JP6872240B2 - ネットコンベア - Google Patents

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Description

この発明は、例えば除水装置などで使用されるネットコンベアに関する。
従来から、ネットコンベアは、食品工場などで、水洗後の製品の表面に付着した水滴を吹き飛ばす除水装置などに用いられていた(特許文献1)。
除水装置は、例えば、図4〜6に示すように、基台1の上部に設けた一対のフレーム2,3間にネットコンベアNを設け、このネットコンベアN上に、除水対象物を載せて搬送するようにしている。
また、上記基台1上であって、ネットコンベアNの搬送路の下方には第1噴射ユニットAを設けている。この第1噴射ユニットAには、図示していないが複数の噴射ノズルが設けられている。この噴射ノズルは、そこから噴出される圧縮エアの反力でその噴出口が旋回する構成になっている。
さらに、上記ネットコンベアNの上側には、ユニットカバー4をフレーム3に対して開閉自在に設け、このユニットカバー4内に、第2噴射ユニットBを装着している。この第2噴射ユニットBにも、上記第1噴射ユニットAと同様に複数の噴射ノズル5が設けられている。
そして、上記第1,2噴射ユニットA,Bの噴射ノズル5から噴射される圧縮エアによって、ネットコンベアN上を搬送される除水対象物の表面を除水するようにしている。
一方、ネットコンベアNは、図5の模式図に示すように、無端の帯状ネット6と、その搬送方向xと直交する方向である幅方向の両端に連結されたローラチェーン8,9とからなる搬送帯10が、駆動軸11と従動軸12との間に架け渡されて構成されている。
上記ローラチェーン8,9は、帯状ネット6を構成する支持棒7の両端に連結されている。
また、上記駆動軸11及び従動軸12は、上記フレーム2,3で両端を支持されている。そして、駆動軸11の両端側には一対の駆動側スプロケット13,13が取り付けられ、従動軸12の両端側には一対の従動側スプロケット14,14が取り付けられている。そして、これら駆動側スプロケット13及び従動側スプロケット14に上記ローラチェーン8,9が架け渡され、駆動軸11を図示しないモータで回転させて、上記搬送帯10が循環するようにしている。
図6は、上記搬送帯10の部分拡大図である。搬送帯10の幅方向端部では、図示のように上記支持棒7が、ローラチェーン8のローラリンク15及びピンリンク16を貫通し、その突出端にスナップリング17が取り付けられている。
なお、上記ローラリンク15は、一対の内プレート15aとローラ15bが2個と、ローラ15b内に圧入されたブッシュとを組み合わせたもので、ピンリンク16は、一対の外プレート16aとこれらに圧入され、両端を加締めたピン16bとを組み合わせたものである。そして、ローラリンク15を上記ピンリンク16で連続的につなぎ合わせたものがローラチェーン8となるが、搬送帯10を構成するために、上記ピンリンク16のピン16bの代わりに上記支持棒7を貫通させて、ローラチェーン8に帯状ネット6を連結している。
そして、上記支持棒7の抜け止め手段としてスナップリング17を用いたのは、支持棒7は帯状ネット6の幅方向の長さよりも長く、ローラチェーン8を構成するピン16bのように、両端を加締めることができないからである。さらに、後で説明するように、帯状ネット6から支持棒7を抜き取って搬送帯10を展開可能にするためである。
また、帯状ネット6は捲き方向を反対にした一対のスパイラル部材6a,6bを、支持棒7で接合して構成されている。したがって、上記スナップリング17を外して支持棒7を抜き取ることで上記スパイラル部材6a,6bが分断され、搬送帯10を展開状態にすることができる。
図6では、上記帯状ネット6の幅方向における一方の端部側でローラチェーン8を連結した状態を示しているが、他方の端部側ではローラチェーン9が、上記と同様にして支持棒7によって帯状ネット6と連結され、ローラ15bを貫通した支持棒7の貫通端にスナップリング17が取り付けられている。
なお、図中の符号6cは溶接部である。
さらに、上記従動スプロケット14の従動軸12は、フレーム2,3に対して移動可能に支持されている。図7は、フレーム2の正面カバー2aを外した状態である。
以下には、一方のフレーム2側について説明し、他方のフレーム3側の説明は省略するが、フレーム3側もフレーム2側と同様の構成を備え、従動軸12が移動可能に支持されている。
図7に示すようにフレーム2には、固定プレート18が、固定用のねじ棒19及びナット20によって固定されている。この固定プレート18には上記従動軸12を支持した軸受部材21がボルト22によって固定されている。
そして、固定プレート18において軸受部材21を挟んで対向する位置には、ネットコンベアNの搬送方向xに沿った一対の長孔18aが形成され、この長孔18aには、フレーム3に固定された上記ねじ棒19を貫通させ、その先端側にナット20が締め付けられている。
また、上記固定プレート18の端部を折り曲げた起立片18bが形成され、この起立片18bに対向する支持片23がフレーム2に固定されている。この支持片23には、ねじ孔23aが形成され、このねじ孔23aを貫通させた調整ボルト24を上記固定プレート18の起立片18bに押し当てている。
なお、図中の符号25は、調整ボルト24の位置を保つための緩み止めナットである。
上記軸受部材21を固定しているナット20を緩めた状態で、調整ボルト24の締め付け量を調整すれば、起立片18bを介して固定プレート18の位置が変更でき、搬送帯10の張力を調整できる。そして、ナット20を締めればその位置が固定される。
また、上記ナット20を緩めるとともに調整ボルト24を緩めて、起立片18bから調整ボルト24の先端が離れるようにすれば、上記長孔18aの範囲で固定プレート18を駆動軸11側へ移動させることができる。
このように、フレーム2,3側において固定プレート18を駆動軸11側へ移動させれば、張力を緩め、搬送帯10を弛緩状態にすることができる。
このように搬送帯10を弛緩させれば、たるんだ搬送帯10を一対のフレーム2,3の間から上方に引き上げることができる。搬送帯10を引き上げたら、上記支持棒7のうちいずれかの支持棒7の両端に固定されたスナップリング17を外して、当該支持棒7を抜き取れば、その部分で搬送帯10が分断される。
搬送帯10が分断されれば、搬送帯10を展開状態にして、フレーム2,3内から引き出すことができる。搬送体10を引き出せば、それを洗浄することができるし、フレーム2,3の内側の清掃も簡単にできるようになる。
上記のような除水装置は、水洗した製品を完全に除水しなければならないような、食品製造現場などに設けられることが多い。このような現場で清掃を怠れば、吹き飛ばされた水滴にほこりなどが付着したり、水道水のカルキの結晶などが装置のあちこちに付着したりしてしまう。水滴で固まったほこりや、カルキの結晶などは、製品内に入り込むことはもちろん許されないが、パッケージの外側に付着しただけでも、製品価値は落ちてしまう。ときには、不良品となってしまう。
そこで、上記連結棒7を抜き取って、搬送帯10の洗浄や装置の清掃を容易にできるようにしている。
特開2006−151663号公報
上記した従来のネットコンベアNでは、搬送帯10を構成する全ての支持棒7の両端にスナップリング17を取り付けて、支持棒7がローラチェーン8,9から抜けないようにするとともに、清掃時にはそれを外して支持棒7を抜き取ることができるようにしている。
このように、従来のネットコンベアNでは、多数のスナップリング17が用いられているが、このようなスナップリング17は、除水装置の運転中の振動などによって、外れてしまうことがあった。
特に、支持棒7を抜き取るために、何回も着脱したスナップリング17は、ばね力が弱くなってしまうので、脱落しやすくなることがある。しかし、支持棒7に取り付けられたスナップリング17は全て同じものなので、どのスナップリング17が何回外されたのかを区別することはできない。だからと言って、清掃のたびに新しいスナップリング17に交換していたのではコストがかかってしまう。
もし、支持棒7からスナップリング17が脱落して、それがネットコンベアNで搬送中の製品に混入してしまうようなことがあれば、大問題である。
そこで、支持棒7の端部からスナップリング17が外れていることを発見した場合には、その行方を突き止め、スナップリング17が製品に混入していないことを確認しなければならない。そのために、外れたスナップリング17を見つけるまで、搬送工程を止めなければならない。このようにスナップリング17が脱落しやすい従来のネットコンベアを用いた工程では、製造効率が落ちてしまうという問題があった。
また、スナップリング17の脱落を防止するため、定期的に、支持棒7の端部を点検したり、スナップリング17の交換をしたりすることも考えられるが、装置全体で使用されているスナップリング17の数が多いため、その点検や交換にも時間がかかるという問題があった。
この発明の目的は、帯状ネットを備えた搬送帯の着脱を容易にしながら、支持棒に取り付けられたスナップリングなどの抜け止め手段が脱落することによる問題を防止できるネットコンベアを提供することである。
第1の発明は、スプロケット間に掛け渡された一対のローラチェーンと、この一対のローラチェーン間に掛け渡されるとともに、上記ローラチェーンのローラ、ローラリンク及びピンリンクを貫通する複数の支持棒と、この支持棒の両貫通端に設けられた抜け止め手段と、上記支持棒によって支持された無端の帯状ネットとで搬送帯が構成され、上記搬送帯を緊張させたり、弛緩させたりする切換機構が備えられ、上記切換機構を操作して上記搬送帯を弛緩状態にし、特定の支持棒を止めている抜け止め手段を外し、その支持棒を抜き取って、この抜き取った支持棒の位置を境に上記搬送帯を分離する一方、分離された搬送帯の端部同士を接合しながら、この接合部に上記抜き取った支持棒を挿入することによって分離された搬送帯を再度連結可能にしたネットコンベアである。
そして、上記抜け止め手段のうち、特定の支持棒の抜け止め手段のみを貫通端に対して取り外し可能にするとともに、他の支持棒の抜け止め手段を取り外し不能とし、これら取り外し可能な抜け止め手段と取り外し不能な抜け止め手段とを識別可能にしたことを特徴とする。
なお、上記ローラチェーンのリンクを貫通する支持棒は、全てのリンクに1対1で対応させる必要はない。上記支持棒は、ローラチェーンの長さ方向に適当な間隔を保つ位置のリンクを貫通していればよい。
第2の発明は、上記取り外し可能な抜け止め手段がスナップリングであり、上記取り外し不能な抜け止め手段が溶接であることを特徴とする。
第3の発明は、上記取り外し可能な抜け止め手段を取り付けた支持棒の直径と、他の支持棒の直径とが異なることを特徴とする。
この発明では、支持棒の抜け止め手段のうち特定のものだけを取り外し可能にしたので、不用意に脱落してしまう可能性のある抜け止め手段の数を、従来と比べて圧倒的に少なくすることができる。
脱落の可能性のある抜け止め手段の数が少なくなれば、それだけで、脱落の可能性は低くなるだけでなく、例えば点検も容易になる。その結果、点検時間を短縮しながら確実な点検ができ、脱落しそうな部品等を予め発見して交換することもできる。
しかも、取り外し可能な抜け止め手段と取り外し不能な抜け止め手段とが識別可能にされているため、点検すべき抜け止め手段の位置が分かりやすい。
したがって、従来と比べて、抜け止め手段の脱落を劇的に少なくでき、ネットコンベアを用いた工程の処理効率や作業性が向上する。
また、搬送帯を展開状態にする際にも、取り外し可能な抜け止め手段を見つけるのに手間がかかるようなこともなく、清掃等を容易に行なうことができる。
第2の発明によれば、溶接部と比べることで取り外し可能な抜け止め手段であるスナップリングの位置が一目でわかり、搬送帯を展開するための作業や、点検の作業性が上がる。
また、スナップリングは、割りピンのようにその先端が製品に接触して商品を傷つけたり、他の部品に引っかかる心配がない。そのうえ、支持棒に形成された割りピンを挿入するための孔の向きを確認する必要もなく、取り付け作業性がよい。
第3の発明によれば、支持棒の太さによって、取り外し可能な抜け止め手段の位置を特定することができる。
この発明の実施形態の搬送帯の部分拡大図である。 実施形態の抜け止め手段の拡大図である。 他のネットの平面図である。 従来のネットコンベアを用いた除水装置の斜視図である。 ネットコンベアの概略図である。 従来の搬送帯の部分拡大図である。 搬送帯の張力を切り換えるための切換機構の説明図である。
図1,2に示すこの発明の実施形態のネットコンベアは、従来と同様に図4に示す除水装置に設けられたものである。
そして、従来と同じ構成には、従来と同じ符号を用い、この実施形態の説明にも図4〜7を参照する。
図1に示す搬送帯26は、駆動側スプロケット13と従動側スプロケット14とに掛け渡されたローラチェーン8,9間を帯状ネット6で連結して構成されている(図5参照)。
帯状ネット6は、従来と同様に、捲き方向を反対にしたスパイラル部材6aと6bとを組み合わせ、その接合部には、支持棒7あるいは支持棒27を介在させている。
そして、これら支持棒7及び27の両端を、ローラチェーン8,9のリンク15,16に貫通させている。
上記支持棒27は、その直径を支持棒7よりも大きくした、すなわち太い棒部材で、スパイラル部材6a,6bの連結個所のうち、帯状ネット6の中の特定の個所、例えば一個所のみに設けられ、その他の接合個所には細い支持棒7が設けられている。つまり、全ての支持棒7,27のうち、太い支持棒27は1本だけである。そして、この支持棒7と支持棒27との太さの差は、一目で認識できる程度の差にしている。
そして、図1,2に示すように、支持棒7の、ローラチェーン8,9からの貫通端には溶接部28を形成して取り外し不能な抜け止め手段としている。
一方、太い支持棒27の貫通端には取り外し可能な抜け止め手段としてのスナップリング17を嵌めている。そして、この支持棒27が、ローラチェーン8,9のローラ15bの内径よりも太い場合には、支持棒27の両端側を細く加工して、ローラ15bを貫通させるようにしている。
このように、この実施形態では、全ての支持棒のうち特定の支持棒27のみにスナップリング17を取り付け、その他の支持棒7には取り外し不能な抜け止め手段としての溶接部28を設けている。
そして、この実施形態においても、搬送帯26を展開して取り外して洗浄したり、基台1上を清掃したりできる点は従来と同じである。
図4に示すような除水装置に取り付けられたネットコンベアNから、上記搬送帯26を取り外す手順は次の通りである。
まず、除水装置のフレーム2,3のカバーを外し、図7に示す固定プレート18を固定しているナット20を緩めるとともに、緩み止めナット25と調整ボルト24を後退させ、固定プレート18を移動可能にする。そして、固定プレート18を駆動軸11側へ移動させ、従動軸12と駆動軸11との間隔を小さくすることで、搬送帯26の張力を緩め、弛緩状態にする。
上記搬送帯26が弛緩状態となれば、駆動軸11及び従動軸12に掛け渡された無端状の搬送帯26の一部をフレーム2,3の間から上方へ引き上げることができる。
搬送帯26を引き上げたら、複数の支持棒7,27のうち、特定の支持棒27を見つけ、その両端のスナップリング17を外して支持棒27を抜き取れば、搬送帯26を展開状態にすることができる。展開状態になった搬送帯26は、ローラチェーン8,9とともに、スプロケット13,14からはずれ、フレーム2,3間から抜き取ることができる。
そして、抜き取った搬送帯26を洗浄したり、フレーム2,3間を清掃したりできる。
また、清掃等が終了したら、展開状態の搬送帯26を、スプロケット13,14間に掛け渡すようにしてから端部同士を接合し、この接合部に抜き取った上記支持棒27を挿入する。そして、支持棒27の両端をローラチェーン8,9に貫通させ、上記スナップリング17を取り付ける。
その後、上記従動軸12が支持された固定プレート18の位置を調整して、搬送帯26を緊張状態にする。
上記従動軸12を支持した固定プレート18、その位置を固定するための長孔18a、ねじ棒19及びナット20、さらに、固定プレート18の位置を調整するための支持片23、調整ボルト24及び緩み止めナット25が、上記搬送帯26を緊張させたり弛緩させたりするこの発明の切換機構を構成している。
ただし、この発明の切換機構としては、図7に示すものに限定されない。例えば、特開2006−151663号公報に開示されているようなレバーを利用した切換機構や、その他の切換機構を用いてもよい。
上記のように、この実施形態では、スナップリング17が取り付けられた支持棒27を抜き挿しすることによって、搬送帯26を展開したり再接合したりでき、清掃等を容易にできる。
そのうえ、この実施形態では、特定の上記支持棒27の両端に設けたスナップリング17の数が2個だけで、従来と比べてスナップリング17の数が圧倒的に少なくなるので、スナップリング17が脱落する可能性を圧倒的に小さくすることができる。
しかも、特定の支持棒27に設けた取り外し可能な抜け止め手段であるスナップリング17は、他の支持棒7の両端の溶接部28とは見た目が違うため、それらを一目で識別することができる。そのため、スナップリング17の位置が一個所であっても、特定の支持棒27を見つけるために、特に手間や時間がかかることもなく、搬送帯26の取り外し作業の作業性を落とすことはない。
特に、この実施形態では、支持棒27を支持棒7より太くして、太さの差からも支持棒27を特定しやすくしている。このように支持棒27を識別できることが、この支持棒27に設けられた取り外し可能な抜け止め手段を識別可能にしたことである。
さらに、上記特定の支持棒27のみにスナップリング17を設けているので、スナップリング17の着脱を繰り返すことで、スナップリング17が劣化した場合にも、その交換が容易である。
また、点検すべき個所が限られるので、スナップリング17の劣化を見落とすこともなくなるし、仮にスナップリング17が劣化する前に、新しいスナップリングに交換するようにしても、コストの上昇は抑えられる。
なお、取り外し可能な抜け止め手段と取り外し不能な抜け止め手段とを識別可能にする方法としては、この実施形態のように、抜け止め手段の形状を変えたり、支持棒自体を識別可能にしたりすればよい。例えば、特定の支持棒27とその他の支持棒7との色を変えたり、特定の支持棒27にマークを付けたりしてもよい。
このように、太さや色などによって支持棒を区別できるようにしておけば、ローラチェーン8,9からの貫通端の抜け止め手段の形状から抜け止め手段の種類を識別するよりも、抜け止め手段の識別が容易になる。なぜなら、ローラチェーン8,9からの支持棒7,27の貫通端は、フレーム2,3などに囲まれていることが多く、上方から抜け止め手段が見えにくい場合もあるが、支持棒の中央部分ならば、すぐに目に付くからである。
また、上記実施形態では、特定の支持棒27を1本にしているが、上記特定の支持棒27の数は、特に限定されず、例えば2本以上でもかまわない。ただし、特定の支持棒27の数が少なければ少ないほど、スナップリング17の脱落の可能性を低くすることができるし、点検も容易である。
さらに、ローラチェーン8,9において、支持棒7,27を貫通させるローラ15bの間隔も特に限定されない。帯状ネットの形状や、大きさによって決めればよい。
また、帯状ネットの構成も、ローラチェーン8,9に連結可能な支持棒7,27を備えたものであれば、図示のものに限らない。例えば、図3に示すネットは、スパイラル部材6a,6bの接合部には、ローラチェーン8,9に連結される支持棒7,27のほか、ローラチェーン8,9には連結されない波状の接合棒29を用いている。この接合棒29は、ローラチェーン8,9に帯状ネットを連結するためのものではなく、単にスパイラル部材6a,6bを接合するためのものである。
また、スパイラル部材6a,6bを絡ませて直接接合したネットでもよい。少なくとも一個所だけには特定の支持棒27を備え、その支持棒27を抜き取ることで、その部分を境に搬送帯が分離可能な構成であれば、ネットの全体構造はどのようであってもよい。
ただし、スパイラル部材6a,6bが直接接合され、接合のために支持棒が必要ない場合でも、支持棒を適当な間隔で設け、それをローラチェーン8,9に連結することで、帯状ネットが弛まないようにする必要がある。
さらに、上記実施形態では、取り外し可能な抜け止め手段としてスナップリング17を用いているが、取り外し可能な抜け止め手段は、特定の支持棒27がローラチェーン8,9から抜けないように貫通端に着脱可能に設けられるものならばスナップリング17に限らない。例えば、ローラチェーン8,9を貫通した貫通端側に支持棒27の軸線に交差する方向の貫通孔を形成し、この貫通孔に挿入される割りピンなどで抜け止め手段を構成してもよい。
ただし、上記割りピンが長すぎると、上記搬送帯26上の搬送物に割りピンの先端が接触して搬送物の表面を傷つけてしまったり、他の部品に引っかかってしまうことがある。したがって、割りピンを用いる場合には、その長さに注意しなければならない。
また、割りピンを用いた場合には、それを取り付ける際に、支持棒に形成された貫通孔の向きを確かめる必要があるが、スナップリングならその必要がない。
さらに、取り外し不能な抜け止め手段も、支持棒7の両貫通端に直接形成した溶接部に限らない。例えば、従来のように取り付けたスナップリング17を、溶接によって固定してもよい。
食品製造工程など、衛生管理が重要な現場での製品搬送に最適である。
6 帯状ネット
7 支持棒
8,9 ローラチェーン
13 駆動側スプロケット
14 従動側スプロケット
15 ローラリンク
16 ピンリンク
17 (取り外し可能な抜け止め手段)スナップリング
18 (切換機構を構成する)固定プレート
18a (切換機構を構成する)長孔
19 (切換機構を構成する)ねじ棒
20 (切換機構を構成する)ナット
23 (切換機構を構成する)支持片
24 (切換機構を構成する)調整ボルト
25 (切換機構を構成する)緩み止めナット
26 搬送帯
27 (特定の)支持棒
28 (取り外し不能な抜け止め手段)溶接部

Claims (3)

  1. スプロケット間に掛け渡された一対のローラチェーンと、
    この一対のローラチェーン間に掛け渡されるとともに、上記ローラチェーンのローラ、ローラリンク及びピンリンクを貫通する複数の支持棒と、
    この支持棒の両貫通端に設けられた抜け止め手段と、
    上記支持棒によって支持された無端の帯状ネットとで搬送帯が構成され、
    上記搬送帯を緊張させたり、弛緩させたりする切換機構が備えられ、
    上記切換機構を操作して上記搬送帯を弛緩状態にし、特定の支持棒を止めている抜け止め手段を外し、
    その支持棒を抜き取って、この抜き取った支持棒の位置を境に上記搬送帯を分離する一方、
    分離された搬送帯の端部同士を接合しながら、この接合部に上記抜き取った支持棒を挿入することによって分離された搬送帯を再度連結可能にしたネットコンベアであって、
    上記抜け止め手段のうち、特定の支持棒の抜け止め手段のみを貫通端に対して取り外し可能にするとともに、他の支持棒の抜け止め手段を取り外し不能とし、
    これら取り外し可能な抜け止め手段と取り外し不能な抜け止め手段とを識別可能にした
    ネットコンベア。
  2. 上記取り外し可能な抜け止め手段はスナップリングであり、
    上記取り外し不能な抜け止め手段は溶接である請求項1に記載のネットコンベア。
  3. 上記取り外し可能な抜け止め手段を取り付けた支持棒の直径と、他の支持棒の直径とが異なる請求項1又は2に記載のネットコンベア。
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