JP6877775B2 - 管継手 - Google Patents

管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP6877775B2
JP6877775B2 JP2019037224A JP2019037224A JP6877775B2 JP 6877775 B2 JP6877775 B2 JP 6877775B2 JP 2019037224 A JP2019037224 A JP 2019037224A JP 2019037224 A JP2019037224 A JP 2019037224A JP 6877775 B2 JP6877775 B2 JP 6877775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
joint body
curved concave
mark ring
stepped surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019037224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020139602A (ja
Inventor
井上 智史
智史 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoue Sudare Co Ltd
Original Assignee
Inoue Sudare Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue Sudare Co Ltd filed Critical Inoue Sudare Co Ltd
Priority to JP2019037224A priority Critical patent/JP6877775B2/ja
Publication of JP2020139602A publication Critical patent/JP2020139602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6877775B2 publication Critical patent/JP6877775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Description

本発明は、管継手に関する。
従来から本発明者は、多数の新規な管継手について提案してきた。例えば、図13に示すような管継手について特許出願している(特許文献1参照)。
即ち、図13に示すように、被接続用のパイプ61の端部に挿入される挿入筒部70を有する金属製の継手本体62と、上記挿入筒部70に外嵌された上記パイプ61の端部を弾発的な締付力で締付けるためのスリット付きのC形状締付環体63と、該締付環体63の弾発力に抗して該締付環体63を拡径するように上記スリットに離脱可能に差し込まれて挟持されると共に挿入される上記パイプ61の先端部に当接して離脱する拡径片64と、該拡径片64を挟持している上記締付環体63を包囲すると共に上記継手本体62に回転自在に外嵌される透明な筒状カバー部材65と、を備えている。
さらに、従来、図14,図15及び図16に示すような管継手が公知である(特許文献2,3参照)。
即ち、図14,図15に示した従来の管継手は、単層の透明樹脂から成る継手本体51と、その端部51Aの雄ネジに螺着される円筒体52とを有する管継手であって、軸心方向に長い継手本体51の中間にストッパ用低内鍔55が一体形成されている。そして、継手本体51の端部51Aの内周側に、ゴム製Oリング53、及び、パイプ抜止め金属リング54が配設されている。
しかも、パイプ61の先端に挿入される金属製のスリーブ部材58は、テーパ状外面59Aを有する外鍔部59を備え、この外面59Aは、パイプ61と異なる色として、継手本体51の外部から矢印56のように、目視せんとしている。
また、図16(A)(B)は、図15の(後述する)問題点を解決するための公知技術を示し、ゴム製Oリング53を守る保護リング57をシール凹溝60に設けている。
特許第3843288号公報 特開2003−14171号公報 特開2010−156456号公報
図13に示した従来の管継手は、我国に於て、多数製造販売されており、用途と使用環境・条件によっては、全く問題のない優れた管継手であるが、以下のような問題点があることが判明してきた。
筒状カバー部材65は、透明性、及び、強度、耐熱性、耐薬品性に優れたポリサルフォン(PSP)が用いられている。従って、給水のみならず、給湯にも好適な管継手ではある。しかしながら、パイプ接続のために別の箇所に使用した「接着剤」が滴下したり、あるいは、室内配管作業完了後に室内塗装を行うような使用条件では、「塗料」が筒状カバー部材65に噴霧にて付着する場合もある。
上記「接着剤」「塗料」に含まれている溶剤(ソルベント)が筒状カバー部材65に付着すると、ソルベントクラック(亀裂)を発生して、新築建物の室内に甚大な漏水事故の虞があることが判明した。
また、台所の換気扇レンジフード等に付着した油汚れを落すために、水酸化ナトリウム(約5%)、水酸化カリウム(約2%)を含む強アルカリ性洗剤(例えば、株式会社リンレイの「換気扇レンジクリーナーPRO EX」)が使用された場合には、台所内のパイプ配管に用いた管継手の筒状カバー部材65に付着して、同様に亀裂を発生し、台所内での漏水事故を発生する虞もあることが、判明した。
給湯にも耐える耐熱性を有し、かつ、透明性を有するPSU,PPSU等の他の全ての樹脂についても、同様にソルベントクラックや亀裂を発生して、新築建物の室内や、台所内にて漏水事故を発生する。
また、図13に示した管継手では、挿入されるパイプ61の内周面61Aに密接するシール66,66を嵌着するシール凹溝を有する肉厚の大きい挿入筒部70を備えているので、流路の内径寸法D70が著しく減少し、流体通過抵抗が大きく、配管の圧力損失が増加するという問題点がある。
さらに、パイプ61の挿入に伴って、小さな拡径片64が締付環体63から離脱して円環状空間74に収容され、透明な筒状カバー部材65を介して、離脱後の拡径片64を作業者又は検査員が目視確認するのであるが、小さな拡径片64が、 360°にわたる円環状空間74のいずれの位置に存在するかを、目視確認することは、至難であるという問題点があった。
仮に、筒状カバー部材65を作業者(検査員)が指で回転させて、見易い周方向位置まで拡径片64をもってきて目視確認せねばならず、面倒で、かつ、困難な作業となっていた。
そこで、従来のこのように困難な目視確認作業を、容易かつ迅速に行うため、図14と図15に示す別の従来技術が提案された。
しかしながら、図14,図15に示す構成のものには、次のような問題点が残されている。
即ち、上述のスリーブ部材58は円環状の外鍔部59を有しているにかかわらず、外部から(矢印56のように)目視することが、依然、困難な点である。
その理由は、外鍔部59(パイプ61の先端)の挿入完了状態の軸心方向位置が、まちまちで一定とならず、特に、低内鍔55と外鍔部59までのアキシャル方向間隔寸法L55が大きく、かつ、その間隔寸法L55も配管接続作業毎に変化し、眼71にて、直ちに確認することができず、時間が掛るためである。さらに、継手本体51の孔内面51Bと、外鍔部59のテーパ状外面59Aとの間には、図14(A)(B)に示した間隙(ギャップ)G59が存在しているため、矢印56の如く眼71で見ようとしても、矢印L100 のように、孔内面51Bにて全反射を起こし、外面59Aを目視困難となる場合もある。
要するに、作業員や検査員が眼71にて外鍔部59の外面59Aを目視確認せんとしても、外鍔部59の存在する継手本体51の長手方向位置を探すことが面倒で手間が掛り、しかも、外面59Aからの光が矢印L100 のように全反射して目視確認が困難となっていた。
さらに、図15に於て、矢印Fg にて示すように、間隙(ギャップ)G59の存在によって、被密封流体(湯水)に含まれた微量のオゾン(活性酸素)、塩素、水素等(図15(A)では点々にて示す)のゴム劣化性ガスYg が、流れ込んで、ゴム製Oリング53に到達し、接触する。しかも、流体圧力の変動に伴って、ゴム劣化性ガスYg は繰返してOリング53に接触する。
数ヶ月乃至数年間に渡って使用すると、図15(A)に示したOリング53は、図15(B)の拡大断面図に示すような欠損部Kを発生し、流体の外部漏洩事故を起こす虞があった。
図16(A)(B)は、図15に示すような従来の管継手の問題を解決するため有効な発明であり、ゴム製Oリング53を、ゴム劣化性ガスYg から守るための樹脂製の保護リング57を、Oリング53と共にシール凹溝60に装着している。
矢印Fg のように浸入してきた流れを、遮断しつつ戻すリターン流Rf を、保護リング57にて発生させ、Oリング53の欠損部K(図15(B)参照)の発生を防止する構成である。
しかしながら、図16(A)(B)のような極めて小さな部品を保護リング57として使用しているので、凹溝60への装着作業が極めて困難であり、装着時に傷付いたり、不安定な姿勢でOリング53と共に装着される事故の心配もある。さらに、小さな保護リング57の内周と、パイプ61の外周面との間に小ギャップが存在し、かつ、保護リング57の外周と溝底面60Aとの間にも小ギャップが存在し、ゴム劣化性ガスYg を十分に遮断できなかった。
そこで、本発明は、挿入される被接続用のパイプの外周面に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シールを備えた管継手に於て、継手本体が、透明なパイプ挿入完了確認領域を、備え、さらに、挿入されるパイプの先端面によって押込まれて、上記継手本体の孔部に挿入される樹脂製目印環体を有し、上記孔部は、上記パイプ挿入完了確認領域において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部を、有し、上記目印環体が、上記継手本体の挿入完了確認領域の上記弯曲凹状段付面部に到達して停止し、該目印環体が、弾発的に圧縮されて、上記先端面及び弯曲凹状段付面部に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガスが上記ゴム製シールに向って流れることを遮断するように構成し、しかも、弯曲凹状段付面部に密接状態の上記目印環体が、継手本体外部から目視確認可能に構成されている。
また、継手本体が、透明樹脂内層と透明樹脂外層の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域を、備え、かつ、上記透明樹脂内層は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層は耐ソルベント性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプの先端面によって押込まれて、上記継手本体の孔部に挿入される樹脂製目印環体を有し、上記孔部は、上記パイプ挿入完了確認領域において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部を、有し、上記目印環体が上記継手本体の挿入完了確認領域の上記弯曲凹状段付面部に到達して停止し、パイプの先端面による押圧力により、弯曲凹状段付面部に弾発的に密接状態となって、継手本体外部から上記密接状態の上記目印環体が目視確認可能に構成されている。
また、本発明は、挿入される被接続用のパイプの外周面に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シールを備えた管継手に於て、継手本体が、透明樹脂内層と透明樹脂外層の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域を、備え、かつ、上記透明樹脂内層は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層は耐ソルベント性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプの先端面によって押込まれて、上記継手本体の孔部に挿入される樹脂製目印環体を有し、上記孔部は、上記パイプ挿入完了確認領域において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部を、有し、上記目印環体が、上記継手本体の挿入完了確認領域の上記弯曲凹状段付面部に到達して停止し、該目印環体が、弾発的に圧縮されて、上記先端面及び弯曲凹状段付面部に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガスが上記ゴム製シールに向って流れることを遮断するように構成し、しかも、弯曲凹状段付面部に密接状態の上記目印環体が、継手本体外部から目視確認可能に構成されている。
また、継手本体が、透明樹脂内層と透明樹脂外層の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域を、備え、かつ、上記透明樹脂内層は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層は耐強アルカリ性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプの先端面によって押込まれて、上記継手本体の孔部に挿入される樹脂製目印環体を有し、上記孔部は、上記パイプ挿入完了確認領域において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部を、有し、上記目印環体が上記継手本体の挿入完了確認領域の上記弯曲凹状段付面部に到達して停止し、パイプの先端面による押圧力により、弯曲凹状段付面部に弾発的に密接状態となって、継手本体外部から上記密接状態の上記目印環体が目視確認可能に構成されている。
また、挿入される被接続用のパイプの外周面に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シールを備えた管継手に於て、継手本体が、透明樹脂内層と透明樹脂外層の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域を、備え、かつ、上記透明樹脂内層は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層は耐強アルカリ性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプの先端面によって押込まれて、上記継手本体の孔部に挿入される樹脂製目印環体を有し、上記孔部は、上記パイプ挿入完了確認領域において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部を、有し、上記目印環体が、上記継手本体の挿入完了確認領域の上記弯曲凹状段付面部に到達して停止し、該目印環体が、弾発的に圧縮されて、上記先端面及び弯曲凹状段付面部に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガスが上記ゴム製シールに向って流れることを遮断するように構成し、しかも、弯曲凹状段付面部に密接状態の上記目印環体が、継手本体外部から目視確認可能に構成されている。
本発明によれば、従来は不可能と考えられていた、耐給湯性と耐ソルベント性及び透明性という3特性を備えるパイプ挿入完了確認領域を、形成できた。
あるいは、従来は至難と考えられていた、耐給湯性と耐強アルカリ性及び透明性という別の3特性を備えるパイプ挿入完了確認領域を、形成できた。
しかも、継手本体外部から、確実かつ迅速に、目印環体を作業者・検査員が明瞭に確認できるようになり、パイプ接続不良を防止できる。
本発明の第1の実施の形態を示す縦断面図である。 第2の実施の形態を示す縦断面図である。 第3の実施の形態を示す縦断面図である。 第4の実施の形態を示す縦断面図である。 図4に使用した継手本体の縦断面図である。 抜止めリングを示す図であって、(A)は断面側面図、(B)は正面図である。 スリーブ部材を示す図であって、(A)は側面図、(B)は縦断面図、(C)は斜視図である。 目印環体を示す図であって、(A)は縦断面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。 目印環体を説明する図であって、(A)は断面形状の説明図、(B)は(A)に示した断面形状の基本となった銃弾型を示す図である。 密接状態の目印環体を外部から目視確認できることを説明した図である。 第1の実施の形態における密接状態の目印環体が、ゴム劣化性ガスの流れを遮断して、ゴム製シールを保護する作用を説明した図である。 第4の実施形態における密接状態の目印環体が、ゴム劣化性ガスの流れを遮断して、ゴム製シールを保護する作用を説明した図である。 従来例を示す断面図である。 他の従来例を示す断面図であり、(A)はパイプを所定の最終挿入位置まで挿入した状態の断面図、(B)は(A)の要部を拡大した図であって外部からの目視が困難であることを説明する断面図である。 (図14に示した)他の従来例における別の問題点を説明するための断面図であり、(A)はパイプを所定の最終挿入位置まで挿入した状態の断面図、(B)はシール(Oリング)に欠損部Kが発生した状態を示す拡大断面図である。 さらに他の従来例を示す断面図であって、(A)と(B)は異なる従来の例を示す断面図である。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1に示した第1の実施の形態から説明すれば、図1の左半分はパイプ未接続状態、右半分はパイプ挿入(接続)完了状態を示す縦断面図である。
0 は、被接続パイプであって、材質は、PEXやPB等の比較的に軟らかい樹脂が好適である。(なお、PE,架橋PE等の比較的に軟らかい樹脂でも良い。)
そして、本発明に係る管継手は、被接続パイプP0 の外周面2に食込み可能な多数の歯部3を内周縁4に有する薄い金属板製の抜止めリング5を備えている(図6参照)。この抜止めリング5は、SUS材等の弾発力を有する高剛性な金属板から成り、図6に示すように、内周縁4に沿って、等間隔の切込み6を形成すると共に、パイプP0 の挿入方向Aに傾斜状に折曲げられて、多数の歯部3が形成されている。
図1の右半分に示したように、抜止めリング5の歯部3が、パイプP0 の外周面2に食い込んだパイプ引抜阻止状態で、パイプP0 と一体状に回転しつつ、アキシャル外方向Yへのパイプ引抜けを防止するよう構成されている。
図1に於て、継手本体1は、ソケット型の場合を例示し、軸心方向の中央線Lm に関して、左右対称形であり、しかも、軸心方向全長に渡って、透明樹脂による内外二重構造である。
また、継手本体1の軸心方向の左右各々には、内鍔7Aを有する不透明円筒体7が外嵌され、固着されている。この円筒体7はPC(ポリカーボネート)等の耐ソルベント性及び耐強アルカリ性に優れた不透明樹脂から成り、これを継手本体1に嵌め殺し状に外嵌固着している。低い凹凸波形部8は、無理矢理に不透明円筒体7を継手本体1に外嵌した後の引抜阻止作用をなしている。
ところで、図1から明らかなように、継手本体1は、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13から成る内外二重構造であるが、アキシャル方向の各端側に不透明円筒体7が固着され、一対のこの不透明円筒体7,7の内方端7B,7B相互の間に形成される間隔領域のみが透明状であり、この間隔領域をもって、パイプ挿入完了確認領域Gとする。
そして、透明な上記パイプ挿入完了確認領域Gにまで、パイプP0 の先端面12が押込まれてきたことを、継手本体1の外部Eから、作業者又は検査員が、目視確認可能なように、閉円環状の樹脂製の目印環体20が設けられている。
図1に於て、9は先端に樹脂製の外鍔部9Aを有する薄肉金属筒体である。この筒体9の先端に、接着や融着、あるいは後述の凹凸係止手段等で固着された樹脂製の目印環体20をもって、薄肉金属筒体9の内端に、外鍔部9Aを形成している。
この目印環体20は、合成樹脂製であって、赤色,橙色,黄色,黄緑色としたり、さらには蛍光色とする。このようにして、目印環体20は、作業者又は検査員が、パイプ挿入完了確認領域Gの外部から目視確認できる。
このように、図1に示す第1の実施形態では、目印環体20は、薄肉金属筒体9の先端の外鍔部9Aを構成しており、パイプP0 の孔部に、先端から小寸法に渡って薄肉金属筒体9が密に挿入された状態(図1の右半分参酌)にて、パイプP0 が縮径異常変形することを阻止する補強機能を発揮する。
また、図1から明らかなように、各2個のOリング等のシール17,18が、(挿入された)パイプP0 の外周面2に密接する。つまり、外面止水の密封構造とする。なお、14はシール18のバックアップリングであり、不透明円筒体7の内鍔7Aと、継手本体1の外端面との間に介装されている。また、前述の抜止めリング5の歯部3の傾斜に沿うように、バックアップリング14の内周と外端面との角部は面取りされている。
そして、図1から判るように、シール17,18の配設位置は、継手本体1における透明な前記挿入完了確認領域G以外の軸心方向位置に、外面止水のシール17,18を配設している。即ち、図1では不透明円筒体7の軸心方向位置に対応させて、シール17,18を配設する。
継手本体1は、前述の如く、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13から成る内外二重構造であって、不透明円筒体7の未固着状態では、アキシャル方向全体にわたって透明である。
そして、内層11は、給湯に耐える耐熱性樹脂とする。例えば、ポリスルホン(PSU),ポリフェニレンスルフィド(PPSU),ポリサルフォン(PSP)等が好適である。他方、外層13は、溶剤に耐える耐ソルベント性樹脂とする。例えば、ポリカーボネート(PC)が好適である。又は、外層13として、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等の強アルカリ性(洗剤)に耐える耐強アルカリ性樹脂とすることもできる。例えば、耐強アルカリ性樹脂としては、塩化ビニルや、「トライタン」(米国の Eastman社の登録商標)等のコポリエステル樹脂、が好適である。特に、内層11・外層13共に「透明」であることが必須条件である。
そして、2種類の樹脂をもって、2色射出成形にて相互に積層一体化して、構成される。内層11と外層13の間に全然極微小の間隙も無く、透明性は高い。
ところで、不透明で良ければ、耐熱性及び耐ソルベント性を同時に充たす樹脂、若しくは、耐熱性と耐強アルカリ性を同時に充たす樹脂は、従来から存在しており、ねずみ色等の不透明なポリフェニレンスルフィド(PPS)が管継手の材料として公知である。
しかしながら、「透明」でなければならないという条件下では、給湯に耐える―――95℃程度に耐える―――耐熱性、及び、接着剤や塗料中の溶剤に耐える耐ソルベント性(又は、強アルカリ性に耐える耐強アルカリ性)を、同時に充足する実用性のある樹脂は、現実には存在しない。
そこで、本発明に係る管継手では、透明かつ耐熱性の樹脂から成る内層11と、透明かつ耐ソルベント性(又は耐強アルカリ性)の樹脂から成る外層13を、2色射出成形にて相互に積層一体化することで、初めて、次の3つの条件 (i)(ii)(iv) 又は (i)(iii)(iv)を満たす継手本体1を誕生させたのである。
条件 (i) :給湯用に耐える耐熱性(約95℃)を備えていること。
条件 (ii) :接着剤・塗料が外部から付着した場合に、接着剤や塗料に含まれた溶剤によって亀裂を発生しない耐ソルベント性を、備えていること。
条件(iii) :強アルカリ性洗剤が外部から付着した場合に、亀裂を発生しない耐強アルカリ性を、備えていること。
条件 (iv) :目印環体20が挿入完了確認領域Gに到達したことを外部Eから目視確認できる透明性を、備えていること。
次に、図1に示した各部の形状と構造等について、図10〜図12と共に、具体的に追加説明する。
継手本体1は、アキシャル方向中央の位置に、パイプP0 の内径に略等しい内径の内鍔部31を有し、また、パイプP0 にて押込まれてきた金属筒体9の外鍔部9A(目印環体20)が当接して停止する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を有する。つまり、図1、及び、図10〜図12に示すように、上記内鍔部31の側面を成す(孔部軸心に直交する)直交部32と、内径寸法が、(軸心内方向にゆくにしたがって)しだいに減少するアール状勾配部33とをもって、弯曲凹状段付面部30が、構成されている。
そして、継手本体1の孔部15は、上記内鍔部31の孔部と、アール状勾配部33と、パイプP0 の外径寸法よりも僅かに大きいパイプ先端挿入用中径部34と、内方側シール17が当接する段付部35と、シール17,18とスペーサ16が嵌着されるシール溝底面形成用大径部36とを、順次有する。ソケット型の管継手であるから、この継手本体1は、軸心逆方向に孔部形成用段付コアー金型を、容易に成形後に引抜くことができる。
また、シール17とスペーサ16とシール18を収納するシール凹溝は、段付部35と大径部36とバックアップリング14にて、形成されている。
次に、図2に示す第2の実施形態について説明する。図1に示した金属筒体9を省略し、代わりに、薄肉の挿入筒部19を、継手本体1自身が一体状に備えている。
図2の挿入筒部19、及び、図1の金属筒体9は、薄肉であって、従来例を示した図13の挿入筒部70よりも、著しく肉厚寸法が減少し、これによって、図2,図1に示す内径寸法D19,D9 は、従来例の図13の内径寸法D70よりも、小さく、従って、湯や水等の通過抵抗を減少できる。内径寸法D19,D9 が、十分大きく確保可能な理由は、図13の挿入筒部70に設けるシール66,66を省略して、図1,図2のように、パイプP0 の外周面2に対して密接するように、シール17,18の位置を変更しているからである。
また、図2に示すように、目印環体20は、合成樹脂から成る閉円環状リング22から成り、外周に(先端へ縮径する)勾配面22Aを有する。
パイプP0 を矢印A方向に挿入する際に、目印環体20(リング22)の勾配面(テーパ面)22Aがシール18,17を弾性的に拡径させてパイプP0 の先端の通過がスムーズとなるように誘導するガイド機能を発揮する。この点は、図1に於て、外鍔部9Aのテーパ面10も同様のガイド機能を発揮する。
また、図2では、不透明円筒体7は、継手本体1に外嵌状に融着した場合を示す。即ち、図1のように嵌め殺しで固着しても、図2のように融着によって固着するも、自由であることを示す。
なお、図2に示す第2実施形態は、図1と同一符号は同様の構成であるので、上述した以外の構成については説明を以下省略する。
図1と図2のいずれにあっても、継手本体1におけるパイプ挿入完了確認領域G以外の軸心方向位置に、不透明円筒体7を外嵌(固着)した構成であったが、これに代えて、図示省略するが、継手本体1を多色射出成形によって、一体状として不透明円筒壁部(不透明樹脂部)を、パイプ挿入完了確認領域G以外の位置に、形成しても、自由である。
次に、図3に本発明の第3実施形態を示す。図2の第2実施形態と比較すれば、明らかなように、ステンレス等の金属薄板をもって、不透明円筒体7を構成したものであり、先端に抜止めリング5の保持リング24を付加しつつ、パイプ挿入完了確認領域Gを除いたアキシャル(軸心)方向位置に、密に塑性変形を加えて、外嵌状に固着している。
それ以外の構成については、図2と同一符号は同様の構成であるので、重複説明を省略する。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず、設計変更自由であって、ソケット以外に、他端にネジ等の別の形状の連結部を有するアダプターや、エルボとしても良い。なお、図4に於ては、チーズとした場合を例示する。
即ち、図4と、その要部拡大図の図12に示したチーズ型(T型)の管継手では、Oリング等のゴム製シール17は、各パイプP0 に対して単数個を配設している場合を示す。さらに、図6に例示した抜止めリング5に限らず、公知の種々の抜止機構のものに変更することも、自由である。
ここで、図4,図5に示した実施形態について追加説明すると、図1と同一の符号は同様の構成を示していると共に、図4に示したT型管継手の継手本体1は、メイン流路Mを通過する流体の一部を、T字状に交叉する副流路部Sへ偏向誘導するための誘導突隆部40を、有していることを、特徴としている。この誘導突隆部40を管継手本体1の孔部内面に突設したことによって、副流路部Sへ分岐して流れる流量Fs が、メイン流路Mを流れる流量Fm に比べて極端に少なくなることを防止し、もって、分岐側流量Fs を十分に多くすることを可能としたチーズ型管継手である。
次に、図7と図8と図4に於て、金属筒体9と、樹脂製目印環体20とが、浅い凹周溝41と係止用円環状爪部42にて、相互に固着(連結)していることを示す。つまり、凹凸係止手段にて、目印環体20が金属筒体9に固着されている。さらに、図10〜図12に示す拡大断面図に於て、目印環体20が圧縮変形している状態を示しているが、上記凹周溝41と爪部42を明示している(自由状態の図9も参照)。
図9(A)に於て、自由状態の目印環体20の拡大断面形状を示す。図9(B)は、図9(A)に示す断面形状の基礎(基本)となった銃弾型44を示し、この銃弾型44の軸心L44よりも上方の上半分を、目印環体20の断面形状のラジアル外方側の一部に活用している。
詳しく説明すると、図9(A)に示した目印環体20(閉円環状リング22)の断面に於て、底辺20Aには、先端方向20Bに倒れた不等辺三角形状の係止用爪部42が設けられ、かつ、先端面20Cは、軸心L44と直交する(小さな幅寸法W1 の)直交平面とする。つまり、この先端面20Cと底辺20Aとは直角を成す。
また、基端面20Dは、パイプP0 の先端面12が当接(押圧)する面であって、底辺20Aに直交する。基端面20Dの幅寸法(図9(A)の上下方向寸法)は、先端面20Cの幅寸法(上下方向寸法)の2倍乃至10倍である。
そして、目印環体20の外周面の断面形状は、図9(B)に示した銃弾型44の上半分部位の外郭形状に、一致する。
言い換えると、目印環体20の外周面の断面形状は、基端から先端にゆくにしたがって、内径寸法がしだいに減少する弯曲凸状テーパ形状Tp である。
しかも、この弯曲凸状テーパ形状Tp の外周面断面形状は、曲率半径Rが、基端から先端にゆくにしたがって、しだいに減少する。つまり、図9(A)に示すように、仮に、4区画Z4 ,Z3 ,Z2 ,Z1 に区画してみれば、R4 >R3 >R2 >R1 の如く曲率半径Rが減少してゆき、先端点は、先端面20Cに到る。
そして、継手本体1の孔部には、(既述したように)弯曲凹状段付面部30が形成されているが、その縦断面形状は、以上詳説した(図9に示した)目印環体20の縦断面形状と、同一とするのが望ましい。
即ち、図1,図2,図3,図4,図5、及び、図10〜図12に示した各図面に於て、継手本体1の孔部15は、パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、弯曲凹状段付面部30を有し、その弯曲凹状段付面部30は、図9(A)にて説明した形状及び寸法関係をそのまま有する。即ち、パイプP0 からの押圧力が作用しないで、単に弯曲凹状段付面部30に目印環体20を差込めば、ほとんど圧縮力を受けないままで、すっぽりと、嵌合するように、両者の形状と寸法を、設定するのが望ましい。
従って、孔部15の弯曲凹状段付面部30の内周面断面形状は、図9(B)に示した銃弾型44の上半部に一致した弯曲凹状テーパ形状Tp ´―――つまりアール凹状勾配部33―――と、孔部軸心に直交面状の直交部32とから成っている。
但し、図10,図11,図12等において後述するように、目印環体20は、接続完了状態下で、パイプP0 の先端面12による押圧力Fp を受けて、弾性的に圧縮変形するので、弯曲凹状段付面部30の形状と寸法が、公差等によって、目印環体20の形状と寸法に対して、微小な形状及び寸法の相違は、(後述する)図10、及び、図11,図12の目視の確実容易性や、ゴム劣化性ガスに対する密封・遮断性に、ほとんど影響せず、従って、公差等による微小な形状や微少な寸法の相違は許容できるものである。
図10に於いて、外部Eから継手本体1内の目印環体20を、目視することが、確実かつ容易であることを、以下説明する。
即ち、上述のように、パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、継手本体1の孔部15が、備えていることによって、次のような作用・効果が奏される。
挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれてきた目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に到着して停止するが、パイプP0 の先端面12によって押圧力Fp を受け続けて、目印環体20は弾性圧縮状態となり、弯曲凹状テーパ形状Tp ´である弯曲凹状段付面部30に対して弾発的に密接状態となる。即ち、図10に矢印P20にて示したような弾発力をもって、目印環体20は弯曲凹状段付面部30に密接状態となる。
従来例を示した図14(B)に於て、間隙(ギャップ)G59が存在すれば、光が符号L100 の如く全反射を生じて、外部から、目印としての外鍔部59が見え難くなるという欠点があったことは既に説明したが、これに対して、本発明では、図10に示したように、密接状態として目印環体20が、弯曲凹状テーパ形状Tp ´の段付面部30に圧接し、(間隙(ギャップ)が無くなって、)外部Eから確実かつ容易に、目視確認可能である。
いわば、曇ったガラス窓に鼻を押付ければ、外部から、その鼻を容易に見付けることができるのと同様の原理を活用していると言える。
なお、図10に於て、弾発的に圧縮された目印環体20の底辺20A・爪部42側は、金属筒体9の先端部外面によって、サポートされ、目印環体20のラジアル内方向への逃げを阻止し、確実に、弯曲凹状段付面部30に対して大きな弾発力P20をもって弾発的に密接できる。
このように、継手本体1の孔部15に挿入された金属筒体9の先端部外面と、弯曲凹状段付面部30によって、目印環体20が侵入して弾性的に圧縮される「袋部」が、形成されていると、言うこともできる(図1,図4の実施形態参照)。
なお、図2,図3の実施形態にあっては、上記「袋部」は、継手本体1に一体形成された挿入筒部19の外周面部と、弯曲凹状段付面部30をもって、形成されている。従って、図2,図3に示す各実施形態にあっても、図10にて既に説明した作用・効果が奏せられる。
ところで、図10に於て、大きな角度βにわたって色々な方向から目印環体20を目視できるという作用・効果を示している。つまり、目印環体20の外周面側は、弯曲凸状テーパ形状Tp であり、それを外部Eから目視する方向が色々変化しても迅速に明確に目視できる。
次に、図11,図12は、各々、図1,図4の実施形態の要部拡大図である。
図11,図12に於て、17は、パイプP0 の外周面2に密接して、流体の外部漏洩を防止するOリング等のゴム製シールであり、このゴム製シール17が、湯水等の流体中の微量の塩素ガス等のゴム劣化性ガスによって、コロージョン(劣化)を起こして、(従来の図15(B)に示したような)欠損部Kを発生し、流体外部漏洩事故を起こすことを、図1,図4に示した本発明の実施形態では防止できることを、説明するための要部拡大図である。
図11,図12の各左半分の形状・構造は、図10と同じであり、かつ、パイプP0 の先端面12によって押圧力Fp を受けた目印環体20は弾性圧縮状態となって、弯曲凹状テーパ形状Tp ´の段付面部30に対して弾発的に密接状態となっている。
さらに、弾性圧縮状態の目印環体20と、パイプP0 の先端面12も、矢印P20に示した弾発力をもって、密接状態となっている。しかも、目印環体20は、図10で述べた「袋部」内にて弾性的に圧縮されている。
従って、被密封流体(湯水等)が(図11,図12に点線矢印H,Qにて示すように)浸入することを、弾性圧縮変形した目印環体20が、弯曲凹状段付面部30及びパイプ先端面12に対して、弾発的に圧接(矢印P20参照)することによって、遮断して、阻止する。
被密封流体(湯水等)には、オゾン(活性酸素),塩素,水素等のゴム劣化性ガスYgが混入しているが、被密封流体が前述の如く、遮断され、ゴム製シール17に向って浸入することがなくなる。従って、ゴム製シール17がコロージョン(劣化)を起こすことを防止し、従来の図15(B)に示した欠損部Kの発生を防ぐことができる。これによって、流体の外部漏洩事故が防止できる。
次に、図2,図3に示した各々別の実施の形態に於いては、図10,図11に示したところの金属筒体9の代りに、挿入筒部19が継手本体1と一体に形成されている。しかしながら、図10,図11と同様に、前記「袋部」が形成されており、目印環体20の弾性的圧縮によって、各対応面に密接する弾性的密接状態となり、図10に示した外部Eからの目視の容易・確実性という作用・効果、及び、図11に示した矢印H,Q方向への流体及びゴム劣化性ガスYg の浸入阻止の作用・効果も、同様に発揮される。
なお、本発明のさらに別の実施形態としては、(図示省略したが、)耐ソルベント性を考慮しない場合、あるいは、耐強アルカリ性を考慮しない場合には、継手本体1を、単一層透明構造とすることも自由である。そのような単一層透明構造の継手本体1であっても、図10にて述べたように、外部Eから目印環体20を明瞭に確認できて、迅速かつ確実な検査(点検)ができる利点があり、しかも、図11又は図12にて述べたように、ゴム劣化性ガスYg の矢印Q方向の流れを遮断して、ゴム製シール17の劣化を防止できるという作用・効果を奏する。
以上述べたように、継手本体1が、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される目印環体20を有し、上記目印環体20が上記継手本体1の挿入完了確認領域Gに到達したことを、継手本体外部Eから目視確認可能に構成されているので、パイプ挿入完了確認領域Gは、種々の苛酷な使用条件・環境・雰囲気に於て、透明を維持する透明樹脂の組合せが可能となった。その組合せによって、継手本体外部Eから、 360°のいずれからでも、目印環体20を目視確認してパイプP0 が正規位置まで挿入しているか否かを、迅速かつ確実に検査(点検)できる。例えば、ポリカーボネート(PC)は耐ソルベント性に優れ、接着剤や塗料の溶剤が付着する環境・雰囲気で使用できるが、内部流体の温度が高い使用条件では使用に適さないので、PC一層をもって、透明なパイプ挿入完了確認領域Gを形成できず、逆に、PSU,PPSU,PSPは給湯にも使用できるが、上記溶剤が付着する環境・雰囲気ではソルベントクラック(亀裂)を発生するため、それ等の樹脂のみをもって、透明なパイプ挿入完了確認領域Gを形成できない、という難題を解決できる。従って、新築建物の室内にて、(壁面塗装に伴った)給湯配管からの水漏れといった重大事故を防止できる。
また、本発明に係る管継手は、上記継手本体1における上記挿入完了確認領域G以外の軸心方向位置に、不透明樹脂部を配設したので、作業者又は検査員は、挿入完了確認領域Gに対してのみ注意を集中して、迅速かつ確実な確認と点検を行い得る。
また、上記継手本体1における上記挿入完了確認領域G以外の軸心方向位置に、不透明円筒体7を外嵌した構成であるので、嵌め殺しや熱融着等によって、不透明円筒体7を継手本体1に固着できて、製作し易く、この不透明円筒体7によって、作業者又は検査員は、挿入完了確認領域Gに対してのみ注意を集中して、迅速かつ確実な確認と点検を行い得る。
また、上記透明樹脂内層11は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層13は耐ソルベント性樹脂から成り、2色射出成形にて相互に積層一体化されている構成であるので、内層11と外層13の間に空気層等が存在せず、透明性が高く、パイプ挿入完了を容易・迅速かつ確実にチェックできる。特に、内層11が耐熱性に優れ、給湯用途に使用でき、しかも、外層13が接着剤や塗料の溶剤が付着してもソルベントクラックを生ずることなく耐久性に優れ、これによって、内装で塗装工事が行われる(木造の)新築建物での漏水による事故を、有効防止できる。
また、上記目印環体20は、薄肉金属筒体9の先端に突設された外鍔部9Aから成り、上記パイプP0 が縮径異常変形することを阻止する補強機能を備えた構成であるので、パイプP0 の先端に押されて、安定姿勢をもってスムーズに継手本体1内へ挿入され、しかも、抜止めリング5の縮径方向の大きな局部的外力がパイプP0 に作用した際に、確実にサポートして、パイプP0 が局部的に縮径異常変形することに伴って引抜ける等の事故を、防止できる。
また、上記目印環体20は、外周に勾配面22Aを有する閉円環状リング22から成るので、パイプP0 の先端面の角部がシール18,17を傷付けないように、パイプ挿入時のガイド(誘導)の機能を発揮する役目も兼ね、かつ、部品としてはシンプルで安価である。
また、上記継手本体1における上記挿入完了確認領域G以外の軸心方向位置に、パイプP0 の外周面2に密接するシール17,18を配設したので、目印環体20を目視で確認する際の邪魔とならず、しかも、パイプ挿入完了確認領域Gにおける内外二重構造の壁部を、目印環体20に極めて接近させて配置できることとなって、目視点検を、さらに、容易かつ確実に行い得る。
本発明は、以上詳述したように、継手本体1が、透明なパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される樹脂製目印環体20を有し、上記孔部15は、上記パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、有し、上記目印環体20が上記継手本体1の挿入完了確認領域Gの上記弯曲凹状段付面部30に到達して停止し、パイプP0 の先端面12による押圧力Fp により、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態となって、継手本体外部Eから上記密接状態の上記目印環体20が目視確認可能に構成されているので、目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態として、外部Eから目視するので、目印環体20を確実かつ容易・迅速に、確認することができる(図10参照)。また、図10に示したように、大きな角度βにわたって、目印環体20を、目視確認できる利点もある。つまり、目印環体20は、外周面側が弯曲凸状テーパ形状であるため、様々な方向から、目視できることを、図10に於て、大きな角度βの範囲に点在している人の目から目視可能となり、パイプ接続完了検査員等が迅速かつ容易に確認・検査作業ができる。
また、本発明は、挿入される被接続用のパイプP0 の外周面2に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シール17を備えた管継手に於て、継手本体1が、透明なパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される樹脂製目印環体20を有し、上記孔部15は、上記パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、有し、上記目印環体20が、上記継手本体1の挿入完了確認領域Gの上記弯曲凹状段付面部30に到達して停止し、該目印環体20が、弾発的に圧縮されて、上記先端面12及び弯曲凹状段付面部30に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガスYg が上記ゴム製シール17に向って流れることを遮断するように構成し、しかも、弯曲凹状段付面部30に密接状態の上記目印環体20が、継手本体外部Eから目視確認可能に構成されているので、目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態として、外部Eから目視するので、目印環体20を確実かつ容易・迅速に、確認することができる(図10参照)。また、図10に示したように、大きな角度βにわたって、目印環体20を、目視確認できる利点もある。つまり、目印環体20は、外周面側が弯曲凸状テーパ形状であるため、様々な方向から、目視できることを、図10に於て、大きな角度βの範囲に点在している人の目から目視可能となり、パイプ接続完了検査員等が迅速かつ容易に確認・検査作業ができる。
また、継手本体1が、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、かつ、上記透明樹脂内層11は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層13は耐ソルベント性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される樹脂製目印環体20を有し、上記孔部15は、上記パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、有し、上記目印環体20が上記継手本体1の挿入完了確認領域Gの上記弯曲凹状段付面部30に到達して停止し、パイプP0 の先端面12による押圧力Fp により、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態となって、継手本体外部Eから上記密接状態の上記目印環体20が目視確認可能に構成されているので、内層11が耐熱性に優れ、給湯用途に広く使用可能となり、さらに、外層13が接着剤や塗料の溶剤が付着してもソルベントクラックが生ずることなく耐久性に優れ、内装や塗装工事が行われる(木造の)新築建物での漏水による事故を防止できる。そして、目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態として、外部Eから目視するので、目印環体20を確実かつ容易・迅速に、確認することができる(図10参照)。また、図10に示したように、大きな角度βにわたって、目印環体20を、目視確認できる利点もある。つまり、目印環体20は、外周面側が弯曲凸状テーパ形状であるため、様々な方向から、目視できることを、図10に於て、大きな角度βの範囲に点在している人の目から目視可能となり、パイプ接続完了検査員等が迅速かつ容易に確認・検査作業ができる。
また、本発明は、挿入される被接続用のパイプP0 の外周面2に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シール17を備えた管継手に於て、継手本体1が、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、かつ、上記透明樹脂内層11は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層13は耐ソルベント性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される樹脂製目印環体20を有し、上記孔部15は、上記パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、有し、上記目印環体20が、上記継手本体1の挿入完了確認領域Gの上記弯曲凹状段付面部30に到達して停止し、該目印環体20が、弾発的に圧縮されて、上記先端面12及び弯曲凹状段付面部30に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガスYg が上記ゴム製シール17に向って流れることを遮断するように構成し、しかも、弯曲凹状段付面部30に密接状態の上記目印環体20が、継手本体外部Eから目視確認可能に構成されているので、内層11が耐熱性に優れ、給湯用途に広く使用可能となり、さらに、外層13が接着剤や塗料の溶剤が付着してもソルベントクラックが生ずることなく耐久性に優れ、内装や塗装工事が行われる(木造の)新築建物での漏水による事故を防止できる。そして、目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態として、外部Eから目視するので、目印環体20を確実かつ容易・迅速に、確認することができる(図10参照)。また、図10に示したように、大きな角度βにわたって、目印環体20を、目視確認できる利点もある。つまり、目印環体20は、外周面側が弯曲凸状テーパ形状であるため、様々な方向から、目視できることを、図10に於て、大きな角度βの範囲に点在している人の目から目視可能となり、パイプ接続完了検査員等が迅速かつ容易に確認・検査作業ができる。
さらに、図15及び図16に示した従来の管継手の問題点を解決できる。即ち、被密封流体中のオゾン(活性酸素),塩素,水素等のゴム劣化性ガスYg が、ゴム製シール17に向って浸入し、接触し、コロージョン(劣化)を起こすことを、確実に防止できる。このようなシール17のコロージョン(劣化)防止と、前記の目視の迅速・容易・確実化という、一石二鳥の優れた効果を同時に奏する。
また、継手本体1が、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、かつ、上記透明樹脂内層11は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層13は耐強アルカリ性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される樹脂製目印環体20を有し、上記孔部15は、上記パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、有し、上記目印環体20が上記継手本体1の挿入完了確認領域Gの上記弯曲凹状段付面部30に到達して停止し、パイプP0 の先端面12による押圧力Fp により、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態となって、継手本体外部Eから上記密接状態の上記目印環体20が目視確認可能に構成されているので、給湯用途に広く使用可能となり、台所用パイプ接続配管に特に好適である。即ち、台所の換気扇レンジフード等に付着した油汚れを落とすために使われる強アルカリ性洗剤が、外層13に付着したとしても、亀裂を生ずることなく、耐久性に優れ、漏水による事故を予防できる。そして、目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態として、外部Eから目視するので、目印環体20を確実かつ容易・迅速に、確認することができる(図10参照)。また、図10に示したように、大きな角度βにわたって、目印環体20を、目視確認できる利点もある。つまり、目印環体20は、外周面側が弯曲凸状テーパ形状であるため、様々な方向から、目視できることを、図10に於て、大きな角度βの範囲に点在している人の目から目視可能となり、パイプ接続完了検査員等が迅速かつ容易に確認・検査作業ができる。
また、挿入される被接続用のパイプP0 の外周面2に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シール17を備えた管継手に於て、継手本体1が、透明樹脂内層11と透明樹脂外層13の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域Gを、備え、かつ、上記透明樹脂内層11は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層13は耐強アルカリ性樹脂から成り、さらに、挿入されるパイプP0 の先端面12によって押込まれて、上記継手本体1の孔部15に挿入される樹脂製目印環体20を有し、上記孔部15は、上記パイプ挿入完了確認領域Gにおいて、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部30を、有し、上記目印環体20が、上記継手本体1の挿入完了確認領域Gの上記弯曲凹状段付面部30に到達して停止し、該目印環体20が、弾発的に圧縮されて、上記先端面12及び弯曲凹状段付面部30に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガスYg が上記ゴム製シール17に向って流れることを遮断するように構成し、しかも、弯曲凹状段付面部30に密接状態の上記目印環体20が、継手本体外部Eから目視確認可能に構成されているので、給湯用途に広く使用可能となり、台所用パイプ接続配管に特に好適である。即ち、台所の換気扇レンジフード等に付着した油汚れを落とすために使われる強アルカリ性洗剤が、外層13に付着したとしても、亀裂を生ずることなく、耐久性に優れ、漏水による事故を予防できる。そして、目印環体20は、弯曲凹状段付面部30に弾発的に密接状態として、外部Eから目視するので、目印環体20を確実かつ容易・迅速に、確認することができる(図10参照)。また、図10に示したように、大きな角度βにわたって、目印環体20を、目視確認できる利点もある。つまり、目印環体20は、外周面側が弯曲凸状テーパ形状であるため、様々な方向から、目視できることを、図10に於て、大きな角度βの範囲に点在している人の目から目視可能となり、パイプ接続完了検査員等が迅速かつ容易に確認・検査作業ができる。
さらに、図15及び図16に示した従来の管継手の問題点を解決できる。即ち、被密封流体中のオゾン(活性酸素),塩素,水素等のゴム劣化性ガスYg が、ゴム製シール17に向って浸入し、接触し、コロージョン(劣化)を起こすことを、確実に防止できる。従って、上述の強アルカリ性洗剤が使われる台所等における使用が可能となる効果と、ゴム製のシール17のコロージョン(劣化)防止と、前記の目視の迅速・容易・確実化という、一石三鳥の優れた効果を奏する。
1 継手本体
2 外周面
7 不透明円筒体
9 金属筒体
11 透明樹脂内層
12 先端面
13 透明樹脂外層
15 孔部
17 (ゴム製)シール
20 目印環体
30 弯曲凹状段付面部
G パイプ挿入完了確認領域
0 被接続パイプ
E 外部
Fp 押圧力
Yg ゴム劣化性ガス

Claims (5)

  1. 挿入される被接続用のパイプ(P 0 )の外周面(2)に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シール(17)を備えた管継手に於て、
    継手本体(1)が、透明なパイプ挿入完了確認領域(G)を、備え、
    さらに、挿入されるパイプ(P0 )の先端面(12)によって押込まれて、上記継手本体(1)の孔部(15)に挿入される樹脂製目印環体(20)を有し、
    上記孔部(15)は、上記パイプ挿入完了確認領域(G)において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部(30)を、有し、
    上記目印環体(20)が、上記継手本体(1)の挿入完了確認領域(G)の上記弯曲凹状段付面部(30)に到達して停止し、該目印環体(20)が、弾発的に圧縮されて、上記先端面(12)及び弯曲凹状段付面部(30)に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガス(Yg )が上記ゴム製シール(17)に向って流れることを遮断するように構成し、
    しかも、弯曲凹状段付面部(30)に密接状態の上記目印環体(20)が、継手本体外部(E)から目視確認可能に構成されていることを特徴とする管継手。
  2. 継手本体(1)が、透明樹脂内層(11)と透明樹脂外層(13)の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域(G)を、備え、かつ、上記透明樹脂内層(11)は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層(13)は耐ソルベント性樹脂から成り、
    さらに、挿入されるパイプ(P0 )の先端面(12)によって押込まれて、上記継手本体(1)の孔部(15)に挿入される樹脂製目印環体(20)を有し、
    上記孔部(15)は、上記パイプ挿入完了確認領域(G)において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部(30)を、有し、
    上記目印環体(20)が上記継手本体(1)の挿入完了確認領域(G)の上記弯曲凹状段付面部(30)に到達して停止し、パイプ(P 0 )の先端面(12)による押圧力(Fp )により、弯曲凹状段付面部(30)に弾発的に密接状態となって、継手本体外部(E)から上記密接状態の上記目印環体(20)が目視確認可能に構成されていることを特徴とする管継手。
  3. 挿入される被接続用のパイプ(P 0 )の外周面(2)に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シール(17)を備えた管継手に於て、
    継手本体(1)が、透明樹脂内層(11)と透明樹脂外層(13)の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域(G)を、備え、かつ、上記透明樹脂内層(11)は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層(13)は耐ソルベント性樹脂から成り、
    さらに、挿入されるパイプ(P0 )の先端面(12)によって押込まれて、上記継手本体(1)の孔部(15)に挿入される樹脂製目印環体(20)を有し、
    上記孔部(15)は、上記パイプ挿入完了確認領域(G)において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部(30)を、有し、
    上記目印環体(20)が、上記継手本体(1)の挿入完了確認領域(G)の上記弯曲凹状段付面部(30)に到達して停止し、該目印環体(20)が、弾発的に圧縮されて、上記先端面(12)及び弯曲凹状段付面部(30)に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガス(Yg )が上記ゴム製シール(17)に向って流れることを遮断するように構成し、
    しかも、弯曲凹状段付面部(30)に密接状態の上記目印環体(20)が、継手本体外部(E)から目視確認可能に構成されていることを特徴とする管継手。
  4. 手本体(1)が、透明樹脂内層(11)と透明樹脂外層(13)の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域(G)を、備え、かつ、上記透明樹脂内層(11)は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層(13)は耐強アルカリ性樹脂から成り、
    さらに、挿入されるパイプ(P0 )の先端面(12)によって押込まれて、上記継手本体(1)の孔部(15)に挿入される樹脂製目印環体(20)を有し、
    上記孔部(15)は、上記パイプ挿入完了確認領域(G)において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部(30)を、有し、
    上記目印環体(20)が上記継手本体(1)の挿入完了確認領域(G)の上記弯曲凹状段付面部(30)に到達して停止し、パイプ(P 0 )の先端面(12)による押圧力(Fp )により、弯曲凹状段付面部(30)に弾発的に密接状態となって、継手本体外部(E)から上記密接状態の上記目印環体(20)が目視確認可能に構成されていることを特徴とする管継手。
  5. 挿入される被接続用のパイプ(P 0 )の外周面(2)に密接して、外部漏洩を防止するゴム製シール(17)を備えた管継手に於て、
    継手本体(1)が、透明樹脂内層(11)と透明樹脂外層(13)の内外二重構造から成るパイプ挿入完了確認領域(G)を、備え、かつ、上記透明樹脂内層(11)は耐熱性樹脂から成り、上記透明樹脂外層(13)は耐強アルカリ性樹脂から成り、
    さらに、挿入されるパイプ(P0 )の先端面(12)によって押込まれて、上記継手本体(1)の孔部(15)に挿入される樹脂製目印環体(20)を有し、
    上記孔部(15)は、上記パイプ挿入完了確認領域(G)において、内径寸法がしだいに減少する目印環体停止用の弯曲凹状段付面部(30)を、有し、
    上記目印環体(20)が、上記継手本体(1)の挿入完了確認領域(G)の上記弯曲凹状段付面部(30)に到達して停止し、該目印環体(20)が、弾発的に圧縮されて、上記先端面(12)及び弯曲凹状段付面部(30)に対して弾発的に密接状態となって、被密封流体に混入しているゴム劣化性ガス(Yg )が上記ゴム製シール(17)に向って流れることを遮断するように構成し、
    しかも、弯曲凹状段付面部(30)に密接状態の上記目印環体(20)が、継手本体外部(E)から目視確認可能に構成されていることを特徴とする管継手。
JP2019037224A 2019-03-01 2019-03-01 管継手 Active JP6877775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019037224A JP6877775B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019037224A JP6877775B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020139602A JP2020139602A (ja) 2020-09-03
JP6877775B2 true JP6877775B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=72264644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019037224A Active JP6877775B2 (ja) 2019-03-01 2019-03-01 管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6877775B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3497284B2 (ja) * 1995-06-28 2004-02-16 積水化学工業株式会社 ポリオレフィンパイプ
JP4115154B2 (ja) * 2001-04-27 2008-07-09 古河電気工業株式会社 管継手
JP3738241B2 (ja) * 2002-08-06 2006-01-25 株式会社オンダ製作所 継手
JP2005207557A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Onda Seisakusho:Kk インコア
JP2008045720A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Bridgestone Corp サ−モバルブ一体型ワンプッシュ継手
US20130181446A1 (en) * 2012-01-13 2013-07-18 Comap Quick-connect coupler
JP2018194095A (ja) * 2017-05-18 2018-12-06 井上スダレ株式会社 管継手
JP6515231B1 (ja) * 2018-04-24 2019-05-15 井上スダレ株式会社 管継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020139602A (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9188260B2 (en) Crimp evident seal
TWI507626B (zh) 管接頭
JP6515231B1 (ja) 管継手
WO2005080854A1 (ja) パイプ継手
JP5290815B2 (ja) 管継手
JP6877775B2 (ja) 管継手
KR20190077056A (ko) 푸시-투-연결 피팅 조립체 및 장치
IL301148B1 (en) the author of the bride
JPWO2016002809A1 (ja) 継手付きホース
JP2019190655A (ja) 管継手
JP4311761B1 (ja) 管継手
JP4972422B2 (ja) 管継手
JP4115154B2 (ja) 管継手
JP5015282B2 (ja) 管継手
JP4177451B1 (ja) 管継手
KR101145553B1 (ko) 파이프 조인트
JP4982201B2 (ja) 管継手
KR101430400B1 (ko) 부시 및 이를 포함하는 관이음 연결장치
JP7093968B2 (ja) 接続部のシール構造
JP2020122498A (ja) 管継手
JP7224859B2 (ja) 異径対応配管検査用継手
CN220337703U (zh) 具有耐高温防泄漏功能的管道连接接头
JP7427185B2 (ja) サニタリー配管
JP6929153B2 (ja) ホース用継手
JP6522096B2 (ja) ユニオン継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6877775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150