JP6878156B2 - Dc/dcコンバータ、同期整流コントローラ、電源アダプタおよび電子機器 - Google Patents

Dc/dcコンバータ、同期整流コントローラ、電源アダプタおよび電子機器 Download PDF

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本発明は、絶縁同期整流型DC/DCコンバータに関する。
AC/DCコンバータをはじめとする様々な電源回路に、フライバック型のDC/DCコンバータが利用される。図1(a)は、ダイオード整流型のフライバックコンバータ200Rの回路図であり、図1(b)は、同期整流型のフライバックコンバータ200Sの回路図である。
図1(a)のフライバックコンバータ200Rは、その入力端子P1に入力電圧VINを受け、所定の目標電圧に安定化された直流の出力電圧VOUTを生成し、出力端子P2と接地端子P3の間に接続される負荷(不図示)に供給する。トランスT1の一次巻線W1には、スイッチングトランジスタM1が接続され、二次巻線W2には、ダイオードD1が接続される。出力キャパシタC1は、出力端子P2に接続される。
フィードバック回路206は、出力電圧VOUTとその目標電圧VOUT(REF)の誤差に応じた電流でフォトカプラ204の発光素子を駆動する。フォトカプラ204の受光素子には、誤差に応じたフィードバック電流IFBが流れる。一次側コントローラ(Primary Controller)202のFB(フィードバック)ピンには、フィードバック電流IFBに応じたフィードバック信号VFBが発生し、一次側コントローラ202は、フィードバック信号VFBに応じたデューティ比(あるいは周波数)を有するパルス信号を発生し、スイッチングトランジスタM1を駆動する。
図1(a)のダイオード整流型のフライバックコンバータでは、ダイオードD1において、Vf×IOUTの電力損失が発生する。Vfは順方向電圧であり、IOUTは負荷電流である。Vf=0.5V、IOUT=10Aとすると、電力損失は5Wとなる。そのため、多くの用途において、ダイオードD1を冷却するための放熱板やヒートシンクが必要となる。
図1(b)のフライバックコンバータ200Sは、図1(a)のダイオードD1に代えて、同期整流トランジスタM2および同期整流コントローラ(同期整流ICともいう)300Sを備える。同期整流コントローラ300Sは、一次側のスイッチングトランジスタM1のスイッチングと同期して、同期整流トランジスタM2をスイッチングする。
同期整流型のフライバックコンバータでは、同期整流トランジスタM2の損失は、RON×IOUT となる。RONは同期整流トランジスタM2のオン抵抗であり、RON=5mΩ、IOUT=10Aとすると、損失は0.5Wとなりダイオード整流型に比べて大きく低減する。したがって理論上、同期整流型では、放熱板やヒートシンクが不要であり、あるいは簡略化できる。
特開2009−159721号公報
本発明者らは、図1(b)の同期整流型のコンバータについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
課題1. 同期整流コントローラ300Sは、スイッチングトランジスタM1がターンオフすると、同期整流トランジスタM2をターンオンし、二次巻線W2の電流がゼロになる(2次側ゼロカレント)と、同期整流トランジスタM2をターンオフする。このために、同期整流コントローラ300Sは、同期整流トランジスタM2のドレイン電圧VDS2を監視し、ドレイン電圧VDS2にもとづいて、スイッチングトランジスタM1のターンオフ、および2次側ゼロカレントを検出する。
同期整流コントローラ300sや周辺の回路素子の実装不良が存在すると、同期整流コントローラ300sのDRAINピンのオープン(断線)異常が発生する。その限りでないが、具体的にはDRAINピンと回路基板のハンダ外れ、DRAINピンと同期整流トランジスタM2のドレイン電極の間の抵抗のハンダ外れ、あるいはプリント配線の断線などが例示される。DRAINピンのオープン異常が発生すると、同期整流トランジスタM2のドレイン電圧VDS2を検出できなくなる。
同期整流トランジスタM2のドレイン電圧VDS2が検出不能となると、同期整流トランジスタM2のゲートパルスが生成不能となり、同期整流トランジスタM2がオフ状態で固定される。このときDC/DCコンバータ200sは、同期整流トランジスタM2のボディダイオードD2を図1のダイオードD1の代替として、ダイオード整流モードで動作する。このとき負荷には適切な出力電圧VOUTが供給され続けるが、ボディダイオードD2において、5Wもの電力損失が発生してしまう。
同期整流トランジスタM2のボディダイオードD2に電流が流れ続けると、同期整流トランジスタM2が異常発熱するという問題がある。また同期整流トランジスタM2が発生する熱によって、同期整流トランジスタM2自身あるいは周辺回路素子の信頼性が低下するおそれがある。
この対策のためには、ボディダイオードD2よりも大容量のダイオード素子(不図示)を、同期整流トランジスタM2と逆並列に接続するなどといった対策が必要となり、コストアップ、実装面積増大の要因となる。
課題2.
本発明者らは、図1(b)の同期整流型コンバータについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
DC/DCコンバータ200Sには、信頼性を高めるために、過電圧保護(OVP:Over Voltage Protection)回路390などの保護回路が設けられる。たとえばOVP回路390は、フィードバック回路206に内蔵され、過電圧状態において、フォトカプラ204の発光素子に電流IOVPを供給する。
図11は、図1(b)のDC/DCコンバータ200Sの動作波形図である。時刻tより前は正常状態であり、出力電圧VOUTはその目標値VOUT(REF)に安定化されている。時刻tに、何らかの異常が発生し、出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)から逸脱し、上昇し始める。
時刻tに出力電圧VOUTが過電圧しきい値VOVPを超えると、OVP回路390は、フォトカプラ204の発光素子に電流IOVPを供給する状態となり、その状態で固定(ラッチ)される。その結果、フィードバック電流IFBが増加、フィードバック信号VFBが低下し、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。
スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止すると、出力キャパシタC1の充電が停止するため、出力電圧VOUTは時間ともに低下していく。フィードバック回路206は、出力電圧VOUTを電源電圧VCCとして受ける。したがってOVP回路390は、出力電圧VOUTが低下すると、動作不能となり電流IOVPを維持できなくなる。たとえばフィードバック回路206には、図示しないUVLO(Under Voltage Lock Out)回路が内蔵されており、VCC<VUVLOとなると、フィードバック回路206のOVP状態をリセットするように構成されている。
出力電圧VOUTすなわち電源電圧VCCの低下により、時刻tに電流IOVP(および電流IERR)がゼロとなると、フィードバック電流IFBもゼロとなり、フィードバック信号VFBが上昇し、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが再開する。スイッチングの再開によって出力電圧VOUTは再び上昇し始める。
過電圧の要因が残っていると、出力電圧VOUTは再び過電圧しきい値VOVPまで到達する。DC/DCコンバータ200Sは、動作、停止を時分割で交互に繰り返すこととなる(間欠モードという)。
DC/DCコンバータ200Sを構成する回路素子、具体的には同期整流トランジスタM2やスイッチングトランジスタM1の発熱が問題となる場合がある。図11の間欠モードでは、動作期間に発熱して温度が上昇し、停止期間において温度が緩和される。したがって停止期間が短いと、回路素子の温度がどんどん上昇していく。
なお、ここでは過電圧保護を説明したが、その他の保護回路についても同様の問題が生じうる。
本発明の一態様は、第1課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、信頼性を高めたDC/DCコンバータの提供にある。また本発明の一態様は第2課題に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的のひとつは、発熱を抑制したDC/DCコンバータの提供にある。
1. 本発明のある態様は、絶縁同期整流型のDC/DCコンバータの同期整流トランジスタを制御する同期整流コントローラに関する。同期整流コントローラは、同期整流トランジスタのドレイン電圧を受けるドレインピンと、ドレインピンの電圧にもとづいて、パルス信号を生成するパルス発生器と、パルス信号にもとづいて同期整流トランジスタを駆動するドライバと、ドレインピンのオープン異常を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、を備える。
同期整流コントローラに、ドレインピンのオープン検出機能を設けることで、ドレインピンのオープン異常が発生したときに、適切な保護措置を講ずることができる。これによりDC/DCコンバータがダイオード整流モードで動作し続けるのを防止し、信頼性を高めることができる。
異常検出回路は、ドレインピンに周期信号が発生しておらず、かつDC/DCコンバータの出力電圧が発生しているとき、異常検出信号をアサートしてもよい。
一次側のスイッチングの停止状態すなわちDC/DCコンバータの停止状態では、ドレインピンが正常であっても、ドレインピンに周期信号は発生しない。そこで出力電圧を監視することで、DC/DCコンバータが停止しているのか動作しているのかを区別できる。
異常検出回路は、パルス信号が一定値を維持しており、かつDC/DCコンバータの出力電圧が発生しているときに、異常検出信号をアサートしてもよい。
DC/DCコンバータの動作中に、ドレインピンがオープンになると、パルス信号が発生しなくなる。そこでパルス信号を監視することで、周期信号の発生の有無を間接的に判定できる。
異常検出回路は、DC/DCコンバータの出力電圧に応じた検出電圧を所定のしきい値電圧と比較するコンパレータを含んでもよい。これにより、出力電圧が発生しているか否かを直接的に判定できる。
DC/DCコンバータは、発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、フォトカプラの発光素子を駆動するフィードバック回路と、受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、を備えてもよい。
異常検出回路は、発光素子に流れる電流にもとづいて、DC/DCコンバータの出力電圧が発生しているか否かを判定してもよい。これにより、出力電圧が発生しているか否かを間接的に判定できる。
フィードバック回路は、DC/DCコンバータの出力電圧に応じた検出電圧とその目標電圧の誤差を増幅するエラーアンプと、エラーアンプの出力端子と接続される制御端子を有し、発光素子と同一電流経路上に設けられた第1トランジスタと、を含んでもよい。異常検出回路は、第1トランジスタとカレントミラー回路を形成するように接続された第2トランジスタを含み、第2トランジスタに流れる電流にもとづいて、DC/DCコンバータの出力電圧が発生しているか否かを判定してもよい。
この場合、電圧コンパレータが不要となるため、回路を簡素化できる。
DC/DCコンバータは、発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、フォトカプラの発光素子を駆動するフィードバック回路と、受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、を備えてもよい。異常検出回路は、異常検出信号がアサートされると、フォトカプラの発光素子を駆動してもよい。
フォトカプラの発光素子を駆動することにより、一次側コントローラによるスイッチングトランジスタのスイッチングを停止し、あるいはオン時間を短くして、電力を下げることができる。
DC/DCコンバータは、第1発光素子および第1受光素子を含む第1フォトカプラと、DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、第1発光素子を駆動するフィードバック回路と、第1発光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、第2発光素子および第2受光素子を含む第2フォトカプラと、を備えてもよい。異常検出回路は、異常検出信号がアサートされると、第2発光素子を駆動してもよい。一次側コントローラは、第2受光素子の電流にもとづいて、スイッチングトランジスタのスイッチングを停止し、またはオン時間を短くしてもよい。
フィードバック回路は、DC/DCコンバータの出力電圧に応じた検出電圧とその目標電圧の誤差を増幅するエラーアンプと、エラーアンプの出力端子と接続される制御端子を有し、発光素子と同一電流経路上に設けられた第1トランジスタと、を含んでもよい。異常検出回路は、第1トランジスタと並列に設けられた第3トランジスタを含み、異常検出信号のアサートに応じて、第3トランジスタをオンしてもよい。
フィードバック回路は、同期整流コントローラと同一のパッケージに収容されてもよい。
同期整流コントローラは、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
本発明の別の態様は、DC/DCコンバータに関する。DC/DCコンバータは、上述のいずれかの同期整流コントローラを備えてもよい。DC/DCコンバータはフライバックコンバータであってもよい。DC/DCコンバータはLLCコンバータであってもよい。
本発明の別の態様もまた、絶縁同期整流型のDC/DCコンバータである。このDC/DCコンバータは、一次巻線および二次巻線を有するトランスと、トランスの一次巻線と接続されるスイッチングトランジスタと、トランスの二次巻線と接続される同期整流トランジスタと、発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、フォトカプラの発光素子を駆動するフィードバック回路と、フォトカプラの受光素子と接続され、受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、同期整流トランジスタのドレインと接続されるドレインピンを有し、ドレインピンの電圧にもとづいて、同期整流トランジスタを駆動する同期整流コントローラと、を備える。同期整流コントローラは、ドレインピンのオープン異常を検出すると、一次側コントローラによるスイッチングトランジスタのスイッチングを停止させる。
2. 本発明のある態様は、絶縁同期整流型のDC/DCコンバータに関する。DC/DCコンバータは、一次巻線および二次巻線を有するトランスと、トランスの一次巻線と接続されるスイッチングトランジスタと、トランスの二次巻線と接続される同期整流トランジスタと、発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、DC/DCコンバータの出力電圧に応じた検出電圧が目標電圧に近づくように、フォトカプラの発光素子を駆動するフィードバック回路と、フォトカプラの受光素子と接続され、受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、同期整流トランジスタを駆動する同期整流コントローラと、異常状態を検出すると、発光素子を駆動する状態を維持する第1保護回路と、を備える。第1保護回路の少なくとも一部に対する補助電源電圧は、DC/DCコンバータの停止状態において、出力電圧よりも遅く低下する。
この態様によると、出力電圧VOUTが低下した後も、補助電源電圧が維持されるため、発光素子を駆動した状態を長く維持できる。これにより、間欠モードで動作する際に、熱緩和時間を長くでき、発熱を抑制できる。第1保護回路の少なくとも一部は、発光素子の駆動状態を維持するために必要な回路(ラッチ、フリップフロップ、メモリなど)を含んでもよい。
第1保護回路は、異常状態を検出すると、異常検出信号をアサートする第1異常検出回路と、異常検出信号のアサートに応答してセット状態となるラッチ回路と、発光素子と接続され、ラッチ回路のセット状態においてオン状態となるトランジスタと、を含んでもよい。少なくともラッチ回路に補助電源電圧が供給されてもよい。ラッチ回路の電源電圧を維持することで、発光素子を駆動した状態を維持できる。
第1保護回路は、補助電源電圧が解除しきい値を下回るとラッチ回路をリセットするリセット回路をさらに含んでもよい。この場合、補助電源電圧の低下速度にもとづいて、間欠モードの停止期間の長さを設定できる。
ラッチ回路は、異常検出信号のアサート後、所定時間経過後に自動リセットされてもよい。ラッチ回路にタイマー機能を実装することで、タイマーの所定時間にもとづいて、間欠モードの停止期間の長さを設定できる。
第1保護回路は、過電圧保護回路であってもよい。
DC/DCコンバータは、その出力ラインと接続される出力キャパシタとは別に設けられた電源キャパシタと、出力ラインから電源キャパシタへの充電経路と、をさらに備えてもよい。補助電源電圧は、電源キャパシタの電圧であってもよい。
これにより間欠モードにおける停止期間の長さを、電源キャパシタの容量値にもとづいて設定できる。
充電経路は、DC/DCコンバータの出力ラインから電源キャパシタに向かう電流を許容し、逆向きの電流を阻止する整流素子を含んでもよい。充電経路は、アノードがDC/DCコンバータの出力ライン側、カソードが電源キャパシタ側となる向きで設けられたダイオードを含んでもよい。
DC/DCコンバータは、同期整流トランジスタがスイッチングできないスイッチング不能状態を検出する第2保護回路をさらに備えてもよい。第2保護回路は、スイッチング不能状態を検出すると、フィードバック回路に入力される検出電圧を強制的に低下させてもよい。
スイッチング不能状態では、フィードバック回路によるフォトカプラの発光素子の駆動電流が減少、フィードバック信号が上昇し、スイッチングトランジスタのスイッチングのデューティ比が増加する。その結果、出力電圧が上昇しはじめる。やがて出力電圧が過電圧しきい値を超えると、過電圧保護回路による保護によりスイッチングトランジスタのスイッチングが停止する。
つまり、同期整流トランジスタのスイッチング不能状態が生ずると、出力電圧の上昇、過電圧保護、スイッチングの停止、スイッチングの再開を繰り返す。スイッチング不能状態では、同期整流トランジスタのボディダイオードを利用したダイオード整流モードで動作するため、同期整流トランジスタの発熱が顕著となる。間欠動作の停止時間を長くすることにより、同期整流トランジスタの温度上昇を抑制できる。
第2保護回路は、同期整流コントローラの外部に設けられており、同期整流トランジスタのゲート電極と接続され、ゲート電極にパルスが発生しないときに、検出電圧を強制的に低下させてもよい。
第2保護回路によれば、同期整流コントローラのゲートピンのオープンに起因するスイッチング不能状態を検出できる。そしてゲートピンのオープン異常が発生したときに、適切な保護措置を講ずることができる。
第2保護回路は、DC/DCコンバータの負荷電力が小さいときには、検出電圧を低下させなくてもよい。
DC/DCコンバータの負荷電力は、同期整流トランジスタに流れる電流に比例する。したがって負荷電力が小さいときには同期整流トランジスタの電流も小さいため、ダイオード整流モードで動作したとしても問題がない場合がある。この態様によれば、負荷電力があるレベルより小さいときには、負荷に電力を供給し続けることができる。
同期整流コントローラ、フィードバック回路および第1保護回路は、ひとつのパッケージに収容されていてもよい。
フィードバック回路と第1保護回路は、同一チップに集積化されていてもよい。
「集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
同期整流コントローラ、フィードバック回路および第1保護回路は、同一チップに集積化されていてもよい。
本発明の別の態様は、絶縁同期整流型のDC/DCコンバータに使用されるフィードバック回路に関する。DC/DCコンバータは、一次巻線および二次巻線を有するトランスと、トランスの一次巻線と接続されるスイッチングトランジスタと、トランスの二次巻線と接続される同期整流トランジスタと、発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、DC/DCコンバータの出力電圧に応じた検出電圧が目標電圧に近づくように、フォトカプラの発光素子を駆動するフィードバック回路と、フォトカプラの受光素子と接続され、受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、同期整流トランジスタを駆動する同期整流コントローラと、を備える。フィードバック回路は、DC/DCコンバータの停止状態において、出力電圧よりも遅く低下する補助電源電圧を受ける電源ピンと、検出電圧を受ける制御入力ピンと、発光素子と接続される制御出力ピンと、検出電圧と基準電圧の誤差を増幅するエラーアンプと、制御出力ピンと接続され、エラーアンプの出力信号に応じて駆動される第1トランジスタと、過電圧状態を検出すると、発光素子を駆動する状態を維持する過電圧保護回路と、を備える。電源ピンの補助電源電圧が、過電圧保護回路の少なくとも一部に供給される。
過電圧保護回路は、過電圧状態を検出すると、過電圧検出信号をアサートする過電圧検出回路と、過電圧検出信号のアサートに応答してセット状態となるラッチ回路と、発光素子と接続され、ラッチ回路のセット状態においてオン状態となる第2トランジスタと、を含んでもよい。少なくともラッチ回路に補助電源電圧が供給されてもよい。
フィードバック回路は、同期整流コントローラと同一パッケージに収容されてもよい。
本発明の別の態様は、DC/DCコンバータに関する。DC/DCコンバータは、上述のフィードバック回路を備えてもよい。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、負荷と、商用交流電圧を全波整流するダイオード整流回路と、ダイオード整流回路の出力電圧を平滑化し、直流入力電圧を生成する平滑キャパシタと、直流入力電圧を降圧して負荷に供給する上述のいずれかのDC/DCコンバータと、を備えてもよい。
本発明の別の態様は電源アダプタに関する。電源アダプタは、商用交流電圧を全波整流するダイオード整流回路と、ダイオード整流回路の出力電圧を平滑化し、直流入力電圧を生成する平滑キャパシタと、直流入力電圧を降圧して負荷に供給する上述のいずれかのDC/DCコンバータと、を備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、DC/DCコンバータの発熱を抑制できる。また本発明のある態様によれば、DC/DCコンバータの発熱を抑制できる。
図1(a)は、ダイオード整流型のフライバックコンバータの回路図であり、図1(b)は、同期整流型のフライバックコンバータの回路図である。 第2の実施の形態に係る絶縁型のDC/DCコンバータの回路図である。 DC/DCコンバータの第1構成例の回路図である。 同期整流コントローラの具体的な回路図である。 図4の同期整流コントローラの動作波形図である。 DC/DCコンバータの第2構成例の回路図である。 DC/DCコンバータの第3構成例の回路図である。 第1変形例に係るDC/DCコンバータの回路図である。 第5変形例に係るDC/DCコンバータの回路図である。 第6実施例に係るDC/DCコンバータの回路図である。 図1(b)のDC/DCコンバータの動作波形図である。 第2の実施の形態に係る絶縁型のDC/DCコンバータの回路図である。 図12のDC/DCコンバータの動作波形図である。 二次側コントローラの構成例を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。 図15のDC/DCコンバータのスイッチング不能状態の動作波形図である。 図16のDC/DCコンバータの構成例を示す回路図である。 図18(a)、(b)は、重負荷時および軽負荷時のDC/DCコンバータの動作波形図である。 DC/DCコンバータを備えるAC/DCコンバータの回路図である。 AC/DCコンバータを備えるACアダプタを示す図である。 図21(a)、(b)は、AC/DCコンバータを備える電子機器を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態に係る絶縁型のDC/DCコンバータ200の回路図である。DC/DCコンバータ200は、フライバックコンバータであり、その入力端子P1に入力電圧VINを受け、所定の目標電圧に安定化された直流の出力電圧VOUTを生成し、出力端子P2に接続される負荷(不図示)に供給する。
トランスT1は、一次巻線W1、二次巻線W2および補助巻線W3を有する。一次巻線W1の一端は入力端子P1と接続され、直流の入力電圧VINを受ける。スイッチングトランジスタM1のドレインは、トランスT1の一次巻線W1の他端と接続される。スイッチングトランジスタM1のソースと接地ラインの間には、電流検出用のセンス抵抗RCSが挿入される。
同期整流トランジスタM2およびトランスT1の二次巻線W2は、出力端子P2と接地端子P3の間に直列に設けられる。出力キャパシタC1は、出力端子P2と接地端子P3の間に接続される。
フォトカプラ204は、発光素子および受光素子を含む。発光素子は、抵抗R21,R22によってバイアスされている。フィードバック回路206は、DC/DCコンバータ200の出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)に近づくように、フォトカプラ204の発光素子を駆動する。たとえばフィードバック回路206は、出力電圧VOUTを抵抗R11,R12によって分圧した検出電圧VOUTSを受け、検出電圧VOUTSとその目標電圧の誤差に応じた電流IERRによりフォトカプラ204の発光素子を駆動する。たとえばフィードバック回路206は、シャントレギュレータを含んでもよいし、誤差増幅器を含んでもよい。
一次側コントローラ202は、フォトカプラ204の受光素子と接続される。一次側コントローラ202のフィードバック(FB)端子には、フォトカプラ204の受光素子に流れるフィードバック電流IFBに応じたフィードバック信号VFBが発生する。また一次側コントローラ202の電流検出(CS)端子には、センス抵抗RCSに生ずる電流検出信号VCSが入力される。
一次側コントローラ202は、フィードバック信号VFBに応じたデューティ比(または周波数)を有するパルス信号を生成して出力(OUT)端子から出力し、スイッチングトランジスタM1を駆動する。一次側コントローラ202の構成や制御方式は特に限定されない。たとえば一次側コントローラ202は、電流モードの変調器であってもよい。この場合、パルス信号のデューティ比は、電流検出信号VCSに応じて調節される。
トランスT1の補助巻線W3は、ダイオードD3およびキャパシタC3とともに自己電源回路208を形成している。自己電源回路208が生成する電源電圧VCCは、一次側コントローラ202の電源(VCC)端子に供給される。
同期整流コントローラ300は、同期整流トランジスタM2を制御する。ダイオードD2は、同期整流トランジスタM2のボディダイオードである。たとえば同期整流コントローラ300は、同期整流トランジスタM2のドレインソース間電圧VDS2にもとづいて、制御パルスを生成し、制御パルスに応じたゲートパルスを同期整流トランジスタM2のゲートに供給する。
同期整流コントローラ300は、ひとつのパッケージに収容されており、少なくともドレイン(DRAIN)ピン、ソース(SOURCE)ピン、ゲート(GATE)ピンを有する。SOURCEピンは、同期整流コントローラ300のグランド端子である。
同期整流コントローラ300は、DRAINピンの電圧VD2(同期整流トランジスタM2のドレインソース間電圧VDS2)もとづいて、同期整流トランジスタM2を駆動する。
同期整流コントローラ300は、DRAINピンのオープン異常を検出すると、一次側コントローラ202によるスイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止させる。なお符号210が付された一点鎖線は、DRAINピンのオープン異常を一次側コントローラ202に知らせる経路あるいは伝達手段を表しており、一次側コントローラ202と同期整流コントローラ300が配線により結線されることを示すものではない。
以上がDC/DCコンバータ200の構成である。このDC/DCコンバータ200によれば、同期整流コントローラ300にDRAINピンのオープン検出機能を内蔵することで、DRAINピンのオープン異常が発生したときに、DC/DCコンバータ200がダイオード整流モードにて大電力で動作し続けるのを防止し、信頼性を高めることができる。
本発明は、図2のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図3は、DC/DCコンバータ200の第1構成例(200a)の回路図である。同期整流コントローラ300aは、ドライバ304、パルス発生器306、異常検出回路310を備える。パルス発生器306は、DRAINピンの電圧VD2にもとづいて、パルス信号S11を生成する。パルス発生器306の構成、制御方式は特に限定されず、公知技術を用いればよい。たとえばパルス発生器306は、DRAINピンの電圧VD2にもとづいて、スイッチングトランジスタM1のターンオフと、二次巻線W2の電流Iが実質的にゼロとなるゼロカレントと、を検出し、スイッチングトランジスタM1のターンオフをトリガとしてパルス信号S11をオンレベルに遷移させ、ゼロカレントをトリガとしてパルス信号S11をオフレベルに遷移させる。
電圧コンパレータによって、電圧VD2と負の所定の第1しきい値電圧VTHA(たとえば−150mV)がクロスしたことを検出すると、スイッチングトランジスタM1のターンオフと判定してもよい。
同期整流トランジスタM2のオン期間の間、同期整流トランジスタM2のソースからドレインに向かって電流Iが流れ、ドレインソース間電圧VDS2(VD2)は負電圧となり、その絶対値は電流Iの電流量に比例する。
DS2=I×RON2
ON2は同期整流トランジスタM2のオン抵抗である。そこで電圧コンパレータによって、ドレイン電圧VD2をゼロ付近に設定された負の第2しきい値電圧VTHB(たとえば−10mV)と比較し、ドレイン電圧VD2が第2しきい値電圧VTHBより高くなると、ゼロカレントと判定してもよい。ドライバ304は、パルス信号S11にもとづいて同期整流トランジスタM2を駆動する。
異常検出回路310は、DRAINピンのオープン異常を検出可能に構成され、オープン異常を検出すると、異常検出信号S13をアサートする。同期整流コントローラ300aは、異常検出信号S13のアサートに応答して、フォトカプラ204の発光素子に電流IOPENを供給し、駆動する。たとえば同期整流コントローラ300aは、発光素子のカソードと接続されるPC(フォトカプラ)端子と、PC端子と接地の間に設けられたトランジスタM13を備えてもよい。
オープン異常時において、トランジスタM13がターンオンすると、フォトカプラ204に大きな電流IOPENが流れ、フィードバック電流IFBが増加する。これによりFB端子のフィードバック信号VFBの電位が低下し、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。すなわちトランジスタM13およびフォトカプラ204は、図2の一点鎖線で示す伝達手段210に相当する。
続いて異常検出回路310による具体的なオープン異常検出の方法を説明する。異常検出回路310は、DRAINピンに周期信号が発生しておらず、かつDC/DCコンバータ200aの出力電圧VOUTが発生しているとき、異常検出信号S13をアサートする。
図4は、同期整流コントローラ300aの具体的な回路図である。異常検出回路310は、パルス検出器312、コンパレータ314、論理ゲート316を含む。パルス検出器312は、DRAINピンにスイッチングトランジスタM1のスイッチングと同期した周期信号が発生しているか否かを判定する。たとえばパルス検出器312は、電圧VD2のエッジを検出するエッジ検出器を含み、エッジが所定時間検出されないときに、検出信号S21をアサート(たとえばハイレベル)してもよい。あるいは、第1コンパレータ320、第2コンパレータ322の出力SON,SOFFが変化しないときに、周期信号が発生していないと判定してもよい。
またコンパレータ314は、DC/DCコンバータ200aの出力電圧VOUTに応じた検出電圧VOUTSを所定のしきい値電圧VTHと比較し、VOUTS>VTHのときに、出力判定信号S22をアサート(たとえばハイレベル)する。論理ゲート316は、検出信号S21、出力判定信号S22がともにアサートされるときに、異常検出信号S13をアサートする。たとえば論理ゲート316はANDゲートである。
パルス発生器306は、第1コンパレータ320、第2コンパレータ322、ロジック回路324を含む。第1コンパレータ320は、スイッチングトランジスタM1のターンオフを検出するとオン信号SONをアサートする。第2コンパレータ322は、二次巻線W2のゼロカレントを検出すると、オフ信号SOFFをアサート(負論理、ローレベル)する。ロジック回路324は、Dフリップフロップを含み、オン信号SONに応じてオンレベル(ハイレベル)、オフ信号SOFFに応じてオフレベル(ローレベル)に遷移するパルス信号S11を生成する。ロジック回路324は、SRフリップフロップであってもよい。
図5は、図4の同期整流コントローラ300aの動作波形図である。時刻t0より前において、オープン異常は発生しておらず、DRAINピンに周期的な信号VD2が発生しており、この電圧VD2としきい値VTHA,VTHBの比較結果にもとづいてパルス信号S11が生成され、同期整流トランジスタM2が駆動されている。出力電圧VOUTは、目標値VOUT(REF)に安定化されている。
時刻t0に同期整流コントローラ300のDRAINピンが回路基板から外れ、オープン異常が発生する。そうすると、DRAINピンの電圧VD2が0Vとなり、周期信号が発生しなくなる。周期的な電圧VD2が失われると、スイッチングトランジスタM1のターンオフおよびゼロカレントが検出不能となり、パルス信号S11が生成不能となり、同期整流トランジスタM2のスイッチングが停止する。DC/DCコンバータ200aはダイオード整流モードで動作し続けるため、出力電圧VOUTは目標電圧VOUT(REF)を維持し続けており、コンパレータ314が生成する出力判定信号S22はアサートされている。
時刻t0から検出時間τ経過後の時刻t1に、パルス検出器312が生成する検出信号S21がアサートされる。これにより異常検出信号S13がアサートされ、トランジスタM13がオンする。その結果、一次側のスイッチングトランジスタM1が停止し、二次巻線W2に流れる電流Iがゼロとなり、同期整流トランジスタM2(ボディダイオードD2)の発熱が抑制される。スイッチングトランジスタM1のスイッチング停止の結果、出力電圧VOUTが低下していく。
このように同期整流コントローラ300aによれば、DRAINピンのオープン異常を検出し、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止させることができる。
DRAINピンが正常であってスイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止している状態においても、DRAINピンに周期信号が発生しない。図4の異常検出回路310では、出力電圧VOUTの発生を異常判定の条件としているため、停止状態におけるオープン異常の誤判定を防止できる。
図6は、DC/DCコンバータ200の第2構成例(200b)の回路図である。図6では、図3の同期整流コントローラ300aとフィードバック回路206とがひとつのパッケージ(同期整流コントローラ300b)に収容されている。シャントレギュレータ出力(SH_OUT)ピンはフォトカプラ204と接続され、シャントレギュレータ入力(SH_IN)ピンには、検出電圧VOUTSが入力される。またシャントレギュレータグランド(SH_GND)ピンは接地される。
同期整流コントローラ300bは第1チップ(同期整流コントロールチップ)330、第2チップ(シャントレギュレータチップ)332に分割されている。第1チップ330には、ドライバ304、パルス発生器306、パルス検出器312、論理ゲート316が集積化されている。第2チップ332には、フィードバック回路206、コンパレータ314およびトランジスタM13が集積化されている。なお第1チップ330と第2チップ332をひとつのチップに集積化してもよい。
フィードバック回路206は、エラーアンプ340およびトランジスタM11を含む。エラーアンプ340は、検出電圧VOUTSと基準電圧VREFの誤差を増幅する。トランジスタM11は、フォトカプラ204の発光素子と同一電流経路上に設けられ、その制御端子(ゲート)はエラーアンプ340の出力と接続される。トランジスタM11には、検出電圧VOUTSと基準電圧VREFの誤差に応じた電流IERRが流れる。トランジスタM13は、トランジスタM11と並列に設けられる。
図7は、DC/DCコンバータ200の第3構成例(200c)の回路図である。同期整流コントローラ300cは、図6のコンパレータ314に代えて、トランジスタM12を備える。トランジスタM12はトランジスタM11と同型であり、いわゆるカレントミラー回路を形成するように接続されている。トランジスタM12には、トランジスタM11の電流IERRに比例した電流IVSが流れる。電流IVSは図6の出力判定信号S22に相当する。スイッチングトランジスタM1がスイッチングしており、出力電圧VOUTが発生しているとき、トランジスタM12に電流IVSが流れ(アサート)、スイッチングトランジスタM1が停止し、出力電圧VOUTが発生していないとき、トランジスタM12の電流IVSはゼロとなる(ネゲート)。たとえば抵抗R31によって電流IVSを電圧に変換し、コンパレータ(もしくはバッファ)318を用いて二値化信号S23を生成してもよい。論理ゲート316は、検出信号S21と二値化信号S23とにもとづいて異常検出信号S13を生成してもよい。抵抗R31およびコンパレータ318は、第2チップ332側に設けてもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図8は、第1変形例に係るDC/DCコンバータ200dの回路図である。DC/DCコンバータ200dは、第2のフォトカプラ212を備える。フォトカプラ212は、同期整流コントローラ300aのPC端子と接続される。一次側コントローラ202dは、フォトカプラ212の受光素子と接続されており、受光素子にオープン異常を示す電流が流れるとき、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止する。フォトカプラ212に代えてパルストランスを用いてもよい。
(第2変形例)
オープン異常が検出されたときの保護処理は、スイッチングトランジスタM1のスイッチングの停止に限定されない。たとえばオープン異常が検出されると、一次側コントローラ202は、スイッチングトランジスタM1のスイッチングのデューティ比を低下させてもよい。あるいは2次側において、エラーアンプ340やシャントレギュレータの基準電圧VREFを低下させてもよい。
また同期整流コントローラ300にフェイルピンを設け、異常検出信号S13を外部に出力するようにしてもよい。たとえば、DC/DCコンバータ200の負荷にマイクロコントローラが接続される場合、マイクロコントローラに異常検出信号S13を供給することにより、システム全体として適切な処置を講ずることができる。
(第3変形例)
図9は、第3変形例に係るDC/DCコンバータ200eの回路図である。
DC/DCコンバータ200eは、過電圧保護(OVP)機能を備える。DC/DCコンバータ200eは、出力電圧VOUTがしきい値VOVP1を超えると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止し、出力キャパシタC1の放電の結果、出力電圧VOUTがOVP解除電圧VOVP2を下回ると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを再開する。
OVPに関連して、同期整流コントローラ300eは、OVP回路350を内蔵しており、VOUT>VOVP1を検出すると、フォトカプラ204の発光素子を駆動する。たとえばOVP回路350は、フォトカプラ204に接続されるトランジスタM13をターンオンし、フォトカプラ204の発光素子に電流IOVPを供給してもよい。あるいはトランジスタM13を省略して、OVP回路350は、エラーアンプ340の出力とは無関係に、トランジスタM11をオンさせてもよい。
これにより、一次側のフィードバック電流IFBが増大し、フィードバック信号VFBが低下し、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。OVP回路350は、VOUT<VOVP2を検出すると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを再開する。OVP状態の検出方法は特に限定されず、たとえば検出電圧VOUTSを監視してもよいし、フィードバック回路206がフォトカプラ204を駆動する電流IERRを監視してもよい。
同期整流コントローラ300eのOVP回路350に代えて、あるいはそれに加えて、一次側コントローラ202は、OVP回路を内蔵してもよい。一次側において発生する電源電圧VCCは、出力電圧VOUTに比例する。そこで一次側コントローラ202のOVP回路は、VCC>VOVP3となるとスイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止し、VCC<VOVP4となると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを再開してもよい。VOVP4<VOVP3である。
同期整流コントローラ300eは、このOVP機能を利用して、オープン異常状態において回路を保護する。具体的には同期整流コントローラ300eは、異常検出信号S13がアサートされると、シャントレギュレータの入力、すなわち検出電圧VOUTSを強制的に低下(プルダウン)させる。たとえば異常検出信号S13がアサートされると、SH_INピンとSH_GNDピンの間に設けられたトランジスタM14をオンしてもよい。
続いてDC/DCコンバータ200eの動作を説明する。
DRAINピンのオープンが発生すると、異常検出回路310は異常検出信号S13をアサートし、SH_INピンの電圧を低下させる。これによりフォトカプラ204に供給される電流IERRが減少し、フィードバック信号VFBが増大するため、スイッチングトランジスタM1のスイッチングのデューティ比が増加し、出力電圧VOUTが増大していく。つまり故意に過電圧状態を発生させる。
やがてVOUT>VOVP1となると、OVP回路350(および/または一次側コントローラ202のOVP回路)によって、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止される。
その後、出力電圧VOUTが低下し、OVP状態が解除されると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが再開する。異常検出回路310が再度、異常検出信号S13をアサートすると、過電圧状態となり、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。DC/DCコンバータ200eはこの動作を繰り返す。
このように図9のDC/DCコンバータ200eでは、オープン異常が発生したときに、動作期間と停止期間を交互に繰り返す間欠動作となる。停止期間を、同期整流トランジスタM2の熱が低下する緩和時間と同じ時間スケールとすることで、同期整流トランジスタM2が異常発熱するのを防止できる。
(第4変形例)
実施の形態では、パルス検出器312によってDRAIN端子に周期信号が発生するか否かを検出したが、その限りで無い。パルス検出器312は、DRAIN端子に代えて、GATE端子あるいはパルス発生器306の出力を監視してもよい。つまりパルス信号S11が一定レベルを維持しており、かつ出力電圧VOUTが発生しているときに、オープン異常と判定してもよい。
(第5変形例)
同期整流トランジスタM2は、二次巻線W2よりも高電位側に設けられてもよい。
(第6変形例)
実施の形態ではフライバックコンバータを例としたが、LLCコンバータにも本発明は適用可能である。図10は、第6変形例に係るDC/DCコンバータ200fの回路図である。一次側には、スイッチングトランジスタM1,M1および共振キャパシタC2が設けられる。一次側コントローラ202eは、フィードバック信号VFBにもとづいてトランジスタM1,M1を駆動する。一次側コントローラ202fは公知の技術を用いて構成すればよい。
トランスT1は、二次巻線W2,W2を有する。2次側には、2個の同期整流トランジスタM2,M2が設けられる。同期整流コントローラ300fは、同期整流トランジスタM2のドレイン電圧VD1にもとづいて同期整流トランジスタM2を駆動し、同期整流トランジスタM2のドレイン電圧VD2にもとづいて同期整流トランジスタM2を駆動する。同期整流コントローラ300fは、上述の同期整流コントローラ300を2チャンネル分(CH1、CH2)含んでいる。
チャンネルCH1には、DRAIN1ピンのオープンを検出する回路が設けられ、チャンネルCH2には、DRAIN2ピンのオープンを検出する回路が設けられる。オープン検出の方法は、上述した技術を用いることができる。
LLCコンバータの場合、出力電圧VOUTに応じた検出電圧VOUTSを監視せずに、オープン検出することも可能である。DC/DCコンバータ200fが停止中、すなわち一次側のスイッチングトランジスタM11,M12がスイッチングが停止しているとき、DRAIN1ピン、DRAIN2ピンにはいずれも周期信号は発生しない。DC/DCコンバータ200eの動作中にDRAIN1ピンがオープンとなったとする。このとき、DRAIN2ピンには周期信号が現れる。
そこでDRAIN1ピンとDRAIN2ピンを監視し、一方のみに周期信号が発生しているときに、オープン異常と判定することができる。
(第2の実施の形態)
図12は、第2の実施の形態に係る絶縁型のDC/DCコンバータ200の回路図である。DC/DCコンバータ200は、フライバックコンバータであり、その入力端子P1に入力電圧VINを受け、所定の目標電圧に安定化された直流の出力電圧VOUTを生成し、出力端子P2と接地端子P3の間に接続される負荷(不図示)に供給する。
トランスT1は、一次巻線W1、二次巻線W2を有する。一次巻線W1の一端は入力端子P1と接続され、直流の入力電圧VINを受ける。スイッチングトランジスタM1のドレインは、トランスT1の一次巻線W1の他端と接続される。スイッチングトランジスタM1のソースと接地ラインの間には、電流検出用のセンス抵抗RCSが挿入される。
同期整流トランジスタM2およびトランスT1の二次巻線W2は、出力端子P2と接地端子P3の間に直列に設けられる。出力キャパシタC1は、出力端子P2と接地端子P3の間に接続される。
フォトカプラ204は、発光素子および受光素子を含む。発光素子は、抵抗R21,R22によってバイアスされている。フィードバック回路240は、DC/DCコンバータ200の出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF)に近づくように、フォトカプラ204の発光素子を駆動する。たとえばフィードバック回路240は、その制御入力(SH_IN)ピンに出力電圧VOUTを抵抗R11,R12によって分圧した検出電圧VOUTSを受け、検出電圧VOUTSとその目標電圧VREFの誤差に応じた電流IERRによりフォトカプラ204の発光素子を駆動する。
一次側コントローラ202は、フォトカプラ204の受光素子と接続される。一次側コントローラ202のフィードバック(FB)端子には、フォトカプラ204の受光素子に流れるフィードバック電流IFBに応じたフィードバック信号VFBが現れる。また一次側コントローラ202の電流検出(CS)端子には、センス抵抗RCSに生ずる電流検出信号VCSが入力される。
一次側コントローラ202は、フィードバック信号VFBに応じたデューティ比(または周波数)を有するパルス信号を生成して出力(OUT)端子から出力し、スイッチングトランジスタM1を駆動する。一次側コントローラ202の構成や制御方式は特に限定されない。たとえば一次側コントローラ202は、電流モードの変調器であってもよい。この場合、パルス信号のデューティ比は、電流検出信号VCSに応じて調節される。
同期整流コントローラ300は、同期整流トランジスタM2を制御する。同期整流トランジスタM2は図示しないボディダイオードを有する。たとえば同期整流コントローラ300は、同期整流トランジスタM2のドレインソース間電圧VDS2にもとづいて、制御パルスを生成し、制御パルスに応じたゲートパルスを同期整流トランジスタM2のゲートに供給する。
第1保護回路260は、異常状態を検出すると、フォトカプラ204の発光素子に電流を供給する駆動状態を維持する。特に限定されないが、本実施の形態では異常状態は過電圧状態であり、第1保護回路260は、過電圧状態を検出すると、フォトカプラ204に電流IOVPを供給するOVP回路である。
二次側コントローラ400は、同期整流コントローラ300、フィードバック回路240および第1保護回路260を備え、ひとつのパッケージに収容されている。二次側コントローラ400は、ドレイン(DRAIN)ピン、ソース(SOURCE)ピン、ゲート(GATE)ピン、第1電源(VCC1)ピン、第2電源(VCC2)ピン、SH_INピン、SH_OUTピン、SH_GNDピンを有する。
SOURCEピンは、同期整流コントローラ300のグランド端子である。GATEピンおよびDRAINピンは、同期整流トランジスタM2のゲートおよびドレインと結線される。VCC1ピンは同期整流コントローラ300の電源ピンであり、出力電圧VOUTが供給される。SH_INピンには、出力電圧VOUTに応じた検出電圧VOUTSが入力され、SH_GNDピンは接地端子(接地ライン)P3と接続され、SH_OUTピンはフォトカプラ204の発光素子と接続される。
同期整流コントローラ300は、DRAINピンの電圧VD2(同期整流トランジスタM2のドレインソース間電圧VDS2)もとづいて、同期整流トランジスタM2を駆動する。
第1保護回路260は、VCC2ピンの補助電源電圧VCC2を受けて動作する。DC/DCコンバータ200の停止状態において、補助電源電圧VCC2は、出力電圧VOUT(電源電圧VCC1)よりも遅く低下する。たとえばDC/DCコンバータ200は、VCC2ピンと接続される電源キャパシタC41と、出力ラインから電源キャパシタC41への充電経路210と、を備え、電源キャパシタC41の電圧VCC2がVCC2ピンに供給される。
充電経路210は、DC/DCコンバータ200の出力ラインから電源キャパシタC41に向かう電流を許容し、逆向きの電流を阻止する整流素子を含んでもよい。整流素子は、アノードがDC/DCコンバータ200の出力ライン側、カソードが電源キャパシタC41側となる向きで設けられたダイオードD41であってもよい。または整流素子はスイッチ(トランジスタ)であってもよい。
以上がDC/DCコンバータ200の構成である。続いてその動作を説明する。図13は、図12のDC/DCコンバータ200の動作波形図である。
時刻tより前は正常状態であり、出力電圧VOUTはその目標値VOUT(REF)に安定化されている。時刻tに、何らかの異常が発生し、出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)から逸脱し、上昇し始める。
時刻tに出力電圧VOUTが過電圧しきい値VOVPを超えると、第1保護回路260は、フォトカプラ204の発光素子に電流IOVPを供給する状態となり、その状態で固定(ラッチ)される。その結果、フィードバック電流IFBが増加、フィードバック信号VFBが低下し、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。
スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止すると、負荷電流IOUTによって出力キャパシタC1が放電され、出力電圧VOUTは時間ともに低下していき、時刻tにゼロとなる。
一方、電源キャパシタC41は負荷電流IOUTによって放電されず、したがって補助電源電圧VCC2は、出力電圧VOUTよりも緩やかに低下していく。低下速度は電源キャパシタC41の容量と、第1保護回路260の動作電流ICC2に応じている。
時刻tに補助電源電圧VCC2が所定の電圧レベル(たとえばしきい値VUVLO)まで低下すると、第1保護回路260がリセットされ、電流IOCPがゼロとなる。二次側コントローラ400は、補助電源電圧VCC2をしきい値VUVLOと比較するUVLO回路(不図示)を含んでもよい。そうすると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが再開し、出力電圧VOUTが上昇し始める。
過電圧の要因が残っていると、時刻tに出力電圧VOUTは再び過電圧しきい値VOVPまで到達する。その後、DC/DCコンバータ200は、動作、停止を時分割で交互に繰り返す(間欠モード)。
以上がDC/DCコンバータ200の動作である。このDC/DCコンバータ200によれば、間欠モードにおける停止期間を従来よりも長くすることができる。上述したように、回路素子は動作期間に発熱して温度が上昇し、停止期間において温度が緩和されるところ、停止期間を長くすることにより回路素子の温度上昇を抑制できる。
停止期間の長さは、出力電圧VOUTの低下速度とは無関係に、適切な温度範囲に収まるように、電源キャパシタC41の容量値にもとづいて決定することができる。
本発明は、図12のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や実施例を説明する。
図14は、二次側コントローラ400の構成例を示す回路図である。同期整流コントローラ300は、第1チップ402に集積化され、フィードバック回路240および第1保護回路260は、第2チップ(シャントレギュレータIC)404に集積化されている。第1チップ402と第2チップ404の電源プレーンは独立(アイソレート)しており、第1チップ402と第2チップ404のグランドプレーンは独立している。たとえば第1チップ402の電源は、VCC1ピンに供給される出力電圧VOUTである。VCC1ピンの電圧は、第2チップ404の一部に供給されてもよい。
同期整流コントローラ300は、ドライバ304、パルス発生器306を備える。パルス発生器306は、DRAINピンの電圧VD2にもとづいて、制御パルスS11を生成する。パルス発生器306の構成、制御方式は特に限定されず、公知技術を用いればよい。たとえばパルス発生器306は、DRAINピンの電圧VD2にもとづいて、スイッチングトランジスタM1のターンオフと、二次巻線W2の電流Iが実質的にゼロとなるゼロカレントと、を検出し、スイッチングトランジスタM1のターンオフをトリガとして制御パルスS11をオンレベルに遷移させ、ゼロカレントをトリガとして制御パルスS11をオフレベルに遷移させる。
電圧コンパレータによって、電圧VD2と負の所定の第1しきい値電圧VTHA(たとえば−150mV)がクロスしたことを検出すると、スイッチングトランジスタM1のターンオフと判定してもよい。
同期整流トランジスタM2のオン期間の間、同期整流トランジスタM2のソースからドレインに向かって電流Iが流れ、ドレインソース間電圧VDS2(VD2)は負電圧となり、その絶対値は電流Iの電流量に比例する。
DS2=I×RON2
ON2は同期整流トランジスタM2のオン抵抗である。そこで電圧コンパレータによって、ドレイン電圧VD2をゼロ付近に設定された負の第2しきい値電圧VTHB(たとえば−10mV)と比較し、ドレイン電圧VD2が第2しきい値電圧VTHBより高くなると、ゼロカレントと判定してもよい。ドライバ304は、制御パルスS11にもとづいて同期整流トランジスタM2を駆動する。
フィードバック回路240は、シャントレギュレータであり、基準電圧源242、エラーアンプ244、トランジスタM11を含む。基準電圧源242は、基準電圧VREFを生成する。エラーアンプ244は、検出電圧VOUTSと基準電圧VREFの誤差を増幅する。トランジスタM11は、SH_OUTピンとSH_GNDピンの間、言い換えればフォトカプラ204の発光素子と同一電流経路上に設けられ、その制御端子(ゲート)はエラーアンプ244の出力と接続される。トランジスタM11には、検出電圧VOUTSと基準電圧VREFの誤差に応じた電流IERRが流れる。
第1保護回路260は、異常検出回路262、ラッチ回路264、トランジスタM12を含む。異常検出回路262は異常状態を検出すると、すなわち出力電圧VOUTが過電圧しきい値VOVP1を超えると、異常検出信号(過電圧検出信号)SOVPをアサート(たとえばハイレベル)する。過電圧の検出方法および検出回路の構成は特に限定されない。たとえば異常検出回路262は、SH_INピンの検出電圧VOUTSを過電圧しきい値VOVP1に対応するしきい値と比較してもよい。あるいはSH_OUTピンに流れる電流IERRは、出力電圧VOUTが高いほど大きくなるため、異常検出回路262は、トランジスタM11に流れる電流IERRにもとづいて過電圧状態を検出してもよい。異常検出回路262はSH_OUTピンの電圧あるいはVCC1ピンの電圧にもとづいて過電圧状態を検出してもよい。
ラッチ回路264は、過電圧検出信号SOVPがアサートされるとセット状態となり、その出力(トランジスタM12のゲート)をハイレベルに固定する。トランジスタM12はラッチ回路264のセット状態においてオンとなり、電流IOVPが流れる。
異常検出回路262は、補助電源電圧VCC2が解除電圧VUVLOを下回ると、OVP信号SOVPをネゲート(ローレベル)し、ラッチ回路264をリセットし、トランジスタM12をオフさせる。たとえば電源電圧VCC2を監視するUVLO回路(リセット回路)270を設け、VCC2<VUVLOとなると、リセット信号SRESETをアサートし、ラッチ回路264をリセットするようにしてもよい。
VCC2ピンの補助電源電圧VCC2は、第1保護回路260のうち少なくともラッチ回路264に供給される。これにより出力電圧VOUTが低下しても補助電源電圧VCC2が残っている間は、ラッチ回路264のセット状態が維持される。第2チップ404の内部回路すべてに、電源電圧VCC2を供給してもよい。
以上が二次側コントローラ400の構成例である。この二次側コントローラ400によれば、図13に示す回路動作を実現できる。
続いて、図14の二次側コントローラ400の変形例を説明する。
(第7変形例)
同期整流コントローラ300、第1保護回路260、フィードバック回路240は同一チップに集積化し、グランドプレーンを共通化してもよい。この場合、VCC1ピンを省略して、同期整流コントローラ300、フィードバック回路240、第1保護回路260のすべてに、VCC2ピンの電源電圧VCC2を供給してもよい。これにより二次側コントローラ400のピン数を削減できる。
あるいは、第1チップ402(同期整流コントロールICという)と第2チップ404(シャントレギュレータIC)を別々のパッケージに収容してもよい。
(第8変形例)
図14では、UVLO回路270によってラッチ回路264をリセットするようにしたが、その限りではない。たとえばラッチ回路264にタイマー機能の実装し、異常検出信号(過電圧検出信号)SOVPのアサート後、所定時間(図13の停止期間に相当)にオートリセットされるようにしてもよい。
(第9変形例)
第1保護回路260は、過電圧保護回路に限定されない。たとえば同期整流トランジスタM2がスイッチングできないスイッチング不能状態を検出し、スイッチング不能状態においてセット状態となり、フォトカプラ204の発光素子を駆動してもよい。たとえば第1保護回路260は、二次側コントローラ400のGATEピンのオープン異常を検出してもよいし、二次側コントローラ400のDRAINピンのオープン異常を検出してもよい。
(第3の実施の形態)
図15は、第3の実施の形態に係るDC/DCコンバータ200aの回路図である。DC/DCコンバータ200aは、図12のDC/DCコンバータ200に加えて、第2保護回路360をさらに備える。第2保護回路360は、同期整流トランジスタM2がスイッチングできないスイッチング不能状態を検出する。スイッチング不能状態とは、二次側コントローラ400のGATEピンのオープン(同期整流トランジスタM2のゲートソース間ショート)であってもよいし、DRAINピンのオープンであってもよい。
第2保護回路360は、スイッチング不能状態を検出すると、二次側コントローラ400のSH_INピンを介してフィードバック回路240に入力される検出電圧VOUTSを強制的に低下させる。
二次側コントローラ400に内蔵される第1保護回路260は、第2の実施の形態で説明した過電圧保護回路である。二次側コントローラ400aは、図14の二次側コントローラ400と同様に構成することができる。
以上がDC/DCコンバータ200aの構成である。続いてその動作を、図16を参照して説明する。図16は、図15のDC/DCコンバータ200aのスイッチング不能状態の動作波形図である。
時刻tより前は正常状態であり、スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2が交互にターンオンする同期整流モードで動作しており、出力電圧VOUTは目標電圧VOUT(REF)に安定化されている。
時刻tに、たとえばGATEピンがオープンとなり、同期整流トランジスタM2のスイッチングが不能となる。そうすると、同期整流トランジスタM2がオフとなりDC/DCコンバータ200aはダイオード整流モードで動作する。
時刻tに、第2保護回路360がスイッチング不能状態を検出すると、SH_INピンの電圧VOUTSが強制的に低下する。そうすると、フィードバック回路240によるフォトカプラ204の駆動電流IERRが減少、フィードバック信号VFBが上昇し、スイッチングトランジスタのスイッチングのデューティ比が増加する。その結果、出力電圧VOUTが上昇しはじめる。すなわち第2保護回路360は、スイッチング不能状態を検出すると、意図的な過電圧状態を発生させる。
やがて時刻tに出力電圧VOUTが過電圧しきい値VOVPを超えると、第1保護回路260による保護によりスイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。
その後、出力電圧VOUTの低下とともに補助電源電圧VCC2が低下し、時刻tにしきい値VUVLOを下回ると第1保護回路260のセット状態がリセットされると、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが再開し、出力電圧VOUTが上昇に転ずる。そして第2保護回路360がスイッチング不能状態を検出すると、再び意図的な過電圧状態が誘起され、出力電圧VOUTが目標値VOUT(REF)を超えて増大していく。時刻tに出力電圧VOUTがしきい値VOVPに達すると、再び過電圧保護がかかり、スイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止する。
以上がDC/DCコンバータ200aの動作である。
このように、同期整流トランジスタM2のスイッチング不能状態が生ずると、出力電圧VOUTの上昇、過電圧保護、スイッチングトランジスタM1のスイッチングの停止、スイッチングトランジスタM1のスイッチングの再開を繰り返す。スイッチング不能状態では、同期整流トランジスタM2のボディダイオードを利用したダイオード整流モードで動作するため、同期整流トランジスタM2の発熱が顕著となる。二次側コントローラ400によれば、間欠動作の停止時間を長くできるため、同期整流トランジスタM2の温度上昇を抑制できる。
図17は、図16のDC/DCコンバータ200aの構成例を示す回路図である。第2保護回路360は、二次側コントローラ400(同期整流コントローラ300)の外部に設けられており、同期整流トランジスタM2のゲート電極と接続される。第2保護回路360は、ゲート電極にパルスが発生しないときに、同期整流コントローラ300のGATEピンが電気的にオープンである状態(ゲートオープン異常)と判定する。
第2保護回路360は、ゲートオープン異常を検出すると、一次側コントローラ202によるスイッチングトランジスタM1のスイッチングが停止するように、そのほかの回路に作用する。具体的には第2保護回路360は、ゲートオープン異常を検出すると、フィードバック回路206のSH_INピンの電圧(検出電圧VOUTS)を強制的に低下させる。
ここで、二次側の電流Iが小さい軽負荷領域では、DC/DCコンバータ200aがダイオード整流モードで動作したとしても、同期整流トランジスタM2のボディダイオードD2に流れる電流は小さいため、発熱は問題とならない。
また軽負荷領域において、効率を高めるために、同期整流トランジスタM2をスイッチングさせずに、意図的にダイオード整流モードで動作させるDC/DCコンバータも存在する。意図的なダイオード整流モードを、スリープモードとも称する。スリープモードでは同期整流トランジスタM2のゲート電極にパルスは発生しない。
これらの事情から、軽負荷状態(出力電力が所定のしきい値より低い状態、あるいは所定の電力範囲に含まれる状態)においては、ゲートオープン異常が発生しても、スイッチングトランジスタM1のスイッチングを停止させないことが好ましい場合がある。そこで図17の第2保護回路360は、軽負荷状態においては、SH_INピンの検出電圧VOUTSを低下させないように構成される。これにより、スリープモードの動作と、ゲートオープン異常時の保護を両立できる。あるいはスリープモードをサポートしていなくても、同期整流トランジスタM2の発熱が問題とならない範囲で、DC/DCコンバータ200aの動作を継続できるため、負荷に電力を供給し続けることができる。
軽負荷状態では、同期整流トランジスタM2のドレイン電極に生ずる周期信号VD2のローレベル時間が短くなる。そこで第2保護回路360は、周期信号VD2のローレベル時間が短いときには、SH_INピンの検出電圧VOUTSを低下させないよう構成される。
第2保護回路360は、キャパシタC31、第1経路352、第2経路354を含む。第1経路352は、ゲート電極の電圧VG2により、キャパシタC1を充電する。第1経路352は、ダイオードD31を含む。ダイオードD31およびキャパシタC31は、ピークホールド回路と把握することができる。
第2経路354は、同期整流トランジスタM2のドレイン電極の電圧VD2によりキャパシタC31を充電および放電する。ダイオードD32は、周期信号VD2がローレベルであるときの放電経路を形成し、抵抗R31は周期信号VD2がハイレベルであるときの充電経路を形成する。充電経路、放電経路が重なる経路に抵抗R32を設けてもよい。抵抗R32によって、第2経路354の充放電速度は、第1経路352の充電速度よりも遅くなる。周期信号VD2は100Vを超えることもあるため、回路保護のためにツェナーダイオードZD31が設けられる。抵抗R33はキャパシタC31と並列に設けられ、接地への放電経路を形成している。
第2保護回路360は、キャパシタC31の電圧VC31に応じて、検出電圧VOUTSを変化させる。ダイオードD33のカソードはキャパシタC31に接続され、アノードはSH_IN端子に接続される。第2保護回路360は、SH_INピンの検出電圧VOUTSを、電圧VC31に応じて定まる上限値(VC31+V)を超えないように制限するクランプ回路と把握できる。VはダイオードD33の順方向電圧である。ダイオードD33に換えて、バイポーラトランジスタやFETを設け、エミッタ(ソース)をSH_OUTピンと接続し、ベース(ゲート)に電圧VC31を入力してもよい。
続いて第2保護回路360の動作を説明する。理解の容易化のため、ドレイン電極の周期信号を無視して説明する。同期整流トランジスタM2のゲートにパルスが発生しているとき、キャパシタC31には、ゲートパルスをピークホールドした電圧VC31(たとえば3V)が現れる。基準電圧VREFを0.8Vとすると、SH_INピンの電圧VOUTSもその近傍に安定化されているため、VOUTS<VC31+Vが成り立つから、第2保護回路360は検出電圧VOUTSに対して作用しない。
同期整流トランジスタM2のゲートにパルスが発生しなくなると、キャパシタC31は、充電されなくなり、その電圧VC31はゼロ(0V)付近まで低下する。その結果、VOUTSは上限値Vにクランプされ強制的に下げられる。
続いて、ドレイン電極の周期信号VD2とキャパシタC31の電圧VC31の関係を説明する。なおドレイン電極には、ゲートオープン異常が発生してるといないとにかかわらず、周期信号が発生することに留意されたい。第2経路354による充電速度は抵抗R31によって規定され、放電速度はダイオードD32によって規定され、放電速度の方が速くなっている。
図18(a)、(b)は、重負荷時および軽負荷時のDC/DCコンバータ200aの動作波形図である。重負荷時、軽負荷時いずれにおいても、二次側の電流Iが流れている期間、周期信号VD2はローレベルとなる。キャパシタC31は、二次側の電流Iが流れずに周期信号VD2がハイレベルとなる期間、充電され、二次側の電流Iが流れて周期信号VD2がローレベルとなる期間、放電される。
周期信号VD2のローレベル時間は、軽負荷状態では重負荷状態よりも短くなり、ハイレベルに対するローレベルの時間比率は、軽負荷状態では重負荷状態よりも小さくなる。その結果、図18(a)の重負荷状態では、ローレベルによる放電の方が勝つため、第2経路354は、キャパシタC31の電圧VC31を低下させる。一方、図18(b)の軽負荷状態では、ハイレベルによる充電の方が勝つため、第2経路354は、キャパシタC31の電圧VC31を低下させない。
図17の第2保護回路360は、第1経路352およびキャパシタC31を含むピークホールド回路の出力電圧VC31を、周期信号VD2のデューティ比にもとづいて補正していると把握できる。
まとめると、キャパシタC31の電圧VC31は以下のように振る舞う。
(1) ゲート正常・重負荷状態では、電圧V31は高くなる。
(2) ゲート正常・軽負荷状態では、電圧V31は高くなる。
(3) ゲートオープン異常・重負荷状態では、電圧V31は低くなる。
(4) ゲートオープン異常・軽負荷状態では、電圧V31は高くなる。
このように、図17の第2保護回路360によれば、重負荷状態でかつゲートオープン異常が発生したときに、検出電圧VOUTSを低下させ、保護をかけることができる。
なお、ゲートオープン異常時において軽負荷状態に保護をかけたい場合には、第2経路354を省略すればよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、同期整流トランジスタM2が二次巻線W2より低電位側に設けられたが、高電位側、すなわち二次巻線W2と出力端子P2の間に設けられてもよい。
実施の形態ではフライバックコンバータを例としたが、LLCコンバータにも本発明は適用可能である。
(用途)
続いて、実施の形態で説明したDC/DCコンバータ200の用途を説明する。DC/DCコンバータ200は、AC/DCコンバータ100に用いることができる。図19は、DC/DCコンバータ200を備えるAC/DCコンバータ100の回路図である。
AC/DCコンバータ100は、フィルタ102、整流回路104、平滑キャパシタ106およびDC/DCコンバータ200を備える。フィルタ102は、交流電圧VACのノイズを除去する。整流回路104は、交流電圧VACを全波整流するダイオードブリッジ回路である。平滑キャパシタ106は、全波整流された電圧を平滑化し、直流電圧VINを生成する。DC/DCコンバータ200は直流電圧VINを受け、出力電圧VOUTを生成する。
図20は、AC/DCコンバータ100を備えるACアダプタ800を示す図である。ACアダプタ800は、プラグ802、筐体804、コネクタ806を備える。プラグ802は、図示しないコンセント`から商用交流電圧VACを受ける。AC/DCコンバータ100は、筐体804内に実装される。AC/DCコンバータ100により生成された直流出力電圧VOUTは、コネクタ806から電子機器810に供給される。電子機器810は、ラップトップコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話、携帯オーディオプレイヤなどが例示される。
図21(a)、(b)は、AC/DCコンバータ100を備える電子機器900を示す図である。図21(a)、(b)の電子機器900はディスプレイ装置であるが、電子機器900の種類は特に限定されず、オーディオ機器、冷蔵庫、洗濯機、掃除機など、電源装置を内蔵する機器であればよい。
プラグ902は、図示しないコンセントから商用交流電圧VACを受ける。AC/DCコンバータ100は、筐体904内に実装される。AC/DCコンバータ100により生成された直流出力電圧VOUTは、同じ筐体904内に搭載される、マイコン、DSP(Digital Signal Processor)、電源回路、照明機器、アナログ回路、デジタル回路などの負荷に供給される。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
P1…入力端子、P2…出力端子、M1…スイッチングトランジスタ、M2…同期整流トランジスタ、C1…出力キャパシタ、T1…トランス、W1…一次巻線、W2…二次巻線、W3…補助巻線、D1…ダイオード、D2…ボディダイオード、100…AC/DCコンバータ、102…フィルタ、104…整流回路、106…平滑キャパシタ、200…DC/DCコンバータ、202…一次側コントローラ、204…フォトカプラ、206…フィードバック回路、212…フォトカプラ、300…同期整流コントローラ、304…ドライバ、306…パルス発生器、310…異常検出回路、312…パルス検出器、314…コンパレータ、316…論理ゲート、320…第1コンパレータ、322…第2コンパレータ、324…ロジック回路、330…第1チップ、332…第2チップ、340…エラーアンプ、800…ACアダプタ、802…プラグ、804…筐体、806…コネクタ、810,900…電子機器、902…プラグ、904…筐体。

Claims (20)

  1. 絶縁同期整流型のDC/DCコンバータの同期整流トランジスタを制御する同期整流コントローラであって、
    前記同期整流トランジスタのドレイン電圧を受けるドレインピンと、
    前記ドレインピンの電圧にもとづいて、パルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス信号にもとづいて前記同期整流トランジスタを駆動するドライバと、
    前記ドレインピンのオープン異常を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、
    を備え、
    前記異常検出回路は、前記ドレインピンに周期信号が発生しておらず、かつ前記DC/DCコンバータの出力電圧が発生しているとき、前記異常検出信号をアサートすることを特徴とする同期整流コントローラ。
  2. 絶縁同期整流型のDC/DCコンバータの同期整流トランジスタを制御する同期整流コントローラであって、
    前記同期整流トランジスタのドレイン電圧を受けるドレインピンと、
    前記ドレインピンの電圧にもとづいて、パルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス信号にもとづいて前記同期整流トランジスタを駆動するドライバと、
    前記ドレインピンのオープン異常を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、
    を備え、
    前記異常検出回路は、前記パルス信号が一定値を維持しており、かつ前記DC/DCコンバータの出力電圧が発生しているときに、前記異常検出信号をアサートすることを特徴とする同期整流コントローラ。
  3. 前記異常検出回路は、前記DC/DCコンバータの前記出力電圧に応じた検出電圧を所定のしきい値電圧と比較するコンパレータを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の同期整流コントローラ。
  4. 前記DC/DCコンバータは、
    発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、
    前記DC/DCコンバータの前記出力電圧が目標電圧に近づくように、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動するフィードバック回路と、
    前記フォトカプラの前記受光素子と接続され、前記受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、
    を備え、
    前記異常検出回路は、前記発光素子に流れる電流にもとづいて、前記DC/DCコンバータの前記出力電圧が発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の同期整流コントローラ。
  5. 前記フィードバック回路は、
    前記DC/DCコンバータの前記出力電圧に応じた検出電圧とその目標電圧の誤差を増幅するエラーアンプと、
    前記エラーアンプの出力端子と接続される制御端子を有し、前記発光素子と同一電流経路上に設けられた第1トランジスタと、
    を含み、
    前記異常検出回路は、前記第1トランジスタとカレントミラー回路を形成するように接続された第2トランジスタを含み、前記第2トランジスタに流れる電流にもとづいて、前記DC/DCコンバータの前記出力電圧が発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の同期整流コントローラ。
  6. 絶縁同期整流型のDC/DCコンバータの同期整流トランジスタを制御する同期整流コントローラであって、
    前記同期整流トランジスタのドレイン電圧を受けるドレインピンと、
    前記ドレインピンの電圧にもとづいて、パルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス信号にもとづいて前記同期整流トランジスタを駆動するドライバと、
    前記ドレインピンのオープン異常を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、
    を備え、
    前記DC/DCコンバータは、LLCコンバータであり、2次側には2個の同期整流トランジスタが設けられ、
    前記同期整流コントローラは、前記2個の同期整流トランジスタのドレイン電圧を受ける2個のドレインピンを有し、
    前記異常検出回路は、前記2個のドレインピンの一方に周期信号が発生し、他方に周期信号が発生しないとき、オープン異常と判定することを特徴とする同期整流コントローラ。
  7. 前記DC/DCコンバータは、
    発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動するフィードバック回路と、
    前記受光素子と接続され、前記受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、
    を備え、
    前記異常検出回路は、前記異常検出信号がアサートされると、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の同期整流コントローラ。
  8. 絶縁同期整流型のDC/DCコンバータの同期整流トランジスタを制御する同期整流コントローラであって、
    前記同期整流トランジスタのドレイン電圧を受けるドレインピンと、
    前記ドレインピンの電圧にもとづいて、パルス信号を生成するパルス発生器と、
    前記パルス信号にもとづいて前記同期整流トランジスタを駆動するドライバと、
    前記ドレインピンのオープン異常を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出回路と、
    を備え、
    前記DC/DCコンバータは、
    発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動するフィードバック回路と、
    前記受光素子と接続され、前記受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、
    を備え、
    前記異常検出回路は、前記異常検出信号がアサートされると、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動することを特徴とする同期整流コントローラ。
  9. 前記フィードバック回路は、
    前記DC/DCコンバータの前記出力電圧に応じた検出電圧とその目標電圧の誤差を増幅するエラーアンプと、
    前記エラーアンプの出力端子と接続される制御端子を有し、前記発光素子と同一電流経路上に設けられた第1トランジスタと、
    を含み、
    前記異常検出回路は、前記第1トランジスタと並列に設けられた第3トランジスタを含み、前記異常検出信号のアサートに応じて、前記第3トランジスタをオンすることを特徴とする請求項7または8に記載の同期整流コントローラ。
  10. 前記フィードバック回路は、前記同期整流コントローラと同一のパッケージに収容されることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の同期整流コントローラ。
  11. 前記DC/DCコンバータは、
    第1発光素子および第1受光素子を含む第1フォトカプラと、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、前記第1発光素子を駆動するフィードバック回路と、
    前記第1受光素子と接続され、前記第1受光素子からのフィードバック信号に応じてスイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、
    第2発光素子および第2受光素子を含む第2フォトカプラと、
    を備え、
    前記異常検出回路は、前記異常検出信号がアサートされると、前記第2発光素子を駆動し、前記一次側コントローラは、前記第2受光素子の電流にもとづいて、前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止し、またはオン時間を短くすることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の同期整流コントローラ。
  12. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の同期整流コントローラ。
  13. 前記DC/DCコンバータはフライバックコンバータであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の同期整流コントローラ。
  14. 前記DC/DCコンバータはLLCコンバータであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の同期整流コントローラ。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の同期整流コントローラを備えることを特徴とするDC/DCコンバータ。
  16. 絶縁同期整流型のDC/DCコンバータであって、
    一次巻線および二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの一次巻線と接続されるスイッチングトランジスタと、
    前記トランスの二次巻線と接続される同期整流トランジスタと、
    発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動するフィードバック回路と、
    前記フォトカプラの前記受光素子と接続され、前記受光素子からのフィードバック信号に応じて前記スイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、
    前記同期整流トランジスタのドレインと接続されるドレインピンを有し、前記ドレインピンの電圧にもとづいて、前記同期整流トランジスタを駆動する請求項1から14のいずれかに記載の同期整流コントローラと、
    を備え、
    前記同期整流コントローラは、前記異常検出信号のアサートに応じて、前記一次側コントローラによる前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止させることを特徴とするDC/DCコンバータ。
  17. 前記同期整流コントローラは、前記ドレインピンのオープン異常を検出すると、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動することを特徴とする請求項16に記載のDC/DCコンバータ。
  18. 絶縁同期整流型のDC/DCコンバータであって、
    一次巻線および二次巻線を有するトランスと、
    前記トランスの一次巻線と接続されるスイッチングトランジスタと、
    前記トランスの二次巻線と接続される同期整流トランジスタと、
    発光素子および受光素子を含むフォトカプラと、
    前記DC/DCコンバータの出力電圧が目標電圧に近づくように、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動するフィードバック回路と、
    前記フォトカプラの前記受光素子と接続され、前記受光素子からのフィードバック信号に応じて前記スイッチングトランジスタをスイッチングする一次側コントローラと、
    前記同期整流トランジスタのドレインと接続されるドレインピンを有し、前記ドレインピンの電圧にもとづいて、前記同期整流トランジスタを駆動する同期整流コントローラと、
    を備え、
    前記同期整流コントローラは、前記ドレインピンのオープン異常を検出すると、前記フォトカプラの前記発光素子を駆動することにより、前記一次側コントローラによる前記スイッチングトランジスタのスイッチングを停止させることを特徴とするDC/DCコンバータ。
  19. 負荷と、
    商用交流電圧を全波整流するダイオード整流回路と、
    前記ダイオード整流回路の出力電圧を平滑化し、直流入力電圧を生成する平滑キャパシタと、
    前記直流入力電圧を降圧して負荷に供給する請求項15から18のいずれかに記載のDC/DCコンバータと、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  20. 商用交流電圧を全波整流するダイオード整流回路と、
    前記ダイオード整流回路の出力電圧を平滑化し、直流入力電圧を生成する平滑キャパシタと、
    前記直流入力電圧を降圧して負荷に供給する請求項15から18のいずれかに記載のDC/DCコンバータと、
    を備えることを特徴とする電源アダプタ。
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