JP6862259B2 - 牧草管理システム - Google Patents

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本発明は、牧草管理システムに関する。
従来、農作業を管理するシステムとして、特許文献1に示されている文献がある。特許文献1の農業支援システムは、圃場の農作業を行う農業機械に設けられ且つ農業機械で農作業を行った場合の農作業データを収集するデータ収集装置と、農業データを記憶するサーバと、サーバと通信可能な携帯端末と、を備え、携帯端末は、少なくとも圃場及び圃場で農作業を行う農業機械を含む作業内容を作成可能な作成手段と、作成手段で作成した作業内容をサーバに送信する通信部と、を有している。
特開2017−37681号公報
特許文献1の農業支援システムでは、農作業における作業内容を設定することができ優れたシステムである。しかし、特許文献1では稲作等に関する作業内容の設定が中心であり、牧草に関すること、特に刈取作業後に、牧草を集草する集草機に関しては考慮されていない。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、集草機の走行ルートを簡単に求めることができる牧草管理システムの提供を目的とする。
牧草管理システムは、圃場の地形情報を取得する地形情報取得装置と、圃場の牧草を収集して成形する成形機で成形された成形材を、圃場に排出する予定排出位置を取得する排出情報取得部と、前記成形機の牧草の排出位置が前記予定排出位置に一致するように、前記成形機における作業前に当該牧草を集草する集草機の走行ルートと前記成形機の走行ルートとを設定するルート作成部を備えたルート作成部と、を備え、前記ルート作成部は、前記地形情報と前記予定排出位置とに基づいて、前記成形機における作業前に当該牧草を集草する集草機の走行ルートを作成する
前記地形情報取得装置は、少なくとも草刈機による牧草の刈取作業時に検出された圃場の高さ情報を前記地形情報として取得する。
前記地形情報取得装置は、前記草刈機に設けられ且つ測位衛星の信号に基づいて前記圃場の高さ情報を検出する装置である。
前記地形情報取得装置は、少なくとも拡散機による牧草の拡散作業時に検出された圃場の高さ情報を前記地形情報として取得する。
前記地形情報取得装置は、前記拡散機に設けられ且つ測位衛星の信号に基づいて前記圃場の高さ情報を検出する装置である。
牧草管理システムは、圃場の地形を示す地形マップを表示する表示装置と、前記表示装置に表示された地形マップに前記排出位置を設定する排出位置設定部と、を備えている。
牧草管理システムは、前記圃場における前記成形材の予定排出位置が設定可能であるかを前記地形情報から判断する排出位置判断部を備えている。
牧草管理システムは、草刈機による刈取作業時に牧草の高さを取得する高さ情報を取得する牧草高さ取得装置と、圃場の牧草を収集して成形する成形機で成形された成形材を、圃場に排出する予定排出位置を取得する排出情報取得部と、前記牧草の高さと前記予定排出位置とに基づいて、前記成形機における作業前に当該牧草を集草する集草機の走行ルートを作成するルート作成部と、を備えている。
牧草管理システムは、少なくとも前記集草機に関する情報を取得する機械情報取得部を備え、前記ルート作成部は、前記機械情報取得部が取得した集草機に関する情報に基づいて、前記走行ルートを作成する。
前記草刈機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の刈取を行う刈取装置とを有している。
前記拡散機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の拡散を行う拡散装置とを有している。
前記集草機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の集草を行う集草装置とを有している。
前記成形機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の成形を行う成形装置とを有している。
前記地形情報取得装置は、牧草の刈取を行う草刈機、牧草の拡散を行う拡散機、前記集草機、前記成形機のいずれかに設けられ、前記草刈機、拡散機、集草機及び成形機のうち、前記地形情報取得装置が設けられた作業機は、前記地形情報取得装置が取得した地形情報を記憶する記憶装置と、外部機器が接続可能で且つ前記外部機器の接続時に前記記憶装置に記憶した地形情報を出力する出力装置を備えている。
牧草管理システムは、前記外部機器が接続可能で且つ地形情報を、前記外部機器から取得可能な支援装置を備え、前記支援装置は、前記ルート作成部及び/又は前記排出情報取得部を有している。
上記牧草管理システムによれば、集草機の走行ルートを簡単に求めることができるようにする。
牧草管理システムを示す図である。 草刈機の全体の側面図及び平面図を示す図である。 拡散機の全体の側面図及び平面図を示す図である。 集草機の全体の側面図及び平面図を示す図である。 成形機の全体の側面図及び平面図を示す図である。 刈取位置と第1水分値との関係を示す図である。 作成画面M1を示す図である。 作成画面M2を示す図である。 作成画面における日付予定部の変形例を示す画面である。 刈取作業時の所定エリアA1における第1水分値の偏りを示す図である。 作成画面M3を示す図である。 作成画面M4を示す図である。 作成画面M5を示す図である。 基本設定画面M6を示す図である。 作成画面M7を示す図である。 刈取位置と草丈値との関係を示す図である。 成形位置と収量(重量)との関係を示す図である。 圃場画面M10を示す図である。 収量を説明する説明図である。 設定画面M11を示す図である。 集草機の種類を示す図である。 設定画面M12を示す図である。 集草装置とトラクタとの連結関係を説明する説明図である。 トラクタの全体図を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、牧草管理システムの全体図を示している。牧草管理システムは、圃場において作付けした牧草に関する事項を管理するシステムである。
圃場で生育される牧草は、少なくとも1台以上の作業機によって処理が行われる。図1に示すように、作業機は、牧草の刈取を行う草刈機1Aである。また、作業機は、牧草の拡散を行う拡散機1Bである。作業機は、牧草の集草を行う集草機1Cである。また、作業機は、牧草の成形を行う成形機1Dである。
草刈機1Aは、走行車両2Aと、走行車両2Aに連結された刈取装置3Aとを有している。拡散機1Bは、走行車両2Bと、走行車両2Bに連結された拡散装置3Bとを有している。集草機1Cは、走行車両2Cと、走行車両2Cに連結された集草装置3Cとを有している。成形機1Dは、走行車両2Dと、走行車両2Dに連結された成形装置3Dとを有している。
走行車両2A、2B、2C、2Dは、いずれも走行可能なトラクタである。まず、トラクタ(走行車両)2A、2B、2C、2Dについて説明する。
図21に示すように、トラクタ2A、2B、2C、2Dは、それぞれ車体10と、原動機11と、変速装置12とを備えている。車体10には、走行装置13が設けられている。走行装置13は、前輪及び後輪を有する装置である。走行装置13は、クローラ型の装置であってもよい。原動機11は、ディーゼルエンジン、電動モータ等であって、この実施形態ではディーゼルエンジンで構成されている。変速装置12は、走行装置13の推進力を切換可能であると共に、走行装置13の前進、後進の切換が可能である。また、車体10の後部には、3点リンク機構等で構成された連結部8が設けられている。連結部8には、作業装置(刈取装置3A、拡散装置3B、集草装置3C、成形装置3D)が着脱可能である。作業装置を連結部8に連結することによって、車体10によって作業装置を牽引することができる。また、トラクタ2A、2B、2C、2Dは、原動機11等の動力によって駆動するPTO軸を有し、PTO軸の動力を作業装置に伝達可能である。また、トラクタ2A、2B、2C、2Dは、運転席を内部に備えたキャビン14を備えている。
図1に示すように、トラクタ2A、2B、2C、2Dは、それぞれ制御装置15を備えている。制御装置15は、運転席の周りに設置された操作具(操作レバー、操作スイッチ、操作ボリューム等)を操作したときの操作信号、車体10に搭載された様々なセンサの検出信号等に基づいてトラクタ2A、2B、2C、2Dのそれぞれの走行系や作業系の制御を行う。例えば、制御装置15は、操作具の操作(操作信号)に基づいて作業装置を昇降する制御を行ったり、アクセルペダルセンサに基づいてディーゼルエンジンの回転数を制御する。なお、制御装置15は、トラクタ2A、2B、2C、2Dの作業系や走行系を制御するものであればよく、制御方式は限定されない。
図2に示すように、刈取装置3Aは、トラクタ2Aの連結部8に連結する連結フレーム22と、連結フレーム22に連結された刈取部23とを有している。刈取部23は、刈取する牧草を取り入れる取入部25と、取入部25により取り入れられた牧草を切断する複数の切断部26とを有している。なお、図2では、刈取装置3Aが有する複数の切断部26のうち、1つの切断部26を示している。切断部26は、複数の回転軸27と、回転軸27に取り付けられた複数のカッター28とを有している。PTO軸の動力は、連結フレーム22に支持された駆動軸28を介して回転軸27に伝達され、回転軸27は回転する。カッター28は、ディスク状のカッターであって、隣接して並ぶカッター28が回転軸27の回転に伴って回転することで牧草を刈り取る。即ち、回転軸27によって、カッター28は回転し、カッター28によって牧草は刈り取られ、牧草は刈取後、外部に排出される。なお、刈取装置3Aは、上述した構成に限定されず、牧草を刈り取る装置であればよい。例えば、刈取装置3Aは、ナイフ状のカッター28によって牧草を刈り取るハンマーナイフ式であっても、その他の方式であってもよい。
図3に示すように、拡散装置3Bは、トラクタ2Bの連結部8に連結する連結フレーム32と、連結フレーム32に連結された拡散部33とを有している。なお、図3では、連結フレーム32に2つの拡散部33を連結した例を示している。
拡散部33は、連結フレーム32に連結された本体34と、本体34に回転自在に支持された回転軸35と、回転軸35に連結された複数のアーム(タインアーム)36と、複数のアーム36それぞれに連結された拡散具(タイン)37とを有している。タイン37は、例えば、先端が二叉に分かれた部材である。PTO軸の動力は、連結フレーム32に支持された駆動軸を介して回転軸35に伝達され、回転軸35は回転する。回転軸35の回転に伴ってアーム36が回転し、拡散具37によって牧草を拡散する。即ち、回転軸35の回転によって拡散具37は回転し、拡散具37によって牧草は拡散される。なお、拡散装置3Bは、上述した構成に限定されず、牧草を拡散する装置であればよい。例えば、拡散部33は、1つ又は3つ以上であってもよい。また、拡散部33は、拡散具37の付いたローターが縦軸回りに回転するロータリー型であっても、回転するベルトやチェーンに複数の拡散具37を取付けたベルト/チェーン型であっても、その他の方式であってもよい。
図4に示すように、集草装置3Cは、トラクタ2Cの連結部8に連結する連結フレーム42と、連結フレーム42に連結された集草部43とを有している。なお、図4では、連結フレーム42に2つの集草部43を連結した例を示している。
集草部43は、連結フレーム42に連結された本体44と、本体44に回転自在に支持された回転軸45と、回転軸45に連結された複数のアーム(タインアーム)46と、複数のアーム46それぞれに連結された集草具(タイン)47とを有している。なお、集草装置3Cにおける集草具47の間隔は、拡散装置3Bの拡散具37よりも短い。タイン47は、例えば、先端が二叉に分かれた部材である。PTO軸の動力は、連結フレーム42に支持された駆動軸を介して回転軸45に伝達され、回転軸45は回転する。回転軸45の回転に伴ってアーム46が回転し、集草具47によって牧草を集草する。即ち、回転軸45の回転によって集草具47は回転し、集草具47によって牧草は集草される。なお、集草装置3Cは、上述した構成に限定されず、牧草を集草する装置であればよい。例えば、集草部43は、1つ又は3つ以上であってもよい。また、集草部43は、集草具47の付いたローターが縦軸回りに回転するロータリー型であっても、回転するベルトやチェーンに複数の集草具47を取付けたベルト/チェーン型であっても、その他の方式であってもよい。
図5に示すように、成形装置3Dは、牧草を収集して収集した牧草を所定の形状に成形する装置であって、例えば、牧草を円柱状に形成したり、牧草を直方体に形成する装置である。この実施形態では、成形装置3Dは、牧草を円柱状(ロール)に形成するロールベーラを例にとり説明する。成形装置3Dは、本体52と、本体52に設けられた走行装置とを備えている。走行装置は、車輪を有する車輪式の走行装置である。
本体52は、ロール状にする牧草を取り入れる取入部55と、取入部55により取り入れられた牧草を収容する収容部56と、収容部56に入れられた牧草を回転ローラ等によってローラ状の成形材に成形する成形部57と、成形部57で成形した成形材を排出する排出部58とを有している。したがって、成形装置3Dによって、牧草は所定の大きさのロール状の成形材に成形され、成形後、外部に排出される。成形装置3Dは、牧草をチェーンによってロール状に成形するチェーン式であっても、ベルトによってロール形状にするベルト式であっても、その他の方式であってもよい。
さて、図1及び図21に示すように、牧草管理システムは、作業機の位置を検出可能な少なくとも1以上の位置検出装置60を備えている。位置検出装置60は、草刈機1Aの位置を検出する位置検出装置60Aを含んでいる。位置検出装置60は、拡散機1Bの位置を検出する位置検出装置60Bを含んでいる。位置検出装置60は、集草機1Cの位置を検出する位置検出装置60Cを含んでいる。位置検出装置60は、成形機1Dの位置を検出する位置検出装置60Dを含んでいる。
位置検出装置60A、60B、60C、60Dについて説明する。位置検出装置60Aは、トラクタ2Aのキャビン14の天板に装着されている。位置検出装置60Bは、トラクタ2Bのキャビン14の天板に装着されている。位置検出装置60Cは、トラクタ2Cのキャビン14の天板に装着されている。位置検出装置60Dは、トラクタ2Dのキャビン14の天板に装着されている。即ち、この実施形態では、位置検出装置60A、60B、60C、60Dは、それぞれ走行車両であるトラクタに装着されている。なお、位置検出装置60A、60B、60C、60Dは、キャビン14の天板に装着されているが、トラクタ(走行車両)における装着場所は限定されず、別の場所であってもよい。
位置検出装置60A、60B、60C、60Dは、衛星測位システムによって自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する。即ち、位置検出装置60A、60B、60C、60Dは、測位衛星から送信された信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出可能である。位置検出装置60A、60B、60C、60Dは、緯度、経度といった位置だけでなく、垂直方向(高さ方向)の情報、即ち、高さ情報を検出してもよい。
このように、草刈機1A、拡散機1B、集草機1C、成形機1Dのそれぞれに、位置検出装置60A、60B、60C、60Dを設けることによって、刈取作業時の位置、拡散作業時の位置、集草作業時の位置、成形作業時の位置を個別に検出することができる。刈取作業時の位置は、トラクタ2Aに設けられた記憶装置(第1記憶装置)16Aに記憶される。拡散作業時の位置は、トラクタ2Bに設けられた記憶装置16Bに記憶される。集草作業時の位置は、トラクタ2Cに設けられた記憶装置16Cに記憶される。成形作業時の位置は、トラクタ2Dに設けられた記憶装置(第2記憶装置)16Dに記憶される。
図1に示すように、牧草管理システムは、第1物理量検出装置81を備えている。第1物理量検出装置81は、牧草に関する物理量、例えば、牧草内に含まれる成分(水分量、タンパク質)等を検出する装置である。第1物理量検出装置81は、草刈機1Aに設けられている。第1物理量検出装置81は、少なくとも草刈機1Aによる刈取作業時における牧草の水分値(第1水分値という)を取得する。説明の便宜上、第1物理量検出装置81が、草刈機1Aによる刈取作業時における牧草の第1水分値を取得する装置である場合、当該第1物理量検出装置81のことを「第1水分取得装置」という。
第1水分取得装置81は、刈取部23に設けられ、当該刈取部23により牧草の刈取時に牧草の第1水分値を取得する。例えば、第1水分取得装置81は、分光分析装置であって、所定の周波数を有する光源を牧草に照射すると共に牧草からの反射光を受光することで牧草の水分を分析する分光分析装置である。第1水分取得装置81は、トラクタ2Aに設けられた制御装置15又は記憶装置16Aに接続されている。第1水分取得装置81は、取得した第1水分値を制御装置15又は記憶装置16Aに送信する。
例えば、トラクタ2Aの走行開始、刈取装置3AへのPTO軸からの動力伝達の開始、刈取部23の駆動開始を、制御装置15又は第1水分取得装置81が検出すると、当該第1水分取得装置81は第1水分値の取得を開始する。また、トラクタ2Aの走行終了、刈取装置3AへのPTO軸からの動力伝達の終了、刈取部23の駆動終了を、制御装置15又は第1水分取得装置81が検出すると、当該第1水分取得装置81は第1水分値の取得を終了する。なお、第1水分取得装置81の第1水分値の取得開始、取得終了は、上述した例に限定されず、例えば、トラクタ2Aの運転席周りに設けた操縦装置が操作された場合、運転席周りに設けた表示装置、スイッチ等によって刈取作業の開始又は終了が指示された場合等に行ってもよい。或いは、運転席の周りに第1水分取得装置81に対して第1水分値の取得開始や取得終了の指令を行うスイッチ等を設けてもよい。
また、草刈機1Aにおいて、第1水分値の取得が実行されている場合、位置検出装置60Aにおいて少なくとも位置(緯度、経度)が検出され、図6に示すように、検出された位置(刈取位置)と第1水分値とは記憶装置16Aに記憶される。
図1に示すように、トラクタ2Aは、出力装置82Aを備えている。出力装置82Aは、少なくとも記憶装置16Aに接続されていて、当該記憶装置16Aが記憶している刈取位置及び第1水分値を、外部機器83に出力する装置である。外部機器83は、USBメモリ、SDカード等の電子記憶媒体である。出力装置82Aは、外部機器83を接続する接続部を有していて、外部機器83が接続されると、刈取位置及び第1水分値を当該外部機器83に出力する。
図1に示すように、牧草管理システムは、支援装置84を備えている。支援装置84は、例えば、管理者が所有するパーソナルコンピュータ等である。なお、支援装置84は、スマートフォン、タブレット、PDA等の携帯端末等であってもよいし、サーバ等であってもよい。
支援装置84は、CPU等から構成された演算部84aと、表示部(表示装置)84bと、不揮発性のメモリ等から構成された記憶部84cを有している。また、支援装置84は、外部機器83を接続可能な接続部を有している。表示部(表示装置)84bは、様々な表示を行う装置で液晶パネル等から構成されている。
さて、牧草管理システムは、作成支援部85を備えている。作成支援部85は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、当該演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。作成支援部85は、作業機の作業計画の作成支援を行う。例えば、作成支援部85は、刈取機1Aにおける刈取作業の作業計画、拡散機1Bにおける拡散作業の作業計画、集草機1Cにおける集草作業の作業計画、成形機1Dにおける成形作業の作業計画の少なくとも1つの作成支援を行う。
図7Aに示すように、支援装置84を管理者等が操作すると、作成支援部85が作業計画を作成する作成画面M1を表示部84bに表示する。作成画面M1は、所定の圃場、即ち、予め定められた区画における作業計画を設定する画面である。図7Aでは、圃場Aの作業計画を設定する作成画面M1を示している。なお、支援装置84には、予め管理者等が所有する圃場が登録されていて、複数の圃場が登録されている場合には、圃場の1枚毎に作業計画を設定することができる。説明の便宜上、1枚の圃場(圃場A)に対する作業計画を立てることとして説明を進める。
作成支援部85は、支援装置84に対して圃場Aを含む所定地域における気象情報の取得を指令する。気象情報の取得は、支援装置84に設けられた気象取得部86により実行される。気象取得部86は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。気象取得部86は、作成支援部85の指令に応答して、支援装置84を外部のネットワーク(WAN等)を介して気象庁のサーバ等に接続させ、当該気象庁が提供する気象情報を取得する。或いは、気象取得部86は、気象情報を提供する気象情報提供会社等のサーバに支援装置84を接続させることで気象情報を取得する。なお、気象情報の取得の方法は限定されない。気象情報は、所定地域及び所定時間における風向、風速、気温、湿度、晴れ、曇り、雨、雷、雪、降雨量、降雪量、降水確率、気圧、気圧配置等を示す情報である。
作成支援部85は、支援装置84が気象情報を取得すると、作成画面M1に気象情報を表示する。作成支援部85は、作業計画を作成するにあたって予め支援装置84に設定されている地域に対する気象情報を作成画面M1に表示する。例えば、作成支援部85は、天気の移り変わりを地図上に示す天気マップ101と、所定期間(例えば、1週間毎)の天気予報を日付に対応させて表示させた週間天気予報102とを作成画面M1に表示する。
作成支援部85は、牧草の作業に関する作業項目[刈取作業(モア)、拡散作業(テッダー)、集草作業(レーキ)、成形作業(ベーラ)]を表示する作業項目部103を作成画面M1に表示する。また、作業項目部103に示された作業項目は選択可能である。図7Aの作業項目は、刈取作業であるため、作成画面M1は、刈取作業を起点とした作業計画を設定する画面であることが分かる。
作成支援部85は、気象情報に基づいて作業計画の支援を行う。具体的には、作成支援部85は、作業(刈取作業、拡散作業、集草作業、成形作業)が推奨される推奨日を表示する推奨表示部104を作成画面M1に表示する。作成支援部85は、例えば、刈取作業の作業計画である場合、刈取作業から成形作業までの日数(作業期間)を考慮し、気象情報に基づいて推奨日を求め、求めた推奨日を推奨表示部104に表示する。例えば、作業期間が大凡1週間程度である場合、刈取作業の開始から成形作業までの1週間程度(作業期間中)は連続して晴れであることが好ましいため、作成支援部85は作業期間中に連続して晴れが予測される日、或いは、降水確率が低い日が連続すると予想される日を推奨日とする。なお、作成支援部85による推奨日は、上述した例に限定されず、風向、風速、気温、湿度等を考慮して推奨日を設定してもよいし、その他の方法により推奨日を設定してもよい。推奨表示部104に示された推奨日は選択が可能であり、図7Aでは、刈取作業として、「2017年5月21日」が選択されたことを示している。
作成支援部85は、作業項目に対応する各作業を行う日付を表示する日付予定部105を表示する。作成支援部85は、推奨表示部104で選択された推奨日を基準に、日付に作業項目(作業)を割り当てる。図7Aでは、推奨表示部104において、刈取作業における推奨日を「2017年5月21日」に設定しているため、作成支援部85は、日付予定部105において推奨日に対応する日付に、刈取作業を割り当て、拡散作業、集草作業、成形作業の順に日付を割り当てる。
作成支援部85による日付の割り当ては、作業と作業日数との関係に基づいて行っている。ここで、作業と作業日数との関係は、作業毎に標準的な日数(作業期間)を予め支援装置84に登録していてもよいし、過去の実績から作業と作業日数との関係を求めて日付を割り当ててもよいし、その他の方法によって求めた作業と作業日数の関係から日付を割り当ててもよい。例えば、日付予定部105において、拡散作業は5/22〜5/24に設定され、集草作業及び成形作業は5/25に設定されている。
なお、上述した実施形態では、日付予定部105における作業と日付の関係を作成支援部85が自動的に作成しているが、管理者等が支援装置84を操作して任意に、日付予定部105における作業と日付の関係を設定してもよく、上述した実施形態に限定されない。作成画面M1に表示されたボタン(登録ボタン)106を選択すると、作成画面M1にて設定された作業計画が支援装置84の記憶部84cに記憶される。
以上のように、作成支援部85は気象情報に基づいて作業計画の支援を行っている。そのため、例えば、所定期間の気象情報に基づいて、刈取作業、拡散作業、集草作業、成形作業までの一連の作業について適切な日付、作業期間等を推奨したり、設定することができる。
さて、刈取作業を行った際は上述したように、刈取機1Aによって刈取位置及び第1水分値を取得することができる。刈取機1Aの出力装置85Aに外部機器83を接続すると、刈取作業時に検出した刈取位置及び第1水分値を当該外部機器83に記憶することができる。そして、外部機器83を、支援装置84の接続部84cに接続すると、支援装置84の記憶部84cは、外部機器83に記憶されている刈取位置及び第1水分値を取得して記憶することができる。
このように、刈取作業時に検出した刈取位置及び第1水分値を用いて、作成支援部85は、刈取後に行う作業機(拡散機1B、集草機1C、成形機1Dのいずれか)の作業計画の作成支援を行うことができる。
図7Bは、図7Aに示した刈取作業の設定後、作業項目部103を拡散作業に変更した場合の作成画面M2を示している。なお、図7Bの作成画面M2には、週間天気予報102、作業項目部103及び日付予定部105が表示されており、図7Aと同様である。
作成支援部85は、作業計画の作成時、例えば、作成画面M2に水分マップ110Aを表示する。図1に示すように、水分マップ110Aは、水分マップ作成部87により作成されたマップである。水分マップ作成部87は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。水分マップ作成部87は、第1水分値と刈取位置とに基づいて圃場における水分マップ110Aを作成する。具体的には、水分マップ作成部87は、記憶部84cを参照し、所定の日付において刈取作業時において検出された第1水分値及び刈取位置が記憶されているかを判断する。水分マップ作成部87は、例えば、図7Bに示すように、5/21の刈取作業に検出された第1水分値及び刈取位置が記憶部84cに記憶されているか否かを判断する。5/21の刈取作業における第1水分値及び刈取位置が記憶部84cに記憶されている場合、水分マップ作成部87は、第1水分値と刈取位置とを対応させた水分マップ110Aを作成する。なお、水分マップ作成部87は、水分マップ110Aの作成において、予め水分値の高低を示すレベルを数段階(例えば、4段階)に設定しておき、各レベルに対応した水分値をマップ化してもよいし、水分値そのものをマップとして表してもよいし、所定範囲における水分値の平均値をマップとして表してもよく、水分マップ作成部87による水分マップ110Aの作成方法は上述した方法に限定されない。
したがって、少なくとも刈取後の作業計画の設定を行う作成画面M2に、刈取作業時の水分マップ110Aが表示される。そのため、例えば、作成画面M2の日付予定部105において、作業と日付の関係を管理者等が手動で任意に変更できる場合、管理者は水分マップ110Aを参照しながら、拡散作業の日付を任意に変更することができる。
例えば、水分マップ110Aに表示された水分値が所定よりも低い場合には、日付予定部105における拡散作業の作業期間を短くする。一方、水分マップ110Aに表示された水分値が所定よりも高い場合には、日付予定部105における拡散作業の作業期間を長くすることができる。図7Bでは、刈取作業の計画時に設定された拡散作業の作業期間(図7Aの作業計画)を「5/22〜5/24」から「5/22〜5/25」に1日延長した例を示している。
上述した実施形態では、作成画面M2に表示した水分マップ110Aを管理者等が見ながら、作成画面M2の日付予定部105に示された日付を任意に変更していたが、作成支援部85が第1水分値に基づいて作業計画における作業の日付を設定してもよい。
作成支援部85は、刈取作業で取得した圃場A(所定圃場)における第1水分値を記憶部84cから抽出する。作成支援部85は、例えば、圃場Aにおける第1水分値の平均値(実績水分値)等を求め、実績水分値と支援装置84等で設定された設定値(目標水分値)とを比較する。作成支援部85は、実績水分値と目標水分値との水分差(実績水分値−目標水分値)がブラスの方向に大きい場合には拡散作業の作業期間を長く設定し、実績水分値と目標水分値との水分差がマイナスの方向に大きい場合には拡散作業の作業期間を短く設定する。作成支援部85は、実績水分値と目標水分値との水分差が殆どなく所定範囲内である場合には拡散作業の作業期間を変更しない。作成支援部85は、第1水分値によって求めた拡散作業の作業期間を推奨表示部104に表示したり、或いは、拡散作業の作業期間を日付予定部105に適用することで日付を変更する。
このように、作成支援部85は、第1水分値によって拡散作業の作業期間を変更(調整)することができる。そのため、管理者等が熟練者でなくても拡散作業の調整を行うことができる。また、推奨表示部104に作業期間を表示した場合には、推奨表示部104に表示された作業期間を参考にしながら最終的な作業期間を設定することができる。
作成支援部85は、第1水分値に基づいて、作業計画における作業の回数を設定してもよい。図7Cは、作成画面における日付予定部105の変形例を示している。日付予定部105は、同一日付において作業を行う回数が設定可能である。日付予定部105は、少なくとも拡散作業の回数を設定可能である。例えば、5/22における拡散作業を選択すると、当該選択された日付での拡散作業における回数を任意に設定が可能である。
例えば、刈取作業を設定する作成画面M1の日付予定部105において、予め拡散作業の回数が複数回に設定されていたとする。その後、刈取作業が終了後、作成画面M2を表示した場合において、作成支援部85は、実績水分値と目標水分値との水分差を演算し、当該水分差がブラスの方向に大きい場合には拡散作業における回数を増加し、実績水分値と目標水分値との水分差がマイナスの方向に大きい場合には拡散作業における回数を減少させる。作成支援部85は、実績水分値と目標水分値との水分差が殆どなく所定範囲内である場合には拡散作業における回数を変更しない。
なお、上述した実施形態では、作成支援部85が自動的に拡散作業における回数を変更していたが、管理者等が水分マップ110Aを見ながら、同一日付における拡散作業の回数を手動によって任意に変更してもよい。
作成支援部85は、水分マップ110Aに基づいて作業の日付を設定してもよい。図8に示すように、水分マップ110Aにおいて、刈取作業時の所定エリアA1における第1水分値が、他の部分よりも高く偏っている場合、作成支援部85は、所定エリアA1における第1水分値と目標水分値との水分差を演算する。作成支援部85は、所定エリアA1における水分差がブラスの方向に大きい場合には拡散作業の作業期間を長く設定し、実績水分値と目標水分値との水分差がマイナスの方向に大きい場合には拡散作業の作業期間を短く設定する。例えば、拡散作業の作業期間(図7Aの作業計画)を「5/22〜5/24」から「5/22〜5/25」に長くしたり、拡散作業の作業期間(図7Aの作業計画)を「5/22〜5/24」から「5/22〜5/23」に短くする。
これによれば、所定圃場(圃場A)において、水分値が高い所定エリアA1がある場合には、当該所定エリアA1を基準に作業期間(日数)を変更することにより、刈取作業後の牧草の水分値が偏ってしまうことを防止することができる。
作成支援部85は、水分マップ110Aに基づいて作業の回数を設定してもよい。図8に示すように、水分マップ110Aにおいて、刈取作業時の所定エリアA1における第1水分値が、他の部分よりも高く偏っている場合、作成支援部85は、同一日付における拡散作業の回数を増加させる。例えば、図7Cにおける「5/22」の拡散作業の回数を「2回」から「3回」に増加させる。なお、上述した実施形態では、同一日付における拡散作業の回数を増加していたが、これに代え、刈取作業時において第1水分値が高い所定エリアA1のみの拡散作業の回数を増加させてもよい。例えば、水分マップ110A上に、拡散作業時の回数を増加させる所定エリアA1を強調して表示し、所定エリアA1における拡散作業の回数を表示する。
これによれば、所定圃場(圃場A)において、水分値が高い所定エリアA1がある場合には、所定エリアA1のみの拡散作業を増加することで、刈取作業後の牧草の水分値が偏ってしまうことを防止することができる。
図9Aは、作成画面M1の変形例である作成画面M3を示している。図9Aに示すように、作成画面M3には、天気マップ101、週間天気予報102、作業項目部103、推奨表示部104が表示される。
作成支援部85は、作業を行う時間(時刻)を各作業項目に対応させて表示する時間予定部107を表示する。作成支援部85は、推奨表示部104で選択された推奨日を基準に、作業時間(作業時間幅)を作業項目(作業)を割り当てる。作成支援部85による作業時間の割り当ては、作業と作業時間との関係に基づいて行っている。ここで、作業と作業時間との関係は、作業毎に標準的な作業時間を予め支援装置84に登録していてもよいし、過去の実績から作業と作業時間との関係を求めて作業時間を割り当ててもよいし、その他の方法によって求めた作業と作業時間の関係から作業時間を割り当ててもよい。
なお、上述した実施形態では、時間予定部107における作業と作業時間の関係を作成支援部85が自動的に作成しているが、管理者等が支援装置84を操作して任意に、時間予定部107における作業と作業時間の関係を設定してもよく、上述した実施形態に限定されない。作成画面M3に表示されたボタン(登録ボタン)106を選択すると、作成画面M3にて設定された作業計画が支援装置84の記憶部84cに記憶される。
図9Bは、作成画面M2の変形例である作成画面M4を示している。図9Bに示すように、作成画面M4には、水分マップ110Aが表示される。したがって、少なくとも刈取後の作業計画の設定を行う作成画面M4に、刈取作業時の水分マップ110Aが表示される。そのため、例えば、作成画面M4の時間予定部107において、作業と作業時間の関係を任意に変更できる場合、管理者は水分マップ110Aを参照して拡散作業の作業時間を任意に変更することができる。例えば、水分マップ110Aに表示された水分値が所定よりも低い場合には、時間予定部107における拡散作業の作業時間を短くする。一方、水分マップ110Aに表示された水分値が所定よりも高い場合には、時間予定部107における拡散作業の作業時間を長くすることができる。
したがって、少なくとも刈取後の作業計画の設定を行う作成画面M4に、刈取作業時の水分マップ110Aが表示される。そのため、例えば、作成画面M4の時間予定部107において、管理者は水分マップ110Aを参照しながら、拡散作業の作業時間を手動で任意に変更することができる。
上述した実施形態では、水分マップ110Aを作成画面M4に表示し、管理者等が作成画面M4の時間予定部107に示された作業時間を任意に変更していたが、作成支援部85が第1水分値に基づいて作業計画における作業時間を設定してもよい。作成支援部85は、例えば、圃場Aにおける実績水分値と、目標水分値とを比較する。作成支援部85は、実績水分値と目標水分値との水分差がブラスの方向に大きい場合には拡散作業の作業時間を長く設定し、実績水分値と目標水分値との水分差がマイナスの方向に大きい場合には拡散作業の作業時間を短く設定する。作成支援部85は、実績水分値と目標水分値との水分差が殆どなく所定範囲内である場合には拡散作業の作業時間を変更しない。作成支援部85は、第1水分値によって求めた拡散作業の作業時間を推奨表示部104に表示したり、或いは、拡散作業の作業時間を時間予定部107に適用することで作業時間を変更する。
このように、作成支援部85が第1水分値によって拡散作業の作業時間を変更(調整)することができる。そのため、管理者等が熟練者でなくても拡散作業の調整を行うことができる。また、推奨表示部104に作業時間を表示した場合には、推奨表示部104に表示された作業時間を参考にしながら最終的な作業時間を設定することができる。
作成支援部85は、水分マップ110Aに基づいて作業の日付を設定してもよい。図8に示すように、水分マップ110Aにおいて、刈取作業時の所定エリアA1における第1水分値が、他の部分よりも高く偏っている場合、作成支援部85は、所定エリアA1における第1水分値と目標水分値との水分差を演算する。作成支援部85は、所定エリアA1における水分差がブラスの方向に大きい場合には拡散作業の作業時間を長く設定し、実績水分値と目標水分値との水分差がマイナスの方向に大きい場合には拡散作業の作業時間を短く設定する。
これによれば、所定圃場(圃場A)において、水分値が高い所定エリアA1がある場合には、当該所定エリアA1を基準に作業時間を変更することにより、刈取作業後の牧草の水分値が偏ってしまうことを防止することができる。
上述した実施形態では、第1水分値又は水分マップに基づいて、拡散機1Bにおける作業計画の変更(日付の変更、回数の変更、時間の変更等)について説明をしたが、拡散機1B以外の集草機1C、成形機1Dの作業計画の変更に適用可能である。この場合は、拡散機1Bを「集草機1C」又は「成形機1D」に読み替え、拡散作業を「集草作業」又は「成形作業」に読み替えればよい。また、第1水分値又は水分マップに基づいて、刈取作業後に行う作業(拡散作業、集草作業、成形作業)における作業計画を複合的に変更してもよい。
作成支援部85は、水分マップ110Aに基づいて、作業機における走行ルートを設定してもよい。図10は、拡散作業における走行ルートを設定する作成画面M5の一例を示している。作成画面M2において、作業項目部103に示された作業項目の「拡散作業」を選択し且つ走行設定部108を選択すると、作成支援部85は、表示部84bに作成画面M5を表示する。作成画面M5には、水分マップ110Aが表示される。水分マップ110Aには、拡散作業を行う拡散機1Bの走行ルートR1が表示される。作成支援部85は、水分マップ110Aにおいて、第1水分値のレベルに応じて拡散機1Bの走行ルートを設定する。例えば、第1水分値のレベルが4段階(レベル1〜レベル4)である場合、作成支援部85は、水分マップ110Aにおいて、第1水分値のレベルが最も低いレベル1に対応する領域Q1、第1水分値のレベルがレベル1よりも1段階高いレベルに対応する領域Q2、第1水分値のレベルがレベル2よりも1段階高いレベルに対応する領域Q3、第1水分値のレベルがレベル3よりも1段階高いレベルに対応する領域Q4の順に、拡散機1Bの走行ルートR1を設定し、設定した走行ルートR1を作成画面M5に表示する。詳しくは、作成支援部85は、所定圃場(圃場A)において、拡散機1Bの拡散作業の開始地点を領域Q1内に設定すると共に領域Q1に第1走行ルートR1aを設定する。また、作成支援部85は、領域Q2内に第1走行ルートR1aに続く第2走行ルートR1bを設定し、領域Q3内に第2走行ルートR1bに続く第3走行ルートR1cを設定し、領域Q4内に第3走行ルートR1cに続く第4走行ルートR1dを設定すると共に、拡散機1Bの拡散作業の終了地点を領域Q4内に設定する。
これによれば、拡散機1Bの走行ルートR1を、第1水分値が低い箇所から順に高い箇所に設定している。そのため、拡散機1Bが第1水分値の低い箇所から、第1水分値が高い箇所にたどり着くまでの時間を稼ぐことができる。拡散機1Bが第1水分値が高い箇所に至るまでの間に、第1水分値が高い箇所における水分を下げることができ、走行ルートを工夫することで、全体的な水分値を下げることができる。
なお、上述した実施形態では、 作成支援部85は、第1水分値が低い順に走行ルートR1を作成していたが、第1水分値が高い領域、例えば、領域Q4等について、拡散機1Bの走行を2回に増やす走行ルートR1を作成してもよい。この場合、領域Q4における第4走行ルートR1dは、少なくとも領域Q4を往復してから終了地点に向かう。
また、拡散機1Bの走行ルートR1を例にして説明したが、これに代え、集草機1Cの走行ルートR1、成形機1Dによる走行ルートR1にも適用可能である。
作成支援部85は、牧草情報に基づいて作業計画の作成支援を行ってもよい。図11は、作業計画を設定するにあたっての基本設定画面M6の一例を示している。作成画面において、基本設定部109を選択すると、作成支援部85は、表示部84bに基本設定画面M6を表示する。
基本設定画面M6には、牧草に関する設定を行う牧草設定部120が表示される。牧草設定部120は、牧草情報を作業計画に反映するかしないかを設定する設定部120aと、牧草情報を登録する登録部120bと、登録された牧草情報を表示する牧草表示部120cとを有している。設定部120aでは、ON/OFFが選択可能であって、ONである場合には牧草情報を作業計画に反映し、OFFである場合には牧草情報を作業計画に反映しない。登録部120bには、牧草の名称、牧草の種類、牧草の品種等の牧草情報が入力可能である。管理者等が支援装置84を用いて、基本設定画面M6の登録部120bに牧草情報を入力すると、支援装置84は入力された牧草情報を記憶部84cに記憶する。
即ち、支援装置84は、牧草情報取得部88を備えている。牧草情報取得部88は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。牧草情報取得部88は、基本設定画面M6の登録部120bに入力された牧草情報を取得する。上述した実施形態では、登録部120bに入力された牧草情報を支援装置84(牧草情報取得部88)が取得していたが外部のネットワーク等を用いて牧草情報を取得してもよい。例えば、基本設定画面M6等を表示した場合等に、牧草情報取得部88は、支援装置84を外部のネットワーク(WAN等)を介して牧草情報を提供する会社等のサーバに接続し、牧草情報を取得する。
牧草表示部120cは、支援装置84(牧草情報取得部88)によって取得した牧草情報のうち、牧草の名称等を一覧表で表示する。牧草表示部120cに表示した牧草の名称等は選択可能である。
作成支援部85は、牧草表示部120cにおいて選択された牧草の名称に対応する牧草情報を、記憶部84cから抽出し、抽出した牧草情報に基づいて、日付予定部105に設定する作業期間、又は、時間予定部107に設定する作業時間を調整する。例えば、牧草の種類(品種)に応じて、水分含有量、硬さ、大きさ等が異なり、気象条件が同一であっても乾燥が進みやすい品種、乾燥が進みにくい品種等がある。作成支援部85は、牧草の種類(品種)等によって定めた補正値等を有しており、作業毎に決められた標準値(作業期間、作業時間)に補正値を加算したり、或いは、補正値を乗算する。
作成支援部85は、作業機に関する情報(機械情報)に基づいて、作業計画の作成支援を行ってもよい。図11に示すように、基本設定画面M6には、作業機に関する設定を行う機械設定部130が表示される。機械設定部130は、機械情報を作業計画に反映するかしないかを設定する設定部130aと、機械情報を登録する登録部130bと、登録された機械情報を表示する機械表示部130cとを有している。設定部130aでは、ON/OFFが選択可能であって、ONである場合には機械情報を作業計画に反映し、OFFである場合には機械情報を作業計画に反映しない。登録部130bには、作業機(草刈機、拡散機、集草機、成形機等)の名称、型番、型式、所有台数等の機械情報が入力可能である。管理者等が支援装置84を用いて、基本設定画面M6の登録部130bに機械情報を入力すると、支援装置84は入力された機械情報を記憶部84cに記憶する。
即ち、支援装置84は、機械情報取得部89を備えている。機械情報取得部89は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。機械情報取得部89は、基本設定画面M6の登録部130bに入力された機械情報を取得する。機械表示部130cは、支援装置84(機械情報取得部89)によって取得した機械情報に含まれる情報(機械の名称、型番等)等を一覧表で表示する。機械表示部130cに表示した機械情報は選択可能である。草刈機、拡散機、集草機、成形機のいずれにおいても、大きさ等が異なり、機械1台で処理できる処理能力が異なる。大型の作業機(草刈機、拡散機、集草機、成形機)では、単位時間当たりの処理能力が高く、小型の作業機(草刈機、拡散機、集草機、成形機)では、単位時間当たりの処理能力が大型に比べて低い。また、管理者が同一の型式(型番)の作業機を複数台所有している場合は、1台の作業機に比べて処理能力が大きい。作成支援部85は、機械情報と処理能力との関係を示す処理能力値(処理能力データ)を有しており、処理能力データに基づいて、日付予定部105に設定する作業期間、又は、時間予定部107に設定する作業時間を調整する。作成支援部85は、例えば、処理能力値が大きい場合には作業期間又は作業時間を標準よりも短くし、処理能力値が小さい場合には作業期間又は作業時間を標準よりも長くする。
作成支援部85は、圃場の形状に関する情報に基づいて、作業計画の作成支援を行ってもよい。圃場の形状に関する情報は、例えば、圃場面積である。圃場面積を例にあげ説明する。
図11に示すように、基本設定画面M6には、圃場に関する設定を行う圃場設定部140が表示される。圃場設定部140は、圃場情報を、作業計画における日付設定又は時間設定等に反映するかしないかを設定する設定部140aと、圃場情報を登録する登録部140bとを有している。
設定部140aでは、ON/OFFが選択可能であって、ONである場合には圃場情報を作業計画の日付設定又は時間設定に反映し、OFFである場合には圃場情報を作業計画の日付設定又は時間設定に反映しない。登録部140bには、圃場の名称、位置、面積等の圃場情報が入力可能である。管理者等が支援装置84を用いて、基本設定画面M6の登録部140bに圃場情報を入力すると、支援装置84は入力された圃場情報を記憶部84cに記憶する。
即ち、支援装置84は、圃場情報取得部90を備えている。圃場情報取得部90は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。圃場情報取得部90は、基本設定画面M6の登録部140bに入力された圃場情報を取得する。圃場面積が広大であって非常に大きい場合、1つの所定圃場(圃場A)において、作業機(草刈機、拡散機、集草機、成形機)にて、所定時間単位(1日単位、6時間単位、12時間単位)で牧草の処理が終わらない場合がある。作成支援部85は、標準的な圃場面積(基準圃場面積)を有しており、登録された圃場情報で示された圃場面積と基準圃場面積との関係に基づいて、日付予定部105に設定する作業期間、又は、時間予定部107に設定する作業時間を調整する。作成支援部85は、例えば、圃場面積が基準圃場面積よりも所定以上大きい場合には、作業期間又は作業時間を標準よりも長くし、圃場面積が基準圃場面積よりも所定以上小さい場合には、作業期間又は作業時間を標準よりも短くし、圃場面積が基準圃場面積と殆ど変らない場合は、作業期間又は作業時間を変更しない。
なお、圃場の形状に関する情報は圃場面積に限定されず、圃場の長さ(距離)であってもよいし、形状自体を示す情報であってもよいし、その他の情報であってもよい。作成支援部85は、例えば、圃場の最大長さ(最大距離)が基準圃場距離よりも所定以上大きい場合には、作業期間又は作業時間を標準よりも長くし、最大距離が基準圃場距離よりも所定以上小さい場合には、作業期間又は作業時間を標準よりも短くし、圃場距離が基準圃場距離と殆ど変らない場合は、作業期間又は作業時間を変更しない。
さて、上述した実施形態では、刈取作業時の第1水分値に基づいて作業計画を設定していたが、拡散作業時の水分値に基づいて作業計画を設定してもよい。
図1に示すように、牧草管理システムは、第3物理量検出装置150を備えている。第3物理量検出装置150は、第1物理量検出装置81と同様に、牧草に関する物理量、例えば、牧草内に含まれる成分(水分量、タンパク質)等を検出する装置である。第3物理量検出装置150は、拡散機1Bに設けられている。第3物理量検出装置150は、少なくとも拡散機1Bによる拡散作業時における牧草の水分値(第2水分値という)を取得する。説明の便宜上、第3物理量検出装置150が拡散機1Bによる拡散作業時における牧草の第2水分値を取得する装置である場合、当該第3物理量検出装置150のことを「第2水分取得装置」という。
第2水分取得装置150は、拡散部33に設けられ、当該拡散部33により牧草の拡散時に牧草の第2水分値を取得する。例えば、第2水分取得装置150は、分光分析装置であって、所定の周波数を有する光源を牧草に照射すると共に牧草からの反射光を受光することで牧草の水分を分析する分光分析装置である。第2水分取得装置150は、トラクタ2Bに設けられた制御装置15又は記憶装置16Bに接続されている。第2水分取得装置150は、取得した第2水分値を制御装置15又は記憶装置16Bに送信する。
例えば、トラクタ2Bの走行開始、拡散装置3BへのPTO軸からの動力伝達の開始、拡散部33の駆動開始を、制御装置15又は第2水分取得装置150が検出すると、当該第2水分取得装置150は第2水分値の取得を開始する。また、トラクタ2Bの走行終了、拡散装置3BへのPTO軸からの動力伝達の終了、拡散部33の駆動終了を、制御装置15又は第2水分取得装置150が検出すると、当該第2水分取得装置150は第2水分値の取得を終了する。なお、第2水分取得装置150の第2水分値の取得開始、取得終了は、上述した例に限定されず、例えば、トラクタ2Bの運転席周りに設けた操縦装置が操作された場合、運転席周りに設けた表示装置、スイッチ等によって拡散作業の開始又は終了が指示された場合等に行ってもよい。或いは、運転席の周りに第2水分取得装置150に対して第2水分値の取得開始や取得終了の指令を行うスイッチ等を設けてもよい。
また、拡散機1Bにおいて、第2水分値の取得が実行されている場合、位置検出装置60Bにおいて少なくとも位置(緯度、経度)が検出され、検出された位置(拡散位置)と第2水分値とは記憶装置16Bに記憶される。
図1に示すように、トラクタ2Bは、出力装置82Bを備えている。出力装置82Bは、少なくとも記憶装置16Bに接続されていて、当該記憶装置16Bが記憶している拡散位置及び第2水分値を、外部機器83に出力する装置である。例えば、出力装置82Bは、外部機器83を接続する接続部を有していて、外部機器83が接続されると、拡散位置及び第2水分値を当該外部機器83に出力する。
図12は、少なくとも1回以上拡散作業が終了した場合の作成画面M7を示している。なお、図12の作成画面M7には、週間天気予報102、作業項目部103及び日付予定部105が表示されている。
作成支援部85は、作業計画の作成時、例えば、作成画面M7に水分マップ110Bを表示する。図1に示すように、水分マップ110Bは、水分マップ作成部87により作成されたマップである。水分マップ作成部87は、記憶部84cを参照し、所定の日付において拡散作業時において検出された第2水分値及び拡散位置が記憶されているかを判断する。水分マップ作成部87は、例えば、5/22の拡散作業に検出された第2水分値及び拡散位置が記憶部84cに記憶されているか否かを判断する。5/22の拡散作業における第2水分値及び拡散位置が記憶部84cに記憶されている場合、水分マップ作成部87は、第2水分値と拡散位置とを対応させた水分マップ110Bを作成する。
例えば、作成画面M7の日付予定部105において、作業と日付の関係を任意に変更できる場合、管理者は水分マップ110Bを参照して次に行われる拡散作業の日付を任意に変更したり、次の日を拡散作業から集草作業に変更することができる。例えば、水分マップ110Bに表示された水分値が所定よりも低く集草作業に変更できると判断した場合は、次の日の拡散作業を集草作業に変更する。一方、水分マップ110Bに表示された水分値が所定よりも高い場合には、日付予定部105における拡散作業の作業期間を長くすることができる。
上述した実施形態では、管理者が作成画面M7に表示された水分マップ110Bを見ながら日付を変更していたが、作成支援部85が第2水分値又は水分マップ110Bに基づいて作業計画における作業の日付を自動的に設定してもよい。また、作成支援部85が第2水分値又は水分マップ110Bに基づいて作業計画における作業の回数を自動的に設定してもよい。なお、作成支援部85が第2水分値又は水分マップ110Bに基づいて作業の日付、回数等を変更する動作は、上述した「第1水分値」を「第2水分値」に読み替え、「水分マップ110A」を「水分マップ110B」に読み替えればよい。
また、作成画面M7の日付予定部105を時間予定部107に変更することで、第2水分値又は水分マップ110Bに基づいて作業の時間を変更することができる。なお、作成支援部85が第2水分値又は水分マップ110Bに基づいて作業の時間等を変更する動作は、上述した「第1水分値」を「第2水分値」に読み替え、「水分マップ110A」を「水分マップ110B」に読み替えればよい。
また、第2水分値における作業計画の変更についても、拡散機1B以外の集草機1C、成形機1Dの作業計画の変更に適用可能である。この場合は、拡散機1Bを「集草機1C」又は「成形機1D」に読み替え、拡散作業を「集草作業」又は「成形作業」に読み替えればよい。また、第1水分値又は水分マップに基づいて、刈取作業後に行う作業(拡散作業、集草作業、成形作業)における作業計画を複合的に変更してもよい。
また、上述した実施形態では、第1水分値又は水分マップに基づいて、日付、時間、回数、走行ルートの作業計画を調整(設定)していたが、作業機が複数台ある場合には、各作業機における作業の順番を調整(設定)してもよい。例えば、1台目の拡散機1Bは、図10に示したように、水分マップ(第1水分値)で定められた走行ルートにて拡散作業をしつつ、2台目の拡散機1Bは、第1水分値が高い領域Q4で1台目の拡散機1Bとは別に拡散作業を行ってもよい。
また、例えば、管理者等が草刈機1A及び拡散機1Bを所有し且つ同一の日付又は作業時間に作業を行う状況下において、草刈機1Aが圃場Aにて刈取作業を行っている場合には、「圃場Bでは草刈機1Aでは刈取作業が行えない、一方で拡散機1Bによる拡散作業は行える」ことを、作成支援部85が作成画面に表示してもよい。また、走行車両の台数と、走行車両に装着する装置(刈取装置3A、拡散装置3B、集草装置3C、成形装置3D)の台数とが異なる場合、作成支援部85は、走行車両の台数と、走行車両に装着される装置の台数との関係に基づいて、作業計画の支援を行ってもよい。例えば、走行車両が1台に対して装置が2台(例えば、刈取装置3Aが1台、拡散装置3Bが1台)である場合には、圃場Aにおいて刈取装置3Aによる刈取作業中は、拡散装置3Bにおける拡散作業は行えないことを作成支援部85は作成画面に表示する。
また、上述した実施形態では、第1水分値及び刈取位置は、1回前の作業機が作業を行ったときの値を用いていたが、過去の実績値を用いてもよい。例えば、同一の圃場に対して作業を行うに際し、現在から数か月前、1年前等の刈取作業時に取得した第1水分値及び刈取位置(実績情報)を用いて、後の作業機(拡散機1B、集草機1C、成形機1D)の作業計画の調整を行ってもよい。
さて、第1物理量検出装置81は、牧草に関する物理量(第1物理量情報)として、圃場に生育している牧草の高さ(草丈)を検出可能である。第1物理量検出装置81は、草刈機1Aによる刈取作業時に牧草高さを検出する。説明の便宜上、牧草の高さ(草丈)のことを草丈値という。
第1物理量検出装置81は、トラクタ2A又は刈取部23に設けられ、刈取直前の圃場から延びる牧草の草丈値を検出する。刈取作業時に取得した牧草情報は、制御装置15又は記憶装置16Aに送信され、記憶装置16Aに記憶される。第1物理量検出装置81における草丈値の取得の開始及び終了は、上述したように第1水分値を検出するタイミングと同じであるため説明を省略する。
また、草刈機1Aにおいて、草丈値の取得が実行されている場合、位置検出装置(第1位置検出装置)60Aにおいて刈取作業時における位置である刈取位置(第1機械位置)が検出され、図13に示すように、刈取位置と草丈値とは記憶装置16Aに記憶される。
図1に示すように、牧草管理システムは、第2物理量検出装置151を備えている。第2物理量検出装置151は、牧草に関する物理量(第2物理量情報)として、牧草の重量(収量)等を検出可能な装置である。第2物理量検出装置151は、成形機1Dに設けられている。第2物理量検出装置151は、成形機1Dによる成形作業時における牧草の重量(収量)を取得する。第2物理量検出装置151は、重量を検出可能なロードセル等であって、成形部57又は排出部58に設けられている。第2物理量検出装置151は、牧草の重量として、排出部58から圃場へ排出する成形材の重量を測定する。例えば、第2物理量検出装置151は、成形機1Dが成形部57で成形した成形材を圃場へ排出する際に、当該成形材の重量、即ち、牧草の収量を検出する。第2物理量検出装置151は、トラクタ2Dに設けられた制御装置15又は記憶装置16Dに接続されている。第2物理量検出装置151は、取得した成形材の重量(収量)を制御装置15又は記憶装置16Dに送信する。
また、成形機1Dにおいて、牧草の収量の取得が実行されている場合、位置検出装置(第2位置検出装置)60Dにおいて成形作業時の位置である成形位置(第2機械位置)が検出され、図14に示すように、成形位置と収量とは記憶装置16Dに記憶される。なお、成形機1Dにおいては、成形材を排出する時に当該成形材の重量(収量)が検出されるため、成形材の重量(収量)に対応する成形位置は、成形材の排出位置を示している。
図1に示すように、トラクタ2Dは、出力装置82Dを備えている。出力装置82Dは、少なくとも記憶装置16Dに接続されていて、当該記憶装置16Dが記憶している排出位置を含む成形位置と、収量とを外部機器83に出力する装置である。出力装置82Dは、外部機器83を接続する接続部を有していて、外部機器83が接続されると、排出位置を含む成形位置及び収量を当該外部機器83に出力する。
支援装置84は、データベースを備えている。この実施形態では、データベースは、記憶部84cと同じである。なお、上述した記憶部84aとデータベースとを別々に構成してもよい。記憶部84cは、牧草の第1物理量情報(草丈値)、第1機械位置(刈取位置)、牧草の第2物理量情報(収量)、第2機械位置(成形位置)を記憶する。例えば、草刈機1Aによって刈取作業後、刈取位置及び草丈値を記憶している外部機器83を支援装置84に接続すると、外部機器83に記憶されている刈取位置及び草丈値が記憶部84aに転送される。また、成形機1Dによって成形作業後、排出位置を含む成形位置及び収量を記憶している外部機器83を支援装置84に接続すると、外部機器83に記憶されている排出位置を含む成形位置及び草丈値が記憶部84cに転送される。したがって、記憶部84cには、刈取作業時の草丈及び刈取位置と、成形作業時の収量及び成形位置を保存することができる。記憶部84cに記憶された刈取作業時の草丈及び刈取位置と、成形作業時の収量及び成形位置とは表示部(表示装置)84bに表示可能である。
なお、記憶部84aは、刈取作業時に取得した草丈及び刈取位置を当該刈取作業時毎に記憶してもよい。また、記憶部84aは、成形作業時に取得した収量及び成形位置を当該成形作業時毎に記憶してもよい。つまり、記憶部84aは、例えば、数か月毎、1年毎等に、草丈、刈取位置、収量及び成形位置を記憶する。
以上によれば、刈取作業時における草丈と、成形作業時における収量とをデータベースに記憶可能である。このため、草丈と収量との関係を把握することができるため、この関係を施肥等の作業に反映することができる。
牧草管理システムは、第1マップ作成部161と、第2マップ作成部162とを備えている。第1マップ作成部161及び第2マップ作成部162は、支援装置84に設けられている。即ち、第1マップ作成部161及び第2マップ作成部162は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。
第1マップ作成部161は、草丈値と刈取位置とに基づいて圃場における牧草の第1物理量マップ163を作成する。第2マップ作成部162は、牧草の収量と成形位置とに基づいて圃場における牧草の第2物理量マップ164を作成する。図15を用いて、第1物理量マップ163及び第2物理量マップ164について説明する。
図15は、表示部84bに表示した圃場マップ(圃場画面)M10を示している。
支援装置84を管理者等が操作すると、当該支援装置84の表示部84bは圃場画面M10を表示する。圃場画面M10は、第1物理量マップ163を表示する第1表示部171と、第2物理量マップ164を表示する第2表示部172と、圃場及び日付等を設定する設定部173とを有している。
第1マップ作成部161は、記憶部84cを参照し、設定部173で設定された日付及び圃場に対応する草丈及び刈取位置を抽出する。第1マップ作成部161は、草丈及び刈取位置を対応させた第1物理量マップ163を作成する。第1マップ作成部161は、第1物理量マップ163の作成において、予め草丈の高低を示すレベルを数段階(例えば、4段階)に設定しておき、各レベルに対応した草丈値をマップ化して第1表示部171に表示する。
例えば、第1マップ作成部161は、所定圃場(圃場A)を複数の所定エリアA2に区切り、所定エリアA2毎での草丈値の草丈平均値を求め、草丈平均値に対して各レベルを割り当てる。第1マップ作成部161は、草丈平均値が最も低いレベルを「レベル1」、草丈平均値が最も高いレベルを「レベル4」、「レベル1」の次に草丈平均値が高いレベルを「レベル2」、「レベル2」の次に草丈平均値が高いレベルを「レベル3」、「レベル3」の次に草丈平均値が高いレベルを「レベル4」に設定する。第1マップ作成部161は、レベル1〜レベル4を数字、図形、文字、色等によって分けることで、第1物理量マップ163を作成する。
なお、第1マップ作成部161は、草丈値そのものをマップとして表してもよいし、所定範囲における草丈値の平均値をマップとして表してもよく、第1マップ作成部161による第1物理量マップ163の作成方法は上述した方法に限定されない。
第2マップ作成部162は、記憶部84cを参照し、設定部173で設定された日付及び圃場に対応する収量及び刈取位置を抽出する。第2マップ作成部162は、収量及び成形位置を対応させた第2物理量マップ164を作成する。第2マップ作成部162は、第2物理量マップ164の作成において、予め収量の高低を示すレベルを数段階(例えば、4段階)に設定しておき、各レベルに対応した収量値をマップ化して第2表示部172に表示する。
例えば、第2マップ作成部162は、所定圃場(圃場A)を複数の所定エリアA2に区切り、所定エリアA2毎での収量の収量平均値(所定エリアA2における単位面積当たりの平均値)を求め、収量平均値に対して各レベルを割り当てる。詳しくは、図16に示すように、先の成形材F1を排出後、次の成形材F2までの移動距離L1と集草機1Cによる集草幅W1とから収集面積S1を求め、成形材F2の重量(収量)を収集面積S1で割ることによって単位面積当たりの収量平均値を求める。なお、収量平均値の算出方法は一例であり、これに限定されない。
そして、第2マップ作成部162は、収量平均値が最も低いレベルを「レベル1」、収量平均値が最も高いレベルを「レベル4」、「レベル1」の次に収量平均値が高いレベルを「レベル2」、「レベル2」の次に収量平均値が高いレベルを「レベル3」、「レベル3」の次に収量平均値が高いレベルを「レベル4」に設定する。第2マップ作成部162は、レベル1〜レベル4を数字、図形、文字、色等によって分けることで、第2物理量マップ164を作成する。なお、第2マップ作成部162は、収量値そのものをマップとして表してもよいし、第2マップ作成部162による第2物理量マップ164の作成方法は上述した方法に限定されない。また、上述した圃場画面M10では、日付を指定することで日付に対応するマップを表示しているが、時間(時刻)を指定することで時刻に対応するマップを表示してもよい。
このように、第1物理量マップ(草丈マップ)163と、第2物理量マップ(収量マップ)164との両方を表示することによって、図15に示すように、例えば、草丈が高いが収量が低い場合(範囲RW1)、草丈と収量とが略一致している場合(範囲RW2)、草丈が低いが収量は高い場合(範囲RW3)等を把握することができる。即ち、圃場における草丈の分布と、粗密(草が密集しているか否か)との関係を把握することができる。なお、図15は、説明の便宜上、所定圃場(圃場A)について、同時に3つのパターン(RW1、RW2、RW3)の一例を示しており、範囲及び数値等については限定されない。
図1に示すように、牧草管理システムは、地形情報取得装置を備えている。地形情報取得装置は、圃場の地形情報を取得する装置である。地形情報取得装置は、草刈機1Aによる刈取作業時に検出された圃場の高さ情報を地形情報として取得する。具体的には、地形情報取得装置は、草刈機1Aに設けられた位置検出装置60Aである。上述したように、位置検出装置60Aは、刈取作業時に測位衛星から送信された信号に基づいて位置(緯度、経度)だけでなく、垂直方向(高さ方向)の高さ(高さ情報)を検出する。位置検出装置60Aによって検出された緯度及び経度は二次元(X軸方向、Y軸方向)の情報であって、高さ情報は、圃場の垂直方向(Z軸方向)の情報であり、位置検出装置60Aによって検出された3次元の情報、即ち、圃場の地形情報としている。地形情報取得装置(位置検出装置60A)によって刈取作業時に検出された地形情報(緯度、経度、高さ)は、記憶装置16Aに記憶され、出力装置82Aを介して外部機器83に転送可能である。
また、地形情報取得装置は、拡散機1Bによる拡散作業時に検出された圃場の高さ情報を地形情報として取得する装置であってもよい。例えば、地形情報取得装置は、拡散機1Bに設けられた位置検出装置60Bである。地形情報取得装置(位置検出装置60B)によって刈取作業時に検出された地形情報は、記憶装置16Bに記憶され、出力装置82Bを介して外部機器83に転送可能である。
また、地形情報取得装置は、集草機1Cによる拡散作業時に検出された圃場の高さ情報を地形情報として取得する装置であってもよい。例えば、地形情報取得装置は、集草機1Cに設けられた位置検出装置60Cである。地形情報取得装置(位置検出装置60C)によって刈取作業時に検出された地形情報は、記憶装置16Cに記憶される。記憶装置16Cは、出力装置82Cに接続されていて、出力装置82Cは、当該記憶装置16Cが記憶している地形情報を外部機器83に出力する。
なお、地形情報取得装置は、圃場の地形情報を取得する装置であればよく、位置検出装置60A、位置検出装置60B、位置検出装置60Cに限定されず、地形情報取得装置は、成形機1Dに設けられた位置検出装置60Dであってもよいし、その他の作業機であってもよい。マルチコプターにカメラ等の撮像装置(地形情報取得部)を設け、撮像装置で得られた画像を地形情報としてもよい。また、圃場に施肥を行う施肥機、薬剤の散布を行う散布機等に高さが検出可能な位置検出装置60で構成した地形情報取得装置を設けてもよい。
図1に示すように、牧草管理システムは、排出情報取得部200と、ルート作成部210とを備えている。排出情報取得部200及びルート作成部210は、支援装置84に設けられている。即ち、排出情報取得部200と、ルート作成部210は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。
排出情報取得部200は、成形機1Dで成形された成形材を、圃場に排出する予定排出位置H1を取得する。ルート作成部210は、地形情報と予定排出位置H1とに基づいて、成形機1Dにおける作業前に当該牧草を集草する集草機1Cの走行ルートR2を作成する。
図17は、表示部84bに表示した走行ルートR2を設定する設定画面M11を示している。
支援装置84を管理者等が操作すると、ルート作成部210は、当該支援装置84の表示部84bに設定画面M11を表示させる。設定画面M11は、圃場を設定する設定部215と、圃場の地形(地形マップ)220を表示する地形表示部216と、走行ルートを表示するルート表示部217とを有している。
ルート作成部210は、設定部173に圃場が設定されると、記憶部84cを参照し、設定部215で設定された圃場に対応する地形情報を抽出する。ルート作成部210は、同一圃場における地形情報が複数存在する場合には、日付が新しい最新の地形情報を抽出する。ルート作成部210は、同一圃場における地形情報が複数存在する場合、地形情報を取得した時間又は日付等の一覧表を設定画面M11に表示して、一覧表の中で選択された地形情報を抽出するようにしてもよい。
ルート作成部210は、抽出した地形情報に基づいて、3次元の地形マップ220を地形表示部216に表示する。なお、上述した実施形態では、同一圃場における1つの地形情報に基づいて、地形マップ220を作成しているが、同一圃場における複数の地形情報を用いて地形マップ220を作成してもよい。ルート作成部210は、地形マップ220を作成すると、地形表示部216に表示する。
地形表示部216のフィールド、即ち、地形マップ220を示すフィールド上には、成形機1Dにおける成形材の排出予定位置H1を設定可能である。例えば、ルート作成部(排出位置設定部)210は、管理者が支援装置84の入力インタフェース(マウス、キーボード等)を用いて、地形マップ220のフィールド上を選択すると、選択したフィールドの位置が成形材の排出予定位置H1に設定する。即ち、排出情報取得部200は、地形マップ220のフィールド上に選択された時点の位置(緯度、経度)を排出予定位置H1として認識し、選択時点の排出予定位置H1を取得する。したがって、排出情報取得部200は、地形マップ220のフィールド上を選択する毎に複数の排出予定位置H1を取得する。なお、ルート作成部200と排出位置設定部とは別体に構成してもよい。
上述した実施形態では、排出情報取得部200が地形マップ220のフィールド上を選択する毎に複数の排出予定位置H1を取得していたが、地形マップ220のフィールド上の所定範囲を入力インタフェース等によって選択した場合に、所定範囲に含まれる位置を排出予定位置H1として取得してもよい。
なお、排出予定位置H1の設定において、成形材が適正に排出できるかを判断してもよい。即ち、図1に示すように、牧草管理システムは、排出位置判断部230を備えてもよい。排出位置判断部230は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。
排出位置判断部230は、予定排出位置H1が設定可能であるかを地形情報から判断する。例えば、排出位置判断部230は、地形マップ220のフィールド上において選択された排出予定位置H1又は排出予定位置H1における周辺が傾斜していないか否かを地形情報から判断する。排出位置判断部230は、排出予定位置H1の周辺が下り傾斜又は上り傾斜である場合、予定排出位置H1は設定不可であると判断し、設定画面M11に予定排出位置H1としては不適格であることを示す警告を設定画面M11に表示する。例えば、排出予定位置として傾斜地220bが選択された場合は、排出位置判断部230は不適格であると判断し、設定画面M11に警告を表示する。
一方、排出位置判断部230は、排出予定位置H1の周辺が平坦である場合、予定排出位置H1は設定可能であると判断し、設定画面M11に予定排出位置H1を示す図形等を表示すると共に排出予定位置H1を保持する。例えば、地形マップ220の平坦地220a上に予定排出位置H1が設定された場合は、排出位置判断部230は、予定排出位置H1は設定可能であると判断し、予定排出位置H1を保持する。なお、排出位置判断部230は、排出予定位置H1の周辺が下り傾斜又は上り傾斜であった場合でも傾斜が非常に僅かであり、排出後の成形材が排出予定位置H1から転がらない場合は、予定排出位置H1は設定可能であると判断する。
ルート作成部210は、予定排出位置H1の設定が終了後、集草機1Cの走行ルートR2を作成する。図17に示すように、例えば、地形マップ220の平坦地220aに排出予定位置H1が設定されたとして説明を進める。
ルート作成部210は、集草機1Cの走行ルートR2を傾斜地220bの傾斜方向に沿って設定する。言い換えれば、地形マップ220において、手前側が平坦地220aであり、奥側が傾斜地220bであって、手前から奥にいくにしたがって地形マップ220の高度が大きくなっている場合、ルート作成部210は、集草機1Cの走行ルートR2を手前から奥に沿って設定する。ルート作成部210は、集草機1Cの走行ルートR2上と成形機1Dの走行ルートが一致するとして、成形機1Dにおける成形材の排出する排出位置が排出予定位置H1と略位置するように、集草機1Cの走行ルートR2を設定する。例えば、図17に示すように、ルート作成部210は、平坦部220bに隣接する2つの排出予定位置H1a、H1bに着目した場合、集草機1Cの走行ルートR2を、一方の排出予定位置H1aから離れて傾斜地220bに向かった後、傾斜地220bで折り返しして、他方の排出予定位置H1bに戻る軌跡に設定する。集草機1Cの走行ルートR2において、隣接する走行ルートR2の間隔L2は、予め設定された集草機1Cの集草幅W1等により設定する。
ルート作成部210は、走行ルートR2を作成すると、例えば、2次元(X軸、Y軸)で表す走行ルートR2をルート表示部217に表示する。ルート作成部210は、走行ルートR2を作成後、3次元(X軸、Y軸、Z軸)で表す走行ルートR2をルート表示部217に表示してもよい。
なお、ルート作成部210は、集草機1Cに関する情報、即ち、集草機1Cの機械情報に基づいて、走行ルートR2を作成してもよい。図18に示すように、集草機1C(集草装置3C)は、2つの集草部43によって牧草を集草機1Cの幅方向中央部に集草する第1タイプ1CA、1つの集草部43によって牧草を集草機1Cの幅方向の片側に集草する第2タイプ1CB、2つの集草部43によって牧草を集草機1Cの幅方向中央部に集草し且つ幅方向の片側に集草する第3タイプ1CC等がある。第1タイプ1CA、第2タイプ1CB、第3タイプ1CCはそれぞれ集草する幅(集草幅)W1も異なる。
ルート作成部210は、設定画面M11に表示された機械情報部211を選択すると、機械情報取得部89によって集草機1Cの機械情報が取得され且つ支援装置84に記憶されている集草機1Cの一覧が表示部35cに表示される。表示部35cに表示された集草機1Cの一覧は選択が可能である。第1タイプ1CAに対応する機械情報が選択された場合は、ルート作成部210は、第1タイプ1CAの集草幅W1Aを走行ルートR2の作成時の幅に設定する。第2タイプ1CBに対応する機械情報が選択された場合は、ルート作成部210は、第2タイプ1CBの集草幅W1Bを走行ルートR2の作成時の幅に設定する。第3タイプ1CCに対応する機械情報が選択された場合は、ルート作成部210は、第3タイプ1CCの集草幅W1Cを走行ルートR2の作成時の幅に設定する。
上述した実施形態では地形情報及び排出予定位置に基づいて走行ルートを設定しているが、牧草の高さ(草丈)及び排出予定位置に基づいて走行ルートの設定をしてもよい。図1に示すように、牧草管理システムは、牧草高さ取得装置を備えている。この実施形態では、牧草高さ取得装置は、草刈機1Aに設けられた第1物理量検出装置81である。牧草高さ取得装置と第1物理量検出装置81とを別々に設けてもよい。
図19は、表示部84bに表示した走行ルートR2を設定する設定画面M12を示している。
支援装置84を管理者等が操作すると、ルート作成部210は、当該支援装置84の表示部84bに設定画面M12を表示させる。設定画面M12は、日付及び圃場を設定する設定部215と、牧草の高さ(草丈)の草丈マップ及び走行ルートを表示するルート表示部217とを有している。
ルート表示部217には、排出予定位置H1を設定可能である。排出予定位置H1は、設定画面M11と同じように、ルート表示部217のフィールドを選択することによって設定することが可能である。
ルート作成部210は、記憶部84cを参照し、日付及び圃場に対応する草丈及び刈取位置を抽出する。ルート作成部210は、草丈及び刈取位置を対応させた草丈マップ240をルート作成部210は、例えば、所定圃場(圃場A)を複数の所定エリアA2に区切り、所定エリアA2毎での草丈値の総合計(草丈量)を求めて、所定エリアA2毎に草丈量を数字、図形、文字、色等によって割り当てることで草丈マップ240を作成する。なお、上述した草丈マップ240の作成は例であり限定されない。
走行ルート表示部217のフィールド、即ち、草丈マップ240を示すフィールド上には、上述した方法と同様の方法で成形機1Dにおける成形材の排出予定位置H1を設定可能である。
ルート作成部210は、予定排出位置H1の設定が終了後、集草機1Cの走行ルートR2を作成する。ルート作成部210は、所定エリアA2における草丈量を所定エリアA2における収量とする。そして、ルート作成部210は、複数の所定エリアA2の収量(草丈量)を合計した合計収量が、成形機1Dから排出される成形材の重量(排出重量)と一致する地点を排出候補位置とし、当該排出候補位置と排出予定位置H1とが一致するように走行ルートR2を作成する。例えば、成形材の排出重量を500kgとした場合、ルート作成部210は、複数の所定エリアA2の収量(草丈量)を合計した合計収量が500kgと一致した時点を、排出候補位置とし、当該排出候補位置が排出予定位置H1と一致する走行ルートR2を求める。なお、上述した実施形態では、草丈値の総合計(草丈量)を収量としていたが、草丈値と収量との関係を予めデータ化して、データから草丈値と収量との関係を示す換算式を求め、当該換算式を用いて、走行ルートR2を求めてもよいし、その他の方法により求めてもよい。
さて、牧草管理システムは、位置設定部を備えていることが好ましい。位置設定部は、例えば、支援装置84に設けられている。位置設定部は、支援装置84に設けられた電気・電子部品、演算部84a(支援装置84)等に組み込まれたプログラム等から構成されている。
位置設定部は、トラクタ2A、2B、2C、2Dと、少なくともトラクタ2A、2B、2C、2Dに連結される装置(刈取装置3A、拡散装置3B、集草装置3C、成形装置3D)との関係に基づいて、位置検出装置60(60A、60B、60C、60D)で検出された位置を、装置(刈取装置3A、拡散装置3B、集草装置3C、成形装置3D)に設定する。
位置設定部は、第1位置設定部260Aを含んでいる。第1位置設定部260Aは、トラクタ2Aと刈取装置3Aとの位置関係に基づいて、第1位置検出装置60Aで検出された第1機械位置を刈取装置3Aの位置(刈取位置)に設定する。
図2に示すように、第1位置設定部260Aは、例えば、刈取装置3Aにおける刈取部23上を刈取装置3Aの位置P1に設定する場合、位置検出装置60Aと刈取装置3Aの位置P1との直進方向の距離X1と、位置検出装置60Aと刈取装置3Aの位置P1との幅方向の距離Y1との距離に基づいて、位置検出装置60Aで検出された位置(緯度、経度)を設定することで、刈取装置3Aの位置P1、即ち、刈取位置を求める。なお、距離X1、距離Y1との関係は、支援装置84のインタフェースを用いて管理者等が任意に設定可能であり、設定された距離X1、距離Y1は、支援装置84に記憶されている。また、距離X1、距離Y1の値は、草刈機1A(刈取装置3A)の機種に応じて設定することが好ましい。また、距離X1及び距離Y1と、草刈機1A(刈取装置3A)の機種との関係を示すデータを第1位置設定部260A等が有していてもよい。また、第1位置設定部260Aは、支援装置84に設けられているが、トラクタ1A側、例えば、トラクタ1Aの制御装置15又は表示装置が備えていてもよい。この場合は、第1位置設定部260Aによって設定された位置が上述した刈取位置(第1機械位置)として適用可能である。
位置設定部260は、第3位置設定部260Bを含んでいる。第3位置設定部260Bは、トラクタ2Bと拡散装置3Bとの位置関係に基づいて、位置検出装置60Bで検出された位置を拡散装置3Bの位置(拡散位置)に設定する。
図3に示すように、第3位置設定部260Bは、例えば、拡散装置3Bにおける拡散部33の間を拡散装置3Bの位置P2に設定する場合、位置検出装置60Bと拡散装置3Bの位置P2との直進方向の距離X2と、位置検出装置60Bと拡散装置3Bの位置P2との幅方向の距離Y2(図例ではY2=0であるため表示を省略している)との距離に基づいて、位置検出装置60Bで検出された位置(緯度、経度)を設定することで、拡散装置3Bの位置P2、即ち、拡散位置を求める。なお、距離X2、距離Y2との関係は、支援装置84のインタフェースを用いて管理者等が任意に設定可能であり、設定された距離X2、距離Y2は、支援装置84に記憶されている。また、距離X2、距離Y2の値は、拡散機1B(拡散装置3B)の機種に応じて設定することが好ましい。また、距離X2及び距離Y2と、拡散機1B(拡散装置3B)の機種との関係を示すデータを第3位置設定部260B等が有していてもよい。また、第3位置設定部260Bは、支援装置84に設けられているが、トラクタ1B側、例えば、トラクタ1Bの制御装置15又は表示装置が備えていてもよい。この場合は、第3位置設定部260Bによって設定された位置が上述した拡散位置に適用可能である。
位置設定部は、第4位置設定部260Cを含んでいる。第4位置設定部260Cは、トラクタ2Cと集草装置3Cとの位置関係に基づいて、位置検出装置60Cで検出された位置を集草装置3Cの位置(集草位置)に設定する。
図4に示すように、第4位置設定部260Cは、例えば、集草装置3Cにおける集草部43の間を集草装置3Cの位置P3に設定する場合、位置検出装置60Cと集草装置3Cの位置P3との直進方向の距離X3と、位置検出装置60Cと集草装置3Cの位置P3との幅方向の距離Y3(図例ではY3=0であるため表示を省略している)との距離に基づいて、位置検出装置60Cで検出された位置(緯度、経度)を設定することで、集草装置3Cの位置P3、即ち、集草位置を求める。なお、距離X3、距離Y3との関係は、支援装置84のインタフェースを用いて管理者等が任意に設定可能であり、設定された距離X3、距離Y3は、支援装置84に記憶されている。また、距離X3、距離Y3の値は、集草機1C(集草装置3C)の機種に応じて設定することが好ましい。また、距離X3及び距離Y3と、集草機1C(集草装置3C)の機種との関係を示すデータを第4位置設定部260C等が有していてもよい。また、第4位置設定部260Cは、支援装置84に設けられているが、トラクタ1C側、例えば、トラクタ1Cの制御装置15又は表示装置が備えていてもよい。この場合は、第4位置設定部260Cによって設定された位置が上述した集草位置に適用可能である。なお、図20に示すように、第4位置設定部260Cは、トラクタ2Cが操舵された場合における当該トラクタ2Cの連結部8に対する連結フレーム42の角度θ1等を考慮して、集草位置を修正してもよい。
位置設定部は、第2位置設定部260Dを含んでいる。第2位置設定部260Dは、トラクタ2Dと成形装置3Dとの位置関係に基づいて、第2位置検出装置60Dで検出された位置(第2機械位置)を成形装置3Dの位置(成形位置)に設定する。
図5に示すように、第2位置設定部260Dは、例えば、成形装置3Dにおける本体52を成形装置3Dの位置P4に設定する場合、位置検出装置60Dと成形装置3Dの位置P4との直進方向の距離X4と、位置検出装置60Dと成形装置3Dの位置P4との幅方向の距離Y4(図例ではY4=0であるため表示を省略している)との距離に基づいて、位置検出装置60Cで検出された位置(緯度、経度)を設定することで、成形装置3Dの位置P4、即ち、成形位置を求める。なお、距離X4、距離Y4との関係は、支援装置84のインタフェースを用いて管理者等が任意に設定可能であり、設定された距離X4、距離Y4は、支援装置84に記憶されている。また、距離X4、距離Y4の値は、成形機1D(成形装置3D)の機種に応じて設定することが好ましい。また、距離X4及び距離Y4と、成形機1D(成形装置3D)の機種との関係を示すデータを第2位置設定部260D等が有していてもよい。また、第2位置設定部260Dは、支援装置84に設けられているが、トラクタ1D側、例えば、トラクタ1Dの制御装置15又は表示装置が備えていてもよい。この場合は、第2位置設定部260Dによって設定された位置が上述した集草位置に適用可能である。
なお、第1位置設定部260A、第3位置設定部260B、第4位置設定部260C、第2位置設定部260Dのいずれにおいても、装置(刈取装置3A、拡散装置3B、集草装置3C、成形装置3D)の形状モデル(平面的な形状モデル)と、位置検出装置60との関係を用いて、装置の位置を設定してもよい。
このように、牧草管理システムは、位置設定部を備えているため、位置検出装置60をトラクタ2A、2B、2C、2Dのそれぞれに設けた場合に、刈取作業、拡散作業、集草作業、成形作業のそれぞれの位置をより精密に求めることができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
牧草管理システムは、第1水分取得装置81と、位置検出装置60Aと、作成支援部85とを備えてもよい。第1水分取得装置81、位置検出装置60A及び作成支援部85以外の構成、例えば、「気象取得部86、水分マップ作成部87、牧草情報取得部88、機械情報取得部89、圃場情報取得部90、第2物理量検出装置151、第3物理量検出装置150、第1マップ作成部161、第2マップ作成部162、排出情報取得部200、ルート作成部210、位置取得装置60B、60C、60D」は、1つ又は複数を組み合わせて牧草管理システムを構成することが好ましい。
また、牧草管理システムは、地形情報取得装置と、排出情報取得部200と、ルート作成部210とを備えていてもよい。地形情報取得装置、排出情報取得部200及びルート作成部210以外の構成、例えば、「第1物理検出装置81、位置検出装置60、作成支援部85、気象取得部86、水分マップ作成部87、牧草情報取得部88、機械情報取得部89、圃場情報取得部90、第2物理量検出装置151、第3物理量検出装置150、第1マップ作成部161、第2マップ作成部162」は、1つ又は複数を組み合わせて牧草管理システムを構成することが好ましい。
また、牧草管理システムは、第1物理量検出装置81と、第1位置検出装置60Aと、第2物理量検出装置151と、第2位置検出装置60Dと、データベースとを備えていてもよい。第1物理量検出装置81、第1位置検出装置60A、第2物理量検出装置151、第2位置検出装置60D及びデータベースの構成以外の構成、例えば、「位置検出装置60B、60C、作成支援部85、気象取得部86、水分マップ作成部87、牧草情報取得部88、機械情報取得部89、圃場情報取得部90、第3物理量検出装置150、第1マップ作成部161、第2マップ作成部162、形情報取得装置、排出情報取得部200、ルート作成部210」は、1つ又は複数を組み合わせて牧草管理システムを構成することが好ましい。
また、上述した牧草管理システムは、少なくとも1つの作業機(草刈機、拡散機、集草機、成形機)を含むものであればよい。
また、上述した牧草管理システムは、トラクタ2A、2B、2C、2Dのそれぞれに外部機器83が接続される出力装置82A、82B、82C、82Dを設けているが、これに代え、出力装置82A、82B、82C、82Dを近距離の通信装置、或いは、携帯電話通信網、データ通信網、携帯電話通信網等によって無線通信を行う通信装置で構成し、トラクタ2A、2B、2C、2Dから支援装置84に上述した情報(水分値、位置、草丈、収量等)を直接通信又は間接通信によって送信するように構成してもよい。
また、作成支援部85、気象取得部86、水分マップ作成部87、牧草情報取得部88、機械情報取得部89、圃場情報取得部90、第1マップ作成部161、第2マップ作成部162、排出情報取得部200、ルート作成部210のいずれかを管理者等が所有するパーソナルコンピュータと、当該パーソナルコンピュータとは異なるサーバとに分けてもよい。
1A 草刈機
1B 拡散機
1C 集草機
1D 成形機
2A 走行車両
2B 走行車両
2C 走行車両
2D 走行車両
3A 刈取装置
3B 拡散装置
3C 集草装置
3D 成形装置
81 第1物理量検出装置(牧草高さ取得装置)
84b 表示部(表示装置)
89 機械情報取得部
200 排出情報取得部
210 ルート作成部

Claims (15)

  1. 圃場の地形情報を取得する地形情報取得装置と、
    圃場の牧草を収集して成形する成形機で成形された成形材を、圃場に排出する予定排出位置を取得する排出情報取得部と、
    前記成形機の牧草の排出位置が前記予定排出位置に一致するように、前記成形機における作業前に当該牧草を集草する集草機の走行ルートと前記成形機の走行ルートとを設定するルート作成部を備えたルート作成部と、
    を備え、
    前記ルート作成部は、前記地形情報と前記予定排出位置とに基づいて、前記成形機における作業前に当該牧草を集草する集草機の走行ルートを作成する牧草管理システム。
  2. 前記地形情報取得装置は、少なくとも草刈機による牧草の刈取作業時に検出された圃場の高さ情報を前記地形情報として取得する請求項1に記載の牧草管理システム。
  3. 前記地形情報取得装置は、前記草刈機に設けられ且つ測位衛星の信号に基づいて前記圃場の高さ情報を検出する装置である請求項2に記載の牧草管理システム。
  4. 前記地形情報取得装置は、少なくとも拡散機による牧草の拡散作業時に検出された圃場の高さ情報を前記地形情報として取得する請求項1に記載の牧草管理システム。
  5. 前記地形情報取得装置は、前記拡散機に設けられ且つ測位衛星の信号に基づいて前記圃場の高さ情報を検出する装置である請求項4に記載の牧草管理システム。
  6. 圃場の地形を示す地形マップを表示する表示装置と、
    前記表示装置に表示された地形マップに前記排出位置を設定する排出位置設定部と、
    を備えている請求項1〜5のいずれかに記載の牧草管理システム。
  7. 前記圃場における前記成形材の予定排出位置が設定可能であるかを前記地形情報から判断する排出位置判断部を備えている請求項1〜6のいずれかに記載の牧草管理システム。
  8. 草刈機による刈取作業時に牧草の高さを取得する高さ情報を取得する牧草高さ取得装置と、
    圃場の牧草を収集して成形する成形機で成形された成形材を、圃場に排出する予定排出位置を取得する排出情報取得部と、
    前記牧草の高さと前記予定排出位置とに基づいて、前記成形機における作業前に当該牧草を集草する集草機の走行ルートを作成するルート作成部と、
    を備えている牧草管理システム。
  9. 少なくとも前記集草機に関する情報を取得する機械情報取得部を備え、
    前記ルート作成部は、前記機械情報取得部が取得した集草機に関する情報に基づいて、前記走行ルートを作成する請求項1〜8のいずれかに記載の牧草管理システム。
  10. 前記草刈機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の刈取を行う刈取装置とを有している請求項2又は3に記載の牧草管理システム。
  11. 前記拡散機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の拡散を行う拡散装置とを有している請求項4又は5に記載の牧草管理システム。
  12. 前記集草機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の集草を行う集草装置とを有している請求項1〜11のいずれかに記載の牧草管理システム。
  13. 前記成形機は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に連結され且つ牧草の成形を行う成形装置とを有している請求項1〜12のいずれかに記載の牧草管理システム。
  14. 前記地形情報取得装置は、牧草の刈取を行う草刈機、牧草の拡散を行う拡散機、前記集草機、前記成形機のいずれかに設けられ、
    前記草刈機、拡散機、集草機及び成形機のうち、前記地形情報取得装置が設けられた作業機は、前記地形情報取得装置が取得した地形情報を記憶する記憶装置と、外部機器が接続可能で且つ前記外部機器の接続時に前記記憶装置に記憶した地形情報を出力する出力装置を備えている請求項1〜9のいずれかに記載の牧草管理システム。
  15. 前記外部機器が接続可能で且つ地形情報を、前記外部機器から取得可能な支援装置を備え、
    前記支援装置は、前記ルート作成部及び/又は前記排出情報取得部を有している請求項14に記載の牧草管理システム。
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