JP6865059B2 - 工作システム、切削加工品の製造方法、加工プログラム修正装置、修正加工プログラムの作成方法、及び工作機械制御装置 - Google Patents

工作システム、切削加工品の製造方法、加工プログラム修正装置、修正加工プログラムの作成方法、及び工作機械制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、工作システム、切削加工品の製造方法、加工プログラム修正装置、修正加工プログラムの作成方法、及び工作機械制御装置に関する。
従来、加工プログラムに従って、被加工部材(以下、「ワーク」という)を所望の形状に切削加工する手法が広く用いられている。特許文献1では、切削加工の効率向上を目的として、ワークを加工する際に、ワークの表面に設定されるマトリクス状の加工ブロックごとに凹凸を測定し、測定された凹凸に応じて加工ブロックごとに送り速度を調整する手法が提案されている。
特開昭63−237840号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、切削加工するワークごとに表面の凹凸を測定しなければならないため、切削加工の効率を向上するにも限界がある。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、切削加工の効率を向上可能な工作システム、切削加工品の製造方法、加工プログラム修正装置、修正加工プログラムの作成方法、及び工作機械制御装置の提供を目的とする。
本発明に係る工作システムは、切削工具によって被加工部材を切削加工する工作システムであって、加工負荷経時データ収集部と、修正加工プログラム作成部と、工作機械制御装置とを備える。加工負荷経時データ収集部は、少なくとも1つの被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷経時データを収集する。修正加工プログラム作成部は、加工負荷経時データに基づいて、原加工プログラムに規定された切削工具の加工パスの本数、及び、加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって、修正加工プログラムを作成する。工作機械制御装置は、修正加工プログラムに従って、切削工具の動作を制御する。
本発明に係る切削加工品の製造方法は、少なくとも1つの被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷経時データを収集する工程と、加工負荷経時データに基づいて、原加工プログラムに規定された切削工具の加工パスの本数、及び、加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって、修正加工プログラムを作成する工程と、修正加工プログラムに従って切削工具の動作を制御することによって被加工部材を切削加工する工程とを備える。
本発明によれば、切削加工の効率を向上可能な工作システム及び切削加工品の製造方法を提供することができる。
実施形態に係る工作システムの構成を示すブロック図 実施形態に係る原加工プログラムによる切削条件を示す模式図 図2に示す加工パスを切削工具が移動した際の加工負荷経時データを示すグラフ 実施形態に係る修正加工プログラムによる切削条件を示す模式図 実施形態に係る工作システムによる切削加工を説明するためのフローチャート 他の実施形態に係る工作システムの構成を示すブロック図
(工作システム1の構成)
本実施形態に係る工作システム1の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、工作システム1の構成を示すブロック図である。図2は、原加工プログラムP1によって規定された被加工部材(以下、「ワーク」という)Wの切削条件を示す模式図である。図2では、テーブルに固定されたワークWをフライスで切削加工することによって、完成品である切削加工品を製造することが想定されている。本実施形態では、工具主軸の回転軸の方向にZ軸が定義され、Z軸に垂直な方向にX軸が定義され、Z軸及びX軸に垂直な方向にY軸が定義されている。
以下の説明において、「切削送り」とは、切削工具によってワークを切削加工することを想定して送り速度が設定された区間である。「早送り」とは、切削工具がワークと接触しないことを想定して送り速度が設定された区間である。通常、「早送り」区間における送り速度は、「切削送り」区間における送り速度よりも速い。「早送り」区間における送り速度は、切削工具の最大移動速度に設定することができる。また、「高送り」とは、「切削送り」区間のうち、設定された送り速度が既定値よりも速くなるように修正された区間である。本実施形態では、後述するように、切削工具とワークは、「高送り」区間において接触しないことが想定されている。従って、「高送り」区間は、「切削送り」区間のうち送り速度が速まるように修正された区間であるので、「修正早送り」区間と称することができる。
工作システム1は、工作機械制御装置10、加工プログラム修正部20、及び工作機械30を備える。
1.工作機械制御装置10
工作機械制御装置10は、工作機械30を制御する。工作機械制御装置10は、記憶部11、加工パス抽出部12、及び修正加工プログラム実行部13を有する。
記憶部11は、ワークWを予想形状から目標形状に切削加工するために作成された原加工プログラムP1を記憶する。原加工プログラムP1には、ワークWを予想形状から目標形状に切削加工するための切削条件が規定されている。原加工プログラムP1としては、例えばNC(Numerical Control)プログラムを用いることができるが、これに限られるものではない。
加工パス抽出部12は、原加工プログラムP1を解析することによって、原加工プログラムP1に規定された加工パスCを抽出する。加工パスCとは、ワークWを予想形状から目標形状に切削加工するために、工作機械30の切削工具31を移動させるツールパス(工具軌跡)である。加工パスCは、Z軸方向において少しずつずれた位置に設定される。加工パスCに沿って切削工具31を繰り返し移動させることによって、ワークWが徐々に切削加工される。
本実施形態に係る原加工プログラムP1では、図2に示すように、ワークWを予想形状から目標形状に切削加工するために第1乃至第3加工パスC1〜C3が規定されている。第1加工パスC1は、切削工具31の1回目のツールパスであり、Z軸方向において最も外側に位置している。第2加工パスC2は、切削工具31の2回目のツールパスであり、Z軸方向において第1加工パスC1と第3加工パスC3の間に位置している。第3加工パスC3は、切削工具31の3回目のツールパスであり、Z軸方向において最も内側に位置している。第3加工パスC3は、ワークWの目標形状に対応している。本実施形態では、第1乃至第3加工パスC1〜C3を「加工パスC」と総称する場合がある。
また、原加工プログラムP1では、第1乃至第3加工パスC1〜C3それぞれについて、「切削送り」及び「早送り」のXYZ座標と送り速度とが規定されている。原加工プログラムP1では、図2に示すように、第1乃至第3加工パスC1〜C3それぞれにおいて、「第1切削送り」、「早送り」及び「第2切削送り」が規定されている。本実施形態では、第1乃至第3加工パスC1〜C3それぞれにおいて、「第1切削送り」、「早送り」及び「第2切削送り」のXY座標は同じでありZ座標だけが異なっているが、第1乃至第3加工パスC1〜C3ごとに「第1切削送り」、「早送り」及び「第2切削送り」のXY座標が異なっていてもよい。原加工プログラムP1において、「切削送り」及び「早送り」それぞれの速度が設定されている。「第1切削送り」及び「第2切削送り」の送り速度は、切削工具31とワークWの材質に応じて適宜設定されている。
加工パス抽出部12は、原加工プログラムP1に規定されている第1乃至第3加工パスC1〜C3それぞれにおける「第1切削送り」、「早送り」及び「第2切削送り」のXYZ座標を加工プログラム修正部20に送信する。
修正加工プログラム実行部13は、後述する修正加工プログラムP2を加工プログラム修正部20から取得する。修正加工プログラム実行部13は、修正加工プログラムP2に従って、工作機械30に指令値(電流値)を出力することで切削工具31の動作を制御する。
2.加工プログラム修正部20
加工プログラム修正部20は、原加工プログラムに従ってワークWを切削加工した際の加工負荷の経時データ(以下、「加工負荷経時データ」という)に基づいて、原加工プログラムP1を修正して修正加工プログラムP2を作成する。
加工プログラム修正部20は、加工負荷経時データ収集部21、比較部22、及び修正加工プログラム作成部23を有する。
加工負荷経時データ収集部21は、過去にワークWを原加工プログラムP1に従って切削加工した際の加工負荷経時データを工作機械30から収集する。加工負荷とは、切削工具31の主軸負荷、切削工具31の切削トルク、主軸モータ43のロードメータ、電流値、電圧値及び電力値、切削工具31の送り軸モータ44のロードメータ、電流値、電圧値及び電力値の少なくとも1つである。
加工負荷経時データ収集部21は、少なくとも1つのワークWについての加工負荷経時データを収集する。加工負荷経時データ収集部21は、できるだけ多くのワークWについての加工負荷経時データを、長時間にわたって収集することが好ましい。
ここで、図3(a)〜(c)は、図2に示した第1乃至第3加工パスC1〜C3それぞれを切削工具31が移動した際の加工負荷経時データを示すグラフである。「早送り」では切削工具31がワークWと接触せず加工負荷が検出されないため、図3(a)〜(c)では、「第1切削送り」及び「第2切削送り」における加工負荷だけが示されている。なお、図3(a)〜(c)には、過去に切削加工された複数のワークWについての加工負荷を切削加工の実施日ごとに平均化した値が図示されている。
図3(a)は、第1加工パスC1を切削工具31が移動した際の加工負荷経時データである。第1加工パスC1の「第1切削送り」及び「第2切削送り」では、図2に示したように切削工具31がワークWと接触しないため、加工負荷は検出されていない。
図3(b)は、第2加工パスC2を切削工具31が移動した際の加工負荷経時データである。第2加工パスC2の「第1切削送り」及び「第2切削送り」では、図2に示したように切削工具31がワークWと接触するため、加工負荷は検出されているが、切削工具31がワークWと接触する区間(以下、「接触区間」という)の前後に、切削工具31がワークWと接触しない区間(以下、「非接触区間」という)が存在している。図3(b)では、非接触区間が破線で囲われている。
図3(c)は、第3加工パスC3を切削工具31が移動した際の加工負荷経時データである。第3加工パスC3でも、図2に示したように切削工具31がワークWと接触するため、加工負荷は検出されているが、接触区間の前後に非接触区間が存在している。図3(c)では、非接触区間が破線で囲われている。
比較部22は、原加工プログラムP1に規定されている第1乃至第3加工パスC1〜C3における「第1切削送り」及び「第2切削送り」のXYZ座標を工作機械制御装置10の加工パス抽出部12から取得する。比較部22は、少なくとも1つのワークWについての加工負荷経時データを加工負荷経時データ収集部21から取得する。
比較部22は、「第1切削送り」及び「第2切削送り」のXY座標と加工負荷経時データとを比較して、第1乃至第3加工パスC1〜C3のうち切削工具31がワークWと接触しない加工パス(以下、「非接触加工パス」という)と、第1乃至第3加工パスC1〜C3のうち切削工具31がワークWと接触する加工パス(以下、「接触加工パス」という)とを検出する。図3(a)〜(c)に示す例では、第1加工パスC1が非接触加工パスであり、第2及び第3加工パスC2,C3が接触加工パスである。比較部22は、第1乃至第3加工パスC1〜C3に含まれる非接触加工パス(第1加工パスC1)を修正加工プログラム作成部23に通知する。
比較部22は、「第1切削送り」及び「第2切削送り」のXY座標と加工負荷経時データとを比較して、接触加工パスにおける「第1切削送り」及び「第2切削送り」それぞれにおける非接触区間を検出する。図3(a)〜(c)に示す例では、第2及び第3加工パスC2,C3の「第1切削送り」及び「第2切削送り」それぞれにおいて、接触区間の前後に非接触区間が存在する。比較部22は、第2及び第3加工パスC2,C3それぞれにおける非接触区間を示すXYZ座標を修正加工プログラム作成部23に通知する。
修正加工プログラム作成部23は、原加工プログラムP1を工作機械制御装置10の記憶部11から取得する。
修正加工プログラム作成部23は、第1乃至第3加工パスC1〜C3に含まれる非接触加工パス(第1加工パスC1)を比較部22から取得する。修正加工プログラム作成部23は、原加工プログラムP1に規定された第1乃至第3加工パスC1〜C3から第1加工パスC1を削除するように原加工プログラムP1を修正する。これによって、加工パスCの本数は、3本から2本に減少する。
修正加工プログラム作成部23は、接触加工パス(第2及び第3加工パスC2,C3)における非接触区間を示すXYZ座標を比較部22から取得する。修正加工プログラム作成部23は、第2加工パスC2における非接触区間の送り速度が速くなるように原加工プログラムP1を修正するとともに、第3加工パスC3における非接触区間の送り速度が速くなるように原加工プログラムP1を修正する。
修正加工プログラム作成部23は、非接触加工パスの削除と非接触区間における送り速度の高速化とを原加工プログラムP1に施すことによって、修正加工プログラムP2を作成する。図4は、修正加工プログラムP2によって規定されるワークWの切削条件を示す模式図である。図4に示すように、修正加工プログラムP2では、非接触加工パス(第1加工パスC1)が削除されるとともに、接触加工パス(第2及び第3加工パスC2,C3)に含まれる「第1切削送り」及び「第2切削送り」のうち非接触区間が「高送り」に書き換えられている。「高送り」とは、原加工プログラムP1に規定された送り速度よりも速い速度で切削工具31を移動させる区間を意味する。
修正加工プログラム作成部23は、修正加工プログラムP2を工作機械制御装置10の修正加工プログラム実行部13に送信する。
3.工作機械30
工作機械30は、切削工具31、モータアンプ32、主軸モータ33、及び送り軸モータ34を有する。切削工具31は、例えば旋盤、フライス、ドリル、ボーリング、及びタップなどであるが、これに限られるものではない。
モータアンプ32は、修正加工プログラム実行部13から入力される指令値に基づいて主軸モータ33及び送り軸モータ34を駆動させる。主軸モータ33は、切削工具31の主軸を回転駆動させる。送り軸モータ34は、切削工具31のテーブル送り軸を駆動させる。図4に示すように、「高送り」が設定された第2及び第3加工パスC2,C3を切削工具31が移動することによって、ワークWの切削加工が行われる。
(工作システム1による切削加工)
次に、工作システム1による切削加工について説明する。図5は、工作システム1によるワークWの切削加工を説明するためのフローチャートである。
ステップS0において、加工プログラム修正部20は、過去にワークWを原加工プログラムP1に従って切削加工した際の加工負荷経時データを工作機械30から収集する。
ステップS1において、工作機械制御装置10は、原加工プログラムP1を解析することによって、切削工具31を繰り返し移動させる加工パスCを抽出する。本実施形態では、図2に示したように、第1乃至第3加工パスC1〜C3が抽出される。
ステップS2において、加工プログラム修正部20は、少なくとも1つのワークWについての加工負荷経時データと加工パスCとを比較して、非接触加工パスが存在するかどうか判定する。非接触加工パスが存在しない場合、処理はステップS3に進む。非接触加工パスが存在する場合、ステップS4において、加工プログラム修正部20は、加工パスCから非接触加工パスを削除するように原加工プログラムP1を修正する。
ステップS3において、加工プログラム修正部20は、少なくとも1つのワークWについての加工負荷経時データと接触加工パスとを比較して、接触加工パスの「切削送り」に非接触区間が存在するかどうか判定する。非接触区間が存在しない場合、処理はステップS5に進む。非接触区間が存在する場合、ステップS6において、加工プログラム修正部20は、非接触区間における送り速度が速くなるように原加工プログラムP1を修正する。ステップS4及びステップS6のうち少なくとも一方を経ることによって、原加工プログラムP1が修正されて修正加工プログラムP2が作成される。
ステップS5において、工作機械制御装置10は、修正加工プログラムP2に従って、工作機械30に指令値を出力することで切削工具31の動作を制御する。これにより、ワークWが切削加工されて切削加工品が完成する。
(特徴)
(1)工作システム1は、加工負荷経時データ収集部21、修正加工プログラム作成部23、及び工作機械制御装置10を備える。加工負荷経時データ収集部21は、少なくとも1つのワークWを原加工プログラムP1に従って切削加工した際における加工負荷経時データを収集する。修正加工プログラム作成部23は、加工負荷経時データに基づいて、加工パスCの本数を修正するとともに、加工パスCにおける送り速度を修正することによって、修正加工プログラムP2を作成する。
従って、過去に原加工プログラムP1に従って切削加工した際の加工負荷経時データを利用して、次に切削加工するワークWについての加工パスCの本数と切削工具31の送り速度とを至適化することができる。従って、原加工プログラムP1をワークWごとに修正する場合に比べて、簡便に切削条件を至適化できるため、切削加工の効率を向上させることができる。
(2)修正加工プログラム作成部23は、加工パスCのうち加工負荷が検出されなかった非接触加工パスを削除するように原加工プログラムP1を修正する。従って、実際に切削工具31を移動させる加工パスCの本数を少なくできるため、切削加工の効率を顕著に向上させることができる。
(3)修正加工プログラム作成部23は、加工パスCのうち加工負荷が検出された接触加工パスに含まれる「切削送り」のうち、加工負荷が検出されなかった非接触区間における送り速度が速くなるように原加工プログラムP1を修正する。従って、接触加工パスにおける送り速度を精細に調整できるため、切削加工の効率を顕著に向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
上記実施形態において、比較部22は、加工負荷が検出されたかどうかを基準として、非接触加工パスと接触加工パスの有無、及び非接触区間と接触区間の有無を判定することとしたが、第1閾値を基準として、これらの判定を行ってもよい。
例えば、加工パスCのうち加工負荷の最大値が第1閾値以下である加工パスを非接触加工パスと判定し、加工パスCのうち加工負荷の最大値が第1閾値を超えている加工パスを接触加工パスと判定してもよい。また、接触加工パスに含まれる「切削送り」のうち、加工負荷が第2閾値以下である区間を非接触区間と判定し、加工負荷が第2閾値を超える区間を接触区間と判定してもよい。第1閾値及び第2閾値は、切削工具31とワークWの材質などを考慮して適宜設定することができる。なお、上記実施形態では、加工負荷が検出されたかどうかが基準とされているため、第1閾値及び第2閾値のそれぞれが「0」に設定されていると考えることができる。
上記実施形態において、修正加工プログラム作成部23は、加工パスCの本数と加工パスCにおける送り速度の両方を修正することとしたが、いずれか一方だけを修正してもよい。
上記実施形態において、修正加工プログラム作成部23は、加工パスCのうち非接触加工パスを削除することとしたが、非接触加工パスを削除せず、非接触加工パスにおける送り速度を速くしてもよい。この場合であっても、原加工プログラムP1をそのまま用いる場合に比べて、切削加工の効率を向上させることができる。
上記実施形態に係る工作システム1では、工作機械制御装置10が、加工パス抽出部12を有することとしたが、加工パス抽出部12は、工作機械制御装置10の外部に配置されていてもよいし、加工プログラム修正部20に配置されていてもよい。
例えば、図6に示される工作システム1aのように、工作機械制御装置10から物理的に離れた場所に位置する加工プログラム修正装置20aが、加工パス抽出部12、加工負荷経時データ収集部21、比較部22、及び修正加工プログラム作成部23を備えていてもよい。
工作システム1aは、工作機械制御装置10、加工プログラム修正装置20a、工作機械30、データ取得部50及びサーバ60を備えている。
データ取得部50は、ネットワーク通信を介して、工作機械制御装置10、工作機械30及びサーバ60に接続されている。データ取得部50は、原加工プログラムP1を工作機械制御装置10から取得し、加工負荷経時データを工作機械10から取得する。データ取得部50は、これらの情報をサーバ60に送信する。なお、データ取得部50としては、例えばタブレット型コンピュータなどを用いることができる。
サーバ60は、ネットワーク通信を介して、加工プログラム修正装置20aとデータ取得部50とに接続されている。サーバ60は、携帯高速通信技術(LTE)回線を介して、データ取得部50に接続されていてもよい。サーバ60は、データ取得部50から取得した情報を記憶し、加工プログラム修正装置20aからの要求に応じて、データ取得部50から取得した情報を加工プログラム修正装置20aに送信する。
加工プログラム修正装置20aでは、上記実施形態で説明したように、加工パス抽出部12が原加工プログラムP1から第1乃至第3加工パスC1〜C3を抽出し、比較部31が加工負荷経時データと第1乃至第3加工パスC1〜C3とを取得して非接触加工パスと非接触区間を検出し、修正加工プログラム作成部32が修正加工プログラムP2を生成する。加工プログラム修正装置20aにおいて生成された修正加工プログラムP2は、記憶媒体(例えば、USBメモリなど)を介して、或いは、ネットワーク通信を介して、工作機械制御装置10の修正加工プログラム実行部13に入力される。
このような工作システム1aにおいても、過去に原加工プログラムP1に従って切削加工した際の加工負荷経時データを利用して、次に切削加工するワークWについての加工パスCの本数と切削工具31の送り速度とを至適化することができる。
1 工作システム
10 工作機械制御装置
11 記憶部
12 加工パス抽出部
13 修正加工プログラム実行部
20 加工プログラム修正部
21 加工負荷収集部
22 比較部
23 修正加工プログラム作成部
30 工作機械
31 切削工具
W ワーク
P1 原加工プログラム
P2 修正加工プログラム
C1 第1加工パス(非接触加工パス)
C2 第2加工パス(接触加工パス)
C3 第3加工パス(接触加工パス)

Claims (5)

  1. 切削工具によって被加工部材を切削加工する工作システムであって、
    少なくとも1つの被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷を示す加工負荷経時データを収集する加工負荷経時データ収集部と、
    前記加工負荷経時データに基づいて、前記原加工プログラムに規定された前記切削工具の加工パスの本数、及び、前記加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって、修正加工プログラムを作成する修正加工プログラム作成部と、
    前記修正加工プログラムに従って、前記切削工具の動作を制御する工作機械制御装置と、
    を備え
    前記修正加工プログラム作成部は、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値以下である非接触加工パスを削除するように前記原加工プログラムを修正し、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値を超えている接触加工パスに含まれる切削送りのうち、前記加工負荷が前記第1閾値とは異なる第2閾値以下である非接触区間における送り速度が速くなるように前記原加工プログラムを修正する、
    工作システム。
  2. 少なくとも1つの被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷を示す加工負荷経時データを収集する工程と、
    前記加工負荷経時データに基づいて、前記原加工プログラムに規定された切削工具の加工パスの本数、及び、前記加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって、修正加工プログラムを作成する工程と、
    前記修正加工プログラムに従って前記切削工具の動作を制御することによって被加工部材を切削加工する工程と、
    を備え
    前記修正加工プログラムを作成する工程において、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値以下である非接触加工パスを削除するように前記原加工プログラムを修正し、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値を超えている接触加工パスに含まれる切削送りのうち、前記加工負荷が前記第1閾値とは異なる第2閾値以下である非接触区間における送り速度が速くなるように前記原加工プログラムを修正する、
    切削加工品の製造方法。
  3. 切削工具によって切削加工される被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷を示す加工負荷経時データに基づいて、前記原加工プログラムに規定された前記切削工具の加工パスの本数、及び、前記加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって、修正加工プログラムを作成する修正加工プログラム作成部を備え
    前記修正加工プログラム作成部は、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値以下である非接触加工パスを削除するように前記原加工プログラムを修正し、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値を超えている接触加工パスに含まれる切削送りのうち、前記加工負荷が前記第1閾値とは異なる第2閾値以下である非接触区間における送り速度が速くなるように前記原加工プログラムを修正する、
    加工プログラム修正装置。
  4. 切削工具によって切削加工される被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷を示す加工負荷経時データに基づいて、前記原加工プログラムに規定された前記切削工具の加工パスの本数、及び、前記加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって修正加工プログラムを作成する前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値以下である非接触加工パスを削除するように前記原加工プログラムを修正し、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値を超えている接触加工パスに含まれる切削送りのうち、前記加工負荷が前記第1閾値とは異なる第2閾値以下である非接触区間における送り速度が速くなるように前記原加工プログラムを修正する、
    修正加工プログラムの作成方法。
  5. 切削工具によって切削加工される被加工部材を原加工プログラムに従って切削加工した際の加工負荷を示す加工負荷経時データに基づいて、前記原加工プログラムに規定された前記切削工具の加工パスの本数、及び、前記加工パスにおける送り速度の少なくとも一方を修正することによって修正加工プログラムを作成する際、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値以下である非接触加工パスを削除するように前記原加工プログラムを修正し、前記加工パスのうち前記加工負荷の最大値が第1閾値を超えている接触加工パスに含まれる切削送りのうち、前記加工負荷が前記第1閾値とは異なる第2閾値以下である非接触区間における送り速度が速くなるように前記原加工プログラムを修正し、作成された前記修正加工プログラムを用いて前記切削工具を制御する、
    工作機械制御装置。
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