JP6878246B2 - モータユニット - Google Patents
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Description
また、嵌合凹部にセンサマグネットが配置されるので、嵌合凹部を、センサマグネットを収納するためのスペースとして活用することができる。このため、モータケースにセンサユニットを取り付けた場合であってもモータユニットを小型化できる。
また、ボルトによって、第1ケースにセンサ基板の外周部を締結固定することにより、センサ基板の外周部以外の全体を、このセンサ基板に実装される素子の配置スペースとして確保することができる。このため、センサ基板への素子のレイアウト性を高めることができる。
図1は、ブラシレスモータユニット1の斜視図である。図2は、ブラシレスモータユニット1を構成するセンサユニット4を分解したブラシレスモータユニット1の斜視図である。
図1、図2に示すように、ブラシレスモータユニット1は、略有底円筒状に形成されたモータケース2と、モータケース2内に固定されているステータ14と、モータケース2内に回転自在に設けられているロータ3と、モータケース2の底部2aに取付けられているセンサユニット4と、モータケース2の開口部2b側に設けられ、この開口部2bを閉塞するブラケット5と、を備えている。
なお、以下の説明では、ロータ3の回転軸線Cに沿う方向を単に軸方向、ロータ3の回転方向を周方向、軸方向及び周方向に直交するロータ3の径方向を単に径方向と称して説明する。
ステータ14は、略円筒状に形成されており、周方向に等間隔に突設されているティースにそれぞれ巻線(いずれも不図示)が巻回されている。
また、ステータ14の径方向中央に、ロータ3が設けられている。ロータ3は、回転軸線C回りに回転する回転軸41と、回転軸41に外嵌固定されているロータコア42と、を備えている。ロータコア42は、磁性材により略円柱状に形成されており、外周面に不図示の複数のマグネットが配置されている。
モータケース2の円筒部6は、底部2aから開口部2bに向かって段差を介して2段拡径するように形成されている。すなわち、円筒部6は、底部2a側の第1円筒部6aと、第1円筒部6aの開口部2b側に、第1段差部7aを介して第1円筒部6aよりも拡径形成された第2円筒部6bと、第2円筒部6bの開口部2b側に、第2段差部7bを介して第2円筒部6bよりも拡径形成された第3円筒部6cと、が一連に形成されたものである。そして、モータケース2の第2円筒部6bに、ステータ14の外周面が内嵌固定されている。
また、嵌合凹部8の底部8aには、径方向中央に、センサユニット4側に向かって突出させることにより、開口部2b側を凹ませた軸受ハウジング9が形成されている。軸受ハウジング9には、ロータ3の後述する回転軸41の一端41aを回転自在に支持するための不図示の軸受が設けられている。また、軸受ハウジング9の径方向中央には、回転軸41の一端41aを挿通可能な挿通孔9aが形成されている。
また、モータケース2の底部2aには、長孔10と端子挿通孔11との間のうち、回転軸線Cを中心にして対向する2箇所に、雌ネジ部19が刻設されている。この雌ネジ部19は、センサケース51を締結固定するために用いられる。
モータケース2の開口部2b側に設けられたブラケット5は、開口部2bを閉塞するように略円板状に形成されている。ブラケット5の外周部には、モータケース2の各ボルト座35,36に対応する位置に、それぞれボルト座38,39(ブラケット固定用ボルト座38、外部機器固定用ボルト座39)が形成されている。ボルト座38,39のうち、ブラケット固定用ボルト座38には、不図示の雌ネジ部が刻設されている。この雌ネジ部にボルト37が螺入されることにより、モータケース2にブラケット5が締結固定される。また、ボルト座38,39のうち、外部機器固定用ボルト座39には、不図示の挿通孔が形成されている。この挿通孔は、モータケース2の外部機器固定用ボルト座36に形成されている挿通孔36aに連通されている。これにより、各外部機器固定用ボルト座36,39の挿通孔36aに不図示のボルトが挿入され、このボルトが不図示の外部機器に螺入されることで不図示の外部機器にモータケース2を締結固定できる。
一方、回転軸41の一端41a(図2における上端)は、モータケース2の底部2aに設けられた軸受ハウジング9(不図示の軸受)を介し、センサユニット4側に突出されている。そして、回転軸41の一端41aには、センサマグネットユニット45が設けられている。センサマグネットユニット45は、センサユニット4の一部を構成するものである。センサユニット4は、回転軸41の回転位置を検出するためのものである。
センサマグネットユニット45は、回転軸41の一端41aに固定された有底筒状のマグネットホルダ46と、マグネットホルダ46に保持されているセンサマグネット47と、を有している。
図1〜図4に示すように、センサケース51は、直方体部53と、直方体部53の一側に一体成形されている半円部54と、により構成されている。
直方体部53は、モータケース2側に開口部53aを有する直方体の箱状に形成されている。また、直方体部53は、半円部54とは反対側の側面に、センサ基板52に一端が接続されている後述の信号線59を引き出すための引出用開口部61が形成されている。すなわち、直方体部53は、軸方向からみて長方形状の第1天壁62と、第1天壁62の側縁のうち、半円部54が配置されている側縁とは異なる側縁で、且つ対向する2つの側縁からモータケース2側に向かって突出する2つの第1側壁63a,63bと、を有している。
また、モータケース2の嵌合凹部8にセンサケース51のインロー部55が嵌合された状態では、モータケース2の底部2aに、直方体部53の第1側壁63a,63bの先端が当接される。これにより、モータケース2に対するセンサケース51の軸方向の位置決めが行われる。
また、半円部54の第2側壁65には、インロー部55の切欠き部66に対応する位置に、平板状の切欠き用カバー67が一体成形されている。
図1、図4、図5に示すように、切欠き用カバー67は、取付ステー57の根元から切欠き部66に対応する位置に延出すように形成されている。また、切欠き用カバー67の径方向の幅は、モータケース2にセンサケース51を取り付けた状態で、モータケース2の底部2aに形成された長孔10を閉塞しない幅W2に設定されている。このように構成された切欠き用カバー67は、図1に詳示するように、モータケース2にセンサケース51を取り付けた状態で、嵌合凹部8の周縁とセンサケース51のインロー部55(切欠き部66)との間を閉塞した形になる。
さらに、直方体部53の第1天壁62には、各第1側壁63a,63bに近接するように、それぞれ雌ネジ部69aが刻設されたボルト座69が突出形成されている。また、半円部54の第2天壁64には、第2側壁65に接するように、且つ切欠き部66に対応する位置に、雌ネジ部71aが刻設されたボルト座71が突出形成されている。これらボルト座69,71は、センサケース51にセンサ基板52を締結固定するためのものである。
グロメット側壁84には、信号線59が挿通される複数の挿通孔84aが形成されている。また、グロメット天壁85は、グロメット用凹部68の形状に対応するように形成されており、このグロメット用凹部68上に配置される。すなわち、グロメット天壁85は、センサケース51の第1天壁62とセンサ基板52のコネクタボード82との間に介在された形になる。そして、グロメット天壁85は、コネクタボード82とグロメット用凹部68の両者82,68に当接する。
次に、センサケース51へのセンサ基板52の組付け方法について説明する。
まず、センサケース51の位置決め凸部72,73に形成されている位置決め凹部72a,73aに、それぞれ対応する位置決め孔79,81の位置を合わせるように、位置決め凸部72,73上にセンサ基板52を載置する。この後、重ね合わさった位置決め凹部72aと位置決め孔79とに、位置決め治具G(図4の2点鎖線参照)を挿入する。また、重ね合わさった位置決め凹部73aと位置決め孔81とに、位置決め治具Gを挿入する。これにより、センサケース51に対するセンサ基板52の仮位置決めが完了する。
ここで、ボルト座69,71に各ボルト78を螺入する際、ドライバー等の工具D(図4における2点鎖線参照)を用いる。また、ボルト座69は、センサケース51の第1側壁63a,63bに近接するように配置され、ボルト座71は、センサケース51の第2側壁65に接するように配置されている。しかも、ボルト座71が接している第2側壁65には、インロー部55が延出形成されているので、このインロー部55と工具Dとが干渉する可能性がある。しかしながら、インロー部55には、切欠き部66が形成されている。このため、この切欠き部66に工具Dを挿通させることにより、インロー部55と工具Dとが干渉することなく、この工具Dによってボルト座71にボルト78を螺入させることができる。
そして、センサケース51の各雌ネジ部69a,71aにボルト78を完全に締め付けることにより、センサケース51に対してセンサ基板52の位置決めが行われた状態で、このセンサ基板52が締結固定される。
この後、位置決め凹部72a,73a、及び位置決め孔79,81から位置決め治具Gを抜去する。これにより、センサケース51へのセンサ基板52の組付けが完了する。
次に、ブラシレスモータユニット1の動作について説明する。
ターミナル94に、外部電源からの電源線(いずれも不図示)を接続し、ターミナル94、電源端子93を介してステータ14の所望の巻線に所定のタイミングで通電を行う。すると、ステータ14に所望の磁界が発生し、この磁界とロータ3の不図示の複数のマグネットとの間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。この結果、ロータ3が回転する。ロータ3が回転すると、このロータ3の回転軸41の他端41bに連結されている不図示の外部機器が駆動する。
このように、センサ基板52の磁気検出素子48によってセンサマグネット47の磁気変化を検出するので、センサマグネット47とセンサ基板52との位置関係が重要になる。
さらに、センサケース51を、モータケース2に嵌合される半円部54と、センサ基板52に接続された信号線59を引き出すための直方体部53と、に役割分担させることにより、モータケース2に嵌合されるセンサケース51が全体的に歪んでしまう等を防止できる。これらの結果から、モータケース2に対するセンサ基板52の位置決めを高精度に行うことができる。よって、センサマグネット47とセンサ基板52との位置精度を向上させることができ、センサユニット4の検出精度を、容易、且つ確実に高めることができる。
また、センサケース51の第2側壁65には、インロー部55の切欠き部66に対応する位置に、平板状の切欠き用カバー67が一体成形されている。このため、モータケース2にセンサケース51を取り付けた状態で、嵌合凹部8の周縁とセンサケース51のインロー部55(切欠き部66)との間を閉塞した形になる。このため、切欠き部66からセンサケース51内に塵埃等の異物が侵入してしまうことを防止できる。
さらに、グロメット83を断面略L字状に形成し、グロメット83のグロメット天壁85を、センサケース51の第1天壁62とセンサ基板52のコネクタボード82との間に介在させている。そして、グロメット天壁85を、コネクタボード82とグロメット用凹部68の両者82,68に当接させている。このため、引出用開口部61からセンサケース51内に塵埃等の異物が侵入してしまうことを確実に防止できる。
例えば、上述の実施形態では、センサケース51は、直方体部53と、直方体部53の一側に一体成形されている半円部54と、により構成されている場合について説明した。また、半円部54にモータケース2に嵌合させる役割を持たせ、直方体部53に信号線59を引き出す役割を持たせた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、センサケース51は、モータケース2に嵌合させる役割と、センサ基板52に接続された信号線59を引き出す役割と、が分かれた2つの部位(ケース)で構成されていればよい。センサケース51の形状も、直方体部53と半円部54とに限らず、任意の形状を採用することができる。
Claims (4)
- 回転軸の一端側を回転自在に支持する端面を有するモータケースと、
前記モータケースの前記端面に配置され、前記回転軸の回転位置を検出するセンサユニットと、
を備え、
前記センサユニットは、
前記モータケースの前記端面から突出する前記回転軸の一端に設けられたセンサマグネットと、
前記センサマグネットと前記回転軸の軸方向で対向配置され、前記センサマグネットの磁気変化を検出する磁気検出素子が実装されたセンサ基板と、
前記センサ基板が収納され、該センサ基板が少なくとも2つのボルトによって締結固定されるセンサケースと、
を備え、
前記モータケースの前記端面に、前記センサケースを嵌合可能な嵌合凹部を設け、
該嵌合凹部に、前記センサマグネットが配置されており、
前記センサケースは、
前記嵌合凹部に嵌合される第1ケースと、
前記センサ基板に接続された配線が引き出される第2ケースと、
を有し、
前記第1ケース及び前記第2ケースは、前記モータケースの前記端面側が開口された箱状に形成され、天壁と、該天壁の外周部から前記端面側に向かって突出する側壁と、を有しており、
少なくとも前記第1ケースに、前記センサ基板の外周部が前記ボルトによって締結固定され、
前記第1ケースに、前記側壁から延出形成され前記嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部を設けたことを特徴とするモータユニット。 - 前記嵌合凸部には、前記ボルトに対応する位置に、該ボルトを締結固定するための工具が挿通可能な切欠き部が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のモータユニット。 - 前記センサケースの前記側壁には、前記切欠き部に対応する位置に、前記軸方向と直交する径方向の外方に向かって突出する切欠き用カバーが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のモータユニット。
- 前記第2ケースの前記側壁に、前記配線を外部に引き出すための引出用開口部が設けられており、
前記引出用開口部に、該引出用開口部を閉塞するグロメットを設けるとともに、該グロメットを介して前記配線が外部に引き出されており、
前記センサ基板には、前記配線を接続するためのコネクタボードが実装されており、
前記グロメットには、前記コネクタボードと前記第2ケースの前記天壁との間に介在される絶縁部が設けられ、該絶縁部が前記コネクタボード及び前記天壁に当接されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータユニット。
Priority Applications (1)
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JP2017209196A JP6878246B2 (ja) | 2017-10-30 | 2017-10-30 | モータユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017209196A JP6878246B2 (ja) | 2017-10-30 | 2017-10-30 | モータユニット |
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JP6878246B2 true JP6878246B2 (ja) | 2021-05-26 |
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Family Applications (1)
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JP2017209196A Active JP6878246B2 (ja) | 2017-10-30 | 2017-10-30 | モータユニット |
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JP (1) | JP6878246B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
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JP2013090532A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Mitsuba Corp | ブラシレスモータ |
-
2017
- 2017-10-30 JP JP2017209196A patent/JP6878246B2/ja active Active
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