JP6869153B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本開示は、変速機の入力軸の下方に当該入力軸とは別軸に配置されるオイルポンプを含む動力伝達装置に関する。
従来、この種の動力伝達装置として、変速機ケース内の油溜まりを分割するバッフルプレートを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この動力伝達装置のバッフルプレートは、オイルポンプのポンプ軸に固定されたドリブンスプロケットとオイルストレーナの吸入口との間に配置され、ドリブンスプロケット側の空間とオイルストレーナ側の空間とを分離させるチェーンカバー部を有するバッフルプレート本体部品と、チェーンカバー部に接合され、ドリブンスプロケットと当該ドリブンスプロケットに噛み合うチェーンの油中に埋没する軌道とを囲うバッフルプレートカバー部品とを含む。
特開2012−102818号公報
変速機の入力軸とは別軸に配置されるオイルポンプに対して、上述のようなバッフルプレートを設けることで、油溜まりからドリブンスプロケットの周囲すなわちチェーンカバー部とバッフルプレートカバー部品との間の空間に流入する油の量を減らすことができる。しかしながら、上記従来の動力伝達装置のように、単にドリブンスプロケットをバッフルプレートにより囲っただけでは、ドリブンスプロケット周辺の油面が上昇してしまい、ドリブンスプロケットに作用する油の撹拌抵抗を低減し得なくなるおそれがある。
そこで、本開示は、変速機の入力軸の下方に当該入力軸とは別軸に配置されるオイルポンプの回転軸と一体に回転する従動側回転部材周辺の油面の上昇を抑制し、当該従動側回転部材に作用する油の撹拌抵抗を良好に低減化することを主目的とする。
本開示の動力伝達装置は、原動機からの動力が伝達される入力軸を有する変速機と、前記変速機を収容するケースと、前記ケース内の前記入力軸の下方に画成される油貯留部と、前記入力軸とは別軸に配置されるオイルポンプとを含む動力伝達装置において、前記原動機により回転駆動される駆動側回転部材と、前記駆動側回転部材の回転に伴って前記オイルポンプの回転軸と一体に回転する従動側回転部材と、前記従動側回転部材が前記油貯留部内の油に浸漬しないように該従動側回転部材を少なくとも部分的に囲うカバーと、前記従動側回転部材の上方に配置され、上方から飛散する油が前記カバー内に流入するのを規制する油流入規制部とを含むものである。
この動力伝達装置では、変速機を収容するケース内の入力軸の下方に油貯留部が画成され、入力軸とは別軸にオイルポンプが配置される。また、従動側回転部材は、ケース内に画成される油貯留部内の油に浸漬しないようにカバーにより少なくとも部分的に囲われ、原動機により回転駆動される駆動側回転部材の回転に伴ってオイルポンプの回転軸と一体に回転する。そして、従動側回転部材の上方には、上方から飛散する油がカバー内に流入するのを規制する油流入規制部が配置される。これにより、カバー内すなわち従動側回転部材周辺の油面の上昇を良好に抑制し、当該従動側回転部材に作用する油の撹拌抵抗を良好に低減化することが可能となる。
本開示の動力伝達装置を示す概略構成図である。 本開示の動力伝達装置の要部を示す拡大断面図である。 本開示の動力伝達装置の要部を示す拡大図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の動力伝達装置20を示す概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動車両に搭載されるものであり、クランクシャフトと図示しない駆動輪に接続される左右のドライブシャフト59とが略平行をなすように横置きに配置されたエンジン(原動機)に連結されるトランスアクスルとして構成されている。図示するように、動力伝達装置20は、一体に結合されるハウジング(第1ケース)22aおよびケース(第2ケース)22bを有するトランスミッションケース22や、それぞれトランスミッションケース22の内部に収容される発進装置23、オイルポンプ30、前後進切換機構35、エンジンからの動力が伝達されるインプットシャフト41を有する変速機としてのベルト式無段変速機(以下、「CVT」という。)40、ギヤ機構50およびデファレンシャルギヤ(差動機構)57等を含む。
発進装置23は、トランスミッションケース22のハウジング22aの内部に収容される。図1に示すように、発進装置23は、入力部材としてのフロントカバー21を介してエンジンのクランクシャフトに接続されるポンプインペラ23pや、当該ポンプインペラ23pと同軸に延在するCVT40のインプットシャフト41に固定されるタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油(ATF)の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o、ダンパ機構24、ロックアップクラッチ25等を有する。
ポンプインペラ23p、タービンランナ23tおよびステータ23sは、ポンプインペラ23pとタービンランナ23tとの回転速度差が大きいときにはステータ23sの作用によりトルク増幅機能を有するトルクコンバータとして機能し、両者の回転速度差が小さくなると流体継手として機能する。ただし、発進装置23において、ステータ23sやワンウェイクラッチ23oを省略し、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tを流体継手のみとして機能させてもよい。
ダンパ機構24は、例えば、ロックアップクラッチ25に連結される入力要素や、タービンランナ23tに連結される出力要素、入力要素と出力要素との間に配置された複数の弾性体等を有する。ロックアップクラッチ25は、フロントカバー21とCVT40のインプットシャフト41とを機械的に(ダンパ機構24を介して)連結するロックアップおよび当該ロックアップの解除を選択的に実行するものである。ロックアップクラッチ25は、図示するような単板油圧式の摩擦クラッチであってもよく、多板油圧式の摩擦クラッチであってもよい。
オイルポンプ30は、ハウジング22aおよびケース22bによりCVT40のインプットシャフト41の下方に画成される作動油貯留部220(図2参照)に当該インプットシャフト41とは別軸に配置される。本実施形態において、オイルポンプ30は、巻掛け伝動機構300を介して発進装置23のポンプインペラ23pに連結されており、エンジンからの動力により駆動される。オイルポンプ30は、エンジンにより駆動されて図示しないストレーナを介して作動油貯留部220に貯留されている作動油を吸引し、油圧制御装置(図示省略)へと圧送する。
前後進切換機構35は、ケース22bの内部に収容され、ダブルピニオン式の遊星歯車36と、油圧式摩擦係合要素としてのブレーキB1およびクラッチC1とを有する。遊星歯車36は、CVT40のインプットシャフト41に固定されるサンギヤと、リングギヤと、サンギヤに噛合するピニオンギヤおよびリングギヤに噛合するピニオンギヤを支持すると共にCVT40のプライマリシャフト42に連結されるキャリヤとを有する。ブレーキB1は、上記油圧制御装置から係合油圧が供給された際に遊星歯車36のリングギヤをケース22bに対して回転不能に固定し、係合油圧の供給停止に応じて当該リングギヤをケース22bに対して回転自在に解放する。また、クラッチC1は、油圧制御装置から係合油圧が供給された際に遊星歯車36のキャリヤをインプットシャフト41(サンギヤ)に接続し、係合油圧の供給停止に応じて当該キャリヤとインプットシャフト41との接続を解除する。
これにより、ブレーキB1を解放すると共にクラッチC1を係合させれば、インプットシャフト41に伝達された動力をそのままCVT40のプライマリシャフト42に伝達して車両を前進させることができる。また、ブレーキB1を係合させると共にクラッチC1を解放すれば、インプットシャフト41の回転を逆方向に変換してCVT40のプライマリシャフト42に伝達し、車両を後進させることができる。更に、ブレーキB1およびクラッチC1を解放すれば、インプットシャフト41とプライマリシャフト42との接続を解除することができる。
CVT40は、駆動側回転軸としてのプライマリシャフト(第1軸)42に設けられたプライマリプーリ43と、プライマリシャフト42と平行に配置された従動側回転軸としてのセカンダリシャフト(第2軸)44に設けられたセカンダリプーリ45と、プライマリプーリ43のプーリ溝とセカンダリプーリ45のプーリ溝とに巻き掛けられる伝動ベルト46と、プライマリプーリ43の溝幅を変更するための油圧式アクチュエータであるプライマリシリンダ47と、セカンダリプーリ45の溝幅を変更するための油圧式アクチュエータであるセカンダリシリンダ48とを有する。プライマリプーリ43は、プライマリシャフト42と一体に形成された固定シーブ43aと、プライマリシャフト42にスプラインを介して軸方向に摺動自在に支持される可動シーブ43bとを含む。また、セカンダリプーリ45は、セカンダリシャフト44と一体に形成された固定シーブ45aと、セカンダリシャフト44にスプラインを介して軸方向に摺動自在に支持されると共に圧縮ばねであるリターンスプリング49により軸方向に付勢される可動シーブ45bとを含む。
プライマリシリンダ47は、プライマリプーリ43の可動シーブ43bの背後に形成され、セカンダリシリンダ48は、セカンダリプーリ45の可動シーブ45bの背後に形成される。プライマリシリンダ47とセカンダリシリンダ48とには、プライマリプーリ43とセカンダリプーリ45との溝幅を変化させるべく油圧制御装置から油圧が供給される。これにより、エンジンから発進装置23および前後進切換機構35を介してプライマリシャフト42に伝達された動力を無段階に変速してセカンダリシャフト44に伝達することが可能となる。そして、セカンダリシャフト44に伝達された動力は、ギヤ機構50、デファレンシャルギヤ57およびドライブシャフトを介して左右の駆動輪に伝達されることになる。
ギヤ機構50は、セカンダリシャフト44と一体に回転するカウンタドライブギヤ51と、セカンダリシャフト44やドライブシャフト59と平行に延在すると共に軸受を介してトランスミッションケース22により回転自在に支持されるカウンタシャフト(第3軸)52と、当該カウンタシャフト52に固定されると共にカウンタドライブギヤ51に噛合するカウンタドリブンギヤ53と、カウンタシャフト52と一体に成形されるか、あるいは当該カウンタシャフト52に固定されたドライブピニオンギヤ(ファイナルドライブギヤ)54と、ドライブピニオンギヤ54に噛合すると共にデファレンシャルギヤ57に連結されるデフリングギヤ(ファイナルドリブンギヤ)55とを有する。
図2は、動力伝達装置20の要部を示す拡大断面図であり、図3は、動力伝達装置20の要部を示す拡大図である。図2に示すように、オイルポンプ30は、ポンプカバー31aおよびポンプボディ31bを含むポンプハウジング31や、軸受を介してポンプハウジング31により回転自在に支持される回転軸32、回転軸32に取り付けられたロータおよび複数のベーン33、図示しないカムリング等を有するベーンポンプである。また、ポンプインペラ23pからオイルポンプ30に動力を伝達する巻掛け伝動機構300は、図2に示すように、ポンプインペラ23pのスリーブ23psに固定されて当該ポンプインペラ23pやCVT40のインプットシャフト41と同軸に回転するドライブスプロケット(駆動側回転部材)301や、オイルポンプ30の回転軸32に固定されて当該回転軸32と一体に回転するドリブンスプロケット(従動側回転部材)302、ドライブスプロケット301およびドリブンスプロケット302に巻き掛けられるチェーン(巻き掛け媒介節)303を含む。
オイルポンプ30は、図2に示すように、ポンプハウジング31がハウジング22aおよびケース22bにより画成される作動油貯留部220内の油に部分的に浸漬するようにトランスミッションケース22内に配置される。また、ポンプハウジング31は、作動油貯留部220内に配置された図示しないストレーナに接続される吸入口(図示省略)と、油圧制御装置に接続される図示しない吐出口とを有する。エンジンからの動力により巻き掛け伝動機構300のドライブスプロケット301が回転駆動されると、チェーン303を介してドライブスプロケット301に連結されたドリブンスプロケット302および回転軸32が回転する。これにより、図示しないストレーナおよび吸入口を介して作動油貯留部220に貯留されている作動油がオイルポンプ30のポンプ室内に吸引され、当該ポンプ室内で昇圧された作動油が吐出口から油圧制御装置(図示省略)に供給される。
更に、動力伝達装置20は、オイルポンプ30のポンプハウジング31に固定されるカバー100を有する。カバー100は、図2および図3に示すように、複数のボルトを介してポンプカバー31aに固定される第1部材101と、当該第1部材101に取り付けられる第2部材102とを含む。第1部材101は、樹脂により形成されており、ポンプカバー31aとドリブンスプロケット302との間で当該ドリブンスプロケット302の一方の表面に沿って延在する背板部103と、オイルポンプ30の回転軸32と概ね平行に延在するように背板部103から間隔をおいて延出された複数の係止爪105と、第1部材101の背板部103の上端部から第2部材102側(ハウジング22a側、図2における右側)に庇状に延出された油流入規制部107とを含む。本実施形態において、油流入規制部107は、図3に示すように、ドリブンスプロケット302の外径よりも若干小さい幅を有し、ポンプカバー31a(ポンプハウジング31)からオイルポンプ30の軸方向に離間するにつれて上側(ドライブスプロケット301側)に傾斜するように背板部103の上端部から延出されている。
第2部材102は、樹脂により形成されており、略半円形の平面形状を有する側板部104と、側板部104の外周に沿って延びる周壁部106とを有する。第2部材102の周壁部106は、第1部材101がオイルポンプ30のポンプカバー31aに固定されると共に回転軸32にドリブンスプロケット302が固定された後、第1部材101の複数の係止爪105に嵌め込まれ、当該複数の係止爪105により弾性的に保持される。これにより、第2部材102は、側板部104がドリブンスプロケット302を挟んで第1部材101の背板部103と間隔をおいて対向するように当該第1部材101に固定される。そして、ドリブンスプロケット302の概ね下側半分およびチェーン303の当該ドリブンスプロケット302に巻き掛かっている部分がカバー100の第1および第2部材101,102によって囲われる。本実施形態において、第1部材101(背板部103)と第2部材102(周壁部106)との間には微小な隙間が形成され、当該隙間を介して作動油貯留部220とカバー100の内部(第1および第2部材101,102により画成される空間)との間を少量の作動油が流通可能となる。これにより、ドリブンスプロケット302等の潤滑に必要な油量が確保される。
カバー100すなわち第1および第2部材101,102がポンプハウジング31に固定された際、第1部材101の油流入規制部107は、ドライブスプロケット301とドリブンスプロケット302との上下方向における間で、当該ドリブンスプロケット302の上方に位置する。また、本実施形態では、トランスミッションケース22のハウジング22aからドライブスプロケット301とドリブンスプロケット302との上下方向における間でカバー100の油流入規制部107の上方に位置するように第2の油流入規制部としての突出部22pがケース22b側(図2における左側)に延出されている。トランスミッションケース22側の突出部22pは、カバー100の油流入規制部107と概ね同一の幅を有し(図3参照)、図2に示すように、カバー100の油流入規制部107の一部と上下に重なり合う。
上述のように構成される動力伝達装置20では、ドリブンスプロケット302およびチェーン303の当該ドリブンスプロケット302に巻き掛かっている部分が、トランスミッションケース22(ハウジング22aおよびケース22b)内に画成される作動油貯留部220内の作動油に浸漬しないようにカバー100によって部分的に囲われる。また、動力伝達装置20の作動中、オイルポンプ30の周辺には、前後進切換機構35のクラッチC1やブレーキB1、遊星歯車36、インプットシャフト41を支持する軸受等に供給された潤滑用の作動油が上方から飛散することになる。これを踏まえて、動力伝達装置20では、ドリブンスプロケット302の上方に上述のようなカバー100の油流入規制部107が配置され、当該油流入規制部107によって上方から飛散する油のカバー100内への流入が規制される。これにより、カバー100内すなわちドリブンスプロケット302周辺の油面の上昇を良好に抑制することができるので、当該ドリブンスプロケット302に作用する油の撹拌抵抗を良好に低減化することが可能となる。
更に、動力伝達装置20では、トランスミッションケース22のハウジング22aからカバー100の油流入規制部107の一部と上下に重なり合うように突出部(第2の油流入規制部)22pが延出されている。これにより、カバー100の油流入規制部107とトランスミッションケース22の突出部22pとがドリブンスプロケット302の上方でラビリンスを形成することになるので、上方から飛散する油のカバー100内への流入を突出部22pと油流入規制部107とによって極めて良好に抑制することが可能となる。
また、カバー100の油流入規制部107は、オイルポンプ30のポンプハウジング31(ポンプカバー31a)から離間するにつれて上側に傾斜するように第1部材101の背板部103から延出されている。これにより、油流入規制部107により受容した作動油をポンプハウジング31側に流下させることができるので、上方から飛散した作動油をカバー100内に流入させないようにしながら作動油貯留部220へと戻すことが可能となる。
更に、上記実施形態において、カバー100は、ドリブンスプロケット302に沿って延在するようにオイルポンプ30のハウジングに固定される第1部材101と、当該第1部材101と共にドリブンスプロケット302を部分的に囲う第2部材102とを含み、油流入規制部107は、第1部材101から第2部材102側に延出される。これにより、オイルポンプ30に対するカバー100およびドリブンスプロケット302の組付性を良好に確保しつつ、当該カバー100によってドリブンスプロケット302周辺の油面の上昇を良好に抑制することが可能となる。そして、油流入規制部107をカバー100(第1部材101)に形成することで、油流入規制部107の配置の自由度を向上させることができるので、上方から飛散する油のカバー100内への流入を規制するのに適正な位置に油流入規制部107を容易に配置することが可能となる。
なお、上記動力伝達装置20において、トランスミッションケース22のハウジング22aから突出部22pが省略されてもよい。また、ハウジング22aから突出部22pが形成されるのであれば、カバー100から油流入規制部107が省略されてもよい。すなわち、油流入規制部は、カバー100とトランスミッションケース22(ハウジング22a)との少なくとも何れか一方に形成されればよい。また、巻き掛け伝動機構300は、巻き掛け媒介節としてベルトを含むものであってもよい。更に、動力伝達装置20の変速機は、CVT40に限られるものではなく、少なくとも1つの遊星歯車を有する有段変速機(AT)や、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)、ハイブリッドトランスミッションであってもよい。
以上説明したように、本開示の動力伝達装置は、原動機からの動力が伝達される入力軸(41)を有する変速機(40)と、前記変速機(40)を収容するケース(22,22a,22b)と、前記ケース(22,22a,22b)内の前記入力軸(41)の下方に画成される油貯留部(220)と、前記入力軸(41)とは別軸に配置されるオイルポンプ(30)とを含む動力伝達装置(20)において、前記原動機により回転駆動される駆動側回転部材(301)と、前記駆動側回転部材(301)の回転に伴って前記オイルポンプ(30)の回転軸(32)と一体に回転する従動側回転部材(302)と、前記従動側回転部材(302)が前記油貯留部(220)内の油に浸漬しないように該従動側回転部材(302)を少なくとも部分的に囲うカバー(100)と、前記従動側回転部材(302)の上方に配置され、上方から飛散する油が前記カバー(100)内に流入するのを規制する油流入規制部(107)とを含むものである。
この動力伝達装置では、変速機を収容するケース内の入力軸の下方に油貯留部が画成され、入力軸とは別軸にオイルポンプが配置される。また、従動側回転部材は、ケース内に画成される油貯留部内の油に浸漬しないようにカバーにより少なくとも部分的に囲われ、原動機により回転駆動される駆動側回転部材の回転に伴ってオイルポンプの回転軸と一体に回転する。そして、従動側回転部材の上方には、上方から飛散する油がカバー内に流入するのを規制する油流入規制部が配置される。これにより、カバー内すなわち従動側回転部材周辺の油面の上昇を良好に抑制し、当該従動側回転部材に作用する油の撹拌抵抗を良好に低減化することが可能となる。
また、前記油流入規制部(107)は、前記カバー(100)に形成されてもよい。これにより、油流入規制部の配置の自由度を向上させることができるので、上方から飛散する油のカバー内への流入を規制するのに適正な位置に油流入規制部を容易に配置することが可能となる。
更に、前記カバー(100)は、前記オイルポンプ(30)のポンプハウジング(31,31a)に固定されてもよく、前記油流入規制部(107)は、前記ポンプハウジング(31,31a)から離間するにつれて上側に傾斜してもよい。これにより、油流入規制部により受容した油をポンプハウジング側に流下させることができるので、上方から飛散した油をカバー内に流入させないようにしながら油貯留部へと戻すことが可能となる。
また、前記カバー(100)は、前記従動側回転部材(302)に沿って延在するように前記ポンプハウジング(31,31a)に固定される第1部材(101)と、前記第1部材(101)と共に前記従動側回転部材(302)を少なくとも部分的に囲うように該第1部材(101)に取り付けられる第2部材(102)とを含んでもよく、前記油流入規制部(107)は、前記従動側回転部材(302)の上方に位置するように前記第1部材(101,103)の上端部から前記第2部材(102)側に延出されてもよい。これにより、オイルポンプに対するカバーおよびドリブンスプロケットの組付性を良好に確保しつつ、カバーによって従動側回転部材周辺の油面の上昇を良好に抑制することが可能となる。
更に、前記動力伝達装置(20)は、前記カバー(100)の前記油流入規制部(107)の少なくとも一部と上下に重なり合うように前記ケース(22,22a)から延出された第2の油流入規制部(22p)を更に含んでもよい。これにより、カバーの油流入規制部とケースの第2の油流入規制部とが、従動側回転部材の上方でラビリンスを形成することになるので、上方から飛散する油のカバー内への流入をより極めて良好に抑制することが可能となる。
また、前記油流入規制部(22p)は、前記ケース(22,22a)に形成されてもよい。すなわち、油流入規制部は、カバーおよびケースの少なくとも何れか一方に形成されればよい。
更に、前記従動側回転部材(302)は、巻き掛け媒介節(303)を介して前記駆動側回転部材(301)に連結されてもよい。ただし、駆動側回転部材および従動側回転部材は、ギヤ列に含まれるものであってもよい。
また、前記オイルポンプ(30)は、少なくとも一部が前記油貯留部(220)内の油に浸漬するように配置されてもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、動力伝達装置の製造産業等において利用可能である。
20 動力伝達装置、21 フロントカバー、22 トランスミッションケース、22a ハウジング、22b ケース、22p 突出部、23 発進装置、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23ps スリーブ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 ダンパ機構、25 ロックアップクラッチ、30 オイルポンプ、31 ポンプハウジング、31a ポンプカバー、31b ポンプボディ、32 回転軸、33 ベーン、35 前後進切換機構、36 遊星歯車、40 CVT、41 インプットシャフト、42 プライマリシャフト、43 プライマリプーリ、43a 固定シーブ、43b 可動シーブ、44 セカンダリシャフト、45 セカンダリプーリ、45a 固定シーブ、45b 可動シーブ、46 伝動ベルト、47 プライマリシリンダ、48 セカンダリシリンダ、49 リターンスプリング、50 ギヤ機構、51 カウンタドライブギヤ、52 カウンタシャフト、53 カウンタドリブンギヤ、54 ドライブピニオンギヤ、55 デフリングギヤ、57 デファレンシャルギヤ、59 ドライブシャフト、100 カバー、101 第1部材、102 第2部材、103 背板部、104 側板部、105 係止爪、106 周壁部、107 油流入規制部、220 作動油貯留部、300 巻き掛け伝動機構、301 ドライブスプロケット、302 ドリブンスプロケット、303 チェーン、B1 ブレーキ、C1 クラッチ。

Claims (5)

  1. 原動機からの動力が伝達される入力軸を有する変速機と、前記変速機を収容するケースと、前記ケース内の前記入力軸の下方に画成される油貯留部と、前記入力軸とは別軸に配置されるオイルポンプとを含む動力伝達装置において、
    前記原動機により回転駆動される駆動側回転部材と、
    前記駆動側回転部材の回転に伴って前記オイルポンプの回転軸と一体に回転する従動側回転部材と、
    前記オイルポンプのポンプハウジングに固定され、前記従動側回転部材が前記油貯留部内の油に浸漬しないように該従動側回転部材を少なくとも部分的に囲うカバーと、
    前記従動側回転部材の上方に位置すると共に前記ポンプハウジングから離間するにつれて上側に傾斜するように前記カバーに形成され、上方から飛散する油が前記カバー内に流入するのを規制する油流入規制部と、
    を備える動力伝達装置。
  2. 請求項に記載の動力伝達装置において、
    前記カバーは、前記従動側回転部材に沿って延在するように前記ポンプハウジングに固定される第1部材と、前記第1部材と共に前記従動側回転部材を少なくとも部分的に囲うように該第1部材に取り付けられる第2部材とを含み、
    前記油流入規制部は、前記従動側回転部材の上方に位置するように前記第1部材の上端部から前記第2部材側に延出されている動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置において、
    前記カバーの前記油流入規制部の少なくとも一部と上下に重なり合うように前記ケースから延出された第2の油流入規制部を更に備える動力伝達装置。
  4. 請求項1からの何れか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記従動側回転部材は、巻き掛け媒介節を介して前記駆動側回転部材に連結される動力伝達装置。
  5. 請求項1からの何れか一項に記載の動力伝達装置において、
    前記オイルポンプは、少なくとも一部が前記油貯留部内の油に浸漬するように配置される動力伝達装置。

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