JP6877669B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アンテナ装置に関するものである。
アンテナ装置を有する無線通信装置においては、マルチパスフェージング等による通信品質の低下を対策するために、アンテナ装置にダイバーシチ機能を持たせることが有効である。ダイバーシチ機能は、ブランチ数を増やすほど、フェージングによる受信電力の低下を低減できる。ダイバーシチ機能においては、一般に、ブランチ数を増やすためには放射素子の数を増やすことが必要であり、N個(Nは2以上の自然数)のブランチを形成するためにはN個の放射素子が必要となる。
しかしながら、例えば、小型の無線通信装置が複数の放射素子を備える場合、放射素子間の相互結合が強くなることから放射素子間又はブランチ間の相関が高くなるため、小型の無線通信装置が多数の放射素子を備えることは、困難である。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1には、右旋円偏波又は左旋円偏波を放射する円偏波切換形アンテナが開示されている。特許文献1に記載された円偏波切換形アンテナは、2個の給電点を有し、円偏波を放射する放射素子(以下「構成A」という。)と、一端が放射素子における一方の給電点と接続され、信号の位相を0度又は180度だけ移相する第1の移相器(以下「構成B」という。)と、一端が放射素子における他方の給電点と接続され、信号の位相を0度又は180度だけ移相する第2の移相器と、入力信号を位相差が90度である2つの信号に分配し、分配した一方の信号を第1の移相器に出力し、分配した他方の信号を第2の移相器に出力する90度ハイブリッド回路と、を備えている。
特開2000−223942号公報
一例として、特許文献1に記載された円偏波切換形アンテナから構成Aと構成Bとを削除し、更に、第1放射素子と第2放射素子とを追加したアンテナ装置を想定する。想定するアンテナ装置は、第1放射素子が、90度ハイブリッド回路の第1出力端子と接続され、且つ、第2放射素子が第2の移相器を介して90度ハイブリッド回路の第2出力端子と接続されているものとする。想定したアンテナ装置は、第2の移相器の移相量が制御信号等により切り替えられることにより、第1放射素子及び第2放射素子の2個の放射素子を用いて4ブランチダイバーシチ機能を実現することができる。
しかしながら、想定したアンテナ装置は、第1放射素子と第2放射素子との間隔が狭い場合、特に、第1放射素子と第2放射素子との間隔が動作周波数の波長の2分の1以下である場合、第1放射素子と第2放射素子との間の相互結合が強くなる。アンテナ装置は、第1放射素子と第2放射素子との間の相互結合が強くなると、例えば、第1放射素子から放射された信号の多くが第2放射素子に入射されてしまうため、90度ハイブリッド回路の入力端子において信号の反射振幅が大きくなり、信号を効率よく放射できない。
この発明は、上述の問題点を解決するためのもので、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できるアンテナ装置を提供することを目的としている。
この発明に係るアンテナ装置は、第1放射素子と、第2放射素子と、第1入出力端子と、第2入出力端子と、一端が第2放射素子に接続されている第1移相器と、一端が第1放射素子に接続され、他端が第1移相器の他端に接続されている第1サセプタンス素子と、一端が第1サセプタンス素子の一端に接続されている第2サセプタンス素子と、一端が第1サセプタンス素子の他端に接続されている第3サセプタンス素子と、一端が第2サセプタンス素子の他端に接続され、他端が第3サセプタンス素子の他端に接続されている第4サセプタンス素子と、一端が第4サセプタンス素子の一端に接続され、他端が第1入出力端子と接続されている第1可変整合回路と、一端が第4サセプタンス素子の他端に接続され、他端が第2入出力端子と接続されている第2可変整合回路と、を備え、第1入出力端子又は第2入出力端子から給電される場合に、第1放射素子の励振振幅と第2放射素子の励振振幅とが略等振幅となり、且つ、第1入出力端子と第2入出力端子との間の結合が低減するように、第1サセプタンス素子、第2サセプタンス素子、第3サセプタンス素子、及び第4サセプタンス素子が各サセプタンス値を設定されている。
この発明によれば、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できる。
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置の要部の構成の一例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係るアンテナ装置の動作メカニズムを説明した図である。 図3は、実施の形態1に係るアンテナ装置の放射素子の構成の一例を示す図である。 図4は、図3に示す放射素子のみにより構成されたアンテナ装置におけるSパラメータ計算結果を示す図である。 図5Aは、実施の形態1に係るアンテナ装置の放射素子に、図3に示す構成を適用した場合における、第1移相器がモード1である場合のSパラメータ計算結果を示す図である。図5Bは、実施の形態1に係るアンテナ装置の放射素子に、図3に示す構成を適用した場合における、第1移相器がモード2である場合のSパラメータ計算結果を示す図である。 図6は、実施の形態1に係るアンテナ装置の放射素子に、図3に示す構成を適用した場合における、放射パターン計算結果を示す図である。 図7は、実施の形態1に係るアンテナ装置の放射素子に、図3に示す構成を適用した場合における、各ブランチ間の相関係数の計算結果を示す図である。 図8Aは、実施の形態2に係るアンテナ装置の要部の構成の一例を示す図である。図8Bは、実施の形態2に係るアンテナ装置において、第1移相器がモード1である場合の第1DPDTスイッチ、第2DPDTスイッチ、及び第3DPDTスイッチの状態を示す図である。図8Cは、実施の形態2に係るアンテナ装置において、第1移相器がモード2である場合の第1DPDTスイッチ、第2DPDTスイッチ、及び第3DPDTスイッチの状態を示す図である。 図9は、実施の形態3に係るアンテナ装置の要部の構成の一例を示す図である。 図10は、実施の形態3に係るアンテナ装置の動作メカニズムを説明した図である。 図11Aは、実施の形態4に係るアンテナ装置の要部の構成の一例を示す図である。図11Bは、実施の形態4に係るアンテナ装置において、第2移相器及び第3移相器がモード3である場合の第4DPDTスイッチ及び第5DPDTスイッチの状態を示す図である。図11Cは、実施の形態4に係るアンテナ装置において、第2移相器及び第3移相器がモード4である場合の第4DPDTスイッチ及び第5DPDTスイッチの状態を示す図である。 図12Aは、実施の形態5に係るアンテナ装置の要部の構成の一例を示す図である。図12Bは、実施の形態5に係るアンテナ装置において、第2移相器及び第3移相器がモード3である場合の第6DPDTスイッチ及び第7DPDTスイッチの状態を示す図である。図12Cは、実施の形態5に係るアンテナ装置において、第2移相器及び第3移相器がモード4である場合の第6DPDTスイッチ及び第7DPDTスイッチの状態を示す図である。 図13は、伝送線路の構成の一例を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1から図7を参照して実施の形態1に係るアンテナ装置100について説明する。
図1を参照して、実施の形態1に係るアンテナ装置100の要部の構成の一例を説明する。
実施の形態1に係るアンテナ装置100は、第1放射素子101、第2放射素子102、第1入出力端子103、第2入出力端子104、第1移相器110、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、第4サセプタンス素子108、第1可変整合回路120、及び、第2可変整合回路130を備える。
第1移相器110の一端は、第2放射素子102に接続されている。
第1サセプタンス素子105の一端は、第1放射素子101に接続されている。
第1サセプタンス素子105の他端は、第1移相器110の他端に接続されている。
第2サセプタンス素子106の一端は、第1サセプタンス素子105の一端に接続されている。
第3サセプタンス素子107の一端は、第1サセプタンス素子105の他端に接続されている。
第4サセプタンス素子108の一端は、第2サセプタンス素子106の他端に接続されている。
第4サセプタンス素子108の他端は、第3サセプタンス素子107の他端に接続されている。
第1可変整合回路120の一端は、第4サセプタンス素子108の一端に接続されている。
第1可変整合回路120の他端は、第1入出力端子103と接続されている。
第2可変整合回路130の一端は、第4サセプタンス素子108の他端に接続されている。
第2可変整合回路130の他端は、第2入出力端子104と接続されている。
アンテナ装置100は、第1放射素子101及び第2放射素子102の構成又は形状により、図1に示す参照面t1における第1放射素子101及び第2放射素子102の反射振幅が十分低いものであるとする。アンテナ装置100は、第1放射素子101及び第2放射素子102の構成又は形状により、参照面t1における第1放射素子101及び第2放射素子102の十分に反射振幅を低減できない場合、整合回路等を使用することにより、低減するようにしても良い。
第1移相器110は、第1移相器110に入力された信号の位相を移相させる。
具体的には、第1移相器110は、第1移相器110に入力された信号の位相を移相量として0度移相させる状態、及び、第1移相器110に入力された信号の位相を移相量として+90度移相させる状態の2つの状態を有する。第1移相器110の状態は、例えば、外部から受けた制御信号により、2つの状態のうちいずれかの状態に切り替えられる。
なお、ここで言う0度は、厳密な0度に限定されるものではなく、略0度含むものである。以下、0度は、略0度を含むものとして説明する。また、ここで言う+90度は、厳密な+90度に限定されるものではなく、略+90度含むものである。以下、+90度は、略+90度を含むものとして説明する。
第1可変整合回路120及び第2可変整合回路130は、アンテナ装置100におけるインピーダンスの整合をとることにより、第1入出力端子103及び第2入出力端子104における反射振幅を低減させる。
具体的には、第1可変整合回路120及び第2可変整合回路130は、第1移相器110の移相量に合わせてアンテナ装置100におけるインピーダンスの整合をとる。
より具体的には、第1可変整合回路120は、第1移相器110が有する2つ状態のそれぞれに対応する2つ状態を有する。第1可変整合回路120の状態は、第1移相器110が、第1移相器110が有する2つ状態のうちいずれかの状態に切り替られるのと同期して、例えば、外部から受けた制御信号により、第1可変整合回路120における第1移相器110が切り替えられた後の状態に対応する状態に切り替えられる。
また、第2可変整合回路130は、第1移相器110が有する2つ状態のそれぞれに対応する2つの状態を有する。第2可変整合回路130の状態は、第1移相器110が、第1移相器110が有する2つ状態のうちいずれかの状態に切り替られるのと同期して、例えば、外部から受けた制御信号により、第2可変整合回路130における第1移相器110が切り替えられた後の状態に対応する状態に切り替えられる。
第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108は、インダクタ、キャパシタ、又は0Ω抵抗等により構成された、サセプタンス値を有する素子である。
アンテナ装置100は、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により減結合回路が構成されている。
第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108の各サセプタンス値は、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から給電される場合に、第1放射素子101の励振振幅と第2放射素子102の励振振幅とが略等振幅となり、且つ、第1入出力端子103と第2入出力端子104との間の結合が低減するように設定されたものである。
より具体的には、第1サセプタンス素子105は、予めサセプタンス値Bが設定されている。アンテナ装置100は、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bを変化させることにより、第1放射素子101と第2放射素子102との励振振幅比を変化させることができる。
第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bは、式(1)を満たすように決定される。
Figure 0006877669
ただし、Zは、規格化インピーダンスである。
また、第2サセプタンス素子106のサセプタンス値と、第3サセプタンス素子107のサセプタンス値とは、予め等しいサセプタンス値Bが設定されている。第4サセプタンス素子108は、予めサセプタンス値Bが設定されている。
第2サセプタンス素子106及び第3サセプタンス素子107のサセプタンス値Bと、第4サセプタンス素子108のサセプタンス値Bとは、式(2)から式(6)までの全てを満たすように決定される。
Figure 0006877669
ただし、Yは、第2サセプタンス素子106における第1放射素子101側の一端と、第3サセプタンス素子107における第2放射素子102側の一端とから、第1放射素子101側及び第2放射素子102側を見た際のアドミタンスマトリクスである。すなわち、Yは、図1に示す参照面t3から第1放射素子101側及び第2放射素子102側を見た際のアドミタンスマトリクスである。
また、式(1)と式(3)とは複合同順である。
上述のように決定されたサセプタンス値を、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108に設定することにより、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により構成された減結合回路は、参照面t4から第1放射素子101側及び第2放射素子102側を見た際の相互結合を低減させることができる。
また、通常、図1に示す参照面t2から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の相互結合の位相が変化すると、相互結合を低減できるサセプタンス値Bとサセプタンス値Bとは変化する。しかし、式(1)のように決定されたサセプタンス値Bを第1サセプタンス素子105に設定することにより、図1に示す参照面t2から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の相互結合の位相が変化しても、相互結合を低減できるサセプタンス値Bとサセプタンス値Bとは変化しなくなる。すなわち、式(1)のように決定されたサセプタンス値Bを第1サセプタンス素子105に設定することにより、当該減結合回路は、第1移相器110が第1移相器110に入力された信号の位相を移相させる移相量に依存することなく、参照面t3から第1放射素子101側及び第2放射素子102側を見た際の相互結合を低減させることができる。
また、上述のように決定されたサセプタンス値Bを第1サセプタンス素子105に設定することにより、第1放射素子101の励振振幅と第2放射素子102の励振振幅とは、等振幅となる。なお、ここで言う等振幅は、厳密な等振幅とは限らず、略等振幅を含むものであっても良い。以下、等振幅は、略等振幅を含むものとして説明する。
図2を参照して、実施の形態1に係るアンテナ装置100の動作メカニズムを説明する。
以下、第1移相器110が、第1移相器110に入力された信号の位相を移相量として0度移相させる状態(以下「モード1」という。)である場合について説明する。
第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により構成された回路の特性より、第1入出力端子103から給電される場合と、第2入出力端子104から給電される場合とでは異なる位相差が生じる。
Figure 0006877669
同様に、第1移相器110が、第1移相器110に入力された信号の位相を移相量として+90度移相させる状態(以下「モード2」という。)である場合、且つ、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1入出力端子103から給電される場合は0度となり、第2入出力端子104から給電される場合は+180度となる。また、第1移相器110がモード2である場合、且つ、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース2である場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1入出力端子103から給電される場合は+180度となり、第2入出力端子104から給電される場合は0度となる。
以下、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合について説明する。
アンテナ装置100は、第1移相器110がモード1である場合、且つ、第1入出力端子103から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が+90度となる1つのブランチ(以下「ブランチ1」という。)を形成する。
アンテナ装置100は、第1移相器110がモード1である場合、且つ、第2入出力端子104から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が−90度となる1つのブランチ(以下「ブランチ2」という。)を形成する。
アンテナ装置100は、第1移相器110がモード2である場合、且つ、第1入出力端子103から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が0度となる1つのブランチ(以下「ブランチ3」という。)を形成する。
アンテナ装置100は、第1移相器110がモード2である場合、且つ、第2入出力端子104から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が+180度となる1つのブランチ(以下「ブランチ4」という。)を形成する。
このように、アンテナ装置100は、第1移相器110が、例えば、外部から受けた制御信号により、モード1又はモード2のいずれかのモードに切り替えられ、給電が、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から行われるように制御されることにより、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が0度、+90度、+180度、又は+270度(−90度)となる4ブランチダイバーシチ機能を構成することができる。
アンテナ装置100は、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース2である場合も、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合と同様に、第1移相器110が、例えば、外部から受けた制御信号により、モード1又はモード2のいずれかのモードに切り替えられ、給電が、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から行われるように制御されることにより、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が0度、+90度、+180度、又は+270度(−90度)となる4ブランチダイバーシチ機能を構成することができる。
アンテナ装置100は、第1移相器110がモード1である場合と、第1移相器110がモード2である場合とでは、図1に示す参照面t2から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の相互結合の位相が異なるため、図1に示す参照面t4から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の反射の位相が異なる。アンテナ装置100は、第1移相器110がモード1である場合と、第1移相器110がモード2である場合とで、第1可変整合回路120及び第2可変整合回路130の状態を切り替えることにより、第1入出力端子103及び第2入出力端子104における反射振幅を低減させる。アンテナ装置100は、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により構成された減結合回路により、参照面t4から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た時の相互結合は低減されているため、第1可変整合回路120及び第2可変整合回路130の状態を切り替えは、それぞれ独立して行うことができる。
実施の形態1に係るアンテナ装置100の効果を確認するために、図3から図5を参照して、図3に示す2素子アレーアンテナを用いて電磁界シミュレーションを行った結果について説明する。
図3において、λcは、設計周波数fcにおける自由空間波長である。図3において、2つの逆Fアンテナ201と逆Fアンテナ202とは、図3に示すX方向の長さが、λc/2以下の0.15λcであり、図3に示すY方向の長さが0.21λcであるグランド導体板211上に、0.15λcの間隔を空けて設置されている。
以下、逆Fアンテナ201が第1放射素子101であり、逆Fアンテナ202が第2放射素子102であるものとして説明する。
図4は、図3に示す放射素子のみにより構成されたアンテナ装置におけるSパラメータ計算結果を示す図である。すなわち、図4は、図1に示すアンテナ装置100から、第1移相器110、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、第4サセプタンス素子108、第1可変整合回路120、及び第2可変整合回路130が除かれ、且つ、第1放射素子101が第1入出力端子103に接続され、第2放射素子102が第2入出力端子104に接続されたものに、図3に示す2素子アレーアンテナが適用された場合のSパラメータ計算結果を示したものである。
図5Aは、実施の形態1に係るアンテナ装置100の第1放射素子101及び第2放射素子102に、図3に示す構成を適用した場合における、第1移相器110がモード1である場合のSパラメータ計算結果を示す図である。図5Bは、実施の形態1に係るアンテナ装置100の第1放射素子101及び第2放射素子102に、図3に示す構成を適用した場合における、第1移相器110がモード2である場合のSパラメータ計算結果を示す図である。
図4及び図5において、S11は、逆Fアンテナ201の反射振幅を、S21は、逆Fアンテナ202から逆Fアンテナ201への結合の振幅を、及び、S22は、逆Fアンテナ202の反射振幅をそれぞれ示している。
図4において、図3に示す2素子アレーアンテナは対称構造であるため、逆Fアンテナ201の反射振幅を示すS11と、逆Fアンテナ202の反射振幅を示すS22とは、重なっている。図4において、逆Fアンテナ201の反射振幅と、逆Fアンテナ202の反射振幅とは、設計周波数fcにおいて低減されていることが確認できる。一方、図4において、逆Fアンテナ201と逆Fアンテナ202との間の距離がλc/2以下であるため、逆Fアンテナ202から逆Fアンテナ201への結合の振幅は、設計周波数fcにおいて−2.7dBであり、設計周波数fcにおいて非常に高いことが確認できる。
図5Aにおいて、第1移相器110がモード1である場合は、図1に示す回路構成が対称となるため、逆Fアンテナ201の反射振幅を示すS11と、逆Fアンテナ202の反射振幅を示すS22とは、重なっている。
図5A及び図5Bにおいて、逆Fアンテナ201と逆Fアンテナ202との間の距離がλc/2以下であっても、逆Fアンテナ201の反射振幅、逆Fアンテナ202の反射振幅、及び、逆Fアンテナ202から逆Fアンテナ201への結合の振幅は全て、設計周波数fcにおいて低減されていることが確認できる。
図6は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の第1放射素子101及び第2放射素子102に、図3に示す構成を適用した場合における、設計周波数fcにおける図3に示すZX面の放射パターン計算結果を示す図である。図6において、4つのブランチ1,2,3,4の設計周波数fcにおけるZX面の放射パターンの各形状は、互いに異なっていることが確認できる。
図7は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の第1放射素子101及び第2放射素子102に、図3に示す構成を適用した場合における、各ブランチ間の相関係数の計算結果を示す図である。特に、図7は、アンテナ装置100がマルチパス環境に設置されることを想定し、到来波が全方向に一様に分布していると仮定した場合の、各ブランチ間の相関係数を求めた結果を示したものである。図7に示すように、アンテナ装置100における各ブランチ間の相関係数は、全て0.5以下となり、アンテナ装置100は、低相関な4ブランチダイバーシチ機能が得られていることが確認できる。
以上のように、アンテナ装置100は、第1放射素子101と、第2放射素子102と、第1入出力端子103と、第2入出力端子104と、一端が第2放射素子102に接続されている第1移相器110と、一端が第1放射素子101に接続され、他端が第1移相器110の他端に接続されている第1サセプタンス素子105と、一端が第1サセプタンス素子105の一端に接続されている第2サセプタンス素子106と、一端が第1サセプタンス素子105の他端に接続されている第3サセプタンス素子107と、一端が第2サセプタンス素子106の他端に接続され、他端が第3サセプタンス素子107の他端に接続されている第4サセプタンス素子108と、一端が第4サセプタンス素子108の一端に接続され、他端が第1入出力端子103と接続されている第1可変整合回路120と、一端が第4サセプタンス素子108の他端に接続され、他端が第2入出力端子104と接続されている第2可変整合回路130と、を備え、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から給電される場合に、第1放射素子101の励振振幅と第2放射素子102の励振振幅とが略等振幅となり、且つ、第1入出力端子103と第2入出力端子104との間の結合が低減するように、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108が各サセプタンス値を設定されている。
このように構成することで、アンテナ装置100は、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できる。
従来の90度ハイブリッド回路は、通常、方向性結合器等により構成される。90度ハイブリッド回路が方向性結合器により構成される場合、方向性結合器が1/4波長四方等の大きさを有するものとなるため、放射素子に給電を行う給電回路が大型になってしまうという問題点がある。
例えば、方向性結合器を集中定数素子で構成することにより給電回路を小型化したとしても、給電回路は、8個以上の集中定数素子が必要となる。したがって、給電回路が方向性結合器を集中定数素子で構成したものであったとしても、給電回路は、多くの素子数が必要となってしまい、且つ回路損失が大きいものになってしまうという問題がある。また、従来の90度ハイブリッド回路は、第2の移相器の移相量が180度であるため、第1放射素子と第2放射素子との励振位相差が90度と270度とにしかならず、実質的に2ブランチダイバーシチでしか機能しないものになってしまうという問題がある。
アンテナ装置100を上述のように構成することで、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により、第1放射素子101と第2放射素子102との間の相互結合を低減しつつ、第1放射素子101及び第2放射素子102の励振振幅を等振幅にできるため、方向性結合器等を用いずに、簡易な構成にできる。
アンテナ装置100を上述のように構成することで、アンテナ装置100を小型且つ低損失にできる。
なお、実施の形態1に係る第1放射素子101及び第2放射素子102は、一例として、逆Fアンテナ201及び逆Fアンテナ202により構成されたものとして説明したが、第1放射素子101及び第2放射素子102は、逆Fアンテナ201及び逆Fアンテナ202により構成されたものに限定されるものではない。第1放射素子101及び第2放射素子102は、モノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、逆Lアンテナ等により構成されたものであっても良い。
実施の形態2.
実施の形態2に係るアンテナ装置100aは、実施の形態1に係るアンテナ装置100の第1移相器110、第1可変整合回路120、及び第2可変整合回路130が、それぞれ、第1移相器110a、第1可変整合回路120a、及び第2可変整合回路130aに変更されたものである。
図8を参照して実施の形態2に係るアンテナ装置100aの要部の構成の一例について説明する。
図8Aは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aの要部の構成の一例を示す図である。
実施の形態2に係るアンテナ装置100aの構成において、実施の形態1に係るアンテナ装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図8Aの構成については、説明を省略する。
実施の形態2に係るアンテナ装置100aは、第1放射素子101、第2放射素子102、第1入出力端子103、第2入出力端子104、第1移相器110a、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、第4サセプタンス素子108、第1可変整合回路120a、及び、第2可変整合回路130aを備える。
実施の形態2に係る第1移相器110aは、第1DPDT(Double Pole, Double Throw)スイッチ111と、第1伝送線路112と、により構成されている。
実施の形態2に係る第1可変整合回路120aは、第2DPDTスイッチ121と、第1整合回路122と、第2整合回路123と、により構成されている。
実施の形態2に係る第2可変整合回路130aは、第3DPDTスイッチ131と、第3整合回路132と、第4整合回路133と、により構成されている。
第1DPDTスイッチ111は、第1端子111−1、第2端子111−2、第3端子111−3、及び第4端子111−4を有する。
第1DPDTスイッチ111は、第1端子111−1が第3端子111−3に接続され、且つ、第2端子111−2が第4端子111−4に接続された第1状態、及び、第1端子111−1が第4端子111−4に接続され、且つ、第2端子111−2が第3端子111−3に接続された第2状態の2つ状態を有する。
第1DPDTスイッチ111は、例えば、外部から受けた制御信号により、第1状態と第2状態とが切り替えられる。
第2DPDTスイッチ121は、第5端子121−1、第6端子121−2、第7端子121−3、及び第8端子121−4を有する。
第2DPDTスイッチ121は、第5端子121−1が第7端子121−3に接続され、且つ、第6端子121−2が第8端子121−4に接続された第3状態、及び、第5端子121−1が第8端子121−4に接続され、且つ、第6端子121−2が第7端子121−3に接続された第4状態の2つ状態を有する。
第2DPDTスイッチ121は、例えば、外部から受けた制御信号により、第3状態と第4状態とが切り替えられる。
第3DPDTスイッチ131は、第9端子131−1、第10端子131−2、第11端子131−3、及び第12端子131−4を有する。
第3DPDTスイッチ131は、第9端子131−1が第11端子131−3に接続され、且つ、第10端子131−2が第12端子131−4に接続された第5状態、及び、第9端子131−1が第12端子131−4に接続され、且つ、第10端子131−2が第11端子131−3に接続された第6状態の2つ状態を有する。
第3DPDTスイッチ131は、例えば、外部から受けた制御信号により、第5状態と第6状態とが切り替えられる。
第1端子111−1は、第1サセプタンス素子105の他端に接続されている。
第2端子111−2は、第1伝送線路112の一端に接続されている。
第3端子111−3は、第2放射素子102に接続されている。
第4端子111−4は、第1伝送線路112の他端に接続されている。
第5端子121−1は、第2整合回路123の一端に接続されている。
第6端子121−2は、第1整合回路122の一端に接続されている。
第7端子121−3は、第4サセプタンス素子108の一端に接続されている。
第8端子121−4は、第1整合回路122の他端に接続されている。
第9端子131−1は、第4整合回路133の一端に接続されている。
第10端子131−2は、第3整合回路132の一端に接続されている。
第11端子131−3は、第4サセプタンス素子108の他端に接続されている。
第12端子131−4は、第3整合回路132の他端に接続されている。
第2整合回路123の他端は、第1入出力端子103と接続されている。
第4整合回路133の他端は、第2入出力端子104と接続されている。
アンテナ装置100aは、例えば、外部から受けた制御信号により、第1DPDTスイッチ111が第1状態であり、且つ、第2DPDTスイッチ121が第3状態であり、且つ、第3DPDTスイッチ131が第5状態であるモードと、第1DPDTスイッチ111が第2状態であり、且つ、第2DPDTスイッチ121が第4状態であり、且つ、第3DPDTスイッチ131が第6状態であるモードとが切り替えられる。
図8Bは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aにおいて、第1移相器110aがモード1である場合の第1DPDTスイッチ111、第2DPDTスイッチ121、及び第3DPDTスイッチ131の状態を示す図である。
図8Cは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aにおいて、第1移相器110aがモード2である場合の第1DPDTスイッチ111、第2DPDTスイッチ121、及び第3DPDTスイッチ131の状態を示す図である。
以下、第1伝送線路112は、第1伝送線路112に入力された信号の位相を+90度移相させるものとして説明する。
第1伝送線路112は、例えば、図13に示す移相回路300が適用されたものであっても良い。図13に示す移相回路300は、1個以上のインダクタ302−1,302−2,・・・,302−N(Nは1以上の自然数)と、複数のキャパシタ301−1,302−2,・・・,301−N,301−N+1との複数の集中定数素子を有する。
移相回路300は、並列接続されたキャパシタ301−1,302−2,・・・,301−N,301−N+1と、直列接続されたインダクタ302−1,302−2,・・・,302−Nとが交互に接続されている。
より具体的には、各インダクタ302−M(Mは1以上且つNより小さい自然数)の一端は、インダクタ302−M+1の他端に接続されている。キャパシタ301−1,302−2,・・・,301−N,301−N+1の一端は、それぞれグランド導体303に接続されている。インダクタ302−1の他端、並びに、各インダクタ302−M及びインダクタ302−Nの一端は、それぞれ、対応するキャパシタ301−L(Lは1以上且つN+1以下の自然数)の一端に接続されている。
第1伝送線路112に図13に示すような移相回路300が適用されることにより、第1伝送線路112は、集中定数素子を複数組み合わせることで移相量を大きくすることができる。また、移相回路300は、集中定数素子のみにより構成されているため、第1伝送線路112に図13に示すような移相回路300が適用されることにより、第1伝送線路112の大きさが小さくなり、アンテナ装置100aは小型化することができる。
第1DPDTスイッチ111が第1状態である場合、第1サセプタンス素子105の他端は、第1端子111−1と第3端子111−3とを介して、第2放射素子102に短絡されるように接続される。第1DPDTスイッチ111が第1状態である場合、第1移相器110aは、第1移相器110aに入力された信号を移相量として0度移相させる状態、すなわち、モード1となる。
また、第1DPDTスイッチ111が第2状態である場合、第1サセプタンス素子105の他端は、第1伝送線路112を介して、第2放射素子102に接続される。第1DPDTスイッチ111が第2状態である場合、第1移相器110aは、第1移相器110aに入力された信号を移相量として+90度移相させる状態、すなわち、モード2となる。
第1DPDTスイッチ111が第1状態である場合と、第1DPDTスイッチ111が第2状態である場合とでは、図8Aに示す参照面t2から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の相互結合の位相が異なるため、図8Aに示す参照面t4から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の反射の位相が異なる。
アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード1である場合、第1可変整合回路120aを第3状態で動作させ、且つ、第2可変整合回路130aを第5状態で動作させ、第1移相器110aがモード2である場合、第1可変整合回路120aを第4状態で動作させ、且つ、第2可変整合回路130aを第6状態で動作させる。
具体的には、例えば、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード1である場合、第2整合回路123の一端が、第5端子121−1と第7端子121−3とを介して、第4サセプタンス素子108の一端に短絡されるように接続される。また、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード2である場合、第2整合回路123の一端が、第1整合回路122を介して、第4サセプタンス素子108の一端に接続される。
アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード1である場合、第2整合回路123が、第1入出力端子103から入力された信号の反射振幅を低減させる。また、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード2である場合、第1整合回路122と第2整合回路123とが、第1入出力端子103から入力された信号の反射振幅を低減させる。
更に、例えば、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード1である場合、第4整合回路133の一端が、第9端子131−1と第11端子131−3とを介して、第4サセプタンス素子108の他端に短絡されるように接続される。また、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード2である場合、第4整合回路133の一端が、第3整合回路132を介して、第4サセプタンス素子108の他端に接続される。
アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード1である場合、第4整合回路133が、第2入出力端子104から入力された信号の反射振幅を低減させる。また、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード2である場合、第3整合回路132と第4整合回路133とが、第2入出力端子104から入力された信号の反射振幅を低減させる。
第1整合回路122、第2整合回路123、第3整合回路132、及び第4整合回路133は、例えば、3個の集中定数素子を有するΠ型回路により構成される。第1整合回路122、第2整合回路123、第3整合回路132、及び第4整合回路133の構成は、Π型回路に限定されるものでななく、T型回路等であっても良い。
以上の説明のとおり、アンテナ装置100aは、第1移相器110aのモードに合わせて、第2可変整合回路130aの状態と第1可変整合回路120aの状態とを切り替えることにより、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100aは、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により、第1放射素子101と第2放射素子102との間の相互結合を低減しつつ、第1放射素子101及び第2放射素子102の励振振幅を等振幅にできるため、方向性結合器等を用いずに、簡易な構成にできる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100aを小型且つ低損失にできる。
なお、アンテナ装置100aは、第1移相器110aがモード1である場合に、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量と、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量とが等しくなり、第1移相器110aがモード2である場合に、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量が、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量より90度だけ大きくなるものであれば、例えば、第1サセプタンス素子105の一端と第1放射素子101との間、第1サセプタンス素子105の他端と第1端子111−1との間、又は、第3端子111−3と第2放射素子102との間を、不図示の伝送線路を介して接続しても良い。
実施の形態3.
実施の形態3に係るアンテナ装置100bは、実施の形態1に係るアンテナ装置100の第1移相器110、第1可変整合回路120、及び第2可変整合回路130が、それぞれ、第3移相器150、第5整合回路160、及び第6整合回路170に変更され、更に、第1放射素子101と第2サセプタンス素子106との間に第2移相器140が追加されたものである。
図9を参照して実施の形態3に係るアンテナ装置100bの要部の構成の一例について説明する。
実施の形態3に係るアンテナ装置100bの構成において、実施の形態1に係るアンテナ装置100と同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図1に記載した符号と同じ符号を付した図9の構成については、説明を省略する。
実施の形態3に係るアンテナ装置100bは、第1放射素子101、第2放射素子102、第1入出力端子103、第2入出力端子104、第2移相器140、第3移相器150、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、第4サセプタンス素子108、第5整合回路160、及び、第6整合回路170を備える。
第2移相器140の一端は、第1放射素子101に接続されている。
第3移相器150の一端は、第2放射素子102に接続されている。
第1サセプタンス素子105の一端は、第2移相器140の他端に接続されている。
第1サセプタンス素子105の他端は、第3移相器150の他端に接続されている。
第2サセプタンス素子106の一端は、第1サセプタンス素子105の一端に接続されている。
第3サセプタンス素子107の一端は、第1サセプタンス素子105の他端に接続されている。
第4サセプタンス素子108の一端は、第2サセプタンス素子106の他端に接続されている。
第4サセプタンス素子108の他端は、第3サセプタンス素子107の他端に接続されている。
第5整合回路160の一端は、第4サセプタンス素子108の一端に接続されている。
第5整合回路160の他端は、第1入出力端子103と接続されている。
第6整合回路170の一端は、第4サセプタンス素子108の他端に接続されている。
第6整合回路170の他端は、第2入出力端子104と接続されている。
第2移相器140は、第2移相器140に入力された信号の位相を移相させる。
具体的には、第2移相器140は、第2移相器140に入力された信号の位相を移相量として+45度移相させる状態、及び、第2移相器140に入力された信号の位相を移相量として0度移相させる状態の2つの状態を有する。第2移相器140の状態は、例えば、外部から受けた制御信号により、2つの状態のうちいずれかの状態に切り替えられる。
第3移相器150は、第3移相器150に入力された信号の位相を移相させる。
具体的には、第3移相器150は、第3移相器150に入力された信号の位相を移相量として+α(αは0以上且つ360未満の値)度移相させる状態、及び、第3移相器150に入力された信号の位相を移相量として+45+α度移相させる状態の2つの状態を有する。
第3移相器150は、第2移相器140が第2移相器140に入力された信号を移相量として+45度移相させる状態に切り替えられるのと同期して、例えば、外部から受けた制御信号により、第3移相器150に入力された信号を移相量として+α度移相させる状態に切り替えられ、且つ、第2移相器140が第2移相器140に入力された信号を移相量として0度移相させる状態に切り替えられるのと同期して、第3移相器150に入力された信号を移相量として+45+α度移相させる状態に切り替えられる。
なお、ここで言う+45度は、厳密な+45度に限定されるものではなく、略+45度含むものである。以下、+45度は、略+45度を含むものとして説明する。
第5整合回路160及び第6整合回路170は、アンテナ装置100bにおけるインピーダンスの整合をとることにより、第1入出力端子103及び第2入出力端子104における反射振幅を低減させる。
第5整合回路160及び第6整合回路170は、例えば、3個の集中定数素子を有するΠ型回路により構成される。第5整合回路160及び第6整合回路170の構成は、Π型回路に限定されるものでななく、T型回路等であっても良い。
図10を参照して、実施の形態3に係るアンテナ装置100bの動作メカニズムを説明する。
以下、第2移相器140が、第2移相器140に入力された信号の位相を移相量として+45度移相させる状態であり、且つ、第3移相器150が、第3移相器150に入力された信号を移相量として+α度移相させる状態(以下「モード3」という。)である場合について説明する。
第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により構成された回路の特性より、第1入出力端子103から給電される場合と、第2入出力端子104から給電される場合とでは異なる位相差が生じる。
具体的には、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1入出力端子103から給電される場合は+135−α度となり、第2入出力端子104から給電される場合は−45−α度となる。
一方、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース2である場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1入出力端子103から給電される場合は−45−α度となり、第2入出力端子104から給電される場合は+135−α度となる。
同様に、第2移相器140が、第2移相器140に入力された信号の位相を移相量として0度移相させる状態であり、且つ、第3移相器150が、第3移相器150に入力された信号を移相量として+45+α度移相させる状態(以下「モード4」という。)である場合、且つ、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1入出力端子103から給電される場合は+45−α度となり、第2入出力端子104から給電される場合は−135−α度となる。また、第2移相器140及び第3移相器150がモード4である場合、且つ、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース2である場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差は、第1入出力端子103から給電される場合は−135−α度となり、第2入出力端子104から給電される場合は+45−α度となる。
以下、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合について説明する。
アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150がモード3である場合、且つ、第1入出力端子103から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が+135−α度となる1つのブランチ(以下「ブランチ5」という。)を形成する。
アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150がモード3である場合、且つ、第2入出力端子104から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が−45−α度となる1つのブランチ(以下「ブランチ6」という。)を形成する。
アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150がモード4である場合、且つ、第1入出力端子103から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が+45−α度となる1つのブランチ(以下「ブランチ7」という。)を形成する。
アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150がモード4である場合、且つ、第2入出力端子104から給電される場合、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が−135−α度となる1つのブランチ(以下「ブランチ8」という。)を形成する。
このように、アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150が、例えば、外部から受けた制御信号により、モード3又はモード4のいずれかのモードに切り替えられ、給電が、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から行われるように制御されることにより、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が+45−α度、+135−α度、+225−α度(−135−α度)、又は+315−α度(−45−α度)となる4ブランチダイバーシチ機能を構成することができる。
アンテナ装置100bは、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース2である場合も、第1サセプタンス素子105のサセプタンス値Bがケース1である場合と同様に、第2移相器140及び第3移相器150が、例えば、外部から受けた制御信号により、モード3又はモード4のいずれかのモードに切り替えられ、給電が、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から行われるように制御されることにより、第2放射素子102の励振位相から第1放射素子101の励振位相を引いた位相差が+45−α度、+135−α度、+225−α度(−135−α度)、又は+315−α度(−45−α度)となる4ブランチダイバーシチ機能を構成することができる。
アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150がモード3である場合と、第2移相器140及び第3移相器150がモード4である場合とで、図9に示す参照面t2から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の相互結合の位相が等しいものとなる。このため、図9に示す参照面t4から第1放射素子101及び第2放射素子102側を見た際の反射の位相も等しいものとなる。したがって、アンテナ装置100bは、第2移相器140及び第3移相器150がモード3である場合と、第2移相器140及び第3移相器150がモード4である場合とで、第5整合回路160及び第6整合回路170が可変である必要はなく、可変でない第5整合回路160及び第6整合回路170により、第1入出力端子103及び第2入出力端子104における反射振幅を低減させることができる。
以上のように、アンテナ装置100bは、第1放射素子101と、第2放射素子102と、第1入出力端子103と、第2入出力端子104と、一端が第1放射素子101に接続されている第2移相器140と、一端が第2放射素子102に接続されている第3移相器150と、一端が第2移相器140の他端に接続され、他端が第3移相器150の他端に接続されている第1サセプタンス素子105と、一端が第1サセプタンス素子105の一端に接続されている第2サセプタンス素子106と、一端が第1サセプタンス素子105の他端に接続されている第3サセプタンス素子107と、一端が第2サセプタンス素子106の他端に接続され、他端が第3サセプタンス素子107の他端に接続されている第4サセプタンス素子108と、一端が第4サセプタンス素子108の一端に接続され、他端が第1入出力端子103と接続されている第5整合回路160と、一端が第4サセプタンス素子108の他端に接続され、他端が第2入出力端子104と接続されている第6整合回路170と、を備え、第1入出力端子103又は第2入出力端子104から給電される場合に、第1放射素子101の励振振幅と第2放射素子102の励振振幅とが略等振幅となり、且つ、第1入出力端子103と第2入出力端子104との間の結合が低減するように、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108の各サセプタンス値が設定されている。
このように構成することで、アンテナ装置100bは、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100bは、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により、第1放射素子101と第2放射素子102との間の相互結合を低減しつつ、第1放射素子101及び第2放射素子102の励振振幅を等振幅にできるため、方向性結合器等を用いずに、簡易な構成にできる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100bを小型且つ低損失にできる。
実施の形態4.
実施の形態4に係るアンテナ装置100cは、実施の形態3に係るアンテナ装置100bの第2移相器140及び第3移相器150が、それぞれ、第2移相器140c及び第3移相器150cに変更されたものである。
図11を参照して実施の形態4に係るアンテナ装置100cの要部の構成の一例について説明する。
図11Aは、実施の形態4に係るアンテナ装置100cの要部の構成の一例を示す図である。
実施の形態4に係るアンテナ装置100cの構成において、実施の形態3に係るアンテナ装置100bと同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図9に記載した符号と同じ符号を付した図11Aの構成については、説明を省略する。
実施の形態4に係るアンテナ装置100cは、第1放射素子101、第2放射素子102、第1入出力端子103、第2入出力端子104、第2移相器140c、第3移相器150c、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、第4サセプタンス素子108、第5整合回路160、及び、第6整合回路170を備える。
実施の形態4に係る第2移相器140cは、第4DPDTスイッチ141と、第2伝送線路142と、により構成されている。
実施の形態4に係る第3移相器150cは、第5DPDTスイッチ151と、第3伝送線路152と、第4伝送線路153と、により構成されている。
第4DPDTスイッチ141は、第13端子141−1、第14端子141−2、第15端子141−3、及び第16端子141−4を有する。
第4DPDTスイッチ141は、第13端子141−1が第16端子141−4に接続され、且つ、第14端子141−2が第15端子141−3に接続された第7状態、及び、第13端子141−1が第15端子141−3に接続され、且つ、第14端子141−2が第16端子141−4に接続された第8状態の2つ状態を有する。
第4DPDTスイッチ141は、例えば、外部から受けた制御信号により、第7状態と第8状態とが切り替えられる。
第5DPDTスイッチ151は、第17端子151−1、第18端子151−2、第19端子151−3、及び第20端子151−4を有する。
第5DPDTスイッチ151は、第17端子151−1が第19端子151−3に接続され、且つ、第18端子151−2が第20端子151−4に接続された第9状態、及び、第17端子151−1が第20端子151−4に接続され、且つ、第18端子151−2が第19端子151−3に接続された第10状態の2つ状態を有する。
第5DPDTスイッチ151は、例えば、外部から受けた制御信号により、第9状態と第10状態とが切り替えられる。
第13端子141−1は、第1サセプタンス素子105の一端に接続されている。
第14端子141−2は、第2伝送線路142の一端に接続されている。
第15端子141−3は、第1放射素子101に接続されている。
第16端子141−4は、第2伝送線路142の他端に接続されている。
第17端子151−1は、第4伝送線路153の一端に接続されている。
第18端子151−2は、第3伝送線路152の一端に接続されている。
第19端子151−3は、第2放射素子102に接続されている。
第20端子151−4は、第3伝送線路152の他端に接続されている。
第4伝送線路153の他端は、第1サセプタンス素子105の他端に接続されている。
アンテナ装置100cは、第4DPDTスイッチ141が第7状態であり、且つ、第5DPDTスイッチ151が第9状態であるモードと、第4DPDTスイッチ141が第8状態であり、且つ、第5DPDTスイッチ151が第10状態であるモードとが切り替えられる。
以下、第2伝送線路142は、第2伝送線路142に入力された信号の位相を+45度移相させるものであり、第3伝送線路152は、第3伝送線路152に入力された信号の位相を+45度移相させるものであり、第4伝送線路153は、第4伝送線路153に入力された信号の位相を+α度移相させるものであるとする。
第2伝送線路142、第3伝送線路152、又は第4伝送線路153は、例えば、図13に示す移相回路300が適用されたものであっても良い。移相回路300については、既に説明したため、説明を省略する。
第2伝送線路142、第3伝送線路152、又は第4伝送線路153に図13に示すような移相回路300が適用されることにより、第2伝送線路142、第3伝送線路152、又は第4伝送線路153は、集中定数素子を複数組み合わせることで移相量を大きくすることができる。また、移相回路300は、集中定数素子のみにより構成されているため、第2伝送線路142、第3伝送線路152、又は第4伝送線路153に図13に示すような移相回路300が適用されることにより、第2伝送線路142、第3伝送線路152、又は第4伝送線路153の大きさが小さくなり、アンテナ装置100cは小型化することができる。
図11Bは、実施の形態4に係るアンテナ装置100cにおいて、第2移相器140c及び第3移相器150cがモード3である場合の第4DPDTスイッチ141及び第5DPDTスイッチ151の状態を示す図である。
図11Cは、実施の形態4に係るアンテナ装置100cにおいて、第2移相器140c及び第3移相器150cがモード4である場合の第4DPDTスイッチ141及び第5DPDTスイッチ151の状態を示す図である。
第4DPDTスイッチ141が第7状態である場合、第1サセプタンス素子105の一端は、第2伝送線路142を介して、第1放射素子101に接続される。第4DPDTスイッチ141が第7状態である場合、第2移相器140cは、第2移相器140cに入力された信号を移相量として+45度移相させる状態となる。
また、第5DPDTスイッチ151が第9状態である場合、第1サセプタンス素子105の他端は、第4伝送線路153と第17端子151−1と第19端子151−3とを介して、第2放射素子102に接続される。第5DPDTスイッチ151が第9状態である場合、第3移相器150cは、第3移相器150cに入力された信号を移相量として+α度移相させる状態となる。
アンテナ装置100cが、第4DPDTスイッチ141が第7状態であり、且つ、第5DPDTスイッチ151が第9状態であるモードに切り替えられた場合、第2移相器140c及び第3移相器150cは、第2移相器140cが、第2移相器140cに入力された信号の位相を移相量として+45度移相させる状態であり、且つ、第3移相器150cが、第3移相器150cに入力された信号を移相量として+α度移相させる状態、すなわち、モード3となる。
第4DPDTスイッチ141が第8状態である場合、第1サセプタンス素子105の一端は、第13端子141−1と第15端子141−3とを介して、第1放射素子101に短絡されるように接続される。第4DPDTスイッチ141が第8状態である場合、第2移相器140cは、第2移相器140cに入力された信号を移相量として0度移相させる状態となる。
また、第5DPDTスイッチ151が第10状態である場合、第1サセプタンス素子105の他端は、第4伝送線路153と第3伝送線路152とを介して、第2放射素子102に接続される。第5DPDTスイッチ151が第10状態である場合、第3移相器150cは、第3移相器150cに入力された信号を移相量として+45+α度移相させる状態となる。
アンテナ装置100cが、第4DPDTスイッチ141が第8状態であり、且つ、第5DPDTスイッチ151が第10状態であるモードに切り替えられた場合、第2移相器140c及び第3移相器150cは、第2移相器140cが、第2移相器140cに入力された信号の位相を移相量として0度移相させる状態であり、且つ、第3移相器150cが、第3移相器150cに入力された信号を移相量として+45+α度移相させる状態、すなわち、モード4となる。
以上の説明のとおり、アンテナ装置100cは、第2移相器140c及び第3移相器150cのモードを切り替えることにより、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100cは、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により、第1放射素子101と第2放射素子102との間の相互結合を低減しつつ、第1放射素子101及び第2放射素子102の励振振幅を等振幅にできるため、方向性結合器等を用いずに、簡易な構成にできる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100cを小型且つ低損失にできる。
また、アンテナ装置100cは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aのDPDTスイッチの個数が3個なのに対して、2個のDPDTスイッチにより構成することができるため、DPDTスイッチの個数を削減することができる。
また、アンテナ装置100cは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aにおける整合回路の個数が4個なのに対して、2個の整合回路により構成することができるため、整合回路の個数を削減することができる。
また、アンテナ装置100cは、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量と、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量との合計が、モード3とモード4とで等しいため、第2移相器140c及び第3移相器150cのモードの切り替えに同期させて、第5整合回路160又は第6整合回路170の切り替えが行われる必要がない。第5整合回路160又は第6整合回路170は、第1入出力端子103及び第2入出力端子104から給電される際の反射振幅を、モード3とモード4との両方において低減することができる。
なお、アンテナ装置100cは、第2伝送線路142、第3伝送線路152、及び第4伝送線路153の長さの合計が、実施の形態2に係るアンテナ装置100aの第1伝送線路112の長さより、+α度の移相量分だけ長くなる。しなしながら、アンテナ装置100cは、αを0とすることにより、第4伝送線路153を削除することもできる。この場合、アンテナ装置100cは、第2伝送線路142、第3伝送線路152、及び第4伝送線路153の長さの合計が、実施の形態2に係るアンテナ装置100aの第1伝送線路112の長さと等しくなる。
なお、アンテナ装置100cは、第2移相器140c及び第3移相器150cがモード3である場合に、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量が、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量より−45+α度だけ大きくなり、第2移相器140c及び第3移相器150cがモード4である場合に、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量が、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量より45+α度だけ大きくなるものであれば、例えば、第1サセプタンス素子105の一端と第13端子141−1との間、第15端子141−3と第1放射素子101との間、又は、第19端子151−3と第2放射素子102との間を、不図示の伝送線路を介して接続しても良い。
実施の形態5.
実施の形態5に係るアンテナ装置100dは、実施の形態43に係るアンテナ装置100cの第2移相器140c及び第3移相器150cが、それぞれ、第2移相器140d及び第3移相器150dに変更されたものである。
図12を参照して実施の形態5に係るアンテナ装置100dの要部の構成の一例について説明する。
図12Aは、実施の形態5に係るアンテナ装置100dの要部の構成の一例を示す図である。
実施の形態5に係るアンテナ装置100dの構成において、実施の形態4に係るアンテナ装置100cと同様の構成については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。すなわち、図12Aに記載した符号と同じ符号を付した図11Aの構成については、説明を省略する。
実施の形態5に係るアンテナ装置100dは、第1放射素子101、第2放射素子102、第1入出力端子103、第2入出力端子104、第2移相器140d、第3移相器150d、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、第4サセプタンス素子108、第5整合回路160、及び、第6整合回路170を備える。
実施の形態5に係る第2移相器140dは、第6DPDTスイッチ146と、第5伝送線路180と、により構成されている。
実施の形態5に係る第3移相器150dは、第7DPDTスイッチ156と、第5伝送線路180と、第4伝送線路153と、により構成されている。
すなわち、実施の形態5に係る第2移相器140dの第5伝送線路180と、実施の形態5に係る第3移相器150dの第5伝送線路180とは、共通の伝送線路であり、実施の形態4に係る第2移相器140cの第2伝送線路142と、実施の形態4に係る第3移相器150cの第3伝送線路152とを共通化したものである。
第6DPDTスイッチ146は、第21端子146−1、第22端子146−2、第23端子146−3、及び第24端子146−4を有する。
第6DPDTスイッチ146は、第21端子146−1が第24端子146−4に接続され、且つ、第22端子146−2が第23端子146−3に接続された第11状態、及び、第21端子146−1が第23端子146−3に接続され、且つ、第22端子146−2が第24端子146−4に接続された第12状態の2つ状態を有する。
第6DPDTスイッチ146は、例えば、外部から受けた制御信号により、第11状態と第12状態とが切り替えられる。
第7DPDTスイッチ156は、第25端子156−1、第26端子156−2、第27端子156−3、及び第28端子156−4を有する。
第7DPDTスイッチ156は、第25端子156−1が第27端子156−3に接続され、且つ、第26端子156−2が第28端子156−4に接続された第13状態、及び、第25端子156−1が第28端子156−4に接続され、且つ、第26端子156−2が第27端子156−3に接続された第14状態の2つ状態を有する。
第7DPDTスイッチ156は、例えば、外部から受けた制御信号により、第13状態と第14状態とが切り替えられる。
第21端子146−1は、第1サセプタンス素子105の一端に接続されている。
第22端子146−2は、第5伝送線路180の一端に接続されている。
第23端子146−3は、第1放射素子101に接続されている。
第24端子146−4は、第26端子156−2に接続されている。
第25端子156−1は、第4伝送線路153の一端に接続されている。
第27端子156−3は、第2放射素子102に接続されている。
第28端子156−4は、第5伝送線路180の他端に接続されている。
第4伝送線路153の他端は、第1サセプタンス素子105の他端に接続されている。
アンテナ装置100dは、第6DPDTスイッチ146が第11状態であり、且つ、第7DPDTスイッチ156が第13状態であるモードと、第6DPDTスイッチ146が第12状態であり、且つ、第7DPDTスイッチ156が第14状態であるモードとが切り替えられる。
以下、第4伝送線路153は、第4伝送線路153に入力された信号の位相を+α度移相させるものであり、第5伝送線路180は、第5伝送線路180に入力された信号の位相を+45度移相させるものであるとする。
第4伝送線路153又は第5伝送線路180は、例えば、図13に示す移相回路300が適用されたものであっても良い。移相回路300については、既に説明したため、説明を省略する。
第4伝送線路153又は第5伝送線路180に図13に示すような移相回路300が適用されることにより、第4伝送線路153又は第5伝送線路180は、集中定数素子を複数組み合わせることで移相量を大きくすることができる。また、移相回路300は、集中定数素子のみにより構成されているため、第4伝送線路153又は第5伝送線路180に図13に示すような移相回路300が適用されることにより、第4伝送線路153又は第5伝送線路180の大きさが小さくなり、アンテナ装置100dは小型化することができる。
図12Bは、実施の形態5に係るアンテナ装置100dにおいて、第2移相器140d及び第3移相器150dがモード3である場合の第6DPDTスイッチ146及び第7DPDTスイッチ156の状態を示す図である。
図12Cは、実施の形態5に係るアンテナ装置100において、第2移相器140d及び第3移相器150dがモード4である場合の第6DPDTスイッチ146及び第7DPDTスイッチ156の状態を示す図である。
第6DPDTスイッチ146が第11状態であり、且つ第7DPDTスイッチ156が第13状態である場合、第1サセプタンス素子105の一端は、第5伝送線路180を介して、第1放射素子101に接続される。第6DPDTスイッチ146が第11状態であり、且つ第7DPDTスイッチ156が第13状態である場合、第2移相器140dは、第2移相器140dに入力された信号を移相量として+45度移相させる状態となる。
また、第7DPDTスイッチ156が第13状態である場合、第1サセプタンス素子105の他端は、第4伝送線路153を介して、第2放射素子102に接続される。第7DPDTスイッチ156が第13状態である場合、第3移相器150dは、第3移相器150dに入力された信号を移相量として+α度移相させる状態となる。
アンテナ装置100dが、第6DPDTスイッチ146が第11状態であり、且つ、第7DPDTスイッチ156が第13状態であるモードに切り替えられた場合、第2移相器140d及び第3移相器150dは、第2移相器140dが、第2移相器140dに入力された信号の位相を移相量として+45度移相させる状態であり、且つ、第3移相器150dが、第3移相器150dに入力された信号を移相量として+α度移相させる状態、すなわち、モード3となる。
第6DPDTスイッチ146が第12状態である場合、第1サセプタンス素子105の一端は、第21端子146−1と第23端子146−3とを介して、第1放射素子101に短絡されるように接続される。第6DPDTスイッチ146が第12状態である場合、第2移相器140dは、第2移相器140dに入力された信号を移相量として0度移相させる状態となる。
また、第6DPDTスイッチ146が第12状態であり、且つ第7DPDTスイッチ156が第14状態である場合、第1サセプタンス素子105の他端は、第4伝送線路153と第5伝送線路180とを介して、第2放射素子102に接続される。第7DPDTスイッチ156が第14状態である場合、第3移相器150dは、第3移相器150dに入力された信号を移相量として+45+α度移相させる状態となる。
アンテナ装置100dが、第6DPDTスイッチ146が第12状態であり、且つ、第7DPDTスイッチ156が第14状態であるモードに切り替えられた場合、第2移相器140d及び第3移相器150dは、第2移相器140dが、第2移相器140dに入力された信号の位相を移相量として0度移相させる状態であり、且つ、第3移相器150dが、第3移相器150dに入力された信号を移相量として+45+α度移相させる状態、すなわち、モード4となる。
以上の説明のとおり、アンテナ装置100dは、第2移相器140d及び第3移相器150dのモードを切り替えることにより、4ブランチダイバーシチ機能を2個の放射素子で実現しつつ、2個の放射素子の間隔が狭い場合であっても信号の損失を低減できる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100dは、第1サセプタンス素子105、第2サセプタンス素子106、第3サセプタンス素子107、及び第4サセプタンス素子108により、第1放射素子101と第2放射素子102との間の相互結合を低減しつつ、第1放射素子101及び第2放射素子102の励振振幅を等振幅にできるため、方向性結合器等を用いずに、簡易な構成にできる。
また、このように構成することで、アンテナ装置100dを小型且つ低損失にできる。
また、アンテナ装置100dは、第4伝送線路153及び第5伝送線路180の長さの合計を、実施の形態4に係るアンテナ装置100cの第2伝送線路142、第3伝送線路152、及び第4伝送線路153の長さの合計より、+45度の移相量分だけ短くすることができる。
また、アンテナ装置100dは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aのDPDTスイッチの個数が3個なのに対して、2個のDPDTスイッチにより構成することができるため、DPDTスイッチの個数を削減することができる。
また、アンテナ装置100dは、実施の形態2に係るアンテナ装置100aにおける整合回路の個数が4個なのに対して、2個の整合回路により構成することができるため、整合回路の個数を削減することができる。
また、アンテナ装置100dは、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量と、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量との合計が、モード3とモード4とで等しいため、第2移相器140d及び第3移相器150dのモードの切り替えに同期させて、第5整合回路160又は第6整合回路170の切り替えが行われる必要がない。第5整合回路160又は第6整合回路170は、第1入出力端子103及び第2入出力端子104から給電される際の反射振幅を、モード3とモード4との両方において低減することができる。
なお、アンテナ装置100dは、第2移相器140d及び第3移相器150dがモード3である場合に、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量が、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量より−45+α度だけ大きくなり、第2移相器140d及び第3移相器150dがモード4である場合に、第1サセプタンス素子105の他端から第2放射素子102までの移相量が、第1サセプタンス素子105の一端から第1放射素子101までの移相量より45+α度だけ大きくなるものであれば、例えば、アンテナ装置100dは、第1サセプタンス素子105の一端と第21端子146−1との間、第23端子146−3と第1放射素子101との間、又は、第28端子156−4と第2放射素子102との間を、不図示の伝送線路を介して接続しても良い。
なお、この発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係るアンテナ装置は、電子通信機器に適用することができる。
100,100a,100b,100c,100d アンテナ装置、101 第1放射素子、102 第2放射素子、103 第1入出力端子、104 第2入出力端子、105 第1サセプタンス素子、106 第2サセプタンス素子、107 第3サセプタンス素子、108 第4サセプタンス素子、110,110a 第1移相器、111 第1DPDTスイッチ、111−1 第1端子、111−2 第2端子、111−3 第3端子、111−4 第4端子、112 第1伝送線路、120,120a 第1可変整合回路、121 第2DPDTスイッチ、121−1 第5端子、121−2 第6端子、121−3 第7端子、121−4 第8端子、122 第1整合回路、123 第2整合回路、130,130a 第2可変整合回路、131 第3DPDTスイッチ、131−1 第9端子、131−2 第10端子、131−3 第11端子、131−4 第12端子、132 第3整合回路、133 第4整合回路、140,140c,140d 第2移相器、141 第4DPDTスイッチ、141−1 第13端子、141−2 第14端子、141−3 第15端子、141−4 第16端子、142 第2伝送線路、146 第6DPDTスイッチ、146−1 第21端子、146−2 第22端子、146−3 第23端子、146−4 第24端子、150,150c,150d 第3移相器、151 第5DPDTスイッチ、151−1 第17端子、151−2 第18端子、151−3 第19端子、151−4 第20端子、152 第3伝送線路、153 第4伝送線路、156 第7DPDTスイッチ、156−1 第25端子、156−2 第26端子、156−3 第27端子、156−4 第28端子、160 第5整合回路、170 第6整合回路、180 第5伝送線路、201 逆Fアンテナ、202 逆Fアンテナ、211 グランド導体板、300 移相回路、301−1,301−2,・・・,301−N,301−N+1 キャパシタ、302−1,302−1,・・・,302−N インダクタ、303 グランド導体。

Claims (12)

  1. 第1放射素子と、
    第2放射素子と、
    第1入出力端子と、
    第2入出力端子と、
    一端が前記第2放射素子に接続されている第1移相器と、
    一端が前記第1放射素子に接続され、他端が前記第1移相器の他端に接続されている第1サセプタンス素子と、
    一端が前記第1サセプタンス素子の一端に接続されている第2サセプタンス素子と、
    一端が前記第1サセプタンス素子の他端に接続されている第3サセプタンス素子と、
    一端が前記第2サセプタンス素子の他端に接続され、他端が前記第3サセプタンス素子の他端に接続されている第4サセプタンス素子と、
    一端が前記第4サセプタンス素子の一端に接続され、他端が前記第1入出力端子と接続されている第1可変整合回路と、
    一端が前記第4サセプタンス素子の他端に接続され、他端が前記第2入出力端子と接続されている第2可変整合回路と、
    を備え、
    前記第1入出力端子又は前記第2入出力端子から給電される場合に、前記第1放射素子の励振振幅と前記第2放射素子の励振振幅とが略等振幅となり、且つ、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間の結合が低減するように、前記第1サセプタンス素子、前記第2サセプタンス素子、前記第3サセプタンス素子、及び前記第4サセプタンス素子の各サセプタンス値が設定されたこと
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1移相器は、前記第1移相器に入力された信号を移相量として0度位移相させる状態、及び、前記第1移相器に入力された信号を移相量として90度移相させる状態の2つの状態を有し、
    前記第1可変整合回路は、前記第1移相器が有する2つ状態のそれぞれに対応する状態を有し、前記第1移相器が、前記第1移相器が有する2つ状態のうちいずれかの状態に切り替られるのと同期して、前記第1可変整合回路における前記第1移相器が切り替えられた後の状態に対応する状態に切り替えられ、
    前記第2可変整合回路は、前記第1移相器が有する2つ状態のそれぞれに対応する状態を有し、前記第1移相器が、前記第1移相器が有する2つ状態のうちいずれかの状態に切り替られるのと同期して、前記第2可変整合回路における前記第1移相器が切り替えられた後の状態に対応する状態に切り替えられること
    を特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1移相器は、第1DPDTスイッチと、第1伝送線路と、により構成され、
    前記第1可変整合回路は、第2DPDTスイッチと、第1整合回路と、第2整合回路と、により構成され、
    前記第2可変整合回路は、第3DPDTスイッチと、第3整合回路と、第4整合回路と、により構成され、
    前記第1DPDTスイッチは、第1端子、第2端子、第3端子、及び第4端子を有し、
    前記第1DPDTスイッチは、前記第1端子が前記第3端子に接続され、且つ、前記第2端子が前記第4端子に接続された第1状態、及び、前記第1端子が前記第4端子に接続され、且つ、前記第2端子が前記第3端子に接続された第2状態の2つ状態を有し、
    前記第2DPDTスイッチは、第5端子、第6端子、第7端子、及び第8端子を有し、
    前記第2DPDTスイッチは、前記第5端子が前記第7端子に接続され、且つ、前記第6端子が前記第8端子に接続された第3状態、及び、前記第5端子が前記第8端子に接続され、且つ、前記第6端子が前記第7端子に接続された第4状態の2つ状態を有し、
    前記第3DPDTスイッチは、第9端子、第10端子、第11端子、及び第12端子を有し、
    前記第3DPDTスイッチは、前記第9端子が前記第11端子に接続され、且つ、前記第10端子が前記第12端子に接続された第5状態、及び、前記第9端子が前記第12端子に接続され、且つ、前記第10端子が前記第11端子に接続された第6状態の2つ状態を有し、
    前記第1端子は、前記第1サセプタンス素子の他端に接続され、
    前記第2端子は、前記第1伝送線路の一端に接続され、
    前記第3端子は、前記第2放射素子に接続され、
    前記第4端子は、前記第1伝送線路の他端に接続され、
    前記第5端子は、前記第2整合回路の一端に接続され、
    前記第6端子は、前記第1整合回路の一端に接続され、
    前記第7端子は、前記第4サセプタンス素子の一端に接続され、
    前記第8端子は、前記第1整合回路の他端に接続され、
    前記第9端子は、前記第4整合回路の一端に接続され、
    前記第10端子は、前記第3整合回路の一端に接続され、
    前記第11端子は、前記第4サセプタンス素子の他端に接続され、
    前記第12端子は、前記第3整合回路の他端に接続され、
    前記第2整合回路の他端は、前記第1入出力端子と接続され、
    前記第4整合回路の他端は、前記第2入出力端子と接続され、
    前記第1DPDTスイッチが前記第1状態であり、且つ、前記第2DPDTスイッチが前記第3状態であり、且つ、前記第3DPDTスイッチが前記第5状態であるモードと、前記第1DPDTスイッチが前記第2状態であり、且つ、前記第2DPDTスイッチが前記第4状態であり、且つ、前記第3DPDTスイッチが前記第6状態であるモードとが切り替えられること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1伝送線路は、集中定数素子を有する移相回路により構成され、
    前記移相回路は、並列接続されたキャパシタと直列接続されたインダクタとが交互にそれぞれ複数個接続されたことを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 第1放射素子と、
    第2放射素子と、
    第1入出力端子と、
    第2入出力端子と、
    一端が前記第1放射素子に接続されている第2移相器と、
    一端が前記第2放射素子に接続されている第3移相器と、
    一端が前記第2移相器の他端に接続され、他端が前記第3移相器の他端に接続されている第1サセプタンス素子と、
    一端が前記第1サセプタンス素子の一端に接続されている第2サセプタンス素子と、
    一端が前記第1サセプタンス素子の他端に接続されている第3サセプタンス素子と、
    一端が前記第2サセプタンス素子の他端に接続され、他端が前記第3サセプタンス素子の他端に接続されている第4サセプタンス素子と、
    一端が前記第4サセプタンス素子の一端に接続され、他端が前記第1入出力端子と接続されている第5整合回路と、
    一端が前記第4サセプタンス素子の他端に接続され、他端が前記第2入出力端子と接続されている第6整合回路と、
    を備え、
    前記第1入出力端子又は前記第2入出力端子から給電される場合に、前記第1放射素子の励振振幅と前記第2放射素子の励振振幅とが略等振幅となり、且つ、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間の結合が低減するように、前記第1サセプタンス素子、前記第2サセプタンス素子、前記第3サセプタンス素子、及び前記第4サセプタンス素子の各サセプタンス値が設定されたこと
    を特徴とするアンテナ装置。
  6. 前記第2移相器は、前記第2移相器に入力された信号を移相量として45度移相させる状態、及び、前記第2移相器に入力された信号を移相量として0度移相させる状態の2つの状態を有し、
    前記第3移相器は、αを0以上且つ360未満の任意の値として、前記第3移相器に入力された信号を移相量としてα度移相させる状態、及び、前記第3移相器に入力された信号を移相量として45+α度移相させる状態の2つの状態を有し、
    前記第3移相器は、前記第2移相器が前記第2移相器に入力された信号を移相量として45度移相させる状態に切り替えられるのと同期して、前記第3移相器に入力された信号を移相量としてα度移相させる状態に切り替えられ、且つ、前記第2移相器が前記第2移相器に入力された信号を移相量として0度移相させる状態に切り替えられるのと同期して、前記第3移相器に入力された信号を移相量として45+α度移相させる状態に切り替えられること
    を特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2移相器は、第4DPDTスイッチと、第2伝送線路と、により構成され、
    前記第3移相器は、第5DPDTスイッチと、第3伝送線路と、第4伝送線路と、により構成され、
    前記第4DPDTスイッチは、第13端子、第14端子、第15端子、及び第16端子を有し、
    前記第4DPDTスイッチは、前記第13端子が前記第16端子に接続され、且つ、前記第14端子が前記第15端子に接続された第7状態、及び、前記第13端子が前記第15端子に接続され、且つ、前記第14端子が前記第16端子に接続された第8状態の2つ状態を有し、
    前記第5DPDTスイッチは、第17端子、第18端子、第19端子、及び第20端子を有し、
    前記第5DPDTスイッチは、前記第17端子が前記第19端子に接続され、且つ、前記第18端子が前記第20端子に接続された第9状態、及び、前記第17端子が前記第20端子に接続され、且つ、前記第18端子が前記第19端子に接続された第10状態の2つ状態を有し、
    前記第13端子は、前記第1サセプタンス素子の一端に接続され、
    前記第14端子は、前記第2伝送線路の一端に接続され、
    前記第15端子は、前記第1放射素子に接続され、
    前記第16端子は、前記第2伝送線路の他端に接続され、
    前記第17端子は、前記第4伝送線路の一端に接続され、
    前記第18端子は、前記第3伝送線路の一端に接続され、
    前記第19端子は、前記第2放射素子に接続され、
    前記第20端子は、前記第3伝送線路の他端に接続され、
    前記第4伝送線路の他端は、前記第1サセプタンス素子の他端に接続され、
    前記第4DPDTスイッチが前記第7状態であり、且つ、前記第5DPDTスイッチが前記第9状態であるモードと、前記第4DPDTスイッチが前記第8状態であり、且つ、前記第5DPDTスイッチが前記第10状態であるモードとが切り替えられること
    を特徴とする請求項5又は請求項6記載のアンテナ装置。
  8. 前記第2伝送線路、前記第3伝送線路、又は前記第4伝送線路は、集中定数素子を有する移相回路により構成され、
    前記移相回路は、並列接続されたキャパシタと直列接続されたインダクタとが交互にそれぞれ複数個接続されたことを特徴とする請求項7記載のアンテナ装置。
  9. 前記第2移相器は、第6DPDTスイッチと、第5伝送線路と、により構成され、
    前記第3移相器は、第7DPDTスイッチと、第4伝送線路と、前記第5伝送線路と、により構成され、
    前記第6DPDTスイッチは、第21端子、第22端子、第23端子、及び第24端子を有し、
    前記第6DPDTスイッチは、前記第21端子が前記第24端子に接続され、且つ、前記第22端子が前記第23端子に接続された第11状態、及び、前記第21端子が前記第23端子に接続され、且つ、前記第22端子が前記第24端子に接続された第12状態の2つ状態を有し、
    前記第7DPDTスイッチは、第25端子、第26端子、第27端子、及び第28端子を有し、
    前記第7DPDTスイッチは、前記第25端子が前記第27端子に接続され、且つ、前記第26端子が前記第28端子に接続された第13状態、及び、前記第25端子が前記第28端子に接続され、且つ、前記第26端子が前記第27端子に接続された第14状態の2つ状態を有し、
    前記第21端子は、前記第1サセプタンス素子の一端に接続され、
    前記第22端子は、前記第5伝送線路の一端に接続され、
    前記第23端子は、前記第1放射素子に接続され、
    前記第24端子は、前記第26端子に接続され、
    前記第25端子は、前記第4伝送線路の一端に接続され、
    前記第27端子は、前記第2放射素子に接続され、
    前記第28端子は、前記第5伝送線路の他端に接続され、
    前記第4伝送線路の他端は、前記第1サセプタンス素子の他端に接続され、
    前記第6DPDTスイッチが前記第11状態であり、且つ、前記第7DPDTスイッチが前記第13状態であるモードと、前記第6DPDTスイッチが前記第12状態であり、且つ、前記第7DPDTスイッチが前記第14状態であるモードとが切り替えられること
    を特徴とする請求項5又は請求項6記載のアンテナ装置。
  10. 前記第4伝送線路又は前記第5伝送線路は、集中定数素子を有する移相回路により構成され、
    前記移相回路は、並列接続されたキャパシタと直列接続されたインダクタとが交互にそれぞれ複数個接続されたことを特徴とする請求項9記載のアンテナ装置。
  11. 前記第1サセプタンス素子のサセプタンス値Bは、式(1)を満たすように決定されること
    を特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項記載のアンテナ装置。
    Figure 0006877669
    ただし、Zは、規格化インピーダンスである。
  12. 前記第1サセプタンス素子のサセプタンス値Bは、式(1)を満たすように決定され、
    サセプタンス値を等しく設定した前記第2サセプタンス素子及び前記第3サセプタンス素子のサセプタンス値Bと、前記第4サセプタンス素子のサセプタンス値Bとは、式(2)から式(6)までの全てを満たすように決定されること
    を特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項記載のアンテナ装置。
    Figure 0006877669
    ただし、式(1)と式(3)とは複合同順である。
    また、Zは、規格化インピーダンスである。
    また、Yは、前記第2サセプタンス素子における前記第1放射素子側の一端と、前記第3サセプタンス素子における前記第2放射素子側の一端とから、前記第1放射素子側及び前記第2放射素子側を見た際のアドミタンスマトリクスである。
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