JP7100574B2 - 半導体装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

半導体装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は半導体装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
複数のカメラで一の風景を同時に撮像し、撮像した画像に合成や幾何変換を施して表示させる画像処理技術が普及している。自動車においては、このような技術を利用して自動車の周囲を運転者に容易に認識させるシステムが普及しつつある。このような画像処理技術の一例としてサラウンドビューが挙げられる。サラウンドビューは、例えば、運転者が操作する自動車の周囲360度の風景を真上から見た二次元画像として運転者に表示する。サラウンドビューを目視することにより、運転者は自動車の周囲に存在する物体を直観的に認識することができる。そのためサラウンドビューは、自動車の安全性を向上させることに寄与する技術として急速に普及している。
ところで、複数のカメラにより周囲の風景を同時に撮像する場合、カメラが撮像した撮像領域ごとに照明の色が異なる場合がある。また、カメラはそれぞれに色バランス処理を施す機能を有している。そのため、複数のカメラがそれぞれ撮像した画像を合成する場合、互いの色バランスが異なる場合がある。そこで、異なる色バランス処理が施された複数の画像を違和感なく合成するための技術が求められている。
例えば、特許文献1に記載の合成映像表示装置は、合成映像において重複して対応する撮影画素の画素値を統計した第1の統計値と第2の統計値とを算出し、第1の統計値と第2の統計値の平均値を第1の統計値で除算した目標ゲインを算出する。そして、合成映像表示装置は、映像調整の対象とする撮影映像を撮影した撮影装置の光軸にあたる撮影画素から、重複して対応する撮影画素にかけて施す映像調整の調整ゲインを1から目標ゲインに変化させる。
特開2008-079248号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、撮影装置の光軸にあたる撮影画素を基準として色バランスが施されている。そのため、特許文献1に記載の技術は、撮影装置の光軸から離れるに連れて、適切な色バランスから離れる虞がある。例えば、自動車の前側を撮影した画像と自動車の左側を撮影した画像とを合成する場合に、重複領域である自動車の左前側の領域が他の領域とは異なる色の照明により照射されている可能性がある。このような場合には、特許文献1に記載の技術は、画像全体に好適な色バランス処理を施すことができない。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、画像データ取得回路と、推定画像生成回路と、再調整回路と、画像合成回路と、出力回路とを有している。画像データ取得回路は、撮像領域に互いに重複する重複領域を含む画像を撮像し、撮像した画像の色バランスの調整である初期色調整を施した画像データをそれぞれ生成する複数の画像信号処理装置から上記画像データを取得する。推定元画像生成回路は、上記画像データの初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成する。再調整回路は、推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する複数の処理領域に分割するとともに、処理領域ごとに色バランスの再調整を施す。画像合成回路は、上記画像データをそれぞれの重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成する。出力回路は、再調整が施された合成画像を出力する。
また、一実施の形態によれば、半導体装置は、画像データ取得インタフェースと、プロセッサとを有している。画像データ取得インタフェースは、撮像領域に互いに重複する重複領域を含む画像を撮像して色バランスの調整である初期色調整をそれぞれ施した画像データを生成する複数の画像信号処理装置から上記画像データを取得する。プロセッサは、上記画像データの初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成し、推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する処理領域に分割するとともに、処理領域ごとに色バランスの再調整を施す。また、プロセッサは、上記画像データをそれぞれの重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成し、再調整が施された合成画像を出力する。
また、一実施の形態によれば、画像処理方法は、画像データ取得ステップと、元画像推定ステップと、再調整ステップと、画像合成ステップと、出力ステップとを有する。画像データ取得ステップは、撮像領域に互いに重複する重複領域を含む画像を撮像して色バランスの調整である初期色調整をそれぞれ施した画像データを生成する複数の画像信号処理装置から上記画像データを取得する。元画像推定ステップは、上記画像データの上記初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成する。再調整ステップは、推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する処理領域に分割するとともに、処理領域ごとに色バランスの再調整を施す。画像合成ステップは、上記画像データをそれぞれの上記重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成する。出力ステップは、再調整が施された合成画像を出力する。
前記一実施の形態によれば、画像全体に好適な色バランス処理を施す半導体装置等を提供することができる。
実施の形態1にかかる画像処理システムが搭載された自動車の概観図である。 実施の形態1にかかる画像処理システムの概略構成図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の機能ブロック図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の処理を示すフローチャートである。 画像処理システムが有するカメラが撮像する撮像領域の例を示す図である。 前カメラが生成する画像データの例を示す図である。 左カメラが生成する画像データの例を示す図である。 半導体装置が行う一致化ゲイン算出時の一連の処理を示すフローチャートである。 重複領域における処理領域が完全には重ならない場合を例示した図である。 隣接領域を利用した補間処理の一例を示した図である。 画像の端部における補間処理の一例を示した図である。 実施の形態1にかかる画像の幾何変換を示した図である。 実施の形態1にかかる画像の合成を模式的に示した図である。 実施の形態1の変形例における自動車の概観図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の機能ブロック図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の処理を示すフローチャートである。
説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。したがって、以下の説明において、回路として例示した構成は、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれかまたはその両方によって実現することが可能であり、ある機能を実現する回路として示され構成は、同様の機能を実現するソフトウェアの一部としても示され得る。例えば、制御回路と記載された構成は、制御部として記載され得る。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
図1および図2を参照しながら、実施の形態1の構成概略について説明する。図1は、実施の形態1にかかる画像処理システムが搭載された自動車の概観図である。画像処理システム10は、図に示す自動車1に搭載されている。図は自動車1の上面図であり、図の上側が自動車1の前側であり、図の左側が自動車1の左側であり、図の下側が自動車1の後ろ側であり、図の右側が自動車1の右側である。
図2は、実施の形態1にかかる画像処理システムの概略構成図である。図2は、自動車1に搭載されている画像処理システム10の主なハードウェア構成を模式的に示したものである。以下に、図1および図2を参照しながら画像処理システム10の各構成について説明する。
画像処理システム10は、自動車1の周囲を撮像し、撮像した画像の画像データに所定の処理を施して運転者等に表示するためのシステムである。画像処理システム10は、主な構成として、カメラ11F、カメラ11L、カメラ11B、カメラ11R、表示装置12、および半導体装置100を有している。
カメラ11F、カメラ11L、カメラ11Bおよびカメラ11Rは、自動車1の周囲の風景をそれぞれ撮像するための撮像装置である。これら4台のカメラは、それぞれレンズ、画像を電気信号に変換する撮像素子および撮像素子が生成した電気信号から画像データを生成するISP(Image Signal Processor)等により構成されている。ISPは、撮像素子が生成した電気信号に対して画素ごとに適宜画質の調整を行う画像信号処理装置である。このような構成により、それぞれのカメラは、予め設定されたアルゴリズムに従い、色バランスなどを自動的に調整し、調整した画像データを出力する。すなわち、屋内の特別な照明環境や夕焼けで撮影されたオブジェクトは識別し難くなる。それに対して、ISPが実行するアルゴリズムは、自然光(白色光)で撮影されたオブジェクトのようにオブジェクトが識別し易くなるように各画素のR,G,B毎の信号レベルを変更する機能を有している。
また、これら4台のカメラは、画像データを所定のファイル形式に適合するように処理する。所定のファイル形式とは、例えばExif(Exchangeable image file format)である。Exifに適合するように処理が施された画像データは、撮像された画像データと併せて、撮像された日時、カメラの機種、絞り値、画素数、または色調整ゲインといった情報を含んでいる。なお、ISPが施す色調整は、初期色調整、AWB(Automatic White Balance)またはカラーバランスとも称される。Exifに適合した画像データは、これらの情報によって、データの管理や、機器同士のデータ交換、最適な設定での出力などが行われるように構成されている。また、これら4台のカメラはそれぞれ半導体装置100に接続されており、生成した画像データを半導体装置100に供給する。
上記4台のカメラの内、カメラ11Fは自動車の前方を撮像するように、自動車1の前部に設置されている。同様に、カメラ11Lは自動車の左方を撮像するように自動車1の左側に設置されている。同じく、カメラ11Bは自動車1の後方を撮像するように自動車1の後部に設置され、カメラ11Rは自動車の右方を撮像するように自動車1の右側に設置されている。
なお、上記4台のカメラは、互いに重複する撮像領域をそれぞれ含んでいる。例えば、自動車1の前方を撮像するカメラ11Fの撮像領域および自動車1の左方を撮像するカメラ11Lの撮像領域は、それぞれが自動車1の左前方を撮像するため、この部分は互いに重複する。同様に、カメラ11Lの撮像領域およびカメラ11Bの撮像領域は、自動車1の左後方部分が互いに重複する。同じく、カメラ11Bの撮像領域およびカメラ11Rの撮像領域は、自動車1の右後方部分が互いに重複し、カメラ11Rの撮像領域およびカメラ11Fの撮像領域は、自動車1の右前方部分が互いに重複する。このように、上記4台のカメラがそれぞれ互いに重複領域を含むことにより、画像処理システム10は、自動車1の前後左右を切れ目なく撮像する。
半導体装置100は、上記4台のカメラから画像データを取得し、取得した画像データに所定の処理を施して、処理済みの画像データを表示装置12に出力する。半導体装置100はCPUおよびメモリ等を含む電気部品により構成されており、自動車1の任意の位置に設置される。半導体装置100は、主な構成として、画像データ取得IF(Interface)、プロセッサ120、内部メモリ130、画像データ出力IF140を有している。半導体装置100の各構成は、内部バスにより接続されている。
画像データ取得IF110は上述した4台のカメラから画像データを取得するインタフェースである。画像データ取得IF110は、カメラから画像データを取得すると、取得した画像データをプロセッサ120または内部メモリ130に供給する。
プロセッサ120はカメラから取得した画像データに対して内部メモリ130と協働しながら所定の処理を施すための演算装置である。プロセッサ120は、主な機能として、取得した画像データの初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成する。また、プロセッサ120は、推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する処理領域に分割するとともに、処理領域ごとに色バランスの再調整を施し、画像データをそれぞれの重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成する。
内部メモリ130は、プロセッサ120と協働して画像データを一時的に記憶するための記憶装置である。内部メモリ130は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ若しくはフラッシュメモリ等の不揮発メモリまたはこれらの組合せにより構成される。画像データ出力IF140は、プロセッサにより生成された処理後の画像データを表示装置に出力するためのインタフェースである。
表示装置12は、半導体装置100から受け取った画像データを表示するための装置であって、画像データ入力回路、表示デバイス、表示ドライバ等により構成されている。表示デバイスは、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)、HUD(Head-up Display)等である。表示装置12は、例えば運転者が目視し易いダッシュボードやセンタークラスタ等に設置される。
次に、半導体装置100の機能および半導体装置100が行う処理について説明する。図3は、実施の形態1にかかる半導体装置の機能ブロック図である。半導体装置100は主な機能として、画像データ取得部101、推定元画像生成部102、再調整部103、色補間部104、幾何変換部105、画像合成部106および出力部107を有している。
図4は、実施の形態1にかかる半導体装置の処理を示すフローチャートである。半導体装置100は、図3に示す機能により、図4の処理を実現する。以下に、図4の処理について図3の機能とともに説明する。
まず、画像データ取得部101は、上述した4台のカメラからそれぞれの画像データを取得する(ステップS10)。画像データ取得部101が取得する画像データは、Exifに適合するファイル形式となっている。画像データは、例えばJPEG形式の複数の画素から構成される画像を有する。複数の画素のそれぞれは、R,G,Bという3つの信号レベルを有している。更に、画像データは、AWBゲイン等の情報が含まれている。画像データ取得部101は、取得した画像データを推定元画像生成部102に供給する。
ここで、画像データに含まれるAWBゲインの導出例について説明する。カメラのISPは、撮像素子から複数の画素で構成される画像を受け取る。画像の含まれる複数の画素のそれぞれの画素はR,G,Bという3つの信号レベルを有している。各信号レベルは、8ビット階調(0~256)で示される。ここで、画像のRの信号レベルの集合をR0とする。同様に、画像のGの信号レベルの集合をG0、画像のBの信号レベルの集合をB0とする。カメラのISPは、撮像素子から画像を受け取ると、画像の中央部から無彩色の領域を抽出する。なお、本開示において、「無彩色」というのは、RGBの各信号レベルの最大値と最小値の差が予め設定された値より小さい色を言う。例えば、本開示における無彩色は、RGBの各信号レベルの最大値と最小値の差が10より小さい色であってもよい。ここで、ISPが抽出した無彩色の領域のRの信号レベルの集合をC_R0とする。同様に、無彩色の領域のGの信号レベルの集合をC_G0, 無彩色の領域のBの信号レベルの集合をC_B0とする。なお、当然ながら、抽出された無彩色の領域の複数の画素は、画像を構成する複数の画素に含まれる。カメラのISPは、この無彩色の領域が白色に近付くように色バランスを調整するAWBゲインを決定する。なお、本開示において「白色」とは、RGBの各信号レベルの差が略0になる色を意味している。具体的には、ISPは、以下の式においてそれぞれの積分値が等しくなるように、C_R0、C_G0、C_B0の積分値に乗算するAWBゲイン(パラメータ)α、γおよびβを決定する。
Figure 0007100574000001
ISPは、このようにして決定したAWBゲインα、γおよびβのそれぞれを、画像全体の画素のR,G,Bの信号レベルそれぞれに乗算する。これにより、画像のRの信号レベルの集合がR1に変わる。同様に、画像のGの信号レベルの集合がG1、画像のBの信号レベルの集合がB1に変化した画像が生成される。なお、この画像が先述した画像データに含まれる画像である。
Figure 0007100574000002
なお、最終的に、白をどのような色で表示するかはディスプレイやプリンターなどのような出力デバイス側の色設定で決まるのが一般的である。このようにして、ISPは撮像素子から受け取った画素信号の色バランスを調整した画素信号を生成する。そして、ISPは、生成した画素信号にExifに対応した種々の情報を付加した画像データを出力する。
上述の処理は一般的なカメラにおけるAWBの処理例である。本開示における上記4台のカメラにおいても、これと同様の処理がそれぞれ行われている。つまり、上記4台のカメラは、それぞれがAWB処理を施している。そのため、上記4台のカメラがそれぞれ決定するAWBゲインの値が同じになるとは限らない。
次に、図5を参照しながら画像の撮像領域について説明する。図5は、画像処理システムが有するカメラが撮像する撮像領域の例を示す図である。自動車1の前部に設置されたカメラ11Fは、撮像領域300Fを撮像するように設定されている。同様に、自動車1の左側部に設置されたカメラ11Lは、撮像領域300Lを撮像するように設定され、後部に設置されたカメラ11Bは、撮像領域300Bを撮像するように設定され、右側部に設置されたカメラ11Rは、撮像領域300Rを撮像するように設定されている。
また、重複領域300FLは、カメラ11Fが撮像する撮像領域300Fとカメラ11Lが撮像する撮像領域300Lとが重複する領域である。同様に、重複領域300LBは、カメラ11Lが撮像する撮像領域300Lとカメラ11Bが撮像する撮像領域300Bとが重複する領域である。同じく、重複領域300BRはカメラ11Bが撮像する撮像領域300Bとカメラ11Rが撮像する撮像領域300Rとが重複する領域であり、重複領域300RFはカメラ11Rが撮像する撮像領域300Rとカメラ11Fが撮像する撮像領域300Fとが重複する領域である。
以上に説明したとおり、上記4台のカメラがそれぞれ撮像した画像には重複領域が含まれる一方、上記4台のカメラはそれぞれ異なるAWBゲインを決定している可能性がある。そのため、例えば、前方を撮像するカメラ11Fと左方を撮像するカメラ11Lがそれぞれ決定したAWBゲインが異なる場合、画像データの左前方の重複領域300FLにおける色バランスが互いに異なる。
次に半導体装置100は、各画像データの領域情報を取得する(ステップS11)。領域情報は、各カメラから取得する画像データに含まれる画素信号を予め設定された複数画素を有する領域に画定するための情報である。領域情報には、例えば、取得する画像データの画角や重複領域に関する情報が含まれており、例えば内部メモリ130に予め記憶されている。したがって、半導体装置100は、例えば予め記憶されている領域情報と、カメラ11Fから取得した画像データとを照合することにより、画像データに含まれる画素信号を予め設定された領域に画定する。
図6および図7を参照しながら領域情報について説明する。図6は、前カメラ(カメラ11F)が生成する画像データの例を示す図である。図に示す画像データ301Fは、カメラ11Fが撮像領域300Fを撮像することにより生成したものである。画像データ301Fはカメラが撮像することにより、カメラ11Fが有する広角レンズの収差の影響を受けて樽型の歪みが発生している。なお、本実施の形態において、画像データは樽型の歪んだ形状により示されているが、カメラから供給される画像データは一般的には矩形である。ここでは理解を容易にするため、矩形の画像データの内、後述する表示領域に採用する部分の画像データを抽出して説明している。
画像データ301Fは、樽型の歪みに沿って格子状の領域に分割されている。本実施の形態の場合、画像データ301Fは画像の左上を起点として、横方向に32分割され、縦方向に12分割されている。このように分割された各領域を、以降処理領域と称する。すなわち画像データ301Fは、32×12=384の処理領域に分割されている。ここで、画像データ301Fは、説明の便宜上、横方向にFC1~FC32までの番号が付与され、縦方向にFR1~FR12までの番号が付与されている。例えば画像データ301Fの左上は、処理領域(FC1、FR1)と示される。処理領域は、再調整部103によって生成される。換言すると、再調整部103は、画像データ301Fを、領域情報に従い、複数の処理領域に分割する。
図に太枠で示す重複領域301FLは、図5で示した重複領域300FLに対応する領域である。重複領域301FLは、処理領域(FC1、FR1)から処理領域(FC12、FR12)までの範囲を占めている。同様に、図に太枠で示す重複領域301RFは、図5で示した重複領域300RFに対応する領域である。重複領域301RFは、処理領域(FC21、FR1)から処理領域(FC32、FR12)までの範囲を占めている。
図7は、左カメラ(カメラ11L)が生成する画像データの例を示す図である。図に示す画像データ301Lは、カメラ11Lが撮像領域300Lを撮像することにより生成したものである。なお、図7に示す画像データの例も、図6の説明と同様に複数の画素を有する処理領域に分割され、それぞれの領域を示すことができるように横方向および縦方向にそれぞれ番号が付与されている。すなわち、画像データ301Lは、横方向に12分割、縦方向に48分割されており、12×48=576の処理領域に分割されている。また、画像データ301Lの左上が処理領域(LC1、LR1)と示され、画像データ301Lの右下が処理領域(LC12、LR48)と示される。
図に太枠で示す重複領域301LFは、図5で示した重複領域300FLに対応する領域である。重複領域301LFは、処理領域(LC1、LR1)から処理領域(LC12、LR12)までの範囲を占めている。同様に、図に太枠で示す重複領域301LBは、図5で示した重複領域300LBに対応する領域である。重複領域301LBは、処理領域(LC1、LR37)から処理領域(LC12、LR48)までの範囲を占めている。
次に、重複領域の対応関係について説明する。図6に示した画像データ301Fの重複領域301FLは、図7に示した画像データ301Lの重複領域301LFと対応関係にある。より具体的には、画像データ301Fの処理領域(FC1、FR1)は、画像データ301Lの処理領域(LC1、LR1)と対応関係にあり、共通の領域を撮像した画像のデータである。同様に、画像データ301Fの処理領域(FC12、FR1)は、画像データ301Lの処理領域(LC12、LR1)と対応関係にある。同じく、画像データ301Fの処理領域(FC1、FR12)は、画像データ301Lの処理領域(LC1、LR12)と対応関係にある。そして画像データ301Fの処理領域(FC12、FR12)は、画像データ301Lの処理領域(LC12、LR12)と対応関係にある。
領域情報には、上述したそれぞれの画像データの、処理領域および重複領域を画定することができる情報が含まれている。したがって、半導体装置100は、領域情報を取得して、各画像データの処理領域および重複領域を画定するとともに、重複領域の対応関係を決定する。
次に、推定元画像生成部102は、受け取った画像データのそれぞれについて、以下のステップに従い、推定元画像データを生成する処理を行う。推定元画像生成部102は、受け取った画像データに含まれる情報にAWBゲイン値が含まれているか否かを判定する(ステップS12)。なお、ここで「AWBゲイン値」とは、AWBゲインの具体的な値のことを指しており、「オート」等の情報は含まない。
画像データに含まれる情報にAWBゲインに関する情報が含まれていない場合(ステップS12:No)、推定元画像生成部102は、一致化ゲインの算出を行う(ステップS13)。一致化ゲインを算出し、算出した一致化ゲインを利用することにより、半導体装置100は、ISPが画像データに施した初期色調整の効果をキャンセルすることができる。
図8を参照しながら、ステップS13の処理の詳細を説明する。図8は、半導体装置が行う一致化ゲイン算出時の一連の処理を示すフローチャートである。一致化ゲイン算出時の一連の処理を、任意の画像の画像データを例として以下に説明する。ここで説明する例では、画像データにおける横方向の処理領域の座標を0からHmaxまで、縦方向の処理領域の座標を0からVmaxまでそれぞれ順次インクリメントしながら処理を進める。
まず、推定元画像生成部102は、任意の処理領域の横方向の座標がHmax+1未満か否かを判定する(ステップS130)。この処理領域の横方向の座標がHmax+1未満と判定する場合(ステップS130:Yes)、推定元画像生成部102は、縦方向の座標がVmax+1未満か否かを判定する(ステップS131)。縦方向の座標がVmax+1未満の場合(ステップS131:Yes)、この処理領域が重複領域に含まれるか否かを判定する(ステップS132)。そして、この処理領域が重複領域に含まれると判定した場合(ステップS132:Yes)、推定元画像生成部102は、この処理領域(m、n)と対応関係にある別の画像データにおける処理領域(s、t)のR,G,B毎の信号レベルに関するデータを取得する(ステップS133)。なお、ここで扱う処理領域(m、n)のR,G,B毎の信号レベルおよび処理領域(s、t)のR,G,B毎の信号レベルに関するデータは、例えば、複数画素を有する処理領域内の特定の画素の信号レベルをRGBの色ごとに平均化した値である。ここで言う特定の画素とは、無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素である。更に、予め設定された値とは、例えば256階調の内の200以上の値である。また、特定の画素がそれぞれの処理領域内に十分に存在しない場合(例えば、5パーセント以上存在しない場合)は、元の光源を推定する情報が十分に得られないと考え、この処理領域では後述する一致化ゲインを算出しない。
次に、推定元画像生成部102は、上記に記載した処理領域(m、n)のR,G,B毎の信号レベルに関するデータと処理領域(s、t)のR,G,B毎の信号レベルに関するデータとから一致化ゲインを算出する(ステップS134)。ここで、例えば、画像データ301Fに含まれる処理領域(m、n)における各色の信号レベルと画像データ301Lに含まれる処理領域(s、t)における各色の輝度値とは、以下の式により定義することができる。
Figure 0007100574000003
ここで、αは画像データ301FのR信号にかかるAWBゲイン、γは画像データ301FのG信号にかかるAWBゲイン、βは画像データ301FのB信号にかかるAWBゲインである。F(m、n)_RはISPが生成した領域(m、n)における無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素のR信号レベルを平均化した値、F(m、n)_GはISPが生成した領域(m、n)における無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素のGの信号レベルを平均化した値、F(m、n)_BはISPが生成した領域(m、n)における無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素のBの信号レベルを平均化した値である。α´は画像データ301LのR信号にかかるAWBゲイン、γ´は画像データ301LのG信号にかかるAWBゲイン、β´は画像データ301LのB信号にかかるAWBゲインである。L(s、t)_RはISPが生成した領域(s、t)における無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素のRの信号レベルを平均化した値、L(s、t)_GはISPが生成した領域(s、t)における無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素のGの信号レベルを平均化した値、L(s、t)_BはISPが生成した領域(s、t)における無彩色かつ輝度値が予め設定された値よりも高い画素のBの信号レベルを平均化した値である。式(3)に示すように、重複領域の対応関係にある領域は、カメラのISPが施したAWBゲインの逆数をそれぞれ乗ずることにより、色バランスを調整する前の画素信号となるため、対応する領域の色ごとの信号レベルは等しくなる。
上記原則を利用し、AWBゲインに関する情報が含まれていない画像データに対して、重複領域の対応関係にある領域の色ごとの信号レベルを一致させるためのゲインを以下の式に従い算出する。
Figure 0007100574000004
ここで、αFeは、画像データ301Fにおける処理領域(m、n)のR信号の一致化ゲインである。同様に、γFeは、画像データ301Fにおける処理領域(m、n)のG信号の一致化ゲインであり、βFeは、画像データ301Fにおける処理領域(m、n)のB信号の一致化ゲインである。また、αLeは、画像データ301Lにおける処理領域(s、t)のR信号の一致化ゲインである。同様に、γLeは、画像データ301Lにおける処理領域(s、t)のG信号の一致化ゲインであり、βLeは、画像データ301Lにおける処理領域(s、t)のB信号の一致化ゲインである。
上述のように、推定元画像生成部102は受け取った画像データのそれぞれについて一致化ゲインを算出する。ただし上述の例は、重複領域において対応関係にある処理領域が完全に重なっていることが前提となっている。対応関係にある処理領域が完全には重ならず、隣接する領域に跨るような関係にある場合は、以下に説明するように重み付けをつけて一致化ゲインを算出する。
図9は、重複領域における処理領域が完全には重ならない場合を例示した図である。画像データ301Fの処理領域(m、n)は、図に示すように、画像データ301Lの対応する処理領域(s、t)とは完全に重なっているわけではなく、右下にずれている。このような場合には、以下に示す式のように、重み付けを行って一致化ゲインを算出する。
Figure 0007100574000005
ここで、w、w、w、wはそれぞれ重み係数であり、w+w+w+w=4である。
図8に戻る。ステップS134において一致化ゲインを算出した後、推定元画像生成部102は、一致化ゲインを算出する領域を移動させるため、nをインクリメントする(ステップS135)。そして、nをインクリメントした後に、推定元画像生成部102は、再びステップS131に戻り処理を継続する。
ステップS132において、この処理領域が重複領域に含まれると判定しない場合(ステップS132:No)、推定元画像生成部102は、ステップS135に進み、nをインクリメントする処理を行う(ステップS135)。
ステップS131において、nが縦方向の座標の最大値であるVmaxを越える場合、推定元画像生成部102は、n<Vmax+1と判定しない(ステップS131:No)。この場合、推定元画像生成部102は、nをゼロに設定し、mをインクリメントする(ステップS136)。そして、推定元画像生成部102は、再びステップS130に戻り処理を続ける。ステップS130において、横方向の座標の最大値であるHmaxを越える場合、推定元画像生成部102は、m<Hmax+1と判定しない(ステップS130:No)。この場合、推定元画像生成部102は、一連の処理を終了する。
なお、本実施の形態において説明した一致化ゲイン算出の例では、処理領域ごとに一致化ゲインを算出する。半導体装置100は、このようにして算出した複数の一致化ゲインの平均値をさらに算出してもよい。また、平均値に代えて標準偏差による値を算出してもよいし、代表値を選定してもよい。あるいは、外れ値を除外したうえでこれらの計算を行ってもよい。さらに、複数の一致化ゲインの平均値を算出する観点で言えば、複数の領域を1つの処理領域として纏め、画像データのそれぞれの複数の処理領域同士ごとに一致化ゲインを算出しても良い。
また、推定元画像生成部102は、例えば画像データ301Fに対しては、重複領域を有する画像データ301Lとの関係において、上述の算出処理を行い、これと同様に、同じく重複領域を有する画像データ301Rとの関係においても上述の算出処理を行う。そのため、推定元画像生成部102は、これらすべての一致化ゲインから、画像データ301Fに対する一の一致化ゲインを決定する。
図4に戻る。推定元画像生成部102は、上述のようにして算出した一致化ゲインを利用して、推定元画像を生成する(ステップS14)。一致化ゲインを利用することにより、例えば、画像データ301FのR,G,B毎の信号レベルと画像データ301LのR,G,B毎の信号レベルは、以下のような関係となる。
Figure 0007100574000006
ここで、αFE、γFE、βFEは、画像データ301Fに対する一致化ゲインであり、αLE、γLEおよびβLEは、画像データ301Lに対する一致化ゲインである。推定元画像生成部102は、重複領域の互いに対応する処理領域における各色の信号レベルを一致させる一致化ゲインを画像データごとに算出し、一致化ゲインをそれぞれ対応する画像データに含まれる画素の各色の信号レベルに乗じる。これにより推定元画像生成部102は、推定元画像データを生成する。以上のように、一致化ゲインを算出し、算出した一致化ゲインを利用することにより、半導体装置100は、ISPが画像に施した初期色調整の効果をキャンセルすることができる。
ステップS12に戻る。画像データに含まれる情報にAWBゲインに関する情報が含まれている場合(ステップS12:Yes)、推定元画像生成部102は、AWBゲインを利用して推定元画像を生成する(ステップS21)。この場合、推定元画像生成部102は、AWBゲインの値の逆数を各領域に乗じることにより、ISPが画像データに施した初期色調整の効果をキャンセルすることができる。
次に、図3に示すように、推定元画像生成部102は、上述のようにステップS14またはステップS21の処理によってISPによる初期色調整の効果をキャンセルした後に、生成した推定元画像の画像データを再調整部103に供給する。
次に、図4に示すように、再調整部103は、受け取った画像データから各処理領域における再調整ゲインを求める(ステップS15)。再調整とは、推定元画像データの色バランスを再度調整する処理である。。例えば、再調整部103は、画像データ301Fに対して、最大で384個の処理領域ごとに再調整ゲインを算出する。
再調整ゲインを算出するにあたり、まず再調整部103は、受け取った推定元画像の画像データを処理領域に分割し、分割した各処理領域から、無彩色かつR,G,Bの各信号レベルが予め設定された値よりも高い画素を参照画素として抽出する。予め設定された値とは、例えば256階調の内の200以上の値である。参照画素が処理領域内の5パーセント以上を占める場合、再調整部103は、参照画素を利用して再調整ゲインを算出する。
以下に再調整ゲインの算出方法の例を示す。再調整ゲインは例えば以下の式により算出される。
Figure 0007100574000007
ここで、αwb、γwb、βwbは、任意の処理領域における再調整ゲインである。また、AVR(R)、AVR(G)、AVR(B)は、参照画素の各色の平均信号レベルである。さらに、MIN(R、G、B)は、各色の平均信号レベル(AVR(R)、AVR(G)、AVR(B))の内の、最小値である。
再調整ゲインの算出について具体例を用いて説明する。例えば、ある処理領域における複数の参照画素の平均信号レベルが(R、G、B)=(200、210、205)であったとする。この場合、平均信号レベルの最小値は、200である。したがって、再調整ゲインは、(αwb、γwb、βwb)=(200/200、200/210、200/205)=(1、0.95、0.98)となる。なお、式7は一例であって、例えば分母を参照画素の各色の平均信号レベルから最大値(上記具体例の場合だと210)に、分子を最小値から参照画素の各色の平均信号レベルに変えたりしても良い。
再調整部103は、再調整ゲインの算出をすると、算出した再調整ゲインを用いて各処理領域に対して再調整処理を施す。なお、処理領域内において、参照画素が処理領域内の5パーセント以上を占めない場合には、周囲の再調整ゲインを利用して処理を施す。
また、再調整部103は、隣接する処理領域の再調整ゲインである隣接ゲインが複数存在する場合には、複数の隣接ゲインの平均値を算出し、処理対象である処理領域の色バランスの再調整ゲインとしてもよい。
再調整部103は、参照画素が処理領域内の5パーセント以上を占めない場合、処理領域に対応する過去に使用した再調整ゲインである過去ゲインを複数記憶しておき、これらの平均値を用いて処理対象である処理領域の再調整ゲインとしてもよい。すなわち、画像データ取得部101が複数のISPから複数の異なる時刻における画像データを連続して取得する場合がある。この場合、所定のタイミングで取得する画像データを1フレーム分の画像データという。このような場合において、再調整部103は、予め設定された期間遡った時点から1フレーム前までの処理領域における再調整ゲインの平均値を過去ゲインとしてもよい。なお、平均値は加重平均や移動平均も含む。
再調整部103は、このようにして各処理領域に対する再調整ゲインを求めた後、再調整ゲインとともに画像データを色補間部104に供給する。なお、再調整部103は、重複領域に一以上の処理領域が含まれるように推定元画像データを分割する。このように処理をすることにより、半導体装置100は、重複領域におけるホワイトバランス処理を好適に施すことができる。
次に、色補間部104は、再調整部103から受け取った再調整ゲインと画像データを基に、画像データの処理領域のそれぞれに対して色補間処理を施す(ステップS16)。このとき、色補間部104は、処理対象である所定の処理領域における再調整ゲインの値が、周囲に隣接する処理領域の再調整ゲインである隣接再調整ゲインの値と大きく異なる場合に、色補間処理を施す。なぜならば、再調整ゲインの値が隣接再調整ゲインの値と大きく異なると処理領域とそれに隣接する処理領域間で、本来は存在しない境界(急激な色変化)が発生してしまうからである。そこで、本来は存在しない境界(急激な色変化)が発生するのを抑制する為に、処理領域間で色補間処理を行う。
図10を参照しながら、色補間処理の一例について説明する。図10は、隣接領域を利用した補間処理の一例を示した図である。図に示す例は、処理領域(m、n)内の任意の画素px0を、周囲の画素px1~px4を利用して補間する処理を行う場合の例である。図において、画素px1は処理領域(m、n)の中央部の画素である。また、画素px2は処理領域(m+1、n)の中央部の画素である。同様に、画素px3は処理領域(m、n+1)の中央部の画素であり、画素px4は処理領域(m+1、n+1)の中央部の画素である。画素px1および画素px2は縦方向の座標が同じであり、画素px1および画素px3は横方向の座標が同じである。また、画素px2および画素px4は横方向の座標が同じであり、px3およびpx4は縦方向の座標が同じである。補間処理を行う対象である画素px0は、画素px1~px4により形成される矩形内の任意の位置に存在している。px0からpx1またはpx3までの横方向の距離はdh0であり、px0からpx2またはpx4までの横方向の距離はdh1である。px0からpx1またはpx2までの縦方向の距離はdv0であり、px0からpx3またはpx4までの縦方向の距離はdv1である。また、画素px1に係る再調整ゲインg1、画素px2に係る再調整ゲインはg2、画素px3に係る再調整ゲインはg3、そして、画素px4に係る再調整ゲインはg4とする。以上の状況において、次に示す補間処理により画素px0のゲインを算出する。
まず、以下の式により、横方向のゲインを算出する。
Figure 0007100574000008
Figure 0007100574000009
次に、式(8)により算出したゲインg12および式(9)により算出したg34を用いて以下のようにpx0に係るゲインg0を算出する。
Figure 0007100574000010
色補間部104は、このようにして線形補間した再調整ゲインにより、画素px1~px4に囲まれた領域内の画素に係る補間ゲインをそれぞれ算出し、算出した補間ゲインを用いて色補間処理を行う。なお、上述した補間処理は一例に過ぎず、上述した線形補間に代えて、バイキュービック法や、ニアレストネイバー法などを用いた補間を行ってもよい。
なお、色補間部104は、処理領域内の所定の領域に対しては色補間処理を施さないように設定されていてもよい。図10に示す非補間領域BSは、処理領域(m+1、n+1)における中央部の所定領域である。このように処理領域の中央部に色補間処理を施さない領域を設けることにより、色補間処理の結果を優先させた画作りが可能になる。また、処理領域間のつなぎ目(境界)が目立つようならば、非補間領域BSを小さくし、補間処理を施す範囲を広げることで、つなぎ目を抑制することが出来る。
色補間部104は、上述の色補間処理に加えて、画像データの外縁部の処理領域に対して補間処理を行う。図11は、画像の端部における補間処理の一例を示した図である。図11は、画像データ301Fの右下の処理領域(FC31、FR11)、処理領域(FC32、FR11)、処理領域(FC31、FR12)および処理領域(FC32、FR12)を拡大して示している。そして、図に示す外縁領域は、隣接する処理領域が存在しない状況である。
このような状況において、色補間部104は、例えば処理領域(FC31、FR11)の中央部の画素px5、処理領域(FC32、FR11)の中央部の画素px6、処理領域(FC31、FR12)の中央部の画素px7および処理領域(FC32、FR12)の中央部の画素px8を利用して、上記外縁領域に対して線形補間を行う。
色補間部104は、上述の色補間処理を行うと、画像データを幾何変換部105に供給する。そして幾何変換部105は、色補間部104から画像データを受け取ると、画像データに対して幾何変換処理を施す(ステップS17)。
図12は、実施の形態1にかかる画像の幾何変換を示した図である。図の上側に示している樽型の形状は、色補間処理が施された画像データ301Fである。幾何変換部105は、この画像データ301Fに対して幾何変換処理を施す。これにより、画像データ301Fは、広角レンズの収差の影響により生じた樽型の歪みが解消されて矩形の画像データ302Fとなる。幾何変換部105は、自動車1に搭載されている4台のカメラからそれぞれ取得し、上述の処理が施された画像データ301F、301L、301Bおよび301Rのそれぞれに対してこのような処理を施す。これにより上記4台のカメラから取得した画像データはそれぞれ矩形の画像に加工される。
なお、本実施の形態における説明では、画像データを樽型で示し、この樽型の歪みを幾何変換する例を示したが、このような樽型の歪みを補正する処理に加えて、台形補正等の線形変換を行う場合がある。自動車1に設置されたカメラから自動車1の周囲を撮像し、撮像した画像からサラウンドビューと称される視点変換処理を施す画像を生成する場合には、半導体装置100は、このような視点変換処理を行い、これに伴い上述の線形変換を行う。
次に、幾何変換部105は、上述の幾何変換処理を行うと、画像データを画像合成部106に供給する。そして画像データを画像合成部106は、受け取った画像データを合成する処理を行う(ステップS18)。図13は、実施の形態1にかかる画像の合成を模式的に示した図である。図の上側には、画像合成部106により矩形の画像に加工された画像データ302Fが示されている。同様に、図の左側には画像データ302Lが、図の下側には画像データ302Bが、図の右側には画像データ302Rが、それぞれ示されている。そして、これら4つの画像データに囲まれた部分には、合成画像データ303が示されている。
合成画像データ303は、画像データ302F、302L、302Bおよび302Rの重複領域を重畳させるようにして構成されている。例えば、画像データ302Fの処理領域(FC1、FR1)は、画像データ302Lの処理領域(LC1、LR1)と対応関係にある。したがって、合成画像データ303では、画像データ302Fの処理領域(FC1、FR1)と画像データ302Lの処理領域(LC1、LR1)とが重畳された状態となっている。
また、合成画像データ303の横方向のサイズは、画像データ302Fおよび画像データ302Bの幅と一致するように構成される。そして、縦方向のサイズは、画像データ302Lおよび画像データ302Rの幅と一致するように構成される。したがって、合成画像データ303は、幅方向がC1からC32と示され、縦方向がR1からR48と示されている。
また、これら4つの画像データから生成される合成画像データ303は、中央部に画像データが存在しない。そこで、半導体装置100は、予め記憶しておいたダミー自動車の画像データ1Dを合成画像データ303に重畳させる。これにより、合成画像データ303は、運転者が自ら運転する自動車を自動車の上方から俯瞰しているような画像を生成する。このようなシステムにおいて、運転者が物体を認識しやすいよう好適な色バランスで画像を表示することは、自動車および自動車を取り巻く環境の安全性を向上させることに寄与し得る。
画像データ302F、302L、302Bおよび302Rは、画像合成部106が受け取る前に、ISPによる初期色調整の効果がキャンセルされ、さらに再調整ゲインによって色バランスが再調整された状態である。したがって、このように対応関係にある処理領域を重畳させても、合成画像データ303は全体として好適な色バランスを維持することができる。
なお、このように対応関係にある処理領域を重畳させる場合に、各色の信号レベルが完全に一致することなく、対応関係にある2つの処理領域の信号レベルが異なる場合がある。そのような場合は、互いの信号レベルの平均値を採用する。本実施の形態によれば、このように平均値を採用する場合であっても、上述の処理により互いの信号レベルの差が抑えられているため、運転者等にとって好適な色バランスにより合成画像データを生成することができる。
画像合成部106は、このようにして生成した合成画像データ303を出力部107に供給する。そして、出力部107は、受け取った合成画像データ303を外部(表示装置12)に出力する(ステップS19)。
次に、半導体装置100は、処理を終了するか否かを判定する(ステップS20)。処理を終了すると判定しない場合(ステップS20:No)、半導体装置100は、再びステップS10に戻り処理を繰り返す。一方、処理を終了すると判定する場合(ステップS20:Yes)、半導体装置100は、処理を終了する。
以上、実施の形態1について説明したが、実施の形態1にかかる構成は上述の内容に限られない。例えば、図1に示した4台のカメラは、自動車1の左前部、左後部、右前部および右後部に設置されていてもよい。あるいは、これら4台のカメラは自動車1のルーフに設置され、自動車1の周囲を撮像範囲とするように設置されていてもよい。また、カメラの台数は4台に限られない。さらに、カメラは可動式であって、動きながら自動車の周囲を順次撮像する構成であってもよい。
以上の構成により、半導体装置100ないし画像処理システム10は、自動車1の周囲の物体に対して好適な色バランスによる処理を行う。これにより、自動車1の運転者等は、自動車1の周囲の物体を容易に認識することができる。すなわち実施の形態1によれば、画像全体に好適な色バランス処理を施す半導体装置等を提供することができる。
<実施の形態1の変形例>
次に、実施の形態1の変形例について説明する。図14は、実施の形態1の変形例における自動車の概観図である。実施の形態1の変形例は、カメラの数およびカメラの配置が実施の形態1の画像処理システム10と異なる。
実施の形態1の変形例にかかる画像処理システム20は、自動車1の後方を撮像し、撮像した画像の画像データに所定の処理を施して運転者等に表示するためのシステムである。画像処理システム20は、自動車のサイドミラーおよびバックミラーに代えて設置されていてもよい。画像処理システム20は、主な構成として、カメラ21L、カメラ11B、カメラ21R、表示装置12、および半導体装置100を有している。
カメラ21Lは自動車1の後方左側の撮像領域210Lを撮像し、カメラ11Bは自動車1の後方中央の撮像領域210Bを撮像し、そして、カメラ21Rは自動車1の後方右側の撮像領域210Rを撮像する。これらの撮像領域の内、隣接する撮像領域は互いに重複する重複領域をそれぞれ有している。すなわち、撮像領域210Lと撮像領域210Bとは、互いに重複する重複領域210LBをそれぞれ有している。同様に、撮像領域210Bと撮像領域210Rとは、互いに重複する重複領域210BRをそれぞれ有している。
このような構成において、半導体装置100は、ISPが行った画像データの初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成する。そして、半導体装置100は、推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する処理領域に分割するとともに、処理領域ごとに色バランスの再調整を施し、画像データをそれぞれの重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成する。さらに、半導体装置100は、再調整が施された合成画像データを表示装置12に出力する。
以上の構成により、運転者は自動車1の後方を好適な色バランスが施された画像により認識することができる。そのため、実施の形態1の変形例は、画像全体に好適な色バランス処理を施す半導体装置等を提供することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2にかかる画像処理システムは、半導体装置の機能ブロックの構成および半導体装置が行う処理手順が実施の形態1と異なる。以下に、図15および図16を参照しながら実施の形態1との差異点について説明する。
図15は、実施の形態2にかかる半導体装置の機能ブロック図である。実施の形態2にかかる半導体装置200が有する機能ブロックは、実施の形態1に示した半導体装置100と同じである。しかし、半導体装置200は、幾何変換部105が画像データ取得部101と推定元画像生成部102との間に設けられている。また、半導体装置200は、画像合成部106が推定元画像生成部102と再調整部103との間に設けられている。
図16は、実施の形態2にかかる半導体装置の処理を示すフローチャートである。実施の形態2にかかる半導体装置200の各ステップは、半導体装置100が行う処理と同じである。しかし、実施の形態2にかかる処理では、領域情報取得(ステップS11)の後に幾何変換(ステップS17)が行われ、幾何変換(ステップS17)の後にAWBゲイン情報があるか否かを判定する(ステップS12)。また、実施の形態2にかかる処理では、推定元画像が生成された後(ステップS14またはステップS21の後)に、画像の合成(ステップS18)が行われる。そして、合成画像が生成された後に、合成画像に対して再調整(ステップS15)が行われる。
以上、実施の形態2について説明したが、実施の形態2の構成はこれに限られず、半導体装置の特性に応じて処理内容の置換等を適宜行ってもよい。
以上の構成により、半導体装置200は、自動車1の周囲の物体に対して好適な色バランスによる処理を行う。これにより、自動車1の運転者等は、自動車1の周囲の物体を容易に認識することができる。すなわち実施の形態2によれば、画像全体に好適な色バランス処理を施す半導体装置等を提供することができる。
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 自動車
1 通常自動車
10、20 画像処理システム
11B、11F、11L、11R、21L、21R カメラ
12 表示装置
100、200 半導体装置
101 画像データ取得部
102 推定元画像生成部
103 再調整部
104 色補間部
105 幾何変換部
106 画像合成部
107 出力部
110 画像データ取得IF
120 プロセッサ
130 内部メモリ
140 画像データ出力IF

Claims (20)

  1. 撮像領域に互いに重複する重複領域を含む画像を撮像し、撮像した画像の色バランスの調整である初期色調整を施した画像データをそれぞれ生成する複数の画像信号処理装置から前記画像データを取得する画像データ取得回路と、
    前記画像データの前記初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成する推定元画像生成回路と、
    前記推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する複数の処理領域に分割するとともに、前記処理領域ごとに色バランスの再調整を施す再調整回路と、
    前記画像データをそれぞれの前記重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成する画像合成回路と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記再調整回路は、前記重複領域に一以上の前記処理領域が含まれるように前記推定元画像データを分割する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記再調整が施された前記合成画像を出力する出力回路をさらに有する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記推定元画像生成回路は、前記重複領域の互いに対応する前記処理領域における色の信号レベルを一致させる一致化ゲインを前記画像データごとに算出し、前記一致化ゲインをそれぞれ対応する前記画像データに含まれる画素の信号レベルに乗じることにより前記推定元画像データを生成する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記推定元画像生成回路は、前記重複領域に対応する2つの前記画像データにおいて互いに対応する前記処理領域の特定の画素群から各色の信号レベルの平均値を算出し、算出した平均値に基づいて前記一致化ゲインを算出する、
    請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記推定元画像生成回路は、前記画像データに含まれる前記初期色調整に関する情報に基づいて前記推定元画像データを生成する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記推定元画像生成回路は、前記画像データに含まれる前記初期色調整に関する情報の逆数をそれぞれ対応する前記画像データに含まれる画素の各色の信号レベルに乗じることにより前記推定元画像データを生成する、
    請求項4に記載の半導体装置。
  8. 前記再調整回路は、前記処理領域内において予め設定された色であり且つ予め設定された信号レベルを有する参照画素が存在する場合、前記参照画素に基づいて前記再調整のための再調整ゲインを算出し、前記再調整ゲインによって前記処理領域の色バランスの前記再調整を施す、
    請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記再調整回路は、前記参照画素が存在しない場合、前記処理領域に隣接する隣接処理領域において算出された隣接ゲインに基づいて前記処理領域の色バランスの前記再調整を施す、
    請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記再調整回路は、前記隣接ゲインが複数存在する場合に、複数の前記隣接ゲインの平均値を算出し、前記平均値に基づいて前記処理領域の色バランスの前記再調整を施す、
    請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記再調整回路は、前記参照画素が予め設定された割合で存在しない場合、前記処理領域に対応する過去に使用した過去ゲインに基づいて前記処理領域の色バランスの前記再調整を施す、
    請求項8に記載の半導体装置。
  12. 前記画像データ取得回路が複数の画像信号処理装置から複数の異なる時刻における前記画像データを連続して取得する場合に、
    前記再調整回路は、予め設定された期間遡った時点から1フレーム前までの前記処理領域における前記再調整ゲインの平均値に基づいて、前記過去ゲインを算出する、
    請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記再調整が施された前記処理領域において算出された再調整ゲインと、前記処理領域に隣接する隣接処理領域において算出された隣接再調整ゲインとが異なる場合に、
    前記再調整ゲインと前記隣接再調整ゲインとの差と、前記隣接処理領域との境界までの距離と、に応じて前記処理領域内の画素に使用するゲインを設定する色調補間処理を施す色調補間回路をさらに有する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  14. 前記色調補間回路は、前記処理領域が前記処理領域の中央部に前記色調補間処理を施さない非補間領域を有する場合、前記非補間領域に対しては前記色調補間処理を施さない、
    請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記画像合成回路は、前記再調整が施された前記画像データをそれぞれの前記重複領域が互いに重なるように合成して前記合成画像を生成する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  16. 前記画像合成回路は、前記画像データ取得回路が取得した複数の前記画像データをそれぞれの前記重複領域が互いに重なるように合成して前記合成画像を生成し、
    前記再調整回路は、前記合成画像のデータである合成画像データに対して複数の前記処理領域に分割するとともに、前記処理領域ごとに前記再調整を施す、
    請求項1に記載の半導体装置。
  17. 前記画像データ取得回路は、移動体の周囲を撮像して生成された前記画像データを取得する、
    請求項1に記載の半導体装置。
  18. 撮像領域に互いに重複する重複領域を含む画像を撮像して色バランスの調整である初期色調整をそれぞれ施した画像データを生成する複数の画像信号処理装置から前記画像データを取得する画像データ取得インタフェースと、
    前記画像データの前記初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成し、
    前記推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する処理領域に分割するとともに、前記処理領域ごとに色バランスの再調整を施し、
    前記画像データをそれぞれの前記重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成し、
    前記再調整が施された前記合成画像を出力するプロセッサと、
    を備える半導体装置。
  19. 撮像領域に互いに重複する重複領域を含む画像を撮像して色バランスの調整である初期色調整をそれぞれ施した画像データを生成する複数の画像信号処理装置から前記画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データの前記初期色調整の効果をそれぞれキャンセルすることにより推定元画像データを生成する元画像推定ステップと、
    前記推定元画像データを、予め設定された複数画素を有する処理領域に分割するとともに、前記処理領域ごとに色バランスの再調整を施す再調整ステップと、
    前記画像データをそれぞれの前記重複領域が互いに重なるように合成して合成画像を生成する画像合成ステップと、
    前記再調整が施された前記合成画像を出力する出力ステップと、
    を備える画像処理方法。
  20. 請求項19に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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