JP6866110B2 - 食道温度測定用カテーテル - Google Patents

食道温度測定用カテーテル Download PDF

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Description

本発明は、カテーテルに関し、更に詳しくは、左房のアブレーション術を行う際に食道内に挿入され、食道の温度を測定するための温度センサを有する食道温度測定用カテーテルに関する。
不整脈等の治療法の1つとして、例えば心臓内部の不整脈となっている部分をアブレーションカテーテルによって焼灼(アブレーション)する手術が行われている。この焼灼の手法は、一般的に、高周波電流を用いて高温焼灼(加熱)する手法と、液化亜酸化窒素や液体窒素等を用いて低温焼灼(冷却)する手法とに大別される。このようなアブレーションカテーテルを用いて、例えば心臓の左房後壁を焼灼する場合(左房アブレーション術の際には)、一般に、この左房後壁に近接する食道もが加熱または冷却され、食道が損傷を受けてしまうおそれがある。
そこで、患者の鼻を通して(経鼻的アプローチによって)食道の内部に温度測定用のカテーテル(いわゆる食道温度測定用カテーテル)を挿入し、食道内部(内壁)の温度に関する情報を測定(監視)する手法が提案されている。この温度測定用のカテーテルには、カテーテルシャフトにおける先端付近の金属リングの近傍に、そのような温度を測定するための温度センサが内蔵されている。
2014−510313号公報
上述の食道温度測定用カテーテルでは一般に、カテーテルが食道に挿入されて使用される際の、ユーザ(操作者)の操作性を向上させることが求められている。より具体的には、従来の食道温度測定用カテーテルは、片手で容易に操作することを想定して設計されていないため、両手で操作せざるを得えない場合があり、作業効率の低下を招いていた。また、食道温度測定用カテーテル先端部分の載置を終えた後、カテーテルハンドルを患者の腹部などに置くと、カテーテルハンドル部分の自重によりカテーテルハンドルが動き、患者の体の上からずり落ち、手技に支障を来たすおそれがあった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、食道温度測定用カテーテルの操作性を向上させることのできる技術の提供にある。
本発明の食道温度測定用カテーテルは、食道の温度を測定するための食道温度測定用カテーテルであって、先端可撓部分を有するカテーテルシャフトと、カテーテルシャフトの基端側に接続されており、少なくとも2つの部材に分割されているハンドルと、前記先端可撓部分を撓ませるために前記カテーテルシャフトの内部に延在し、その基端側を引張操作することができる操作用ワイヤと、前記ハンドルに設けられると共に、前記操作用ワイヤの基端側が固定された留め具を有しており、操作者の片手の指によって回転軸を中心とした回転操作が行われる、単一の回転板と、前記先端可撓部分に配置された少なくとも1個の温度センサと、を備えたものである。前記回転板の前記回転軸から前記ハンドルの基端までの長さが、5〜7cmであり、前記ハンドル本体は、前記操作者の前記片手の手のひらが押し当てられる、ハンドル基端部を有している。また、前記ハンドルの先端側に設けられたスナップフィット部材において、前記カテーテルシャフトを差し込み可能であると共に、前記スナップフィット部材の軸に沿って貫通するように延在している中空部分と、前記カテーテルシャフトの基端部から引き出され、前記温度センサに電気的に接続された導線を、前記中空部分から前記スナップフィット部材の側面に通すための経路と、が形成されており、前記カテーテルシャフトの基端部から引き出された前記操作用ワイヤが、前記中空部分を経由して、前記ハンドルの内部に導入されている。
上記態様の食道温度測定用カテーテルにおいて、前記少なくとも2つの部材の先端側および基端側がそれぞれスナップフィット構造により固定されていてもよい。また、前記ハンドルにクリップが取り付けられていてもよい。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、食道温度測定用カテーテルの操作性を向上させることができる。
実施形態に係る食道温度測定用カテーテルの概略正面図(Z−X面)である。 食道温度測定用カテーテルの平面図(+X方向視)である。 食道温度測定用カテーテルの底面図(−X方向視)である。 食道温度測定用カテーテルの側面図(−Z方向視)である。 カバーを外した状態におけるハンドルの概略正面図(Z−X面)である。 図5のA−A線上の断面図である。 図5のB−B線上の断面図である。 ハンドル本体を構成する2つのハンドルパーツのうち一方を除去した状態を示すハンドルの分解図である。 図9(a)は、図8のA−A線上の断面図であり、図9(b)は、図9(a)で丸で囲った部分の拡大図である。 ハンドルを持ってカテーテルを操作する様子を示す図である。 変形例に係る食道温度測定用カテーテルの概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態)
実施形態に係る食道温度測定用カテーテル10は、たとえば左房アブレーション術中において、鼻を通して(経鼻的アプローチにて)患者の食道等に挿入され、食道の内部温度を測定するために使用される。
図1は、実施形態に係る食道温度測定用カテーテル10の概略正面図(Z−X面)である。図2は、食道温度測定用カテーテル10の平面図(+X方向視)である。図3は、食道温度測定用カテーテル10の底面図(−X方向視)である。図4は、食道温度測定用カテーテル10の側面図(−Z方向視)である。
食道温度測定用カテーテル10は、カテーテル本体(長尺部分)としてのカテーテルシャフト100(カテーテルチューブ)と、このカテーテルシャフト100の基端側に装着されたハンドル200とを有している。
カテーテルシャフト100は、可撓性を有する管状構造(中空のチューブ状部材)からなり、自身の軸方向(Z軸方向)に沿って延伸する形状となっている。具体的には、カテーテルシャフト100の軸方向の長さは、ハンドル200の軸方向(Z軸方向)の長さと比べて数倍〜数十倍程度に長くなっている。なお、このカテーテルシャフト100は、その軸方向に向かって同じ特性のチューブで構成されていてもよいが、比較的可撓性に優れた先端部分(先端可撓部分102)と、この先端部分に対して軸方向に一体に形成されると共に先端部分よりも比較的に剛性のある基端部分とを有するようにすることが好ましい。
カテーテルシャフト100は、当該シャフトの軸方向に沿って延在するように内部に1つのルーメンが形成された、いわゆるシングルルーメン構造、あるいは複数(例えば4つ)のルーメンが形成された、いわゆるマルチルーメン構造を有している。なお、カテーテルシャフト100の内部において、シングルルーメン構造からなる領域とマルチルーメン構造からなる領域との双方が設けられていてもよい。このようなカテーテルシャフト100におけるルーメンには、各種の細線(図1では図示しない一対の操作用ワイヤや、後述する導線等)がそれぞれ、互いに電気的に絶縁された状態で挿通されている。
このうち、一対の操作用ワイヤ(引張りワイヤ)はそれぞれ、カテーテルシャフト100内を延伸してハンドル200内へと引き出されており、カテーテルシャフト100の先端部分(先端可撓部分102)の偏向動作の際に用いられる。換言すると、これらの操作用ワイヤはそれぞれ、カテーテルシャフト100の先端付近を撓ませるために用いられる(例えば図1中の矢印D1、D2参照)。これらの操作用ワイヤにおける各先端は、カテーテルシャフト100内の先端付近において、アンカーおよびはんだ等によって固定されている。また、操作用ワイヤの各基端側は、上記したように、カテーテルシャフト100内からハンドル200内へと延伸され、ハンドル200内で後述する留め具(図1では図示せず)により固定されている。これらの操作用ワイヤはそれぞれ、例えばSUS(ステンレス鋼)やNiTi(ニッケルチタン)等の超弾性金属材料により構成されており、その径は約100〜500μm程度(例えば200μm)である。ただし、必ずしも金属材料で構成されていなくともよく、例えば高強度の非導電性ワイヤ等で構成されていてもよい。
カテーテルシャフト100は、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン、ナイロン、ポリエーテルブロックアミド等の合成樹脂により構成されている。なお、カテーテルシャフト100には、樹脂製または金属製のブレードが編み込まれていてもよい。カテーテルシャフト100の軸方向の長さは、約500〜1200mm程度(例えば870mm)であり、カテーテルシャフト100の外径(X−Y断面の外径)は、約1.0〜3.0mm程度(例えば2.0mm)である。
また、図1に示すように、カテーテルシャフト100の先端付近(先端可撓部分102)には、複数の金属リング(本実施形態では、5つの金属リング111〜115)および1つの先端チップ110が、所定の間隔をおいて配置されている。具体的には、金属リング111〜115(温度測定用金属リング)はそれぞれ、カテーテルシャフト100の外周面上に固定配置される一方、先端チップ110は、カテーテルシャフト100の最先端に固定配置されている。
金属リング111〜115はそれぞれ、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、SUS、金(Au)、白金(Pt)等の、電気伝導性の良好な金属材料により構成されている。なお、カテーテル10の使用時におけるX線に対する造影性を良好にするためには、白金またはその合金により構成されていることが好ましい。また、先端チップ110は、例えばこれら金属リング111〜115と同様の金属材料により構成されているほか、例えばシリコーンゴム樹脂やポリウレタンなどの樹脂材料でできていることが好ましい。なお、これらの金属リング111〜115および先端チップ110の外径は、特には限定されないが、上記したカテーテルシャフト100の外径と同程度であることが望ましい。
なお、カテーテルシャフト100における先端可撓部分102には、各金属リング111〜115の近傍(例えば、各金属リング111〜115の対向位置)に、これらと対応付けられた5つの温度センサ(図示せず)が内蔵されている。なお、本実施形態では、先端チップ110の近傍には、これに電気的接続された温度センサは設けられていない。
上述した温度センサはそれぞれ、例えば前述した左房アブレーション術中において、食道の内部温度を測定するためのセンサであり、各金属リング111〜115と対応付けて個別に電気的に接続されている。
各温度センサは、例えば熱電対(熱電対の測温接点)を用いて構成されている。また、各温度センサに個別に電気的接続された導線(リード線)はそれぞれ、例えば、その熱電対を構成する異種同士の金属線からなる。なお、これらの導線はそれぞれ、前述したようにカテーテルシャフト100におけるルーメン内に挿通され、ハンドル200内に導入されている。
ハンドル200は、カテーテル10の使用時に操作者(医師)が掴む(握る)部分である。ハンドル200は、図1に示したように、カテーテルシャフト100の基端側に装着されたハンドル本体202と、回転操作部204とを有している。
ハンドル本体202は、操作者が実際に握る部分(把持部)に相当し、その軸方向(Z軸方向)に沿って延在する形状となっている。このようなハンドル本体202は、例えば、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)等の合成樹脂により構成されている。
本実施形態のハンドル本体202は、図2および図3に示すように、主に、Z−X平面で分断される2つのハンドルパーツ203a、203bで構成されている。
回転操作部204は、詳細は後述するが、カテーテルシャフト100の先端付近(先端可撓部分102)を撓ませる(偏向させる)操作(回転操作)の際に用いられる部分である。回転操作部204は、主な部材として、図2に示したように、回転板206を有する。
回転板206は、ハンドル本体202に対して、その長手方向(Z軸方向)に垂直な回転軸(Y軸方向)を中心として回転自在に装着された部材である。この回転板206は、前述した回転操作の際に操作者が実際に操作を行う部分に相当し、略円盤状の形状からなる。具体的には、図1中の矢印D1、D2で示したように、ハンドル本体202に対し、回転板206をZ−X平面内で双方向に回転させる操作(回転軸を回転中心とした回転操作)が可能となっている。
回転板206の側面には、一対の摘み208a、208bが回転板206と一体的に設けられている。本実施形態では、図1に示したように、回転板206の回転軸を中心として、摘み208aと摘み208bとが互いに点対称となる位置に配置されている。これらの摘み208a、208bはそれぞれ、操作者が回転板206を回転操作させる際に、例えば片手の指で操作される(押される)部分に相当する。なお、このような回転板206は、例えば前述したハンドル本体202と同様の材料(合成樹脂等)により構成されている。
また、ハンドル本体202の先端側には、カテーテルシャフト100の外径とハンドル本体202の先端部分の外径とを滑らかにテーパ状に接続するカバー220が取り付けられている。カバー220は例えばスチレン系エラストマーやシリコーンゴムなどの軟質性樹脂で形成される。
一方、図4に示すように、ハンドル本体202の基端側には、凹部221が形成されており、その凹部221の底面にコネクタ部222が設けられている。コネクタ部222には、ハンドル200内を経由して上述した導線が接続されている。コネクタ部222と、例えば、温度表示部を有する温度測定装置とを信号線(図示せず)で接続することにより、各金属リング111〜115で得られた食道の温度情報を温度測定装置に伝送することができる。
ハンドル本体202の基端側に設けられたコネクタ部222に信号線を着脱可能とすることにより、操作者は、食道温度測定用カテーテル10の操作時において、信号線を外した状態でハンドル本体202を持つことができる。
本実施形態の食道温度測定用カテーテル10は、図1に示すように、ハンドル本体202が人間工学に基づく設計により小型化されており、回転板206の回転軸からハンドル本体202の基端までの長さLは、2〜11cmであり、好ましくは、5〜7cmである。また、ハンドル本体202は、基端側から回転板206にかけて外径が絞り込まれるように設計されており、基端側の最大径Wmaxは、1.0〜2.5cmであり、好ましくは、1.5〜2.0cmである。また、回転板206の近傍における最小径Wminは、0.4〜2.0cmであり、好ましくは、0.7〜1.2cmである。このように、ハンドル本体202の外径を絞り込むことにより、後述するようにハンドル200を持ったときの安定性を確保しつつ、ハンドル200の全重量の軽量化を図ることができる。
図5は、カバー220を外した状態におけるハンドル200の概略正面図(Z−X面)である。図6は、図5のA−A線上の断面図である。図7は、図5のB−B線上の断面図である。さらに、図8は、ハンドル本体202を構成するハンドルパーツ203aを除去した状態を示すハンドル200の分解図である。図9(a)は、図8のA−A線上の断面図であり、図9(b)は、図9(a)で丸で囲った部分の拡大図である。
図5〜図9(特に、図7)に示すように、本実施形態では、ハンドルパーツ203a、203bの先端側および基端側に、それぞれスナップフィット部材230、232が設けられている。ハンドルパーツ203aと、ハンドルパーツ203bとを接着することなく、ハンドルパーツ203a、203bの先端側がスナップフィット部材230で固定され、ハンドルパーツ203a、203bの基端側がスナップフィット部材232で固定されている。ここでのスナップフィット構造は特に限定されず、ハンドルパーツ203a、203b側に位置決め凹部を設け、この位置決め凹部にスライド、はめ込みし、位置固定が可能なガイド凸部をスナップフィット部材230、232側に設ければよい。このように、接着剤を用いることなく、スナップフィット部材230、232により、ハンドルパーツ203aとハンドルパーツ203bを固定する構造とすることにより、ハンドル200の組立を容易にすることができる。
図8に示すように、カテーテルシャフト100から一対の操作用ワイヤ300a、300bが延伸されており、操作用ワイヤ300aの基端部が回転板206の−X側に設けられた留め具302aに固定され、操作用ワイヤ300bの基端部が回転板206の+X側に設けられた留め具302bに固定されている。これにより、摘み208aを引くと、先端可撓部分102が矢印D1方向(図1参照)に湾曲し、摘み208bを引くと、先端可撓部分102が矢印D2(図1参照)に湾曲する。
また、図9(a)、図9(b)に示すように、スナップフィット部材230には、カテーテルシャフト100を差し込み可能な中空部分234を有している。中空部分234は、スナップフィット部材230の軸に沿って延在し、スナップフィット部材230を貫通している。さらに、スナップフィット部材230には、中空部分234からスナップフィット部材230の側面に到達する中空状または切り欠き状の経路236が形成されている。カテーテルシャフト100から引き出された操作用ワイヤ300a、300bは、中空部分234を経由してハンドル200内部に導入される。一方、カテーテルシャフト100から引き出された導線L1〜L5は、経路236を通り、回転板206とハンドルパーツ203bとの間のギャップを経由して、コネクタ部222に接続される。これにより、コンパクト化されたハンドル200内において、操作用ワイヤ300a、300bと導線L1〜L5とが干渉することが抑制され、食道温度測定用カテーテル10の動作信頼性を向上させることができる。
図10は、食道温度測定用カテーテル10の使用状態を示す図である。図10に示すように、ハンドル200が小型化されることにより、食道温度測定用カテーテル10を右手で操作する場合には、ハンドル200の基端部を右手の手のひらに押し当てた状態で、人差し指、親指でそれぞれ208a、208bを操作することができる。このように、ハンドル200が手のひらでしっかり固定されているため、食道温度測定用カテーテル10を片手のみで容易に操作することができる。また、本実施形態のようにハンドル200を手のひらで固定する形態は、従来のカテーテルのようにハンドルを握った状態で操作する形態に比べて、食道温度測定用カテーテル10の先端可撓部分102の感触がユーザに伝わりやすくなる点で操作性に優れている。
さらに、図10に示すように、小指でハンドル200の基端部を握ることにより、ハンドル200の基端部がよりしっかりと手のひらに保持されるため、摘み208a、摘み208bを操作したときにハンドル200が動くことが抑制される。また、この状態で、本実施形態では、たとえば、摘み208a操作する人差し指の第1関節、および摘み208bを操作する親指の第1関節を屈曲させて操作することが可能になる。人間工学的に、指の関節が伸びた状態に比べて、関節が曲がった状態の方が、摘み208a、摘み208bを操作しやすくなる。
摘み208aを人差し指で、摘み208bを親指でそれぞれ容易に操作することができるようにするという人間工学的な観点から、回転板206の直径は、1.5〜3.8cmが好ましく、2.0〜2.8cmがより好ましい。
また、ハンドル本体202がコンパクト化されることにより、ハンドル200が軽量化され、カテーテル10の先端可撓部分102の位置を固定した後、ハンドル200を患者の体上に載置したときに、ハンドル200を動きにくくすることができる。
また、上述したように、ハンドル本体202がコンパクト化されているため、接着剤を用いずにハンドルパーツ203a、203bをスナップフィット構造により固定したときに、ハンドル本体202の剛性を十分に確保することができ、ハンドル200を持ったときの信頼感を高めることができる。また、ハンドルパーツ203a、203bの固定にビスなどの固定用部材を用いる必要がないため、ハンドル200を軽量化することができる。
図11は、変形例に係る食道温度測定用カテーテル10の概略斜視図である。変形例に係る食道温度測定用カテーテル10では、ハンドル200の基端側にクリップ400が取り付けられている。具体的には、クリップ400は、スナップフィット部材の周囲に填められたクリップ基部402と、一方の端部がクリップ基部402に固定され、他方の端部がハンドル本体202に対して付勢するように弾性が付与された弾性腕404とを有する。なお、弾性腕404をスナップフィット部材232と一体化してもよい。
このように、ハンドル200にクリップ400を設けることにより、食道温度測定中において、クリップ400を用いてハンドル200を患者衣に簡易に固定することができる。
また、たとえば、クリップ400の弾性腕404を摘み208aと摘み208bとの間でハンドル200の軸に沿って延在させることにより、食道温度測定用カテーテル10の操作時において、ユーザはハンドル200を視認することなく、クリップ400の感触(弾性腕404の位置の把握)により、摘み208a、摘み208bがどちらの方向の偏向操作用かを認識することができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
10 食道温度測定用カテーテル、100 カテーテルシャフト、102 先端可撓部分、111〜115 金属リング、 200 ハンドル、202 ハンドル本体、204 回転操作部、206 回転板、208a 摘み、208b 摘み、220 カバー、222 コネクタ部、203a ハンドルパーツ、203b ハンドルパーツ、230 スナップフィット部材、232 スナップフィット部材、234 中空部分、236 経路、L1〜L5 導線、300a 操作用ワイヤ、300b 操作用ワイヤ、400 クリップ、402 クリップ基部、404 弾性腕

Claims (3)

  1. 食道の温度を測定するための食道温度測定用カテーテルであって、
    先端可撓部分を有するカテーテルシャフトと、
    カテーテルシャフトの基端側に接続されており、少なくとも2つの部材に分割されているハンドルと、
    前記先端可撓部分を撓ませるために前記カテーテルシャフトの内部に延在し、その基端側を引張操作することができる操作用ワイヤと、
    前記ハンドルに設けられると共に、前記操作用ワイヤの基端側が固定された留め具を有しており、操作者の片手の指によって回転軸を中心とした回転操作が行われる、単一の回転板と、
    前記先端可撓部分に配置された少なくとも1個の温度センサと、
    を備え、
    前記回転板の前記回転軸から前記ハンドルの基端までの長さが、5〜7cmであり、
    前記ハンドル本体は、前記操作者の前記片手の手のひらが押し当てられる、ハンドル基端部を有しており、
    前記ハンドルの先端側に設けられたスナップフィット部材において、
    前記カテーテルシャフトを差し込み可能であると共に、前記スナップフィット部材の軸に沿って貫通するように延在している中空部分と、
    前記カテーテルシャフトの基端部から引き出され、前記温度センサに電気的に接続された導線を、前記中空部分から前記スナップフィット部材の側面に通すための経路と、
    が形成されており、
    前記カテーテルシャフトの基端部から引き出された前記操作用ワイヤが、前記中空部分を経由して、前記ハンドルの内部に導入されている
    食道温度測定用カテーテル。
  2. 前記少なくとも2つの部材の先端側および基端側がそれぞれ、スナップフィット構造により固定されている
    請求項1に記載の食道温度測定用カテーテル。
  3. 前記ハンドルにクリップが取り付けられている
    請求項1または請求項2に記載の食道温度測定用カテーテル。
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