JP6867662B1 - 多段同時注入装置 - Google Patents
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Abstract
Description
我が国で初めて開発されたのが単管ストレーナー工法である。この単管ストレーナー工法は、第1工程で注入管の設置と、第2工程で注入する2工程で構成されている。第1工程は、先端が尖ったガス管パイプで周囲の多数の注入孔が設けられた注入管を対象地盤に打込んで設置している。第2工程の注入は、予め注入管内に溶液型薬液を充填して、注入管と地山の隙間と注入管内をゲル化させた後、注入範囲(注入作用長で約1m)の注入管内を水洗いで排出して注入孔を確保する。
その後、フランスから技術導入されたダブルパッカー工法(別名、ソレタンシュ工法)やスリーブ注入工法、ダブルストレーナー工法が開発されて、現在では主流をなしている。また、このダブルパッカー工法は、分類的には、二重管ストレーナー工法に属している。
超多点注入工法は、第1工程で注入パイプの設置と、第2工程でグラウト注入の2工程で構成されている。第1工程は、ケーシングを所定の位置に設置し、その中にシールグラウトを充填する。その後、シールグラウトがまだ固まらない時に、注入パイプを挿入し、ケーシングパイプを引き抜き、注入パイプを固定する。この注入パイプは、複数の多段位置(注入ステップ)に束にして用いられ、1注入工あたり複数(通常3〜5地点)に同時注入する装置として使用される。
先ず、図1を用いて、本発明の実施の形態に係る多段同時注入装置1について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る多段同時注入装置1の構成を模式的に示す模式断面図である。
外管2は、前述のダブルパッカー工法や超多点注入工法(外管2は無くホースを束にして挿入)と同様に設置される。つまり、地盤に削孔してケーシングパイプ(図示せず)が設置され、ケーシングパイプ内に主にCB液(セメントベントナイト液)からなるシールグラウト14が充填される。その後、注入管である外管2が挿入されて、シールグラウト14が硬化する前に、ケーシングパイプを引き抜きくことで、外管2がシールグラウト14で固められて固定される。勿論、シールグラウト14には、水圧でクラッキングされてグラウト流路が確保される。
この注入ポンプ4は、グラウト圧送に用いられる4筒2連式のプランジャー型(ピストン型)多筒式ポンプを改良して1筒毎に吐出口を設けた4筒4連式のプランジャー型多筒式ポンプである。
また、多段同時注入装置1は、コンプレッサーなどからなるエア発生機9を備えている。このエア発生機9には、樹脂製のエアホース10が接続され、このエアホース10には、金属管であるエアパイプ11が接続されている。そして、エアパイプ11には、各段の注入ステップである吐出孔8〜8’’’を挟むように5つのエア吐出口が設けられ、最下段の吐出孔8’’’より深い位置までエアパイプ11が達している。
これらの5つのエア吐出口には、5カ所のエアパッカー部材12が装着されている。このエアパッカー部材12は、ゴム弾性体などの伸縮性を有する素材からなり、エア発生機9から気体が送り込まれることにより膨らんで、注入ステップの上下間を閉塞し、注入するグラウトが下方の注入ステップへ逸走することを防止する仕機能を有している。
図2は、図1のイ−イ’線断面図であり、図3は、図1のロ−ロ’線断面図である。
また、図4は、図1のハ−ハ’線断面図である。図2〜図4に示すように、4本の注入パイプ7〜7’’’とエアパイプ11は、予め、エアパイプ11を中心に、その周りに4本の注入パイプ7〜7’’’が配置されて束にして固定されている。このように、前述のエアパッカー部材12が装着された状態のエアパイプ11の周りに4本の注入パイプ7〜7’’’が配置されて束になったものを内管15(先端装置、図1)と称している。
次に、本発明の実施の形態に係る多段同時注入工法について説明する。先ず、吐出量と注入圧力について説明する。
前述のように、本発明の実施の形態に係る多段同時注入装置1の注入ポンプ4は、1台のポンプから独立した4つの吐出口5〜5’’’からグラウトを多段(4地点:深さの異なる4つの注入ステップ)に同時に注入する。このため、各段毎の注入は、毎分あたり1〜8Lと極めて少量の吐出量(注入速度)が可能となり、その結果、低圧で土粒子間隙にきめ細かく浸透注入ができ、且つ、注入時間が大幅に短縮されるという利点がある。
以下に、図5を用いて、本発明の実施の形態に係る多段同時注入工法の施工手順について説明する。前述の多段同時注入装置1を用いて、軟弱地盤の止水や地盤強化のために、砂質土からなる地盤に注入する場合を例示して説明する。図5は、本実施形態に係る多段同時注入工法の施工手順を示す工程説明図である。
図5(1)に示すように、本実施形態に係る多段同時注入工法では、先ず、(1)ボーリングマシンにより所定深さまで地盤を削孔して立穴を設け、そこにケーシングパイプ(図示せず)を設置する削孔・ケーシングパイプ設置工程を行う。
次に、図5(2)に示すように、本実施形態に係る多段同時注入工法では、(2)ケーシング内に、主にCB液(セメントベントナイト液)からなるシールグラウト14を注入して充填するシールグラウト充填工程を行う。
次に、図5(3)に示すように、本実施形態に係る多段同時注入工法では、前工程で充填したシールグラウト14が硬化する前に、外管2を挿入した後、(3)ケーシングパイプを引き抜いて、シールグラウト14を硬化させて外管2を設置する外管設置工程を行う。
次に、図5(4−1)に示すように、本実施形態に係る多段同時注入工法では、前述のように、エアパッカー部材12が装着された状態のエアパイプ11の周りに4本の注入パイプ7〜7’’’が配置されて束になった内管15を挿入する。
その後、図5(4−2)に示すように、本実施形態に係る多段同時注入工法では、注入ポンプ4を用いて、注入パイプ7〜7’’’の吐出孔8〜8’’’から一液性グラウトを注入するグラウト注入工程を行う。
次に、本実施形態に係る多段同時注入工法では、エア発生機9を作動させてエアパッカー部材12〜12’’’’から窒素(気体)を抜き、エアパッカー部材12〜12’’’’をしぼませる。そして、図5(5−1)に示すように、本実施形態に係る多段同時注入工法では、モーターで内管15を吊るしたワイヤロープ19を巻き上げる昇降機18を用いて、束になった先端装置の内管15を上方の多段の注入ステップまで引き上げる注入ステップ盛替工程を行う。
次に、前述の本発明の実施形態に係る多段同時注入工法で地盤に注入するグラウトについてさらに詳細に説明する。
次に、前述の多段同時注入装置1を用いて、前述の多段同時注入工法に準じて実行し、グラウトの吐出量の多少の違いによる注入圧値の変化を測定した結果を下記表1に示して説明する。また、注入後のグラウト固結体17の形状を確認するとともに、グラウト固結体17を半割にしてグラウトの浸透形態を確認した。
2:外管
3〜3’’’:外管ノズル
4:注入ポンプ
5〜5’’’:吐出口
6〜6’’’:注入ホース
7〜7’’’:注入パイプ
8〜8’’’:吐出孔
9;エア発生機
10:エアホース
11:エアパイプ(内管)
12〜12’’’’:エアパッカー部材
13:エア流路
14:シールグラウト
15:内管
17:グラウト固結体
18:昇降機
19:ワイヤー
Claims (1)
- 砂質土粒子間隙に深さ方向に4筒4連式の注入ポンプを用いて複数段において同時にグラウトを浸透させて止水や地盤強化を図る多段同時注入装置であって、
グラウトを注入する注入ステップに応じた深さ方向に外管ノズルを4段以上設けた外管と、気体を圧送するエア発生機と、を備え、
前記注入ポンプは、4つの吐出口を有し、これらの4つの吐出口は、注入ステップに応じた深さ方向に4段設置された吐出孔を有する注入パイプに接続され、
前記エア発生機は、注入ステップの上下間を閉塞する5カ所のエアパッカー部材に連通するエアパイプを通じて各エアパッカー部材に気体を圧送可能に接続され、
一本の前記エアパイプの周りに4本の前記注入パイプが配置されて束にして固定されて纏めて持ち上げ移動でき、前記エアパッカー部材を膨張させることで前記外管に固定可能な先端装置である内管を有し、
前記内管は、前記外管内に挿入されて前記外管に対して昇降自在に構成されていること
を特徴とする多段同時注入装置。
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