JP6866672B2 - 物理量検出器および物理量検出装置 - Google Patents

物理量検出器および物理量検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、物理量検出器およびこの物理量検出器を備えている物理量検出装置に関する。
従来、物理量検出装置としては、例えば特許文献1に開示されているような、セラミックパッケージに加速度を検出する加速度検出素子をMEMS等で形成したシリコンチップを収容し、このセラミックパッケージを回路基板等に取り付けたものが知られている。加速度検出素子を収容するセラミックパッケージは、セラミックパッケージの少なくとも第1の面と第2の面に形成され、加速度検出素子と電気的に接続された端子とを有し、第1の面に形成された端子と第2の面に形成された端子の少なくとも1部が重複している。そのため、第1の面又は第2の面を回路基板等に取り付けることができ、物理量検出装置の小型化(低面積化又は低背化)を図ることができる。
特開2004−37105号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセラミックパッケージは、第1の面に形成された端子と第2の面に形成された端子とが繋がっているため、例えば、第1の面に形成された端子を回路基板等に対向させ、端子を半田等で実装した場合、半田が第2の面に形成された端子に沿って広がってしまい、第1の面に形成された端子の半田が減少し、回路基板との電気的な接続不良や実装強度不足を生じる虞があった。また、第2の面に形成された端子を回路基板等に対向させて半田等で実装した場合も同様に、回路基板との電気的な接続不良や実装強度不足を生じる虞があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例又は形態として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る物理量検出器は、物理量を検出する検出素子を収容する物理量検出器であって、前記物理量検出器の少なくとも第1の面と、前記第1の面に接する第2の面と、に設けられ、且つ、前記検出素子と電気的に接続されている端子を有し、前記第1の面に設けられた第1の端子と前記第2の面に設けられた第2の端子とが接続し、前記第1の端子は、前記第1の端子の一部に前記第1の端子の幅が、前記第1の端子と前記第2の端子とが接続する接続部の長さより短い領域を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、第1の面に設けられた第1の端子が、第1の端子の一部に第1の端子の幅が、第1の端子と第2の端子とが接続する接続部の長さより短い領域を備えているため、半田等で回路基板に実装する場合、第1の端子の幅の短い領域で半田の広がりを抑制することができるので、半田の不足による回路基板との電気的な接続不良や実装強度不足を低減することができる。従って、電気的な接続や実装強度に優れ、信頼性の高い物理量検出装置を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の物理量検出器において、前記接続部から前記短い領域までの距離が等しい複数の前記第1の端子を備えていることが好ましい。
本適用例によれば、接続部から短い領域までの距離が等しい複数の第1の端子を備えているため、接合面積の増加に伴う回路基板への実装強度を向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の物理量検出器において、前記第1の面および前記第2の面と接する第3の面および第4の面を有し、前記第3の面に接する前記第1の面に設けられた端子の前記第2の面からの高さおよび前記第4の面に接する前記第1の面に設けられた端子の前記第2の面からの高さは、前記短い領域の前記接続部からの距離より高いことが好ましい。
本適用例によれば、第3の面に接する端子と第4の面に接する端子との第2の面からの高さが、短い領域の接続部からの距離より高いため、接合面積の増加に伴う回路基板への実装強度を向上させることができ、更に、回路基板へ実装した際に、物理量検出器の第3の面から第4の面への回転方向又は第4の面から第3の面への回転方向への傾きを抑制することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の物理量検出器において、前記第2の面、前記第3の面および前記第4面と接する第5の面を有し、前記第1の端子と対向する位置に第5の面に設けられた第4の端子を有することが好ましい。
本適用例によれば、第1の端子と対向する位置に第5の面に設けられた第4の端子を有するので、接合面積の増加に伴う回路基板への実装強度を向上させることができ、更に、回路基板へ実装した際に、物理量検出器の第5の面から第1の面側への傾きを抑制することができる。
[適用例5]本適用例に係る物理量検出装置は、上記適用例に記載の物理量検出器を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、電気的な接続や実装強度に優れ、信頼性の高い物理量検出装置を提供することができる。
[適用例6]上記適用例に記載の物理量検出装置において、前記物理量検出器が回路基板に設けられ、前記物理量検出器は、固定部から延在する可動部を含む検出素子を有し、前記固定部と前記第2の端子との距離は、前記可動部と前記第2の端子との距離より長いことが好ましい。
本適用例によれば、固定部と第2の端子との距離が、可動部と第2の端子との距離より長いので、第2の端子を回路基板に実装した場合、固定部を重力方向の上方へ位置することができるため、検出素子への自重および可動部の荷重の負荷を低減することができ、検出素子の強度低下を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る物理量検出装置の構成を示す断面図。 第1実施形態に係る物理量検出装置の構成を分解して示す斜視図。 第1実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す正面図。 第1実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す右側面図。 第1実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す下面図。 第1実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す背面図。 物理量検出センサーの内部構成を示す平面図。 物理量検出センサーの内部構成を示す断面図。 物理量検出センサーの動作を示す断面図。 物理量検出センサーの動作を示す断面図。 第2実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す正面図。 第2実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す右側面図。 第2実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す下面図。 第2実施形態に係る物理量検出センサーの構成を示す背面図。
以下、本発明の物理量検出器および物理量検出装置について、その好適な構成例を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
[物理量検出装置]
先ず、本実施形態に係る物理量検出装置について、多軸の物理量を検出する物理量検出装置100を一例として挙げ、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量検出装置の構成を示す断面図であり、図2は、物理量検出装置の構成を分解して示す斜視図である。図2では、構成部品の配置を主に示し、装置カバー60や配線等を省略してある。各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、Z軸を図示している。
図1および図2に示すように、物理量検出装置100は、四角形の板状でありXY平面と平行に位置している回路基板としてのベース基板10と、ベース基板10のZ(+)側の面である受面10aに配置されている物理量検出センサー40と、ベース基板10に設けられた物理量検出センサー40を覆っている装置カバー60と、を備えている。なお、物理量検出センサー40は、図3〜図6を参照して詳述するパッケージベース411およびリッド(蓋体)412とからなる物理量検出器としてのパッケージ41と、後述する検出素子としてのセンサー素子43(図7参照)を有している。
また、物理量検出装置100におけるベース基板10と物理量検出センサー40との接合は、半田等を用いて行われる。なお、物理量検出センサー40aは厚み方向をX軸方向に沿って配置し、物理量検出センサー40bは厚み方向をY軸方向に沿って配置し、物理量検出センサー40cは厚み方向をZ軸方向に沿って配置し、それぞれベース基板10の受面10aに接合されている。そのため、後述するが、物理量検出センサー40aはX軸方向の物理量(加速度等)を検出し、物理量検出センサー40bはY軸方向の物理量(加速度等)を検出し、物理量検出センサー40cはZ軸方向の物理量(加速度等)を検出する。このような配置により、物理量検出装置100は、多軸の物理量検出装置として機能する。
ここで、2つの物理量検出センサー40a,40bは、厚み方向となる側面をベース基板10の受面10aに対向させ接合しているため、実装面積を小さくすることができる。そのため、物理量検出装置100の小型化を図ることができる。
[物理量検出センサー(物理量検出器)]
次に、本発明の第1実施形態に係る物理量検出装置100が備えている物理量検出センサー40について、図3〜図6を参照して説明する。
図3は、物理量検出センサーの構成を示す正面図。図4は、物理量検出センサーの構成を示す右側面図。図5は、物理量検出センサーの構成を示す下面図。図6は、物理量検出センサーの構成を示す背面図である。なお、図3〜図6では、互いに直交する3つの軸として、図1および図2で用いた座標軸とは異なるx軸、y軸、z軸を図示している。
物理量検出センサー40は、物理量検出器としてのパッケージ41と物理量を検出するセンサー素子43(図7参照)とを含み構成されている。
パッケージ41は、センサー素子43を収容する凹部を有するパッケージベース411と、パッケージベース411のセンサー素子43が収容された凹部を覆うリッド(蓋体)412と、を有している。
パッケージベース411には、図3〜図6に示すように、第1の面21に複数の端子31(第1の端子)が、第1の面21と接する第2の面22(第1の面21を平面視した場合の側面)に複数の端子32(第2の端子),33(第3の端子)が、それぞれ設けられている。また、第2の面22、第3の面23および第4の面24(いずれも第1の面21を平面視した場合の側面)と接する第5の面25(第1の面21を平面視した場合の裏面)には、第1の面21に設けられた端子31に対向する位置(第1の面21を平面視したときに第5の面25と重なる位置)に複数の端子34(第4の端子)が、設けられている。第1の面21に設けられた端子31と第2の面22に設けられた端子32とが接続されており、第5の面25に設けられた端子34と第2の面22に設けられた端子33とが接続されている。なお、端子32と接続されている端子31は、パッケージ41内部に収容されたセンサー素子43と電気的に接続されている。
第1の面21に設けられた端子31は、端子31の一部に、端子31の配列方向(第2の面22に沿った方向、幅方向)の長さL1が、端子31と端子32とが接続する接続部の長さL2より短い領域を備えている。つまり、端子31の一部に、接続部の長さL2より短くなるくびれ部を有している。また、第1の面21には、端子31と端子32とが接続する接続部から、長さL1の短い領域(くびれ部)までの距離H1が等しい端子31が、第2の面22に沿って複数備えられている。そのため、接合面積を増やしベース基板10への実装強度の向上を図ることができる。
本実施形態では、第1の面21の第2の面22に沿って端子31と同形状の端子が3つ形成されており、第2の面22に対向する面に沿って端子31と同形状の端子が3つ、第1の面21および第2の面22に接する第3の面23および第4の面24にそれぞれ端子31と同形状の端子1つ、形成されている。なお、第1の面21に形成される端子の数は、これに限定されることはなく、実装強度やベース基板10に設けられた配線(図示せず)に応じて変更しても構わない。
第1の面21に設けられた端子31の一部に、端子31と端子32とが接続する接続部の長さL2より短い領域(くびれ部)を備えている。そのため、図1および図2に示すように、物理量検出センサー40a,40bの側面をベース基板10に実装する場合、第2の面22に設けられた端子32をベース基板10の受面10aに対向させ半田で接合することにより、端子32における半田が第1の面21に設けられた端子31へ広がるのを短い領域(くびれ部)で抑制することができる。
また、第1の面21と対向する第5の面25に端子34が設けられているため、端子34と接続した第2の面22に設けられた端子33における半田が端子34に広がることにより、第5の面25から第1の面21側への傾きである物理量検出センサー40aのY軸まわりの傾きや物理量検出センサー40bのX軸まわりの傾きを抑制することができる。
次に、物理量検出装置100が備えている物理量検出センサー40の内部構成について、図7および図8を参照して説明する。
図7は、物理量検出センサーの内部構成を示す平面図、図8は、物理量検出センサーの内部構成を示す断面図である。図8は、図7におけるI−I線に沿う断面を表している。図7および図8では、互いに直交する3つの軸として、図3〜図6で用いた座標軸と同じx軸、y軸、z軸を図示している。
物理量検出センサー40は、パッケージ41と、素子ベース体42と、検出素子としてのセンサー素子43とを有している。まず、パッケージ41は、凹状のパッケージベース411および板状のリッド(蓋体)412からなっている。パッケージベース411は、内部側に凹状に形成されている収容部417と、底板の端部にx軸方向に沿って設けられ素子ベース体42を固定するための段部413と、底板を貫通している孔および孔を塞ぐための封止材からなる封止部414と、を有し、底板の段部413と反対側の面(図3〜図6における第1の面21)には、ベース基板10(回路基板)と接続するための端子31が形成されている。なお、センサー素子43は、ボンディングワイヤーや配線(図示せず)等を介して端子34が設けられた側の端子31に電気的に接続されている。このパッケージベース411は、セラミックグリーンシートを焼成した酸化アルミニウム焼結体で形成されている。酸化アルミニウム焼結体は、パッケージ用として優れているが、加工が難しい。しかし、この場合、複数のセラミックグリーンシートを積層し焼成することで、容易に形成することができる。なお、パッケージベース411は、水晶、ガラスおよびシリコン等の材料を用いて形成することもできる。
また、リッド412は、パッケージベース411の段部413に固定されている素子ベース体42を覆うように配置されている。このリッド412は、パッケージベース411と同じ材料や、コバール、ステンレス鋼などの金属等を用いることができ、ここでは、熱伝導性の良い金属でリッド412を形成することが好ましいため、コバールを用いている。そして、リッド412は、シームリング416を介して、パッケージベース411に接合されていて、パッケージベース411とリッド412とを接合すると、収容部417を減圧された気密状態に封止することができる。
このような物理量検出センサー40において、収容部417の封止は、パッケージベース411とリッド412との接合後、封止部414の孔から収容部417内の空気を抜いて減圧し、孔をロウ材(封止材)で塞ぐ方法で行われている。これにより、素子ベース体42およびセンサー素子43は、減圧されて気密状態の収容部417内に封止される。なお、収容部417の内部は、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填されていてもよい。
次に、素子ベース体42は、水晶板からエッチング等で形成された板状であって、x軸方向に延在しパッケージベース411の段部413に接着剤451で固定されている固定部421と、固定部421からy軸方向へ延在している継ぎ手部422と、継ぎ手部422から固定部421と反対方向へ矩形状をなして延在している可動部423と、固定部421の一端から可動部423の外縁に沿って固定部421の他端まで延在している枠部424と、可動部423に設けられている質量部425(425a,425b,425c,425d)と、を備えている。なお、素子ベース体42には、固定部421から可動部423に掛け渡されてセンサー素子43が固定されている。
可動部423は、枠部424および固定部421によって囲まれていて、固定部421に継ぎ手部422を介して接続され、片持ち支持された状態である。継ぎ手部422は、固定部421と可動部423との間に設けられ、固定部421と可動部423とを接続している。継ぎ手部422の厚みは、固定部421や可動部423の厚みよりも薄く形成されていて、可動部423が固定部421に対して変位(回動)する際に中間ヒンジとして機能する。そして、可動部423に設けられている質量部425(425a,425b,425c,425d)は、z軸方向から見た平面視で矩形状であり、質量部425a,425bが可動部423のリッド412側に配置され、センサー素子43を中心にした左右対称の位置に接合部452によって固定されている。一方、質量部425c,425dは、可動部423のパッケージベース411側に配置され、質量部425a,425bとそれぞれ重なるように接合部452によって固定されている。
次に、センサー素子43は、固定部421に接着剤450で固定されている基部の固定部431aと、可動部423に接着剤450で固定されている基部の可動部431bと、固定部431aと可動部431bとの間にあって、固定部431aから可動部431bへ延在する物理量を検出するための振動梁部432(432a,432b)と、を有している。この場合、振動梁部432は、その形状が角柱状であり、振動梁部432a,432bのそれぞれに設けられた励振電極(図示せず)に駆動信号(交流電圧)が印加されると、x軸に沿って、互いに離間または近接するように屈曲振動をする。励振電極は、駆動信号の印加のために、図示しない配線によって可動部423側に配置された端子31(図8参照)と電気的に接続されている。
なお、センサー素子43の基部の固定部431aと第2の面22に設けられた端子32との距離は、基部の可動部431bと第2の面22に設けられた端子32との距離より長くなるように配置されている。従って、側面である第2の面22をベース基板10に実装した場合、固定部431aを重力方向の上方へ位置することができるため、センサー素子43への自重および可動部431bの荷重の負荷を低減することができ、センサー素子43の強度低下を抑制することができる。
また、センサー素子43は、この場合、水晶の原石等から所定の角度で切り出された水晶基板を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術によってパターニングすることにより形成されている。さらに、センサー素子43は、素子ベース体42との線膨張係数の差を小さくすることを考慮すれば、素子ベース体42と同質材であることが望ましい。
次に、物理量検出センサー40の動作について、図9および図10を参照して説明する。
図9および図10は、物理量検出センサーの動作を示す断面図である。
図9に示すように、物理量検出センサー40に、例えば、+z方向の矢印α1方向に加速度が印加されると、可動部423には+z方向に力が作用し、可動部423は継ぎ手部422を支点として+z方向に変位する。これにより、物理量検出センサー40には、y軸に沿って基部の固定部431aと可動部431bとが互いに近づく方向の力が加わり、センサー素子43の振動梁部432には圧縮応力が生じる。そのため、振動梁部432の振動する周波数である共振周波数は低くなる。
一方、図10に示すように、物理量検出センサー40に、例えば、−z方向の矢印α2方向に加速度が印加されると、可動部423には−z方向に力が作用し、可動部423は、継ぎ手部422を支点として−z方向に変位する。これにより、物理量検出センサー40には、y軸に沿って基部の固定部431aと可動部431bとが互いに離れる方向の力が加わり、センサー素子43の振動梁部432には引張応力が生じる。そのため、振動梁部432の共振周波数は高くなる。
物理量検出センサー40では、上記のようなセンサー素子43の共振周波数の変化を検出している。即ち、物理量検出センサー40に加わる加速度は、上記の検出された共振周波数の変化の割合に応じて、ルックアップテーブルなどによって定められた数値に変換することで導出される。
なお、物理量検出センサー40は、傾斜計としても用いることができる。傾斜計としての物理量検出センサー40は、傾斜による姿勢の変化に応じて、物理量検出センサー40に対する重力加速度が加わる方向が変化し、振動梁部432に圧縮応力や引張応力が生じる。そして、振動梁部432の共振周波数が変化することになり、傾斜による姿勢の変化が導出される。
また、本実施形態では、加速度を検出するセンサー素子43を一例として挙げ、説明したが、これに限定することはなく、被測定体の一方向の変位、速度、角速度等の物理量を検出する物理量検出素子であっても構わない。
以上説明した物理量検出装置100は、センサー素子43を収容するパッケージ41の第1の面21に設けられた端子31の一部に、端子31の配列方向の長さが、第1の面21の端子31と第2の面22の端子32とが接続する接続部の長さより短い領域を備えているため、半田等でベース基板10に実装する場合、第1の面21の端子31の長さの短い領域で半田の広がりを抑制することができるので、半田の不足によるベース基板10との電気的な接続不良や実装強度不足を低減することができる。従って、電気的な接続や実装強度に優れ、信頼性の高い物理量検出装置100を提供することができる。
また、パッケージ41の第1の面21には、第2の面22に沿って、接続部から短い領域(くびれ部)までの距離H1が等しい複数の端子31を備えているため、接合面積を増やすことができ、ベース基板10への実装強度の向上を図ることができる。
また、パッケージ41の第5の面25には、第1の面21に設けられた端子31と対向する位置に端子34を有するので、接合面積の増加に伴うベース基板10への実装強度を向上させることができ、更に、ベース基板10へ実装した際に、パッケージ41の第5の面25から第1の面21側への傾きを抑制することができる。
また、物理量検出センサー40において、基部の固定部431aと第2の面22に設けられた端子32との距離が、基部の可動部431bと第2の面22に設けられた端子32との距離より長いので、側面である第2の面22をベース基板10に実装した場合、固定部431aを重力方向の上方へ位置することができるため、センサー素子43への自重および可動部431bの荷重の負荷を低減することができ、センサー素子43の強度低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
[物理量検出センサー(物理量検出器)]
次に、本発明の第2実施形態に係る物理量検出センサー140について、図11〜図14を参照して説明する。
図11は、物理量検出センサーの構成を示す正面図。図12は、物理量検出センサーの構成を示す右側面図。図13は、物理量検出センサーの構成を示す下面図。図14は、物理量検出センサーの構成を示す背面図である。
第2実施形態の物理量検出センサー140は、パッケージ41aに形成されている端子構成が第1実施形態の物理量検出センサー40のパッケージ41とは異なっている。従って、第1実施形態と異なっている部分以外には第1実施形態と同符号を付与し説明を省略する。
第2実施形態の物理量検出センサー140のパッケージ41aは、パッケージベース411aおよびリッド(蓋体)412を有している。
パッケージベース411aには、図11〜図14に示すように、第1実施形態と同様に、第1の面21、第2の面22および第5の面25に、それぞれ短い領域(くびれ部)を備えた端子31、端子32、端子33および端子34が複数備えられている。また、第1の面21において、第2の面22と第3の面23とに接する端子35(第5の端子)と第2の面22と第4の面24とに接する端子とが設けられている。更に、第5の面25には、端子36(第6の端子)と対向する位置に端子36が設けられているており、第2の面22と第4の面24とに接する端子と対向する位置に端子が設けられている。
なお、第1の面21に設けられた第3の面23に接する端子36および第4の面24に接する端子は、第2の面22からの高さH2が、端子31の短い領域の接続部からの距離H1より高くなるように形成されている。また、第5の面25に設けられた第3の面23に接する端子36および第4の面24に接する端子は、第2の面22からの高さが、端子34の第2の面22からの高さより高くなるように形成されている。
このような構成のパッケージ41aは、第3の面23に接する端子36と第4の面24に接する端子との第2の面22からの高さH2が、端子31の短い領域の接続部からの距離H1より高いため、接合面積の増加に伴うベース基板10への実装強度を向上させることができ、更に、ベース基板10へ実装した際に、パッケージ41aの第3の面23から第4の面24への回転方向又は第4の面24から第3の面23への回転方向への傾きを抑制することができる。従って、物理量検出センサー140を安定した姿勢でベース基板10に実装できるため、各種物理量を正確に検出することができる。
10…ベース基板、10a…受面、21…第1の面、22…第2の面、23…第3の面、24…第4の面、25…第5の面、31,32,33,34,35,36…端子、40,40a,40b,40c…物理量検出センサー、41,41a…物理量検出器としてのパッケージ、42…素子ベース体、43…検出素子としてのセンサー素子、60…装置カバー、100…物理量検出装置、140…物理量検出センサー、411,411a…パッケージベース、412…リッド、431a…固定部、431b…可動部。

Claims (6)

  1. 物理量を検出する検出素子を収容する物理量検出器であって、
    前記物理量検出器の少なくとも第1の面と、前記第1の面に接する第2の面と、に設けられ、且つ、前記検出素子と電気的に接続されている端子を有し、
    前記第1の面に設けられた第1の端子と前記第2の面に設けられた第2の端子とが接続し、
    前記第1の端子は、前記第1の端子の一部に、前記第2の面に沿った方向の長さが、前記第1の端子と前記第2の端子とが接続する接続部の長さより短いくびれ部領域を備えていることを特徴とする物理量検出器。
  2. 前記接続部から前記くびれ部領域までの距離が等しい複数の前記第1の端子を備えていることを特徴とする請求項1に記載の物理量検出器。
  3. 前記第1の面および前記第2の面と接する第3の面および第4の面を有し、
    前記第3の面に接する前記第1の面に設けられた端子の前記第2の面からの高さおよび前記第4の面に接する前記第1の面に設けられた端子の前記第2の面からの高さは、前記くびれ部領域の前記接続部からの距離より高いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物理量検出器。
  4. 前記第2の面、前記第3の面および前記第4の面と接する第5の面を有し、
    前記第1の端子と対向する位置に第5の面に設けられた第4の端子を有することを特徴とする請求項3に記載の物理量検出器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された物理量検出器を備えていることを特徴とする物理量検出装置。
  6. 前記物理量検出器が回路基板に設けられ、
    前記物理量検出器は、固定部から延在する可動部を含む検出素子を有し、
    前記固定部と前記第2の端子との距離は、前記可動部と前記第2の端子との距離より長いことを特徴とする請求項5に記載の物理量検出装置。
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