JP6861175B2 - 選別システム - Google Patents

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Description

本発明は、選別システムに関し、特にコンベアなどの搬送装置を流れる青果物などの内容物を、階級別に選別するシステムに関する。
従来、搬送装置上を搬送される青果物に対して、階級ごとに光を照射することで、仕分け作業員に対して青果物の階級を視認させる技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−150320号公報
特許文献1に記載された方法によれば、トレイ内に収容された複数の青果物のうち、所定の階級に属する青果物に対して光が照射される。このため、作業員は、この光が照射されている青果物のみを抽出してパック詰めするだけで選別処理が行えるため、作業員の作業効率が向上する。
しかしながら、上記の方法の場合、以下の問題が生じる可能性がある。
例えば、作業員が、トレイ内に収容された複数の青果物のうち、Lサイズに属する青果物のみを抽出してパック詰めする場合を想定する。上記の方法によれば、トレイ内に収容された複数の青果物のうち、Lサイズに属すると判定された全ての青果物に対し、光が照射される。
しかし、各トレイ内にLサイズに属する青果物が同等の量又は個数だけ収容されている保証はない。一方で、パック詰めする際には、各パックに詰める量又は個数には予め決められた条件がある。このため、作業員は、パック詰めする際に、現時点でパック詰めを完了した青果物の個数や総重量に応じて、光が照射されている青果物の全てではなく、一部を抽出してパック詰め作業を行う必要がある。
上記の作業を行うに際しては、例えば作業員がパック詰めをしている最中に、パック詰めを完了した青果物の個数をカウントしておく方法が考えられるが、作業効率が低下したり、個数に許容範囲を超えるばらつきが生じたりする可能性が排除できない。
また、別の方法としては、各パックに重量測定計を設置しておき、測定された重量がおよそ均一になった時点で次のパックに移行するという方法が考えられる。この場合、総重量が所定の閾値に近づいた時点で、青果物を1つずつパックに移送させながら重量測定計の指示値を確認するという作業が必要となり、やはり作業効率が低下してしまう。
本発明は上記の課題に鑑み、作業員の作業効率の低下を抑制しながらも、各パックに詰められる総重量又は個数のばらつきを少なくすることのできる選別システムを提供することを目的とする。
本発明に係る選別システムは、
複数個の内容物が平面的に分散配置可能に構成されたトレイと、
搬送面上に載置された前記トレイを上流側から下流側に導くと共に、前記トレイ内に収容された複数個の前記内容物が仕分けられるための作業領域を含む搬送装置と、
複数個の前記内容物それぞれの重量又は大きさが属する範囲に基づいて対応した階級に分類した分類結果を作成し、指定された前記階級に属すると分類された前記内容物の全ての中から、所定の設定条件を満たす総重量又は個数の内容物を選択して、対象内容物として特定する処理を行う演算処理装置と、
前記対象内容物の、トレイ内における位置を視認可能に出力する選別結果出力部とを備えたことを特徴とする。
上記システムによれば、指定された階級に属すると判定された内容物が、設定条件を超える総重量又は個数だけトレイ内に存在する場合であっても、設定条件を満たす範囲内の総重量又は個数の内容物のみが自動的に特定されて、この位置が作業領域の近傍に視認可能に構成される。このため、作業員は、パック詰め作業などをする際、パックに対して内容物を詰めすぎているか否かについての確認作業を省略することができ、作業効率が向上する。
前記演算処理装置は、
前記搬送面上に載置されて前記下流側に導かれる前記トレイ内に分散配置された、複数個の前記内容物それぞれの重量又は大きさを推定する推定部と、
前記推定部で推定された複数個の前記内容物それぞれの重量又は大きさが属する範囲に基づいて、複数個の前記内容物それぞれを前記範囲に対応した階級に分類した分類結果を作成する階級分類部と、
総重量又は個数の、値又は範囲によって設定される、設定条件に関する情報が記憶された記憶部と、
前記トレイ内に収容されている前記内容物のうち、指定された前記階級に属すると分類された全ての特定階級内容物の中から、前記設定条件を満たす総重量又は個数の前記特定階級内容物を選択して、対象内容物として特定する特定部とを含むものとすることができる。
前記選別結果出力部は、前記作業領域内に位置する前記トレイ内に収容された前記対象内容物に対し、所定の光信号を照射可能に構成された光源を含むことができる。
より具体的には、光源は、LED(発光ダイオード)素子や、レーザ素子を含む光源装置によって実現することができる。例えば、前記階級として、重量に応じた、「L」、「M」、「S」の3種類が存在する場合、トレイ内に配置された各内容物の面上に、当該内容物の階級に対応した文字、すなわち、「L」、「M」、「S」の文字が発光するように情報出力用光源から光信号が出力されるものとすることができる。別の例としては、トレイ内に配置された各内容物の面上に、階級に応じた異なる色の光信号が情報出力用光源から光信号が出力されるものとすることができる。
前記選別システムは、具体的には以下の構成によって実現されることができる。
すなわち、前記選別システムは、
選択が希望される前記階級に関する信号である、希望階級信号の入力を受け付ける、希望階級入力部を備え、
前記記憶部は、初期条件に関する情報を記憶すると共に、初期段階における前記設定条件を前記初期条件と同一の内容として記憶しており、
前記特定部は、
前記記憶部から前記設定条件を読み出すステップ(a)と、
前記特定階級内容物の総重量又は個数に関する分類結果情報と前記設定条件とを比較するステップ(b)と、
前記分類結果情報に記載された値が前記設定条件以下の範囲内である場合、全ての前記特定階級内容物を前記対象内容物として特定するステップ(c)と、
前記分類結果情報に記載された値が前記設定条件を上回る場合、全ての前記特定階級内容物の中から、前記設定条件を満たす範囲内の総重量又は個数の前記特定階級内容物を、前記対象内容物として特定するステップ(d)と、を含む処理を実行することを特徴とする。
前記特定部は、
前記ステップ(d)の実行時に、特定された前記対象内容物の総重量又は個数に関する情報を残量補正情報として前記記憶部に記憶させる一方、前記ステップ(c)の実行時に、前記残量補正情報を初期化する処理を実行し、
前記分類結果情報に記載された値から、前記残量補正情報に記載された値を差し引く補正処理を行った上で前記ステップ(b)を実行するものとすることができる。
前記特定部は、
前記ステップ(c)の実行時に、前記分類結果情報に記載された値が前記設定条件を下回る場合に、前記設定条件から、特定された前記対象内容物の総重量又は個数を差し引いて得られる値を、新たな前記設定条件として前記記憶部に更新し、
前記ステップ(c)の実行時に、前記分類結果情報に記載された値が前記設定条件に合致する場合に、前記初期条件を新たな前記設定条件として前記記憶部に更新し、
前記ステップ(d)の実行時に、前記初期条件を新たな前記設定条件として前記記憶部に更新することができる。
前記選別システムは、前記搬送装置に対して前記トレイの搬送を制御するための搬送制御部を備え、
前記特定部は、前記ステップ(c)の実行後に、前記搬送制御部に対して、次の前記トレイを前記作業領域に搬送させる旨の制御信号の送信指示を行うステップ(e)を実行するものとしても構わない。
かかる構成によれば、仕分け作業対象となっているトレイに対して、特定の階級に係る内容物について全て仕分け処理(パック詰め)が完了した後に、自動的に次のトレイが作業領域に搬送される。これにより、作業効率が向上する。
前記特定部は、前記ステップ(e)の実行後に次の前記トレイが搬送されると、直前の前記ステップ(b)において指定された前記階級に基づく処理を行うものとしても構わない。
かかる構成によれば、特に同一のパックに対する詰め作業が完了していない状態で、トレイ内に存在する対象となる階級の内容物がなくなった場合に、改めて希望する階級に係る信号を入力することなく連続的に仕分け作業が行える。
前記選別システムは、前記トレイ毎に付された個別の識別情報を読み取り、前記演算処理装置に出力可能に構成された、識別情報読取装置を備え、
前記演算処理装置は、選別する対象となる前記トレイの前記識別情報に対応した信号である、特定識別情報の入力を受け付け可能に構成されており、
前記階級分類部は、前記分類結果に関する情報を、前記トレイの前記識別情報に関連付けて前記記憶部に記憶させ、
前記特定部は、前記特定識別情報に対応した前記トレイを特定し、前記記憶部から、当該特定された前記トレイに収容された複数個の前記内容物に係る前記分類結果に関する情報を読み出し、当該読み出された情報に基づいて前記対象内容物を特定する処理を行うものとしても構わない。
上記構成によれば、搬送装置上に存在するトレイの数が多い場合であっても、トレイ毎に、対象内容物のみを選択的に目立たせることができる。
なお、この構成において、各作業領域は、並列的に設けられていても、直列的に設けられていても構わない。後者の場合、上流側の作業領域において、例えばLサイズの内容物のみが仕分けされ、その後再び搬送装置上を搬送されて下流側の作業領域に到着すると、次にMサイズの内容物のみが仕分けされる、という態様を採用することができる。
前記選別システムは、前記作業領域の直前の位置を通過する前記トレイの識別情報を読み取り、前記演算処理装置に出力可能に構成された、作業領域用識別情報読取装置を備え、
前記演算処理装置は、前記作業領域用識別情報読取装置によって読み取られた前記識別情報を、前記特定識別情報として検出するものとしても構わない。
前記選別システムは、前記搬送面を挟んで対向する位置に、X線発生部とX線ラインスキャナとが配置されてなるX線検出部と、
前記搬送面上に載置されて前記下流側に導かれる前記トレイと、当該トレイ内に配置された前記内容物との合計重量を、計測可能に構成された重量計測部とを備え、
前記記憶部は、前記内容物が配置されていない初期状態に係る前記トレイの重量を記憶しており、
前記推定部は、
前記X線検出部により撮像し検出された画像情報の2値情報に基づいて、前記トレイ内に分散配置された複数個の前記内容物それぞれの外縁を識別して、前記画像情報上において個々の前記内容物に切り分け、
前記画像情報上において切り分けられた、前記トレイ内に分散配置された個々の前記内容物それぞれの重量の比率を、前記画像情報の2値情報に基づいて算定し、
前記重量計測部で計測された前記合計重量から、前記トレイの重量を差し引いた後、個々の前記内容物それぞれの重量の比率で按分することで、前記トレイ内に分散配置された個々の前記内容物それぞれの重量を推定するものとしても構わない。
上記の方法によれば、複数個の内容物を収容して、トレイ単位で搬送される状態の下で、トレイ内に配置された各内容物個々の重量を推定することができる。これにより、各内容物の重量を、効率的に検知することができる。
上記トレイは、内容物を載置する側の面が、分散的に窪みを有する平面で構成されるのが好ましい。この場合、当該窪み部分に内容物を載置することで、内容物同士の重なりが抑制され、X線検出部で得られた画像情報に基づく、各内容物の切り分けの精度、及び各内容物の重量の推定精度が向上する。
前記重量計測部は、前記X線検出部と、前記作業領域との間に配置されているものとしても構わない。
上記構成により、X線が照射される領域から、作業領域の近くで仕分け作業を行う作業員を遠ざけることができる。これにより、X線を用いることに対する作業員への精神的・心理的な負担が軽減される。
前記内容物は青果物であるものとすることができる。一例として、いちご、アスパラ、トマト、柿などの青果物が挙げられる。
本発明によれば、搬送装置上を複数個の被測定物が搬送されている態様において、作業員の作業効率の低下を抑制しながらも、各パックに詰められる総重量又は個数のばらつきを少なくすることのできるシステムが実現される。
第一実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。 第一実施形態に係る選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。 トレイ5の構造例を模式的に示す斜視図である。 図3Aに示すトレイ5に複数個の内容物6が配置された状態を示す模式的な斜視図である。 階級がLサイズに属すると判定された内容物6に対して、当該内容物6の面上に「L」の文字を映し出した様子を模式的に示す図面である。 特定部11における処理内容を説明するための図面である。 特定部11における処理内容を説明するための図面である。 特定部11における処理内容を説明するための図面である。 特定部11における処理内容を説明するためのフローチャートの一例である。 第二実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。 第二実施形態に係る選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。 第三実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。 第三実施形態に係る選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。 第三実施形態に係る選別システムの模式的な別の上面図である。 第三実施形態に係る選別システムの模式的な別の上面図である。 別実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。 別実施形態に係る選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。
本発明に係る選別システムの実施形態につき、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の図面はいずれも模式的に図示されたものであり、各図面上の寸法比は、必ずしも実際の寸法比とは一致していない。また、各図面間においても、寸法比は必ずしも一致していない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。また、図2は、図1の選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。なお、図2において、情報信号の流れを破線で示し、光信号の流れを一点鎖線で示している。
本実施形態に係る選別システム1は、搬送装置3、トレイ5、X線検出部7、重量計測部9、演算処理装置10、及び選別結果出力部21を備える。
(搬送装置3)
搬送装置3は、搬送面3a上に載置されたトレイ5を、上流側から下流側に導く。以下では、搬送面3a上において、上流側から下流側に向かう方向を「A1方向」、A1方向に直交する方向を「A2方向」、搬送面3aに直交する方向を「A3方向」とそれぞれ記載する。
(トレイ5)
トレイ5は、複数個の内容物6が平面的に分散配置可能に構成されている。図3Aは、トレイ5の構造例を模式的に示す斜視図である。トレイ5は、箱体61と、箱体61内に収容され、複数の窪み63が平面的に分散して設けられた板状部材62とを含む。図3Bは、トレイ5に複数個の内容物6が配置された状態を示す模式的な斜視図である。図3Bは、内容物6の一例として、イチゴの場合が図示されている。
板状部材62は、X線の吸収量の割合を低く出来るよう、一定の強度を保ちながらも、均一にかつ薄く成型が出来るものが適しており、成型された状態で内容物6(例えばイチゴなどの果実)のX線の吸収量と同等程度以下の材料で構成されるのが好ましい。このような材料の例としては、例えば、セルロイド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂が挙げられる。
また、箱体61は、上面のみが開口され、底面及び側面を有する構造であり、その底面の上面に板状部材62が載置されていても構わない。この場合、箱体61の少なくとも底面においては、板状部材62と同様に、内容物6(例えばイチゴなどの果実)と比較してX線の吸収量の割合を低く出来るよう、一定の強度を保ちながらも、均一にかつ薄く成型が出来るものが適しており、X線がムラなく透過できるよう、補強用リブなどの凹凸がないものが好ましい。
なお、トレイ5は、複数個の内容物6を平面的に分散配置可能に構成されていれば、図3A〜図3Bに図示された形状に限定されず、形状は任意である。なお、本明細書において、「平面的に分散配置可能」とは、厳密な意味における同一平面上に分散配置可能である場合はもちろんのこと、板状部材62の一部分が湾曲されることで高さ位置が微小に(例えば、内容物6の高さに対して5%未満の範囲内で)異なるものの実質的に平面上に分散配置されていると認められる場合を含む。
(X線検出部7)
X線検出部7は、搬送装置3の搬送面3aを挟んでA3方向に対向する位置に配置された、X線発生部7aとX線ラインスキャナ7bとを含む。
X線発生部7aは、搬送装置3の搬送面3aよりも上方(+A3方向側)に配置されており、搬送面3aの下方(−A3方向側)に配置されたX線ラインスキャナ7bに向かってX線7Lを照射する。X線発生部7aは、公知のX線発生装置が利用され得る。
X線ラインスキャナ7bは、搬送装置3の下方(−A3方向側)に配置され、トレイ5を透過して進行してきたX線7Lを検出する。X線ラインスキャナ7bは、例えば、搬送装置3の搬送面3a上において、A2方向、すなわち搬送面3aの幅方向に配置された複数個の光電変換素子(例えばフォトダイオード)と、同光電変換素子上に設けられたシンチレータとを含んで構成される。シンチレータは、X線7Lを受光すると、光電変換素子において受光可能な範囲内の波長の光に変換して、この変換光を光電変換素子に入射させる。光電変換素子は、受光光量に応じた強度の電気信号(2値の信号)に変換し、演算処理装置10に出力する。この電気信号が、図2に示す画像情報d7に対応する。
なお、本実施形態では、X線検出部7がX線ラインスキャナ7bを含む構成であるものとしたが、X線ラインスキャナ7bに代えてX線エリアセンサを備えるものとしても構わない。エリアセンサは、面状に光を検出する構成であるため、検出精度を高めるために、エリアセンサにおけるセンシング領域内では、搬送装置3の搬送速度を一時的に減速又は停止する制御が行われるものとしても構わない。
(重量計測部9)
重量計測部9は、搬送装置3上を流れるトレイ5と内容物6との合計重量を測定する。重量計測部9は、例えばロードセル、フォースセンサーなどで構成される。重量計測部9で計測された合計重量に関する情報(合成重量情報)d9は、演算処理装置10に入力される。
なお、X線検出部7と演算処理装置10との間、及び、重量計測部9と演算処理装置10との間は、有線により接続されていても、無線により接続されていても構わない。無線の場合は、Bluetooth(登録商標)、Wi-fi(登録商標)、その他の公知の規格に基づいて通信接続可能に構成されることができる。
(演算処理装置10)
本実施形態において、演算処理装置10は、特定部11、記憶部13、画像処理部14、推定部15、及び階級分類部16を有する。演算処理装置10は、例えばコンピュータによって実現され、記憶部13は、メモリ又はハードディスクで構成される。特定部11、画像処理部14、推定部15、及び階級分類部16は、いずれも入力された情報に基づいて所定の演算処理を行う演算処理手段であり、ソフトウェア又はハードウェアで構成される。
記憶部13は、内容物6が配置されていない初期状態に係るトレイ5の重量が記憶されている。なお、トレイ5は、繰り返し利用されることが想定されており、搬送装置3上を搬送される際や、その他の運搬の際などに摩耗などが生じて経時的に重量が変化する可能性がある。このため、内容物6を配置する前にトレイ5の重量を事前に測定し、この測定結果が記憶部13に格納されるものとしても構わない。
画像処理部14は、X線検出部7から入力された画像情報d7に基づいて、所定の画像処理を行い、トレイ5内に配置された個々の内容物6の分散状態を特定する。
搬送面3a上に載置されて搬送されるトレイ5は、A1方向(搬送方向)に係る長さが有限である。搬送時において各トレイ5の間にある程度の間隔が存在している場合、X線ラインスキャナ7bは、トレイ5の箱体5aを透過して受光したX線7Lの光量と、トレイ5が存在せず搬送装置3を透過して受光したX線7Lの光量との間には、有意の差が生じる。画像処理部14は、画像情報d7を分析することで、この光量の差に起因した電気信号の差が顕在化している領域を検知して、各トレイ5の外縁部を特定する(第一特定処理)。
更に、トレイ5の板状部材5b上において、A2方向について内容物6が存在していない領域を透過して受光したX線7Lの光量と、内容物6が存在する領域を透過して受光したX線7Lの光量との間には、有意の差が生じる。画像処理部14は、画像情報d7を分析することで、この光量の差に起因した電気信号の差が顕在化している領域を検知することで、トレイ5内に配置されている個々の内容物6の外縁部を特定する(第二特定処理)。
この第二特定処理により、トレイ5を上面から見たときに、個々の内容物6がトレイ5内にどのように分散配置されているかが特定される。すなわち、第一特定処理によって画像情報上において特定された各トレイ5上に配置された複数個の内容物6を、この第二特定処理によって個々の内容物6ごとに切り分けることができる。
ところで、トレイ5内に配置された内容物6の厚み(A3方向に係る長さ)が厚いほど、同内容物6におけるX線7Lの吸収量が多い。反対に、トレイ5内に配置された内容物6の厚み(A3方向に係る長さ)が薄いほど、同内容物6におけるX線7Lの吸収量が少ない。
推定部15は、画像情報d7を分析することで、第二特定処理によって特定された個々の内容物6の存在領域を介して受光した光量に基づく電気信号の大小により、個々の内容物6の厚み(A3方向に係る長さ)の大小、すなわち相対的な厚みを検知する。更に、推定部15は、第二特定処理によって特定された個々の内容物6の存在領域内において、検知された相対的な厚みの値を例えば積分処理することによって個々の内容物6の相対的な大きさを推定し、この相対的な大きさに応じて、重量の比率(推定重量比)を算定する。トレイ5内には、同一品種の内容物6(例えばイチゴ)が配置されているため、相対的な大きさが大きいほど、重量が重いことが認定される。なお、重量比を推定する際に、所定の補正係数を用いて各内容物6の推定重量が補正されるものとしても構わない。
推定部15は、記憶部13から初期状態に係るトレイ5の重量を読み出すと共に、重量計測部9から入力された合成重量情報d9から、この初期状態に係るトレイ5の重量を差し引く。これにより、トレイ5に配置されている複数個の内容物6の総重量が算定される。
更に、推定部15は、この算定された複数個の内容物6の総重量を、前記算定された各内容物6の推定重量比で按分処理を行う。これにより、個々の内容物6の重量が推定される。
階級分類部16は、推定部15で推定された個々の内容物6それぞれの重量が属する範囲に基づいて、個々の内容物6それぞれを、前記範囲に対応した階級に選別する処理を行う。
ここで、記憶部13には、複数の階級に関する情報と、各階級に対応した重量の範囲とが関連付けて記憶されている。階級分類部16は、推定部15で推定された個々の内容物6それぞれの重量(推定重量)が、どの範囲内に属するかを確認し、記憶部13に記憶された情報に基づいて、個々の内容物6が属する階級を決定する。ここでいう階級としては、例えばL/M/Sなどが挙げられる。
特定部11は、階級分類部16における分類結果に基づき、階級別に仕分け(パック詰め)する際の、仕分け処理対象となる内容物6を特定する処理を行う。この際、特定部11は、各パック25に詰められる総重量が所定の範囲内に収まるように、内容物6を特定する。特定部11で特定される内容物6が、「対象内容物」に対応する。特定部11において行われる処理内容については、後述される。
(選別結果出力部21)
選別結果出力部21は、トレイ5に収容されている複数の内容物6のうち、特定部11で特定された対象内容物に係る情報を、搬送装置3の近傍、より詳細には作業領域20において視認可能に出力する。作業領域20は、作業員30が、トレイ5内に収容された複数個の内容物6を、階級ごとに仕分けするための領域である。
本実施形態では、選別結果出力部21は、LED(発光ダイオード)素子や、レーザ素子などを含む光源装置(情報出力用光源)で構成されており、選別結果に対応した光信号21Lをトレイ5に対して照射する。
図4は、一例として、Lサイズの内容物6のうち、特定部11で特定された対象内容物に対して、当該内容物6の面上に「L」の文字を映し出した様子を模式的に示す図面である。
かかる構成によれば、作業員30は、トレイ5内に収容された複数個の内容物6のうち、光21Lが照射されている内容物6(特定内容物)のみを抽出してパック25に詰めればよい。特定部11において、各パック25に詰められる総重量がほぼ均一になるように、特定内容物が特定されている。このため、作業員30は、パック25に対して内容物6を詰めすぎていないかなどの確認作業をすることなく、各パック25に対してほぼ均一の量の内容物6を詰めることができる。
(特定部11における処理内容)
以下において、特定部11における処理内容の一例を具体的に説明する。なお、以下に記載された特定部11における処理内容は、あくまで一例であり、本発明はこの処理に限定されない。
図5A〜図5Cは、特定部11における処理内容を説明するための図面であり、トレイ5(5a,5b,5c,‥‥)に収容されている各内容物6を、パック25(25a,25b,‥‥)に仕分けする態様を、模式的に示している。また、図6は、特定部11の処理内容を説明するためのフローチャートの一例である。
ここでは、階級分類部16においてLサイズと認定された内容物6を、パック25に対して箱詰めする場合を例に挙げて説明する。指定された階級(ここではLサイズ)に属すると階級分類部16によって認定された内容物6が、「特定階級内容物」に対応する。指定された階級に関する情報は、記憶部13に記憶されており、階級分類部16は、この記憶部13から指定された階級に関する情報を読み出して、特定階級内容物を認識することができる。
また、ここでは、各パック25には、8個ずつパック詰めすることが希望されているとする。各パック25に詰める個数に関する情報は、「初期条件」として記憶部13に予め記憶されている。記憶部13には、初期条件の他に、設定条件に関する情報が記憶される。なお、初期時点においては、設定条件は初期条件と同一の条件が記載されている。
図5Aにおいて、トレイ5(5a,5b,5c,‥‥)内に配置された各内容物6を、円形の図形で模式的に示している。また、図5A〜図5C内において、ハッチングが付された内容物6は、階級分類部16においてLサイズに分類された内容物6を指し、上記の「特定階級内容物」に対応する。図5A(a)の例では、トレイ5aにLサイズの内容物6が6個、トレイ5bにLサイズの内容物6が8個、トレイ5cにLサイズの内容物6が2個、それぞれ存在している場合が示されている。
なお、ハッチングは、説明の都合上設けたものであり、ハッチングの有無に基づく識別は作業員30には視認不能である。
特定階級内容物に対応する個数に関する情報が「分類結果情報」に対応する。上記の説明を、「分類結果情報」を用いて言い換えると、トレイ5aの分類結果情報が6個であり、トレイ5bの分類結果情報が8個であり、トレイ5cの分類結果情報が2個である。
なお、トレイ5aが作業領域20に最も近い位置に存在する。
<ステップ(a)>
特定部11は、記憶部13から設定条件を読み出す。これにより、特定部11は、各パック25に対して、8個ずつ詰めることが要求されていることを認識する。
<ステップ(b)>
特定部11は、記憶部13から残量補正情報を読み出す(ステップ(b1))。残量補正情報については後述されるが、ここでは残量補正情報が初期化されており、補正値が0であるとする。
特定部11は、階級分類部16において特定された、トレイ5a内の特定階級内容物(Lサイズ)の個数、すなわち分類結果情報に記載されている個数と、設定条件に記載されている個数とを比較する(ステップ(b2))。なお、上記の残量補正情報に値が記載されている場合には、本ステップにおいて、分類結果情報に記載されている個数から残量補正情報に記載されている値を差し引く補正を行った後、当該補正値と設定条件に記載されている個数とを比較する。この処理については後述される。
図5A(a)の例では、トレイ5a内に特定階級内容物が6個存在し、設定条件は8個であるため、分類結果情報に記載された値が設定条件以下である。この場合、ステップ(c)に移行する。
<ステップ(c)>
分類結果情報に記載された値(ここでは6個)が設定条件(8個)以下である場合、特定部11は、全ての特定階級内容物を対象内容物として特定し、その旨の情報を選別結果出力部21に出力する(ステップ(c1))。すなわち、この時点で特定される対象内容物の個数は6個である。
選別結果出力部21は、特定部11によって特定された対象内容物(この例では全ての特定階級内容物)に対して光信号21Lを照射する((ステップ(c2)、図5A(b))。図5A(b)では、光が照射されている内容物6に対し、太線で表示している。この太線の有無は、作業員30によって視認可能である。
作業員30は、光が照射されている内容物6のみを選択し、パック25aに詰める作業を行う(図5A(c))。この時点で、トレイ5aからはLサイズの内容物が存在しなくなる。また、パック25aには、あと2個の内容物6を詰める必要が生じている。
更に、このステップ(c)において、特定部11は、現在初期条件として設定されている設定条件を変更する(ステップ(c3a))。具体的には、現在設定されていた設定条件(8個)から、特定した対象内容物の個数(ここでは6個)を差し引いて得られる値を、新たな設定条件に更新する。すなわち、記憶部13には、次の設定条件として2個が記憶される。
更に、このステップ(c)において、特定部11は、残量補正情報を初期化して記憶部13に更新する処理を行う(ステップ(c4))。この処理については後述される。
このステップ(c)の実行後、トレイ5aは作業領域20の外側に搬送され、次のトレイ5bが作業領域20の近傍に配置される(図5A(d))。なお、搬送装置3がコンベアの制御を行うための搬送制御部50を備えている場合(後述する図10参照)には、このステップ(c)の実行完了後、特定部11は、トレイ5bを作業領域20の近傍に移送させるべく、搬送制御部50に対して指示を与えるものとしても構わない(ステップ(e))。
<ステップ(a)>
特定部11は、再び記憶部13から設定条件を読み出す。直前のステップ(c3a)において、設定条件は2個であることが更新されたため、特定部11は、記億部13の情報に基づいて現時点での設定条件が「2個」であることを認識する。
<ステップ(b)>
特定部11は、記憶部13から残量補正情報を読み出す(ステップ(b1))。残量補正情報については後述されるが、直前のステップ(c4)において残量補正情報が初期化されているため、ここでは補正値が0である。特定部11は、階級分類部16において特定された、トレイ5b内の特定階級内容物(Lサイズ)の個数、すなわち分類結果情報に記載されている個数と、設定条件に記載されている個数とを比較する。なお、上述したように、残量補正情報に値が記載されている場合には、本ステップにおいて、分類結果情報に記載されている個数から残量補正情報に記載されている値を差し引く補正を行った後、当該補正値と設定条件に記載されている個数とを比較する。この処理については後述される。
図5A(d)の例では、トレイ5b内に特定階級内容物が8個存在し、設定条件は2個であるため、分類結果情報に記載された値が設定条件を超える。この場合、ステップ(d)に移行する。
<ステップ(d)>
分類結果情報に記載された値(ここでは8個)が、設定条件(ここでは2個)を上回る場合、特定部11は、全ての特定階級内容物の中から、設定条件を満たす範囲内の個数の特定階級内容物を対象内容物として特定し、その旨の情報を選別結果出力部21に出力する(ステップ(d1))。
すなわち、この例では、特定部11は、8個存在するLサイズの内容物6(特定階級内容物)の中から、2個のみを抽出し、対象内容物として特定する。この2個の選択方法は、種々の方法が採用され得る。例えば、配置位置に基づく優先順位に従って選択されても構わないし、指定された階級(ここではLサイズ)に属する重量の範囲の中央値からの乖離の少ない順に選択されても構わない。
選別結果出力部21は、特定部11によって特定された全ての対象内容物に対して光信号21Lを照射する(ステップ(d2)、図5B(a))。作業員30は、光が照射されている内容物6のみを選択し、パック25aに詰める作業を行う(図5B(b))。この時点で、パック25aには、Lサイズの内容物6が初期条件を満たすように詰められ、パック25aへの詰め込みが完了する。また、トレイ5bには、あと6個のLサイズの内容物6(特定階級内容物)が存在する。
更に、このステップ(d)において、特定部11は、設定条件を初期条件と同一の条件に更新する(ステップ(d3))。具体的には、現在設定されていた設定条件(2個)から、初期条件(8個)に変更し、記憶部13に記憶させる。
更に、特定部11は、このステップ(d1)において特定された対象内容物の個数(ここでは2個)に関する情報を、残量補正情報として記憶部13に記憶させる(ステップ(d4))。この残量補正情報は、現在仕分け対象となっているトレイ5上に、特定階級内容物が現にいくつ存在しているかを補正するための情報である。
<ステップ(a)>
特定部11は、再び記憶部13から設定条件を読み出す。直前のステップ(d3)において、設定条件は初期条件である8個であることが更新されたため、特定部11は、記億部13の情報に基づいて現時点での設定条件が「8個」であることを認識する。
<ステップ(b)>
特定部11は、記憶部13から残量補正情報を読み出す(ステップ(b1))。直前のステップ(d4)において、残量補正情報が2個であることが記憶されたため、特定部11は、現時点の残量補正情報が2個であることを認識する。
特定部11は、階級分類部16において特定された、トレイ5b内の特定階級内容物(Lサイズ)の個数、すなわち分類結果情報に記載されている個数から、残量補正情報に記載されている値を差し引く補正を行うと共に、当該補正値と設定条件に記載されている個数とを比較する(ステップ(b2))。
図5B(a)に示されるように、トレイ5b内に存在していた特定階級内容物(Lサイズ)の個数(分類結果情報に記載された個数)は8個である。一方、残量補正情報に記載されている個数は2個である。このため、分類結果情報に記載されている個数は、8個から2個を差し引いて6個に補正される。この数は、図5B(b)の時点における、トレイ5bに現存する特定階級内容物(Lサイズ)の個数に対応する。
この例では、上記補正された分類結果情報に記載されている個数、すなわち図5B(b)の時点で現存するトレイ5b内の特定階級内容物の個数は6個であり、設定条件は8個であるため、分類結果情報に記載された値が設定条件以下である。この場合、ステップ(c)に移行する。
<ステップ(c)>
分類結果情報に記載された値(ここでは6個)が設定条件(8個)以下である場合、特定部11は、上述した処理と同様に、全ての特定階級内容物を対象内容物として特定し、その旨の情報を選別結果出力部21に出力する(ステップ(c1))。すなわち、この時点で特定される対象内容物の個数は6個である。
選別結果出力部21は、特定部11によって特定された対象内容物(この例では全ての特定階級内容物)に対して光信号21Lを照射する(ステップ(c2)、図5B(c))。作業員30は、光が照射されている内容物6のみを選択し、パック25bに詰める作業を行う(図5B(d))。この時点で、トレイ5bからはLサイズの内容物が存在しなくなる。また、パック25bには、あと2個の内容物6を詰める必要が生じている。
更に、このステップ(c)において、特定部11は、現在初期条件として設定されている設定条件を変更する(ステップ(c3a)。具体的には、現在設定されていた設定条件(8個)から、特定した対象内容物の個数(ここでは6個)を差し引いて得られる値を、新たな設定条件に更新する。すなわち、記憶部13には、次の設定条件として2個が記憶される。
更に、このステップ(c)において、特定部11は、残量補正情報を初期化して記憶部13に更新する処理を行う(ステップ(c4))。上述したように、この残量補正情報は、現在仕分け対象となっているトレイ5上に、特定階級内容物が現にいくつ存在しているかを補正するための情報である。次の時点において搬送されるトレイ5cは、特定階級内容物をパック詰めする前の段階であるため、階級分類部16において特定された特定階級内容物の個数、すなわち分類結果情報に記載されている個数が、そのままトレイ5c内に存在することになる。この場合、補正処理が不要であるため、残量補正情報が初期化される。
つまり、残量補正情報とは、トレイ5内に存在する特定階級内容物の数よりも少ない数の特定階級内容物をパック詰めした際に、当該パック詰めされた数に対応する情報である。
このステップ(c)の実行後、トレイ5bは作業領域20の外側に搬送され、次のトレイ5cが作業領域20の近傍に配置される(図5C(a))。この場合においても、特定部11は、トレイ5cを作業領域20の近傍に移送させるべく、搬送制御部50に対して指示を与えるものとしても構わない(ステップ(e))。
<ステップ(a)>
特定部11は、再び記憶部13から設定条件を読み出す。直前のステップ(c3a)において、設定条件は2個であることが更新されたため、特定部11は、記億部13から現時点での設定条件が「2個」であることを認識する。
<ステップ(b)>
特定部11は、記憶部13から残量補正情報を読み出す(ステップ(b1))。直前のステップ(c4)において、残量補正情報が初期化されているため、補正値が0であることが確認される。
特定部11は、階級分類部16において特定された、トレイ5c内の特定階級内容物(Lサイズ)の個数、すなわち分類結果情報に記載されている個数と、設定条件に記載されている個数とを比較する(ステップ(b2))。図5C(a)の例では、トレイ5c内に特定階級内容物が2個存在し、設定条件は2個であるため、分類結果情報に記載された値が設定条件以下である。この場合、ステップ(c)に移行する。
<ステップ(c)>
分類結果情報に記載された値(ここでは2個)が設定条件(2個)以下である場合、特定部11は、全ての特定階級内容物を対象内容物として特定し、その旨の情報を選別結果出力部21に出力する(ステップ(c1))。すなわち、この時点で特定される対象内容物の個数は2個である。
選別結果出力部21は、特定部11によって特定された対象内容物(この例では全ての特定階級内容物)に対して光信号21Lを照射する(ステップ(c2)、図5C(b))。作業員30は、光が照射されている内容物6のみを選択し、パック25bに詰める作業を行う(図5C(c))。この時点で、トレイ5cからはLサイズの内容物が存在しなくなり、パック25bに対するパック詰めも完了する。
このステップ(c)において、特定部11は設定条件を変更する。この処理時点において、分類結果情報に記載された値(ここでは2個)が設定条件(2個)に合致していたため、特定部11は、設定条件を初期条件(8個)と同一の条件に更新し、記憶部13に記憶させる(ステップ(c3b))。更に、このステップ(c)において、特定部11は、残量補正情報を初期化して記憶部13に更新する処理を行う(ステップ(c4))。
以下、上記の処理が繰り返される。なお、図6を参照して説明した上記の処理フローはあくまで一例であり、本発明はこの処理フローに限定されるものではない。
上記の例では、選択が希望される階級(ここではLサイズ)の内容物6のパック詰めのみを行い、Lサイズの内容物6がトレイ5からなくなった場合には、次のトレイ5に移行するものとした。しかし、Lサイズの内容物6がトレイ5からなくなった場合には、選択が希望される階級が変更された上で(例えばMサイズ)、同様の処理が行われるものとしても構わない。
[第二実施形態]
選別システムの第二実施形態につき、第一実施形態と異なる箇所のみを説明する。図7は、第二実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。また、図8は、図7の選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。
本実施形態の選別システム1は、第一実施形態と比較して、更に希望階級入力部31を備える点が異なる。希望階級入力部31は、作業員30によって操作可能に構成された操作端末で構成され、トレイ5内に収容された複数個の内容物6のうち、作業員30が希望する特定の階級に関する情報(希望階級信号d31)を入力することができる。希望階級入力部31から入力された情報d31は、演算処理装置10に入力される。すなわち、希望階級入力部31は、演算処理装置10との間で情報の授受が可能に構成されている。希望階級入力部31は、例えば、タブレットPCや、ノートPC、スマートフォン、専用のタッチパネル装置などで構成され、演算処理装置10との間で無線通信接続が可能に構成されている。
第一実施形態で上述した例のように、作業員30が、作業領域20内に存在するトレイ5内に収容された複数個の内容物6のうち、Lサイズに属する内容物6のみを包装箱に移し替えることを希望している場合、作業員30は、希望階級入力部31を介して希望階級信号d31としてLサイズに対応した信号を入力する。一例として、希望階級入力部31がスマートフォンで構成されている場合、作業員30は、画面上に表示されている複数の階級候補の中から、希望する階級(この例ではLサイズ)を選択する。
特定部11は、この希望階級信号d31に記載された情報に基づき、第一実施形態で上述した方法に準じて対象内容物を特定する。なお、一の階級(Lサイズ)の内容物6についてのパック詰めが完了した後、作業員30は、引き続き別の階級(Mサイズ)の仕分けを希望する旨の信号を、希望階級入力部31を介して入力することができる。
[第三実施形態]
選別システムの第三実施形態につき、第一実施形態と異なる箇所のみを説明する。図9は、第三実施形態に係る選別システムの模式的な上面図である。また、図10は、図9の選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。
本実施形態の選別システム1では、複数の作業領域20が直列に配置されている。各作業領域20(20a,20b,‥‥)において、それぞれの作業員30(30a,30b,‥‥)が仕分け作業を行う態様が想定されている。なお、図9では、一つの作業領域20において一人の作業員30が仕分け作業を行う例が図示されているが、複数名の作業員30が仕分け作業を行ってもよい。
本実施形態において、各トレイ5には、それぞれのトレイ5を個別に識別するための情報(識別情報)が付されている。この識別情報は、各トレイ5の面上に、例えば、バーコードやQRコード(登録商標)などの形式に変換された形で貼り付けられているものとすることができる。以下では、各トレイ5の面上に、当該トレイ5の識別情報に対応したバーコードが付されているものとして説明する。
本実施形態の選別システム1は、搬送装置3の上流側、及び作業領域20の近傍にそれぞれ、バーコードリーダ(41,43)が備えられている。バーコードリーダ(41,43)は、識別情報読取装置の一態様である。バーコードリーダ(41,43)は、搬送装置3の搬送面3a上に載置されて搬送されるトレイ5の面上に貼り付けられたバーコードを自動的に読み出すことができる。搬送装置3の上流側に設置されたバーコードリーダ41は、少なくともX線検出部7よりも上流側に配置される。作業領域20の近傍に配置されたバーコードリーダ43(43a,43b,‥‥)は、作業領域用識別情報読取装置に対応する。
バーコードリーダ(41,43)は、演算処理装置10との間で情報の授受が可能に構成されている。すなわち、バーコードリーダ(41,43)と、演算処理装置10とは、有線又は無線により、通信接続が可能に構成されている。
バーコードリーダ41は、搬送装置3の搬送面3a上に載置されて流れてくるトレイ5に付されたバーコードを読み込むと、このバーコードに係る情報(識別情報i5)を演算処理装置10に送信する。演算処理装置10は、このバーコードに係る情報に対応したトレイ5の識別情報i5を認識する。
演算処理装置10は、X線検出部7から送信される画像情報d7、及び重量計測部9から送信される合成重量情報d9を、識別情報i5と関連付けて記憶部13に記憶させる。また、演算処理装置10は、この画像情報d7及び合成重量情報d9に基づいて、推定部15及び階級分類部16において演算された結果についても、識別情報i5と関連付けて記憶部13に記憶させる。
バーコードリーダ43は、作業領域20の近傍に到着したトレイ5に付されたバーコードを読み込むと、このバーコードに係る情報(識別情報i5)を演算処理装置10に送信する。図10の例に示されるように、作業領域20aの近傍に到着したトレイ5aに付されたバーコード(識別情報i5a)が、バーコードリーダ43aに読み込まれて演算処理装置10に送信される。同様に、作業領域20bの近傍に到着したトレイ5bに付されたバーコード(識別情報i5b)が、バーコードリーダ43bに読み込まれて演算処理装置10に送信される。
例えば、作業領域20aに配置された作業員30aが、作業領域20a内に存在するトレイ5a内に収容された複数個の内容物6のうち、Lサイズに属する内容物6のみを、Lサイズ用の包装箱に移し替えることを希望しているとする。この場合、第二実施形態と同様に、作業員30aは、希望階級入力部31を介して希望階級信号d31としてLサイズに対応した信号を入力する。このとき、希望階級入力部31から演算処理装置10に対して、希望階級入力部31に固有の情報、又は希望階級入力部31が設置されている作業領域20(ここでは作業領域20a)を識別するための情報が併せて送信される。
演算処理装置10は、Lサイズに対応した希望階級信号d31の入力を受け付けると、この希望階級信号d31の発信元である作業領域20(ここでは作業領域20a)からの信号であることを認識すると共に、現時点で同作業領域20aに存在するトレイ5の識別情報(この例では識別情報i5a)を特定する。特定部11は、このトレイ5の識別情報i5aに関連付けられた階級分類部16での選別結果に対応した情報d10を記憶部13から読み出し、第一実施形態で上述した方法に準じて対象内容物を特定し、当該特定された対象内容物に対してのみ、光信号21Lを照射するように、選別結果出力部21に対して指示を行う。
なお、本実施形態において、希望階級入力部31が専用の操作端末で構成されており、バーコード検出機能と、希望階級信号d31の入力とを兼用できる装置とすることも可能である。この場合、希望階級入力部31とバーコードリーダ43とを同一の装置(操作端末)で構成することができる。この場合、作業員30は、希望階級信号d31を入力する前後に、作業領域20に存在するトレイ5に付されたバーコードを読み出す作業を行えばよい。
本実施形態のように、複数の作業領域20が直列に配置されている場合、例えば、作業領域20aではLサイズのみが仕分けされ、作業領域20aにおける仕分けが完了された後のトレイ5が下流に搬送され、次の作業領域20bではMサイズのみが仕分けられる、という態様の実施が可能である。この場合において、作業員30が仕分け作業中にトレイ5が移動することを防止する目的で、図10に示されるように、選別システム1が、搬送装置3の搬送速度を制御するための搬送制御部50を備えるものとしても構わない。例えば、搬送装置3として、複数組のコンベア群を直列に接続し、搬送制御部50からの制御信号に基づいて各コンベアが個別に稼働/停止/速度調整などの制御が実行される態様とすることができる。
搬送制御部50は、演算処理装置10との間で情報の授受が可能に構成されていても構わない。かかる構成により、搬送制御部50は、各コンベアの稼働/停止/速度調整のタイミングを、自動的に検出することができる。なお、第一実施形態又は第二実施形態の選別システム1においても、搬送制御部50が備えられるものとしても構わない。
なお、図11Aに示すように、搬送装置3が、引き出し用の搬送ライン(搬送コンベア)を有しており、引き出された各搬送ラインにおいて作業領域20が確定されているものとしても構わない。この場合、上流側に位置する作業領域20内での仕分け作業の完了を待たずに、下流側に位置する作業領域20内での仕分け作業が開始できる。すなわち、各作業員30は、対象となる作業領域20内に存在するトレイ5内に配置された複数個の内容物6につき、複数の階級について仕分け作業を行うものとすることができる。
更に、図11Aに示す構成において、各作業領域20内に、パック25の重さを測定するパック用秤33が備えられていても構わない(図11B参照)。このパック用秤33は、演算処理装置10との間で通信可能に構成されている。
例えば、図5A(c)の時点において、作業員30は、光が照射されている内容物6のみを選択して、パック25aに詰める作業が完了すると、トレイ5aからはLサイズの内容物が存在しなくなり、パック25aには、あと2個の内容物6を詰める必要が生じている。この時点では、トレイ5aには、Lサイズ以外(例えばMサイズやSサイズ)の内容物6が存在している。
作業員30は、このトレイ5aに含まれる残りの内容物6を更にパック詰めすべく、希望階級入力部31を介して、作業員30が希望する特定の階級に関する情報(希望階級信号d31)を入力する。例えば、Mサイズを入力すると、上述した演算処理装置10の処理に基づいて、現時点のトレイ5aに存在するMサイズの内容物6のうち、設定条件以下の個数のものに対して光信号21Lが照射される。作業員は、この信号に基づいて、別のMサイズ用のパックに対して、この光信号21Lが照射された内容物6のパック詰めを行う。更にこの時点において、トレイ5aに残りの内容物6が存在している場合には、作業員30が希望する特定の階級(ここではSサイズ)に関する情報(希望階級信号d31)を入力し、同様の方法で、別のSサイズ用のパックに対して、パック詰めを行う。
トレイ5aに含まれる内容物6がすべてなくなると、トレイ5aは作業領域20の外側に搬送され、次のトレイ5bが作業領域20の近傍に配置される(図5A(d))。前述したように、この時点においてLサイズのパック25aに対するパック詰めが完了していない。このため、作業員30は、パック詰めを完了させる対象であるパック25aを、パック用秤33の上に載せると共に、作業員30が希望する特定の階級(ここではLサイズ)に関する情報(希望階級信号d31)を入力する。パック用秤33は、測定された重量に関する情報を演算処理装置10に対して送信する。
演算処理装置10は、記憶部13において、予めパック25(ここではパック25a)の内容物6が存在しない時点における重量(初期重量)に関する情報を記憶している。演算処理装置10は、特定部11において、パック用秤33から送信された重量(実測値)の情報と、記憶部13に記憶されたパック25の重量の情報との差分を演算し、現時点においてパック25aに詰め込まれている個数を検知する。更に、特定部11は、記憶部13より現時点の設定条件に記載された個数を読み出すと共に、この検知された個数との差分を算出し、現時点においてパック25aに対して必要な詰め込みの個数を特定する。このようにして詰め込みの個数を特定するステップ(b1a)を、上述したステップ(b1)に代えて行っても構わない。
MサイズやSサイズにおいて、詰め込み対象となるパック25に端量が存在している場合には、同様に各パック25をパック用秤33に載せることで、演算処理装置10に対して詰め込みに必要な残数をステップ(b1a)に対応した演算処理によって特定させるものとすることができる。
なお、パック用秤33が演算処理部(不図示)及び記憶部(不図示)を備えている場合において、パック用秤33の記憶部に各パック25の初期重量の値が記憶されているものとしても構わない。この場合、パック用秤33にパック25が載せられた際に、パック用秤33内の演算処理部が、実測値から記憶されたパック25の初期重量を差し引くことで、内容物6の総重量を演算で算出し、この算出結果に係る情報が演算処理装置10に対して送信されるものとしても構わない。
更に、このとき、演算処理装置10から設定条件に関する情報がパック用秤33に送信されて、パック用秤33内の記憶部に記憶されているものとしても構わない。この場合、パック用秤33にパック25が載せられた際に、パック用秤33内の演算処理部が、設定条件に記載された情報と、現時点でパック詰めされている内容物6の総重量に関する情報に基づいて、現時点におけるパック25に対して必要な詰め込みの個数を特定する演算を行い、この情報を演算処理装置10に対して送信するものとしても構わない。すなわち、この場合は、上述したステップ(b1a)の処理がパック用秤33内で行われることになる。
なお、他の実施形態においても、作業領域20内にパック用秤33を配置し、ステップ(b1)に代えてステップ(b1a)が行われることで、パック25に対する詰め込みに必要な残数が特定されるものとしても構わない。
[別実施形態]
以下、別実施形態について説明する。
〈1〉上述した実施形態では、選別システム1は、X線検出部7及び重量計測部9を備え、これらの情報に基づいて推定部15が、各内容物6の重量を推定する場合について説明した。しかし、本発明において、内容物6の重量の推定方法は、上記の方法に限定されない。例えば、予めトレイ5に配置された複数の内容物6の重量が計測されている場合には、当該重量に関する情報が記憶部13に記憶されているものとしても構わない。この場合、階級分類部16は、記憶部13に記憶されている情報に基づいて、各内容物6が属する階級を分類する処理を行うものとしても構わない。
更に、選別システム1は、各内容物6の重量ではなく、大きさに基づいて階級を分類するものとしても構わない。例えば、上記実施形態のように、搬送装置3がX線検出部7を備える場合、推定部15は、X線検出部7から送信された画像情報d7を分析することで、個々の内容物6の大きさが推定できる。この場合、選別システム1は、必ずしも重量計測部9を備えなくても構わない。
〈2〉選別システム1は、トレイ5内を可視光により撮像するための撮像装置を備えていても構わない。図12は、図9に示した第三実施形態の選別システム1において、更に撮像装置53を備える場合の構成を模式的に示す上面図である。図13は、図12の選別システムの模式的な正面図及びブロック図である。
図12及び図13に示すように、この選別システム1は撮像装置53を備えており、搬送装置3の搬送面3aに載置されて搬送されるトレイ5及びその内容物6を可視光によって撮像する。撮像装置53によって撮像されたデータ(撮像情報d53)は、演算処理装置10に送信される。撮像装置53と演算処理装置10とは、有線又は無線によって通信接続が可能に構成されている。
また、この別実施形態の例では、演算処理装置10が優劣判定部17を備えている。優劣判定部17は、入力された情報に基づいて所定の演算処理を行う演算処理手段であり、ソフトウェア又はハードウェアで構成される。優劣判定部17は、撮像装置53から送信された撮像情報d53に基づき、トレイ5内に配置された複数個の内容物6の優劣を判定する。例えば、撮像情報d53の画像情報に基づき、色相、彩度、明度などの各種情報を検出し、所定の閾値と比較することで判定する。優劣判定部17は、例えば、この判定処理により、劣悪であると判定した内容物6の情報を、記憶部13に記憶させる。
上記実施形態と同様、作業員30が、作業領域20内に存在するトレイ5内に収容された複数個の内容物6のうち、Lサイズに属する内容物6のみを、Lサイズ用の包装箱に移し替えることを希望しているとする。この場合、作業員30は、希望階級入力部31を介して希望階級信号d31としてLサイズに対応した信号を入力する。
特定部11は、Lサイズに対応した希望階級信号d31の入力を受け付けると、トレイ5に配置されている複数個の内容物6のうち、優劣判定部17によって劣悪であると判定された内容物6を除いた状態で、第一実施形態で上述した方法に準じて対象内容物を特定する。これにより、優良な内容物6のみを、同一階級の重量ごとに仕分けすることができる。
なお、上記では、第三実施形態の場合を例に挙げて説明したが、第一実施形態や第二実施形態の選別システム1に対しても同様に適用可能である。
〈3〉上述した第三実施形態では、複数の作業領域20が存在する場合に、各トレイ5にバーコード(識別情報)が付されており、この識別情報を読み込むためのバーコードリーダ(識別情報読取装置)41,43が備えられているものとした。しかし、作業領域20が単独である場合においても、バーコードリーダ41,43が備えられていても構わない。また、作業領域20の数や同時に搬送されるトレイ5の数が少ないなどの事情がある場合には、作業領域20が複数存在する場合であっても、バーコードリーダ(識別情報読取装置)41,43が備えられていなくても構わない。
〈4〉上記各実施形態では、選別結果出力部21が情報出力用光源で構成されており、選別結果に対応した光信号21Lがトレイ5に対して照射されるものとした。しかし、選別結果に対応した情報の送信方法は、この態様には限定されず、作業員30によって選別結果に係る情報が視認可能な態様であれば、任意の方法を採用することができる。
例えば、作業領域20に不図示のモニタが設置されており、このモニタ上に、トレイ5に分散配置されてなる各内容物5の載置態様と、当該載置された内容物6が属する階級を示す情報とが、併せて表示されるものとしても構わない。
〈5〉上記各実施形態では、重量計測部9が、X線検出部7と作業領域20との間の位置に配置されているものとした。つまり、X線検出部7は、重量計測部9よりも上流側に配置されているものとした。これにより、X線検出部7の配置位置を、作業員30から遠ざけることができ、作業員30に対する精神的・心理的な負担を軽減する効果が期待される。
ただし、この態様はあくまで一例であり、重量計測部9がX線検出部7よりも上流側に配置される場合を本発明から排除する趣旨ではない。
〈6〉上記実施形態では、設定条件が内容物6の個数によって規定されている場合について説明したが、内容物6の総重量によって規定されているものとしても構わない。この場合においても、同様の処理によって実現が可能である。
1 : 選別システム
3 : 搬送装置
3a : 搬送面
5 : トレイ
6 : 内容物
7 : X線検出部
7a : X線発生部
7b : X線ラインスキャナ
7L : X線
9 : 重量計測部
10 : 演算処理装置
11 : 特定部
13 : 記憶部
14 : 画像処理装置
15 : 推定部
16 : 階級分類部
17 : 優劣判定部
20 : 作業領域
21 : 選別結果出力部
25 : パック
30 : 作業員
31 : 希望階級入力部
33 : パック用秤
41 : バーコードリーダ(識別情報読取装置)
43 : バーコードリーダ(作業領域用識別情報読取装置)
50 : 搬送制御部
53 : 撮像装置
61 : 箱体
62 : 板状部材
63 : 板状部材の窪み

Claims (4)

  1. 複数個の内容物が平面的に分散配置可能に構成されたトレイと、
    搬送面上に載置された前記トレイを上流側から下流側に導くと共に、前記トレイ内に収容された複数個の前記内容物が仕分けられるための作業領域を含む搬送装置と、
    複数個の前記内容物それぞれの重量又は大きさが属する範囲に基づいて対応した階級に分類した分類結果を作成し、指定された前記階級に属すると分類された前記内容物の全ての中から、所定の設定条件を満たす総重量又は個数の内容物を選択して、対象内容物として特定する処理を行う演算処理装置と、
    前記対象内容物の、トレイ内における位置を視認可能に出力する選別結果出力部とを備えたことを特徴とする選別システム。
  2. 前記選別結果出力部は、前記作業領域内に位置する前記トレイ内に収容された前記対象内容物に対し、所定の光信号を照射可能に構成された光源を含むことを特徴とする請求項1に記載の選別システム。
  3. 前記演算処理装置は、
    前記搬送面上に載置されて前記下流側に導かれる前記トレイ内に分散配置された、複数個の前記内容物それぞれの重量又は大きさを推定する推定部と、
    前記推定部で推定された複数個の前記内容物それぞれの重量又は大きさが属する範囲に基づいて、複数個の前記内容物それぞれを前記範囲に対応した階級に分類した分類結果を作成する階級分類部と、
    総重量又は個数の、値又は範囲によって設定される、設定条件に関する情報が記憶された記憶部と、
    前記トレイ内に収容されている前記内容物のうち、指定された前記階級に属すると分類された特定階級内容物の全ての中から、前記設定条件を満たす総重量又は個数の前記特定階級内容物を選択して、前記対象内容物として特定する特定部とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の選別システム。
  4. 前記特定部は、
    前記記憶部から前記設定条件を読み出すステップ(a)と、
    前記特定階級内容物の総重量又は個数に関する分類結果情報と前記設定条件とを比較するステップ(b)と、
    前記分類結果情報に記載された値が前記設定条件以下の範囲内である場合、全ての前記特定階級内容物を前記対象内容物として特定するステップ(c)と、
    前記分類結果情報に記載された値が前記設定条件を上回る場合、全ての前記特定階級内容物の中から、前記設定条件を満たす範囲内の総重量又は個数の前記特定階級内容物を、前記対象内容物として特定するステップ(d)と、を含む処理を実行することを特徴とする、請求項3に記載の選別システム。
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