JP6873004B2 - 予混合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置に燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを送るファンの吸入側に接続されて、ファンに供給される燃料ガスと燃焼用空気とを予め混合させる予混合装置に関する。
燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを燃焼させる燃焼装置を搭載した給湯器などでは、混合ガスを燃焼装置に送るためのファンを備えたものが知られており、このファンの吸入側には、ファンに供給される燃料ガスと燃焼用空気とを予め混合させる予混合装置が接続されている。ファンを回転させると、予混合装置から燃料ガスおよび燃焼用空気が所定の比率でファンに吸い込まれ、ファンの吐出側に接続された燃焼装置に混合ガスが送り込まれる。
このような予混合装置は、ファンの吸入側に接合される混合通路を備えており、この混合通路には、燃焼用空気を流入させる空気流入口と、燃料ガスを流入させるガス流入口とが開口している。そして、ファンの回転による吸引で混合通路内が負圧になると、空気流入口から燃焼用空気が流入すると共に、ガス流入口から燃料ガスが流入して混合通路を通ってファンに供給される。このとき、混合通路に流入する燃焼用空気と燃料ガスとの比率(空燃比)は、空気流入口の開口面積とガス流入口の開口面積との開口面積比によって決まることから、燃焼装置で燃焼させる混合ガスの適切な空燃比に合わせて開口面積比が設定される。
また、こうした予混合装置では、空気流入口の開口面積およびガス流入口の開口面積を、開口面積比を維持しながら連動して変化させる機構が提案されており(例えば、特許文献1)、空燃比を一定に保ちつつ、燃焼装置に送る混合ガスの流量を調節することが可能となっている。
特表2014−502337号公報
しかし、特許文献1のような機構を採用した予混合装置では、開口面積比を維持したまま空気流入口の開口面積とガス流入口の開口面積とを連動して変化させることが可能であるものの、製造バラツキによって開口面積比が変動して目標値から外れることがあり、その場合にも開口面積比が維持されることから、混合ガスが適切な空燃比とならないことがあるという問題があった。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、予混合装置の空気流入口の開口面積とガス流入口の開口面積とを、開口面積比を維持したまま連動して変化させることを可能としながら、混合ガスの空燃比を調整することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の予混合装置は次の構成を採用した。すなわち、
燃焼装置に燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを送るファンの吸入側に接続されて、該ファンに供給される前記燃料ガスと前記燃焼用空気とを予め混合させる予混合装置において、
前記ファンの吸入側に接合される外周壁と、
前記外周壁の内部に前記燃焼用空気を流入させる空気流入口と、
前記空気流入口の開口面積を変化させることが可能な空気制御部と、
前記外周壁の内部に導入されると共に、該外周壁の中心線と平行に延設されて、前記燃料ガスを導く内周壁と、
前記内周壁の内部から前記燃料ガスを該内周壁と前記外周壁との間に流入させるガス流入口と、
前記空気制御部と連動し、前記ガス流入口の開口面積を、前記空気流入口の開口面積との開口面積比を維持しつつ変化させることが可能なガス制御部と、
前記外周壁における前記ファンとの接合側の端部に開口し、前記混合ガスを該ファンへと流出させる流出口と、
前記外周壁と前記内周壁との間に設置されて、前記空気流入口から流入する前記燃焼用空気と、前記ガス流入口から流入する前記燃料ガスとを隔てる仕切筒と
を備え、
前記仕切筒は、前記流出口側の端部に前記燃焼用空気と前記燃料ガスとを合流させる合流端を有し、該合流端の位置を前記外周壁の中心線の方向に移動可能に設けられ、
前記外周壁および前記内周壁は、前記仕切筒の移動に伴って前記合流端の位置における該外周壁と該内周壁との間隔を増減させる形状に形成されている
ことを特徴とする。
このような本発明の予混合装置では、ファンの回転によって内周壁の内部から吸引される燃料ガスは、ガス流入口を通って、まず仕切筒と内周壁とで囲まれた空間(ガス室)に流入し、下流の合流端の位置で燃焼用空気と合流する。燃料ガスの流量は、内周壁の内部の圧力(ほぼ大気圧)とガス室の圧力(負圧)との差によって変化する。このガス室は合流端まで繋がっていることから、ガス室の圧力は合流端における圧力と連動し、結果的に燃料ガスの流量は、合流端における負圧の度合に応じて変化する。そして、例えば、仕切筒の移動に伴って、合流端が外周壁と内周壁との間隔の広い側(外周壁と内周壁との隙間の面積が大きい側)に移動すると、合流端における負圧の度合が弱くなることから、燃料ガスの流量が相対的に減少する。その結果、混合ガス中の燃焼用空気の割合を高くするエアリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は大きくなる。
これとは逆に、仕切筒の移動に伴って、合流端が外周壁と内周壁との間隔の狭い側(外周壁と内周壁との隙間の面積が小さい側)に移動すると、合流端における負圧の度合が強くなることから、燃料ガスの流量が相対的に増加する。その結果、混合ガス中の燃料ガスの割合を高くするガスリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は小さくなる。
このように本発明の予混合装置では、仕切筒を移動させることにより、混合ガスの空燃比を変化させることができるため、たとえ製造バラツキによって空気流入口とガス流入口との開口面積比が目標値から外れたとしても、開口面積比を維持したまま空気流入口の開口面積とガス流入口の開口面積とを連動して変化させる構成(空気制御部やガス制御部など)に変更を加えることなく、仕切筒の移動によって混合ガスの空燃比を調整することが可能となる。
上述した本発明の予混合装置では、内周壁を、仕切筒の移動に伴って合流端との間隔を維持する形状に形成すると共に、外周壁を、仕切筒の移動に伴って合流端との間隔を増減させる形状に形成しておいてもよい。
このようにすれば、例えば、外周壁と合流端との間隔が広くなる側に仕切筒を移動させることで、外周壁と内周壁との隙間の面積が大きくなる側に合流端が移動することになり、合流端における負圧の度合が弱くなって燃料ガスの流量が相対的に減少するので、エアリッチ側への調整が可能となる。また、これとは逆に、外周壁と合流端との間隔が狭くなる側に仕切筒を移動させることで、外周壁と内周壁との隙間の面積が小さくなる側に合流端が移動することになり、合流端における負圧の度合が強くなって燃料ガスの流量が相対的に増加するので、ガスリッチ側への調整が可能となる。
本実施例の予混合装置100を接続したファン20が用いられる燃焼装置の例として給湯器1の構成を示した説明図である。 本実施例のファン20を分解した状態を示した斜視図である。 本実施例の予混合装置100を分解した状態を示した斜視図である。 本実施例の空気制御部120とガス制御部115とがカム117を介して連結された状態を示す斜視図である。 本実施例の予混合装置100で回転軸122と連動した空気制御部120およびガス制御部115の動きを示す説明図である。 本実施例の予混合装置100で可動筒106を設けていない場合を示した断面図である。 本実施例の予混合装置100で可動筒106によって混合ガスの空燃比を調整する様子を示した説明図である。 変形例の予混合装置100の構造を示した断面図である。 ガス制御部140を回転移動させる別例の予混合装置100の構造を示した断面図である。
図1は、本実施例の予混合装置100を接続したファン20が用いられる燃焼装置の例として給湯器1の構成を示した説明図である。図示されるように給湯器1のハウジング2の内部には、燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを燃焼させるバーナーを内蔵した燃焼ユニット3や、燃焼ユニット3の下方に設置された熱交換器4や、燃焼ユニット3に混合ガスを送るファン20などが設けられている。
ファン20の吸入側には、ファン20に供給される燃料ガスと燃焼用空気とを予め混合させる予混合装置100が接続されており、ファン20の吐出側には、燃焼ユニット3が接続されている。予混合装置100には、燃料ガスを供給するガス供給通路11が接続されており、このガス供給通路11には、上流側から圧送される燃料ガスの圧力を大気圧に下げるゼロガバナ12や、ガス供給通路11を開閉する開閉弁(図示省略)などが設けられている。ファン20を駆動すると、ハウジング2内に存在する燃焼用空気と、ガス供給通路11のゼロガバナ12よりも下流側の燃料ガスとが、予混合装置100で所定の比率に混合されてファン20に吸い込まれ、混合ガスが燃焼ユニット3に送り込まれる。尚、本実施例のファン20の構造および予混合装置100の構造については、後ほど別図を用いて説明する。
燃焼ユニット3では、内蔵のバーナー(図示省略)で混合ガスの燃焼が行われる。図示した例では、バーナーから下方に向けて混合ガスが噴出するようになっており、下向きに炎が形成されると共に、燃焼排気が下方の熱交換器4に送られる。熱交換器4の一端には給水通路5が接続されており、熱交換器4の他端には給湯通路6が接続されている。給水通路5を通じて供給された上水は、熱交換器4でバーナーの燃焼排気との熱交換によって加熱された後、湯となって給湯通路6に流出する。
熱交換器4を通過した燃焼排気は、排気ダクト7を通って、ハウジング2の上部に突出した排気口8から外部に排出される。また、排気口8の外周に給気口9が設けられた二重管構造になっており、給気口9からハウジング2内に取り入れられた燃焼用空気が、予混合装置100を介してファン20に吸い込まれる。
図2は、本実施例のファン20を分解した状態を示した斜視図である。尚、図2では、ファン20の上下の配置が図1に対して反転している。図示したファン20は、遠心式のタイプであり、回転することで風を起こす羽根車30や、羽根車30を回転させる駆動モーター40や、羽根車30を収容するケーシング50などを備えている。
羽根車30は、複数の翼片31が駆動モーター40のシャフト41に対して放射状に所定の間隔で配置されて円筒形状になっている。これらの翼片31は、シャフト41の軸方向の一端(図中の下端)が略円形の回転円板32に取り付けられており、他端(図中の上端)が環状の支持板33に取り付けられている。回転円板32は、中央で駆動モーター40のシャフト41に固定されており、駆動モーター40の駆動によってシャフト41を中心に羽根車30が回転する。
ケーシング50は、駆動モーター40が外側(図中の下面)に固定される凹形の本体51と、この本体51に対向する凹形の蓋体52とを外縁部分で接合して形成される。本体51と蓋体52とは、間にパッキン(図示省略)を介在させることで気密性が保たれ、図示しないネジなどで固定される。
また、ケーシング50は、シャフト41に対する半径が羽根車30の回転方向(図中の反時計回り)に大きくなる形状に周面が形成されている。この周面の半径が大きい側から接線方向に延設して送風路54が形成されており、送風路54の末端の吐出口55に燃焼ユニット3が接続される。さらに、蓋体52には、羽根車30の内側に向けて開口した吸入口53が設けられており、この吸入口53に予混合装置100が接続される。予混合装置100は、図示しないネジなどで蓋体52に固定され、間にパッキン(図示省略)を介在させることで気密性が保たれる。
周知のように遠心式のファン20では、駆動モーター40の駆動によって羽根車30が回転すると、遠心力で羽根車30の内側から外側に気体(燃焼用空気や燃料ガス)が吹き出す流れが生じる。羽根車30の外側に吹き出した気体は、ケーシング50の内周面に沿って進み、送風路54を通って吐出口55から燃焼ユニット3に送り込まれる。また、羽根車30の外側に気体が吹き出すのに伴って、羽根車30の内側には、予混合装置100から気体が吸入口53を通って吸い込まれる。
図2には、ファン20とともに、蓋体52に固定される前の予混合装置100の外観が示されている。詳細には後述するが、本実施例の予混合装置100は、蓋体52の吸入口53と接合される筒状の外周壁101を備えており、外周壁101の中心線は、駆動モーター40のシャフト41や吸入口53の中心と同一直線上に位置している。この外周壁101には、ガス供給通路11が接続される接続口110が設けられており、接続口110の中心は、外周壁101の中心線に直交する直線上に位置している。
また、本実施例の外周壁101には、外周壁101の内部に燃焼用空気を流入させる空気流入口102が開口している。さらに、予混合装置100は、空気流入口102が開口した面に沿って回転移動することで、空気流入口102を開閉する(開口面積を変化させる)ことが可能な空気制御部120を備えている。この空気制御部120は、予混合装置100にブラケット131を介して取り付けられた回動モーター130の駆動によって正逆両方向に回転する。
図3は、本実施例の予混合装置100を分解した状態を示した斜視図である。尚、図3では、回動モーター130やブラケット131の図示を省略している。図示されるように、本実施例の予混合装置100の外周壁101は、ファン20の吸入口53(図2参照)に接合される下流外周壁101aに、吸入口53とは反対側から上流外周壁101bをつなぎ合せて形成され、図示しないネジなどで固定される。円筒形状の上流外周壁101bには、矩形の空気流入口102が開口しており、本実施例の空気流入口102の周方向の辺は160度分の円弧になっている。
また、上流外周壁101bは、下流外周壁101aとは反対側の端部(図中の上端)が中心線と垂直な略円形の蓋板103によって塞がれている。この蓋板103には、中央を貫通する挿通孔104が設けられると共に、その挿通孔104を囲んで円筒形状の固定筒105が下流外周壁101a側の面(図中の下面)から突出して設けられており、固定筒105の外周面には、雄ネジが形成されている。そして、本実施例の予混合装置100には、固定筒105の雄ネジと嵌り合う雌ネジが内周面に形成された略円筒形状の可動筒106が設けられている。詳しくは後述するが、この可動筒106は、外周壁101の中心線まわりに回転させることで、固定筒105と螺合され、外周壁101の中心線の方向に移動可能になっている。
このような上流外周壁101bの外周を覆う円筒形状に形成された空気制御部120は、蓋板103に面する上面板121、および外周壁101の中心線と同一直線上に位置して回動モーター130の駆動で回転する回転軸122と一体に設けられている。また、空気制御部120の周面には、矩形に切り欠かれた切欠き部120aが設けられている。本実施例の切欠き部120aは、空気制御部120の周面の160度分に相当し、上流外周壁101bの空気流入口102と重複可能であって、切欠き部120aと空気流入口102との重複部分を燃焼用空気が通過する。回転軸122が所定の回転範囲内(本実施例では160度の範囲内)で回転するのに伴い、空気制御部120が上流外周壁101bに沿って回転移動すると、切欠き部120aが移動するので、空気流入口102の開口面積(切欠き部120aと空気流入口102との重複部分の面積)が変化する。
一方、本実施例の下流外周壁101aは、ファン20の吸入口53と接合される側(図中の下側)の端部に、混合ガスをファン20へと流出させる流出口107が開口していると共に、この流出口107に向けて拡径するテーパー状に形成されている。また、下流外周壁101aには、接続口110が設けられており、この接続口110は、外周壁101の内部に導入された導入通路壁111と通じている。本実施例の導入通路壁111は、L字状に屈曲しており、外周壁101と中心線が直交する円筒形状の直交通路壁111aと、外周壁101と中心線が一致する円筒形状の内周壁111bとを備えている。内周壁111bは、可動筒106の内側に配置されるようになっており、内周壁111bの端部(図中の上端)の内側には嵌込部材112が嵌め込まれる。嵌込部材112の中央には、内周壁111bの内部(導入通路)から燃料ガスを内周壁111bと外周壁101との間(混合通路)に流入させるガス流入口113が開口している。
また、内周壁111bの内部には、ガス流入口113を開閉する(開口面積を変化させる)ことが可能なガス制御部115や、ガス制御部115をガス流入口113(嵌込部材112)に向けて付勢する付勢バネ116が設置されている。ガス制御部115は、ガス流入口113側に向けて縮径するテーパー部115aや、ガス制御部115の外周面から径方向外向きに突出して内周壁111bの中心線と平行に延びた複数(本実施例では4つ)の突条115bを有している。
付勢バネ116によって付勢されたガス制御部115は、ガス流入口113にテーパー部115aが挿入されると共に、細径の尖端部115cがガス流入口113から突出して上流外周壁101bの内部に位置する。また、円筒形状の嵌込部材112の内周面に突条115bが接することで、内周壁111bの中心線に沿ったガス制御部115の直線移動が案内される。このガス制御部115が付勢バネ116の付勢力に抗して流出口107側(図中の下側)に移動すると、ガス流入口113へのテーパー部115aの挿入量が減少するので、ガス流入口113の開口面積(ガス流入口113とテーパー部115aとの隙間の面積)が増加し、燃料ガスがガス流入口113とテーパー部115aとの隙間を通過する。
そして、本実施例の予混合装置100には、空気制御部120(回転軸122)の回転運動を直線運動に変換してガス制御部115に伝達する円筒形状のカム117が設けられている。本実施例のカム117は、上面板121(回転軸122と垂直な平面)に対して傾斜したカム面117aや、径方向外向きに突出した突出部117bを有し、回転軸122の軸線まわりに180度回転させても元の形体と一致する2回回転対称になっている。このカム117は、蓋板103の挿通孔104に挿通された状態で、挿通孔104の内周面に形成されたガイド溝104aに沿って突出部117bが移動することで、回転軸122の軸線まわりに回転不能に回転軸122の軸方向の直線移動が案内される。
図4は、本実施例の空気制御部120とガス制御部115とがカム117を介して連結された状態を示す斜視図である。図では、ガス制御部115側から空気制御部120の内部を見た状態を表しており、上流外周壁101b、蓋板103、固定筒105、可動筒106、内周壁111b、嵌込部材112などの図示を省略している。図示されるように空気制御部120と一体の上面板121には、回転軸122とは反対側の面(図中の下面)から突出してカム面117aに接触可能な一対の接触部121bが、回転軸122の軸線まわりに180度位置をずらして設けられている。
カム117には、ガス制御部115側を向いた面(図中の下面)の中央に凹部117cが形成されており、この凹部117cにガス制御部115の尖端部115cが挿入されている。前述したようにガス制御部115は、付勢バネ116によってカム117側に付勢されており、その付勢力がカム117に伝わってカム面117aと接触部121bとの接触が維持される。
図示した例では、カム面117aの傾斜の高い側に接触部121bが接触しており、回転軸122を反時計回り(図中に白抜きの矢印で示す回転方向)に回転させることにより、接触部121bがカム面117aに沿って傾斜の低い側に向けて移動する。すると、上面板121とカム117との間隔が狭まるので、付勢バネ116で付勢されたガス制御部115は、回転軸122の軸方向(内周壁111bの中心線)に沿って上面板121に近付く方向(図中の上方)に移動する。
その後、回転軸122を逆回り(時計回り)に回転させると、接触部121bがカム面117aに沿って傾斜の高い側に向けて移動するのに伴い、上面板121とカム117との間隔が広がるので、付勢バネ116の付勢力に抗してガス制御部115は、回転軸122の軸方向に沿って上面板121から離れる方向(図中の下方)に移動する。
図5は、本実施例の予混合装置100で回転軸122と連動した空気制御部120およびガス制御部115の動きを示す説明図である。図では、外周壁101の中心線を含むと共に、直交通路壁111aの中心線に垂直な平面で切断した予混合装置100の断面を表している。まず、図5(a)には、空気流入口102およびガス流入口113が閉じられた状態が示されている。前述したように本実施例の空気流入口102は、上流外周壁101bに矩形に形成されており、周方向の辺が160度分の円弧になっている。そして、上流外周壁101bの外周を覆う空気制御部120の周面には矩形の切欠き部120aが形成されており、この切欠き部120aの周方向の辺も160度分の円弧になっているものの、切欠き部120aと空気流入口102とが重複していないので、空気制御部120によって空気流入口102の全体を被覆することで、空気流入口102が閉塞されている。
また、本実施例のガス流入口113は、外周壁101内に導入された内周壁111bの端部に開口しており、このガス流入口113にガス制御部115のテーパー部115aが挿入されている。そして、空気流入口102が空気制御部120で閉塞された状態では、上面板121の接触部121bがカム面117aの傾斜の低い側に接触しており(図4参照)、カム117が上面板121に近接していることから、付勢バネ116で付勢力されたガス制御部115のテーパー部115aの大径側がガス流入口113の内周に押し付けられることで、ガス流入口113が閉塞されている。
尚、空気制御部120およびガス制御部115は、それぞれ対応する空気流入口102およびガス流入口113の開口面積を変更可能であれば、必ずしも全閉する必要はない。ガス流入口113を全閉しない場合でも、ガス供給通路11に設けた開閉弁(図示省略)によって燃料ガスの供給を遮断することが可能である。
そして、図5(a)の状態から回転軸122を上面板121に向かって時計回りに回転させると、空気制御部120が上流外周壁101bに沿って回転移動することで、切欠き部120aと空気流入口102との重複部分の面積(空気流入口102の開口面積)が増加していき、重複部分を通って燃焼用空気が外周壁101の内部に流入する。図5(b)には、回転軸122を160度回転させることで、空気流入口102の全体が切欠き部120aと重複し、空気流入口102の開口面積が最大となった状態が示されている。尚、図中の太線の矢印は、燃焼用空気の流れを表している。
また、回転軸122が時計回りに回転するのに伴い、上面板121の接触部121bがカム面117aに沿って傾斜の高い側に向けて移動すると(図4参照)、カム117が上面板121から離れていき、付勢バネ116の付勢力に抗してガス制御部115が押し戻されることから、ガス流入口113へのテーパー部115aの挿入量が減少する。これにより、ガス流入口113とテーパー部115aとの隙間の面積(ガス流入口113の開口面積)が増加していき、隙間を通って内周壁111bの内部から燃料ガスが内周壁111bと外周壁101との間に流入する。尚、図中の破線の矢印は、燃料ガスの流れを表している。
前述したように蓋板103には、下流外周壁101a側の面(図中の下面)から突出して円筒形状の固定筒105が設けられており、可動筒106は、固定筒105の外周の雄ネジと、可動筒106の内周の雌ネジとのネジ構造で固定筒105に螺合され、外周壁101の中心線まわりに回転可能になっている。図5には、固定筒105に可動筒106をネジ構造の最大限まで嵌め合わせることで、可動筒106が蓋板103に近接した状態が示されている。この可動筒106は、外周壁101(下流外周壁101aおよび上流外周壁101b)と内周壁111bとの間に配置されている。空気流入口102から流入する燃焼用空気と、ガス流入口113から流入する燃料ガスとは、固定筒105および可動筒106によって一旦は隔てられ、可動筒106における流出口107側(図中の下側)の端部(以下、合流端)106aまで移動して合流するようになっている。
本実施例の予混合装置100では、固定筒105および可動筒106と外周壁101との隙間の面積よりも空気流入口102の最大開口面積が小さく設定されていることから、燃焼用空気の流路の中で空気流入口102が最も絞られた部分(最も圧力損失の大きい箇所)となっている。また、固定筒105および可動筒106と内周壁111bとの隙間の面積よりもガス流入口113の最大開口面積が小さく設定されていることから、燃料ガスの流路の中でガス流入口113が最も絞られた部分となっている。尚、本実施例の固定筒105および可動筒106は、本発明の「仕切筒」に相当している。
以上のように本実施例の予混合装置100では、回転軸122を回転させることによって、空気流入口102の開口面積(空気開口面積)およびガス流入口113の開口面積(ガス開口面積)を連動して変化させることが可能である。そして、ファン20の吸引によって外周壁101と内周壁111bとの間(混合通路)を通って混合される燃焼用空気と燃料ガスとの比率(空燃比)は、空気開口面積とガス開口面積との面積比(開口面積比)によって決まることから、燃焼ユニット3で燃焼させる混合ガスの適切な空燃比に合わせて開口面積比を設定する必要がある。そこで、本実施例のカム117は、空気制御部120の回転移動とガス制御部115の直線移動とを連動させつつ、開口面積比を所定値に維持するようにカム面117aの傾斜が形成されている。
また、給湯器1では、ユーザーによって設定された出力(給湯能力)に応じて燃焼ユニット3に送る混合ガスの流量を調節する必要がある。こうした混合ガスの流量調節は、設定された出力値に比例してファン20の回転数(吸引力)を変化させることで可能である。これに加えて、本実施例の予混合装置100では、ファン20の回転数を固定したままでも、回転軸122を回転させることで、空気開口面積およびガス開口面積が開口面積比を維持しながら連動して変化することから、空燃比を一定に保ちつつ、燃焼ユニット3に送る混合ガスの流量を調節することができる。
ただし、こうした予混合装置100では、部品精度などに起因する製造バラツキによって開口面積比が変動して目標値から外れてしまうことがあり、その場合でも開口面積比を維持しながら空気開口面積とガス開口面積とが連動して変化することから、混合ガスが適切な空燃比とならないことがある。そこで、本実施例の予混合装置100では、可動筒106を設けると共に、下流外周壁101aをテーパー状に形成しており、こうすることで、以下のように混合ガスの空燃比を調整することができる。
まず、図6は、本実施例の予混合装置100で可動筒106を設けていない場合を示した断面図である。図示した例では、図5(b)と同様に空気流入口102の開口面積およびガス流入口113の開口面積が最大となっている。ここでは、モデルを単純化するために、ガス供給通路11に設けた開閉弁(図示省略)によって燃料ガスの供給を遮断しておき、ファン20を一定の回転数で回転させて吸引することにより、空気流入口102から流入する燃焼用空気の流量をQとする。
そして、テーパー状に形成された下流外周壁101aの小径側の端部(図中の上端部)の位置L1における下流外周壁101aと内周壁111bとの隙間の面積をS1、燃焼用空気の流速をV1、圧力をP1とする。また、位置L1よりも下流外周壁101aの大径側(図中の下側)の位置L2における下流外周壁101aと内周壁111bとの隙間の面積をS2、燃焼用空気の流速をV2、圧力をP2とする。
すると、非圧縮性流体における連続の式より、
Q=S1V1=S2V2…式(1)
と表すことができる。また、燃焼用空気の密度ρを一定として、ベルヌーイの定理より、
V1/2+P1/ρ=V2/2+P2/ρ…式(2)
と表すことができ、式(1),(2)を変形すると、
P2=P1+ρQ(1/S1−1/S2)/2…式(3)
となる。
前述したように本実施例の予混合装置100では、下流外周壁101aが流出口107側に向けて拡径するテーパー状であるのに対し、内周壁111bが円筒形状であって、下流外周壁101aと内周壁111bとの隙間の面積はS2>S1であるため、式(3)より圧力はP2>P1となる。また、ファン20で吸引しているので、大気圧>P2>P1である。つまり、位置L1の方が位置L2よりも負圧の度合が強くなる。
そして、こうした傾向は、燃料ガスの供給を遮断している場合に限られるわけではなく、ガス供給通路11の開閉弁を開いて燃料ガスを供給する(ガス流入口113から燃料ガスが流入する)場合でも同様に、位置L2に比べて下流外周壁101aの大径側の位置L1における負圧の度合が強くなる傾向にある。
図7は、本実施例の予混合装置100で可動筒106によって混合ガスの空燃比を調整する様子を示した説明図である。図7では、図5や図6と同様に予混合装置100の断面を表しており、空気流入口102の開口面積およびガス流入口113の開口面積が最大となっている。まず、図7(a)には、固定筒105に可動筒106をネジ構造の最大限まで嵌め合わせることで、可動筒106が蓋板103に近接しており、合流端106aが図6の位置L1にある状態が示されている。
図7(a)の状態から可動筒106を蓋板103に向かって反時計回りに回転させると、ネジ構造によって、可動筒106は外周壁101の中心線に沿って蓋板103から離れる方向(図中の下方)に移動する。これにより、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量が増加し、図7(b)には、合流端106aが図6の位置L2にある状態が示されている。尚、本実施例の予混合装置100では、空気流入口102から可動筒106を操作して回転させることが可能となっており、可動筒106を逆回り(時計回り)に回転させることで、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量が減少し、図7(b)の状態から図7(a)の状態に戻すことができる。
ファン20の回転によって内周壁111bの内部(導入通路)から吸引される燃料ガスは、ガス流入口113を通って、まず固定筒105および可動筒106と内周壁111bとで囲まれた空間(以下、ガス室)Gに流入し、下流の合流端106aの位置で燃焼用空気と合流する。燃料ガスの流量は、流路の中で最も絞られたガス流入口113の通過前後の圧力差、すなわち、内周壁111bの内部の圧力(ほぼ大気圧)とガス室Gの圧力(負圧)との差によって変化する。このガス室Gは合流端106aまで繋がっていることから、ガス室Gの圧力は合流端106aにおける圧力と連動し、ガス流入口113から合流端106aまでの圧力損失が無視できるとすると、合流端106aにおける圧力をガス室Gの圧力とみなせる。従って、燃料ガスの流量は、合流端106aにおける負圧の度合に応じて変化する。
そして、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を増加させることで、合流端106aが図7(a)の位置から図7(b)の位置に移動する(テーパー状の下流外周壁101aの大径側に移動する)と、合流端106aにおける負圧の度合が弱くなることから、燃料ガスの流量が相対的に減少する。尚、合流端106aの移動に伴い、燃焼用空気の流量も変化し得るものの、燃焼用空気の流量は燃料ガスの流量よりも遥かに多い(空気流入口102がガス流入口113よりも巨大である)ため、燃焼用空気の流量の変化率は、燃料ガスの流量の変化率に比べると微小である。従って、燃料ガスの流量の減少によって、混合ガス中の燃焼用空気の割合を高くするエアリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は大きくなる。
また、これとは逆に、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を減少させることで、合流端106aが図7(b)の位置から図7(a)の位置に移動する(テーパー状の下流外周壁101aの小径側に移動する)と、合流端106aにおける負圧の度合が強くなることから、燃料ガスの流量が相対的に増加する。その結果、混合ガス中の燃料ガスの割合を高くするガスリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は小さくなる。
以上に説明したように本実施例の予混合装置100では、外周壁101と内周壁111bとの間に可動筒106が設けられると共に、下流外周壁101aがテーパー状に形成されており、可動筒106を外周壁101の中心線の方向に移動させることにより、混合ガスの空燃比を変化させることができる。そのため、製造バラツキによって空気流入口102とガス流入口113との開口面積比が目標値から外れた場合においても、開口面積比を維持しながら空気開口面積とガス開口面積とを連動して変化させる構成(空気制御部120や、ガス制御部115や、カム117など)に変更を加えることなく、可動筒106の移動によって混合ガスの空燃比を調整することが可能となる。
尚、上述した実施例の予混合装置100では、下流外周壁101aを流出口107側に向けて拡径するテーパー状に形成していたが、テーパーを反対にして、下流外周壁101aを流出口107側に向けて縮径するテーパー状に形成しておいてもよく、この場合は、可動筒106の移動に伴う作用(混合ガスの空燃比の変化)が逆転する。すなわち、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を増加させる方向に可動筒106を移動させると、合流端106aにおける負圧の度合が強くなって燃料ガスの流量が相対的に増加するので、ガスリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は小さくなる。一方、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を減少させる方向に可動筒106を移動させると、合流端106aにおける負圧の度合が弱くなって燃料ガスの流量が相対的に減少するので、エアリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は大きくなる。
上述した本実施例の予混合装置100には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図8は、変形例の予混合装置100の構造を示した断面図である。図では、外周壁101の中心線を含むと共に、直交通路壁111aの中心線に垂直な平面で切断した予混合装置100の断面を表している。前述した実施例の予混合装置100では、下流外周壁101aがテーパー状に形成されていたのに対して、変形例の予混合装置100では、下流外周壁101aが円筒形状に形成されており、代わりに、内周壁111bが流出口107側(図中の下側)に向けて縮径するテーパー状に形成されている。図示した例では、固定筒105に可動筒106をネジ構造の最大限まで嵌め合わせることで、可動筒106が蓋板103に近接した状態にあり、可動筒106の合流端106aが、内周壁111bのテーパーにおける大径側の端部に位置している。
図8に示した状態から、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を増加させる方向(図中の下方)に可動筒106を移動させることで、合流端106aが内周壁111bのテーパーの小径側(下流外周壁101aと内周壁111bとの隙間の面積が大きい側)に移動すると、合流端106aにおける負圧の度合が弱くなることから、燃料ガスの流量が相対的に減少する。その結果、エアリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は大きくなる。
また、これとは逆に、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を減少させる方向(図中の上方)に可動筒106を移動させることで、合流端106aが内周壁111bのテーパーの大径側(下流外周壁101aと内周壁111bとの隙間の面積が小さい側)に移動すると、合流端106aにおける負圧の度合が強くなることから、燃料ガスの流量が相対的に増加する。その結果、ガスリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は小さくなる。
以上に説明したように変形例の予混合装置100では、下流外周壁101aが円筒形状であるのに対して、内周壁111bがテーパー状に形成されており、外周壁101と内周壁111bとの間に設けられた可動筒106を外周壁101の中心線の方向に移動させることにより、前述した実施例と同様に、混合ガスの空燃比を変化させることができる。そのため、開口面積比を維持しながら空気開口面積とガス開口面積とを連動して変化させる構成(空気制御部120や、ガス制御部115や、カム117など)に変更を加えることなく、可動筒106の移動によって混合ガスの空燃比を調整することが可能となる。
尚、上述した変形例の予混合装置100では、内周壁111bを流出口107側に向けて縮径するテーパー状に形成していたが、テーパーを反対にして、内周壁111bを流出口107側に向けて拡径するテーパー状に形成しておいてもよく、この場合は、可動筒106の移動に伴う作用(混合ガスの空燃比の変化)が逆転する。すなわち、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を増加させる方向に可動筒106を移動させると、合流端106aにおける負圧の度合が強くなって燃料ガスの流量が相対的に増加するので、ガスリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は小さくなる。一方、下流外周壁101aと内周壁111bとの間への可動筒106の挿入量を減少させる方向に可動筒106を移動させると、合流端106aにおける負圧の度合が弱くなって燃料ガスの流量が相対的に減少するので、エアリッチ側への調整が可能となり、混合ガスの空燃比は大きくなる。
以上、本実施例および変形例の予混合装置100について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例および変形例では、カム117を介して空気制御部120の回転移動とガス制御部115の直線移動とを連動させることで、空気開口面積とガス開口面積とが開口面積比を維持しながら変化するようになっていた。しかし、空気開口面積とガス開口面積とを連動して変化させる機構は、開口面積比を維持可能であれば、これに限られない。例えば、図9に示されるように、内周壁111bに矩形のガス流入口114を設けると共に、内周壁111bの内側に、円筒形状のガス制御部140を内周壁111bに沿って回転移動が可能に設置してもよい。このガス制御部140は内周壁111bの端部を塞ぐ円形の蓋部141と一体に形成されており、この蓋部141の中央から突設された突起部142が回転軸122と連結されている。また、ガス制御部140の周面には、矩形のガス通過口140aが開口している。このような予混合装置100では、回転軸122の回転に伴い、空気制御部120の回転移動と連動して、ガス制御部140が回転移動することで、ガス通過口140aとガス流入口114との重複部分の面積(ガス流入口114の開口面積)が変化し、重複部分を通って内周壁111bの内部から燃料ガスが内周壁111bと外周壁101との間に流入する。
そして、図9の予混合装置100においても、前述した実施例と同様に、外周壁101と内周壁111bとの間に可動筒106を設けると共に、下流外周壁101aをテーパー状に形成し、可動筒106を外周壁101の中心線の方向に移動させることにより、混合ガスの空燃比を変化させることができる。そのため、開口面積比を維持しながら空気開口面積とガス開口面積とを連動して変化させる構成(空気制御部120やガス制御部140など)に変更を加えることなく、可動筒106の移動によって混合ガスの空燃比を調整することが可能となる。
また、前述した実施例では、下流外周壁101aが中心線の方向の全長に亘ってテーパー状に形成されていたが、必ずしも全長である必要はなく、少なくとも可動筒106の合流端106aが移動可能な範囲でテーパー状に形成されていればよい。
また、前述した実施例では、下流外周壁101aがテーパー状であるのに対し、内周壁111bが円筒形状であり、可動筒106の移動に伴って、合流端106aと下流外周壁101aとの間隔は増減し、合流端106aと内周壁111bとの間隔は維持されるようになっていた。しかし、下流外周壁101aおよび内周壁111bの形状は、可動筒106の移動に伴って合流端106aの位置における下流外周壁101aと内周壁111bとの間隔を増減させる形状であればよく、下流外周壁101aおよび内周壁111bの双方がテーパー状であってもよい。この場合、下流外周壁101aと内周壁111bとでテーパーの傾斜を反対にして、流出口107側に向けて下流外周壁101aが拡径するテーパー状であれば、内周壁111bを縮径するテーパー状にし、下流外周壁101aが縮径するテーパー状であれば、内周壁111bを拡径するテーパー状にすればよい。このようにすれば、前述した実施例に比べて、下流外周壁101aと内周壁111bとの隙間の面積は、外周壁101の中心線の方向における変化量が大きくなる。これにより、可動筒106の移動に伴う合流端106aにおける負圧の度合の変動量も大きくなるので、混合ガスの空燃比を調整可能な幅を確保することができる。
1…給湯器、 2…ハウジング、 3…燃焼ユニット、
4…熱交換器、 5…給水通路、 6…給湯通路、
7…排気ダクト、 8…排気口、 9…給気口、
11…ガス供給通路、 12…ゼロガバナ、 20…ファン、
30…羽根車、 31…翼片、 32…回転円板、
33…支持板、 40…駆動モーター、 41…シャフト、
50…ケーシング、 51…本体、 52…蓋体、
53…吸入口、 54…送風路、 55…吐出口、
100…予混合装置、 101…外周壁、 101a…下流外周壁、
101b…上流外周壁、 102…空気流入口、 103…蓋板、
104…挿通孔、 104a…ガイド溝、 105…固定筒(仕切筒)、
106…可動筒(仕切筒)、 106a…合流端、 107…流出口、
110…接続口、 111…導入通路壁、 111a…直交通路壁、
111b…内周壁、 112…嵌込部材、 113…ガス流入口、
114…ガス流入口、 115…ガス制御部、 115a…テーパー部、
115b…突条、 115c…尖端部、 116…付勢バネ、
117…カム、 117a…カム面、 117b…突出部、
117c…凹部、 120…空気制御部、 120a…切欠き部、
121…上面板、 121b…接触部、 122…回転軸、
130…回動モーター、 131…ブラケット、 140…ガス制御部、
140a…ガス通過口、 141…蓋部、 142…突起部。

Claims (2)

  1. 燃焼装置に燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを送るファンの吸入側に接続されて、該ファンに供給される前記燃料ガスと前記燃焼用空気とを予め混合させる予混合装置において、
    前記ファンの吸入側に接合される外周壁と、
    前記外周壁の内部に前記燃焼用空気を流入させる空気流入口と、
    前記空気流入口の開口面積を変化させることが可能な空気制御部と、
    前記外周壁の内部に導入されると共に、該外周壁の中心線と平行に延設されて、前記燃料ガスを導く内周壁と、
    前記内周壁の内部から前記燃料ガスを該内周壁と前記外周壁との間に流入させるガス流入口と、
    前記空気制御部と連動し、前記ガス流入口の開口面積を、前記空気流入口の開口面積との開口面積比を維持しつつ変化させることが可能なガス制御部と、
    前記外周壁における前記ファンとの接合側の端部に開口し、前記混合ガスを該ファンへと流出させる流出口と、
    前記外周壁と前記内周壁との間に設置されて、前記空気流入口から流入する前記燃焼用空気と、前記ガス流入口から流入する前記燃料ガスとを隔てる仕切筒と
    を備え、
    前記仕切筒は、前記流出口側の端部に前記燃焼用空気と前記燃料ガスとを合流させる合流端を有し、該合流端の位置を前記外周壁の中心線の方向に移動可能に設けられ、
    前記外周壁および前記内周壁は、前記仕切筒の移動に伴って前記合流端の位置における該外周壁と該内周壁との間隔を増減させる形状に形成されている
    ことを特徴とする予混合装置。
  2. 請求項1に記載の予混合装置において、
    前記内周壁は、前記仕切筒の移動に伴って前記合流端との間隔を維持する形状に形成されており、
    前記外周壁は、前記仕切筒の移動に伴って前記合流端との間隔を増減させる形状に形成されている
    ことを特徴とする予混合装置。
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