JP6877195B2 - 燃料電池システムに用いられる断熱材の製造方法 - Google Patents

燃料電池システムに用いられる断熱材の製造方法 Download PDF

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本発明は、料電池システムに用いられる断熱材の製造方法に関する。
従来、燃料電池システムが知られている(例えば特許文献1参照)。この燃料電池システムは、燃料電池モジュールと、熱交換器とを備えている。熱交換器では、燃料電池モジュールからの燃焼排ガスと、貯湯槽循環ラインを通流する貯湯水との間で熱交換を行い、燃焼排ガスから熱を回収している。
特許文献1に記載された燃料電池システムは、貯湯水中に含有されている残留塩素を濾過する塩素除去フィルタを備えており、熱交換器が貯湯水中に含有されている残留塩素に起因する腐食によって劣化するのを抑制することができる。
特開2016−91646号公報
しかしながら、特許文献1に記載された燃料電池システムにあっては、熱交換器のうち貯湯水が通流する流路の内面の腐食による劣化を抑制することができるが、燃焼排ガスが通流する流路の内面の腐食による劣化を抑制することができない。
特に、筐体内に水蒸気発生器、改質装置および燃料電池を収容して燃料電池モジュールを構成するものにおいて、筐体には断熱材が設けられているが、断熱材には塩素や硫黄が含まれるものがよく用いられる。このため、熱交換器の燃焼排ガスが通流する流路の内面が、塩素や硫黄により腐食しやすいものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、熱交換器の排気ガスが通流する流路の内面が、塩素や硫黄により腐食するのを抑制する料電池システムに用いられる断熱材の製造方法を提供することにある。
また請求項に係る発明は、筐体内に改質装置、燃料電池および断熱材を収容して構成される燃料電池モジュールを備えた燃料電池システムに用いられる断熱材の製造方法である。
前記断熱材は、熱処理前に、不純物として塩素および硫黄をそれぞれ15ppm以上含有している。前記断熱材は、2時間以上5時間以下にわたって800℃以上1000℃以下の温度で加熱する熱処理が施される。前記断熱材は、熱処理後の塩素および硫黄が10ppm未満である。
請求項に係る発明にあっては、熱処理によって、断熱材中の塩素および硫黄の割合を10ppm未満とすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 図2は、排気ガス中に含まれる塩化物イオン濃度−通算運転時間の関係を示すグラフである。 図3は、熱処理における断熱材に含有される塩素および硫黄の割合−時間経過の関係を示すグラフである。 図4は、熱処理における断熱材に含有される塩素および硫黄の割合−温度の関係を示すグラフである。 図5は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。
本発明に係る燃料電池システムの第1実施形態について図1〜図4に基いて説明する。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池モジュール2と、冷却装置3と、を備える。さらに、第1実施形態では、燃料電池システム1は、水蒸気発生器11を備える。
燃料電池モジュール2は、筐体20内に改質装置21、燃料電池22および断熱材23を収容して構成される。筐体20は、第1実施形態では、金属製であるが、材質は限定されない。また、筐体20は、密閉性が高いほどよいが、完全に密閉されるものではない。
改質装置21は、原燃料ガスと水蒸気とを用いて、燃料電池22に供給するのに適した改質ガスを生成する。原燃料ガスとしては、メタン、エタンをはじめとする炭化水素やこれらを含む天然ガスやLPガス等が好適に挙げられるが、特に限定されない。第1実施形態では、原燃料ガスは天然ガスである。
改質装置21は、図示しないが、脱硫器、改質器を備え、必要に応じてCO変成器、CO除去器等、他の機器を適宜備えてもよい。改質器は、燃焼器210からなる加熱装置により改質触媒を加熱しながら原燃料ガスを水蒸気改質反応により改質する。
水蒸気発生器11は、改質装置21に供給する水蒸気を発生させる。水蒸気発生器11には、水および内部に備える加熱手段に供給する電力、または、燃料(第1実施形態では、燃料電池22から排出される未燃焼の可燃成分を含む排気ガス)が供給される。
改質装置21に、ガス供給管211を介して原燃料ガスが供給されるとともに、水蒸気供給管212を介して水蒸気発生器11で発生した水蒸気が供給されて、水素が豊富に含まれる改質ガスが生成される。ガス供給管211にはガスポンプ213が設けられ、ガスポンプ213によりガス供給管211を通流する原燃料ガスの流量が調整される。図1中の符号214は、水蒸気供給管212に設けられる流量調整弁を示す。なお、このような改質装置21としては、様々な公知のものが適宜利用可能である。
燃料電池22は、第1実施形態では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)であり、公知の固体酸化物形燃料電池が適宜利用可能であり、概略のみ説明する。
燃料電池22は、燃料極(アノード)に改質ガス供給管を介して改質ガスが供給されるとともに、空気極(カソード)に空気供給管12を介して空気(酸素)が供給される。空気供給管12には空気ポンプ121が設けられ、空気ポンプ121により空気供給管12を通流する空気の流量が調整される。
空気極では、供給された酸素が、外部(負荷)を通って移動してきた電子を受け取って酸化物イオンとなり、電解質を通って燃料極へと向かう。
燃料極では、電解質を通って移動してきた酸化物イオンと、供給された水素や一酸化炭素とにより水や二酸化炭素が生成する反応が生じるとともに、酸化物イオンが放出した電子が外部(負荷)へと向かう。
燃料電池22で発生して外部を通る電子により、図示しないが、負荷に電気的なエネルギーが与えられる。このとき、パワーコンディショナ等が適宜利用可能である。
さらに、燃料電池22で発生する熱や、燃料電池22から排出される排気ガスの熱のエネルギーを回収するコジェネレーションシステム5であれば、より一層のエネルギーの回収が可能となる。第1実施形態では、燃料電池システム1は、コジェネレーションシステム5に組み込まれている。コジェネレーションシステム5は、燃料電池システム1と、貯湯装置6と、を備えている。貯湯装置6については後述する。
断熱材23は、改質装置21に用いられる加熱手段や燃料電池22で発生する熱が筐体20外に放出されるのを抑制するものである。第1実施形態では、燃料電池22が固体酸化物形燃料電池であり、筐体20内の温度は約700℃以上(700〜800℃、場合によっては700〜1000℃)にまで上昇するため、この温度に応じた断熱材23が用いられる。断熱材23は、主に筐体20の内面にほぼ全面にわたって設けられるが、設けられる箇所および量は特に限定されない。断熱材23については後述する。このような改質装置21、燃料電池22および断熱材23が筐体20内に収容されて燃料電池モジュール2が構成される。
冷却装置3は、排気流路31と、熱交換器4と、を有する。
排気流路31は、上流端が筐体20内に連通するように設けられ、下流端は筐体20外に位置する。排気流路31は、燃料電池22から排出される排気ガスや、燃焼器210から排出される排気ガス等を排出するための流路である。
熱交換器4は、気体が通流する一次側流路41と、液体が通流する二次側流路42とが、金属製の隔壁43を介して隣接する気−液熱交換器である。一次側流路41には、燃料電池22から排出される排気ガスが通流するもので、排気流路31の途中に一次側流路41が設けられる。二次側流路42には、冷却水が通流する。第1実施形態では、冷却水に、貯湯装置6の水(湯)が利用される。
貯湯装置6は、貯湯タンク61と、途中に貯湯タンク61を有する循環路62と、循環路62に設けられるポンプ等の搬送手段63と、を有する。
循環路62は、上流端が貯湯タンク61の下部に接続され、下流端が貯湯タンク61の上部に接続される。循環路62の途中に、熱交換器4の二次側流路42が接続される。循環路62には、給水路64が接続される。給水路64は、その上流端が水道65に接続され、下流端が循環路62の貯湯タンク61のすぐ下流側に接続される。なお、給水路64の上流端は、水道65ではなく、他の給水源に接続されてもよい。給水路64の途中には、流量調整弁66が設けられる。流量調整弁66は、給水路64を通流する水の量を調整したり水道65からの水の供給および供給停止を切り替えたりする。
貯湯装置6に貯められる水は、循環路62を通流し、途中で熱交換器4の二次側流路42を通流するときに、燃料電池22から排出される排気ガスから熱を回収する。このような貯湯装置6および燃料電池システム1により、コジェネレーションシステム5が構成される。
上述した燃料電池システム1にあっては、熱交換器4の一次側流路41の内面が腐食により劣化しやすい。特に、燃料電池モジュール2の筐体20に設けられた断熱材23には塩素や硫黄が含まれるものがよく用いられており、この断熱材23由来の塩素および硫黄を含む排気ガスが熱交換器4の一次側流路41を通流することで、一次側流路41の内面が塩素や硫黄により腐食して劣化が促進されるおそれがある。
図2は、第1実施形態の燃料電池システム1において、塩素を所定の割合(第1実施形態では約55ppm)で含む断熱材23を燃料電池モジュール2の筐体20に設けた場合に、熱交換器4の一次側流路41を通流する排気ガス中に含まれる断熱材23由来の塩化物イオン濃度(塩素濃度)が、燃料電池システム1の通算運転時間に応じてどのように変化するかを示すグラフである。燃料電池システム1の通算運転時間が長くなるほど、塩化物イオン濃度が低下して、許容値(0.1ppm)以下の所定の値に収束する。
排気ガス中に含まれる断熱材23由来の塩化物イオン濃度(塩素濃度)が許容値である0.1ppm以下であれば、少なくとも約10年間は、一次側流路41の内面が塩素により腐食するのが抑制されることが経験的に分かっている。なお、許容値として、0.1ppm以外の値を採用してもよい。
図示しないが、硫黄を所定の割合(第1実施形態では約15ppm)で含む断熱材23を燃料電池モジュール2の筐体20に設けた場合に、熱交換器4の一次側流路41を通流する排気ガス中に含まれる断熱材23由来の硫化物イオン濃度(硫黄濃度)についても、塩化物イオン濃度の場合と同様に、燃料電池システム1の通算運転時間が長くなるほど、硫化物イオン濃度が低下して、許容値(0.1ppm)以下の所定の値に収束する。
排気ガス中に含まれる断熱材23由来の硫化物イオン濃度(塩素濃度)が許容値である0.1ppm以下であれば、少なくとも約10年間は、一次側流路41の内面が硫黄により腐食するのが抑制されることが経験的に分かっている。なお、許容値として、0.1ppm以外の値を採用してもよい。
しかしながら、塩化物イオン濃度および硫化物イオン濃度が許容値以下に低減されるまでは、許容値以上の濃度の塩化物イオンおよび硫化物イオンが一次側流路41を通流し、一次側流路41の内面の塩素および硫黄による腐食が促進されてしまう。
本発明では、断熱材23は、燃料電池システム1の運転を開始する前に、予め熱処理が施されることにより、含有される不純物としての塩素および硫黄の割合を低減させるものである。断熱材23は、例えば、一酸化珪素(SiO)を主成分とするもの、二酸化珪素(SiO)を主成分とするもの、スピネル(尖晶石、MgAl204)を主成分とするものが好適に挙げられるが、主成分の材質は特に限定されない。第1実施形態では、断熱材23として、固体酸化物形燃料電池により筐体20内の温度が約700℃にまで上昇するため、700℃に耐えうるいわゆるボード断熱材が用いられる。
断熱材23には、原料に含まれていた塩素および硫黄が含有されるか、あるいは、原料には塩素および硫黄が含まれていなかったが製造過程において付着または混入して含有されるに至った等、様々な要因により塩素および硫黄が含まれ得る。
燃料電池システム1の運転開始時における、断熱材23に含有される塩素の割合としては、少なくとも20ppm未満とすることが好ましく、さらに好ましくは、10ppm未満とすることである。断熱材23に含有される塩素の割合が10ppm未満であれば、排気ガス中に含まれる断熱材23由来の塩化物イオン濃度を概ね0.1ppm以下とすることができる。なお、断熱材23に含有される塩素の割合を、適宜、15ppm未満、12ppm未満、9ppm未満、8ppm未満、7ppm未満、6ppm未満、5ppm未満としてもよい。
また、燃料電池システム1の運転開始時における、断熱材23に含有される硫黄(残留硫黄)の割合としては、少なくとも12ppm未満とすることが好ましく、さらに好ましくは、10ppm未満とすることである。断熱材23に含有される硫黄の割合が10ppm未満であれば、排気ガス中に含まれる断熱材23由来の硫化物イオン濃度を概ね0.1ppm以下とすることができる。なお、断熱材23に含有される硫黄の割合を、適宜、9ppm未満、8ppm未満、7ppm未満、6ppm未満、5ppm未満としてもよい。
このような塩素および硫黄の割合が低い断熱材23を得るための製造方法(熱処理)について説明する。
図3は、塩素および硫黄を所定の割合(塩素が約55ppm、硫黄が約15ppm)で含む断熱材23を、所定温度で熱処理するときに、時間の経過により塩素および硫黄の割合がどのように変化するかを示すグラフである。
図3中、破線が温度条件800℃で熱処理したときの残留硫黄の割合の変化を示し、一点鎖線が温度条件1000℃で熱処理したときの残留硫黄の割合の変化を示す。また、実線が温度条件800℃で熱処理したときの残留塩素の割合の変化を示し、二点鎖線が温度条件1000℃で熱処理したときの残留塩素の割合の変化を示す。
図3より、硫黄および塩素は、温度条件が800℃の場合と比較すると、温度条件が1000℃の場合の方が、残留割合を10ppm未満とするのに要する時間が短くてすんでいる。このことから、熱処理の時間を短縮しようとする場合には、熱処理する温度を高くすればよい。
図4は、塩素および硫黄を所定の割合(塩素が約55ppm、硫黄が約15ppm)で含む断熱材23を、所定時間にわたり熱処理するときに、残留塩素および残留硫黄の割合が温度条件によりどのように変化するかを示すグラフである。
図4中、破線が2時間にわたり熱処理したときの残留硫黄の温度条件ごとの割合を示し、一点鎖線が5時間にわたり熱処理したときの残留硫黄の温度条件ごとの割合を示す。また、実線が2時間にわたり熱処理したときの残留塩素の温度条件ごとの割合を示し、二点鎖線が5時間にわたり熱処理したときの残留塩素の温度条件ごとの割合を示す。
図4より、塩素および硫黄は、2時間にわたり熱処理した場合と比較すると、5時間にわたり熱処理した場合の方が、残留割合を10ppm未満とするのに要する温度が低くてすんでいる。このことから、熱処理の温度を低くしようとする場合には、熱処理する時間を長くすればよい。
断熱材23は、熱処理時間を2時間以上5時間以下のいずれかの時間として、この時間に対応する800℃以上1000℃以下のいずれかの温度で熱処理することにより、塩素および硫黄を10ppm未満とすることができる。
次に、第2実施形態について、図5に基いて説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の燃料電池システム1は、第1実施形態の構成に加えて、塩素および硫黄を除去する除去器13を有するものである。除去器13は、排気流路31の途中であって熱交換器4の一次側流路41の上流側に設けられる。
除去器13は、例えば、塩化物イオンを吸着する塩化物イオン吸着物質および硫化物イオンを吸着する硫化物イオン吸着物質を有する。塩化物イオン吸着物質および硫化物イオン吸着物質としては、既存のイオン交換膜等が適宜利用可能であり、特に限定されない。
第2実施形態の燃料電池システム1にあっては、除去器13により、排気ガス中に残留している塩素および硫黄を除去することができるため、熱交換器4の一次側流路41の内面が塩素および硫黄により腐食するのをより一層抑制することができる。
次に、第3実施形態について、図6に基いて説明する。第3実施形態は、第1実施形態または第2実施形態の変形例であり、大部分において同じであるため、同じ部分については同符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の燃料電池システム1にあっては、燃料電池モジュール2が筐体20内に水蒸気発生器24をさらに有する。かわりに、第1実施形態または第2実施形態におけるように、燃料電池モジュール2とは別に設けられていた水蒸気発生器11が設けられない。図6は、第1実施形態の変形例としての燃料電池システム1の概略構成図である。水蒸気発生器24には、水および内部に備える加熱手段に燃焼器210から排出される未燃焼の可燃成分を含む排気ガスが供給されるか、または、燃料電池モジュール2外より電力が供給される。
第3実施形態の燃料電池システム1におけるように、水蒸気発生器24を内蔵した燃料電池モジュール2を備える場合であっても、第1実施形態または第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、水蒸気発生器11、24が備える加熱手段に供給する燃料としては、燃焼器210から排出される未燃焼の可燃成分を含む排気ガスに限定されず、新規の燃料であってもよい。
また、燃料電池22は固体酸化物形燃料電池であったが、高分子電解質形燃料電池(PEFC)等、他の形の燃料電池であってもよい。
1 燃料電池システム
11 水蒸気発生器
12 空気供給管
2 燃料電池モジュール
20 筐体
21 改質装置
22 燃料電池
23 断熱材
24 水蒸気発生器
3 冷却装置
31 排気流路
4 熱交換器
41 一次側流路
42 二次側流路
5 コジェネレーションシステム
6 貯湯装置

Claims (1)

  1. 筐体内に改質装置、燃料電池および断熱材を収容して構成される燃料電池モジュールを備えた燃料電池システムに用いられる断熱材の製造方法であって、
    前記断熱材は、熱処理前に、不純物として塩素および硫黄をそれぞれ15ppm以上含有しており、2時間以上5時間以下にわたって800℃以上1000℃以下の温度で加熱する熱処理が施され、熱処理後の塩素および硫黄10ppm未満とすることを特徴とする燃料電池システムに用いられる断熱材の製造方法。
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