JP6881133B2 - 真空用軸受の振動測定装置 - Google Patents
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Description
また、振動加速度を計測する加速度センサは、圧電素子を積層して構成されており、圧電素子の積層を媒介するバインダーとして接着剤が用いられている。このため、加速度センサを試験軸受近傍(真空環境中)に配置して試験軸受の振動加速度を計測する場合、真空環境中では、加速度センサ(以下、「振動加速度ピックアップ」とも称する)を構成する接着剤の性状が変化して加速度のセンシング特性が変化してしまうため、真空用軸受の振動試験が困難となっていた。
(1) 真空室内に設けられた真空用軸受の振動方向に変位可能な振動子を備え、前記真空室を構成する隔壁を貫通する振動子ユニットと、
前記隔壁と前記振動子ユニットとの間に設けられ、前記真空室内を封止する封止部材と、
前記真空室外に配設され、前記振動子ユニットと接続されて、前記振動子の振動を検出する加速度センサと、
を備えることを特徴とする真空用軸受の振動測定装置。
(2) 前記振動子ユニットは、円柱状の前記振動子に嵌合する円筒部と、該円筒部と同軸で、該円筒部よりも大径に形成されて、前記真空室外に配置される円盤部と、を有し、前記振動子と締結されることで、前記振動子と共に前記真空用軸受の振動方向に変位可能な振動子ホルダを備え、
前記円筒部の先端面は、前記真空室に臨むことを特徴とする、(1)に記載の真空用軸受の振動測定装置。
(3) 前記振動子の軸中心と前記加速度センサとは、前記真空用軸受の中心を通る直線上に同軸に配置されることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の真空用軸受の振動測定装置。
(4) 前記振動子は、断熱性能を有する部材で形成されることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の真空用軸受の振動測定装置。
(5) 前記振動子ユニットは、前記真空室外に配設され、前記真空用軸受からの熱を放熱する放熱部をさらに備えることを特徴とする、(1)〜(4)のいずれかに記載の真空用軸受の振動測定装置。
(6) 前記封止部材は、弾性力により前記振動子を前記真空用軸受の振動方向に変位可能に支持するOリングであることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれかに記載の真空用軸受の振動測定装置。
(7) 前記隔壁の貫通孔と前記振動子ユニットとの間には、振動子ハウジングが設けられ、
前記Oリングは、前記振動子ハウジングの内周面又は前記振動子ユニットの外周面に形成されたOリング溝に配置されることを特徴とする(6)に記載の真空用軸受の振動測定装置。
(8) 前記加速度センサは、前記振動子ユニットの前記真空室外の一端に磁力によって固定されることを特徴とする、(1)〜(7)のいずれかに記載の真空用軸受の振動測定装置。
さらに、振動子32の振動方向(鉛直軸方向)と、Oリング40の摺動可能方向とが同一方向であるので、Oリング40による振動加速度の減衰が最小限に抑えられ、精度の良い測定が可能となる。加えて、振動子ホルダ33の断面積に応じた吸引力によって振動子32が真空室VR内に引き込まれ、常に同一の荷重値で振動子32が門型ハウジング17の上面17aに押し付けられているので、門型ハウジング17と振動子32とが離れることなく、常時安定した振動の伝達が確保されて、精度のよい測定が可能となる。
特に、圧電素子を積層して構成される振動加速度ピックアップ48は、常圧・常温環境下に配置されるので、正しい出力を得ることができる。また、圧電素子の積層を媒介する接着剤の性状が変化することなく、接着剤はバインダー機能を維持することができ、振動加速度ピックアップ48の振動センシング特性が変化するおそれがない。
試験軸受:軸受形式: 深溝玉軸受(呼び番号:6200)、プレス保持器
材質: SUS440C製
内径: 10mm
潤滑被膜: 真空用オイル塗布
被膜部位: 転動面
個数: 2個
軸姿勢: 水平
回転速度: 10000min−1
環境: 1Pa程度の真空環境
軸受温度: 300℃
以上の試験結果から、本発明に係る真空用軸受の振動測定装置10により真空環境中、且つ高温条件での真空用軸受1の振動測定が可能であることが確認された。
10 真空用軸受の振動測定装置
11 天板(隔壁)
16 底板(隔壁)
25 ヒータ
30 振動子ユニット
32 振動子
33 振動子ホルダ
33a 円筒部
33b 円盤部
34 フィンブロック(放熱部)
40 Oリング(封止部材)
48 振動加速度ピックアップ(加速度センサ)
V 鉛直線(真空用軸受の振動方向)
VR 真空室
Claims (3)
- 真空室内に設けられた真空用軸受の振動方向に変位可能な振動子を備え、前記真空室を構成する隔壁を貫通する振動子ユニットと、
前記隔壁と前記振動子ユニットとの間に設けられ、前記真空室内を封止する封止部材と、
前記真空室外に配設され、前記振動子ユニットと接続されて、前記振動子の振動を検出する加速度センサと、
を備え、
前記振動子ユニットは、円柱状の前記振動子に嵌合する円筒部と、該円筒部と同軸で、該円筒部よりも大径に形成されて、前記真空室外に配置される円盤部と、を有し、前記振動子と締結されることで、前記振動子と共に前記真空用軸受の振動方向に変位可能な振動子ホルダを備え、
前記円筒部の先端面は、前記真空室に臨み、
前記振動子ユニットは、吸引力によって前記真空室内へ引き込まれていることを特徴とする真空用軸受の振動測定装置。 - 真空室内に設けられた真空用軸受の振動方向に変位可能な振動子を備え、前記真空室を構成する隔壁を貫通する振動子ユニットと、
前記隔壁と前記振動子ユニットとの間に設けられ、前記真空室内を封止する封止部材と、
前記真空室外に配設され、前記振動子ユニットと接続されて、前記振動子の振動を検出する加速度センサと、
を備え、
前記振動子は、断熱性能を有する部材で形成されることを特徴とする真空用軸受の振動測定装置。 - 真空室内に設けられた真空用軸受の振動方向に変位可能な振動子を備え、前記真空室を構成する隔壁を貫通する振動子ユニットと、
前記隔壁と前記振動子ユニットとの間に設けられ、前記真空室内を封止する封止部材と、
前記真空室外に配設され、前記振動子ユニットと接続されて、前記振動子の振動を検出する加速度センサと、
を備え、
前記振動子ユニットは、前記真空室外に配設され、前記真空用軸受からの熱を放熱する放熱部をさらに備えることを特徴とする真空用軸受の振動測定装置。
Priority Applications (1)
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JP2017147980A JP6881133B2 (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 真空用軸受の振動測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017147980A JP6881133B2 (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 真空用軸受の振動測定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP6881133B2 true JP6881133B2 (ja) | 2021-06-02 |
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ID=65478129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017147980A Active JP6881133B2 (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 真空用軸受の振動測定装置 |
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