以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における情報システム100のブロック図である。情報システム100は、情報処理装置1、および1または2以上のユーザ端末2を備える。1以上の各ユーザ端末2は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、情報処理装置1と通信可能に接続される。
情報処理装置1は、例えば、情報システム100を運営する企業や団体等のサーバであるが、クラウドサーバやPSAサーバなどでもよく、そのタイプや所在は問わない。
ユーザ端末2は、情報システム100を利用するユーザの端末である。ユーザ端末2は、例えば、携帯端末であるが、PCなどでもよく、その所在やタイプは問わない。携帯端末とは、例えば、タブレット端末、スマートフォン等であるが、その種類は問わない。
情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、ユーザ検査情報格納部111、検査情報格納部112、管理情報格納部113、検査条件格納部114、および検査料金情報格納部115を備える。受信部12は、ユーザ情報受信部121、および申込情報受信部122を備える。処理部13は、検体識別子取得部131、情報構成部132、申込情報蓄積部133、料金算出部134、および料金蓄積部135を備える。情報構成部132は、未検査識別子取得手段1321、および情報構成手段1322を備える。送信部14は、レコメンド情報送信部141を備える。なお、検査情報格納部112は、管理情報格納部113の機能も有していてよく、その場合、情報処理装置1は、管理情報格納部113を備えてなくても構わない。
ユーザ端末2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
情報処理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ検査情報、後述する検査情報、後述する管理情報、後述する検査条件、および後述する検査料金情報などである。
ユーザ検査情報格納部111には、1または2以上のユーザ検査情報が格納される。ユーザ検査情報とは、一のユーザの生体の検査に関する情報である。検査とは、例えば、尿検査や便検査、精液検査であるが、血液検査、口の粘膜の検査、遺伝子検査等でもよく、その種類は問わない。
尿検査とは、具体的には、例えば、尿中エクオール検査や、尿中インドキシル硫酸検査などであってもよい。尿中エクオール検査とは、尿中に含まれるエクオールの量を調べる検査である。エクオールとは、大豆イソフラボンが特定の腸内細菌によって代謝された物質であり、女性ホルモンと似た働きをする物質である。尿中インドキシル硫酸検査とは、尿中に含まれるインドキシル硫酸の量を調べる検査である。インドキシル硫酸とは、腸内細菌が産生する腐敗物質であるインドールの代謝物であり、腸内環境の悪化の指標となる物質である。ただし、尿検査は、例えば、尿中のカリウム値に関する尿中カリウム値検査や尿酸値に関する尿酸値検査などでもよく、尿を対象とする検査であれば何でもよい。
便検査とは、具体的には、例えば、腸内善玉菌検査や、腸内痩せ菌検査などであるが、便を対象とする検査であれば何でもよい。善玉菌検査とは、便に含まれる善玉菌(ビフィズス菌)と悪玉菌(クロストリジウム菌)のバランスを調べることで、腸内フローラの状態を調べる検査である。痩せ菌検査とは、便に含まれる痩せ菌(バクテロイデス菌)と悪玉菌(クロストリジウム菌)のバランスを調べることで、腸内フローラの状態を調べる検査である。
精液検査とは、具体的には、例えば、テストステロン検査や、亜鉛検査などであるが、精液を対象とする検査であれば何でもよい。テストステロン検査とは、精液に含まれるテストステロン値を測定することで、男性ホルモンの状態を調べる検査である。亜鉛検査とは、精液に含まれる亜鉛を測定することで、精子の妊孕力を調べる検査である。
ユーザ検査情報は、通常、一のユーザが購入した検査キットの情報である。検査キットとは、検体の採取や保管に必要な器具類、および郵送用の封筒などのセットである。検体とは、検査の対象となる物質であり、例えば、前述した尿や便、精液であるが、血液や口の粘膜などでもよく、その種類は問わない。器具類とは、例えば、採尿容器や検便容器、採精容器などであるが、採血器具や綿棒などでもよく、その種類は問わない。
また、検査キットは、例えば、住所・氏名やユーザ属性値等の情報をユーザが記入するための1または2以上の記入欄を有する書類なども含んでいてよい。書類とは、例えば、検査依頼書や問診票などであるが、その種類は問わない。検査依頼書とは、検査を依頼するための書類である。検査依頼書は、例えば、住所・氏名等のユーザ識別子や、性別、年齢、生活習慣等のユーザ属性値を記入するための1以上の記入欄を有する。ただし、検査依頼書の内容は問わない。また、ユーザ属性値等の情報は、例えば、Webサイトの個人ページが有する電子的な検査依頼書(図9参照:後述)の入力欄に入力されてもよい。その場合、紙面の検査依頼書は無くてもよく、検査キットの構成も問わない。
さらに、検査キットは、具体的には、例えば、尿中エクオール検査キット、腸内善玉菌検査キットなどであるが、その種類は問わない。
ユーザ検査情報は、例えば、ユーザ識別子と、検査識別子とを有する。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、住所・氏名やメールアドレスなどであるが、IDでもよく、ユーザを識別し得る情報であれば何でもよい。検査識別子とは、検査を識別する情報である。検査識別子は、例えば、“尿中エクオール検査”や“腸内善玉菌検査”等の検査名やIDなどである。ただし、検査識別子は、例えば、検査キットの識別子と考えてもよく、検査を識別し得る情報であれば何でもよい。検査キットの識別子とは、例えば、“尿中エクオール検査キット”等のキット名やIDなどであるが、検査キットを識別子し得る情報であれば何でもよい。
具体的には、ユーザ検査情報格納部111には、例えば、ユーザ識別子“AA”と検査識別子“尿中エクオール検査”とを有するユーザ検査情報(以下、ユーザ検査情報1と記す場合がある)、ユーザ識別子“BB”と検査識別子“痩せ菌検査”とを有するユーザ検査情報(ユーザ識別情報2)等が格納されてもよい(図3参照:後述)。
検査情報格納部112には、2以上の検査情報が格納される。検査情報とは、検査に関する情報である。検査情報は、検査識別子と検体種類識別子とを有する。検体種類識別子とは、検体の種類を識別する情報である。検体種類識別子は、例えば、“尿”や“便”、“精液”、“血液”や“口の粘膜”等の検体の種類名やIDなどであるが、検体の種類を識別し得る情報であれば何でもよい。
具体的には、検査情報格納部112には、例えば、検査識別子“尿中エクオール検査”と検体種類識別子“尿”とを有する検査情報(以下、検査情報1と記す場合がある)、検査識別子“腸内痩せ菌検査”と検体種類識別子“便”とを有する検査情報(検査情報2)、検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”と検体種類識別子“尿”とを有する検査情報3、検査識別子“腸内善玉菌検”と検体種類識別子“便”とを有する検査情報4、検査識別子“尿中カリウム値検査”と検体種類識別子“尿”とを有する検査情報5等が格納されてもよい(図4参照:後述)。
管理情報格納部113には、1以上の管理情報が格納される。管理情報とは、検体種類識別子に対応する元情報を有する情報である。元情報とは、後述するレコメンド情報の要素となり得る元の情報である。元情報は、例えば、検体の種類別に管理されている情報であることは好適である。管理情報は、例えば、検体種類識別子と、当該検体種類識別子に対応する1または2以上の元情報(以下、元情報群と記す場合がある)とを有していてもよい。
本実施の形態における元情報は、例えば、検査識別子である。具体的には、管理情報格納部113には、例えば、検体種類識別子“尿”と、元情報群“尿中エクオール検査”,“尿中インドキシル硫酸検査”,“尿中カリウム値検査”および“尿酸値検査”等とを有する管理情報(以下、管理情報1と記す場合がある)、ならびに、検体種類識別子“便”と、元情報群“腸内痩せ菌検査”および“腸内善玉菌検査”等とを有する管理情報(管理情報2)などが格納されてもよい(図5参照:後述)。
なお、元情報は、例えば、研究識別子であってもよい。元情報が研究識別子である場合については、実施の形態2で説明する。
検査条件格納部114には、1以上の検査条件が格納される。検査条件とは、追加の検査を推薦する条件である。実施の形態1および2に共通して、条件とは、一のユーザに対応する管理情報が有する1以上の元情報のうち、そのユーザに推薦する1以上の元情報を選択するための条件であるといってもよい。従って、本実施形態における検査条件とは、一のユーザに対応する管理情報が有する1以上の検査識別子のうち、そのユーザに推薦する1以上の検査識別子を選択するための条件であるともいえる。検査条件は、例えば、1以上のユーザ属性値を用いた条件と、追加の検査の検査識別子とを有する。ユーザ属性値とは、ユーザの属性値を示す情報である。ユーザ属性値は、例えば、性別、年齢、身長、体重、肥満度、生活習慣データなどである。生活習慣データとは、生活の習慣に関する情報である。生活習慣データは、例えば、飲酒、食事、喫煙などに関する情報であってもよい。飲酒に関する情報とは、例えば“飲酒:一日2合”等であり、食事に関する情報は、例えば“間食:毎日”等であり、喫煙に関する情報とは、例えば“煙草:一日20本”等である。ただし、生活習慣データは、ユーザの健康に影響を与える可能性のある生活の習慣を示すデータであれば何でもよい。
また、ユーザ属性値は、ユーザの属性を示す情報であれば何でもよい。ただし、本実施形態では、例えば、特定の検査を受けること(例えば、“尿中エクオール検査を受けること”や“腸内痩せ菌検査を受けること”等)を示す情報は、ユーザ属性値には含まれないものとする。
このため、検査条件格納部114には、上記のような、1以上のユーザ属性値を用いた条件と、追加の検査の検査識別子とを有する1以上の検査条件に加えて、例えば、特定の検査を受けることを示す情報と、追加の検査の検査識別子とを有する1以上の検査条件(かかる1以上の各検査条件を、以下では、第二検査条件と総称する場合がある)が、さらに格納されていてもよい。なお、特定の検査を受けることを示す情報とは、例えば、特定の検査を識別する検査識別子であってもよい。つまり、第二検査条件は、特定の検査を識別する検査識別子と、追加の検査を識別する検査識別子との対であってもよい。
具体的には、検査条件格納部114には、例えば、条件“尿中エクオール検査を受けること”と検査識別子“尿中インドキシル硫酸検”とを有する第二検査条件(以下、検査条件1と記す場合がある)、条件“腸内痩せ菌検査を受けること”と検査識別子“腸内善玉菌検査”とを有する第二検査条件(検査条件2)、条件“飲酒一日2合以上”と検査識別子“尿中カリウム値検査”とを有する検査条件(検査条件3)、および条件“男&肥満”と検査識別子“尿酸値検査”とを有する検査条件(検査条件4)等が格納されていてもよい(図6参照:後述)。
ただし、検査条件格納部114には、例えば、検査条件である検査条件3および4等のみが格納され、第二検査条件である検査条件1および2は格納されていなくてもよい。
検査料金情報格納部115には、2以上の検査料金情報が格納される。検査料金情報とは、検査の料金に関する情報である。検査料金情報は、例えば、検査識別子と、基本料金情報とを有する。基本料金情報とは、検査の基本料金を示す情報である。検査料金情報は、追加料金情報をも有していてもよい。追加料金情報とは、当該検査を追加で受ける場合の料金を示す情報である。追加料金情報は、通常、基本料金情報よりも安い金額を示す。
具体的には、検査料金情報格納部115には、例えば、検査識別子“尿中エクオール検査”と基本料金情報“4000円”と追加料金情報“2500円”とを有する検査料金情報(以下、検査料金情報1と記す場合がある)、検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”と基本料金情報“3000円”と追加料金情報“2000円”とを有する検査料金情報(検査料金情報2)、検査識別子“腸内痩せ菌検査”と基本料金情報“3000円”と追加料金情報“3割引”とを有する検査料金情報3、検査識別子“腸内善玉菌検査”と基本料金情報“10000円”と追加料金情報“4割引”とを有する検査料金情報4、検査識別子“尿中カリウム値検査”と基本料金情報“1000円”と追加料金情報“半額”とを有する検査料金情報5、および検査識別子“尿酸値検査”と基本料金情報“800円”と追加料金情報“500円”とを有する検査条件6等が格納されていてもよい(図7参照:後述)。
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述する申込情報などである。なお、その他の情報については、適時説明する。
ユーザ情報受信部121は、ユーザ端末2からユーザ情報を受信する。ユーザ情報とは、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、通常、ユーザ識別子を含む。また、ユーザ情報は、例えば、前述したような1以上のユーザ属性値をも含むことは好適である。
なお、ユーザ端末2からのユーザ情報が有するユーザ識別子は、例えば、検体のIDでも構わない。その場合、格納部11には、1または2以上の各検体のIDが、例えば、住所・氏名等に対応付けて格納される。
具体的には、ユーザ情報受信部121は、例えば、ユーザAAのユーザ端末2から、ユーザ識別子“AA”と、1以上のユーザ属性値“性別:男”,“年齢:30歳”,“肥満度:普通”,および“生活習慣データ:飲酒一日2合”等とを含むユーザ情報(以下、ユーザ情報1と記す場合がある)を受信してもよい。また、ユーザ情報受信部121は、例えば、ユーザBBのユーザ端末2から、ユーザ識別子“BB”と、1以上のユーザ属性値“性別:女”,“年齢:40歳”,“肥満度:肥満”,および“生活習慣データ:間食毎日”等とを含むユーザ情報(ユーザ情報2)を受信してもよい。
なお、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ情報は、通常、処理部13によって格納部11に蓄積される。その結果として、格納部11には、例えば、上記ユーザ情報1〜3等が格納されてもよい(図8参照:後述)。
申込情報受信部122は、ユーザ端末2から申込情報を受信する。申込情報とは、検査を申し込む情報である。申込情報は、ユーザ識別子と、追加検査を識別する1以上の検査識別子とを含む。追加検査とは、本来の検査に追加して行われる検査であり、本来の検査と同じ検体を利用して行われる別の検査である。なお、本来の検査とは、例えば、ユーザが購入した検査キットの検査であるといってもよいし、または、申込情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ情報に含まれる検査識別子で識別される検査であるといってもよい。
例えば、検査キットによる本来の検査が尿中エクオール検査である場合、追加検査は、尿中エクオール検査以外の尿検査(具体的には、尿中インドキシル硫酸検査や尿中カリウム値検査や尿酸値検査等)であってもよい。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、後述する検体識別子取得部131、情報構成部132、申込情報蓄積部133、料金算出部134、および料金蓄積部135の処理などである。
検体識別子取得部131は、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子に対応する検体種類識別子を取得する。詳しくは、検体識別子取得部131は、例えば、受信されたユーザ識別子と対になる検査識別子をユーザ検査情報格納部111から取得し、その取得した検査識別子に対応する検体種類識別子を検査情報格納部112から取得してもよい。
情報構成部132は、検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子に対応する1以上の元情報から、レコメンド情報を構成する。レコメンド情報とは、ユーザに推奨する情報である。本実施形態におけるレコメンド情報は、例えば、追加検査を識別する1以上の検査識別子である。ただし、レコメンド情報は、例えば、参加する研究を識別する1以上の研究識別子であってもよい。研究とは、ユーザが受ける検査と同じ検体を用いて行われる研究であるといってもよい。研究は、ユーザが新たに検体を提供しなくても参加できる研究であれば、その種類は問わない。なお、具体的な研究の例や、参加する研究については、実施の形態2で詳しく説明する。
具体的には、情報構成部132は、例えば、検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子と対になる1以上の元情報を管理情報格納部113から取得し、その取得した管理情報が有する元情報群を構成する2以上の検査識別子のうち、1以上の未検査の検査識別子を用いて、レコメンド情報を構成してもよい。なお、情報構成部132は、取得された検体種類識別子と対になる1以上の元情報を、例えば、検査情報格納部から取得しても構わない。
その際、未検査識別子取得手段1321は、検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子であり、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子と対になる検査識別子とは異なる検査識別子である1以上の未検査の検査識別子を取得する。つまり、未検査識別子取得手段1321は、検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子のうち、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子と対になる検査識別子を除く1以上の検査識別子を取得する。従って、未検査識別子取得手段1321が取得する1以上の検査識別子には、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子と対になる検査識別子は含まれない。
例えば、検体識別子取得部131が検体種類識別子“尿”取得し、ユーザ情報受信部121がユーザ識別子“AA”を受信した場合、未検査識別子取得手段1321は、まず、取得された検体種類識別子“尿”と対になる1以上の検査識別子“尿中エクオール検査”,“尿中インドキシル硫酸検査”、“尿中カリウム値検査”および“尿酸値検査”等を取得する。次に、未検査識別子取得手段1321は、取得した1以上の検査識別子のうち、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子“AA”と対になる検査識別子“尿中エクオール検査”以外の1以上の検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”、“尿中カリウム値検査”および“尿酸値検査”等を、未検査の1以上の検査識別子として取得してもよい。
または、未検査識別子取得手段1321は、こうして取得した未検査の1以上の未検査の検査識別子の中で、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子を有するユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる1以上の未検査の検査識別子を取得すること好適である。
例えば、未検査識別子取得手段1321は、取得した未検査の1以上の未検査の検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”、“尿中カリウム値検査”および“尿酸値検査”等の中で、受信されたユーザ識別子“AA”を有するユーザ情報1に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する1番目の条件“尿中エクオール検査を受けること”と対になる検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”を取得し、さらに2番目の条件“飲酒:一日2合”と対になる検査識別子“尿中カリウム値検査”を取得してもよい。
情報構成手段1322は、未検査識別子取得手段1321が取得した1以上の未検査の各検査識別子を有する管理情報の一部または全部を用いて、ユーザに勧める1以上の追加検査に関するレコメンド情報を構成する。
具体的には、情報構成手段1322は、例えば、未検査の検査識別子群“尿中インドキシル硫酸検査”、“尿中カリウム値検査”および“尿酸値検査”等が取得された場合に、その全部を有するレコメンド情報を構成してもよい。
ただし、例えば、検査条件格納部114に、前述の検査条件1〜4等が格納されている場合、情報構成手段1322は、かかる未検査の検査識別子群のうち、例えば、検査条件1の条件に合致する検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”、および検査条件3の条件に合致する検査識別子“尿中カリウム値検査”のみを有し、いずれの検査条件にも合致しない検査識別子“尿酸値検査”等を有しないレコメンド情報を構成することは好適である。
または、例えば、検査条件格納部114に、検査条件3および4のみが格納され、第二検査条件である検査条件1および2は格納されていない場合、情報構成手段1322は、上記未検査の検査識別子群のうち、例えば、検査条件3の条件に合致する検査識別子“尿中カリウム値検査”のみを有し、いずれの検査条件にも合致しない検査識別子“尿酸値検査”等を有しないレコメンド情報を構成することは好適である。
情報構成手段1322は、例えば、画面の情報であるレコメンド情報を構成してもよい。画面とは、上記のような1以上の追加検査に対する申し込みを受け付けることができる画面である。画面は、例えば、1以上の検査識別子に対応する1以上の文字列(以下、追加検査名と記す場合がある)、当該1以上の追加検査名に対応する1以上のチェックボックス、および購入ボタンなどを有していてもよい。
画面が有する1以上の各追加検査名とは、具体的には、例えば、検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”に対応する追加検査名「尿中インドキシル硫酸検査」や、検査識別子“尿中カリウム値検査”に対応する対応する追加検査名「尿中カリウム値検査」などであってもよい。
なお、画面が有する1以上の各追加検査名には、検査料金情報に対応する文字列(以下、料金案内と記す場合がる)がさらに対応付いていることは好適である。
具体的には、例えば、追加検査名「尿中インドキシル硫酸検査」には、検査料金情報2に対応する料金案内「基本料金¥3000のところを追加料金¥2000で受けられます」が対応付いていてもよいし、追加検査名「尿中カリウム値検査」には、検査料金情報5に対応する料金案内「基本料金¥1000の半額で追加できます」が対応付いていてもよい。
かかる場合、情報構成手段1322は、検査料金情報格納部115に格納されている1以上の検査料金情報を用いて、レコメンドする1以上の追加検査に対応する1以上の追加料金情報をも含むレコメンド情報を構成する。
画面の情報であるレコメンド情報は、1以上の検査識別子等に加えて、画面構成情報を有する。画面構成情報とは、画面を構成するための情報である。画面構成情報は、例えば、1以上の追加検査名等の文字データ、1以上のチェックボックス等の画像データ、および画像、レイアウト情報などを有する。レイアウト情報とは、画面内における1以上の追加検査名や1以上のチェックス等の配置を示す情報である。ただし、画面の構成や画面構成情報のデータ構造等は問わない。
こうして情報構成部132等が構成したレコメンド情報は、後述するレコメンド情報送信部141によって、当該レコメンド情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信される。
申込情報蓄積部133は、申込情報受信部122がユーザ端末2から受信した申込情報を格納部11に蓄積する。
詳しくは、申込情報蓄積部133は、上記のようなレコメンド情報の送信に応じて申込情報受信部122がユーザ端末2から受信した申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、当該申込情報が有する1以上の検査識別子を、ユーザ検査情報格納部111に追記する。
具体的には、例えば、受信された申込情報がユーザ識別子“AA”と2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”とを有する場合、申込情報蓄積部133は、当該ユーザ識別子“AA”を有するユーザ検査情報1に、当該2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”を追記してもよい。これによって、ユーザ検査情報格納部111には、ユーザ識別子“AA”に対応付けて、本来の検査の識別子である“尿中エクオール検査”と、追加の検査の識別子である“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”が格納される結果となる。
なお、申込情報蓄積部133は、追加検査に対応する1以上の各検査識別子に対し、追加の検査であることを示す情報(例えば、フラグ)を対応付けてもよい。
料金算出部134は、検査に関する料金を算出する。検査に関する料金とは、通常、1以上の追加検査に対応する追加料金である。追加料金は、例えば、1以上の追加検査に対応する1以上の追加料金の集合でもよいし、または、かかる1以上の追加料金の合計(合計追加料金)でもよい。
なお、料金算出部134が算出する料金には、追加料金以外にも、例えば、本来の検査に対応する基本料金に当該追加料金を加算した総料金が、さらに含まれていても構わない。
詳しくは、料金算出部134は、例えば、申込情報受信部122が受信した申込情報が有する1以上の各検査識別子に対応する追加検査の料金である追加料金情報を、検査料金情報格納部115から取得する。追加料金情報は、1以上の追加検査に対応する1以上の追加料金を示す情報でもよいし、かかる1以上の追加料金を合計した合計追加料金を示す情報でも構わない。
なお、料金算出部134は、受信した申込情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ検査情報が有する検査識別子に対応する基本料金情報を、検査料金情報格納部115からさらに取得してもよい。なお、一の検査の追加料金は、前述したように、通常、その検査の基本料金より安い金額である。さらに、料金算出部134は、こうして取得した追加料金情報と基本料金情報とを用いて、受信された申込情報が有するユーザ識別子に対応するユーザの総料金をも算出してもよい。
具体的には、例えば、受信された申込情報がユーザ識別子“AA”と2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”とを有する場合、料金算出部134は、一方の検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”に対応する追加料金情報“¥2000”を、検査料金情報2を用いて取得し、かつ、他方の検査識別子“尿中カリウム値検査”に対応する追加料金情報“¥500”(つまり、基本料金情報“¥1000”の半額)を、検査料金情報5を用いて取得する。また、料金算出部134は、こうして取得した2つの追加料金情報を用いて、合計追加料金情報“¥2500”を算出してもよい。
さらに、料金算出部134は、当該ユーザ識別子“AA”に対応するユーザ検査情報1が有する検査識別子“尿中エクオール検査”に対応する基本料金情報を、検査料金情報1から取得し、こうして取得した2つ追加検査情報“¥2000”および“¥500”と基本料金情報“¥4000”とを合計することにより、ユーザ識別子“AA”に対応するユーザAAの総料金“¥6500”を算出してもよい。
料金蓄積部135は、申込情報受信部122が受信した申込情報に対して料金算出部134が算出した料金に関する情報を、当該申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。料金蓄積部135は、通常、取得された追加料金情報をユーザ識別子に対応付けて蓄積する。
なお、総検金も算出された場合、料金蓄積部135は、当該総料金を示す総検金情報を、当該ユーザ識別子にさらに対応付けて格納部11に蓄積してもよい。
具体的には、例えば、ユーザ識別子“AA”と2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”とを有する申込情報に対して、料金算出部134が、検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”に対応する追加料金情報“¥2000”を取得し、かつ、検査識別子“尿中カリウム値検査”に対応する追加料金情報“¥500”を取得した場合、料金蓄積部135は、検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”と追加料金情報“¥2000”との対、および検査識別子“尿中カリウム値検査”と追加料金情報“¥500”との対を、当該ユーザ識別子“AA”に対応付けて格納部11に蓄積してもよい。または、料金蓄積部135は、かかる2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”と合計追加料金情報“¥2500”との組を、当該ユーザ識別子“AA”に対応付けて格納部11に蓄積してもよい。ただし、料金蓄積部135は、検査識別子を蓄積せず、2つの追加料金情報“¥2000”および“¥500”のみ、または合計追加料金情報“¥2500”のみを、ユーザ識別子“AA”に対応付けて蓄積しても構わない。
なお、上記申込情報に対して、料金算出部134が総料金情報“¥6500”をも算出した場合、料金蓄積部135は、当該総料金情報“¥6500”を当該ユーザ識別子“AA”にさらに対応付けて格納部11に蓄積してもよい。
なお、ユーザ識別子に対応付けて格納されている追加料金情報等は、後述する送信部14によって、例えば、当該ユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信されてもよいし、または、当該ユーザ識別子と対に、金融機関の決済サーバに送信されてもよい。
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、レコメンド情報である。
なお、各種の情報には、例えば、追加料金情報も含まれてよい。すなわち、送信部14は、例えば、申込情報の受信に応じて料金算出部134が算出した追加検金情報、または当該申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて格納部11に格納されている追加料金情報を、適時、当該ユーザ識別子に対応するユーザ端末2に送信してもよい。適時とは、例えば、料金算出部134による算出の直後でもよいし、受信部12がユーザ端末2から追加料金情報の要求を受信した時でもよい。
また、送信部14は、例えば、受信部12がユーザ端末2から決済指示を受信したことに応じて、追加料金情報を、ユーザ識別子と対に、金融機関の決済サーバ(図示しない)に送信してもよい。決済指示とは、追加料金情報に対する決済の指示である。決済指示は、当該ユーザ識別子に対応する口座番号やクレジットカード情報なども含んでよい。
レコメンド情報送信部141は、ユーザ情報受信部121が受信したユーザ情報に対して情報構成部132等が構成したレコメンド情報を、当該ユーザ情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザ端末2に送信する。
具体的には、例えば、ユーザ情報受信部121が、ユーザ識別子“AA”と1以上のユーザ属性値“性別:女”,“年齢:30歳”,“肥満度:普通”,および“生活習慣データ:飲酒一日2合”と検査識別子“尿中エクオール検査”とを含むユーザ情報を受信した場合、情報構成部132等によって、検査識別子“尿中エクオール検査”に合致する条件を含む検査条件1から取得された検査識別子“尿中エクオール検査”と、ユーザ属性値“生活習慣データ:飲酒一日2合”に合致する条件を含む検査条件3から取得された検査識別子“尿中カリウム値検査”と、画面構成情報とを有するレコメンド情報が構成される。
この画面構成情報は、2つの検査名「尿中インドキシル硫酸検査」および「尿中カリウム値検査」等の文字データ、当該2つの検査名に対応する2つのチェックボックスおよび購入ボタン等の画像データ、およびレイアウト情報を有しており、レコメンド情報送信部141は、こうして構成された、画面の情報であるユーザ端末2を、ユーザ識別子“AAで識別されるユーザAAのユーザ端末2に送信する。
ユーザAAのユーザ端末2において、かかるレコメンド情報が受信され、そのディスプレイに、2つの検査名「尿中インドキシル硫酸検査」および「尿中カリウム値検査」、当該2つの検査名に対応する2つのチェックボックス、および購入ボタンなどを有する画面(図10参照:後述)が表示される。ユーザAAは、画面内の2つのチェックボックスのうち1以上にチェックを入れることで、尿中インドキシル硫酸検査および尿中カリウム値検査のうち1以上の検査の追加を申し込むことができる。
ユーザ端末2を構成する端末格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。具体的には、例えば、ユーザAAのユーザ端末2を構成する端末格納部21には、ユーザ識別子“AA”が格納される。
なお、端末格納部21には、例えば、端末識別子も格納される。端末識別子とは、ユーザ端末2を識別する情報である。端末識別子は、例えば、MACアドレスやIPアドレス等のアドレス、IDなどである。ただし、端末識別子は、ユーザ識別子と兼用でもよく、ユーザ端末2を識別し得る情報であれば何でもよい。
端末受付部22は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、ユーザ情報、申込情報などである。また、端末受付部22は、例えば、決済指示や、総料金情報の要求なども受け付けてよい。
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が各種の情報を受け付けたか否かの判別や、端末受信部25が各種の情報を受信したか否かの判別などである。
端末送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、ユーザ情報、申込報情報などである。端末送信部24は、端末受付部22が受け付けたユーザ情報や申込情報を、情報処理装置1に送信する。なお、端末送信部24は、例えば、端末受付部22が受け付けた総料金情報の要求を情報処理装置1に送信しもよい。また、端末送信部24は、例えば、端末受付部22が受け付けた決済指示を、図示しない決済サーバに送信してもよい。
端末受信部25は、情報処理装置1からレコメンド情報を受信する。なお、端末受信部25は、端末送信部24による上記要求の送信に応じて、情報処理装置1から総料金情報を受信してもよい。また、端末受信部25は、例えば、端末送信部24による上記決済指示の送信に応じて、決済サーバから決済結果を受信してもよい。決済結果とは、決済の結果に関する情報である。決済結果は、例えば、決済が完了した旨の情報でもよい。
端末出力部26は、端末受信部25が受信したレコメンド情報を出力する。なお、出力されるレコメンド情報は、受信されたレコメンド情報と同じでなくてもよい。
出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカからの音出力、外部の装置への送信、プリンタでのプリントアウト、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。端末出力部26は、受信されたレコメンド情報を、通常、ユーザ端末2内のディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力するが、例えば、外部ディスプレイに送信したり、プリンタでプリントアウトしたり、端末格納部21に蓄積したり、他のプログラムに引渡したりしてもよく、その出力態様や出力先は構わない。
具体的には、例えば、ユーザAAのユーザ端末2において、端末受信部25が受信したレコメンド情報が、2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”と、画面構成情報とを含み、この画面構成情報が、2つの検査名「尿中インドキシル硫酸検査」および「尿中カリウム値検査」等の文字データ、当該2つの検査名に対応する2つのチェックボックスおよび購入ボタン等の画像データ、およびレイアウト情報を有する場合、端末出力部26は、2つの検査名「尿中インドキシル硫酸検査」および「尿中カリウム値検査」、当該2つの検査名に対応する2つのチェックボックス、および購入ボタンを有する画面を構成し、ディスプレイを介して出力してもよい。
ユーザAAは、この画面内の2つのチェックボックスのうち1以上に、タッチパネル等の入力デバイスを介してチェックを入れることで、尿中インドキシル硫酸検査および尿中カリウム値検査のうち1以上の検査の追加を申し込むことができる。
例えば、2つのチェックボックスの両方にチェックを入れる操作が行われると、端末受付部22がこれを受け付け、端末送信部24は、端末格納部21に格納されているユーザ識別子“AA”と、受信された上記レコメンド情報が有する2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”とを有する申込情報を構成し、情報処理装置1に送信する。
格納部11、ユーザ検査情報格納部111、検査情報格納部112、管理情報格納部113、検査条件格納部114、検査料金情報格納部115、および端末格納部21は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。なお、かかる事項は、実施の形態2における格納部31、および研究参加条件格納部314にも当てはまる。
受信部12、ユーザ情報受信部121、申込情報受信部122、および端末受信部25は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。なお、かかる事項は、実施の形態2における受信部32、および申込情報受信部322にも当てはまる。
処理部13、検体識別子取得部131、情報構成部132、未検査識別子取得手段1321、および情報構成手段1322、申込情報蓄積部133、料金算出部134、料金蓄積部135、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。なお、かかる事項は、実施の形態2における情報構成部332、参加研究識別子取得手段3321、情報構成手段3322、申込情報蓄積部333、報酬情報取得部334、および酬情報蓄積部335にも当てはまる。
送信部14、レコメンド情報送信部141、および端末送信部24は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。端末受付部22等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
次に、情報システム100の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。図2は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。
(ステップS201)処理部13は、ユーザ情報受信部121がユーザ識別子を含むユーザ情報を受信したか否かを判別する。ユーザ情報受信部121がユーザ識別子を含むユーザ情報を受信した場合はステップS202に進み、受信していない場合はステップS207に進む。
(ステップS202)処理部13は、ステップS201で受信されたユーザ情報を格納部11に蓄積する。
(ステップS203)検体識別子取得部131は、ステップS201で受信されたユーザ情報に含まれるユーザ識別子に対応する検体種類識別子を取得する。検体識別子取得部131は、例えば、受信されたユーザ識別子と対になる検査識別子をユーザ検査情報格納部111から取得し、取得した検査識別子に対応する検体種類識別子を検査情報格納部112から取得してもよい。
(ステップS204)未検査識別子取得手段1321は、ステップS203で取得された検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子であり、ステップS201で受信されたユーザ識別子と対になる検査識別子とは異なる検査識別子である1以上の未検査の検査識別子を、管理情報格納部113から取得する。その際、未検査識別子取得手段1321は、かかる1以上の未検査の検査識別子のうち、ステップS201で受信されたユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる1以上の未検査の検査識別子を、検査条件格納部114の検査条件を用いて、取得することは好適である。
(ステップS205)情報構成手段1322は、ステップS204で取得された1以上の未検査の各検査識別子を有する管理情報の一部または全部を用いて、ステップS201で受信されたユーザ情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザに勧める1以上の追加検査に関するレコメンド情報を構成する。
(ステップS206)レコメンド情報送信部141は、ステップS201で受信されたユーザ情報に対して情報構成部132等が構成したレコメンド情報を、当該ユーザが有するユーザ識別子で識別されるユーザ端末2に送信する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS207)処理部13は、申込情報受信部122が1以上の検査識別子とユーザ識別子を含む申込情報を受信したか否かを判別する。申込情報受信部122が1以上の検査識別子とユーザ識別子を含む申込情報を受信した場合はステップS208に進み、受信していない場合はステップS201に戻る。
(ステップS208)申込情報蓄積部133は、ステップS207で受信された申込情報を格納部11に蓄積する。詳しくは、申込情報蓄積部133は、受信された申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、当該申込情報が有する1以上の検査識別子を、ユーザ検査情報格納部111に追記する。
(ステップS209)料金算出部134は、ステップS207で受信された申込情報が有する1以上の追加検査に対応する1以上の追加料金を検査料金情報格納部115から取得し、これら1以上の追加料金を含む又はそれらの合計である追加料金情報を算出する。
(ステップS210)料金蓄積部135は、ステップS209で算出された追加料金情報を、当該申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
以下、本実施の形態における情報システム100の具体的な動作例について説明する。本例における情報システム100は、情報処理装置1、および2以上のユーザ端末2を備える。情報処理装置1は、情報システム100を運営する運営企業のサーバであり、2以上のユーザ端末2のうち1つは、ユーザAAの携帯端末(以下、ユーザ端末2Aと記す場合がある)であり、2以上のユーザ端末2のうち他の1つは、ユーザBBの携帯端末(ユーザ端末2B)である。
情報処理装置1のユーザ検査情報格納部111には、例えば、図3に示すような1以上のユーザ検査情報が、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付けて格納されている。図3は、ユーザ検査情報のデータ構造図である。図3において、ID“1”,“2”等に対応付いたユーザ検査情報が、前述したユーザ検査情報1,2等である。なお、ユーザ検査情報のデータ構造、およびユーザ検査情報1,2の内容については、前述したので繰り返さない。
また、検査情報格納部112には、例えば、図4に示すような2以上の検査情報が、ID(例えば、“1”〜“5”等)に対応付けて格納されている。図4は、検査情報のデータ構造図である。図4において、ID“1”〜“5”等に対応付いたユーザ検査情報が、前述した検査情報1〜5等である。なお、検査情報のデータ構造、および検査情報1〜5の内容については、前述したので繰り返さない。
また、管理情報格納部113には、例えば、図5に示すような1以上の管理情報が、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付けて格納されている。図5は、管理情報のデータ構造図である。図5において、ID“1”,“2”等に対応付いた管理情報が、前述した管理情報1,2等である。なお、管理情報のデータ構造、および管理情報1,2の内容については、前述したので繰り返さない。
また、検査条件格納部114には、例えば、図6に示すような1以上の検査条件が、ID(例えば、“1”〜“4”等)に対応付けて格納されている。図6は、検査条件のデータ構造図である。図6において、ID“1”〜“4”等に対応付いた検査条件が、前述した検査条件1〜4等である。なお、検査条件のデータ構造、および検査条件1〜4の内容については、前述したので繰り返さない。
また、検査料金情報格納部115には、例えば、図7に示すような2以上の検査料金情報が、ID(例えば、“1”〜“4”等)に対応付けて格納されている。図7は、検査料金情報のデータ構造図である。図7において、ID“1”〜“4”等に対応付いた検査料金情報が、前述した検査料金情報1〜4等である。なお、検査料金情報のデータ構造、および検査料金情報1〜4の内容については、前述したので繰り返さない。
さらに、格納部11には、例えば、図8に示すような1以上のユーザ情報が、ID(例えば、“1”〜“3”等)に対応付けて格納され得る。図8は、同ユーザ情報のデータ構造図である。図8において、ID“1”〜“3”等に対応付いた管理情報が、前述した管理情報1〜3等である。なお、ユーザ情報のデータ構造、およびユーザ情報1〜3の内容については、前述したので繰り返さない。
ユーザAAは、尿中エクオール検査を受けるべく、尿中エクオール検査キットを購入し、検体である尿を採尿容器に採取する。この検体入りの採尿容器は、運営企業に郵送済みである。
ユーザBBは、腸内痩せ菌検査を受けるべく、腸内痩せ菌検査キットを購入し、検体である便を検便容器に採取する。この検体入りの検便容器もまた、運営企業に郵送済みである。
各ユーザから検体を受け取った運営企業において、ユーザ識別子および検査識別子の登録が行われる。これにより、ユーザ検査情報格納部111には、図3に示したユーザ検査情報1,2が格納される結果となる。なお、尿や便等の検体は、運営企業のWebサイト上で、後述する検査依頼書への入力が行われた後、検査機関に送られる。
ユーザAAが、検査依頼書への入力を行うべく、ユーザ端末2Aを用いて、上記Webサイトの個人ページにアクセスすると、ユーザ端末2Aのディスプレイには、例えば、図9に示すような画面が表示される。図9は、電子的な検査依頼書の出力例を示す図である。この画面は、電子的な検査依頼書への入力を行う画面であり、例えば、住所・氏名等のユーザ識別子や、性別、年齢、生活習慣等のユーザ属性値を入力するための1以上の入力欄を有する。なお、ユーザ端末2Aの端末出力部26がかかる画面を構成するための画面構成情報は、例えば、端末格納部21に予め格納されていてもよいし、端末受信部25が情報処理装置1から受信してもよい。
ユーザ端末2Aにおいて、タッチパネル等の入力デバイスを介して1以上のユーザ属性値が入力されると、端末受付部22がこれを受け付け、端末送信部24は、入力された1以上のユーザ属性値と、端末格納部21に格納されているユーザ識別子“AA”とを含むユーザ情報を、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、ユーザ情報受信部121が上記ユーザ情報を受信し、処理部13は、受信されたユーザ情報をID“1”に対応付けて、格納部11に蓄積する。これにより、格納部11には、図8に示したユーザ情報1が格納される結果となる。
検体識別子取得部131は、受信されたユーザ情報に含まれるユーザ識別子“AA”(以下、受信されたユーザ識別子“AA”と記す場合がある)と対になる検査識別子“尿中エクオール検査”をユーザ検査情報格納部111のユーザ検査情報1から取得し、取得した検査識別子に対応する検体種類識別子“尿”を検査情報格納部112の検査情報1から取得する。
未検査識別子取得手段1321は、取得された検体種類識別子“尿”と対になる1以上の検査識別子であり、受信されたユーザ識別子“AA”と対になる検査識別子“尿中エクオール検査”とは異なる検査識別子である1以上の未検査の検査識別子(以下、未検査の検査識別子群と記す場合がある)“尿中インドキシル硫酸検査”,“尿中カリウム値検査”,“尿酸値検査”等を、管理情報格納部113の管理情報1から取得する。
情報構成手段1322は、こうして取得された1以上の未検査の各検査識別子を有する管理情報1の一部または全部を用いて、受信されたユーザ識別子“AA”で識別されるユーザAAに勧める1以上の追加検査に関するレコメンド情報を構成する。
特に、情報構成手段1322は、管理情報1が有する上記未検査の検査識別子群のうち、例えば、検査条件格納部114の検査条件1の条件に合致する検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”、および検査条件3の条件に合致する検査識別子“尿中カリウム値検査”のみを有し、いずれの検査条件にも合致しない検査識別子“尿酸値検査”等を有しないレコメンド情報を構成することは好適である。また、情報構成手段1322は、例えば、2つの追加検査「尿中インドキシル硫酸検査」および「尿中カリウム値検査」に対する申し込みを受け付けることができる画面(図10参照:後述)を構成するための画面構成情報、および検査料金情報をも含むレコメンド情報を構成することは、より好適である。
ただし、情報構成手段1322は、管理情報1が有する未検査の管理情報識別子群“尿中インドキシル硫酸検査”,“尿中カリウム値検査”,“尿酸値検査”等の全部を用いて、ユーザAAに勧める1以上の追加検査に関するレコメンド情報を構成してもよい。
レコメンド情報送信部141は、こうして構成されたレコメンド情報を、受信されたユーザ識別子“AA”で識別されるユーザAAのユーザ端末2Aに送信する。
ユーザ端末2Aにおいて、端末受信部25が上記レコメンド情報を受信し、端末出力部26は、受信されたレコメンド情報をディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これによって、ユーザ端末2Aのディスプレイに、例えば、図10に示すような画面が表示される。
図10は、レコメンド情報の出力例を示す図である。この画面は、例えば、検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”に対応する追加検査名「尿中インドキシル硫酸検査」、検査識別子“尿中カリウム値検査”に対応する対応する追加検査名「尿中カリウム値検査」、これら2つの追加検査名に対応する2つチェックボックス、および購入ボタンなどを有する。また、この画面において、追加検査名「尿中インドキシル硫酸検査」には、検査料金情報2に対応する料金案内「基本料金¥3000のところを追加料金¥2000で受けられます」が対応付き、追加検査名「尿中カリウム値検査」には、検査料金情報5に対応する料金案内「基本料金¥1000の半額で追加できます」が対応付いていている。
ユーザAAが、上記画面内の2つの追加検査「尿中インドキシル硫酸検査」および「尿中カリウム値検査」に対応する2つのチェックボックスの両方にチェックを入れた後、購入ボタンを押下する操作を行うと、端末受付部22が当該操作を受け付け、端末送信部24は、当該操作で選択された2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”と、端末格納部21に格納されているユーザ識別子“AA”とを含む申込情報を、情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1において、申込情報受信部122が上記申込情報を受信し、申込情報蓄積部133は、受信された申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、当該申込情報が有する2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”を、ユーザ検査情報格納部111のユーザ検査情報1に追記する。
料金算出部134は、受信された申込情報が有する2つの追加検査の検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”に対応する2つの追加料金“¥2000”および“¥500”を検査料金情報格納部115の検査料金情報2および5からそれぞれ取得し、これら2つの追加料金を合計した合計追加料金を示す追加料金情報“¥2500”を算出してもよい。
料金蓄積部135は、算出された追加料金情報“¥2500”を、ユーザ識別子“AA”に対応付けて格納部11に蓄積する。こうして、ユーザ識別子“AA”に対応付けて格納部11に格納される結果となった追加料金情報“¥2500”は、送信部14によって、例えば、当該ユーザ識別子“AA”に対応するユーザ端末2Aに送信されてもよい。これによって、ユーザAAは、料金を確認できる。
または、追加料金情報“¥2500”は、例えば、ユーザ端末2Aにおける決済指示の受け付けに応じて、送信部14によって、当該ユーザ識別子“AA”と対に、金融機関の決済サーバに送信されてもよい。決済サーバにおいて、追加料金情報“¥2500”に対応する金額の、ユーザAAから運営企業への支払いが、例えば、口座振込やクレジットカード等を用いて、電子的に実行される。
その後、受信された検査依頼が有する検査識別子“尿中エクオール検査”と、受信された申込情報が有する2つの検査識別子“尿中インドキシル硫酸検査”および“尿中カリウム値検査”とが、ユーザ識別子“AA”と共に、検査機関に通知される。
検査機関において、先に運営企業を通じてユーザAAから受領済みである検尿容器内の検体を用いて、通知された上記3つの検査識別子に対応する3つの検査が行われる。そして、これら3つの各検査の検査結果が、検査機関から運営企業に通知される。運営企業において、上記3つの各検査の検査結果が、ユーザAAの個人ページにアップされる。
ユーザAAが、検査結果を閲覧するべく、ユーザ端末2Aを用いて上記個人ページにアクセスすると、ユーザ端末2Aのディスプレイには、例えば、図11に示すような画面が表示される。図11は、検査結果の出力例を示す図である。この画面は、ユーザAAが依頼した本来の検査のである尿中エクオール検査の結果を示す画面であり、例えば、測定されたエクオール値や、全国平均中での当該エクオール値のレベルを示すグラフなどを有する。
なお、図11の画面には、大豆を用いたレシピも記載されている。大豆は、エクオール値の改善が期待できる食品の1つである。これによって、例えば、当該レシピを試した後、再度、エクオール値の検査を受けさせる動機付けを、ユーザAAに与えることができる。こうして、ユーザに検査結果を通知する際に、使用前と使用後とで検査結果に差異が期待できるような食品やその調理法、サプリメント、健康器具等の商品(サービスも含む。以下、検査結果改善商品と記す場合がある)の情報をもレコメンドすることは、例えば、マーケティング上、好適である。
詳しくは、情報処理装置1において、例えば、格納部11に、検査識別子と、検査結果改善商品に関する第二レコメンド情報との対の集合が格納され、受信部12が、外部装置(例えば、検査機関のサーバ等)から、ユーザ識別子と対に、検査識別子を有する検査結果を受信し、情報構成部132が、受信された検査結果が有する検査識別子と対になる検査結果改善商品に関する第二レコメンド情報を格納部11から取得して、受信された検査結果と、取得した第二レコメンド情報とを有する画面の情報を構成し、送信部14が、構成された画面の情報を、上記検査結果と対に受信されたユーザ識別子で識別されるユーザ端末2に送信してもよい。これにより、ユーザに検査結果を通知する画面上で、検査結果改善商品を提案できる。
ただし、上記動作において、検査結果と第二レコメンド情報とは、必ずしも一の画面を構成する情報として送信されなくてもよい。この場合、情報処理装置1において、例えば、格納部11に、検査識別子と、検査結果改善商品に関する第二レコメンド情報との対の集合が格納され、受信部12が、外部装置(例えば、検査機関のサーバ等)から、ユーザ識別子と対に、検査識別子を有する検査結果を受信し、送信部14が、受信された検査結果が有する検査識別子と対になる検査結果改善商品に関する第二レコメンド情報を格納部11から取得して、受信された検査結果と共に、取得した第二レコメンド情報を、上記検査結果と対に受信されたユーザ識別子で識別されるユーザ端末2に送信してもよい。これにより、ユーザに検査結果を通知する際に、検査結果改善商品を提案できる。
また、第二レコメンド情報は、必ずしも検査識別子と対に格納されなくてもよく、例えば、1以上のユーザ属性値の組と対に格納されてもよい。この場合、例えば、情報構成部132または送信部14は、検査結果と対に受信されたユーザ識別子に対応するユーザ情報を用いて、当該ユーザ情報が有する1以上のユーザ属性値の組と対になる第二レコメンド情報を格納部11から取得してもよい。また、第二レコメンド情報によるレコメンドの対象は、検査結果改善商品に限らず、例えば、クライアント企業による各種企画への参加、追加検査等、レコメンドを受けるユーザの1以上のユーザ属性値に応じた物品(サービスも含む)であれば何でもよい。
また、ユーザBBに関する動作は、例えば、以下のようになる。ユーザBBもまた、ユーザ端末2Bを利用して上記Webサイトの個人ページにアクセスし、図9の画面を通じて検査依頼書への入力を行う。ユーザ端末2Bにおいて、1以上のユーザ属性値の入力が受け付けられ、入力された1以上のユーザ属性値とユーザ識別子“BB”とを含むユーザ情報が、情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、上記ユーザ情報が受信され、格納部11には、図8に示したユーザ情報2が格納される。
検体識別子取得部131は、受信されたユーザ識別子“BB”と対になる検査識別子“腸内痩せ菌検査”をユーザ検査情報格納部111のユーザ検査情報2から取得し、取得した検査識別子に対応する検体種類識別子“便”を検査情報格納部112の検査情報2から取得する。
未検査識別子取得手段1321は、取得された検体種類識別子“便”と対になる1以上の検査識別子であり、受信されたユーザ識別子“BB”と対になる検査識別子“腸内痩せ菌検査”とは異なる検査識別子である未検査の検査識別子群“腸内善玉菌検査”等を、管理情報格納部113の管理情報2から取得する。
情報構成手段1322は、管理情報2が有する上記未検査の検査識別子群のうち、検査条件格納部114の検査条件2の条件に合致する検査識別子“腸内善玉菌検査”のみを有し、かつ、これに対応する追加検査「腸内善玉菌検査」の申し込みを受け付けることができる画面の画面構成情報、および検査料金情報をも含むレコメンド情報を構成する。レコメンド情報送信部141は、かかるレコメンド情報をユーザ端末2Bに送信する。
ユーザ端末2Bにおいて、上記レコメンド情報が受信され、そのディスプレイには、追加検査「腸内善玉菌検査」、チェックボックス、および購入ボタン等を有する画面が表示される。ユーザBBが画面内のチェックボックスにチェックを入れた後、購入ボタンを押下すると、検査識別子“腸内善玉菌検査”とユーザ識別子“BB”とを含む申込情報が、情報処理装置1に送信される。
情報処理装置1において、申込情報受信部122が上記申込情報を受信し、申込情報蓄積部133は、ユーザ識別子“BB”に対応付けて、検査識別子“腸内善玉菌検査”を、ユーザ検査情報格納部111のユーザ検査情報2に追記する。料金算出部134は、受信された申込情報が有する検査識別子“腸内善玉菌検査”に対応する追加料金“¥6000”を含む追加料金情報を、検査料金情報格納部115の検査料金情報4を用いて取得する。
料金蓄積部135は、取得された追加料金情報“¥6000”を、ユーザ識別子“BB”に対応付けて格納部11に蓄積する。格納部11の追加料金情報“¥6000”は、ユーザBBによる追加料金の確認や、ユーザBBから運営企業への支払いに利用される。
その後、ユーザ情報に含まれる検査識別子“腸内痩せ菌検査”と、申込情報に含まれる“腸内善玉菌検査”とが、ユーザ識別子“BB”と共に検査機関に通知される。検査機関において、ユーザBBからの検体を用いて、上記2つ検査識別子に対応する2つの検査が行われ、それらの検査結果が運営企業に通知される。運営企業において、2つの検査結果がユーザBBの個人ページにアップされ、ユーザBBは、個人ページを通じて2つの検査結果を閲覧できる。
以上、本実施の形態によれば、ユーザを識別するユーザ識別子とユーザの生体の検査を識別する検査識別子とを有する1以上のユーザ検査情報がユーザ検査情報格納部111に格納され、検査識別子と検体の種類を識別する検体種類識別子とを有する2以上の検査情報が検査情報格納部112に格納され、情報処理装置1は、ユーザ識別子を含むユーザ情報をユーザ端末2から受信し、受信したユーザ識別子に対応する検体種類識別子を取得し、取得した検体種類識別子に対応する1以上の元情報を取得し、当該1以上の元情報からユーザに推奨する情報であるレコメンド情報を構成し、レコメンド情報をユーザ端末2に送信することにより、ユーザの生体の検査で使用する検体を適切に利用する仕組みを提供できる。
なお、上記構成において、検体種類識別子に対応する元情報を有する1以上の管理情報が管理情報格納部113に格納されてもよい。
また、上記元情報は、検査識別子であり、情報処理装置1は、取得した検体種類識別子と対になる1以上の検査識別子であり、受信したユーザ識別子と対になる検査識別子とは異なる検査識別子である1以上の未検査の検査識別子を取得し、1以上の未検査の各検査識別子を有する管理情報の一部または全部を用いて、ユーザに勧める1以上の追加検査に関するレコメンド情報を構成することにより、ユーザの生体の検査で使用する検体を適切に利用できる追加検査をユーザに提案できる。
また、ユーザの属性値を示す1以上のユーザ属性値を用いた条件と、検査識別子とを有する1以上の検査条件が検査条件格納部114に格納され、上記ユーザ情報は、1以上のユーザ属性値を含み、情報処理装置1は、1以上の未検査の検査識別子の中で、ユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる1以上の未検査の検査識別子を取得することにより、ユーザ属性値をも用いて、検体を適切に利用できる追加検査をユーザに提案できる。
また、情報処理装置1は、1以上の追加検査に対する申し込みを受け付けることができる画面の情報であるレコメンド情報を構成し、ユーザ端末2から追加検査を識別する1以上の検査識別子とユーザ識別子とを含む申込情報を受信し、申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、申込情報が有する1以上の検査識別子を、ユーザ検査情報格納部111に追記することにより、検体を適切に利用する追加検査を申し込むことができる仕組みを提供できる。
また、検査識別子と検査の基本料金を示す基本料金情報とを有する2以上の検査料金情報が検査料金情報格納部115に格納され、情報処理装置1は、申込情報が有する1以上の各検査識別子に対応する追加検査の料金であり、1以上の各検査識別子に対応する基本料金情報が示す基本料金より安い金額の追加料金情報を取得し、追加検査情報を、ユーザ識別子に対応付けて蓄積することによって、安価な追加検査を提供することにより、情報処理装置1は、追加検査の申込みを促進できる。
さらに、情報処理装置1は、後述する実施の形態2の情報処理装置3が有する機能をも有していてもよい。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子とユーザの生体の検査を識別する検査識別子とを有する1以上のユーザ検査情報が格納されるユーザ検査情報格納部111と、検査識別子と検体の種類を識別する検体種類識別子とを有する2以上の検査情報が格納される検査情報格納部112とを具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、ユーザ識別子を含むユーザ情報をユーザ端末2から受信するユーザ情報受信部121と、前記ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子に対応する検体種類識別子を取得する検体識別子取得部131と、前記検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子に対応する1以上の元情報を取得し、当該1以上の元情報からユーザに推奨する情報であるレコメンド情報を構成する情報構成部132と、前記レコメンド情報を前記ユーザ端末2に送信するレコメンド情報送信部141として機能させるためのプログラムである。
なお、実施の形態1では、検査を受けるユーザに、当該検査と同じ検体を用いて行う追加検査をレコメンドする情報システムについて説明したが、実施の形態2では、検査を受けるユーザに、当該検査と同じ検体を用いて行われる研究への参加をレコメンドする情報システムについて説明する。
両者の間の主要な相違は、例えば、レコメンド情報の元となる元情報が、前者では検査識別子であるのに対し、後者では研究識別子である点にのみ存在するといってもよい。そこで、以下では、相違点のみ詳しく説明し、共通する事項の説明は、省略または簡略化する。
ただし、実施の形態1において、検査を受けるユーザに、当該検査と同じ検体を用いて行う追加検査に加えて、当該検査と同じ検体を用いて行われる研究への参加をもレコメンドしてもよいことは、いうまもない。同様に、実施の形態2において、検査を受けるユーザに、当該検査と同じ検体を用いて行われる研究への参加に加えて、当該検査と同じ検体を用いて行う追加検査をもレコメンドして構わない。
(実施の形態2)
図12は、本実施の形態における情報システム200のブロック図である。情報システム200は、情報処理装置3、および1または2以上のユーザ端末2を備える。
情報処理装置3は、格納部31、受信部32、処理部33、および送信部14を備える。格納部31は、ユーザ検査情報格納部111、検査情報格納部112、管理情報格納部113a、および研究参加条件格納部314を備える。受信部32は、ユーザ情報受信部121、および申込情報受信部322を備える。処理部33は、検体識別子取得部131、情報構成部332、申込情報蓄積部333、報酬情報取得部334、および酬情報蓄積部335を備える。情報構成部332は、参加研究識別子取得手段3321、および情報構成手段3322を備える。
すなわち、情報処理装置3を構成する格納部31は、前実施形態の情報処理装置1を構成する格納部11に対し、管理情報格納部113を管理情報格納部113aに、検査条件格納部114を研究参加条件格納部314に、それぞれ置き換え、かつ検査料金情報格納部115を削除したものである。
管理情報格納部113aには、前実施形態の管理情報格納部113と同様、検体種類識別子に対応する元情報を有する1以上の管理情報が格納される。ただし、管理情報格納部113aに格納される元情報は、研究識別子である。
研究識別子とは、研究を識別する情報である。研究とは、前実施形態で言及したように、通常、ユーザが受ける検査と同じ検体を用いて行われる研究である。例えば、前述した尿中エクオール検査や尿中インドキシル硫酸検査等、尿を検体とする検査に対しては、これと同じ検体を用いる研究として、尿中カリウム値の全国調査や、エクオール生産能と更年期症状との関連に関する研究等がある。また、例えば、腸内痩せ菌検査等、便を検体とする検査に対しては、これと同じ検体を用いる研究として、腸内痩せ菌とヨーグルト摂取量との関連に関する研究などがある。ただし、ユーザが受ける検査と同じ検体を用いて行われる研究であれば、検体の種類や研究の内容は問わない。研究識別子は、例えば、“尿中カリウム値の全国調査”等の研究名やIDなどであるが、研究を識別し得る情報であれば何でもよい。
具体的には、管理情報格納部113aには、例えば、図14に示すように、検体種類識別子“尿”と、元情報群“尿中カリウム値の全国調査”および“エクオール生産能と更年期症状との関連に関する研究”等とを有する管理情報(管理情報1a)、検体種類識別子“便”と、元情報群“腸内痩せ菌とヨーグルト摂取量との関連に関する研究”等とを有する管理情報(管理情報2a)などが格納されてもよい。
研究参加条件格納部314には、1以上の研究参加条件が格納される。研究参加条件とは、研究への参加を推薦する条件である。研究参加条件とは、一のユーザに対応する管理情報が有する1以上の研究識別子のうち、そのユーザに推薦する1以上の研究識別子を選択するための条件であるともいえる。研究参加条件は、例えば、1以上のユーザ属性値を用いた条件と、研究識別子とを有する。
具体的には、研究参加条件格納部314には、例えば、図15に示すように、条件“飲酒一日2合以上”と研究識別子“尿中カリウム値の全国調査”とを有する研究参加条件(以下、研究参加条件1と記す場合がある)、条件“女”と研究識別子“エクオール生産能と更年期症状との関連に関する研究”とを有する研究参加条件(検査条件2)、条件“Null”と研究識別子“腸内痩せ菌とヨーグルト摂取量との関連に関する研究”とを有する研究参加条件(検査条件3)等が格納されていてもよい。なお、Nullは、当該条件が存在しないことを示す情報である。
受信部32は、前実施形態の受信部12に対し、申込情報受信部122を申込情報受信部322に置き換えたものである。
申込情報受信部322は、前実施形態の受信部12と同様、ユーザ端末2から申込情報を受信する。ただし、本実施形態における申込情報とは、研究への参加を申し込む情報である。申込情報は、ユーザ識別子と、参加する研究を識別する1以上の研究識別子とを含む。
参加する研究とは、例えば、ユーザが購入した検査キットの検査と同じ検体を利用して行われる研究であるといってもよい。参加する研究は、例えば、検査キットによる本来の検査の結果を利用できる研究であることは好適である。ただし、参加する研究は、本来の検査と同じ検体を用いて行う別の検査の結果のみを利用する研究であっても構わない。また、参加する研究の種類は問わない。
処理部33は、前実施形態の処理部13に対し、情報構成部132、申込情報蓄積部133、料金算出部134、および料金蓄積部135を、情報構成部332、申込情報蓄積部333、報酬情報取得部334、および酬情報蓄積部335に、それぞれ置き換えたものである。
情報構成部332は、前実施形態の情報構成部132と同様、検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子に対応する1以上の元情報から、ユーザに推奨する情報であるレコメンド情報を構成する。ただし、本実施形態におけるレコメンド情報は、例えば、参加する研究を識別する1以上の研究識別子である。
参加研究識別子取得手段3321は、検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子と対になる1以上の研究識別子を取得する。
また、参加研究識別子取得手段3321は、検体識別子取得部131が取得した1以上の研究識別子の中で、例えば、ユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる1以上の研究識別子を取得することは好適である。
情報構成手段3322は、検体種類識別子と対になる1以上の研究識別子を有する管理情報の一部または全部を用いて、ユーザに勧める1以上の研究参加に関するレコメンド情報を構成する。
情報構成手段3322は、1以上の研究参加に対する申し込みを受け付けることができる画面の情報であるレコメンド情報を構成することは好適である。なお、画面の基本的な構成、およびレコメンド情報を構成する手順等は、追加検査に関する事項が研究参加に関する事項に置き換えられる点を除き、基本的には、前実施形態と同様でよい。
申込情報蓄積部333は、申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、申込情報が有する1以上の研究識別子を、ユーザ検査情報格納部111に追記する。
報酬情報取得部334は、上記研究識別子の追記に対応して、報酬情報を取得する。報酬情報とは、報酬に関する情報である。報酬情報は、通常、申込情報が有するユーザ識別子に対応するユーザに対して与える報酬を示す情報である。報酬とは、研究への参加に対する対価として支払われる金銭や物品である。金銭は、電子マネーやポイント等も含む。物品は、例えば、割引券や景品等、何でもよい。報酬情報は、例えば、金額やポイントを示す文字情報でもよいし、割引券等の画像でもよい。なお、報酬情報は、例えば、研究を行う研究機関や企業等のWebサイトから取得されてもよいし、格納部31に予め格納されていてもよく、その取得先は問わない。
酬情報蓄積部335は、ユーザ情報受信部121が受信した申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、報酬情報取得部334が取得した報酬情報を格納部31に蓄積する。
次に、情報システム200の動作について図13のフローチャートを用いて説明する。図13は、情報処理装置3の動作を説明するフローチャートである。このフローチャートは、前実施形態のフローチャート(図2参照)において、ステップS204,S205,S209およびS210を、ステップS204a,S205a,S1309およびS1310に、それぞれ置き換えたものである。
ステップS201〜S203、およびS206〜S208は、前実施形態と同じである。ただし、格納部11等は、格納部31等と読み替え、検査識別子は、研究識別子と読み替える。
(ステップS204a)参加研究識別子取得手段3321は、ステップS203で取得された検体種類識別子と対になる1以上の研究識別子であり、ステップS201で受信されたユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる1以上の研究識別子を、研究参加条件格納部314の研究参加条件を用いて、管理情報格納部113aから取得する。
(ステップS205a)情報構成手段3322は、ステップS203で取得された検体種類識別子と対になる1以上の研究識別子を有する管理情報の一部または全部を用いて、ユーザに勧める1以上の研究参加に関するレコメンド情報を構成する。
(ステップS1309)報酬情報取得部334は、ステップS208での研究識別子の追記に対応して、ステップS207で受信された申込情報が有するユーザ識別子に対応するユーザに対して与える報酬を示す報酬情報を、例えば、研究機関等のWebサイトから取得する。
(ステップS1310)酬情報蓄積部335は、ステップS208で受信された申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、ステップS1309で取得された報酬情報を格納部31に蓄積する。その後、ステップS201に戻る。
以下、本実施の形態における情報システム200の具体的な動作例について説明する。なお、ユーザAAによる検査依頼書への入力から、検体識別子取得部131による検体種類識別子“尿”の取得までの動作は、前実施形態の具体例と同じである。
すなわち、情報処理装置3において、ユーザ情報受信部121が、ユーザ識別子“AA”を含むユーザ情報をユーザ端末2Aから受信し、検体識別子取得部131は、ユーザ検査情報格納部111のユーザ検査情報1を用いて、この受信されたユーザ識別子“AA”に対応する検体種類識別子“尿”を取得する。参加研究識別子取得手段3321は、管理情報格納部113aの管理情報1aを用いて、取得された検体種類識別子“尿”と対になる1以上の検査識別子“尿中カリウム値の全国調査”,“エクオール生産能と更年期症状との関連に関する研究”等を取得し、次に、研究参加条件格納部314の研究参加条件1を用いて、当該1以上の検査識別子のうち、受信されたユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる研究識別子“尿中カリウム値の全国調査”を取得する。なお、受信されたユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値の1つである“男”が、研究参加条件2が有する条件“女”に合致しないため、研究識別子“エクオール生産能と更年期症状との関連に関する研究”は、ここでは取得されない。
情報構成手段3322は、こうして取得された研究識別子“尿中カリウム値の全国調査”、および画面構成情報等を含むレコメンド情報を構成する。レコメンド情報送信部141は、かかるレコメンド情報をユーザ端末2Aに送信する。
ユーザ端末2Aにおいて、上記レコメンド情報が受信され、そのディスプレイには、例えば、図16に示すような画面が表示される。図16は、レコメンド情報の出力例を示す図である。この画面は、研究「尿中カリウム値の全国調査」への参加案内、アンケートとそれへの回答の入力欄、および参加申込ボタン等を有する。ユーザAAが入力欄にアンケートへの回答を入力した後、参加申込ボタンを押下すると、研究識別子“尿中カリウム値の全国調査”とユーザ識別子“AA”とを含む申込情報が、情報処理装置3に送信される。
なお、図16の画面は、例えば、上記研究に関する説明文書をダウンロードするためのボタンや、説明文書のページへのリンクなどを有していてもよい。説明文書には、例えは、研究の目的や意義並びに方法、研究対象者に生じる負担、予測される結果などが記載されている。かかるボタンやリンクの操作によって、ユーザは、研究への参加を申し込む前に、その研究の説明文書を閲覧することができる。
また、図16の画面は、例えば、上記研究への参加に同意する旨の文字列とそれに対応付いたチェックボックスとの組、または、研究参加に関する同意文書をダウンロードするためのボタンを、さらに有していてもよい。かかるチェックボックスやボタンは、初めから画面に表示されていてもよいし、上記説明文書を閲覧した旨の操作が行われたことに応じて、画面に表示されてもよい。ユーザは、研究への参加を申し込む際に、チェックボックスにチェックを入れておくことで、研究参加に同意する旨を示すができる。または、ユーザは、ボタン操作により同意文書ダウンロードし、同意する旨を記入した後、郵送またはメールに添付して送信することによっても、研究参加への同意を表明できる。
情報処理装置3において、申込情報受信部322が上記申込情報を受信し、申込情報蓄積部333は、ユーザ識別子“AA”に対応付けて、研究識別子“尿中カリウム値の全国調査”を、ユーザ検査情報格納部111のユーザ検査情報1に追記する。報酬情報取得部334は、ユーザAAに対して与える報酬を示す報酬情報を研究機関等のWebサイトから取得し、酬情報蓄積部335は、取得された報酬情報をユーザ識別子“AA”に対応付けて格納部31に蓄積する。
格納部31の報酬情報は、ユーザAAの個人ページにアップされ、ユーザAAは、例えば、図17に示すような画面を通じて、報酬情報を閲覧できる。図17は、報酬情報の出力例を示す図である。この画面は、報酬情報に対応するメッセージ「ポイントが加算されました…現在のポイント:250Pt」等を有する。
なお、便を検体とする腸内痩せ菌検査を受けるユーザBBに対しては、研究参加条件3を用いて、研究識別子“内痩せ菌とヨーグルト摂取量との関連に関する研究”が管理情報2aから取得され、これを含むレコメンド情報が構成される。
以上、本実施の形態によれば、ユーザを識別するユーザ識別子とユーザの生体の検査を識別する検査識別子とを有する1以上のユーザ検査情報がユーザ検査情報格納部111に格納され、検査識別子と検体の種類を識別する検体種類識別子とを有する2以上の検査情報が検査情報格納部112に格納され、情報処理装置3は、ユーザ識別子を含むユーザ情報をユーザ端末2から受信し、受信したユーザ識別子に対応する検体種類識別子を取得し、取得した検体種類識別子に対応する1以上の元情報を取得し、当該1以上の元情報からユーザに推奨する情報であるレコメンド情報を構成し、レコメンド情報をユーザ端末2に送信することにより、ユーザの生体の検査で使用する検体を適切に利用する仕組みを提供できる。
また、検体種類識別子に対応する元情報を有する1以上の管理情報が管理情報格納部113aに格納され、上記元情報は、研究を識別する研究識別子であり、情報処理装置3は、取得した検体種類識別子と対になる1以上の研究識別子を取得し、1以上の研究識別子を有する管理情報の一部または全部を用いて、ユーザに勧める1以上の研究参加に関するレコメンド情報を構成することにより、ユーザの生体の検査で使用する検体を適切に利用できる研究参加をユーザに提案できる。
また、1以上のユーザ属性値を用いた条件と、研究識別子とを有する1以上の研究参加条件が研究参加条件格納部314に格納され、上記ユーザ情報は、1以上のユーザ属性値を含み、情報処理装置3は、1以上の研究識別子の中で、ユーザ情報に含まれる1以上のユーザ属性値が合致する条件と対になる1以上の研究識別子を取得することにより、ユーザ属性値をも用いて、検体を適切に利用できる研究参加をユーザに提案できる。
また、情報処理装置3は、1以上の研究参加に対する申し込みを受け付けることができる画面の情報であるレコメンド情報を構成し、ユーザ端末2から参加する研究を識別する1以上の研究識別子とユーザ識別子とを含む申込情報を受信し、申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、申込情報が有する1以上の研究識別子を、ユーザ検査情報格納部111に追記することにより、検体を適切に利用する研究参加を申し込むことができる仕組みを提供できる。
また、情報処理装置3は、研究識別子の追記に対応して、ユーザ識別子に対応するユーザに対して与える報酬を示す報酬情報を取得し、申込情報が有するユーザ識別子に対応付けて、報酬情報を蓄積することによって、ユーザに報酬を与えることにより、研究参加の申込みを促進できる。
さらに、情報処理装置3は、前述した実施の形態1の情報処理装置1が有する機能をも有していてもよい。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置3を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子とユーザの生体の検査を識別する検査識別子とを有する1以上のユーザ検査情報が格納されるユーザ検査情報格納部111と、検査識別子と検体の種類を識別する検体種類識別子とを有する2以上の検査情報が格納される検査情報格納部112とを具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、ユーザ識別子を含むユーザ情報をユーザ端末2から受信するユーザ情報受信部121と、前記ユーザ情報受信部121が受信したユーザ識別子に対応する検体種類識別子を取得する検体識別子取得部131と、前記検体識別子取得部131が取得した検体種類識別子に対応する1以上の元情報を取得し、当該1以上の元情報からユーザに推奨する情報であるレコメンド情報を構成する情報構成部332と、前記レコメンド情報を前記ユーザ端末2に送信するレコメンド情報送信部141として機能させるためのプログラムである。
図18は、各実施の形態におけるプログラムを実行して、情報処理装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図18において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
図19は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図19において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
コンピュータシステム900に、情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD−ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン等の携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。ただし、以上は例示であり、情報処理装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部14、受信部12など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。