JP6873688B2 - 画像処理装置および画像処理方法、撮像装置、プログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法、撮像装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像データの階調処理技術に関する。
撮像装置の撮像素子により取得される画像データには、現像処理を含む画像処理が施されて、記録用または表示用画像のデータが生成される。撮像された未現像データを現像する際、ホワイトバランス調整後に色信号ごとのレベルを調整することで飽和レベルでのクリップにより捨てられてしまうダイナミックレンジのデータを現像後の画像データに反映する処理がある(特許文献1)。以下、この階調処理を、第1の高輝度改善処理と呼ぶ。
瞳分割型の撮像素子では、未現像の画像データから、第1画素と第2画素のうち一方の画素のみで得られた第1画像データと、第1画素および第2画素から得られる各データを加算した第2画像データを得ることができる。第1画像データと第2画像データでは、画素の開口率が異なるため、2種類の露出画像が得られる。2種類の異なる露出の画像を合成することでダイナミックレンジを拡大する方法がある(特許文献2)。
特開2015−156615号公報 特開2016−58993号公報
従来の技術では、現像時に反映可能な高輝度側階調の分布が複数である場合に、階調処理を適応的に行える画像処理装置の開示がなかった。
本発明の目的は、複数の画像処理が可能な画像領域に対して、階調処理を適応的に行える画像処理装置および画像処理方法を提供することである。
本発明の一実施形態の画像処理装置は、撮影された画像データおよび視点の異なる複数の視点画像データを取得する取得手段と、前記複数の視点画像データを用いることなく第1の階調処理を行う第1の処理手段と、前記複数の視点画像データを用いて第2の階調処理を行う第2の処理手段と、前記第1または第2の処理手段により階調処理を行える画像領域、または前記第1および第2の処理手段により階調処理を行える画像領域を出力する制御を行う制御手段と、前記制御手段の指示によって、前記第1または第2の階調処理に対応する画像調整に用いる表示画面を変更し、前記第1または第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な画像領域、または前記第1および第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な画像領域を表示する表示手段と、を備える。前記制御手段は、前記第1の階調処理に対応する第1の表示画面に切り替える指示と、前記第2の階調処理に対応する第2の表示画面に切り替える指示を前記表示手段に出力し、前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第1または第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な領域を表示する。
本発明によれば、複数の画像処理が可能な画像領域に対して、階調処理を適応的に行える画像処理装置および画像処理方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態の構成例を説明する図である。 第1実施形態のUI表示画面例を示す図である。 第1実施形態の処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態の表示処理を説明するフローチャートである。 図4に続く処理を説明するフローチャートである。 第1実施形態の表示処理例の説明図である。 第2実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る画像処理部の構成を説明する図である。 図8の画像合成部の動作を説明する図である。 第2実施形態に係る画像処理部の動作を説明する図である。 瞳強度分布と撮像素子の入射角感度特性を説明する図である。 シェーディング特性の説明図である。 露出の異なる2つの画像の取得について説明する図である。 シェーディング補正係数を説明する図である。 図8のWB調整部が行うWB調整処理の一例を示す図である。 図8の信号置換部が行う処理の一例を説明するフローチャートである。 図16の置換処理によって生成されたデータの説明図である。 第1実施例に係る撮像装置が備える処理部を示す図である。 第1実施例に係る撮像装置にて実行される処理のフローチャートである。 第2実施例に係る画像処理部の構成例を示すブロック図である。 第2実施例に係る撮像装置が備える処理部を示す図である。 第2実施例に係る撮像装置にて実行される処理のフローチャートである。 デジタルカメラへの適用例を示す斜視図である。 デジタルカメラへの適用例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に示す各実施形態を参照して詳細に説明する。各実施形態では、複数の視点画像データを取得して複数の階調処理が可能な画像処理装置の例を説明する。なお、複数の視点画像データは、異なる視点で取得され、互いに視差をもつ画像データである。
[第1実施形態]
本実施形態では、RAW画像データを処理する画像処理装置として、RAW現像装置の例を示す。RAW画像データは、現像処理等の画像加工が施される前の画像データである。図1(A)は、本実施形態のRAW現像装置100の構成を示すブロック図である。RAW現像装置100は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等のハードウェア、およびソフトウェアにより実現される。
図1(A)において制御部101はRAW現像装置100全体を制御する中枢部であり、例えばCentral Processing Unit(CPU)を備える。第1のメモリ102はプログラムやパラメータを格納するRead Only Memory(ROM)であり、変更を必要としないコードやデータ等を記憶する。第2のメモリ103は外部装置等から供給されるプログラムやデータを一時的に記憶するRandom Access Memory(RAM)である。外部記憶装置104は、例えば、RAW現像装置100に固定して設置されたハードディスクやフラッシュメモリである。あるいはRAW現像装置100から着脱可能なフレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)等の光ディスク、磁気や光カード、ICカード、メモリカード等を使用可能である。
操作部105はユーザの操作を受け付けて操作指示信号を制御部101に出力する。操作部105は、データ入力用のキーボード、またはポインティングデバイスを有する。表示部106は、RAW現像装置100の保持するデータや供給されたデータを画面に表示する。システムバス107は、各部(符号101〜106)を通信可能に接続する。なお、RAW現像装置100が撮像機能を有する場合には撮像部108を備える。撮像部108は、レンズや絞り等の光学部材を有する撮像光学系と、撮像光学系を通して結像される光像を光電変換する撮像素子を備える。制御部101は撮像部108から取得される画像データに対し、現像等の画像処理を行う。
以上のように構成されたRAW現像装置100の動作例を説明する。
RAW現像装置は、読み込んだRAW画像データが、一般的な撮像装置により撮像されたRAW画像であるか、瞳分割画素を有する撮像素子(以下、瞳分割型撮像素子ともいう)により撮像されたRAW画像であるかを判断する。本実施形態で扱うRAW画像データのビット数は、14ビットとする。一般的な撮像装置で撮像されたRAW画像であるか、瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像であるかについては、例えばファイルのヘッダを解析することで判断できる。ファイル構造については、本発明に関して本質的な事項ではないので、説明を省略する。図1(B)を参照して、瞳分割型撮像素子の構成については説明する。
図1(B)は、瞳分割型撮像素子における画素の配置例を模式的に示す図である。図1(B)の紙面に垂直な方向をz方向として、z方向に直交する横方向(左右方向)をx方向として、x方向およびz方向に直交する縦方向(上下方向)をy方向と定義する。図1(B)は、画素がx方向に4画素でy方向に4画素配列された領域を代表的に示している。瞳分割型撮像素子は、撮影光学系の瞳領域を瞳分割方向に分割して、異なる瞳部分領域を通過した光束に基づく信号から複数の画像信号を生成可能である。具体的には、各画素の光電変換部が水平方向(瞳分割方向)に2分割されており、各光電変換部が副画素部として機能する。図1(B)では、副画素部がx方向に8画素でy方向に4画素配列された領域を例示する。
図1(B)の左上の2行2列の画素群210は、撮像素子に設けられた原色ベイヤー配列のカラーフィルタの繰り返し単位に対応している。従って、R(赤)の分光感度を有する画素210Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素210Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素210Bが右下に配置されている。また、図1(B)の右上の画素に代表的に示すように、各画素は、x方向にて2つに等分割された光電変換部を有しており、左半分の光電変換部が第1副画素部211、右半分の光電変換部が第2副画素部212として利用可能である。副画素部211の出力を取得して得られる1つの画像と、副画素部212の出力を取得して得られる1つの画像とが、1組の視点画像を構成する。したがって、1回の撮影によって2つの視点画像データを生成することができる。また、各画素の第1副画素部211と第2副画素部212で得られる信号を加算することで、加算信号を瞳分割がなされていない1つの通常画素の画素信号として利用することができる。本実施形態では、各マイクロレンズに対応する各画素の回路が、瞳分割された複数の光電変換部で共通の電荷蓄積部(フローティングデフュージョン部:FD部)を有する。FD部への電荷の転送と、FD部の電荷のリセットを制御することにより、各副画素部からの電荷に基づく画素信号および各副画素部からの電荷が混合されて出力された画素信号とが出力可能である。例えば、各副画素部に入射される異なる瞳部分領域を通過した光束に基づく光学像としてのA像およびB像と、各副画素部からの信号が混合された信号をもつ(A+B)像を取得することができる。なお、各画素における光電変換部については4分割、9分割等、任意の分割が可能である。
RAW現像装置100は、読み込んだRAW画像データが、瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像データの場合、複数の高輝度階調改善処理に対応したUI(ユーザ・インタフェース)画面の表示処理を行う。制御部101のCPUはアプリケーションプログラムを実行することでUI画面の表示処理が行われる。図2を参照して画像調整用表示画面の具体例を説明する。
図2(A)のUI画面2001は、RAW現像装置100が一般的な撮像装置で撮像されたRAW画像データを読み込んだあとに、表示部106に表示される画面である。本実施形態にて、一般的な撮像装置として、瞳分割型撮像素子以外の撮像手段を有する撮像装置、または瞳分割型撮像素子と等価な複数の撮像手段を有していない撮像装置を想定する。瞳分割型撮像素子と等価な複数の撮像手段を有することにより複数の視点画像データの取得が可能な撮像装置については、瞳分割型撮像素子を有する撮像装置と同等であるとみなす。UI画面2001では、指標2005のホワイトポイントを動かすことで、第1の高輝度改善処理を行うことが可能である。高輝度改善処理は、ヒストグラム上に表示されるホワイトポイントの指標(以下、WP指標という)2005をユーザが左右に動かすことで行われる。ホワイトポイントとは、一般的な撮像装置で撮像されたRAW画像データの場合には、R(赤色)信号とG(緑色)信号とB(青色)信号の値がRAW画像のビット数と同じ14ビットでクリップが行われるポイントである。
操作領域2002は、本実施形態の処理を終了するための閉ボタンである。画像2003は、一般的な撮像装置で撮像されたRAW画像を、撮影時に設定されたホワイトバランス(以下、WBとも表記する)で現像した画像である。図2の表示領域2004は、読み込んだ画像データのヒストグラムとWP指標2005を表示するエリアである。ユーザは、WP指標2005を左右に動かすことでガンマ調整の操作を行うことができる。WP指標2005は、この場合、現像処理後の画像のホワイトポイントの位置を示している。つまり、最初に表示されるWP指標2005の位置は、高輝度階調改善処理を行わない場合のホワイトポイントを示す。ユーザは、例えばWP指標2005を右にずらした場合、より高輝度側の階調を表現可能な画像にする処理が行われる。
図2(A)のグラフ2006は、表示画像2003に対応するヒストグラムである。ヒストグラムにて、横軸は画像の明るさ(輝度)を表し、縦軸は明るさに対応する量(ピクセル数、相対度数等)を表している。アプリケーションプログラムの起動直後にヒストグラムが表示され、WP指標2005より右側の範囲において高輝度階調改善処理で改善可能な高輝度側のデータが表示される。ユーザは、表示されるヒストグラムを見することで、高輝度側に改善の余地があることを一目で把握できる。一般的な撮像装置で撮像されたRAW画像の場合、UI画面2001は、単一の高輝度階調改善処理用の画面としてユーザに提示される。高輝度階調改善処理の詳細は、後述する。
図2(B)のUI画面2101は、RAW現像装置100が瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像を読み込んだあとに、表示部106に表示される画面である。ユーザは、UI画面2101において、第1の高輝度改善処理を行うのか、ダイナミックレンジ拡張による高輝度階調改善処理(以下、第2の高輝度改善処理という)を行うのかの選択可能である。また、ユーザはWP指標2105を操作することにより、選択された高輝度階調改善法を指示できる。瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像の場合、ホワイトポイントは、瞳分割画素を合成した画素のR信号とG信号とB信号の値がRAW画像のビット数と同じ14ビットでクリップされるポイントとなる。ユーザがWP指標2105を右に動かすことで、現像時に14ビットを超えているデータを画像に反映させる高輝度階調改善処理が行われる。また、ユーザは高輝度階調改善領域の表示方法を選択することで、複数の階調処理ごとに画像上のどのエリアで高輝度階調改善が可能であるかを表示させる操作指示を行える。第2の高輝度改善処理の詳細については後述する。
図2(B)のUI画面2101にて、操作領域2102は本実施形態の処理を終了するための閉ボタンである。画像2103は、瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像に対して、撮影時のホワイトバランス設定で現像が行われた画像である。表示領域2104は、読み込んだ画像のヒストグラムとホワイトポイントを表示するエリアであり、ユーザはWP指標2105を左右に動かすことでガンマ調整の操作を行える。現像後の画像のWP指標2105は、最初に表示される位置が、高輝度階調改善処理を行わない場合のホワイトポイントを示しており、WP指標2105を右にずらすことで、より高輝度側の階調を表現可能な画像にする処理が行われる。グラフ2106は、表示画像2103に対応するヒストグラムである。ヒストグラムの座標設定については、図2(A)のグラフ2006と同じである。
図2(B)の表示エリア2107は、高輝度階調改善法の選択に用いるラジオボタンを有する領域である。瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像の場合、複数の高輝度階調改善の方法があるので、ユーザは、どの方法で高輝度階調改善を行うのかをラジオボタンで選択可能である。ラジオボタン2108がONに設定された場合には、瞳分割画素を利用しない選択肢が有効となる。この場合、ガンマ調整の表示領域2104に、高輝度階調改善法に対応するヒストグラムとWP指標が表示される。瞳分割画素を利用しない場合の高輝度階調改善法は、第1の高輝度改善処理となる。一方、ラジオボタン2109がONに設定された場合には、瞳分割画素を利用する選択肢が有効となる。この場合、ガンマ調整の表示領域2104に、瞳分割画素を利用する高輝度階調改善法に対応するヒストグラムとWP指標が表示される。瞳分割画素を利用する高輝度階調改善法は、第2の高輝度改善処理となる。
図2(B)のチェックボックス2110は、画像2103上にガンマ調整で高輝度階調改善が行われる領域を表示する機能を有効にするための操作領域である。チェックボックス2110にてチェックが有効に設定された場合、ラジオボタン2111から2113で選択される方法で画像2103上に高輝度階調改善領域の表示が行われる。ラジオボタン2111が選択された場合、高輝度階調改善法ごとに区別して輝度改善領域の表示が行われる。ラジオボタン2112が選択された場合、表示エリア2107のラジオボタン2108または2109により選択されている高輝度階調改善法で高輝度改善が可能な領域の表示が行われる。つまり、ユーザは、ラジオボタン2108または2109の操作により、所望の高輝度階調改善法を選択しており、選択済みの方法で高輝度階調改善できる領域が表示される。ラジオボタン2113が選択された場合、2つ以上の高輝度階調改善法を使用可能な領域の表示が行われる。本実施形態の場合、瞳分割画素を利用する方法と、瞳分割画素を利用しない方法のそれぞれで高輝度階調改善できる領域を表示することができる。この設定は、高輝度階調改善処理ごとに画質変化を選択できる場所の確認に利用できる。またラジオボタン2114が選択された場合、1つ以上の高輝度階調改善法を使用可能な領域の表示が行われる。本実施形態の場合、瞳分割画素を利用する方法で改善できる領域と、瞳分割画素を利用しない方法で改善できる領域の双方の領域を区別せずに表示する処理が行われる。この設定は、どのエリアが高輝度階調改善可能なエリアになっているのかをユーザが確認するために利用できる。
画像2103上に示す領域2115は、瞳分割画素を利用する方法(第2の高輝度改善処理)で高輝度階調改善可能な画像領域を示している。画像2103上に示す領域2116は、瞳分割画素を利用しない方法(第1の高輝度改善処理)で高輝度階調改善可能な画像領域を示している。ラジオボタン2111が選択されている場合、高輝度階調改善法ごとに、つまり第1および第2の高輝度改善処理をそれぞれ区別して、高輝度階調改善可能な画像領域の表示が行われる。
本実施形態では、瞳分割画素として常に左側の画素(図1(B):第1副画素部211)を利用することとする。複数の瞳分割画素を合成することにより、一般的な撮像素子で撮像した画素(撮像画素)と同等に扱うことができる。以下では複数の瞳分割画素を合成した画素を瞳分割合成画素という。図1(B)の例では、瞳分割合成画素は左右の瞳分割画素を合成した画素に相当する。このため、瞳分割合成画素による画像は、瞳分割画素よりも明るい露出の画像となる。
本実施形態では、瞳分割画素を利用しない第1の高輝度改善処理と、瞳分割画素を利用する第2の高輝度改善処理の2種類を説明する。図3から図6を用いて、画像の種類に応じて高輝度階調改善処理用のUI画面を切り替える例、および瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像の高輝度階調改善用UI画面を説明する。
図3は高輝度階調改善処理用UI画面の切り替え処理を説明するフローチャートである。ユーザが操作部105を操作してRAW画像を選択し、画像の読み込み指示を行うことで処理が開始する。以下の処理は制御部101のCPUがメモリからプログラムを読み出して実行することにより実現される。プログラムは、CPUが読み取り可能なプログラムコードとしてROM102に格納されており、例えばCPUを以下の手段として機能させる。
・高輝度階調改善法に応じてUI表示画面を切り替える手段
・高輝度階調改善法が複数である場合、高輝度階調改善に用いる調整方法を選択する手段
・高輝度階調改善に用いる調整方法に対応する調整用UI表示を表示させる手段
・高輝度階調改善可能な領域の表示を切り替える手段。
S3010で制御部101は、操作部105による指示を受け付けて、入力画像データを外部記憶装置104から読み込む。S3020で制御部101は、S3010で読み込んだ画像ファイルのヘッダを解析する。S3030で制御部101はS3020の解析結果に基づき、RAW画像に瞳分割画素の情報を含まれるかどうかを判断する。つまり、瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像であるか否かについて判断処理が行われる。以下では、瞳分割型撮像素子で撮像されたRAW画像を第1のRAW画像といい、第1のRAW画像以外のRAW画像を、第2のRAW画像という。制御部101は第1のRAW画像と判断した場合、S3040に処理を進める。第2のRAW画像であると判断された場合には、S3150へ移行する。
S3040で制御部101は、第1および第2の高輝度改善処理を設定できるUI表示処理を行う。表示部106には、図2(B)のUI画面2101が表示される。S3050で制御部101は、瞳分割画素から得られる画像のホワイトバランス調整を行う。S3060で制御部101は、S3050のWB調整の結果であるRGB出力値を、瞳分割RGB出力値として取得し、画素と対応付けてメモリに保持する。
S3070で制御部101は、瞳分割画素を合成した得られる画像のWB調整を行う。S3080で制御部101は、S3070のWB調整の結果であるRGB出力値を、瞳分割合成RGB出力値として取得し、画素と対応付けてメモリに保持する。S3090で制御部101は、S3080で取得された瞳分割合成RGB出力値が、入力画像のビット数を超える出力値になっている画素を取得する。本実施形態では、RAW画像のビット数を14ビットとする。よって、14ビットを超える出力値である画素が取得される。
S3100で制御部101は、S3090の取得結果である画素の出力値に対し、入力画像のビット数でクリップを行う。本実施形態の場合、14ビットでクリップが行われる。S3110で制御部101は、S3100で出力値がクリップされた画素に対応する瞳分割画素の出力値を取得する。瞳分割画素は、瞳分割合成画素に比べて露出が低く、暗くなっている画素である。このため、瞳分割合成画素ではクリップされていたとしても、瞳分割画素ではクリップされず、高階調の部分が残っていることがある。残存する高階調の部分がS3110で取得される。
S3120で制御部101は、S3110で取得した瞳分割RGB値をゲインアップして出力する。ゲインアップ処理は、瞳分割画素と瞳分割合成画素とが同じ露出状態になるように利得係数が設定されて実行される。S3120での出力値は、高輝度階調改善処理によって出力可能となる階調部分に相当する。S3130で制御部101は、S3120の出力値を、HDR高輝度改善のRGB出力値として画素と対応付けてメモリに保持する。S3140で制御部101は、ヒストグラム、ホワイトポイント、高輝度階調改善領域の表示処理を行う。表示処理の詳細は後述する。
S3030からS3150に移行する場合、つまり、制御部101が入力画像を第2のRAW画像と判断した場合には、第1の高輝度改善処理用のUI表示が行われる。表示部106には、図2(A)のUI画面2001が表示される。S3160で制御部101は、入力画像のWB調整を行い、S3170では、S3160のWB調整の結果であるRGB出力値を、画素と対応付けてメモリに保持する。S3180で制御部101は、S3170で取得したRGB出力値からヒストグラムを作成して表示部106の画面上に表示する処理を行う。表示結果は図2のグラフ2006であり、表示画像2003に対応するヒストグラムを表す。
S3190で制御部101は、S3170で保持したRGB出力値から、ホワイトポイントがS3180のヒストグラム上のどの位置であるかを算出する。算出されたホワイトポイントの位置は図2のWP指標2005により、表示部106に表示される。グラフ2006においてホワイトポイントの位置よりも右側の部分は、ホワイトバランスの調整後にRGB出力値が所定のビット数(閾値)を超えている部分である。この部分は、入力画像のビット数である14ビットを超えるビットになっている個所を表している。WP指標2005を右側に動かす操作により、ホワイトポイントを変更することで、第1の高輝度改善処理が行われる。S3200で制御部101は、表示部106の画面上に現像処理の結果である画像を表示する。表示結果は、図2の表示画像2003としてユーザに提示される。S3200の後、処理を終了する。
次に、図4および図5のフローチャートを参照して、図3のS3140で行うサブルーチン処理について説明する。S4010で制御部101は、ユーザが操作部105を操作し、図2(B)のラジオボタン2108,2109の設定情報を取得する。つまり、ユーザがラジオボタン2108(瞳分割画素を利用しない)とラジオボタン2109(瞳分割画素を利用する)のうち、どちらを操作して高輝度階調改善処理方法を選択しているかを示す情報が取得される。S4020で制御部101はS4010の設定情報に基づき、瞳分割画素を利用するという選択が行われたかどうかを判断する。ラジオボタン2109のON設定により、瞳分割画素を利用する処理(第2の高輝度改善処理)が選択されていると判断された場合、S4030へ移行する。また、ラジオボタン2108のON設定により、瞳分割画素を利用しない処理(第1の高輝度改善処理)が選択されていると判断された場合には、S4050へ移行する。図2(B)のUI画面2101の例では、第1の高輝度改善処理が選択されている状態である。ここでの選択によって、グラフ2106に示すヒストグラムと、WP指標2105による描画が、選択された方法に応じた描画へと切り替わる。
S4030で制御部101は、図3のS3080で取得した瞳分割合成RGB出力値から入力画像のビット数(14ビット)でクリップしていない出力値を、画素と対応付けてメモリに保持する。S3070で瞳分割合成した入力画像に対してWB調整を行った後に階調部分が残っている画素の出力値が保持される。この保持された画像がホワイトポイントの初期位置の左側に示すヒストグラム部のデータに相当する。WB調整後に入力画像のビット数を超えた画素の出力値については、保持されずに捨てられることとなる。
S4040で制御部101は、S4030で保持された、瞳分割合成RGB出力値でクリップしていない出力値と、S3130で保持されたHDR高輝度改善RGB出力値に基づいて、ヒストグラムを生成する。生成後のヒストグラムは表示部106の画面上に表示される。HDR高輝度改善RGB出力値は、瞳分割合成RGBの出力値にて階調の残っていなかった部分の瞳分割RGB出力値をゲインアップした出力値である。このため、瞳分割合成RGBの出力値で階調の残っていなかった部分を補った出力値となっている。表示結果は、図2(B)のグラフ2106としてユーザに提示される。HDR高輝度改善RGB出力値は、WP指標2105に示す初期位置よりも、右側の部分のデータである。S4040の次にS4060の処理に進む。
S4020からS4050へ進む場合に制御部101は、S3080で保持された瞳分割合成RGB出力値からヒストグラムを生成して表示部106の画面上に表示する。表示結果は、図2(B)のグラフ2106としてユーザに提示される。入力画像に対してWB調整が行われた後、入力画像のビット数でクリップしていない出力値がそのままヒストグラムに表示される。その次にS4060の処理に進む。
S4060で制御部101は、ヒストグラムからホワイトポイントの位置を算出して表示する処理を行う。表示結果は、図2(B)のWP指標2105によりユーザに提示される。S4040でヒストグラムが表示される場合、ホワイトポイントの右側領域では瞳分割画素を利用した第2の高輝度改善処理が行われる。一方、S4050でヒストグラムが表示される場合、ホワイトポイントの右側領域では瞳分割画素を利用しない第1の高輝度改善処理が行われる。S4070では、表示部106の画面上に現像結果である画像が表示される。図2(B)の画像2103に示す例は、現像結果である画像上に、高輝度階調改善の可能な領域が区別されて表示された領域が重畳表示されている状態を示す。
S4080で制御部101は、高輝度階調改善領域の表示についての設定情報を取得する。この設定情報は、図2のチェックボックス2110におけるチェックの状態を示す情報である。ユーザがチェックボックス2110内のラジオボタン2111、2112、2113、2114のうち、どれを選択してチェックしたのかを示す情報が取得される。次に図5のS4090に進み、制御部101は、チェックボックス2110にてチェックが有るかどうかを判断する。チェックが有ると判断された場合、S4100へ移行し、チェックがないと判断された場合にはサブルーチン処理を終了する。
S4100で制御部101は第2の高輝度改善処理で改善可能な領域のデータを取得する。その際には、S3130で保持されたHDR高輝度改善RGB出力値と対応付けられている画素情報が使用される。S4100で取得される領域は、図2の画像2103上に示す領域2115に対応する第1の画像領域である。S4110で制御部101は第1の高輝度改善処理で改善可能な領域のデータを取得する。その際には、S3090で取得された瞳分割合成RGB出力値で入力画像の画素ビット数を超える出力値となっている画素情報が使用される。S4110で取得される領域は、図2の画像2103上に示す領域2116に対応する第2の画像領域である。
S4120で制御部101が、S4080で取得した設定情報から、図2(B)のラジオボタン2111が選択されているかどうかを判断する。ラジオボタン2111のON設定は、方法ごとに区別して領域を表示する選択肢に相当する。つまり方法ごとに区別して表示するという選択が行われる場合、S4130へ移行し、当該選択が行われていない場合にはS4140へ移行する。S4130で制御部101は、S4100で取得された第1の領域とS4110で取得した第2の領域を画像上に区別して表示させる処理を行う。表示画面上には第2の高輝度改善処理で改善可能な領域2115と、第1の高輝度改善処理で改善可能な領域2116が区別されて表示される。本実施形態では、領域の網掛け表示の濃淡で区別する表示方法を行っているが、任意の表示方法を採用可能であり、色分けによる表示方法で領域を区別してもよい。
S4140で制御部101は、S4080で取得した設定情報から、図2のラジオボタン2112が選択されているかどうかを判断する。ラジオボタン2112のON設定は、現時点で選択されている方法により領域を表示する選択肢に相当する。ラジオボタン2112が選択されている場合、S4150へ移行し、ラジオボタン2112が選択されていない場合にはS4180へ移行する。
S4150で制御部101は、S4080で取得した設定情報から、図2のラジオボタン2109が選択されているかどうかを判断する。ラジオボタン2009のON設定は、瞳分割画素を利用する選択肢に相当する。ラジオボタン2009が選択されている場合、S4160へ移行し、ラジオボタン2009が選択されていない場合にはS4170へ移行する。S4160で制御部101は、S4100で取得した瞳分割画素を利用する方法、つまり第2の高輝度改善処理で改善可能な領域を表示させる処理を行う。この領域として、図2の領域2115のみが表示される。一方、S4170で制御部101は、S4110で取得した瞳分割画素を利用しない方法、つまり第1の高輝度改善処理で改善可能な領域を表示させる処理を行う。この領域として、図2の領域2116のみが表示される。
S4180で制御部101は、S4080で取得した設定から、図2(B)のラジオボタン2113が選択されているかどうかを判断する。ラジオボタン2113のON設定は、2つ以上の方法が使える領域を表示する選択肢に相当する。ラジオボタン2113が選択されている場合、S4190へ移行し、ラジオボタン2113が選択されていない場合にはS4200へ移行する。S4120、S4140、S4180の判断結果から、S4200へ移行する場合はラジオボタン214が選択され場合である。ラジオボタン2114のON設定は、1つ以上の方法が使える領域を表示する選択肢に相当する。
S4190で制御部101は、S4180の判断結果から2種類の高輝度階調改善が可能な領域を表示させる処理を行う。S4100で取得された第2の高輝度改善処理で改善可能な領域は、図2の領域2115に相当する。また、S4110で取得された第1の高輝度改善処理で改善可能な領域は、図2の領域2116の領域に相当する。2つの領域のうち、重なり合っている領域が表示される。
S4200で制御部101は、S4140およびS4180の判断結果から高輝度階調改善が可能な1つ以上の領域を表示させる処理を行う。この場合、第2の高輝度改善処理で改善可能である、図2の領域2115と、第1の高輝度改善処理で改善可能である、図2の領域2116は、区別されずに表示される。S4130、S4160、S4170、S4200の処理後、サブルーチン処理を終了する。
図6を参照して、高輝度階調改善が可能な画像領域の表示処理およびヒストグラムについて具体例を説明する。図6(A1)、(B1)、(C1)は画像例を示し、図6(A2)、(B2)、(C2)は各画像例に対応するヒストグラムを示す。図6(A1)および(A2)は、高輝度側の階調調整が可能な領域を、高輝度階調改善法ごとに区別して表示する場合を示す。図6(A1)の画像にて、第1の領域601は、第1の高輝度改善法で調整可能な領域を示す。第2の領域602は、第2の高輝度改善法で調整可能な領域を示す。第1の領域601および第2の領域602は、ユーザが視覚的に区別して認識可能である。図6(A2)に示すヒストグラムの高輝度領域において、第2の高輝度改善法で調整可能な範囲1602は、第1の高輝度改善法で調整可能な範囲1601よりも広い範囲である。
図6(B1)および(B2)は、高輝度側の階調調整が可能な領域を、高輝度階調改善法ごとに区別せずに表示する場合を示す。図6(B1)の画像上に示す領域603は、第1または第2の高輝度改善法で調整可能な領域を示す。つまり、領域603は、2つの調整可能な領域について論理和(OR)演算を行うことで得られる領域に相当する。この場合、領域603についてユーザが高輝度階調改善法による相違を視覚的に区別することはできない。図6(B2)に示すヒストグラムの高輝度領域に示す範囲1602は第2の高輝度改善法で調整可能な範囲である。
図6(C1)および(C2)は、高輝度側の階調調整が可能な領域として、2つの高輝度階調改善法で重なり合っている領域を表示する場合を示す。図6(C1)の画像上に示す領域604は、第1の高輝度改善法で調整可能な領域と、第2の高輝度改善法で調整可能な領域とが重なり合う領域である。つまり、領域604は、2つの調整可能な領域について論理積(AND)演算を行うことで得られる領域に相当する。領域604についてユーザが高輝度階調改善法による相違を視覚的に区別することはできない。図6(C2)に示すヒストグラムの高輝度領域に示す範囲1601は第1の高輝度改善法で調整可能な範囲である。
本実施形態によれば、現像時に反映できる高輝度側階調の分布が複数である場合に、階調処理を適応的に行える画像処理装置および画像処理方法を提供することができる。なお、本実施形態では、1つの画像に対して適用できる高輝度階調改善法をユーザが選択する際、高輝度改善処理(階調処理)でそれぞれ操作するヒストグラムを切り替える例を説明した。これに限らず、高輝度階調改善法ごとのヒストグラムを重ねて画面に表示し、ホワイトポイントの設定値、処理による偽色やノイズの出方等に応じて画像処理装置が自動で最適な高輝度階調改善処理を選択するように構成してもよい。またユーザが所望のホワイトポイントの位置にて、自動で最適な高輝度階調改善法を選択した場合、選択された結果を表示する通知領域をUI画面に設けてもよい。1つの画像に対して適用できる高輝度階調改善法については2種類の方法に限定されず、3種類以上の高輝度階調改善法がある場合でも本発明を適用可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
瞳分割型撮像素子によって同時に撮影された露出の異なる画像を用いて、高輝度領域のダイナミックレンジ拡張処理を行う方法がある。この方法では、高輝度領域の階調を表現可能にするため、低露出の画像に対してゲインアップを行っており、ノイズが増加してしまう可能性がある。また、撮像された各画素の各色信号の飽和レベルを算出し、各色信号の飽和レベルを比較して画素値を置換することで、高輝度領域の階調を失うことなく現像する方法がある。この方法では、画素値を推定する際に、推定精度が低いと現像後の画像の色づき等が発生する可能性がある。本実施形態では、ノイズの増加や色づきを抑制しつつ、ダイナミックレンジ拡張処理を行うことを可能とする画像処理装置について説明する。
図7は、本実施形態に係る画像処理装置をデジタルカメラ1100に適用した場合の機能構成を示すブロック図である。制御部1101はCPU(中央演算処理装置)を備える。CPUは、デジタルカメラ1100が備える各ブロックの動作プログラムをROM1102より読み出し、RAM1103に展開して実行することによりデジタルカメラ1100が備える各構成要素の動作を制御する。ROM1102は書き換え可能な不揮発性メモリであり、各構成要素の動作プログラムと動作に必要なパラメータ等を記憶する。RAM1103は書き換え可能な揮発性メモリであり、各構成要素の動作において出力されたデータの一時的な記憶領域として用いられる。
光学系1104は、被写体からの光を撮像部1105に結像する撮像光学系である。撮像部1105は、CCD(電荷結合素子)型やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)型のイメージセンサ等の撮像素子を備える。本実施形態の撮像素子は瞳分割型撮像素子であり、複数のマイクロレンズと、各マイクロレンズに対応する複数の光電変換部を有する。1つのマイクロレンズの下に配置される主画素は、光学系104の異なる瞳領域をそれぞれ通過した光を受光する複数の副画素から構成されている。例えば、主画素が2分割の光電変換部により構成される場合、1つの主画素は2つの副画素から成る。本実施形態においては、各副画素において画像撮影時のシャッター秒時が同じ設定であるものとする。
撮像部1105は、撮像光学系を通して形成される光学像を光電変換して得たアナログ画像信号をA(アナログ)/D(デジタル)変換部1106に出力する。A/D変換部1106は、入力されたアナログ画像信号にA/D変換処理を行い、得られたデジタル画像データをRAM1103に出力して記憶させる。
画像処理部1107は、RAM1103に記憶されている画像データに対して所定の画像処理(現像処理、補正処理等)を行う。記録媒体1108は着脱可能なメモリカード等である。記録媒体1108には、RAM1103に記憶されている、画像処理部1107が処理した画像データや、A/D変換部1106によるA/D変換された画像データ等が記録される。入力部1109は操作部材やタッチパネル等を備え、ユーザによる操作指示を受け付け、操作指示信号を制御部1101に送信する。
次に、本実施形態の画像処理の詳細を説明する。図8は画像処理部1107の構成例を示すブロック図である。図9は本実施形態の画像合成処理を説明するための図である。図10は画像処理部1107の動作を説明するための図である。まず図10を参照して、撮像部1105により取得される入力画像について説明する。
図10は、2つの異なる露出の画像を取得する手順を説明するための図である。横軸Xは画素位置を表し、縦軸は画素値を表す。撮像部1105が備える瞳分割型撮像素子の画素配置は、第1実施形態で説明した図1(B)に示す通りであり、複数の光電変換部によりA像、B像、(A+B)像の各画像データを取得可能である。図10のグラフ線J201aは、瞳分割画像(A像)を示し、グラフ線J201bは瞳分割画像(B像)を示し、グラフ線401abは(A+B)像を示す。本発明にて適用可能な瞳分割画像の取得方法には2種類の方法がある。
(1)A像およびB像を取得し、(A+B)像を生成する第1の方法。
(2)A像(またはB像)と(A+B)像を取得し、B像(またはA像)を生成する第2の方法。
第1の方法では、例えば、焦点検出用の非加算読み出しモードが設定され、撮像部1105から同じ露出状態でA像とB像のデータがそれぞれ独立に読み出される。画像処理部1107はA像およびB像のデータを加算し、より高い露出状態の(A+B)像を生成する。
第2の方法では、例えば撮像部1105からA像と(A+B)像のデータがそれぞれ独立に読み出される。非加算読み出しモードでA像の読み出し後にB像の読み出しが行われる場合を想定する。この場合、B像の読み出しの直前にFD(フローティング・ディフュージョン)領域のリセット命令を発行しないことで、B像の信号をFD領域に転送した時にA像の信号と加算することができる。よって、B像の代わりに(A+B)像を読み出すことができる。(A+B)像のデータは画素レベルでの信号加算により得られるため、加算時にアンプノイズの影響を受けることはない。A/D変換後の画像を加算することでは得られない高いS/N比(信号対ノイズ比)の画像を取得できる。
(A+B)像に対してA像は画素の開口が1段分露出アンダーの画像となるため、画像処理部1107にてA像と(A+B)像を画像合成してダイナミックレンジ拡張処理を行う。これにより、1段分のダイナミックレンジ拡張効果を得ることができる。図10にてグラフ線J201aで示すA像をアンダー露出画像403とし、グラフ線401abで示す(A+B)像を適正露出画像402とする。アンダー露出画像403をシェーディング補正することで、補正後のアンダー露出画像404が生成される。本実施形態では、生成されたA像および(A+B)像を入力画像として用いる。
本実施形態では、撮影条件に応じて複数のダイナミックレンジ拡張処理を切り替える制御を行う。図11から図16を参照して、第1のDR拡張処理を説明する。図11は、センサ瞳面における瞳強度分布と撮像素子(センサ)の像面における入射角感度特性を説明するための図である。複数の副画素から得られる瞳分割画像ごとに瞳強度分布が異なること、および、それに基づくシェーディング特性について詳述する。
図11は、左側に瞳強度分布例を示し、中央に撮像光学系の模式図を示し、左側に入射角感度の特性例を示す。中央図において左側から順にセンサ瞳面J107、マイクロレンズアレイJ108、画素アレイJ109が配置される。撮像素子を構成する主画素J111は、副画素J110aと副画素J110bから構成されている。副画素J110aはA像の画素に対応し、副画素J110bはB像の画素に対応する。瞳強度分布にて、X軸は画素位置を表し、瞳のケラレにより副画素J110aの瞳強度分布は実線に示すグラフ線J101aとなり、副画素J110bの瞳強度分布は点線で示すグラフ線J101bとなる。
瞳強度分布を示すグラフ線J101a、J101bにそれぞれ対応する像面中央での入射角感度特性を、グラフ線J103a、J103bで示す。入射角感度特性は角度軸に対する感度を表す特性である。グラフ線J103aは副画素J110aの入射角感度特性を示し、グラフ線J103bは副画素J110bの入射角感度特性を示す。範囲J112は絞り等で制限される入射光の角度範囲である。像面中央では、副画素J110a、J110bに入射する光量は等しい。
また瞳強度分布を示すグラフ線J101a、J101bにそれぞれ対応する像面端での入射角感度特性を、グラフ線J105a、J105bで示す。グラフ線J105aは副画素J110aの入射角感度特性を示し、グラフ線J105bは副画素J110bの入射角感度特性を示す。像面端と像面中央とで結像位置が異なるので、像面端の入射角感度特性は像面中央に対して偏心したプロファイルとなる。このため像面端では、副画素J110aに入射する光量よりも副画素J110bに入射する光量の方が多くなる。
図12を参照して、シェーディング特性を説明する。横軸Xは像面上の画素位置を表し、縦軸は画素値を表す。図12のシェーディング特性において、グラフ線J201aは副画素J110aのシェーディング特性を示し、グラフ線J201bは副画素J110bのシェーディング特性を示す。図11の像面中央の位置は、図12にてX=0に対応し、図11の像面端の位置は、図12にてX=500に対応する。
図13は、図11の副画素J110aとJ110bにより取得された異なる瞳分割画像ごとに、露出の異なる複数の画像を取得する処理を説明するための図である。座標軸の設定については図12と同じである。グラフ線J303は、副画素J110bを適正露出にして撮像した場合の瞳分割画像を表す。副画素J110aを1段(1EV)アンダー露出にして撮像した瞳分割画像を、グラフ線J302で表す。それぞれ図12のシェーディング特性の逆特性に基づくシェーディング補正係数として乗算することでシェーディング補正が行われる。つまり、J303はJ305のように補正され、J302はJ304のように補正される。
図14はシェーディング補正係数を例示する。横軸Xは画素位置を表し、縦軸はシェーディング補正係数値を表す。グラフ線J401aは副画素J110aの瞳分割画像に適用され、グラフ線J401bは副画素J110bの瞳分割画像に適用される。最終的には、図13のグラフ線J305で示す適正露出画像と、グラフ線J304で示すアンダー露出画像が取得され、像面の全面で1段分(1EV分)の露出差を得ることができる。異なる瞳分割画像はそれぞれシェーディング補正が行われた後に、ダイナミックレンジ拡張合成処理が行われる。
次に、図8から図10を参照して、第1のDR拡張処理に係わる画像処理部1107の構成と動作を説明する。アンダー露出画像の入力部が取得する第1の画像データ1201(図8)は、副画素J110a、J110b(図11)のうち一方の画素から取得されるアンダー露出画像(A像またはB像に対応する瞳分割画像)である。また、適正露出画像の入力部が取得する第2の画像データ1202(図8)は、副画素J110aから得られる画像データおよび副画素J110bから得られる画像データを加算した適正露出画像データである。
図8のシェーディング補正部1203は、分割瞳のケラレ量ムラによる明暗ムラを補正する。例えば、図10のアンダー露出画像(グラフ線403)のデータに対して、図14のシェーディング補正係数(グラフ線J401a)を乗算することで、シェーディング補正が行われる。このシェーディング補正に用いるシェーディング補正係数のデータは、図7のROM1102から読み出される。
図8のダイナミックレンジ拡張部(以下、DR拡張部という)1204は、図10の補正後のアンダー露出画像(グラフ線404)と、適正露出画像(グラフ線402)を画像合成して、DR拡張処理を行う。すなわち、階調表現レンジの拡張された合成画像が生成される。DR拡張部1204は、被写体の明るさに応じて、補正後のアンダー露出画像(詳細には、後述のゲインアップ後のアンダー露出画像)と適正露出画像402とを合成して合成画像を生成する。図9を参照して具体例を説明する。
図9は、DR拡張部1204の動作を説明するための図である。縦軸は画素値、横軸は被写体の明るさを表す。被写体の明るさは、例えばシェーディング補正後のアンダー露出画像の画素値を参照することで取得できる。グラフ線301は補正後のアンダー露出画像を表し、グラフ線303は適正露出画像を表す。閾値TH2は画素の飽和レベルに相当する。撮像部1105が明るい被写体を適正露出で撮像した場合、画素値は閾値TH2でクリップされる。閾値TH1は、閾値TH2に対応する被写体の明るさを示す。点線で示すグラフ線302は補正後のアンダー露出画像(グラフ線301)を1段ゲインアップした後のアンダー露出画像を表す。補正後のアンダー露出画像は適正露出より1段アンダーの画像であり、1段のゲインアップによって、適正露出画像303と明るさを合わせることができる。
DR拡張部1204は、補正後のアンダー露出画像(グラフ線301)と、適正露出画像(グラフ線303)を比較して、領域ごとに以下の処理を行う。
・輝度に基づき、差分絶対値和等を利用して最も類似している画素位置からシフト量を算出する演算処理。
・算出されたシフト量を用いて位置合わせを行う処理。
図8のDR拡張部1204内に示す位置補正部1204aは、算出されたシフト量を用いて位置合わせ処理を実行する。判定部1204bは、所定の画素位置における被写体の明るさを閾値(図9:TH1)と比較する。判定部1204bは、所定の画素位置における被写体の明るさが閾値以上であるか否かを判定し、判定結果を選択部1204cに出力する。選択部1204cは、判定部1204bの判定結果に応じて補正後のアンダー露出画像(グラフ線301)と適正露出画像(グラフ線303)のいずれかを選択する。つまり、選択部1204cは、被写体の明るさが閾値未満である場合、適正露出画像を選択し、被写体の明るさが閾値以上である場合、補正後のアンダー露出画像を選択する。そして、DR拡張部1204は、選択部1204cにより補正後のアンダー露出画像が選択された場合、補正後のアンダー露出画像301に対してゲインアップ処理を行う。被写体の明るさが閾値未満である画素位置では、適正露出画像のデータが出力され、それ以外の画素位置ではゲインアップ処理後のアンダー露出画像(図9:グラフ線302)のデータが出力される。DR拡張部1204はDR拡張された画像データを、WB(ホワイトバランス)調整部1205に出力する。
以下、第1のDR拡張処理を説明する。この処理は、ROM1102に格納されているプログラムをRAM1103に展開し、制御部1101のCPUが実行することにより実現される。
[手順1] DR拡張部1204は、シェーディング補正部1203から補正後のアンダー露出画像(図9:グラフ線301)のデータを取得する。
[手順2] DR拡張部1204は、適正露出画像入力部205を介して、適正露出画像(図9:グラフ線303)のデータを取得する。
[手順3] 位置補正部1204aは、所定の画素位置における補正後のアンダー露出画像と適正露出画像に対して位置合わせを行う。
[手順4] 判定部1204bは、所定の画素位置における被写体の明るさが閾値(TH1)以上であるか否かを判定する。被写体の明るさが閾値以上である場合、次の[手順5]に進み、閾値未満である場合には[手順6]に進む。
[手順5] 選択部1204cは、取得した補正後のアンダー露出画像および適正露出画像のうち、補正後のアンダー露出画像を選択する。
[手順6] 選択部1204cは、取得した補正後のアンダー露出画像および適正露出画像のうち、適正露出画像を選択する。
[手順7] DR拡張部1204は、[手順5]、[手順6]で選択された画像データに基づいて合成画像を生成する。このとき、被写体の明るさが閾値以上である画素位置(すなわち、選択部1204cにより補正後のアンダー露出画像が選択された場合)にて、補正後のアンダー露出画像301をゲインアップする処理が実行される。ゲインアップ後のアンダー露出画像(図9:グラフ線302)が生成される。
次に、本実施形態の第2のDR拡張処理について詳述する。図8の画像処理部1107は、アンダー露出画像の入力部からアンダー露出画像(第1の画像データ)1201を取得し、適正露出画像入力部から適正露出画像(第2の画像データ)1202を取得する。WB調整部1205と信号置換部1206が用いられる。WB調整部1205は、色信号の各々の信号値にホワイトバランス係数(WB係数と記す)を乗算する。WB調整部1205は色信号のレベルを調整する。例えばグレー色の被写体画像を例にすると、画像信号は各色信号のレベルが揃ったグレー色の信号として出力される。ここでは、第2の画像データの一部領域から色信号の信号値を抽出してWB係数を求め、撮像部1105が第2の画像データとともにWB係数を画像処理部1107に送るものとする。なお、撮像部1105が、測光部の測光結果等に基づく公知の方法によってWB係数を求めてもよい。WB係数は、色信号ごとに算出される、各色信号に対するゲイン量を示す値である。色信号の信号値にWB係数を乗算すると、グレー色の被写体画像において各色信号が同一の信号値となる。撮像部1105により第2の画像データとともにWB係数を画像処理部1107に送る処理以外の方法として、標準的な光源下の撮影におけるWB係数を予め画像処理部1107に設定してもよい。さらには、ユーザが入力した色温度に基づいて、WB調整部1205がWB係数を算出してもよい。あるいは、WB調整部1205は、第2の画像データに付加されたWB係数を用いることなく、現像の際にユーザが指定した方法でWB係数を算出してもよい。この場合、ユーザの操作入力は入力部1109が受け付けるものとする。図8に例示する2つのWB調整部1205は同等の処理を行うが、これらのWB調整部1205を1つにまとめた構成した実施形態も可能である。
図15を参照して、WB調整部1205が実行するWB調整処理の一例を説明する。図15の縦軸は、各色信号(R,G,B)の信号値の大きさを示し、RAWデータとWB調整後のデータを比較して示している。第2の画像データは色信号R,G,およびBを有しており、撮像素子(イメージセンサ)のセンサ飽和値21を示す。センサ飽和値21は撮像素子の分光感度特性、撮像部1105の処理精度、および所定の閾値によって定まる色信号の信号値の上限値である。なお、図示の例では、各色信号についてセンサ飽和値21を同一とするが、センサ飽和値21は色信号ごとに異なっていてもよい。
図15にて、WB調整部1205がWB係数を乗算した結果をWB調整後の信号値として右側に例示する。WB係数の乗算によって、色信号ごとの上限値が変化する。RAWデータでは、色信号R,G,およびBの各信号値が揃っているが、WB調整後のデータは色信号ごとに信号値が異なる。図15の例では、色信号R(23参照)に係るWB係数が”2”、色信号B(24参照)に係るWB係数が”1.5”、色信号G(25参照)のWB係数が”1”である。つまり、色信号Rに係る飽和レベル23はセンサ飽和値21の2倍となる。色信号Bに係る飽和レベル24はセンサ飽和値21の1.5倍となる。色信号Gに係る飽和レベル25はセンサ飽和値21と等しい。
図16は、図8の信号置換部1206が実行する置換処理の一例を説明するためのフローチャートである。以下の処理では、WB調整後の信号値において、色信号Gの飽和レベルが最小であり、色信号Rの飽和レベルが最大又は2番目であるものとして説明を行う。このように、色信号における飽和レベルを規定すると、撮像部1105の特性によって起こりえない処理を省いて処理を高速化できる。
図16(A)にて信号置換部1206は、第2の画像データにおいて色信号ごとの飽和レベルを算出する(S1)。例えば、第2の画像データに応じてセンサ飽和値21(図15)が算出される。そして、信号置換部1206は、WB調整部1205で用いられるWB係数をセンサ飽和値21に乗算する。色信号Rの飽和レベル23の値を“Mr”、色信号Bの飽和レベル24の値を“Mb”、色信号Gの飽和レベル25の値を“Mg”と表記する。続いて、信号置換部1206は、第2の画像データにおいて第1番目の画素の信号値(色信号値)である、r(赤)、g(緑)、およびb(青)を取得する(S2)。色補間処理においてデベイヤー処理が事前に行われていない場合には、信号置換部1206は不足分の色信号値を周囲の画素を参照して算出する。
次に、信号置換部1206は、第2の画像データの画素ごとにS3、S4、S6のステップで示す判定処理を行う。まず、S3で信号置換部1206は、色信号Rの飽和レベルMrと色信号Bの飽和レベルMbとを比較し、「飽和レベルMb<飽和レベルMr」であるか否かを判定する。「飽和レベルMb<飽和レベルMr」である場合(S3において、Yes)、S4の処理に進む。また、「飽和レベルMb≧飽和レベルMr」である場合(S3において、No)にはS6の処理に進む。
S4で信号置換部1206は、色信号値bが飽和レベルMbに到達し(つまり、Mb≦b)、かつ、色信号値rが色信号値bより大きい(つまり、b<r)か否かを判定する。「飽和レベルMb≦色信号値b」、かつ「色信号値b<色信号値r」である場合(S4において、Yes)、S5の処理に進む。「飽和レベルMb>色信号値b」、または「色信号値b≧色信号値r」である場合(S4において、No)、S8の処理に進む。S5で信号置換部1206は、色信号値b(置換対象)を色信号値r(置換元)で置換する。つまり、信号置換部1206は、「信号値b=信号値r」に設定する。そしてS8に進む。
S6で信号置換部1206は、色信号値rが飽和レベルMrに到達し(つまり、Mr≦r)、かつ、色信号値bが色信号値rより大きい(つまり、r<b)か否かを判定する。「飽和レベルMr≦色信号値r」、かつ「色信号値r<色信号値b」である場合(S6において、Yes)、S7の処理に進む。「飽和レベルMr>色信号値r」、または「色信号値r≧色信号値b」である場合(S6において、No)、S8の処理に進む。S7で信号置換部1206は、色信号値rを色信号値bで置換する。つまり、信号置換部1206は、「信号値r=信号値b」に設定する。そしてS8に進む。
S8で信号置換部1206は、第1の画像データを用いて置換候補値を算出する。つまり、色信号値gを置換する置換候補値(gと記す)が算出される。置換候補値gの算出処理(図16(B)のサブルーチン)の詳細については後述する。続いて、信号置換部1206は、色信号値gが飽和レベルMgに到達し(つまり、Mg≦g)、かつ置換候補値gが色信号値gより大きい(つまり、g<g)か否かを判定する(S9)。「飽和レベルMg≦色信号値g」、かつ「色信号値g<置換候補値g」である場合(S9において、Yes)、S10の処理に進む。「飽和レベルMg>色信号値g」、または「色信号値g≧置換候補値g」である場合(S9において、No)、S11の処理に移行する。
S10で信号置換部1206は、色信号値gを置換候補値gで置換する。つまり、信号置換部1206は「色信号値g=置換候補値g」に設定する。次にS11で信号置換部1206は、第2の画像データの全ての画素について置換処理が終了したか否かを判定する。信号置換部1206は、最終画素まで置換処理が終了していないと判定した場合(S11において、No)、S2の処理に戻る。次の位置の画素について色信号値r,g,およびbを取得して処理が続行する。一方、最終画素まで置換処理が終了したと判定された場合(S11において、Yes)、信号置換部1206は、第2の画像データに係る置換処理を終了する。
図16(B)を参照して、S8の算出処理について説明する。
まず信号置換部1206は、シェーディング補正部1203が生成したシェーディング補正後のアンダー露出画像301のデータを取得する(S21)。次に、信号置換部1206は、シェーディング補正後のアンダー露出画像の各画素値に対してWB調整を行い、更に各画素値を2倍することで輝度調整を行う(S22)。信号置換部1206は、置換を行う対象画素と同位置の、輝度調整後の画像の画素値から色差情報を取得する(S23)。次に、信号置換部1206は、S23で取得した色差と色信号値r,g,bの色差の差が最小となる色信号値gを求める(S24)。図16(A)のS5において色信号値bの置換が行われている場合には、置換処理後の色信号値bを置換候補値gの算出に用いることになる。つまり置換処理後の色信号値bを置換候補値gの算出に用いることで、置換処理後の色信号値gの飽和レベルを、色信号値rおよび置換処理後の色信号値bの飽和レベルに統一することができる。
図16(A)のS5において、色信号値bの置換を行う前に色信号値bの飽和レベルMbが飽和レベルMrとなるよう正規化した上で、S8において置換候補値を「g=(r+b・Mr/Mb)/2」と設定してもよい。飽和レベルMbを飽和レベルMrに正規化した色信号値bを置換候補値gの算出に用いることで、置換処理後の色信号値gの飽和レベルを色信号値rおよび置換処理後の色信号値bの飽和レベルに統一することができる。
同様にして、図16(A)のS7において色信号値rの置換が行われている場合には、置換処理後の色信号値rを置換候補値gの算出に用いることになる。つまり置換処理後の色信号値rを置換候補値gの算出に用いることで、置換処理後の色信号値gの飽和レベルを色信号値bおよび置換処理後の色信号値rの飽和レベルに統一することができる。この場合も、S7において色信号値rの置換を行う前に色信号値rの飽和レベルMrが飽和レベルMbとなるよう正規化した上で、S8において置換候補値を「g=(b+r・Mr/Mb)/2」と設定してもよい。
図16における置換候補値gの算出方法については、上記の方法(平均値)に限定されない。例えば、置換候補値として「g=r・b/(r+b)」と設定する方法がある。あるいは、色信号値rまたは色信号値bの大きい方を選択する大値選択によって求める方法がある。ただし、置換候補値が「g>>色信号値r」または「g>>色信号値b」となりうる算出方法を採用することもできる。この場合には、S10において色信号値rまたは色信号値bの小さい方に対し、「置換候補値g−色信号値g」に所定の係数を乗算した値を加算する処理が行われる。色信号値gに加算した値を他の信号値にも加算することで、置換による色比の変化を抑制できる。
図17を参照して、図16で説明した置換処理によって生成された置換処理後の第2の画像データを具体的に説明する。図17において、縦軸は信号値(つまり、色信号値)の大きさを示す。左側にWB調整後のデータを示し、右側にDR拡張後のデータを示す。図17(A)はWB調整後において、色信号R,G,およびBの全てが飽和レベルに到達している状態を示す図である。図17(B)はWB調整後において色信号GおよびBが飽和レベルに到達している状態を示す図である。図17(C)はWB調整後において色信号RおよびGが飽和レベルに到達している状態を示す図である。図17(D)はWB調整後において色信号Gのみが飽和レベルに到達している状態を示す図である。
図17(A)に示す例では、WB調整後の色信号R,G,およびBの信号値の全てがそれぞれ飽和レベル23、25、および24に到達している。色信号R,G,およびBについて、図16で説明した置換処理が行われ、S5にて色信号Bが色信号Rで置換される。さらに、S10にて色信号Gが置換候補値gで置換される。この結果、DR拡張された色信号R,G,およびBの信号値は飽和レベル23に達することになる。
図17(B)に示す例では、WB調整後の色信号GおよびBの信号値がそれぞれ飽和レベル25および24に到達している。色信号R,G,およびBについて、図16で説明した置換処理が行われ、S4にて、色信号Rが色信号Bより小さいので、色信号Bの置換は行われない。一方、S10では色信号Gが置換候補値gで置換される。この結果、置換後の色信号Rの信号値はWB調整後の色信号Rの信号値と同一となる。置換後の色信号Gの信号値は、WB調整後の色信号RおよびBの信号値の平均値となる。置換後の色信号Bの信号値はWB調整後の色信号Bの信号値と同一となる。
図17(C)に示す例では、WB調整後の色信号RおよびGの信号値がそれぞれ飽和レベル23および25に到達している。色信号R,G,およびBについて、図16で説明した置換処理が行われ、S4にて、色信号Bが飽和していないので、色信号Bの置換は行われない。一方、S10では色信号Gが置換候補値gで置換される。この結果、置換後の色信号Rの信号値はWB調整後の色信号Rの信号値と同一となる。置換後の色信号Gの信号値は、WB調整後の色信号RおよびBの信号値の平均値となる。置換後の色信号Bの信号値はWB調整後の色信号Bの信号値と同一となる。
図17(D)に示す例では、WB調整後の色信号Gの信号値が飽和レベル25に到達している。色信号R,G,およびBについて、図16で説明した置換処理が行われ、S4にて、色信号Bが飽和していないので、色信号Bの置換は行われない。一方、S9では置換候補値gが色信号Gの信号値よりも小さいので、色信号Gについても置換は行われない。この結果、置換後の色信号R,G,およびBの信号値はそれぞれ、WB調整後の色信号R,G,およびBの信号値と同一となる。
以上のように本実施形態では、信号置換部1206が行う置換処理によって画像の高輝度領域における階調の改善効果が得られる。図8の画像合成部1207は、信号置換部1206により処理されたデータと、WB調整部1205によるWB調整後のデータを取得して、後述の画像合成処理を実行する。
図18は、デジタルカメラ1100に適用した第1実施例の構成を示す機能ブロック図である。図18に示す各処理部は、制御部1101が記録媒体1108から読み出した所定のプログラム等をRAM1103に展開して実行し、デジタルカメラ1100が備える各部が制御部1101からの指令にしたがって処理を行うことにより実現される。
第1取得部3000は、アンダー露出画像(第1の画像データ)を撮像部1105から取得する。取得された第1の画像データは、アンダー露出画像の入力部を経由して、画像処理部1107に受け渡されて処理される。第2取得部3001は、適正露出画像(第2の画像データ)を撮像部1105から取得する。取得された第2の画像データは、適正露出画像の入力部を経由して、画像処理部1107に受け渡されて処理される。
第1のDR拡張処理部3002は、第1のDR拡張処理を画像処理部1107において行い、DR拡張後の画像(第1の拡張画像という)を生成する。第2のDR拡張処理部3003は、第2のDR拡張処理を画像処理部1107において行い、DR拡張後の画像(以降、第2の拡張画像という)を生成する。
撮影情報取得部3004は、第1および第2の画像データに付加された撮影情報を取得する。撮影情報とは、画像を撮影した際の撮像装置の設定情報等である。本実施形態ではISO感度の設定値が取得される。これに限定されず、撮影時の設定に関する情報を取得可能である。
ノイズ量算出部3005は、撮影情報取得部3004により取得されたISO感度を用いて、下記式(1)によりノイズ量を算出する。
ノイズ量 = ISO感度÷100 式(1)
ノイズ量の値は、0〜100の範囲内であり、上下限でのクリップを行うものとする。また、ノイズ量の算出処理方法には種々の公知の技術があり、上述した方法に限定するものではない。
ゲイン値算出部3006は、第1のDR拡張処理にて用いたシェーディング補正係数、およびアンダー露出画像に適用したゲイン値を画素ごとに取得し、それらを乗算したゲイン値を算出する。ゲイン値は1を等倍として算出される。画像合成比率決定部3007は、ノイズ量算出部3005で算出されたノイズ量と、ゲイン値算出部3006で算出されたゲイン値を用いて、下記式(2)、(3)から合成比率を決定する。第1および第2の拡張画像の各合成比率については百分率で表すこととする。
第1の拡張画像の合成比率(%)= 100−(ノイズ量×ゲイン値) 式(2)
第2の拡張画像の合成比率(%)= 100−(第1の拡張画像の合成比率) 式(3)
画像合成比率決定部3007が行う計算方法については、上記の計算式に限定されない。第1のDR拡張処理部3002は、アンダー露出画像に対してゲインアップを行うため、第1の拡張画像のノイズが適正露出画像に対して相対的に多くなる傾向がある。そのため、ISO感度が高いほどノイズが増えること、および、ゲインアップの度合いが大きいほどアンダー露出画像のノイズ比率が高いことを考慮して、第1の拡張画像の合成比率が決定される。
画像合成部3008は、第1のDR拡張処理部3002、および第2のDR拡張処理部3003でそれぞれ生成された画像データを入力とし、画像合成比率決定部3007で決定された合成比率を用いて画像合成処理を行う。合成画像データが生成され、ユーザ操作指示等にしたがって制御部1101は画像表示制御や画像ファイルの記録処理等を行う。
図19のフローチャートを参照して、デジタルカメラ1100の動作を説明する。S100で第1取得部3000および第2取得部3001は、第1の画像データおよび第2の画像データをそれぞれ取得する。S101にて第1のDR拡張処理部3002および第2のDR拡張処理部3003は、取得された第1の画像データおよび第2の画像データを用いてそれぞれのDR拡張処理を行い、複数のDR拡張画像(第1および第2の拡張画像)を生成する。
S102で撮影情報取得部3004は、撮影時のISO感度の設定値を取得する。S101で取得される第1の画像データと第2の画像データは同時に撮影された画像データであるため、ISO感度の設定値は同等となる。S103ではノイズ量算出部3005が式(1)により、ノイズ量を算出する。S104でゲイン値算出部3006はゲイン値を取得する。
S105では、画像合成比率決定部3007が式(2)および(3)を用いて、S102で生成された第1および第2の拡張画像の合成比率を決定する。S106で画像合成部3008は、S102で生成された第1および第2の拡張画像のデータと、S105で決定された合成比率を用いて画像同士の加重加算処理を行う。第1および第2の拡張画像にはそれぞれ対応する合成比率が乗算された上で加算されることで合成画像データが生成され、生成後の合成画像データが出力される。
以上の構成により、ノイズ増加や色づきの発生を抑えつつ、DR拡張処理を行うことができる。
本実施形態では、第2のDR拡張処理部は、WB調整後の画像に対して処理を行うため、第1のDR拡張処理部と同時に適用可能である。よって、2つの処理を併用することでより広いダイナミックレンジ拡張処理を行うことができる。
次に図20から図22を参照して、第2実施例の構成を説明する。図20に示す画像処理部1107が、図8に示す画像処理部の構成と相違する箇所は以下の通りである。
・DR拡張部1204は、DR拡張された画像データをWB調整部1205に出力し、WB調整部1205がWB調整を行い、WB調整後のデータを信号置換部1206に出力すること。
・信号置換部1206は信号置換処理を行い、その出力が画像処理部1107の出力となること。
図21はデジタルカメラ1100への適用例を示す機能ブロック図である。第1取得部4000と第2取得部4001はそれぞれ、図18の第1取得部3000と第2取得部3001に相当する。また、第1のDR拡張処理部4002、第2のDR拡張処理部4003はそれぞれ、図18の第1のDR拡張処理部3002、第2のDR拡張処理部3003に相当する。ただし、第2のDR拡張処理部4003は、入力画像として第1の拡張画像を用いて、第2のDR拡張処理を画像処理部1107において行う。
図22のフローチャートを参照し、デジタルカメラの動作について第1実施例との相違点を説明する。S200では、第1取得部4000および第2取得部4001は、第1の画像データおよび第2の画像データをそれぞれ取得する。S201で第1のDR拡張処理部4002は、第1の拡張画像のデータを生成する。S202で第2のDR拡張処理部4003は、第1の拡張画像に対して第2のDR拡張処理を行い、DR拡張画像を出力する。
第1および第2のDR拡張処理部を用いて、より広いダイナミックレンジ拡張処理を行うことができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
[適用例]
次に第1実施形態、第2実施形態を撮像装置に適用した場合の例を説明する。
図23はデジタルカメラ1の一例を示す背面斜視図である。表示部28はカメラ本体部の背面に設けられ、撮像された画像や各種情報を表示する。接眼ファインダ16はフォーカシングスクリーンを観察することで、レンズ装置を通して得た被写体の光学像の焦点や構図の確認を行うための覗き込み型のファインダである。
モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部材である。電源スイッチ72はデジタルカメラ1の電源のONおよびOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は選択枠の移動や画像送り等の行うための回転操作部材である。十字キー74は上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な十字キー(4方向キー)である。SETボタン75は押しボタンであり、主に選択項目の決定等に用いられる。ライブビューボタン76は、ライブビューのONとOFFを切り替えるボタンである。動画撮影モードにおいては、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。拡大ボタン77は、撮影モードのライブビュー表示において拡大モードのON、OFFおよび拡大モード中の拡大率の変更を行うための操作ボタンである。再生モードにおいては再生画像を拡大し、拡大率を増加させるための拡大ボタンとして機能する。縮小ボタン78は拡大された再生画像の拡大率を低減させ、表示された画像を縮小させるためのボタンである。再生ボタン79は撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79が押下されることで再生モードに移行し、記録媒体に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。蓋202は記録媒体を格納するスロットの開閉蓋である。
図24は、デジタルカメラ1の構成例を示すブロック図である。レンズユニット150をカメラ本体部に装着して使用する形態を例示する。レンズユニット150はレンズ153を備える。撮像光学系は複数枚のレンズから構成されるが、図には一枚のレンズのみ示す。通信端子6はレンズユニット150がデジタルカメラ1の本体部と通信を行う為の通信端子である。通信端子10はデジタルカメラ1の本体部がレンズユニット150と通信を行う為の通信端子である。レンズ制御部4は通信端子6,10を介して本体部のカメラ制御部50と通信する。レンズ制御部4は絞り駆動回路2を介して絞り151の制御を行い、AF(オートフォーカス)駆動回路3を介して、フォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う。
カメラ本体部はクイックリターンミラー(以下、単にミラーという)12を備える。ミラー12は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際にアクチュエータによりアップ状態またはダウン状態に駆動される。ミラー12は、撮像光学系を通して入射した光束をファインダ16側と撮像部22側とに切り替える可動反射部材である。ミラー12はダウン状態にて、ファインダ16へと光束を導くよう反射させ、アップ状態で撮像部22へ光束を導くように待避する。またミラー12はその中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部が焦点検出部11に入射する。焦点検出部11は、焦点検出処理を行ってデフォーカス量情報をカメラ制御部50に出力する。カメラ制御部50は位相差検出方式のAF処理を行い、レンズユニット150の焦点調節制御を行う。
ダウン状態のミラー12で反射された光は、フォーカシングスクリーン13、ペンタプリズム14、ファインダ16へ導かれる。ユーザは、ペンタプリズム14とファインダ16を介して、フォーカシングスクリーン13を観察することで、レンズユニット150を通して得た被写体の光学像のピント状態や構図を確認できる。AE(自動露出)センサ17は、2次元配列された光電変換素子で構成され、レンズユニット150を通して取得した光から被写体の輝度を測定する。例えばAEセンサ17は、Bayer配列のR(IR)GB画素の配列となっており、測色や被写体検出、測距等も行うことができる。
シャッタ21は、カメラ制御部50の制御指示にしたがって、撮像部22の露光時間を制御可能なフォーカルプレーンシャッタである。撮像部22は、図1(A)の撮像部108や図7の撮像部1105に相当し、光学像を電気信号に変換するCCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)素子等を用いた撮像素子を有する。撮像素子は、複数のマイクロレンズと、各マイクロレンズに対応する複数の光電変換部を有する画素構成の瞳分割型撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から取得されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部24は、図7の画像処理部1107に相当し、カメラ制御部50の制御指示にしたがって所定の処理を行う。所定の処理とは、A/D変換器23からのデータ、または、メモリ制御部15からのデータに対して行われる、補正処理、デモザイキング処理、WB調整処理、ガンマ補正処理等を含む現像処理、色変換処理、符号化・圧縮処理等である。画像処理部24は、瞳分割型撮像素子から取得される複数の視点画像データを用いて、視差を利用したリフォーカス処理や視点変更処理、DR拡張処理を行う。さらに、画像処理部24は、複数の視点画像間の位相差に基づいて像ずれ量を算出する。算出された像ずれ量は画像内の被写体の、奥行き方向の相対的な位置関係を示す深度情報に相当する。必要に応じて像ずれ量に対し、撮像素子110やレンズ153に起因する係数(K値)を用いてデフォーカス量、さらには被写体距離の深度情報に換算することができる。
カメラ制御部50は、図1(A)の制御部101や図7の制御部1101に相当し、撮像システムを構成する各部の動作を制御する。例えば、画像処理部24が所定の演算処理を行うことで得られた演算結果に基づいてカメラ制御部50は露光制御、焦点調節制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF処理、AE処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。なお、本例ではカメラ制御部50と画像処理部24とを別の処理手段とする構成を説明するが、カメラ制御部50が画像処理プロセッサを有する場合には、1つの処理手段で制御および画像処理を行うことができる。
メモリ制御部15は、A/D変換器23からの出力データ、または画像処理部24が処理したデータをメモリ32に記憶する処理を行う。メモリ32は、A/D変換器23によるデジタルデータや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはメモリ制御部15によって読み出され、D/A変換器19を介して表示部28の画面に表示される。表示部28は、液晶表示パネル等の表示デバイスを備え、カメラ制御部50の制御指示にしたがって図2のUI画面2001、2101等をユーザに提示する。またスルー画像表示(ライブビュー表示)モードでは、A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号がD/A変換器19においてアナログ変換され、表示部28に逐次転送されて画像が表示される。
ファインダ内液晶表示部41は、フォーカシングスクリーン13とペンタプリズム14との間に配置され、ファインダ内表示部駆動回路42により、AF枠(焦点検出枠)やカメラの設定状態を表すアイコン等を表示する。ファインダ外液晶表示部43には、ファインダ外表示部駆動回路44を介して、シャッタ速度や絞り等の設定値が表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去および記憶可能なメモリであり、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。カメラ制御部50のCPUは不揮発性メモリ56に記憶されたプログラムを実行することで、本発明の実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52にはRAM(Random Access Memory)が用いられる。カメラ制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等がシステムメモリ52に展開される。システムタイマ53は各種制御に用いる時間を計測する計時部である。
ユーザは各種の操作部材を用いてカメラ制御部50に指示が可能である。図24ではモード切替スイッチ60、第1シャッタスイッチ62、第2シャッタスイッチ64を示す。モード切替スイッチ60によって切り替えが可能なモードは、静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等である。第1シャッタスイッチ62は、シャッタボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり、第1シャッタスイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタスイッチ信号SW1により、AF処理、AE処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作が開始する。第2シャッタスイッチ64は、シャッタボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタスイッチ信号SW2を発生する。第2シャッタスイッチ信号SW2により、一連の撮影動作が開始する。操作部70は、その他の操作部材、例えば、表示部28に表示される種々の機能アイコン、操作オブジェクトを含む。操作オブジェクトは、図2に示すラジオボタンやチェックボックス(2108から2114)、WP指標(2005、2105)等であり、指定の画面ごとに適宜機能が割り当てられた各種機能ボタンである。ユーザは、表示部28に表示されたUI画面を見ながら、操作オブジェクトや操作部材を用いて設定および調整の操作を行うことができる。操作部70は、図1(A)の操作部105や図7の入力部1109に相当する。
電源スイッチ72は、ユーザがカメラ電源のオン・オフ操作に使用する。電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量を検出する。電源部30は、一次電池または二次電池、ACアダプター等からなる。電源制御部80はカメラ制御部50の指示にしたがってDC−DCコンバータを制御し、記録媒体200を含む各部へ電源供給を行う。
記録媒体I/F部18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインタフェース部である。撮影された画像データ等は記録媒体I/F部18を介して記録媒体200に記録される。また記録媒体200に記録されたデータは、記録媒体I/F部18によりメモリ32に格納される。記録媒体200は、図1(A)の外部記憶装置104や図7の記録媒体1108に相当する。
通信部54は、無線LAN(Local Area Network)やインターネットと接続可能である。通信部54は撮像部22による撮像画像データや、記録媒体200に記録された画像データを送信可能であり、また、外部機器から画像データ等の各種情報を受信可能である。姿勢検知部55は加速度センサやジャイロセンサ等を有し、重力方向に対するカメラの姿勢を検知する。カメラ制御部50は姿勢検知部55により検知された姿勢に基づいて、ユーザがカメラを横に構えて撮影したのか、またはカメラを縦に構えて撮影したのかを判別する。カメラ制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を画像ファイルに付加し、あるいは画像を回転して記録する処理を行う。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 制御部
105 操作部
106 表示部

Claims (11)

  1. 撮影された画像データおよび視点の異なる複数の視点画像データを取得する取得手段と、
    前記複数の視点画像データを用いることなく第1の階調処理を行う第1の処理手段と、
    前記複数の視点画像データを用いて第2の階調処理を行う第2の処理手段と、
    前記第1または第2の処理手段により階調処理を行える画像領域、または前記第1および第2の処理手段により階調処理を行える画像領域を出力する制御を行う制御手段と、
    前記制御手段の指示によって、前記第1または第2の階調処理に対応する画像調整に用いる表示画面を変更し、前記第1または第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な画像領域、または前記第1および第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な画像領域を表示する表示手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の階調処理に対応する第1の表示画面に切り替える指示と、前記第2の階調処理に対応する第2の表示画面に切り替える指示を前記表示手段に出力し、
    前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第1または第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な領域を表示する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の処理手段は画像データのホワイトバランス調整を行った後に色信号ごとのレベルを調整することで高輝度階調の改善処理を行い、
    前記第2の処理手段は露出の異なる前記複数の視点画像データを合成することで、ダイナミックレンジの拡張により高輝度階調の改善処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、取得された画像が、撮像光学系の異なる瞳領域をそれぞれ通過して複数の光電変換部で受光された瞳分割画像であると判断した場合、前記第2の階調処理に対応する第2の表示画面に切り替える指示を前記表示手段に出力し、取得された画像が前記瞳分割画像でないと判断した場合、前記第1の階調処理に対応する第1の表示画面に切り替える指示を前記表示手段に出力する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記表示手段は、前記第1または第2の表示画面にて、画像の明るさの分布を表わすヒストグラムを表示し、色信号の値がクリップされる位置を示すホワイトポイントの指標を前記ヒストグラムに表示する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第1の処理手段により高輝度階調の改善が可能な第1の画像領域と、前記第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な第2の画像領域とを区別して表示する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の階調処理または前記第2の階調処理を選択する選択手段を備え、
    前記選択手段により前記第1の階調処理が選択された場合、前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第1の処理手段により高輝度階調の改善が可能な第1の画像領域を表示し、
    前記選択手段により前記第2の階調処理が選択された場合、前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な第2の画像領域を表示する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第1および第2の処理手段により高輝度階調の改善が可能な領域を表示する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    被写体を撮像する撮像素子を備える撮像装置。
  9. 前記撮像素子は、複数のマイクロレンズと、複数の光電変換部を有し、各マイクロレンズがそれぞれ前記複数の光電変換部に対応しており、
    前記各マイクロレンズに対応する前記複数の光電変換部より出力される信号から前記複数の視点画像データが生成されることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  10. 撮影された画像データおよび視点の異なる複数の視点画像データを取得して複数の画像処理を行う画像処理装置にて実行される画像処理方法であって、
    前記複数の視点画像データを用いることなく第1の階調処理を行う第1の処理工程、および前記複数の視点画像データを用いて第2の階調処理を行う第2の処理工程と、
    前記第1または第2の処理工程により階調処理を行える画像領域、または前記第1および第2の処理工程により階調処理を行える画像領域を出力する制御を制御手段が行う制御工程と、
    前記制御手段の指示によって、前記第1または第2の階調処理に対応する画像調整に用いる表示画面を変更し、前記第1または第2の処理工程により高輝度階調の改善が可能な画像領域、または前記第1および第2の処理工程により高輝度階調の改善が可能な画像領域を表示手段が表示する表示工程と、を有し、
    前記制御工程にて前記制御手段は、前記第1の階調処理に対応する第1の表示画面に切り替える指示と、前記第2の階調処理に対応する第2の表示画面に切り替える指示を前記表示手段に出力し、
    前記表示工程にて前記表示手段は前記第2の表示画面にて、前記第1または第2の処理工程により高輝度階調の改善が可能な領域を表示する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項10に記載の各工程を画像処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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