JP6861138B2 - 苗押止め機構、および、それを備えた連続鉢苗移植機並びに作物の生産方法 - Google Patents
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Description
前記苗押止め機構は、前記機台に設けられた連結部材と、
前記連結部材と前記圃場に植付けられた鉢苗を固定するための苗押止め部材とを連結する牽引部材と、を備え、
前記苗押止め部材は、前記圃場に差し込む圃場差込部と、該圃場差込部の上方に設けられ、前記鉢苗を押止する押止部とを備えていることを特徴とする。
以下の説明おいて、便宜上、図1および図2における右方向(右側)を前方向(前側)と定義するとともに左方向(左側)を後方向(後側)と定義する。さらに、図1における下方向(下側)を左方向(左側)と定義するとともに上方向(上側)を右方向(右側)と定義する。なお、必要に応じて、図1、図2、図8および図9における右方向を連続鉢苗移植機1の進行方向という。また、図11における上方向(上側)を前方向(前側)と定義するととともに、下方向(下側)を後方向(後側)と定義する。
以下、明細書の記載を簡潔にするため、同一の符号が付与された相対関係にある構成要素の重複する符号を省略し、例えば、「一対の案内板7および7」を「一対の案内板7」と記載する。一対の案内板7は、両案内板7間を通過する連続鉢苗41を起立させる姿勢矯正部8と、起立させた連続鉢苗41を整列させて鉢苗繰出部5へ向けて案内する案内部9と、を有する。
まず、鉢苗載置部3に育苗箱44(図8参照)をセットする。そして、苗押止め部材62Aの圃場差込部68を連続鉢苗41の先頭のポット内に差込み、育苗箱44から連続鉢苗41の先頭のポット45を引き出す。そして、育苗箱44から引き出した連続鉢苗41を、図8および図9に示されるように、鉢苗案内部4の一対の一対の案内板7間、ならびに鉢苗繰出部5の一対の誘導板12間を通過させ、その連続鉢苗41の先頭のポット45を、予め圃場42に形成された植付け溝43内に植付ける。
そして、連続鉢苗41の植付け終了後、牽引部材63を手繰って、苗押止め部材62Aを回収する。
一実施形態によれば、連続鉢苗移植機1の鉢苗繰出部5に設けらた連結部材61と、圃場42に植付けられた鉢苗(連続鉢苗41の先頭のポット45)を固定する苗押止め部材62Aとを、牽引部材63を用いて、連結することで、連続鉢苗移植機1の移動に伴って、苗押止め部材62Aが連続鉢苗移植機1に追従することができるので、回収作業が容易になる。
前述した一実施形態に係る連続鉢苗移植機1の苗押止め部材62Aは、圃場差込部68の上方が屈曲している(図5参照)。また、押止部69(押止片)は、圃場差込部68の上方から側方に延びる略三角形状をなしている。これに対して、図12に示される変形例1では、苗押止め部材62Bは、屈曲しない棒状部材であり、押止部79として、圃場差込部68の上方に、圃場差込部68と直交して両側に突出する軸部が形成されている。また、圃場差込部68の上方には、上方に延びて、上端部に結合部70が形成された板状部材80が取り付けられている。
まず、連続鉢苗41の先頭のポット45およびこれに連結された次のポット46を、予め圃場42に形成された植付け溝43内に植付け、これらのポット45,46間の連結部47(図8参照)の左右方向の側部から圃場差込部68を圃場42に差し込む。そして、苗押止め部材62Bの押止部69を先頭のポット45およびこれと連結されたポット46の上面に当接させて、これらのポット45,46を固定する。
その後、連続鉢苗移植機1が所定の距離だけ移動すると、牽引部材63により、苗押止め部材62Bが引張られ、苗押止め部材62Bが引張られた方向に傾きつつ、圃場差込部68が圃場42から抜ける。これにより、押止部69は、先頭のポット45およびこれと連結されたポット46の上面の当接が解除される。そして、連続鉢苗移植機1の移動に伴って、牽引部材63によって、苗押止め部材62Bが連続鉢苗移植機1に追従する。
そして、連続鉢苗41の植付け終了後、牽引部材63を手繰って、苗押止め部材62Bを回収する。
また、図13に示される変形例2では、苗押止め部材62Cは、圃場差込部68の上方が屈曲しない棒状部材である(一部のみ図示する)。また、押止部89は、2カ所または3カ所の先端部83を有する略L字状または略T字状(図示では、略T字状)の部材であり、先端の1つが圃場差込部68の上方に回動可能に取付けられている。この先端部83Aに対して、直交に延びる先端部83Bに鉢苗のポットに掛止する掛止片84が設けられている。苗押止め部材62Cには、牽引部材63の他端部に取付けられたリング部材85が上方から外嵌(遊嵌)され、このリング部材85は、連結部材86を介して、押止部89の先端部83A,83B間の角部に連結されている。
まず、連続鉢苗41の先頭のポット45を、予め圃場42に形成された植付け溝43内に植付け、苗押止め部材62Cの圃場差込部68を連続鉢苗41の先頭のポット45の外縁の左右方向の外側の圃場42に差し込む。そして、押止部89を回動させて、掛止片84を先頭のポット45の上部に差し込み、苗押止め部材62Cと掛止片84とによって、先頭のポット45を挟んで、先頭のポット45を圃場42に固定する。
その後、連続鉢苗移植機1が所定距離だけ移動すると、牽引部材63により、リング部材85が引張られ、リング部材85が苗押止め部材62Cの軸方向上方に移動しながら、連結部材86を介して、押止部89を引張って回動させる。これにより、掛止片84は、先頭のポット45の押えが解除される。そして、連続鉢苗移植機1の移動に伴って、牽引部材63によって、苗押止め部材62Cが引き抜かれ、連続鉢苗移植機1に追従する。
そして、連続鉢苗41の植付け終了後、牽引部材63を手繰って、苗押止め部材62Cを回収する。
また、図14に示される変形例3では、苗押止め部材62Dは、圃場差込部68の上方が屈曲しない棒状部材である(一部のみ図示する)。また、押止部99は、略アーチ形状をなし、内側湾曲面93が圃場42に対向するように、その一端が圃場差込部68の上方に固定されている。また、押止部99は、その内径が、鉢苗繰出部5の一方のフレームを跨ぐことが可能な寸法、すなわち、鉢苗繰出部5の外面から切欠き部11までの寸法で形成されている。
まず、連続鉢苗41の先頭のポット45を、予め圃場42に形成された植付け溝43内に植付け、圃場差込部68を鉢苗繰出部5の左右方向外側から圃場42に差し込む。そして、苗押止め部材62Dの略アーチ形状の押止部99は、鉢苗繰出部5を跨いで、押止部99の他端を先頭のポット45の上面に当接させて、このポット45を固定する。
その後、連続鉢苗移植機1が所定の距離だけ移動すると、牽引部材63により、苗押止め部材62Dが引張られ、苗押止め部材62Dが引張られた方向に傾きつつ、圃場差込部68が圃場42から抜ける。これにより、押止部69は、先頭のポット45の上面の当接が解除される。そして、連続鉢苗移植機1の移動に伴って、牽引部材63によって、苗押止め部材62Dが連続鉢苗移植機1に追従する。
そして、連続鉢苗41の植付け終了後、牽引部材63を手繰って、苗押止め部材62Dを回収する。
Claims (10)
- 進行方向後側の下面を接地面とした機台を有し、連続鉢苗を圃場に植付ける連続鉢苗移植機用の苗押止め機構であって、
前記苗押止め機構は、前記圃場に植付けられた鉢苗を固定するための苗押止め部材と、
該苗押止め部材と前記機台とを連結する牽引部材と、を備え、
前記苗押止め部材は、前記圃場に差し込む圃場差込部と、該圃場差込部の上方に設けられ、前記鉢苗を押止する押止部とを備えていることを特徴とする苗押止め機構。 - 前記機台には、前記牽引部材を連結するための連結部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の苗押止め機構。
- 前記押止部は、前記圃場差込部の上方から側方に延びる押止片であることを特徴とする請求項1又は2に記載の苗押止め機構。
- 前記苗押止め部材は、棒状部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の苗押止め機構。
- 前記苗押止め部材は、前記圃場差込部の上方で屈曲していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の苗押止め機構。
- 前記苗押止め部材と前記牽引部材との結合部と、前記押止片とは、反対側に位置することを特徴とする請求項3に記載の苗押止め機構。
- 進行方向後側の下面を接地面とした機台を有し、連続鉢苗を圃場に植付ける連続鉢苗移植機用の苗押止め機構であって、
前記苗押止め機構は、前記圃場に植付けられた鉢苗を固定するための苗押止め部材と、
該苗押止め部材と前記機台とを連結する牽引部材と、を備え、
前記機台には、前記牽引部材を連結するための連結部材が設けられ、
前記連結部材と前記牽引部材との結合部は、前記連続鉢苗を前記圃場に植付ける位置に対して、左右方向に重ならない位置に配置されていることを特徴とする苗押止め機構。 - 進行方向後側の下面を接地面とした機台を有し、連続鉢苗を圃場に植付ける連続鉢苗移植機用の苗押止め機構であって、
前記苗押止め機構は、前記圃場に植付けられた鉢苗を固定するための苗押止め部材と、
該苗押止め部材と前記機台とを連結する牽引部材と、を備え、
前記機台には、前記牽引部材を連結するための連結部材が設けられ、
前記連結部材は、前記機台から上方に向かって延びる鉛直部と、前記鉛直部から左右方向に略水平に延びる水平部とを有していることを特徴とする苗押止め機構。 - 進行方向後側の下面を接地面とした機台上に、連続鉢苗の搬送経路に沿って順次、前記連続鉢苗を載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部から引き出された前記連続鉢苗を1列に整列させて案内する鉢苗案内部と、該鉢苗案内部から植付け面へ前記連続鉢苗を繰り出す鉢苗繰出部と、が設けられ、さらに、前記機台の接地面に、圃場に植付け溝を形成する溝切部が設けられる連続鉢苗移植機であって、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の苗押止め機構を備えていることを特徴とする連続鉢苗移植機。 - 請求項9に記載の連続鉢苗移植機にて苗を移植することを特徴とする作物の生産方法。
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