JP6868602B2 - 吸収性物品の個別包装体 - Google Patents

吸収性物品の個別包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP6868602B2
JP6868602B2 JP2018207111A JP2018207111A JP6868602B2 JP 6868602 B2 JP6868602 B2 JP 6868602B2 JP 2018207111 A JP2018207111 A JP 2018207111A JP 2018207111 A JP2018207111 A JP 2018207111A JP 6868602 B2 JP6868602 B2 JP 6868602B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
absorber
sheet
region
absorbent article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018207111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020069299A (ja
Inventor
木村 真由美
真由美 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2018207111A priority Critical patent/JP6868602B2/ja
Publication of JP2020069299A publication Critical patent/JP2020069299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6868602B2 publication Critical patent/JP6868602B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、吸収性物品の個別包装体に関する。
生理用ナプキンやパンティライナー等の吸収性物品は、経血等の体液を吸収した後の見た目が悪くなったり、これに伴う不快感が生じたりすることがある。体液吸収後の色を低減する技術として、例えば特許文献1には、経血等の赤みの隠ぺいによる使用者の不快感の低減を目的として、裏面シートの肌当接面側に彩色を施し、その彩色を表面シートから吸収体の貫通間隙部を介して視認可能とした吸収性物品が開示されている。
また特許文献2には、抗菌仕様であることをイメージさせることを目的として、トップシートの厚さ方向の非肌側面に当接して配された液透過性シートに、当該液透過性シートの素材色と色違いに着色された着色部分を設け、この着色部分がトップシート側から視認可能とした吸収性物品が開示されている。
特開2014−100199号公報 特開2017−6626号公報
一般的に、使用後の吸収性物品を廃棄する際には、吸収性物品を、その裏面シート側が外側となるように折り畳んだり丸めたりして廃棄される場合が多い。そのため、特許文献1及び2に記載の吸収性物品を廃棄する場合、経血の赤み等の吸収した体液の色が、裏面シート側から視認されやすく、使用者に不快感を与えうる点で改善の余地があった。また、これらの文献に記載の吸収性物品は、個別包装体とした場合、吸収性物品が包装体の外側から視認しづらく、吸収性物品の使用前に、包装体の外側から吸収性物品や吸収体を確認できるようにし、使用者に、吸収性物品の使用に対して安心感を与えることも考慮されていなかった。
本発明の課題は、上述した課題を解決し得る吸収性物品の個別包装体を提供することにある。
本発明は、肌対向面側に配された表面シート、非肌対向面側に配された裏面シート、及びこれら両シート間に配された吸収体を備えた縦長の吸収性物品と、該吸収性物品の非肌対向面側を被覆する包装材とを備え、前記吸収性物品が、前記包装材と共に、複数の折り曲げ部で折り曲げられて長手方向に折り畳まれた状態で、前記包装材によって包装されている、吸収性物品の個別包装体であって、前記吸収体は、該吸収体の肌対向面を形成する肌側吸収部と、該吸収体の非肌対向面を形成する非肌側吸収部とを有し、吸収性物品の排泄部対向部における該吸収体の幅方向の中央域に、前記肌側吸収部と非肌側吸収部との間に、吸水性ポリマーを含有する中央吸収部を備えた中央吸収領域を有しており、該中央吸収領域は、前記排泄部対向部における該吸収体の幅方向の側方域に位置する側方吸収領域よりも厚みが厚く形成されており、前記吸収体は、その肌対向面及び非肌対向面が緑色であり、前記裏面シートと前記吸収体の非肌対向面とは、相互に色が異なっており、前記裏面シート及び前記包装材は透光性を有し、前記個別包装体の外側から前記吸収体が視認可能になされている、吸収性物品の個別包装体を提供するものである。
本発明の吸収性物品の個別包装体によれば、使用前に使用者に安心感を与えることができ、且つ吸収した体液の色に起因する不快感等の不都合を軽減することができる。
図1は、本発明の吸収性物品の個別包装体の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す吸収性物品の個別包装体の展開状態を示す平面図である。 図3は、図2に示す吸収性物品のI−I線断面図である。 図4は、吸収体を構成する吸収性シートの一例の拡大断面図である。
以下、本発明の吸収性物品の個別包装体をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の一実施形態である吸収性物品の個別包装体100の斜視図が示されており、図2には、その個別包装体100を開封して平面状に拡げた個別包装体100の展開状態が示されている。図2及び図3には、個別包装体100に含まれる吸収性物品としての生理用ナプキン1(以下、単に「ナプキン1」ともいう。)が示されている。
図2に示すように、個別包装体100に含まれるナプキン1は、縦長の形状を有しており、着用者の前後方向に対応する長手方向Xとこれに直交する幅方向Yとを有している。個別包装体100は、図1及び図2に示すように、ナプキン1の長手方向Xに一致する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有している。すなわち、吸収性物品の長手方向Xと個別包装体の縦方向Xとが一致し、吸収性物品の幅方向Yと個別包装体の横方向Yとが一致している。以下の説明では、吸収性物品の長手方向X及び個別包装体の縦方向Xを「長手方向X」ともいい、吸収性物品の幅方向Yと個別包装体の横方向Yを「幅方向Y」ともいう。
個別包装体100は、図2及び図3に示すように、肌対向面側に配された表面シート2、非肌対向面側に配された裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に配された吸収体を備えた縦長のナプキン1と、ナプキン1を包装している包装材5とを備えている。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば後述する吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、すなわち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
個別包装体100における包装材5は、ナプキン1における裏面シート3側に配され、ナプキン1の非肌対向面側を被覆している。ナプキン1は、その非肌対向面に形成された粘着部(図示せず)によって、包装材5に剥離可能に接着されている。粘着部は、ナプキン1の使用時における下着固定用としても用いられるものである。ナプキン1は、その包装材5と共に、長手方向Xに離間した複数の部位において長手方向Xに折り曲げられて、長手方向Xに折り畳まれ、その折り畳まれた包装材5における、折り畳まれた状態のナプキン1の側縁から延出する部分5A,5Aを、ヒートシール等の公知の接合手段により接合することにより、包装材5によって包装された個別包装体100が形成されている。
より具体的には、個別包装体100においては、ナプキン1及び包装材5は、それぞれ幅方向Yに延びる第1折り曲げ線L1及び第1折り曲げ線L2のそれぞれに沿って、表面シート2を内側にして折り曲げられており、全体として三つ折りされた状態に折り畳まれている。また個別包装体100における開封開始端となる側の包装材5の一端部には、タブテープ101が設けられており、該一端部は、タブテープ101を介して該一端部を重ねた面に、引き剥がし可能に接合されている。図2に示すように、吸収性物品がウイング部7,7を有する場合、ナプキン1及び包装材5を長手方向Xに折り畳む前にウイング部7,7を幅方向Yの内側に折り畳み、ウイング部に形成された粘着部に、包装材5とは別体の剥離可能なシート(図示せず)を重ね、ナプキン1及び包装材5と共に折り畳む。
図1に示す個別包装体100においては、吸収体4は、その肌対向面及び非肌対向面が緑色に着色されている。またナプキン1の裏面シート3は、吸収体4の緑色に着色された非肌対向面とは、相互に色が異なっている。また裏面シート3及び包装材5は、共に透光性を有している。これによって、個別包装体100の外側から、裏面シート3及び包装材5を介して、吸収体4が視認可能になっている。吸収体4が視認可能な状態としては、吸収体4が部分的に視認可能な状態であっても良い。吸収体4の一部の輪郭を視認可能な場合であっても、吸収体4の大まかな形状や寸法をイメージすることができ、吸収性物品の吸収性能等の性能に関し、安心感を得ることができる。個別包装体100は、開封開始端を有する面及びそれとは反対側の面のいずれの面から見たときにも、吸収体4の一部の輪郭が視認可能であることが好ましく、吸収体4の一部の輪郭及び該吸収体4を含む吸収性物品の一部の輪郭が視認可能であることが好ましい。吸収体4は、開封開始端を有する面及びそれとは反対側の面のいずれか一方の面から見たときのみ視認可能であっても良い。
ナプキン1は、その展開状態において、長手方向Xにおいて、着用者の膣口などの液排泄部に対向する排泄部対向部Bと、該排泄部対向部Bよりも着用者の腹側(前側)に配される前方部Aと、該排泄部対向部Bよりも着用者の背側(後側)に配される後方部Cとの3つに区分される。
ナプキン1は、図2に示すように、排泄部対向部Bの長手方向Xに沿う両側部それぞれから幅方向Yの外方に延出する一対のウイング部7,7を有していてもよい。本発明の吸収性物品における排泄部対向部は、図2に示すナプキン1のように、吸収性物品がウイング部を有する場合には、該吸収性物品の長手方向Xにおいてウイング部を有する領域に相当し、図2に示すナプキン1では、一方のウイング部7の長手方向Xに沿う付け根と他方のウイング部7の長手方向Xに沿う付け根とに挟まれた領域である。また、ナプキン1を、長手方向に折り曲げることによって生じる複数の折り曲げ部のうち長手方向に隣り合う2つの折り曲げ部間に位置する領域である。3以上の折り曲げ部を有する場合、着用時に膣口などの液排泄部が対向配置される可能性が最も高い、折り曲げ部間の領域を、排泄部対向部とする。
図2に示すように、ナプキン1において、表面シート2は、吸収体4の肌対向面の全域を被覆している。一方、裏面シート3は、吸収体4の非肌対向面の全域を被覆しており、これに加えて、吸収体4の幅方向Yの両側縁から外方に延出し、後述するサイド防漏シート6と共にサイドフラップ部(吸収体4から横方向Yの外方に延出する部材からなる部分)を形成している。裏面シート3とサイド防漏シート6とは、吸収体4の幅方向Yの両側縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段(図示せず)によって互いに接合されている。ナプキン1においてはこのように、吸収体4が表面シート2と裏面シート3とで挟持され、表面シート2又はサイド防漏シート6と裏面シート3とがナプキン1の外縁部全周で接合されている。ナプキン1を構成するシート間の接合には、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の任意の接合手段が用いられる。
表面シート2、裏面シート3及びサイド防漏シート6としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来使用されている各種のもの等を特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性のものが用いられ、例えば単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。表面シート2は、肌対向面側に凹凸を有するものであっても良く、また構成繊維の表面に親水性を制御する目的の油剤等が付着しているものであっても良い。凹凸シートとしては、例えば特開2007−182662号公報や特開2002−187228号公報に記載のものを用いることができる。裏面シート3としては、樹脂からなるフィルムや、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。裏面シート3は、液難透過性、液不透過性又は撥水性のものが用いられ、透湿性の樹脂フィルム等を用いることも好ましい。サイド防漏シート6としては、耐水圧の高い積層不織布、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。
図2及び図3に示すように、ナプキン1は、少なくとも排泄部対向部Bにおいて、吸収体の幅方向Yの中央域に中央吸収部8を有する中央吸収領域4Cを備えている。図3に示すように、中央吸収部8は、吸水性ポリマーを含んでおり、経血等の体液を吸収できるようになっている。中央吸収部8は、吸収体4における肌対向面を形成する肌側吸収部41と、吸収体4における非肌対向面を形成する非肌側吸収部42との間に配されており、中央吸収領域4Cの厚みが、排泄部対向部Bにおける吸収体4の幅方向Yの両側方域に位置する側方吸収領域4Sよりも厚く形成されている。なお、本発明においては、中央吸収部43は、少なくとも排泄部対向部Bにおける肌側吸収部41と非肌側吸収部42との間に配されていればよく、吸収体4の全幅にわたる幅を有していてもよく、吸収体4の長手方向Xの全長にわたる長さを有していてもよい。
図3に示す実施形態では、吸収体4は、その肌対向面を形成する肌側吸収部41として配される表面側吸収性シート41と、また非肌対向面を形成する非肌側吸収部42として配される裏面側吸収性シート42と含む積層構造を有している。同図に示す表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42はともに、1枚の第1吸収性シート4Aの一部として構成されており、1枚の第1吸収性シート4Aが幅方向Yに折り畳まれることによって、表面側吸収性シート41と裏面側吸収性シート42とを含む積層構造が形成されている。
図3に示すように、排泄部対向部Bにおいて、表面側吸収性シート41及び裏面側吸収性シート42の間には、渦巻き状に折り畳まれて複数層に積層された第2吸収性シート4Bが、中央吸収部43として配されて中央吸収領域4Cを形成している。つまり、中央吸収領域4Cは、中央吸収部43の肌対向面及び非肌対向面が第1吸収性シート4Aで被覆されて形成されている。中央吸収領域4Cは、吸収体の幅方向Yの両側方域に位置する側方吸収領域4Sよりも厚みが大きく、且つ着用者の肌側に隆起した肉厚の領域となっている。第2吸収性シート4Bの折り曲げ部は、中央吸収領域4Cの幅方向Yの端縁に一致する。
また、図3に示すように、排泄部対向部Bにおける幅方向Yの側方域に位置する側方吸収領域4Sは、第1吸収性シート4Aが横方向Yに離間した二か所の折り曲げ部において折り畳まれることによって形成された積層構造を含んで構成されており、中央吸収部43が存在していない領域である。第1吸収性シート4Aの前記折り曲げ部は、吸収体4の幅方向Yの端縁に一致する。
吸収性シートとは、シート状に成形されている吸収体のことであり、一般的に吸収性材料を積繊した構造の吸収体とは区別される。吸収性シートの代表的なものとしては、特許第2963647号公報記載のものや、特許第2955223号公報記載のものなどが挙げられる。吸収性シートとしては、繊維材料と吸水性ポリマーとを含み、湿潤状態の吸水性ポリマーに生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを介して、構成繊維どうしの間や吸水性ポリマーと構成繊維との間を結合させてシート状としたもの等を好ましく用いることができる。また、吸収性シートとしては、特開平8−246395号公報記載の方法にて製造されたパルプを含む吸収性シート、気流に乗せて供給した粉砕パルプ及び吸水性ポリマーを堆積させた後、接着剤(例えば酢酸ビニル系の接着剤、PVA等)で固めた乾式シート、パルプを含む紙や不織布の間にホットメルト接着剤等を塗布した後、吸水性ポリマーを散布して得られた吸収性シート、スパンボンド又はメルトブロー不織布製造工程中に吸水性ポリマーを配合して得られた吸収性シート等を用いることができる。これらの吸収性シートは、一枚を所定形状に裁断して前述のシート状吸収体として用いることができる。
本発明においては、中央吸収部43は、図3に示す積層構造を有する形態に限定されず、第2吸収性シート4Bが積層されていない単層構造を有する形態であってもよい。また、第2吸収性シート4Bの積層構造は、図3に示すように、1枚の該シート4Bが幅方向Yに三つ折りされた形態に限定されず、例えば、1枚の該シート4Bが幅方向Yに二つ折りされた形態でもよく、あるいは2枚以上の該シート4Bどうしが積層された形態でもよい。
吸収体4は、その肌対向面及び非肌対向面とが地色として緑色であり、裏面シート3及び包装材5を介して、吸収体4の輪郭を個別包装体100の外部から視認可能となっている。吸収体4の視認性を高める観点から、裏面シート3は、吸収体4の地色が視認可能な色であることを条件として、裏面シート3の地色が白色等の無彩色であるか、又は吸収体の地色よりも明度が高い有彩色であることが好ましい。本発明における「緑色」とは、一般的に認識される用語であるが、Lab表色系で示されるL*が50以上97以下、a*が-40以上-3以下、b*が0.2以上40以下で表される色であることが好ましい。吸収体4は、吸収体4の製造後に顔料等を塗布することによって緑色となっていてもよく、染色等により予め着色された繊維を含む吸収性シートを用いることによって吸収体4全体が緑色となっていてもよい。
[L*値、a*値、及びb*値の測定方法]
測定には、日本電色工業株式会社製のハンディ型簡易分光色差計NF333を操作法ペンタイプで使用した。光源としてC/2を用いた。NF333のペンタイプセンサーの先端部分においては、φ8mmの先端径を選択した。JIS−Z−8729に規定する「L*a*b*表色系」では、L*は明るさを、a*及びb*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。測定方法は、物品を測定する場合は、物品の測定部位に前記色差計のセンサー部を直接あてて測定する。測定値は、3回測定し、その平均値をとって求める。
包装材5は、図1に示すように、ナプキン1の全体を個別に包装しており、包装材5は、図2に示すように、平面視したときの面積が、ナプキン1を平面視したときの面積よりも大きいことが好ましいが、ナプキン1の長手方向Xの一端が、包装材5の長手方向Xの一端から延出していても良い。図2に示すように、包装材5は、平面視長方形形状をなし、その長手方向をナプキン1の長手方向Xに一致させている。包装材5は、透光性を有しており、包装材5を介して吸収体4を視認可能となっている。包装材5は、その全体が同一の透光性をもって形成されていてもよく、その一部が透光性の部位を有するように形成されていてもよく、また透光性が異なる部位を複数形成されていてもよい。包装材5としては、例えば、樹脂フィルム、不織布と樹脂フィルムとのラミネート、多層構造を有する樹脂フィルムなどの吸収性物品において通常用いられているものを用いることができる。
ナプキン1においては、図3に示すように、表面シート2と吸収体4との間に、不織布によって構成されたセカンドシート21が配されていてもよい。セカンドシート21は、表面シート2及び吸収体4とは別体の、当該技術分野においてサブレイヤーシートとも呼ばれるシートであり、表面シート2及び吸収体4とはストライプ状又はスパイラル状に設けられた接着剤等によって部分的に接合されている。セカンドシート21は、表面シート2から吸収体4への液の透過性を向上させたり、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りを低減させたりする役割を担うシートである。なお、本発明の吸収性物品は、セカンドシートを具備しないものであってもよい。セカンドシート21は、上述した表面シート2と同様のシートを用いることができる。
以上の構成を有する本発明の吸収性物品の個別包装体によれば、吸収体4の肌対向面と非肌対向面とが緑色であり、且つ裏面シート3と吸収体4の非肌対向面とはこれらの地色が互いに異なっているので、個別包装体100の未開封の状態及び吸収性物品1の取り出し時等に吸収体の位置を視認しやすく、吸収性物品の使用前において使用者に安心感を与えることができる。特に、裏面シート3を無彩色とすることで、吸収体4の緑色との明度差をつけて誘目性を高め、吸収体の視認性を一層高めることができる。
また、本発明の吸収性物品の個別包装体によれば、吸収体4の肌対向面と非肌対向面とが緑色に着色されているので、吸収性物品の使用後における経血吸収部位の赤みが裏面シート3側から視認されづらくなり、その結果、吸収性物品の廃棄時において、経血吸収部位の赤みを視認することによる使用者の不快感等の不都合を軽減することができる。これに加えて、排泄部対向部Bにおいて、吸収体4には吸水性ポリマーを含む中央吸収部43を備えた中央吸収領域4Cが形成されているので、吸収体4の厚み方向中央域に経血を集中させるとともに、吸収体4の肌対向面側及び非肌対向面側に経血が残存しにくくなる。その結果、経血吸収部位の赤みが裏面シート3側に加えて、表面シート2側から視認されづらくなり、吸収性物品の廃棄時における使用者の不快感を軽減することができる。この理由は、赤色と緑色とは補色の関係にあり、これらの色を組み合わせると、全体として灰色に近くなるからである。すなわち、経血由来の赤色と吸収体由来の緑色とを組み合わせることによって、経血吸収部位は全体として経血由来の赤色が視認されづらくなり、その結果、廃棄時における使用者の不快感を軽減することができる。
図3に示すように、吸収体4における肌側吸収部41及び非肌側吸収部42はともに、繊維材料と吸水性ポリマーとを含む1枚の第1吸収性シート4Aによって形成されている。図4に示すように、第1吸収性シート4Aは、その厚み方向Zに、第1領域Eと、繊維材料及び吸水性ポリマーの密度が該第1領域Eよりも高い第2領域Fとを有していることが好ましい。第1領域E及び第2領域Fは、第1領域Eと第2領域Fとの境界が明確なように層状に積層されていてもよく、あるいは、両者の境界部において、一方の繊維材料が他方の繊維材料の繊維間空隙に入り込む等によって、両者の界面が不明瞭となっていてもよい。
また、図3及び図4に示す第1吸収性シート4Aは、第1領域Eに存在する繊維材料47は緑色に着色され、且つ第2領域Fに存在する繊維48は無彩色であり、第1領域Eが吸収体4の肌対向面と非肌対向面とをそれぞれ形成するように配されていることが好ましい。すなわち、第1吸収性シート4Aは、緑色に着色された第1領域Eを吸収体4の外側に向けるようにして中央吸収部43を覆い、これによって、吸収体4の肌対向面と非肌対向面とが緑色に着色されていることが好ましい。図4に示す第1吸収性シート4Aは、第1領域Eが第2領域Fよりも構成繊維の密度が低く、且つ第2領域Fが第1領域Eよりも構成繊維の密度及び吸水性ポリマー4Pの含有量が高い構成となっている。
このような構成を有していることによって、吸収体4は、吸収された経血を第2領域F側へ引き寄せやすくなり、第1領域Eに存在する繊維の間隙に経血が残りにくくなる。これとともに、第1領域Eの構成繊維は緑色に着色されているので、第1領域Eを構成する繊維の緑色と該繊維間から視認される経血の赤みとが適度に組み合わされて、補色による効果を発現させることができる。更に、吸収体4中に含まれる繊維の染料等による着色は、第1領域Eの構成繊維層自体の透明度を低減させるので、第2領域F側へ引き寄せられた経血の赤みが目立ちにくくなる。更に、第2領域Fは、第1領域Eよりも吸水性ポリマー4Pの含有量が多いことに起因して、経血中の水分が第2領域F中の吸水性ポリマー4Pに集中して吸収されるとともに、血球等の水分以外の成分が吸水性ポリマー表面に付着し、空気にさらされやすくなる。その結果、吸水性ポリマー表面に付着した血球中のヘモグロビンの鉄原子は、空気によって酸化されて黒色に変色し、経血の赤み自体がなくなるという効果も奏される。その結果、吸収性物品の廃棄時における使用者の不快感を一層軽減させることができる。また、吸収性物品の使用前においては、第1領域Eと第2領域Fとの明度差をつけることにより、吸収体4の視認性を高めることができ、その結果、使用者の安心感を一層高めることもできる。
[繊維材料の密度の測定方法]
各領域E,Fにおける繊維材料の密度は、例えば以下の方法で測定することができる。
マイクロスコープ(例えばKEYENCE社製「VHX−1000」)や走査型電子顕微鏡(例えば日本電子株式会社製のJCM−5100)を用いて、吸収性シート(不織布)または吸収体の厚み方向に沿う切断面を拡大観察し、該切断面の画像データを取得する。観察時の倍率は、繊維断面が10〜70本程度観察できる程度の倍率であって、通常20〜200倍の倍率である。前記切断面の観察視野において、一定視野面積(0.02mm)当たりの繊維の占める面積を画像解析によって測定する。具体的には、得られた画像をImageJなどの画像処理ソフトウェアを用いて、繊維と、繊維が存在しない部分との明度境界に閾値を設定し、明度を二値化する。一般的に、白色と黒色とで二値化した場合、繊維は白色となり、繊維が存在しない部分は黒色となるため、吸収性シートの厚み方向において、白色部分が多い領域を第2領域F、黒色部分が多い領域を第1領域Eと識別することができる。次いで、前記一定視野面積(0.02mm)における白色を有する面積及び黒色を有する面積それぞれを計算して、単位面積当たり(1mm)の繊維の面積に換算し、これを繊維材料の密度(mm/mm)とする。なお、この繊維材料の密度の測定は、吸収性シートの第1領域E及び第2領域Fそれぞれの任意の3ケ所で行い、その平均値をサンプルの繊維密度とする。
使用者の安心感の向上と不快感の軽減とを両立する観点から、第1吸収性シート4Aは、前述する方法により測定した第2領域Fの繊維材料の密度が、同様の方法により測定した第1領域Eの繊維材料の密度に対して、好ましくは1.2倍以上、より好ましくは2倍以上であり、また好ましくは10倍以下、より好ましくは7倍以下であり、また好ましくは1.2倍以上10倍以下、より好ましくは2倍以上7倍以下である。
経血等の体液の第2領域Fへの引き寄せ効果をより一層確実に奏させるようにする観点から、第2領域Fに配される吸水性ポリマーは、第1吸収性シート4Aの面と平行な方向における第2領域Fの全域に分布していることが好ましい。また同様の観点から、第2領域Fにおける吸水性ポリマーの含有量は、坪量として、好ましくは5g/m以上、より好ましくは15g/m以上、そして、好ましくは60g/m以下、より好ましくは40g/m以下である。第1領域Eは、吸水性ポリマーが含有されていないか、又は第2領域Fよりも少量の吸水性ポリマーが含有されている。
ナプキン1に配されている中央吸収部43は、その地色が白色であることが好ましい。このような構成を備えていることによって、吸収体4の肌対向面及び非肌対向面の地色が緑色で構成されていた場合でも、中央吸収領域4Cでの経血の吸収の有無を確認することができ、その結果、着用者に吸収性が高いという安心感を与えることができる。
また、図2に示すように、ナプキン1を平面視した場合において、中央吸収領域4Cは、側方吸収領域4Sよりも吸水性ポリマーの坪量が高いことが好ましい。このような構成を備えていることによって、吸収した経血を中央吸収部43に集中させやすくすることができるとともに、中央吸収領域4Cでの経血の吸収を容易に確認することができ、その結果、着用者に吸収性が高いという安心感を効果的に与えることができる。吸水性ポリマーの坪量をこのような構成とするためには、中央吸収領域4Cの吸水性ポリマーの坪量を高めるように吸水性ポリマーを散布して吸収体を製造したり、また図3に示すように、吸収体4を吸収性シートの積層構造としたり、該積層構造における中央吸収領域4Cに吸収性シートの横方向Yの一端部と他端部との重なり部49が形成されるように折り畳み、単位面積当たりの重量(坪量)が大きくしたりすることができる。
ナプキン1においては、図3に示すように、少なくとも排泄部対向部Bにおける吸収体4は、その厚み方向に貫通又は非貫通のスリット45が形成されていることが好ましい。同図に示すスリット45は、中央吸収領域4Cにおいて、肌側吸収部41、非肌側吸収部42及び中央吸収部43を貫通するように形成されており、吸収体4において長手方向Xに延びるように複数形成されている。また図3に示すように、スリット45は、その幅が、すなわちスリット45の幅方向Yの長さが、吸収体4の非肌対向面側(裏面シート3側)から肌対向面側(表面シート2側)に向かうにつれて漸次減少した先細りの形状を有している。
ナプキン1における中央吸収領域4Cにスリット45が形成されていることによって、ナプキン1の着用時に着用者の体の動きに追従してスリット45が開口し、吸収体4の肌対向面側及び非肌対向面側に到達した体液が素早く中央吸収部43側へ誘導され得る。また、スリット45はいわゆる「切り込み」であり、吸収体(吸収性シート)の平面視における一部を切り取って形成した「開口」とは異なり、吸収体4の自然状態では実質的に開口していない状態であるため、中央吸収部43側に移動した体液が、スリット45を介してナプキン1の肌対向面に移動する不都合が起こり難い。その結果、経血等の体液の吸収性能を高めるとともに、経血の赤みを視認しにくくして、着用者の不快感を一層効果的に軽減させることができる。
スリット45は、表面シート2側の開口幅が、好ましくは1.2mm以下、より好ましくは1.0mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下である。また、開口幅の下限値は、スリット45が切り込みで形成されていれば実質的に0mmであるが、0.01mm程度であってもよい。また、横方向Yにおける隣り合うスリット45,45どうしの間隔は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.2mm以上、そして、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.2mm以下である。
[スリットの開口幅の測定方法]
スリット45の開口幅は以下の方法によって測定することができる。
吸収体(吸収性シート)に形成されたスリットの開口幅は、吸収性物品から測定対象の吸収体を取り出し、該吸収体を水平に置き、マイクロスコープ(例えば、キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−1000)により測定倍率を調整して拡大することで測定される。
また、吸収体4を平面視したときのスリット45の長手方向Xに沿う長さは、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上、そして、好ましくは35mm以下、より好ましくは25mm以下である。
吸収体4にスリット45を形成するためには、吸収体4を、公知の切断手段により部分的に切断すればよい。切断装置としては、例えば、ロールの周面に、周方向に延びる切断刃が、ロールの周方向及び軸長方向に分散させて多数形成されたカッターロールと、該カッターロールの刃を受けるアンビルロールとを備えた切断装置等が挙げられる。非肌対向面側から肌対向面側に向かって幅が漸次減少したスリット45を形成する場合には、この形状に対応した外形形状を有する切断刃を用いればよい。
ナプキン1においては、図2及び図3に示すように、ナプキン1の肌対向面に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した平面視線状の防漏溝9が形成されていることが好ましい。防漏溝9は、表面シート2及び吸収体4が共に非肌対向面側へ窪んでおり、防漏溝9の形成位置における表面シート2及び吸収体4に関して、構成部材である各々の繊維の密度は、防漏溝9以外の領域における密度と比較して高くなっている。図2に示すナプキン1は、排泄部対向部Bの縦方向Xに沿う両側部(横方向Yの両端部)それぞれに、防漏溝9として、縦方向Xに延びる縦防漏溝92を有し、また、前方部A及び後方部Cのそれぞれに、防漏溝9として、横方向Yに延びる横防漏溝91を有している。
図3に示すように、防漏溝9が、中央吸収領域4Cよりも幅方向Yの外側に形成されていることが好ましい。すなわち、防漏溝9は側方吸収領域4Sに形成されていることが好ましい。このような構成を備えていることによって、排泄された経血の吸収体の幅方向Yへの拡がりを抑えて漏れを防止するとともに、中央吸収部43に体液を集めやすくすることができ、その結果、経血の赤みを視認しにくくして使用者の不快感を一層効果的に軽減させることができる。防漏溝9は、連続線でも破線等のような不連続線でもよく、例えば、不連続な多数の点エンボスのなす列から構成されていてもよい。
上述のとおり、包装材5は透光性を有しているところ、ナプキン使用前における吸収体の位置を使用者に視認しやすくするとともに、製品の意匠性を高める観点から、包装材5は、その全体における全光線透過率が好ましくは35%以上、更に好ましくは40%以上であるとともに、全光線透過率が相互に異なる部位を複数有していることが好ましい。具体的には、包装材5に全光線透過率が相互に異なる部位を複数形成して、記号若しくは文字、又は透光性の差若しくは変化などによって構成されるイメージ又はデザインが、個別包装体100の外部から視認できるようになっていることが好ましい。全光線透過率の相互に異なる部位における全光線透過率の差は、好ましくは5%以上、更に好ましくは10%以上である。全光線透過率は、例えば株式会社村上色彩技術研究所製、機種Haze-meter-HM-150を用いて、JIS K 7105に準拠して測定することができる。全光線透過率が高いほど、透光性が高いものと評価することができる。包装材における全光線透過率は、例えば後述する顔料の含有量を調整したり、グラビア印刷による塗工量を変化させたり、フレキソ印刷又はスクリーン印刷による色彩の異なる着色材料を使用したりすることによって調整することができる。また、全光線透過率が相互に異なる部位は、例えば単一の着色材料で、その単位面積当たりの塗工量を変化させたり、色彩の異なる複数の着色材料を使用したりすることによって形成することができる。
裏面シート3の光の散乱性を増加させて、経血由来の赤みを隠蔽しやすくする観点から、裏面シート3は、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、且つ顔料を所定量含むことが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えばポリオレフィン樹脂等が挙げられ、ポリオレフィン樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、エチレンとプロピレンとのブロック共重合樹脂、又は該ブロック共重合樹脂とポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂との混合物等が挙げられる。顔料としては、炭酸カルシウム、石膏、硫酸バリウム、タルク、クレー、シリカ、酸化チタン、金属粉等の無機物が挙げられる。
同様の観点から、裏面シート3における顔料の含有量は、好ましくは30質量%以上、更に好ましくは35質量%以上、また好ましくは65質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。上述した裏面シート3は、例えば熱可塑性樹脂及び顔料を含む溶融混練物から成形したシートを、少なくとも一つの方向に延伸して、一方向に延びる微細孔を有するものを用いることができる。このとき、経血由来の赤みを隠蔽しやすくする観点から、微細孔の延びる方向とナプキン1の長手方向Xとが一致するように配されることが好ましい。
中央吸収領域4Cにおける吸収体4の厚みは、好ましくは0.7mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下である。中央吸収領域4Cにおける吸収体4の厚みをこのような範囲とすることで、排泄部対向部Bにおける吸収体4の厚み方向中央域に経血をより集中させることができ、経血吸収部位の赤みを視認することによる使用者の不快感を一層軽減することができる。
また、側方吸収領域4Sにおける吸収体4の厚みは、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは3mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。側方吸収領域4Sにおける吸収体4の厚みをこのような範囲とすることで、ナプキン1に高い吸収性能を付与すると共に、着用者の動きへの追従性を高めることが可能となる。
[吸収性シート及び吸収体の厚みの測定方法]
吸収体及び吸収性シートの厚みは以下の方法によって測定することができる。
測定対象の吸収性シート又は吸収体を水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、5cN/cmの荷重下での厚みを測定する。本発明における厚みの測定には、厚み計 PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5−C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いた。このとき、厚み計の先端部と測定対象における測定部分との間に、平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、荷重が5cN/cmとなるようにプレートの大きさを調整する。
包装材5は、裏面シート3と対向する面に剥離処理部を有していることが好ましい。剥離処理部を形成するための剥離処理は特に制限されず、公知の剥離処理を利用することができ、例えば、シリコーン系樹脂等の剥離剤の塗布が挙げられる。
使用中のナプキン1から悪臭が発生した場合でも、マスキング効果及び/又はハーモナージュ効果によって悪臭を効果的に消臭する観点から、香料を含むことが好ましい。本発明で用いる香料としては、大気圧下で香気成分を大気中に揮散して、経血等の排泄液に起因する不快な臭いを香気によってマスキング及び/又はハーモナージュし得るものであればよく、常温常圧の環境下でその香気を知覚し得る通常の香料を特に制限なく用いることができ、使い捨ておむつなどの吸収性物品において従来用いられてきたものを用いることができる。香料としては例えば、特開2007−244764号公報に記載されているグリーンハーバル様香気を有する香料、植物の抽出エキス、柑橘類の抽出エキスなどが挙げられる。香料の含有量は、好ましくは0.1g/m以上1g/m以下、より好ましくは0.2g/m以上0.6g/m以下である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば本発明の吸収性物品の個別包装体は、生理用ナプキンの他、パンティーライナー(おりものシート)等であってもよい。
また、本発明の吸収性物品は、前述した縦防漏溝92及び横防漏溝91のいずれか一方若しくは双方又は全ての防漏溝9を有しないものであってもよい。
1 吸収性物品(ナプキン)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
4A,4B 吸収性シート
4C 中央吸収領域
41 肌側吸収部
42 非肌側吸収部
43 中央吸収部
5 包装材
100 個別包装体

Claims (7)

  1. 肌対向面側に配された表面シート、非肌対向面側に配された裏面シート、及びこれら両シート間に配された吸収体を備えた縦長の吸収性物品と、該吸収性物品の非肌対向面側を被覆する包装材とを備え、
    前記吸収性物品が、前記包装材と共に、複数の折り曲げ部で折り曲げられて長手方向に折り畳まれた状態で、前記包装材によって包装されている、吸収性物品の個別包装体であって、
    前記吸収体は、該吸収体の肌対向面を形成する肌側吸収部と、該吸収体の非肌対向面を形成する非肌側吸収部とを有し、吸収性物品の排泄部対向部における該吸収体の幅方向の中央域に、前記肌側吸収部と非肌側吸収部との間に、吸水性ポリマーを含有する中央吸収部を備えた中央吸収領域を有しており、該中央吸収領域は、前記排泄部対向部における該吸収体の幅方向の側方域に位置する側方吸収領域よりも厚みが厚く形成されており、
    前記肌側吸収部及び前記非肌側吸収部は、繊維材料と吸水性ポリマーとを含む吸収性シートによって形成されており、
    前記吸収性シートは、その厚み方向に、第1領域と、繊維材料の密度及び吸水性ポリマーの含有量が第1領域よりも高い第2領域とを有しており、
    第1領域に存在する繊維材料が緑色に着色されており、
    前記吸収性シートは、第1領域側が、前記吸収体の肌対向面と非肌対向面とを形成するように配されていることで、前記肌対向面及び前記非肌対向面が緑色であり、
    前記裏面シートと前記吸収体の非肌対向面とは、相互に色が異なっており、
    前記裏面シート及び前記包装材は透光性を有し、前記個別包装体の外側から前記吸収体が視認可能になされている、吸収性物品の個別包装体。
  2. 前記包装材は、全光線透過率が35%以上であり、且つ全光線透過率が相互に異なる部位を複数有する、請求項に記載の吸収性物品の個別包装体。
  3. 前記裏面シートは、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、顔料を30質量%以上65質量%以下含む、請求項1又は2に記載の吸収性物品の個別包装体。
  4. 前記排泄部対向部における前記吸収体は、前記吸収性物品の長手方向に沿って延び、該吸収体を厚み方向に貫通するスリットを有し、該スリットの幅が、前記吸収体の非肌対向面側から肌対向面側に向かうにつれて漸次減少している、請求項1ないしのいずれか一項に記載の吸収性物品の個別包装体。
  5. 前記中央吸収部は白色である、請求項1ないしのいずれか一項に記載の吸収性物品の個別包装体。
  6. 前記中央吸収領域は、前記側方吸収領域よりも吸水性ポリマーの坪量が高い、請求項1ないしのいずれか一項に記載の吸収性物品の個別包装体。
  7. 前記吸収性物品の肌対向面に、前記表面シート及び前記吸収体が前記裏面シート側に向かって凹陥した防漏溝が、該吸収性物品の長手方向に延びるように形成されており、該防漏溝は、前記中央吸収領域の長手方向の両側縁よりも幅方向の外側に形成されている、請求項1ないしのいずれか一項に記載の吸収性物品の個別包装体。
JP2018207111A 2018-11-02 2018-11-02 吸収性物品の個別包装体 Active JP6868602B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018207111A JP6868602B2 (ja) 2018-11-02 2018-11-02 吸収性物品の個別包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018207111A JP6868602B2 (ja) 2018-11-02 2018-11-02 吸収性物品の個別包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020069299A JP2020069299A (ja) 2020-05-07
JP6868602B2 true JP6868602B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=70548750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018207111A Active JP6868602B2 (ja) 2018-11-02 2018-11-02 吸収性物品の個別包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6868602B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021186207A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP7503727B1 (ja) 2024-02-29 2024-06-20 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品及び吸収性物品セット

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1108406A3 (en) * 2000-07-21 2001-07-11 The Procter & Gamble Company Dark colored absorbent articles
JP3862567B2 (ja) * 2002-01-09 2006-12-27 大王製紙株式会社 包装生理用ナプキン
US20030135178A1 (en) * 2002-01-17 2003-07-17 Hansen Ebba A. Absorbent laminate
JP4494748B2 (ja) * 2003-09-30 2010-06-30 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP5693273B2 (ja) * 2011-02-04 2015-04-01 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP6629541B2 (ja) * 2015-08-04 2020-01-15 花王株式会社 吸収性物品の個包装体
JP6279015B2 (ja) * 2015-12-22 2018-02-14 花王株式会社 吸収性物品
JP6205450B1 (ja) * 2016-03-31 2017-09-27 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP6822829B2 (ja) * 2016-11-30 2021-01-27 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020069299A (ja) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11020288B2 (en) Absorbent article having a graphic
AU2011308363B2 (en) Absorbent article and disposable diaper
JP5548439B2 (ja) 吸収性物品
RU2450795C2 (ru) Абсорбирующее изделие, содержащее слой с напечатанным на нем рисунком
JP4842371B2 (ja) 不織布外側領域を有する吸収性物品
JP5475431B2 (ja) 吸収性物品
CN101636137B (zh) 吸收性物品
US20090012491A1 (en) Pantiliner
AU2017422277B2 (en) Disposable hygiene absorbent product
JP2005160710A (ja) 吸収性物品
JP2003199786A (ja) 包装生理用ナプキン
CN1901868A (zh) 具有打开感官提示的个人护理制品用包装物组件
JP2005185858A (ja) 包装生理用ナプキン
JP2011130798A (ja) 吸収性物品
WO2016065503A1 (en) Absorbent article having performance signals
JP6868602B2 (ja) 吸収性物品の個別包装体
JP2005185858A5 (ja)
US7258684B2 (en) System and method for disguising personal care products
JP6305691B2 (ja) 吸収性物品
JP2008173505A (ja) 包装生理用ナプキン
JP5693273B2 (ja) 吸収性物品
JP2020073019A (ja) 吸収性物品の個包装体
JP2021020009A (ja) 吸収性物品
JP7350773B2 (ja) 吸収性物品包装体、及び、吸収性物品包装体のパッケージ
JP2010214049A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6868602

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250