JP6879846B2 - 測定治具 - Google Patents

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建物の基礎構造体と、この基礎構造体に免震装置を介して接続される建築構造体との水平方向の相対的変位を測定する測定治具に関する。
従来、基礎構造体(下柱部)と建築構造体(上柱部)とを免震装置を介して接続した免震構造の建物が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。この種の免震装置は、基礎構造体の振動に建築構造体が追従しないようにするアイソレータと振動エネルギーを吸収するダンパーとから構成されている。
特開2016−153571号公報
ところで、上記した免震構造の建物では、例えば、震度の大きい(高い)地震や、風速の早い台風の後に、免震装置を介して接続された基礎構造体と建築構造体とが水平方向に変位して(ずれて)いるか否か、及び、その変位量(ずれ量)を測定することが義務づけられている。
変位量(ずれ量)を測定する場合、作業員の1人が建築構造体(上柱部)の下面部と、この下面部に対向する基礎構造体(下柱部)の上面部とに、例えば、曲尺(差し金ともいう)をそれぞれ当接させ、これら曲尺同士の離間している距離を可視化し、もう1人の作業員がこの離間した距離を定規で測定する等の方法により行っていた。このため、変位量の測定に大きな労力を要し、簡易に測定できないといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、免震装置を介して接続された上柱部と下柱部との水平方向の変位量を簡易に測定できる測定治具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、免震装置を介して接続される建物の上柱部と下柱部の水平方向のずれを測定する測定治具であって、該上柱部の側面部と該上柱部の下面部とが交わる上柱角部、または、該上柱角部と対面する該下柱部の側面部と上面部とが交わる下柱角部のいずれか一方に配設されるレーザー照射ユニットと、該上柱角部または該下柱角部の他方に配設される目盛ユニットと、を含み、該レーザー照射ユニットは、レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該レーザー光線照射手段を該上柱角部または該下柱角部の一方に保持する保持手段と、を含み、該目盛ユニットは、水平方向に延在する目盛手段と、該目盛手段を該上柱角部または該下柱角部の他方に保持する目盛保持手段と、を含み、該レーザー光線照射手段から照射されるレーザー光線は目盛ユニットの該目盛手段の目盛を指し示すものである。
この構成によれば、レーザー光線照射手段から照射されるレーザー光線が指し示す目盛手段の目盛位置を読むことにより、作業員一人で、上柱部と下柱部との水平方向の変位量を簡易に測定できる。
この構成において、該レーザー照射ユニット及び該目盛ユニットは、それぞれ該上柱角部または該下柱角部に着脱自在に配設されてもよい。この構成によれば、対象となる上柱部と下柱部とにレーザー照射ユニット及び目盛ユニットを取り付けることにより、上柱部と下柱部との水平方向の変位量を簡易に測定できる。
また、該レーザー光線照射手段から照射されたレーザー光線が指し示す該目盛手段の目盛位置を撮像する撮像手段を備えてもよい。この構成によれば、上柱部と下柱部との組ごとの変位量を都度、記録する必要がなくなるため、変位量の管理を容易に行うことができる。
また、該保持手段は、該レーザー光線照射手段を該上柱角部または該下柱角部に沿って移動させる移動機構を備えてもよい。この構成によれば、上柱角部または下柱角部の縁部に沿って、レーザー光線照射手段を移動できるため、目盛ユニットに対するレーザー光線照射ユニットの取り付け位置の調整を容易に行うことができる。
本発明によれば、レーザー光線照射手段から照射されるレーザー光線が指し示す目盛手段の目盛位置を読むことにより、作業員一人で、上柱部と下柱部との水平方向の変位量を簡易に測定できる。
図1は、免震建造の建物に設けられた測定治具の概略構成を示す模式図である。 図2は、本実施形態に係る測定治具が基礎構造体及び建築構造体に設けられた状態を示す斜視図である。 図3は、基礎構造体に設けられたレーザー照射ユニットの構成を示す分解斜視図である。 図4は、建築構造体に設けられた目盛ユニットの構成を下方から見た斜視図である。 図5は、別の形態に係るレーザー照射ユニットを示す斜視図である。 図6は、別の形態に係るレーザー照射ユニットを示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
図1は、免震建造の建物に設けられた測定治具の概略構成を示す模式図である。建物1は、図1に示すように、地盤3に固定された基礎構造体(下柱部)5と、免震装置7を介して、基礎構造体5に接続された建築構造体(上柱部)9とを含んで構成されている。建物1は、例えば、ビルや工場のように、人が居住したり作業する建造物である。免震装置7は、周知の構成を採用することができ、例えば、基礎構造体5から建築構造体9を振動学的に分離し、基礎構造体5の振動に建築構造体9が追従しないようにするアイソレータ(不図示)と建築構造体9の振動エネルギーを吸収するダンパー(不図示)とから構成される。基礎構造体5及び建築構造体9は、それぞれ建物1に複数設けられた柱などの構造体である。
次に、測定治具10について説明する。図2は、本実施形態に係る測定治具が基礎構造体及び建築構造体に設けられた状態を示す斜視図である。図3は、基礎構造体に設けられたレーザー照射ユニットの構成を示す分解斜視図である。図4は、建築構造体に設けられた目盛ユニットの構成を下方から見た斜視図である。測定治具10は、例えば、地震発生後に、振動により基礎構造体5と建築構造体9とが水平方向に変位しているか否か、及び、基礎構造体5と建築構造体9との相対的な変位量(ずれ量)を測定するものである。本実施形態では、測定治具10は、図2に示すように、所定の第1方向(図中X方向)及び、この第1方向に直交する第2方向(図中Y方向)への基礎構造体5と建築構造体9との変位量をそれぞれ測定し、これら第1方向及び第2方向の変位量を合成することにより、全体の変位量を求める。ここで、基礎構造体5及び建築構造体9は、例えば、鋼鉄などの磁性体金属材料で形成されている。また、基礎構造体5及び建築構造体9は、例えば水平断面が矩形状で同等の面積を有する角柱として構成されており、通常状態(変位が無い状態)では、基礎構造体5の各側面5Aと建築構造体9の各側面9Aとが略同一平面上に位置する。また、上記した第1方向及び第2方向は、基礎構造体5及び建築構造体9の各側面5A,9Aに直交する方向に設定される。
測定治具10は、図2に示すように、レーザー照射ユニット20と目盛ユニット30とを備える。レーザー照射ユニット20は、目盛ユニット30に向けてレーザー光線Lを照射するものである。レーザー照射ユニット20は、基礎構造体5の側面(側面部)5Aと上面(上面部)5Bとが交わる角部(下柱角部)5Cに取り付けられる保持部材(保持手段)21と、この保持部材21に位置決めされて保持されるレーザー光線照射部(レーザー光線照射手段)22及びカメラ(撮像手段)23とを備える。
保持部材21は、剛性の高い材料(例えば、金属材料)で形成されており、図3に示すように、第1壁部21Aと第2壁部21Bとを備えて平面視で略L字形状を呈する。また、保持部材21は、第1壁部21Aの一部から基礎構造体5の側面5Aに沿って下方に延びる延出部21Cを備える。図3の例では、第1壁部21Aは、変位量の測定方向であって、基礎構造体5の側面5Aに垂直な方向である第1方向(X方向)に沿って配置され、第2壁部21Bは、側面5Aに平行な方向である第2方向(Y方向)に沿って配置される。この場合、基礎構造体5の側面5Aに対向する延出部21Cの対向面21Dが側面5Aに当接することにより、保持部材21の第1方向への位置決めがなされ、第2壁部21Bと基礎構造体5の角部5Cとの距離Dが予め設定された値に規定される。
保持部材21は、基礎構造体5に着脱自在に配置される。例えば、基礎構造体5が磁性体金属である場合には、保持部材21の当接面に磁石を設け、磁力を介して着脱自在とすることができる。また、基礎構造体5が、例えば、コンクリートのような非磁性であれば、保持部材21と基礎構造体5とを両面テープや接着剤などによって着脱自在としてもよい。この構成によれば、測定対象となる基礎構造体5に対して、レーザー照射ユニット20を、必要に応じて着脱できるため、測定を簡易に行うことができる。
基礎構造体5に対する保持部材21の位置決めを正確に行うためには、延出部21Cは、対向面21Dを第2方向に大きく形成することが好ましい。このため、例えば、延出部21Cから第2方向に沿ってそれぞれ延在する一対の腕部(不図示)を設け、この腕部が延出部21Cの対向面21Dと共に基礎構造体5の側面5Aに当接する構成としてもよい。
レーザー光線照射部22は、図2及び図3に示すように、略直方体形状の筐体22Aを有し、この筐体22Aの上面22Bにレーザー光線L(図2)を照射する照射窓22Cが設けられている。このレーザー光線Lは、筐体22A内に収容された半導体レーザー素子(不図示)によって生成された緑色や赤色などの可視光であり、照射窓22Cを通じて鉛直方向に照射される。レーザー光線照射部22の駆動源は、例えば、乾電池や充電池が用いられ、電源が確保できない場所でもレーザー光線Lを照射することができる。
レーザー光線照射部22は、保持部材21の第1壁部21Aと第2壁部21Bとに当接して位置づけられ、この状態で保持部材21に保持されている。また、レーザー光線照射部22は、保持部材21の第2壁部21Bと当接する筐体22Aの側面と照射窓22Cの中心との距離D1が、該第2壁部21Bと基礎構造体5の角部5Cとの距離Dと同等に設定されている。このため、レーザー光線照射部22を保持部材21に取り付けた場合、照射窓22Cが基礎構造体5の角部5Cの鉛直線上に位置する。
カメラ23は、レーザー光線Lが照射された目盛ユニット30を撮像するものである。カメラ23は、図2及び図3に示すように、筒状の筐体23Aと、この筐体23Aに設けられたレンズ23Bと、筐体23A内に収容された撮像素子(不図示)、及び、撮像したデータを記憶する記憶部(不図示)を備えている。カメラ23の筐体23Aは、保持部材21に、ねじ止めや両面テープなどの手段によって保持されている。また、レーザー光線照射部22は、保持部材21に固着させてもよいし着脱自在としてもよい。レーザー光線Lが照射された目盛ユニット30を撮像することにより、作業者が逐一記録を取る必要がなくなり、測定作業を容易に行うことができる。本実施形態では、レーザー照射ユニット20は、カメラ23を備える構成としているが、このカメラ23を設けずに、作業者がレーザー光線Lの照射された目盛位置を記録してもよい。
目盛ユニット30は、レーザー照射ユニット20から照射されたレーザー光線Lの照射位置を測定するためのものである。目盛ユニット30は、図2及び図4に示すように、建築構造体9の側面(側面部)9Aと下面(下面部)9Bとが交わる角部(上柱角部)9Cに取り付けられるスケール保持部材(目盛保持手段)31と、このスケール保持部材31に取り付けられるスケール(目盛手段)32とを備える。
スケール保持部材31は、剛性の高い材料(例えば、金属材料)で形成されたLアングル部材であり、角部9Cを挟んで、建築構造体9の側面9Aと下面9Bとに当接して取り付けられている。スケール保持部材31は、建築構造体9に着脱自在に配置される。例えば、建築構造体9が磁性体金属である場合には、スケール保持部材31の当接面に磁石を設け、磁力を介して着脱自在とすることができる。また、建築構造体9が、例えば、コンクリートのような非磁性であれば、スケール保持部材31と建築構造体9とを両面テープや接着剤などによって着脱自在としてもよい。この構成によれば、測定対象となる建築構造体9に対して、目盛ユニット30を、必要に応じて着脱できるため、測定を簡易に行うことができる。
スケール32は、いわゆる物差しである。スケール32は、板材32Aの長手方向に沿って所定間隔(例えば1mmや1cm)ごと区分けされた目盛32Bと、基準点(ゼロ点)32Cとが設けられている。この基準点32Cは、目盛32Bの中央部に設けられ、例えば左側の領域がマイナス領域、右側がプラス領域となっている。このスケール32は、長手方向が第1方向(図中X方向)を向くように、スケール保持部材31に水平に取り付けられている。
また、スケール保持部材31には、スケール32と横並びに、測定位置表示部33が取り付けられる。この測定位置表示部33は、測定対象の情報を表示するものであり、カメラ23を用いて、レーザー光線Lが照射されたスケール32と一緒に撮像することにより、測定したデータの整理を正確に行うことができる。測定位置表示部33には、測定対象の情報として、測定対象となる柱(基礎構造体5と建築構造体9との組)番号、及び、目盛ユニット30が取り付けられた方向などが表示される。この測定位置表示部33は、スケール32と共に、カメラ23の視野角に存在すれば、どこに取り付けてもよいが、スケール保持部材31が取扱い上容易である。
次に、変位量の測定方法の手順を説明する。作業員は、地震の揺れが収まり、安全が確認された後、免震装置7を介して接続された基礎構造体5と建築構造体9とに測定治具10を取り付ける。具体的には、まず、1つの測定方向である第1方向に垂直な基礎構造体5の側面5Aと上面5Bとが交わる角部5Cにレーザー照射ユニット20を取り付け、目盛ユニット30をレーザー照射ユニット20の上方に位置する建築構造体9の角部9Cに取り付ける。
次に、レーザー照射ユニット20のレーザー光線照射部22を動作させて、目盛ユニット30のスケール32に向けてレーザー光線Lを照射する。この時、作業員は、レーザー光線Lが照射されるスケール32上の目盛位置を読み、第1方向への変位量を記録する。この場合、第1方向への変位がなければ、レーザー光線Lは基準点32Cを照射する。また、レーザー照射ユニット20にカメラ23が設けられていれば、照射した目盛位置を撮像する。
次に、作業者は、もう1つの測定方向である第2方向の変位量を測定する。具体的には、第1方向と直交する第2方向に垂直な基礎構造体5の側面5Aと上面5Bとが交わる角部5Cにレーザー照射ユニット20を取り付け、目盛ユニット30をレーザー照射ユニット20の上方に位置する建築構造体9の角部9Cに取り付ける。そして、上記と同様に、第2方向への変位量を測定もしくは撮像する。
このように、本実施形態では、水平面内で直交する第1方向及び第2方向の変位量をそれぞれ測定し、これらの変位量(ベクトル量)を合成することにより、基礎構造体5に対する建築構造体9の相対変位量を容易に求めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る測定治具10は、免震装置7を介して接続される建物1の基礎構造体5と建築構造体9との水平方向の変位量を測定するものであり、基礎構造体5の側面5Aと上面5Bとが交わる角部5Cに設けられるレーザー照射ユニット20と、建築構造体9の側面9Aと下面9Bとが交わる角部9Cに設けられる目盛ユニット30と、を含み、レーザー照射ユニット20は、レーザー光線Lを照射するレーザー光線照射部22と、レーザー光線照射部22を基礎構造体5の角部5Cに保持する保持部材21とを含み、目盛ユニット30は、水平方向に延在するスケール32と、スケール32を建築構造体9の角部9Cに保持するスケール保持部材31と、を含み、レーザー光線照射部22から照射されるレーザー光線Lは目盛ユニット30のスケール32の目盛位置を指し示すため、この目盛位置を読むことにより、作業員一人で、基礎構造体5と建築構造体9との水平方向の変位量を簡易に測定できる。
また、本実施形態によれば、レーザー照射ユニット20は、基礎構造体5の角部5Cに着脱自在に設けられ、目盛ユニット30は、建築構造体9の角部9Cに着脱自在に設けられるため、測定対象となる基礎構造体5と建築構造体9とにレーザー照射ユニット20及び目盛ユニット30を、必要に応じて着脱できるため、基礎構造体5と建築構造体9との水平方向の変位量を簡易に測定できる。また、基礎構造体5と建築構造体9とに、レーザー照射ユニット20及び目盛ユニット30を常設するものではないため、測定に用いるユニットの数を低減することができ、その分、装置コストの低減を実現できる。
また、本実施形態によれば、レーザー光線照射部22から照射されたレーザー光線Lが指し示すスケール32の目盛位置を撮像するカメラ23を備えるため、作業者が変位量を逐一記録する必要がなくなり、測定作業を容易に行うことができる。
次に、レーザー照射ユニットの別の形態について説明する。図5及び図6は、別の形態に係るレーザー照射ユニットを示す斜視図である。図5に示すように、レーザー照射ユニット120は、上記した保持部材21とレーザー光線照射部22とを一体化したレーザー光線照射部122を備える。このレーザー光線照射部122は、直方体形状の筐体122Aを備え、この筐体122Aの上面122Bには、レーザー光線Lを照射する照射窓122Cが設けられている。また、レーザー光線照射部122は、筐体122Aの一部から基礎構造体5の側面5Aに沿って下方に延びる延出部122Dを備える。この延出部122Dは、基礎構造体5の側面5Aに対向する対向面122Eを備え、この対向面122Eを側面5Aに当接させることにより、レーザー光線照射部122が基礎構造体5の角部5Cに設置され、第1方向(図中X方向)への位置決めがなされる。この構成では、レーザー光線照射部122を基礎構造体5の角部5Cに設置した際に、照射窓122Cは、基礎構造体5の角部5Cの鉛直線上に位置する。
また、レーザー光線照射部122は、延出部122Dから第2方向(図中Y方向)に沿ってそれぞれ延在する一対の腕部122F,122Fを備える。この腕部122Fは、延出部122Dの対向面122Eと共に基礎構造体5の側面5Aに当接するため、基礎構造体5に対するレーザー光線照射部122の位置決めを正確に行うことができる。
この形態によれば、レーザー照射ユニット120の構成を簡素化して軽量化を実現できるため、持ち運び性の向上を図ることができる。
図6に示すように、レーザー照射ユニット220は、上記した保持部材21の構成に加えて、レーザー光線照射部22を第2方向(基礎構造体5の角部5Cに沿った方向)にスライド移動可能に保持する一対のガイドレール(移動機構)21F,21Fを備えている。このガイドレール21F,21Fは、測定方向である第1方向(図中X方向)に垂直な基礎構造体5の側面5Aと上面5Bとが交わる角部5Cに沿って第2方向(図中Y方向)に延在する。レーザー光線照射部22の底面は、ガイドレール21F,21Fに係合し、このガイドレール21F,21F上を移動できるようになっている。この構成では、レーザー照射ユニット220の設置後に、レーザー光線照射部22の位置を基礎構造体5の角部5Cに沿って移動できる。このため、目盛ユニット30のスケール32に対するレーザー光線照射部22の位置調整を容易に行うことができ、変位量の測定作業を容易に行うことができる。また、レーザー光線照射部22を移動する移動機構としては、ガイドレール21F,21Fの他にも、レーザー光線照射部22を載置した基台をボールねじで移動する構成としてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上記実施形態では、レーザー照射ユニット20,120,220を基礎構造体5の角部5Cに配置し、目盛ユニット30を建築構造体9の角部9Cに配置した構成としているが、レーザー照射ユニット20,120,220を建築構造体9の角部9Cに配置し、目盛ユニット30を基礎構造体5の角部5Cに配置することもできる。
また、上記実施形態において、レーザー光線照射部22,122は、目標(目盛ユニット30のスケール32)に向けて、レーザー光線Lを照射するのみであったが、例えば、スケール32で反射したレーザー光線Lを受光することで、スケール32までの距離を算出して表示する構成を備えてもよい。この構成によれば、水平方向の変位量だけでなく、基礎構造体5と建築構造体9との相対的な傾きを算出することもできる。
また、レーザー光線照射部22,122は、筐体内に収容された半導体レーザー素子を自動的に水平に補正する水平補正機構を備えた構成としてもよい。この構成によれば、水平補正機能が半導体レーザー素子の姿勢を正確に補正するため、常時、目盛ユニット30のスケール32に向けて、鉛直方向にレーザー光線Lを照射するため、変位量の測定を正確に行うことができる。
1 建物
5 基礎構造体(下柱部)
5A 側面(側面部)
5B 上面(上面部)
5C 角部(下柱角部)
7 免震装置
9 建築構造体(上柱部)
9A 側面(側面部)
9B 下面(下面部)
9C 角部(上柱角部)
10 測定治具
20、120、220 レーザー照射ユニット
21 保持部材
21F ガイドレール(移動機構)
22、122 レーザー光線照射部(レーザー光線照射手段)
22C 照射窓
23 カメラ(撮像手段)
30 目盛ユニット
31 スケール保持部材(目盛保持手段)
32 スケール(目盛手段)
33 測定位置表示部

Claims (4)

  1. 免震装置を介して接続される建物の上柱部と下柱部の水平方向のずれを測定する測定治具であって、
    該上柱部の側面部と該上柱部の下面部とが交わる上柱角部、または、該上柱角部と対面する該下柱部の側面部と上面部とが交わる下柱角部のいずれか一方に配設されるレーザー照射ユニットと、該上柱角部または該下柱角部の他方に配設される目盛ユニットと、を含み、
    該レーザー照射ユニットは、レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該レーザー光線照射手段を該上柱角部または該下柱角部の一方に保持する保持手段と、を含み、
    該目盛ユニットは、水平方向に延在する目盛手段と、該目盛手段を該上柱角部または該下柱角部の他方に保持する目盛保持手段と、を含み、
    該レーザー光線照射手段から照射されるレーザー光線は目盛ユニットの該目盛手段の目盛を指し示す測定治具。
  2. 該レーザー照射ユニット及び該目盛ユニットは、それぞれ該上柱角部または該下柱角部に着脱自在に配設される請求項1に記載の測定治具。
  3. 該レーザー光線照射手段から照射されたレーザー光線が指し示す該目盛手段の目盛位置を撮像する撮像手段を備える請求項1または2に記載の測定治具。
  4. 該保持手段は、該レーザー光線照射手段を該上柱角部または該下柱角部に沿って移動させる移動機構を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の測定治具。
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