応じて当該インシデントに対処する人数を決定する。
ステップS103において、インシデント対処部202は、各警備員の属性等に基づいてインシデントに対処する警備員を決定する。
ステップS104において、インシデント対処部202は、上記決定した警備員に対してインシデント対処指示通知を送信する。
ステップS105において、警備員配置決定部203は、空白領域を埋めるように、空白領域に接する警備員の警備範囲を拡張する。
ステップS106において、警備員配置決定部203は、各警備員の警備範囲は適切であるか否かを判定する。
各警備員の警備範囲が適切でなければ(ステップS106、No分岐)、警備員配置決定部203は、各警備員の属性に基づき警備範囲の変更(調整)を行う(ステップS107)。
各警備員の警備範囲が適切と判定されれば(ステップS106、Yes分岐)、警備員配置決定部203は、警備エリア変更通知を各警備員(端末10)に送信する(ステップS108)。
図13は、インシデント対処完了通知を受信した場合の配置サーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、インシデント対処部202は、端末10からインシデント対処完了通知を受信する。当該受信に応じて、インシデント対処部202は、警備体制データベース223を更新する。
ステップS202において、警備員配置決定部203は、警備員の再配置を実行する。例えば、警備員配置決定部203は、インシデント発生前の配置に各警備員を戻す。
ステップS203において、警備員配置決定部203は、各警備員に対して警備エリア変更通知を送信する。
[端末]
図14は、第1の実施形態に係る端末10の処理構成の一例を示す図である。図14を参照すると、端末10は、通信制御部301と、インシデント情報入力部302と、受信情報表示部303と、警備範囲管理部304と、を含んで構成される。
通信制御部301は、配置サーバ20の通信制御部201と同様に他の装置(配置サーバ20)との間の通信を制御する。
インシデント情報入力部302は、警備員がインシデントに関する情報を入力するためのインターフェイスを提供する。具体的には、インシデント情報入力部302は、警備員が発見したインシデントに関する情報(インシデントの種別、発生場所等)を入力するインターフェイスや、インシデントへの対処が完了した旨を入力するインターフェイスを提供する。
受信情報表示部303は、配置サーバ20から受信した情報(インシデント対処指示通知や警備エリア変更通知から得られる情報)を液晶モニタ等に表示する。なお、端末10にスピーカやバイブレーション機能が備わっている場合には、受信情報表示部303は、配置サーバ20から情報を取得したタイミングにて、当該情報の受信を音声や振動を用いて、上記通知の受信をユーザに報知してもよい。
警備範囲管理部304は、自端末に指示された配置場所及び警備範囲を管理する。具体的には、警備範囲管理部304は、配置サーバ20から通知される配置場所及び警備範囲を記憶媒体に格納する。また、警備範囲管理部304は、警備範囲等の情報に加え、当該警備範囲の地図情報を管理してもよい。なお、各警備員の初期配置(例えば、図3(a)の配置)に関する情報は、予め端末10に記憶されていても良いし、システムの運用開始時に配置サーバ20から指定されても良い。
[システムの動作]
次に、図15、図16を参照しつつ、第1の実施形態に係る警備システムの動作を説明する。
図15は、インシデント発生時の警備システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図15では、図3(a)に示す位置(X10、Y1)にインシデントが発生した場合の警備システムの動作を説明する。
初めに、インシデント発生位置の通常警備を担当する警備員(端末10−4を所持する警備員)が、インシデントを発見し、端末10−4を操作してインシデント発生通知を配置サーバ20に送信する(ステップS01)。
当該通知を受けて、配置サーバ20は、発生したインシデントの内容(種別等)から、当該インシデントに対処する警備員の数を決定する(ステップS02)。
続いて、配置サーバ20は、各警備員の属性等に基づいて、発生したインシデントに対処する警備員を決定する(ステップS03)。図3の例では、端末10−2を所持する警備員がインシデント対処者として選択される。
配置サーバ20は、決定したインシデント担当者(警備員)に対して、インシデントの種別、インシデントの発生場所、インシデントへの対処内容等を含むインシデント対処指示通知を送信する(ステップS04)。
当該通知を受信した端末(図3の例では、端末10−2)は、当該通知の内容を表示する(ステップS05)。
また、配置サーバ20は、インシデントに対処する警備員の警備範囲をカバーするように(警備エリアに空白領域ができないように)、インシデントに対処しない警備員を再配置する(ステップS06)。その際、配置サーバ20は、各警備員の属性に基づいて、各警備員の配置場所及び警備範囲を決定する。図3の例では、端末10−1、10−3及び10−4を所持する各警備員の属性に応じて、配置場所及び警備範囲が決定される。
配置サーバ20は、決定した配置場所及び警備範囲を、警備エリア変更通知により各端末10に通知する(ステップS07)。
各端末10は、受信した情報(配置場所、警備範囲)を表示する(ステップS08)。
図16は、インシデント対処完了時の警備システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
インシデントに対処していた警備員が、当該インシデントへの対処を完了すると、その旨をインシデント対処完了通知により配置サーバ20に通知する(ステップS11)。
当該通知を受信した配置サーバ20は、インシデントに対処していた警備員を含め警備員の再配置を実行する(ステップS12)。
その後、配置サーバ20は、再配置後の配置場所及び警備範囲を含む、警備エリア変更通知を各端末10に送信する(ステップS13)。
各端末10は、受信した情報(配置場所、警備範囲)を表示する(ステップS14)。
以上のように、第1の実施形態に係る警備システムでは、インシデントへの対処者を少なくとも各警備員の属性(例えば、警備員としての経験値や特殊能力)に基づいて決定する。その結果、発生したインシデントに適した警備員が選択される。また、警備員がインシデントに対処することで、警備エリアに空白領域が生じ警備エリア全体の警備力が低下することが懸念される。しかし、第1の実施形態に係る警備システムでは、インシデントに対処しない警備員の属性に基づいて、警備員を適切に再配置するので、警備エリア全体の警備力を維持することができる。このように、第1の実施形態に係る警備システム(配置サーバ20)は、発生したインシデントへの対処と警備エリア全体の警備力維持の両立を可能とする。
[第2の実施形態]
続いて、第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第2の実施形態では、各警備員(端末10)の位置を警備員の属性として収集し、当該収集された警備員の位置をインシデントに対処する警備員の決定やインシデントに対処しない警備員の再配置に利用する場合について説明する。
図17は、第2の実施形態に係る端末10aの処理構成の一例を示す図である。第2の実施形態に係る端末10aは、第1の実施形態に係る端末10に対して位置情報管理部305が追加されている。
位置情報管理部305は、GNSSアンテナ25から定期的にGNSS信号を取得し、自端末の位置を算出する。位置情報管理部305は、定期的に(所定のサンプリング間隔で)算出した自端末の位置情報を配置サーバ20aに向けて送信する。なお、以降の説明において、端末10aから配置サーバ20aに送信される当該通知を「端末位置情報通知」と表記する。
図18は、第2の実施形態に係る配置サーバ20aの処理構成の一例を示す図である。
配置サーバ20aは、第1の実施形態に係る配置サーバ20に対して端末位置収集部204が追加されている。
端末位置収集部204は、各端末10aが定期的に送信する端末位置情報を取得し、当該取得した位置情報を警備員属性データベース222に反映する。つまり、第2の実施形態に係る警備員属性データベース222には、図19に示すように各警備員の現在位置を示す現在位置フィールドが設けられる。
第1の実施形態では、警備員の属性に基づいてインシデントに対処する警備員を決定している。その場合、警備員に求められる要件を満たす警備員が複数存在する場合がある。例えば、発生したインシデントが「不審者発見」であれば、2人の熟練した警備員が選択される(図7の2行目参照)。この場合、図8を参照すると、3人の警備員が候補となる。従って、第1の実施形態では、当該3人のうち2人の警備員が選択されることになるが、インシデントの発生位置を考慮しないと、インシデント発生位置との関係で不利な警備員が選択される可能性がある。
第2の実施形態に係る対処者決定部212は、各警備員の現在位置を考慮してインシデントに対処する警備員を選択することで、上記のような不都合を解消する。具体的には、対処者決定部212は、対処要件を満たす警備員が複数存在する場合には、インシデント発生場所に近くに現存する警備員を優先的に選択する。このように、対処者決定部212は、端末10の現在位置を、インシデントに対処する警備員の決定に利用することができる。
第1の実施形態では、警備員配置決定部203は、警備員の属性(例えば、熟練者、新人)に基づいて各警備員の再配置先を決定している。その際、各警備員の現在位置を考慮していないので、必ずしも効率的な再配置ではない可能性がある。例えば、図20(a)に示すように、端末10−1と端末10−3を所持する警備員の位置が、それぞれの警備範囲の中で偏っていると、図11(d)に示す再配置先では現在位置から再配置の配置場所までの距離が長くなる。
そこで、警備員配置決定部203は、各警備員の現在位置を考慮に入れつつ、インシデントに対処しない警備員の警備範囲が適切となるように警備員の再配置を行う。例えば、図20(a)の例では、警備員配置決定部203は、現在位置の近辺に配置場所(警備範囲の中心)を設定し、当該設定した配置場所を中心にして警備範囲を拡張し空白領域を埋めるようにしてもよい(図20(b)参照)。このように、警備員配置決定部203は、端末10の現在位置を、インシデントに対処しない警備員の再配置に利用してもよい。
図21は、第2の実施形態に係る警備システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
端末10aは、位置情報を算出する(ステップS21)。端末10aは、端末位置情報を配置サーバ20aに向けて送信する(ステップS22)。その際、端末10aは、少なくとも自端末の識別子(警備担当者識別子)と位置情報を含む端末位置情報を送信する。配置サーバ20a(端末位置収集部204)は、警備員属性データベース222を更新する(ステップS23)。
各端末10aと配置サーバ20aにおいて、ステップS21〜S23の処理が定期的に繰り返される。なお、インシデントが発生した後の動作やインシデントへの対処が完了した場合の概略動作は、第1の実施形態と同様とすることができるので説明を省略する。
以上のように、第2の実施形態に係る警備システムでは、端末10の現在位置をインシデントに対処する警備員の決定や残った警備員の再配置に利用する。その結果、迅速なインシデントの対処や効率的な警備員の再配置が実現できる。
[第3の実施形態]
続いて、第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第3の実施形態では、インシデント発生後の警備員再配置において、警備エリアの重点ポイント情報や地形情報を利用する場合について説明する。なお、第3の実施形態におけるシステム構成や各機器の構成は、第1の実施形態と同様とすることができるので、図2や図6等に相当する説明を省略する。
例えば、図10に示す警備エリアデータベース224に格納された重点ポイントと地形情報を警備エリアに反映すると、図22(a)のとおりとなる。図22(a)では、2つの重点ポイントを星印で表記し、急勾配な坂や空き地を濃い灰色で表記している。
第3の実施形態に係る警備員配置決定部203は、警備エリアデータベース224に格納された情報(重点ポイント、地形情報)を各警備員の再配置に利用する。より具体的には、警備員配置決定部203は、警備エリアの各情報(重点ポイント、地形情報)に予め定められた規則に応じて警備範囲を決定する。
例えば、図22(a)を参照すると、2つの重点ポイントの近辺に関しては十分注意して警備する必要があるため、警備員配置決定部203は、当該重点ポイントを含む警備範囲の決定はその面積が狭くなるようにする。また、急勾配な坂の近辺に関しても、当該エリアの警備には体力を要するので、警備員配置決定部203は、そのような地形を含む警備範囲の決定はその面積が狭くなるように設定する。
一方、空き地のような領域では視線を遮るような障害物が存在しないので、警備員配置決定部203は、そのような地形を含む警備範囲の決定はその面積が広くなるように設定する。
図22(a)に対して、各警備員を配置した例が図22(b)である。なお、配置サーバ20の警備員配置決定部203は、重点ポイント等に基づいて警備範囲等を決定した場合には、各警備員に警備エリア変更通知を送信する際、配置場所、警備範囲に係る情報に加え、重点ポイントの位置情報も含ませても良い。
以上のように、第3の実施形態に係る警備システムでは、警備エリアに設定された重点ポイント及び警備エリアの地形情報の少なくともいずれかを、インシデントに対処しない警備員の警備範囲の決定に利用する。その結果、警備エリアの現状に適合したより適切な警備員の再配置が実現できる。
[第4の実施形態]
続いて、第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第4の実施形態では、警備エリアに設置したセンサ(例えば、カメラやマイク等)から得られる情報を利用する場合について説明する。
図23は、第4の実施形態に係る警備システムの構成の一例を示す図である。図23を参照すると、警備エリアにはカメラ30とマイク40が設置される。なお、図23では、1個のカメラ30とマイク40が図示されているが、実際には数多くの(必要な個数の)カメラ等が設置される。カメラ30やマイク40は、有線又は無線の通信方式により配置サーバ20bと接続されている。また、警備エリアに設置するセンサとして、カメラやマイクを例示したが、他のセンサを用いても良いことは勿論である。例えば、火災報知器のようなデバイスをセンサとして用いてもよい。
図24は、第4の実施形態に係る配置サーバ20bの処理構成の一例を示す図である。第2の実施形態に係る配置サーバ20bは、図18に示す構成に対し、センサ情報処理部205が追加されている。
センサ情報処理部205は、警備エリアに配置されたセンサ(カメラ30、マイク40)からの情報を処理し、警備エリアの状況情報を生成する。具体的には、センサ情報処理部205は、カメラ30やマイク40から得られる情報(映像データ、音声データ)を解析することで、上記状況情報(例えば、インシデントの発生、警備エリアの混雑度)を算出する。
具体的には、センサ情報処理部205は、カメラ30から得られる映像データを解析することで、所定の時間放置された荷物等の存在を認めた場合には、「不審物発見」のインシデントを検出する。あるいは、センサ情報処理部205は、映像データを解析することで、警備エリアの所定面積あたりに存在する人の数を計数し、警備エリアの各地点における「混雑度」を算出してもよい。
また、センサ情報処理部205は、マイク40から得られる音声データを解析し、「火災」や「爆発」等のインシデントを検出してもよい。例えば、センサ情報処理部205は、「火事」というキーワードを含む音声データを検出した場合に、当該音声データを送信するマイク40の近辺において火災が発生したと判断してもよい。あるいは、センサ情報処理部205は、マイク40から得られる音声データの音量から警備エリアの各地点における「混雑度」を算出してもよい。つまり、人が密集している地点の音声データ(暗騒音)の音量は大きく、人がまばらな地点の音声データの音量は小さいことを利用し、センサ情報処理部205は「混雑度」を算出する。
センサ情報処理部205は、インシデントの発生を検出した場合には、その旨及び詳細をインシデント対処部202に通知する。インシデント対処部202は、第1の実施形態等で説明した動作を行う。つまり、インシデント対処部202は、センサ情報処理部205から取得した情報(発生したインシデントの種別)に応じて、当該インシデントに対処する警備員を決定する。
また、センサ情報処理部205は、警備エリアの状況(例えば、各地点の混雑度)を算出した場合には、当該情報を警備員配置決定部203に通知する。警備員配置決定部203は、当該情報(各地点の混雑度)を警備員の再配置等に利用する。例えば、警備エリアのうち混雑している地点の警備が重点的に行われるように、警備員配置決定部203は、混雑している地点を担当する警備員の警備範囲を狭く設定する。
あるいは、警備員配置決定部203は、混雑度と各警備員の現在位置を用いて、警備員が配置場所に到着するまでの時間を推定し、当該推定結果に応じて警備員を再配置してもよい。つまり、警備員の現在位置と再配置先の配置場所が物理的に近くとも、その間に混雑している領域が存在すれば、警備員は即座に目的地に到着できない。警備員配置決定部203は、混雑度を考慮した移動時間を算出し、当該移動時間が最小となるように警備員の再配置及び警備範囲を決定しても良い。
図25は、第4の実施形態に係る配置サーバ20bの動作の一例を示すフローチャートである。図25を参照しつつ、第1の実施形態にて説明した配置サーバ20との相違点を中心に配置サーバ20bの動作を説明する。
配置サーバ20bは、端末10からインシデント発生通知を受信した場合(ステップS301、Yes分岐)やカメラ30やマイク40等のセンサからインシデント発生を検出した場合(ステップS302、Yes分岐)に、インシデントへの対処処理を実行する(ステップS303〜305)。
その際、配置サーバ20bは、センサ情報からインシデント発生を検出した場合には、各警備員の属性とセンサ(カメラ30、マイク40)から得られる情報(インシデントの種別)に基づき、インシデントに対処する警備員を決定する(ステップS304)。
また、配置サーバ20bは、警備員の再配置を実行する際(ステップS308)に、センサから得られる情報を用いても良い。例えば、上述のように、配置サーバ20bは、警備エリアの混雑している領域(地点)を含む警備範囲を狭く設定する等の対処が可能である。
以上のように、第4の実施形態に係る警備システムでは、警備エリアのセンサから得られる情報(警備エリアの状況情報)を利用して、インシデントに対処する警備員を決定したり、インシデントに対処しない警備員の再配置を実行したりする。その結果、迅速にインシデントに対処できたり、適切な警備員の再配置が実現できたりする。
[第5の実施形態]
続いて、第5の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第1の実施形態では、警備員がインシデントの発生を端末10に入力する場合を説明した。第5の実施形態では、端末10bが自動的にインシデント発生を検出する場合について説明する。
図26は、第5の実施形態に係る端末10bの処理構成の一例を示す図である。図26に示す端末10bと図14に示す端末10の相違点は、インシデント検出部306が追加されている点である。
インシデント検出部306は、自端末(端末10b)の不正規な移動や位置を検出することで、インシデント発生を検出する。例えば、インシデント検出部306は、GNSSアンテナ25から所定の間隔(所定のサンプリング間隔)でGNSS信号を取得し、定期的に自装置の位置を検出する。
インシデント検出部306は、自端末の位置と自装置に割り当てられた警備範囲を比較し、自端末が警備範囲内であるか否かを判定する。インシデント検出部306は、自端末が警備範囲外であれば、インシデントが発生したと判断する。
あるいは、インシデント検出部306は、自端末の移動速度に基づきインシデントの発生を検出してもよい。例えば、インシデント検出部306は、定期的にサンプリングした自端末の位置から自端末の移動速度を算出し、当該算出された移動速度に対して閾値処理を実行する。閾値処理の結果、自端末が予め定めた移動速度よりも早く移動していると判明した場合に、インシデント検出部306は、インシデントが発生したと判断する。
インシデントの発生を検出すると、インシデント検出部306は、インシデント発生通知を配置サーバ20に送信する。なお、この場合、警備員からの情報に基づきインシデント発生が判断されていないので、発生したインシデントの種別を特定することは困難である。従って、インシデント検出部306は、インシデント種別には「不明」を、インシデント発生場所には「自端末の位置」をそれぞれ設定し、これらの情報を含むインシデント発生通知を配置サーバ20に送信する。
配置サーバ20のインシデント対処パターンデータベース221には、インシデント種別が「不明」である場合の「対処人数」、「対処要件」、「インシデント対処内容」を予め設定しておく。配置サーバ20は、当該情報に従ってインシデント対処者を決定し、選択された警備員(端末10b)にインシデント対処指示通知を送信する。
以上のように、第5の実施形態に係る警備システムでは、端末10bが、自端末が予め定めた速度より早く移動している場合及び自端末の位置が自端末に割り当てられた警備範囲外である場合の少なくともいずれかの場合に、インシデントの発生を配置サーバ20に通知する。その結果、突発的に発生し警備員が端末10b操作する時間を確保できないようなインシデントに対しても適切に対処することができる。
[第6の実施形態]
続いて、第6の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第6の実施形態では、配置サーバ20からインシデント対処指示や警備エリア変更に係る通知を受信した場合に、端末10に表示する画面について説明する。
端末10の受信情報表示部303は、配置サーバ20から警備エリア変更通知を受信すると、当該通知に含まれる情報を液晶モニタ等に表示する。例えば、受信情報表示部303は、図27に示すように、警備範囲の地図に配置場所と警備範囲を重畳するような表示を行う。あるいは、受信情報表示部303は、配置サーバ20から受信した警備エリア変更通知に重点ポイントに関する位置情報が含まれている場合には当該重点ポイントも合わせて表示してもよい(図28参照)。
受信情報表示部303は、配置サーバ20から受信したインシデント対処指示通知を受信した場合に、当該通知に含まれる情報を表示する。例えば、受信情報表示部303は、図29に示すように発生したインシデントの種別、インシデントの発生場所、インシデントへの対処を表示する。また、図29に示すように、受信情報表示部303は、自端末の位置を算出し、当該位置を合わせて表示してもよい。あるいは、配置サーバ20から他の警備員の位置情報を含むインシデント対処指示通知を受信した場合には、当該他の警備員の位置を表示してもよい(図30参照)。さらに、対処指示部213が、自端末を所持する警備員とは異なる他の警備員の位置情報をリアルタイムで送信(他の警備員の位置情報を定期的に更新)してくる場合には、端末10は、当該送信される位置情報(更新される位置情報)に応じて他の警備員の位置を更新しても良い。
以上のように、端末10に表示する画面を工夫することで、警備員にとって分かり易いインターフェイスを提供することができる。
上記実施形態にて説明した警備システムの構成等は例示であって、システムの構成を限定する趣旨ではない。例えば、配置サーバ20に含まれる各種データベースは、配置サーバ20とは異なるデータベースサーバに構築されていてもよい。あるいは、配置サーバ20を構成するインシデント対処部202と警備員配置決定部203が異なる装置にて実装されていてもよい。
上記実施形態では、インシデントの種別が同じであれば対処する人数や対処要件は同一であることを前提としたが、発生したインシデントの規模に応じて対処する人数や要件を変更しても良い。
また、上記実施形態では、端末10からインシデントの詳細を配置サーバ20に送信することを説明したが、端末10から配置サーバ20に送信するインシデント発生通知には、インシデントの種別だけでなく、その詳細を含めても良い。例えば、警備員が不審者を発見した場合には、当該不審者の風貌を記したテキスト情報や写真データ等をインシデント発生通知に含ませても良い。また、このような情報を取得した配置サーバ20は、インシデント対処者(警備員)に、取得した情報を転送(インシデント対処指示通知に含ませる)してもよい。
上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、例えば各処理を並行して実行する等、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上記実施形態で説明した事項は、相反しない範囲で組み合わせることができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
上述の第1の視点に係る配置サーバのとおりである。
[付記2]
前記配置部は、前記再配置する第2警備員が所持する端末に対し、前記第2警備員が向かう配置場所と警備範囲に関する情報を通知する、付記1の配置サーバ。
[付記3]
前記配置部は、前記第1警備員がインシデントに対処することにより生じる警備エリアの空白領域が、前記第2警備員による警備範囲により埋まるように、前記第2警備員の警備範囲を決定する、付記2の配置サーバ。
[付記4]
前記配置部は、警備エリアに設定された重点ポイント及び警備エリアの地形情報の少なくともいずれかを、前記第2警備員の警備範囲の決定に利用する、付記3の配置サーバ。
[付記5]
前記配置部は、前記第2警備員の警備範囲の決定に利用した前記重点ポイントに関する位置情報を、前記第2警備員が所持する端末に通知する、付記4の配置サーバ。
[付記6]
前記第2警備員が複数存在する場合に、
前記配置部は、前記複数の第2警備員それぞれの前記警備員属性に基づき、前記複数の第2警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更する、付記2乃至5のいずれか一に記載の配置サーバ。
[付記7]
前記配置部は、前記端末の現在位置を、前記第2警備員の再配置に利用する、付記1乃至6のいずれか一に記載の配置サーバ。
[付記8]
前記決定部は、少なくとも前記発生したインシデントの種別に応じて、前記第1警備員の数を決定する、付記1乃至7のいずれか一に記載の配置サーバ。
[付記9]
前記決定部は、前記端末の現在位置を、前記第1警備員の決定に利用する、付記1乃至8のいずれか一に記載の配置サーバ。
[付記10]
前記指示部は、前記発生したインシデントの種別及び前記発生したインシデントの発生場所を含む情報を前記端末に送信する、付記1乃至9のいずれか一に記載の配置サーバ。
[付記11]
前記指示部は、複数の前記第1警備員に前記発生したインシデントへの対処を指示する場合には、前記複数の第1警備員それぞれが所持する端末に対し、他の前記第1警備員に関する位置情報を送信する、付記10の配置サーバ。
[付記12]
前記指示部は、前記他の第1警備員の位置情報を定期的に更新し、前記更新された位置情報を前記第1警備員が所持する端末に送信する、付記11の配置サーバ。
[付記13]
警備エリアに配置されたセンサからの情報を処理し、警備エリアの状況情報を生成する、センサ情報処理部をさらに備え、
前記決定部は、前記第1警備員の決定に前記警備エリアの状況情報を利用し、
前記配置部は、前記第2警備員の再配置に前記警備エリアの状況情報利用する、付記1乃至12のいずれか一に記載の配置サーバ。
[付記14]
上述の第2の視点に係る警備システムのとおりである。
[付記15]
前記配置部は、前記再配置する第2警備員が所持する端末に対し、前記第2警備員が向かう配置場所と警備範囲に関する情報を通知する、付記14の警備システム。
[付記16]
前記配置部は、前記第1警備員がインシデントに対処することにより生じる警備エリアの空白領域が、前記第2警備員による警備範囲により埋まるように、前記第2警備員の警備範囲を決定する、付記15の警備システム。
[付記17]
前記配置部は、警備エリアに設定された重点ポイント及び警備エリアの地形情報の少なくともいずれかを、前記第2警備員の警備範囲の決定に利用する、付記16の警備システム。
[付記18]
前記配置部は、前記第2警備員の警備範囲の決定に利用した前記重点ポイントに関する位置情報を、前記第2警備員が所持する端末に通知する、付記17の警備システム。
[付記19]
前記第2警備員が複数存在する場合に、
前記配置部は、前記複数の第2警備員それぞれの前記警備員属性に基づき、前記複数の第2警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更する、付記15乃至18のいずれか一に記載の警備システム。
[付記20]
前記配置部は、前記端末の現在位置を、前記第2警備員の再配置に利用する、付記14乃至19のいずれか一に記載の警備システム。
[付記21]
前記決定部は、少なくとも前記発生したインシデントの種別に応じて、前記第1警備員の数を決定する、付記14乃至20のいずれか一に記載の警備システム。
[付記22]
前記決定部は、前記端末の現在位置を、前記第1警備員の決定に利用する、付記14乃至21のいずれか一に記載の警備システム。
[付記23]
前記指示部は、前記発生したインシデントの種別及び前記発生したインシデントの発生場所を含む情報を前記端末に送信する、付記14乃至22のいずれか一に記載の警備システム。
[付記24]
前記指示部は、複数の前記第1警備員に前記発生したインシデントへの対処を指示する場合には、前記複数の第1警備員それぞれが所持する端末に対し、他の前記第1警備員に関する位置情報を送信する、付記23の警備システム。
[付記25]
前記指示部は、前記他の第1警備員の位置情報を定期的に更新し、前記更新された位置情報を前記第1警備員が所持する端末に送信する、付記24の警備システム。
[付記26]
前記警備システムは、警備エリアに配置されたセンサからの情報を処理し、警備エリアの状況情報を生成する、センサ情報処理部をさらに備え、
前記決定部は、前記第1警備員の決定に前記警備エリアの状況情報を利用し、
前記配置部は、前記第2警備員の再配置に前記警備エリアの状況情報利用する、付記14乃至25のいずれか一に記載の警備システム。
[付記27]
前記端末は、自端末が予め定めた速度より早く移動している場合及び自端末の位置が自端末に割り当てられた警備範囲外である場合の少なくともいずれかの場合に、インシデントの発生を前記配置サーバに通知する、付記14乃至26のいずれか一に記載の警備システム。
[付記28]
上述の第3の視点に係る警備員配置方法のとおりである。
[付記29]
上述の第4の視点に係るプログラムのとおりである。
なお、付記28の形態及び付記29の形態は、付記1の形態と同様に、付記2の形態〜付記13の形態に展開することが可能である。
本願開示では、以下の形態も可能である。
解決策(図31)
警備員が持つ端末と配置支援サーバからなる警備員再配置支援システムにおいて、配置支援サーバはインシデント発生を通知されると、インシデント内容と各警備員の属性に基づいて、インシデントに対応する警備員を決定、活動内容を指示するとともに、配置支援サーバは残りの警備員の配置場所と警備範囲を、各警備員の属性に基づいて、変更する。
属性の例:スキル、勤続年数、雇用形態(社員、バイト)、役職、身体能力(足が速いetc)、年齢
効果
通常警備の警備力を維持しながら、インシデントに確実に対応できる。
警備員の属性として、位置情報を利用する。そのために警備員用端末の位置情報を収集する(図36)。
警備領域に設置されたセンサをインシデントの発生と、警備領域の混雑度の把握に活用(図38)。
警備範囲と配置場所の指示の例(図40)。
図42は、情報処理装置の構成を例示するブロック図である。実施形態に係る警備員用端末および配置支援サーバは、上図に示す情報処理装置を備えていてもよい。情報処理装置は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)およびメモリを有する。情報処理装置は、メモリに記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、警備員用端末および配置支援サーバが有する各部の機能の一部または全部を実現してもよい。
形態1
警備員用端末と配置支援サーバとを備える警備員配置支援システムにおいて、
前記配置支援サーバはインシデント発生を通知されると、インシデント内容と各警備員の属性に基づいて、インシデントに対応する警備員を決定し、活動内容を指示するとともに、残りの警備員の配置場所と警備範囲を、各警備員の属性に基づいて、変更する
ことを特徴とする警備員配置支援システム。
形態2
前記配置支援サーバは、前記警備員用端末の位置情報を定期的に収集し、インシデントに対応する警備員の決定ならびに警備員の配置場所および警備範囲の決定に利用する
ことを特徴とする形態1に記載の警備員配置支援システム。
形態3
前記警備員用端末は、該端末の位置が所定の速度以上の速度で変化した場合、インシデント発生を通知する
ことを特徴とする形態1または2に記載の警備員配置支援システム。
形態4
前記警備員用端末は、該端末の位置が警備範囲外になった場合、インシデント発生を通知する
ことを特徴とする形態1または2に記載の警備員配置支援システム。
形態5
前記配置支援サーバは、インシデントに対応する活動内容の指示において、他の警備員の位置を定期的に通知する
ことを特徴とする形態1ないし4のいずれか1に記載の警備員配置支援システム。
形態6
前記配置支援サーバは、警備領域に存在する重点警備箇所の情報を警備員の配置場所および警備範囲の決定に利用する
ことを特徴とする形態1ないし5のいずれか1に記載の警備員配置支援システム。
形態7
前記配置支援サーバは、警備員用端末への警備範囲の指示に重点警備箇所の位置を含める
ことを特徴とする形態1ないし6のいずれか1に記載の警備員配置支援システム。
形態8
前記配置支援サーバは、警備領域の状況に関する情報を用いてインシデント対応人数、インシデント対応者、通常警備の警備担当者の警備範囲と配置箇所を決定する
ことを特徴とする形態1ないし7のいずれか1に記載の警備員配置支援システム。
形態9
前記配置支援サーバは、警備領域の状況に関する情報を警備領域に設置されたセンサを用いて取得する
ことを特徴とする形態1ないし8のいずれか1に記載の警備員配置支援システム。
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10、10a、10b、10−1〜10−4 端末
20、20a、20b、100 配置サーバ
21 CPU(Central Processing Unit)
22 メモリ
23 入出力インターフェイス
24 NIC(Network Interface Card)
24a 送受信回路
25 GNSSアンテナ
30 カメラ
40 マイク
101 決定部
102 指示部
103 配置部
201、301 通信制御部
202 インシデント対処部
203 警備員配置決定部
204 端末位置収集部
205 センサ情報処理部
211 対処人数決定部
212 対処者決定部
213 対処指示部
221 インシデント対処パターンデータベース
222 警備員属性データベース
223 警備体制データベース
224 警備エリアデータベース
302 インシデント情報入力部
303 受信情報表示部
304 警備範囲管理部
305 位置情報管理部
306 インシデント検出部

Claims (8)

  1. それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する、決定部と、
    前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示する、指示部と、
    前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する、配置部と、
    を備え、
    前記配置部は、前記再配置する第2警備員が所持する端末に対し、前記第2警備員が向かう配置場所と警備範囲に関する情報を通知し、
    前記第2警備員が複数存在する場合に、
    前記配置部は、前記複数の第2警備員それぞれの前記警備員属性に基づき、前記複数の第2警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更する、
    配置サーバ。
  2. 前記配置部は、前記第1警備員がインシデントに対処することにより生じる警備エリアの空白領域が、前記第2警備員による警備範囲により埋まるように、前記第2警備員の警備範囲を決定する、請求項の配置サーバ。
  3. 前記配置部は、警備エリアに設定された重点ポイント及び警備エリアの地形情報の少なくともいずれかを、前記第2警備員の警備範囲の決定に利用する、請求項の配置サーバ。
  4. 前記配置部は、前記第2警備員の警備範囲の決定に利用した前記重点ポイントに関する位置情報を、前記第2警備員が所持する端末に通知する、請求項の配置サーバ。
  5. 複数の警備員それぞれが所持する、複数の端末と、
    前記複数の警備員の配置を行う配置サーバと、
    を含み、
    前記配置サーバは、
    前記複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する、決定部と、
    前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示する、指示部と、
    前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する、配置部と、
    を備え、
    前記配置部は、前記再配置する第2警備員が所持する端末に対し、前記第2警備員が向かう配置場所と警備範囲に関する情報を通知し、
    前記第2警備員が複数存在する場合に、
    前記配置部は、前記複数の第2警備員それぞれの前記警備員属性に基づき、前記複数の第2警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更する、
    警備システム。
  6. 前記端末は、自端末が予め定めた速度より早く移動している場合及び自端末の位置が自端末に割り当てられた警備範囲外である場合の少なくともいずれかの場合に、インシデントの発生を前記配置サーバに通知する、請求項の警備システム。
  7. 情報処理装置により、
    それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定し、
    前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示し、
    前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置し、
    前記再配置する第2警備員が所持する端末に対し、前記第2警備員が向かう配置場所と警備範囲に関する情報を通知し、
    前記第2警備員が複数存在する場合に、
    前記複数の第2警備員それぞれの前記警備員属性に基づき、前記複数の第2警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更する、
    ことを含む警備員配置方法。
  8. それぞれが端末を所持する複数の警備員のうち発生したインシデントに対処する第1警備員を、少なくとも前記複数の警備員それぞれの警備員属性に基づいて決定する処理と、
    前記第1警備員が所持する端末に対して、前記発生したインシデントへの対処を指示する処理と、
    前記複数の警備員のうち前記第1警備員以外の第2警備員の前記警備員属性に基づき、前記第2警備員を警備エリアに再配置する処理と、
    前記再配置する第2警備員が所持する端末に対し、前記第2警備員が向かう配置場所と警備範囲に関する情報を通知する処理と、
    前記第2警備員が複数存在する場合に、
    前記複数の第2警備員それぞれの前記警備員属性に基づき、前記複数の第2警備員それぞれに割り当てる警備範囲の大きさを変更する処理と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2018557517A 2016-12-22 2017-03-22 配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラム Active JP6881471B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662437769P 2016-12-22 2016-12-22
US62/437,769 2016-12-22
PCT/JP2017/011374 WO2018116493A1 (ja) 2016-12-22 2017-03-22 配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018116493A1 JPWO2018116493A1 (ja) 2019-11-07
JP6881471B2 true JP6881471B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=62626181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018557517A Active JP6881471B2 (ja) 2016-12-22 2017-03-22 配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6881471B2 (ja)
WO (1) WO2018116493A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7192372B2 (ja) * 2018-10-05 2022-12-20 コニカミノルタ株式会社 情報処理装置、医用画像表示装置及びプログラム
CN111639840B (zh) * 2020-05-14 2023-07-07 杭州海康威视系统技术有限公司 酒店管理状态的监测方法及装置
JP7416187B1 (ja) 2022-12-15 2024-01-17 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 災害対応支援システム、情報処理装置、災害対応支援方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP7360109B1 (ja) 2023-02-28 2023-10-12 株式会社ティファナ ドットコム 障害事象推定装置、及びプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004234136A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Nishikei:Kk ホームセキュリティ警備システム、ホームセキュリティ侵入警備システム、ホームセキュリティ火災警備システム、ホームセキュリティガス漏れ警備システム、及びホームセキュリティ警備システムの処理方法
JP2007065989A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Saxa Inc 警備システム
JP2010271924A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Ntt Comware Corp サービス提供システム、サービス提供装置、サービス提供方法、及びサービス提供用プログラム
JP2012098926A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Hitachi Ltd 人員配置支援方法
EP3273672B1 (en) * 2015-03-17 2020-12-30 Nec Corporation Monitoring device, monitoring method, monitoring program, and monitoring system
JP5915803B2 (ja) * 2015-06-09 2016-05-11 ソニー株式会社 情報処理装置、混雑度マップ生成装置、情報処理方法、プログラム、及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018116493A1 (ja) 2019-11-07
WO2018116493A1 (ja) 2018-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6881471B2 (ja) 配置サーバ、警備システム、警備員配置方法及びプログラム
US10382936B2 (en) Interactive emergency information and identification systems and authentication methods
US9607501B2 (en) Systems and methods for providing emergency resources
US10984648B2 (en) Systems, methods and apparatus for providing enhanced situational awareness in incidents
US11043129B2 (en) Mobile object system and control method for mobile object system
US10863339B1 (en) Safety notification service
US20130237179A1 (en) System and method for guided emergency exit
JP2012015795A (ja) 画像監視システム
JP2019175166A (ja) 飛行装置、飛行システム、飛行方法及びプログラム
JP2017166889A (ja) 制御装置、位置確認システム及びプログラム
CN109150565A (zh) 一种网络态势感知方法、装置及系统
JP6022002B1 (ja) 保守管理システム
JP2010157881A (ja) 通信ネットワークシステム
EP2783356B1 (en) Method and system for location-based delivery of notices of alarms and events
KR101985773B1 (ko) 건물의 실내 위치추적 시스템 및 방법
JP4896172B2 (ja) 危機管理方法、危機管理システム及び危機管理支援サーバ
CN112731971B (zh) 控制无人机降落的方法、装置、可读存储介质及电子设备
WO2012043300A1 (ja) 情報提供サーバ、情報提供システム、情報提供方法及びプログラム
JP2002015099A (ja) 災害対策活動支援システム
JP2009294947A (ja) 情報通知システム、情報通知支援方法および情報通知支援用プログラム
US20170295384A1 (en) Viewing and streaming live cameras to users near their location as indicated on a map or automatically based on a geofence or location boundary
US10796582B1 (en) Autonomous emergency evacuation
JP7215576B2 (ja) 測位依頼方法、測位依頼装置および測位依頼プログラム
JP2017175496A (ja) 消防システム
WO2022170083A1 (en) Aircraft standby zone management system

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190621

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6881471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150