JP2022027542A - 電気モータ用のガイドエレメント - Google Patents

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Abstract

【課題】回転可能なエレメントの直接的な周囲にガイドおよびセンサを共に配置する、電気モータ用のガイドエレメントを提供する。【解決手段】ガイドエレメント100は、電気モータの回転可能なエレメント104用のガイド102を含む。このガイド102は、回転可能なエレメント104を回転軸線106に対して相対的に径方向に案内するように形成されている。ガイドエレメント100はさらに、ガイドエレメント100に対して電気モータにおけるセンサ保持装置112を相対的に方向付けるようにかつ/または位置固定するように形成されているセンタリング装置110を含んでいる。さらに、ガイドエレメント100は、電気モータのハウジングにガイドエレメント100を取り付けるように形成されている取付け装置116を含む。【選択図】図1A

Description

本発明は、電気モータにおいて使用するガイドエレメント、電気モータ、および電気モータに回転可能なエレメントを組み付ける方法に関する。
背景技術
例えば、ブラシレス直流モータ(BLDCモータ)のような小型の電気モータは、とりわけ自動車分野および自動化技術において、例えば、サーボモータとして、ブロワモータとして、またはフラップ作動装置若しくは弁、例えばニードル弁のような作動アクチュエータ用の駆動装置として使用されている。監視を制御するために、このような電気モータにセンサを設けて、ロータ位置、ロータ回転数、またはロータに連結された作動部材の位置のようなモータパラメータを検出することができる。
電気モータは、例えば、磁場の強さおよび/または方向を測定するように形成されているホールセンサを有することができる。電気モータの回転可能なエレメントに、例えば被駆動歯車に、磁石を取り付けることができる。この磁石によって生成される磁場を測定するために、被駆動歯車の近傍にホールセンサを配置することができる。被駆動歯車が動かされると、センサの場所で磁場が変化する。したがって、測定された磁場に基づき、被駆動歯車の回転角度位置、ならびに場合によっては、被駆動歯車に連結された作動部材の位置を求めることができる。
回転可能なエレメントを支持するために、電気モータはガイドを含んでいてよく、このガイドは、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に径方向および/または軸方向にガイドするために、回転可能なエレメントの回転面に接触することができる。小型の電気モータのコンパクトな構成形式に基づき、電気モータのハウジング内側のスペースはしばしば制限されている。これにより、回転可能なエレメントの直接的な周囲にガイドおよびセンサを共に配置することは困難となり得る。
概要
そこで本発明の課題は、回転可能なエレメントの近傍におけるセンサの配置を可能にすると同時に、回転可能な構成部品の安定的なガイドを保証する、電気モータにおける回転可能な構成部品のためのガイドエレメントを提供することである。
この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴を備えたガイドエレメント、請求項13の特徴を備えた電気モータおよび請求項25の特徴を備えた、電気モータに回転可能なエレメントを組み付ける方法によって解決される。本発明の複数の構成が、従属請求項に記載されている。
電気モータで使用するガイドエレメントが設けられており、このガイドエレメントは、電気モータの回転可能なエレメント用のガイド、センタリング装置、ならびに取付け装置を含んでいる。このガイドは、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に径方向にガイドするように形成されている。特に、このガイドは、ガイドエレメントの第1の端面上に配置されていてよい。センタリング装置は、ガイドエレメントに対して相対的に電気モータにおけるセンサ保持装置を位置固定するように形成されていて、このセンタリング装置は、好適には、ガイドエレメントの、第1の端面とは反対側の第2の端面上に配置されている。取付け装置は、電気モータのハウジングにガイドエレメントを取り付けるように形成されている。
ガイドエレメントは、主本体を有していてよく、主本体の表面は、第1の端面および第2の端面を形成している。多くの実施の形態においては、第1の端面と第2の端面とは互いに平行である。ガイドを、例えば、射出成形法によって、フライス加工によって、および/または付加製造法によって、主本体と一体に形成することができる。別の構成では、ガイドは、主本体に取り付けられていてよく、例えば主本体に接着、溶接、またはねじ固定されてよい。多くの構成では、ガイドエレメントは、ガイドエレメントの主本体から離れるように延在する、例えば、後述するように、電気モータのハウジングにガイドエレメントを取り付けるための1つ以上のブラケットまたは領域を含む。さらに、ガイドエレメントは、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に軸方向においてガイドするようにもしくは支持するように形成されていてよい。
ガイドは、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に径方向においてガイドするために、回転可能なエレメントと接触するように形成されている1つ以上の接触面を有していてよい。接触面は、例えば回転軸線に対して垂直方向における、すなわち径方向における、回転可能なエレメントの動きを制限するまたは阻止することができる。接触面は、例えば、回転可能なエレメントの回転面に沿って回転軸線に対して平行に延在していてよい。接触面は、さらに、回転軸線周りに周方向に沿って完全にまたは部分的に延在していてよい。いくつかの実施の形態において、ガイドは、回転軸線周りに周方向に沿って配置されている複数の接触面を有していてよい。多くの構成においてガイドはさらに、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に軸方向にガイドするように、例えば、回転可能なエレメントの回転軸線に沿った動きを制限するまたは阻止するように形成されていてよい。このために、ガイドは、径方向かつ/または方位角方向に、例えば回転軸線に対して垂直に延在する接触面を有していてよい。回転可能なエレメントは、例えば、歯車、特に、電気モータの被駆動歯車または軸であってよい。
好適な構成では、ガイドは、回転可能なエレメントと接触するように形成されている、円筒状の接触面を有している。円筒状の接触面は、回転軸線を中心として周方向に完全に延在しており、これにより回転可能なエレメントの安定的で確実なガイドが達成され得る。別の実施の形態では、ガイドは、円筒のそれぞれ方位角的区分である複数の接触面を有していてよく、すなわち接触面の横断面は、それぞれ1つの円弧に沿って延在していてよい。
多くの実施の形態においてガイドは、ガイドエレメントの第1の端面から突出していてよい。これにより接触面を拡大させることができ、これにより、回転可能なエレメントの確実なガイドを保証することができる。代替的にまたは付加的に、ガイドは、第1の端面からガイドエレメント内へと延在していてもよい。ガイドは、例えば、第1の端面から回転軸線に沿ってガイドエレメント内へと延在する凹部または開口を含んでいてよい。
好適な構成では、ガイドエレメントは、回転軸線に沿って、第1の端面から第2の端面まで、ガイドエレメントを貫通して延在する開口を含む。例えばこの開口は、例えば回転軸線がセンサを通って延在するようにセンサを完全にまたは部分的に開口内に配置することができるように構成されていてよい。これにより、センサを、回転可能なエレメントのすぐ近くに配置することができる。いくつかの実施の形態においてこの開口またはその一部は、同時にガイドの一部であってよく、回転可能なエレメントを少なくとも部分的に収容するように形成されていてよい。開口の壁面は、例えばガイドの接触面を形成することができる。
センタリング装置は、電気モータのセンサ保持装置を、ガイドエレメントに対して相対的に位置固定するように形成されている。好適な構成では、センサ保持装置は、ボードを含み、このボードは、センサをセンサホルダに、例えばそのために設けられたろう付け個所で収容するように形成されている。センタリング装置によって、センサの位置を回転軸線に対して相対的に規定することができ、例えば振動による、回転軸線に対して相対的なセンサの動きを抑制することができる。センタリング装置は、ガイドエレメントの、第1の端面とは反対の側の第2の端面上に配置されていて、したがって回転可能なエレメントとセンサ保持装置との間のガイドエレメントの配置を可能にする。
センタリング装置は、例えば、センサ保持装置をガイドエレメントに対して相対的に位置決めするために、センサ保持装置上の対応部材と互いに係合するように形成されている位置固定エレメントを含んでいてよい。一例では、センタリング装置は、センサ保持装置の縁部面を、例えば、ボードの縁部面を周りからクランプするように形成されている1つ以上のスナップフックを含む。別の例では、センタリング装置は、センサ保持装置の開口に、例えば、ボードを貫通して延在する開口に係止するようにするように形成されている係止ピンを含む。さらなる例では、センタリング装置は、センサ保持装置の開口内にまたは凹部内に、例えば、ボードに設けられた開口内にまたは凹部内に圧入されるように形成されている圧入ピンを含む。代替的または付加的に、センタリング装置は、ねじおよび/またはねじ山を含んでいてよい。多くの実施の形態においてセンタリング装置は、例えば、係止ピン、圧入ピン、またはねじのような、センサ保持装置上の対応部材を収容するように形成されている凹部または開口を含んでいる。
取付け装置は、電気モータのハウジングに、例えばハウジングの側壁に、かつ/または底面にガイドエレメントを取り付けるように形成されている。取付け装置は、ガイドエレメントを電気モータのハウジングに取り付けるために、取付けエレメントを受容するようにそれぞれ形成されている、例えば1つ以上の開口または凹部を有していてよい。取付けエレメントは、例えば、ねじ、圧入ピン、係止ピン、またはスナップフックであってよく、いくつかの実施の形態においては、ハウジングの部分であってよくまたはハウジングに不動に結合されていてよい。多くの構成において取付け装置自体は、ガイドエレメントをハウジングに取り付けるために、ハウジングにおける対応部材と互いに係合するように形成されている取付けエレメントを含んでいる。
好適な実施の形態において取付け装置は、それぞれハウジングに取り付けられるように形成されている少なくとも3つの取付け点を有している。各取付け点は、例えば、開口または凹部および/または取付けエレメントを含んでいてよい。多くの構成では、取付け点のうちの少なくとも1つが、一例ではすべての取付け点が、ガイドエレメントの主本体から離れるように延在するブラケット上に位置している。これにより、ガイドエレメントの所要スペースは減じられ、電気モータのハウジングにおけるガイドエレメントの配置は容易になる。
さらに、回転可能に支持されたエレメント、ガイドエレメント、およびセンサホルダを含む電気モータが設けられる。センサホルダは、回転可能に支持されたエレメントの回転軸線がセンサを通って延在するようにセンサを収容するように形成されている。ガイドエレメントは、回転可能に支持されたエレメントを、回転軸線に対して相対的に径方向にガイドするように形成されている。ガイドエレメントは、回転可能に支持されたエレメントとセンサホルダとの間に配置されており、回転可能に支持されたエレメントは、ガイドエレメントの第1の端面に対向して位置していて、センサホルダは、ガイドエレメントの第2の端面に対向して位置している。電気モータは、特に電子整流式の電気モータ、例えばステップモータまたはブラシレス直流モータであってよい。別の構成では、電気モータは、直流モータとして形成されていてよい。
回転軸線上の、すなわち回転軸線に整列したセンサの配置は、例えば、回転角度位置に関して非対称の測定信号を得るために、回転可能に支持されたエレメントの位置の検出のために好適であり得る。さらに、このような配置は、センサと、センサによって検出されるエレメント、例えば磁石との間の間隔を減じることができ、ひいては測定信号を増大させることができる。
センサホルダは、センサをセンサホルダに固定するために、センサ上の対応部材と互いに係合するように形成されている固定エレメントを有していてよい。別の例では、センサホルダは、センサに接着および/またはろう付けされるように形成されていてよい。センサホルダは、センサをその上に配置することができる載置面を含んでいてよい。一例では、センサホルダは、センサをその内部に配置することができる凹部または開口を有している。好適な構成では、センサホルダは、センサへの電気的な接続を提供するように形成されている。センサホルダは、例えば1つ以上のろう付け面またはろう付けパッドを含んでいてよい。
多くの実施の形態において電気モータはハウジングを含み、この場合、ガイドエレメントはハウジングに取り付けられている。好適な構成では、ガイドエレメントは、回転軸線に対して平行に延在するハウジングの側壁に取り付けられている。側壁は、例えば、その上にガイドエレメントが載置されている載置面、例えば突出部または支持リブを有していてよい。別の実施の形態では、ガイドエレメントは、例えば、ハウジングの底面に、または底面に結合された支持エレメントに取り付けられていてよい。ガイドエレメントを取付けエレメントによってハウジングに取り付けることができる。代替的にまたは付加的に、ガイドエレメントはハウジングに、接着、溶接、および/または熱カシメされていてよい。
ガイドエレメントは、回転可能に支持されたエレメントに、例えば回転可能に支持されたエレメントの1つ以上の回転面に接触する1つ以上の接触面を有していてよい。好適にはこの場合、回転可能に支持されたエレメントの接触面に対して相対的な回転運動を容易にするために、接触面と回転可能に支持されたエレメントとの間には潤滑剤が装入されている。接触面は、例えば上述したように構成されていてよい。好適な構成では、ガイドエレメントは、回転可能に支持されたエレメントの回転面に接触する円筒状の接触面を有しており、この場合、回転面は、例えばリング状または好適には同様に円筒状である。回転面は、例えば、軸またはシャフトの外周面であってよい。多くの実施の形態では、例えば歯車であってよい回転可能に支持されたエレメントは、回転軸線周りに周方向に延在する、端面側のリング状の凹部を有している。ガイドエレメントは、このリング状の凹部内に、例えば回転軸線に対して平行に延在していてよく、リング状の凹部の縁部面に、例えば凹部の径方向内側または外側の縁部面に接触していてよい。
ガイドエレメントは、回転可能に支持されたエレメントを、回転軸線に対して相対的に径方向に、例えば上述したように、ガイドするように形成されている。多くの実施の形態においてガイドエレメントはさらに、回転可能に支持されたエレメントを、回転軸線に対して相対的に軸方向にガイドするように形成されていてよい。ガイドエレメントは、例えば、回転軸線に対して平行に延在する第1の接触面と、回転軸線に対して垂直に延在する第2の接触面とを有していてよい。この場合、第1の接触面および第2の接触面は、回転可能に支持されたエレメントの、それぞれ対応する回転面に接触することができる。
好適な実施の形態において回転可能に支持されたエレメントは、歯車、特に被駆動歯車であって、この被駆動歯車は、作動部材と機械的に連結するように形成されている被駆動軸をセンサホルダとは反対の側に有している。このために、被駆動軸は、例えば、適切な連行プロフィールを有していてよい。被駆動軸は、被駆動歯車と一体に形成されていてよく、例えば、被駆動歯車の、センサホルダおよびガイドエレメントとは反対側の端面から離れるように回転軸線に沿って延在していてよい。さらに、この場合、被駆動軸は、中空軸として形成されていてよく、この中空軸は、被駆動歯車から離れている側で開かれている。被駆動歯車はさらに、電気モータのロータに、例えば、後述するように伝動装置を介して、機械的に連結されていてよい。
センサホルダは、電気モータのセンサ保持装置の部分であってよく、センサ保持装置はさらに、このセンサホルダを、電気モータのハウジングにまたは電気モータの別の構成要素に、機械的および/または電気的に接続する接続エレメントを含んでいてよい。好適には、センサホルダは、例えばボード上に配置されている。センサホルダはボードに一体に形成されていてよいまたはボード上に取り付けられていてよい。一例では、センサホルダは、センサにろう付けされるように、かつセンサをボード上の導体路に電気的に接続するようにそれぞれ形成されている1つ以上のろう付け面またはろう付けパッドを含む。
好適には、ガイドエレメントは、センサ保持装置と回転可能に支持されたエレメントとの間に、例えば、ボードと回転可能に支持されたエレメントとの間に位置している。ボードは、例えば、ガイドエレメントの第2の端面に対向してまたは隣接して配置されていてよく、したがって、ガイドエレメントの、回転可能に支持されたエレメントとは反対の側に位置していてよい。ボードは例えば、ガイドエレメントの第2の端面に対して平行に延在していてよい。センサホルダは、回転軸線に沿ってガイドエレメントを貫通して延在する開口内にまたは開口に隣接してセンサが配置されているようにセンサを収容するように形成されていてよい。多くの構成では、センサホルダはボードから、ガイドエレメントの方向に、一例では、ガイドエレメントにおける開口内にまで延在している。
いくつかの構成では、ボードは、電気モータのメインボードであって、このメインボード上には、電気モータの制御ユニットが配置されている。制御ユニットは例えば、センサから提供される測定信号に基づき、回転可能に支持されたエレメントの位置を検出するように形成されていてよい。制御ユニットはさらに、電気モータのモータユニットのための電位的な駆動信号を準備するために、かつ/または制御するために形成されていてよい。一例では、電気モータの電子的な構成要素すべてが、メインボード上に配置されている。
ガイドエレメントは、ガイドエレメントに対して相対的にボードを位置固定するように形成されているセンタリング装置を含んでいてよい。センタリング装置は、例えば上述したセンタリング装置と同様に、ボード上の対応部材と互いに係合するようにそれぞれ形成されている1つ以上の位置固定エレメントを含んでいてよい。多くの実施の形態においてボードは、このボードの主本体から、回転可能に支持されたエレメントの回転軸線の方向に延在する領域またはアームを有していてよい。センサホルダはこの領域に配置されていてよく、この場合、センタリング装置は特に、例えば、回転可能に支持されたエレメントに対して相対的なセンサホルダの動きを阻止するために、ボードのこの領域を、ガイドエレメントに対して相対的に位置固定するように形成されていてよい。別の構成では、ガイドエレメントはセンタリング装置を含んでいなくてもよい。
回転可能に支持されたエレメントは、伝動装置を介して、例えば、減速伝動装置を介して、電気モータのロータに機械的に連結されていてよい。伝動装置は、例えば、平歯車伝動装置および/またはウォーム歯車伝動装置を含んでいてよい。伝動装置エレメントは、例えば、階段状に配置されていてよいまたは重ねられて配置されていてよい。この場合、少なくとも1つの伝動装置エレメントが、ボードの、回転可能に支持されたエレメントとは反対の側に配置されていてよく、すなわち、これにより、ボードは、伝動装置エレメントと、回転可能に支持されたエレメントとの間の平面に位置している。一例では、伝動装置は完全に、ボードの、回転可能に支持されたエレメントとは反対の側に配置されている、すなわち、すべての伝動装置エレメントが、ボードの、回転可能に支持されたエレメントとは反対の側に位置していてよい。別の実施の形態では、伝動装置は完全に、ボードの、回転可能に支持されたエレメントに面した側に配置されている。好適には、伝動装置は、ボードに接触していない。ボードは、1つ以上の開口または切欠を有していてよく、この開口または切欠には、例えば、相応の伝動装置エレメントを、ボードの、この伝動装置エレメントとは反対の側でハウジングに結合するために、伝動装置エレメントのための心棒または軸がそれぞれ配置されている。一例では、少なくとも1つの伝動装置エレメントが、ボードと同じ平面に、例えば、ボードに設けられた切欠内に位置している。
好適な構成では、回転可能に支持されたエレメントは磁石を含んでいる。磁石は例えば、磁石の表面がセンサホルダの方向に向くように、回転可能に支持されたエレメント上に配置されてよい。一例では、磁石は、回転可能に支持されたエレメントの端面に、例えば、回転可能に支持されたエレメントの端面に設けられた凹部内に配置されている。好適には、磁石は、回転可能なエレメントの回転軸線上に配置されており、この場合、回転軸線は、磁石を通って延在している。回転軸線は、この場合、磁石本体自体を通って延在しており、すなわち、例えばリング状のポジションマグネットの場合のように、磁石本体における開口を通って延在するのではない。一例では、磁石は、2つの対向する一貫した終端面を有し、例えば直径上に磁化されている一貫した1つのプレートである。
いくつかの実施の形態においてセンサホルダには、センサ、特に、磁石によって生成された磁場を測定するように形成されている磁場センサが配置されていてよい。好適には、磁石および磁場センサは両方とも、回転軸線が、磁石および磁場センサを通って延在するように、回転軸線上に配置されている。磁場センサは、例えば、ホールセンサであってよく、例えば、磁石によって生成される磁場の強度を、2軸もしくは3軸に沿って測定するように形成されている2次元的なまたは3次元的なホールセンサであってよい。代替的に、センサは、誘導型センサまたは容量型センサとして形成されていてもよい。誘導型センサの場合、回転可能なエレメントは、回転軸線に対して非対称に形成されている導電性のターゲットを含んでいる。この場合、センサホルダには、回転可能なエレメントもしくはターゲットの回転角度位置に応じて有効なインダクタンスの変化を測定することができる少なくとも1つのコイルが配置されていてよい。容量型センサの場合も、回転可能なエレメントは、回転軸線に対して同じく非対称に形成されている導電性のエレメントを含んでいてよい。センサホルダには、例えば2つの電極が配置されていてよく、両電極によって形成される容量は、導電性のエレメント、もしくは回転可能なエレメントの回転角度位置に応じて変化するので、回転角度位置を測定することができる。
多くの構成では、電気モータにおけるガイドエレメントは、本発明によるガイドエレメントの上述した実施の形態に相当する。特に、ガイドエレメントは、ガイドエレメントの第1の端面上に配置されているガイドを含んでいてよい。さらに、ガイドエレメントは、多くの実施の形態では、電気モータにおいて、ガイドエレメントに対して相対的にセンサホルダを含むセンサ保持装置を位置固定するように形成されているセンタリング装置を含んでいてよい。センタリング装置は、この場合、特に、ガイドエレメントの、第1の端面とは反対の側の第2の端面に配置されていてよい。さらに、ガイドエレメントは、上述したように取付け装置を含むことができる。
本発明はさらに、電気モータに回転可能なエレメントを組み付けるための方法を提供する。この方法は、(1)回転可能なエレメントを、電気モータのハウジングにおける支持部に配置するステップを含み、このステップにおいて、支持部は、回転可能なエレメントを、回転軸線を中心として回転可能に支持するように形成されており;(2)ガイドエレメントを、回転可能なエレメントの、支持部とは反対の側に配置するステップを含み、このステップにおいて、ガイドエレメントは、回転可能なエレメントの回転面に接触していて、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に径方向でガイドするように形成されており;(3)センサをセンサホルダに、回転可能なエレメントの回転軸線がセンサを通って延在するように配置するステップを含み、このステップにおいて、ガイドエレメントは、センサホルダと回転可能なエレメントとの間に位置している。上記のステップの番号付与は、単に明確にする目的で行われており、実施の時間的順序を示唆するものではない。技術的に可能であるならば、この方法のこれらのステップは、任意の順序で実施することができ、特に、少なくとも部分的に同時に行われてもよい。
電気モータおよび/またはガイドエレメントは、例えば、上述した実施の形態の1つに相当していてよい。回転可能なエレメントは、例えば、軸または歯車、特に、電気モータの被駆動歯車であってよい。いくつかの構成では、回転可能なエレメントは磁石を有していてよく、またはこの方法は、回転可能なエレメントに、例えば、接着または溶接によって磁石を取り付けるまたは固定するステップを含んでいてよい。好適には、磁石は、回転可能に支持されたエレメントの回転軸線が磁石を通って延在するように、回転軸線上に配置される。
支持部は、例えば、滑り軸受または玉軸受を含んでいてよく、例えば、ハウジングの壁、例えば、ハウジングの底面内にまたは底面上に配置されていてよい。いくつかの実施の形態において支持部はハウジングにおける開口を含んでいてよい。回転可能なエレメントを支持部に配置するステップは、回転可能なエレメントの一部をまたは回転可能なエレメントに結合されたエレメントを、例えば、シャフトまたは軸を、特に被駆動軸を、開口内に導入するステップを含んでいてよい。いくつかの構成では、支持部は、ハウジングと一体に形成されていてよい。好適な構成では、回転可能なエレメントは、ガイドエレメントの配置前に支持部に配置される。回転可能なエレメントを配置するステップは、さらに、電気モータの別の構成部分に、例えば、電気モータのハウジングに、回転可能なエレメントを機械的に連結するステップを含んでいてよい。
ガイドエレメントは、回転可能なエレメントが支持部とガイドエレメントとの間に位置するように配置される。これにより、2つの位置における、例えば、回転可能なエレメントの2つの対向する端部における、支持部とガイドエレメントとによる、回転可能なエレメントの安定的なガイドが可能となる。ガイドエレメントは、例えば、回転可能なエレメントの回転面と接触する円筒状の接触面を有していてよい。一例では、ガイドエレメントは、ガイドエレメントを貫通して延在する開口を有していて、回転面は、この開口の縁部面に接触する。好適な構成では、ガイドエレメントは、回転可能なエレメントを回転軸線に対して相対的に径方向および軸方向にガイドするように形成されている。ガイドエレメントは、例えば、それぞれ、回転可能なエレメントの相応の回転面と接触する、上述したような2つの接触面を有していてよい。接触面および回転面はそれぞれ、例えば、回転軸線に対して平行にもしくは垂直に延在していてよい。
ガイドエレメントを配置するステップは、例えば、上述したような、取付け装置および/または取付けエレメントによって、ハウジングにガイドエレメントを取り付けるステップを含んでいてよい。ガイドエレメントは、例えば、ハウジングに、熱カシメ、接着、ねじ固定、および/または溶接、例えば超音波溶接により溶接されていてよい。ガイドエレメントは、例えば、2つ、3つ、またはそれ以上の取付け点でハウジングに取り付けられていてよい。
センサは、回転可能なエレメントの回転軸線がセンサを通って延在するように、センサホルダ内に配置される。好適な実施の形態では、センサは、ガイドエレメントにおける開口内にまたは開口に対向して配置され、この場合、開口はガイドエレメントを貫通して、好適には回転可能なエレメントの回転軸線に沿って延在している。センサは、センサホルダに固定されていてよく、例えば、接着、ろう付け、および/または固定エレメントによって結合されていてよい。センサホルダは、センサ保持装置の部分であってよい。好適な実施の形態においてセンサ保持装置はボードを含み、センサホルダはこのボード上に配置されているまたは取り付けられている。一例では、センサホルダは、複数のろう付け面またはろう付けパッドを含んでいる。
センサを配置するステップは、例えば、電気モータのハウジングへの取付けによって、電気モータにセンサ保持装置を配置するステップを含んでいてよく、この場合、センサは、電気モータにおけるセンサ保持装置の配置前にまたは配置後に、センサ保持装置に固定されてよい。多くの実施の形態においてこの方法はさらに、例えば、上述したようなセンタリング装置によって、センサ保持装置を、ガイドエレメントに対して相対的に位置固定するステップを含む。
本発明による方法の好適な実施の形態では、最初に、回転可能なエレメントを支持部に配置し、次いで、回転可能なエレメントの、支持部とは反対側にガイドエレメントを配置し、その後、センサを回転軸線上においてセンサホルダに配置する。
以下に本発明を、添付の図面を参照しながら実施例につき詳しく説明する。図面には概略図が示されている。
電気モータにおいて使用するガイドエレメントの一例を示す断面図である。 図1Aのガイドエレメントを示す平面図である。 ガイドエレメントの別の例を示す斜視図である。 ガイドエレメントの別の例を示す斜視図である。 センタリング装置を備えたガイドエレメントを有する電気モータの一例を示す分解図である。 図3Aの電気モータを示す平面図である。 図3Aの電気モータを示す斜視図である。 センタリング装置を備えていないガイドエレメントを有する電気モータの一例を示す分解図である。 図4Aの電気モータを示す平面図である。 図4Aの電気モータを示す斜視図である。 センタリング装置を備えていない一例に係るガイドエレメントを有する電気モータの別の例を示す分解図である。 被駆動歯車なしでハウジングを開放した状態において図5Aの電気モータを示す斜視図である。 図5Aの電気モータの伝動装置およびブラシレス直流モータを示す斜視図である。 一例に係る電気モータに回転可能なエレメントを組み付ける方法のフローチャートである。
図面の説明
図1Aおよび図1Bには、電気モータ(図示せず)で使用するためのガイドエレメント100の一例が示されている。ガイドエレメントは、図1Aでは断面図で示されていて、図1Bでは回転軸線106に沿って上方から見た図で示されており、この場合、図1Bには、見易さのために、センサ114を備えたセンサ保持装置112が示されていない。ガイドエレメント100は、例えば、後述する電気モータ300,400および450において使用することができる。
ガイドエレメント100は、電気モータの回転可能なエレメント104用のガイド102を含む。図1A、図1Bの例では、回転可能なエレメント104は、歯車、例えば、後述するような被駆動歯車であって、これは、以下では歯車104と記載される。別の例では、回転可能なエレメント104は、電気モータにおいて回転可能に支持される別のエレメント、例えば、軸またはシャフトであってよい。歯車104は、例えば1cm~10cmの直径を有していてよい。
ガイド102は、ガイドエレメント100の第1の端面100A上に配置されている。ガイド102は、歯車104を、回転軸線106に対して相対的に径方向にガイドするように形成されている。ガイド102を、例えば、回転軸線106に対して垂直方向の歯車104の動きを制限するまたは阻止するように形成することができる。図1A、図1Bの例では、ガイド102は、回転軸線106周りに周方向で全体にわたって延在する円筒状の接触面102Aを有している。接触面102Aは、歯車104の、相応に成形された回転面に接触しており、好適には接触面102Aと回転面との間には潤滑剤が装入されている。接触面102Aの内径は、例えば2mm~1cmであってよい。
図1Aの例では、ガイド102は、ガイドエレメント100の第1の端面100Aから突出している。歯車104は、一方の端面に、回転軸線106を中心として延在するリング状の凹部108を有している。ガイド102は、凹部108内に配置されているので、接触面102Aは、凹部108の内縁面に接触して、歯車104を径方向にガイドしている。接触面102Aは例えば、回転軸線106に対して平行に、凹部108内に延在していてよい。さらに、ガイド102の第2の接触面が、凹部108の底面に接触して、歯車104を軸方向でガイドしている。凹部108の底面は、この場合、例えば、回転軸線106に対して垂直方向に延在していてよい。
ガイドエレメント100は、例えば、金属および/またはプラスチック、特に、熱可塑性プラスチックから形成されていてよい。好適には、歯車104の低摩擦のガイドを可能にするように、接触面102Aの材料が歯車104の材料に適合されている。歯車104も、金属、例えば鋼またはアルミニウム、および/または硬質プラスチック、例えば、ガラス繊維強化プラスチックから成っていてよい。一例では、歯車104は、ポリフタルアミド(PPA)、例えば、ガラス繊維強化PPAから、ガイドエレメント100は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)から成っている。
ガイドエレメント100は、さらにセンタリング装置110を含み、このセンタリング装置は、電気モータ内でセンサ保持装置112を、ガイドエレメント100に対して相対的に位置固定するように形成されていて、これにより例えば、センサ保持装置112の位置またはセンサ保持装置内に配置されるセンサ114の位置が、回転軸線106に対して相対的に位置固定される。センタリング装置110は、ガイドエレメント100の第2の端面100Bに配置されており、この第2の端面100Bは第1の端面100Aの反対側に位置している。多くの実施の形態において、第2の端面100Bは、図1Aに示されたように、第1の端面100Aに対して平行に延在していてよい。ガイド102およびセンタリング装置110が、ガイドエレメント100の互いに反対側に配置されていることにより、例えば、図3および図4に基づいて後述するように、電気モータにおいて、歯車104とセンサ保持装置112との間にガイドエレメント100を配置することができる。センサ114を収容するために、センサ保持装置112は、センサホルダ112Aを含んでいてよく、この場合、センサホルダ112Aは、例えば、1つ以上の固定手段、例えば、スナップフックおよび/または1つ以上の接着面またはろう付け面を、センサ114の固定のために有していてよい。いくつかの構成において、センサ保持装置112は、センサホルダ112Aを備えたボードを含んでいてよく、またはセンサホルダ112Aを備えたボードであってよく、この場合、センサホルダは、例えば1つ以上のろう付け面またはろう付けパッドを有していてよい。センサ保持装置112を位置固定するために、センタリング装置110は、センサ保持装置112上の対応部材と互いに係合するように構成された位置固定エレメントを含むことができ、例えば、図1Aに示されたように、センサ保持装置112に設けられた凹部内に配置することができる、または図2Aにつき後述するようなピンを含むことができる。
ガイドエレメント100はさらに、電気モータのハウジング(図示せず)にガイドエレメント100を取り付けるように形成されている取付け装置116を含む。取付け装置116は、例えば、第1の端面100Aおよび/または第2の端面100Bに設けられた1つ以上の凹部116を含んでいてよい。凹部116はそれぞれ、ガイドエレメント100をハウジングに取り付けるために、例えば突出部、係止突起、または圧入ピンのような取付けエレメントを受容するように形成されている。
図1A、図1Bの例では、ガイドエレメント100は、回転軸線106に沿ってガイドエレメント100を貫通して延在する開口118を有している。例えば、センサ保持装置112内に収容されたセンサ114を内部に配置することができるように、開口118を構成することができる。これにより、歯車104のすぐ近くにセンサ114を取り付けることができる。センサホルダ112Aは例えば、センサ保持装置112から開口118内に延在していてよい。開口118の縁部面はさらに、ガイド102の接触面102Aを形成しており、すなわち、開口118は、同時にガイド102の部分である。開口118は、図1Aに示したように、その長さ全体に沿って同じ横断面を有していてよい。別の構成では、開口118の横断面は、その長さに沿って変化してもよい。例えば、開口118は、第1の区分および第2の区分を有していてよく、第1の区分は、第2の区分よりも大きいまたは小さい直径を有している。第1の区分は、ガイド102の部分であってよく、歯車104の一部、例えばガイド軸を収容するように形成されていてよい。第2の区分は、第1の区分から第2の端面100Bまで延在していてよく、センサ114を収容するように形成されていてよい。
図1A、図1Bに示された実施の形態において、プレート状の磁石120は、歯車104上に配置されていて、回転軸線106は、磁石120を通って延在している。磁石120は、直径上で磁化されていて、すなわち、磁極は、プレートの終端面に対して平行な一平面内に、好適には回転軸線106に対して垂直な一平面内に位置している。磁石120は、リング状の凹部108から環状のウェブによって分離されている、歯車104の端面上の凹部122内に挿入されている。一例では、磁石120の表面は、環状のウェブと同一平面をなしており、すなわち、磁石は、凹部122をから突出していない。磁石120は、例えば、希土類磁石であってよく、特に、ネオジム・鉄・ホウ素磁石(NdFeB)、またはサマリウムコバルト(SmCo)を主体とし、付加的な合金要素として、例えば、鉄、銅、およびジルコンを含む磁石(SmCo17)であってよい。
歯車104は例えば、伝動装置(図示せず)を介して、例えば、電気モータ300および400につき後述されるような電気モータのロータに機械的に連結されている、電気モータの被駆動歯車であってよい。歯車104は、被駆動軸124を有していてよく、または被駆動軸に堅固に連結されていてよい。被駆動軸124は、例えば、磁石120とは反対側の、歯車104の端面から、回転軸線106に沿って延在していてよい。被駆動軸124は、例えば中空軸として形成されていてよく、その内面および/または外面に、歯車104を作動部材(図示せず)に機械的に連結するための連行プロフィールを有していてよい。
図2Aは、ガイドエレメント200の別の例を斜視図において示している。ガイドエレメント200は、ガイドエレメント100に類似しており、同様に、電気モータの回転可能なエレメント(図示せず)のためのガイド102と、センタリング装置110と、取付け装置116と、を有している。
ガイドエレメント200のセンタリング装置110は、ボード(図示せず)をガイドエレメント200に対して相対的に位置固定するように形成されている。ボードは、センサを収容するように形成されていて、したがって、センサ保持装置の一例である。センタリング装置110は、ガイドエレメント200の第2の端面100B上に配置された複数の位置固定エレメント110A,110Bを含み、これらの位置固定エレメントは、ボードをガイドエレメント200に対して相対的に位置固定するために、ボード上の対応部材と互いに係合するようにそれぞれ形成されている。センタリング装置110は、ボードに設けられた開口を貫通してガイドされ、この開口内に係止するように形成された係止ピン110Aを含む。センタリング装置110はさらに、ボードの対向する2つの縁部面を周りからクランプするように形成された2つのスナップフック110Bを含む。代替的にまたは付加的に、センタリング装置110は、別の位置固定エレメント、例えば、圧入ピン、ねじ、および/またはねじ山を有していてもよい。多くの実施の形態においてセンタリング装置は、係止ピン110Aまたはスナップフック110Bを含む。
ガイドエレメント200は、ガイド102を含み、貫通する開口118を取り囲む主本体を有している。主本体からは、取付け装置116のそれぞれ1つの取付け点が位置する3つのブラケットまたは領域200A,200B,200Cが延在している。取付け点は、例えば図3につき後述するような、電気モータのハウジングに取り付けるように形成されている。取付け装置116は、例えば図2Aに示されているように、各取付け点に、ガイドエレメント200を貫通して延在する開口を有していてよく、この開口は、ピン、ねじ、またはリベットのような固定エレメントを受容するように形成されている。図示した実施例では、3つのブラケット200A,200B,200Cのそれぞれに1つのセンタリングカラー202A,202B,202Cが成形されている。センタリングカラー202A~202Cはそれぞれ、ハウジングに当接する側で、ブラケットに段部として成形されている。したがって、ブラケット200A~200Cの遠位端部の厚さは減じられている。センタリングカラー202A~202Cによって、取付け装置116を位置決めし、センタリングすることができる。
図2Bは、別の例によるガイドエレメント210を斜視図で示している。ガイドエレメント210は、ガイドエレメント100および200に類似しており、同様に、電気モータの回転可能なエレメント(図示せず)のためのガイド102と、センタリング装置110(図示せず)と、取付け装置116とを有している。
ガイド102は、ガイドエレメント210を貫通して延在し、開口118を取り囲む中空シリンダを含んでいる。中空シリンダは、ガイドエレメント200の第1の端面100Aから突出しており、第1の端面100A上には、中空シリンダの外縁面から外側に向かって延在する複数のリブが配置されている。多くの実施の形態において、ガイドエレメント210は鏡像対称的に形成されていてよい。例えば、図2Bでは見えていない、センタリング装置110が位置している第2の端面100B上にも同様に、複数のリブが配置されていてよく、中空シリンダは第2の端面100Bからも突出している。1つの構成では、ガイドエレメント210は中空シリンダを含んでおらず、ガイド102は、第1の端面100Aと第2の端面100Bとの間に単に開口118によって形成されてもよい。
ガイドエレメント210は、ガイドエレメント210の、開口118を取り囲む主本体から離れるように延在する4つのブラケット210A,210B,210C,210Dを有している。ブラケット210A,210B,210C,210Dは、主本体とは反対側の端部に凹部を有しており、これらの凹部は共に取付け装置116を形成しており、例えばこれらの凹部は、例えば図4につき後述するような、電気モータのハウジングの側壁に設けられた相応の突出部または相応の位置固定突起を受容するように形成されている。
図3A、図3Bおよび図3Cは、一例による電気モータ300を示している。この場合、電気モータ300は、図3Aでは分解図で示されていて、図3Bではカバー308が外された状態の平面図で示されていて、図3Cでは斜視図で示されており、この場合、ハウジング306とカバー308とは部分的にのみ断面図として示されている。
電気モータ300は、ステータ302とロータ304とを備えたモータユニットを含む。電気モータ300は、例えば直流モータとして、例えば、ブラシレス直流モータ(BLDCモータ)として形成することができる。ステータ302は、適切な給電のもとで、1つ以上の磁石を有していてよいロータ304を動かす磁場を時間に依存して生成するように形成されている複数の相巻線を有していてよい。別の実施の形態において、電気モータ300は、例えば、交流モータとして形成されていてもよい。電気モータ300は、さらに、カバー308を備えたハウジング306を有していて、このハウジング内にモータユニットが配置されている。
ロータ304は、回転可能に支持されたエレメントに、図3A~図3Cの例では被駆動歯車104に、伝動装置310を介して機械的に連結されている。伝動装置310は、ロータ304の運動を、被駆動歯車104の回転運動へと変換する。被駆動歯車104は、例えば、電気モータ300によって駆動すべきエレメントに、例えば作動部材に連結されてよい。被駆動歯車104は、このために、適切な連行プロフィールを備えた被駆動軸(図示せず)を含むことができる。被駆動軸は、例えば、ハウジング306の底面に設けられた開口(図示せず)内に支持されていてよく、この場合、開口は例えば玉軸受または滑り軸受を含んでいてよい。例えば電気モータ300からの潤滑剤の流出または電気モータ300内への汚染粒子の侵入を阻止するために、開口をシール312によって密封することができる。
電気モータ300は、さらに、ガイドエレメントを含み、この例では、図2Aのガイドエレメント200を含んでいる。ガイドエレメント200は、例えば、図1A、図1Bにつき上述したように、歯車104を、回転軸線106に対して相対的に径方向でガイドするように形成されている。被駆動歯車104は、例えば、図1A、図1Bの被駆動歯車と類似に形成されていてよい。ガイドエレメント200は、例えば、被駆動歯車104の第1の端面上の凹部108内に係合するガイド102を有していてよく、これによりガイド102の接触面102Aは、被駆動歯車104の回転面に接触する。ハウジング306の底面における軸受と組み合わせて、被駆動歯車104は、対向する2つの端部でガイドされていてよく、ひいては確実なガイドを保証することができる。
電気モータ300は、さらに、センサホルダを含み、センサホルダは、図3Aに破線で示したように、被駆動歯車104の回転軸線106がセンサ114を通って延在するようにセンサ114を収容するように形成されている。センサ114は、特に、磁場センサ、例えば、2次元または3次元的なホールセンサであってよい。磁場センサは、被駆動歯車104上に配置された磁石120によって生成される磁場を測定するように形成されていてよく、例えば、これにより、被駆動歯車104の位置を、または被駆動歯車に連結された作動部材の位置を検出することができる。この場合、磁石120は、例えば、図1Aに示されたように、被駆動歯車104の第1の端面上の凹部122に配置されていてよい。
図3Aの例では、センサホルダはボード314上に位置している。ボード314は、主本体314Aと、この主本体314Aから、回転軸線106の方向に延在する領域またはアーム314Bとを有している。この場合、センサホルダは、図3Aでは見えない、アーム314Bの下面に配置されていて、センサ114をろう付けする、例えば複数のろう付け面またはろう付けパッドを含んでいてよい。多くの実施の形態において、センサホルダはさらに、センサ114をアーム314Bに保持するための、例えばスナップフックのような別の固定エレメントを有していてよい。ガイドエレメント200は、上述したように、ガイドエレメント200、ひいては回転軸線106に対して相対的にボード314を位置固定するように形成されたセンタリング装置110を有している。スナップフック110Bの対は、例えば、アーム314Bの縁部面を周囲からクランプするように形成されていてよい。
ボード314は、例えば、電気モータ300のメインボードであってよく、その上には、例えば主本体314A上に、電気モータ300の制御ユニット(図示せず)が配置されている。制御ユニットは、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせとして、実装することができ、例えば、プロセッサおよび記憶媒体を含むマイクロコントローラを含んでいてよく、この場合、記憶媒体には、ここで説明される機能性を提供するためにプロセッサによって実行される指示が記憶されている。制御ユニットは、ステータ302の相巻線のための駆動信号を準備するために、かつ/または制御するように形成されていてよい。制御ユニットはさらに、センサ114から提供されるセンサ信号に基づき、被駆動歯車104の位置を、または被駆動歯車に連結された作動部材の位置を検出するように形成されていてよい。
ガイドエレメント200は、電気モータ300において、被駆動歯車104とセンサホルダとの間で、ボード314のアーム314B上に配置されている。被駆動歯車104はこの場合、ガイドエレメント200の第1の端面100Aに対向して位置しており、ボード314、ひいてはセンサホルダは、ガイドエレメント200の第2の端面100Bに対向して位置している。センサ114および磁石120は、センサ114と磁石120との間の距離を可能な限り小さくするために、ガイドエレメント200の開口118内に、かつ/または開口118の近傍に配置されていてよい。一例では、センサ114と磁石120との間の間隔は、0.5mm~2mmである。この場合、回転軸線106は、好適には、センサ114および磁石120の両方を通って延在する。
被駆動歯車104とセンサホルダとの間にガイドエレメント200を取り付けるために、ハウジング306は3つの載置面316を有しており、これらの載置面上に、ガイドエレメント200のブラケット200A~200Cが配置されている。載置面316は、ハウジング306の側壁に位置していて、この側壁には、例えば、図3Aに示されたように、ハウジング306の底面から、側壁に沿って延在する支持リブを設けることができ、この支持リブの端面が載置面316を形成している。
載置面316は、ガイドエレメント200をハウジング306に、例えばねじまたは圧入ピンによって固定するために、ガイドエレメントの取付け装置116の対応する開口と整列するように配置されているそれぞれ1つの凹部または穿孔を有している。さらに、ハウジング306内における位置決めのために、センタリングカラー202A~202Cが設けられている。別の実施の形態において、載置面316は、取付け装置116の開口内に導入することができる、例えば位置固定突起または係止ピンのような固定エレメントを有することができる。代替的にまたは付加的に、ブラケット200A~200Cを載置面316に接着または溶接、例えば超音波溶接することができる。ガイドエレメント200は、軸方向で、ハウジング306によって、特にハウジングカバーによって保持されることも想定されてよい。
伝動装置310は、図3A~図3Cに示されたように、互いに噛み合う複数の歯車を備えた平歯車伝動装置を含むことができる。代替的にまたは付加的に、伝動装置310は、ウォーム歯車伝動装置を含んでいてもよい。伝動装置310の伝動装置エレメントは、例えば、階段状の配置でかつ/または重ねられた配置において配置されていてよい。図3Cに示されたように、少なくとも1つの伝動装置エレメントは、ボード314の、被駆動歯車104とは反対の側に配置されていてよい。被駆動歯車104は、例えば、ボード314と、ハウジング306の底面との間に位置していてよく、伝動装置310の1つ以上の歯車は、ボード314とカバー308との間に位置している。ボード314は、図3Aに示されたように孔を有していて、この孔には、ボード314の上側に位置する歯車を、ハウジング306の底面に接続する軸または心棒が配置されている。さらに、少なくとも1つの伝動装置エレメントを、ボード314の平面に、例えば、ボード314に設けられた切欠内に配置することができる。図3A~図3Cの例では、ロータ304はボード314の下側に配置されていて、ボード314に設けられた孔を貫通して延在する軸を介して伝動装置310に連結されている。別の実施の形態では、伝動装置310を完全に、ボード314の、被駆動歯車104に面した側に配置することができ、すなわち、伝動装置エレメント全体が、ボード314の下側に位置していてよい。
図4A、図4Bおよび図4Cは、電気モータ400の別の例を示している。この場合、電気モータ400は、図4Aでは分解図で示されていて、図4Bではカバー308が外された状態の平面図で示されていて、図4Cでは斜視図で示されており、この場合、ハウジング306およびカバー308は部分的にのみ断面図として示されている。
電気モータ400は、電気モータ300と類似して構成されているが、電気モータ300の細長い底面とは異なり、ほぼ正方形の底面を備えたよりコンパクトな構造形態を有している。電気モータ400のハウジング306の長さおよび幅は、例えば、それぞれ4cm~10cmであってよい。電気モータ400も、被駆動歯車104の形態の、回転可能に支持されたエレメント、ガイドエレメント210’の形態のガイドエレメント、ならびにセンサ114を被駆動歯車104の回転軸線106上に配置するためのセンサホルダを備えたボード314を含んでいる。
ガイドエレメント210’は、図2Bのガイドエレメント210に類似しているが、図2Bのガイドエレメントとは異なり、センタリング装置を有していない。ボード314は、よりコンパクトな構造形態に基づき、例えば、センサ114を回転軸線106上に位置固定するために十分な強度を有することができる。多くの実施の形態において、センサ114のためのセンサホルダは例えば、ボード314の主本体上に位置していてよく、またはボード314のアームは、例えば振動に基づくセンサ114の動きを抑制するために十分な幅と厚さとを有することができる。
被駆動歯車104は、ガイドエレメント210’に面した側に、被駆動歯車104の端面から、回転軸線106に沿って、例えば、ガイドエレメント210’の開口118内まで、または開口118を貫通して延在するガイド軸402を有している。ガイド軸402の外面は、ガイド102の、開口118を取り囲む円筒状の接触面102Aに相応に接触することができる。ガイド軸402の終端面には、凹部が位置していて、この凹部内には磁石120が、センサ114に対向して挿入されている。
ハウジング306は、複数の載置面316を有していてよく、この載置面上に、ガイドエレメント210’のブラケット210A~210Dが支持される。載置面316は、例えば、図4Aに示されたように、ハウジング306の側壁に沿った支持リブ上に、かつ/またはハウジング306の底面から上方に向かって延在する支持エレメント上に配置されてよい。支持リブおよび支持エレメントは、ガイドエレメント210’を位置固定するために(図4B参照)、ブラケット210A~210Dにおける取付け装置116の凹部とそれぞれ互いに係合する複数の突出部または位置固定突起を有することができる。
図5A~図5Cは、一例による電気モータ450の別の構成を示す。電気モータ450は、駆動装置として、ステータ452とロータ454とを備えた三相ブラシレス直流モータ(BLDCモータ)を含む。BLDCモータは、ハウジング456内に配置されていて、ハウジングはハウジングカバー458によって閉鎖することができる。さらに電気モータ450は、減速伝動装置として形成された伝動装置460を駆動する駆動歯車466を含む。BLDCモータは、ボード462の下側に配置されている。ボード上には、ホールセンサとして形成されたセンサ464が配置されている。伝動装置460は、二段ギヤとして形成されている、段状に配置された中間歯車468,470および472と、被駆動歯車474として形成された回転可能に支持されたエレメントとを含む。被駆動歯車474は、中空軸476として形成された被駆動軸と一体に成形されている。中間歯車468~472と被駆動歯車474とは両方とも、ボード462の上側に、ひいては、ボード462の、BLDCモータとは反対の側に配置されている。したがって、駆動歯車466から、中間歯車468,470および472を介して、被駆動歯車474までを含める動力伝達系は、上昇する階段式に段状に配置されている。この場合、ボード462に設けられた図示されていない開口または切欠を介して、駆動歯車466を中間歯車468に、回転運動を伝達するために連結することができる。
さらに、電気モータ450は、ガイドエレメント478の形態のガイドエレメントを含む。ガイドエレメント478は、ボードおよびセンサ464の上方に配置されており、この場合、ガイドエレメント478によってガイドされる被駆動歯車474の回転軸線は、センサ464を通って延在している。被駆動歯車474には、図3Aおよび図4Aに示した実施例の構成と同様に、永久磁石が配置されている。ガイドエレメント478は、ハウジング内の載置点に取り付けられる3つのアームを有している。このためにこれらのアームの遠位端部には、それぞれ1つの開口が設けられており、この開口で、ガイドエレメント478を固定ピンまたはねじによって固定することができる。固定ピンは例えば、熱カシメによって位置固定されてよい。
図6は、一例による、電気モータに回転可能なエレメントを組み付けるための方法500のフローチャートを示す。この方法を、以下に、電気モータ300における被駆動歯車104の例につき説明する。しかしながらこの説明は、限定的な意図はない。この方法は、電気モータにおける別の回転可能なエレメントの組み付けにも利用することができ、例えば、電気モータへの図1Aの歯車104の組み付けに、または図4A~図4Cの電気モータ400へのまたは図5A~図5Cの電気モータ450への被駆動歯車104の組み付けに利用することができる。さらに、方法500の実施は、図6のフローチャートに示した順序に限定されない。技術的に可能であるならば、方法500は、任意の順序で実施することができ、特別なステップは、少なくとも部分的に同時に行われてよい。
方法500は、ステップ502において、電気モータ300のハウジング306内の支持部における被駆動歯車104の配置を含む。支持部は、被駆動歯車104を、回転軸線106を中心として回転可能に支持するように形成されている。支持部は、例えば、被駆動歯車104の被駆動軸124が導入される、ハウジング306の底面に設けられた開口を含んでいてよく、この場合、この開口は、例えば滑り軸受または玉軸受を有していてよい。ステップ502はさらに、例えばシールリング312の取付けによる、支持部のシールを含むことができる。さらに、被駆動歯車104を伝動装置310に機械的に連結することができる。被駆動歯車104を、被駆動歯車104に取り付けられた磁石120と共に提供することができる。代替的に、ステップ502は、例えば凹部122における磁石120の配置、および例えば接着または溶接による磁石120の固定による、被駆動歯車104における磁石120の固定を含むことができる。一例では、磁石120は、超音波溶接された保持クランプによって被駆動歯車104に固定される。
方法500は、さらに、ステップ504において、被駆動歯車104の、支持部とは反対の側での、ガイドエレメント200の配置を含んでおり、すなわち、被駆動歯車104は、ガイドエレメント200と支持部との間に位置する。ガイドエレメント200はそのために、回転軸線106に対して相対的に被駆動歯車104を径方向にガイドするように形成されていて、かつガイドエレメント200が被駆動歯車104の回転面に接触するように配置される。ガイドエレメント200のガイド102は、例えば、図1Aに示されたように、接触面102Aが、凹部108の内縁部面に接触するように凹部108内に導入されてよい。別の例では、図4Aに示されたように、ガイドエレメント210’の開口118を、被駆動歯車104のガイド軸402上に被せ嵌めて、これにより接触面102Aをガイド軸402の外周面に接触させることができる。好適には、ガイドエレメント200は、磁石120がガイドエレメント200の開口118内にまたは開口118の近傍に位置するように配置される。
ガイドエレメント200を配置するステップは、ハウジング306におけるガイドエレメント200の取付けも含む。このために、ブラケット200A~200Cは、ハウジング306の側壁における載置面316上に載置され、この載置面に、例えば接着、ねじ固定、熱カシメ、または溶接によって固定されてよい。いくつかの構成では、ブラケット200A~200Cを固定するために、位置固定突起、係止ピン、または圧入ピンのような、それぞれ1つの固定エレメントを、ブラケット200A~200Cに設けられた開口内に導入することができる。
ステップ506では、被駆動歯車104の回転軸線106が、センサ114を通って延在するように、センサ114がセンサホルダに配置される。ガイドエレメント200は、この場合、センサホルダと被駆動歯車104との間に位置している。電気モータ300の例では、センサ114は例えば、ボード314に取り付けることができ、例えば、アーム314B上の1つ以上のろう付け面によって、ろう付けすることができる。好適には、センサ114が磁石120に対向するように、センサ114は開口118内に、または開口118の近傍に配置される。
ボード314は、電気モータ300のハウジング306に配置されてよく、ハウジングに、例えば、ハウジング306の1つ以上の側壁に、かつ/またはハウジング306の底面上の1つ以上の支持エレメントに、取り付けられてよい。好適には、センサ314は、ハウジング306にボード314を組み付ける前に既に、ボードに取り付けられる。
ボード314は、例えば、ボード314の開口内に係止ピン110Aを導入することにより、かつ/またはアーム314Bをスナップフック110Bの間に配置し、これによりスナップフック110Bが、アーム314Bの縁部面を周囲からクランプすることにより、ガイドエレメント200に対して相対的に位置固定されてよい。
方法500の好適な実施の形態では、最初に、歯車104を支持部に配置し、その後、ガイドエレメント200を、歯車104の、支持部とは反対側に配置し、次いでセンサ114を、上述したようにセンサホルダに配置する。
方法500は、さらに、電気モータ300における伝動装置310の配置を含むことができ、これにより伝動装置310はロータ304と被駆動歯車104とに機械的に連結される。一実施の形態では、伝動装置310は、ボード314の組み付け後にハウジング306に配置され、この場合、ボード314は、例えば、ハウジング306に、ロータ304、被駆動歯車104、およびガイドエレメント200が組み付けられた後で組み付けられる。別の実施の形態では、伝動装置310の少なくとも1つの伝動装置エレメントは、一例では、伝動装置310全体は、ボード314の組み付け前にハウジング306に配置される。
説明した本発明による実施の形態および図面は、単に例を示すために役立つ。本発明は、根底にある機能原理を変更せずに、様々な形状に変化させることができる。本発明による方法および本発明による装置の特許権保護範囲は、以下の請求の範囲によってのみ規定される。
100 ガイドエレメント
100A 第1の端面
100B 第2の端面
102 ガイド
104 回転可能なエレメント
106 回転軸線
108 リング状の凹部
110 センタリング装置
110A 係止ピン
110B スナップフック
112 センサ保持装置
112A センサホルダ
114 センサ
116 取付け装置
118 開口
120 磁石
122 凹部
124 被駆動軸
200 ガイドエレメント
200A~200C ブラケット
202A~202C センタリングカラー
210,210’ ガイドエレメント
210A~210D ブラケット
300 電気モータ
302 ステータ
304 ロータ
306 ハウジング
308 カバー
310 伝動装置
312 シール
314 ボード
314A ボード314の主本体
314B ボード314のアーム
316 載置面
400 電気モータ
402 ガイド軸
450 電気モータ
452 ステータ
454 ロータ
456 ハウジング
460 伝動装置
462 ボード
464 センサ
466 駆動歯車
468,472 中間歯車
474 被駆動歯車
476 中空軸
478 ガイドエレメント
500 電気モータに回転可能なエレメントを組み付ける方法
502 回転可能なエレメントの配置
504 ガイドエレメントの配置
506 センサの配置

Claims (25)

  1. 電気モータ(300,400,450)において使用するガイドエレメント(100,200,210,478)であって、前記ガイドエレメント(100,200,210,478)は、
    前記電気モータ(300,400,450)の回転可能なエレメント(104)を回転軸線(106)に対して相対的に径方向にガイドするように形成されている、前記回転可能なエレメント(104)用のガイド(102);
    前記電気モータ(300,400,450)において、前記ガイドエレメント(100,200,210)に対してセンサ保持装置(112)を相対的に方向付けるようにかつ/または位置固定するように形成されているセンタリング装置(110);および
    前記電気モータ(300,400,450)のハウジング(306)に前記ガイドエレメント(100,200,210)を取り付けるように形成されている取付け装置(116)
    を含む、ガイドエレメント(100,200,210,478)。
  2. 前記ガイド(102)は、前記ガイドエレメント(100,200,210,478)の第1の端面(100A)上に配置されている、請求項1記載のガイドエレメント(100,200,210,478)。
  3. 前記センタリング装置(110)は、前記ガイドエレメント(100,200,210,478)の、前記第1の端面(100A)とは反対側の第2の端面(100B)上に配置されている、請求項2記載のガイドエレメント(100,200,210,478)。
  4. 前記ガイド(102)は、前記回転可能なエレメント(104)と接触するように形成されている、円筒状の接触面(102A)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100,200,210,478)。
  5. 前記ガイド(102)は、前記ガイドエレメント(100,200,210,478)の前記第1の端面(100A)から突出している、請求項1から4までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100,200,210,478)。
  6. 前記ガイドエレメント(100,200,210,478)は、前記回転軸線(106)に沿って前記第1の端面(100A)から前記第2の端面(100B)まで前記ガイドエレメント(100,200,210,478)を貫通して延在する開口(118)を含む、請求項1から5までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100,200,210,478)。
  7. 前記センタリング装置(110)は、前記センサ保持装置(112)を前記ガイドエレメント(100,200,210)に対して相対的に位置決めするためにかつ/または位置固定するために、前記センサ保持装置(112)上の対応部材と互いに係合するように形成されている位置固定エレメント(110A,110B)を含んでいる、請求項1から6までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100,200,210,478)。
  8. 前記センタリング装置(110)は、
    前記センサ保持装置(112)の縁部面を周囲からクランプするように形成されているスナップフック(110B);および/または
    前記センサ保持装置(112)の開口に係止するように形成されている係止ピン(110A);および/または
    前記センサ保持装置(112)の開口内にまたは凹部内に圧入されるように形成されている圧入ピン
    を含む、請求項7記載のガイドエレメント(100,200,210)。
  9. 前記取付け装置(116)は、前記電気モータ(300,400,450)の前記ハウジング(306)に前記ガイドエレメント(100,200,210)を取り付けるために取付けエレメントを収容するように形成されている開口または凹部を有している、請求項1から8までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100,200,210)。
  10. 前記取付け装置(116)は、前記ハウジング(306)に取り付けられるように形成されている少なくとも2つの取付け点を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載のガイドエレメント(200,210,478)。
  11. 前記少なくとも2つの取付け点は、前記ガイドエレメント(200,210)の主本体から離れるように延在するブラケット(200A~200C,210A~210D)上にそれぞれ位置している、請求項10記載のガイドエレメント(200,210,478)。
  12. 前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転可能なエレメント(104)を前記回転軸線(106)に対して相対的に軸方向でガイドするように形成されている、請求項1から11までのいずれか1項記載のガイドエレメント(100,200,210,210’,478)。
  13. 電気モータ(300,400,450)であって、回転可能に支持されたエレメント(104)と、ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)と、センサホルダ(112A)と、を有しており、
    前記センサホルダ(112A)は、前記回転可能に支持されたエレメント(104)の回転軸線(106)がセンサ(114)を通って延在するように前記センサ(114)を収容するように形成されていて、
    前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転軸線(106)に対して相対的に前記回転可能に支持されたエレメント(104)を径方向にガイドするように形成されており、
    前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転可能に支持されたエレメント(104)と前記センサホルダ(112A)との間に配置されており、前記回転可能に支持されたエレメント(104)は、前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)の第1の端面(100A)に対向して位置していて、前記センサホルダ(112A)は、前記ガイドエレメント(100,200,210,478)の第2の端面(100B)に対向して位置している、
    電気モータ(300,400,450)。
  14. 前記電気モータ(300,400,450)は、ハウジング(306)を含み、前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転軸線(106)に対して平行に延在する前記ハウジング(306)の側壁に取り付けられている、請求項13記載の電気モータ(300,400,450)。
  15. 前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転可能に支持されたエレメント(104)の回転面に接触する円筒状の接触面(102A)を有している、請求項13または14記載の電気モータ(300,400,450)。
  16. 前記回転可能に支持されたエレメント(104)は、前記回転軸線(106)周りに周方向で延在する、端面側のリング状の凹部(108)を有しており;かつ
    前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転軸線に対して平行に前記リング状の凹部(108)内に延在していて、前記リング状の凹部(108)の縁部面に接触している、
    請求項13から15までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  17. 前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転可能に支持されたエレメント(104)を前記回転軸線(106)に対して相対的に軸方向でガイドするように形成されている、請求項13から16までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  18. 前記回転可能に支持されたエレメント(104)は、作動部材と機械的に連結するように形成されている被駆動軸(124)を、前記センサホルダとは反対の側に有する被駆動歯車である、請求項13から17までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  19. 前記センサホルダ(112A)は、ボード(314)上に配置されていて、前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記ボード(314)と前記回転可能に支持されたエレメント(104)との間に位置している、請求項13から18までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  20. 前記ボード(314)は、前記電気モータ(300,400,450)のメインボードであって、前記メインボード上には、前記センサ(114)によって提供される測定信号に基づき、前記回転可能に支持されたエレメント(104)の位置を検出するように形成されている、前記電気モータ(300,400)の制御ユニットが配置されている、請求項19記載の電気モータ(300,400,450)。
  21. 前記センサホルダ(112A)は、前記ボード(314)の主本体(314A)から、前記回転可能に支持されたエレメント(104)の前記回転軸線(106)の方向に延在する、前記ボード(314)の領域(314B)上に配置されており、
    前記ガイドエレメント(100,200,210,478)は、前記ボード(314)を、前記ガイドエレメント(100,200,210)に対して相対的に位置決めするように、かつ/または位置固定するように形成されているセンタリング装置(110)を含む、
    請求項19または20記載の電気モータ(300,400,450)。
  22. 前記回転可能に支持されたエレメント(104)は、伝動装置(310)を介して、前記電気モータ(300,400,450)のロータ(304)に機械的に連結されており、この場合
    少なくとも1つの伝動装置エレメントは、前記ボード(314)の、前記回転可能に支持されたエレメント(104)とは反対の側に配置されている;または
    前記伝動装置(310)は、前記ボード(314)の、前記回転可能に支持されたエレメント(104)に面した側に配置されている、
    請求項19から21までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  23. 前記回転可能に支持されたエレメント(104)は、磁石(120)を含み、前記センサホルダ(112A)には、前記磁石(120)によって生成される磁場を測定するように形成されている磁場センサ(114)が配置されており、前記磁石(120)および前記磁場センサ(114)は、前記回転軸線(106)が前記磁石(120)と前記磁場センサ(114)とを通って延在するように前記回転軸線(106)上に配置されている、請求項13から22までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  24. 前記ガイドエレメント(100,200,210,478)は、請求項1から12までのいずれか1項記載のガイドエレメントである、請求項13から23までのいずれか1項記載の電気モータ(300,400,450)。
  25. 電気モータ(300,400,450)に回転可能なエレメント(104)を組み付ける方法(500)であって、当該方法は、
    前記電気モータ(300,400,450)のハウジング(306)における支持部に前記回転可能なエレメント(104)を配置するステップを含み、当該ステップにおいて、前記支持部は、回転軸線(106)周りに回転可能に前記回転可能なエレメント(104)を支持するようになっており;
    前記回転可能なエレメント(104)の、前記支持部とは反対の側にガイドエレメント(100,200,210,210’,478)を配置するステップを含み、当該ステップにおいて、前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記回転可能なエレメント(104)の回転面に接触していて、前記回転可能なエレメント(104)を前記回転軸線(106)に対して相対的に径方向にガイドするようになっており;
    センサ(114)をセンサホルダ(112A)に、前記回転可能なエレメント(104)の前記回転軸線(106)が前記センサ(114)を通って延在するように配置するステップを含み、当該ステップにおいて、前記ガイドエレメント(100,200,210,210’,478)は、前記センサホルダ(112A)と前記回転可能なエレメント(104)との間に位置している
    方法(500)。
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