JP6878873B2 - ロールロッド - Google Patents
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Description
本件のロールロッドは、このような課題に鑑み案出されたもので、パワープラントの左右方向への動きを抑制することで操縦安定性を向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(3)前記変更機構がねじ式であって、前記第二リンクに設けられていることが好ましい。
(5)前記第一リンクは、前記第一前端部の直後方に前記第二リンク側に拡幅して形成されたフランジ部を有することが好ましい。この場合、前記第二リンクは、前記第二前端部が前記フランジ部に対して結合されるとともに、前記第二前端部よりも後方に前記破断起点としての溶接部を有することが好ましい。
(6)前記第一リンクは、前記第二リンクよりも剛性が高いことが好ましい。
図1は、本実施形態のロールロッド10が適用された車両1の模式図であり、図2は車両1の前部の上面図である。図1および図2に示すように、この車両1には、車体(ボディ)に対してパワープラント2を揺動可能に支持するペンデュラム支持構造が適用される。パワープラント2には、エンジン2A,トランスミッション2Bのほか、電動機,発電機,電動発電機などの動力装置が含まれうる。本実施形態のパワープラント2は、横向きに配置されたエンジン2Aの左側にトランスミッション2Bが接続された構造を持ち、エンジンマウント3及びトランスミッションマウント4を介して車体に支持される。なお、トランスミッション2Bの後部と後述する左側のサイドメンバ5との間には、床下からエンジン2Aに向かう燃料配管9が配設されている。
パワープラント2の下部には、車体に対するパワープラント2の揺動(軸Aまわりのロール回転)を規制するためのロールロッド10が取り付けられる。ロールロッド10は、二つのリンク11,12が組み合わされて構成され、上面視で後方に広がるV字状をなす。本実施形態のロールロッド10は、一方のリンク11(以下「第一リンク11」という)が他方のリンク(以下「第二リンク12」という)よりも剛性が高く、かつ、第二リンク12の左側に配置される。
(1)上述したロールロッド10によれば、二つのリンク11,12の前端部11f,12f同士が接続されるとともに、後端部11r,12r同士が左右方向に互いに間隔をあけて配置され、上面視でV字状をなすことから、二つのリンク11,12のうちの一方が他方の左右方向への動きを規制する。
(6)なお、第一リンク11が第二リンク12よりも高剛性であるため、車両衝突時に第一リンク11が第二リンク12よりも先に壊れる事態を回避でき、パワープラント2の後退モードのコントロール精度を高めることができる。
上述した実施形態では、第二リンク12が破断起点13としての溶接部12wを有する場合を例示したが、破断起点13はこれに限られない。例えば図6に示すように、変更機構12cのねじ部の径を他の部位に比べて細くすることで破断起点13としても利用してもよいし、破断起点13としてのクラック12kや孔部(図示略)といった専用部位を設けてもよい。なお、変更機構はねじ式に限られず、リンク長さを変更できる機構であればよい。
2 パワープラント
6 クロスメンバ(サスペンションクロスメンバ)
10 ロールロッド
11 第一リンク
11f 第一前端部
11n フランジ部
11r 第一後端部
12 第二リンク
12c 変更機構
12f 第二前端部
12r 第二後端部
12w 溶接部
13 破断起点
Claims (6)
- 車両のパワープラントと、前記パワープラントよりも車両後方で左右方向に延設されたクロスメンバとを車両前後方向に連結するロールロッドであって、
前記パワープラントに接続される第一前端部、および、前記クロスメンバに接続される第一後端部を有する第一リンクと、
前記第一リンクの前記第一前端部に接続される第二前端部、および、前記第一後端部と左右方向に間隔をあけて前記クロスメンバに接続される第二後端部を有する第二リンクと、を備え、
前記第一リンクおよび前記第二リンクが、上面視で後方に広がるV字状をなす
ことを特徴とする、ロールロッド。 - 前記第二リンクは、前記第二前端部が前記第一リンクの前記第一前端部に対して回動可能に接続され、
前記第一リンクおよび前記第二リンクの少なくとも一方に、リンク長さを変更する変更機構が設けられている
ことを特徴とする、請求項1記載のロールロッド。 - 前記変更機構がねじ式であって、前記第二リンクに設けられている
ことを特徴とする、請求項2記載のロールロッド。 - 前記第二リンクには、車両衝突時に前記ロールロッドの全部位のなかで最も破断しやすい破断起点が設けられている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロールロッド。 - 前記第一リンクは、前記第一前端部の直後方に前記第二リンク側に拡幅して形成されたフランジ部を有し、
前記第二リンクは、前記第二前端部が前記フランジ部に対して結合されるとともに、前記第二前端部よりも後方に前記破断起点としての溶接部を有する
ことを特徴とする、請求項4記載のロールロッド。 - 前記第一リンクは、前記第二リンクよりも剛性が高い
ことを特徴とする、請求項4または5記載のロールロッド。
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JP2016247765A JP6878873B2 (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | ロールロッド |
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JP6878873B2 true JP6878873B2 (ja) | 2021-06-02 |
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Family Applications (1)
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JP2016247765A Active JP6878873B2 (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | ロールロッド |
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