JP6862725B2 - 希土類磁石粉末、希土類ボンド磁石、電動機要素及び電動機 - Google Patents

希土類磁石粉末、希土類ボンド磁石、電動機要素及び電動機 Download PDF

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Description

電動機要素及び電動機の回転子に搭載する希土類ボンド磁石及び当該希土類ボンド磁石に用いる希土類磁石粉末に関する。
情報機器用、家電用、産業用、自動車用などに用いられる電動機要素及び電動機に搭載される磁石には、フェライト磁石や希土類焼結磁石、希土類ボンド磁石などがある。特に高出力密度を求められる場合には、希土類の磁石が使用される。希土類焼結磁石は、現時点において、最も高い最大エネルギー積を有するが、割れ、欠け等の不具合を招き易いものではある。しかし、機器の小型、高出力化への貢献度の高さは、上記の不具合をも許容される状況である。
一方、希土類ボンド磁石は、希土類であるNdを含むNd−Fe−B磁石粉体と樹脂材料とを混合して、これを固化した樹脂結合型の磁石が一般的である。希土類ボンド磁石は樹脂成分を含むために、希土類焼結磁石に比較し磁石成分が少なく、磁気特性は劣るが、希土類焼結磁石のように割れ、欠け等の不具合は少なく、成形後の後加工の必要もなく、一般に長尺、円筒、円筒や偏肉形状などの形状自由度が有効に活用され、情報機器や家電等小型電動機要素及び電動機の高出力化に貢献している。
また近年、自動車のEV、HEV化の進展のため、自動車の動力となる主機の電動機要素及び電動機以外にも、油圧から電動へと変わるパーツも多く、小型の電動機要素及び電動機の需要が拡大している。中でもエンジン周りに搭載されるオイルポンプなどには、雰囲気温度や電動機要素及び電動機内のコイルの発熱から150℃程度の高い耐熱仕様を満足する必要性から、形状自由度を活かした小型、高磁気特性かつ高耐熱な希土類ボンド磁石の開発が要望されている。
この電動機要素及び電動機などに使用される希土類ボンド磁石の代表的な作製方法には圧縮成形と射出成形がある。圧縮成形による希土類ボンド磁石は、磁石粉体と熱硬化性樹脂を混合した複合粉末を、金型内で圧縮成形し、その後熱硬化性樹脂の硬化しボンド磁石とする。この圧縮成形による希土類ボンド磁石の成形体は生産性良く、高密度の磁石が作製できることもあり希土類ボンド磁石では圧縮成形による磁石が広く用いられている。
一方、射出成形による希土類ボンド磁石は、磁石粉体と熱可塑性樹脂からなる複合材料を高温で溶融し、金型内に流し込み、冷却固化してボンド磁石の成型体を得る工程を経るため(1軸方向の圧縮によるため2次元平面的な形状整形に適してた圧縮成形に比較すると)、金型の形状を柔軟に変えることで3次元的な形状自由度があり、電動機要素及び電動機の仕様のカバーレンジを広げることが可能であり、近年の開発トレンドとなっている。
射出成形による希土類ボンド磁石では、優れた成形性を得るために、溶融時に高い流動性が求められる。一方、高い磁気特性を有するには、ボンド磁石に含まれる磁石粉体の含有量を増す必要があるが、磁石粉体の含有量を増すと溶融時の流動性は低下し、射出成形に不具合現象を招く。また、高い耐熱性を有するには、高耐熱性樹脂を使用する必要がある。代表的な高耐熱性樹脂としてポリフェニレンサルファイド樹脂が使用されているが、溶融時の流動性が低いために、ボンド磁石に含まれる磁石粉体の含有量を増すことが難しいという技術的課題が提起されていた。また、比較的流動性が高いポリアミド系樹脂でも、磁石粉体の含有量を多くすると急激に流動性が低下し、射出成形に不具合が生じるとい
う技術的課題をも認識されている。このため、優れた成形性、及び耐熱性を有する希土類ボンド磁石の磁気特性向上に対して、技術的な限界点が意識されつつある状況であった。
これらの技術的課題を解決する一手段としては、流動性及び磁気特性等の向上を図る効果を得られる加工助剤としてアルコール可溶性物質を添加した樹脂磁石組成物を用いる方法を特許文献1等に記している。また、同様の効果を得るために、ポリアミド系樹脂、液状ゴム、磁性粒子粉末、ポリエチレンイミンからなるポリアミド系プラスチック磁石用材料を用いる方法を特許文献2等に記している。
特開平6−287445号公報 特開2001−297908号公報
しかしながら、特許文献1等に記される従来技術の水準では、ボンド磁石中の磁石粉末の含有量は60体積%以下である。同様に、特許文献2等に記される従来技術の水準では、ボンド磁石中の磁石粉末の含有量は65体積%以下である。
このような、従来技術の水準においては、磁石粉末の含有量を過剰に多くすると、流動性の向上効果が発揮されず、希土類ボンド磁石の成形工程及び希土類ボンド磁石の成形体に不具合現象を生じさせる。
本発明は上記の課題に鑑み、従来技術の水準を上回ることを旨に、電動機要素及び電動機の回転子に搭載する希土類ボンド磁石及び当該希土類ボンド磁石に含む希土類磁石粉体の含有量を高める技術及び磁気特性を向上させた希土類ボンド磁石を、新規に開発することを課題とするものである。
上述の課題を解決するために、本件出願の発明者らは、試行錯誤を重ね且つ鋭意検討を行った。その詳細を下記に述べる。
第1の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む。
第2の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む。
第3の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末において、前記カチオン性ポリマーにはポリエチレンイミンを含む。
第4の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末において、前記カチオン性ポリマーにはポリエチレンイミンを含む。
第5の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の
成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末において、前記長鎖脂肪酸にはオレイン酸を含む希土類磁石粉末。
第6の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末において、前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質とオレイン酸とを含む。
第7の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末において、前記長鎖脂肪酸にはステアリン酸を含む。
第8の発明の希土類磁石粉末は、希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末において、前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質とステアリン酸とを含む。
第9の発明の希土類磁石粉末は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかにおいて、当該希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む。
第10の発明の希土類磁石粉末は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかにおいて、当該希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む。
第11の発明の希土類ボンド磁石は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む。
第12の発明の希土類ボンド磁石は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む。
第13の発明の希土類ボンド磁石は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む。
第14の発明の希土類ボンド磁石は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む。
第15の発明の希土類ボンド磁石は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む。
第16の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンスト
ルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む。
第17の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む。
第18の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む。
第19の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む。
第20の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンスト
ルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む。
第21の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む。
第22の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む。
第23の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む。
第24の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む。
第25の発明の電動機要素は、上記の第1の発明から第8の発明の希土類磁石粉末のいずれかと、当該希土類磁石粉末の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む。
第26の発明の電動機は、上記の第16の発明から第25の発明の電動機要素のいずれかと、当該電動機要素の回転トルクの運動を出力する出力軸と、前記出力軸を回転自在に支承する軸受とを、少なくとも含む。
本発明のうち、第1から第10の発明の希土類ボンド磁石粉末によれば、希土類ボンド磁石粉体の表面の被覆層に、カチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸、カチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤、カチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸又はカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤を含むことによって、ポリアミド系樹脂への優れた分散性を付与する効果が得られる。
また、本発明のうち、第11から第15の発明の希土類ボンド磁石は、第1から第10の発明の希土類ボンド磁石粉末にて得られる効果によって、希土類ボンド磁石の成型工程における不具合現象は抑制され、希土類ボンド磁石粉末の含有量も増すことが可能であり、従来よりも磁気特性を高めた希土類ボンド磁石を提供可能である。
また、本発明のうち、第16から第25の発明の電動機要素は、第11から第15の発明の希土類ボンド磁石にて得られる効果によって、従来よりも電動機要素の性能を高めることが可能である。
また、本発明のうち、第26の発明の電動機は、第16から第25の発明の電動機要素にて得られる効果によって、従来よりも電動機の性能を高めることが可能である。
本発明の電動機要素の回転軸に対して垂直な面の断面を示す断面図
以下、本発明の実施の形態及び実施例について、図面及び表を参照して説明する。なお、以下の実施の形態及び実施例によって本発明が限定されるものではない。
(希土類磁石粉体の説明)
本発明において用いられる希土類磁石粉体は、特に限定しない。例えば、Nd−Fe−B磁石粉体、Sm−Co磁石粉体、Sm−Fe−N磁石粉体又はこれらの磁石粉体の混合物を採用しても良い。
また、本発明においては、上記磁石粉体の中でも、Nd−Fe−B磁石粉体、Sm−Fe−N磁石粉体及びこれらの磁石粉体の混合物の採用が更に好ましい。
また、耐熱性被膜で予め磁石粉体を被覆することで、磁石粉末の耐熱性を更に高めることができる。本発明において用いられる耐熱性被膜層とは、特に限定されないが、無機燐酸系化合物であることが好ましい。
また、希土類磁石粉末の含有量は、希土類ボンド磁石の全体量に対して66〜83体積%(92〜98重量%、密度5.4Mg/m〜6.5Mg/m)であることが好ましい。66体積%よりも少ないと、高い磁気特性が得られない。また、83体積%よりも多いと、流動性が著しく低下し、成形が困難になる傾向が発現する。
さらに、希土類ボンド磁石等では、磁気特性を向上させるために、ボンド磁石に含まれる磁石粉末の含有量を多くする各種の工夫が採用されている。例えば、平均粒径の大きい磁石粉末と平均粒径の小さい磁石粉末を混合し、平均粒径の大きい磁石粉末の隙間を平均粒径の小さい磁石粉末で埋めることにより、磁石粉末の含有量を多くする手法が一般的に用いられている。当然ながら本発明でも、平均粒径の大きい磁石粉末と平均粒径の小さい磁石粉末を混合して用いることが可能である。
(カチオン性ポリマー樹脂の説明)
本発明において採用するカチオン性ポリマーは、特に限定しない。例えば、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、これらの物質の変性物又はカチオン基を付与した変性ポリマー等が挙げられる。これらの物質の混合物を用いてもよい。
カチオン性ポリマーのカチオン基は、アニオン性のヒドロキシ基、カルボキシル基等と結合することが出来る。希土類磁石粉末表面にはヒドロキシ基が存在し、長鎖脂肪酸、カルボキシル基を有する滑剤はカルボキシル基等のアニオン基を有するため、これらがカチオン性ポリマーを介して結合することで、表面がカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸で被覆された希土類磁石粉末、または表面がカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤で被覆された希土類磁石粉末を得ることが可能である。
本発明においては、上述のカチオン性ポリマーの中でも、ポリエチレンイミンを用いることが特に好ましい。そして、ポリエチレンイミンは、カチオン密度は高く、反応性に富むため、希土類磁石粉体の被覆に好適である。
(長鎖脂肪酸の説明)
本発明において採用する長鎖脂肪酸は、特に限定しない。例えば、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リレノン酸等を採用可能である。また、長鎖脂肪酸エステル、長鎖脂肪酸金属塩又は長鎖脂肪酸アミドを含むこれらの変性物等を採用可能である。さらには、前述の物質群のうちからの数種類を選択して、これらの混合物を用いてもよい。長鎖脂肪酸はポリアミド系樹脂のワックスとして一般的に利用されており、希土類磁石粉末表面の被覆に用いることで、ポリアミド系樹脂への分散性に優れる希土類磁石粉末を得ることが可能である。
本発明においては、上記の長鎖脂肪酸の中でも、ステアリン酸、オレイン酸、及びこれらの混合物を用いることが、特に好ましい。
(カルボキシル基を有する滑剤の説明)
本発明において用いられるカルボキシル基を有する滑材は、特に限定しない。例えば、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リレノン酸等の長鎖脂肪酸、カルボキシル基を有する低分子量ポリオレフィンワックス、ポリエチレンワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス等が採用可能である。また、上記の各物質のうち、数種の物質からなる混合物を用いてもよい。上記例示の物質のうち、カルボキシル基を有する滑材はポリアミド系樹脂との相溶性に優れており、希土類磁石粉末表面の被覆に用いることで、ポリアミド系樹脂への分散性に優れる希土類磁石粉末を得ることが可能である。
本発明においては、上記カルボキシル基を有する滑材の中でも、特にステアリン酸、オレイン酸及びこれらの混合物を用いることが、特に好ましい。
(ポリアミド系樹脂の説明)
本発明の希土類ボンド磁石において採用するポリアミド系樹脂は、特に限定しない。例えば、ポリアミド6樹脂、ポリアミド11樹脂、ポリアミド12樹脂、ポリアミド4・6樹脂、ポリアミド6・6樹脂、ポリアミド6・10樹脂、ポリアミド6・12樹脂、ポリアミド10・10樹脂、ポリアミド10・12樹脂、ポリアミド6T樹脂、ポリアミド9T樹脂、ポリアミド10T樹脂又はこれら各物質のうち数種からなる混合物が採用可能である。
本発明において用いられるポリアミド系樹脂の形状の態様は、特に限定しない。例えば、粉末状、ビーズ状、ペレット状、あるいはこれらの態様の混合物を採用しても良い。
本発明においては、上記ポリアミド系樹脂の中でも、ポリアミド6樹脂を用いることが特に好ましい。ポリアミド6樹脂は比較的流動性及び融点が高く、高い耐熱性が求められる用途や本発明には好適である。
また、ポリアミド樹脂の分子量は、所望の強度が得られる範囲であれば低いほうが好ましい。そして、分子量の異なるポリアミド樹脂を混合したものを採用しても良い。
(その他添加剤の説明)
本発明の希土類ボンド磁石には、その製造工程等の不具合解消を図ることを意図して、適宜に滑剤、酸化防止剤、重金属不活性化剤、可塑剤、変性剤、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤等の添加剤を加えることも可能である。
(表面がカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸で被覆された希土類磁石粉末又は表面がカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤で被覆された希土類磁石粉末の製造方
法の説明)
トルエン等の有機溶媒、希土類磁石粉体をビーカー等に入れ攪拌する。そこに予め有機溶媒中でカチオン性ポリマー、長鎖脂肪酸、またはカルボキシル基を有する滑剤を混合、溶解した溶液を添加し、さらに攪拌する。上述の様に、希土類磁石粉体の表面のヒドロキシ基と、長鎖脂肪酸、カルボキシル基を有する滑剤のアニオン基がカチオン性ポリマーのカチオン基を介して結合することで、希土類磁石粉体の表面が被覆される。
その後、遠心分離機を用いて、被覆処理された希土類磁石粉体を分離する。分離した希土類磁石粉体を有機溶媒で洗浄後、減圧乾燥して、表面がカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸で被覆された希土類磁石粉末又は表面がカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤で被覆された希土類磁石粉末が得られる。
(希土類ボンド磁石の製造方法について)
表面がカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸で被覆された希土類磁石粉末、または表面がカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤で被覆された希土類磁石粉末とポリアミド系樹脂とその他添加剤の混合物を、高温に加熱した混練押出機、ニーダー等に投入し、混練する。混練物をペレタイザ等で加工することで、ボンド磁石用コンパウンドを作製する。上述のボンド磁石用コンパウンドを、射出成形機、トランスファー成形機等を用いて所定の形状に加工し、希土類ボンド磁石を作製する。
なお、ボンド磁石部を、FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計、Fourier Transform Infrared Spectroscopy)、FD−MS(電界脱離質量分析法. Field Desorption Mass Spectrometry)、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)、GC−MS( ガスクロマトグラフ質量分析計)、NMR(核磁気共鳴、nuclear magnetic resonance、)等を用いて分析することにより、カチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸が、ボンド磁石部に残存していることが確認可能である。
(電動機要素及び電動機の製造方法について)
希土類磁石粉末とポリアミド樹脂とカルボキシル基を有する合成ワックスの混合物を、高温に加熱した混練押出機、ニーダー等に投入し、混練する。混練物をペレタイザ等でペレット状に加工することで、ボンド磁石用コンパウンドを製造する。
上述のボンド磁石用コンパウンドを、射出成形機又はトランスファー成形機等を用いて、電動機要素のリラクタンストルク成分の発生源に搭載し、構成要素としてボンド磁石を含む電動機要素を作製する。
なお、ボンド磁石部は、このボンド磁石からの磁力を、損失なく有効に作用させるために、ボンド磁石部の磁束方向に、少なくとも強磁性体、常磁性体、反磁性体のいずれかを含む構造体と接する構成を含むことが特に好ましい。
図1は、本発明の電動機要素の一構造例を示す断面図である。図1に示す電動機要素の極数とスロット数の組み合わせは、所謂、6極9スロットの集中巻の構成であり、9つのティース部に集中巻の巻装体を具備する固定子と、磁気的突極性を有する6つの磁極部を具備する回転子とを有する。
なお、本発明の電動機要素の構成は、これに限定されない。なお、図1の例示においては、1つのティース部5に巻線を巻いた集中巻による巻装体6を例示しているが、本発明はこれに限らない。例えば、複数のティース部5に渡って巻線を巻装する分布巻または波巻など種々の巻線の態様を採用可能である。
例えば、10極9スロットの集中巻の構成、10極12スロットの集中巻の構成、12極9スロットの集中巻の構成、14極12スロットの集中巻の構成、4極24スロットの分布巻の構成、4極36スロットの分布巻の構成、6極36スロットの分布巻の構成、8極48スロットの分布巻の構成、4極12スロットの波巻の構成、4極12スロットの波巻の構成、6極18スロットの波巻の構成などの周知の極数とスロット数の組み合わせのいずれにも適用可能である。
図1に示すように、本実施例に示す電動機要素14は、略円筒状の固定子1と、固定子1の内側に回転自在に保持される回転子2とを有している。回転子2の中心にはシャフト孔3が設けられ、シャフト孔3にシャフト(図示せず)が挿通された状態で回転子2と前記シャフトとが固定されている。なお、シャフトの両端部には、シャフトを回転自在に支承する一対の軸受を具備する。図1においては、シャフト及び軸受については、自明な内容であり図示していない。
固定子1は、略円筒状のヨーク部4と、ヨーク部4の内側に延出するティース部5とを有する固定子の磁心7と、ティース部5の各々に絶縁電線を巻装して設ける巻装体6とを有している。ティース部5と巻装体6との間には、両者を電気的に絶縁するインシュレータ8が設けられている。また、回転子2は、円筒状の回転子コア9と、回転子2の周方向に複数(本例においては6つ)形成された空孔11にボンド磁石部10とを有している。
なお、巻装体6を構成する絶縁電線の芯線の材質には、不可避不純物と、銅、銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金のいずれかを含むものを用いる。
また、ボンド磁石部10は、少なくとも希土類磁石粉体と樹脂材料を含む。この希土類磁石粉体の磁性材料の種類は、特に限定されないが、例えば、Nd−Fe−B系磁石粉体、Sm−Co系磁石粉体、Sm−Fe−N系磁石粉体、フェライト系磁石粉体又はこれらの粉体の混合物などから適宜選択する。また、ボンド磁石部10の軸方向に対して垂直な面の断面形状は、略円弧形状の場合を示すが、こちらもこの形状に限定されるものではない。長方形、台形、V字形など、仕様に適した態様を適宜選択する。
また、本発明の電動機要素においては、回転子は磁気的突極性を有しており、図1に示すように、矢印12の横切る回転子の部位は、d軸磁束通路構成部であり、固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させる。また、矢印13の横切る回転子の部位は、q軸磁束通路構成部であり、固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させる。
また、上述の方法で得られた電動機要素は、ボンド磁石が磁石配置孔に充填され、コアにより保持されているため、剛性が付与され、ボンド磁石の樹脂成分の吸水による、ボンド磁石の寸法変化及び強度劣化を抑制する。
本発明のボンド磁石について、更に詳細に説明する。以下では、実施例1、その他の6例の実施例及び5例の比較例について示す。表1には、各実施例及び各比較例のボンド磁石の材料の各材料の配合量及び紺錬温度を示す。各配合のケース毎に、本実施例における呼称を付与する。各呼称は、表面被覆された粉末1、表面被覆された粉末2、表面被覆された粉末3、表面被覆された粉末4、表面被覆された粉末5及び表面被覆された粉末6である。表2には、各実施例及び各比較例のボンド磁石の流動性、磁気特性等を示す。また、各表には、射出成形温度、金型温度、せん断速度760(1/S)での粘度及び寸法変化率等についても適宜に記す。
Figure 0006862725
本発明の構成に際して、原料としては、下記の各材料を適宜に用いる。
(希土類磁石粉体1)
希土類磁石粉体1(等方性Nd−Fe−B系磁石粉体)としては、「モリコープ・マグネクエンチ社製:商品名 MQP−14−12」を用いる。平均粒径は、90μmである。この磁石粉体には、予め燐酸塩被膜を施して用いる。
(希土類磁石粉体2)
希土類磁石粉体2(等方性Nd−Fe−B系磁石粉体)としては、「モリコープ・マグネクエンチ社製:商品名 MQFP―14−12」を用いる。平均粒径は、5μmである。この磁石粉体には、予め燐酸塩被膜を施して用いる。
(カチオン性ポリマー1)
カチオン性ポリマー1としては、「和光純薬工業株式会社製、ポリエチレンイミン(平均分子量:約1800)」を用いる。
(カチオン性ポリマー2)
カチオン性ポリマー2としては、「和光純薬工業株式会社製、ポリエチレンイミン(平均分子量:約10000)」を用いる。
(長鎖脂肪酸としてカルボキシル基を有する滑剤1)
長鎖脂肪酸としてカルボキシル基を有する滑剤1は、「和光純薬工業株式会社製、オレイン酸」を用いる。
(長鎖脂肪酸としてカルボキシル基を有する滑剤2)
長鎖脂肪酸としてカルボキシル基を有する滑剤2は、「東京化成工業株式会社製、ステアリン酸」を用いる。
(ポリアミド系樹脂)
ポリアミド系樹脂には、「ユニチカ株式会社製:商品名 ユニチカナイロン6 グレードA1012」を用いる。なお、この樹脂の一般的な呼称名は、ポリアミド6樹脂である。
(添加剤)
添加剤のエチレンジアミン・ステアリン酸・セバシン酸重縮合物には、「共栄社化学株式会社製:商品名 ライトアマイド・WH−215」を用いる。
Figure 0006862725
つぎに、表2に示す配合に従って材料を秤量・混合攪拌し、材料の混合物を得る。
材料の混合物を、二軸混練押出機を用いて、表2に示した温度で混練し、押出した混練物をペレタイザでペレット状に加工することで、ボンド磁石用コンパウンドを得る。
上述の製造工程を経て得られたコンパウンドは、キャピラリレオメーターを用いて、流動性の指標である粘度を評価する。測定結果を表3に示す。また、直径5mm、高さ5mmの円柱状磁石を、射出成形機を用いて、表2に示した射出温度、及び金型温度で成形する。作製した円柱状磁石は、アルキメデス法を用いて、密度を評価する。また、VSM(振動試料型磁力計)を用いて、磁気特性を評価する。これらの測定結果を表3に示す。
Figure 0006862725
また、図1に示す電動機要素及び電動機の回転子は、積層電磁鋼板よりなるコア11の磁石挿入孔12へ、上記のコンパウンドを射出成形して、構成する。
表2に示す配合に従って、実施例1〜5と同様にボンド磁石用コンパウンド、円柱状磁石、及び埋込磁石型の電動機要素及び電動機の回転子を構成し、粘度、磁気特性等の測定を行った。測定結果を表3に示す。
なお、表2において、「成形不可」と記載したものは、コンパウンドの粘度が非常に高く流動性に劣るため、磁石挿入孔の一部にしかボンド磁石を充填できず、埋込磁石型の電動機要素及び電動機の回転子を構成し為し得無かった。
(結果と評価)
以下では、実施例1から実施例5、比較例1から比較例5についての結果と評価を記す。
実施例1から実施例3及び比較例1においては、表面がカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む被覆層を具備する希土類磁石粉末又は表面がカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤を含む被覆層を具備する希土類磁石粉末を用いるため、ポリアミド系樹脂への分散性に優れ、コンパウンドの流動性の指標である粘度は、被覆処理をしない場合よりも大幅に低く、高い流動性を有することが確認される。
また、実施例4、実施例5、比較例2及び比較例3は、磁石粉末の含有量が多い場合であり、添加剤の有無に拘らず、粘度の高い領域に達し、いずれも同様の傾向を示す。
さらに、比較例2及び比較例3においては、更に粘度の高い領域に至り、コアへの成形は不可であったのに対して、実施例4及び実施例5は粘度が多少低いため成形は可能であった。
また、比較例1、比較例4及び比較例5は、被覆処理に用いたのと同量のカチオン性ポリマー、長鎖脂肪酸、カルボキシル基を有する滑剤を単純に配合するのみであり、希土類磁石粉体に被覆層を設けないケースに相当する。このケースの場合は、ボンド磁石用コンパウンドを作製した場合における粘度の低減効果は顕著ではなく、その原因は、希土類磁石粉体に被覆層を具備していないため、ポリアミド系樹脂への分散性が改善されなかったものと考察される。
本発明のうち、第1から第10の発明の希土類ボンド磁石粉末によれば、希土類ボンド磁石粉体の表面の被覆層に、カチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸、カチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤、カチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸又はカチオン性ポリマー及びカルボキシル基を有する滑剤を含むことによって、ポリアミド系樹脂への優れた分散性を付与する効果が得られる。
また、本発明のうち、第11から第15の発明の希土類ボンド磁石は、第1から第10の発明の希土類ボンド磁石粉末にて得られる効果によって、希土類ボンド磁石の成型工程における不具合現象は抑制され、希土類ボンド磁石粉末の含有量も増すことが可能であり、従来よりも磁気特性を高めた希土類ボンド磁石を提供可能である。
また、本発明のうち、第16から第25の発明の電動機要素は、第11から第15の発明の希土類ボンド磁石にて得られる効果によって、従来よりも電動機要素の性能を高めることが可能である。
また、本発明のうち、第26の発明の電動機は、第16から第25の発明の電動機要素にて得られる効果によって、従来よりも電動機の性能を高めることが可能である。
以上のとおり、本発明による、希土類磁石粉末、希土類ボンド磁石、電動機要素及び電動機は、従来よりも性能等の向上が図られ、産業的価値の大いなるものである。
1 固定子
2 回転子
3 シャフト孔
4 ヨーク部
5 ティース部
6 巻装体
7 固定子の磁心
8 インシュレータ
9 回転子コア
10 ボンド磁石部
11 空孔
12 矢印
13 矢印
14 電動機要素

Claims (17)

  1. 希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末において、前記カチオン性ポリマーにはポリエチレンイミンを含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末において、前記カチオン性ポリマーにはポリエチレンイミンを含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末において、前記長鎖脂肪酸にはオレイン酸を含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末において、前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質とオレイン酸とを含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマー及び長鎖脂肪酸を含む希土類磁石粉末において、前記長鎖脂肪酸にはステアリン酸を含む希土類磁石粉末、
    希土類磁石粉体の表面に滑剤を含む被覆層を有し、前記被覆層の成分にカチオン性ポリマーを含み、更に前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質を含む希土類磁石粉末において、前記滑剤にはカルボキシル基を有する物質とステアリン酸とを含む希土類磁石粉末、
    のうちいずれかの希土類磁石粉末(以下、希土類磁石粉末(1)とする。)であって、
    前記希土類磁石粉末(1)は、電動機要素及び電動機の回転子に搭載する希土類ボンド磁石に用いられ、
    前記希土類磁石粉末(1)Nd−Fe−B磁石粉体である希土類磁石粉末。
  2. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石。
  3. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む希土類ボンド磁石。
  4. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む希土類ボンド磁石。
  5. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石。
  6. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石。
  7. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
    前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む電動機要素。
  8. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
    前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む電動機要素。
  9. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
    前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分と
    が互いに密接する密接箇所を含む電動機要素。
  10. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
    前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む電動機要素。
  11. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素において、
    前記回転子は磁気的突極性を有する構成を含み、その磁気的突極性を有する構成には、前記固定子からの回転磁界によって発生する回転トルクの成分のうちのマグネットトルクを発生させるための複数のd軸磁束通路と、前記回転トルクの成分のうちのリラクタンストルクを発生させるための複数のq軸磁束通路とを含み、前記d軸磁束通路各々の少なくとも一部分にボンド磁石部を含み且つ前記q軸磁束通路各々の少なくとも一部分に前記ボンド磁石部と接する隣接部を含み、更に前記ボンド磁石部とこのボンド磁石部の周囲部分とが互いに密接する密接箇所を含む電動機要素。
  12. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素。
  13. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素。
  14. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体を含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素。
  15. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にNd−Fe−B磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素。
  16. 請求項1に記載の希土類磁石粉末(1)と、前記希土類磁石粉末(1)の被覆層の成分と、ポリアミド系樹脂とを含む希土類ボンド磁石であり、更に希土類磁石粉体にSm−Fe−N磁石粉体と、前記ポリアミド系樹脂にポリアミド6樹脂とを含む希土類ボンド磁石を含む回転子と、前記回転子と固定子とを含む電動機要素。
  17. 請求項7から請求項16のいずれかに記載の電動機要素と、当該電動機要素の回転トルクの運動を出力する出力軸と、前記出力軸を回転自在に支承する軸受とを、少なくとも含む電動機。
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